フクロウ Ural Owl






餌を獲ったところ


フクロウは、飛ぶとき羽音がしないので襲われるネズミや小鳥は、何の恐怖もなく死んでゆくのです。死ぬときはかくありたいものだと思います。
フクロウに襲われて死ぬのは幸せですが、雁では、いや癌ではそうはいきません。国民健康保険で、フクロウを呼べないものかと思います。
バードワッチャーにイチオシの鳥です。この鳥を見つけたら大喜びで、決まった歌を歌います。「おふくろさんよーおふくろさん。空をみあげりゃ・・・」
森進一です。フクロウの住む森が少なくなりました。ゴロスケホッホ「のり付け干っせ」と鳴きます。(クリックで鳴き声へ)

最近のNHKテレビドラマで、夜景になるとよくこの鳥の声を流しています。さすがに生きものに強いNHKです。

T〜2月頃から啼きはじめ、3月頃が最盛期となります。ときに5月頃でも啼いています。

卵の大きさ  50.4×41.5o 2−5個産む

食性  アカネズミ、クマネズミ、ヒメネズミ、カゲネズミ、ドブネズミ、ヤチネズミ、ハタネズミ、リス、モモンガ、ノウサギ、イタチ、アズマモグラ、
ミチノクモグラ、トガリネズミ、ホンシュウジネズミ、エゾトガリネズミ、ミズラモグラ、カワネズミ、コウベ゜モグラ、コモグラ、ホンシュウヒネズミ、
小鳥類のカケス、ツグミ、スズメ、キクイタダキ、アカゲラ、キジバト、キジ、ヤマドリ、モズ、コジュケイ、など、昆虫類ではコクワガタ、ゲンゴロウ、コオロギ、カマキリなども食べる。

左の写真は、北海道根室で樹洞を覗いたらフクロウが飛びだし、その穴に運び込んであった首のない鳥。その水掻きの脚、サイズ、体色からみてコウミスズメではないかと思われます。なんとフクロウは海上の鳥をも食べていたのです。

異名 ぽっぽ、おほ、おーほ、おーほー、のろすけ、のろすこ、ふぐろ、のれづけ、もほ、ほろすけ、ぼうほ、ほうほ、ふくと、ででぽぽ、にいつけほーほー、ぬるつけほーほ、きねこ、のりつけ、ほうほうどり、ごろしち、ごろしちごを、みみづく、よご、づく、おくんぼ、かふきどり、げんぢ、こへい、とうすくぼ、ほうすくぼを、ぼーすかす、ぼーすこ、ぼーぼー、ごろっち、てってぽぽ、ててっぽっぽ、でんすけ、ねこたか、ふくのこ、ねこどり、のりすとけ、ほいほいどり、ほいほい、ほほん、ほほんどり、ほろすけ、ふくろ、どしょうり、ふくろどり、ごろすけ、ごへい、ふるづく、ほうそう、よづく、ふくろくなど。



             

フクロウの見つけ方
フクロウの仲間は、全員が夜行性の「夜型」だから、昼間は、僕同様寝ています。かといって夜、どこにいるかも判らないフクロウを探すのはこりゃ大変なことなのです。

以前青森で、フクロウが昼間キジを襲うのを目の前で見たこともあります。
昼間は絶対に仕事をしないかというと、そんなこともありません。ただフクロウにとって昼より夜の方が効率がいいだけなのです。


 でもいくつか方法はあります。

1.夜、車で林道や、脇道を走る
  この時の、条件は、ライトをビームにして走ることです。すると枝の上までライトで明るいので、枝の上にいるフクロウを発見することがあります。
 この方法は、フクロウに限らずありとあらゆる夜行性動物に出会える方法で、じつにエキサイティングな時間が持てます。ただし、一人で夜の林道を走るのは、よほど慣れた場所でないとスタックする事があるので要注意です。


2.夜はちょとねぇ
という方は、日没前後もいいでしょう。夜行性の動物にとって、日没は夜明けです、空腹なのです。腹ぺこだから道路脇の枝で獲物を待つのです。道路の上は、ネズミなどを発見しやすいこと、ネズミは、人間が落としたものなどに集まったり、あるいは、人間が落としたものに昆虫が集まるのをネズミが食いに来る、などの条件が揃っているから、フクロウその他の猛禽類など捕食者にとっては道路は「アナバ」なのです。


3.繁殖期に巣を見つける
 巣については、「入門2」をご覧下さい。
 フクロウの巣は、ほとんどの場合樹洞です。稀に住宅難のフクロウは床下、地べた、天井裏などを使います。
 じゃどうやって巣を見つけるんだ?ということになりますが、片っ端から穴の開いた木に登って見て歩くのです。この方法も「入門2」を。
 いくつかヒントを差し上げます。近くの神社やお寺に行く。知人友人で「昔、ここにフクロウがいたよ」という話を知っている人の所に出向いて探す。
 休暇で実家に帰ったとき探す。実家が東京都千代田区、と云う方はゴメンなさい。祖父の所に行く。江戸時代から江戸だ、と云う方、ゴメンナサイ。
 ちなみに、東京圏なら千葉や埼玉でこれをやれば、okです。
 もうひとつ、繁殖期によく、「フクロウの雛が落ちてた。可哀想なので持ってきた」という話が必ずひとつやふたつあるものです。
 これは落ちてたのではなく、巣立ちした雛なのです。フクロウはまだ飛べない頃から巣を離れますので、近くで親が見ています。すぐ返してやりましょう。
 そのかわり、「落ちていた」近くの木のアナポコを探せばそこが巣なのですから、毎年そこでフクロウを見ることが出来ます。声を楽しむこともできます。


4.声を頼りに探す
 これはいい方法ですが、元のフクロウの声を知らなくては話になりません。そんなとき、「久則庵」ーフクロウー「音声」に行って聞いて下さい。
 声を聞いたら、翌日近くの大木を探すといいてしょう。
 声を聞く法は、近くやります。
シマフクロウの巣を探すため木の洞を覗いたら、いきなりフクロウ(エゾ)が飛び出して肝を冷やした。内には雀ほどの小さな水鳥の首なし死体があった(左)。
どうやらフクロウも近くの湖まで行って餌をとっているらしい。季節からいってここは巣ではなく、一夜のねぐらであった。
後に、この洞がシマフクロウの巣であることが判明した。


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