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ALBUM一覧 「M」

*アルバム・チャートにエントリーのアルバムをアルファベット順に分けて掲載しています*
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<M>
モット・ザ・フープル/すべての若き野郎ども
cover・・・ロッキーホラーポップ 
*72年作品。アイランド・レーベルで何をやっても売れなくて解散しよかなあなんて言ってたモットにボウイさんが、「がんばれー。わいが曲提供してプロデュースするけんね。」って応援してくれてそんならばと半分やけくそ[(^o^)]で作ったとゆう作品でございます。無心になったのが良かったのかボイちゃんが余計なことしなかったのが良かったのかそれまでのアルバムが嘘のように、すっきりとした音となりました。そして全ての人が鳥肌立てる瞬間、2から3の「すべての若き野郎ども」に移るその瞬間でモットの成功は約束されたのです。全体としては当時聴いても地味だなあと思ったもんですが、何ともスルメイカなのでしゃぶると味がどんどんと。RCサクセションの好きな方はジャッキン・クローカスをお聴きね。ネタです。さらにワン・オブ・ザ・ボーイズ」で「キャント・ゲット・イナフ」のリフ・「レディ・フォー・ラブ」ミック・ラルフス・ボーカル・ヴァージョン!なのでバッド・カンパニーのファンにはたまらんものあります。ストーンズ・チルドレンのバイブルだ。
(マ)
/お勧め!/110点

MOTT THE HOOPLE/革命
・・・ロッキーホラーポップ 曲目等詳細
中学高校時代の一時期ブリティッシュ・ロックといやあバッド・カンパニー、そしてこのモットと言う時期がありました。アメリカではリトルフィートとオーリアンズ(^0^)。聴いて聴いて聴き倒した野郎ども3部作の中で一番愛着があったのがこの革命であります。衝撃度では若き野郎ども、お祭完成度では次の黄金時代に分があるものの、初のセルフプロデュースで何か掴んだぞうって喜びが溢れている気がいたしまして。えー、前作で崩壊危機にあったバンドをデビッド・ボウイ氏に救って貰ったモットさん、引き続きお付き合いをとオファーしたものの君たちこれからは自分の力で立ちたまえとの鬼の一徹ボウイさん、実際は飽きちゃったのかもしれませんが、はは、ともかく、わ、見捨てられたええい、見返してやるぞの一念発起、自分たちだけで製作、結果、彼の判断は正しく余計な事はしないでユーモア入れてとのボウイ・スタイルをすっかり吸収してた彼らは立派にこのアルバムを作ったのだ。えへん。ここから後のモット、ハンター節となるピアノ連打、”メンフィスへの道”で始まってアホなねずみ声コーラス、スペーシーなギター、どっか外れてるイアン歌の”ウイズ・キッド”、モットバラードの定番スタイル、やたら壮大、だけどハンターさんが壊れて行って泣いて悲しい”野郎どもの賛歌”、いやもうこれが入ってるからこの盤が一番好きかも知れないポップ大ポップな”ホナルーチ・ブギ”、いやほんと完璧!大好き。サビのところはギター、ローコードのDのアルペジオでよろしくの”ヴァイオレンス”、またもRCサクセション登場(ってもちろん逆ですが、はは)の”ドライビン・シスター”、いやもう大変なんですロックンロール稼業はの”モット・ザ・フープルのバラッド”、え、僕の曲やってくれるのじゃまたメドレーで少しでも長くとかわいい声がきゃわいいミックラルフスちあんの”俺はキャデラック組曲”、それに続くとやけに映える、団欒拒否かつ団欒渇望の”母になりたい”と完全無欠の全9曲、バンドの内情はハンターさん主役で他のメンバーの不満爆発、キーボードのアレンさんはもういなく、ミックさんもバドコになりたい状態だったけどレコード、音楽を作るにはそぎ落とさなければならなかったその結果じゃけん。涙を飲んで我慢してくだされい。って出来ませんか。となってしまいました。これからは最後の黄金道を転がり落ちるのみ、はかないのもロックンロールかもしれんなあ。(マ)/お勧め!/150点

*イアン・ハンターの歌は泣かせます。他のアルバムも是非聴いてね。(み
/お勧め!/97点
日本盤

モット・ザ・フープル/ロックン・ロール黄金時代
cover・・・ロッキーホラーポップ
*デビッド・ボウイによって再生、見事道に乗ったモットの黄金三部作のラストを飾るキラー盤です。バンドもイアン・ハンターももう絶好調、アルバム作りと己の音楽をばっちり物にして最高のロッキー・ホラー・ポップが全編に。ロックの栄光も希望も退廃も悲しみも全て内包してひたすら走り続けるのだぁ。このまま行ってくれたら嬉しかったのだけど世の中はうまくいかんもの。あまりのハンター氏の絶好調ぶりにバンドバランスが崩れて崩壊の道をたどることになります。ハンター氏のソロもかっこいいけどやっぱこのリズムセクションに、オルガン。メンバーの顔が見えてくる個性が変えがたい輝きを放っております。乾杯。(マ)/お勧め!/150点

モット・ザ・フープル/Live: 30th Anniversary Edition
cover・・・ロッキーホラーポップ 曲目等詳細
*「破片がドラム・キットの頭上を飛び交い、エイリアル・ベンダーは演奏した、泣き叫んで、全身全霊をギターに叩きつけて、ステージを駆け回り、頭上にかかげ、背中に廻し、あるいは空気が彼をそうさせたとしても、それがインスピレーションとゆうものだ。
 それはロックだった。生の手触り、享楽、怒り、壮麗の元に刻まれた。まったく予測不可能、普通じゃない。
 全ては過ぎ去り、モット・ザ・フープルはあまりにも早く行ってしまった。しかし全てのライブは我々の記憶の中に。これらの録音の中にヒントがある、危険とワンダーに満ち溢れたあの日々の木霊が。
 彼らにに栄光あれ。」 ブライアン・メイ 1998/2.

全く貴方の言うとおりです。ブライアンさん。モットの前座で一緒にツアーした人間の気持ちだけにリアル&ダーイレクト。あ、この文章は30周年を記念して発売されたライブCDの見開きに書かれた献辞。元のLPは文字通り30年前の74年に発表されました。当初2枚組またはEP付の仕様で出そうとしたのが諸所様々な理由で1枚に押し込まれ苦渋とモットもっとを背負わされた盤。30年の時を経てここに念願を成就して登場です。一旦死にかけてグラムの光の下復活した70’s英国のロックンロール・ロック・バンド、モット・ザ・フープル。最大級の光を放って3枚の後光LPを残して行ってしまいおった。元々そのライブは結成以来大評判でその名状しがたきアクトの秘密をいただくためにデビッド・ボウイ氏が接近、そして大復活といわく大有りのブツなのだ。
 CD1枚目は74年の5月8日ニューヨーク、ユーリス・シアター、2日目の公演、ラジオ番組キング・ビスケット・フラワー・アワーのため録音されたもの。今まで様々なブートで登場するも音質極悪、こうして極上の音であのアメリカンパイが聴けるなんて。生きてて良かった。涙大粒しかも数珠繋ぎぶらぶらです。
 2枚目は73年12月のロンドンはハマースミス・オデオンでのショー。いつものようにミック・ジャガー、ボウイさんご観戦かな。
 ギターはミック・ラルフスでもミック・ロンソンでもなくエイリアル・ベンダーです。名前を変えてスプーキイ・トゥースからやってきたこの男の存在がこのライブの片キモ。ベンダーちゅうくらいですからもうベンドしまくりです。ぎゅわーんぎゅぎゅぎゅぎゅーって。素晴らしく弾けてなく弾けてるギタア。ぶっとくてラウド。このロック定番フレーズを幸福天国の中で弾けた時代に乾杯、幸せに聴ける貴方は万歳、ケなんて言うやつは地獄で血の池温泉しかも水道水で浸かってな。
 そしてもう一つの片キモ、それはイアン・ハンター大将だ。とっても歌えて無くて歌える男。実際かっこいいとは言えん写真写りのこの人、ステージになると変身いたします。ソロアクトの映像しか見たことありませんが、あのくちょくちょの頭が揺れてシャウトする姿、バンドの同僚でさえ嫉妬してしまうのわかるような気がするぞ。音程が外れようが外れまいがいささかも気にいたさず出したいものを出す黒い笑いをしながら。
 キモが入ってる体があった。バンドのみなさん。唯一無比な音を出しおる。フレーズも音色も。ちょっと聴いただけでバフィンはんやワッツさんや。人が見える音を全員が出しております。これがバンド、これがロックで、木霊かもしれないが今ここに姿登場、消えちゃいそうで怖いから何回も行かせていただきます。
 さらに望むは映像版。DVDで各時代のライブをしっかり入れたやつ。ここまで来たらお願いします。一生懸命働きますから。
「土曜日の誘惑」でリンジー・ディ・ポール役やってるの誰だー。ワッツさんか?恥ずかしそう。気持ち悪くて金メダル進呈。
ゲットバックを「あ、げっばあああ」って歌うとこにも座布団1枚あげて山田君。
ヴァイオレンスのアルペジオとちるとこにも。
とにかくでっかいです。音も音の身長も体重も。この大きさが今どっかで味わえるもんなら教えてくれ。おりますかい?(マ)
/お勧め!/130点
試聴はここで

MAGAZINE/Real Life
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
ハワード・デヴォートの歌詞は、カフカやベケットなどと比較され、このアルバムは、ローリング・ストーン誌で「1978年度、最高のロックン・ール・アルバムだ!」と評価されたりしました。次のセカンド・アルバムの「セカンドハンド・デイライト」では、エレクトリック・ディランとか労働級階のピンク・フロイドなどと言われ、誉めているのか貶しているのか?でも個人的にはベルリン時代のボウイのイメージなんですが・・・
macrimsonさん /お勧め!/

*袂を分けて良かったよの人たちにはメガデスとメタリカがおりますが、このマガジンもバズコックスと分裂してくれて本当に良かったの人たちであります。ヴォーカルのハワード・ピカチュウ・デヴォート氏がバズコックスにおったのですがピート・ぴかちゅう・シェリー氏とさすがにバンドに二人のピカチューはいかんだろうと独立、このマガジンを作りました。一見ストレートなパンク・フォーマットのバズコックスと違ってこちらが目指したものはよりサウンドの広がりがあるもの、この1stでそれは確実に爆発、ヨーロッパ・デカダンスの香り漂い、プログレ、グラム、NWを網羅したそれでいて唯一無比、それはもう英国好きにはたまらん世界。1stにおける弱点は非力なドラム氏ですがそれを加味しても充分にノックアウトの私にとっての名盤です。よくぞ集まったの強力メンバー、ほとんどこのバンドでデビューした人たち、ベースのバリーさんは黒い人でこれが効いてる、ファンクの粘りがボトムでうねりまくってます。キーボードのデイブさんは一人で操られるだけのキーボードを駆使、音色センス、どこでピアノを弾くかシンセを絡ませるかが実に絶妙、欧州空気を絶え間なく送って。ギターのジョン・マクガフ氏は同じくデカダンス派のウルトラヴォックス、ロビン・サイモン氏と並んで2大NWギタリストとでも言いたいガッガッガッのリズム・ギターとそこから湧き上がりうねりまくるフレーズぎゅん。マガジン後はバンシーズで活躍の御仁です。そしてヴォーカルのデヴォートちゃん、うまいとはけっして言えぬ、しかしこれしかないぞ己の文学世界を歌うには。のメンバーが醸し出す音を聴取後のこの何とも言えぬ味わい。あなたも経験してみませんか。時間を経るごとにシーンにおいてこの存在はでかくなるぞ。どのシーンだ、ははは。(マ)/お勧め!/120点

マガジン/セカンドハンド・デイライト
・・・1&only。 曲目等詳細
*マガジンの79年2作目。マイ人生盤です。当時雨後の竹の子のようにぼっこぼこ出てきたニュー・ウエイヴ・バンド、情報が追いつかず正体不明なもの多し。それでも何か新しいもの聴きたくて聴きたくて、カンと臭いで数々の盤に挑戦いたしました。このマガジンも今でこそバズコックスの創世記メンバー、ハワード・ディボートそしてロビン・サイモンと並ぶ2大NW職人ギタリスト、ジョン・マクガフ氏が在籍しているバンドとわかってますが出た時は全然何物かわかりませんでした。すわ購入のポイントはまずジャケット。荒涼とした荒野にぶっ立つ鉄柱にぶっ刺されている仮面。なんともプログレなこのジャケ。レーベルはヴァージン。これは只者じゃないぞと。で買ってみたら大当たり。あまりの内容の濃さに益々その世界にそしてNW自体への本気の希望を持つことになっちゃった。とわ言え最初は面食らいました。世にオーバー・プロデュースって感じているアルバムをパッと2枚思い浮かべるとしたらコックニー・レベルのプリマドンナはお好きとそしてこれ。何しろ出てくる音の7割方はぐにょーっと歪んでおります。ようやるなあプロデューサーは誰だ。コリン・サーストン氏?誰だ(^0^)。デビッド・ボウイ「ヒーローズ」、イギイ・ポップ「欲望」でエンジニアをやってた人だおおお。と最初はいきなり食べさされたつるむらさきみたいにぐごとか半分言ってたのが何回も聴くうちにその歪みがたまらなく好きになってあらあら、モスト・フェイバリットなものになっちまったのです。何しろ曲がかっこいい演奏はうまいリフは決まってる空気はブリティッシュと全線全勝のありさまでっからこれをNWだからって言って敬遠してたらあーたこんな勿体無いことありませんですことよ。1曲目「敵を養え」。これがNWかいなつう沈うつなキーボードで厳かに始まりミドルテンポのファンクに絡むフレットレスベース。塩辛声のヴォーカル。英国伝統アホ声女性コーラス。華氏451のような音色のシンセ。この時点でぐおーと叫んで悶えまくりなさい。そしたら2曲目「狂いそうなリズム」。勝手に邦題付けてますが。ははは。一転アップテンポのグラマラス・ギター・リフ。キャッチー&POP。そのギターがベースと共にぐおーっと競りあがって行きます。ぎゅおーんとしたシンセとヴォーカルがこれにねとっと絡む。3曲目「切り絵名人」。いっぽんどっこなリズムのミドル曲。遠くで鳴ってる絶望的な白玉シンセ。中古の日光が膝下3cmまで照らすのだ。「サムワンエールス〜」って歌詞を決然と歌って一転崩れかけた廃遊園地のメリーゴーラウンドが誰もおらんのに廻りだします。そしたら反復横飛びで不思議の国のアリス、時計うさぎ登場。最後はロンドで終わる。4曲目「ボディに気合を」。どかんとアッパー・ファンク・ビート。突き放す語尾下がりの歌。マイ・ボディ・スクリームズ・イエース。遠くで鳴ってるぽんぽんシンセ。歌自体がとてつもなくグラマラスなんだってばほんと。5曲目「お前の肝っ玉が欲しい」。必殺のカッティングギタア、高音部でびよーんと絡むベース、ぽろりんとピアノ。うめいて乱入のヴォーカル。とまあ導入部がとにかくかっこいいですマガジン。サビで見えるヒーローズのボイちゃん。最後は積み木を崩して終わり。ここまででA面。完璧だ。B面1曲目6.の「希薄空気」。真っ暗なシンセ静かに鳴り響きぶおんと絡みだすサックス。とんとんとん。溜めに溜めたリズム発進。そのまま暗闇手探りで前進して行くインストです。ワルシャワの上空300mの空気だなこれは。7.「自然に帰って」。て全然帰って無いっす。帰れないから腹の底から帰りたいーって叫ぶのみ。でもやっぱ無理。後半のシンセがまた悶絶もの。新加入のドラマー、ジョン・ドイル氏正にどファンキーベース、バリーさんと息がぴったし。名コンビ誕生の瞬間に立ち会おう。8.「俺はわかってるはず」。このイントロのシンセのメロディだけでも是非食ってくだされ。この年のシンセ・イントロ・フレーズ大賞物です。これだけでダイアモンド一周して1点。この後は説明でけん。ぐらまらす!。9.パーマフロスト。もう止めてくれって止めないでーって叫び続けたこの盤も最後の曲。腰が座りすぎて根が張っちゃったスロー・ミディアムのファンク曲で止めを刺されます。この曲だけでも最前線に立つ実力バンドだってことは証明。ただただ最後のご馳走を味わうのみ。とにかく全編色気に溢れた音楽でしてそのオイニイは30年経とうが50年経とうが失われることありません。キーボードは全部人力、ライブそのままに順番に弾いている。それがまた素敵で必要と感じた時に必要な音を出すのだ。ギターはいわずもがな。イギイ&ボイちゃんが少しでも好きな方なら絶対ノックアウト確実ですから、もう、まだでしたら是非。一緒に悶えておくれ。不滅の名盤です。(マ)/お勧め!/150点

Magazine : The Correct Use of Soap  <ご投稿エントリー>
ザ・コレクト・ユース・オブ・ソープ by マガジン
cover・・・
1&only。  曲目等詳細
*実力ではNW界筆頭のマガジン3作目のアルバムです。
前作があの派手さで時はエキセン全盛だっただけに一転してのこのすっきりとした作りに当時は何か物足りぬのうなどと思ったものでした。だがしかーし、今現在聴き直して見るにこの至ってストレートな作りがジャストフィット、何ら違和感なく今の音楽として蘇りました。ストレートとは言っても作り込んでます。この辺はプロデューサーのマーティン・ハネットのなせる技、うすもやのようなリヴァーブと絶妙のバランス、コクのある音質がたまりませぬ。音の抜き方が実にうまい。NW一のリズム・セクションバリー&ドイルの二人ががっちりとボトムを支えて入るべきところに音が入ってまったくきまってると聴けば聴くほど奥の音が良くて良くて。
 初っ端からジョイ・ディビジョン・リズム1.5倍速度でこりゃハネットさん製作マニフェスト。さらに今までとはちと違うまあ言ってみれば地味目のが続くのですがこれがまた繰り返しに耐える豊潤な曲群。軽くて重い白黒極彩色。B面ではあのスライ・ストーンの「サンキュー」を取り上げ中途半端なカバーでは恥をかいてしまうこの曲に正面から挑戦しております。これも今聴くと納得のアレンジ、これで良いのだ。そして最後の「床下からの歌」とマガジン史上に残る名曲で幕を閉じまたA面から聴くのだとゆうはめに。ファンクとNWのミッシング・リンクをポップ・グループらとは別のアプローチで挑戦し初めて腰をすえて製作されたこのアルバムは今までのにもノックアウトされたけど完全にやられたな。残る音楽はいつも正々堂々としています。繰り返すけどこれは今こそ聴くべき音楽だと本当に思うぞ。(マ)
/お勧め!/120点

☆昨日の晩はいろいろ投稿しましたが、とりあえず1枚選んで、マガジンのサード・アルバムを紹介いたします。このランキングを見てビックリしたのはマガジンのファーストがチャート・インしていたことですが、作品的にはこのサード・アルバムも外せません。この作品でのジョン・マクガフの変幻自在のプレイは、デイヴ・フォーミュラやバリー・アダムソンなど強者揃いのこのバンドにおいて最高の演奏です。この後マクガフはバンシーズ、PILと評価を高めていくのですが、その出発点と言ってよい作品です(deacon_blue)さん/お勧め!/

マガジン/プレイ
・・・1&only。 曲目等詳細
*腰の座った実力派NWバンド、マガジンが1980年に放ったライブ・アルバムです。オリジナル・メンバーのギター、ジョン・マクガフは脱退したけれど、彼に負けずとも劣らないもう一人の巨頭、元ウルトラボックスのロビン・サイモンが加入してこれはもう夢の組合せに。演奏もさらにまとまって、英国音楽のエッセンスを凝縮しファンクビートにのせたマガジン・ミュージックが鉄壁に。その一丸となるさまは鳥肌続出。これは絶対に風化するNWサウンドではござりません。ライブ見たかったなああああ。

スライ・ストーンの「サンキュー」やってます。

NWにマガジンあり。
(マ)


1978年に英国地面の底から這い出して来た虫、
マガジン
4枚目にして待望のライブ・アルバム

プレイ

です。
待望にして別れのアルバム。
何しろニュー・ウエイブがニュー・ウエイブとして世を跋扈する前の70’s後半のバンド、その生涯は短し。
平均アルバム枚数3枚。ダービーぶっちぎりで優勝したと思ったら即引退みたいなもんで。
しかもこのアルバムではいつのまにかジョッキーが変わっていた。
ギタリストが看板だったジョン・マクガフ氏からロビン・サイモン氏に。
奇しくも同じく孤高のバンドだったウルトラヴォックス!の看板ギタリスト。
まるで新日本プロレス、全日本プロレス両者とも崩壊寸前で、藤波辰巳、ジャンボ鶴田がトレードで交換されたみたいです。
究極のライバルだった二人とも。
マクガフ氏に何が有ったか?スージー&バンシーズに行ってしまいました。そこにて第2の黄金期を迎える。
残されたマガジンは・・マガジンは、この1980年オーストラリア・メルボルンにてのライブ・アルバム。
屈指のギタリストを迎えて新しい可能性が充満す。
しかし
どこか耐えられぬ寂しさも充満してます。
ロビン氏のプレイはロビン氏のプレイ。一聴してわかる。あの独特の空ピック・カッティングの嵐。
あのどちらかといえばアルペジオとメロにうねりを持つどっちかっていうと無骨骨太なマクガフ氏と比べて流麗。
あまりにこのバンドにハマっているでは無いか。
しかし
どっか上にちょんと乗って、気が付けば飛んでいってしまいそうだ。
実際この時だけ光ってくれて、すぐに行ってしまった。
後は別な存在になった4枚目だけ(それもまた好きでたまらんだけど)残して崩壊す。
3枚目までのあのマガジンはこれで終了です。
俺の18歳から20歳まで。このパンクでグラムでプログレシブな稀有スーパー・バンドはいっちまったよ。
今聴いても、この素晴らしい演奏に打ちのめされる。
そして戻って来ない寂しさにもたまらんほど打ちのめされます。
ここに有るのはあの猪木の延髄斬り、卍固めと同じ風景だ。

パレード



あいつらは俺に俺が見たいものを見せてくれるだろう
俺たちは悲しむ事無くそれを見る
俺たちは安心して前に一歩踏み出すんだ
あんたらは俺に言う 俺たちがずっと祈っていたと
眩しく、そしてずる賢い地獄に向かって
俺たちは自分の膝に強制されて来たと思う
でも言うことが出来ない

時に俺は忘れる 俺たちは多分恋をしてるんだってことを
時に俺は忘れる 自分の立っているところを
時に俺は忘れる 俺たちは多分恋をしてるんだってことを
時に俺は忘れる 自分の立っているところを

ここはとても暑い
あいつらは何を生もうとしてるのか?
俺たちは弱くてはいけないんだ 俺たちは見なければならない
今や俺は怒りとは音信不通
今や俺は生き続けるすべもなし
そして俺にはわからん 何時この冗談を辞めればいいか
辞める時には出来れば俺はあんたらと一緒にいたいよ

時に俺は忘れる 俺たちは多分恋をしてるんだってことを
時に俺は忘れる 自分の立っているところを
時に俺は忘れる 俺たちは多分恋をしてるんだってことを
時に俺は忘れる 自分の立っているところを

「で、俺の居る場所はどこかのウエイトレスとテーブルに囲まれた場所で、
しかしそのサービスは、とてもとても良かった」

・・・・・・・・・・・・

ここはとても暑い
あいつらは何を生もうとしてるのか?
あんたらは弱くてはいけないんだ 俺は見てやる
今や俺は怒りとは音信不通
今や俺は生き続けるすべもなし
そして俺にはわからん 何時この冗談を辞めればいいか
辞める時には出来れば俺はあんたらと一緒にいたいよ

・・・・・・



呆れるほど真面目なバンドで、だからいつも孤独でした。
ライブでも呆れるほど真面目。
黒一点バリー・アダムソン氏はひたすらうつむきフランジャーフレットレスベースを鳴らし
ジョン・ドイル氏はバリー氏と噛み合おうと噛み合ってる。
シンセとピアノの前でデイヴ・フォーミラ氏は律儀にも順番にそれを弾くんです。一人で担当してるから。
そしてサイモン氏は期待に答えて
ど真ん中で、歌うキューピー、ハワード・デヴォート氏はウケもしない悲しい歌詞を喋り歌う。

それって
20年経っても、まるでついこないだのようなことだよ。
/お勧め!/200点 試聴はここで

MOTORHEAD/ノー・リモース/バカ
・・・ハード権化
*レミー最高。(マ)/お勧め!/95点

*3人で、これだけの音を出すんだからスゴイ!ただ者じゃありませんね!P・S 体調の良い時に聴きましょう。
(み)
/お勧め!/93点

モーターヘッド/オーバーキル
cover・・・ハード権化 曲目等詳細
*さてラリー・ウォルス氏失踪後、一人のギタリスト加入するもすぐクビにしフィルシー・アニマル・テイラー加入、ここにレミー、アニマル、ファスト・エディ・クラークとゆう黄金ラインナップが揃い踏みしたのであったー。無事1stアルバムがチズウイックからリリースされたがその後のツアー中にアニマルさん暴れてお手手負傷、4日間でツアー中止、チズウイックともモメて活動出来なくなっちゃった。でも野獣の神は彼らを見放さずキラキラ輝く英国の至宝ブロンズ・レーベルと契約、この殺し過ぎアルバムを製作するのね。さー練習だ。あ、すばやくレミーちゃんアンプのヴォリュームを10にしました。轟音です。くそやりやがったなとアニマルさんも10にさらに凶悪な歪みをギターにかましました。エディちゃんはとゆうと・・ちょっと待てと退場、腕立て伏せ100回こなして腕が2.5倍にパンプアップ、おお音3倍速度2倍だー。朝から晩までそんなギグいつのまにかこんな音に。メタルに接近パンクに融合、しかーしこれはモーターヘッド・ハードドライビン・ロッケンローだぜ。の唯一無比Sのスタイルがここに登場です。かゆみなど一っ飛びー。そもそもレーベル移動の間隙を持って出たスティッフ・レーベルのコンピ、バンチ・オブ・スティッフ内の新ヴァージョン、ホワイト・ライン・フィーバーでそのスタイルが初めて登場、私がモーターヘッドに初遭遇もその曲であります。パブ・ロックからそのままエナジー上昇の曲群の中にあって一際目立つそのオールド・ハードロック。燃えたぞ。その時点でアナクロだなあとか思いながら嬉しくて嬉しくて。太陽にほえろ地下ゴーゴーバーの狂乱が眼前にそびえ立ったのであったわ。これだっと掴んだそのスタイル、存分にとぶちかますにはと白羽の矢が立ったのは何とジミー・ミラー氏。ストーンズのプロデュースをしてたお方。よくぞまあ引き受けた。彼の元で録音前にしばし座禅を組み、もしくは三日三晩どんちゃん騒ぎをしてエナジー120%に到達したとこで一発録りだ。でこの音が出来ました。この音です。ともかく荒々しく生々しい音質。ジミーさんどーんと受けてよくぞやったぞさすが。たまりにたまった思いを込めた曲もどハードしかもキャッチーな名曲ばかり。オーヴァーキルです。速度上昇し過ぎて2ビートヘビメタカントリーになってしまいおった。ラスト終われません。まだ足りないと殺しても死なないオバQとなってエンドレス。ステイクリーン。肉に食い込むリフ。何か青春だ。野獣に青春があるかは知らぬが青春。ベースソロです。勢いでやったもののあまりにバッチリはまったのでこの後このフレーズをライブでもしっかりそのままレミイちゃんはやる。意外と律儀(^0^)。ギターソロはライトハンドなどやってる暇などありません。噛み付いたら離さないのに必死。姉になりたい。お友達フィル・リノットもかくやのベースギター・フォークギタア奏法。これも青春。なぜ姉になりたいのか不明。ノークラース。シャッフルだ。ZZトップを蹴り倒すか。歌うは「だまれっ。お前の声はでか過ぎる。」。それはお前だっちゅうの。ダメージ・ケース。左右から鉄のコブシでフックのイントロ。ぶっ飛ばされてもまだ殴るのは反則です。ここでこうしてこうなったのイントロのメトロポリス。とてつもなく生き抜くには大変な大都会。その中で3匹の獣が放たれました。もうどうなっても僕は知らないよ。(マ)/お勧め!/250点 日本盤 グッヅ

モーターヘッド/Bomber
cover・・・ハード権化 曲目等詳細
*ぼまーー。モーターヘッド、79年の3作目です。ボマーと言っても腹部膨満感でなし、ましてや東京ボマーズじゃなし。爆撃機ボマーだ。じろっとジャケをご覧になっておくんなまし。ちゃあんと操縦席及び機銃乱射席に妙な縮尺で3人の荒くれが乗ってます。落とす爆弾はもちろん轟音爆弾。当たっても喜びでボムしちゃう。機長はレミー。レミーと言ってもまるたんじゃなしましてやアイドルでなし、女ですらない汚い、不潔、ばっちいのノーブルな三拍子揃った男。この男どうゆう訳かあの美しきリッケンバッカー・ベースを持って妙に似合っているとゆう。苦しいのに何が好きなんだか上を向いて歌うわけだ。ピックでフォークギタア弾く様に。まあ一般社会ではおそらく鼻を摘まれる事間違い無く良かったロッカーで。ロッカーだから成功出来た。前作オーバーキルがパンクの嵐の後、燃えに燃えたロンドンっ子の臨界魂に火を付けて大ヒットしちゃった。オバQ好きオバQ好き夜も昼もありゃしない。よっしゃあ、こりゃ行くっきゃねえだろと調子に乗って同じ陣容で出したのがこれだボマー。大ヒットしたからもういいもの食ってます。厚さ13cmのビフテキ。力ますます付けちゃいましたから高速ものの切れは相変わらずさらに余裕ぶっこいてシフトダウンでじわじわって来るものもあり。重さの分破壊力はそのまま、まだ喰うかの旺盛なる食欲は2.のラーメンなんて曲をもものにしたぞ。でもって乗りに乗ってる時のモターヘッド、メロディアスです。音は3音しか使用せぬが。胸がきゅんきゅんきゅんきゅんする掻き毟りたくなる青春やこれが。ギター・リフだって歌だって。その代表曲が5.の「ポイズン」。♪世間は俺にもう少し物知りになれないものかねと言うんだよ。知ったことかほっといてくれ。俺の頭は毒毒なんだ。人生も毒毒。彼女だって毒毒。結婚してみたいです♪。と最後に小幸せで落とすところが見事。レミーちゃん、笑顔がかわいいのを私は知っている。それからうーんと、もう無いや。これがロックです。何か足すような小知恵(あゆはら)は無し。肩が壊れるまで投げ続けるしかありません。ならば肩が壊れるまで聴き続けようぞ。ぼまー。(山)/お勧め!/150点 日本盤

モーターヘッド/エイス・オブ・スペイズ
・・・ハード権化 曲目等詳細
*英国ヘビメタさん組合突撃隊モーターヘッド、80年に出しました最新の出入り記録、それがこのスペードのエースです。4枚目にして切り札。ピクとも笑わんと。その決意のほどは初めて登場しました、ジャケに3人の生写真、つうても真っ黒で顔は見えんけどよう。真ん中が今年還暦を迎えたとゆうレミーちゃんです。それを記念してこのアルバムもBBCセッション、珍しトラックを加えた2枚組CDとして10日に再発されました。オリジナル・ジャケで顔が真っ黒だったのはずっと気にしてたみたいで今回のは違うアングルの写真。ちょっと油断してレミーちゃん内股でナヨっとしてたりして。あらいやーん。その他足が短いとか突っ込んだら側にやってきてブーツ脱いで嗅げって言われるので要注意です。全身ウエスタン・ルック。どう見ても荒野の7人で農村を襲う側、怖いですねえ。村を守ってる側はもしかして髭ZZトップさんたちかもしれない。それにしてもこれではっきりしました。やっぱモーターヘッドはウエスタンだったのだ。1曲目にしていきなしドーンと出しますタイトル曲。超高速早回し七転八倒西部ヘビメタ・ポルカ。はいよーシルバーのパカパカ音も加わって大騒ぎ。多分これはイカサマがバレてテーブルを引っくり返し大乱闘つうシツエーションだぜ。酒場の瓶が204本割れました。おかげでジャケ向かって左のドラムス担当フィル・テイラーさんの頭は爆発状態。ぼよよーん。名曲です。キャッチーかつ凶暴、二拍子揃った。2曲目は「爬虫類のように私を愛して」。だって。変態さんだ。それはどのようにすればよいのか。聴くとわかります。ほんとか。腰に来るオルタネート8ビートの突進曲。正に蛇の如く絡みつくギタアで終演です。3.は「背中から一撃」。油断大敵。後ろにも目を付けなければ、ボカンとやられるぞ。山羊の頭の骨のキメのカーン(演歌でお馴染み)が効いてる。4.は「生きて勝ちます」。速度10%アップ。またもや山羊の頭(アゴの部分)カーン。好きなんで嬉しい。この音が山羊の頭だってことは昔のバンド仲間から聞いたことなんでガセネタかもしれませんあしからず。生きるからには何かしらねど勝たなきゃあかんな。後半歌詞が出来なくて無くなります。5.は「あっとゆうまにほどけちまったい」。第3の必殺技、シャッフルもの。マジ体力勝負で、こうゆう曲今もやってるのだろうか。リッケン抱えてレミーちゃん。うーんスーパー爺さんだ。あやかりたい。6.は「(俺ら)ロード・クルー」。もしかしてちょっと曲がダウナーになってると思ってやしないかいとばかりにキラー投入。ご苦労さん毎日俺らのような野獣のローディやってくれてって感謝してる曲・・・とはあまり思えませんけど。アンプ重そうだし。凄そうモーターヘッドのローディの皆さん。7.「炎、炎」。物騒です。確実に火事大好き人間の歌。子連れ狼に出て来た赤猫ってキャラのテーマソングか。演ずるはもちろん石橋蓮司。はまり役です。8.は「ジェイルベイト」。シャッフル・キラー・チューン。訳さば「刑務所ペっ!」かな。得意技青春詠嘆も入って、この胸掻き毟る感たまりません。ギターとベースのトゥイン・リード仲良しソロの勇壮なことと言ったら。スパルタカスもお金貸す。9.は「踊れ」。踊れ、このポルカで。10.「弾丸を噛め」。噛めゆわれても歯が欠けちゃいます。おろおろしてると1分半で終わって11.「捕まるよりは逃げろ」へのつなぎがかっこいいこと。「上げまーせん」の空耳入り。ミドル・テンポものもかっこいいのだこれが証明だ。そしてラストはハマー。超高速ウエスタン・ポルカでテーマを高らかに宣言。そしてうちにあるCDに入ってます1曲ボートラは「ダーティ・ラブ」。これがまた素敵曲で哀愁責め。好きなんだよとにかくこの連中の哀愁責め。マゾか俺は(^0^)。そりゃもう聴くのも体力勝負、何回も繰り返さばきっと腹脂肪燃焼になります。音楽カプサイシンと呼ぼう。(山)
/お勧め!/200点
 試聴はここで 1枚もの

モーターヘッド/No Sleep 'Til Hammersmith
cover・・・ハード権化 曲目等詳細
(昨日から続いている)
「あなたっ、もーこんなに酔っちゃって。しかもまたハーアドロックなんかやってもー許さん。しばいてやる。」
キャンデス夜(仮名)さんに耳を引っ張られて帰宅途中のリチ・ブラックモアさん(仮名)さんです。
「いてーよー痛ーよー堪忍してくれよー。」
そこに通りかかったのが二人のピラチン若者。

バンっ。

へろへろしてたリチさんの肩がぶつかりました。
「お、てめえ、肩ぶつかっといて何の挨拶も無しかよ。」
「おうおう、おじさんよう、俺たちを誰だと思ってるんでえ。今大人気のアイアイ明電団さまだぞ。」
「お、何でえ。何かいちゃいちゃしちゃってよー。詫びにそのネエチャン貸せよ。酌でも付き合って貰おうじぇねえか。」
「何、この人たち。またメタルな連中ね。だから嫌いよ、メタなんて。あんたっ、何か言ってやらっしゃい。」
「え、俺?・・お、おえーら、俺を誰だと思ってるんだ。鉄社会ではその名も知られた速弾きゴッド、リチ・ブラックモア様だぞ。今は非鉄金属だけど(爆)」
「リチ?しらねえなあ。お前知ってるか?」「しらね」
「え、なんてーこと言いやがるんだ。ディプ・パープルだぞ。」
「でぶぱーぽー。しらねえなあ。」
「ぢゃレインボーは?」
「しらね。」
「あああああ、この世は闇だあああ。」
「何だかしらねけど、早くしろよう。酌。しゃくおしゃく。」
「あなたっ、あなたーーーっ。」

そこへたまたまたま通りかかったのが巨大ハーレーダビッドソン排気量15000トンにまたがった一人の男。

ぶろろん、ぶろろん、ぶろろろーん

「おめーら、何やってんだ。見ればメタルな若い衆。堅気の町人さまに迷惑かけるんじゃあ・・・ねえぜ。」
「誰だてめえわ。ごちゃごちゃ横から口出すんじゃねえ。その忌々しいグラサン取って名乗りやがれ。」
「名乗っていいのかー。名乗ったらおまいらの体が震えが止まらなくなってヘッドバッキン連続しちゃうぞ。」
「何っ!!」
男はグラサンを取った。
「控えおろう、このドクロの曲目表が目に入らぬか。この方こそ先の鉄納言、水戸レミーさまなるぞ。」
男が背負っていたリッケンバッカー・ベースが言った。
「え?レミー?レミーさまってもしや・・・あの伝説の黒髑髏団の・・・。へへえええええええ。」
突然現れたこの黒ずくめの臭い男、レミーこそ80年代の鉄社会にその名を轟かすあの伝説の黒髑髏団の首領、レミーさまであった。
率いる大音量爆音ロック楽団、モーターヘッドは若いチンピラ鉄野郎達のアイドルだったのである。
その絶頂期の記録は、ここにある
”ハマースミスで眠らずの乱絵巻”
にあまつところなく記されている。

ぐおぐおぐお、がお、ぐおお、げご、がぐ、ネクストナンバー、エースの一番
ドンダドンダドンダドンダ、がーがーがーがーがー。
(訳:この忌々しいクソガキども、耳かっぽじってよーく聴け次の曲はエースの一番だ。)

2ndナンバー、ぐおぐおぐお、がお、ぐおお、げご、がぐ、ネクストナンバー、ステイ・クリーンっ。
ドンダドンダドンダドンダ、がーがーがーがーがー。
(訳:馬鹿クソxxxx野郎どもよーく聴け。次の曲は綺麗にしときなさい。)

3番ナンバー、ぐおぐおぐお、がお、ぐおお、げご、がぐ、ネクストナンバー、大都会パート4。
ドンダドンダドンダドンダ、がーがーがーがーがー。
(訳:xxxx、xxxx野郎どもよーく聴け。次の曲はメトロポリス。)
以下、14曲まで続く。

この地獄絵図。ただの地獄では無い。底抜け脱線な地獄絵図である。ここで、ふと、全部同じでは無いかと思った貴方。ぴんぽーん。
同じであって同じで無い。同じで無くって同じ。親父。
それがモーターヘッドなのだ。よく聴いてごらんしゃい。よく聴かなくてもわかりますねいい子ちゃんたちは。
曲がPOPです。良い曲です。鉄通知表で「よく出来ました、にじゅうまる」です。
しかしながら他の金属仲間達とは一線どころか12線画してます。曲構造及びそもそも最初から曲構造が違うのだ。
それは毎日マンガの肉を喰っていたからである。その体臭と来たらファブリーズでも除去不可能。布にだって有効なのに。
その男、レミーが現れたのである。60を越してなおカクシャク、眼光ギラリと輝いて皺の一本一本から鉛の汗出しておる。
「俺様がな、斜め上方32度で歌ったその姿に、馬鹿鉄野郎どもは、そりゃもう惚れ惚れとしてバッキンしたものだ。おめーらもその辺のとこ承知して、その町人様たち堪忍してやってくれねえか・・・・あ、誰もいない。」

「あなた、何だか知らないけど助かったわね。それにしてもあの汚い男誰?」
「知らね」(山)

/お勧め!/250点
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モーターヘッド/アイアン・フィスト
cover・・・ハード権化 曲目等詳細
木曜おバカジャケ道場!
最強&最凶部門師範代。
その名も

鉄拳〜Iron Fist
B−−Yモーターヘッド
1982年4月17日発。

そうなのだ。昨日感謝のピンク・フロイドさんモアを聴くと不吉な事が起こる伝説はやっぱ生きておった。
存分に感謝した直後、某所から悪魔の電話が。
2年前、我が為した仕事の文句。もちろん当に先方のチェック受け通った代物である。
2年経ち、ようやく物件計画が進んだらしく改めて見たのだと。その図面を。
曰く昔はチェックを通ったかもしれないが自分が見ると不満だ。直せ。もちろんタダで。
そして変更仕事は他の業者にやらせる。その前にこれはお前のミスだから直せ。とな。
そんな理不尽なことあるかいな。当然それは俺が引き継いでやる仕事では無いか。
それなら面倒見てやっても目をつぶるが、他にやらせるからタダで直せだと。
しかもその文句たるやオンリー主観、その相手方がこちらに提出した資料を添付した部分が気に入らぬらしい。
当然言うわな。

「そちらが作った資料をそのまま書いたんですけど。」

そしたら

「こちらのミスを含めて、そっちが直すのが、金を払って仕事をさせてやるんだから当然だ。」

?????
この理屈わかる人、おりますか。
しかも、それでもしそのまま通って損害が出たら弁償の話も出た。
あはは、今、うちらはアンタのとこから仕事全然貰ってないよ。マイナスで赤字の確定申告だよ。
取るっていうのか、それで。
これから仕事をやらせる、やらせないの話も出た。
脅かし。

我が国には下請法とゆうものがあります。

”不当な給付内容の変更、やり直し

下請け業者に責任がないのに、費用を負担せずに、発注の取消しや内容変更、受領後のやり直しをさせることです。
例)担当者の異動に伴い製作方針が変わり、費用を負担せずにデザインを変更させる。”

ピンポーン。どんぴしゃ。
では、管轄官庁公取に報告すればいいと思われましょう。
それがこれがこれが、報告いたしますと報告業者の名前が出ます。
”報告による報復の禁止”
とゆう条項があるにはある。しかし実際はこれをやって続けて取引を継続した例は皆無に等しいとな。
これは江戸時代の直訴だ。
やった奴は、首を切られてあの世行き〜。

ま、最後の手段として切り札は持っておるが、今はまだまだ、
悔しくとも歯を食いしばってその屈辱に耐えねばなりませぬ。
とにもかくにも、こんなことされてるのはウチだけかと情報を集めたら、
他で、もっと凄い話を聞いた。

書けないくらいの。あー、書きたい。21世紀とは思えん、ローマ奴隷時代みたいな。

で、
あまりにも腹が立ったので、モーターヘッドを聴いてすっきりしようと思いました。
が、
それが大失敗。怒りが2億5千万倍に膨れ上がってしまったよ。
モーターヘッドは、理不尽怒りを容赦無く間髪入れず超高速でぶっ放すバンドなのだ。
その怒りもこのアルバムで6作目6回目。
7年に渡って微動だにせず、全く変わらずやっておる。
「また同じかよ。」とかほざく輩にはジャケの鉄拳が飛来するで。

頭に来ることは解決せねば、いつまでも頭に来てるに決まっているではないか。
それを見て下さったかのごとく、レミー様がワシラの気持ちに成り代わって、シャウトしてる唄があるます。

ぶっ放しておくんなさい。

ハート・オブ・ストーン



ゲロ

アンタはどうやらゲームだと思ってるらしいな
お前の名前など思い出す気もありゃせんが
いい気になって命令しやがって
とっととどっかに行きやがれ
俺はお前の奴隷なんかじゃねえぞ

ほっておいてくれ
電話なんかごめんだ
俺は岩の信念保持者なのだぞ

アンタはキーキー言ってルーレットをやってる
俺はまだ誰が勝ったかなんて見てないぜ
アンタはテメエが闇の中で踊っていることを自分でわかってる
あっちへ行け、俺に目をつけても無駄だ

ほっておいてくれ
電話なんかごめんだ
俺は岩の信念保持者なのだぞ

えい

くそったれ

ギタアばきゅーん

お前はどのゲームでも切り札のエースを持っている
だがテメエは俺と同じ人種ですらない
アンタはけっしてマトモなことを理解することはねえだろう
どうせただの腰掛野郎だ

ほっておいてくれ
電話なんかごめんだ
俺は岩の信念保持者なのだぞ

岩の信念

どかん



いえい!
まるで見てきたかのような、聞いてたかのような叫びありがとうございまする。
不肖、拙者も及ばずながら岩の信念、いささかでも持つ一寸の虫。
五分の魂でもって、屈辱を甘んじて受けるつもりは毛頭無く、
脅かしには屈せませぬ。
仕事を出さないなら、出されなくとも結構毛だらけ猫灰だらけ。
武士は喰わずも高木ブー。
理不尽通れば、末代まで禍根を残すは必定。
と、
今度はそんな態度の仕事を断ってやるのだ。
今回はやったけど・・・とほほ。
やらないと一時間超電話で粘られる。そんな時間をあんたらに割く気はねえぞー。
だからさっさと片付けただけだわ。

ロッカーを舐めてはいかん。年がら年中鋼鉄の魂と共に生きておるのだ。
しかもそうとうにしぶとい。

ご覚悟。(山)

/お勧め!/250点
 試聴はここで

MONOCHROME SET/ストレンジ・ブティック
cover・・・英国パリ加山雄三海岸音楽。 曲目等詳細
*80年代も早々に颯爽と現れた英国ポップ・バンド、モノクローム・セットの稀代の1st。ラフトレードでのシングル諸作が関係者を騒然とさせたか見事ヴァージン傘下のディンディスク・レーベルと契約、期待に違わぬこの名作を届けてくれました。プロデューサーはNWの申し子、ボブ・サージャント、ザ・ビート1stで湿り気が有りながらも切れ抜群のサウンドを決めてくれた人、ここでもリバーブ少な目ながら不思議な奥行きを感じさせる音を。ドンガドンガと東宝怪獣映画南方部族モスラに祈るを彷彿とさせるビートの己リメーク「モノクロームセット」で始まります。意識したのかせぬのかこのビート、当時流行のブルンディ・ビートとシンクロ、奇しくも同じ時期米国で登場のフィーリーズとゆう江戸ギター・バンドとライヴァルとなりお互いしのぎは全然削らなかった。ははは。もとい。以下もう息をも付かせぬ名曲攻撃でなんじゃらほいと買った人間を狂喜乱舞させることに。嫌味にならない程度にハイセンス、想像力をビンビンかきたてられる箱庭フランス、花のパーリーの夜の人間模様が眼前のスクリーンにシネラマで。白黒なんだけど何故か色が見えるぞ。後半何とゆうタイトルじゃ唯一弾き語りソング「グッバイ・ジョー」にちらっと遊園地メリーゴーランド音なんて入れられた日にゃ、わたしゃどうしたらええの。悶絶。なんてこたあ無い4ピース・ギターバンドでこれだけ出来るとは、まったく驚きです。20数年たった今でも新鮮さは何も衰えは無く、この加山雄三海岸モンマルトル鼻詰まりバンドに今日もまたやられちゃう私。悪いことは言いません。これが駄目ならろっくすやめます。やめないけど[(^o^)]。(マ)/お勧め!/150点

モノクローム・セット/Love Zombies
cover・・・1&only。 曲目等詳細
英国無国籍音楽の雄モノクローム・セットの2ndはようやく漂着したモロッコを旅立ち、一路砂漠へと繰り出します。って言いたいくらいの音色の変化なのだ。もうからからに乾いた80’sサウンドにあるまじきもの。エンジニアは同じだからこれは完全に意図的なものだなあ。鈴木慶一氏をして英国のグレートフル・デッドと呼ばしめたなるほどよれよれのギター、ぽよんぽよんと虚空を漂うベースはデッドを想い起こさせます。ともあれ剥き出しの裸の音はよりこのバンドの特異性を際立たせることに。相変わらず曲作り絶好調であります。必殺曲は2曲目のAdeste Fideles。さっぱし訳のわからん題名ですがもうこれは完全に日本のグループサウンズ。こんなのあったようには思われないのですが何故か強烈なノスタルジアが。後はもうタイトルを見ただけでどんなんだろって心躍る代物ばかり。「黒髭の男」でしょ「カーマストラ」でしょ挙句の果ては「ビドのスペルはB.I.D」と来たもんだ。人を食ってます。もうバンドやる上で全然力が入ってなくてひょうひょうと自分の音楽をやってるさまが爽快爽快、縁が無ければとことん縁が無い音楽でしょうが、縁があっちゃったら心の砂漠に木が生えてオアシスがどわっと出現。パリ〜モロッコラインの1st、そしてこの砂漠の2nd、貴方はどちらがお好みでしょうか?私はそうねえ。一生迷うか。
最後にはまるで映画を見てるかのような仕掛けあり。やっぱこれはジャン・ギャバンのペペルモコの迷宮だわ。
現在発売中は1stと2ndの2in1ですがもちろん後半部分がこれ。お得なんてもんじゃありません。
(マ)
/お勧め!/120点

モノクローム・セット/Eligible Bachelors
cover・・・1&only。 曲目等詳細
モノクローム・セットの3枚目はヴァージン傘下のディンディスク・レーベルを離れて再びインディーズ、チェリー・レッドへ。結局住み心地が良さそうなんですがネオアコ総本山に移ったことで生ほとんど使って無いのにネオアコ一派で以後とらえられることに。どっかに入れないと気持ち悪いのかな。違うんだけど。何はともあれレーベル移ろうとも激動の80’sであろうと微動だにしない白黒TV世界、マイペースであります。1stは花のパリ、2ndは砂漠のモロッコと旅をしてきた彼らですが今回はスペインでマカロニウエスタンを撮影することになりました。音でですけど。相変わらず悶えんばかりの良い曲ばかりでございます。その風景とともに脳裏に焼きつくものばかり。キラー曲は2.のアイル・スクライ・インステッドかな。しいて言えば。越地吹雪かいなちゅうメロディがあまりにも日本語に合いそうだったのでうちのバンドでやらしていただきました。「花ーのパリーで歌ーい〜」って。今回も相当な名盤ではてさて3枚でどれが一番かいなちゅうことになるのですけどそれはパリとモロッコとイタ公どれが好きってゆうものでまたも同率一位だな。わ、今ちょうどB面の3.マイダス・タッチにかかっているのですけどこのエンニョ・モリコーネ・ギターたまらん。フランコ・ネロ、ジュリアーノ・ジェンマ、牛飼いのチコ総出演だぜ。歌詞どっかでわからんかなあ。さて南欧を一周して来た彼ら、お次はどこを訪れることになるのか。ラストのジプシー踊りインストを聴きながら物思うのもまた楽しからけりなるなり。
うちのアナログの裏面には各国メディアの簡単なレビューが載っております。その中に我が国の音楽専科も。「5つ星進呈ー」ですって。さんきゅ。
あ、プロデュースはスティーライ・スパンのティム・ハートです。喜。
(マ)
/お勧め!/120点 試聴はここで。

モノクローム・セット/Volume, Contrast, Brilliance... Sessions & Singles, Vol. 1
cover・・・1&only。 曲目等詳細
こよなく愛する前人無踏無国籍エキゾティック・バンド、ザ・モノクローム・セットの初期コンピ「音量、明暗、輝き、セッションとシングル第1巻」です。デビュー時に所属のラフトレード・レーベルでのシングルとBBC等での音源がはちきれんばかりに入ってる。私は1stでまずやられ朝も夜もグッバイ・ジョーな生活に2ndで追い討ちをかけられてゾンビ〜やゾンビーな日々を送ってたところ3枚目として登場。はいいんだけどせっかくメジャー、ヴァージン傘下のディンディスクに入ったのに世間の新波の風が去ったか、つうか新興レーベルチェリー・レッドから三願の礼を持って目玉として迎えられてまたも移籍。そしたら入手難になっちゃってついこないだです。アナログで出会ったのは。ラフトレードのシングルは徳間ジャパンでまとめてくれたLPで聴いてたんだけど。とにかくまあ20うん年越しの悲願。涙で耳が曇ってしばらく聴こえなかったよ。バンドとしてノリにノッてたこの頃、移籍記念で己の為した事をここでまとめてみようって試みも只で済む訳は無し。冒頭からアナウンスが入り架空のラジオ・ショー仕立てなのだ。最初は今でも最高傑作だと思ってます「夜明けのシンフォニー」。録音設備の貧しさで大手に移籍せざるを得なかったとの話もどうしてどうしてこのザクとした手触り、掛け替えの無いものと感じ。たった2分半あまりのジェットコースター・ムーヴィ。ラフトレードでの録音でいっちゃんかっこいいバンドの影の要人、アンドリュー・ウォーレン氏のフェイズシフター、びんびんのベースに身を委ねます。続くセッション&BBCの音、これがまた素敵。ラブ・ゾンビーズの紙やすりのような手触り。傷口に塩の刺激。これまた時間的制限等多々あれどそれが集中力と気迫を産む事もあるとゆう音楽魔術の証明かと。バランスもドラムがでかかったりするんだけど。不思議。デリケートな録音よりかっこいいとゆう。微妙な線です。ぎりぎリのレッドソーン。ここで最高、ここから先は壊れちゃう。ああ、シリコーン・ケーン素敵だ。タイトルだけでも。すみません。ここから先は聴きます。何も手に付かず。どうやらまたも入手難の境目になってるよう。何ともはや。必死になって入手するに値するレコードorCD。ひやかしはお断りだよ。世界にただ一つ。バー「魔の巣」に置いてある望郷チャンネルしか写らない白黒テレビなのだ。そうは簡単には聴取不能。 (山)/お勧め!/120点

モノクローム・セット/ロスト・ウィークエンド
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*これだけCD化再発が進んでも、二度目三度目、紙ジャケ、でかジャケ・・・、それでもどうしても現在に蘇らないアルバムもあります。
大抵は契約の問題で。どうしてもクリア出来ないつう。
大物さんのでも有るんだから、ヒットが無かったバンドではどうしょもありません。

モノクローム・セット

どう聴いても素晴らしいバンドです。
曲はポップ、メロもキュート、演奏もバツグン。
しかしどう見てもどっかしら当時も今も世の中とズれてまして、それが魅力なんだからこれはいかんともしがたく、
それにしても理不尽だよ、この最高傑作の一つが失われてる。まさに

ロスト・ウィークエンド
1985年作です。

悪いことに運の悪さも仰山持っててレコード会社との契約が何やかんやうまく行きませんでした。
この時点では一番しっくり来てたんじゃないかってチェリー・レッド・レーベルでぽんぽんぽんとレコードを出したものの、
花形ギタリスト、レスター・スクエアー氏がこともあろうに脱退、ドラマーのレキシントン君も抜けちゃっって、身動き取れなくなっちゃってたよ。
負けてたまるかと新メンバーを補充してアメリカ・ツアーに出発。
そしたらギター以外の機材を全部盗まれちゃうとゆうとんでもない災難に。
新加入のメンバーさん、世をはかなんで辞めちゃった。
それでもまだ負けない。この魅惑のバンドに入ってくれる方はいる。またもや新メンバー加入でさあレコード出そう。
チェリー・レッドの社長イアン・マクネイ氏とラフ・トレードの社長ジェフ・トラヴィス氏が夢の合体をしました。
そのレーベルの名はブランコ・Y・ネグロ。
勇躍、契約をし、この大傑作アルバムを出す。
モノーズの魅力と世間との折り合いとを最大に近づけて、スカっと吹っ切れた爽快POP盤になりました。
当時、一も二も無く買った私も仰天、やったー、ついにこれでブレークするぜと大喜び。
自分のバンドでも日本語カバーさせてもらってワッショイ東京の各地地下で演奏させて貰ったぜ。
忘れられないLPです。

必殺シングルも2枚。
まずはアルバム1曲目、

ジェイコブの梯子

全英チャート最高位81位!むおー、




おー、僕の手をとって そしてビートに乗ろう
足がむずむずするようなサウンドで
そしてその足をするっとグラインドさせて
僕のベイビイはスイート、僕のお嫁さんになるんだ

僕は女の子をゲットした 彼女は男子をゲットした
全ての神の子供たち、彼らは手拍子したよ
僕は彼女のハートをゲットして、彼女は僕のをゲットした
僕のベイビーは素敵 僕の気分は最高
僕達はジェイコブの梯子を登ってるんだ
僕達はジェイコブの梯子を登ってるんだ
僕達はジェイコブの梯子を登ってるんだ
上へ

おー、僕の目に頂戴 どうか写しておくれ
遠く遠方のドラムの姿を
そしてそのドラムでもって ぶんぶんさせておくれ
僕のベイビーは喜ぶんだ そしてお嫁さんになってくれる

僕は女の子をゲットした 彼女は男子をゲットした
全ての神の子供たち、彼らは手拍子したよ
僕は彼女のハートをゲットして、彼女は僕のをゲットした
僕のベイビーは素敵 僕の気分は最高
僕達はジェイコブの梯子を登ってるんだ
僕達はジェイコブの梯子を登ってるんだ
僕達はジェイコブの梯子を登ってるんだ
上へ

ギタア

おー、僕の声 叫ばせておくれ
ウエディングベルの姿を見て
そしてそのベルを 鳴らすんだゴーン
僕のベイビーは今やピッカピカ さあみんなで歌おう

僕は女の子をゲットした 彼女は男子をゲットした
全ての神の子供たち、彼らは手拍子したよ
僕は彼女のハートをゲットして、彼女は僕のをゲットした
僕のベイビーは素敵 僕の気分は最高
僕達はジェイコブの梯子を登ってるんだ
僕達はジェイコブの梯子を登ってるんだ
僕達はジェイコブの梯子を登ってるんだ
上へ



歌詞もキュート、展開も押し出しもラストもバッチシだったのになー。
何でまた最高位81位。あー、ビデオでヘンテコしちゃったから?

2曲目のシングルは、これまた必殺、

ウォールフラワー

壁の花。全英最高位97位!。おいおい下がってどーする。



へい、リトルガール、君はシャイ過ぎるんだ、わからないかなあ
君がハローと言ったら、みんなはグッバイって言うんだ
へい、リトルガール、今まで気がつかなかったかな
君が入って行くと みんなは出て行ってしまうみたいなんだ
君が入って行くとみんなあっち行っちゃう
顔をぷいとそむけてさ

へい、リトルガール、君はあまりにも地味なのさ
君が「もう一度」と言うと、みんなは「もうしない」って言うんだ
へい、リトルガール、わからないかなあ、それは大したことじゃないんだよ
君が目を覚めたらみんなは眠ってしまう
みんながみんな羊の数を数え始めちゃうのさ

君は僕の言うことをけっして聞かない
君はただの壁の花なんだ
君は僕の言うことをけっして聞かない
まるで気を使うことなんかしないんだから
 
へい、リトルガール、それって恥ずかしいことなんかじゃないんだよ
ウエディングドレスがベルを鳴らしている でも僕は結婚証明書に名前を書けない
へい、リトルガール、うん、君は他の人とは違うんだ
君が行こうとする時、みんなはどうもそうは思わない
君が行こうとする時に、みんなはどうもそうは思わないんだ
みんなはどうも君を堅物だと思ってるみたいだよ

君は僕の言うことをけっして聞かない
君はただの壁の花なんだ
君は僕の言うことをけっして聞かない
まるで気を使うことなんかしないんだから

君の話で廻りは凍っちゃう
君が笑う時、君は心の底で泣いてるだけみたいに見える
君の経験不足があらわになっちゃう
君がファッショナブルな服を着てもそれはもう隠せないのさ

君は僕の言うことをけっして聞かない
君はただの壁の花なんだ
君は僕の言うことをけっして聞かない
まるで気を使うことなんかしないんだから

へい、リトルガール、君はあまりにも地味なのさ
君が「もう一度」と言うと、みんなは「もうしない」って言うんだ

のー、のー、のー、もうしない
駄目、駄目、駄目、もうしないよ



むみゃー、身もフタも無い言いようだよ。
これをアメリカンTVコメディ調のサウンドに乗せて演ってくれます。
「あるあるそうゆう場面!」って。
クスって笑って聞いてくれれば。自分たちのバンドのことを歌ってるんだし。
なのに最高位97位。

これで解散の宣言をついにステージ上でしてしまいます。

しかし、そんなんでこの不世出のバンドが終わる訳が無い。音楽の神様が許さん。
後に復活です。さらに苦難の道があろうとも。

そしてアッシも諦める訳にはいかない。何でかわからんでも、この盤の他の曲も讃えちゃうさ。
いづれまた。

再発不能なのは・・・理不尽にもこのブランコ・レーベルがメジャーのワーナー傘下だったってことだから。
これだけ鬼っ子盤になっちゃって。
中古レコードではアルバム、シングルともたまに出現します。
いつまでも棚の中に壁の花となって残ってますんで、救ってあげて下さい。
50%引きになってからでも。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

モノクローム・セット/Dante's Casino
cover・・・1&only。 曲目等詳細
これまで名曲含有率94%とゆう恐るべき英国無国籍音楽探検バンド、モノクローム・セット。今回は新大陸摩天楼に上陸いたしました。前々作はイタリアからモロッコへの旅、そして前作ロスト・ウイークエンド(レコード会社の関係からいつまでも再発無しくやしー)は新大陸へ渡る船中の物語しかもタイタニック、女装してた為生き残って命からがらニューヨークにたどり着いただよ。一曲目から意気揚々ビル街を闊歩するかのようなハツラツとした音が飛び出して来ます。ドラムに初めてゲートエコーをかけた。90年になってやっと。世の中はもうこの音飽き飽きしてるっちゅうのに。けどこれが効いてまして気分高揚してる様をヴィヴィッドに活写してる次第。使うべきとこに使えば使えますってほくそえんでるビド氏の顔が思い浮かぶ。で曲目がベラモンテでっからまだヨーロッパ気分が抜け切ってません。せっかくアメリカに来たのに訪れるのは外人街ばかり。2曲目ではスパニッシュ、ゲートは外して、復帰レスター・スクエア氏のギター冴え渡り踊り子が踊りまくる。3曲目、元カウボーイが経営してるハイテクビルに潜入、ゲート強烈、わーいつのまに世間はこんななっちゃんだとちとびっくりそして意気消沈、そしたら4曲目で綺麗な女人が慰めてくれました。インド系の美女だよ。すっかり元気取り戻してその場で踊ります(5曲目)。モロッコで見た金色の水の唄で。その場にいたカウボーイが生ギターで伴奏してくれた。すっかり意気投合した三人は一緒に住もうとゆうことになり不動産屋さんと物件を廻ります。出来れば家の神様が住んでるうちにしたいって言ってるけどそりゃ無理かも(6曲目)。見つけました神様がいる家。郊外の森の外れ小さいながらかわいい家です。さっそくバルコニーで歌う主人公(7曲目)。放浪の旅の想い出と共に。すっかり落ち着いたけど根はやっぱバカボンドな人間。ふらふらとまた街に出てきてしまいました。街には凶悪な顔をした悪漢が一杯。恐ろしい顔で笑顔を浮かべ悪の誘いをしてきます(8曲目)。走って逃げて誰もいない通りに。雨上がりの路上に光るはガス灯の白い光のみ(9曲目)。何をここにしに来たのかしばし考える。光が青に金に銀に虹色に。自分は平和と愛を探してるだけだそしたらいつまでも若い命を燃やせるぞいと走り出し(9曲目)迷い込んだのは袋小路、そこで待っていたのは・・・・。
とゆう話(多分)を完璧なアレンジとKOメロディで奏でてます。雰囲気はビートルズ前ビド君幼少期の音楽の記憶、そして現在、を行ったり来たり。またも聴く人それぞれに自分の映像を持つことが出来るアルバムを作ってくれました。
(マ)/お勧め!/120点

モノクローム・セット/JACK
cover・・・1&only。 曲目等詳細
完全にご贔屓バンドですモノクローム・セット。その91年作ジャックのアナログを入手。CDだろなと思っていただけにこれにはびっくりしましたフランス盤です。CDだとまだ中古が手に入るみたいだ。さてどうする俺。聴いたら仰天してしまった。前作でニューヨークの下水道に入って終わったと思ったら今度はポーランドの地下水道から場面が始まるみたいな。えらくダークなんです。セットつうたら軽さが身上、軽やか無くて如何にと思ってましたところタフな逞しさを感じたのが前作ダンテのカジノで、今回はそのさらに上を行っちゃったよ。サウンド・イメージは山羊の頭時代のストーンズ。少し霧靄がかかって音がダンゴでぐんぐん来る感じ。まさかこの感触をこの人たちのレコードで感じるとは。戸惑ってしばらく何が起こったかわからず、買って以来毎日聴いてるけど正直まだ完全に見えてないかもしれません。こんなことは初めてで大体はスコっと音が明快に体に入って来る人たちなんすが。それでも手ごたえはずっしりです。今回もまぎれも無く名盤だと思う。しかも何回も挑戦しがいのある。ご本人達もこれは冒険だったかと。すっかりネオアコなイメージあったもんな。その上でジャケの一人ぼっち。そして曲タイトルのあちこちにも現れてる死の影、血の匂い、花は黒い色。ギターは歪んで軋んでドラムは泥の香り。今回の最後はいつものモノーズ節のインスト、しかし音はグロく渦を巻いて。次はどこに出現するのでしょうか。ガス灯の下のジャック君に聞いても顔は見えず答えてはくれず。次は翌年発表の「シャレード」か。こうなると気になって夜も眠れず。行っちゃおうかな。あ、この盤だけは初めて彼らに遭遇する方にお勧めしていいかどうか。判断は付きかねます。とにかくこれまでので一際特異なものであることだけは間違いありません。元々相当特異なバンドなんですけど。曲はメロディアスをわざと抑えたか。いややっぱしメロディアスだな。当惑が心地良く、あと何十年も楽しませてくれそうです。あー、ここまで聴いた方のご意見が聞きたい。ただし本気で突入した方のみの。(山)/お勧め!/100+?点 試聴はここで

Meters/アンソロジー
・・・ニュー・オリンズ・FUNK
*メートルズと読んじゃだめ。ツェッペリンの元ネタと言われる強靭な音です。(山)/お勧め!/95点

Meters/ザ・ミーターズ
cover・・・ニュー・オリンズ・FUNK 曲目等詳細
WBCでアメリカが日本に負けたとな。
信じられぬ。あのオズマがいる大リーグの連中に。
昔は日米野球で日本に来たチームにことごとくボッコボコにやられてただに。
でも打ってたよなー。野球界の小牧騎手、小笠原君を筆頭に。
こりゃいったいどーしたことか?どうも・・・
日本が強くなったのは強くなったんだろけど、むこうのほうが弱くなったんじゃねえか。
目先のチーム勝利の為に世界中から才能の青田刈りした結果、その刈った側がどんどん強くなっていっちゃった。
その結果、足元を見たらあらら。
日本だって人のことは言えん。今、WSC、ワールド相撲大会やったら完全にモンゴルに負けます。
この偉大なる本末転倒、善きことか悪きことか?
そんなことじゃあねえな。必然です。そうしたからこうなったってことだけ。
ロックで言えばミクスチャー何とかの果て、最早ナショナリズム無意味か。
頑張れニッポン、ナショナリズムの権化大会なのにー。
最終的には才能の個人に戻った。そしてたまたま集って奇跡が起こるチームとそれを支持する連中の手に。

ロック黄金時代60’sの末期、その奇跡が米国の南西部、20世紀音楽の故郷、ニュー・オリンズにおいて起こりました。
5年前イギリスはリバプールで起こったのと同じように。
起したは

アート・ネヴィル氏:オルガン
レオ・ノセンテリ氏:ギター
ジョージ・ポーターJr氏:ベース
ジョー・モデリスト氏:ドラムス

の4人。名付けて

ザ・ミーターズ

ワシラ流に言やぁメートルズ。ハジメ人間メートルズ。
そしてそいつらを束ねてた棟梁、アラン・トゥーサン父さん。
社長マーシャル・E・シホーン社長。

このチーム、彼の地において60’s中盤から父さん作の曲、演奏ミーターズ、歌唱:唄う修理工ことリードーシー氏を筆頭に、
ニュー・サウンド!ニュー・オリンズ・ソウル登場!
で英米チャートを荒らしまわっただよ。それ聴いて育ちました。我等が大好きロック軍団の人たち。
いや、最近しみじみと当時の英国チャートを見て思ったことなんすが。昔は全然知らなかった。

そしてバックのこのミーターズ。
棟梁の言うことを聞いていた一方で、密かにてめえらの音楽を画策してた。
反対側でジェイムス・ブラウン親分のファンク登場有り。そして何より自分らの音楽がヒットしてた海の向こうのロック有り。
逆に帰って来て、俺らがやったらどうなるかをやった。
それを星明子のように柱の隅で体半分出して聴いていたは、やっぱ棟梁アラン父さん。

「あ、おめーら、何をこっそり。ふーん、オモロイの思いついたなあ。それいっちょ出してみっか。」

1969年に。
そしたらまー、当っちゃった。先行シングルでアルバム1曲目の
”シシー・ストラット”、無理に訳せば”弱虫大黒柱”。
これが全米シングルチャート最高位23位!ブラック・チャートでは4位。
えらいことに。
返す刀で出したこのアルバムを。全インスト曲。ブラック・アルバム・チャート最高位23位。

ニュー・オリンズから驚異のニュー・サウンド登場!!

帯のタタキにはこう書かれます。

ライバルは先輩格のスタックスはブッカー・T&ザ・MG’S。
全く同じ編成。
全く違うサウンド。

皆さんはニュー・オリンズの音楽つうとどんなの思い浮かべますか?
ディキシーランド・ジャズ。
洪水で流されても生き残るファッツ・ドミノおじさんのブルーベリー・ヒル。
プロフェッサー・ロングヘアー教授。
ドクター・ジョン医師のガンボ。

ラッパとピアノだ。
そのどちらもありません。メートルズには。
あるはXTC、ボイちゃんのロウみたいなカンカン・ドラムと、蛇みたいにのたくるベース、
ベンベケ・ギターと、きゅわりんオルガン。
ひたすら繰り返されるリフ。突入するソロ。
何のお飾りも無し。そこでニュー・サウンドと呼ばれる所以は、シンコペーション也。
70’sはシンコペーション・リズムの時代。貯めては放ち貯めては放ち体シーサイドバウンド。
その大予告編をここで放ちました。
それが思わぬ形で各方面に波乱を呼ぶ。

ロックはリフだ!
ファンクもリフだ!

繰り返してヘッド罰金する。基本。
ほぼ同時発生のロック、ハード・ロックが同じ天国を見ていた。

レッド・ツェッペリン!

聴いてました。このミーターズを。ヤり返してやれとの結実がたっぷし時間をかけて放ったあのフィジカル・グラフィティ。

それに続いてヘヴィ・メタルの数々が追従。
自分らでは知らん間に。その他知らん間に連中多数追従。
意識して突入していったは、我が国の慧眼先輩、細野さん、大瀧さんたち。

そして
そのオリジナルは、こんなに奇異です。濃いです。アクだらけです。
いまだに聴くたびに違和感どしどし、ありがたくぶっ掛けられる。

それにしてもこんな音楽を自然に作り出した連中も連中だけど、
そんなヤツラにこんなんヤらした当時のニュー・オリンズっていったい。
どんな匂いの空気してたんだか。

それだけはもうわからんわ。このレコを通して耳で嗅ぐしか無しです。(山)
/お勧め!/250点 試聴はここで

ザ・ミーターズ/ルッカ・パイパイ  <ご投稿エントリー>

Meters/Cabbage Alley
cover・・・ニュー・オリンズ・FUNK 曲目等詳細
*ニュー・オリンズのファンクキイ・バンド、ミーターズのリプリーズ移籍後の第一作であります。あのレッド・ツェッペリン御贔屓で聖なる館以後のファンク路線の範となった、そしてリトルフィートさんにいたってはドラマーのなまず髭リッチーさんがこのドラマー、モデリステさんを必死にコピー練習、彼らがおらなかったらまったく違うバンドになっていたであろうとゆう強力グルーブさん御一行なのだー。さらにはニュオリンズサウンドの牽引車アラン・トゥーサンさんとのコンビで地元ミュージシャンのレコードの87.95%のバックを勤めてしまうちゅうまさにこれぞニュオリンズファンクの申し子でござる。元々はまあこれ以上はそぎ落としようが無いわいのソリッドなインストバンドだったのですがこの移籍後のアルバムでは歌物付加、メロウなやつも加えてたまには笑ってくれるのねサウンドになってくれました。そしてその歌がまた極上、3.のニール・ヤング氏アフター・ザ・ゴールドラッシュよりのカバー、バーズから4.に至るとこなんざあ泣いちゃうよ俺。続くメロウなインストでとろけちゃってお次はてんとう虫のサンバのリフにのって空よー空よーと歌っております。従来の全員一丸これはヘビメタかーちゅうヘヴィリフ・ファンクの強力さももちろん健在。おおおかっこいいぞと思わず言ってしまってからすみませんと言ってももう遅いです。かっこいいですから。アナログではダークな音質ですがCDではどうなっておるんだろう。興味があるだ。しっかしジャケット。汚い通りに転がる1個95円の朝取り高原キャベツ。売る気があったのだろうか。[(^o^)]。 /お勧め!/200点 試聴はここで。

Meters/Rejuvenation
・・・ニュー・オリンズ・FUNK
*74年作品。メートルズのリプリーズ移籍後の第2弾アルバムです。JOSIEの時との大きな違いは歌ものが中心となったこと。1曲目を聴いてZEPと間違えてはいけません(笑)。全編素敵なビートに溢れてもう充分にニューオリンズ・ファンクの世界を堪能出来ます。それにしてもかっこいいぞ。しかもしなやかで。

以前横須賀のまっくでミーターズがBGMで流れてて、すごくおいしく食べれたことがあるんですけど、生活の後ろに流れてて凄く素敵な音楽なんです。

リトルフィート、ストーンズ、ZEP、スティーリー・ダンが触発されたことが想像できるんです。

17歳の頃ニューオリンズに初めて触れたのがこれと、アラン・トゥーサン「サザン・ナイツ」。とてもラッキーでした。
そしてこれは彼等の最高傑作だと今でも思ってます。

今回のリマスターでライノはまたまたやってくれました。高音はいたしかたのないCDとゆう仕様で、でも分離と低音は増強出来るとゆう利点を最大に生かしたマスタリング。ここで聴けるリズム・セクションの迫力と言ったら、アナログLPを凌駕して感動を覚えました。たいしたもんだ。(マ)

/お勧め!/
250点

Meat Loaf/地獄のロックライダー
・・・ロッキーホラーポップ 公式サイト
*全世界でうん千万枚売れたと言うお化けアルバムです。もう全体に躁状態。歌い上げ騒ぎまくり走りまくり流した汗は35リットル。最も重要な点は彼の体型。でぶでぶ百貫でぶなんですが、これだけろうろうと歌い上げる奴が2枚目野郎でしたら、パンチの256発も食らわせてやりたいほど。巨大な人間がもう汗振り絞り必死になってやってくれるんでかわいくて切なくて。我々の心をがっしりとらえて離しません。

おそらく彼のキャラで最も有名なロッキーホラーショーのバイク野郎で期待を裏切ること無く登場。そのスペクター・サウンドはブルース・スプリングスティーンの「明日無き暴走」を彷彿とさせてくれます。名曲もずらり。「66%の誘惑」、原題を直訳いたしますと「2/3も悪く無い。」でしょうか。

プロデュースはトッド・ラングレンです。関わった仕事としても一番成功したものだと思います。ここでのトッドさん、しっかりしたコンセプトのもと実に的確。自分の世界を持っている音楽家のプロデュースではこのように控えめな有り様で。とわいえ前述「66%の誘惑」でのコーラスアレンジなんかはトッド節そのもの。うっとりとしちゃいますだ。

何でもかんでもルックス第一の日本では当然のごとく売れなかったわけですが、このルックスにしてこの音楽ちゅうのも存在します。これほど光ってるアルバムは滅多にあるもんじゃないんで、食べるのがよろしあるよ。(マ)
/お勧め!/100

Metallica/メタリカ(ブラックアルバム)
cover・・・うにゃ 曲目等詳細
*メタリカの91年、通称「黒のアルバム」です。先日ヘビメタでやったからじゃないぞ・・・やったからです(ばく)。久しぶりに聴いたら燃えてしまった。曲は1.「エンター・サンドマン」。メタル界最強ランクの「完璧なシングル」だ。私もこれでバンドを知りました。どこでってそりゃ決まってまんがな、空耳アワーでです。名作「千代田生命に行こう」。このフレーズ一発でキャッチミー。思えば千代田生命も最早存在せず10年一昔とはこのことかの。にしかし曲は現在でもビンビンにおっ立っております。あまたのロックバンドが目指すは簡潔にして極めつけ、一たび演奏すれば人民の岩心を鷲掴みにいたすリフでござる。正にこのリフはそれ、これ聴きまして即座に頭バッキンしない方は病院で見てもらった方が良かろうかと。パブロフの犬が寝ています。リフに負けぬはおっさん、ジェイムス氏の歌。寿司喰いねぇ。語尾に必ず挿入うにゃ、や、の必殺水前寺唱法だ。たまらん。いくらメタルに敷居が高くともぶち破る力有り。のスーパーなシングルで始まって2.はいかに。「悲しくも真実」。これまた必殺リフ。テンポをぐっと落として腰だめの歩み。ゴジラが一歩一歩闊歩するが如く。「♪へい」で始まるその曲は後ろの正面だーれの日本子供歌メロで。いささかもひるまぬその哀愁に身も心もとろりんせな。3.「ホラ残像」はとろりんしてる緩んだお腹の脂肪に活投入の気合もの。スネアの一発一発で内臓脂肪も溶けます。この曲だけはうにゃ入れる余裕無し。心の中で入れてる。4.アンフォーギブンは・・・思い出しますクリキンのスターレス。これまたここまで来たらやっとけの思いっ切り哀愁ナムバー。こっちもそれに答えて哀愁ゆるりバッキンせねば。失礼にあたる。「寝坊し〜♪」の空耳入り。5.ウエネバー・アメ・ロームは再びウォーキン・メタル・リフ16トン曲。まー弾きたくなるわエア・ギター。バカボンまで登場。勇壮にして果敢な東映ヤクザ映画鑑賞後の気分曲です。続けて♪たたたたたたアメリカたたたたたたアメリカのメロ流れ6.「どどどれー」。アメーリカーの曲を転じてヌカヅケにしたこれまたどうだナンバー。こんなん曲作れたらお父さんは偉いんだぞって堂々と言えるわな。何をそんな脅かしてるのかわからんが納得してしまい。7.は個人的にアルバムのラスト・ナンバー「スルー・ザ・ネバー」。これまた空耳アワーの名作「寿司、トリ、風呂、寝ろ」入り。歯磨かなくていいのか。クソしなくていいのか。はい寝ます。なんでラスト曲になってしまう。翌日、残りを聴きます。ダークです。二日酔いながら体ぴんぴん。録音もまた驚異的かと。ジャケット通り暗闇の中のイメージ、各楽器はそれでも不思議にくっきり見え、すっきり力強大。そして何よりメロディ。メタルでも最強のメロあらば、その威力は岩をもぶち抜くとの証明であります。キャッチーで何が悪い。音楽は掴んで掴まれてなんぼだ。(山)/お勧め!/120点

*メジャーになったぞ!メタリカ!最近イメージチェンジしました。髪を切っておじさん度が増しましたがロック魂は不滅です。
(み)
/お勧め!/95点 試聴はここで

Move : ムーヴ
cover・・・ビートルズに匹敵
*90年代私が何に夢中になっていたか思い起こすにフランク・ザッパとP-Funkそしてロイ・ウッドなのです。今まで入手困難だったELOの創始者の一人である彼関連のアルバムがどどっとCD化、バブルのおこぼれに預かって買いまくりました。そしてこれがそのロイさんのメジャー登場アルバム第一弾。一言で言えないが無理やり言ってしまえば低予算ビートルズ。きらめくメロディとアイデアテンコ盛り。バーミンガムの3つのバンドが合わさって出来たのがこのバンド。ムーディ・ブルースらのブレークの追い風に乗って暴れまくるステージも評判を呼び初手からヒット連発の順調なスタートを切りました。ビートルズの初期からサージェントまでの歴史をこれ一枚で凝縮したかのようなサウンドは初めて聴いた時はそりゃもうびっくり仰天。取りつかれるにふさわしい初遭遇でした。これが設備の整ったEMIのスタジオでジョージ・マーティン・プロデュースで録音されていたら。考えるに恐ろしい作品じゃ。60年代英国を代表するバンドの一つと言い切ってしまえる音楽世界です。あ、まだジェフ・リンは参加しておりません。
(マ)

/お勧め!/
120点

Motors : Motors・・・・Airport: The Motors' Greatest Hits←これなら手に入ります。  <ご投稿エントリー>
モーターズ by モーターズ
・・・
パワー・ポップ
*理屈抜きで楽しめる素敵なバンド。グレーテスト・ヒッツ出てるのね、今買えます。(マ)/お勧め!/93点

☆モーターヘッドではありません。モーターズはパブ・ロックの代表的グループの一つであるダックス・デラックスのメンバーだったニック・ガーヴェイとアンディ・マックマスターの二人が中心となって結成したバンドで、ニュー・ウエイブからパワー・ポップと呼ばれたジャンルの先駆的バンドです。代表作は全英チャートを制した(はず^^;未だ未確認)「エアポート」という曲ですが、これはファースト。たぶんもうどこでも手に入らないと思いますが(泣)、CD化されたワン・チャンスに買いました(大貫憲章の的外れな解説が怒!)。。。(deacon_blue)さん/お勧め!/

*すてきなギタリスト「ブラム・チャイコフスキィー」さん!好きでした。はやてのように去っていった?バンドですが、なかなか良かったんですよ!
(み)
/お勧め!/93点

ザ・モーターズ/アプルーブド・バイ
cover ・・・パワー・ポップ 曲目等詳細
*77、8年にアメリカで登場した新世代POPバンドがカーズならイギリスではモーターズ。なんて出来過ぎた話だー。中身はどっちかつうとチープ・トリックの対抗馬だけど。実は元はダックス・デラックスちゅう親父パブロック・バンドのアンディ・ガーベイ(歌とギター)、ニック・マクマスター(ベースと歌)両氏がブラム・チャイコフスキイ(ギターと歌)ってふざけた名前の新才能を得てリニュウアル登場した連中でござる。世は76年暮のセックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・UK」から始まったパンク大全盛期。ライブ・アクトが飢えてる聴衆に大受け、ヴァージンと契約、1stのセールスがなかなかの好結果、国内ツア
ー敢行、北米ツアー敢行、その合間を縫って(どう縫ったんだ)この盤を製作、ヴァージンもメロディメイカーやNMEに2ページぶち抜き全面広告打ってシングル「エアポート」は最高位4位、「フォゲット・アバウト・ユー」も13位と大成功した盤なのであります。パンクはそれまでの音楽に退屈してた新しい才能をどっと世に出す動きでしたが同時にそれまで好きモノの間でちまちまんずとやってたパブロック親父勢たちにもしかしたら俺達もイケるかもしれないと希望をもたらしたものでもあり、希望が出れば元気が出せる、元気があれば何でも出来る、1,2,3、どあーってな具合やんけ。もうすっとこやっとこやってたのが嘘みたいに元気ハツラツ・オロナミンC!。いやー人間ちょっとしたきっかけで大きく変身出来るともうそれだけで嬉しくなってしまいます。隠れていた才能もどんどん自分でもびっくりするくらい溢れてきたんじゃないでしょうか。とゆう訳で成功しちまったらもうパンクとかこだわってられまへん。意識しながらも自分の道をレッツ・ゴーだって先に書いた第一弾シングル1.のエアポートは哀愁の胸かきむしりナンバー。どっかフランス映画ぽくもあったりして。この時点で頑固パンカーどもはそっぽを向いたはずだが大方は良い音楽ならもうウエルカムの度量の大きい英国人、ばっちりヒットね。そして第2弾シングルの「フォゲット・アバウト・ユー」、これが輪をかけて大POP。なんつうか日本のアイドルが歌ってもおかしくないぞ。複数人数の若い娘っ子たちの。りりいず(確かいたよな)とか今ならモオムスとか。「愛してる。ドッキドキ。あなたの瞳に恋して。」とかサビで歌ったりして。ぎゃはは。と思ったらリーフ・ギャレットがカバーしたのだ。考えることは同じで。その2曲を中心にして他にもステキ曲満載、ビートルズそしてパブロックやってた時はいいなあ売れてって思ってて今更あんなカッコで出来るかよてな感じで憧れてたグラム・ポップもやっと取り込むことが出来ました、そんな曲がいっぱいです。6.のLPではB面1曲目にあたるブレスレスなんてかなりチープトリックしてまっから、トゥナイなんて連呼してまっから好きな人にはたまりません。さらにニック・ロウ印の香りもあるし。日本盤タイトルは「電動ロッカー」。江戸からくり人形みたいながらなんか最高。ジャケも変えられて何とも無防備な親父顔ズラっ。やばいすこれじゃ売れないすよ。今ならいいですよね。まだ未遭遇の方、入手の機会有りましたら是非行っちゃって下さい。辛子の効いためくるめくパワーポップ世界、堪能できます。
あ、実はこの盤の後、ブラム・チャイコフスキーちゃんが脱退、モーターズの人たち束の間のスタア時間に終わってしまいました。それぞれに才能開花。曲も共作が多かったのでまあそれも無理も無い話だけど。しばらくして復活した盤もかなりの良盤と聞きます。まだわし聴いたこと無いんで。さあ探すぞう。(マ)
/お勧め!/100点 試聴はここで

マイク・オールドフィールド/チュブラー・ベルズ  
cover・・・
鐘が鳴りました 曲目等詳細
*チューブラ・ベルズ。NHKノド自慢でコーン、はいお疲れ様次の方に使われますぶら下がり筒状鐘のことであります。それがタイトルのこのアルバム、今か今かと鐘さんの登場待ちますがなかなか出てきません。そんな鐘愛好者をじりじりさせますこの盤、様々な誤解と賞賛の渦に包まれております。元ソフト・マシーンのケヴィン・エアーズのバンドでギター・ベースを弾いているまだ十代の早熟天才神経少年マイク君、かねてより暖め続けてきたこの音楽のデモテープを各レコード会社に送りつけるもことかとごとく無視されそれじゃあと誰でもええから何とかならんとのべつまくなし聴いてね攻撃に感動したのがとあるレコード店のオーナー、リチャード・ブランソン兄さん。惚れに惚れてこれ出すためにバージンなるレーベルまで立ち上げてリリースしてくれました。そしたらこれが大受け、大ヒット。リチャード兄さんもこれが無かったらコーラまで出しちゃう大金持になど到底なれなかったかもしれんので鐘に足を向けて寝られません。聞くところによると彼のお屋敷は金御殿と呼ばれてるらしいこれはうそ。
もとい。誤解の始まりはもしくは幸運の始まりは映画エクソシストにこの盤の最初の部分が使われたこと。映画自体あのインパクトですから画面と共に映画を見たものもしくは予告を見たものの心に刻み込まれもうすっかりエクソシストのテーマに。それでそれがマイクオールドフィールズ・シングルと題されたシングルが大ヒットしたこともあり全部聴いた気になってしまうとゆう。一部の怖いものみたさの人間が、A面B面1曲づつちゅうか通して1曲の恐ろしかLPに挑戦したらこれがもう大変、魅力にすっかりとりつかれこれは一世一代の名盤だと声を限りに叫び続け、あまりに声が大でやかましかったもんだからかえってはいはいそうですかとなってしまいおったとゆう顛末です。個人的にも中学時代それまでロックのロの字も聴いてなかった同級生、それもインテリ気取りの嫌なやつが、ロックでもこんなクラシックに匹敵するやつがあるんだぞと鼻息してたのので、何じゃこりゃ「でも」とはクラシックなんぼのもんじゃいと怒りまくり聴いてなんかやるものかの過去有り。それがまたちょっと経ってポップス・イン・ピクチャーだったかなTVでこのフルヴァージョンのフィルム見まして、すみません素晴らしいです、「でも」って言われたことにはまだ頭は来てたもののそれとは関係無し素晴らしい音楽ですと降参しました。何しろまずわかりやすいです。件のテーマから始まる数々の音群、キャッチーとさえ言いたくなるほど美しいポップな音だらけ。2300回音をダビングしたとか聞いておりますがそれぞれの箇所では選び抜かれ鮮明にこの音を出すんだとの意思が貫かれたシンプルな生々しい人間の音であります。よって例のシングルはすっかり放棄、この盤が新たなシングルとなりました。CD時代となってノンストップでこれが最後まで聴けるこの幸せよ。こうなるとプログレとかもちろんクラシックとかジャンルは一切関係無し。音楽頭のマイク君の情熱を目一杯受け止めて各所最初から最後まで楽器の音を歌えるまで聴きこめますので行ってみませう。当然時代なんか無関係だわい。
(マ)/お勧め!/100点 日本盤

マイク・オールドフィールド/オマドーン

ミレニウム/ミレニウム
cover・・・西海幻想 曲目等詳細
*いつのまにかでっかくなっちゃったソフトロックちゅうジャンル、何かぷにゅぷにゅして気色悪くてあたしゃ書きませぬが、その代表作として名高いミレニウムのビギンであります。カート・ブッチャーって人がおりましてフォークをテリー・ファンクの二の腕に突き刺すきゃあではなくてベッチャー氏と読むんだ、アソシエイションのプロデューサーとして名高く、またこの方アナザ・ブライアン・ウイルソンと申しましょうか頭の中のぐるんぐるんした音を具現化すべく66年から製作開始したのがこの盤と。当時の最高機材、8トラックX2=16トラックのテープレコーダー使用予算を湯水のように使ってできたものをお偉いさんが聴いたら「何じゃこりゃあ血だ」「さっぱしわからん」となり出して貰ったは良いが世間でも「何じゃこりゃ」となってさっぱし売れないとゆう。しかーしこの音の金の缶詰、これだけのモノ、誰がほっとくもんかいとじわじわっと評価うなぎ上り、現在じゃもうあれだこんなタコ盤となどけなそうもんなら東品川ソフトロック協会から刺客が差し向けられてしまいます。怖く無いぞ怖くないけどタコ盤なんて言わないよ。同じタコでも西明石産なんで極上なんです。多分聴いた方は1曲目からぶっとんじゃうんじゃ無いかと。ありゃわしベックのレコードかけちゃったよって。ドラムの音がベックしてます。ビートルズ、リボルバー&サージェント・ペパー&ビーチボーイズ、ペットサウンズから始まった頭の中の音を直移植、ステージでは出来ない作り込みPOPの最たる結晶、ちとロウファイなとこも相まって現在のCD作りに直結してるのではないかと思います。も一人ザッパ大明神って人がいますけどあの人は大明神だからなあ置いといてとなる。さて作り込み。これは半端な才能じゃ出来ません。クソをいくらぶち込んでもクソになるだけ。だもんで現在クソが多いぞって、ああ書いちゃった。只でさえ光ってる金をああやってこうやってと天衣無縫、音楽の神様の命じるままに組み合わせて初めて大金塊ダビデの像になります。このダビデの像あまりに優しい表情をしてるので最初は「ほう」で終わってしまう。ところがぎっちょんちょん、何回も眺めているといきなり星一徹の顔になったりB面では助六も登場したりしてさあ大変、一時足らずとも目が離せない麻薬像に変身してしまいました。恐ろしいことです。ビートルズでさえまだ使って無かった16トラック環境、売れるか売れないかわからんのに使える状況になった、これも何かこの時期にしか作りえないこの音楽のためにの運命的なモノを感じてしまい。なもんでカリスマ盤になっちゃうのも納得。そりゃもうプログレシブだし。
チーカポンチカポン鳴り物が各所で鳴ってホンワカに喝を入れてるのはメンバーのマイク・フィネリーさんの趣味からと思われ、だってこの後のバンド、クレイビー・アップルトンで思い切りやってるでし、これも琴線にづばんと突かれたりして。唯一の欠点はポップなくせにキャッチーじゃないこと。キャッチーなのがポップスの不可欠な要素ですからこれは大矛盾大欠点なんだけどその訳のわからんとこが転じて大魅力になってるとゆう。とっつきにくいポップス、尺に触るが仕方が無い。語る人間マニアー多数なのもむかつくが仕方が無い。この大幻想やっぱ大名盤でした。
(マ)/お勧め!/100点

ムーディー・ブルース/サテンの夜  <ご投稿エントリー>

ムーディー・ブルース/童夢
cover・・・夢の音楽 曲目等詳細

「こんにちわー、イソブラホンです。どかよろしく。」

「コント”プログレを聞く”。」

「おい、お前、何?何か聴いてるの?」

「るるるるー♪るるるるー♪」

「気持ち悪いなあ。ヘッドフォン取れって。ほら。」

「何だよー。せっかく気持ちよくなってたのにい。」

「だから何聴いてんだっちゅうの。」

「これ。」

ドダーン!

「わ。でか。お前、アイポッドで音楽聴くのにLPジャケ持ち歩いてるんのか?」

「だって、素敵なんだもん。でしょ?」

「でしょって言われても・・・・すてき。ぽ。」

「だろだろ。太郎苦労モンロー。」

「何それ。えーと、英語だな・・ムーディ・ブルースの・・・エヴリ・グッド・ボーイでざデザでざ・・」

「童夢。」

「東京ドーム?」

「無理やりでんがな。どうむ。わらべのゆめと書いて”童夢”。」

「そのほうが無理やりだべ。ま、いっか。おい。」

「何だよ。」

「ちょっと聞かせてくれ。」

「やだよ。」

「何で?」

「レコードの溝が減るじゃん。」

「アホ抜かせ。アイポッドだろ、それ。」

「あ、そっか。じゃいい。ちょっと訊いていいか?」

「何だよ。」

「お前、耳垢たまってないか?」

「たまってないよ。いいからヘッドフォン貸せ。聴く。」

「あ、たまってるじゃん。汚れるーー・・時既に遅し。

くそ、仕返ししてやる・・・」

「何これ、何にも聴こえないじゃん。」

「思いっきり音をでかくしてみなさい。」

「わかった・・・・

”でそれーっしょん!どっかーん!”

わ、びっくりしたー。いきなし。」

「ぎゃはは、仕返し成功。」

「♪るるるるるるるジャッゾー、ふんふんふんふん♪」

「あ、それ”愛のストーリー”。」

「♪ぽぺぽ、ぽぺぽってとたてとた、ウォーキンいんざさーん♪」

「あ、それ”ゲッシング・ゲーム”。」

「鼻唄当てクイズか、こら。」

「だって、俺一緒に聴けないからつまんないじゃん。」

「そりゃそうだ。お、何だよ。レコード・プレーヤー有るじゃん。それで聴こうぜ。」

「聴こう聴こう気孔奇行気候うんこ。」

「よくもまーこんな美しいジャケ前にして・・いいのか?」

「何が?」

「さっきレコードの溝が減るからやだって言ったじゃん。」

「言ってないよ。はやくしろよ。」

「ポリシー無いやつやなあ。ま、かけるわ。」

40分5秒後・・・・・

「あー、良かったわー。とろろん。ぷっ。」

「何でそこで吹き出す?ところでこれプログレだよな?」

「知らん。」

「イギリスのバンドだろ。えーと1971年7月23日リリース・・
ほれ、解説にピンク・フロイドの原始シンボがなんたらって書いてあるじゃん。」

「知らん。」

「知らんのか。好きなんだろ?」

「もりとん。いやもちろん。何やキーの打ち間違えしやがって。」

「何、その一人ノリツッコミ。だからプログレなんだろって訊いとんのや。」

「知らんちゅうに。何かそれ知ってて聴くのにカンケー有るのかや?」

「そー言われると・・・こりゃ別に無いな。」

「そだろ。プログレでもプログレGSでも英国西海岸サウンドでも何でもええやんか。」

「けっこう例えてるわ、それ。」

「メンバーのジャステョン・ヘイワード氏はニール・ヤング兄貴が大好きです。
ああ、だからジョン・ロッジ氏作の”エミリーの歌”はCSN&Yぽいのかー。」

「つながってないそれ。」

「ええやんか同じバンド・メンバーだもん。」

「童夢、失礼しましたー。そんじゃあ。」

「わ、それで〆るのか。何にも説明してないよ。
これでは

”家に帰れない”」

(山)/お勧め!/200点 試聴はここで

ムーディー・ブルース/Seventh Sojourn  <ご投稿エントリー>

ムーディー・ブルース/OCTAVE   <ご投稿エントリー>

*僕にとって、ムーディ・ブルースの歴代のアルバムから一番好きなものを一つ選びなさい、と尋かれるのはほとんど拷問だ。とてもじゃないけど決められない。しかし、二番目に好きなアルバムなら不思議と即答できる。それが「オクターヴ」だ。

バンドとしての活動を休んでいた間、メンバーはそれぞれのソロ活動で改めて自己を見つめ直したようだ。そして..."ロックンロール・シンガー"として生き残ってゆくんだ、と宣言するジョンとは対象的に、フロリダでの静かな生活に目覚め、ロック界からの引退を決めたマイクは、世界中で出会った人達へ最後のメッセージを送り届ける。去って行くマイクにジャスティンが語りかける。「しっかりと胸に収めて、逃がしちゃだめだよ、時が癒してくれるさ、わかってるんだろ..」一つの時代の終わりを記録した、あまりにも美しい別離のアルバムだ。ムーディーズをはじめて聴く人には勧められないが、ファンにとっては忘れられない一枚である。

アルバムのジャケットには、交わりながらもけして一つに重なることのない三角形があしらわれている。これもまた作品の内容を表現して余りあるものだ。
(fxhud402)さん
/お勧め!/

ムーディー・ブルース/Long Distance Voyager
cover・・・ソフト・プログレ 曲目等詳細
*思いっきりジャケ買いをしてしまいました。先週のレコ買いで。だってまー見てくださいこのジャケ。素晴らしい。情景、タッチ。ツボです。クレジットでは「クリーム」となってますがチームなのかな。そんで中身はすっとんでても構わないぞとの決意の元に買ってしもうたんですけど、とゆうのもムーディーズ、あまり得意でなくて。デニーはんがおったころのゴーナウ・ムーディーズならいざ知らずスロウのサテンの夜がとにかく苦手。すやすや寝てしまう_<(_ _)>_。ソフト・プログレ御三家、つうとソフトSMみたいで訳わからん形容かもしれぬが、キンクリ、エピタフの魂を受け継いだこのムーディーズ、キャメル、バークレイ・ジェイムス・ハーヴェストの中でも特にぼよよーんとした印象を持っておりまして。まあ、そんなもんだろうと聴いてみましたら。来た来た来たーー。目から瞳孔が外れた。初めて来たぞムーディーズで。こりゃ最高です。特にA面。ELOみたいで(^0^)。しっかしジャケからするとプログレ・ファンには大合格、でも中身はうんぱうんぱと調子良くてしかもかなりELOとなるとどうなんでしょう。出たのは81年。思いっきり時代錯誤っていやそうなのかも。逆に開き直って5年くらいのタイムラグで同郷バーミンガムのジェフ・リン・サウンドをやってみたかったのかな。1曲目のザ・ヴォイス。とにかく曲が素敵です。どうも聴いたことがあったと思うたら全米ヒットしてたのね。最高位15位とは。おまけにアルバムは最高位1位だって。全然知りませんでした。その頃全然違う方向見てたからなあ。それにしても81年恐るべし。名盤の宝庫だってことがこれでますます実証です。2.はデリカシーの無い男の歌。うっかり一言が失敗の元ってやつです。私も失言の射手座だから気をつけねば。よく怒られます。誰にって。はい。曲はタイトルにふさわしく後悔してるように歌う。ってほんとか。オーケストレーションがばっちりはまった素敵曲。3.ジェミニ・ドリームはテクノ。とゆうよりコンフュージョンの頃のELO。もうまんまです。覆面で聴いたら区別出来ない。大好きだから当然大好きなのだ。4.僕の世界。べったべたのラブソング。対訳を見てしまうと赤面ツトムしてしまうので見ない方がいいかも。ミディアム・スロウでたんたんと。曲はさらっとしてるので私にも大丈夫。くるっと引っくり返してのB面はプログレに相応しい組曲。まずは5.ミーンホワイル。スティーラーズ・ホイールつうかジェリー・ラファティ調シャッフルでもちろん大好きだから大好きです。6.は22000日。人間60歳まで生きると2万2千日なんですと。してみると短いなって妙なところで感動。あと何日だろうかなどと考えてしまう。おろそかに出来ません。とゆう内容。曲はピンク・フロイドみたいかな。7.不安な日々。アコなスロウ曲。小心な男の片思い曲。これもELO。歌もかなりジェフリン。だから好きだぞ。8.偽りの微笑み。サーカス・ソング風。これも素敵です。ミスター・カイトじゃないけどこうゆう曲にはコロリとやられてしまう。あのピロピロピロ回転オルガンっていいですよねえ。9.道化師による口上の次はラスト、ベテラン・コスミック・ロッカー。自らを省みて開き直ったマニフェストソング。このアルバムから何とあのパトリック・モラーツが鍵盤で加入したそうで。あのラテン・プログレは炸裂してなくサポートに徹してますけどピリっとしたところはこの方のおかげか。このラスト曲なんかではよく聴くとあの独特の音色が聴けます。それにしても苦手なバンドでも油断出来ませんわ。どこでホコっとはまるかわからぬ。逆に言えば苦手な私がはまったんだから中身は相当なものと言えるのでは。ジャケともどもこれは買いですぞほんま。(マ)/お勧め!/100点

メロウキャンドル/ファースト  <ご投稿エントリー>

メン・アット・ワーク/ワーク・ソングス  <ご投稿エントリー>
・・・
オージー・ポップ
*ベスト・ヒット・USA思い出します。高音コーラスがキンクスっぽくって好き。(マ)/お勧め!/91点

マイルス・デイヴィス/ビッチズ・ブルー  <ご投稿エントリー>

マイルス・デイヴィス/アガルタ  <ご投稿エントリー>

ママス&パパス/夢のカリフォルニア  <ご投稿エントリー>

cover ・・・元祖風船女(←ひ、ひどい)

モンキーズ/小鳥と蜂とモンキーズ  <ご投稿エントリー>

マッドネス/ワン・ステップ・ビヨンド
cover・・・柔道部の靴下 曲目等詳細
*祝1st再入手可能。とゆうことでワン・ステップ・ビヨーンド!。70年代もどん尻になってパンクのすぐ後を追っかけるように登場はスカ・リヴァイヴァル・ムーブメント。そのど真ん中2TONEレーベルからスペシャルズに続いて登場はヘヴィヘヴィモンスターサウンドのこのマッドネスだー。もうジャケのアホさぶりにピンと来て速攻入手、中身にびつくり、聴いてる最中は宇宙一好きなアルバムだーなのだよこれが。1曲目のロンドン訛り爆発のMCから始まるインストにまずぶっとび。オリジナルスカののんびりさんから一転の8ビートスカ、サックスのブロウぶりぶり、いかがわしい空気充満でございます。続くマイガール。哀愁のイントロに続くは哀愁のメロディ。ここでピアノ大活躍。バックで奏でられるアルペジオのかわゆさもまいっちまうけど間奏の寅さんフレーズがもう。いきなり団子が食いたくなる。3.カイロ行夜行船。無国籍好きにはたまらんインチキエジプトソングです。出て来たぞやぎの頭。カッー。終わりそうで終わらないラストなんざ[(^o^)]。ストリングスもからんじゃって。4.ビリーブ・ミーはまっとうなブリティッシュ・ポップ。でもインチキ50’s。ここでもピアノのフレーズが効いてるなあ。歌のメロディも愛嬌たっぷし。5.希望と栄光の地。偽軍隊M.A.S.Hもの。軍隊の訓示をおちょくってます。やってられるかてなもんだ。キーボードさん、ここではオルガンの音色で決まり。ぴゃあぴゃあ。6.プリンス。これはプリちゃんの歌ではなくてジャメイカのベテラン歌手、プリンス・バスターのことを歌っているのだね。マッドネスのアイドルさんです。ベースのフレーズはもろオリジナルスカなんすけど速度2倍増しです。7.ターザン・ナッツ。その名もターザンのきXたま(^0^)。アルバム中一番好きなインスト。バカだねえ。このピアノのメロディ!いにしえのお昼の定食屋さん舞台のコメディTV番組のテーマのようです。途中で転調するとこがまた、がはは。アホなパーカーション、そのメロディをオルガンがユニゾン。いやあもう言葉にならん嬉しさだべさ。8.夜のど真ん中で。これはあれだキンクスのスカ版かも。バックのピアノのキットカット・ロンドン・フレーズがキモです。しかし凄い訛りだ。これじゃあアメリカでは売れません。ブラボーです。9.寝床と朝食マン。これも名曲。ギターのアルペジオと歌のメロディ。ピアノの間奏の不協和音を一部噛ませるとこ。くけー。ナイス・バカ・センス。10.レザー・ブレード・アレイ。昼メロ・ソングかこれは。変態さんの。途中スパイムード満点になってジャズ化します。陰謀に巻き込まれたのだなきっと。11.白鳥の湖。PILに対抗するスカ側の返答。前の曲の妖しい終わりから引き続いて腰砕けの見事なり強引なスカ化。これを喜ばずして何がトンコツラーメンぞ。やれば馬鹿馬鹿しくて楽しいって思ってることを思い切りやってくれて嬉しいす。12.ロッキン・イン・A。アイ・ラブ・ロッケンロー・バット・アイラブ・スカ。この素敵な融合振りを聴いておくれよ。13.ママの男の子。マザコンちゃんおちょくりソングなのかなと勝手に思ってます。これもロンドンロンドン。後半に仕掛けあり。14.マッドネスのテーマ。やっぱバンドにはテーマソングがなければなあ。宝塚のようなもんです。最後情けない拍手で大笑い。そしてラスト。軍隊の走り特訓の時の掛け声でバカ突進宣言。とまあこんな訳で美味しいとこテンコ盛りのアレンジはプロデュースのクライブ・ランガーさんの手腕にもよるのだろうけどマッドネスさん、何でデビューからこんなにうまいのかねえ。驚嘆です。2ndアルバムになっちゃうとバンド・マイペース・レッツゴー・モードになっちゃうのでこの哀愁のメロディと東京下町ムードはこの1stだけ。それだけにわたしゃこれを愛しまくってます。はい稀代の名盤です。聴かずば一生の損だぜや。マッドネスはベストより先にこの1stだー。(マ)/お勧め!/120点

マドンナ/マドンナ  <ご投稿エントリー>
・・・まどんな
*そりゃホリデイでんがな。ばかやねー。(マ)

ミニー・リパートン/永遠の詩  <ご投稿エントリー> 

マンフレッド・マン/Soul of Mann
cover・・・スインギン・ロンドン 曲目等詳細
気が付けばやばいですシリーズ。一時わーっと再発されてリマスターだ紙ジャケだーと宣伝もどわーっと有ったもののやれ欲しいと思った時は通常盤さえも見当たらず存在そのものが限定盤だったのかーつうものです。今なら何とか中古盤が手に入る。モノはマンフレッド・マンさん。元々人気が果たしてうにゃとゆう人達だけん一時騒いだくらいでどうにかなるもんじゃ無かったのかーとシャウト。私も欲しかった特にこの「ソウル・オブ・マン」。他のは何とか買うの間に合ったんだけど一番欲しかったこれがなかなか。先日偶然にも出会って飛び上がりました。はて昔はこの盤の存在すら知らず。それもそのはずで64年から3年間のEMI時代、ドゥ・ワ・ディディ・ディディとかのヒット連発、本国では人気者でしたけど最後に出たこの編集盤はちらっとしかチャートにも登場せずいわゆるレアモノとなっておったそうです。1曲除いてインストだ。内容は一言に色んな意味をぶち込んでの「グルーヴィ・ベーイベ」。映画オースティン・パワーズの世界で。オースティンさんが般若の面を被って踊りまくるハードコア・ブリティッシュ・ソウル・ジャズだぞ。元々ジャズ・コンボとして出発した人達だけにこれはお手の物。恐ろしくプロフェッショナルな音が聴ける。指令一下、しゃんしゃんしゃんと段取りをして実現不可能なミッションを額に汗一つかかず遂行、もし任務遂行中に貴君及び貴君の部下に生命の危険が訪れても当局は一切関知せずしゅわーの音楽。どんなネタでも握ってみやすぜ。ブルース。ほい。ジャズ。そりゃほい。流行歌。ほいほい。童謡。あほい。カルーセル巻き。何だこのやろー。ほそきかずこ。あんた呪われるよ。次郎さん。とびますとびます。てなもんだ。どれもこれも当方の過大な期待を裏切らぬかっこよさ。背筋にナイフの刃の戦慄が走る。ロック・ファンですから、引きはストーンズのサティスファクションだったりする訳でこれが凄いよ。テンポ100変化ジャンル3変化の代物。ベックとかゆう連中はこれを切ったり貼ったりしてやりおるけどここでは当然全人力の荒業、豪腕で2つのジャンルを反復横飛びしかも瞬間です。他にザ・フーのマイ・ジェネレーション、ヤードバーズのスティル・アイム・サッド。こちらは言われなくちゃ気付きもしない世界で。昔から思いも付かないアレンジを考え付く人だったのだなあ。ハイパー・センス男と改めて呼ばせていただきます。楽器ではもちろんマン御大のオルガンがもう、ぴゃあひゃらほわーきゅきゅきゅと鳴り渡り、好きな人なら失神必須。そしてまあ通常のロックバンドなら聴けぬヴィブラフォンの威力大。かんころりんとぬらりひょんも踊る。この雰囲気、経験してなくともあの噂に聞くスインギン・ロンドンかーと納得してしまう訳で、何でこんなイカしたジャンルつうか空気があっとゆうまに過ぎ去っちゃったのか。実に勿体無く。今こそ再び味わいつくすぞ。パロディの前にまずモノホンを。聴いて楽しさ1000倍増し。一応あまぞーんさんのリンク貼っておきましたけど街場でももし出会ったらお節介ですけんもう是非にと。60’Sに君臨した音楽の中でも稀有&絶品の代物だと確信いたします。形はジャズでもロック・スピリットとポップ魂溢れているのだ。(山)/お勧め!/120点 試聴はここで

マンフレッド・マン/Up the Junction
cover・・・スインギン・ロンドン 曲目等詳細
マンフレッド・マンが好きです。60’s後半のフォンタナ・レーベル時代が好きです。そしてこのアップ・ザ・ジャンクション、これまた特別。60’sマン最後期に同名映画のサントラとして作られたこのアルバム、まずジャケからしてスウィンギン・ロンドンの臭いぷんぷん。雰囲気満点の中、さて聴いてみますとこれがまた100年殺しの盤なのだ。フォンタナに移籍して以来才気爆発のドラムス担当マイク・ハグはぐ抱きしめたい名前のハグさん全曲作曲、筆頭で活躍です。時代はオースティン・パワーズの喧騒真っ只中じゃきにアホバカ浮かれ満載かと思いきや地味だぞー。中心は1曲目タイトル曲です。サントラらしく何回も形を変えて登場してくる。これがねー最高なんですよ。最初は何じゃこのぼよよーんとした曲は、などと思うんですけど、何回目かにはすっかりとりこ、頭の中はああっぷ・ざ・じゃんくしょんだらけに。この時代の音楽が全部ぶちこまれてるような代物でして。特にA面6.でのまーうら寂しさつうか、たまりません。バーズでしょ、モンキーズでしょ、もちろんビートルズ、ビーチボーイズが交互にロンドンの霧の中から登場。ヴァン・ダイクさん、果ては未来のバーバンクまで。4.でのヴァージョンは出ましたオルガン炸裂、それも待望の謎の円盤UFO音色、あれです。即死です。5.の愛のテーマの優美さも。からむオルガンにまたしても即死。ああ、この時よ永遠に。マジ時間を忘れます。6.は煙もうもうサイケ・ヴァージョン。リプライズで色々な場面が。ここでみみちんさんが「あ、DWウォッシュバーンだ。」と叫ぶ。裏返して7.ジャスト・フォー・ミー。マントラ鳴り響く中、ペット・サウンズの煙が。紫色だわ。8.は愛のテーマ再び。あの童謡のフレーズが出てくる。何だったっけなあ。お、思い出せん。9.からは怒涛のモッド・ジャズ・コーナーに突入です。ラムゼイ・ルイス、ハービー・ハンコックのあの8ビート・リフ・ジャズ。やー、イカしてるの一言。グルーヴィ・ベイベ。クール!。ファンキイ!。もう何でも言っちゃうわ。10.ではヴァイブも登場。11.ではまたマントラ、インチキ占い師登場。腹踊りを見せておくれです。11.はその踊り子と踊るモーボ・ジャズ。足は何らかの理由でもつれてふらふら。ラストはもちろんテーマ曲。術中に陥りまた最初から聴いてしまうとゆうクラインの壷アルバムでございます。しかしもしこれがかかりまくってるショッピング・テーマパーク「日本カーナビー・ストリート」なんつうもんが合ったら行って行っていきまくっちゃうかも。ど真ん中にはピカデリーつう映画館があってやってるのはもちろん「欲望」とこの「ジャンクション」二本立て。いやー見てみたい。(山)/お勧め!/150点
日本盤 試聴はここで

マンフレッド・マンズ・アース・バンド/The Best of Manfred Mann's Earth Band Re-Mastered (Vol 1)
cover・・・プログレシブ・ポップ 試聴はここで
*よく出回っている米盤とは別物のベストであります。あちらが12曲ならこちらは19曲、値段もお高いし入手もやや困難ですがどうせ一枚買うならこちらの方をお勧めなのだ。とゆうのもあちらでは漏れている初期の曲後期の曲がちあーんと入ってる。さすがに中世暗黒期のは入ってないけどー[(^o^)]。特にランディ・ニューマンの「Living Without You」は嬉しい限り。「光に目もくらみ」の原点ここにあり。後期のではジャムの「Going Underground」が。「強引ぐ」になっていますが。ははは。まさに激闘の歴史、1時間超も有るのにクオリティ高くて飽きないぜ。次に取り上げる作家は誰かなー。ラジオヘッドとかだったりして。(マ)
*光にめがくらみ・・・ズゴイ曲名です。でも超良い曲です。直射日光はキケンです。サングラスをしましょう(笑)(み)/お勧め!/100点

マンフレッド・マンズ・アース・バンド/Nightingales & Bombers
・・・プログレシブ・ポップ 試聴はここで
*1975年作品。いやー地味ですみまそん。70年代を代表するチャート・ロック・ナンバー「光りに目もくらみ」でブレークした彼らですが、その次に柳の下に何とやらで、同じくスプリングスティーン・デビュー・アルバムよりの「Spirits In The Night」を小ヒットさせました。実はこの曲「光に〜」が入ってるアルバムの前に出ているこのアルバムに収録されてる曲でございます。「光りに〜」はどちらかと言えば地味な曲をきらきらに変身させて大ヒットとゆう訳なんですが、「Spirits In〜」は非常に地味な曲を地味にカバーしてしまった為に当時話題にならず、後の2匹目でも小ヒットつー。リフが寺尾あきらしてます。て言いますか「ストレンジャー」か(笑)。どちらがパクったにせよ、偉い(爆)。
そしてこのアルバム。ジャケが鬼太郎。中身はもう最高の中途半端。この時点でもう6枚出してるんですが、初期はスワンプ(?)色強く次第にプログレ色が強くなって、この後のアルバムからはさらに10CCに通じるポップ感覚が加わりますとゆう位置にありまして、ボーカルも「光りに〜」とは異なるお方です。しかーし、このボーカルさんもなかなか。中途半端と申しましたがこのどこでも聴けるもんじゃ無い中途半端具合はもうぎらぎらと妖しい光りを放っております。イエスかはたまたピンクフロイドかつープログレ風味も彼らとはステーキをソースかワサビ醤油かで食べるかのごとく異なり、気合入りまくりの演奏に巨大なロック・スピリットを。あえて孤高の存在を貫くかに見えた彼らが次回作「ローリング・サイレンス」でブレークしたのは、おーこの世にも神様がいるんだなー。ありがとう神様。
とゆうわけでこの文章も見事に中途半端。ははは。(マ)
/お勧め!/91点

マンフレッド・マンズ・アース・バンド/ロアーリング・サイレンス
・・・プログレシブ・ポップ 試聴はここで
*1976年作品。大ヒット曲「光に目もくらみに」が入ってるMFMEBのブレーク・アルバムです。それまでも地味ながら着実に素晴らしいアルバムを作り続けていた彼ら。その努力が「光に〜」のイントロで全て報われました。ブルース・スプリングスティーンの73年のデビュー作「アズベリーパークからの挨拶」でのNY型フォークロックの衝撃的な1曲目に目を付けたのも凄いがそれをまた見事なアレンジで変身。これぞカバーと言うものに。メロディを引き寄せてそこから喚起される音全てを創作しました(歌唱力でなぎたおしたりメロディ崩して北島るのはカバーと言わんのよ)。その威力で大ヒット。イントロからエンディングまでもう完璧な曲です。この曲でブルースさんのさらなるブレークの後押しに彼らも一役買ったのではないかと思っております。
 その他の曲にも注目。「光に〜」サウンドの解釈として聴いても良いし、そのアメリカ的爽やかさを持ちながらしっかり英国してるサウンドに聞きほれるも良し、長ーいバンド名やはっきり言ってちょっときも悪いジャケに敬遠していた人に是非聴いていただきたい。オリジナルの「The Road to Babylon」や「Questions」もほんとしみじみしてて良い曲ですよ。

プログレとポップがからむとまず日本じゃ駄目だったんですけど、そういった垣根がなくなった今、マンフレッド・マンズ・アース・バンドじゃ。
(マ)
/お勧め!/100点

マンフレッド・マンズ・アース・バンド/ウォッチ
・・・プログレシブ・ポップ 試聴はここで
*78年作品。前作の「光に目もくらみ」の大ヒットをうけて満を時して登場したのがこのアルバム。さあ、もう一発かましてやろーぜちゅう気合が充満しておりますが、売上的には見事にこけまして(多分)、とはゆうものの内容的には前作を凌ぐものです。歌の比重が増え、インストパートとのバランスが見事に。オリジナル曲のポップさも増してメロディ・ラインにうっとりします。今回の大物カバーは「Davy's on the Road Again」と「Mighty Quinn (Quinn the Eskimo)」。「デイビー〜」は何とザ・バンドのロビー・ロバートソンと朋友ジョン・サイモンの曲。これがまたかわいい曲なんです。ヒットさせるにはかわいすぎてあかんかなと思うくらい。「マイティ・クイン」はボブ・ディランの曲。60年代のマンフレッド・マン時代に1回ヒットさせております。カバー名人の名にふさわしく曲の良さを最大に引き出した素晴らしさ。何故かこの2曲はライブ。うまいなー。このアルバム、クオリティ的には売れても全然おかしくない出来なんですけど、運悪くパンクの並やAORの波に押されて、産業ロックの道に突き進もうにも英国人生来の上品さが「どーもありがっとみすたーろぼっとByスティックス」までやりきれずにとゆうことでしょうか。私にはそれがたまらなく魅力なんですけど。彼等はこの後も順調に快作を飛ばし続けるのです。
アラン・パーソンズ・プロジェクトとスーパートランプと一緒に楽しもう。
(マ)
/お勧め!/120点

マンフレッド・マンズ・アース・バンド/Angel Station
・・・プログレシブ・ポップ 試聴はここで
*「光に目もくらみ」のヒットから2年、前作「WATCH」が素晴らしい出来にもかかわらず今一の成績に終わり、さてプロデューサーをあのスラップハッピーのアンソニー・ムーア氏に。後年、ドリーム・アカデミーをプロデュースするのですがそいやそのタッチが見えるか。いつものように15匹目のドジョウを狙いボブ・ディランの「ユー・エンジェル・ユー」をカバー。やっぱり素敵。今回の肝はオリジナル曲の充実。佳曲揃いです。少々過剰ぎみのところが有ったバンドですが、すっきりとまとめて英国をたっぷり楽しめて、うんやっぱり良いバンドなのですわ。私が初めて買ったアースバンドのアルバムなのです。
(マ)
/お勧め!/110点

マンフレッド・マンズ・アース・バンド/Budapest Live
・・・プログレシブ・ポップ 試聴はここで
*「光に目もくらみ」でブレークした彼らにとって時代が下り坂になってしまった84年のライブです。おブタペスト、おドサ廻り「ぢょーっ」と思ったあなたそれは大きな間違いです。中身はもう絶好調、生き生きとした姿で数々のヒット曲&名曲オンパレードデラックススーパー。このバンドの偉いとこは時代を経るごとに音が整理され研ぎ澄まされタイトになっていくとこだな。カバーに冴えを見せる現代のスリードッグナイトな訳ですが、原曲の姿を今回も一瞬忘れさせてくれるのはいつものとおり。ボブ・マーリーの「Redemption Song」なんて逆非レゲエ化だもんな。ポリスちゅうよりグレース・ジョーンズでおなじみのデモリッションマン(俺だけ?)最高です。(マ)/お勧め!/98点

メガデス/Hidden Treasures 試聴
cover・・・浪曲サーカスヘヴィメタル
*95年に出たメガデスのアルバム未収録の曲ばかり集めたCD。限定盤だったんですけど祝再発です。このアルバム、オリジナル以上に楽しいんですわ。ボツになったテイクはどこがボツやねんって言いたくなるほど良いし、映画やオムニバスに提供したアルバムはリラックスしてはったりも効いててたまらんぞ。クールでいかがわしくて、木下サーカスのようにチームワーク抜群の曲芸サウンドを堪能してくだされ。それにこの浪曲ボーカルは。燃えるぜ。
セックスピストルズやブラック・サバスのコピー(笑)入り。
(マ)
/お勧め!/120点

メガデス/Youthanasia 
cover・・・
生きるメタル 曲目等詳細
**メタルだ。2006年はメタル再元年だと騒ぐあっしも、メガデスだけは90’sから夢中でした。きっかけはMTVのビーバス&バットヘッドだったりしやすが、それだけにマーティン・フリードマン氏がニッコニコ顔で「ヘヴィメタさん」現在は「ロック・フジヤマ」に出てたのには仰天したよ。今でもピンと来てなかったりして。でもいたのだ。確かに。ほら。
そしてメガデスで一番好きなのは彼の氏が在籍した時期、特にこの前作「破滅へのカウントダウン」からこの「ユースアネイジア」。一番好きなのはこの時期の外道コンピ「ヒドン・トレジャーズ」であります。メロディアスならメロディアスなほどいい。あのメガデス節。サビでうねる。

デスでスラッシュなメガさんのファンとしてはそれこそ外道なのかどうかはわからぬが。

他のメタル・バンドを振り返り未来でおさらいしてる今再び聴くに20年の間にとんでも無いことになっただよ。蠍団もMSGもUFOもジュダスもやりたいなあと思ったら出来はともかく形だけは出来る気がするけど、メガのデスちゃんは無理。こんなん出来るかー。
超絶テクです。
ギターだけでなくバンド全体が。
容赦無い音の塊にただただ圧倒されるのみ。
それで何を歌っているかとゆうと
「助けて」
だと思う。
ロック界一の無愛想男、苦虫太郎のデイブ・ムステイン氏。前作で全世界規模のブレーク。全米だけで200万枚売れたつう。それでやたー嬉しいわーとなるかと思わば、ますます苦しみ増したのか。
成功すりゃあ当然のこと、すげー数のライブ・オファーが有ったそうです。仕切りマネージメント会社はさらなる儲けを当て込んでその上にさらに過密スケジュールを組みやがった。
不幸か幸いかわからんけどそんな目にあったことは無いけど、想像は出来る。成功の上でのライブは嬉しい。でも限度有るわなあ。次の日も次の日も何千何万もの聴き手がチケット買って待ってる。金持ちも、食費削って券買うような貧乏人も。真面目なら真面目なほど最高の演奏で全力を尽くす。で、やるはこのギリギリの演奏。辞めたくてもキャンセルして賠償出来るほどまだ金持ちでは無いだろうし。
ついにはデイブさん、声が出なくなってしまったそうです。
身につまされる話で。
しかも気の毒なことにその治療の為の薬物治療で再びドラッグに手を出して、さらには酒にも。
ぼろぼろ。
情け無いなんて言えないよ。弱いよあんたなんて言えない。
バンド内の関係もそれこそぐちゃぐちゃ、えらいことになったらしい。
それでもムステイン氏、這いずりあがろうとする。
ツアーに再挑戦。再び挫折。
意を決してリハビリ施設入り。ヤク抜き、酒抜き。
そして再び。
LAで倉庫のようなでっかい家を借り切り、そこをスタジオ化してこの盤の製作に臨んだと。
ザ・バンドのブラウン・アルバムのように。
その過程が全て音で吐き出てます。
だから聴いててかなりこちらも苦しい。正に息詰まる。それでも這い上がる男の執念。その執念に意を同じくした仲間の音に聴かいでか。
何が嬉しゅうて赤ん坊干すかのジャケット。
「若者安楽死」なるタイトル。
必殺の完璧シングル「ア・トゥー・ル・モンド」の歌詞は

どこに俺がいたか 記憶にまるで無し
俺は人生がゲームだってとことんわかった
物事を真面目に考えようとすればするほど
どんどんルールに縛られていく
その代償が何かも考えられない
ただ人生が目の前を過ぎていくのだ
俺がやり遂げたことなど何も無いのに気付き愕然とする
やろうとすることは全て拒絶された

だから友よ これを読んでくれる
君達と共にいたい とても
どうか微笑んでくれ 俺のことを思う時
俺の体がぶっ飛んでしまっただけ ただそれだけのことだ

世界中のみなさん
僕らの友達
みなさんを愛してます
行かなきゃいけない時が来ました
これが最後の言葉です
言おう
そして俺は自由になるのだ

もし俺の心臓がまだ動いているとしても
それはじきにぶっ壊れるだろう
そして俺の記憶は君に残す
これ以上言うことは無い

先に進むは簡単なことだ
後に何かを残すは厳しい
眠りにつけば痛みが去ることは君にはわかっている
そして生きることは痛い

こりゃ遺言だ。
しかしそれでも生きるための遺言。
この先、この言葉通り、あっちへもがきこっちへもがきデイブ氏は進む。
聴くも苦しいけれど、本当の言葉を歌う歌は聴いてしまいます。

マーティさん、この時期の話を聞きたい。バンドマンの仁義として、話せない話さないのかもしれませんが。

うう、こっちもキツいのにキツいの聴いてしまった。
しかし、痛いけど生き残らねば。メガデスはメガ生きるなのだな。
(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

モントローズ/ハード★ショック!
cover・・・ハードロック 曲目等詳細
昨晩、夢を見まして。
それが刑事コロンボの夢。
まるまる一本分の新作。
70年代のヴァージョンのです。
筋は通常の殺人事件のとは違って、
幼馴染みの警官が悪いヤツに恐喝されてるのをコロンボが察知して助けるってものでして。
自分でも夢見ながらこりゃ地味なストーリーだけどよく出きてるわとか感心してたりして。
恐喝されてる警官はコロンボと同期ながら気が小さくて優しくて頭も大して良くない。
恐喝された理由だって自分に責任があるものではありません。
ハメられて因縁つけられてるだけです。
それでも誰にも言えず黙ってるうちにどんどん事態は悪くなってニッチもサッチもブルドッグでルイ・アームストロング。
話が地味なだけにリアルでねえ。

その時、夢の中でコロンボが警官に言ったセリフ。

「わたしゃ、思うんだけどね。
確実に破滅へと向かって進んでいる時ってゆうのは、怖くてね、とかく今のままで大丈夫、時が経てば解決するさ、
とか思うもんだ。たしかにね、そうゆう時もある。けどそうゆう時こそよーく考えて、
自分にとって何が一番大事か、思い返してみてね、もし、それが失われてしまうかもしれない、
万が一にもだよ、そうゆう時には勇気を振り絞って、最初からやり直してみるもんだ。
何か方法がある。じっくりと・・・じっくりと、あれはこうする、これはああする。
時間をかけて焦らずに。」

そうだよなあ。自分で納得してやんの。
今年も事業仕分けってやるんですわな。お役所内での金の配分。
あっちを削ってあっちに廻して。ってのじゃ無くて、むしろあっちを削ってあっちを削ってって感じで。
とにかく金が無いから。
それはそれでいいことだけど、何か風邪をひいて市販の風邪薬買って症状を緩和させてるみたいです。
実際はね、こじらせちゃってもう肺炎にかかってヤバいのに、それで何とかなると思ってる。
とにかく焦っちゃって。
それじゃアカンわな。
もっと大元の問題。こんなにうまくいってないんだから、何でこううまくいかなくなったか原因を突き止めるのが最初です。
赤字事業なら民営化。それか地方丸投げ。
それじゃ責任放棄だよ。放棄してるうちに誰のせいだかわからんうちに全部オシャカになるかも。
そんな風にされたらたまりません。
風邪薬飲むのは、それはそれで飲まなきゃ体力無くなってしまいますから、いいとして、
同時にやらねばならんことがあるはず。
例えば、事業は事業でも民間を含めた事業の仕分け。

こないだシルシルミシルってヴァラエティ番組見て思いました。
普通のADがいぢられてドカ食いさせられて肥えるって企画と、
評判企業の評判の秘密を探るってのが二大看板のものなんすが。
ティッシュペーパーの作り方。
やってまして、それが見事。工場で大規模にどだだだだだ。
凄いぞ人間の知恵。よくぞ言ってみりゃティッシュペーパーもどきであんな製造機械を作ったもんだ。
そしてそれは正しいです。
何故ならありゃ機械じゃなきゃ出来ないから。
何故ならその機械が出来る前はティッシュペーパーなんてものは世の中に無かったから。
ちり紙なんてものでみんな不便だなあと思いながらハナをかんでたもんです。

もう一つやってたのが、
てんやとかゆう天丼チェーン店の秘密。
高級料理だった天丼を500円で出して大当たりだとゆう店。
ベトナムで大量養殖して人件費の安い現地で下処理して日本に送り、
日本のお店ではベルトコンベア式の天ぷら揚げ機械で揚げて、職人の技を誰でも出来るようにし、
経費節減でそれを実現した。
凄いぞ人間の知恵。天丼であれだけの機械をよくぞ考案したものだ。
が、
待てよ。
これは正しいことか?
お店は大繁盛で大儲け、私は喰ったことは無いんすが味はそれは相応か500円にしては美味いぞのレベルだと想像するんすが、
まあ500円だからいいやね、お金無いし。
だがそれには犠牲者がいます。
今までの天丼屋さん。
高級な老舗は大丈夫です。明らかに質が違って求められるものも客層も違うから。
ヤラれるのは普通の、うちらの街にあるお蕎麦屋さんとか。
900円で出さざるを得ないところ。
下手すりゃ全滅です。たいして違わないならそりゃ500円のを食べるよみんな。
で、問題は、
そうやって多大なる被害を受けて不幸になる普通に真面目にやってた人の不幸を前提として儲けようって商売だってことで。
創業者の人は純粋に安く天丼が食べられればみんな喜ぶし儲かるなあで始めたのでしょうが。
踏み台にされる人たちのことは考えたのでしょうか?
資本主義だからそれは当たり前なのだ、勝てばいいと思ってるのかな。

あたしだったらそんな何かやましい気分になることはいくら儲かってもやりたくないね。
天丼は馬券で大当たりするぐらいのことがあってやっと喰える喰い物だと思ってますから。

もっと問題があります。
今はいいです。ベトナムで人件費安く作れるから。しかし後進国とか言ってこき使っても、
いづれは発展してどんどん人件費だって高くなっていくのは必定。
その時は500円で天丼が作れなくなるのも当然。
そしたらサッサとそんな商売やめて、他の儲かることを探すのかな?
さて
その時には900円で普通の天丼を作るシステムはどうなってるでしょうか。
普通の職人さんの技術はどこに?
すぐに採算合わなくなってやめてくれればいいけど、時間が経てば経つほどまずいことになります。
文字通り。不味い天丼しか喰えなくなるよ。

これは間違った商売だ。タバコみたいに税金大量にかけてしまわねばなりません。なんてね。

ヒトゴトじゃ無いのがロックの世界です。
いつまでもあると思うなロックと天丼。

ロックなんてのは今時時代遅れなんだから消えてもしょうがない。
とか言われたらたまらん。
ロックは天丼だったのですから。
天丼が時代遅れかてんだー。

その証明が

ハード★ショック!
モントローズ

1973年10月発売。
エドガー・ウィンター・グループ出身のロニー・モントローズ氏が立ち上げたハードロックバンドのデビュー作です。
ヴォーカルには後にヴァン・ヘイレン入りする、これぞハードロックのために産まれたとしか言い様がない才能の人、
サミー・ヘイガー氏。
ブリティッシュ原産で天然海老を使ったそれをとにかく好きで、アメリカは西海岸でも喰いたいと、
地場の音楽職人の知恵総結集、キレのロックならお任せってテッド・天ぷらマンじゃねえや
テッド・テンプルマン氏を共同プロデュースに迎え、修行を持って手揚げした極上の逸品。
誰でも手を出せるてなヤワなもんじゃねえが求めるものには答えてくれる。
およそサーファーの天地にハードロック、誰もが合わねえよと言っただろうが、為してその礎となる。
これが
こないな名品となった為に、あのヴァン・ヘイレンも産まれ、LAメタルだって出来た。
無くても出てきたかもしらんけど。
確実に5年は遅れて形も違ってしまったかもしれない。
それほどの爽快傑作です。

ハナは”ロック大地”って曲からある意味、掟破りの展開を盛り込み始まる。
そのさま、ユーチューブで拾わせてもらってリスト作って聴けるようにいたしました。

ご注意!
そしてお願い!

全部聴けちゃうように今はなってまするが、
もしまだ未聴の方で、もしドカーンと感じることがありましたら、そこで聴くのはやめて下さい。

身銭を切って命金を使ってお買いになってください。

100円でも二百円でも自分の稼ぎ金で買うのが礼儀かと。

そこはグッと我慢してもらって。

ややもすると何でも容易に手に入ってしまうのがこの21世紀。
容易ってのは悪魔の囁きかもしれません。

天使を生き返らせるには、今度はこっちがお迎えに行かなくてはいけなくなったのは確実で、
それがどの程度でやればいいか・・・そうとう難解

「じっくりと・・・じっくりと、あれはこうする、これはああする。
時間をかけて焦らずに。」
(山)
/お勧め!/250点 
試聴はここで

モントローズ/Warner Brothers Presents...Montrose
cover・・・ハードロック 曲目等詳細
**モントローズ!!LAメタルの親、祖父、ご先祖様〜。
しかしてハード・ロック!。今宵カリフォルニア日劇で上演されまするは

ワーナー・ブラザース提供「モントローズ」

ロッキー・ホラー・ショーと2本立です。
明日は「原子怪獣現る」との2本立。

怪獣好き怪獣ジャケ即死人にとってはグリフォンの「鷲頭、獅子胴の怪獣」、

イングウェイ・マルムスティーンちゃんの「トリロジー」
と共に見た瞬間買ってしまう代物です。画風がまた素敵。推定身長4m25cmの怪獣さん。何であんたはそんなカッコしてるの金髪さん。古城に向かう謎の馬車。浪漫だ。さらにジャケ下にはワーナー・ブラザース”レコード”プレゼンツってご丁寧にも「レコード」に四角で囲みが。バカだねえ(^0^)。裏を返せば街角で演奏のバンドさん。その服装のセンスと風情がアメリカーンだ。一応何となくペアルック?キンキラのロンドン・グラムと正反対だけんど、これはこれで美ををビビビと感じるわ。
フランケンシュタインの頃の美味しいエドガー・ウインター・グループでピッカリ光った後、すぐさま72年に己バンドを結成、このアルバムは75年、3枚目のアルバムとなります。目玉歌手サミー・ヘイガーさんが抜けてボブ・ジェイムスちゃん加入後の最初の一発。えええ、ボブ・ジェイムスてばあのフージョンの??とか焦るも別人28号。ヤングでチャーミングな歌手だよ。
実は実は白状してしまうと、サミーさん時代のモントズは苦手でして・・・何故かつうとサミーさんが・・・苦手でして・・別に恨みとかはないんすが、歌上手過ぎ、ギターも上手い、で、聞くとこによると商売も上手らしくお金持ちてばさ、くー、悔しいわー。出来過ぎ君とは無縁の世界に生きる小生沈没。なんてー情け無い理由の他にどうも体重458km身長2m半のお相撲さんがぬおって立ち上がってそのまま寄り切りみたいな、要は言いがかりなんすが、そんな訳で。
ところがばってん、ボブ君と来たら、情け無いんです。声は細いしさ。しかし一生懸命歌うさ。チャーミングさん。
皆さん、今の世の中全て何もかんも飽きてますって空気漂ってませんか?プロレスも(ああ新日本)あかんくなったし、あれほど流行ってたK1、プライドもあれだし、ワールドカップも終わったし、プロ野球、相撲(相撲は面白くなって来たよ)、内部の方々は一生懸命だけど、なんかなーって。音楽もしかり。既にやることはやったつう雰囲気で、残るは文句言うとかヒョーロンするとかそんな感じで。
果たして、やり尽くしてしまったのでしょうか?
否。ここに答えがあります。
既にハードロック?古いんじゃないのー?って雰囲気が漂っていた75年のゴリゴリハードロック。
キーワードはギャグ、大真面目一生懸命と何よりチャーミングだな。高見盛の時代。朝青龍は偉大な横綱で、そのチャーミング獲得してます。小力のマネを取組後インタビューでやるなんて只者じゃ無し。
ネタはだから新しく無いよ。ツェッペリンの子供達だ。ファンク臭いをたっぷしのハード。その道ロックが好きな連中がみんなで力を合わせて完成させていったのがこの頃のハードロックだ。美味しいたらありゃしない。当時は、な訳で売れなかったけど関係ござらん。
ほれこの通り21世紀にも残ってます。
そりゃ同じようにハードロックやtってても古臭ーいて感じるものもあるのは当然だけんど、この盤がフレッシュ!なのは前述のチャーミング&一途&ユーモアが全編溢れてるからじゃないかと思います。
シングルは1曲目の
マリアッチ
それだととてもハードロックとは思えんので邦題は
デーモン・クイーン
おおお、テクノかーと仰天する高速シャッフルでぶっ飛ばす。
歌詞は

あの娘はパワーマシーンのデーモン・クイーン
はいさ、彼女は俺をメクラにさせる
俺は叫ぶよ あの娘のパワーで ほら
あの娘はアホぽんで 俺の好みじゃないけれど

俺らはノコノコ、後を付いていきます、はいついていきます
ほどなく彼女は神話と伝説の存在になるわいな
つづく

と、こんな感じでロック美学究極の歌詞。アメリカーンなハードで悪いかー文句あっかーをキュートにやるの。
爽快な曲連発のあげくクライマックスはラストの
ブラック・トレイン
うおーと叫ぶ。バーンもの。
肝心なのはグダグダ言ってないで自分でワンダフルって信じるものをひたすら作る演るってことだな。
結果は音として残る。何よりも。(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

モントローズ/The Very Best of Montrose
・・・ハードロック
*HRとヘヴィメタルの間寛平たる存在であらうモントローズ。思わずビースティ・ボーイズがリフもらっちゃおって曲も有りのだけど左手でブギーリフやっちゃう時もあるからHM失格かな。でもでもそんなことはどうでもジャイアント吉田。堪能すればそれで満足。シングルカット・クラスの曲が出なくてブレークしそこねた彼らですがロックの権化サウンドを徹頭徹尾追及で愛用できるアルバムなのだ。何にだ。ジャケの蝿も素敵よ。(マ)/お勧め!/95点

マービン・ゲイ/The Very Best of Marvin Gaye
・・・メロウ・ファンク
*メロウ・ファンクの三ツ星シェフ、マービンさんの極上ベストです。イントロからもうぐいぐい惹きつけられる名曲の数々。繊細でスイートだからソウルを普段聴いてない方にもお奨め。ホール&オーツ、AWBなどホワイト・ソウルの連中はこれらの曲をむさぼるように聴いたんだろうなあ。何しろJAPANだってカバーしてます。それらの原曲を楽しむのも良しと。スイートの裏側の狂気も光り輝いておりますのでずっぽりはまった後でも色あせることがありません。数々の苦悩の上のこれらの作品を残してくれたマービンさんに本当に感謝です。色々と彼のベスト盤はありますがこれが究極かもしれん。(マ)/お勧め!/120点

マービン・ゲイ/I Want You
cover・・・夜のファンク 曲目等詳細
*1976年ソウルの貴公子マービン・ゲイ伯がお送りする花王愛の劇場愛のうぉんちゅうアルバムです。元々リオン・ウエアとゆう方のアルバムとしてリリースするはずだったもののタイトル曲のデモを聴いたゲイさんがぞっこんになり長い足を十重二十重に折って譲って貰って制作したものだと申す。これがあれだリオンさん全面協力の下作って完成段階サンプル盤を見たら自分のクレジットが無い、全てマーヴィンさんの手柄とかなっておったらああ大変。「このことを世間に公表してやる」「まあ、待ってくれ。悪いようにはしない。」BANGと鳴って刑事コロンボ登場。「いやあ素晴らしい音楽ですねえ。うちの甥の従兄弟のかみさんの友達が貴方のファンでしてサインしてもらえますか?」となりますがそんなこたぁもちろんありません。あのマービンさんに惚れこまれて全面的に自分の曲をやってくれるなんて夢のようだったのではないでしょうか。しかも制作責任は自分で出来るとゆう。主題は「アイ・ウォント・ユー」です。バカルディ三村が言えば「せっくすせっくすくいくい」思いっきりストレートだ。エロスとタナトス、アガペーと汁とリビド電話番号のめくるめく世界。タイトル曲をど真ん中において周囲に広がるどスケベ風景を完膚なきまでに叩きのめして活写いたした性器のいや世紀の大傑作です。これぞトータル・アルバムつうか全部まとめてジグソーパズルのように完成する完璧なシングルかもしれぬ。ここまでやりつくした原因となりました「アイ・ウォンチュ」曲、それはもう夢のようなナムバーです。まだかよまだかよまだかよーと引っ張るイントロ。うちのまほさんはくしくもコロンボの音楽のようと申し、確かにサスペンス・タッチ有り。ファンク・ブラザースの要、ビル・ウイザースおじさんのとこでも超絶グルーヴを叩き出していたドラムのジェイムス・ギャドスン氏、そしてベースはスティーリー・ダンの諸作でお馴染み、チャック・レイニー氏そしてウイルトン・フェルダー氏。どっちが弾かれてるのかな。一発でわからないのがファンですつうてる割に情けないんすが、より我慢してるからなあ、フェルダーさんかな。のうねりまくりリズムに乗って夜のシジマールのストリングス、ネオン・ライトのラッパ隊。それに誘われてようやく登場のゲイ兄貴。淡雪絹の靴下のようなお声です。何をなさってるのかと思えば「♪せっくちゅ。すぐにー。あなたも言って。せっくちゅって。まじでー。せっくちゅ。」とひたすらくどいてる。コード進行も繰り返し、起承転結あるといえばあり無いと言えば無い「欲しがればあなたも欲しがる夜の街」つう俳句音楽です。これがはげづら親父がやっておれば単なるセクハラ歌ですけんど、そうはならぬはさすがの色男マービンさん。元々クールで繊細、か細い人ですから生命への希求、せっくちゅせっくちゅが生きたい生きたいと聴こえてくるとゆう。切実かつ崇高なる命短し、人は生きるを求むまでここまで来ると高まってるぞ。それはこの後37分にわたってもひたすら展開されます。時に夜中うなされ背中にお灸の女の方の声「しゅが、はにー、あおん、ふう、おういぇ、かまーん」も挿入されますのでその手のファンの方も見逃せません。そばで歌うマービンさん、手は出せずに歌ってるひたすら。歌うことが全行為だったのかこの人は。ジャケットをじいっと見つめて。えらい世界を見ちゃったっす。(山)/お勧め!/120点 試聴はここで

ミスター・ビッグ/甘美のハード・ロッカー

<ご投稿エントリー>

ミスター・ビッグ/Photographic Smile
cover
<ご投稿エントリー>

Matching Mole/そっくりモグラ
cover・・・かわいい派プログレ 曲目等詳細
*げ、これ廃盤だったのね。気付かなかった。中古ならけっこうあると思われますので、すまぬ。イギリスはカンタベリー地方に生息するモグラちゃんです。ソフト・マシーンにいたロバート・ワイアットさんのバンドです。プログレにはキンクリに代表される武闘派プログレ、ピン子フロイドに代表される呑気派プログレなどとあると存じますがこれは世にも稀なるかわいい系プログレでございます。ジャケ通りにほんとチャーミング。「そっくりモグちゃん春の一日」をモチーフにしたコンセプト・アルバムかのよう。1曲目の「おおキャロライン」はニール君の「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」と並ぶ世界一涙速攻ソングなのだよー。続く演奏はモグちゃん危機一髪のごとくの場面も有りの、へたしたら一瞬キンクリかーと思わせるスリリング、さらにイーノもかくやの美風景も有りのでプログレ2大派も内包してる大変なお徳版。ま、考えながら聴くと色々と難しいことも言うあれもあるとはございますが、そんなことはやめときましょう。身をぽかーんとまかせればこれほど楽しませてくれる盤も無し。私のこの分野でのベスト1を争うほど好きなアルバムなんです。(マ)/お勧め!/120点

Melissa Manchester/Melissa
cover・・・70年代の女性 曲目等詳細
*目一杯おすましして撮影してるようですが油断してる時撮られたようで何とも言えんお顔をしてますジャケのメリサさん。この方はポール・サイモンの元で丁稚奉公修行したとゆう正に直系愛弟子であります。当時発足したクライブ・デイビスのアリスタ・レコードのバリー・マニロウと並んでの看板さん、女性&地味部門かいな。1,2枚目でキャリアを積んでこの3枚目でブレークいたしました。音はとゆうとこれぞアリスタ・サウンドってゆうんですか、AOR夜明け前の都会サウンド満載です。キャロル・キングの跡継ぎとしてさらにダニー・ハサウエイ、ロバータ・フラックなんかのニュー・ソウルの空気をたっぷり吸って稀有な存在に。そいやホワイトのこう言った女性SSWの人って今もだけどなかなかいないなあ。曲作り共作が多いんですけどこれが良くてツボをつかれます。スティービ・ワンダー氏がアイドルらしくて1曲目は彼に捧げられてますがあんまり彼っぽくはないかも。この時期のAOR夜明け前の音楽は良いです。まだ素朴で型にはまった妙なお洒落臭さが無くて素直に歌が染みてきます。さて歌詞の方ですが、これがまたポジティブ。さすが70年代の女性。きばってやれば何とかなるわ大全集。力強いなあ。最後の曲はランディ・ニューマン作なんですがこれだけ歌詞が否定語が多くなって笑えます。しっかしランディさんの曲、言われなきゃわからない。他の人が歌うと全然別の表情になる。これは聴き物です。決然としながらもいやらしくならない程度に歌い上げる昨今じゃ無理なこの歌物アルバム。いかがですか。(マ)/お勧め!/100点

Motley Crue/Dr. Feelgood
・・・
鋼鉄の快感 曲目等詳細
*私がヘビメタで好きなのはある意味突出した音楽&かっこですから何で俺達ここまでやってんだみたいな自虐ユーモアとギャグが入っててそして何よりぶっ飛ばす快感だな。正しいアルバムはキラーなどキャッチーシングルが1曲はちゃんと入ってて他の曲ではちと出来が落ちちゃったりしても勢いで有無を言わせず2曲ぐらい素を覗かせるスローな曲が有ったりして疲れをポロっと見せるもやっぱ照れくさくて次にはガンガンまたやっちゃう女だ酒だスリクだーと破滅寸前の綱渡り音楽、そこまでいたすならしょうがねえなあと納得しちゃうやつ。はい、その点でこのモットリー・クルーの快感先生は満点です。どキャッチーはタイトル曲がでーんと。これはもう最高。ばか&タイト。クスリに関するなかなか大変な歌詞だと聞き及びましたが自分を笑い飛ばす余裕無しの余裕が素敵よ。安心して笑えます。スローではドン・ゴー・アウエイ・マッドが良い曲だなあ。続くタイム・フォー・チェンジもくるくる自らのおばかさぶりを回想していささかも反省しない(^0^)皮のブーツの中の水虫が痒くても俺は今日もステージを勤めるぞとゆう決意が感じられます。頭とケツのこの3曲で挟まれてあとはゴンゴンずんずんシトシト、最後は大団円とメタルに関しては敷居が高い私も納得の名盤です。あーだこーだ言う前に気持ちが良くてしょうがないこうゆうメタルを聴きたい。ってこれメタルなんですよね?
ゲスト陣を見たらリック・ニールセンとロビン・ザンダー、ブライナン・アダムスにスキッド・ロウ、そして御大スティーブン・タイラーさんと納得。どこでやってるのかわからん一団ぶりもいかすバンド天国5週突破おめでとう。おめでとーー。(マ)
/お勧め!/100点
日本盤

McGuinness Flint/Malt & Barley Blues
・・・
ウーララ音楽 曲目等詳細
*私、アート・ガーファンクルがカバーしてヒットさせたブレーカウエイと言う曲の作者、ギャラガー&ライルとゆう英国コンビの大ファンでして、彼らが在籍していたこのマクギネス・フリントとゆうバンド、聴きたいなあとかねがね思っておりました。近所のレコード屋さんでたまに中古で出るのですがそれがまた5800円とかとんでもない値段。あかんわーとあきらめかけてたらCDが出てるのねー。買っちゃったぞ。やれ嬉や。元マンフレッドマンのトム・マクギネスとジョン・メイオールのとこにいたヒューイ・フリントが発起人で結成、それにギャラガー&ライルが参加して作られたこのバンド、英国土の臭い派です。60’s末の英国ダウン・トゥ・アース機運の中で、ザ・バンドを憧れとした音楽をやろうと。日本ではあろうことかデビューアルバムのタイトルがヒット曲の題名にあやかって「死」。いくらなんでもねえ。それじゃ売れないよう。このCDは70年から74年の間にBBCで録音したものをどわーっと収録、聴いた話だとレコードのミックス違い程度のものも多々入ってるらしいすが真偽のほどはいかに。まあ、どっちでもいやー良かったわ買って。最高ですこの人達。最初聴いた時はああ、ギャラガー&ライルだ、やっぱ地味だなあなんて思ったけど何回か聴いたら曲の良さ、独特の味にもう夢中であります。みみちんもはまって我が家ではもう大変だー(^0^)。えーアメリカ土の臭いカントリーとか言いましてもやっぱ英国人、ロッキーラクーンしてます。さらにキンクス、サニーアフタヌーン、ローラしてます。もちろんブリンズレイ、シルバーピストルしてます。飛んでアメリカではラビンスプーフルしてます。でびっくりは1曲目、出だしからCOOのCMソングかと思ってしまいました。つうことは高原にいらっしゃい(オリジナルですが)してます。そして何よりフェイセズのウーララしてロニー・レインさんのあの優しいお顔が。そうだギャラガーさんたちスリムチャンスにおったんだと見事につながり幸せなこのひとときを。いかん、これでは高値でオリジナル盤また発見したら買ってしまうかもしれん。その前にこの素敵盤味わいつくしてしまおうっと。名盤チャート入りは...もう当然です。(マ)/お勧め!/120点

Mud/Greatest Hits  /ばか/
cover・・・
大衆グラーム 曲目等詳細
*マッド!70’s英国グラム・ロック・エラにヒット・チャート常連のナイスなバンドであります。60年代から街のクラブでオールディーズを演奏してたドサな環境の中ミッキイ・モストのRAKレーベルと契約、正によくぞその時いておったマイク・チャップマンとニッキイ・チンのソングライター・コンビと出会い、しち難しくなってたロックに鉄槌を食らわすべくオバカ・ソングを量産してた彼らのオバカ使者として世間に登場あれよあれよとヒット連発とゆう頑張れば良いこともあるもんだ。私が初めてこの方たちと遭遇は75,6年頃TVで。関西で製作してたポップス・イン・ピクチャーとゆう番組で。神奈川の人間だったものでそれが見れるのはUHF局のみ、しかもそんなアンテナなど付いてなかったのであろうことかギターの弦を端子につないで写りを確かめながら見るちゅう。今みたいにMTVなど無かったんでとにかくロックな映像に飢えていた。で雨降りまくる画像にいきなり登場したのがこの連中。マッドー。キチガイかえすげー名前付けるなあ。と感動。そのぶちぎれパフォーマンスにまたまた感動。以来レコード探すもこれがなかなか無くてCD時代になってやっと遭遇、ああ、良い時代になったもんだ。でバンド名がキチガイじゃなくて「泥」だってことに気付いたのでありんす。泥ちゅうのもすげえが。はい、中身はそうだなーかっこよく言えばロクシー・ミュージックから変人要素が少なくなったよう。またはシャナナほどもろオールディーズでなく70’s仕様にチューンナップされたセサミ・ストリートのマペットが狂乱して踊るロックンロール全集です。もちチニチャップが贈るダーイナマイト、タイガーフィート、クレイジイ、ヒプノシスなどのシングル群はそりゃもう強力、これだけでご飯3倍おかわり可能てなもん。その他、元ドサロケンロルでっから油断するとしょーもないオールディーズ大会(しかもものまねスター大集合)になってしまうありさまですがうわ耐えられないとなれば容赦なく飛ばして上げましょう。無慈悲受け入れ可がチャート・バンドの懐深さでござる。とてつもなくオールディーズを愛する英国だからこそ生まれたこのバンド、歌謡曲っていやあ歌謡曲だけどいやもうどうしょうもなく楽しいからしょうがない。Tレックス、ボウイ、ロクシーなんかのイケメン連中と同時にこうした気楽な連中がしっかりいるイギリスって国が大好きです。これはマッドネスさらに直結するはバッドマナーズにしっかり受け継がれていやあ馬鹿ロックは永遠なリ。けっして尊敬されること無き音楽を敢行する彼らにプロ根性と音楽ラブを。当時は本邦メディアではまったく無視されてたけん今こそ味わうこの幸福、ああ生きてて良かった。(マ)/お勧め!/100点

Maria Muldaur/Maria Muldaur
cover・・・
オールドタイム歌姫 曲目等詳細
*70’s最高の英国女性歌手がリンジー・ディ・ポールさんならアメリカにおける最大のライバル70’s最高の米国女性歌姫はこのマリア・マルダーさんです。何てったって丸だー。これはこの時点で10年選手の彼女のやっとこさ出ました1stアルバム。待望の盤に一声かけたら集まりに集まったこの面子。まあ見てください。当時のアメリカ実力ミュージシャンが砂糖にたかる蟻のようにわさわさと集結いたしました。もうそれだけで当たり多数思わず買ってしまいますが、何てったって主役は丸だー、その歌の鮮烈さの前に男どもはひれ伏してへへぇ状態であります。自らは曲を書かずのセレクトもその人間フェイズシフターのようなビブラートで完全自分化、ジャンルはそうだなあ、映画スティングの世界を思い出していただければ。または俺達に明日は無い。ちょうどこの時期、アメリカは自分たち再発見自信を取り戻そう運動の真っ只中、ノスタルジックな戦前戦中音楽に焦点が。ポインター・シスターズやベッド・ミドラーが同趣向の音楽でデビューしたのだ。ベッドさんなんかはもうプロの場末クラブ・レビューの雰囲気ぷんぷんだったのに比べて我らがマリア嬢は街のドーナツショップのウエイトレスさんが歌っておくれです。ジャケもなあ正にその通り。雲の上で踊ってるよ。さあ1曲目、のっけからデビッド・リンドレイちゃんとライ・クーダーおじさんのコンビでクーの歌。マクギネス・フリントとのとこれは二大COOソングだ。くう。女版ブライアン・フェリーの歌も全開です。この1曲でライさんの音楽世界全部みたいだからやってて嬉しかったろうなあ。そして同時に青くなったかも。まさかこんな凄くなるなんてって。そして2曲目。これが問題だー。真夜中のオアシス。これがあると無いとではマリアさんのキャリア大違い。奇跡の大はまりエクセレント・ソング。ここでその宙を舞う歌と互角に張ってるのはエイモス・ギャレットさん。ポール・バターフィールドのベター・デイズとかでも極上ギター聴かせてくれた彼だけどここでのバッキング、そしてソロ!こりゃあたまりまへん。腰砕け。アナログ成分95%楽譜に直しても全然わからんましてはMIDI化するとなると50年はかかるぞこりゃあ。ぺろぺろぺろぺろほにゃあ。史上2番目に最高のギターソロとスティビ・ワンダー氏が命名したそう。うおーしかり大賛成。こんなギター弾けたらもう死んだっていい。生きちゃいます。とこの曲だけで1500行分の賛辞をお送りしたいとこだけど終わってしまった。続きまして誰の曲だと思ったらドリー・でかい・パートンさんのもの。思われてる通りのどカントリーです。私実はどカントリーが苦手。だけどまあ歌の力は恐ろしいのう。しっかりんなこと気にせず楽しんじゃってるわい。そして次はチェンジ・オブ・ペースでカントリー・ワルツ。テネシーの夜の月光青く光るのが眼前に。かなり単純なわし。続くワークソングはこの盤の2回目のクライマックスとなるもの。同期女性作曲家ケイト・マクガリグルさんとゆう方の曲。印象的なピアノはマーク・ジョーダンさんか。ガース・ハドソンさんが弾いたヴァージョンはボツになったらしい。何故だ。ケイジャン臭が強すぎたか。うぎゃそれ聴きたい。これぞオールド・タイミイ、汗して働く人々の歌だわ。続いてもピアノ・ワンダホーな曲。私の足を感じるかしらんですって。そのピアノ弾きはドクター・ジョン先生。思いの丈コロコロ転がしてます。いくら転がしてもニューオリンズ本部にならずNYに出張の空気になるのはひとえにマリアさんの歌の力なのだ。そしてダン・髭・ヒックスさんの曲に突入。こりゃもうすぐわかるヒックス節のウエスタン・スイング。そしてこれにもピッタシなんだなあ。でー次は3番目のクライマックスとなるぞロング・ハード・クライム。幻の名盤連盟で燦然と輝くUFOアルバムで名を馳せるロン・デイビスさんの曲。南部のAOR王者の冠にふさわしいこのメローでスイートな曲はどうよ。やばいです。9番目に登場は先のドクターの曲。ピアノコロガシ度さして無くむしろガッシガッシの彼のギタースタイルのロッキン曲だな。最後の2曲は同期フォークシンガー、ウエンディ・ワルドマンさんの曲を。またも大活躍のドクターの10.に続くラストナンバーが強力。静謐な空気でこの稀代名盤をしめてくれます。しっかし何回聴いても凄い。誰だプロデュースは。あ、ジョー・ボイド氏だ。なるほどー。フェアポートで有名なこの方が夢に見たアメリカン。それでしっかりと米国大陸丸かじりのこの音楽が出来たんだな。(マ)/お勧め!/120点 日本盤

マーティン・デニー/ベリー・ベスト・オブ・マーティ
cover・・・
南海の魔術師 曲目等詳細
*そのYMOの直接的きっかけになったのがこのマーティン・デニーさん。ビートルズ席巻の前夜のアメリカではこの音が夜空を埋め尽くしていたとゆう。「エキゾチカ」アルバムが全米1位になったってゆうから半端じゃありません。誰もが憧れる南海の海の浜辺。日本においても明治期から南海小説なる分野がありまして大人気、ゴジラの作者香山滋氏もそうであったと。そしてモスラ!インファント島ではどこにもいないのにゴージャス・オーケストラが妖しい音楽を奏で日本人の顔立ちの黒いザ・ピーナッツの二重奏。一方宇宙におきましても宇宙大作戦スタートレックにおいて宴はたけなわグランドホテル、ベリーダンスを踊る踊り子さんに機関部技術主任チャーリーは目尻をたれっぱなしであります。もっともその直後イドの怪物に殺人犯の汚名を着せられることになるのですが。その踊り子さんバンブー竹で出来ましたノレン・ジョン・じゃらじゃらをかき分けて登場してきました。額の真ん中には横山ノックは3回調くるりん前髪。クレスチオン・マークをさかさまにしたようにも見えます。そりゃスティール・ギター等登場いたしますが現地の実際の音楽など一切参考にしておりません。あくまでもデニー氏の夢のパラダイス。もちろんスキヤキではドラ、ぐおーん。それでいてどうして南海楽園の風景が目に浮かぶのか謎であります。ユングちゃんが言っております民族的共通記憶が音楽にもあるのか。音楽で世界は変えられないけど空気は変えられます。分子構造が変わり温度も3度下がる。耳当たりがここまで良いのに細野氏が言う「頭クラクラみぞおちワクワク」状態に。後頭部の下の辺りがじょわいーんとしてくる。それがデニー氏の音楽のマジック。とりつかれたらもう大変。スロッピング・グリッスルのオリッジ氏も大ファンだそうでそうかそれで20ジャズファンクの摩訶不思議な雰囲気は。この楽譜に決して現すことの出来ない世界を作ってみたいとゆう気持は痛いほどわかる。同じジャケットですが外盤と日本盤ではまったく内容が違います。日本盤は日本独自編集のもの。値段はちと張るがやっぱこちらの方で。ファイアクラッカーもスキヤキも食えるし。もちろん今キンス無しでも聴きてえちゅう方はめちゃ格安の外盤でも良し。とにかく浴びてとっかかって見てください。モノクローム・セットのファンの皆さん。もちろん大お奨めです。音楽の目指すとこ。それはマジックだ。(マ)/お勧め!/120点 
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Mike D'abo/Hidden Gems & Treasured Friends
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英国POP 曲目等詳細
*懐かしさだけじゃずっと音楽と付き合って行く事は出来ぬ。とゆうことで今日も今日とてまだ見ぬ昔の新譜を求めてレコード屋さんの棚を飛び交う脂肪付き妖精であります。先日、アナログの出物が無くて仕方なくCD棚の捜索開始。マンフレッドマンの安いの無いかなあと見てみたらなんじゃこりゃ。血だ。じゃ無くてマイク・ダボさん。ダボだぼ、あ、マン2代目のボーカルさんじゃないか。しかも見たことないブツだ。レーベルは?エンジェル・エア。うぐ。英国の業の深い再発レーベル。音楽好きがわかり過ぎるほどわかるそのラインアップ。しかし正規ラインのやつはなかなか出せずついヤクザな音源ばっかつうイメージのとこです。うーんやばい。どうしよう、えい、行っちゃえと買ったら、良かったよう。大成功でした。読めぬ英語のライナーを解読してみるとこれマン脱退後ソロになってロッド・スチュワートが歌った「ハンドバッグと外出着」がブレーク、順調なスタート、自分のバンドも出来てノリに乗って録音した3rdアルバム。出そうとしたらレコード会社がコケちゃってお蔵入りしてしまったって音源。そして後半はそのバンドでのミニライブ。が収録されてるものです。長いこと行方不明、本人もどうなったか知らなかったその音を持っていたのがバンドのベーシスト、モ・フォスターさん。いやーバンドの中には一人くらいそうゆう几帳面な人がおるもんだ。しかも状態完璧。これがほんとにお蔵入りものかってびっくりしてしまいました。ダボ氏の魅力はまず第一にその声。パイロットやバッドフィンガー、アル・スチュワートにつながる英国のポップ・シンガーじゃなきゃ無いチャーミングそのものの声。どんな歌歌ってもちょっと恥ずかしそうで押し出しはそりゃ強く無いけど聴いてるだけで幸せになっちゃう。そしてソングライティング。もう正しく70’s前半の音。スワンプちょっと入って、キャロル・キングとかSSWの要素ももちろん、同世代エルトン・ジョンの初期盤に通じるリリカルさ満天。だけど誰かにそっくりかとゆうとちょっと思い当たらぬダボさんのレコードじゃなきゃ聴けない音楽が一杯です。しいて弱点を言えばユア・ソングみたいなキラー・シングルが無かったってことかな。それが有ってレコード会社運が有ったら今全然違う立場にあったかも。バックの演奏、アレンジも言うことなし。控え目でツボを押さえたブリティッシュな音。まったくとんでもないもんが蔵に入ってた訳で、怖いすねえ世の中は。この渾身の作品がぽしゃってしまってさすがにかなりショックだったようでその後の活動にかなり影響を与えた模様。30年経っていささか遅かりしですが極東の島国の一角で人生盤にさせていただきます。こんな音楽残してくれてありがとうと言うしかありません。ご自身のサイトあるのかな。行って書き込みたいくらい。後半のライブがまた・・・最高に素敵。信頼しあった仲間との息のあった演奏。拍手まばらで悲しくなっちゃうけど。ラストの「ハンドバックと外出着」。大切に大切に噛み締めるように歌って。サビのところはみんなが心で歌うように飲み込んでます。私も歌いました。こんな曲かける人に悪い人はおりません。また一人しっかり追いかけさせて貰う方が登場で私は嬉しい。やっぱり見えてるところを見るだけじゃもう一歩の幸せはつかめないのかもしれんなあ。(山)/お勧め!/120点 試聴はここで

Mungo Jerry/Mungo Jerry
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英国ヒゲ部 曲目等詳細
*マンゴ・ジェリー。70年代前半にイギリスで人気絶大だった猿の惑星バンドです。現在、TVCMのトロピカーナのバックで何気無く最大のヒット曲「イン・ザ・サマータイム」が流れて密かに話題沸騰?してないか。これは彼らの1stアルバムで日本では2年前に紙ジャケリリースされたんすが例によって現在入手難らしく中古がえらい値段に。外盤BGOレーベルの2ndとの2in1のお得なやつが入手可ですんで是非それを。せっかく酔狂にもCMでやってくれてるのにねえ。がんがん売ればいいのに。まぬけ。うちで買ったのは例によってアナログ中古。貼ったジャケのやつです。中央部にレコード盤にまで貫通する穴が有りのカット盤。無慈悲な事をします。まー何しろ人気のあったバンドで「イン・ザ・〜」は70年の6月からほぼ2ヶ月間1位の座に座り続けたつう。グラム登場前に若者のオバカ音楽への欲求を一挙に引き受けていたのだ。真面目に分析いたせば60’sサイケの後どどっと出て来たシリアスなヘヴィロックへの反動。アメリカで勃発したダウン・トゥ・アース、ルーツに立ち返ろう運動への英国の回答、そしたらスキッフル・スタイルがそこにあった。てなことになるんでしょうけど私が勝手に想像するに(何しろ出自が情報無いから)、時は1969年世界ウルトラ髭コンテスト・イン・英国大会がロンドンで行われた時に一人の若者が脚光を浴びることとなった。彼の名はレイ・ドーセット。何しろその髭はもみ上げ部から一直線に下に伸びアゴで連結するところを丁寧にそこだけ剃っているつうマサルさんならもう嬉しくて卒倒しちゃうってなもの。そのあまりの衝撃に開催5分後に優勝が決定。エントリーしていた他のメンバーも素直にそれに従いすっかり意気投合。何かをしようってことになりました。目的は世界中に髭を普及することで一番手っ取り早いのは時代は音楽だってな訳でバンド結成。さー何をしようか。ドラム叩けるやつはおるか?おらん。ほら何とかって言ったエリックか、やつみたいにサラサラサラーってギター弾けるやつおるか?おらん。じゃ何でもいいや出来る楽器弾けや。これで出来る音楽つうと。「うちのお父さんがこんなレコード持ってました親分」とメンバーが持って来たのは古いブルース、タンパ・レッドとか。それとコメディ、ボードビル。わははこりゃええわとよくも聴きもせないで早速始めました。何曲か録音したところでレコード会社に送付。「どこがいいかな。」「こんなん出してくれるのはPYEってとこだけらしいすよ。」。送ったら即採用。この時期色々訳のわからん音楽が続出。それがまたそれなりに売れちゃったもんだから会社の人も何がいいか判断が出来なくっていたのだ。思う壺。アルバムを録音しました。「あー、歌詞が出来てねえや、しかたねえお前カズーでソロやれ。」「親分2番です」「ぎゃはは、おもしれえな。え2番、うっぱぱふぱふぺぺぽんぽんぽん、歌詞なんかいらないぞ。」てな具合に完成。発売。会社のお偉いさんは目が点。「やばい。この先いつまた録音できるかわからんからもう1曲」と録音して出したシングル「イン・ザ・サマータイム」が大ヒット。したもんだからもう調子にのって自信満々。これで突っ走るぞー。となったのかと。音楽はそうだなビートルズで言えば「ハニー・パイ」「レディ・マドンナ」、ポールさんお得意のうんぱうんぱものを演奏しながらコケて泥まみれになったようなものかと。泥だらけになって顔を上げたら満面の笑顔にスキっ歯。私、正直言ってヒット曲だけ聴いた段階では少々不気味で何じゃこりゃ感強くて。ようやくこうしてオリジナル・アルバム聴いて納得しました。底抜けに楽しいやつらです。目的はそれだけだったのかー。さらにトランプって曲。ふと真顔になってとてつもなくリリカル。踵の先から頭の天辺までしみた。他には・・・うーんと教えてあげない。清水の舞台によじ登って買っても何ら後悔しない名盤です。そういやそうだ、まともなドラムは全く入ってないんだこのアルバム。気が付かなかったよ。(山)/お勧め!/110点 試聴はここで

Megadeth/Countdown to Extinction
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一徹メタル 曲目等詳細
*ロック界の笑わん殿下、デイブ・ムスっとしてなさい、じゃあないデイブ・ムステイン氏率いるメガデスです。どーんとブレークの5作目。最近TVの「ヘビメタさん」で油断しまくりのキャラで嬉しいマーティ・フリードマンちゃんが加入して2作目。しかしあの方、ほんとにこんな厳しいバンドにいたのだろうか。最後のロックバンドREMの後に登場した最初のロックバンドがこのメガデス。最初はこれがえらいグランドレスリング寝技しかしない決め技は片エビ固めのにつうそりゃもうストロングなプロレスをやっていた。しかもそれは高速な動き。よく腰を悪くしなかったと思うのだけど人はそれをスラッシュと呼ぶ。スラッシュと聴いて何?と登場するのはナポソロと何をイリヤのクリヤキン。ああ話が続かぬ。もとい4作ものパンプアップ、果てしなきと思われたところに新加入マーティさんの美空ひばり好きが影響したのでしょうか。ついにバンドにメロディの神様が降臨です。しかし態度は同じ。いやより厳しくなったかもしれん。ジャケ通り悪魔が骨ソロバンをやってる最中、60年間立たされてるピカード船長のような音楽。しかもご飯まで骨ですかー。ああああと叫びたくなる気持ちわかるよ。まずもって音色が鬼だ。残響の時代の80’sに引導を渡すからっからの音。さらに塩をたっぷり振りかけてスキン&ボーンズになったところで苦虫噛み潰してムスティン君喰いよる。半端な気持ちで近づくとジャガー横田の婿にしちゃうぞの1曲目シキン・オマ・ティース。ここでほぼ半数が蹴り倒されます。マーティー君息継ぎなしのギターソロ。生き残った人間だけが楽しめるはキラーチューン、狂乱のシンフォニーだ。盲信して己を無くした人間へ突き付ける破滅の歌。MTVのアニメ「ビーバス&バットヘッド」でクリップ、見た時はぶっ飛び。これ以上キツイ映画は無いんじゃないかの「ジョニーは戦場へ行った」の映像を折り込んでどっかんどっかんミサイル爆発。それでこの歌詞だからお前はどうゆう態度なんだと逃れようも無し。何にもわからんビーバスらはヘッドバッキン。その前にサビの甘美さに容赦無く引き込まれるからそれも無理は無いぞ。さらに苦虫の行進続く3.。4.。びっくりバラードやってるよメガデスが。まだ笑わぬ。5.水戸黄門の登場に続きチラッと笑った(口の端が少し動いたの発見)デイブさん、遥か昔のブギウギ絡めて叫ぶ「弾丸の汗〜〜」。一糸乱れぬ行進の間奏にただただ圧倒されます。さあ5.「これが私の生き様だ。」。ついに登場メガデス流泣きのメロディ。鳥肌立ちますこの大技。この感触がたまらなく好きでこの盤の時期が一番、私にとって。続くアルバム・タイトル・チューンもメロディは続き、引いて引いて炸裂するサビ世界。ドボチョン一家の前段に続く、韻を踏んで言葉が戦慄に絡みつく。破滅的なバンドではけっしてありませぬメガデス。この曲の歌詞をご覧下さい。体を張って見栄と自己満足の為に破滅行為を繰り返す人間に匕首を突きつけてます。そう言うからにはのこの厳しい音なのだ。ちょっと甘やかしたかなと思い8.はまたまたチョークスリーパー、冒頭から「やれるものならやってみろ」。腰に来るミドルテンポの9.最高トロ。浪曲歌いの歓談10.最後は口に灰を突っ込まれて大団円。歌詞吟味出来る日本盤を。と言いたいところですけどCCCDだと。しかも前は入っていた日本だけの必殺ボートラ、ブレークダウン、そして映画「ビルとテッドの地獄旅行」のための「ゴー・トゥ・ヘル」が今度のは無し。どこへ回されたのだろう。外盤買っても歌詞は付いてるはずなんで原詞を己で噛み締めるのが一番かな。とにかく根性座ってます。鍛錬もさぞかし半端で無し。毎度作っては解散かとか噂立ったのもわかる渾身の音楽。聴く方もケツの穴締めねば申し訳ありませぬわ。喝。(山)/お勧め!/110点 試聴はここで

Mike McGear/Woman
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イギリス人 曲目等詳細
*欲しかったんです。やっと縁が出来て家に来たよマイク・マクギアちゃんのアルバムが。期待に違わず今年の自分ベスト10入り決定。
マイクさんは、薔薇が咲きますマイク真木さんでは無くて、あのあのあのポール・マッカートニー氏の弟さん。60’sにはスキャフォルドと言いますギャグロック・バンドで大活躍、5曲もの全英TOP40ヒット有り。ソロでは74年の10月に「リーブ・イット」って曲が最高位36位。わたしゃこれでやられました。英国チャートに興味持ってぐおんぐおんひーひー集めて以来、決して忘れられない名曲の一つです。それが入ってるのは2ndの「マクギア」で、LP探しとるんだけど、これが・・・出ない。出てもめちゃ高そう。な中、ふとアマゾンさん見たら、あああ有るではないか。「マクギア」8972円。どー。買えん。くそあれで儲けたら買ってやるぞ。泣く。で、ふと下を見たら「うーまん」。XXX円。おお買える。こっちの方が高いと思ってたのに。と我が家に来ました。
1972年発表の1stアルバムです。
ジャケットはお母ちゃんの写真らしい。本人が女装してるのかと思っちゃった。ポールさん、似てないな。マイクさんは鼻と口がクリソツ。
喜び勇んで針を落と、落とせないなCDだから、パソコン回転させると・・・1曲目表題曲でいきなし大びっくり、そして染みる。じょわあん。ピアノで歌うバラードです。

女人 僕はお前にめろめろ 溺れたい
女人 どうか僕の愛をお前の悲しみの仲間に加えておくれ
女人 どうか僕に泣いてください
女人 どうか泣いて どうか僕のことで 泣いてください

女人 どうしてお前の波動はそこらじゅうで渦巻いているんだろう
女人 僕は何とかうまく、そして溺れてしまうまで幸せにはなれません
女人 どうか僕を丸ごと包んでおくれ
女人 おー、どうか僕を 包んで 丸ごと包んでください

女人 僕は君のキスが欲しい 丸ごと飲み込んでくれるような
女人 悲しみを振り払って 僕についてきて
女人 おーどうか どうか僕を丸ごと包んでおくれ
どうかまるごと どうか僕に夢を紡いでおくれ

女人 おーどうか どうか僕に笑って
どうか微笑んで どうか どうか微笑んでください


訳解釈して書くと凄いな(^0^)。またまた男の甘えたさん歌かと思うなかれ。って思うわな。しかああし。これがまた聴くと来ます。女人への恋歌つうか、何かどうしょうもない状況になった時に何かすがりたい、藁をもつかみたい、そんな存在を求めてるような。
作はマイク氏とスキャッフォルド時代からの相方、ジョンちゃんみたいな、ロジャー・マッゴーさん。
現在、この曲だけのどかんだけでも、2006年の3月が忘れられないものになりそうです。
続く「ウイットネス」はブルース。黒くないイギリスの。アビー・ロードの「アイ・ウォンチュ」みたいな。
「ジョリ・グッド・ショウ」はファンク。黒くないイギリスの。
「ローミン・ア・ロード」は軽やかステップPOP。イギリス純正の。クイーンの「ベスト・フレンド」みたいな。
「シスター」は、キャバレー・ジャズ。黒くないイギリスの。横須賀の酒場。
「ウィッシン」は、小走りで走るローリン・ロック。
「ヤングマン」は、もちろんヒデキサイジョーのあれではなくて、ファンキー・ブルースです。黒くないイギリスの。
「エドワード・ヘルス」はヘヴィ70’s初頭SSWソング。なんじゃそりゃ。エルトンの「人生の壁」みたいな。
あっとゆうまに終わって
「バタースコッチみたいに退屈」は、は、は、出ました、これだ。うまく説明出来ん。めくるめく英国POPバラードの極みとか。そんな風にしか書けん。くるくる回りながらめくるめきます。ニール・イネス氏の顔がーー。
「山の手下町」は、再びローリン・ロック。
「タイガー」は、ジョン・れのーーーーーーーーーん。
そうなんです。誰を思い出すってゆうと兄貴じゃ無くてジョンちゃん。これはいったい。兄貴と対する存在として意識しての共感か、それとも。
そうとうヘヴィな音楽かもしれぬ。スキャッフォルドとは大違い。
俗に裏ビートルズ族と申されております。でもさ、本人は別に裏で生きて無いぞ。絶対。
これだけの音楽は
表マイク・マクギアと呼ばなければ。
説明しやすい言葉もぐっと飲み込まなければならぬ。とても失礼なことだと思います。(山)
/お勧め!/120点

Michael Schenker Group/Rock Will Never Die
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メタル 曲目等詳細
*とゆうことで
ヘビー・メタル、又はヘヴィ・メタル。今まであまり縁の無かった分野でバチとはまり出して新鮮な喜びに打ち震えてます。ぶるる。去年はゲンズブールさんとフィリー・ソウル。俺は音楽分裂病かーー。いいや治らなくても。
だから
マイケル・シェンカー・グループ!
「ロック・ウイル・ネバー・ダイ」
ニーツ・ヤングちゃんと魂が直結だ。ロックはけっして死なないだろう。「だろう」ってのがマイケルさんのお人柄を示しているようで・・いいなあ。とても普段は物静かで、礼儀正しくて、いい人って思うのですけどどうでしょうか。略してMSG。MSGといやあマジソンバッグ。ある年代の方々にとっては忘れられぬものじゃわ。中学生の72.3%は所有して、これがまた汚れると・・・。今もまだ所持してる方がおりましたら尊敬します。それを持ってMSGのライブに行ったら衆目の的になるぞ。いいなあ。
 白状すると、MSGのアルバムはこれがお初です。しかも先週、昨日一昨日感謝させてもろたメタル・コンピと一緒に購入。推薦はまほさん。メタル・コーナーはまほさんが探索担当なのです。1984年ロンドンはロックの殿堂、ハマースミス・オデオンでのライブだそうで、いや参った。最高だ。こんな素晴らしいバンドだったんすねMSG。84年といやあ俺はいったい何をしてたんだろ。MINXってバンドでヘビメタNWファンクやってた。プロになるぞーっって。成れるかーー。若さゆえなどと言わず、あの時の無茶な意欲と希望を今再びゲットしたいものだ。その時夢中だったのはNWなファンク・ジャズだったけど、今こうして84年のどえらいMSGの演奏を聴くと燃えてきます。燃えてくるんぞーー。もう一度俺は立ち上がるのだ。なんて。
 どこがステキってMSG。リズムはグルーヴィだし、アレンジははまってるし、メロディアスで曲がいいし、ギターはもちろん楽器がよく鳴ってるし、ヴォーカルは熱いし上手いし、もう言うことありゃあしません。ヴォーカルのゲイリー・バードン氏が飲んでたら、どうぞどうぞとビール注ぎに行きたい。シェンカーさんはホテルの自室で一人静かに飲んでそうだから、訪れてビール注ぎに行きたひっ。
「ドクター・ドクター」がラストだ。最早イントロのあのフレーズが流れてくるだけで血が騒ぎ始めます。もしかしたらこの曲はメタル界では聖典のようなものではないかと思い。どうでしょうか?

「キチガイきこりの攻撃/Attack of the Mad Axeman」のライブが聴けたよー。昨日のコンピに入ってたやつ。同じ週に2曲違う盤で聴くなんてこりゃやっぱなんかの縁だ。逆らわずに陶酔しよう。物語メタルのきっと大名曲だぞ。

裏通りでうごうごうごめいております
ぐずぐずするんじゃねえ
なぜならヤツはあんたに何かしようとしている 確かだ
ヤツはヤツの夢想のまま呼び出し お化け絶叫で
夜の影の中に潜んでいる
日の光だけがお前を助けてくれるのだ
キチガイきこりの攻撃を見るがよい
ヤツはいつだってあんたをさらって行くぞ 大喜びで
ヤツはあんたを血まみれにしたがっている

街中にヤツの笑い声が響き渡るのだ
それは深夜 あんたに向かうギラギラ光のナイフの閃光
ヤツは不死身って訳じゃない
でも、復活するのだ絶対
何故なら道の力で栄華を誇り
繰り返し繰り返し 羽の中で あんたはヤツの姿を見る
ヤツは快楽しか求めない 夢想の中で ああ
キチガイきこりの攻撃を見るがよい

怖いよう。ホラーだよう。問答無用理屈抜きのマッドきこりに立ち向かうはシェンカーさんのフライングVだけだ。頑張れ突き刺してくれい。
そしてなんつっても
「イントゥ・ザ・アリーナ」
だーーーーー。これだけは何百回も聴いてるような気が。新日本プロレス中継今日のダイジェストの時だったけか。80’sハイスパート・レスリングにこれほど似合った曲はあったであろうか。無い。これバンドでフルコピーしてバチっと決まったら気持ちいいだろうな。やりてー。新日本ご用達ってことはもしや・・・と思って調べたらやっぱり
「闘魂!ヘヴィ・メタル・バトル~新日本プロレス篇」
獣神サンダーライガーとムタの選曲コンピと
「THIS IS CHONO METAL」
ってミスター蝶野選曲のメタル・コンピに入っておりました。
何だ、仲がいいじゃん(^0^)。はともかく
メタル・コンピはプロレスか。なるほど。そりゃそうだと膝を打ったら痛かった。探してみよう。

さらに
MSG。もちろんまた出会ったら問答無用に買わせていただきます。えー、懐と相談しながら。(山)


「週刊マイケル・シェンカー」
2007年春号の最終号です。
改めまして私が最初に出会ったアルバム

ロックはけっして死なず
ハマースミス・オデオン・ライブ

を振り返り、まことに勝手ながら大感謝。
前回の日付を見ますと06年の3月16日となっておる。ちょうど1年。正に工員矢の如しの思い。変なこと書いてなかったか?
むむむだいじょぶそう。あはは。
1年でここまでのMSGと蠍団全部買っちゃったんだなあ。こんなこと正直滅多にありません。どっかでへたるもんな。ここから先は・・・もっこりSGでへたっちゃったけど。すまん。

やっぱり素晴らしいアルバムです。最早メタルってのとも違う思い持ち始めてる。音楽自体個性突出しまくりでマイケル・シェンカー・ハード・ロックとしか申しようがありません。これでは売れなくてもしゃあないか。受け入れるか受け入れないかだもんな。特に時代とシンクロしなきゃいかんつうPOPの世界からすりゃあ、この1983年には外しまくりです。NWOBHMと言うにはなんつうか刺々しさとか、そうパンクに通ずるものは皆無だし。
神様は世間の時空とはかけ離れてここでMS暦10年です。
ベスト・メンバーだと思い。

ゲイリー・バーデン氏!
コンビでの名曲の数々、インドの虎のヴォーカル。傷だらけの胸毛。

テッド・マッケンナ氏!
負けるなマッケンナ。叩かれる音色が好きです。その音はMSGにばちはまり。

クリス・グレン氏!
若武者。弾かれるベースの音色が好き。バンドのベース弾きの鏡なり。

アンディ・ナイ氏!
これまた名サポートまん。ナマナマのシンセを思う存分通しで弾いて盛り立てる。

そして
デレク・ST・ホルムズ氏!
そうだよなあ。この方がサイド・ギタリスト&ヴォーカリストで参加してるんだよな。アメリカのライオン丸。最終作「限りなき戦い」でのUS盤ヴォーカル差し替え人。
ゲイリーちゃんとの関係でいやあ、気まずくて普通、バンドに加わるなんて考えられず。
さすが双方ともプロ。そして人徳。恩讐を超えてマイケルちゃんを支える。
結果、通してのダブル・ギター。そしてMSGの音楽でコーラス付。代わる代わるの夢の歌の共演。差し替え事件もうっかり納得したりして。
アメリカ向けにはアメリカのカラっとして抜けたホルムズ氏声の方が合ってるのかも。
合っててもするってのはやっぱり異常事態だけんど。

ご本尊マイケルちゃん!
フル・サポートの元、ほんと気持ち良さそう。前からえらいかっこいいけど、妙な音色だなあとか思っていたのがここではっきり判明す。
ワウワウでトーン決めてるんだ。それもマメに曲ごとに変えて。エキサイターみたいな使用法で、これやると音は立つけど、当然痩せる。
はずなんだけど、痩せないのはそりゃあんた神様じゃよ。
でもそれでコードカッティングとなると太さを音楽が求め・・・それでどうしてもサイド・ギタリストが必要だ。はい。

最後のドクター・ドクター!
先生、先生で始まって先生、先生で終わる。蠍団で始まって蠍が来てくれた。兄ルドルフ蠍と、義兄クラウス・マイネ氏。
バーデン虎の歌唱ナーイス。引き継いでのマイネ氏の貫禄えりゃあもんで。改めまして鳥肌です。
ホルムズ氏も参加してトリプルすりゃあいいのに、人徳のなせる技、引っ込んでこっそりとヴォリュームまで絞ってるかのようなサポート。
全てが美しい絵。

会場の熱狂にも感動、なぜこれで英国でお城が立たなかったか?もう一押しじゃなかったか。
終わりがあるから美しいものも有ると思いもするも、返す返す残念です。


おまけ
インタビューの弁によりますと、マイケルさんの理想のバンドは、レッド・ツェッペリン。
もちろん、ペイジさん抜きで(^0^)、バック演って貰いたかったそうです。
そりゃもうロック志すものは誰でもそうだ。しかし、マジで権利あるは、そこまでいけた限られたものだけ。
1回でもええでー、聴きたかった。


あ、そうだ。づっと気になってたことを。
MSGロゴって・・・何故か「鮭」って漢字に似てる。かな?

それではいつの日か。我が家にお金の神様がもう少しやって来てくれて、今度はCDの聴いてない音を聴けた時に

つづく・・・



/お勧め!/200点
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Michael Schenker Group/The Michael Schenker Group
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 曲目等詳細
*今年の我が家は紛れも無く21世紀のメタル元年ですっ。特にマイケルのシェンカー兄さんブレーク。今頃かよって申されてもこればっかは宿縁と申すものでござろうかのう。しゃあないす。逆に今こそ聴けて幸せとネイションに向けて叫ぶ。中でもこの80年の「帰ってきたウルトラ・シェンカー」アルバム。あはは、あははと只もう喜んで聴くばっかで言葉にならず。いつありがとございまつと感謝させてもらおうか悩んでしもたのだ。やるぜよ。パート1ってことにさせて貰えばいいのだ。
いやもう真に名盤、人生盤でござる。
とんでも無い値段で入手してしもたのが申し訳無いくらいフォー・ザ・ネイションズ。しかし初遭遇が少なくとも身銭を切って買わせて貰ったもので良かった。うんこらしょうんこらしょと日夜働いてゲトしたお金と引き換えに聴かせて貰うのにこんなに相応しきものはありませぬ。UFO時代の持って無い盤も返す刀で全て注文しました。待ち遠しき次第。それでお金が無くなってお酒の御つまみが海苔だけになっても本望。これを生み出すまでのマイケル兄の艱難辛苦を思わばそれくらいもう。命を賭けた音楽にはこっちも命を賭けようぞえ。

どれくらい惚れたか。

わたしゃミュージシャンを「神」などと崇めるのはいささか抵抗大有りでございます。
しかしマイケル兄なら抵抗なぜか無し。無理もねえよと思っちゃう。「神様」つうより音楽の「巫女」さんって思いますけど。
そんな大きな重石を膝に抱かせるのは、これに至る経緯を聞けば聞くほど気の毒に。

どれくらい惚れたか。

例わば、メタルしか聴いて来なかった方が、「ビッグ・ピンク」や「ウエイティング・フォー・コロンブス」や「ペット・サウンズ」や「スカイラーキング」や「ピーガブ3」や「夢のさまよい」や、「ジャンプ」を聴いてびつくりくらい。
すなわち人生盤になり候。
ですからもうメタルかどうかなんて完全無関係なのだ。

どれくらい惚れたかあああ。

結局、この時点まででマイケル氏は英語をどれくらい喋れたのでありましょうか。UFO脱退の原因も言葉の問題もありの、周りは冗談のつもりでも本人には至ってキツイ、ドイツ人ネタのしつこいからかいとかもあったと聞きます。曲作りはどうだったのか。リフを作り概略のメロとこれだけはお願いしますのサビメロを提示して後はヴォーカルのモグたんに任せたか。モグたんは持ち前の語尾口ごもり節で、突き抜けぬ(それが魅力)曲が次々と完成。
ソロでデビューのこの時に出会った相棒ゲイリー・バーデン氏。確かにどっかうらぶれた風情漂う御仁ではござろうが、声質も風情も吹っ切れ突き抜けていると感じいります。
1曲目「完全武装で準備OK」で正しくタイトル通り。足元なんかジェイムス・ブラウン親父のサササササの足裁き。余計なこと考えなくて良いぞつう喜びがこっちだって嬉しいすよ。
それで
2曲目「この地のために泣き叫べ」と解釈していいのか。イントロから驚く。花畑の一輪のひな菊のごとしのこのかわゆいのは一体。一転どっかんと爆発して開始。この謎はやはり歌詞を見なければ。わかるのか。

恐怖の時間 それは遠き昔
邸宅に住む男あり
それは彼の暗き不可思議な部屋
彼は来るべき時を見つめる
そして全ては解き明かされ 水面に写る光景は真実を物語る
この地のために泣き叫べ
この地のために泣き叫べ
光一閃 闇に満ちる
そして血は血管をとうとうと
力は彼の精神を制するであろうか 鎖帷子の魂を
そして全ては解き明かされ  彼の流す涙はあなた方のために有った
この地のために泣き叫べ
この地のために泣き叫べ
王達の戦い そして愚か者たちの
変わるべきやり方を 一度は必ず知ったものども
日々はページをめくるがごとく消え去る
彼は己を見失い

この地のために泣き叫べ
この地のために泣き叫べ
この地のために泣き叫べ
この地のために泣き叫べ

対等な立場でこうゆう歌が作りたいんだとゲイリー氏と話し合い、作られたものと信じます。
生まれはドイツ、生きるはドイツに正面から向き合ったとゆう。
メロディも構成も何から何までこれほどわかりやすい音楽は無し。
極まった音楽は一筋の筆の線のようにとことん明快だと思う次第。もしくはその徹底的な逆。
ちなみに
サバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」に似てる。白状さば、あっちはこれほど嫌いな曲はねえよってくらい嫌い。
こちらはこれほど好きな曲はありませんってくらい好き。
その違いは空よりも高く海よりも深い。
どこが違うってそれは曲が生み出される以前にもう決まっていたことと申すしか申せぬわ。

ところ変わって
リッチー家の居間では
今日もいちゃいちゃお二人さん。
「あ、あなた、またこっそりメタル聞いてたでしょ。キーっ。」
「あ、あのその、あの」
「何よ今日は。その足裏マッサージ待機みたいなジャケは?見せて御覧なさいっ。」
「あ、あのその、あの。こ、これ。」
「あ、これは、この前のアイロンメイデンじゃないさ。違うでしょそっちの。あ、マイケル・シェンカーだって。
あんたの弟子筋じゃないの、この人って。いいからちょっと聴かせなさい。」
「ダメ。絶対にダメ。こればっかは叩かれてもぶたれてもダメ。ダメだめーーーーー。」
レコード抱えて走って逃げますリチさん。
残ったものは床に落ちてる黒いフサフサしたもの。
「あなたーーー、もういいから。落としちゃったわよー。それで外に出たらもうお仕舞いよう。」

パート2に続く・・・・いづれ。(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

Michael Schenker Group/Half Live!
cover・・
 曲目等詳細
*本日の「完璧なシングル」は
ハーフ・ライヴ!
マイケル・シェンカー・グループ
です。
初のMSGシングルとして1980年10月3日にリリースされたとゆう。とゆうって歯切れ悪し。とゆうのもこの前後のシェンカーさんのスケジュールてば、信じられぬほどごった返しでございます。
ベスト盤「英雄伝説」LPに付いてます年表によりますと
80年1月→MSG結成したもののお酒とオクスリでぶっ倒れリハ中止、病院で地獄のリハビリ。
4月→ソロ・アルバムを計画。
5月→録音開始。
8月→コージー・パウエルさん合流。ツアーのみの参加約束だったらしい。
8月21日→アルバム「帰ってきたフライング・アロウ」発売。
9月21日→全英ツアー開始。
10月3日→ツアー終了。で、同日このシングル発売。
って、書いてます。A面の「暗い方が姉ちゃん」じゃ無かった「クライ・フォー・ザ・ネーション」はスタジオ版なんで、うんうんと理解出来まするけど、B面収録の2曲は、アームド・アンド・レディ、イントゥ・ザ・アリーナ、9月25日のハマースミス・オデオン、9月30日のアポロ・シアターのライブで、どっちがどっちだかわかりませんが、多分アームドがハマースミスで、アリーナがアポロなんでしょうが、あーた、3日後に発売って・・・可能なんでしょうかーーーー!!。何もそんなに急がなくても。その後すぐ11月下旬からアメリカ公演だってんで、プロモートに必要だったのか。で、結局、そのツアーは「失敗に終わる」って悲しい記述あり。「ハーフ・ライブ」のライナーはもちろん(^0^)MASA伊藤氏が書いてます。全米ツアーの最終公演12月22日のロス・カントリー・クラブのライブを見たそうで、詳細なルポ掲載。それによりますと一番受けてたのは何と鍵盤のポール・レイモンド氏だったそう。元UFOってことで。曲もMSG新曲はさっぱし駄目で、UFO時代のが拍手大だったらしい。それほどUFO人気あったのかー。レインボーも米公演失敗ってことでコージーさんも受けない。て、アメリカの民、音楽が染み込むまで時間がかかります。って結論になる。それ以外はちょっと理解しがたし。

いくら初めて聴くって言ったってこれほどの曲、演奏を聴いてピンとこねえってのはよう。

マイケルさんもショックだったと思います。終盤からまたビール飲み始めたらしい。

このシングル、30cm45回転であります。オリジナルもそうだったかは知らーん。80’s序盤に大流行だったこの形態、アナログ盤の究極の音質が味わえる。只でさえこの時期の録音はアナログ技術の完成期で、やたら音質がいいのばっか。覚えてませんか。CD出ハナの頃、けっこう音ショボイなって思ったこと。そりゃこれ経験してたから。大体が30cm盤はリミックス・ロング・ヴァージョンで、7cmと違います、あれやこれややってますってのが多かった。すげーと思ったものも有り、こりゃ竜頭蛇尾だなてのも多し。このハーフ・ライヴは発想逆転、出来立てホヤホヤのを何もいぢらず。特徴は音に立体感有り。奥行き有り。会場の奥の壁が見えそう。単純にレコード溝の巾が広いってえらいことだ。ステレオ幅も広し。若い人は嘘だろうとか思うかもしれんが。ほんとだってば。まーDJとかやってる人はいやとゆうほど感じてるからあれほどレコード売り場でDJご用達アナログがあるんだろうけど。CDでこの感触を味わえるのは・・・・ライノのビル・イングロット氏がリマスターに関わってるのとかぐらいで、滅多にありません。

この「ハーフ・ライヴ!」のB面は日本盤「神〜帰ってきたフライング・アロウ」の最後にボートラで収録されてます。わたしゃ、それはアナログしか持ってないんで確認出来ず。はたしてこの音が再現されているのでしょうか?

それにつけてもオヤツはカール、この凄まじい演奏です。あのコージーさん独特のスネアが壊れそうで、コントの金だらいみたいな音になってますバシャバシャスネア音、絡むマイケル氏のVの轟音。その理由は21世紀後の俺みたいなファンでもわかり過ぎるほどわかる。

イントゥ・ジ・アリーナ、いつ聴いても同じメロを律儀にやってる。さすがジャーマン人。己の編み出したメロは唯一無比、これは歌だの信念有りと見た。かつてザ・バンドのライブを見たミック・ジャガー氏が、「あいつらはライブでレコードの再現をやっている。」と発言したと申す。これ、我が国に伝わるや、悪口と取られ伝わりましたが、実は褒め言葉であったのだ。変えることが出来ないほど究極の歌を作ったってこと。
それでも生です。寿司職人は毎日マグロを握り、しかしそのマグロは毎日同じであり同じであらず。
同じであり同じであるは巨大チェーン店の味。それ以上期待せずに人は喰いに行く。
しかして同じであり同じであらずのモノホンはえらい違いだで。喰うほうも気合入り、エネルギーもいるぞ。もちろん金も(^0^)。
音楽はその点、その両方が同じ値段だ。これほど最高のものがありましょうか。
耳が求むれば、同じ値段で廻らない寿司が喰えるぞ。
喰いましょう。
/お勧め!/150点 試聴はここで

Michael Schenker Group/M.S.G.
cover・・・
メタル超え 曲目等詳細
**こーなったらもう今週はメタル・ウイークだっ。
つうか
マイケル・シェンカー神週間だぞ。聴きたいなあと思ったら中古レコ棚に先だって出現した。2枚。黙示録とこの「神話」。重ね重ね申しますが、こうゆうところだけは滅茶苦茶ツイております。その分、滅茶苦茶別のとこでひどい目に会ってるよー。神様、神様の音楽聴き倒しますからどーかひとつ別なところもよろしく。

当然、まず「神話」です。当然つう語の中にはリリース順以上に色んな意味を込めて「当然」。小生、気取っても取り返しつかんか、オラ初めてマジで聴いてるんだよMSGのアルバム。81年といやあなんつたってNWの名盤当たり年、ピー・ガブさんにXTC、ヘッズにジャパン、他にも仰山、わーわー言いながら熱狂してました。そしたらせっかくのメタルきんきらりんの時期を見事通過してしもたのだ。重ね重ね言うが己のバンドでは半メタルやっておきながら。今こうして出会い、毎日、アホのごとく聴き倒しています。当時聴かなかったことにいささかの後悔無し。この歳になってさ、新しい音楽の魅力に開眼、夢中になれるとは何て幸せなことじゃい。ジョーよう。去年のフィリー・ソウル開眼もそうだけど、今まで当たり前のように存在してただけに、「ああそうメタルね」とサラっと流してしまうことは、ままあることで。音楽は関係ある人にはものすごーく関係有るけど関係ない人にはまるで関係ないもんだわ。
すんばらしいアルバムです。
ここにはゲート・エコー・ドラムもデジタル・シンセもサンプラーひゃんも一切無し。脈々と培われた人力ロックはこうしたメタルで花を開いたのか80’s。マイケル・シェンカー・グループつうからギターだけ花盛りと思たら、有らず、バンドの音楽としてこれほど極まっているのはござらぬ。30年のロック聴取人生を賭けて断言いたす所存。一家に一枚。まず取っ掛かりはと選ばば瞬時にこのジャンルに大突入でき得ります。故にメタルつうジャンルを飛び越えてロックそのものの名盤だぜや。
 バンド・サウンドで最高と申しても、何はともあれ、マイケル・シェンカーさん。このコンバットに登場するドイツ人将校のような風貌をした兄さん。とてつもなき才能かし。丁度この81年の8月に来日したそうです。同時にレインボー4度目の来日も。で、ドラマー、コージー”爆音親父”パウエルさんはこちらにいる。六本木のデスコでお互い出会い殴り合いの親交を暖めたか。は、さておき、リッチー親分の言が有り(from日本盤ライナーofあの東郷かおる子さん、親は何故「かおる」の上に、下にか、「子」をつけたか聞いてみたい)、
「メロディの有る良いギタリスト」。
さすが御大。そのとーりだぜ。シェンカー氏はギターを弾かずに歌わせてます。そしてギターを歌わせることの出来る男は歌も歌わせることが出来る。この味の素晴らしさはいまや私の中でオーリアンズのジョン・ホール、ラリー・ホッペン両氏に匹敵する存在になってま。こりゃえらいこったい。しかもさすがドイツ人。ストイックさは血かの。ギターは泣き、歌は泣いても、いやらしさなど微塵も無きワンダフルなバランス感覚。であるからして大ヒットに無縁だったのかもしれませんが、それでも
全米アルバムチャート最高位81位
全英アルバムチャート最高位14位
だぜ。無視することなど当然出来まい。我が日本ではとんでもなき存在らしいすね。「神」だもんな。他に神つうたらあの人ぐらいだもんな。「神」って呼んで熱狂せざる理由わかるような気がします。一旦聴いたらもうその底知れぬ魅力に、人知を超えた何かをぐわ。
全曲もちろん捨て曲など無し。
まずはこの
アー・ユー・レディ・トゥ・ロックから存分にお楽しみ下さい。とオラのように無縁だった方へのメッセージ。

あんたはサウンドをゲットだ フィーリングもゲット
もう元に戻れないのは存分にご承知
それはあんたが丸ごと出会うもの 丸ごと信じる
必然にそのサウンドに出会った
ロックして そしてやられる
なんかクレージーな夢 あんたのド頭をくるくるさせる
ロックしようぜ やられろ
言葉を聴くのだ 今や街中に溢れてる
通りでは ガキどもが立ち上がり テメエの番が来るのを待ち受けている
あんたがどんな風になってるか教えてくれ 今夜ロックしたいかえ
用意はいいか ロックする用意はいいか
どんなに待ってたか教えろ どんなにロックを待ってたか教えろ

間髪入れず、今年の歌「キチガイ木こりの攻撃」が開始。誰かレスラーの入場曲に使ってたよなあ。教えろ。
最後に
ヴォーカルはやっぱりゲイリー・バーデン胸毛さん。何と言ってもはまる。シェンカー氏と手が合うとしか。ってまだ3枚しか聴いて無いけど(^_^;)。あの方よりは。
コージーさん、あんたはえらい。でかい。(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

Michael Schenker Group/Assault Attack
cover・・・
メタル超え 曲目等詳細
*今週のヘビメタデイ!!
つうかマイケル・シェンカー・デーでござる。
神様のご利益頂きたいでござる。感謝候。
1982年のスタジオ録音盤3作目
「あー猿とアタック」じゃなくて
「アサルト・アタック」。
噴火してます。
正に風雲急。何と神話の鉄壁の布陣が崩れてしまった。発端はあれほどのアルバムが今一歩売れなかったつうことにあったらしく。ことの発端はマネージ事務所のおじさんたちだ。うーんにゃ。こうゆうのどこまで書いていいのかな。日本盤をご入手召されば多分記述されてると思うのでここは予告編風、週刊誌見出し風で。
「MSGから歌手のゲイリー・バーデン解雇。後任は誰?デビッド・カバーデイル氏浮上!」
「新MSGのオーディションにはたしてデビカバは現れたのか!?」
「新MSGの歌手、デビカバ氏の線消える。コージー氏後任を探索中!!」
「やっぱり!!MSGのヴォーカルに加わるはあのグラハム・ボネット!ソロでぽしゃったから??」
「何故だ!!MSGからコージー・パウエル脱退。後任はコージー冨田か!?」
「新MSG。秘密コンサートで大乱闘。マイケルとボネちゃん揉める。原因は曲目選曲か?!」
「秘密コンサートでボネちゃん、切れる。裏方で演奏のサイド・ギター、鍵盤奏者を暴露。「実は彼がMSGのギターを弾いてたんだっ」」
「MSG、秘密コンサート後、ボネちゃん脱退!!客で見ていたゲイリー・バーデン氏(??)、急遽復帰か??」
「MSG、事務所移籍、「すべてのゴタゴタはあいつらのせいだった。」とシェンカー氏、語る。」
さーさー、これらの謎は全部きっとライナーに書いてあるよー。買った買ったーー(^0^)。
書いてなかったら、教えてください。書きます。つうか情報源は全部LPのライナー担当聴くメタル愛・ゴッド、伊藤政則氏だーよ。いつもながらヴィヴィッドなルポ最高です。
 だからグラハム・ボネット氏なのだ。今回の歌は。見た目やること完全不一致な男。メンツでまたまた買えます。プロレスだって「時期シリーズにあのダスティ・ローデスが参戦」とか言われれば見に行っちゃうもんな。聴いちゃいます。ワクワクしながら。そしたらまー、ほんとにプロレス。この空気、ブルーザー・ブロディが新日に参戦した時を思い出しただよ。ボネちゃんとしては自分のソロ・アルバムが不振で仕事先探してたっつうのもあり、しかも2番目候補つう噂を聞きので、最初から突っかかってる態度だったのかも。「俺の歌だけ別スタジオで録らせろ。」とか有ったようです。シェンカーさんただただ我慢。我慢の男マイコーも音楽を作るとなれば話は別。俺だ俺だのボネちゃん対体の底からシェンカーのマイケルさん。火花飛び散り、噴火だ。
どっかーん。
最初聴いた時はちとその辺に違和感が。だがだがその違和感がサスペンスなスリルで魅力であろうや。
曲作りは、まー、いつものように見事の一言であります。全曲、これまた、うわ、うわ、うわと大喜びの甘美なるメロディ、ギター、構成。試しに小さな音で聴いてみてごらんらっしゃりまし。その魅力いささかも衰えることなし。メタルの松竹梅特上上並は音を小さくして聴けば一目瞭然です。
な中で
「完璧なシングル」として先行リリースされたのは、3曲目の
「ダンサー」。
じゃが(ミック)しかし
日本人なら
「侍」
に決まってるじゃろが

寡黙なる戦士 そは東洋に
冥府魔道に生きるのか はたまた平和の為に戦うのか
お前の目は日の光で輝き
鮮血のように赤く

侍 お前は死ぬために生くるのか
お前の目は空を凝視する
侍 解脱の時間無しや
愛がお前を待っている


女人がお前を呼ぶ声 聞こえるか
我が子のつぶやき 彼女はそこで待っている
鋼の剣がお前の生き様を選ぶのであろう
愛を斬る事の出来る者は誰もおらぬ

侍 お前は死ぬために生くるのか
お前の目は空を凝視する
侍 解脱の時間無しや
愛がお前を待っている


大日菩薩より強く お前の望み
全てを一転変化させ 業火の炎で焼き尽くす
内なる光で盲になり
お前は道を失うのか

侍 お前は死ぬために生くるのか
お前の目は空を凝視する
侍 解脱の時間無しや
愛がお前を待っている


侍 お前は死ぬために生くるのか
お前の目は空を凝視する
侍 解脱の時間無しや
愛がお前を待っている


「ててご橋」と両A面に決定です。(山)
/お勧め!/120点 試聴はここで

Michael Schenker Group/Built to Destroy
cover・・・
メタル超え 曲目等詳細
*鉄と湯豆腐は熱い内に喰へ!。だど。丁度ええ按配に聴き込みましたMSG4枚目
「限りなき戦い」
だー。
「あんたそげなことして帰りどーすんの。後ろから風、入って来て寒くてたまらんべ。しかも帯で私隠れてるし。」
「ですとろーい。」
なジャケ(ご本人案だそうです)。
「何でバンドのメンバー落ち着かないんだー。」のお気持ちでしょうか。
戻ってまいりました、あんたしかおらん相方のヴォーカル、ゲイリー・バーデンさん。しかし何だってー。バージョン違いがあるのだとお。おら聞いて無いぞ、そないな話。違う歌の方がまたおるとな。何ででしょ。シェンカー氏口ベタでうまく気持ちを伝えられないのかな。うちのはレコードなんでこれがオリジナル・ヴァージョンなのかなと判断していいのブライアン。
完全後聴きであるのは申すまでもありませんですけんど、それはそれで面白いデストロイ発見がありまして楽しいわー。
えー、ここにはシンセも、打ち込みも無く完全人間だけの・・・だけの・・・・、シンセぎんぎんじゃないかーっの驚きの1曲目
「ロック・マイ・ナイツ・アウエイ」
当時、初見のメタル・ファンはさぞかし腰抜かしたでありましょう。神様あんたもかーって。日本盤LP解説はもちろんメタルゴッド、マサ斉藤、ぢゃ無しマサ・イトーさん。この褒め上手な方が戸惑っております。「勘弁してくれよー」って最初思ったって。最後には見事なる大褒め大会で〆てくれて、さすがだ。
我が家と言えば、さほど驚かなかったぞえ。何故だ。ロックなPOP権現さまはずーっとシェンカー氏の音楽で感じて来たからかもな。
それに
いい曲だし。
いい曲なら無敵なのだ。またしてもメロにやられる。歌にもギターにも。
ちょとびっくりはバーデン氏の歌声。何やらわからんうちにクビになって、酒場でトリスを煽り過ぎたか、声ががんらがんら。アメ横の歳末大売出し状態。
なもんで大POPを台無しJRにするバンカラ振りでええ按配だぜ。
2曲目
「メイク・ユー・マイン」、3曲目「戦争の犬たち」4曲目「システムス・フェイリング」と聴き進んで、さらにメタル・ファンは目を真ん丸になさったのではないか。もしかしてこれ、テクノ、デスコでテクノ??みたいな。
テンテンテンテンって8で刻むステディ・ビート。あはは、私もこれで曲作ったこと有ります。紛れも無くテクノだ。いいえ、テクノです。
「建設のための破壊だ。デストローイ」。と、そこまで力み返ってこうしたとは思わん。こうゆう風にしたかったからこうしたんだと思う次第でござる。製作は初めてエンジニア氏と共同で自ら行ったし、責任は全部おっかぶりそうろう。
だけんども、これまた驚くに当たらずと感じ入り。ほんと。
何故だ。
いい曲だから。
いい曲は無敵だ。メロにやられる。歌にもギターにも。歌うぞ一緒に。
私はテクノ好きだし。
そして、流行だからってんでやりましたんとか、アメリカン・マーケットで売りたいなとかではねえよって断言したい気持ちで一杯。
残響音、この80’sに席巻したデジタルなド派手リバーブが無いのだこの盤には。
まことに甘い蜜なあれ入れちゃうともう際限なき無間地獄になっちゃうからな。時代の徒花にも。
リバーブ無しで、永遠の音楽になることにへのもう一つの後押しが。
して
5曲目。おめでとうございます。ここでメタル・ファンもプロレス・ファンも、もう全部が大喝采の強インスト
「キャプテン・ネモ」登場。
なんでかー、インストになるとジェフ・ベックさん風味になります、あの帰ってきたイントゥ・ザ・アリーナ。
途中カントリー風味になったりして、そこはちょっとびっくり。
ラストは期待通りの大団円。これをやって臭くねえのは、もうシェンカー氏の人徳たたづまいとしか申せません。
さー裏返してB面。
「魔性の女」、「レッド・スカイ」とまたまたテノク味は続くよ勘弁しねえよ。
しかし喜びっぱなし。
いい曲だから。
いい曲は無敵だ。メロにやられる。歌にもギターにも。特にレッドスカイ。
「レーッスカイ、見つからない、永遠にムチなのねー♪」って歌えます。
通してでは8.の「タイム・ウェイツ(フォー・ノー・ワン)」。あの方々の曲を想起しますタイトルです。違います当然。
これまたサビがよ。歌います。もう歌ってばっか(^0^)。
ラストは大バラード
「ウォーク・ザ・ステージ」。現在は「ロック・ウィル・ネバー・ダイ」にタイトルが変わってる模様。???何でだ。
まー謎多き人たち。
多分
ここまでもう堪忍してくれ、とか、参ったとか、もし思っていたシェンカー・ファンも、この最後の1曲ですべてを水に流したでしょう。
この気持ちで臨み、この気持ちで音楽したのだと。
にも関わらずこの後、再びメンバー関係でぐっちょんぐっちょんになってしまったと聞きます。
図らずしも
「デストロイ・トゥ・ビルド」になってしまったか。
いつもギリギリの冥府魔道ギタリスト、マイケル・シェンカー氏。
この4枚目、いや次のライブまでのアルバムは全て抜けてます。どれをとってもどっかーんと天辺を。
それだけはわかる。30猶予年の音楽聴取人生を賭けて宣言するわ。(山)


「週刊マイケル・シェンカー」です。
ああ、終盤。最後のスタジオ・アルバム
ビルト・トゥ・ディストロイ
限りなき戦い
に。
毎回そうなんです。調べれば調べるほど納得出来かねることばかり生じ、闇雲に時間が経過してゆくのさー。
謎で不思議なギタリスト、マイケルさん。
さて特にわからんのがこのアルバムです。
えー、前作ではヴォーカルにグラハム・ボネット氏を迎え、ぼこぼこに闘いながらも素晴らしいアルバムを作ってくれました。
そのあとは・・・バンド崩壊。
とにかくマイケルさん、世渡りがヘタクソ。これに尽きるなあ。根回しとか無縁で。事情説明って言葉も無縁。何かあると黙っちゃうんだと思う。
改めて整理するに崩壊のきっかけは、
来るレディング・フェスティバルを迎える前に、行われたシェフィールド工業大学にての秘密ライブにて。
「俺様が歌うんだから俺様が歌ってる曲をやれ。」つうボネちゃんの意見と「僕のバンドだから僕のバンドの曲やりたい。」ってマイケル君。
始まる前に大ゲンカ。ぐだぐだの状態のままライブ開始。さらに悪いことには、マイケル君、シークレット・メンバー舞台として裏手でローディさんにギターを弾かせ、れっきとしたメンバーの鍵盤アンディ・ナイ氏も隠して演奏してたっつう。この話がボネちゃんに伝わってなかった。
「ん?何か、音が多いんじゃないかーー。」当惑。「あ、こんなとこに隠してやがった。」ってがなり歌いながら発見してぷっつん。
「この男がギターを弾いていたのだ。」とステージ上でばらしてしもうた。
ああ、地獄のライブだ。
マイケル氏にも言い分ありで、それはギタリストである前に自分の音楽を完璧にやりたいって気持ち。しかしステージに仰山、人はいらないんじゃないかって。事前に揉めたのはこの件もあり。ぐだぐだのまま始めちゃったんでこんな事態に。
それで一つが終わった。
ボネ氏、わめきながら去る。
82年8月27日のこと。
夢の続きを見せてくれるため、ライブ後徹夜で、ゲイリー・バーデン氏を探したとゆう。
その時のマイケル氏の気持ちいかばりか。泣きながら電話しまくったんじゃないだろうか。
そしてスナック”MSG大好き”でバーテンをしてた(うそ)、バーデン氏を無事発見して
「僕にはしかいない。」「うん、何も言わなくていいよ。今すぐ行くから。もうお酒はそれ以上飲むなよ。」
「うん。」
とゆう泪の会話が多分。

そして一つを再び生まれさせるため、問題のマネージャー、ピーター”カツ”メンチ氏をクビ、またはアイソ尽かされ、新しいマネージメント体制に。
そしてやっぱ密かに練習してたんだねえ、ゲイリーさん。
無事、レディング・フェスティバル敢行。
シングル「ダンサー」のヴォーカルも差し替えた。
さあ、これで、本当のMSGが出来る。
と挑んだのがこの
ビルト・トゥ・ディストロイ
正に「そして神戸」な世界であります。
そして今度は自分達でプロデュース。責任を誰にも負わせられない。
全部己で負うことになる。

アルバム・ジャケットも自分で指示。

完璧なその時のMSGアルバムを作ったぜ。

それで・・・うまくいけば・・・何にも問題は無かった。

んが・・・それがまた苦難が待ち構えるとは。

♪夢のつづき見せてくれる相手さがあすのーよ
♪誰かうまい嘘のつける相手捜すのーよ

以下、次号に続けさせていただきます。



「週刊マイケル・シェンカー」限りなく闘ったアルバム、限りなき戦い後編の感謝でござる。
まずはご本人の回想の弁を。

「個人的な意見を言わせてもらえば、このアルバムは多分,MSGの作品の中で最も弱いアルバムだと思う。
日本のファンはそんな風には思ってないかもしれないけど、これは自主制作のアルバムで、エンジニアとかそいいった点に問題があったんだ。
だから後でアメリカでリミックスしたヴァージョンを出し直したわけだけど、リミックスしたらより一層変な感じになってしまった。
とても尊敬しているジャック・ダグラスがリミックスしたのに。
このアルバムに良い曲が入っているのは間違いない・・・。でもある意味非常に混乱していたプロジェクトだったと言えるかもしれん。」

はい、そんな風に思ってません。
わたくし、基本的にミュージシャン及びプロレスラーのインタビューの弁は信じない(って書いたらあれだけど)話半分に取ります。
えー、だって諸事情及び当事者ならではの辛い思い出とかあるじゃないっすか。
大抵は「一番出来がいいアルバムは何ですか?」とか間抜けな質問されて・・・。
そりゃ「ニュー・アルバムだっ。」って答えるよ。あはは。
その言の中から真意を掘り起こす。
「このアルバムに良い曲が入っているのは間違いない・・・」
です。
間違い有りません。すげーいい曲ばっかです。
「これは自主制作のアルバムで、エンジニアとかそいいった点に問題があったんだ。」
前回書いたように、紆余曲折後の己での初プロデュース。自主制作ってゆやーそうだわな。
だからこの余計なもの一切無いアレンジになったわけだ。
これのどこに問題があるのかさっぱしわからん。
あるとすれば、余計なものが無い、言ってみれば70’sな音だってことで、アメリカ向きにはもっと派手にしなきゃいかんってことか。
しかし加えるものが一体あるでしょーか。いかにダグラス氏だってこりゃ困るよ。
こんなに出来がいいのに反応が今一。どっかに原因探さにゃならんって、例によって槍玉に挙がっちゃったのがゲイリー・バーデンちゃん。
よりによって元テッド・ニュージェント・バンドのデレク・セント・ホルムズ氏の歌に差し替えられるって。
そりゃあくさるよ。ひどいよ。受けたデレクさんも困るよ。この歌のどこが弱いのか、俺に教えてくれ。
バーデン氏、素晴らしい仕事してます。マイケル君の気持ちが憑依したかのごとくの歌詞。
歌メロも作ったと思うけど、これで文句言ったらバチが当たる。
今になれば、その削ぎ落とした音がぴっかぴかに輝いて聴こえます。
時代とは別にそびえ立つマイケル歴って時間の経過がなせる技で、それで売れなかったんだろうけど・・・。
ボネット氏に揶揄されたとこ(鍵盤さん隠して演奏って件)・・・それが自分の求めてた音だって見事に証明してるし。
そのキーボードシンセは80’sに他ならない。安っぽくならず、一歩手前でどんぴしゃのバッキングしとるでー。
それでメタル色薄くなったかもしれんが、この時に生まれたロックとして不滅の名作だとここに宣言してご挨拶に代えさせていただきます。
それでは歌っていただきましょう。
思いのたけのギターインスト
「ネモ船長」!


さー、次回来日のレスラーはバズ・ソイヤー、ミスター若松ですねえ。楽しみだ。海賊軍団も来るよ。

そしてさらにいかにマイケル君の気持ちが憑依してたかの曲を

システムズ・フェイリング


お前には何が出来るというのか
ライトが降り注ぐ時
どんな風に表せばいいのか、もしヤツラがこの時間を知ってるとあんたが思っているなら
もうやめだ 遠くへ放り投げてしまえ
どっかへ行きたいんだろ
この罰当たりな世界から逃げ出さなければならない

システムは崩壊 誰だって何も出来ない
あまりに不満がたまり 誰がマジに真実を知りたがってるのか
あまりに遅すぎる 自分のブレーキをけたたましく踏むには
ヤツラにわかってもらわらにゃならん
もう充分やった 
そして逃げ出す準備といえば・・・出来てない

システムは崩壊 誰だって何も出来ない
あまりに欺瞞だらけ 何とか変わってくれ おー
少しはましに思えるか 痛みを感じずに思えるか
人には気持ちはわからない そうだ
おー、ましか今は おかしなことに事態が変わってきた
第一歩てのはそんなに簡単じゃないよ でも自分のこととなったら
そう境界から出るんだ
お前には何が出来るというのか
ライトが降り注ぐ時
自分で知らねば 自分のルールを表すことが出来ることを
システムは崩壊 誰だって何も出来ない
あまりに欺瞞だらけ 何とか変わってくれ おー



レッド・スカイ

♪破滅に直面して笑っている
どこにも逃げられずに
俺たちは持っていた夢全部の中にいたと思っていた
その時それを見せようとしたんだ
俺たちは頂点に向かって登った でもそうはいかなかった
空は剣だった
でも結局、いってみりゃあ俺たちは、まだ恥と思っていたのか おお

真紅の空 見つからない
あまりに遠くて果てない
真紅の空 夜の真紅の空
それは、俺の上にあると感じていた

叫びは最初の警告だった
そしてその時雨が降る
眺めは偽りの色を帯び 正気へと溶け出して行った
愛のためにそれらは行われ 自由のために与えられた
今や全てのことが去って行った
君らや僕のためにあったのか?

真紅の空 見つからない
俺の上に届いたと思っている
その一夜 俺が光を見た
果たしてそうあるべきだったのか

破滅に直面して笑っている
どこにも逃げられずに
俺たちは持っていた夢全部の中にいたと思っていた
その時それを見せようとしたんだ
でも、愛のためにそれらは行われ 自由のために与えられたんだ
今や全てのことが去って行った
君らや僕のためにあったのか?
真紅の空 夜の真紅の空



ウォーク・ザ・ステージ


夢見て 夢見て 君らの時は来た
君たちは為し得るベストをしたんだ だって君たちはあまりにも長くやってきたんだし
旅は今終わる 友よ
全部が明らかになったのが見えるかい?
君たちのヒーローが君たちの夜に光照らされるであろう でもまだ それが聴こえるのは君たちだけ
だから今夜、僕と一緒にステージに歩こう
ロックはけっして死なない
もっと僕らは知るべきだ
君らは人生をかけて知るべき
アームド&レディ今 街をロックさせる
君たちと共に 君に会うために 僕はとても誇りに思う まるで王になったかのように感じる
何度変わってきたか 今、誰が誰であるか
僕らが弓を取るまで
君たちにはわかる 誰が勝ち取ったか
誰がメロディを呼んだか
僕はほんとうに思う 誰だか
だって君たちがお膳立てしたんだ今夜思い切り そう出来るんだよ
ロックはけっして滅びることが出来ない 君がそれを必要とする限り
百万人の声が叫び放つ!
エコーが消えていくように
もう言うべき事は無い 君たちがお膳立てしたんだよ 今夜 思い切り
もう一日を過ごす為
時代はけっして終わりを見せることがない
もう一日を過ごす為
時が有り 
ロックこそここにあり


これだけ突きつけちゃえば・・・・売れないわなあ。
受け止める力、覚悟がこっちにもいるよ。

そしてある意味、やりきっちゃって・・・・。
こっちが真剣に受け取ったら、この時を永遠にエンドレスにMSGだと・・・。
思っちゃったぞーーー。

すまん、マイケルさん。ここまでが私のMSGです。



帰ってきた「週刊マイケル・シェンカー」!
終わらせてたまるものか、何かと理由を見つけて帰って来るでー。ぎゃはははは。
まだエースもタロウも80も有る。

今回その理由はあああ

限りなき戦い

です。まさに限りなきです。4回目の感謝になります。
80’sMSG、何とも心残りは♪寂しさのつれづれにー♪それは心もよう、この”限りなき戦い”のもう一つのヴァージョン盤を聴いてないことでした。
CD中古発見!果たしてこれはそれなのか???
お店で裏返してクレジットを目を皿にして見たよ。
メガネ外しちゃったよ、老眼だよ、情けな。
それがまたすげー字がちっちゃくて・・・わからん。
ええい850円、清水の舞台から飛び降りるで。
家に帰ってLPと比べてみたら裏ジャケ同じじゃん。
これじゃわかりません。聴く前にゴッド政則さんの解説読みましたら怒りながら泣いていた。一緒に泣く。
気が付けばいつのまにか政則さんの番組「Rock City」終わっちゃったのね。あ、終わって無いですか、より深夜に移動した。新日プロレスみたいだー。録画して見なけりゃ。GODの顔を見なけりゃ生活に張りとか鋲とかメタレません。
もとい
当たりー!。これはもう一つヴァージョンでした。イントロですぐわかったぜ。

これが正式盤だと当時マイケルさんは言い張って、前のを破棄しろとまで言ってたそうです。後には両方ともあかーんって発言。
困ったちゃんっす。
くどいと思われますでしょうが、何故2つのヴァージョンが出たか簡単に。
類が友を呼ぶのか、困ったちゃんマイケルちゃんのマネージャーさんも困ったちゃんだったんです。兄ルドルフ親分から紹介されたピーター・メンチ氏。
バンドをメンチカツ状にしてぐっちゃんぐーたん手ゴネしてしまった。メンバー・チェンジ略してメンチの嵐。まーこれもやってもやっても何故か売れないのが原因だろうけど・・・。急遽ツアー・マネージャーのロブ・コクシー氏をマネージャーにしたものの、酷使したのかマージャンで国士無双してやっつけたのか、この方も解雇。事務所が無くなっちゃったよ。
それでも音楽魂はメラメラ。新譜作りたい。で、何とドラマーのテッド・マッケンナ君に「スタジオ探して来い」だって。
負けるなマッケンナ。それで見事探して来て、そこのリッジファーム・スタジオの所属エンジニア、ルイス・オースティン氏と共に録音をやり遂げたのだ。えらいぞマイケル。マッケンナ。
一旦はそのヴァージョンで発売。
しかしそんなM氏にのしかかって来たのは請求書の山。ギターの神様に会計の神様になれちゅうのは酷だよ。
ほとほと参ったマイケルさん、あと残るコネって言えば・・・あ、そうだ!アメリカで仕切ってくれたとこがある、レーパー&クレプス事務所。
それならもしかしたら米で成功するかも一石二鳥じゃんて渡米してお話しました。
「ぼくのマネージャーになってくさい。」
「うーん、いいけどさー。そんじゃうちで暇してるヤツ、バンドに入れてくれない。そんでさもう一度ミックスし直しなさいこのレコード。」
って断りたかったのか?もうリリース済みなのに、そんなー。
マイケル君、よほど請求書が怖かったのか、受けちゃったよ。
暇してた人は、テッド・野獣・ニュージェント・バンドのセカンド・ギター&ヴォーカルのデレク・セント・ホルムズ氏です。BCRの人ではありません。あちらは、でれく。
二人一緒にお手合わせリハーサル&リミックスのためレコード・プラント入り。リミックス担当はーーーーーあのジャック・ダグラス氏だぜ。
ゴッド・ジャック。うほほーい。
さて両方のヴァージョンを比べてみるため同時に聴いてみましょう。
左手にレコード・プレーヤー。右手にパソコンのCDプレーヤ。えいやっと。
うわ、ずれた。山の木霊、やっほーやっほー状態だ。無理みたいです。それではかわるがわる・・

ロック・マイ・ナイツ・アウエイ
→→ジャック氏版では勇壮なるギターから始まるよ。ってアホでもわかる違いを書くか?あのひゃんひゃん言ってたシンセを音量落としてます。歌は・・・
バーデンさんじゃんか。全部ヴォーカル、ホルムズ氏が差し代わって歌ったのかと思ってました。

メイク・ユー・マイン
→→微妙に楽器のバランス変えのー、テンポを少し落としてー、地味にしてどうするんだ。音が薄い気がするがそれはCDだからかもしれん。コーラス部充実。お前いるんだからホルムズ君働けってことだな。一人増えました。

戦争の犬たち
→→ドラムを大きくしてみました。50cmくらい。歌にエコー足したり、フェイズかけたり。これもテンポ落としてる気がする。もしかしてうちのプレーヤー速度が速いのか。あはは。ギター・ソロが違う!メロ・ヴァージョンから速いヴァージョンへ。賛否が渦巻いてます。あ、辞めなさいそこでつかみ合いは。

システム・フェイリング
→→ああ、いい曲だ(ばく)

キャプテン・ネモ
→→より派手にしたで。元ヴァージョン、LPならではのモノっぽいダンゴ音もかわいいす。

魔性の女
→→問題の曲です。ここでヴォーカルはホルムズさんが差し替え担当。歌メロまで変わっちゃってからに。何で変えたのかいまいち原因不明。声が似てるんですわ。弟みたい。弟な分、声が若いか。細いか。CDだからか。アメリカーンと言えばそうだけど。
結局、いるんだから歌ってみいってことかな。

レッド・スカイ
→→限界に挑戦した甲斐ありまして、バーデンさんの歌は生きてます。この名唱だけはゆづれん。

タイム・ウエイツ
→→ああ、いい曲だ。と聴いてると新ヴァージョンでは歌と歌のあいだにマイケルさんギター挿入です。合ってる合ってないで賛否が渦巻いてます。あ、そこでつかみ合いは、や、辞めなさいっつうに。

ロック・ウイル・ネバー・ダイ
→→新バージョンではイントロで誰か寂しいオカリナ吹いてるやつがいる。寂しさに拍車かける気です。泣く。
あと、ひとつ重大な違いが。あるよな。

えー、細かく突っ込めば突っ込み放題でござるます。つかみ合いは止めてこれは是非楽しみましょう。
なんせデモじゃなくて正規盤が2つ有る盤なんて滅多にないもんな。
並行世界のSFみたいだで。
加えたとこもグリコのオマケと思い。何しろ曲が、演奏が元々すんばらしいですから、ジャックさんも無茶してないすから

一つはっきりしたことは、うちのプレーヤーの速度はやっぱ速い。前ノリです。あはは。

だからアナログの方がロックしてて良く聴こえるんだな、何でも。

そうだ、これでまた心残りが出てしまった。CDでもしかしたら再再リミックスしてるかもしれないではないか。
となると・・・もう一つを聴くには、アメリカ盤のLPを探さねば。けけけ。

/お勧め!/150点 試聴はここで

Michael Schenker Group/One Night at Budokan
cover・・・
メタル日本 曲目等詳細
先週、行き付けのレコ屋さんUに行ったら店頭ディスプレイでMSGジャケがドバー。何事じゃこりゃーっ。
来日25周年記念か?10月25日に日本盤神ジャケ再発一挙だそうです。時は来たれり。

MSG一夜の武道館

1981年8月21日の日本公演を納めたアルバムです。当時あたしゃ、バンドでメタルってたものの聴くものは皆NW、視界に丸で入ってなかった次第で、面目ねえ。いや新日本プロレスの中継で音は体に染み込んでいたっすけど。こうして新装再発の年に入道出来たのも何かの縁、もしかして聴かずに一生過ごしてたら、ああ、何と悔しかったことか。自ら命をば絶とうと苦しんでいる少年少女諸君、人生には何が待ち受けているかわかりません。
出来るだけ粘って美味いもの喰い尽せ。
UFOでの苦悶しながらの70’sで貯めに貯めた思い、そを凝縮して為したる己音楽をソロでぶちかまして、さらにこれ以上無いメンツでのバンド結成てば。我慢した分、えりゃあもんに。そのピッチピチの時の来日。体験できた方は神様に感謝しませう。体験出来なかった方もこれがあるぜ。
当日最悪の調子だったとゆうゲイリー・バーデン氏のヴォーカルのみちょいと手直ししたこのライブ・アルバム。また一つ別もんに変化して世に残る。ライブ体験とライブ・アルバムてば同一であるようで味違いなのだ。
それにしても・・・歌だけいぢったってことは、あとは本生だよな。このギターっ。「神様」って呼ばれることに納得せざるをえにゃあずらカヨ。奔流のように流れてくるメロディ、またメロディ。これはやっぱりバーデン氏つう歌のみならず歌作りにおいてのベスト・パートナーを得たってことがでかいのか。1枚アルバム出して、2枚目の曲加えてのライブだなんて信じられません。全名曲です。曲が良ければ、それは音楽を呼ぶ、名演を呼ぶ。体調悪くてゲイリーさん、すげー顔だし(この写真そうだよな。)。打神コージー・パウエル氏も同じく体調最悪だったそうで、それが返って音楽に全てを捧げたか、溶けてます。無駄に体力を使ってるそのプレイもう最高。
それにしてもこのギター。何故にこんなに歌うのか?!一枚の写真。日本盤アナログの解説の表表紙。
必殺フライングVお股挟み攻撃。ううう、正直かっこわる(^0^)。どこでこんなクセ付けちゃったかねえ。
と思いますとふともしかして・・・シェンカー弟さんてば「神」って言われる割には甚だ虚弱、不安定、へにゃてか。知らない人も知っている失踪癖。もしかして極度のステージ・フライトあがり性だったりして。ライブ始めて5分くらい経つと、オシッコ行きたくなっちゃう。で、必死に押さえてますのかー。その恐ろしき事態に耐えながら紡ぎ出すからこそのあの究極のフレーズ。かしら?ちがうわな。はははは。
とにもかくにも私にとって一生天辺もののライブ・アルバムとなりました。演奏が完璧じゃ無いてな意見有るようだけんど、それは音を聴いて、音楽を聴いてないってことだ。ロックてば、只の音じゃないぞ。
と、もう書くこと無し。
このあとは蛇足で。
我が家に有りますのはCDとアナログ。えー、このCDってやつが、1995年発売のものなんすが、最悪です。ジャケはピンボケ、そして音質はもっとピンボケ。最初にCDを見つけて、その後にアナログ聴いてぶっ飛んだよ。あまりの違いに。豪華写真の数々にまずびっくり。音質の素晴らしさにも。
日本人がプロデュースして、エンジニアもこちらで。リミックスはあちらでってか。それこそ神様がスタッフに乗り移ったか、滅茶苦茶ロックな音だ。この稀有な瞬間に最高な仕事をした同胞に拍手!。
それをば腰抜けにした95年の再発担当にブーイング!。音は外人担当か、こちら担当か知らんが。無理やり一枚に押し込めーの、やたら薄いわびしい音質にわざわざリマスタリングしーの。もし中古で安く発見としても・・・けっして手は出さん方がいいです。
で、2001年に完全版CDが出て、2003年にCCCD(ぶー)で再発、そして今回は???CCCDでは無さそう。音もさすがに元に戻ってるよな。少なくともジャケは紙だから、戻ってるに違い無し。小さいのはしょうないけど。
でかくご覧になりたくなったらどうぞここでご覧下さい。ご用意しました。私の25年分の空白の仕返しです。仕返しつうたら何だな(^0^)。
償いです。はい。
さてとまた聴こっと。え?完全版CDにはレコには無いのが入ってるって?うおおおお、それはー。
お楽しみはこれからだ。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

Michael Schenker Group/Michael Schenker Anthology
cover・・・
メタル日本 曲目等詳細
2007年シェンケル週報第1号。
今年もやるんだよー。まだまだ始まったばかりだげに。
がはは。
昨年中は一方ならぬお世話になり今年もお世話になり、来年もお世話になり、さ来年も・・・なり。
年明け一発目の特集は弟さんマイケル君で。
日本の誇る独自編集コンピ

英雄伝説

だ。ひでお伝説ではありません。AUでもありません。

えいゆうです。

前年の弟君追っかけはUFOの日本編集ベスト「ハイ・レベル・カット」よりたどって感謝させていただきました。いよいよUFO終盤「ライツ・アウト」アルバムを迎えるに当たってこちらへシフト。何たって両方入ってるんだもん。UFOとMSG。何と豪華。
どっちがごはんのオカズに合うでショー。俺は絶対にギョーザだと思う。甘い料理は好かん。
はともかく
現在しっかりCD化されてます。例によって予算の関係から我が家にあるのは中古アナログだ。CDでは89年までちあんと入ってる完全版らしい。
ぐ。うらまやしい。しかしジャケは何で変えたのだ。ノモーからクレームが来たのか。
ジャケはこっちの方がいいもん。
って負け惜しみいう。
解説はどうなってるのかな?LPの伊藤政則氏の名解説が転載されてるのかな?どうなんだろう。
年表は?豪華手書きファミリー・ツリーは?まさか縮小版?見えん。
もし無い時の場合に備えて、おいおい(多分次回)スキャンしてデカジャケ・ページにアップします。
文化遺産国宝を埋もれさせてはいかん。
伊藤氏の解説は主に「マイケル失踪癖の真相を探る」で書かれてます。さすがGOD!知りたいとこをちゃんと取材してそこから再構築して書いてくれる、そこが知りたかったんだーってのがプロの音楽ジャーナリストだと思います。ヒョーロンカじゃなく。
もしCDで無い場合を考え、かいつまんで、はい。
文化遺産国宝を埋もれさせてはいかーん。

ただし私の勝手な解釈入りで。すまんです。

そもそもマイケル君の失踪壁が始まったのは、アルバム「現象」後からだそうです。最初は三顧の礼を持って無理やりドイツから誘拐してきたこともあってUFOの宇宙人たちも大事にしたんだな、神を。神様は大事にせにゃ罰が当たる。
ところが「現象」後、何を思ったか歌手兼リーダー(自分で認識)のフィル・モグたん、ツイン・リードにしたいと考えた。
それが嫌だったですマイケル君。嫌なんだけど言葉の問題もありの、ニコニコしちゃうサガもありので上手く伝えられず、切羽詰って逃げちゃった。
逃げられてびっくりしたのがモグたん。辞めます止めます、ツイン・リードって。呼び戻した。
ちなみにこの時、もう一人のギタリストに迎えられたのが、このあと、えんえんとスーパー・サブとして呼ばれることになるポール・チャップマンちゃん。彼も可哀相だよなあ。サブ神。
それで、困った時は逃げりゃあいいと逃げ馬になってしまったんです、マイケル君は。そうすれば言うことを聞いてくれるって。
同情すべき点多々あります。呼んだのはUFO側で、それで成功もしたんだから・・・言葉、性格を鑑みてバンドを進めていくのが上司の役割だよ。
ところがモグたんはじめ皆さん飲んだくれ宇宙人だからなあ。一緒に飲めばうまく行くって思ってた節あるんじゃないか。
次のアルバム「フォース・イット」では満足のマイケル君。鍵盤のチャック・チャーチルさんにも満足。鍵盤さんとは共演したいらしい。
ところがその次の「お猿ノー・ヘヴィ・ペッティング」で入ったダイー・ペイロネル氏のぽんかぺんかホンキー・トンク・ピアノにおかんむりだ。
同情すべき点あり。確かに水&油だったかも。でもそれがうまく行ってたんだけんど。音楽では。うまく行ってもやりにくいって気持ちはどうしょも無かった模様で。バンドとしてはアメリカ進出の為の画策だったらしい。
ここでは何とか失踪回避。がまん。
「新たなる殺意」の録音が始まると、またまた新加入の鍵盤ポール・レイモンドさんがお友だちになってくれて、これで安泰かと思わば、
今度は毎夜の酒盛りでアル中になっちゃって、我慢しっぱなしのストレスも有って、失踪。
その間もプチ失踪は何度かあったらしく、悪いことにバンド側は全然心配しなかったらしい。
ほっといたら、戻って来て「宇宙征服」の録音開始。
しかしこの時にはもうマイケル君は辞めようとマジで決意してた。
気持ち痛いほどわかるよ。仕事は信頼と評価と人間関係につきるもん。銭じゃねえ。
我慢に我慢を重ねた上で失ったやる気ほど取り戻せないのはありません。
間に立って、コミュニーケーション取り持つ人がいたらねえ。
いなくなってからでは遅いつうの。
なもんで、この時点で遅かりし話し合いをしようとしてもそりゃま、「お前が悪い」「お前が悪い」のケンカになるは必定。
しかも必ず酒入りだし。
2枚組のライブで決定的に脱退することになります。
その盤の名状しがたき素晴らしさを思えば、悔しくもあり。が、やりつくした。とも思える次第です。

だいたい才の秀でた人には、まあ、誰でもそうだけど、一方では欠点だってある。
あのディープインパクトだって、気性悪く若い頃はゲート出なかったよ。ヒズメも薄かったよ。なんもかんもパーフェクトなんて有り得ません。

その間、凄く心配してたのは、その昔、気持ちよく海外に送り出した、兄ルドルフ親分だったと思います。

次回は、その最後の輝きの曲を堪能したいと。

そして次はMSG。そこでもまー大変。
既に何回も書いてるかもしれんが(^_^;)。何回もあらためみちよ。ご容赦。(山)


2007年シェンケル週報第2号だぜ。
もう12日も経ってしまったんですねえ、07年も。全く月日は百代のカキャクにしてなんたらかんたら。違うか。行員矢の如し。

今週はマイケル・シェンカー弟、「英雄伝説」からいよいよUFO時代の最終回の2曲を大感謝させていただきます。
親方との仲もいよいよ最悪になって来る頃だ。
それでも音楽は練れて練れて至高の極みに達するつう。それにしてもあんまりうまくいってない相手との曲の共作ってのはどんなものでありましょう。リーダーのモグたんにとっては、マイケル君はいなくなったりしなけりゃ、そりゃもう頼りになる最高のリフ・メイカー&ギタリストだから問題は無いだろうけど・・・。マイケル君にとっては、俺のやりたいことうまく言えないし、察してもくれないし、ええいヤケクソだぜ、リフ渡してさ、あとは歌メロ作ってくれ、出来上がったらソロ入れるぜみたいな。それでうまく行ったら恩の字。
それがうまく言ったんだなこれが。あ&うんの呼吸か。

1977年のアルバム「ライツ・アウト」からタイトル曲
ライツ・アウト

何でかー。シングルはB面扱いでしか出てない。ああ、勿体無い。ドクター・ドクターと並ぶUFO史上TOPを争うナンバーだのに。マイケル氏の鬼のリフがついにモグ親方及び酒飲み連合の臨界地点を超えさせた。どかん。
歌ってください弾いてください。


じゃあぞじゃぞじゃぞ じゃあぞじゃぞじゃぞ

風が背後からどぴゅー、バトンは渡された
風はすべてに吹きすさぶ
俺の鉄砲はギンギンです
多分今やお前の時が来た

裏通りからやって来る ちんぴらども
アナーキーに臭うぞ
もうナイスな時は終わり ぴっかぴか少年、靴ぴっかぴか
空にそびえるパイは夢見る

照らせ 照らせロンドン
狙いを外すな最後まで
もっと最高に 俺らは明日まで待ってやんない
照らせ 照らせロンドン
狙いを外すな最後まで
天は知る、俺が突っ走ってることをお


天はてめえを何とかするヤツを何とかする
そうゆうもんだ
怒り爆発 怒りが怒りを呼ぶ
そして今や出ました

照らせ 照らせロンドン
狙いを外すな最後まで
もっと最高に 俺らは明日まで待ってやんない
照らせ 照らせロンドン
狙いを外すな最後まで
天は知る、俺が突っ走ってることをお

ソローーーー

照らせ 照らせロンドン
狙いを外すな最後まで
もっと最高に 俺らは明日まで待ってやんない
照らせ 照らせロンドン
狙いを外すな最後まで
天は知る、俺が突っ走ってることをお

お前は来るぜ ゆっくりと
千回も挑戦したのね
お前の足元のガラス破片はどんどん増えます
時間ですよ さよなら言う

照らせ 照らせロンドン
狙いを外すな最後まで
もっと最高に 俺らは明日まで待ってやんない
照らせ 照らせロンドン
狙いを外すな最後まで
天は知る、俺が突っ走ってることをお

ギタア


ロック!。これがロック!。天知る地知る人は知る味噌汁。

極みに達しました。最後のアルバムになります。1978年の「宇宙征服」、オブセッション〜妄想、より
ロック・ミー

スティーヴ・ミラー・バンドのはロックン・ミー。
これまたUFOロックの最高地点です。こちらはモグさん主導で。のんびりとロックは共存出来る版だ。

当時のニュー・ミュージック・マガジンのアルバム・レビューが蔵から出て来ました。これを読みますと音楽評論家さんてのがいかに偉い人なのかがわかります。きっと音楽作る人よりヒョーロンする方のほうがエライのね。
な訳ねえだろがあ。
そんな先生のためにモグたん、かましてやって下さい。


づんじゃぞじゃぞ づづづじゃぞ げ ごがん づてんぽぱ

誰が終わりだってか、誰がもう輝かないってか
俺たちはガキ集団 失うものなんかありゃしねえ
もうお腹一杯学校 そんでくそくらへ
もしあんたが俺たちと付き合いたくないってなら それはお気の毒なこった

お前がただ出来ること 俺たちをロックさせること ロックさせること
戻って来てもう一回やっとくれ
お前がただ出来ること 俺たちをロックさせること ロックさせること
ハリケーンみたいに煽ってくださいまし

僕ら毎日毎日待ってられません
だって僕らにも言いたいことはあるんです
僕ら毎日毎日待ってられません
だって僕らにも言いたいことはあるんです

通りに繰り出せ 全ての角に
爆発して 俺らはしたいことをするぞ
まるで闇夜に輝く宝石みたいに
彼女はとっても熱く燃えます 通りの光の下でです

お前がただ出来ること 俺たちをロックさせること ロックさせること
戻って来てもう一回やっとくれ
お前がただ出来ること 俺たちをロックさせること ロックさせること
ハリケーンみたいに煽ってくださいまし

僕達ここにおるで 終わってないで
僕達来続けます
僕達ここにおるで 終わってないで
ぜったいにやって来ますからよ

ギターこれがまたマイケル君史上に残る名メロディのギタあこれ以外のフレーズは考えられない

誰が終わりだってか、誰がもう輝かないってか
俺たちはガキ集団 失うものなんかありゃしねえ
もうお腹一杯学校 そんでくそくらへ
もしあんたが俺たちと付き合いたくないってなら それはお気の毒なこった

お前がただ出来ること 俺たちをロックさせること ロックさせること
戻って来てもう一回やっとくれ
お前がただ出来ること 俺たちをロックさせること ロックさせること
ハリケーンみたいに煽ってくださいまし

僕ら毎日毎日待ってられません
だって僕らにも言いたいことはあるんです
僕ら毎日毎日待ってられません
だって僕らにも言いたいことはあるんです
僕達ここにおるで 終わってないで
僕達来続けます
僕達ここにおるで 終わってないで
ぜったいにやって来ますからよ

歌を聴きますと、ひゅーろんするのが如何に馬鹿馬鹿しいかのう。
かと言って、お金貰って俺みたいにアホよだれまくりの惚れ文書く訳にはいかないか。
羨ましいでしょ。あはは。

終わりを完全に意識しています、モグ親方。
その上で終わらないであがき続けてやる、お前もあがけの、エールをマイケル君にも送っているのではないか。
ケンカするほど仲が良い。
だからさ、時が経てばさ、また一緒にやっちゃったりするんだよな。
プロレスとロックはやっぱ同義語だ。

さようなら、ありがとう、70’sUFO。



週刊マイケル・シェンカー、2007年の第3号だよ。
今週号の付録は、切り抜けばほら飛び出る立体マイケル君人形・・って、さすがに俺もそこまでは作らん。
アナログ盤英雄伝説に付属の巨大ファミリー・ツリーです。
指田英二氏とゆう方が作られましたこの労作、全部手書き。おおおおおと感激の嵐が。
CDには入っているのでしょうか?入っていても小さければ到底見えませんし、大きければ折りたたんで折り目がついちゃうよ。
これこそLPサイズだからこそ可能な所業なり。しかし凄い。定規を引いて作ったのかなあ。
文字もびったし揃ってるし、何より内容が。卒論なら主席で卒業決定す。
その情熱にたゆまなき永遠の賛辞を。

その家族ツリーの右側下が今週の特集、

マイケル・シェンカー伝説その2.5。

なぜ2.5?
アルバム「英雄伝説」からその偉業をば覗かしていただいてるんすが、それに入ってないんす9th。1枚目と2枚目の間にあるでしょ。
心の目で見ましょう。
それはマイケル君帰ってきた蠍団時代でござる。
アルバムは1979年3月のビヨーン・アルバム「ラブドライブ」。
2回失踪、3回も入院ってまー、心身共に疲れきったマイケルさん、帰るところはドイツのゾフィーことルドルフ兄やんのとこしかございません。
兄やんも久しぶりに会った彼の顔を見てさぞかし驚いたのでしょう。これはやばい。そばに置いて置かなければ何が起こるやらと、新ギタリスト、ヤプス君が決まった早々なのに「頼む。これは頼めた義理じゃ無いが、とにかく今回は頼む。」とメンバーに土下座。
困惑する表情のヤプス君。
「まあまあ親方。わかった、わかった。何も言うな。さ、手を上げて。」とマイネさんとラレベルさん(当社想像)
「ギャラが5等分に・・・。確定申告・・・」とベースのフランシス・ブッフホルフ氏(当社冗談)。
マイケル君は「へーらへら、へーらへら」、目はうつろさん。しかしVを渡すとシャキっとするばい。
がんばるV。
アルバムで、3曲参加、ツアーに行こう、みんなで行こう。あれ、一人足りない。あ、ヤプス君がーーー。
さすがに神様と一緒にギター弾くのはキツイよなあ。お家に帰っちゃったよ。
で、鉄壁兄弟コンビでツアー出発も、あれ誰かいない。あ、ちょっとコンビニ寄ってる間に、マイケルがいなくなっちゃったよー。
青くなるルドルフ兄貴。兄としては捜索したいのは山々じゃけど、親分としては流れる涙をぬぐおうともせず
「すまん。俺が責任を取る。」とバツが悪いのをグッと飲み込んでお電話す。ヤプス君のところに。
「はいはーい、戻ってきましたん。」偉いです。人の心を知る若者。何にも言わずに戻って来てくれました(当社想像)。

何でまたいなくなったか?

それは一番は体調のせいでしょうが・・・、参加した3曲の中にも答えがあるでよ。
蠍団はもうすっかり蠍団になってました。私が私である理由が・・・そして気を使ってくれる優しさが体に突き刺さって痛いよ。
兄がツアー・バスの隅で見つけた置手紙。
「もう迷惑はかけられません。自分のことは自分で答えを見つけます。さんきゅ兄さん、ありがとうスコさんたち。」(ですから当社想像)
ぐっとそれを握りしめて、巨人の星涙を流すルドルフ氏です。

それでは束の間の2週間に2本のVによって奏でられた3曲を演奏してもらいましょう。

アナザー・ピース・オブ・ミート

あの娘とは東京で会ったんだよ
とってもかわゆい顔大好き
俺は言ったさ「へい、君って最高、おお最高!」
彼女の車の中に座ってさ
彼女は言ったよ「あなたはスターさん、私知ってるわ。」

彼女は言ったぞ「お家に連れて行って。」
僕はラブがとーっても必要です
かもーん、KOしてくれい
僕はもう長いこと一人ぼっちだったんだよ
ホットなラブがほしー、わかる?、今ほしー

彼女言いました
へい、レッツゴー、我慢しないで
あなたはただのお肉、お肉のかけら
へい、レッツゴー、我慢しないで
あなたはただのお肉、お肉のかけら

次の日、彼女は僕を追い出しました
キックボクシングのハイキックで
凶暴にいきなしなっちゃってさ、おうノー
彼女はキーいっと叫んで、血を見るぞこらー
どんなドラッグより凶暴大好き わたしがまんできない

彼女言いました
へい、レッツゴー、我慢しないで
あなたはただのお肉、お肉のかけら
へい、レッツゴー、我慢しないで
あなたはただのお肉、お肉のかけら


いつもと雰囲気違います。歌詞製作はドラムスのハーマン・ラレベルさん。曲もルドルフ氏と共同で。
あの暖かい東京公演のさなか、場外で酷い目にあったようっすね。気を付けて下さい。
反省ソングだな。

そして

コースト・トゥ・コースト

インストです。直感でしょうか、当然の予測でしょうか、それとも弟の体調をおもんばかってでしょうか、いざとゆうときにマイネさんがギター弾いても出来ますような大リフ曲です。いざとゆうときには俺が暴れるから大丈夫。

最後はアルバム・タイトル曲

ラブドライブ

マイネ=ルドルフ黄金コンビによる、これはもう蠍団史に残る名曲。どんな体調の時でも宿ってる音神さんが引き上げてくれるよ。

運転するガール 愛するはカー
音楽ロックでモーターウエイへ一直線
俺様、羽根を装着 俺たちは離陸するぞ
この超音速の飛行は止められませんったら 今日

そいつぁラブドライブ 業火の車輪
ラブドライぶ ただ一つのデザイア ラブ
お前は俺をクレイジーにする

都市の光 ロンドン・タウン
遠く遠く 俺の手は彼女の羽の上 羽根のうえー
俺は車を止めた 彼女は降りた
サソリが何で突き刺すのか、見せてやろうじゃねえかあ

そいつぁラブドライブ 業火の車輪
ラブドライぶ ただ一つのデザイア ラブ
お前は俺をクレイジーにする

そいつぁラブドライブ 業火の車輪
ラブドライぶ ただ一つのデザイア ラブ
お前は俺をクレイジーにする

ラブドライブ

えー、あんまりマイネさんに似合いませんが、精一杯やってみました。
ローック。

しかして蠍団の車は5人乗りだったのだ。


週刊マイケル・シェンカー、2007年の第4号!
日本独自編纂編集ベスト盤「英雄伝説」から、歩みを辿りましてます。今回はいよいよ本丸に突入。
マイケル・シェンカー・グループ登場だ。
それでは司会は、鋼鉄ロック専門トップ屋三人衆
ネタミ、ソネミ、ソシリさんにお願いしましょうどうぞ。

「はい、どもどもどもども、編集部デスクのネタミです。早速だがソネミ君、マイケル君の蠍団復帰からさらなる調査の結果を教えてくれたまへ。」
ソネ「へい、先週の取材では憶測&希望でご報告いたしましたが、よく見たら年表にその辺のこと書いてありました。へへ。
1979年の3月にですね、スコさんたちのラブドライブ欧州ツアーのケルン公演直前にマイケル君はぶっ倒れてしまったそうです。
ライブはどうなったのでしょうか?鬼のように兄が弾いたのかな。見てみてぇえ。は
ともかく、その後パリ公演から何とか復帰しまして、そしたら今度はベルギー公演の最中、またぶっ倒れてですね、これはあかん。これ以上メンバーに迷惑かけられん・・と親方ルドルフ兄さんが決断したか、どだい無理だったか、抜けざるをえなくなります。」
ソシ「なります。」
ソネ「それから休養の為、マルセイユに向かったのですわ。無理無理のところ、思わばずっと頑張って来たのでこれはナイスな決断だったかと。」
ソシ「かと。」
ソネ「でもね、音楽は絶好調ですたからしたくてしたくてたまらんわけです。デモ・テープをばその間製作っと。
そんで、そのテープを持って、どのツラ下げて、あ失礼、おずおずと8月の25日に行われた第19回レディング・フェスティバルの舞台裏に出現だよ。
兄さん、喜んでくれたよ。
”お前が大丈夫だっちゅうのなら安心だ。よし、ええ、男を紹介してやろう。こん人が敏腕マネージャーとして知られるピーター・メンチさんだ。メンチカツが大好物。カツさん、これが我が弟、マイケルだ。何とかよろしく頼むよ”
”おう、あんたがかの有名な神様のマイケル君かね。わしのところに来なさい。何でもかんでもどんでんかんでん面倒見るよ。来なさい来なさい。はい、ほら、これが契約書。えーと、とりあえず住むところは・・・ここがいいな、来なさい来なさい。ははは、これで決まった。”
”はい・・・・”
押しが強い人です。兄さん、これぐらいの人なら引っ張っていてくれると思ったのかも。マイケル君見事に引っ張られました。」
ソシ「ました。」
ソネ「そんでもってついに己のバンドを結成することを決意、まずは
元モントローズのデニー・カーマシー(かましてくれるドラマー)
ビル・チャーチ(ベースを弾くことが出来るベース)
元フレイザー・ナッシュのゲイリー・バーデン(元と言われてもわかりません、バーデンバーデントロフィ受賞者)
のメンツでリハ開始だよ。ここで重要なのはバーデンさんとの出会いっすね。何よりも手の合う歌メロ作曲者と出会ったって、おお音楽神よ、ありがとう。
これで歌がギターを呼び、フライング・アロウが天高く馬肥ゆる秋。」
ソシ「あきー。」
ソネ「ここまでが、マイケル・シェンカー神、激動の70年代の調査です、はい。」
ネタ「何だね、君、年表を読んでるだけじゃないか。いかーん。お詫びにここで歌いなさい。
リクエストはーーー、”英雄伝説”MSGパートの1曲目を飾る

アーム・アンド・レディ

フォーリーブスみたいに踊りながら、V弾いて歌いなさい。」


じょわあああああああああああああん
が が ご がーん が が ご がーん が が ご がーん が が ご がーん
が が ご がーん が が ご がーん が が ご がーん が が ご がーん

君は今夜ハイかなー、よい気分かなあ
だって僕は君が欲しいんだあよ 今までにないくらいさ
もうとってもハードかい ラウドかい?
だって君がしてくれなきゃ ドアは開かないんだよ

ご用意いかがー? 狙いはバッチリ、君にだよ

僕はぼかんと爆発 生きてるぜえ
全部欲しいんだよう まるっきしぜんぶ
やるぜよ お前のためにやるぜよ
地獄のようにジャンプして君に会いてぇ 僕が電話するからね

ご用意いかがー? 狙いはバッチリ、君にだよ よ よ よ
ご用意いかがー? 今夜僕をお忘れなく こんやー

ぎたあああああああ

君は今夜ハイかなー、よい気分かなあ
だって僕は君が欲しいんだあよ 今までにないくらいさ
もうとってもハードかい ラウドかい?
だって君がしてくれなきゃ ドアは開かないんだよ

ご用意いかがー? 狙いはバッチリ、君にだよ よ よ よ よ
ご用意いかがー? 今夜僕をお忘れなく こんやー
こんやー ハイかなー 最高かなー
ハードかなー ラウドかなー
ハイだろやー

ごがんででででがぎごきぎゅ


「お見事お見事、あはははは、係長代理補佐にしてあげる。」
ソネ「わあ、うれしい」
ソシ「わあ。」
「きみはそのままだよ。」

ソシ「ぎゃふん。」


あっとゆうまの2月を駆け抜け3月になったよ。
何やら世は風雲急を告げております。世界のバランスがくづれていくー予感がー。
何やらもっとやばいことが起こらねばいいが。ソドムとゴモラの不安どっか抱えてるもんな21世紀。

そして金曜日”週刊マイケル・シェンカー第5号”は本日発売です。
マイケル君こそ危ういバランスの中、何とかかんとか生き抜いてどでかい音楽観音像を彫ってしまった偉人だぜ。
その最も何でこんなメンバーになったんでしょの時期、アルバム「アサルト・アタック25児玉清です」からのお宝が本日の特集。
おえ、”神話”の歌詞解釈はどーなっとるんじゃあ?
”わ、そゆえば先週はまるで編集部働かなかっただよ。どないしよ。人生先は長い。残された過去はあの瞬間だけ。だので楽しみは先に取っておくサ。

久しぶり、聴き直すと、ワンダフルだよなあ、アサルト・アタック。謎だらけだけど。
ここでぴったしコンコン一枚のしゃしーん。
この写真は何でしょう?「ダンサーのシングル・ジャケっしょ。書いて有るじゃん。」はい正解です。
このメンバーさんたちのたたづまい&表情に全てが現れてます。だらーっとね。何で俺たち一緒にいてここで写真撮ってるんだみたいな。
何ともおよそロックしてません。仲がいいの悪いの以前のような気がいたします。
それで、スタジオ入って音を作ればこんなになっちゃうってんだから・・・音楽ほど魔法は無い。ボネさんの不機嫌さえも魅力になっちまってる。
マイケル君はギター持たせてなるべく放っておけば神様憑依しちゃう。
曲作りとか誰が仕切ったんでしょう。ボネちゃんが歌詞と歌メロの輪郭作って、事務所を通じて(^0^)、マイケル君に渡したのかな。
マイケル君、「あれー?何でバーデンちゃん来ないの。それにしてもいつもの感じと違うなあ。」とか気付かなかったりして。
ドラムスのコージー・パウエルさん、リハが長くて飽きたとか、何で俺様がメンバー探ししなきゃならんのだ、ほとほと疲れたとか諸説ぷんぷんの中、いなくなってます。変わりに入ったのが、負けるなテッド・マッケンナさん。マイケル君とは旧知の仲だったらしく。パウエル氏の後釜って実にやりにくい事態の中、素晴らしいぞー。
もしかするとプロデューサーのマーティン・バーチ氏の手腕が噂どおりバッツグーンだったのかもしれませんそうですプロです。

それでは一方ではやる気あるんだか無いんだか不機嫌なんだか高揚してるのかわからんボネちゃんの歌詞をば解釈介錯。

アサルト・アタック(襲撃攻撃)


お前は俺をダウンさせる それが俺の言ったこと
俺は群集をヒットす お前は俺に頭突き
お前にとってすることは別に変なことじゃなく 俺はけっしてそれを得ることはないだろう 俺たちは新しかった
俺はこれいらない お前あれいらない
なんでお前さんが俺の後ろにいるんだ
あんたはあんたが思うように俺をさせて置いたほうがいいんだね
頑張りなさい もしくは出て行け

何でお前は俺を欲しかったのか?
お前はわからなかったんだろ
何で俺が好きなのか?
それじゃやるか

ただ無心になってやりなされ
あれこれは忘れて とにかく形だけは作れ
無駄口はあんたから聞きたくない
欲を出せばお陀仏 何とかやってみるだけだべ

何でお前は俺を欲しかったのか?
お前はわからなかったんだろ
何で俺が好きなのか?
それじゃやるか


ぎゃはは、洒落にならねー。まんまじゃん。わしまんまの人好きです。音もまんま。レインボー出会いMSG。サビ見事です。

おおお、面白くなってきたぞ。それじゃあ、ボネさんが辞めた後も自分のオハコにするべと思ってた節有るシングル曲

ダンサー




彼女は頑張ります 自分が自分であり続けようと奮闘
でも出来ます 手に入れられるものは手に入れることが
彼女はあれこれと話します 物事や行きたい場所とかについて
でもわかってます 自分は欲しいものは全部欲しがってるってことを

彼女は偉大な踊り子
バレーにはちと不似合いだけんど
若い10代のガキどもは車によじ登り 見つめるだけさ
ヤツラは彼女の動きを見つめ 学生夢想ファンタジー

彼女は偉大な踊り子
バレーにはちと不似合いだけんど
見る者全てを魅了して
皆さんの目は彼女のステージに釘付けです
その観衆を見てご覧な 彼女の踊りで生命の息吹をいただいてます

彼女は偉大な踊り子
バレーにはちと不似合いだけんど
彼女はてめえの生き方を自分で選んでいる
若い10代のガキどもは車によじ登り 見つめるだけさ
ヤツラは彼女の動きを見つめ 学生夢想ファンタジー

彼女は毎日働いてます 誰が気にしてあげるのかな?
そこでバカのふりしてるのは誰かな?

彼女は偉大な踊り子
バレーにはちと不似合いだけんど
彼女はてめえの生き方を自分で選んでいる
若い10代のガキどもは車によじ登り 見つめるだけさ
ヤツラは彼女の動きを見つめ 学生夢想ファンタジー

彼女はいまだにとっても若々しく 世界は彼女の居場所を与えてます
お顔のどこかには写真にグーなとこがあり
その訳を彼女は言いました 成功を得ることのための
この人生を生きること だって彼女にはこのチャンスしか無いんですから

彼女は偉大な踊り子
バレーにはちと不似合いだけんど
彼女はてめえの生き方を自分で選んでいる
若い10代のガキどもは車によじ登り 見つめるだけさ
ヤツラは彼女の動きを見つめ 学生夢想ファンタジー

みんな知ってる 彼女知ってる 知ってる
彼女はとてもステキな声
グッドなルックス ステキな振る舞い
マジ



アイドルさんへの賛歌かと思うんですけど・・・どーでしょう。破綻しそうでど真ん中の歌詞書くんだなあ。

アルバム・オーラス前にはやけにのんびりしたシャッフル

サーチング・フォー・ア・リーズン

があります。理由を捜し求めてだって。これがLP「英雄伝説」の聞き取り歌詞とネットで調べた歌詞とがまったく違ってたりする。
どうもネットの方がしっくりするのでそっちをば介錯します。


俺たちはみんな良いタイミングが必要だ
俺たちはみんな生きるのに権利あり
自分達の時間を傷付けあったりケンカしたりするため
俺たちは何かこうもっと与える為に何か持ってる

大地祖国の叫び 俺達の耳の中の雄叫び
悪魔は俺達の恐れの息吹を約束してくれる
線は全部クロスしている
俺たちは暗闇に落ちる
そして全てを失った

俺たちはみんな良いタイミングが必要だ
俺たちはみんな生きるのに権利あり
自分達の時間を傷付けあったりケンカしたりするため
俺たちは何かこうもっと与える為に何か持ってる

理由ってものを捜し求めて
その答えなんか無い
俺たちは暗闇に落ちる
未来は撃ち落された

俺たちはみんな良いタイミングが必要だ
俺たちはみんな生きるのに権利あり
自分達の時間を傷付けあったりケンカしたりするため
俺たちは何かこうもっと与える為に何か持ってる



もうおしまい。辞めてやるーって歌われちゃったよ。こうなったらもう踊るっきゃねえや
ってんで
ラストは阿波踊り高速インスト、そんなことも
アルサー

一期一会の魔法音楽です。


/お勧め!/200点 試聴はここで

Mahogany Rush/Mahogany Rush IV
cover・・・
憑依ロック 曲目等詳細
*フランク・マリノ氏率いる3人組マホガニー・ラッシュの1976年の4thアルバムです。
マリノとは申してもネプチューン名倉の嫁さんとは多分違う。多分。(顔だけ合成した写真作ろうかと思たけど名倉氏に血相変えて突っ込まれると怖いので中止)。フランクの方のマリナさんは1954年8月22日カナダ生まれ、10歳の時からドラムをやっておったそうですけど13歳の時にギターに転向、何故ってあの男が眼前(つうか耳前)に現れたからだ。
ジミ・ヘンドリクス翁。
惚れて惚れて惚れちゃったのよー。鬼のように練習をばして71年にモントリオールで自身のバンド、マホガニー・ラッシュを結成、デビューと。その時御年17才。
惚れた相手が相手です。あまりにも巨大なジミさん。最初から「あ、フォロワーだ。」って一言で指差される運命なり。指差され仲間としては海を渡った英国のロビン・トロワーおじさん、
そして直弟子つうかまとわりついてかわいがって貰った甥みたいなアイズレー・ブラザースの末っ子アーニー・アイズレーちゃん。
それぞれにハマリ様は甲乙付けがたし。ロビンさんは顔が怖かったので、ハマりながらも己の音が顔のように自然と出て自分の音楽を邁進し、アーニーちゃんは格好までまんま、おじさんみたいになりたいようと心底思ったと想像しますが、何しろ兄貴とやってる音楽がソウルでファンク。そこでやる道を見つけるしかありません。
危険度からいやあ、マリノ氏が一番やばい。思春期からずっぼりだし。下手すりゃアーニーちゃんみたいにルックスまでそっくりにして、曲もジミさん丸コピー、となると・・・確実に音楽としては楽しみ方が違ってくるわ。日本にもおるようで、何回か私もTVで見たことあります。気持ちもよくわかり、楽しいのは楽しいけど、やり手も聴き手もある了解の元楽しむって感じとなるは仕方が無し。うーむ。私は金と自分の人生の時間を使って見る気にはちょっとならないかな。
マリノちゃんにはさらなる才能が有りました。ならば亡くなった師匠の意志を継ぐのが心の弟子の使命じゃ。壁に貼ってるポスターのジミ先生は目でしゃべってる。お前の音楽をやれと。
苦悶しながら激闘し、その結実がこの「4」であります。
共に戦ってくれる友は二人
ベースのポール・ハーウッド氏
そして
ドラムスのジム・アユーボ氏
師匠がやり残した道、ファンクをもぶちかまし、聴いて下さいこの音を。
私ならこうやります。聴いて下さいこの音を。
とあっちの世界のジミさんと会話してるがごとく。
そしたら5曲目「雨が降り始める」あたりから
師匠が降りて来た。我慢出来なくなって。
マリノ氏に憑依して、共に弾くのだギターを。最早意識しててめえの音楽をやろうとか考える必要も無し。
身を任して出来たこれが。
最高に素敵です。
うらやましい。(山)
/お勧め!/120点 試聴はここで

Mike McGear/McGear
cover・・・
兄弟 曲目等詳細
*何と書かせて貰ったらいいやら。
ずーーっと、欲しくて探しに探し回って、先日やっと発見しましたLPを。地元のユニオンさんで。値段を見たら3600円。目が飛び出るも、入っていたのが3割引の段ボール箱の中。意を決して買ったのだ。こんな値段で買うことはまずありません。そしたらCDで出てたよ。しかも日本盤。あのMSIから。最も入手可ぎりぎりの様子で現在アマゾンでちとやばい値段で中古が。貴方の地元のCD屋さんの片隅にそっとあるかもしれません。そは
マクギア
マイク・マクギアさん1974年の2ndアルバムです。マイクさんはかのポール・マッカートニー氏の弟。
何でそんなに欲しかったかとゆうと弟だからトルズ関係コンプリートを目指すなんちゅ寒イボの出る理由からなんぞじゃなく、
「完璧なシングル」
Leave It
入りだったからだ。英国チャート私のベスト10に入ります愛曲。かの島のチャートに本格興味を持って以来、目から鱗の曲に出会うことしばしば。ラビ・シフレ氏しかり、いまだアルバムに出会えぬハドソン=フォードしかり。このリーブ・イットもその一つ。こんなチャーミングな曲ありますかいな。1stは一足先に手に入れてました。「ウーマン」。エドセルのCDで。びっくりしたなもう。何とジョンのレノンちゃん味。リーブ・イットとまるで違う世界。だけんども紛れも無き名盤。60’sからメンバーだったスキャッフォルドってバンドのベストも。これまた全然違う、大正TV寄席お笑いPOP路線。そしてこの2ndは、初めて兄弟が真っ向四つを組んだとゆう。
曲は1曲を除いて、二人の共作。プロデュースは兄貴。バックにはリンダさんも、デニー・レインちゃんも、ジミー・マックローちゃんも。ウイングスだ。クレジットよく見ると下のほうにギズモオーケストラの字が。10ccのロルさんケヴィンさん。録音はストロベリー・スタジオ。ポールとリンダ夫婦はポール&リンダ・マクギアって名義になってたりして。ジャケはガリバー旅行記のガリバーになったマイクさん。ポールちゃんの弟ってことで名前ばっかでかくなった自分を笑っちゃった。で、ついにまみえる、その訳は、なんだったんでしょう。仲は昔から良かったのか悪かったのか。付き合いは有ったのか無かったのか。すっかり有名になっちゃって久しぶりに会ったら、ポールさんあーゆー方ですから、リンダさんあーゆー方ですから、構えていた己が腰抜けるほけほけした再会だったのかも。力すっきり抜けての製作開始か。で、1曲目に持ってきたのが、あのロクシー・ミュージックのブライアン・フェリー氏作「シー・ブリーズ」だっちゅうのも。いたづら心満載だよ。ポールさんロクシー聴いたことあったのかな。ほぼまんまのカバー。あの耽美世界をウイングス味でポカポカやってます。両者大好きな私はここでもうノックアウト。やられた。2.「僕達はマジで何をわかってるのかな?」って、周囲はさぞかし兄弟共演で期待してるだろなをすっかりスカす大馬鹿曲。超小作。3.ノートンでも同じく超小作。思いっきり英国訛りで、レジデンツみたいな曲を。モンティ・パイソンの国だし。同じ寄席仲間だし。あーって口開けてる周囲を想像しながら次に出て来ますのがキラー、
「リーブ・イット」だ。
兄やん作だったのかーーー。道理でモロだったよ。マイクさん、顔も微妙に似て無いけど声も微妙に似てて似てなくて、それこそこともあろうにジョンちゃんと兄やん混ざったような声。結果モロ一人ビートルズ、じゃないな。ウイングスでジョンちゃんが歌ってるようなミョーな魅力な曲に。超POPです。ポールさんじゃ無きゃ作れぬような。

僕はほんとに彼女のアーティチョーク料理が大好き
その大陸味で、僕は窒息
そのドレッシングで心から大満足であります
古い色あせて茶色になった写真のように
彼女の思い出は永遠なるポラロイドに色づいて
その日の光景は 彼女が僕のところにやってきた日
彼女はいたんだよな?

彼女はそれを残しておきたがらなかった
彼女はそれを残しておきたがらなかった
彼女はそれを残しておきたがらなかった
残しておいてベイビ どっかに行っちゃったよ

おいでベイビー、遅れないで
君のお祝いに参加させてよ
君のまるごと世界を残してちょーだい
残して 残して 残して 残して どっかに行っちゃった

彼女の下着を剥ぎ取ります
彼女は僕に何となくひな菊の花びらの冷っとした感じを思わせて

超音速自筆サイン
ジョニーが大笑いのアホなステージ・ドアの為の
彼女が泣かせた星への階段上に
だって、彼女は嘘付いたんだもん

彼女はそれを残しておきたがらなかった
彼女はそれを残しておきたがらなかった
彼女はそれを残しておきたがらなかった
残しておいてベイビ どっかに行っちゃったよ

おいでベイビー、遅れないで
君のお祝いに参加させてよ
君のまるごと世界を残してちょーだい
残して 残して 残して 残して


訳すと訳わかりません。全部韻を踏みまくりの実にエーカゲンな歌詞で。全く弟のためにすげー曲作ってやろうって気が無し。今日朝方鼻唄ふふんしてたら出来ちゃってさあって感じで。
とゆうことはポールさんの最高傑作なのだ。そうゆう時の曲が一番なのだから。
弟さん、大喜びでウキウキ歌って、世間ではそれを知ってか知らずか、唯一のソロ・ヒット。74年の10月に最高位36位。いえー。
最後には意味不明のリプライズもちゃああんとあるよ。

A面の最後は、ああああ、この二人兄弟なんだなって「君、何か問題有り?」。あのコーラスもたっぷり。

さてB面です。
イングランドがそびえ立ちます1.の「カスケット」。ポール兄もここでなら思い切り故郷に帰れる。後ろで鳴るはギズモちゃんとチーフテンズのパディさんのバグパイプ。
2.「レインボウ・レディ」。兄弟作の夢のPOP歌。ああああ、たまらん。ウイングス・ファンはここで腰砕けるす。
3.「シンプリー・ラブ・ユー」。ワルツなちっちゃいちっちゃい素敵曲。夫婦と弟が暖炉の前で。リンダさんの存在たるや、でっかいアップルパイみたいにでかい。
4.ギブン・グリース・ライド。兄やんが時々かます力技ロックンロール。それをジョンちゃんが歌ってるみたいな。で弟でしょ。ワンダーランドっす。
5.「月面上で神様を発見した人類」。
このラスト曲は・・・・もう。何も申したくありません。買って聴いた人だけの特典。二人で歌ってます。それどころかジョージちゃんの顔も見えます。あ、リンゴさんも、ジョンちゃんも。みんないるぞ。もちろんリンダさんもデニーさんも。ここで揃っちゃった。いるんですほんとに。
マイクさん、えらいことしちゃいました。
もちろん、今年のマイ・ベスト10入り。(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

モップス /ロックン・ロール’70
cover・・・
ロック 曲目等詳細
*手が感触を覚えてるてのが有ります。
バッティング・センター行ったら初球から凄い当たり出ちゃったとか。
私、中高と剣道部入ってまして、これが別に当時から時代劇が好きで子連れ狼目指して修行してたって訳じゃ有りませんで成行でやってました。
高校になるとやたら強い部で鬼のような先輩が。ああ、ロックやりてー、と日々思う毎日。でも辞めるって言ったら半殺しかーー。
そんな或る日、野球でも有名なT海大S模に出稽古に行きまして、そこてば野球だけで無く剣道も強豪。
おめーら本当に高校生かよって劇画みたいな体格の奴らがあ。
こちとらロックやりたがってるヘニャ剣士。ぼこぼににやられるは当然すわ。くそもうやけくそだ。でえい。

めーーーーんっ

って打ち込んだらこれがモノの見事に当たりの。
普段は相手にしてくれない鬼の部長先生がそれをたまたま見てまして「おめえもやれば出来るじゃねえかあ、行けーーー。」
行けーーーって言われてもねえ。
とりあえず行ったけどありゃ偶然なんでそうは出ないよ。
その後、無事辞めることが出来てロック野郎補佐になれた。
しかし、不思議なことにあの時命中してバコンと入った感触はまだ手に残ってます。
もしかするとあの感じで何事も命中させればうまくいくかもしれない。

をふまえて

ロックン・ロール’70
モップス

その名の通り70年のロックンロール。演るは鈴木刑事こと鈴木ヒロミツさんがいたモップス。東芝に移籍後初、2ndアルバムとなるそうす。
遅れてきたGS、一番ワリを喰ったらしく、その分炸裂だ。何しろマサ斉藤氏みたいなギタリスト、星さんもおるで。
買ったのはCDです。おお珍しい。当然中古。そりゃアナログ欲しいけど多分出ない。それに多分凄い値段。
弾く時は弾く、引く時は引く。CDでいいもん。
でも悲しいのは既に進んでいる老眼。メガネかけても見えないよ、字が。
メンバー紹介が見開きに載ってます。
ヒロミツさんが好きなミュージシャンは、エリック・バードン&ジョン・レノン。
星勝さんは、スティーヴィー・ウインウッド。芝浦工大在学中だって。やっぱ土木の顔だ。
ベースの三幸太郎さんは、ジョン・ポール・ジョーンズ。
ドラムスの鈴木ミキハルさんは、ジンジャー・ベイカー!。A山学院経営在学中。おおお先輩っ。

だからこの音だ。
全部英語で歌唱です。
何でか?この盤は全世界同時発売すべきだったのだ。だから中取って英語。ニホンのエーゴ。
リリースされたら英でも米でもニホンエーゴが若者を席巻し、東洋の小国にモップス有り、みんなきっと真似したぞ。
それを確信するくらいこれはロック。まぎれもなく。
1970年頃は、あっちでもロック中世時代。ハードロックはでかい音を出すロックで、これがそうだって形はまだ曖昧模糊このはのこだったと思う。
そんな中、ロックだったのはロックの感触を手の平にゲットして離さなかった猛者どもだったかと。
モップスはロックです。
出だし2秒からわかる。
このドラムス、ベースの音。オルガンの音、ギターの音、ケツから出てるヒロミツさんの声。
録音が歌謡曲音では無いではないか!驚嘆です。
巨大なる歌謡曲システム。誰がやってもその音にされてしまったと聞くのに、この音は。
黎明期にはそれこそ誰もロックってやつをどう扱っていいかわからず、好きなようにやらせてくれたのか。
同時期、米国はワーナーのバーバンク党の方々もそんなこと言ってたような。
売れるかもわからない、売れなかったと思う。しかし出さねばならないってのが全員疑う事無く、それで突破出来たって何か羨ましいです。

カバー多し。
今では誰でも知ってる名曲群。
のっぽのサリーに朝日のあたる家、ジェニジェニ、エリナ・リグビーてば赤面しそうでしょ。
しません。
しないのだ。どロックだから。空気が違う。
白眉は、アイム・ア・マン。ご存知ウインウッド師の。シカゴもやった。シカゴは71年に最高位49位。
こちらは1年早し。だから出せば良かったぞえ。きっと最高位26位。70年に。
いやもうかっこいいから。
マイ・ベイブ・・・ガチなブルース。白い人より色が付いてる分だけ黒い。ツアー焼けしてるからなおさら真っ黒。
誰だニホンのロックは遅れてたって言ったの。今はわからんがこの時は先だぞ。まどわされたじゃないか。

そしてそのカバーに混ざるオリジナル曲5曲。
気付きません。名曲群と混ざっていささかも怯まず。

ヒロミツさん詞曲の

京子

解釈さば



お前が厄介ごとに巻き込まれた時にはいつでも
俺はお前のために何でもする
だって俺はお前にベタ惚れなんだ
お前が俺から去ってしまってもさ

お前が愛を失ってしまった時にはいつでも
俺はヤツよりもっと お前にするぜ
だって俺はお前が必要なんだ
お前が俺から去ってしまってもさ

ベイビー もしお前が プリーズ
ベイビー もしお前が プリーズ
ベイビー もしお前が プリーズ
ベイビー もしお前が プリーズ
来てくれ そしてほんとに好きだと言ってくれ
俺たちは一緒にそう言いあっていたじゃないか

お前が自由になりたい時にはいつでも
俺はそうなれるようにそうする
だって俺はお前が欲しいんだ
お前が俺から去ってしまっても

♪(山)
/お勧め!/150点 

モップス /モップスと16人の仲間
cover・・・
ロック 曲目等詳細
* 来て欲しいと、そりゃもう待って待って待ち続ければ来てくれる。
正月早々待ち人、いや待ち盤が我が家にやって来てくれました。お雑煮ご馳走したよ。

モップスと16人の仲間

2007年ろっくすベスト10に”ロックンロール’70」を入れさせて貰わなかったのはこのアルバムを何と言っても待っていたからです。
うちの初詣はレコ神社に行くことですので行ったら大2枚もお賽銭出して福を貰ってきました。
あ、ちなみにうちの大2枚は2000円のこと。清水の舞台から飛び降りる。万札などは特大超ですからロックとは何の縁もありません。
そんな値段でロックの盤を買ったならその行為はもはやロックでは無い。金持の道楽と申す。
金持の道楽もロックだと言われるのならかまいませぬけど。そんな罰当たりなことするくらいならウマ券買うよ。あはは。
だからこりゃ再発レコで、それでもいっこうにかまいません。当たり前だけど音楽は聴いてなんぼですからさ。
しかしまー、当たり前のことがなかなか出来ませんのが昨今。こんなロックにとって当たり前のことを堂々としてくれるレコードは最早潰された商店街内おでんの種屋さんくらいに大切だ。
余計な音は一切入ってません。
食物で言えば、粘着多糖類だの品質保持剤だの赤色16号だのプロピレングリコールだの、タバコの煙よりよっぽど体に悪いものが入ってないつうこってす。
思うに何でまたそんなものを入れるのかとゆうと、どっかで何かを誤魔化しているからだ。
そのままではとっても喰えた味じゃないとか、無理やり半年モたせるためとか。そりゃ安いうちに材料仕込んで大量に作り倉庫に入れておくためだな。
それで高く売れば儲かる。シホンシュギてやつ。それくらいしなきゃオメーラ貧乏人に喰わせる食物なんか供給出来ないぞと脅されるのなら、
何とまあ貧しい国であることよ。

そんな訳はねえぞ。

こんなにみんなが働いてるのに尚且つ貧しいのはどこかで何かが間違っているからだ。誰にも隠せはしないだろう。
それを暴露してやるのがロックで、この盤はウルトラ・ロックです。
どの音を誰が弾いてるのかヒゲ面顔がまんま見えて逃げること出来ん。
そこには16人の仲間の音楽も詰まってる。世にフォークと呼ばれてた方々も多数、作の曲も。
それでも紛れも無くロック。なのはモップスがこれ以上無いロックのバンドだから。
ここにて完全に頭の先から尻まで染み付いた。だからもう英語で歌うことも無く、英語みたいに日本語で歌うことも無く、
そのまま日本語で歌えばロック。元ヴァージョンがどんなかとは良い悪い別にして別物なのだ。
母さんはまっ青になり、小室等さんの”くるまとんぼ”最高。
スーパーシンガー、ヒロミツさん擁すれど、歌うべき曲ではメンバー各自で歌い、後ろには別物に化しても隠せはしない作った野郎の顔も丸見え。
どれくらい丸見えかは聴いてのお楽しみでございます。

とは言うものの

CDでさえ現在廃盤かよ。(中古が生き残るのを止めれるヤツは無し)
発売35年経ってもまだわからんか。
そうなってるのが今の世なら、それがどんな世なのかは推して知るべし。
づーっと待たなきゃいけなかった訳だ。

対抗するには俺はこれを廃盤にして添加剤もりもりのブツを売り付けようとする連中とは一切関わりを無くして
諦めるまで呆れるまで待ってやるしか無い。
で、最後にはあかずの踏切を蹴倒してやるのだ。

(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

水谷公生 /宇宙の空間 A PATH THROUGH HAZE
cover・・・
ロック 曲目等詳細
*今を去ること36年前、
多摩の山中奥深くに有る、水の谷のナウ鹿とゆう村に、一人の若者が住み着いたらしい。
日中夜を問わず、村のさらに奥の谷にて滝に打たれておる毎日に、いつしか水谷(すいや)上人と呼ばれ、又は謂れは不明ながら公生老師と呼ばれていた。
不審に思った村の駐在がその正体を尋ねようと声を掛けたが谷の中で何も言わず。不思議な動きをするのみ。
そんな日々が数ヶ月続いたが、特に狼藉を働く訳でも無し、追放とか逮捕とか出来る訳でも無い。
その内に村の人々が、あれは、オキツネさまの化身だ、何か悪いことが起こるに違いないと騒ぐものもおり、
いやあの方は仏様の生まれ変わりだと、拝みに出るもののもあり、村長が何とかしろ何とかしろとせっつく。
困った彼が何とかツテをたどって調べたところ、何でも元バンドマンでアウトキャストとゆうGSをやっており、その頃は天才ギタリストとしてもてはやされたらしい。
そんな若者が何故と気になって東京に出掛けその旧友に詳しく話を聞いてみると、何でも有るライブの後に、水谷が申すには、自分のギターが笑っているのを見たと言う。
家に戻って弾いても、次の日のライブでも自分のギターが笑い続けている。すっかり当惑した彼は思い切ってギターに訊いてみた。

「何でお前は笑うのだ?」

ギターは何にも言わず(当然である、ギターだから)その質問を聞いてさらに爆笑したのだ。
その三日後、彼は忽然と消息を絶ったらしい。それが彼が村に現れてから1年前。
水谷の消息を知ったその旧友は、彼の元マネージャーに早速連絡を取った。
元マネージャーは有無を言わさず即座に村に出掛けた。

「仕事だ。やれ。」

何も言わず彼は滝の中から出て、そのまま共に東京に戻った。1971年の6月7日のこと。
ニッポングラモフォンのスタジオに入る。
そこにはかつて笑い続けていた彼のギターがいた。
もう笑ってはいない。
マネージャーが用意した仕事とゆうのは、よりによってスーパーマーケット店内で流すBGM作成の仕事で有った。
ちょちょいのちょいで済まそうと揃っていたのは、それでも当時の蒼々たる猛者ミュージシャンばかり。
皆、久しぶりに見る水谷の変わり果てた容貌に驚嘆している。
それでも、時間が無い。
与えられた時間は、その日、一日だけである。
ピアニストの佐藤氏が簡単に書いたラフなメロ譜面に沿って録音は始められた。
いかにもそれはスーパー店内で流れそうな旋律。
それはそのまま滞りなく進むはずで有った。

録音開始後、2分少々でその様子がおかしくなる。
あれほど名手だった水谷のギターが、まるで変わっていたのだ。
一つ一つ音を探すように音を置いて行く。それは傍目には素人の初心者の弾くそれのようなもので。
レコーディング・ブースで昼寝していたディレクターが、それに気付き激怒し出す。
しかし時間が無い。そのまま進ませるしか彼にも手が無かった。
1曲、2曲、3曲、その異様な空気の中で録音が進む。
その時、突然、彼の手が紫に光りだした。彼のギターはオレンジ色に光りだす。
その光を浴びて回りのミュージシャンも青の色に光りだした。
音楽は次第に変貌し、紫の煙の巨人と真紅王の玉座と雑葉大明神の精霊が海を超えてはせ参じその音に取り付いた。
最早それはスーパーの店内で流せる代物では無い。
ブースのディレクターは、椅子の上で凍りつく。

全八曲、終了すると、水谷はそっとギターを椅子の上に置き、スタジオを出て行った。
出口の扉を開けしなに

「好きに使うが良い。ただしテープは絶対に捨てるな。」

との言葉を言い残して。

困った件のディレクター、どうしようか思案するも、残されたミュージシャン達の必死の説得も有り、レコードとしてリリースす。
ニュー・ロックの奇蹟として。

曲名は

1.靄の中の道中
2.空に漂う
3.変化点
4.汝の見たものを申せ

1.ジャニスへのブツ
2.安息の日のクロテン
3.鎮痛薬瓶
4.出口

タイトルは「宇宙の空間」。

発売後三日間で廃盤となる。


※この文すべて、音を聞いた上での私の想像です。まさしくこうゆう音でした。(山)
/お勧め!/150点

紫 /MURASAKI FOREVER
cover・・・
深紫 曲目等詳細
紫だー。
70’s日本ハードロック王者。
もちろんリアルタイムで激走されるも、こちとら何でまたそんなに人気あるの?
パープルのコピーつーかパクリ・バンドじゃんと毛嫌いしてた。
もちろん聴かないで。えー、正確に言やあ、ぎんざNOWでちょろって見たくらいで。

聴かないで先入観のみで毛嫌いするのは若者の特権です。正でござる。
純真ですから、あはは、目に耳に写ったものを正直に思い込んでる。
時は経ち、こうしてバカボンのパパの歳を大きく超えるようになりますと、
うまい具合にそんな思い込みの記憶も薄れ、おまけにいい事か悪いことか鈍感になってますので、
目の前にレコ現れれば、「あー紫だ。うーん。」と一瞬逡巡するも

MURASAKI FOREVER
’75〜’78「ハードロッカー”紫”栄光の足跡」

てば帯のタタキの75、78に反応してしまい、ベストじゃねえか、聴いちゃおっかなーってなるんだよ。
そして聴いちゃえば、これが楽しくて楽しくて。毛嫌いの毛もいつのまに薄くなったんだか、調子良くぶっ飛ばし。
だってパープル好きなんだもん。かれこれ30年以上。
同じようにパープル好きで好きでたまらないから”紫”だ。やられない訳ねえです。
日本ロックにつきものの音のペラペラさも、もー慣れちゃっていささかも気にならず。
えらい器用で流暢なのも気にならず。
歌が弱い弱いって定番の印象も・・・まるで気になりません。
無理してないから。
好きで好きで出来ることを徹底的にやってるのを聴いて、何が文句がありましょう。

この楽しさ、あれだよ、あれと同じ。ラットルズです。
好きが高じて本家獲り、パロディなんて軽佻浮薄なもんで有る筈も無い本気の愛情の表明。
コピーじゃかっこ悪いからパクってオリジナルでやるなんて思想とかまるで無縁だと。
思えば75年・・・
ちょうどパープルがカム・テイスト・ザ・バンドしちゃった年なんだよなあ。
思いっきり日本中飢餓に溢れていた時だ。
そこにこのファンの代表の如く、ここがパープルの好きのツボですってバンドが同胞から現れたら、
そりゃ人気になるわ。
やる方もきっと命がけです。ツボ外したら愛情の裏返しで強烈なバッシング起こるが必須。
覚悟の上でど真ん中に突っ込んだんだから。

あー、この曲調、あれだよ、ここんとこあそこだよなあ、何だっけなあ、ほらあれの連発で、
はい、それこそ若い時だったら調べちゃってほらそうじゃんって言いたくなるけど、
今は、その何となくわからないまま、そうじゃんって言ってる状態楽しんでます。
きっと作られてる時も、いちいち聴き直してパクるなんてことやってないだろうし、
ほっといてあんな感じでやりたいなあって自然にやったらこうなったかと。
そしてそのあげく、瞳孔開いて感動の場面が終盤に訪れる。

海の音と沖縄が何の不自然さも無く眼前に。
自身の血がついに出現してしまった。
その瞬間、未来が見えて、同時に終わりも見えたんだと納得しました。

それこそラットルズの2枚目みたいに。

当然これで全OKです。余計なこと思わずにオリジナル・アルバム聴ける体制が整ったぜ。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

紫 /iMPACT
cover・・・
深紫 曲目等詳細
沖縄のハード・ロック・バンド有り。
紫。
1stアルバムは1976年4月1日発売、
そして2ndアルバム

iMPACT

何とその年の12月に発売。
拡大版紙ジャケCDが出てます。
我が家に来たのはLP。何に驚いたって帯です。
日本が誇る世界語”obi”。本の帯に所以が有ると思われますがいつからレコジャケに巻かれるようになったんだろう?
ウィキッペでも載ってない。その帯。
何とジャケのほぼ半分を占めてます。これってもしや史上最大巾では無かろうか。
最早2枚目のジャケと言ってもいいくらい。外すのが正統なのか付けて完結なのかわからん。
小パンクで有りました私はその昔、買うとこんなもんロッカーにはいらんわいとばかし破り捨ててしまったもんすが、こうなりますと破る訳にはまいりません。
最強帯ですから。
それでタイトルがインパクト・・ジャケ中も豪華。3枚折りのインナー、写真集が表で裏には歌詞、そしてメンバー紹介、&邦盤には珍しい各曲解説入り。
それだけで終わらずサイン入り(もち印刷すが)のあの硫黄島の写真をモチーフにしたイラストカード・ジャケ大が。
相当1枚目が売れた模様。力入ってます。
そんな風なので、さぞかしブリブリ、ロッカーと言えば凶暴、巡業先ホテルでは備品ぶち壊し放題、中には備え付け家具にxんこする輩もおるとゆう、
そーゆーの最大にわたしゃ嫌いなんすが、だって掃除をするのは安い給料で働かされる従業員さんたちだよ、迷惑かけてそれがロックか!、なのかと思えば、
どうも様子が違います。
肝心のレコード・レーベルの文字小さ。写真集で見られる人となり皆さん穏やか。メンバー紹介文では無口な方が多そう。
いたって真面目で大人しい気の良さそうな方々であろうと想像されます。
ただの音楽、ハードロック好きな。
それは納められてる演奏にも現われてる。
大事に大事にやられてるロックの数々。
それでいて好きで好きでたまらないもんだから、頼まれもしないのにちょっと過剰に働いてしまうテクの数々。
ロックです。
もちろん紫といえば、ディープ・パープル。
紫の香りは当然濃厚です。
だからただのフォロワーじゃんって捨て置くならそれも聞くものの勝手じゃが、
そんなつまらないことしちゃってよかですか?
これは流派ですから。深紫流。
それを受け継ぐものがいても、あの稀有な音楽には当然。

あなたは結局、ハード・ロックが好きですか?

の踏み絵となってる。

私は好きです。

よく植物にモーツァルトと聞かせるとよく育つ、とか言われ。マリリン・マンソンかけると腐るとか。
何でだよとか思ってます。
別にクラシックじゃなきゃいかんってこたぁねえんじゃないか。植物が音楽好きなら、その音楽が秀逸なものなら人間以上にジャンルこだわらず育つはずだ。
このアルバムを聴いてる沖縄の花々は綺麗に育っているに違い有りません。
その地を愛して自分たちが愛されてるのが心底わかるとそれこそ葉っぱでも茎でも根でも全身で受け止めるから。
余計な事に、気が付きゃ、もしかしたら唄が下手なのかもしれませぬ。
でもそれがどーした。
それで聴けないとゆうのなら、それでお仕舞いです。
幸福の数が一つ減るだけ。

わたしゃまるで気になりません。それも込みで紫だと聴こえます。
つうより
やっと聴こえるようになったのかも。

出来ることなら何の因果か聴く機会、命銭を出して来てくれた盤はすべて好きになりたい。
なかなかそうはいかないことも多いのも事実だけに、
それに答えてくれた稀有なレコードはもう全部宝物です。
瑣末な細かいところに、したり顔して文句など言ってたまるもんですかい。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

マウンテン /悪の華
cover・・・
山の岩 曲目等詳細
ロック!!
ハード・ロック!!!
不滅なり!!!!

アメリカン・ハード・ロック王者と言ったら
誰かーーーー?
グランド・ファーンク!
OKOK。

まだまだーーー。誰かーーーー?
忘れてはいけません、この方たちがおります。

マウンテン!!

昔超有名、今忘却の彼方。
私の洋楽聴き始め以前にスター・バンドで、あまりに人気有ったらしく、その反動で私が知った時には、揶揄の嵐でございました。
やれ遅弾きギタリスト・ナンバー1とか、ダッサダサとか。いけません。そんな先入情報は。
素直な子はあ、そうなんすかと通り過ぎてしまうではありませぬか。
今こそその恨みを晴らす時です。堪能しましょうマウンテン。俺、山だし。
何より引きの情報をのちにゲット。あのマイケル・シェンカー氏のお気に入りナンバー1とな。
マジかよ、月とスッポンじゃん。それはルックスだわ。今はほぼ同じかもしれんが。
マウンテンといやー、ミシシッピ・クイーン。づんどこさー。
だったよな。
違いました。はい。
今頃わかってやんの。すまん。先日100円LPコーナーに入ってましてやっとこれをば買って。

悪の華

1971年11月発。A面がスタジオ録音、B面がフィルモア・イーストでのライヴが納められてます。
A面には、単純にずんどこハードロックでは無い、この時期でしか有り得ない混交ロック。
一言で言い表せない丹念に練りこまれたロックが。他に何と申せましょう。
そして歴史は必然です。
ベースのフェリックス・パパラルディ氏といやあ、後に我が国の突端英語ハードロック・バンド、クリエーションと深く関わった方。
彷彿とさせます。特に3曲目”最後の冷たいキッス”。
なるほどーーー。頷き25回。
これクリエーションですって言われましても、「そうなんですか。」と納得しちまうわ。

B面は、ライヴですから、思い切りどすこいハード・ロック炸裂!!
さて問題のレズリー・ウエスト巨漢さん。意識に刷り込まれているほど遅弾きか?
はい。確かにイングウェイ丸虫君と比べりゃあ速くは弾いてねえけど、これもまた必然だから何の文句があるものか。
速く弾きたいと思った時は速く弾けばよいし、貯めて弾きたいと思えばそう弾けばよい。
当たり前のことだな。
フリーを聴けばそれはとっくにわかっておる。
しっかりと遅く弾くのにもそれはもう技術が必要です。何よりセンスが必要。
だってヘグったら、もう取り返しがつかない。
これっきゃないと言うフレーズで無ければ聴衆は納得しません。
それをばレズリー氏は成し遂げて人気を獲得した。
しかるに
キッスのエース・フレーリーちゃん。同じく師と仰ぐと聴き。嗚呼、感じる、その心。
そしてマイケル・シェンカー兄貴。
ど影響受けとるわ。歌中でのフレーズの挟み方、音色、フレーズの持って行き方、
我喜ぶ。
&納得す。

MSGのファンの方々、そないな訳すからよろしかったらどないですか?
共に、嗚呼、そこそこと喜びましょう。
そしてその頃には
ミシシッピ・クイーン最高って叫んでるさね。
あの
ジョニBグッドと並んで、ベタ過ぎて演奏禁となってます”ロール・オーヴァー・ベートーベン”でさえ、

これが古く聴こえない。

だから日本でも当時シングルヒットしの。最高位10位でっせ。
理屈で無い理由がわかり申した。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで


鈴木慶一とムーンライダーズ /火の玉ボーイ
cover・・・
東京少年 曲目等詳細
21世紀日本語ロック中年。
になったとゆうのにまるで感謝をしてなかった、
ムーンライダーズ。
20世紀洋楽少年青年の頃、このバンドだけは聴いていたとゆうのに。
さあ本格的に聴くぞとこのアルバムもだいぶ前に入手してたんです。

火の玉ボーイ
鈴木慶一とムーンライダーズ
1976年1月25日発。

正確には慶一氏のソロとして製作されたと聞きます。
何故、今に至ったかとゆうと・・・困ってた。
日本語のロックを聴き出してから聴いたら、逆に入って来なくなっちゃって。
嫌いなものが好きになるのは大歓迎だけんども、好きだったものが入って来なくなるのはめちゃ寂しいもんです。

何でまた?

これは昔から感じてたことなんすが、何か聴いてて恥ずかしく感じちゃう。
どうしてと問われれば・・・どうしてでしょうねえ。
同じ類いの音楽が好きなのはびんびん感じます。感じてました。
好きにならないはずは無い。
それが恥ずかしいのは、その好きさとかアイデアが思いっきり臆面もなくどかんと出ているからかな?
やりたくてしょうがなくて。
それをご自身もどっかでもしかしたら感じててテレが有って、それが伝わって来るからかも。

演奏はもうケチがつけようがなく上手いです。プロ。しかしアイデアはアマっぽくて純真。
そこがきっと一番魅力なのだと思う。
思いますので、聴き方を変えてみました。

これは大したことが無い音楽で、それこそ街で聞く歌謡曲みたいに聞いてみよう。
力を抜いて何となく。
何度も。

何度も聞くことには効用が有ります。
最初に感じた色んなことに慣れてしまう。
正体不明の恥ずかしさは依然残るものの、次第に気にならなくなって・・・・
やっと来ました。

やれありがたや。

一旦音楽耳心に入って来たらこっちのもんで、今は凄く楽しんでます。
根無し草の東京音楽を。

そうなると恥ずかしさの正体もさらに具体的に判明しだし。
歌詞だ。
多分、大阪の人が聴くと、スカしてると感じると思い。
生活感がねえもん。

レディ、アンダルシア、ラム酒とシャンペン、シルクのお土産、ジゴロ、ペテン師、

およそ縁が無いものばっか。ユーミンさんの誰でも(女子専門かもしれんが)思い当たる怨念歌と違いまして。
何が言いたいのだろう、この人は?

言いたいことは言葉でなく、きっと音楽なのだ。
フィクションの。
男子お得意のまるで世の中に役に立たないロマンチックな。

生活感丸出し連続だったそれまでの日本ロックへの意識的アンチも有ったのだと思う。
洋楽の歌詞なんかけっこうええ加減で、雰囲気空気で夢見たいなただの歌が作りたかったと想像。
たとえ売れなくても。実際売れなかっただろうな。

それなら
こちらも承知で楽しむが吉。
最後のウルトラベタネタに苦笑いまだしちゃうけど・・・・

これで演奏がスットンキョーワイルドだったら。障壁なんか無かっただろうけど。
いかんせん
演奏が上手くなきゃ、つうか、そつが無く出来なければ、レコード出す説得力無い我が国。

もしかしたらやむなくソツ無いテクニック磨いたような気がいたします、ここに参加の方々。
破綻が許されてる憧れの西方の国々を思いながら。

この76年から、70’s後半のロックバンドにとって、この地は戦いの場。
足を引っ張られることだらけ。
売れれば、それも逆転可能だけど。そうは上手くいかない時もある。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

ムーンライダーズ /アマチュア・アカデミー
cover・・・
東京親父 曲目等詳細
1982年の”カメラ=万年筆”で止まってたんです。
おお、これこそ洋楽好きの為の日の丸ロックだと思いながら。
理由は明々白々で、

お金が無かったんだよ。

LPの値段が2800円になって。邦楽は輸入盤が有りませんから。カット盤が無いですから。
よく通ってたエグイものばっか置いてあった貸しレコード屋さんも潰れちゃったし。
バンドをバリバリやり出してそうなるとお金がかかるかかる。

なのですっかり縁遠くなってしまったムーンライダーズを今聴く。
万年筆の次の次の次のアルバム、

アマチュア・アカデミー
1984年8月21日発。

「ど素人大学」。
実にバンドの的を得ているタイトル。
演奏は激ウマ、プロ中のプロながら、自分たちの盤になるともう好きなことしか出来ない方々。
売れる売れないなぞ頭に一切浮かばなくなってる。態度がアマチュアです。
その態度、タイトルに相応しく各曲名やらかしたなあ。全アルファベットの略。
Y.B.J=ヤング・ブラッド・ジャックてな具合に。
これではハナからシングルカットしても売れません。
誰でもこれ出来ることじゃないよ。誰だってプロのミュージシャンとなってデビュー出来たら、売れて有名になってデカイ家に住んで、
宝石の一つや二つや十個は愛でたいものだもん。
性分としてそれが出来んはお気の毒で有り、音楽家として最尊敬に値します。

成り上がりません。


事前に感動し、わくわくしながら聴き始める。
うひょ、そっかー、1984年、やっぱし、うひひ・・・

喜ぶ。

前年11月に海の向こうイギリスでXTCとゆう同じ性分、まるで金にならん音楽をやるバンドが、

ママー

とゆうアルバムを出しました。トンガリ君でNWでポップだった連中が突然出した穏やかな80’sのオアシスみたいな名盤。
けっして大作じゃなかったけど、真冬の暖炉みたいに暖かくてホッとする。
私にとってもXTCで一二を争う好きなレコ。

ライダーズのみんなも、当然やっぱハマったんだなあ。
このアルバムの空気は全編それです。

勝手に続ママー

空気だけ受け継いだのも有るし、けっこうまんまなとこも。フレーズとか音色とか。
やりたくてそれがやれて嬉しくてたまらなかっただろな。
私もやったもん。まんま引っかぶったやつ。ここに置いてある歌はかなりその時期に作ったものです。
ですからもー
好きじゃないはずは無い。シンパシーどっぷり。
そして
今までライダーズの音楽聴いてね、どっか歯がゆいとゆうか、もう一つ入り込めないとゆうか、

恥ずかしい

とゆうか、そんな感情を抱いていたのですが・・・それは何故かな?皆さん息を入れず突っ走っていたからかな?
それがここではまるで感じません。
もー、すんなり。
前置き何も無くても、ただポンとこれ聴けよと言われてもハマったでしょう。
気持ちいいポップで素敵なこの曲群に。

ママー自体そうゆう盤だった。力がええ具合に抜けた、道中バッチシ折り合いがついた。
それが何よりも嬉しか。

皆さん、ええ具合に親父になって狡猾になられたってのもあるかも。
余裕持ってパクりの数々をいじってます。
モロ・リック・ジェイムス君のあのリフ入れてやってるのなんか、笑った笑った。
で、
歌詞はと言えば、これがもう完全に親父ちゃん。
何回も聴いて、何唄ってるかわかるようになりますと、赤面し始め申す。
こんなに爽やかなサウンドなのにーーーーーーー

おっさんスケベ&スケコマシ歌連発だ!

前からそうゆう歌多いなあとは思ってたけど・・あ、それが恥ずかしさの原因かも・・
もう音のセクハラです。
ユーミンさんの乙女の恨み情念に対抗するおっさん肉欲。
こないに赤裸々にもー。
東スポの電車内では見れないページのやうなのが空気中にさりげなく流れますから、

これは家族の団欒中や、喫茶店や、レコード店内でさえうっかり流せません。

売れないわけだ。

しかし人生信条のウルトラシンパシーは最後の最後に待ってる。
B.B.L.Bに全面同意。

それぞれどんなでも好きにやるのが一番。
文句を言われてもやりゃあいいのだ。
それぞれ干渉せずに。そないなもんだと諦めてさ。。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

マクドナルド・アンド・ジャイルズ
cover・・・ムーンチルドレン 曲目等詳細
珍しくCDです。
こんなのは中古LPで買えません。
今、調べたら当時日本盤で2000円だとか。
あら意外と安い。でも買えないよー。現在一枚予算、せいぜい600円だし。
だいたい出現したことを見たことがありません。
皆さん、家宝にして売らない名盤です。
名盤として世に誉れ高い。
しかして・・・
いつこのCDを買ったでしょうか。
持ってるもののライナーの日付けが89年5月。
20年前じゃん。
それなのに今、感謝です。寝かせておきました。
と申しますか、最初聴いたときにピンと来なかった。
先入観、聴く前のハードルが高かったんです。

マクドナルド・アンド・ジャイルズ
1971年発。

かの”クリムゾン・キングの宮殿”の住人。出した途端、フリップ卿の独裁に嫌気が差して辞めた方々。
で、ほれ、マクドナルドさんが言ってたじゃないですか。かの宮殿はほとんど自分が作ったって。
真か噂か、そんなんを聞くに及び、このアルバムってどんなに超スーパーなのかって。
思い込んで聴いたら・・・地味だった。何回聴いても。
そんな感じを最初に持っちゃったらもうお仕舞い。CD棚に仕舞い込み、えーと、どこに置いちゃったっけ状態。
しかして心の隅にずっと引っ掛かります。
ならばまずは寝かせよう。
そしてその先入観をば取っ払い、虚心にして坦懐。何も期待せず聴く。
さすれば光明有りや?

有りました。

今度は来た。我、祝マクドナルド・アンド・ジャイルズ・デビュー!

クリムゾン時代に実現出来なかった心残りを思いの丈実現する為に一回だけ見まえた二人。
当然、かの宮殿は自分らが為したとゆう自負も有り、
かの宮殿とは違う意志が有ったとゆう表明でも有り、
似て非なるものです。
歌は弱し。マックさんですから。それは無理からぬ。
ギター弱し。マックさんですから。それも無理からぬ。
ドラム強烈。一発でわかるジャルズ氏のパタパタママドラムス炸裂。
ベース歌いまくり。弟ジャイルズさん兄とのコンビ間違いなし。
サックスフルート吹きモノ強靭。マックさんのオハコ。
オルガンでスティーヴィー・ウィンウッド氏参加。すぐ近くで”ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ”の録音をしてたそう。
その陣容で織り成すその音楽。
クリムゾン・デビュー前にリハーサルでやったとゆうものの意味がよくわかり。
ビートルズ、ドノヴァン、ジョニ・ミッチェル嬢。
そしてそれだけに留まらぬ空から降って来たマジック。
無欲で展開の奇蹟です。そこにはあれほど宮殿で強烈だったメロトロンの響き無し。
ムーンチャイルドの哀愁の極み無し。
どっかすっとぼけていて。丹念に織り成すも風通しの良い隙間あり。
風に語りている。
巨大組曲もあくまでも静か。こちらから行かないとたどり着けない。

今回、一番来てしまったのは

アイビスの飛行
〜Flight of the Ibis

です。3分11秒の小品の。

君の目をのぞきこむと
君は目をそらします
今すぐ君にたどり着きたくて
でも僕に言えることは何も無い

僕は懸命に君に会おうとしてる
言葉が出て来ません 望むままに

愛、愛は一つ
愛、僕らが始めたもの
愛、来たるべくして訪れて来たんです

貴方はもう子供ではありません
星々と空の子供では
僕らはただの若者
空高く飛び上がる羽根を持つ若者

嵐の中で折れ曲がっている木々
葛藤の中で僕らは生まれ変わる


愛、愛は一つ
愛、僕らが始めたもの
愛、来たるべくして訪れて来たんです

君の目を覗きこみます
どうか君も僕を見てください
僕らはずっと一つでした
そして出来得ることとして一つでした

哀しい瞬きたちはすぐに消え去ります
愛こそはすべて すべては愛なんです

これ、はい、ビートルズ。
やっぱそこでハマる自分のサガ性。仕方が有りません。
でもいいよー。この歌。ツボにハマるメロ&音&音。
まるで宮殿してないけど。
その宮殿から離れたところで眺めているところで好きになって、
初めてこのアルバムに近づけたような気がします。

すべてのプログレ・ムーンチルドレンの勇気となったはずのこの盤に。

山)/お勧め!/200点 試聴はここで

ミッシェル・ポルナレフ/ポルナレフ革命
cover・・・フランス 曲目等詳細
その八王子が誇るスーパースター、荒井のYさんが好きだったとゆうのがこの方です。
好きだったってゆうわりにはジャストに似て無いのが不思議すが、仕方がありません。
ものすげー個性の塊でして。
返って、返っても何もジャストに似ているのが
傘が無くて彼女とデートしたらオヤジが出てきて言った井上のYさん。
通常は日本側が外国側にかぶれて似るとゆうパターンですけど、これだけ似てるとそんな次元で無く、
もしかしたら父母違いの双子か?
いやIの陽水さんが金髪に染めてメガネをかけておフランスに侵入していたか?
本気で疑うウイミン。
そしてさらにその姿はモット・ザ・フープルのイアン・ハンター氏にそっくり。
しかし声も何もまるで似て無いのでそれは偶然だろう。すげえ偶然だな。
で、そのモットも最も好きかもしれなかったのが八王子が誇るスーパースターのAの由実さんでして、
ややこしい四角関係、おもしれーや。

しかし
そのことは別にして、Yさんが好き以上に好きだったのが当時の日本国民の全員。
含む私。
知らない世代は絶対に信じないでありましょう。が、ビートルズとカーペンターズと同格くらいの存在だったのだ。

ミッシェル・ポルナレフ氏。

その彼の絶頂期アルバムが

ポルナレフ革命
〜Polnareve

1973年発売。
才能まみれの人です。あまりに才能が有ったので体中に野心を身にまとって裸になってるような方でして、
成功の果て、このあとアメリカに行ってズッコケますので(理由大有り)、これが文字通り絶頂期だ。
えー
どれくらい日本で人気があったかの証明は、まず
この盤、日本だけの独自タイトルです。本国じゃこの仕様出てないみたい。
そして日本人が独自ジャケットを作製。
これがまたえらいこっちゃ。ご覧の通り、ポルナレフポルナレフポルナレフポルナレフポルナレフx100。
Wジャケの中を開くと右90度回転させて下さい。どかーんポルナレフ。
裏ジャケもポルナレフポルナレフポルナレフポルナレフポルナレフx100。
驚いたことにこの名前でCDが出てる廃盤だけど。アメリカ盤も同じジャケであるけど・・・
アマゾンでは曲名が書いてないから同じかどうかは保証出来かねますの謎。
で、その日本盤CDでは曲順が大幅に変えられてまして

何の意味があるのか?

オリジナルの順番の方がいいに決まってるのに。
わからんやっちゃなあ。

A面

1.愛の伝説
〜I love you because

我が国における6枚目のチャートシングルで、うおおおおお懐かしくて狂いそううへへへへとなる方多数かと。
唄ったよ、アイラブユウビコーズ、ほにゃほにゃらふーほにゃあね。
フランス語のとこわかりません。信じないな。チャートで証明。
1973年10月7日に30位で初登場、
以後13-9-3-1-1-1-1-1-1-1-1-1-1-2-4-7-7-11-15-15-24-36位。
とんでもないです。最高位1位、えーと10週。捏造してないすよ。文化放送での記録です。
そりゃ聴いていただければわかるわな。

2.囚われのプリンス

アップテンポです。えーと音はユーチューブに「愛の伝説」しか無いからなあ。あ、アマゾンで試聴出来るか。
一応唄っておきますと、”じょめばらうごっけー”。
エルトン・ジョンがジョルジ・ベンさんして井上Yさんになって目を見開いて昼寝してたら警察がやって来て捕まるアランドロンさんみたいな唄。

3.素敵な欲望

アップテンポです。これはもう思いっきりエルトンのジョンさん。きんどうさん化した。
初期のあれに激似。何に似てるかは聴いて悶えて下さい。私だけが思い出せなくて悶えてるのは悔しい。

4.ガラスの涙

はい、これです。野心の塊の兄さんも一番光り輝くのはこの少女漫画目に点々のロマンチック欧州パリー世界。
しいて荒井のYさんだと言えばこの路線。胸を掻きむしらせる才能は世界横綱さんです。

5.ポルナレフ革命 (演奏)

そのロマンチックを徹底的にぶち壊す、てめえテーマのインストが登場。
何を考えてるんだこの野郎?と思ってもそりゃ天才の為すことですからわかりません。

B面

1. ファンクラブの皆様へ

なーななななーなななななーなの部分が楽しい傑作アッパー。
しかし邦題が謎でして、LPのライナーについてる対訳を読むとファンクラブには何の関係もないような。
誰がこんな力技しやがったのだろう。
そしてこの唄は悪魔時代のストーンズ化してる。

2. ロージーからの手紙

老人からの手紙じゃないな。原題もロージーだから。これがポルナレフ寿司です。節です。
少女漫画目に点々のロマンチック欧州パリー世界。
しいて荒井のYさんだと言えばこの路線。コピペしちゃいかーん。てば。いい唄なんだから。
演歌で使う”かーっ”って何だっけあの叩きもの?入れてるのが謎。

3. 僕はロックンローラー
〜Tibili

シングルです。

♪ちゅあとぅあとぁうあ、てぃびでぃびでぃびでゅわ♪

嗚呼、背筋に悪寒が走るほどなつかしわあ。
1974年1月27日に26位で初登場、
以後25-21-10-7-4-5-2-2-2-1-1-1-2-2-2-2-3-8-12-17-21-29-39位。
最高位1位、えーと3週。
そりゃそうだろう。こんなキャッチーなルージュの伝言は、あともう一つユーミンさんしか作ってない。

4. 悲しみのロマンス
〜La vie, la vie m'a quitte

♪ラビュラービュまっきーでー、おげすらりせー♪

あーたまら   ん。お腹が空いてグーっと成程懐かしー。
ほとんどこれが井上のオークス・・じゃないわ陽水さんでして、こんな唄多分作ってないけど。
シングルです。
1974年6月9日に22位で初登場、
以後12-11-5-3-3-1-1-1-1-1-2-3-6-6-10-10-19-26-39-39位。
最高位1位、えーと5週。
そりゃそうです。こんな素敵な唄、今、有ったらわたしゃへそで茶を沸かす。ぐりとぐら。

5. サーカスへの誘い

いやーフランス人だ。たしかにこの方フランス人。これでわかります。

6. ファンクラブの皆様へ(演奏)

頭の曲のインストヴァージョン。これからアメリカ行くでーの気合入ったファンキー編。
で、
ここで気付きます、こりゃ悪魔を憐れむ唄だって。

で、これも今頃気付いたんですけど・・・
全曲、他の人との共作なんだってかー!

一人でやってるものとばかり思ってたぜ。
まさか作曲してないってことは無いよな。
えーっと、
Pierre Groszさんとゆう方とのコンビが多くてこの方は・・・
わははウィキッペ・フランス語だ。わからんで。
しかしどーもポルナレフさん作詞担当のようで。

がーーん。

これで判明しました。えらい初期のコンピCD持ってるんですけど、そこじゃ全然この時と違い、
頭が????マーク点灯してましたその訳が。

あ、ついでに本国では”Michel Polnareff”ってタイトルで74年に出たってことも判明。
その時のヴァージョンが曲順を含めて現存してるようです。
日本ではもしかして先行発売。

やっぱヒーローだったのだ。
作詞しかしてないかもってことは忘れてしま。
(山)
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●解説員紹介●
(マもしくは山)・・・山(マスター)。当サイト管理人。狂気POPが好み。ばかロック推進委員会会長代行。
(み)・・・みみちん(現在まほ)。当サイト管理人。歌唱力は問題としない。

●コメントありがとう●
macrimsonさん
deacon_blueさん
fxhud402さん

●ばかロック推進委員会とは●
思わずばかだなあと言ってしまうけど、とっても愛すべき音楽を応援する団体。
B・T・Oが殿堂入り第1号。