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ろっくす超大特選盤

デンジャー・マネーへ行く

ナイト・アフター・ナイトへ行く

*時は1978年、プログレ時間も夕刻に迫ったその時、大英帝国の荒野の果てから憂国の騎士4人がやって来た。そして自らをUKと名乗り安全ピン団跋扈する音楽シーンに無謀とも言える殴り込みをかけたのであったー。のUK。メンバーはあのキング・クリムゾン「USA」のフリップ博士抜き+流れギター板さんアラン・ホールズワースとゆうこれ以上何が望めますかいってメンツです。発売前から噂が噂を呼び、全世界980万のプログレ・ファンの多大なる期待と不安の中、完成いたしました。さて登場の1曲目、イン・ザ・デッド・オブ・ナイト、その曲名を見てまず涙した人が790万人、そしてそして聴いて感動のあまり脱屁した人が1020万人と言われております。これぞ待ってたの音だ曲だドラムだ歌だキーボードだ。そう言えばアランさんは何してんだと急に不安になってわらわらしてたら登場です。満を持して。それまで何をしてたかとゆうとエディ君の取り巻き女性群4人を派遣してもらい肩を揉んで貰ってた模様。「先生出番です。ギタアよろしくお願いします。」「よっしゃあ。一つやったるべか。」てな会話がめぐらされ、ぴろぴろぴろー。「見事です先生。」「そうか良かったかわははははははは。」とまた肩を揉んで貰いに行きました。もうそれほど凄い曲です。プログレ6800年の歴史の中でも10本の指に入る名曲と言えましょう。や。プログレうんぬんを抜きにしても挑戦とPOP両方兼ねそろえた稀有な例として音楽好きあまつに訴えることが出来ると確信、確かだ。さてそれほどの曲を頭にものしてしまいました。卍固めを最初に出してしまったアントニオ猪木、印籠抜きで最初の方で正体を明かしてしもうた水戸黄門、両者とも大抵その後はうまく行かない展開になるのが常、嬉しさ満点の中、不安もよぎる今日この頃です。そしたら....おお何と、このフレーズは....フランク・ザッパ大明神が姿を現しました。そうですこのバンドはエディ・ジョブソン(美し)さんのバンドだったのです。丁度前年彼はザッパ・バンドにおりました。アルバムで言うとあの「ザッパ・イン・NY」であります。朝から晩までスタジオに監禁、さあ弾けやれ弾け練習だ練習だの毎日、ああロクシーの頃は楽だったな、母ちゃん辛いです大変ですの毎日、夢にまでブラックページのフレーズが出て来ます。まだ弾けんのかと顔の長さ3mのザッパさんが怒ります。そうですブラック・ページ、あのスティーブ・ヴァイさんが完コピ譜面化してザッパ先生のところに持って行き、お前は見所があるわいと採用して貰ったとゆういわくつきの難曲、美しのジョブ君の指にすっかりこびりついたとしても不思議はありません。結果、くしくもキング・クリムゾン・ミーツ・フランク・ザッパとゆう夢の共演に。共に御大抜きながら。御大役はアラン先生よろしくお願いします。「よっしゃあ。」。結果。そりゃそりゃもう最高にスリリングです。プログレ世界闇夜の前にかかった巨大な虹、その華麗なる彩をたっぷりとお楽しみください。随喜の涙ここにあり。

(山)2004.10.30