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ろっくす超大特選盤




ザ・ミーターズ
ミーターズ
1969/5


WBCでアメリカが日本に負けたとな。
信じられぬ。あのオズマがいる大リーグの連中に。
昔は日米野球で日本に来たチームにことごとくボッコボコにやられてただに。
でも打ってたよなー。野球界の小牧騎手、小笠原君を筆頭に。
こりゃいったいどーしたことか?どうも・・・
日本が強くなったのは強くなったんだろけど、むこうのほうが弱くなったんじゃねえか。
目先のチーム勝利の為に世界中から才能の青田刈りした結果、その刈った側がどんどん強くなっていっちゃった。
その結果、足元を見たらあらら。
日本だって人のことは言えん。今、WSC、ワールド相撲大会やったら完全にモンゴルに負けます。
この偉大なる本末転倒、善きことか悪きことか?
そんなことじゃあねえな。必然です。そうしたからこうなったってことだけ。
ロックで言えばミクスチャー何とかの果て、最早ナショナリズム無意味か。
頑張れニッポン、ナショナリズムの権化大会なのにー。
最終的には才能の個人に戻った。そしてたまたま集って奇跡が起こるチームとそれを支持する連中の手に。

ロック黄金時代60’sの末期、その奇跡が米国の南西部、20世紀音楽の故郷、ニュー・オリンズにおいて起こりました。
5年前イギリスはリバプールで起こったのと同じように。
起したは

アート・ネヴィル氏:オルガン
レオ・ノセンテリ氏:ギター
ジョージ・ポーターJr氏:ベース
ジョー・モデリスト氏:ドラムス


の4人。名付けて

ザ・ミーターズ

ワシラ流に言やぁメートルズ。ハジメ人間メートルズ。
そしてそいつらを束ねてた棟梁、アラン・トゥーサン父さん。
社長マーシャル・E・シホーン社長。

このチーム、彼の地において60’s中盤から父さん作の曲、演奏ミーターズ、歌唱:唄う修理工ことリードーシー氏を筆頭に、
ニュー・サウンド!ニュー・オリンズ・ソウル登場!
で英米チャートを荒らしまわっただよ。それ聴いて育ちました。我等が大好きロック軍団の人たち。
いや、最近しみじみと当時の英国チャートを見て思ったことなんすが。昔は全然知らなかった。

そしてバックのこのミーターズ。
棟梁の言うことを聞いていた一方で、密かにてめえらの音楽を画策してた。
反対側でジェイムス・ブラウン親分のファンク登場有り。そして何より自分らの音楽がヒットしてた海の向こうのロック有り。
逆に帰って来て、俺らがやったらどうなるかをやった。
それを星明子のように柱の隅で体半分出して聴いていたは、やっぱ棟梁アラン父さん。

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「あ、おめーら、何をこっそり。ふーん、オモロイの思いついたなあ。それいっちょ出してみっか。」

1969年に。
そしたらまー、当っちゃった。先行シングルでアルバム1曲目の
シシー・ストラット”、無理に訳せば”弱虫大黒柱”。
これが全米シングルチャート最高位23位!ブラック・チャートでは4位。
えらいことに。
返す刀で出したこのアルバムを。全インスト曲。ブラック・アルバム・チャート最高位23位。

まただよニュー・オリンズから驚異のニュー・サウンド登場!!

帯のタタキにはこう書かれます。

ライバルは先輩格のスタックスはブッカー・T&ザ・MG’S。
全く同じ編成。
全く違うサウンド。

皆さんはニュー・オリンズの音楽つうとどんなの思い浮かべますか?
ディキシーランド・ジャズ。
洪水で流されても生き残るファッツ・ドミノおじさんのブルーベリー・ヒル。
プロフェッサー・ロングヘアー教授。
ドクター・ジョン医師のガンボ。

ラッパとピアノだ。
そのどちらもありません。メートルズには。
あるはXTC、ボイちゃんのロウみたいなカンカン・ドラムと、蛇みたいにのたくるベース、
ベンベケ・ギターと、きゅわりんオルガン。
ひたすら繰り返されるリフ。突入するソロ。
何のお飾りも無し。そこでニュー・サウンドと呼ばれる所以は、シンコペーション也。
70’sはシンコペーション・リズムの時代。貯めては放ち貯めては放ち体シーサイドバウンド。
その大予告編をここで放ちました。
それが思わぬ形で各方面に波乱を呼ぶ。

ロックはリフだ!
ファンクもリフだ!


繰り返してヘッド罰金する。基本。
ほぼ同時発生のロック、ハード・ロックが同じ天国を見ていた。

レッド・ツェッペリン!

聴いてました。このミーターズを。ヤり返してやれとの結実がたっぷし時間をかけて放ったあのフィジカル・グラフィティ。

それに続いてヘヴィ・メタルの数々が追従。
自分らでは知らん間に。その他知らん間に連中多数追従。
意識して突入していったは、我が国の慧眼先輩、細野さん、大瀧さんたち。

そして
そのオリジナルは、こんなに奇異です。濃いです。アクだらけです。
いまだに聴くたびに違和感どしどし、ありがたくぶっ掛けられる。

それにしてもこんな音楽を自然に作り出した連中も連中だけど、
そんなヤツラにこんなんヤらした当時のニュー・オリンズっていったい。
どんな匂いの空気してたんだか。

それだけはもうわからんわ。このレコを通して耳で嗅ぐしか無しです。

(山)2009.3.24

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ザ・ミーターズ

The Meters


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The Meters - Cissy Strut (45 rpm)
http://www.youtube.com/watch?v=-HVFZtfTKJQ


The Meters - 6v6 LA
http://www.youtube.com/watch?v=A0v9NgBp0w8


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ろっくすミーターズのページ

資料

英語資料


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