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*いつのまにかでっかくなっちゃったソフトロックちゅうジャンル、何かぷにゅぷにゅして気色悪くてあたしゃ書きませぬが、その代表作として名高いミレニウムのビギンであります。カート・ブッチャーって人がおりましてフォークをテリー・ファンクの二の腕に突き刺すきゃあではなくてベッチャー氏と読むんだ、アソシエイションのプロデューサーとして名高く、またこの方アナザ・ブライアン・ウイルソンと申しましょうか頭の中のぐるんぐるんした音を具現化すべく66年から製作開始したのがこの盤と。当時の最高機材、8トラックX2=16トラックのテープレコーダー使用予算を湯水のように使ってできたものをお偉いさんが聴いたら「何じゃこりゃあ血だ」「さっぱしわからん」となり出して貰ったは良いが世間でも「何じゃこりゃ」となってさっぱし売れないとゆう。しかーしこの音の金の缶詰、これだけのモノ、誰がほっとくもんかいとじわじわっと評価うなぎ上り、現在じゃもうあれだこんなタコ盤となどけなそうもんなら東品川ソフトロック協会から刺客が差し向けられてしまいます。怖く無いぞ怖くないけどタコ盤なんて言わないよ。同じタコでも西明石産なんで極上なんです。多分聴いた方は1曲目からぶっとんじゃうんじゃ無いかと。ありゃわしベックのレコードかけちゃったよって。ドラムの音がベックしてます。ビートルズ、リボルバー&サージェント・ペパー&ビーチボーイズ、ペットサウンズから始まった頭の中の音を直移植、ステージでは出来ない作り込みPOPの最たる結晶、ちとロウファイなとこも相まって現在のCD作りに直結してるのではないかと思います。も一人ザッパ大明神って人がいますけどあの人は大明神だからなあ置いといてとなる。さて作り込み。これは半端な才能じゃ出来ません。クソをいくらぶち込んでもクソになるだけ。だもんで現在クソが多いぞって、ああ書いちゃった。只でさえ光ってる金をああやってこうやってと天衣無縫、音楽の神様の命じるままに組み合わせて初めて大金塊ダビデの像になります。このダビデの像あまりに優しい表情をしてるので最初は「ほう」で終わってしまう。ところがぎっちょんちょん、何回も眺めているといきなり星一徹の顔になったりB面では助六も登場したりしてさあ大変、一時足らずとも目が離せない麻薬像に変身してしまいました。恐ろしいことです。ビートルズでさえまだ使って無かった16トラック環境、売れるか売れないかわからんのに使える状況になった、これも何かこの時期にしか作りえないこの音楽のためにの運命的なモノを感じてしまい。なもんでカリスマ盤になっちゃうのも納得。そりゃもうプログレシブだし。
チーカポンチカポン鳴り物が各所で鳴ってホンワカに喝を入れてるのはメンバーのマイク・フィネリーさんの趣味からと思われ、だってこの後のバンド、クレイビー・アップルトンで思い切りやってるでし、これも琴線にづばんと突かれたりして。唯一の欠点はポップなくせにキャッチーじゃないこと。キャッチーなのがポップスの不可欠な要素ですからこれは大矛盾大欠点なんだけどその訳のわからんとこが転じて大魅力になってるとゆう。とっつきにくいポップス、尺に触るが仕方が無い。語る人間マニアー多数なのもむかつくが仕方が無い。この大幻想やっぱ大名盤でした。

(マスター)04.9.15







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