左から僕、故馬場のぼるさん、富永一朗さん 1988年、県主催で「21世紀の高知を考える」というシンポジウムが ありました。パネラーは漫画集団の仲間です。 その時、小笠原から帰ったばかりの僕は、21世紀は環境の世紀、 そのためには土佐の個性の色濃いクジラを先頭に土佐の自然を 考えよう、てなことを言いました。 やがて日本中の精神科医が土佐に行けと処方箋を書くだろう。とも。 で、すぐに予算がついて、遠水研の粕谷さんを招いてクジラが 見られるか?との話を聞いたそうです。その時、室戸の山田さんが 出席しています。 |
写真は山翠園の庭園での記者会見 「ホエルコ」の元吉さんたちが主催して、ポール・ウインターとロジャー・ペイン という、今ではちょっと呼ぶことができないビッグなお二人を招いて 自由民権会館のロビーで演奏会と講演をやりました。 よかったですねえ。こういうクジラにかかわる文化活動をもっとやると いいですね。 |
大方のホエールウォッチング事業を促進するために、世界各地の ホエールウォッチングポイントから主に事業者と研究者を集めてシンポジウムを開いた。 このシンポは内外の自然関係者などから評価を得られた割りには、 「漁師が呼びかける」と銘打ったにもかかわらず、地元では吸収できず 成果が得られていないのは残念だ。 この高知が引き金になり、座間味、室蘭と続いている。こちらのシンポは キチンと実を結んでいる。 |
1000人規模のホエールウォッチング
RKC高知放送が1989年から13年間(2001現在)続いてやつてる、高知ー大阪フェリーを
チャーターしての大ホエールウォッチングは、おそらく世界一二を競う規模だろう。
毎年募集すると、ほぼ一週間で満杯になるそうだから驚きだ。
去年まではセスナを使って、空からクジラを探し、 効果を上げた。 |
オーストラリアのクルーが取材にきた年もあった |
これは滅多に見られないオガワコマッコウ |
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高知県には、二種の大形クジラが見られます。一つはマッコウクジラで、もうひとつはニタリクジラです。 マッコウクジラは、千メートルもの深いところが採食場所で、そういうところが生活の場なのです。 一方のニタリクジラには、沿岸性と海洋性の二タイプあると言われていて、沿岸生のタイプは、200メートル以浅で生活していると言われています。 下の等深線の入った地図をご覧下さい。室戸岬の東側は、等深線の込み入った断崖になっています。いきなり山から1000メートルの深さに落ち込んでいるのです。 そこににマッコウクジラのホエールウォッチングをしている佐喜浜があります。 一方、ニタリクジラのいる室戸岬から足摺岬を結んだ土佐湾は、黄色で200メートルより浅いのが判ります。ニタリクジラのホエールウォッチングをしている宇佐や、大方はニタリクジラの好きな浅さに位置しているのです。 |
上の図の赤い線は断面を採った位置です。 上の断面は、室戸の半島の断面で、左側の土佐湾側がなだらかなのに比べて右側の室戸の東側は山が切り立って急に千メートルもの海中に落ち込んでいるのが判ります。 大方町の断面もなだらかに土佐湾へ続いているのが判ります。 ということは、前に書いたように室戸沖側でマッコウクジラが見られ、大方沖でニタリクジラが見られると言うわけなのです。 |
日本で最初に出来た全国的なホエールウォッチングの会 入会金なし 誰でも入会可能で、会費は郵送料程度、年数回の機関誌が発行されている。 高知在住だから、当然高知のホエールウォッチングにはめっぽう強い。 主宰者の元吉さんのずば抜けた人柄で一度入会したら退会する人がいないのが特徴。 ホエルコ主催のホエールウォッチングには全国各地から参加する人が多い。 というのも現地集合など、他所の団体と違ってホエールウォッチングツアーで儲けようとしていないから。 http://www.i-kochi.or.jp/prv/whalco/ |
元、捕鯨基地の宮城県鮎川の牡鹿ホエールランドは、日本の博物館では見られなかった新しい展開で
構成されていて、素晴らしい。近くを通ったら、是非訪ねてみてください。お薦め博物館です。