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ALBUM一覧 「J」

*アルバム・チャートにエントリーのアルバムをアルファベット順に分けて掲載しています*
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<J>
JOURNEY/フロンティアーズ  <ご投稿エントリー>
・・・アメリカン・ハード
*学生時代にコピーパンドで、私ベースやってました。みんな元気かな。(マ)80点

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス/Smash Hits
cover・・・
ぐわいんぐわいん 曲目等詳細
*ふんがー、ワイルドなジャケだぜ。
ジミ・テイクス・オーバー。ヘンドさんのベスト盤つうたらこれや

スマッシュ・ヒッツ!

ほんまのところ、師のアルバムでいっちゃん好きなんはこれでっしゃろ。白状しなはれ。ほれほれ。

はい、そうです。シングル大好きです。ヒットが嫌いな方っておるのかしら?むー。おそらくワシとは全然音楽の聴こえ方が違うに違いない。フォクシー。
げっちゅう。うちにあるのはオリジナル原盤バーコード付だぞ、ふぉくしー。ぎゃはは。
裏ジャケが最高です。めっちゃ似合ってるやんけ西部劇コスチューム。いやーそれに馬がかわいいですね。うま。
正確に言うとジミヘンドリクス・エクスペリエンスのヒッツ盤なんだな。で正確に言うとシングルじゃ無いのも多数入っているつう。
実際は何がヒットしたのか????
調べてみました。
まずは本国(^0^)英国から

6 Jimi Hendrix Experience Hey Joe Jan 1967
3 Jimi Hendrix Experience Purple Haze Mar 1967
6 Jimi Hendrix Experience The Wind Cries Mary May 1967
18 Jimi Hendrix Experience Burning Of The Midnight Lamp Aug 1967
5 Jimi Hendrix Experience All Along The Watchtower Oct 1968
37 Jimi Hendrix Experience Crosstown Traffic Apr 1969
1 Jimi Hendrix Experience Voodoo Chile Nov 1970
35 Jimi Hendrix Experience Gypsy Eyes / Remember Oct 1971
35 Jimi Hendrix Experience Johnny B. Goode Feb 1972

いっちゃん左は最高位です。おおお、あの曲も、あの曲も無いではないか。
それでは本国米国のヒットといえば

1967 Purple Haze Pop Singles 65
1968 All Along the Watchtower Pop Singles 20
1968 Crosstown Traffic Pop Singles 52
1968 Foxey Lady Pop Singles 67
1968 Up From The Skies Pop Singles 82
1971 Dolly Dagger Pop Singles 74
1971 Freedom Pop Singles 59

いっちゃん右が最高位です。マジかよ山水館。おみゃあたちヒットさせなかったずらかby殿馬。これではやっぱ本国はイギリスってことになるわ。
ド頭はもちろん「紫の煙、パーポー・ヘイズ」です。この小比類無きシュープリーム・ソングはこの前讃えさせて貰いました。杭は有りません。
本日は、本盤ドケツに収録されてますジミ師つうたらナンバ2はこれでしょう(当社調べ)のこの曲

フォクシー・レディ
FOXEY LADY
ずるい女

綴りは「FOXY」じゃ無くて「FOXEY」がこの場合正解です。よりずるい。もちろん「HOXY」じゃ無し。それだと5箱入り168円安いラッキーとなってしまう。
この歌のヒップでファンキーでヘイジーでグルウウヴィなことと言ったら、形容する言葉が見当たりません。体で示すしかこれに答えることは不能です。
それを身を持ってやったのが「ウエインズ・ワールド」のガース君。あんたはとってもフォクシー!!

それでは彼の姿と師匠の姿をオーバラップさせて聞いてみましょうやってもらいましょう。

気ぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
どばーん

ぞぞジャーぞぞジャー(フォクシー)ぞぞんぞズンズんじゃぐわー
ぞぞジャーぞぞジャー(フォクシー)ぞぞんぞズンズんじゃぐわー

湯の、湯は、給湯リトル ハートブレーカー
フォクシー
ユウノウ ユーは 甘あい リトル恋製造人
フォクシー

あへ俺はお前を連れて帰りたい、家
何にもしないからさ のう
丸ごと全部俺のものになっておくれ 丸ごと
おう フォクシレイディ

いえ フォクシー ふぉくし

今や 足湯 見えますよ
おうずるい
ユー・メイク・ミー、げらぺなスクリーム
フォクシイ おー、べいび、リスンナウ
俺は決めちゃった
俺は俺様の貴重な時間を無駄にすることにうんざりしてるぜ
丸ごと全部俺のものになっておくれ 丸ごと
フォクシレイディ

ひゃほーひゃっほー ヒアイカム

うえー家につれて帰りたいマジで ほほ
何もしないからさ
丸ごと全部俺のものになっておくれ 丸ごと
フォクシレイディ

ひあいかむベイビ カモナゲチュウ

フォクシレイディ とっても素敵
ちょうだいサム
フォクシイ フォクシイ フォクシイ

終わった


さすが人間ギター、本能全開丸出し男。軍隊をギターとスケベでクビになった師匠です。
イングランドの民が何が驚いたって、これ以前こんなにHな歌を演る奴がおったでしょうか。
おりません。師匠が1stです。
あ、だからシングルにしないでこっそり聴いたのか。。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

JIMI HENDRIX/エレクトリック・レディランド
cover・・・魂
*(マ)
/お勧め!/
100点

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス/アー・ユー・エクスペリエンスト?
cover・・・ぐわいんぐわいん 曲目等詳細
*ジミ・ヘンドリクス。まずはおよそギター触ったことがある人間なら永遠の羨望の人。ギターで生まれギターで育ちギターで殉職した。レコード聴いてはすげー映像見てはすげすげーCD聴いてはす、す、すげーって。これでも私、メイン楽器はギターなんすがこのお方を前にしてはとてもとても恥ずかしくて弾いておりますなどとは言えません。かすかに触ったことがありますくらいです。初めて体験したのは何時頃だろう。中学の時。モンタレー・ポップ・フェスティバルのあのファイアー点火。同じようにあれ見た人なら100%そうだろうけどそりゃびっくりしたわ。充分に異型の存在でそれは現在になってもそうであります。生国はアメリカはシアトル。ママはネイティブ・アメリカンの血をひき彼が10歳の時に他界、パパは庭師でサックス吹いたりする音楽好き。ギターをリトルジミちゃんに与えた。デルタ・ブルースから始めてブルースの歴史をどわーっと吸収、バンドも始めるが17歳の時に空軍に入隊。1年2ヶ月で足の骨折で除隊。軍で出会ったベース弾きのビリー・コックスとバンド作って音楽活動。仕事も声がかかるようになってアイズリー・ブラザース、ロニー・ヤングブラッド、リトル・リチャード、アイク&ティナ・ターナーなどのバックを経験すると。ニューヨークに行って自分のバンド、ジミー・ジェイムス&ブルー・フレイムズを始め、時は66年7月。ツアーで当地にやって来たアニマルズのチャス・チャンドラー氏。クラブで演奏してる彼ら見てぶっとんだ。思わず誘って英国へ一緒にゴー。この話、どっかで聞いたことが。あ、スージー・クワトロ嬢と同じパターンだ。で、9月に大西洋渡ったジミさん、元々アニマルズのギタリストのオーディションを受けに来てたノエル・レディング君をベースに、ジョージー・フェイムのブルー・フレームズにいたミッチ・ミッチェル氏をドラムにバンド結成。12月にデビュー・シングル「ヘイ・ジョー」を。トップ・オブ・ポップスに登場して大騒ぎ始まる。年が明けてシングル「パープル・ヘイズ」大ヒット。全英ツアーをウォーカー・ブラザーズのサポート・アクトで決行。そして5月にこの1stアルバム発売とこうゆう経緯となります。チャスさんと出合った時から彼の加速装置にスイッチが入ったのかな。そこから既に人智を超えた旅が始まったのかも。何しろトイレに行く時もギター離さなかった方と申しますから。メシ喰っては弾き、風呂上りに弾き、クソしては弾き、歯磨きながら弾き、私なんぞからしたら500年分位の分を1年で弾き倒したんだろかと。しかもきっとその度にマーシャルにシールドぶち込んでファズフェイス付けてワウワウ付けて歌いながら弾いておったに違い無し。付き合った周囲も偉い。そのままやりたいだけやらせて。まーやらせるしか無かったんだろうけど。素人のノエル氏、千手観音のミッチ氏と出合ったのも神様のお引き合わせか。このアルバム、もう既に全面ジミ世界です。3分平均の曲の中にぎっしぎしワンダーが詰まってる。頼むよエンジニアちゃん、紫色の音にしておくれとのたまわったそうな。果たしてこれはロックなのだろうかと常々感じてたりします。あくまで外観の話なんですけど。死ぬほど冷静になって聴くとカーティス・メイフィールド・スタイルのオブリガード、ディック・デイルのぶちかまし、アイク・ターナー鬼のザック・ザック・ギター、曲は加速したスタックス・ソウル、デルタ・ブルースのバックとリード渾然一体となった世界、ハチロクの体内時計、それらがロンドンの爆発ロック・スピリットで一挙にこないなったかと微かに見えて来たところで死にそうになってやっぱりこりゃジミ世界だと納得。そして何よりそれが最高のポップ・ミュージックにもなってるところが凄いぞ。パープル・ヘイズのこぶ平、ファイアーー!、フォクシー・レディ。とんでもなくキャッチーで魅力的です。この後のロック世界への影響、そりゃ大ながらまともに継承するとなるとまんまやるしかなくパロディみたいに。真の継承者は映画ウエインズ・ワールドのガース君かと思う次第。あのフォクシー・レディでの踊りで生きてるジミさんをわたしゃ見ました。(山)/お勧め!/200点 試聴はここで

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス/アクシス:ボールド・アズ・ラブ
cover・・・好きなジミヘン
*小粒な曲が多いとか言われるけどよく聴くアルバムです。好きです。(マ)/お勧め!/200点

*なんと言っても「リトル・ウィング」でしょう!数々のアーティスト(デレク&ドミノス、スティング)にカヴァーされた名曲ですが、このオリジナルを超えるものはありません。この曲以外にも佳曲揃いです。このアルバムこそジミの最高傑作!! (んどぅーる)さん/お勧め!/

ジミ・ヘンドリックス/バンド・オブ・ジプシーズ
cover・・・P−FUNK突入だったのに
*このドラムのジミヘンも好きです。このまま行ったら絶対にファンクしてだろうに。残念無念。(マ)/お勧め!/150点

ジミ・ヘンドリックス/クライ・オブ・ラヴ
cover・・・
ぐわいんぐわいん 曲目等詳細
*この世において人間ギタリストになった男が、あの世ツアーに天使の突然の誘いによって思わぬ旅立ちをした後、
地上に残した最後のアルバムとして1971年にリリースされたアルバム。

その思わぬ誘いが無ければ2枚組LPとして完成されていただろうと。
受け継いで為したのは、朋友ミッチ・ミッチェル氏、そしてエディ・クレーマー氏。
現在では1997年のCD「初日の出新昇日」として完全版と、そのクレーマー氏によりまとめられる。
それをもって決着とされ、過去バラで放出されたブツは皆、”墓場荒らし”認定されてる模様。

しかして

それはそうなんですか?
未完成は未完成か。本人が完成と認めていなければ。
最新デジタル技術によって音質格段に向上。
向上すればいいのか?
バラけてたものがまとめられた。それが完成品に近いからいいのか?
完成・・・
どこが完成でどこまでが未完・・・
熱いうちに打たれた、時代の空気を逃さぬうちに放出された涙。

いつのまにか決着されてはたまらん。

まだ全然、こちらでは決着しておらんよ。まだ墓の中に封印しないでくれ。

”墓場荒らし”か”故人の意思を見事に継いだ”か、判断するは、聴いた各民の為すことです。
非難されれば、製作責任者は一手にそれを引き受けなければならぬ。
それだけの覚悟は持って貰わねば当然。

私にはこの最後のツアーのタイトルとして予定されてた”愛の叫び”盤はいまだ脈々と熱々と生きてます。

完成直前であったことはわかる。一歩手前で有ったことは。
荒っぽい。とにかく。
でも、その荒っぽさが好きだ。
各曲で為されたギター・プレイ。これからどれが一番かと吟味したかも。
それが全部込みで入ってる。
それが一人ギター・バトル、自分と自分の格闘に。ギター・シンフォニー。
それが好きだ。

無念を無念と感じる暇も無く天界へ呼び出された。
もしかすると予感も有ったかもしれない。だからこその叫びとうねり、呻きが生のまま
こちらの耳に任されてる。

”自由”



あんたは俺の誇りを奪った
俺のベッドから出て行け
あんたは俺のカミサンにちょっかいを出す
それで俺は自分のソロを買う
俺の子供たちにまでちょっかいしやがるのか
あんたは俺の妻に向かって叫んでいる
俺の後ろから出て行け!
生きてここから出て行きたいなら

自由 自由
それが俺の必要とするもの
自由 自由
生きる為に
自由 自由
それで俺は与えることが出来る

あんたは俺の心臓を奪った
スパークする電気水
あんたは俺の魂を奪った
叫んでいるそして吼えている
自分でわかってるだろ、あんたが俺のガールフレンドにちょっかいしかけたって
あんたはヤクの売人を知ってる
そうだよ、俺は今、そんなのいらねぇんだ
たった今そいつをあいつの手から跳ね飛ばそうとしてたところだ

自由 自由
くれ
それで俺は生きられる
自由 自由
くれ
それで俺は与えられる
自由 自由
くれ
いえい
自由 自由
それが俺の必要なもの

べつに俺を愛してくれるって言わなきゃいけないわけじゃない
そうしたくないら
自分を信じた方がいい
もし俺を必要とするなら
それとも俺から搾り取りたいだけなら
あんたのナイフで突き刺した方がいいぜ
他の誰かを
それで俺は行くことが出来る 俺は自由の身になるんだ!

いえ あいつは正しい
真っ直ぐ前に
いえ、真っ直ぐあそこに
自由
それで俺は生きられる
自由
何とか与えられる
真っ直ぐ前に押してくれ
真っ直ぐ前に押してくれ
真っ直ぐ前に押してくれ
真っ直ぐ前に押してくれ
真っ直ぐ前に押してくれ



この冒頭曲だけでも、まるで決着してないす。
こちらでは。
”流浪””イージー・ライダー”・・・”直進””宇宙の人””天使”・・・

最後の窓に有るヘソのボタン押すのはもう少し待って下さい。

最後のメッセージのこの塊は、あまりに大き過ぎます。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

Jethro Tull /日曜日の印象
cover・・・
その男イアンにつき 曲目等詳細
*怪奇骨董魑魅魍魎唯我独尊楽団、ロック中世暗黒時代に颯爽と登場!!
その名も

ジェスロ・タル

18世紀の農機発明家、種蒔き装置、蓄力式砕土機を開発した方だとゆうその名を冠した。
ジャケでお披露目はデビューだとゆうのにいきなり爺さん集団。
演奏するはブルース、英国式ブルースとゆうことになっている。
と、こー書くといかにも鬱陶しい音楽がずらずらずらっと連発しそうです。

さてその実体は如何に?

ジェスロ・タルの親方は言わずと知れた左片足があまりに強靭な為に分身フルートを吹く際、
つい右足を上げてしまう病を抱えたイアン・アンダーソン親父。
1963年頃から故郷のイングランド北にてぶいぶいバンド活動行っておったとさ。
人気獲得、これは中央、ロンドンにても一旗上げちゃろと上京したのはええけれど何か上手くいかなくて、メンバーがごっそり田舎に帰っちゃった。
さー、困った棟梁、バンド職人を探すべく獅子奮迅。見つけたは、マグレゴリーズ・エンジンとゆうバンド。
そこのギタリスト、ミック・エイブラハム君と意気投合して、合体バンドを作ることになりました。
そこで活躍は、アンダーソン氏の同級生で有りましたクリス・ライトさん。
後にクリサリス・レコードを作りますこの敏腕君。マネージャーとして各所にデモを送りーの、
ついにMGMからデビューを獲得す。
サンシャイン・デイとゆうシングルで。
しかしまるで売れず。
が、めげずに片足上げてマーキー・クラブでめちゃんこライブしてたら徐々に人気が出て、
マーキー主催サンバリー・ジャズ&ブルース・フェスティヴァルでついに脚光ブレーク、
見事アイランド・レコードと契約、改めてデビュー。
ここに1stアルバム

日曜日の印象〜This Was

1968年10月25日に登場。アルバム・チャート最高位10位獲得だ。
その頃の英国、英国式ブルース・ブームの真っ只中。イアン親父もブルースきちがい。
ギタリストのエイブラハムちゃんもごりごりのブルースきちがい。
当然ブルースを演っておりま。
でも、何か違うのは、言行不一致男、イアン爺の為すこと。
作って来る曲は、真っ当なブルースとは、何か違うんじゃないかおめえみたいなんばっかっす。
そこにエイブラム氏とぎしぎし相克生まれる奇妙な感覚誕生。

そこが21世紀の今でもぶりぶりと音を立てて生きているのだ。

まずもって参るのが、A面ラスト・インスト、”カッコー・セレナーデ”
169本の吹奏楽器をいっぺんに吹くジャズ野郎、ローランド・カーク氏の曲のカバーです。
これがーーーワンダホ。
謎の円盤UFO、プリゾナーNO.6、サンダーバード、キャプテン・スカーレットなイギリスが好きな
大人少年の心を鷲掴みにするグルーヴィだよ。
はい、こればっかはアルバム買わねば存在がわかりません。
だいたいフルートってのは、どうも暗黒ブルースからぶっ飛んでしまう、すっとんきょーな楽器でして。
凄腕ギタリスト、ミックさんのばりばりプレイと合わさると、どうしても外道でしかしナイスな音楽にしかなりえれん。
それが、まー、不満でこのあと件のミックさん辞めちゃうんすけど。充分に理解出来ます。

この人間オリジナル満点パパ、男イアン・アンダーソンと二人リーダーでやっていけるわきゃあねえ。

な具合でこの盤は、タル永劫の歴史の中でもデビュー盤のくせに外れ外道アルバムとなってます。
黒くない黒いのをやってる唯一の盤。

シングルも出しました。

ア・ソング・フォー・ジェフリー

まるでヒットせず。するかーこんなん!ってわかります、ストーンズ・ロックンロール・サーカスでも演りました、
トラでトニー・アイオミ氏加えてやりましたフルート・ハモニカ・ブルース・ロック。



明日道に迷いそうな唄
俺の車を引き渡しに行かねば
あんたを一緒に連れて行くつもりさね
でもおめえはそこまでは行かないよな
見たく無いなら俺のすることを見るなよ
俺が言わない事はあんたには聞こえない
俺はそうしたい訳ではないんだが
俺は俺のやり方で続ける
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
俺はそうして欲しくない

毎日、俺は相も変わらずやって来る朝を迎える
俺はてめえに言い聞かせてるんだ
明日は俺に事を運んで来てくれる
今日には夢にも思わない事をな

吹く

明日道に迷いそうな唄
俺の車を引き渡しに行かねば
あんたを一緒に連れて行くつもりさね
でもおめえはそこまでは行かないよな
見たく無いなら俺のすることを見るなよ
俺が言わない事はあんたには聞こえない
俺はそうしたい訳ではないんだが
俺は俺のやり方で続ける
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
俺はそうして欲しくない



まるで当てつけでんがな。
そしてこれから為す一代ジェスロ・タルの道の表明。
そして実際、今の今まで貫いてやり続けたんだから、
このおっさん、只者で無し。

ここが、アンダーソン棟梁、世間へ殴りこみの第一歩であります。

妙な事に
今、バッチシその感覚ハマり、やたらとしょっちゅう聴きたくなる。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

Jethro Tull /スタンダップ
cover・・・その男イアンにつき 試聴はここで
いよいよ大変なことになってきたようです。
不況ドツボにハマり状態。
いつも行く激安スーパーで、最安値の日本酒だけが売切れになったのに続き、
ついに店に置いてあるフリーの求人誌が無くなりました。
これまでは異常に置いてある部数が少なく、
それはみんながとにかくパートでもバイトでも職が無いかと求めていた結果。
それが一部も無くなったどころか棚ごと無くなりました。
求人の口が無くなって求人誌自体潰れたってことかいな。
復活するつもりも無いってことで、もうヤバ過ぎです。
株価も底でBOX圏内。日本が持ち直したでー、株価上がるでー、
となってもアメリカが駄目。小手先で誤魔化して復活したようで、地銀資金が底付いてまたリーマンショック第2弾の空気が。
何しろアイツラ、例の金融で無理やり国の力を上げるって手法、大失敗したのに全然コりて無い。
以前の夢再び、同じことをまた続けてるそうな。
そりゃそうだ。モノを作って売ってってマトモな商売で上げていく手が出来ないんだから。
基本の仕組みが変わってないのに何とかしようってのが無理な話です。
な訳で、ドルが下がっていき日本だけ良くても円高になる。円高になると株価が下がる。
上がって下がってドンヅマリだー。先進国ってエバっても最早、先進後退国だよ。
そんな中、うちらの国はアメリカはもうあかん。これからはBRICSだってんで、後進成長国へモノを売りつける方向へ向かってます。
そこで売ろうとすればそこの貨幣価値に合わして低価格にせにゃいかん。
内需を上げろったって、みんなお金が無いから、これまた低価格にせにゃモノが売れん。
妙なところで合致してしもうて、これ本格デフレ。
デフレの恐怖は恐ろしいものです。互いに金を齧り合って貧乏競争することになる。
その行く末は・・・考えただけで怖い。
じゃ、どーすりゃええんじゃ?
政権変わって何とかなるんか?
少しは民主党、見込みのある手を言ってはいる。海洋資源の開発。日本の残る希望、メタンハイドレートの開発だ。
資源を輸出することが出来る国になれば、それを国有にして上がりを俺らに配りベーシック・インカムにして金を使えるようになる。
そして摘発がここのところ出て来てます。誰でも有るだろうと思ってた役人どもの甘い汁吸ってた所業の摘発。
水戸黄門であれだけ毎回やってるんですから、現実世界で無いはずは無い。
今までほっておいた分、そりゃ凄い額だで。ごく一部の奴らが吸い取って蔵の中に溜め込んでいた分。
全部吐き出して貰いましょう。
それでも・・・・
アメリカと同じで、ちゃんと商売して生きていける仕組みを作らない限り、やはり先進後退国入りです。

”経済成長無きところに復活は無い”

なんて夢見たいなこと言ってる限り無理。人口が減ってそんな事ありえないよ。ずっと成長し続けることも無理。
ディーヴォの中でもやっていける仕組みをお国には考えて貰わねばなりません。
その答えは・・・・・
このグループにあり。このアルバムに有り。

スタンダップ〜Stand Up
ジェスロ・タル

1969年8月1日英国発売の2nd。いよいよイアン・アンダーソン親分が八面六臂のフルート聖人になり、
朋友マーティン・バレ氏がギターで支え、めくるめくタル世界が全開発進した盤。
タルは唯一無比の存在です。世界中のどこにもイアン親父の個性と並ぶもの無し。
ですから聴きたければ多少値段が高かろうが、それが40年前のものであろうがそれを聴くしか買うしか無い。
さらにこの盤、ジャケットまでもトドメ差し。Wジャケ開くと、どでーんと立ち上がるバンドメンバーさんたちのさあどーだーの図。
楽しい楽しい立体ジャケだ。こればっかはどんなPCでもスキャン不能だに。
買わなきゃ味わえません。しかもLPサイズでこそ威力倍増。迫力受けたければレコードプレーヤまた買うしか無い。
&表ジャケの絵の何とも言えぬ味わい。か・・・かわいい。
裏ジャケ。後姿。か・・・・・か・・・・・かわゆいーーー!!
品物として持っていてこれ以上の幸せはありません。
それでこの中身の音楽の充実度と言ったら。
ブルースやってもタル節。ブルースですかこれ?いやイアン親父音楽です。
シングルカットされて欧州で大ヒットした

ブーレ

インスト。JSバッハ氏がリュートで演奏する為に作った曲。Suite in E minorの中のもののカバー。
18世紀のブツで、古いも何もそりゃ古いわな。
古過ぎて、もう時代とか流行とか無関係になってる。それをそもそも時代と無関係な連中がやったんですから。

無敵だ。

そうです。何は無くとも江戸紫。
唯一無比の存在になって己の価値を高めることこそ、至極真っ当な道なのだ。
下世話に申せば、ブランド化すること。
先進国と不遜にも自称する国は、それだけ並大抵のものではない皆の努力による技術の遺産が有ります。

モノが違うぜ

って自慢していい筈のものが。
それを後進成長国の皆さんに、それに値する値段で買って貰えばいい。
何は無くともそれを手に入れることが夢の存在になる。
夢と大げさに言わずとも、それがその値段なのが当たり前と、だいたい当たり前なんだからそうしなきゃ。
それっきゃ手は無いかと。
それをなー、無理やり大量に売りつける為、彼の地の人々を、はした金でこき使い、
それでその国の貨幣価値が上がって給料が上がり人件費が上がったらポイっと工場閉鎖して、
次の安い国で作って安く売るってやり方(G何とかって服屋でんがな)やったら。

末は地獄の9丁目。

超然たるバンド、タル。
だからこそ全然あかんって方もそりゃ多かろうが、そんなこたあ突出した個性野郎どもにとっては当たり前のことで、
うろたえる事一切必要なし。
堂々と聴くこちらも誇りを持って、幸せを噛み締めてやる。
タイトルもそれを求めているぜ。

立ち上がります。

(山)/お勧め!/250点 曲目等詳細

Jethro Tull /ベネフィット
cover・・・その男イアンにつき
 曲目等詳細
よくおタナは三代目で潰れるなどと言いますな。
初代が何も無いところから裸一貫で始めて、何とか形にする。
そいつを幼い時から手伝わされていたのが二代目。
大体が海のものとも山のものともわからんことですから、付き合ってくれるのは身内しかおりません。
で、年端がいかないうちから付き合います。そして何とか軌道に乗った頃、言いますな。二代目は。

「親父のやり方は好きだけど、俺は俺のやり方でやってみてえんだ。」

すると大抵、初代は怒ります。

「てめえ、まだ青二才のくせに生意気なこと言いやがって10年早いわ、好きにやりたかったらこのウチを出て行きやがれ。」

だもんでほんとに生意気な口をきいただけでまだ何もわかっちゃいない二代目は家を追い出されます。
仕方が無いからまた自分でやり方を見つけて、初代のやり方を思い出し、違うことをしようとし自分のおタナを構えます。
で、大変な苦労をして成功したとしましょう。
大変な苦労をしますから、生まれた子供、三代目に何も教える時間は無し。
同じ苦労をさせたくないから甘やかします。
一応は、言いますわな。

「お前、ロックってやつはな。反逆しなきゃいけねえんだ。てめえで、自分のやり方を見つけなきゃいけねえ。
わかったか?」

「わかった、父ちゃん。」

素直に聞いております。あ、ここ笑うとこですから。
はい、すいません。
そんなわけで三代目はそこまま二代目のやったことをやっちまって、次第に新鮮味が無くなってオタナは潰れる。
めでたしめでたし。

めでたくありません。
けどまあ、そいつは結局、三代目自身の問題ですから、勝手に好きにやりやがれ。自分で何とかしなさいな。

とか長い前フリの末、本題です。
ここに二代目の初代を超える為、そりゃもう己を濃くせざるを得なかった野郎のアルバムござい。

ベネフィット
〜Benefit
ジェスロ・タル

言わずと知れた英国の名工、イアン・アンダーソン笛吹き率いる楽団の三枚目アルバム。
前作「スタンダップ」でついに、これが俺様だの世界を作り上げ、ようやくついにおタナ大繁盛になった1970年4月20日の出来事。
新店員も雇いました。鍵盤師のジョン・イーヴァン君。しっかり働いておくれよと大番頭のマーチン・バレさんと共に励まして。
けどまあやる気ますますあれどもそこは人間。初めて大忙しのあとです。少しは疲れてる。
自分たちでも気付かないうちに。だがそこはロックの黄金黎明時代1970年。やらねばならぬやらねーばー。
しかも今のうちなら色々新しいことも試せる。やるべやるべ。
けれんども俺だ俺だで初代を超えた二代目ですから。結局は俺だ俺だになってしまいますところが最大の魅せ所。
それがたまらん味わいでして。

そうそうシングルも出しました。こんな偏屈楽団なのにこの連中、出すもの出すものほとんどヒットしてたんです。
出したのは

インサイド
〜Inside

ところがこれに限って全然ヒットせず。
それはまあ、アルバムは大ヒットしてますから、それだけロックがアルバムの時代だったって訳で、
この歌のせいでは全然ありません。
と言っておこうかね。

どこの場所でも俺は何かを始めることを躊躇したもんだ

心底、また人生を楽しむ為に
だが俺はそうするつもり

近所で散歩してくれよな
で、いつか俺が楽しくなるようにしてくれ
外ツラからそうさせてくれるように
そして内ヅラからも アンタと一緒に

俺は街角に座っている 気分良く
入ってくる金は無かったさ
でも悲しくなんかねえよ
そいつは俺が飲んだ中でも最高のコーヒーだった
で、俺は何にも気に病んだりしねえ
何故って俺たちはやり遂げたんだ
ここで内っかわでも外側でも 遥か彼方

そして俺たちは笑うだろう、そして唄う

ここで俺らのダチが連れてくる誰かを捕まえてくれ
夕方のお茶のために
年寄りのジェフリーは3人になるって訳だ

公園を散歩してくれ
暗闇の風はそうするぞ

アンタの為の音楽みたいな音か?
そう、俺はそいつは俺のためにそうしてくれると思ってる

ななーなーなな
ななーなーなな
ななーなーなな
ななーなーなな

アンタは料理が出来るか?縫い物が出来るか?
ああ、俺は知りたくもねえ
そいつはアンタが心底必要なものなんかじゃないだろう
暇つぶしするために

子羊を数えている 羊を勘定している
俺たちは眠りにつくさ

で、生きる新しい日に目覚める
そしてアンタをいっぱい愛してる

なーなな
なーなな
なーなな

ななーなーなな

どうですか?ちょっと疲れてるでしょう。
しかしメげません。再び立ち上がるそのさま。
あんな風貌ですけどまだ若いですから、一日でもぐっすり寝ればまた元気いっぱい。
で、ぐっすり眠れたのかな?

あ、そうそう。最後にもう一席。
なんだかんだ申してもタルはタル。こいつはもータル漬け。
好きでたまらぬ一本ドッコビートのこれをばご清聴ください。

師匠
〜Teacher

ああ、夜明けは来ている
俺の鐘をヤツが鳴らしているのを聞いた
ヤツは言った
「俺の名は師匠、まあテメエでそう呼んでるだけだがな。
で、お前さんに教えなきゃならん授業をしよう。
そいつは古色蒼然としてるがな
俺はソイツは真実だと言わにゃあならん

飛び出せ 廻りを見渡せ
ちょっとばっかの楽しみだと思えよ
誰も彼もを嫌ってそこに座ってるなんてナンセンス

男は島なんかじゃない
そしてそいつの城は家なんかじゃ無いんだ
鳥は飛び立ったら、巣など何の意味も無いんだぞ。」

ちきちきちきちきちき

それで俺は旅をした
俺の世界を海の中に放り入れた
俺と師匠は行った
師匠は俺の代わりに楽しみを見つけてくれたのさ

おい、アンタ、どうするつもりだ
お前さんは何て言ったんだ?
日焼けして、手酌して、ベッドに寝ている
俺は世間に馴染もうとしてる
けど俺には見つけられないみてえなんだよ
俺が求めていたものを
心の中で何かを得れるようなもんを

ちきちきちきちきちき

フルート!

ギタア!

それから師匠は俺に言った
それは楽しみでいっぱいのことだった
彼のチケットをありがたくいただき
全部丸ごと、俺はやったよ

おい、アンタ、どうするつもりだ
お前さんは何て言ったんだ?
日焼けして、手酌して、ベッドに寝ている
俺は世間に馴染もうとしてる
けど俺には見つけられないみてえなんだよ
俺が求めていたものを
心の中で何かを得れるようなもんを

ちきちきちきちきちき

どうでございましょう。初代に対する愛憎半ばが、疲れてますからむき出しに出ております。
正直者にしかなれねえ野郎、それが男イアン・アンダーソン。
わたくしはそんな彼が好きです。

山田君、イアンさんに座布団30枚!山)/お勧め!/250点 試聴はここで

Jethro Tull /Aqualung
cover・・・
その男イアンにつき 曲目等詳細
*世界の超個人、イアン・アンダーソン氏率いる
ジェスロ・タル
1971年に世に問うたアルバム

アクアラング

でございます。なんつたって世界の超個人すから、この面白おっさん、地球上のどの場所で生まれたとしても片足上げて横笛ハメルーン吹きとなって我々に襲い掛かって来てくれたに違いありませぬ。
そしてこの盤、4作目。いよいよ爆発イアン節。
ジャケからしてナイスっ。
「このわんこ、おめーらに渡してたまるものかーっ。」の図。
裏を返せば、「おーよちよち。おじさんが守ってあげるからね。安心してお食べ。」
犬「うげ、まずそうだけど食べます。」の図。
これはもう絶対いい人で、正義の味方です。
この生活姿勢に共感なされた方はイアンおじさんの全てを受け入れましょう。あらゆる所業はあなたに良かれとやってくれていることです。
「わけわかんねえよ。」と時にちらと思っても大丈夫。30年後には良薬は口に苦し状態で確実にあるあるより体に良いです。
何より必殺代表曲2曲入り。
これがまた我々ジパング人に贈ってくれたんですね嬉しいですとありがとう言ってしまうようなブツなんです。
それはタイトル曲

アクアラング。

シングルになってないんだよな、これ。おっさんの価値基準は超個人すからちとばかしちゃいまんねん。カットしたら大ヒット間違いなしだろうに。
金はいらん。いるのはあなたの喜びだけ。


公園のベンチに座っているのだ
子供少女たちがいやーな目で見やがる
彼の鼻からは鼻水たらーり
脂ぎった指を汚らしい服にこすり付ける
冷たい日の光で乾かすのだ
こってこてパンティみたいなもんだと見てね
死んだガチョウみたいに感じて
ぶち壊れてる自分の運をちょっとばかし吐き出して
太陽は裸でいるには寒すぎる
そして老人は一人ぼっちで彷徨うさ
時を費やし
それいかないって彼は知ってる
足はやたら痛む
角を曲がって
湯のあるところに行き
足を暖めよう

一人ぼっちなんだ
軍隊は辞めさせられた
救世軍と一杯のお茶
アクアラングは私の友
簡単には始められないんだ
惨めな老人 あんたが見てる それが俺だ
まだ覚えてるかね
12月の霧の風
氷であんたのヒゲを剃り、痛くて叫んでしまう
そして最後の震えを止めるために往生し
深海へ潜るダイバーの音みたいだ
そして花は春に気違いみたいに咲く


ううう。おっさん、あんなひょうきんな顔してこないなきつい歌歌ってたのか。しかもやたら言い回し難しい。
この解釈が良いかどうかさっぱし自信無しです。
それ自覚してのあの奮闘努力のサービス・ステージングなのでしょうか?

そして
ロコモティヴ・ブレス
蒸気機関車のあえぎ

いっぽんどっこ洋楽演歌の最高傑作です。水前寺さんや北島のおやっさんのカバー聴きてぇ。こぶし使えるぞ。
是非何とかたのんます。


狂気のシャッフルを奏でる
蒸気機関車のあえぎ
常時敗者のために走り
行く道は自滅の道
ピストンの胎動を感じ
蒸気が吐く息を引き裂く
老チャーリーが操縦するその列車は止まることを知らない

彼は自分の子供達が駅で飛び降りるのを見る
一人 また一人
彼の女 そして彼の真の友はベッドの中でお楽しみ中
彼は廊下を這って行く
自分の手と膝で
老チャーリーが操縦するその列車は止まることを知らない
止まることを知らないのだ

彼は聞く 静かな咆哮を
落ちてくる天使を捕まえる
そして常勝者は玉でヤツを手に入れ
彼はギデオンの聖書を拾い上げる
1ページ目を開く
老チャーリーが操縦するその列車は止まることを知らない


はい、わかった子は手をあげてー。はい、いませんね。先生もわからないだよー。けけけ。
それではー。これからこの曲を百回聴きましょう。
そしたら百倍染みてくるからねー。
何、嫌だ?
何をゆう。イアンおじさんはもう1万5千25回もこれ歌ってるんだよ。
止まることを知らないのだ。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

Jethro Tull /Thick As A Brick
・・・
その男イアンにつき 曲目等詳細
*タル、イアン・アンダーソン氏により弾き語りアルバム、43分にわたる、壮絶なバックの演奏付の。御伽噺風であります。
英国ジャクソン・ブラウン、英国ニール・ヤングでありますから彼独特の声、旋律に惚れてしまうともうどこまでもやってーーーとゆうことになります。A面B面1曲だからどこまでがどこまででどこまでなのーつー人にはとても辛いのでありますが、やらしときましょう。出てくる音に浸っておればよろしい。生色強く優しい音が貴方を悦楽天国の住人にしてくれるますぜ。結果としてのプログレとゆうことでメロディによりそう変拍子が気持ち良いのです。(マ)


うーむ、やっぱ週刊ロック青年のデザインは、最終的にこれにしたいなあ。
この新聞ジャケ最高。と心底思ってしまうは

ジェラルドの汚れなき世界〜Thick As A Brick
ジェスロ・タル

1972年3月3日英国にてリリースの4枚目のアルバムです。男イアン・アンダーソンついにやらかす。
LP一枚分で全一曲。気持ちいいくらい一曲。43分50秒。
まさにステイヤー、天皇賞春。組曲とか部分で足して足しててなもんでも有りません。
どう聴いてもこれは一曲です。
他人事ながら印税の扱いはどうなるんだろうとか思ってしまう。
これで一つ分てば・・・俺の今やってる仕事もこれに近いんすが、全然違うのは思いっきりしたくてこうなっちゃったってことだな。
まずアルバム一枚分のタイム感覚が身に付いてます。そしてA面B面半分半分の感覚も。
それだけの分量の話がイアンおじさんの頭の中で生まれちゃって、
スタートを決め、ここでは静かに折り合って流し前半の最後に勝負の趨勢を決め坂を静かに昇り前を捉え
最後のコーナーで一挙にスパート、もう元には戻れないんじゃ無いかと心配するもキチっと〆て1着でゴールイン!!

はい、すべての騎手の皆さん、聴いて下さい。これがプロの騎乗です。

全英最高位5位。全米最高位1位。アルバム・チャートでですけど・・・シングル・チャートで1位と同じだあ。
しかもB面が無いんだもんな。何とも。
編集部分は無い。勝手に断言。
歌を基本にバンドで音を付けたらこうなる。
インプロ部分も無し。何回やってもこれと同じになる。

まさにレンガの様に分厚い一枚でござります。

で、なしてそんなに売れたのか?わかりやすかったのか?
歌詞をばちょっくら見てみると・・・さすがに全部は出来んけど



これが、貴方がたに何か関係あるかどうか・・そんなこたあ気にせんで下さい
私の言葉は、ささやきですが、耳が痛いかも
貴方に何か感じさせるかもしれませんが、でも考えて貰うことは出来ません
貴方の精子はドヤ街の中に・・貴方の愛はシンクの中に有ります
そう、貴方は自身で思ってる以上のフィールドに達し、
すべての貴方の動物と取引をし、あなたの部下はレンガの如く分厚くどうやってなれると感じるかわかっておりません

そして砂の城の良き所業は全てを一掃いたします
道徳的乱闘の防ぐこと出来ぬ潮の下において
退却の鐘がテキトーに終わりの音を打ち鳴らします
最後の波が新たなる道を見つけた印のごとく

しかし貴方の新しい靴はかかとで履かれることになり
貴方の日焼けはあっとゆうまに無くなり、そして
あなたの部下はレンガの如く分厚くどうやってなれると感じるかわかっておりません

そして私の感じる愛・・それはあまりにも遠く離れ
私は悪夢 本日たった今抱いた
貴方は頭を振って、それは恥ずかしいことだと言います

わたくしを年月を超えて戻して下さい
わたくしの青春時代に
レースと黒のカーテンを引いて、すべての真実をシャットアウトしてください
長い歳を超えて私を戻して下さい
彼らに歌を唄わせてあげて

見てみろ!
息子が生まれた 私たちは彼が戦う戦士だと宣言する
肩にはにきびがあり、夜にはおねしょをする
我らは彼に取引をする方法を教え、モノポリーで遊ぶ方法を教え
そして雨の中で歌う方法を教える

・・・・



これで最初の2分くらいかな。
えーーー、訳わかりません。少なくともここまででは。
この先おそらくジェラルドの汚れなき一生の物語が面々と綴られる模様で。
それは多分、日本盤の、もし対訳が付いてれば、それでわかるかな?
わかんないかな?
こうやって無理やりでもほぼ連日、歌詞と格闘してますと、日本盤の対訳もかなり無理筋で意味をとにかく通そうとしてるとこあるの、
発見したりして。
おいおいそりゃないだろと思うとこもかなり。
てこたあ、
ほんまに噛み締めるには、各自格闘して貰うほか無くて、でもこの盤はさすがにそりゃきつー。
で、
延々と何がどうなってるだろうって、このウルトラ・ドラマチックな展開を聴きつつ悶えるのが
これから多分一生続きますんで・・・・

飽きません。

妄想は延々と永遠なり。

しかも感触がロンパールームでやたらと人懐っこいもんで。
困るでは無いか。

しかしほんまのとこ何がどーなっているかわからんでも、最後は1着でゴール。
その圧倒に拍手が出て沸き上がります。

それでいいかの。
 試聴はここで
/お勧め!/200点

Jethro Tull /パッション・プレイ
cover・・・
その男イアンにつき 曲目等詳細
*いやージャケを張りたかっただけです。なんちゃって(^0^)。ジェスロ・タル73年の巨大シングル、パッション・プレイ。両面1曲だから半シングルか。生まれてからこのかた好きなようにやりたい放題やってそれがまたウケにウケちゃったもんだから調子に乗って2枚目の巨大シングルを作ってしまいました男イアン・アンダーソン。プレスの皆様にはやれ難解だとこってんこってんに叩かれたもののアメリカのアルバム・チャートでは最高位1位。1位でっせこれが。わからん国だアメリカは。ちなみに本国英国では最高位13位。アメリカ人、いかにも英国ってのは嫌いなはずがタルさんだけは別。これは英国を見ないでタルを見てるのだなきっと。それだけ一旦この比類の無い味わいに引きずり込まれると抜け出せません。「難解」とか言いなはるけどあんたタルに何を求めてるのってなもんだ。このてんてこ舞いな関節15箇所外した踊り子静かに2時間かけて反転サウンドが無ければ彼らではあーりません。そしてこのパシオン・プレイはその究極。熱に浮かされたように音楽を作り続けて気がついたらこうですから。こりゃもうしゃあないわ。おっかなかったら近づかんことでっせ。火傷します。現在輸入盤しか入手出来ません。歌詞の内容がわからんど。しかーし心配御無用。どうせ読んだってわからん。これは音楽、歌ですからところどころ飛んで来て自然に入ってくる言葉から世界が広がります。しかもこれだけ音がこれだけですからいいじゃないっすかもう。もうって言われてもねえ(^0^)。それにしてもえらい情熱。考えられないほどのモチベーションだわ。よく演奏覚えられるものだ。若い頃はこのような長尺ものは全然私あきませんでした。コンパクト&ポップ&キャッチーが好みの基本なんで。それがまー歳取ったんでしょうか。最近は全然平気。もっともっとてか。これじゃ時間も速く過ぎて歳もとるわなあ。まあタルさんだからこう思うんですけど。まんまと術中にはまってます。はまった人間にはとてつもなく素敵な名盤。最初に買ってしもうた人は・・・。あなたの不幸を。ご愁傷様です。せっかく買ったのだから100回は聴きましょう。後はもう無敵だ。音楽の筋肉付けてパンプアップしよう。(マ)/お勧め!/120点

Jethro Tull /War Child
cover・・・
その男イアンにつき 曲目等詳細
*本日の感謝盤は「完璧なシングル」の
「バングル・イン・ザ・ジャングル」入り
「ウォー・チャイルド」アルバムをば。演ずるは天上桟敷の吟遊おじさん、イアン・アンダーソン率いるジェスロ・タルご一行です。
ここまで全2作のアルバムが連続1位獲得とアメリカでは本国を凌ぐ人気、なーんでか。さぱしわからん。思い切りイギリスンなのに。歌詞もわかりやすいとは思えず音はくんずほぐれつ、曲の長さに至っては片面1曲当たり前だぞ。でも人気者なのだ。音楽の素晴らしさ、そりゃもうなので、これが当然といやあ当然か。で、みんなシングル・ヒットだって欲しがってる。でもなあ前述のように曲が長いんでそもそもカット出来ん。そんな中、73年の「リビング・イン・ザ・パースト/最高位11位」に続く70’s2大ヒットの一つが入ってるアルバムが登場。最初は映画のサントラで企画したものの、映画の方は頓挫いたしました。地上に降りてきた悪魔と神様が人間の白サザエさん、黒サザエさん物語を眺めるとゆうものだったらしく。多分訳わからんだろが見てみてー。ご存知の通り、親分イアン・アンダーソンは生まれた時からもう立派なタルさんで、電波星クエーサーのようにずうっと歌を歌って来ました。こんなん節の。24時間イアン状態の中、時々チャンスを伺って周囲のイアン党員がバックで参加、アルバムを作っております。党幹事長はギターのマーティン・バレさん。もうばればれ。政策製作責任者はテリー・エルスさん、今回もがっちりサポート。前作はアルバム内1曲、巨大マキシ・シングル状態でそうゆうのはやりつくしたと、今度の目玉は色んなジェスロをご覧あれ。録音もアメリカ仕様、AMラジオにぴったしの中音域ふくよか型、それを象徴するのがキラー・シングル「バングル・イン・ザ・ジャングル」だ。録音がそうであれいつもと変わらぬイアン節連続の中、突然現れるポップ・チューン。これもいつもと変わらぬけど突然それこそ神様のいたづらでそうなったのきっと。やったと廻りも大喜び、素敵なシングルにしてしまいました。曲に合わせて猛獣の効果音入れるは、豪華かつ厚ぼったく無いストリングス挿入するは、音の感触はそれこそ同時期のキャプテン&テニールさん、ニール・セダカさんと同じ。メロディがもう最高。こちとら日本チャイルドにとっては、謎のインド人歌手チャダがお送りする北国演歌かってなもんで、金曜夜の10時の東京12チャンネルで紫色のスーツ着て歌ってもらいたいですイアンさんに。全く違う方から作ったのに音楽ってほんと面白いもんだ。コブシ込みではまる。題名は「密林挽歌」。

♪椰子の木荘立ち並ぶ密林を縫って歩く、
暗闇にいるお猿とご挨拶、きー。
水飲み場に降りていって、毎金曜には飲んだくれるぞ。
やつらのナッツを食って、レーズンは日曜のために取っておくのだ。
ライオンと虎が物陰に潜んでいやがる。
素早くて怠惰、緑の草原で眠っている。

さて、密林で失敗でもやらかそうかな。
わしのとってはそれが最高。
愛したい時にはわしは虎に変身。
うまくいかなかったら蛇に変身じゃ。

たった一言、ガキどもがそこにいると言ってくれ。
背中に凶悪な爪を立てたままぞっとする寒気を放出してる。
あんたの肩の上にわしが突っ立っているのは嫌ですかい。
雷さんとその光は別に珍しいものじゃ無し。
わしは墓石に「今夜の夜食をありがとう」ときっと書くだろうよ。
わしら動物がやってるこのゲームは天下無敵だわい。

と歌う内容は、わかるような、わからないような。とにかくジャングルで大暴れ、今夜の僕は森の4番バッターがおーって調子でオオウケの模様です。テンポもばっちり早歩きリズム、当然の最高位12位。ベスト10に入らなかったのはそりゃもうロックだから。私もこの曲でジェスロ・タルに入道しました。今でもお宝曲。これで存分にイアン歌に親しみ、アルバムに突入、するとまあ、目玉ごんぐるり。買ったからにはこんちくしょうと繰り返し、10回目にはタイトル曲にやられ、そうなったらしめたもの、残りも全勝、全勝したら全ジェスロ・アルバムもとなるは必定。おめでとう。

最後に「密林挽歌」のコードはとゆうと。2フレットにカポして貰って前段が Am Dm E7Am / E EG Am AmG / E EG Am GA /、サビリフレインがF FG C / FG G Aって感じです。マイナー責めで始まってサビではメジャーで解放と。でもマイナーの時は明るくメジャーな感じで、サビが逆に哀愁溢れちゃうてのがまた。不思議なおっさんイアンさん。
(山)/お勧め!/120点 試聴はここで

Jethro Tull /Too Old to Rock 'N' Roll: Too Young to Die!
cover・・・
その男イアンにつき 曲目等詳細
*やったるでぇ、いつでもかかって来いやー
の毎度御馴染み、北斗の拳ポーズで決めるのだ
男イアン・アンダーソン転じてジェスロ・タル団の1976年アルバムが

ロックン・ロールにゃ老だけど死ぬにはチョイト若すぎる

歳だけどって、イアンおじさん47年生まれだからこの時29歳ぢゃないですか。そりゃ若過ぎる。
つうてもルックスは立派なおいちゃんだもんな。昔の人は大人だなあ。もっともこっちが子供の時に見た人なんでそう思うのかもしれんと思う今日この頃
。自分だって2,30年前と大して変わってないのに今のガキ、あ、失礼、若人からみりゃ正真正銘親父やろな。てことは実際大したこと無いです大人なんて。安心しろガキ、あ、失礼、若者ども。
そんな思いを込めて作ったと思われるこの盤。
パンクなるものの登場がいつのまにか周囲に臭いたち「やば」。俺は変わらずバリバリだぜ。バリバリです。68年から毎年1作づつこのややこしい音楽を作り続けてまだ足りないてば。音楽もややこしいけど歌った歌詞の膨大さもとんでもなく、そしてステージでは動く動く、八面六臂、カメラ目線。その割に歌声はクールで、生演奏映像を見てるとステージで活躍担当イアン・アンダーソンAと生でアフレコ、歌声担当のイアン・アンダーソンBがいるんじゃないかってゆう、不思議な感覚に囚われるんです、それがジェスロ・タル。しかもステージ担当のイアンAさん、どう見てもお笑いさん。モンティ・パイソンの世界。ジャケじゃ「あたたたた」してるけど。そこまでやるかって己をさらけ出す有様見ますと、アメリカで人気有るのも頷けます。
だって面白いもん。
さてこのアルバム、クリサリス・レコード番号が1111。いや目出度い。フィーバーさね。
さて問題です。クリサリスとはどうゆう意味でしょう?
答えはCMのあと(←最近のTVのこれ、むかつく。)

当方所有の例によって秘密ルートから入手したLPは豪華Wジャケ外盤です。中にはアメコミこと略してアメリカン・コミックがどわ。この前、紙ジャケ化された時、これもちゃんと復刻されたと聞きまするが、CDだと字が見えないんじゃないか。
ってことで特別ヴァージョン、でかくしておきました。(日刊ろっくす、及びアルバムレビューページでご覧の方、是非どうぞ。執念でスキャニングしたよ。)。ぎゃはは、こんなバカなことするのはうちだけだとご満悦してたら他にも2箇所バカがいました。検索したら。世界3バカです、よろしく。
でかくしたはいいけど、今度は外盤なんで漫画の噴出しの内容がわからなかったりして。
絵と乏しい英語力で悶絶して解読すると
・・・
主人公はレイ・トーマスっておっさん(レイ・デイビス氏じゃないよ)
気が付いたらロンドンブーツ好きな自分が時代遅れファッションな野郎になっていたって昔はぶりぶり言わせていたミュージシャンらしい。
ある日、TVのクイズ番組に応募したら(けっこうセコイ)、当選しちゃって出演することに。冷蔵庫当てたのね。その時、高級ホテルでの宿泊招待されたら調子ぶっこいて有り金全部使って、次の日からは安ホテルに移動。「くそー」って腐ってたら、街で「アナタって昨日TVに出てた人ね」ってイケイケ女人さんに声を掛けられて、一緒にタクシーでお出掛け。一杯飲んだあと、うまいことしようとたくらむも飲み屋で「ちょっと素敵に着飾ってくるからここで待ってて」って言われて待ってたらすっぽかされてやんの。からかわれたのだ。暇な人もおるもんだ。そのパブ飲み屋で旧友とばったり出会って、「俺たちはすっかり古代の生物になっちまったなあ。」と言われて「俺はお前と違う。これからイカシタ女人とデートだぜ。」とかいきがって、結局ふられる羽目に。すっかり落ち込んだレイちゃん、故郷に戻ってさらに考え込んじゃいます。「そーだ、バイクでぶっ飛ばせばあらゆるオナゴは俺にメロメロだぜ。」なんて大人に有るまじき思考に囚われて街をぶっ飛ばすも、
どっかーん
スピード出し過ぎて自爆大破。命からがら入院。
意識朦朧の中、老看護婦さんに「彼はロックンロールには歳だけど、死ぬには若過ぎる!」と声を掛けられてます。夢の中ではかってトップ・オブ・ザ・ポップスに出た栄光の日々。
そして良かったね無事退院。病院から出た彼が街で見たものは若者たちの50’sファッション。流行が一周して戻ってきたのだ。
「おや、あいつらは俺みたいじゃないか。」って元気取り戻して、再びバイクに乗ってぶっ飛ばせば、今度は女の子にモテモテ。
その中の一人と自宅にしけこんで、xxxの後タバコをふかしながら
「あー人生ってのも悪くないな、チェッカー・フラッグがまた振り下ろされたぜ。」
その時、一通の電報到着。
「次週に続く。レイ・トーマスはポップ・スターになります。」
・・・
次週に続くっていつのことだー。
この何とも内容があるんだか無いんだかわからんお話、元はミュージカルにしようと目論んだものだったそうです。誰もかまってくれなくて、そんじゃアメコミだーって。
でもね。音楽を聞くと全くこのコミックと空気が合いません。だっていつものジェスローなタルなんだもん。どイギリス。
このやたらとハッスルするもズッコケてる自覚してない二面性がイアンおじさんの素敵なとこでして、どうか勘弁してやって下さいまし。
よってファンにとってはこれくらい楽しい盤は無く、初めて聞こうって方にはとてもお奨めできません名盤、
どうしましょう。
もし何かの縁で御宅に訪れました際に「うえ」となってしまいましたら、どうか見捨てないで、熟成寝かしてやってくださいまし。出来れば。
そうすりゃあ、いつか一回りして・・・。

表題曲は完璧なシングルです。それは次週に続く(いつのことだー)。

あ、忘れるとこだった。クリサリスって「さなぎ」って意味だそうです。だから育ってチョウチョのマークなのだな。

(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

Jethro Tull /神秘の森〜ピブロック組曲
cover・・・
イギリスの森 曲目等詳細
*黒いピーターラビット、ブレーメンの笛吹きの案内で森の向こうの古城探検の巻でござい。70’s後半ジェスロ・タルの快心の一撃です。濃いですぞー。つったかたったたたんかとんちゅうイアン節炸裂。歌も演奏も。よくぞバックも付き合ったちゅう感心感心の一枚なのだ。ヘビーなギターは無しよの英国演歌なサウンドでそれがまたアレンジのくんずほぐれつを楽しめて右脳のアクロバットです。どこからどこまでが普通のビートかいなな変拍子が気持ち良い事、それが無理やり取ってつけたものじゃなく歌にしっかり寄り添っているから自然にのれちゃいますだ。取りあえずプログレにジャンルされているようですが実態は孤高のジャンル「ジェスロ・タル」、この声やこの音が性に合わない方にはとんでもなくすっとこどっこいな音楽にしか聴こえないかもしれませんがアクの強さに慣れてしまうとこんなに幸せな時を過ごせるものもなし。イアンおぢさんノリにノッたこの盤は優しさ、風雅も満点で最初の一枚に最適かも。森の空気はおいしいぞ。(マ)/お勧め!/200点

-リンクは紙ジャケ。すぐに無くなるかもしれん。その時は輸入盤で。

Jethro Tull /Heavy Horses
cover・・・
イギリスの森 曲目等詳細
*孤高の辺境人イアン・アンダーソン王が率いるジェスロ・タル、77年の「神秘の森」に続く芸能人スポット盤邦題「逞しい馬」だー。前作で突入のブレーメン・トラッド路線は今回も引き継がれて今度は森に生息する動物達の物語であります。ムツゴロウさんかー。音楽など日頃縁の無い人でも競馬好きなら2頭一人引きするイアン王のお姿を見てつい買ってしまうかもしれん。馬体診断などせないように。ほんとに買ってしまったら中身を聴いて腰抜かすだろなあ。馬出走と言いましても決して平地の芝2000m天皇賞では無くて障害競走です。しかも英国荒野&森競馬場、やれ岩場有り川有り底なし沼有りでもう大変。疲労が蓄積してる人はギックリ腰になるやもしれません。治療がうまくいけばマッサージにもなるよ。てな具合で冒頭から暴走するイアン節、メロディに絡みつく変拍子の嵐、やっぱタル共和国の音楽はこうしてくれたらもう嬉しくて涙が出ちゃうだって女の子だもん。もう既にこの味わいにはまってしもうた人は1曲目「そしてネズミ警察はけして眠らない」の最後で「ネバー・スリープスネバスリープス」と一緒に片手上げて頭バッキンしてるでしょう。まだタル世界に入って無い方もここでついやってしまったらもうおしまいです。貴方も仲間だ。最初は頭こんがらがり何じゃと思ってもまあせっかく買ったんだから5回くらいは聴いてくださり。そしたらもうこのずったんばっこんが気持ちよくなっちゃって。はい。聴く頭の体操じゃけんのう。聴き進んで行きますと4.のモスのとこで妙なデジャブが襲ってくるかもしれません。そうですこれはピーター・ガブリエル天使のソルベリー・ヒルだ。それが入ってる向こうのカー・アルバムが77年だけどまさかパクっった訳ではないよなあ。以前にもホテル・カリフォルニアの元歌を作ってしまうた人ですからこれは偶然かと思う。いやそれにしてもクリソツ。ってことはハワード・ジョーンズのニュー・ソングにも似てるのだな。その方面が好きな方にもこうなると大推薦出来ちゃう。いわゆる世間タル世界においても有名な曲ってのは無いかもしれませんが聴いた各々方各個人個人にとっても有名曲が出来ちゃうとゆうアルバムかと思います。わたしゃ7.の「一匹の茶色のねずみ」が好きで。これかわいいすよねえ。で、この盤のど真ん中に位置するのがタイトル曲の「宅間伸馬」。別に現実味の無い離婚しそうでしない夫婦の歌ではなくて重い馬の話。太め残り。歌詞を自己流で訳しても何をゆうてるのかさっぱしわかりませぬが想像力を刺激させる言葉が満載でして。それが歌とゆうものだ。一節が耳に入りイマジネイションが空を駆け巡れば大成功。かのごとく全編英国の塊、英国民じゃ無きゃこんなんわかるかいと思うたら全米最高位19位、イギリスでは17位とほぼ同じくらい売れちゃったとゆう大快挙。みんなの心の故郷ブレーメンに届きました。時代的にもこの78年、アナログ・レコーディング技術の最高到達地点、ベストな環境の中でのタル・アルバムです。印象地味で買い逃してる貴兄、行っちゃって下さい。最初の一枚でもまったくOKだとここに宣言いたす所存。出て来い所存。パパラパー。(マ)/お勧め!/150点 

Jethro Tull /ジェスロ・タル・ライヴ
cover・・・
イギリスのおっさん 曲目等詳細
フランク・ザッパ大明神と並んで、ロック界のクサヤの干物、ふな寿司でございますことよ
イアン・アンダーソン親分率いる

ジェスロ・タル

美味い美味いとそない言われたかて、こない臭いもんよう食べられませんよってに。と申さられば、
そうでっしゃろな、ほなさいならー。とそこでお仕舞い。でございます。
しかしでももしかしてもしかして
人には魔が差すってなことも有ります訳で、ふと臭いもの喰って自分を滅茶苦茶にしてぇーとおなりかずき、
いやおなりあそばした際には、どこから喰ったら良いでっしゃろの際には、
これからよろしかったら、いかがどすえ。

ジェスロ・タル・ライヴ
〜Live - Bursting Out

原題訳「生−はち切れておりまっせ」。
1978年の9月発。同年5月〜6月にかけてイタリアの某所にて行われた公演の模様を良かテイクをば集成して2枚組、
1時間半、たっぷしと、クサヤ汁を耳の中にそそぎ込まれます。
気付けば結成10年目、記念の集大成として行われました。
10年間で13枚だで。このややこしい所業を。
何とゆう無茶な。
これもそれも何でかわからんが支えてくれたお客様のおかげ。通常は1ステージ3曲が目一杯でございますが、
今日はいつもより多く10曲!!
そんでその曲目、つらつら眺めてみりゃあ、あーらら、何とヒット曲が多いことよ。
実際にヒットしたのももちろん沢山(どっかの国で)、ヒットせぬともヒットしてるのも。
そりゃだからもう元々国全体がプログレの国、イタリアン人大騒ぎなはずであります。
その異様なる盛り上がりに、イアンおいちゃん、ただでさえサーヴィス満点、実に愛想のええのに、
さらにさらに大股かっぴらいての大サーヴィス。
バンドの皆さんも負けてませんわ。がんごがんごの大ノリ。
さすればお客様もそれ受けてさらにさらにさらに、番長皿屋敷の大ノリで、
レコorCDで聴いてるこちとらも、ほんに、例えこんなバンド知らん状態でも、いつのまにかノせられますこと
うけあい
です。

そーなれば、はい、もうタル一族の一員となりまして年がら年中クサヤ汁をヘソに注ぎ込まれようが、ふな寿司を鼻に突っ込まれようが、
もうアヘアヘ喜んでしまう状態になりますから、どーします?
それでいいのか悪いのか。
イーデスいいです。イーデス・ハンソン。

70’sは一人一バンド一ジャンル世界、
そしてその落とし前は、大Wライブ傑作・アルバムで為すとの掟が有ります。
ここにその掟代表盤がひとつ。

忘れようにも忘れられ魔変。 (山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

ジェスロ・タル/ザ・ベリー・ベスト・オブ
・・・その男イアンにつき
*イアン・アンダーソン、男の歴史。大充実のベスト盤。これを聴いてどのアルバムからせめるか考えると楽しいぞ/お勧め!/150点

ジャクソン・ブラウン/レイト・フォー・ザ・スカイ
cover・・・布施明似 曲目等詳細
*まったく華麗なギターソロがあるわけでも無し、メロディは大体同じだしなんでこんなにうるうる来ちゃうのかだまされてるとしか思えない恐るべきアルバム。本人もなぜ売れてるか(ある程度だけど[(^o^)])わからなかったりして。最新作The Naked Ride Homeも相変わらずなんだけどちょっとこれは来なくてこれもだから謎。微妙な曲の出来不出来がえらい差になっちゃうのだ、きっと。モチベーションが最高だったこの時期のこれはいったん聴いてしまうともう駄目。一日中これになる恐れあり。演奏も曲目も関係なくなっちゃって、びたーって浸ります。こんなになっちゃう音楽はさすがに稀です。マジックだわなあ。(マ)

*一度聴いたら気になって、二度聴いたら忘れられず、三度聴いたらもう抜け出せない

ジャクソン・ブラウン友の音楽。

ウエストコースト・ミュージックの掟破り、その最も陰鬱でどよよーんとLAのスモッグが顔の辺りまで降りて来て鼻まで来てしまったアルバムが

レイト・フォー・ザ・スカイ
1974年作です。

録音状態からしてもこもこ、これはリマスターしてこの毒を抜くのは禁。失われてしまうものがあまりに多過ぎる。
何を唄ってるのか気になってしょうがないくせに、歌詞がわかる前に充分にどっぷりになっちまうので、逆に歌詞を見るのが怖くなってたりして。
これ以上堪忍してー。封印す。

しかし本日そのお札を引っ剥がし、あらわにしてしまおう。日本盤に付いてる対訳は信じません。
あれは俺のレイト・フォー・ザ・スカイじゃない。あの人のだ。

当時シングル・カットされたんだとか。チャートにはまるで上がらず。盤を見たことも無い。
LPですら、日本盤の中古を見たことが有りませぬ。
売るヤツがきっとおらんのだ。どうしても手放すことが出来ず、その家に張り付いてしまってるに違いありません。



言葉はすべて話された
でも気持ちはまだどうにも納得出来ず
こうしてまだ僕達は夜通し過ごしている
最初から僕らの足跡をなぞってみて
それが空中に消え去るまで
僕らの生活がどうしてこんな風になってしまったか、理解しようとしてます

君の目を一生懸命に見てる
そこには誰も知らないIDの人がいる
そんな空しい驚き とても寂しく感じます

今僕にとって何か一言二言言うのは簡単だ
でもそんなものは何の役にも立たないのはわかってる
恋人たちが触れ合う時、もうしゃべってしまった事と比べてみたって
君にはけっしてわからないよ 僕が君にぞっこんだったってことは
多分誰かの写真だろう 君が望んでいたのは きっとそうだ

もう一度目覚めよう 僕は偽ることは出来ません 僕は孤独だ わかってる
その気持ちの果ての果てまで、僕らは知ってる

どれくらい僕は眠っているんだろう
どれくらい長く僕は夜に一人で彷徨っているんだ
どれくらい長く夢見るんだ 何とか納得出来るまで
もし目を閉じて そして夜通し挑んだら
君の必要とする人になるために

ギター

もう一度目覚めよう 僕は偽ることは出来ません 僕は孤独だ わかってる
その気持ちの果ての果てまで、僕らは知ってる

どれくらい僕は眠っているんだろう
どれくらい長く僕は夜に一人で彷徨っているんだ
どれくらい長く走るんだろう その朝に飛び立つために
囁かれた約束の間を通り過ぎて 光の色が変わる
僕達二人とも横たわってるベッドで
その空にはもう遅過ぎる



これが冒頭の曲で、「もう手遅れだ」と宣言してる。
身もフタも無くて・・・これは前にいけることを信じることだけで何とか生き抜いてるアメリカ人にはキツ過ぎてヒットなんぞするかい。
そしてこれを前提として
このアルバムは、先に進みます。

もしかしてこの74年からアメリカはもう何かが終わっていて今の日が来ることを誰もが心密かに気付いてたのかもしれません。
それを何とかするには・・何とか出来るものかわからんが
もう一度これを聴いて、”もう手遅れだ”って認めてしまうしかあんめえよ。

天に唾したものがあまりにも多過ぎて、それが自分の頭に降りかかってくる。
生半可な傘じゃそれは防げません。
/お勧め!/200点 試聴はここで

Jackson Browne/プリテンダー
・・・1&only
*ジャクソン・ブラウンを聴くとしばらくジャクソン・ブラウンだけを聴き続けるでしょう。(マ)/お勧め!/200点

ジャクソン・ブラウン/Running on Empty
cover・・・永遠の青年 曲目等詳細
*前作「プリテンダー」で悲痛な状況の中、静かに自分を見つめたジャクソンさん、そのアルバムの大ヒット、さらにはシングルのヒットによって必要とされてる自分と音楽の為にさらに前進を。ロードの旅に出ます。そのロードの中、ライブやリハーサル、ホテル、バス車中で録音された今の自分はこうですとゆうドキュメンタリー的アルバムがこれ。バックはジェイムス・テイラーでならしたダニー・コーチマーをはじめとするセクションの面々。さらにはデヴィッド”化け物”リンドレイ。コーラスにまさに旬のローズマリー・バトラー。ライブ・アルバムによくあるベスト・ヒット的なものでなく全曲初登場のものばかり。決意表明の表題曲と「ステイ」が大ヒットしました。なぜここまでこの時期に彼がこれほど支持されたか考えてみますと、もちろんイーグルスを初めとするウエストコースト勢のシーン的盛り上がりやランディ・ニューマン、ウォーレン・ジヴォンなどのSSWのブレーク作続出の背景があったとは思いますが何より70年代のアメリカの気分、もはや我々は何をしたら良いんだとゆう気持ちをJBに重ね合わせて一緒に悩んで一緒に元気になったからではないでしょうか。一つ一つの曲がけっして気張る事無く素直に響いてきます。これは今の日本の我々にとっても同じ。染みます。その気持ちを伝えるために良く練られた構成がこうゆうのが本当の意味でのコンセプト・アルバムでは無いかと。そして歌詞をかみ締めその背景を知れば知るほど味わいはまた格別に。それに寄り添うメロディはJB節最良のものばかり。リンドレイちゃんのラップ・スティールがうなるJB史上最強のライブバンド布陣のこのアルバム。彼にとっても僕たちにとっても忘れられない名盤だと思います。人間、いつまでも笑ってられないけどいつまでも泣いてられないんだよねえ。(マ)/お勧め!/200点 試聴はここで

Johnny Winter /ジョニー・ウィンター・アンド 
cover・・・
鬼弾き 曲目等詳細
*ブルースはお好きですか?例うれば体中が高野豆腐化して、音楽のダシがひたひたになるようなうち震える感動を得るように。何てったって障壁が高し。何十年も前にヴィヴィッドだった音楽には間違いなく、黒い人がこちとらがとても想像が出来ないような環境の中で生まれた訳で、そりゃもう憧れちゃう風情、いえーかっこいいと言いたくも、それでいいのかなって感情も常に付きまとう存在かもしれぬ。演奏するには形だけならそりゃ簡単、ちょっと楽器出来ればすぐやれちゃうけど、それで出来てるかと言えばとんでもはっぷん、益々遠くなって行くよ。故に求道的になりもうし、ブルース聴くには演るにはブルース生活、パソコンで聴いちゃうには違うな、では真空管アンプでLPを、ギターだってオールド・ギターじゃ無くちゃ、でうん十万円出して買ってやったらあらこんなのブルース生活じゃ無いじゃんとなって、やっかいだわー。60’s後半から英米で巻き起こったホワイト・ブルース・ブーム。はまってしまった白い若い衆達もさぞかし悩んだに違いないかと思います。知れば知るほど遠くなるよって。ある者は年がら年中、ブルース漬、生活を真っ黒にしてとことん浸ることで突破しようとし、ある者は演奏技術を徹底的に習得、形をものにしてそこから掴もうと。そしてこのジョニー・ウインター氏は、んなこと言ったって白は白じゃん、俺は特に真っ白だしって、裸のまま、ロックンロール野郎のまま突入したんじゃないかと思います。ロックンロール!同じ3コードだし。自分が高野豆腐になってる好きの状態で行かねば。いちいち悩んでるヒマがあったら全て出します、弾きますのさらけ出し。だからよー、聴いてるこっちも同じ気持ちになれるよ、気持ちいいったらありゃしない。ジョニー・ミュージックにこちらも裸になって浸るぞ。よくまあ集まったもんだ、類は友を呼ぶのメンバー。ボビー氏の逆手持ちドラムは打撃音を引っ掻いてぐるんぐるん円形で竜巻、プリティ・リックさんは側で煽ってフーチークー、ランディ氏の指で弦をどうにかして剥がし取ってやるわいに執念ベース、で、ジョニー氏は見えないスイングみたいにフレーズ連射、がなりたくなったらがなるぞ。気が付けばえらいロック。ロックはわしらの生活の音楽。カバーばっか、ロックンロールにしてもクラシックばかりだとしても態度と気合が桁違いです。ジャンピング・ジャック・フラッシュ「♪バカだも〜ん」のバカの度合いがよ。技量習得も含めて。気楽に楽しもうと今始める親父バンド連中にはいかにも痛く眩しい憧れの演奏。人をも楽しませようとするにはどうしたって気楽じゃすまなくなるんだよな。しかも気楽に見せなけりゃ。音楽だから。違いを聴いて腰が抜けちゃうライブ・アルバムです。(山)/お勧め!/120点

John Foxx/メタマティック
cover・・・俳句テクノ 曲目等詳細
*メタマティックまたの名をメタル・ビート。1980年1月に世に出たジョン・フォックス氏の1st。圧倒的に圧倒的な音楽が入ったアルバムです。どれくらい圧倒的かとゆうとステンレスの衣装を着たブルース・リーが軽やかに反復横飛びをしながら両手に持ったナイフで青白く光る氷をガシガシかきながら音を出し、その後明治屋のメロン・シロップをかけて美味そうに食べてるみたいな。何じゃそりゃ。あまりにも全速力で駆け抜けたウルトラヴォックス!時代。凄ぇと気付いたものを感嘆させながら世間な成功を得たかといやあ皆無に等しく落胆の中落胆してるかと思わば己の音の真ん中を見てしまい高揚してましたフォックス氏。遅まきながら子供のギャリー・ニューマンちゃんの仕業で注目、そんなことお構いなしで出したのがこれだ。幸せな人かもしれません。自分の声と音楽にこれほどぴったしな音を時代とシンクロして見つけられたのは。究極の電子楽器弾き語りであります。余計なものは一切含有して無いんでフォックス節に耐えられない方にとっては苦痛以外の何物では無く、早々に立ち去られた方が良かろうかと。お初の方は試聴していただいてこの顔音にぴんと来たら110番、入城して死ぬほど浸って下さい。天国へ行けます。さてはオリジナル収録曲10曲。プラザで始まり。これがドンカマだっつうリズムヴォックス音に導かれて鳴り響くは元祖絶望的ストリングス音シンセ。嗚咽のベース・ノート。如何にしてプラザで安心してお買い物出来るかを活写しております。放り出して後ろ振り返らないような歌声。薄情の極みと思われても先にお進みを。この厳しさは自分に向けられておるんで。容赦無くさらに寒いシンセに導かれるは「彼は液状」。58年東宝映画「美女と液体人間」の心のテーマ曲です。「♪彼は角度、彼は正接、彼は基準軌道、しかも彼は滑沢質で粘着質、そう彼は液体人間」ですから。測量技師試験にもぴったし。現存する世界第一のメロディアスな語り歌をご堪能。アンジェイ・ワイダ監督の映画「地下水道」を25世紀に展開したのは3.その名も「アンダーパース」。このシンセのリフをコピーして狂ったように繰り返し弾いた人を少なくとも一人知っている。わいだ。聴いた者全てが自分のテーマにしたくなるような無性な勇壮さ有り。金属で描く水墨画曲は4.の「メタルビート」。その絵を舐めると鉛で出来てるので昏倒する。クリクリ。この未来を望んでいたのだがいまだ実現せず。世の中詐欺だ。「そこに操作するものなどいない」と容赦無く指差されてしまったのが5.。なのに朝日の暖かさ木漏れ日が端っこに有ります。古代から有った石を触ってるような。6.ここで明治屋のメロンシロップ登場。「新人類」ってタイトルにびんびんするもフォックス氏のお茶目サイド爆発の曲です。一本鼻毛みたいな。親友がモータヘッドのレミーちゃんって言いますから。ナイスなガイだジョンさん。これで盆踊りしたい。7.「哀れな女」は「悪魔くん」、「首人形」の回に登場する一つ目マネキンのテーマと思われ。何故一つ目なのか可哀相で可哀相でしかたがありません。8.「030」は裏東京の電話番号。さらに進むSFホラー世界でこれはどうしたって「プリゾナーNO6」思い出す。030は総監督代理の名前でもありました。恐ろしき話は続き9.は「高周波」。この主旋律から常に23/100外す歌の心地良さを聴き会得してしまうともう抜け出せませんからあしからず。そしてラストは名曲「タッチ・アンド・ゴー」。この世で「たっちゃんゴー」と名づけられた曲に駄曲無し。その中でも王座に君臨いたす。とても一言では言えぬほどの苦労して東京でお店を出すことに成功した達也のことを歌った歌と思われ。その店で売っているのは英国直輸入の「おっおう」と声を出すテレタビーズ人形の模様。あまりに楽しくて笑い語り歌い。レコードではこの喜びで終演するもCDでは嬉しいオマケがあります。チックタックくろっくクロックすなっぷスナップぷんぷんピョンピョンのヤングラーブ。横山ノックも登場。アルファビルでの神式儀式の際のお経テーマの「フィルム・ワン」。「これが20世紀」それがどーしたそれがですね。と。海洋大SFソング「マイルズ・アウエイ」。迷って佇む「ア・ロング・タイム」。フィジカルにエアロビ出来る不健康な人の為のインスト「スイマー2」でアンコールは終わり。見たことの無い映像込みでお届けします。(山)/お勧め!/150点 試聴はここで

John Foxx/ザ・ガーデン
cover・・・田園テクノ 曲目等詳細
*79年にウルトラヴォックスを脱退したジョン・フォックス氏、クローン・アンドロイド、ギャリーの出現を横目に徹底的そぎ落とし未来アルバム、メタマティックを発表。さらに新生髭ウルトラボックスの登場、成功を目の当たりにして世界に問うたのがこの2ndアルバム、ザ・ガーデンであります。わたしゃ何しろこの方の大ファンでして元祖ウルトラボックスの1stと3rd、そして先のメタマティック、このガーデンは人生アルバムにしっかりと入ってるつう感謝しても感謝し切れませんつう人なのです。元々ウルトラボックスってバンドはこのフォックス氏の独特の節回し、チャントって言ってもよろしいかと、で音作りが成り立っていたバンドですからミッジ・アーを加えてそのまま3rdの音をロマンティック展開にした髭UVの方は冗談にしか思えなかった次第。今は別の意味で楽しむ余裕が出来ましたが。やっぱり当のフォックス氏も冗談にしか思えなかったかギャリーちゃんにきっちり落とし前を付けたあと、ここに3rdの後を引き継ぐ真のウルトラヴォックス・サウンドってのはこうゆうもんじゃいとここにものしたザ・ガーデン。けっこう負けず嫌いと見た。あきら。相棒は、帰ってきた渡りギタリスト、ロビン・サイモン。その3rdシステム・オブ・ロマンスの音の中核を為した男。がーががっがががのリズム一本でジョン・マクガフ氏と並んでNW界大職人ギタリストと称される御仁であります。1作目のリアル未来サウンドを聴いてだれしも次のはどうなるとどっきどきしてたところ、やってくれましたフォックス氏。ザ・お庭と来た。ジャケットも田園。1曲目「雨の後のヨーロッパ」でいきなり生ギターとエレクトロニクス。自然と耽美なんて意表を付かれてしもうたわ。でその自然で通すのかと思いきや2曲目の「システム・オブ・ロマンス」、タイトルからして意地丸出しの曲では大爆発。ディスコ・ビートです。バスドラ4つ打ちのこってこて。1曲目も気付けばそうだったのだ。でディスコはいいんだけどけっして只の踊りではござらぬ。勇壮です。スパルタカスの軍勢一万騎がローマに向かって雄たけびを上げながら、がっがっがとしっかり地面を踏みしめて行進するがごとし。べこべこべことシーケンサー、がーががっがががと絡みつくギタア、フォックス氏のチャント・ヴォーカル、三位一体となってまーかっこいいこと。もう何回聴いたかわかりませぬがいまだに鳥肌びんびん立っちゃって。その勇壮、逞しい音楽がどーんどどどーんと次から次へと続いて煽られるわ煽られるわ。カウンターのシンセ必殺欧州哀愁メロも続々登場。もうくらくらでどうすんの。強力一人コーラスも絶好調。レコード盤ひっくり返してもまだまだ続き続き臨界点ずーっとですから。で、最後のタイトル曲、「お庭」で何事も無かったように鳥の声がさえずるわ、あんたそれだけ暴れたらそりゃ静かになるわなって突っ込んで静かに終わります。パンダの気ぐるみ脱いだら中にはホワイト・タイガーがおりました。食いつかれないように気合を入れて聴きましょう。言われなくても元気が出るわなこれ聴けば。えーと髭ウルトラヴォックスのこと?忘れちゃった。ははは。(マ)/お勧め!/100点 日本盤 試聴はここで

Jeff Buckley : グレース  <ご投稿エントリー>
cover・・・2代目と呼ばせない
*ご存知のとおりティム・バックリーの天才息子の超お薦めアルバムです!このアルバムをもっと多くの人に聴いてもらいたい!
おうえいしす)さん/お勧め!/

Jam : オール・モッド・コンズ  <ご投稿エントリー>
cover・・・ああ青春
*ジャム絶頂期の渾身の一作。若い頃思い出して元気出すにはこれが一番。次の「セッティング・サンズ」とぜひ一緒に。(マ)/お勧め!/97点

ザ・ジャム/イン・ザ・シティ  <ご投稿エントリー>
cover・・・ああ青春
*デビュー作です。バットマン・マニアは買いましょう。って、もちろん他も爽快。(マ)/お勧め!/93点

ザ・ジャム/セッティング・サンズ

ザ・ジャム/Sound of the Jam
cover・・・ああ青春 曲目等詳細
*クラッシュが熱血、セックス・ピストルズがノー!、ストラングラーズがズンドコならこのジャムは青春です。恥ずかしいほど真剣で頑固、固くて。他のパンク・バンドと違って風体もちゃんとしててまネオ・モッズってことも出自の空気は同じ。当時の本国ライブ・ビデオ見ると会場の火が出る血を吹く雰囲気はもう只者じゃない。それほど切羽詰った何かがあったのか。こればっかは当時の日本じゃ想像出来ないものなんですが。そんな中、出て来た笑ってる場合じゃ無い超真面目ロックにこちらも打たれない訳が無い。サウンドはほぼ一本勝負、縦割り8ビート・ドラムスにゴリンゴリン・リッケンバッカーベース、ジャカジャカ・リッケンバッカー・ギター、そこに青さぷんぷん犬声のウエラー氏の不器用ボーカル、これにさらに輪をかけて青く江戸っ子なブルース氏の掛け声コーラスが絡むとゆう。ストラングラーズ同様、これさえやってくれればもう満足。モッズってことでザ・フー?、いいんやむしろキンクス、だってデビッド・ワッツ。ここで聴いても一回キンクス聴いた人多数と聞き。で、これ一本とはゆうもののキャリアを経る毎に少しづつ曲作りがこなれてサウンドも多様化するように。この辺はビートルズの道のような。これを成長と言って良いのか若さゆえの我慢の無さって言っていいのか最近はわかんなくなってるんですが。ウエラー氏、成功でお金が出来てレコード買いまくり聴きあさったんだろうなあ。やりたいことがメキメキ出てきて。それは当然だしわかりすぎるほどわかるけど。デビューして逃げ馬がわき目もふらずゴールに向かって突進、連戦戦勝、は良いんだけど来年のことを考えて差す競馬も覚えなくっちゃとなってそれで勝てたか。どうも3位入着が続くとなってしまったような気がする。ブルース氏のコーラスが消えて変わりに女性コーラスやラッパが登場して。それで音楽は広がるけどジャムじゃ無くなってきてしまった。だから解散、スタイル・カウンシルへの道に。なんと言って良いのか、うーん、失った物はでかいような気がしてしょうがないす。何かかけがえの無いものを捨てたような。ジャムってやつはかっこ悪いかもしれないしそりゃ言うこときかないやつだったかもしれないけど、天のいたずらかキャリアの最初に出合ったこの3人の音楽がそれぞれにとって一番良さを発揮出来るようなものだったものだと思えて仕方が無し。だって実際この後のウエラー氏の音楽でこれほどいわく言いがたき感情を持ったことなど一度も無いんで。まあこれは当然私個人の気持なんすが、それだけにこのジャムの音楽大切にしてます。本人達にもっと大切にしてもらいたいんだけど。かと言って今もう一度やって出来るものなのかわからないけどなあ。過去って落とすべきものなのか未熟って駄目なものなのか、もしかしてその時にしか有り得なかった宝石なのか勝てばいいってものなのかもう頭ぐるんぐるん。そんなこと思っちゃうのも青春の音楽ってことかもしれません。(マ)/お勧め!/100点 日本盤 グッヅ

James Taylor : グレイテスト・ヒッツ
・・・人柄
*何時聴いてもああ良いなあと思います。名曲揃いだし、声も良いし、ゆーことなし。(マ)
/お勧め!/150点

ジェイムス・テイラー/スイート・ベイビー・ジェイムス 
・・・人柄
*知らない田舎で馬でも見ながらボケーっと聴いていたいなあ。(マ)/お勧め!/150点

ジェイムス・テイラー/Mud Slide Slim and the Blue Horizon 
cover・・・人柄 曲目等詳細
**JT兄さんおはようございます。
遠い昔、遠い昔に聞かせてもらった歌をまた聞かせてもらいました。30年は経ってる訳で、まるで新盤みたい。その間、名盤だー名盤だーって棚に上げ
られると、こっちも棚に上げちゃって、えらいこっちゃの音楽作っちゃうとある意味難儀ですねえ。その点兄さんの歌は、ずっとじっと待っていてくれ
るのでありがたいです。周りの声が聞こえなくなった時、自分の耳で聴きます。だってリアルタイムではこの時私11歳ですから。生きてはおって地は離
れていても同じ空気をを吸ってても、時代の何やらがわかる歳じゃなかった。ですから今の歌として聴きます。
参りました。
やっぱV9の巨人軍ぐらい名盤す。騒がれてもしゃあないわ。
僕の友達のともだちにどんな音楽なんだいと訊かれたら・・・何も考えずに買っちゃえって言います。今もし来なくとも、必要な時が必ず来る、助けてくれる歌が入ってるからって。
それでもなお訊かれたら・・・うーん、どうしよう。
まず、これはロックだって言うな。全部生ギター弾き語りじゃ無いよ。入るとこにはドラムもベースもエレキも。バンドも。
デスでスピードでメタルな曲は無いよ。四畳半フォークでもないよ。
優しいけど甘くないよ。薄情で美川憲一蠍くらいつっけんどんに歌ってるよ。
ジェイムス兄さんの声は1マイル(1600m)先で呟いても聞こえます。
自作曲も義兄弟の曲も全部JT音楽だよ。
目玉は、やっぱし目玉は、その義兄姉or妹の作った

きみの友だち

で、それは知ってるかもしれない。一人でもスーパーなのに、二人スーパーが合体したらそりゃもう。ウルトラマンAやバロム1超のストロングさね。
こんな曲です。

君が落ち込んで 厄介ごとに巻き込まれている時
そして助けを求めている時
そしてまた何も、何もかも上手く行かない時
目を閉じて、僕のことを思っておくれ
そしてすぐに僕はそこに行くよ
君の暗い暗闇の夜を明るく照らす為に

きみは僕の名前を呼ぶだけでいい
僕がどこにいようとも
走ってきますから おいえ べいび
またきみに会う為に
冬、春、夏それとも秋
きみがすることったら呼ぶことだけ
で、僕はそこにいく いえいえいえ
きみは友だちを持っているんだ

もしきみの頭上の空が仰山の雲に覆われて闇に包まれたら
そして老いた北風が吹き始めてしまったら
顔を上げて 今、僕の名前を呼んでみて
そしたらすぐにきみのうちのドアを僕はノックするから
きみは僕の名前を呼ぶだけでいい
僕がどこにいようとも
走ってきますから おいえ べいび
またきみに会う為に
冬、春、夏それとも秋
きみがすることったら呼ぶことだけ
で、僕はそこにいく いえいえいえ

へい、友達があるってすてきなことだと思わないかい?
人ってとっても冷たいじゃない
彼らはきみを傷つけて、きみを見捨ててしまう

きみは僕の名前を呼ぶだけでいい
僕がどこにいようとも
走ってきますから おいえ べいび
それをわかっててね
冬、春、夏それとも秋
そう今、きみがすることったら呼ぶことだけ
おうかみさま、僕はそこにいく そう行く
きみには友達がいる
きみには友達がいる
友達があるってすてきなことだと思わないかい
友達があるってすてきなことだと思わないかい
きみには友達がいる

もちろん作者のキングさんのヴァージョンも「つづれおり」に入ってます。性が違い人が違えば歌の意味もまったく変わるわけでそれは聴いて感じてね。
これは「つづれ折られ」かな。へいべいび。
もちろんこんな友だちがいれば素敵。
いないから歌ってるかもしれません。いる人は大事にしなければ。
いかん。当たり前のことじゃないから。

ジェイムス兄さんの書いた歌は、ヒットしなかったけど、もちろん大好きです。
その中で

遠い昔
Long Ago and Far Away


昔昔、ある若者が腰掛けて待ち受けているゲームをしていました
でも事は同じではなく それはとても優しい夢に思えたんだんけど
海を行く船がゆっくりと過ぎていく 日曜のお昼
月面の人々みたいに 僕は物事があるべきように見えなかった
どうしてあの金色の虹は消えてしまうの?
そうしてこの歌はこんなに悲しいのでしょう?
夢を夢見る 僕は友だちを夢見る
愛を愛する 僕は愛する
愛するってただの単語 僕は聴いたそのことが言われた時に聞いた
僕の貧相な頭が僕にしゃべってくれた物語は冷たさには耐えられません
そして何がどうなったのか 何がやって来て行ってしまうのか
私生児は憶測するけど、ああ、割れたコップのかけら
どうしてあの金色の虹は消えてしまうの?
そうしてこの歌はこんなに悲しいのでしょう?
夢を夢見る 僕は友だちを夢見る
愛を愛する 僕は愛することを愛することを愛する

たった一人の時もあるわなあ。
凄く寂しくて、寂しくて、たまらなく歌ってくれます。
”きみの友だち”に戻る↑(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

ジェイムス・テイラー/One Man Dog
cover・・・人柄 曲目等詳細
*日曜の午後から、どーんととてつもなく疲れてしまいました。
お馬さんでエキサイトし過ぎて結果はどーんとやられちゃったのが原因か、それと同時に仕事をきつきつやっちゃったのが原因か、
気温がいきなし下がって、夏の疲れが一挙に出たか、それとも単にバイオリズムが底になったのか・・
全部いっぺんかもしれませぬが、とにかく息をするのもしんどいくらいで。
そんな時に、ヒーリング・ミュージックなどと言うものを間違って聞かされようなら、間違いなく瀕死だな。
”治れ、治れ、これで治らなければお前は人として外道だ”って脅迫されてるような気がする。あつかましいわ。
こちらとしてはオジーちゃんや、移民の歌の方が比較不能なほど元気が出るわい。

とは申しても息するのがしんどいほどくたびれてますので、通常の状態をハイに持っていくよりとにかく普通に戻りたいよ。

おじさんを呼びます。

ジェイムス・テイラーおじさん。そしたら小船に乗って犬と一緒にやって来てくれた。
おいおいそんな端っこに乗ったら船ひっくり返っちゃうよー。犬もビビってるよ。
あー、ほーら。いわんこっちゃない。

ずぶ濡れになって登場、ニコニコ照れ笑いしながら生ギターを取って、唄ってくれました。
そう言えばおじさん、この前のアルバム「マッド・スライム・スリム」で、大スターになったんじゃないの?
こんなところで歌っててもいいんですか?忙しいんじゃ。
そしたら手を振って、いいんだ、いいんだ。そうゆう君と僕と犬のために音楽やってるんだからって。
申してくれて色んな歌をいっぱい唄ってくれたよ。
いつのまにかここはJTおじさんの山のお家に。回りにはちょっと顔が怖いけど優しそうな兄さんたちも。
そのインストルメンタルって題のインストルメンタルいいなあ。
僕らも歌を作ります。「こころの世界」って。どうですか?似てしまってますけど、これは偶然です。
まほさんが夢の中で聞いたメロディなんです。
夢の中まで来てくださいましたか。

それじゃこれはどうって歌ってくれたのが

ドント・レット・ミー・ビー・ロンリー・トゥナイト〜寂しい夜



謝ったことをしてくだい 正しいことをしてください 私に
私に嘘をついてください けどしっかり抱きしめて
さよならの言葉は、朝の光の時までとっておいて
でも僕を今夜一人ぼっちにしないでね

さよならといってください そしてこんにちわと言って
あなたと会えて本当に良かった でも行かれる時が来てしまいました
はいなんて言わないでください でも、いいえなんても言わないで
僕は一人ぼっちの夜を過ごしたくないんです

それから行っちゃってください こんちくしょう
続けてください そしてあなたのお好きなようにして どうか
あなたは私が膝間づいてる姿なんか見ることにはなりません
私には決められません そしてあなたのハートはそれで真っ二つ
あなたは私の世界をめちゃくちゃにしてしまいました

謝ったことをしてくだい 正しいことをしてください 私に(今すぐ、べいび)
続けて下さい そして私に嘘をついて でも強く抱きしめて
さよならの言葉は、朝の光の時までとっておいて(朝の光まで)
でも僕を今夜一人ぼっちにしないでね
僕は一人ぼっちの夜を過ごしたくないんです
そう そう 僕は一人ぼっちの夜を過ごしたくないんです



そんな全米最高位14位の歌をうちらに。恐れ多いです。え、知らなかったんすか?そんなにヒットしたって。
おじさん1567万人の一人一人の家に行って歌って来たじゃないですか。
そりゃまあ、たまには弱音だって吐きたいだろ、吐きにくいなら、代わりに思いっきり弱音して上げるよ
って。

おかげさまでだいぶ楽になりました。
疲れは正直、まんまなんすけど、気持がすーっと楽に。

え、疲れは無理に取っちゃいけないですか。ゆんけるとか飲んで。
あとで反動が来るんすか。

「俺だって、いくらヒットしたからって、ほれ、今度はこんなそのままの歌、唄ってるだろ。」

ほんとだ。ウルトラ地味といやあ地味。

でも滋味です。甘えさせていただいていつでもそばに置かせて貰います。
治っても、またいつか必要とする時がきっとくるから。

お願いします。(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

ジェイムス・テイラー/Gorilla 
cover・・・人柄 曲目等詳細
*この世に指差し点呼ほど大切なものはありません。
就寝前には
鍵良し
ガス良し
戸締り良し
水道良し
鍵良し
ガス良し
以下繰り返し・・・になると強迫神経症とされて恐ろしいヤクいただくかもしれないので注意。
あ、もしかして点呼じゃないかもしれん。
「わ、かわゆい物体発見!」の図。
なジェイムス・テイラーさん、1975年発表の
ゴリラ
です。ゴリラゆうても
宇宙猿人ゴリ
をモチーフに全面大コンセプチュオアル・トータル・アルバムじゃないよ。ただしタイトル曲はそーかもしれません。
歌詞を見ると

彼は足みたいな両手ゲット
彼はながーい手をゲット
彼はドーナツみたいな鼻ゲット
彼は食い過ぎゲット
彼は道具や武器は使いません
彼は肉は食べません
彼はブッシュの枝が大好き

でしょ。
百万ドルの声の持ち主です。これは血統としかいいようが無く、父ちゃんはお医者さんだったそうですが、5人兄弟それぞれが全員ソロ・デビューするつう記録保持家庭。みんなこんな声してるんだよ。一家が一緒に歌うとえらいこっちゃ。
そんな方はもうただ歌ってくれるだけでみんな幸せにさせてしまう。それがワンダホなアレンジ&演奏&曲でやってくれちゃうとなると、身に余る天国を地上に再現となるは必定でござる。ゴリラだけにご猿。
6枚目のアルバムとなります。JTさんといやあワーナーB。70’sのオヘソの75年に初のレニー・ワロンカー&ラス・タイトルマン両重役さん表看板の製作でバーバンク・サウンドの鏡盤を作ってくれた。オー、イエス・イトイズ。次の「ポケットの中」と共に大好きな時期、大好きなレコです。JTさんに初遭遇は奥方のカーリー・サイモンさんとのモッキンバードで次がこの盤収録の「君の愛に包まれて」だったちゅうのも当然ありま。
それにつけても幸せだ。ご本人も人生で一番ハピーな時だったとゆうことでそれこそ幸福が溝の隅々にまで溢れています。
こんな優しそうでいいお父さんそうなJTさんも10代の頃は心の病で病院入ったり、クスリ漬けになって荒れてたり大変だったそうで。家族もみんな優しそう、多分裕福、わからないものです。
乗り越えてのやっと獲得した完全幸福かと思うと味わいもまた格別なものとなり。聴いてるとそれを分けてくれるような気持ちになります。ありがたや。
集うミュージシャン連もワーナー社運を賭けた豪華布陣、リズム・セクションはいち早くアンディ・ニューマーク&ウイリー・ウイークス両氏グルーヴィ・コンビ、そしてラス・カンケル&リー・スクラー西海岸コンビだ。ニューマーク、ウイークスそしてリトル・フィートのローウェル・ジョージ氏なんて夢の組合せも有り。キョイーンって鳴るだけで、「うわローウェルおじさんっ」。一音で一発判明出来る、それが名ギタリストです。
シングル・ヒットは先の
君の愛に包まれて
ハウ・スイート・イット・イズ(トゥ・ビー・ラブド・バイ・ユー)
シンガー・ソング・ライターの代名詞、JTさん、ロック界の七不思議、ヒットの83%(当社調べ)はカバー曲だっちゅう。
なんせ1000万ドルの声だからよう。何より大ヴォーカリストなのだ。この曲も1965年マーヴィン・ゲイさん全米POPチャート最高位6位の曲。比べると黒いとこすっかり抜いて爽やかミツヤサイダー化されの、このアクの強い声で爽やかだってんだから。サンキュ、ベイベ。

君に愛されるって何てスイート
君に愛されるって何てスイート

僕は誰かの攻撃からの逃げ場所を求めていたんだ そしてそこに君がいた
甘い愛と献身と共に
僕の心に深く触れている
ここで立ち止まってみたい ありがとうベイビ
ここで止まっていいたいす サンキュ・ベイビ

君に愛されるって何てスイート
君に愛されるって何てスイート

僕は夜に眼を閉じる
僕の生活に君がいなかったらいったいどうなるんだろうかと思い
僕がすることなすこと正に退屈の一語になっちまう
僕が行ったところはどこでもまるで以前いたとこのように思えてしまう
けど、君は僕の毎日全てを光り輝かせてくれた
あまりにも甘いありとあらゆる愛で
ここで立ち止まってみたい ありがとうベイビ
ここで止まっていいたいす サンキュ・ベイビ

君に愛されるって何てスイート
君に愛されるって何てスイート

君は僕なんかには勿体無いくらい僕にとって最高
僕には 君がいる 他に誰がいるってんだい
ここで立ち止まってみたい ありがとうベイビ
ここで止まっていいたいす サンキュ・ベイビ

君に愛されるって何てスイート
君に愛されるって何てスイート

はいはい(^0^)。そうとうオノロケ、ありがとう。こないなのに後年別れちゃったんだよなあ。捨てられたかJTさん。かわいそ。
なお
この曲の他と言えば
言われなくとも、努力せずとも、ついつい口づさむ運命となる曲ばかりです。そうゆうのを天然名盤と申す。
特にB面1曲目「アイ・ワズ・ア・フール・トゥ・ケア」。ああテイラーさん、あなたの唄です。ヒットとは別に心の引き出しにしまっておきたいよ。
幸せな気分になるのが無性に腹が立つ方以外、オール地球人だいじょぶよ。(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

Joy Division : Closer
・・・暗黒熱波 曲目等詳細
*80年のヘソの時期に登場したジョイ・ディビジョンのクローザー。どこでどう聴いたのか思い出せないのですがシーズ・ロスト・コントロール、ラブ・ウイル・ティア・アス・アパート、トラスミッションというシングル3部作を聴いてKOされていた私が最初に入手したアルバムがこれ。青山のパイド・パイパー・ハウスで。英国盤で息を呑むほど高かったけどどうしても欲しかった。盤面にはA面B面の区別が無くてしばし悩み溝の数で曲名数えてさらに「stone blue?A1」って内側の溝に彫ってある方がA面だと見当付けて聴きました。強烈でした。やっぱ。暗い。暗いぞ。前年にバンドやりたいが為だけに(^0^)必死に勉強して渋谷の大学に入ったものの期待とは違う情けなさで気が抜けておまけにリー・ペリーに出会ってぐーんと見事に5月病になっちまったんですが今年もこんな暗黒音楽に出会ってしまったよ。でも今回は違いました。暗いは暗いけど鮮烈、そして正体不明のエネルギー。同時にやっと本物を買えたトランスミッションの12インチと一緒に聴きまくっておまけに自分で曲を書くようになった。これなら出来るんじゃないかと。奇妙な型があるんです、この人たち。もちろん情けないもので自分で聴いて落ち込んじゃう類だったけど。やらざるを得なかったなあ。突き動かされました。10代の頃はもちろん音楽に夢中だったけどここまで何か作りたいと思ったことは無かったす。まあ自分のことはともかく。印象はああ、これは同世代のドアーズだと。ジ・エンドの末裔が一世代経過して登場したんだなあと感慨。シングルとはまったく違う印象でした。あっちの音の悪さ効果もある過激さとはうって変わって静寂の中でめらめら青白い炎が立ち上っていく感じ。ギターにしろベースにしろドラムにしろ音の存在感が半端で無し。必要な所、必要な時に湧き上がるハネット氏のシンセの音がこれまた鮮烈で。音に付いてくる楚々としたリバーブまで突き刺さって。もちろん歌の強烈さは言うまでも無し。こんな地獄のような声は聴いたことなし。特にアイソレーションにはびっくり。これは尋常な心の持ち主じゃ無いなと思わざるを得なかったら自殺をしてしまったとゆうニュースが。極限の疲労が原因だったとのことだったけど、うーん色んな意味で追い詰めなければこんな声は出せないのか。ニュースはショックだったけどやっぱりと思ったことは事実でした。この盤はここまで突出した、しかも愛想の無い音楽ですから何だこれはと拒絶する人が多いのは想像できます。でもあれだ、ちゃんと聴いてくれる人には絶対裏切らないでいてくれる確信有り。義理より人情音楽。音楽には世界を変えるなどという力は持ちようが無いけど聴く人の気持ち心持ちを変えるってもの凄い事が出来るのだなあと思い知ったアルバムであります。ここまでこんな強烈な目に会わされちゃったんでこの後のニューオーダーにはずーっと馴染めずじまいでして最近まあ聴けるようになったけどまたこれ聴いちゃったんで振り出しにもどったか。比べるなって言われてもこれは辛い。小さなこと一つ欠けても跡形も無く壊れてしまうような音楽だったから。(マ)/お勧め!/100点 日本盤

ジョイ・ディヴィジョン/アンノウン・プレジャーズ
cover・・・もっと暗黒
*ちゃんと後で書きます。(マ)/お勧め!/97点

ジョン・レノン/ジョンの魂 
cover・・・じょん 曲目等詳細
*ビートルズ解散後、最初のジョン・レノンのソロ・アルバム「ジョンの魂」。いやあソロになりました、よろしくーなんて生易しいものではありません。今まで愉快に冗談言ってくれて笑かしてくれた奴がしばらく見ないと思ったらいきなり現れて真顔で自分ことを告白、それがまたこっちにはどうしようも出来ないことなんで、一体どうゆう態度で接したら良いかドキドキしちゃう。おもいっきりTVのみのさんみたいに「まぁ、何とかやってよ」なんちゅう無責任なことも言えません。友達になったからには僕のこれから言う事をしっかり聞いてとゆうことにこちらも真正面から受け止めることとなります。ビートルズを終えてソロになるに当たってどうしてもなさねばならない通過儀礼だったのか。「マザー」「ワーキング・クラス・ヒーロー」「ラブ」「ゴッド」「パワー・トゥ・ざ・ピープル」と誰もが知ってる曲がここにはあります。英語がさっぱしわからぬ身にもその平易な歌詞で言葉が否応無しに突き刺さってきます。美しいメロディでその威力を100倍にして。正直こちらの精神状態によっては辛いときもあり。ちょっと今は勘弁してって言いたくなる時もあり。それほどヘヴィで強烈な盤だと。それを他人の悩みに付き合って疲れるのはごめんだと考えるか、ジョンの悩みを自分のことと受け止め一緒に吐き出してジャケットの風景のように心の平和を得ることが出来るかそれはわかりません。サウンドうんぬんかんぬんは吹き飛んでしまうかのような音群ですが、それにしてもその意図を完全に読み取ったかのごときプロデュース・ワークは見事。その心の荒野をフィル・スペクター氏も持っていたのか、ジョンの魂が周囲を虜にしたのか。リンゴを初め一切の虚飾を剥ぎ取ったような音の塊はまごうことなきこれがソロアルバムだと思います。重います。(マ)/お勧め!/?点点数つけられんわ。
日本盤

ジョン・レノン/イマジン
cover・・・じょん 曲目等詳細
*初ソロ作ジョンたまでお腹の中に有ったもやもやをそれはもう思いの丈吐き出してすっきりくっきりしましたジョンさん、やる気創造の神もすっかり降りて来て71年の6月に僅か9日間で製作したのがこのアルバム「イマジン」。タイトル曲だけが一人歩きしてる様相ですがそれはもうたとえ聴く気が無い時にかけちゃったりしても思わず引きずり込まれて聴き入ってしまうアルバムです。気心の知れたアップル・コネクションのメンバーに囲まれてリラックス、ユーモアも復活、余裕があって楽しんでる様子がひしひしと。こちらにもその楽しさを充分分けてくれるのだ。でイマジン。余計なとこで利用されてることを気にしなければやっぱイントロから最後までピカピカしてる名曲です。歌詞はそのまま聴いて各人イマジンすればそれで良いと思う。クリップル・インサイド。イントロでアクロス・ザ・ユニバース連想しませんか?。例のにたりにたり笑いしながら踊ってる姿が目に浮かんで嬉しいな。ジェラス・ガイ。この曲に限らずこの盤では見事にメロディメイカー、ジョン・レノン復活。これみたいなキラーな曲が出て来て本当に嬉しくてゆだねちゃいます。心を。控えめなストリングス最高。ヴァイブが良い味だなあ。イッツ・ソー・ハード。前作彷彿の文字通りハードな感触の曲だけど今回はやっぱリラックスしてて楽しげ。サックスはR&B界の重鎮キング・カーティス師匠。ブロウブロウ。カーティスさんこの後まもなく亡くなってしまいます。ブロウブロウ。兵隊にはなりたくない。お得意タイトル繰り返しソング。そうです。なりたくないす。この曲を世間では一杯かけてとんでもないこと考えるやからを滅入らせてやれば良いぞ。B面。真実が欲しい。あああビートルズ。やっぱり嬉しい。この歌い方。ジョージ君の開眼スライドが大活躍。この盤では他の曲でも効いてます。オー・マイ・ラブ。ちと恥ずかしい歌詞ですが[(^o^)]。しょうがないなあ。世間に思い切りのろけてます。メロディが良いから付き合っちゃうじゃないか。ハウ・ドゥー・ユー・スリープ?。ポール君への物凄い当てつけちゅうか悪口ソング。しかも音は思いっきりジョン節。ポール君、目が大きくて夜はどうやって寝るんだいっていつもからかわれていたのね。やめなよって周りから言われても良いじゃんいいじゃんとか言ってやってしまいました。こっちが引いてしまうほど正直に気持ちやっちゃうのがやっぱジョンさんだなあ。ハウ?。続いてロング・アンド・ワインディンロードをこれで思い出したりして。やるねえジョンさん。サビはフォスターとか思い出してしまう。ランディ・ニューマンみたい。大好きな曲です。オー・ヨーコ。これまた凄いノロケ歌ちゅうか甘えんぼさん。最後にこれ入れないと許してくれなかったのかなヨーコさんに。しっかしオールドタイミーなわくわく曲で付き合っちゃうじゃないかほんとに。困った人だ。翻弄されちゃう分も楽しめるのがジョン氏の音楽かもしれん。ジョンたまは1年に1回だけどこれイマジンは毎週1回でもOKです。はい。(マ)/お勧め!/100点
日本盤

ジョン・レノン/ヌートピア宣言
cover・・・じょん 曲目等詳細
*前作「ニューヨーク市で一時」でヨーコさんにそりゃもう目一杯付き合ったジョンちゃん。今回はいかに。ジャケットでいみじくもヨーコさんの巨大な大地から歩いてくるジョン。平和運動のみにくさもたっぷり見ての自分帰りアルバムかと。個人的にはリアル・タイム・ジョンとの遭遇は正にこれでビートルズより先にマインドゲームスでやられてました。えんえんと続くようなバックにのってシンプルな歌詞、途中無理やりレゲエになったりするなんてのは後年だいぶこまっちゃくれてから気付くんですがその頃はただただインパクトに打ちのめされて、エルトンのグッバイ・イエローやストーンズのアンジイと共にどっか欧州感じるエキゾチックな香りが大好きで。してアルバムもそうだからって訳でも無いと思うけど心に直球で入って一番彼のソロでは好きかもしれません。ジョンたまだとやっぱ辛いしイマジンだとでかいし。これはビートルズ時代の悪ふざけレノン君も復活してるしあいすいませんヨーコさんってひたすら謝ってるし(^0^)。この頃のインタビューを記事で読んだことがあります。音楽で世の中を変えちゃる平和を勝ち取ったるの筆頭と死後何故かイメージされてますがそこでは「音楽では世の中なんて変えられないよ。ただ人々の気分は変えられると思う。」てなことを言っておりまして。なるほどと。そうだよなジョンの歌はいつだってパーソナルなものだったし。社会がどうのちゅうのはパワー・トゥ・ザ・ピーポーと平和を我らにだよな。これは明らかにデモに似合うようにと。イマジンなんかはそんなん使われてたまるものかと思う。それを一番実証してるのがこの盤だと。全編フヌケ・ソングが詰まってます。音楽が平和に役立つこと、それは気分とゆうことで、戦意高揚軍歌とは180度違うやつ。これ聴いたら俺たち何やってんだろと確実に兵隊さんは思ってしまう。だから危険でFBIに追われたりしたんだなきっと。ワン・デイ・アット・ア・タイムなんてもう、全て投げ出してほけっとしちゃうよう(^0^)。インテューイションも。こちらは楽しくて。ポールみたいな生ギターのアウト・オブ・ザ・ブルーでは泣かせてくれるし。意味わからなくてもやたら気分が感動。どうしたってビートルズで泣かせてくれたジョンがまた味わえちゃうと嬉しくなるのはしょうがないす。オンリーピーポーじゃかわいくってアイ・ノウ・アイノウじゃあのフレーズだよこれ。ユーアー・ヒアはこの後の道を予言してるかのようで。そしてミーン・シティ。好きでごんす。ギャグセンス爆発。くるくる場面転換センスばっつぐーん。スライストーンの暴動と並ぶ無音ソングの2大巨頭ヌートピア宣言の解釈は個人個人で。私はまたみんなすっげええこと言うんだろうなあって彼のいたづらじゃないかと思ってますが。
 それまでのヨーコさんとタッグの時代とこの後のひたすら穏やか時代との間にパッと咲いたビートルズ・ジョンのアルバムのような気がしたりして。曲も全部良いし、やっぱフェイバリットかもしれぬ。(マ)
/お勧め!/100点
日本盤

ジョン・レノン/心の壁、愛の橋 
cover・・・思うは家族のこと 曲目等詳細
前作「マインド・ゲームス」録音後ジョンちゃんはヨーコさんと別居、もうあなたの甘えんぼにはついていけないわと言われたのかいな、さらに細々とした裁判続きでまいってしまったジョンさん、ロスアンジェルスで悪友ニルソンちゃんリンゴ君と飲み歩く毎日、酒浸りの中、「ロックンロール」アルバム製作を思い立って録音開始するもよれよれでなかなか進行せず、しかもプロデュースのフィル・スペクターがテープを持って遁走しちまったよ。負けないぞとジョン、新しいアルバムの製作にかかったのであります。それがこの「心の壁、愛の橋」。個人的にはこの頃もうビートルズにべったり夢中の頃。ジョンとゆう存在を思い切り自覚して聴いた始めてのアルバムだったかも。にも関わらずビートルズのジョンって感じで聴いた気はしなかったす。冷静に見ればジョン君不良時代の作品で出っ張り引っ込みが赤裸々、出来はじょんたまやイマジン、前作なんかに比べりゃどうかってなところでしょうが、だからと言って駄目駄目とならないとこが音楽の好みの面白さ。印象としては彼の盤中一、二を争うものかもしれん。同時にラジ関の全米TOP40に夢中だった頃でもあり、シングルの2曲への愛着は格別です。まずナンバー1を取った「真夜中を突っ走れ」。客演デュエットしたのはエルトン・ジョン。大好きな二人が合体したんだからもう光に目もくらみです。この曲が1位になったらエルトンのコンサートにゲスト出演するって約束をしてその通り1位になって出演、その時エルトンちゃん、ヨーコさんを呼んで二人の仲直りをさせたちゅう心温まるお話もあり。その模様はエルトンの「ヒア&ゼア」アルバムでどうぞ。でこの曲、当時から変てこだなあって思ってました。ま、ゲストのエルトンの声の方が目立ってるのはこういった時のエルトンさんの常なんでしょうがありませんが(^0^)、これはファンクかはたまたロックンロールか。まったく聴いたことの無い混ぜ混ぜ音楽。このアルバムで初めて本格ファンク参入、4.とか10.とか。真夜中〜を含めてこの感じどっかで聴いたと思ったら、デビッド・ボウイのヤング・アメリカンズじゃん。ボウイさんのアメリカ突入アルバムでLA録音にばっちし共闘したフェイムな二人、しっかりジョンも吸収してたのね。しかしこの盤にはボイさんは参加せず。何故だろう。彼は彼でオクスリでヘロヘロだったか忙しかったか。真夜中〜でボウイと共演してたらこの後のジョン歴史がガラっと変わったろうなと思うと。うーむ。そして次のシングルが#9ドリーム。最高位が9位だったとゆう洒落た事態も起こって、この究極のほんわかにやられまくりました。今でもマインド・ゲームスと並ぶフェイバリットだ。イントロの夢のようなスライドはジェシ・エド・デイビスだよね。ああジョージが見える。アルバム内でもスケアードに続いてこれが流れてくる瞬間、何物にも変えがたい時間です。他の曲もロックンロール製作切り替えで作ったとは思えないまったく違う世界で。さあ泣いてくださいって言われるかのごとき11.のノーバディ・ラブズ・ユーもあるし。これ一般的なジョンのイメージの最高峰の曲かもしれん。エブリバディ・ハッスルってとこが。くー。最後は73年12月にLAに遊びに来たジュリアン坊やとのセッション。かわゆいドラムで。ヨーコさんと別れて自由になったのは良いけれどやっぱり寂しくて寂しくて。一人じゃ人は生きられないなあ。家族だよなあって。弱点を見せることが出来るのは本当はすごく強い人かもしれんけど。出っ張り引っ込みや弱さを感じさせてくれるのもなんつうか音楽の大切な何かだと思うのです。 (マ)/お勧め!/付けられません点 日本盤 グッヅ

ジョン・レノン/ロックン・ロール  
cover・・・ガムを噛みながら 曲目等詳細
*ハンブルグ時代の写真が何とも素敵なこのロックンロール、マインド・ゲームス製作後ヨーコさんと別居、LAで飲んだくれて不良してた時にふとしたきっかけでロックンロール・カバー・アルバムの製作を思いついてそれならスペクターちゃんやろと製作開始も半分あっちの世界へ行ってた彼が完成直前にテープを持ってとんずら、まいっただなやーと次のアルバム、心の壁、愛の橋を作りまして、その後無事そのテープが戻って来て完成と紆余曲折、大変だったよアルバムです。こちらが機嫌が良い時はいえージョンはやっぱロックンローラーだよなあと最高、機嫌が悪い時は何だよ今更かよーとなるやもしれん(^0^)。フィル・スペクター氏の暗黒サウンド&ガムを噛みながら歌う恐ろしき不良ジョンちゃんの姿が目の当たりに出来るぞい。1曲目ビーバッパルーラは56年の元祖不良ロッカー、ジーン・ヴィンセントの曲。2.のスタンド・バイ・ミーはオアシスのいや、ベン・E・キング、61年のヒット。3.のメドレー1曲目リップ・イット・アップはビル・ヘイリー59年の、2曲目レディ・テディはバディ・ホリー、プレスリー、ジーン・ビンセントのヴァージョンあり。4.の夕刊キャッチ・ミーはこのアルバムを作るきっかけとなりましたチャック・ベリーの曲。カム・トゥゲザーと似てるとクレームがついたのね。でこれを録音することで示談となった次第で。5.のエイン・ザッタシェイムはチープ・トリックのでもお馴染み55年のファッツ・ドミノちゃんの曲。6.ドゥ・ユワナ・ダンスはラモーンズなんかもやってますボビー・フリーマン58年の作。7.スイート・リロ・16はお馴染みチャック・ベリー。8.スリッピン&スライディンは56年リトル・リチャードのヒット。9.ペギー・スーは57年バディ・ホリーのヒット。うちのラバホリで日本語に直してライブでやってことあるよー。♪アイラビューペーギスー3丁目の角の♪。10.Bring It on Home to Me/Send Me Some Lovin'、これはサム・クック・メドレー。ロッド・スチュワートご用達だ。11.ボニー・マロニーはラリー・ウイリアムス57年のヒット。Tレックスみたいす。12.ヤヤはリー・ドーシー61年のニューオリンズR&Bクラシック。13.ジャスト・ビコーズはロイド・プライス57年のこれもニューオリンズ・クラシック。同様の趣旨アルバムをザ・バンドがムーンドッグ・マチネーでほぼ同時期に作っているのは果たして偶然でしょうか。サム・クック、リー・ドーシー、ロイド・プライスで世界がシンクロしてるし。比べて見るのも楽しか。しっかしこれら13曲、紛れも無くジョンちゃんの青春の幸福と恥ずかしさが一杯の世界。しばし少年に戻って。そしてパパに戻るのだね。(マ)/お勧め!/100点
日本盤 グッヅ

ジョン・レノン/ダブル・ファンタジー 
cover・・・じょんとよーこ 曲目等詳細
*5年振りのニュー・アルバムが悲しいかな生前最後のアルバムになってしまった。ダブル・ファンタジー。私が一番彼の作品の中で聴いたものなんです。と言っても自分からじゃないのが悲しいところ。80年12月8日前後には秋葉原でカセットテープ売りのバイトしておりまして事件の後街中でこれが流れておりました。悲劇にも関わらず穏やかな空気がスターティング・オーバーでは流れてキッスキッスキッスでは街中爆笑ちゅうか後半凍り付き(^0^)、そこにいてほんと困ったす。元来性に合ってなかったそのバイトと一緒になって苦い思い出がどうしても付きまとってしまう。な個人的事情はありますが...ヨーコさんとうまく行かなくなってLAで飲んだくれてたジョンちゃん、心の壁愛の橋アルバムでのエルトン・ジョンとの共演曲「真夜中を突っ走れ」が1位になったらエルトンさんのコンサートにゲストで出ておくれとの約束をして何と1位になってエルトン・ライブに登場、その時粋だねエルトン君、ヨーコさんを呼び寄せていて電撃的仲直りを演出、彼のおかげで寄りを戻してうん豪傑彼女と付き合うにはこれっきゃないと息子ショーン君の誕生もあり主婦業と育児に専念して5年。父ちゃんはお仕事なんにゃのとの愛息の一言で一念発起したのか再び音楽に立ち向かいます。いつだってその時の状況、気持ちそのままの音楽を作ってきた彼。当然新作は本当の意味で初めて幸せに溢れた愛情満載のアルバムに。ヨーコさんは相変わらず私がやらなきゃ誰がやる状態だけど。はは。書き溜めていた曲のクオリティもジョンさんヨーコさん共々抜群、デビッド・ボウイのかつてのパートナー、アール・スリックそしてトニー・レビン、アンディ・ニューマークら名手の好サポートもあって弾けるファンク風味高揚する空気を反映してる素敵な盤だと思います。さてこれから、安定した生活の中で音楽をすること、生き抜くことってやる気満々だったって時に。あの事件が。よりによって自分の大ファンだって男に。よりによって一番嫌いな武器で。よりによって親切にサインをしてあげようかって時に。無慈悲な現実に世界中が涙して。死して英雄化は彼ほどの男なら仕方があるまいが、それまでしっかり彼の音楽を聴いてきた人間ほどそのはかなさ辛さをかみ締めたに違いないと思います。彼同様生きていくのに生きていくだけで苦しんだ男に殺されたんだからなあ。ジョンちゃんははたしてもう一度あの男が来たらわかってはいてもニコニコしてサインをしてあげようとするだろうか。多分ひゃあと言って一目散に逃げ出すかと。それが私の好きなジョン・レノンです。(マ)/お勧め!/95点 日本盤 グッヅ

ジョン・レノン/Milk and Honey
cover・・・じょんとよーこ 曲目等詳細
*もしここで頭にカム・トゥゲザーやインスタント・カーマが浮かんだらそれは打ち消して下さい。そして#9ドリームを思い出してそれをどわっとふくらましてから聴きましょう。おお何て素晴らしいアルバムなんだこれは。ジョンちゃんが行ってしまってから3年後、ヨーコさんがダブル・ファンタジイ・セッションから残ったテイク、そして自信の曲をカップリングして完成させた文字通りジョン・レノン最終作です。もちろんジョンちゃんのテイクはデモ段階、不完全ではありますが、いやこれが良い。そりゃかってのそしてロックンロールのガムを噛みながらの不良じょんを理想としちゃうとああ何て軟弱なんだわもろ平和幸せボケやちゅうことになっちまいますけど。この時ほんと彼、幸せだったからしゃあない。ジャクソン・ブラウンが申してましたがロックスターは金持ちだったり幸せだったりしちゃいけない、もしそうでも悩んで苦しんでる風を装わなければと。ジョン氏は立場的にも気持ち的にもそんなこたあとっくに捨てております。したがってこれはロックスターにして世にも珍しい幸せポジティブ・アルバム。ウキウキした気分がこんなにこっちに伝わってくるもんも無いのでは。なんつっても曲が良いです。ジョンのもヨーコさんのも。不完全テークも彼の曲はラフな方がしっくりくるしリラックスしてる体がこの音楽の風景にぴったし。個人的には好き度では完全にダブル・ファンタジーを超えてます。ジョン・レノンの作品としてでなくとも全音楽作品としてもかなり好き。ラフがはまってるからこれは未完全じゃなくて完全完成なのだ。1.のステッピンアウトからしてベースリフがエルトンして楽しいし。ノバディ・トールド・ミーはこの時期だからこそ出来るビートルズだし。グロウ・オールド・ミーは本人はストリングス付にしたかったらしく実際ジョージ・マーティン氏によるそのテイクもあるけどわたしゃこのテイクが好きだ。何も足さなく何も引かなくていいよ。これでそのままそっとしておいてあげてくれ。ヨーコさん。もう相変わらず元気。この逞しさはやっぱ天然なのかなあ。白眉は日本語で歌うユア・ハンズ。これは凄い。下手な英語で歌うよりずっと。恐ろしいのう言語の威力。まいりました。してやっと掴んだ幸せの日々。前向きも前向き、その瞬間にポンと幕引きされてしまったのがほんと返す返すも現実の恐ろしさ、皮肉さ。聴き手に与える音楽の強力さを感じて。それだけの音楽と人間威力を作っちまったジョンちゃんの為した人生をここからエンドレスで聴き続けて。行くにふさわしい最終作だと思います。感謝。(マ)/お勧め!/100点 日本盤 グッヅ

ジェフ・ベック・グループ/トゥルース 
・・・ロッドと一緒 曲目等詳細
*欲求不満の流れギター師、ジェフ・ベック兄貴。祝紙ジャケ一挙発売。はいいけれど何故かこの初リーダー・アルバム「トゥルース」が漏れてます。なぜだ。うーん。考えてもわからんので買い直すべとお考えの方は輸入盤を。安いし。ヤードバーズ在籍中に既に豪腕ロック商売人ミッキー・モスト氏とソロ契約をしてしもうてたベックさん、66年12月にハリウッドで恋をしちゃって帰りたくないつう理由でバンドを脱退です。目指すはポップ・スター。まずはシングルを一発「ハイホー・シルバー・ラニング」。後にバリー・マニロウ氏が「マンデイ」でヒットさせた元曲の「ブランデイ」を作ったスコット・イングリッシュ氏の曲。びっくりのグラム・ポップでこれは6年早かった。実際ハローがカバーしてぴったしだったもんね。それでも67年5月に14位まで上がるヒットに。引き換えの代償は「何じゃこの男は?」つう正体不明のレッテルっす。この曲、ベックさんの歌が聴けます。うまいぞー。な訳ゃありません。わたしゃけっこう好き。ギターはすごい。正体は隠せん。そしてバンド結成。さすがにヴォーカルに本気だった訳では無くてロッド・スチュワート、そして2ndギターにロン・ウッド、ベースにキム・ガードナー、ドラムは転々としてエインズレイ・ダンバー氏。そのままやってれば良かったのにと思うも旧友レイ・クックに交代。&その後ベーシストも転々として結局はロンさんがやることに。それで67年の3月にスモール・フェイゼズの前座として初ライブ敢行です。さあこれで準備は整った。レッツ・ゴー。と思いきやシングル第2弾はまたもやベック氏ボーカルの「タリーマン」。作は後の10ccのグレアム・グールドマン。これまた良い曲なんです。ギターのリフもかっこいい。この路線で行っても良かったぞなんて言ったら関係各所から怒られそう。B面はロッド・フューチャーの「ロック・マイ・プリムソウル」。最高位30位。この2枚は「ベッコロジー」とかで聴けます。シングル第3弾は何とポール・モーリアの「恋は水色」だ。物凄いバックに乗せてはみ出しまくるギターが最高。最高位23位。この行き当たりばったりの売れりゃいいつうシングル・リリースについてモスト氏はバンドの給料を払うためと弁明しております。実はベックさんもスターになりたかったらしい。しかしまあ恥ずかしい思いをして小ヒットの男ではしょうがないといよいよ本腰を上げてロックな「トゥルース」製作にかかります。ドラムはミック・ウォーラー氏に。モスト氏がプロデュースもドノヴァンとの掛け持ち中、実際の取り仕切りはエンジニアのケン・スコット氏が。良かったねえ(^0^)。後にデビッド・ボウイ、スーパー・トランプで手腕を発揮したこの御仁の働きが無かったらどうなっていたことか。完成するも最初は発売を嫌がっていた米エピックさん、ライブの圧倒的評判を聞いて重い腰を上げて出すことに。そしたらまー大ヒット。全米15位まで上がるヒットになりました。とまあ経緯はこんな感じだと思いますけど、私自身が聴いたのは「ワイアード」にはまってから。こりゃ凄い人だと一挙にはまってさかのぼってLP買いまくった次第。初印象は、うーん正直に申そう。古いなあ。わ、すまぬ。あと曲がパッとせんなあ。わ、すまぬ。実はこの印象は今もさほど変わってません。しかし聴きまくった。何よりロッドのヴォーカルが半端でなく素晴らしい。ケツから声が出とるぞ。そしてゼップのコンセプトの元になったつうそのヴォーカルに挑みかかるベック氏のギター。いくらなりたいと思ってもメロディ部分以外はどうやって弾いてるのかわからん。いきなりグリーン・スリーブスやハマースタインが出てくる選曲の分裂ぶりも魅力。もろブルースはメンバー全員どれくらい好きだったかは不明だけどその時の旬のサウンドに挑戦する姿勢はこの頃から変わらず、それをリングにして戦っております。ぼこぼこです。問題はリズム・セクション。手数の多いロン兄貴のベースはいかにもギタリストが弾いたもので適所に音を絞ることが洗練エバーグリーンだとするとこれはちと辛い。ドラムスもそう。だけど今はけっこうそれ楽しんでます。そんな訳でいささか非洗練モードの二人はコンビンーションばっちり。逆に言えばこの時期にしか聴けない音をやってくれてる訳ですから。そりゃゼップみたいな掴みバッチリのシングルがあったらとかここでダンバー氏、ベックス・ボレロで出会ってるジョン・ポール・ジョーンズ氏がベースだったらとか(いいじゃんすぐバンドはやめちゃうから(^0^))夢想したりしちゃうけどそこは欲求不満のギタリスト、ベックさん。このややこしさがあってこその魅力だぜ。
(マ)
/お勧め!/100点 グッヅ

ジェフ・ベック・グループ/ベック・オラ 曲目等詳細
cover・・・
ロッドと一緒
*第1期ベック・グループ第2弾高座におるのはベックだおらーです。ジャケに踊るはぷくぷく太ったマグリットの林檎、否応無しに印象大、この度日本盤で紙ジャケ発売。縁無しで拝められるぞい。トゥルース発表後、ニッキイ・ホプキンスさんを正式メンバーに加えて68年10月より米ツアー開始。ところが翌年2月にロン・ウッドはんとミック・ウォーラーはんが辛いよーやめさせてくれよーと脱退を表明、新バンド画策も失敗、ドラムに元サウンズ・インコーポレイテッドのトニー・ニューマン氏とベースにダグラス・ブレイク氏を加入させるもダグラス氏クビにしちゃって結局頼るのはロンちゃんしか無しとお願いして戻って来てもらってと序盤からベック式順風満帆です。で、この盤を製作だー。プロデュースは性懲りも無く(^0^)又してもミッキー・モスト。でも今回も余計な事はしなかったよ。何が違うって今度のドラマーのトニーさん、顔が怖いです。じゃなかったプレイがど派手。ロックじゃ。これならバッチグウだぜ。に吊られてか単に不機嫌だったか知らぬが温厚ロンちゃんのベースもぶちぎれてます。音色、フレーズとも鬼気迫るプレイ。ロックだ。このリズム・セクション大変身はでっかいよ。ぐんぐん追いつけ追い越せして来たライバル、ゼップに対抗出来るだわ。そして何が違うって正式メンバーになりましたミスター・エレガント鍵盤師のニッキイさん。もう華麗です。3.のGirl from Mill Valley。全然盤にそぐいませんがそりゃもうニッキファンなら涙もんの演奏。いや美しい。考えてみればストーンズ、フェイセズ合体布陣がベックさん、サポートしとる訳でこりゃ凄いわ。ニッキイ氏はどこでも変わらぬ不滅のプレイだけど全然そうはならぬとこもベック氏のアクの強い人徳であります。そしてまー何が違うってまんまブルースやっとりません。代わりのど真ん中はプレスリーのカバー2曲。何でだと曲名だけ見るとなる思うも聴くと納得のヘヴィ・ロックに変身でござる。監獄ロックではロッド氏を筆頭に血管切れそうです。御大も絶好調、さぞかし機嫌が悪かったろうにきっと機嫌が悪ければ悪いほど暴れるので素敵なのねベックさん。訳のわからんききょきょきょーとかコケーンとかの音出し放題で最高です。セッションで作ったモロダシのオリジナルもイカしてる。リフがロックだ。2.スパニッシュ・ブーツなどはブーツ好きな人だし、もうまとめようと思ってないっすの吹っ切れですこーんと抜けてます。5.のPlynthも同様。ロッド氏のしゃがれ度は進行中。トニイさんもどすこい。サウンズ・インコーポレイテッドって端正だったけど妙な迫力あったもんな。6.のハングマンズ・ニーのシンバルなんかブラボー。ぐぎょぶぎょってぶっ潰れるリズム・ギターを聴いとくれ。7.最後のライス・プリンかっこええー。ゼップみたいだ。あ、逆か。ロッド氏がいないぞ。行っちゃったよ。このまま直進出来れば偉い事になっておったのに。無念。何とベックさん、もう飽きてる顔をしておるでないか。次のこと考えてるでしょ。(マ)/お勧め!/100点
日本盤 グッヅ

ジェフ・ベック・グループ/Rough and Ready
cover・・・ソウル時代 曲目等詳細
*「粗製濫造」などとこりゃまた思い切ったタイトルを付けました第2期ジェフ・ベック・グループ第一弾。よっぽど機嫌が悪かったかベックさん。まーそれもそうかも。ベック・オラの後すぐニッキーさん止めちゃってやけくその米ツアー。その後ロッドと新バンド結成しようと惚れたヴァニラ・ファジのリズム・セクション、BとAと一緒にやろうとするもロッドさんマーキュリーとソロ契約そしてフェイセズに。さらに交通事故で3ヶ月の重症と相変わらずやることなすことうまく行きません。しゃあないわと70年春に回復した時廻りを見渡せば同じミッキー・モスト・プロにいたじゃないですかパワフル・ドラマー、コージー・パウエルさん。さあ一緒にやろう。今度はベースだ。うー、おらん。時代はファンキイだってんでモータウンへ赴き何とファンク・ブラザースのジェイムス・ジェマースンに誘いをかけるとゆう。実現したらそりゃ凄いけど相手にとっては目が点事件。引き受けるはずがありません。エルトン・ジョン・バンドに誘われちゃったりしたけどこれはまあどう考えても無理目つうことで断って、ようやく見つけましたベースのクライブ・チャーマン氏と鍵盤のマックス・ミドルトン氏。華は無いけど腕はあるよ。ヴォーカルはアレックスつう人が一瞬、すぐにボブ・テンチ氏を発見加入ってことでようやく陣容が整いました。それでうー待てないどわっと作ったので皮肉を込めて「粗製濫造」ってか。ベックさん初のセルフ・プロデュースです。まあ1期もミッキイさんは不在ばっかだってことで自分でやったようなもんでしょうけど。音楽は・・・変わったぞ。たった1年で天地引っくり返し。元々ソウルが大好きだったてのとファンキイなメンツ集合ってことでタイトルは実は「ラフ&ファンキー」でしたってことに。おまけにどないしたんや全オリジナルでござる。しかもベック氏単独作5曲も。かなり気合が入ってます。それでえらい新しいとことアナクロなとこがごった煮だった一期に比べて一気に時代の最前線に出ちゃった。スライ・ストーンの「暴動」は全く同じ年ですからまだファンクではありません。大岩のロックとニュー・ソウルの黒潮と白潮?がぶつかったホッカホカ音楽。こうゆうのをファンキイとゆう。自分がこう弾きたいようにように作った曲はお見事。暴れん坊将軍馬上で大鞭の巻でくにょっと歪んだギター、スライドがバンド・サンドでピッチピチ跳ねてます。ヴォーカルは・・・・。テンチさん、黒いんだけど黒くない人で。どうだろう。凄いディープな人だったらもっとえらい事になってたかそれともバランス壊してたか。微妙なバランスの上に立ってる音楽かとも思うので微妙です。コージーさんは意外とデカ叩きしてない。この後ソロでの馬鹿ロッカー振りが信じられませんクレヴァーなプレイぶり。マックス氏はもう最高です。生涯の相棒となるべき刺激つんつんのコードの響きを。これで曲がキャッチーだったら大ブレークしたと確信するもギターが息をするためにはそれもどうだったか。これで良かったような気もするし。曲うんぬんよりも演奏の出来が凄すぎて名盤化した盤であることは間違い無いと思います。相変わらず色んな意味で複雑なりベック世界(^_^;)。(マ)/お勧め!/100点 日本盤

ジェフ・ベック・グループ/Jeff Beck Group
cover・・・ソウル時代 曲目等詳細
*通称オレンジ・アルバム。ジェフ・ベック史上最高傑作の誉(勝呂)高き盤です。前作でがっしりとした手ごたえを掴んだものの売上げは芳しくなく全米最高位46位、イギリスでは相変わらずさっぱりで仕切り直し、それでもソウル熱、ファンキー熱益々高じて、プロデューサーに頼んだのが英国ギタリストの羨望の的ブッカーT&MG’Sのスティーブ・クロッパー氏。レコーディングもメンフィスに乗り込んでウキウキの製作だったかと。私、麗しき(^0^)十代の頃、買って聴いたんですけど実は少々ピンと来なかった。ああ、罰当たりだ。とゆうのもトゥルースの後、これ聴いちゃったんで。例に漏れずロッド・ショック。どうしても歌比べちゃって。それにどうもこじんまりまとまってる気がして。まあそれが今では大好きですから。当時はファンキイ熱も今ほどでは無かったもんで。しゃあないなあ。それでもこれでロッドさんが歌ってたらって夢想はします。だってテンチ氏の歌い方けっこう似てますよねえ。ロッドちゃんはこうしたファンキー傾向なのやってなかったしそれだけにもしって気持ち高くなって。それだけ演奏がえらいことになってるってことだわ。今回はカバー曲が多くなってます。無理せずクロッパー氏と相談の上、良い曲をたっぷし料理してやろうつうことか。1.アイス・クリーム・ケークはベック氏の曲。うっぴゃぴゃきゃりゅくりゅきゅりーんギター初っ端から炸裂。ざくざくリズム弾いててもはみ出しそう。必死に暴走抑えてる様がまたエキサイティングで。しかしアイスクリームケーキ懐かしいすねえ。今はあるのだろうか。昔はクリスマスつうとこれ親父が買って来て。ケーキってこれのことかと思ってた。これがまた最初は美味いんだけど最後が寒くて。ま、モノホンじゃなくてラクトアイスだからだったろうが。カチカチだったし。なんてこと思い出しちゃう。いやーファンキーだミドルトン氏。発振してるギター。2.ファンキー・ロックンロール。ペっとかぎょとかつい入れてしまいます合間にギター。ソロの軟体ぶりがまた。3.ナッシュビル・スカイラインに入ってますボブ・ディラン氏の曲。あれこんなどソウルだったっけって聴き直してしまうほどのアレンジ。見事なり換骨脱脂。これロッドさん歌ったら。なんて思ってはいかんいかん。4.シュガ・ケイン。ベックとクロッパー氏の共作。これがもう大好きです。この妖しいリフ。MG’Sの香りがするグルーヴ。ニュー・オリンズ・ファンクぽくもあって。ミーターズとMG’Sかーなんてニンマリしちゃう。ベックさん抜きでも大好き。この盤で一番なんですけど駄目ですかい。5.はアシュフォード=シンプソンとブライアン・ホランドの曲かー。確かに歌付けるとそうだわ。シリータ、ダスティ・スプリングフィールド両嬢のヴァージョン聴くとああ、この曲だって感動してしまった。とにかく華やか&セレヴィーが特徴、それがベックさんでひねくれると。6.強引だはほんと強引なハードロックチューン。南部のドン、ドン・ニックス氏の曲。これもロッドちゃんが・・・7.はお気に入りスティーヴィー・ワンダー氏絡みソング。もうちょっとで大爆発な感じのワンダー氏の魅力がばっちり。って訳わからん。彼のヴァージョンはどの盤に入ってるのかな。続けて8.はベック氏オリジナル。自分の見せ場冒頭からたっぷし(^0^)。彼が歌作るとこうなるかってなところに興味しんしん。やっぱはみ出てます。どこで解決するのだ。テンチ氏悶絶してるぞ。ラストは必殺ディフィニットリー・メイビー。問答無用代表作かと。ホップ・ステップで飛び越えて哀しみの恋人達モードに。たっぷりこのクライベイビーを味わうのみです。この後のツアーでバンドはあっけなく崩壊。やりきった感が強かったのか。また虫がうづき出して次の居場所を求めてさすらうは素浪人花山弦吉。(マ)/お勧め!/100点 

ベック・ボガート&アピス 
cover・・・3人 曲目等詳細
*ジェフ・ベックつう人は、周囲は早くZEPみたいなどハードロックやってくれーって思ってる。本人はとにかくソウル好きでバンドでかちっとした歌ものやりたい。その割りに己のギターははみ出しちゃうわそのはみ出すとこが魅力だわ、コミュニケーション下手つうか性格つうかバンドは長続きしないわその出会い頭のバッツンバッツンが魅力だわ、とにかくどっか思い通りに言ってないような、レコードでもどこかしらそれが出ているような気がしてるのですけどいかがなもんでしょう。その彼がベック・グループを作って以来ずっと求愛し続けていたのがこのカーマイン・アピスさんティム・ボガードさんの強力リズムコンビ。そのお二人のカクタス(これがまたど強力)が解散して、やこれで出来るとミドルトンさん以外のメンバークビにしてキムさんつうヴォーカル加えてさあ発進となりますが、どうもキムちゃんライブでださい。でテンチさん呼び戻すも今度はミドルトン氏と一緒にやめちゃった。ハミングバード行き〜。でポール・ロジャースさんってすげー案も。そりゃ実現したら涙もんでしたがこれもX。結果的に最強トリオ誕生になっちゃった。毎度毎度どうも(^_^;)。で今回も結果的にどうかって話になっちゃう訳で、そりゃ大丸花丸二重丸だがやー。歌はとにかく三人で回り持ちで頑張んなければならぬ。そりゃ弱いっていや弱いんでしょうけど。ええでー。わたしゃテンチさんの歌はロッドちゃんの影がどうしても見えちゃって時に辛いなあって。でもまあベックさんの歌はともかくボグさんカムさんお二人の歌は爽やかです。さすがプロ歌えばそれなりに行けちゃうんだねえ。このスタジオ盤の後ろには我々には忘れることの出来ないライブ・イン・ジャパーンがあります。なもんでどうしてもそっちが強烈印象ってのがあって。地味だがやつう思いが無いわけでもない。ですよねえ。でも少しでも一杯この3人の音、聴きたいぞってのはこりゃ当たり前だからこの盤もお宝なのだ。中身はですからこの二人とこれがやりたかったんですつうこれまでのベック史総決算。前作に引き続きのドン・ニックス氏ナンバー、黒猫の叫びは1期思い出すし2.のレディはこれがやりたかったんだのハードロック・ファンク。3.は2期ばんざい。4.迷信はこれやるためにBBAありきだったのでは無いかつう極上もん。ワンダーはんとの間で出すタイミングがどうのこうのあったけど全く別物だから揉める必要無かったよな。これ聴いてペイジ氏はどう思ったかな。ニンマリしたかそれとも。5.は再びニックス氏の曲。よっぽどお気に入り。黒と白の架け橋としてこれほど最適な人材はいなかったのかと。大上段の堂々たるバラードです。これロジャース氏だったらどうなったかな。ちょっと色が違うかな。6.はアメリケンな明るいロックンロール・ナンバー。こうゆうタイプでベックさんのギター聴けるつうのも貴重かも。ポペポポペポってやるだけでジェフ節なのは大したものだわ。7.はラフ&レディなどファンキイ。わうわう技冴えたり。当然カーティス・メイフィールドさん聴きまくってたのでしょう。8.出だしがZEP風、一丸リフハードロックブギー。これだこれだーって。ブギのノリたるや壮絶カツ快感す。ラストはどうしてもやりたかったんです今の件のメイフィールドさんの名曲、アイム・ソー・プラウド。トッド氏も呼んで来てーなんて。念願かなってベックちゃん、真っ向から真面目にギター弾きまくってますいたづら少ないのはちょっとあれかもしれんけど、これは一回はやって貰わねば世間が納得しません。そして次に新しいおもちゃに夢中になっての日本行きーと。(マ)/お勧め!/100点
試聴はここで(輸入盤)

ベック・ボガート&アピス/Beck Bogert & Appice Live 
cover・・・3人 曲目等詳細
*1973年5月18日19日大坂厚生年金会館で録音されたのがこのBBAライブ。色んな意味で日本のロックファンが世界に誇るお宝かと思います。だいたい皆一回は買ったもんだわ。その後売っちゃったかどうかはまた別にして(^0^)。買ったとは申しても2枚組を買えたお大尽はガッコで一人いるかいないか。大方安いダイジェスト1枚を買ってしまったすよね。何が聴きたいつうて迷信が入ってれば満足するようなとこがあって。その1曲目の迷信。そりゃもうちとでも洋楽ロックかけるラジオ番組ならもうヘヴィローテーション。バーン何かと並んで定番や。なもんでばあん(銅鑼)、ひゃああは、ぽぺぽぺぴぱぴぽーんってイントロから頭のロック脳の底の方に刷り込まれてる。耳タコとか懐かしいとか超えちゃってまーそれでもいまだにかっこいいよ。驚異的だ。後の曲はーーー。何やわからんがベック様がハードロックやってくらはる。パワーコード、腰にごーんとグガガガして上でぎろぎろぎろぎろぎろって弾いて弾いて弾いて弾きまくってくれてる。だけで私は満足です。今改めて聴いていると。若いぞ。やっぱロックは若くなきゃ出来ないんじゃないか。出音がでかい。増幅される前の時点ででかい。その上でここまで丹念に音をつむぎ出すのは体力無くちゃねえ出来んわ。若いのもさることながら外人はんだからか。それとも3人がただ凶暴だからか。凶暴なのは間違いないわな。米国式凶暴二人、英国式凶暴一人。そんで何かわからんけどまとまってる。不思議だ。リハーサル丹念にやらなきゃ出来ない音。三人しかいないから御大も考えなきゃさすがにいかんと思ったか。ヴォーカル弱いとこ全然気にならず、そこまで含めてのバランス見事です。荒っぽいのも三人でやるには必須。そしてロックにもきっと必須。ここまでやったならベックさん、ロックやることに満腹したのもわかるような気が。そしてこの盤のど真ん中にあるのがもしかしてトーキング・モジュレーター。だったりして。面白がって使ったのはいいけれど頭頂部にダメージあるし。BBAで天辺及び生え際が2cm後退したベックさん、長く続ける訳にいかず、2枚目のアルバム製作中に燃え尽きてしまいました。真っ白だよ、とっつぁん。(マ)/お勧め!/100点

ジェフ・ベック/ブロウ・バイ・ブロウ
cover・・・
ギター 曲目等詳細
*ロックギター界のカミソリ与力ことジェフ・ベックさんの考えてみれば初ソロ名義アルバム、ブロウ・バイ・ブロウ。邦題は「ギター殺人者の凱旋」なんちゅう恐ろしいタイトルでした。なぜ殺人者かようわかりませんが殺られます。凱旋とはよく言ったものでこのダイアモンドの弦が四次元空間でねじれて拡散収束を急速に繰り返してるようなギターはどうやっても前に出ちゃうから歌手付バンドではどうも収まりが悪かったのは確かとの思いが個人的には。で思いのたけやりました。インスト・アルバム。プロデュースはジョージ・マーティン爺。余計なこと考えささずにひたすら弾かせた手腕たるや見事。バックはハミングバードのマックス・ミドルトン、ゴンザレスのフィル・チェンとリチャード・ベイリー氏と英国パブファンク組の猛者が担当。この時期油が乗り切っていたそのシーンの凄さ爆発のアルバムでもあります。同時に米国でもジャズ・ファンク全盛、グローバー・ワシントンJrとかクインシー・ジョーンズとかフレディ・ハバートとかハンコックさんがキラーな盤連発で、そうですこの時期にこの音しかない、英国からの回答、様々な状況がぴたりとはまった名盤でもう。柔軟ながら的確でそれでいてイギリスならでは律儀なバックがほんと偉い。もちろんベックさんのギターは言わずもがな。豪快に好きなだけ泳いでレスポールも良い音出してもらって実に嬉しそうです。若い頃はこの次のワイアードが好きでした。派手でござんしたから。今でも好きですがこちらは歳を重ねるごとに味わいが増してくる。芳醇であります。アロマであります。最近パブ組の凄さを知ってから味わい3倍増し。分かってくれるかい。あ、4.のエア・ブロワーのイントロ部分は、そっくりNWファンクのア・サーテン・レシオが。かっこよさはいつまでも。一線超えてるからいつまでも古くならないのだ。(マ)/お勧め!/100点
3枚まとめて  日本盤

ジェフ・ベック/ワイアード
cover・・・
ギター 曲目等詳細
*ああ、我慢出来ん、一緒にやるわと、前作吹いて吹いて吹っ飛ばすでギター・インスト路線に確固たる自信を持ったベックさん。何たって全米最高位4位ですからこれまででいっちゃんの成功です。さあ次の一手はジャズ・ファンク本場の猛者との邂逅だってんで、新パートナーはお気に入りマハビシュヌ・オーケストラのヤン・ハマー氏。そしてドラムはナラダ・マイケル・ウォルデン氏。73年のビリー・コブハム「スペクトラム」でのトミー・ボリン君のプレイ聴いてその時から俺ならこう出来るとじりじりしてたはず。その思いが一挙に爆発したもう何の迷いも無く大傑作、名盤と言える盤、ワイヤードだ。前作からの英国ファンクの猛者二人マックス・ミドルトン氏に参謀としてがっちり脇を固めて貰い英米両軍による最強の布陣。引き続いてのメロウ拡大の英国軍中心の曲、まだむヤン加わっての食っちまうぞ曲とのバランスも最高で30年経とうがいまだに信じられん新鮮パキパキ音楽でございます。新鮮ハマチの活き締め一丁。なんせ格闘するギタリストじゃけんのうそれ相応のリキ持った相手と対決してこそ力最大発揮、目立ちたがりじゃ一歩も引けを取らんヤン氏は最高の対戦相手かと。1曲目レッド・ブーツから「新日本プロレス時期シリーズの外人選手は、またしても来航不沈艦スタンハンセン。うなるラリアートで猪木のクビは大丈夫か」が聴こえる。丁々発止相手のフレーズ技を受け止めさらに倍にしてお返ししてやるの姿勢はまさにプロレスであります。やってやられてここぞとゆうタイミングでその場に相応しき決着を持って試合は終了する。これは元来ジャズの有り様。それを始めてロックの選手として挑戦した。ベックさん持ち技は全てロック、でもずうっとやり方はジャズプロレスだから今までどうも納まりが悪かったのはまあしゃあない。ここで初めて満足な戦い出来るリングに出会いました。望む相手との戦いで互いに信頼しあった上でのボコボコ合戦、パチーーんパチーンと気持ちいいチョップの音乱れ飛び試合はヒートアップ、スイングしております。レフリーはもちろんレッド・シューズ・ドゥーガン氏。カウント取る時わざわざレスラー飛び越えてあちら側で1,2、ノーノー。2.のカム・ダンシングではステディ・ファンク・マスター太鼓、エド・グリーン氏とちょっとだけタッグで対戦。手四つでの探り愛がスリリング。低いトーンでアームロックががっちり入る。ここではヤン君はレフリーね。ユセフ・トルコ氏と化す。3.は世界一我が強い黒い猛獣ミンガス氏の曲。ギター、いや楽器がが弾ける人間なら誰でもこのメロディ弾くだけでそれなりに感動の渦ってくらい突出した名曲でござる。こうゆう時こそベック氏の地力がさらに際立つ。行っちゃってる目が映像でどわ。4.は英国軍による戦い。新顔バスコムちゃん、お前が先行だと頑張る頑張る。イギリスならではのストイック・ファンクここに極まれり。キメの快感これに勝るもの無し。落城す。A面が赤ならB面は青と飛び出すのが5.の蒼風。相手はアンドレ並に巨大。ベック氏キーロックかけながら持ち上げられコーナーポストに運ばれてる。にやりと笑ってドロップ・キック。しっかしヤンさんドラムうめえなあ。天は二物を与えて悔しいから何か重大な弱点があるに違いない。生トマトが食えないとか。勝負はついたか。場外でも暴れ周りフェンスぐちゃぐちゃにして終了かも。生シンセの音はは永劫に新鮮。くこんくこんとコシがある。英米両軍による6.ソフィーは坂路をラスト11.3秒で駆け上がる駿馬のごとく風通し良し。最後に写るトレセンの窓枠もぴっかぴか。7.はキャンプ感覚満載の超絶ファンク。今までファンキーはやって来たベックさん、ファンクとの真正面対決はこの盤でお初です。ミドルトン氏のクラヴィにほれぼれ。指が黒い。ラストはアコでデザート締め。ザッパ大明神のスリープ・ダート思い出しちゃったりする。完全無欠無敵の本盤。これ以上望んじゃったらバチが当たる。当たるわと思っていながら望んじゃうのはフェイドアウトしてる曲のその後。どれくらい続いたのかこれは気になる気になる。アルティメットなやつどっかで出てるのかな。聴きてー。そしてこの布陣でここまで来るのなら。まだ対戦してない米国レスラー多数。ダンのエイジャの布陣をそっくり持ってきてバーナード・パーディ氏、チャック・レイニー氏、ポール・ハンフリー氏、ポール・ジャクソン氏、スティーブ・ガッド氏、ウイトン・フェルダー氏等々まだまだおるで無いですか。夢と終わった猪木馬場じゃないけどこの後すぐワイアード2でこれらの凶悪レスラーたちとの対決見たかった。いやほんとです。ブーチー・コリンズちゃんと戦うってのも。凄いだろうなあ。(マ)/お勧め!/120点 輸入盤

ジェフ・ベック/Jeff BeckWith the Jan Hammer Group Live
cover・・・
ギター 曲目等詳細
*日本特別リリースのBBAライブを除けば唯一の公式ライブ盤がこのヤン・ハマー・グループに客演して行ったツアーの模様を収録した「ライブ・ワイヤー」です。自らバンド組みますとやばい状況が巻き起こる兄さんですんでこの形は理想だったのかも。結局最後はどかんとなってしもうたようですが。当時、私ワイアードにずっぽりはまっていたのでこの盤が出るとの噂聞いた時にはもう。そわそわして輸入盤屋さんに張り込み、予約すりゃあ良かったんだけど値段見ないと買えないしってんで発売された矢も盾もたまらず即ゲットだ。珍しく穴明きセールス盤じゃなく新譜だわい。よっぽど好きだったらしい(^0^)。けっこう緊急発売つうかイレギュラーぽい雰囲気があってジャケットも簡素、速報でお届け感で待つことが出来なかったのもあり。聴いてぶっとび、泣いて興奮の感触が今聴いても蘇ってくる。参考書自由自在買うんで金くれーって言って横浜西口ダイアモンド地下街通路際のあのお店の光景も。それにしても生々しい音だなあ。これぞライブてなもん。やんちゃで夜鳴き疳の虫のギターがここぞとばかり鳴いてます。いやー憧れちゃう。こんなにギター弾けたら幸せだろうなって。ドクター・ジョンのガンボ聴いた時もこんなピアノ生まれ変わったら弾けるようになりたいなと思うたもんですが。17の時点で生まれ変わったらってもうギター上手にならんと投げてるわ(^0^)。情けな。ライブ・ワイヤーとはよくつけたものでこの人のギターはまっこと弦って感じがします。はじいて響いて音程ぐにゅーっと自由自在。は、だから参考書自由自在か。嘘はついとらんな。バックのマダム・やんグループも恐ろしいこってよくこない楽器弾けるもんだ。ただ一芸で持って音楽渡世を渡り歩くゆう超個性は親方のヤンさん以外は無く、よって激突はヤンvsベック一本勝負のみ。バンドはタッグ戦でアンドレ・ザ・ジャイアントの後ろで巧妙に盛り上げるレネ・グレイがごとく。ハイライトはスキャッターブレインでのあの早足金毘羅階段駆け上りフレーズwithヴァイオリン場面と突如飛び出すラストのトレン・ケプタ・ローリン。おいちゃんもう大人ですからギター壊しません。客演なのに申し訳ないけど、野太い飯場コーラスヴォーカルもヤン氏のぶにょーシンセ・ファンファーレも全てがベック兄さんのギターに光りをあてるため。ドキュメント・ライブ・ワイアー、そりゃもうエクセレント、ベストかっこいいライブ・ロック・アルバムでございます。
それにしてももっとライブのベック兄さんの音が聴きたい。BBCのやつとかいくつか聴きましたけどそりゃも凄いんで。もっともっと。75年のワールド・ロック・フェスティバルの音は残ってないのか。ブートは出来れば避けたい。でも目の前に出たら買っちゃうなあ。バーナード・パーディ氏ドラムだったんでしょ。想像しただけで悶絶してしまいます。見に行った人羨ましかー。気が狂ってしまいますんで私の前で話をしないで下さい。(マ)
/お勧め!/100点 輸入盤

ジェフ・ベック/ギターショップ  <ご投稿エントリー>
・・・ギター

ルック・シャープ!/ジョー・ジャクソン
cover・・・一人スティーリー・ダン
*1979年作品です。英国人ながらアメリカ発ニュー・ウエイブの印象が強いジョーさんの1stアルバム。これ以上無いってくらいシンプルな編成でやってくれてます。当時はビート物はエルビス・コステロ、レゲエ物はポリスのフォロワー的なイメージを持っていましたけど、今聴くとこれが実にスティーリー・ダンしてるのに気が付いてびっくり。シングルの「Is She Really Going out With Him?」の間奏部のピアノもそうだけど、表題曲「Look Sharp! 」なんてまんまです。そうして聴いて行くとレゲエの「Fools in Love」もドナルド・フェイゲンのソロっぽく聞えて来るから不思議。
 まあ、そう言ったこととは別にしても曲作りのうまさはもう絶賛ものです。捨て曲まったく無し。ブレークしたのが「ステッピン・アウト」からですから、そのイメージが強いですが、初期3枚のパワーポップの良さも見直して上げたいです。実際私はこのアルバムがフェイバリット。
 それにしてもこのNYぽさはいったいどこから来るんだろうか。(マ)
/お勧め!/150点

アイム・ザ・マン/ジョー・ジャクソン
cover...快速疾走
*英国NY伊達男ジョーくん2ndアルバム。ビート&パワーポップです。軽妙で言葉がコロコロとメロディに乗っていく様が気持ち良いのなんのって。思わずリフレインで口づさみたくなる。これって重要。アレンジは裸の4ピース・バンドそのもの。最近音が薄いのにぐっと来ます。誰が何をやっているか一目瞭然。バンドの人の顔が見えてあんたはそこにいるぞと。コステロ・クローンみたいに言われましたが個性の違いは明らかに。人込みをひらひらかわしながら疾走してます。 試聴はここで。(マ)/お勧め!/110点

Beat Crazy/ジョー・ジャクソン
cover・・・一人スティーリー・ダン 曲目等詳細
**ついに出たのか。感慨ひとしお。残された未CD化新波アルバムの横綱格、そりゃもう朝青龍並のストロングなジョー・ジャクソン氏のビート・クレージー。とは申しても昨年7月に出てたのねー。気付かなかったす。ジョーさんって人気もあるはずレーベルもA&Mつうメジャーなのに何故?と常々。もっとも大ブレークはこの後だから特に売れなかったとおぼしきこのアルバムは隙間で忘れ去られていたか。そうです。売れなかったのです。この超絶盤が。本国ではシングル、アルバムとも全く、アメリカではアルバムが最高位41位と健闘。何故かー。トンガリ過ぎていたとしか思えぬ。スッカスカしかし芳醇こいつぜってぇ只者じゃないと思った1st、ついで全速力で100m8秒8の2nd、期待は膨らむばかりで来たこれはもうそんな思いをも大きく上回る熱さでやられた。聴きまくりました。今聴き返してもその熱さいささかも冷めやらず。この時期、ジョーちゃん、物凄い音楽モチベーション有ったと思い。世の中に対して言いたいことはテンコ盛り、やりたい音楽は体にはちきれんばかり。それを実現する経験も積んできた。と音楽無敵状態だ。やりたい音楽、何にはまっていたかつうと、それはレゲエ。80年は2tone勢のスカ・ムーブメント、この盤でも8.バトルグランドを捧げております黒の言葉吐き出し真正面兄さんリントン・クワシ・ジョンソン氏絶好調、もちろんポリスも。ジャクソンさん、ポリスにはそうとうライバル意識持っていたらしい。「やつら、オーガスタス・パブロも知らないんだぜ、何がレゲエだ笑わせるな」と嬉しくなる青臭い発言読んだことあり。聴き倒した末のこれが本当のロック心で奏でるレゲエだとの、まずはタイトル曲ビート・クレージーです。


ガキどもは近頃 全部まるで同じだ
全部が全部自分たちのことを あるキチガイじみた名前で呼ぶ
まるっきりヤクまみれで 全く正気じゃ無し
まるきりのノイズが やつらの脳天直撃

で、そんな罪が
どんなにやつらの人生を無駄にしようと
他に行くところも無し
やつらみんな突入
ビートキチガイに ビートキチガイ

やつらは世界を 狂ってると言う
でもやつらは言える 着飾る方法を
仕事なんかありゃしない 経験など皆無
耳たぶにブスっと 安全ピンを突き刺して

で、そんな罪が
どんなにやつらの人生を無駄にしようと
他に行くところも無し
やつらみんな突入
ビートキチガイに ビートキチガイ

で、ロシア人がたとえやって来てたとしても
やつらはみんなでボンゴを叩くだろう
だから誰が防ぐって言うんだ 第3次世界大戦を
どこへいったい向かおうとしてるんだ やつらはどこで生きようとしてるんだ

で、そんな罪が
どんなにやつらの人生を無駄にしようと
他に行くところも無し
やつらみんな突入
ビートキチガイに ビートキチガイ


どうしょうも無くパンクの波の中で生きようと、そこで感じる訳のわからん苛立ちがそのまんま。結論なんかわかりゃしないが。俺だってむかついてるけどそのまんま何も考えずにピョンピョンダンス入道はどうしても出来ぬって気持ち確かにわかります。こいつは実に痛い一撃で、他人事みたいに言いやがってって全拒否した向きも多かったろうと。しかし、ジョー君はこの時こう思ってたし、ごまかすことはいったい出来ようか。たとえ空気読めないヤツと指差されても。逆にこれがパンクってもんだと思う。
当時はまるで気付かず、今聴くごとに思うのが、ジョーさんってほんとスティーリー・ダンの子供だったんだなってこと。
2曲目ワン・トゥ・ワンで思い強くします。いや喜んでるんだけど。好きだから。ピアノの響きが。いけませんこんなテンション効かせては。安全ピンがまた破壊されます。仕方が無い。生まれる音楽は誰にも止められず。
胸掻き毟るこれだろやるならレゲエをの3.全ての夢の家で(悪夢)から4.悪意の眼、そして極まる5.マッド・アット・ユー。説明不能の高揚感どうすべ。
B面はだから嬉しきダン・チルドレン・チューン大盛り。6.「犯罪割に合わず」は「さわやか革命」の頃。前段のメロディはあのロックンロール・ナンバー転じてのものだ。ううう、曲名が思いだせん。白眉は9.のバイオロジーだと。好きでたまらぬ。

ハロー、また戻ってきたよ
会ってなかった どうしてかわからない
それはほんとに長い時間 だって君はほんとに冷たく見えた
何か話しかけてくれたことがあったろうか

彼女は言った
自業自得でしょ どっかのアバズレと一緒にドイツのどこかに行っちゃってからに
私は言った
ベイビー、君にはわからないのかい
それは君と僕との関係に何ら影響無し
僕のハートに何ら影響無し
僕の頭にも影響無し
僕らの家庭にも何ら影響無し
僕らのベッドにも何も影響無し

それは単に せ い ぶ つ が く
わかるかい
それは只の生物学
生物学が 君と僕の間に割り込んだんだ

君の生物学の授業はそこで始まる
まずその点から明らかにしたいな
その種は男性として知られています
ちっちゃいシッポがついたちっちゃいものを持っています
何かと増殖しまして 叫び始めます
そこでもって群れをなしまして 一斉に飛び出そうとします
一旦救われても またそれ始めようとします
それは理性で持って制御不能です

僕のハートに何ら影響無し
僕の頭にも影響無し
僕らの家庭にも何ら影響無し
僕らのベッドにも何も影響無し

それは単に せ い ぶ つ が く
わかるかい
それは只の生物学
生物学が 君と僕の間に割り込んだんだ

彼女は言った 私はとても救われたわ
貴方のいうこと、そりゃもう信じられる
もうわかりました 何ら恥じることは無いのね
デイブとトニーとフィルとジェイムスについて
僕は言った
ベイビー、ベイビー、まさかほんとじゃないだろ
彼女は言った おお、これはまったくの真実よ そうあるべき
私にとっても正解
そんなこと仰るのならどんなことでも貴方はわかってくれると思います

僕のハートに何ら影響無し
僕の頭にも影響無し
僕らの家庭にも何ら影響無し
僕らのベッドにも何も影響無し

それは単に せ い ぶ つ が く
わかるかい
それは只の生物学
生物学が 君と僕の間に割り込んだんだ


ぎゃはは、こんな歌作ってやんの。オチ付。
才能なんかいるもんかえの時代にあり余る音楽才能をもって登場した若いのが、無視決め込むことなく真正面から関わりあったクロスカウンター級真っ白になっちまったぜアルバムです。(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

ジョー・ジャクソン/ナイト・アンド・デイ
cover・・・一人ジョー・ジャクソン 曲目等詳細
*24年目の和解です。
ナイト・アンド・デイ
ジョー・ジャクソンちゃん。
売れたのがいかん。1stであんた誰?状態で輸入盤買ってメロメロになって、3rdなんぞは怒髪天を付く入れ込み状態。これ以上のものが有るのだろうか・・と思っておったら久しぶりに会えばジャイヴですってー。そしてこの
「夜と昼」。
”スリリングな街ニューヨークにジョーの洒落たセンスがよく似合う”の帯コピー。
おされーーーー!!当時バンドでもゴリゴリブリブリしてたしさー、「何オシャレ?敵。」直結だったもんでの。
そんで売れたら何でジョーさん、あんたがようの悪感情。シングルのステッピン・アウトがまた起承転結ビシのマンでは無いかあなたは、それが何で流れる、うーむ、それで売れるかと納得出来ず。それ以来お別れしてしまった体たらく。ここに陳謝して深くお詫び申し上げます。

勝手な思い込みでございました。

そもそもだビート・クレージーの歌詞のごとくニュー・ウエイブでパンクな人では無かっただ(いや有った深くでは)。
それ以前にニュー・ヨーク狂だっただんね。
ふとしたきっかけでこ、これはスティーリー・ダン族では無いかと気付いた時から弾けました。
ダンはニューヨーク郊外でマンハッタン見つめる人、ジョーさんはもっと郊外のイングランドで夢見る人。
ピアノの音楽だった頃のダンの匂いがぷんぷんします。それは最初から。それを素で始めて、当時彼の地で生きてたら誰もが感じるであろうイライラをぶち込んであの形になったのだな。
しかして、素を極め、次に思いの丈、音を作ればこのようになるは当然だ。聞き返さば何も真ん中は変わって無い事に気付く。
ピアノ弾けばドナルド・フェイゲン氏のフレーズと酷似した音が出ます。
だからと言ってフォロワーってわけではねえ。NY狂だから物凄い共感を持って聴いていたであろうことは確かだろうけど。それは恐ろしいほど聴いて育った音楽が同様のものだったからで無いかと。
でないとこの展開は出来めえ。
ダンがファンクに向かって行ったのとは別に、あのピアノ真ん中NYを10年後に産み落とす。

そんな訳で一旦弾けてしまえば「スッテピン・アウト」も完璧シングルになってしまいました。
げに調子良すぎ&勝手です。ここに陳謝して深くお詫び申し上げます。

そしてそれでも(^0^)、より没入せしは、2つ目のシングル「Breaking Us In Two」、

さらに参った、そうだよ、確かにこのアルバム昔聴いて、これにはやられた、泣いたんだの

リアル・マン

ジョー氏のライフ・ワーク「男はつらいよ」シリーズだもん。
歌っていただきましょう。

思い出してみなよ いつのことだったか
時にどんな時だって俺とヤツラしかいなかったように思えた時
ガールたち ピンク服を着た
そしてガキども ブルーを着ている
ガキども より良き男に育った 俺やアンタたちよりも

男ってのは何だ 男ってのはどんなのを言うんだ
荒くれ野郎か、硬派か
文化人か、精錬なヤツか
今、全てが変わったんだ もっと変わるべきだぜ
何故って 俺達はもっとマシに考えることが出来るって思っても
ほんとに確かだって誰も思えないんだから

まあそんなもんさ 堂々巡り
でも今も昔も俺達は考える 本物の男っていったい何だ

かっこいい男どもを見てみな パリーで踊っている
金のイヤリング 黄金色の肌
ブローに波打つ髪
確かに ヤツラはまともだ 思いっきりまとも
すべてのゲイはマッチョさ
やつらのレザーは光り輝いているぞ

あんたは野暮なやつだと思われたく無いだろう 人を怒らせたくも無いと思う
それなら俺をホモと呼ばないでくれ
あんたが俺の友で無い限り
そんでもしお前が背が高くハンサムで筋肉もりもりなら
あんたはユニフォームを着ることが出来る そして俺も付き合ってやろうさ

まあそんなもんさ 堂々巡り
でも今も昔も俺達は考える 本物の男っていったい何だ

恐ろしい時間 計画を変えるべき時
どうやってレディと付き合えばわからない
どうやって男になれるのかもわからん
認める時が来たんだ そいつを人は挫折と呼ぶ
何故って 女はすべからくお前の前を通り過ぎ
あんたはビッコになって歩くしか出来ない

男は銃を生み出す 男は戦争に行く
男は殺すことが出来 酒浸りになれる
娼婦を抱く事だって出来る
黒人を皆殺しにしろ 赤を皆殺しにしろ
で、もし男と女の間に戦争が有ったら
そのときゃ 人は誰もこの世に残っちゃいない

まあそんなもんさ 堂々巡り
でも今も昔も俺達は考える 本物の男っていったい何だ

なんも変わっていません。
まるで売れた形跡の無いシングル。
この歌詞じゃ無理ないか。(山)
/お勧め!/120点 試聴はここで

ジョー・ジャクソン/ボディ・アンド・ソウル  <ご投稿エントリー>

ジャニス・ジョプリン/パール  <ご投稿エントリー>
cover・・・歌う女
*オルリンズのジョン・ホール作のハーフ・ムーンが。(マ)/お勧め!/93

ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー(ジャニス・ジョプリン)/チープ・スリル  <ご投稿エントリー>
cover・・・歌う女
*しゃまっ・たーいむ。(マ)
/お勧め!/93

ジャニス・ジョプリン/コズミック・ブルースを歌う  <ご投稿エントリー>
cover・・・歌う女

ジョニ・ミッチェル/コート・アンド・スパーク  <ご投稿エントリー>
・・・巨人
*その昔「ヘルプ・ミー」にぞっこん以来怖くてほおっておきましたジョニさん(笑)、聴けばはまるにきまってる。聴いてしまいました。想像通り女イアン・アンダーソン状態の何をやってもらってもジョニさん。それがたまらなくなればもうずっと流れて欲しいぞとなります。抑制された凄みが全編を通じて豪雨のように。どのようにしてこのような独自性を持たれるに至ったか次はグレーテストヒットを聴いてみよう。まったくもってこうゆう曲をどうやって書くのかわしには想像も出来ません。ここではジャズも飲み込んどる大きなお口。言っておきますが大傑作です。(マ)/お勧め!/100点

ジョニ・ミッチェル/夏草の誘い  <ご投稿エントリー>

ジョニ・ミッチェル/ブルー  <ご投稿エントリー>
cover

ジョニ・ミッチェル/逃避行  <ご投稿エントリー>
・・・
1&only
本作は、ジョニ・ミッチェルの最高傑作というにとどまらず、ロック・ポップ史の中で特異な位置を占めるものです。というのは、まさしくワン・アンド・オンリー。それまで誰も聞いたことのないサウンドとメロディー。アコースティック・ギターとジャコ・パストリアスのフレットレス・ベースの紡ぎ出す灰色の音の世界は、ロックなのかジャズなのか音楽のジャンルを超えてここでしか聴くことのできないオリジナリティに溢れています。
ロックの名盤の判断基準を独創性に置くとすれば、本作は、5本の指に入るものと確信しています。(
サッシー)さん/お勧め!/

ジョン・ハイアット/スローターニング
cover・・・
この人 曲目等詳細
気が付けば21年前じゃん。
たっぷりと中身が詰まったあっとゆうま。
信じられますかいな。まるで実感わかず。
良い時も有った。良い時間は3倍増しであっとゆうま。
95%は難儀な時で。それでもあたふたとしてあっとゆうま。
それで2009年も終わろうとしてますな。廻りを見渡せば味方は誰もおらず。
家庭とそしてたまに馬と小牧さん以外。
音楽の味方なんてそれこそ何も無くなった。
どこに行っちゃったんだ。ロックは。特にアメリカン・ロック。
ベストヒットUSAなど見てると質の悪い冗談かと思う。
少しぐらいはランクインしたっていいんじゃないかと。
マジで絶えちゃったのかな。

うーむ。

それで思い返すと21年前だった。最後にアメリカン・ロックに希望を見たのは。
当時、おイラは28歳。バンドバンドの真っ最中。
ニュー・ウェイヴの夢も覚めて、何をするのか真っ赤っかになって求めていた時に出てきた。
どこの誰か知らないけれど

ジョン・ハイアット氏。

何とあのライ・クーダー氏とニック・ロウ兄貴とジム・ケルトナーおやっさんとバンドをやって
しかも棟梁したと噂で聞く。
そんでそれを聴いたかとゆうとそうでは無く何故かこちらを先に選んだ。

スロー・ターニング
〜Slow Turning

1988年8月30日。
バックはゴナーズ。自身のバック・バンド。
その頃は、まー、とにかく金なんかさ、スタジオ代やら楽器代やらライブハウスのノルマでことごとくぶっ飛び、
音楽雑誌なんか買えなくて、どこでどうその存在を聞いたのかねえ。
それでもすげえ音楽は、自然と向こうからやってくるもんだ。
目から鱗の特大だ。
何しろスライド・ギタアが鳴り響いてる。ソニー・ランドロスとゆう猛者だと。
そしてがんらがんらの塩辛声のハイアット氏。
妙なるメロディ。妙なるビート。
まだまだヤることはあるじゃん。
このロックで。
根が単純ですから。どっぷりハマりました。
一緒に南へドライブしたよ。

そしてじわじわ変わっていった。

俺がガキだったころ
思ってた そいつはアンタらにも当然やってくるもんだと
けど何が俺のものかってことは全くもって言うことは出来なかった
だからそんなこたあいずれにしたって大したことじゃ無かったんだ

俺のたった一つの誇りと喜び
そいつはここでバカ騒ぎ
ボロギターをかき鳴らして
言わなきゃいかんことを歌ってる

俺は思ったもんだ
俺たちの家は幽霊屋敷だって
だけど誰も俺にはブーイングしなかった

俺は欲しかったものを手に入れたことはまるで無い
今、必要なものをいただくぜ

そいつはじわじわした変化だった
体の芯から外ヅラへ向かう
じわじわした変化
だがお前には来たんだ
じわじわと学習
だがお前は迷うことを学んだ
じわじわの変化だぜ、べいべ
消えるんじゃない
消えるんじゃない
消えるんじゃない


今、俺はてめえの車に乗ってる
うー、ラジオをつけた
後部座席のガキどもをどなってる
チャーリー・ワッツみたいにドカドカやかましいんだ

お前は思ってる よくぞ来たもんだと
このちっぽけな町に
その時、女は笑う キチガイみたいにキャアキャア笑う
アンタが駐車場から一歩も出てこなかったから

時は短し ここじゃクソッタレなことだらけ
お前は死ぬことになってる
確かに死ぬんだよ
そして学ぶことが出来る
人生ってもんを
愛と共に
じゃなきゃ愛無しで
だが何とかすることなんかできやしねえんだよ

全くもって
そいつはじわじわした変化だった
体の芯から外ヅラへ向かう
じわじわの変化
だがお前には来たんだ
じわじわと学習
だがお前は迷うことを学んだ
じわじわの変化だぜ、べいべ
消えるんじゃない
消えるんじゃない
消えるんじゃない
消えるんじゃない
消えるんじゃない

じわじわの変化
じわじわの変化
じわじわの変化
じわじわの変化

で、それでそうゆう歌が書けたかとゆうと、書けたような気もするし、書けなかったような気も。
もうそれをそのままやるには歳を既に取り過ぎていたんだな。
結局はてめえ丸出しのしか出来なかったような気がします。
それでどうなったかってゆうと、やるだけはやった。なるとこまでは行った。
誰もが多分そうだろうが、満足するにはいささか心もとないとこまで。
で、
その時は、他人の歌なんか演る余裕も無かったが、それでも演らざるを得なかったのもこの盤のこの歌です。

ペイパー・シン

幻のようにストーンズが蘇ったと感じたので、こう日本語にして人様の前でご開陳。
たった一回だけ。

何かがおまえの後ろ ぱっくん
食らいつく目から火が出る

わざと罠にかけろ ぽっこん
逃れられない執念ぞ

よ 燃え尽きるまで
油断は駄目
仲間を呼び寄せたい
悪がはびこる街

この幻
朝から生まれ
日中徘徊の往来

闇に忍ぶや いやじゃ
簡単に会えるいつでも
ややー

何か理にかなわないこと
笑い内を試す←意味不明

何もかにも寒気になる
震えるが良い とてもまだ駄目

生きるためなら
何でもやる
誰も闇に隠れて
恐怖の人

この幻
朝から生まれ
日中徘徊の往来

闇に忍ぶや いやじゃ
簡単に会えるいつでも


朝から生まれ
日中徘徊の往来

闇に忍ぶや いやじゃ
簡単に会えるいつでも
やーやー

幻ーーーーーーーーーーーーーーー

元歌の内容、まるで無視です。1回だけの演奏だからまるでコなれてもいず。
ドラムスは、まほさんで、私はギター。

今でも充分に赤面可能で笑えるから大したもんだ。

それだけに
忘れられないよ、このアルバム。
普通じゃありません。


追記

後日、ハイアット氏の70’s末期のアルバムを聴き、
そりゃもうNW真っ只中で悶えてズッコケてるのを目撃・・・
他人と思えなかった。


(山)
/お勧め!/250点

*前作の「ブリング・ザ・ファミリー」も強力なので大いに迷いましたが、ギターにソニー・ランドレスを向かえた本盤も名曲がそろっています。軽快なタッチのタイトル曲を始め、K.ウィリスなどのカバーでも知られる「ドライブ・サウス」など御機嫌な曲がてんこ盛りです。しかし、極めつけの一曲はA.ネビィル(こちらはギターがR.クーダ)のカバーも素晴らしかった「フィールズ・ライク・レイン」です。ここできかれるための効いた演奏は何度聞いても心の琴線にビンビン響いてきます。うれしいことにこの秋予定されているジョンのニューアルバムには、再びソニー・ランドレスが参加するとか。そういうわけて゜是非、これを聞いて予習しましょう。(Y.K)さん/お勧め!/

試聴はここで

ジョン・ハイアット/ブリング・ザ・ファミリー←かおーかおーと思って買えないのね。なぜ持って無いんだ俺(マ)  <ご投稿エントリー>
・・・この人良い
*私はこのアルバムが出た当時ジョンについては全く知らなかったのですが、ギター ライ・クーダー、ベース ニック・ロウ、ドラムス ジム・ケルトナーという参加メンバー(今考えても凄い)に惹かれ、アルバムを購入しました。僅か数日間で録音されたようですが、このアルバムには独特の空気感・緊張感があるように感じられ、外のジョンのアルバムとは若干テイストが異なるような気がします。しかし、参加メンバーは豪華であるものの、本盤の主役はあくまでジョンの歌です。ピアノ弾き語りで魂を振り絞るかのように歌う、Have A Little Faith In Meなどこのアルバムは特にスローな曲が秀逸です。もちろん、B.レイットのカバーでも有名なThing Called Love等ロックンロールナンバーも格好良いの一言。それにしても、夏の夕暮れに聴くLipstick Sunsetは格別ですよ。結構中古盤屋をまめにみてると今なら安くGet(千円以下)できるはず。余談ですが、このアルバムを出した後のS.ランドレス等を従えた来日公演は素晴らしかったなあー。
(Y.K)さん/お勧め!/

ジョン・ゾーン/ネイキッド・シティ
・・・怖いよう
*中身も凄いけど、ジャケ凄すぎる。ウメズカズオさん好きならばジャケ買い。(マ)/お勧め!/97点

ジェシ・ウィンチェスター/ジェシ・ウィンチェスター
cover・・・激渋
*音画一致。ジャケが音を物語ります。まさにウッドストックの音楽。(マ)/お勧め!/97点

ジム・フィータス/ホウル  <ご投稿エントリー>

ジョン・バック・ウィルキン/衣・食・住とセックスを求めて  <ご投稿エントリー>

ジャパン/Adolescent Sex
cover・・・鬼っ子 曲目等詳細
*先生に体育館の裏に呼び出されて何だその化粧はとぼこぼこ殴られついには停学になってしまった逃避主義の少年デビッド・シルヴィアン君が同じような化粧好きの連中バンド結成、全員楽器出来ず。メロディメイカーで募集した唯一ギターが弾けるロブ・ディーン君を加えてジャパンが発進いたしました。見かけがもう過ぎ去ったグラム風、ヘビメタでも拳パンクでも無いしどこのレコード会社も構ってくれずたった一つ関心を持ってくれたドイツのアリオラハンザと契約、何をしたらわからんプロデューサーと短期間で録音、本人達も混沌の中。デビューしたら最初に人気が出たのは日本。TOP20にまで入る大ヒット。本国では完全キワモノ扱い。貧乏のズンドコ状態で何の面白いことも無く育ったデビちゃんの嫌嫌ソングたっぷしのこの盤は状況からいやあまったく下らん代物になったってしょうもなし。日本でだって人気は出たがそれは婦女子のきゃあきゃあの産物、中身はねえとハナにもかけられないとゆう始末でしたが。大抵の人は本盤を聴かずに軽率な発言をしておった。聴いた人間は少なくともその一筋縄では行かぬ有様に驚愕、あるものは恐れおののき、あるものは絶句し、あるものは引っ掛かって今の今まで夢中になってしまうとゆう。アクがあります。半端で無いくらい。とにかく今の状況から逃げたかったデビちゃんのヴォーカルもねじくれて演奏もねじくれてる。音楽の根っこはファンク。78年デビューに向かって行ったバンドとしてはそれは自然な成り行き。70’sに登場したファンクの勢い、充実って言ったらそりゃ凄いもんでした。結果、ジャパンはブルース、R&B、ロックンロール受けて登場したストーンズのようなバンドとして登場したと思います。見かけだってグラムで育って憧れたんだからそりゃそうゆうやつがいたって不思議じゃ無い。そうゆう意味じゃ物凄い真っ当な素直なバンドだったかと。それにしても対象は違うものの全員のコンプレックス、不幸せ度がシンクロしてしもうてもの凄いほんまもんのファンクになってしまった。聴けば聴くほどわたしゃ夢中になってます。26年か。経っても(^0^)。ザ・バンド並に若年寄な世界観と内省的なサウンド。よくぞこんなんアイドルしてたよ。当然そのギャップにまたも嫌嫌モードが加わってねじくれた上にねじくれて真っ当になったかさらに重症になったかわからん後期に向かって、そしてお芸術入って私には何の面白みも無くなったデビ君のソロにしても全ての元凶はここにあり。そして一番面白いのも結局は生のまま弾けているメンバーには不満たらたらのこの盤であります。ポップ・グループの同僚はこのジャパンだったんだよなあ。(マ)/お勧め!/110点 日本盤

ジャパン/苦悩の旋律
cover・・・凄くロック 曲目等詳細
*ジャパーンの2ndアルバム「苦悩の旋律」です。78年の春のデビュー後、4月から5月にブルー・オイスター・カルトの前座でツアー、大不評を買うつう。もう一つトーキング・ヘッズとってオファーも有ったらしいんですが、でかい会場でやる方がステキてんでBOCを選択とゆうことで。ゴジラとジャパンだから良さそうなんだけど、そりゃま絵を想像しただけで駄目だこりゃ。「おなじみもしものコーナー」みたいになってしまうす。その後このアルバムの録音に突入。プロデュースは1stと同じくレイ・シンガー氏。何とまあ10日しか時間貰えなかったんだと。ほぼ1曲1日だ。焦ったろうなあ。当然現場はぐそぐその雰囲気になったと思え。えー、手前味噌ですが、うちも昔ミニCDアルバム作ったことありまして、その録音時間は深夜から始まる一晩だけ。6時間くらいで5曲とミックスダウン、マスタリングまでやってしもた。ジャーパンに勝ったぞ(^0^)。最後の方ではエンジニア氏ブチ切れそうになり思わず「トイレくらい行かしてくれーー」。あの時はお世話かけました。どうもすんません。どうしてそんな状況になっちまうかといやあ、それはうちもジャパンもお金が無いってことだ。何しろスタジオ代ってバカ高いすから。1stが爆発ヒットだったらガラっと状況も変わったんだろうけど。この見かけチャラチャラしたバンドに対する周囲の目はかなりやばめ。プロデューサー氏とも最悪の関係となり、出来上がったテイクをデビちゃん音頭でミックスし直すハメになったとゆう。
この後、翌年3月に初来日公演、噂に聞く黄色い声の洗礼を浴びる。この間の不遇時代に受けた扱いが相当堪えたんじゃないかと想像します。好きでメイクして好きでギトギトの音でやってたのに、想像以上の軽い扱い。ロックなのによー。オマケに人気は欲しいけど得たのはまっ黄色の声だったし。うちらは軽くねえよって思いが次からの大命題となってこの愛しきチャラチャラ路線はこの盤で終わり。残念。でも変身後も奇形なるギャグ(←いい意味で)は別な形でちゃんとあったからOKだよ。
とにかく急激に変化したバンドです。1stから数ヶ月だっつうのにこの盤の音も1stとえらい感触異なり。ふわふわ浮いてギラリぎらり光って食いついてた感じがえらく腰の座った音になりました。焦って録音したとは思えぬ落ち着きぶり。ドラムはどっしり、スタックス・ソウルみたいだし。若いっていいな。レゲエが存在大。これはもうこの時期、レゲは60’sのブルースみたいな存在ですから。音と戦うミュージシャンは否応無しに直面し。ど真ん中に「ローデシア」がある。
そして魚心あらば水心あり。愛するはデビ同士、ボイちゃんの「ロウ」、ロキシー・ミュージック、まともに子供となって出した音がこれ。まんまイーノさんしてるラストのインスト「愛の住人」のストレートな憧憬に、こっちはちょっと気恥ずかしさと羨ましさ感じます。好きだから俺だって一回これやってみたいよ。
 人気出る前のこの暴走変化。既にあらかた手札が揃ってる70’s終盤ならではの所業で、やりたいことが次から次へと出て来た結果かと思う。演奏はやればやるほど上手くなり。
 さてこれおば進歩、成長と呼ぶかどうか。実際ご本人達もこの初期2枚は大嫌いと申し、まあこの2枚目はそれでもそれほどでは無く1stを無かったことにしてこれをデビュー盤にしたいと言っているようだけんど。そう言いたい気持ちもよーくわかり申す。1stのテーマは「恥ずかしいロック」だったもん。しかし、勝手な聴き手のこっちとしてはあのオエっとしたくなるような恥ずかしさがたまらなくステキだったす。堂々とし出したこの2ndで、髭が生え始めた息子を見る親のような気持ちになったりして。嬉しいような寂しいような。ははは。
 ハハハといやあジャパンは元祖ウルトラヴォックスと完全同期なんだな。早過ぎたNWかもって点も同じ。不遇だったのも。ジャパンはある意味黄色い声の応援によって存続、起死回生の変身で思うことの実現かなったけど。ウルトラヴォックスがもし同じような黄色い追い風有ったら。どうなってたんだろう。と想像してしまいました。

 日本の女子はロックの歴史を変えるぞ。

そしてジャパンのアリオラ・ハンザ時代は終焉、日本ビクターの強い希望でヴァージンと契約するとゆう。(山)


cover
じゃぱーん
1978年の2nd「苦悩の旋律」
訳さば「不鮮明な代替手段」
2回目の大感謝なのだ。
1回目の時にジャケットに帯をはかせてあげるの忘れた。帯が無きゃズボン落ちちゃうよ。

あ、はかせたら隠れちゃったよ。俺はタxxんか。
さて問題です。
隠れたメンバーは誰でしょう。
答えはCMの後に。

1回目の時に適切な感謝を行えたかしら。
多分出来てないのね。うーむ。それではいかん。
どないすりゃいいんやろ。
そうだ。ジャパーンに降りかかる様々な非難を成り代わってちぎっては斬りちぎっては斬りすりゃいいんだ。斬られまくられまがら。
これぞ不鮮明な代替手段。
ちょうどあちらから5分刈りのおっかないお兄さんがやってましりました。何でも彼女がデビシルのおっかけになってNHKホールに行ってしまったそうです。思いの丈述べていただきましょう。

男のクセに化粧なんかしやがって。
・・・すいません。

オカマ野郎
・・・すいません。それは噂で。実は。

ヘタクソ
・・・すいません。

いかん、謝ってばかりだ。反撃せねば。ヘタクソってワイルドって言ってちょーだいな。

うー、声が郷ひろみにそっくりじゃねえか
・・・そうなんです。風邪をひいた時のGOさんにそっくりなんです。てこたあ、レイ・デイビス兄貴にも似てるってことか。
GOさん声はロック界の帝王です。
そうだ。レイさんに頼まなきゃ。どうかパクってください。

気持ち悪い歌い方しやがってよう。
・・・すみません。このあと、別な意味でもっと気持ち悪くしてみますんで。勘弁して。

金髪野郎!外人野郎!
・・・きゃあかわいい。すてきー。

くそ生意気。女の子にきゃあきゃあ言われてのぼせてるんじゃねえ。
・・・すみません。根っから生意気なんで。えーと、きゃあきゃあ言われながら、まるできゃあきゃあ言われない音楽を演るのって快感です。

最後の「愛の住人」で、鐘の音のタイミング、やっちゃっただろ。
・・・すみません。ついうっかり早く打っちゃった。こーん って。予算が無かったんで、泣いて頼んだんですけどとり直しさせてくれなかったの。

あ、今気が付いた。LPの対訳が

・・・すげー。ミッキーさん(誰だ)、歌詞と対決してるよ。これいただき。めもめも。

そろそろ歌っていいですか?はい。いいですか。歌います。

孤独な安らぎ


あー、すげえ俺無視されてる
カモン、一緒に踊ってくれよ
色んな生き方がいるんだよ
頑固一徹信念貫通するには

時々僕は落ち込んじゃいます

心の傷の大バーゲンセール行います
倉庫一杯に商品はございます
外見では、心臓が飛び出て、ばっこんばっこん言ってますみたいに見えますけんど
内心では、ほんとはもっと欲しいんだよー 何をだ

時々僕は落ち込んじゃいます

あー天国がすぐ近くに来たよ
手が届きそう
プレッシャーがぐんぐんやべ
まあちょっとづつ、かわしてるんですけど

時々僕は落ち込んじゃいます
時々僕は落ち込んじゃいます


5分刈のお兄さん、しばし腕組み。

”おめえたちも色々大変だな。まあ、頑張れや。”

ああ、良かったー。許してくれたんだね。
ぼく、デイビー。
 (山)/お勧め!/120点 試聴はここで

ジャパン/クワイエット・ライフ
・・・冷え冷えテクノ
*好きです、この冷え冷え感。曲も良いしアレンジも完璧。(マ)/お勧め!/120点

ジャパン/孤独な影
・・・関節外し 曲目等詳細
*確かに凄い熱気がありました1980年。トーキング・ヘッズがリメイン・イン・ライト発表後来日しそのライブ会場で同時来日してたジャパンの面々が聴きにきてるんだってよと噂が流れさもありなんと。皆がリズム熱病で高揚、英国ロックの鬼っ子が前作クワイエット・ライフでホワイト・グラム・ファンク路線から一変リニュウアル、欧州奥地路線に突入後、アリオラハンザからヴァージンに移籍、とりつかれたような創作意欲で発表したのがこの紳士がポラロイドを撮りおりますです。相変わらず日本ではアイドルさん認識のままとゆうねじれた環境だったけどそんなこたあ関係無し、まあ有る程度好きなことしても売れる環境も効を奏してるのかも。付いてこれるかは知らねぇが(^0^)。ウルトラヴォックスもそうですけどこのジャパンも微妙な位置だなあ。ニュウウエイブと言うにはちと違うし。でこの盤もそのちと違うし感の塊のような作品、前作踏襲とゆう訳なんだけどまったく違うぞこれは。周囲のリズム革命ブレークにヒントだけ貰って自分達だけで工夫に工夫を重ねたな。一番力を出せるものはどんな音楽かと。手探りで見つけて真摯に取り組みました。デビちゃん唄いにも磨きがかかっちゃって何にしろこれ聴く時にはついまねして歌っちゃうのですが[(^o^)]それほど愛着有り。お芸術になりそうなとこも野暮なまでの真剣さでぶっとばしとります。よって嫌味無し。この全身の関節を無関係に外しまくるような音楽をやー良いなやー良いなと楽しんじゃう。どの曲もどの曲も最後までまね出来るほど立って、うーんどれがベストテイクかな。エイント・ザット・ペキュリアかな。まねするにはナイトポーターかな。ははは。でもやっぱメソッド・オブ・ダンスだ。これじゃ踊りにくいけど。シナプスは踊っています。CD化でジャケが変わってる。あっち向いてほいその後みたいな。ボートラも付いてさらに奥深くでっかくなったような。ただ最後のミックス違いはよくわからん。わかるまでもう少し聴いてみるか。も一つ日本盤がCCCDなのもよくわからん。うちのはどゆうわけかオランダ盤。気にしないで頼んだけどラッキイだったか。ジャパンをCCCDにして何か効果はありますかいの。(マ)/お勧め!/120点 日本盤

ジャパン /錻力の太鼓  <ご投稿エントリー>

ジャパン/Oil on Canvas
cover・・・なび 曲目等詳細
*最後のミュージック・ライフ・スター、ジャパンのラストにしてライブ・アルバムです。ギタリストに「すみれセプテンバー・ラブ」?の一風堂土屋氏が参加。ジャパン大好きです。初期も後期も。これは後期の集大成ちゅうことになるんですが、やっぱ良いわなー。ポコペコーン&あうー。どうしても真似しながら聴いてしまう。これは仕方がありません。真似したくなるキャラ、これも重要です。何にだ[(^o^)]。もうかなり芸術ぽくて、わたしゃそうゆうの普通駄目なんですが、嫌味に聴こえなくて楽しめちゃうのはそのギャグ満載キャラ(こっちが勝手にギャグ・キャラにしてるんですけどー)ともうほんとに真面目に音楽に向き合ってる姿勢からでしょう。Japanちゅう名前でJapanで人気が出て素直にJapanに興味を持ってそれがあれだ例によって中国と混ざりんこだけどこれもまたむかつかなくって架空の東洋の国眺めているような楽しさででもやっぱクワイエット・ライフはええなあ。その律儀な演奏から聴いてるうちにザ・バンドの「ロック・オブ・エイジス」を思い出してしまうのだ。あとバルビエリちゃんのシンセによるラッパが素敵。良いとこでウパパパパと。(マ)/お勧め!/100点

ジョン・デンバー/故郷の詩  <ご投稿エントリー>
cover・・・暖かフォーク
*さんしゃーいん・おん・まい・しょーるだー・めいくす・みー・はっぴー。ベスト盤です。カントリーロードはあのトゥーツ&メイタルズもカバーしております(マ)/お勧め!/90点

The J. Geils Band/The J. Geils Band
cover・・・
ちんぴらロック 曲目等詳細 
ああっ、ワルそうっ。悪そうなんてーもんじゃないな。ワル。全米手配中ですこの連中。
罪はブギーを大陸中に広めようとした罪。

Jガイルズ・バンド、1970年のデビュー盤です。

リムジーンとか乗る前、正真正銘、街のちんぴら登場。アーティストなんて高尚なもんで無くドンバだ。勉強大嫌い、何が好きかってそりゃもうブギー。これがクラシックとか才能有るよてんなら、偉いねと褒められようが、何の因果かヤクザな音に惚れちまったんだよ。そんでもう河原乞食道に一直線。もう戻れないそれがドンバの悲しくも嬉しい性でございます。

全米中にあまた黒の音楽に魅入られた連中さぞかしこの頃多かったと思われ。その中から一番凶悪なの見つけました。さすがアトランティック印と皆唸る。

時は1969年代中ごろ、Jガイルズと申すギター弾き、マジック・ディック鳴るハモニカ吹き、ダニエル・クレインはベース弾き。三人で生ブルースをやってたよ。一方、ピーター・ウルフちゅうちゃらちゃらした美術学生あり。悪友ドラマー、スティブン・ブラッド君とちゃらちゃら音を出していた。
そんなちゃらちゃらした日々のある日、ピーター君、ボストンのカタコームってバーでJの連中の演ってる音を聴く。そりゃもうむらむらしちゃってからに、ステージに飛び入り。ピーター君ハモニカ吹きでございました。しかーし壇上にはあのマジック・ディックがおるで。何もでけんで踊るだけ。
その日からもうバンドの追っかけとなる。さんざ、メロンパン買って来い、スプライト飲みてーから買って来いのパシリ生活をさせられた末、ようやくスティヴン君と共にバンドに入れてくれることとなりもうした。
練習場所は何とJ氏のアパートの部屋とな。そりゃもうウルセーと上から下から隣から怒鳴られたことであろう。そんなのにもめげず、ぎっしぎし状態でリハリハ。その上、ある日そこにオルガンが搬入され、セス・ジャストマンちゃんが一緒にもれなく付いて来ました。乗車率230%です。ピーター君たらロックンロールにオルガンは無用だと思い込んでたらしい。犬と猿の仲が続くも次第にその才能に類が赤く染まった。
そうなりゃもう無敵です。演奏の旅に出る。アトランティックがやってきた。
さー、歌ってもらいましょう。曲はオーティス・ラッシュ師作

ホームワーク


おーべいび 俺は阿呆だろう
ガッコへ行って無駄なことしてるさ
お前は俺を大好きなんだってば
お前は俺を好きさね
俺は宿題なんかもう出来ません
俺は宿題なんかもう出来ません

おー、べいび お前は俺をメクラにした
ぐるぐるぐるぐるただ廻るだけ
何がなんだかわからねえ
お前は俺を大好きなんだってば
お前は俺を好きさね
俺は宿題なんかもう出来ません
俺は宿題なんかもう出来ません

最高 やれ やれ

はいべいび お前てばもうそりゃ最高
やることなすこと全部俺にとって罰当たり
もしその唇でキッスしてくれたり
その手で触ったりしてくれたら
何をしてくれてもそりゃマジでたまりません

おーべいび 俺に何が出来るのさ
お前が好きで好きで、ぐるぐるぐるぐる歩き回るだけ
お前は俺を大好きなんだってば
お前は俺を好きさね
俺は宿題なんかもう出来ません
俺は宿題なんかもう出来ません

宿題出来ません
できないっす べいべ
できないよ
それがしたいんだよ べいべ
好きさべいべ すき
すきすき


何たって獲れ立てぴっちぴちだよ。アイスブレーカーの氷をも砕くハモニカ聴いておくんなまし。いやハモニカじゃねえ。このJではそれをホーンと呼ぶ。
ブロウ・ヨア・ホーン!
オンボロ・タイムなんて曲もあるで。
スノコって曲もある。

弟子はブルース・ブラザース。やつらもこの生生なブギーの手触りが欲しかったとさ。
メロンパン買いに行かせました。
そしたら俺達の先輩連れてきやがんの。 (山)/お勧め!/200点 試聴はここで

J・ガイルズ・バンド/ライブ”フルハウス

J・ガイルズ・バンド/
ホットライン
cover・・・ちんぴらロック 曲目等詳細
あらやだブログ版日刊ろっくすのサーバのメンテで一日更新ぶっ飛ばしてしもうたわオタワ、
世は混迷を極め何かとややこしい想像以上にややこしくなってるもんだから
メンテ一つやるにも何がなんだかどこがどうだか誰がこないにしたんやーと担当さん悶えたに違いない。

お疲れ様です。

リリリリリーン、おめ無料だからって何してるんだ、うえー?はよせいはよ、と電話鳴りまくりだったかも。
嫌だよ、電話。
俺も嫌いだ電話。
誰も出んわ。

一生懸命やってくれたおかげで今日は書ける。
BUT
若い衆、人に言われて一生懸命やるこたぁいっさいねえよ。頑張るな。
頑張るのはてめえで勝手にやるもんだ
と書き続けてここ何年。
困るのは、
TVをだな、つけると聴こえる音楽だ。特に夜になるとヤングマンどものCD?ダウンロード?
CMがかかるのだがこれが聴くに耐えず、オウノー。
CSのアニマックスでDMCと京浜家族を、うはは、面白れーと見てると、
合間にアニマックス音楽祭(?)のCMやりやがって、そこで出てる音楽の聴くに耐えず、オウノー。

全部が全部うっとりしてやがる。

俺の私の唄って何て上手いのかしら・・・

子供は親の似て欲しくないところが似ると申します。
あれでは5流演歌歌手のカラオケ教室延長。
あれでいいのか、聴衆も当然若い連中だな。

ああ、私も上手い・・・・

とな、ステージ上でうっとりしてるヤツと自分を同一化してしてるのか?

オウ、イエー。まるで頑張ってないぞ。よっしゃよっしゃ。

先生、そこじゃなくて。
そこを頑張らないんじゃなくてそこはしっかりしなさい。罰だ。そこで立ってなさい。
あ、立ってますか?
何て書いてると・・・
いかん、これではある年齢層以下の方々をすべて敵に廻してしまう。
炎上だ。それ以上に相手にされん。

って半笑いされてしまう。

星一徹化目指してるのに、怯んでる場合じゃないぞ。

ここに何を頑張るのか例を示しちゃる。

ホットライン
J・ガイルズ・バンド

1975年9月発売の新譜。7枚目の悪業盤。
アメリカはデトロイトのチンピラゴボウ、ノリに乗って向かうところ敵なし状態時。

じりりりーーーん

出番ですよ。と鳴るわけだ。電話が。

何ですかこの電話器は?

とか言うでしょう。これはダイアル式とゆうものです。その中でも由緒正しき黒電話。
LPでは・・・
何ですかLPってって言われそう。
レコードだよ。
そのジャケは、うあははは、何と受話器が上にスライドしてとれるようになってるのだぞ。
すげーだろ。
取った中身を見る前に裏を見なさい。

あらかわゆい。

メンバーに、なぎら健壱さんやアルフィーの高見沢さん、もしくはクリキンの中のあの方がいますね。
いねーよ。似てるけど。
いない証明はほれ、さっきの引き出した中袋筋太郎に。
ノーティなメンバーが3分写真でいたづらしとるぜ。
中でも一番アホがこの方。

ステファ・ジョー・ブラッド君。ドラムス。
バリカタ&ハリガネのアホポンたん。
よろしく。

それでは中身をご紹介しましょう。

1面

1. 非情の愛〜Love-Itis

シングルカットされた番組のラストに流れる昭和ブルース。それは非情のライセンスだってば。
反復横跳びリフのブギーーー。ノル。ノレ。
 
2. イージー・ウェイ・アウト〜Easy Way Out

時速245kmのブギーーー。ファンキー且つブギーー。

3. シンク・イッツ・オーヴァ〜Think It Over

イントロで美を見る。鳥肌立てて。美。超名曲名作ミドルテンポブギーバラード。
テンポ変換するんだぞ。緩急自在に。やれるもんならやってみやがれ21世紀。
 
4. ビー・ケアフル〜Be Careful (What You Do)

ブルースハープ担当マジック・ディック、魔法のぽこxxさんブエー、
Jのガイルズ親方のギタア、ぐわいんぐわいん言うこれがシャッフルブギー。
古式ゆかしき。
ブルース・ブラザースちゅうこれまたイカした連中がおったが、その兄貴分がこの楽団だよ。

5. ジェラス・ラヴ〜Jealous Love

8ビートブギー。キャッチー&ナイスでシングルカットすりゃ最高位87位の栄誉を与えられよう。
ギターソロ時のハンドクラップとセス・ジャストマン人間のピアノに文句あるヤツは一歩前へ。
歯を食いしばれ。

2面。

1. ミーン・ラヴ〜Mean Love

幽玄なイントロで油断させて、幽玄かと思っただろの瞬間、
ファンキー・ブギー。塩辛ブギー。頭から魚はマルカじりするものです。

2. オレンジ・ドライヴァー〜Orange Driver

タメにタメたる古式ゆかしいスロウ・ブルース・ブギー。
デトロイトの舗道の味がするので注意。権威は無い。

3. 僕を信じて〜Believe In Me

アンパン顔ソウルおじさん、カーティス・メイフィールド氏のインプレッションズ時代のヒットだ。
この筋のカヴァーは18番。ショーケンが「ラストダンスは私に」ものするのと同様に。

4. ファンシー・フットワーク〜Fancy Footwork

私にくれるラストだ。いささかも体力脚力衰えぬ。ファンシーなフットワーク33秒3。
腹八分で〆ての。先はまだまだ長い。


これだけ詳細に書き綴ればその魅力存分にお伝え出来ました。
おまけに
あのユーチューブでさえ紆余曲折後の再結成時のライブ動画が1曲だけ有るのみ。

聞かない方は一生縁がござらんでしょうが、ウチでは歓喜聴いてます。

示す。

(山)/お勧め!/200点 試聴はここで

J・ガイルズ・バンド/Houseparty: Anthology
cover・・・ちんぴらロック 曲目等詳細
*北米地区チンピラ・ロック・チャンピオン、J・ガイルズ・バンドだぜ。真っ黒な音を真っ白なやつらが渋いなんてこと鼻っから頭に無くひたすら楽しくやってくれてます。真っ黒を真っ白がちゅうとブルース・ブラザースを思い浮かべますが、そうですあの楽しさを最初にやってくれてたのがこの連中。だから好きな人はこっちも絶対OKなのだ。この素敵なベスト、まずジャケが最高、音の方もこのジャケ通りです。終わり。なんてね。出しているのはライノ。リミックスはビル・イングロットさん。だからもう音質最高、選曲こだわり最高、まず一枚だったら迷わずこれだー。ベストなチョイスのスタジオ曲に混ぜて必殺のライブを中盤にたっぷりとヴォーカル、ピーターちゃんの怒涛のしゃべくりもちゃんとあるよ。それに続いて曲が始まるとこの何とかっこいいことよ。前半は黒々魅力炸裂、北米王者だからモータウンもボビー・ウォマックもちあんと有ってさ、鉄壁のチームワークで誰がスーパーなミュージシャンなんちゅうことはありませんがこれぞロックだ文句あっか。ありません。熱狂のライブを挟んでの後半戦は、おいおいもしかしたら俺たちもう少しメロディとか哀愁つけたらもっと受けるんじゃないかーって誰が言い出したかやってみたら成功してしまいました。ゴリゴリ+かわいいメロディ+愛嬌+ベスト・ヒットUSAでお馴染みクリップの曲が聴こえてくるとやっぱ嬉しいね。そんで地道にロードしてたバンドが妙にヒットしてしまうとろくなことは起こらん訳でわしはスーパースターじゃとピーター・ウルフちゃんが脱退してしまいました。とちりまくりの哀しいバンドでライブやってる彼をこの前見ましたが、やっぱこいつらと一丸での俺だったんだと今感じてるんじゃないかな。あやまっちゃいなさい。そしてもう一回Jガイルズ・ロックンロール。待ってるぞ。(マ)/お勧め!/200点

ガイルズ/Monkey Island
cover・・・
ちんぴらロック 曲目等詳細
*北米のチンピラ楽団、Jガイルズ・バンド、2枚組のぶちかましライブ・アルバムを出した後、心機一転バンド名をガイルズに改名、さー殴り込みだ「モンキー・アイランド」に。つうてもプロデュースとアレンジのクレジットにはしっかりJガイルズ・バンドの名前が。実は根は変わってませんと締め上げたら白状しましたぜ兄貴。冒頭からいきなし女子の歌声が聞こえてきて仰天。まさかリード・ヴォーカル交代、まさかフェイ・ダナウエイ。あの人こんな野太い声出せそうにねえよなってこの方はシシー・ヒューストンさんでした。シシーさんてあのオイットニイ・ヒューストンさんのママりんじゃ無いか。娘がサンダルみたいなつっかけて履くやつ何だっけを履いて駆け込み乗車、寸前ですってんころりんと派手にひっくり返って旦那のボビ男に八つ当たりしてしまいそうな豪快な歌声です。に続けてピータの声が聞こえて来て安心安心。この盤の目玉だ。サレンダー。イカシたファンキー・ロック。されんだー、お馬鹿さんって歌ってしまうよ。うっ、はって掛け声、うぱぱぱって手拍子も素敵。何回聴いても愛も変わらずやられてます。でさあ、2曲目の「あんたが大将」。これがまた。雰囲気一変のメロウ・ソング。出入りの後の束の間の休息ってな感じで。曲の良さも猿ことながらこんな演奏も出来るのだなあ。兄ちゃんも大人になりました。3曲目も一転、オールディーズ・ムードたっぷしの楽しき「アイ・ドゥ」。このケツの軽いヴォーカルがたまりません。それでも魔術師ディックさんのハモニカはいつものどす黒い音。「サムバディ」はビンゴビンゴ、クラヴィ大活躍のストーンズ・ファンキー。パッと聞かされたら間違えちゃう。キモはこんこんカウベルと、おおおおの集団コーラス、そしてずっちゃんがっがのガイルズ親分のギターソロだ。A面ラストは「私は落っこちた」。スターの孤独を歌い上げた大バラード。ピータちゃんが歌うと中バラードになってしまいますのが好きです。このA面の楽しさはもう超弩級。完全無敵。七転八倒ヤエノムテキ。もう一周ウイニングランどうかしてください。さーB面です。どうだ変身したでしょとばかりリズムマシーンに導かれてラテン調レゲエの「モンキーアイランド」で発進。島ですからラテンです。鍵盤のセスさん、乗っちゃって弾くの止めません。ここでのトランペットはディックさんだそうでさすが猿もの引っかくもの。ライブではとっかえひっかえやるのだろうか。かかかっこいいやってみたい。気が付けばえらい大作。場面がころころ転換、成功したかは貴方の耳で。ちょっと頑張っちゃったかなと恥ずかしそうに次はオールドタイミイなブルース・インストで。オハコです。「ソー・グッド」は正調ガイルズお気楽ソング。「わたしゃワイルド、いつも走ってます、いつもハイです。」だって(^0^)。馬鹿だねえ。最後は「レックエッジ」。「燃えカス」って意味かな。燃え尽きてバラード。ふりしてるぞ。まだまだ燃え尽きてませぬ。やり尽くさない魅力とちんぴらゴボウなモンキー・アイランドでした。大好きなアルバムです。(山)/お勧め!/180点

J・ガイルズ・バンド/Showtime!
cover・・・
ちんぴらロック 曲目等詳細
何かこうせっかく何とかなろうかってなって来たのにまた不況突入かよー!もうくたびれはてちまったわ。
史上最長の好況期間とかいいやがって、まったくそうゆうのはこちとらに廻って来ず、駄目になったら直撃とな、もー勘弁出来ん。
てめえら調子に乗るなよー。
ロックしちまうからな。とえーーー。



ガイルズ

バンド

世間がどうであろうと、やりたいこと、すべきことを、やるだけやればダンス天国だの宇宙一のバンドです。
何たって最初のヒットが71年12月、そして初のナンバー1ヒットが1982年、その間13年10ヶ月。
不動のメンツで途中へっこみもし、出っ張りもし。そしてようやっと来たぞ最頂点だとなったその時、このイカしたライブ盤を出して、
分裂しちゃった。

ショータイム!

まるでアナログ盤が無くなっていくのと時を同じくして。悪魔とビニール・ジャングルに行ったんだな。
その後のヴォーカル、ピーター・ウルフ氏のソロ・ライブをTVで見たんすが、これがもう泣きたくなるほどやる気の無いバンドの連中の
中で一人奮闘する姿。何故にこのすんばらしいメンツと別れたんだよ。
きっと
大切にしたかったに違いないす。
売れちまったら・・・このあと待ってるのは・・・と思ったに違いない。
錆びるよりどん底を選んだ連中。
最後の祭だ!
ぶっとんでくれい。

その歴史の中で3枚のヴェリイ・ファンタスティックなライブ盤を残してます。
その中で当然ながら一番ヒット曲入ってる、POPな盤がこれ。
ポップな曲を聴くと寒気がして病気になる方は御遠慮を。
しかーし、根性は全然、まったく、いささかもこれまでと変わって無いんだよ。そりゃ聴けば一発でわかる。
最初から共に歴史を歩んでた方は、感慨深過ぎ、見事に一緒に最後を迎えられます。
まったく知らず、これが最初でも、入り口として一挙に最初まで一緒に時を過ごせます。
ちょっとだけ齧った方も、とにかく忙しくて時間が取れない方も、この一枚分は同じ仲間のグッドなパーティタイムを。
どんな方だってOKだ。

アナログでは、A,B面が凄いところで切られてま。それを唖然として味わうも良し、
一挙に聴けるCDでぶっ飛ばすも良し。もー全部よし。よーし。

そして今の気分にピッタシの歌をライブ・ヴァージョンでかっ飛ばしてやってくれてる

サンクチュアリー



時は全くタフだ 欲求不満
休みが欲しいよ お薬下さい
ここまで来ちまったか 脱出不能
ムカムカと戦ってるんだ そうしたいのはやまやま
何マイル先にあるんだ どこへ行けばいい
現実なのか 幻なのか
夢を失い もうこのまんま
負け犬気分 自暴自棄

休みの国
休みの国
休みの国
休みの国

ああ、もうあまりにも閉ざされてる 汚されてる
愛と痛み 逃れられぬ
全部まるごと馬鹿野郎 張り裂けんばかりに叫んでやる
あまりに遅過ぎるてえのか くそったれ

休みの国
休みの国
休みの国
休みの国

俺がガキだった頃
オフクロは俺に言った
ヤツが言うには
「息子よ、いつかは、すべてがうまくいくんだよ」
逃げ場なんかねえじゃねえか
どこに救いなんかあるんだ
全く暗すぎるぜ 陰謀だこりゃ

休みの国
休みの国
休みの国
休みの国



でっかく叫ぼう、こんちくしょー。
そして、粘って粘って粘って粘って
ダンス天国!

何も阿呆どもにつきやってやるこたあない。 (山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

ジェームス・ギャング/ライズ・アゲイン
cover・・・ハードだおじさん 曲目等詳細
”元”とゆうことでとにかく有名なバンドが有ります。
あの方もこの方もあそこにいた。でも何なのそのバンド?
みたいな。

その筆頭格が

ジェイムス・ギャング

何しろあの二人を輩出しました。
トミー・ボーリン氏。ディープ・パープルの栄光の瞬間二代目ギタリスト。
そしてジョー・ウォルシュちゃん。あのホテカル、イーグルスのギタリストさん。
まったく真逆のバンドに入ったもんだから余計何だか謎や。
本国ではブレークしたものの、当時日本ではさっぱしみたいだったし。
グランド・ファンクのライバル・バンドだーの鳴り物で登場したと聞きまするが。

であるからしてジャンルは”ハード・ロック”!

売りもハードローーーク!しかし・・・。

その”しかし”が問題だな。このやうな場合、ちと違うことをやってる場合多し。
雑誌レビューでもさすがに無視する訳にも参らず、それを書く。
書くとややこしくなってみんな引く。売れない。
アリス・クーパーおいちゃんみたいに。
あの方も”スクール・アウト”一発全面だったら良かったんだけど、アルバム聞くとそうは問屋が卸さないから。
つまり
イーグルスとディープ・パープルが込みで内包されちゃってるつう、アメリカンバンドです。
まだジャンルが固定されていなかった時代のかけがえの無い自由世界。
プロデューサーさんがみんなバカボンのパパだった頃。

”したいならやればいいのだ。それでいいのだ。何か悪いか?”

そうなのだ。そもそもそれがロックっちゅうもんだから当たり前なんだが。
ほとんど時が経つにしたがって当たり前のことが当たり前で無くなっちゃってそれは死ぬ。

”最初の感動を呼び覚まそう”

かの偉大なドラエモン1世もそう申されてます。

ライズ・アゲイン

1970年10月18日発のバンド2枚目アルバム。
訳さば

”2回目騎乗、これでヘグれば乗り代わり”

全米アルバムチャート最高位20位に到達せり。
棟梁は初代JG頭のジョー・ウォルシュおじちゃん。

盤は、超絶シングル”ファンク#49”で出発!
ハードロックてーのはファンクで有り、ファンクはハードロックじゃいと真芯をついてるぜ。
後年あの方とあの方によって使われるハードイントロ必殺リフ。

さて誰でしょう?

ド忘れしてるから提起してるんすけど。えーと、まずはスイートだよな・・
でももっとモロのが有ったはずじゃがー。
そして合いの手には、ファーンク!
あの方とあの方のをパクったやつ。

さて誰でしょう?

ド忘れしてるから提起してるんすけど。えーと、確かスライ・ストーンさん、
そしてミーターズ・・・合ってるのか?

それより大丈夫か、俺?

最近、思い出そうとしても出て来ないのが多いなあ。
しかも悪いことにそれ放置してる。にひひ。
とにもかくにもJGは、ゼップより先にファンク=ハードロックを高らかに表明しおったのだ。
グレートだ。



あー、昼一日中寝てろ、夜は夜中うろつけ
俺はお前が行くところを知ってる

俺は違うぞ、真っ当にしてる
お前はそれを俺がバレないようにしてるだけだと思ってるだろ

げろぐぎゃぎゃっごんガ
げろぐぎゃぎゃっごん
げろぐぎゃぎゃっごんガ
げろぐぎゃぎゃっごんベ

それジャンプぴょん、落ちるぜどがん
俺を誤解するんじゃない

お前は俺がお前の計画を知っているとは思ってないだろう
いったいアンタは俺に何を手渡そうとしてるんだ?

げろぐぎゃぎゃっごんガ
げろぐぎゃぎゃっごん
げろぐぎゃぎゃっごんガ
げろぐぎゃぎゃっごんベ

必殺カウベルこんこんこんかけ
かーん

うぎゃうぎゃうぎゃうぎゃははははは

夜は夜中うろつけ、昼一日中寝てろ
俺はお前がしようとしてることを知ってる
もしお前がそんな風にしようとしてるならな
覚えとけよ
すぐ目の前にトラブルが待ってるんだからな

げろぐぎゃぎゃっごんガ
げろぐぎゃぎゃっごん
げろぐぎゃぎゃっごんガ
げろぐぎゃぎゃっごんベ



さー、ヤバいとこに突入しようとしてる。
何が待ってるかわからん、そこに。
49番とゆうからには、48番まで確実に存在します。

正確にそれを全部述べよ。

ロック早稲田大学整形学部の問題。
わかるかー!

でもね、口で説明出来なくても感覚で把握し行動で示せれば合格の学びの塔、
それがロックでそれがそこから証明される。

続いてブギー、続いて炸裂怒髪天ハードと展開され、うおー最高だーーこれこそロックだぜ。
テープ・エコーで遊ぶ縄文人土器みてぇな技もしてるし。JBのボレロも変身登場してるし。

が、
そんな期待は裏面になって見事に覆されます。
180度コペルニクス展開の、こりゃもう口で説明不能世界。
ほとんどがジョーさんの一人舞台化する。
大体がね、ウォルシュとっつぁんてば、謎の大才人です。
始終ニコニコしてて凄くいいひとなんだけど、実はほんとに付き合う友人はいないような寂しさある方。
同じお仲間に海を渡ったイギリスのロン・ウッドさんをり。
両者とも何かとナメられがちだけんども、とんでもねー、底無しの天才だぞ。
小牧太さんみたいに。

で、
こんなんになってますと当然最初は腰砕け&ガッカリする。
しかあし、
貧乏でお金が勿体無いロッカーはそれでも何回でも聴くのだ。
さすれば
厄介な事にこれが良くなって来ちゃって。
仕舞いにゃあA面と同じくらいに好きになって、もーJGがハードロックだろが何だろがどーでもよくなり、

好きなのはジェイムス・ギャングで、ウォルシュ兄さん。

悪いのか?

それにしても最終曲・・・・
ジャック・ニッチェ氏弦担当の何かもー凄い終わり方をする。

ZEPが敢然と3を出した命懸けロックの時。

裏ジャケのジョー兄貴の表情が物語ってます。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

ジェームス・ギャング/ライヴ・イン・コンサート
cover・・・ハードだおじさん 曲目等詳細
ロック!!
ハード・ロック!!!
不滅なり!!!!

アメリカン・ハード・ロック・トリオと言ったら
誰かーーーー?

グランド・ファーンク!

OKOK。
まだまだーーー。誰かーーーー?

忘れてはいけません、この方たちがおります。

ジェーーーイムス・ギャング!!

のちにイーグルスに加入し、旅荘カリフォルニアで、くいーんくいんしてた気のいいおっさん、
ジョー・ウォルシュちゃんが率いますこれが

メリケン・ハード・ロック・トリオだ。

その、時は1971年ハード・ロックな年のクリスマス直後に発売したライヴ・アルバムがこれ。

ライヴ・イン・コンサート

同年5月15日にニュー・ヨークはカーネギー・ホールでぶっ放した公演の模様を収録。
何とこの三人、伝統の会場に、馬で乗り込みました。機材が重いのでサラブレッドでは無くクオーター・ホース(多分)で。
でね、
ジャケ、裏を返しますと・・・・
あーあ、やっぱ怒られてやんの。三人でボロ(馬のクソね)掃除してます。
これは表振り、裏落としジャケの名作でも有るっ。
しかも帯だ。世界に誇るジャパニーズ・OBI。叩き文句ぐあーーーー、

「頭をかきむしる、衝撃の超ヘヴィー・ロック!」

ばっちぐ。このジャケとこの帯でこのアルバムの内容はジャスト活写。
こうゆうアルバムです。

針を落とさば、ウルトラ・ハンバッキン・レスポールの音、ぐわーん。
ウォルシュおいちゃんのニコニコかん高い声におーー。
ドラムスは今はもう存在しません、逆手ジャズ持ちスティックで、すたたたたたたたたた。
ベースは低い音のギタアです。ぐろろろろろろんと渦を巻き。握力は1286kgぐらいだな。
アイアンクローされたらもーたまりません。

血だ。

ウォルシュ兄さん、実に油断キャラすが、才能の塊です。ギターのみならずオルガンもびやーー。
三人だからな、ウォルシュ、ピータース&フォックス。WP&F。
空に舞い上がる羽根曲爽やかご披露。ハード・ロックな精神の非ハード・ローーック!
後にソロで出すライブ・アルバムにも収録の18番

ウォーク・アウェイ

も、ちあーんと入ってるよ。聞き比べて下され。楽しさ百万倍。
で、
あとはこれが71年栄光のハードロック年のライヴだ、長いぞ、各人のソロぱんぱんだぞ。
そしてそれが生きてるぞの”ロスト・ウーマン”。
あ、ソロやってる、トイレ行こ・・・なんて言ってられぬ気合充満さ。
これが生きてるあいだが、ハードロック生存の期間です。
堪能しま。

えー、37年前。古いぞ。古いか?古いのかああああ!
確かに・・・この時期のレコには古くてもうやけに新しく感じるもの有り。
しかあし、
このJGの盤は、古くなああい。
なーーーい。
何故か?
それはこれ以上無し、これ以下無し、の唯一無比Sの岩だから。
超然としてそびえ立ってます。

たった2作しか無かった、歯並びの悪い白黒ゴジラのように。

ぞんぶんに頭かきむしって下さい。 (山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

ジェームス・ギャング/マイアミ
cover・・・ハードだ 曲目等詳細
またも夢見ました。
昨日の夢はそのまま当たっちゃって怖かったけど。これはさすがに現実にはならんな。
ゴジラ対アンギラスのリメイク映画の夢です。
もちろんまだ作られていない。
怖かったよ。ものすんごく。
とにかく両怪獣とも凶暴、凶悪、無敵。マジで喰われる恐怖満載。
舞台は近未来で、世界はテロ跋扈のこれまた恐怖世界の中、しかも怪獣まで現れるとゆう設定。
で、それを退治するためにもテロ対策用に結成された、
放射線照射で3倍の大きさにでかくなった人間部隊が派遣されます。
それまたリアルに不気味で怖いです。
途中、放射線効果が無くなり、等身大に戻った隊員が、テロ制圧時代の恨みにより、今まで怪獣と戦ってくれてたとゆうのに、一般市民に襲われ追い回されるって場面もあり。
しっかりとラスト・・・までは見なかったんだよな。
ラスト直前まで見ました。脚本書けます。あ、いりませんか?

その夢を見てる最中、思いました。
この怖さはいったい何だ?
底抜けのこの怖さは?
これは
もしや・・・・

闇だな。魔で且つ闇。

と思う。
21世紀に入って10年。最近のこの何か悶々としているヤルせ無さ、世知辛さ、荒涼感、耐え難いものがあります。
そうだなー、こりゃPCのOSがMS−DOSからウィンドウズに変わった頃からかな。
魔闇がどんどん消えていったような気がする。
光有るところに闇が有り、と古来申しますように、それでも必ず魔闇は存在してるはずです。
眼に見えるところから消えていったとするとどこかでとんでもなく集結して今にもはちきれそうなのかもしれません。
共産主義はぶっ潰れました。
あれは”権力”を第一旨とするもので、その”権力”自体によって自滅した。
資本主義は勝利を謳歌してます。だが正に光と闇のようにその二つは両輪で片方がヤバかったら当然片方も命は無いはず。
ましてや敵は倒して死んだのでは無く、自滅で崩壊したのですから。
そうです。こっちも自滅してもおかしくはありません。
資本主義、自由主義の第一旨は、御存知の通り”金”。
つことは”金”によって”金”が潰される。
調子ぶっこいたあげく。

みんな、うんざりし尽くして。

その後はどうなるんでしょう?
まだ手を付けて無いものって何だ?

やたらと勝手に複雑にして、悶々としたややこしさにうんざりしたら、今度は下手すりゃお定まりのファシズム、
スローガン主義が台頭してしまうかも。
となると宗教国家主義ってのも有り得ます。

手をつけてないのは”愛”だ。

”愛”を是とする”道徳主義”国家。
20世紀少年だよ、そりゃ。
一見善きことのように思えて、一番危険です。何故なら”愛”は人間各自個人個人のもので、心の領域だから。
クジラやタバコの例を見ても、それが行き過ぎると洗脳国家になってしまう。
と、
思ったら、今朝、ネットのニュース見ましたら、某参議院議員が某宗教政党に鞍替したとゆう一報が。
選挙で通らなくてもその手があったか
そうです。今、そうじゃないからって安心は出来無いです。
突然、流れがそうなると一挙にそうなる危険が。

そんなんになったら・・・
それこそ魔闇が消えて、無くなりかかっていたロックなんてものは、下手すりゃ発禁だよ。
何しろ、神様差し置いて、あれは人の情念情動に直接働きかけるものだから。

そんな自由は許すまじ、最大の敵にされる恐れあり。

そもそもロックは、魔と闇を常に抱えていた音楽です。
それがそれまでのポップスとは一線を画していた。
つか
ジャズや歌謡曲やフォークも、ロックが闇を抱えて時代には同じく闇を持っていたか。
TVドラマや映画も。プロレスも野球も街並みも・・・。
最初に書いたことに戻っちゃうけど。
それは60’sから70’s。
大戦争終わっても、まだ血を見ることがやめられない世界に、人は魔と対峙して付き合って行った上で、何とかしなきゃならんって思いが有ったからかもしれませぬ。
今のように、2km離れたヘリコプターからTVゲームのように人を撃ち殺す戦争じゃまだ無かった時代。

リアルな。

そんな感覚をてんこ盛りにたたえていた時のアルバムが

マイアミ
Miami
ジェームズ・ギャング
James Gang

1974年12月14日発。7枚目にして看板ギタリストがジョー・ウォルシュおいちゃんからドメニク・トロイアーノ氏、
そしてヤング天才トミー・ボーリン氏に代わり、彼にしても最後のアルバムです。
このあとディープ・パープルに移籍。

何が魔で闇と言ったって、
このアルバムにはシングルカット相応の曲が無い。

それでガツンと10曲。当たり前のように録音されて発売、最高位全米97位。
さらに
何が魔で闇と言ったって、
このアルバムのロックはいったい何だ?

ハード・ロック?

そうじゃないのも仰山。

ただのロックです。

ジェイムス・ギャング印。ウォルシュおっさんにより頂点に達したバンドの味が人が変わるにつれそのまま静かに変化したロック。
文で書くにはこれほど説明しがたきものはなく、
やるとしたらやたらややこしくなるか、素っ気なくなるか。
誰にも不可侵な領域だ。
しかも
これはこの時代、当たり前のことで、大手を振ってまかり通せたってんだから。
それはひとえにたまらなく素敵だったからだよ。
地力がとんでもなくありおった。
たがために
ハマった誰もがこれが無くなるなんて思いもせず、

実際、周りで亡くなったとは言え、ハマった誰もはいまだに抱え続けているでしょう。
こんな風に。
どーだ、ざまーみろ、人生を捧げたってまるで悔いはねえぜ。
ガキどもに阿呆と思われようがそうなってる。

確かに
本来の気持ちを忘れて、形だけを追い求め、実際滑稽になってる場合もあるがよ。
そやつらは
まあ、簡単に転向するか、それはそれ、これはこれって金の世の中と両天秤かけてるがね。

マイアミ

舞闇

屈強爺さんトム・ダウド氏との共同プロデュース。作ったのがマイアミ・クライテリア・スタジオだからマイアミ。

聴く浴びる度に、
我ら因果でロックを愛した者共、魔と闇を果てしなく抱え、善き悪魔を讃える歌の中で生きてやる
と頑固親父柱化するアルバムでございます。
(山)
/お勧め!/200点 
試聴はここで

ジョー・ウォルシュ/But Seriously Folks
・・・楽しいおじさん
*イーグルス加入後、初のソロ・アルバムです。ホテル・カリフォルニア・ショックでイーグルス自体もメンバーもかなりの言ってみれば金縛り状態にある中、それをうっちゃって返す大傑作。見事なまでにイーグルスを吸収して今までの彼のソロともまた一味違う作品を創ってしまいました。この人はソロ・アルバムを聴かなきゃわかりません。見掛けと違うその才人ぶりには毎度毎度びっくりするばかり。タフで優しくて、ペーソスとゆうのはこうゆうことを言うのだろうなあ。特に2.の「中古盤屋」と7.のインストでは涙涙。繰り返し聴くたびに好きになっていく素敵なアルバムです。そして彼の「ホテル・カルフォルニア」への回答は最後の曲で。うーん、やるなぁ。(マ)/お勧め!/200点

ジョー・ウォルシュ /ライブ
cover・・・楽しいおじさん 曲目等詳細
*イーグルス加入直前の76年に発表された我らがジョーおじさんのソロ・ライブ盤です。私がおじさんのアルバムで最初に買ったやつ。まだWEWEしい高校生だったやに。なぜ買ったのだろう。まだ一枚買うのにも相当な覚悟が要ったときだけに何かあったんだな。アメリカンロックの魅力にずぶずぶ入って行った時でありました。えー裏ジャケでは巨大ライブ会場でやっておるかの雰囲気をかもし出しておりますが実はこの盤、このレコードの為だけのワンナイトスタンド、小ホールでやっったやつだと。知ったのはごく最近のこと。驚いたちゅうか納得したちゅうかメンツが豪華すぎるもんなあ。まあそれにしても演奏の息ばっちし。さすが歴戦のツワモノ揃いだ。まずは聴いてください。1曲目、ウォーカウェーでノックアウトです。彼がいたバンド、ジェイムス・ギャング時代の曲。わたしゃこっちのヴァージョンの方が好き。サビでリズム転換しないでスムーズなんで。リズムセクションが強力です。ドラムに旧知の相棒ジョー・ヴァイダル氏そしてそうだな一番有名なのは何だろロクシー・ミュージックのアヴァロンでのプレイかデビッド・ボウイのヤング・アメリカンズか私の中ではスティーブ・ウインウッド1stでのプレイのアンディ・ニューマーク氏そして彼の相棒のベース、ウイリー・ウイークス氏。微妙にずれたタイム感の両ドラムがでっかいスケール出してぐいノリのウイークスさんのベースが引っ張っていく。それだけでもうご飯賭け付け3杯。ギターの相棒はドン・フェルダーさん。ご存知イーグルスでコンビ組む間柄。全面的にサポートに徹してる。さすが人柄コンビだ。キーボードにジョジョガン出身、自らも78年にサンダー・アイランドのヒット持っておりますジェイ・ファーガソンさん。そして5.ではドン・ヘンリー、グレン・フライがコーラスで参加とまるで迎えに来たみたい。彼らそれまでのジョーさんの盤にもゲスト参加してますがプロデューサーのビル・シムジク氏つながりでお友達になってしまったようです。A面のハイライトは最後のロッキー・マウンテン・ウエイ。ピーター・フランプトン、ジェフ・ベックでお馴染みのトーキング・モジュレーターちゅうエフェクター大活躍だ。ギターアンプの音を袋で集めてチューブで口元に口の中でもごもごさせてマイクで拾うとゆう豪快な一品です。当然、音の圧力物凄く、その影響で頭部部分があのその。3人ともあのその。同じ会に所属しております。B面に入りましてちと雰囲気が変わってくる。豪快おばかさん一辺倒なイメージかもしれぬ人ですが実はかなりロマンティック、繊細な曲も多くて。その味が出てきます。それがまた魅力だ。初めて買った当時はまだピンと来なかったけどこの部分はこっちが歳取ってくごとに好きになってくみたい。元々カラッとしてる個性の人だけにベタベタし過ぎることありゃしません。で、これ聴いて大好きになったとたんイーグルス加入して。いやもうこれにはびっくり。一人イーグルスじゃないけどこれだけピンで世界を確立した人だし。どう納まるんだろうって。そのアルバム、ホテル・カルフォルニアには様々な複雑な印象有り。そしてジョーさんにとってはそれによって”バット・シリアスリイ・フォークス”って大名作を生むことが出来たってんで良かっただわ結局。それにしても今も入ってるんだよなイーグルスに。うーむ。役割は終わったような気がするんだけど。。(マ)/お勧め!/150点(これが2枚組みだったらもちろん200点

ジョー・ウォルシュ /Greatest Hits: Little Did He Know
・・・楽しいおじさん
*しかしあれですね、ジョー・ウォルシュって人もイーグルズ加入で有名になったんですけど本人の知名度と言ったらほんと微々たる物ではないかと。で、ベスト作っても「ちっとだけ彼のことを知ってたかい?」ですって。曲名だって「平平凡凡な男」だとか。いつもにこーと笑ってひょうひょうとしてて。だけどねー、わたしゃあなたのこと非凡な人だと思っとります。曲にもぐわっと心をわしづかみにされて。言い方がわからないけど2回目には大ファン・ミュージシャン。これをきっかけにジェイムス・ギャングも聴いてみよう。
いろいろベストあるけど買うならジャケとタイトルでこれに決まりだな。(マ)
/お勧め!/200点

ジョー・ウォルシュ /The Smoker You Drink, the Player You Get
・・・ペーソスなおじさん
*イーグルスのひょうきん担当のジョーさん、73年のソロ2作目にして初ブレーク作品です。あーゆう人柄ですから内容はばか満載かと思えばさにあらず、実にしっとりした味わい深いもの。喜劇は悲劇なりと言いますがこの人繊細なものやると実に良いんです。ジェイムス・ギャング時代の豪快ハードロックから一変したこのある意味地味なアルバムをしっかり受け止めた当時のアメリカはさすが。けっして今の音楽状況では聴けない種類の音楽です。イーグルスでは彼の力の半分も出してないだろうなあ。
これで余韻を残して年を越せるぞ。(マ)
/お勧め!/150点


ジョニー・サンダース/ソー・アローン  <ご投稿エントリー>

ジェイムス・ブラウン/ライヴ・イン・パリ’71
cover・・・ファンク大王
*JB大将の数あるアルバムの中で私が聴いた何%の中でどうしても推薦してしまうのがこの1971/3/8のパリ・ライブ盤であります。
なーんでか?それはブーティ、キャットフィッシュ両コリンズ兄弟参加の唯一のものだからだー。ただ参加してるのでは芸が無
いがその効果たるや富士桜と麒麟児の超高速突っ張り合いをCD一枚通して見てるかの如しでございます。いつもは煽り係専門の大将がここではぐいぐい引っ張られて煽られて負けてたまるかとアドレナリン3倍増し。猿顔が汗まみれのガチンコ勝負だぜ。ベースが前に出てきてバランスがどうのとゆう意見を聞きますがわたしゃ勢いの方を買いますだ。JBとゆうとどうも古臭く感じるとゆう貴方も是非これだけは。ピシっとしまったビートはいささかも古く感じないもの。元気になりたい時のユンケルスーパーバッドゴールドじゃ。(マ)
/お勧め!/200点

ジェイムス・ブラウン/Revolution of the Mind
cover・・・ファンク大王 曲目等詳細
人類は猿である。
オール・ザ・ヒューマン・ビーイング・イズ・サル。
フォー・ビューティフル・ヒューマン・ライフ。
普通に生きりゃあサルサルサルサルサルサルで過ごしたいんすが、そうもいかず。中には外面仏中猿以下なんつー人類も多々おりますが。
おかげで普通ザルは迷惑しますが。とにかく猿では生活出来ませんで

キャント・ゲット・イナフ。

それに成り代わって正しい猿をやってくれるのが芸能の人です。
その中で燦然と輝く猿王!

JB!!

ジェーイムス・ブラウン。

1971年12月作

ソウルの革命〜精神革命

あまりに猿過ぎて捕まっちゃったよ。

さみしーなあ。

退屈だなあ。

開けてくれーーーー。

あ、釈放だ!!

お、どこに連れて行く。わわ、ここは俺の故郷、アポロ・シアターっ。
思いっきり猿していいんすか?

”よろしいでございやすか?ご準備準備OKっすか?すーぱー・ダイナマイト・ソウル!!”
”いえーーーーー”
”あんがと、そんではナウいくぜよ”

♪ぶばばぶばばぶばばぶばば ぶばばぶばばぶばばぶばば

”ご紹介したしましょう紳士淑女の皆さん、若い男35のクラシックソウルをもつ男不滅でござるその中にはこんなんトライミー
♪ぶ
”アウトブサイ”
♪ぶぶ
”パパのブランド新品バッグ”
♪ぶ
”アイフィールグッド”
♪ぶぶ
”ライカ・セックスマシーン”
♪ぶ
”だって俺は超ワル”
♪ぶぶ
”ゲラゲロントゥぎゃお”
♪ぶ
”なぜならあんたらソウル力浴びるぜ”
♪ぶぶ ぶぶ ぶぶ

”ご紹介しましょう全世界にエンタテイナー、ミスタダイナマイト、くそみそにばっちぐーで喜んでくだせー、世界で一番ショーで働く男、ショービジ紳士淑女の皆さん、ショーのスタアです!!

ジェーイムス・ブラウン!!


ぱあぱぱぱあぱあぱあ

うきー、うきー、きー、うきうきうき、うきーーーーーー、きぃーーー
かも、だどけっこか、むきむきむき、ぶぼ、麺、蕎麦、うぱ、うきーーーーーー

猿全開。

バックの猿はJB’S。間違えると厳しく罰金の緊張の中、土俵際のビートうきーーーー。

おっさん、超猿でんがな。

お、客席には白猿のボンゾーさんの姿も(推定)。
夢のバンド・・・・・
ドラムにジョン・ボーナムちゃん
ギターにジミ・ヘンドリクス師
ベースに岸部一徳サリー

そして
叫びは JB

そんでクランジ返ししてくれてたらなーーーーーーーーーーー。

(山)/お勧め!/150点 試聴はここで

James Blood Ulmer/Tales of Captain Black
cover・・・黒船長 曲目等詳細
*「先輩、またけったいなもん聴いてはりまんなあ。
なんですかそれ?」
「教えない。」
「じゃ帰ります。さいならー。」
「あ、教える教える。これはだな
ジェイムス・ブラッド・ウルマーと申す御仁の盤ぢゃ。
キャプテン・ブラックの物語。
初のリーダー作、1978年12月5日に2時間で録音し終わりました。2回やってどっちにしよかなあって選んだそうです。」
「で、何なんですか?この音楽?」
「音楽では無い。」
「へ、音鳴ってますけど。」
「円楽。」
「引退しました。」
「じゃ、ロックとファンクとジャズからロックとファンクとジャズ抜いたもの。」
「何にも無いよーーー。」
「仕方ない。そんじゃ教える。誰にもゆうなよ。表向きはフリージャズってことになっておる。オーネット・コールマン師を知ってるか?」
「ルカ?ルカなら知ってますけど、オーネット・コールマン?ああ、確かフリージャズの。」
「あ、お前呼び捨てにしたな。呪われるぞ。えー、だからそれは表向きでえ。表向きはハーモロディクスとゆう理論で進行されているとゆうことになってる。」
「なんすかそれ?」
「何すかそれ男だな。ハーモロディクスとは、和音、メロディ、リズムを全てぐっちょんぐっちょんにして好きなようにしてぐっちょんぐっちょんにする行為のことだ。」
「なんすかそれ?」
「俺にもわからん。しかしな。これは表向きで・・・一応世間的に何か言い訳作っておかないとヤバいだろと、さるお方からそう言っておけと指示があったらしい。」
「さるお方ってチンパンジーですか?」
「それは猿お方。鎌倉の老人だ。」
「かまくらって・・・日本じゃないすか。」
「黒幕って言ったら鎌倉の老人が定番だろう。」
「なるほど。」
「それでな、納得したのか。まいか。その鎌倉の老人寺に古来少林寺の一派がおっての。そこで古来から人間に寄生して赤血球を食い尽くす杉花粉と闘うために音で立ち向かう修行を古来から日夜してるのだ。」
「先輩、それってどこかで聞いたネタ。あ、昨日やった”怪奇大作戦2007”のパクリじゃないすか。」
「ちがーう。こっちが先。アマミヤサキ。で、鎌倉の老人の元で師範代を勤めるのがオーネット師匠。その師匠の一の弟子がジェイムス君なんだよ。」
「へえ。」
「1942年サウスカルフォルニア州セントジョーンズ生まれ。セントジョーンズの鎌倉で、オーネット師匠に或る日、杉の木陰で座禅中、ぽんとトムソンのエレキとグヤトーンの弦を脇に置かれての。師曰く
”お前にこれを与える。お前はこれからこれで闘うのだ。げりろん。”
”闘うってこれを振り回して敵をやっつけるんですか?お、音楽するんですか?でも弦張ってもいないし。チューニングとか?あ、いない。”
ジム君、困っちゃったね。実は師匠も弦の張り方知らなかったんです。サックスなもんで。
それでしょうがない。自分で適当に張りまして、6弦からA,B、A,B、A,Bって噂もあるけど真実は誰も知らんぜよ。」
「それで、この蛆虫が両足の下からわらわらわらって這い上がるような音で。」
「お前失礼なことゆうなあ。それをゆうなら、身長15mmの人間が666人x6人、両足からわらわらわらって這い上がるみたいって言いなさい。
さて問題です。合計何人でしょう?」

「た、沢山です。」
「そう正解は、沢山です。」
「お、2曲目、かっこいー。サックスだ。これがオーネットさんすね。
おおお、まるで火曜サスペンス劇場夜の温泉刑事(でか)のようなメロディ!蛆虫の目が星きらきらになって咽び泣いてます。」
「これが師匠直伝の杉花粉撃退哀愁フレーズだ。よく噛み締めなさい。

歌っちゃおうかなあ。


俺はだーれだー
俺は猫だ
夜の くらやみーの
犬のようなあ
豚だ 牛だ
鳴いてますよだ ぶひー


鎌倉の老人寺では、この曲を中野区第3小学校の3年桜組の児童42人が全員リコーダーで吹く様に、教科書載せるべく日夜運動しておる。イエスタデイのかわりに。イエスタデーをうたあってー♪さて問題です。合計何人が吹いたでしょう?」
「42人って言ったじゃないですか。」
「ぶー。43人。先生も吹く。」
「43人、それはもう小学校暗黒ですねっ。
あ、あと一ついいすか?」
「何だ?」
「このドラム叩いてる人、もしかしてドシロウト?壊れたゼンマイ仕掛けみたいすよ。」
「何をゆう、この方は師匠の息子、デナード・コールマン君だぞ。」
「ぢゃ、親ばかちゃんりんで圧力かけてメンバーに加えタンスね。」
「何をゆう、この花やしきの長いこと故障で動かないメリゴランドみたいなドラムがなければ成立しないでは無いかどう聴いても。
そうと言え。」
「ぐえ、クビ締めなくても。はいはい、そうですよ。」
「ベースはジャラマディン・タクーマ。宅間しんの従兄弟。」
「なわけないじゃん。」

ちゃんちゃん(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

ジェイムス・ブラッド・ウルマー/ブラック・ロック
・・・どファンク
*超強力ウルトラエクセレントファンク。しかもかっこいい。(マ/お勧め!/150点

ジョルジ・ベン/Solta o Pavao
cover・・・ブラジリアン・ファンク 曲目等詳細
*いよいよ12月に突入、2006年もろっくすレコード大賞2006の季節がやってまいりましたそんなものがあるのか。えー、なんつっても今年はヘヴィメタの目覚め再びの年でしたので上位にはスコーピオンズ全部、UFOあそこまで、MSGあそこまでとなります。
そんな寒空の中、思いがけなく我が家にやってきたのが、おおお、
ジョル・ベン師匠。
お師匠様ー。28年間探し続けて来たよー。

ソルタ・オ・パヴァーオ
孔雀のはばたき

師匠のドンガバチョなアルバムつうたら「アフリカ・ブラジル」、1977年頃なんだな、聴いたらおしまいもう夢中になってなって頭の中でずっとタジ・マハールと島原ウーマン、こきゅこきゅこきゅと鳴り物鳴りっぱなしの気持ち悪い高校生でした。なんせ高校生ですからお金が無い。件のアルバムが日本中で好評で続けて出たアルバム群、買えなかったんだよー。そしたらうまい具合にNHK−FM「軽音楽をあなたに」で一挙放送してくれて。うひょーとカセット聴きまくってたらいつの間にか廃盤になって買いそびれたんだよ。その時になって暴れても時既に遅し。以来テープ劣化を気にしながら聴き、そして貧乏アナログ野郎の21世紀に探す探す。無い無い。聞けば1回CD化されたらしく。そんなー教えてくれー。知った時にはそれも廃盤じゃんか。とずっと願っていれば、音楽の神様は何とかしてくれるものです。
出ました。
しかも日本盤で。
うちにしてはけっこうな値段だったけど惜しくあるはずもなし。酒のおつまみを溶けるチーズ(板)に落としてでも買ったよ。
帰って来て・・・もしやCDが出てるんじゃ無いかと、アマゾーンを探したら・・・やっぱ無い。なんてこったい。アフリカ・ブラジルはちゃんと日本盤あるのに、これが無いってばお預けの犬では無いか。
うんにゃ、そんなバカなと続けてあらゆる検索で探す。そしたら救う神あらば救う神有り。
「フットボール&サンバ・ベスト! 」ってベンちゃんのコンピの中にこのアルバム中、ごきーんな曲が2曲入ってまんねん。このコンピ、選曲バッツグーン、欲しくなったじゃないか。全世界で多分CDで聞けるのはこれだけ。

あさて
この「孔雀のはばたき」、発売は1975年、ちょうど「アフリカ・ブラジル」の1作前のアルバムとなります。
ですからあの腰骨揺るがすブラジルアン・サンバ・ファンク・サウンドがここでも展開、デビッド・バーン氏もきっと踊ってるよ。
どかが違うかといやあ、ベン師匠あちらではエレキを弾いてますが、こっちでは生アコかきならしてます。その分、マイルドー、じわじわっと聴けば聴くほどスルメ化して、やばさではさらにやばい。マジはまること必定です。
収録曲のタイトルを見てくんなまし。
原語の字ズラではさっぱし読めぬけど、この邦題たまりません。
そして聴いたらさらにたまらん。全部日本語で歌って・・・無いけど・・・これは日本語に違いないのベン節が「アフブラ」同様次々と。わかりすぎて大爆笑。
1曲目、コンピにも入ってる曲は「ザ・ゲロ」。空耳です。これはゆづれません。今日ハガキ出します。どこがそうだか教えないよー。って試聴すりゃあわかるか。ベンちゃん、サッカーきちがいです。幼少の頃から球蹴りにも才能を示し、選手になるか歌手になるか迷ったそうで。歌手になってからも自分のチームを持っているそうです。邦題通りこれはフルバックの歌かな。コンピにはディフェンダー、キーパーの歌も有り。もしかしたら全部のポジションの歌、歌ってるのかも。
一瞬お洒落かもしれんと思ってしまうグルーヴィ・ビートに身を任しあっとゆうまにA面終了。
B面に入りますと新たな主人公がやたら登場してくる。
それは「新八(しんぱち)」さん。ポルトガル語(だよな)でシンパチって何の意味なんだろ。やたら出てきます。そして
9曲目、邦題は「ならず者をつかまえておくれ」なんすけど、これどう聴いても「宍倉マランド」、時代劇の悪役だぜ。あ、だからならず者か。
♪しーしくらまらんど、ばしころんだほろんでぷーら♪
あと
♪どろー、ど、どろ、どろ、どろどろどろ、どろちぇ、うんどろうんどろうんどろうんどろ♪
なんてのも。これは4曲目僕のドロシー。”うんどろうんどろ”のとこだけでもこの盤は世界の名盤です。
あー、鳴り物一式買いてー。ヘッドバッキンしながら叩きてー。

没入しちゃって文、書けませんでした。(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

ジョルジ・ベン/アフリカ・ブラジル
・・・ブラジリアン・ファンク 曲目等詳細
*今年最後、大晦日はこれで行くぞー。ジョルジ・ベンのアフリカ・ブラジルだ。今まで英米以外の音楽で一番熱狂してしもうたアルバム、それどころかファンクでも一番、いやもう全所有盤の中でも一、二を争って愛聴、しかも棚に祭り上げてのお宝盤などではなく聴くたびにドーパミン大量放出、強大なるエネルギーをいただいてますとてもありがたーい盤なのだ。感謝しても仕切ることなし。日頃ブラジル音楽に縁の無い方、ファンク、ブラックミュージックに縁の無い方、いやある方もまだの人はまずこれ行っちゃって下さい。全ての快感がここにあります。これと同じ桃源郷を求めていまだ他のファンク・レコードを買っているようなものだなあ。ファンクと言えばなんつってもスライ・ストーン師の「暴動」とゆう最初にして究極に極めた盤がございます。そこでのいいのかよ犯罪じゃ無いのかこんなん聴いてもってなぶっとび具合、それと同じ目が行っちゃってます(ジャケの目ね)音の数々の展覧会。是非大いにご堪能下さい。ジョルジ・ベンさん、名前は聞いたことあると思います。古くは「マシュケナダ」。「おーわりやなよ、まだーまだーまだー」つうセルメン等でのお馴染みのボッサノヴァの名曲。車のCMとかでも使われたかな。あの言葉がころころ転がるゴロの良いメロディ、それは生涯通じての彼の音楽の大特徴す。それが見事にファンクにのってこの盤で登場。それでいて全編で鳴り響くクイーカの音。「うきゃきゃ、うこうこ、ひきゃこう」ってあの擦るパーカッション。もうそりゃブラジルだわ。ファンクとブラジル、言葉だと想像し難いかもしれまへんがそんなん言葉じゃ説明できまへん、やってるんですわここで。も一つの代表曲は「タジ・マハール」。スキャット部分をブラジル公演中のロッド・スチュワート・バンドが遊びセッションで演奏、ノリに乗っちゃってもう確信犯的にパクって「ドゥ・ヤ・シンク・アイム・セクシー」を作っちゃったとゆう。やりやがったと言われるのわかってたので即印税をユニセフだったっけかな、寄付するってことで丸く納めた曲です。アメリカのミュージシャンにもそのものずばりタジ・マハールさんっちゅう最高ナイスなお方がおりますが、彼もライブでやってる。その時の曲名は「ジョルジ・ベン」だって。がはは。その曲の究極ヴァージョンがこれに入ってます。んでんで、何よりも嬉しいのは空耳の宝庫だってこと。具体的には当サイト、「ばかロックの世界」のジョルジ・ベン・コーナーで聴いていただければ。「島原うーまん」とか「おかみさんです、だがや」とか。あ、そこでも試聴出来るわ。どんぞどんぞ。で、聴いた人間はみなはまりにはまってしもう。ファンクキチガイのトーキング・ヘッズ、デビッド・バーン氏もDNAのアート・リンゼイ氏もこれでブラジルへしばらく行っちゃった。無理もありません。俺だって聴いたらしばらく行っちゃう。やばいよな音楽、こんな力があるなんてってつくづく思う次第。何かもうこりゃかっこいいぞ。年の最後、色々としんどいことも人生にはありますがこれで気合注入してまた来年もレッツ・ゴーするかのう。だがや。(マ/お勧め!/200点 試聴はここで

ジョルジ・ベン/Samba Esquema Novo
cover・・・ブラジリアン・ファンク 曲目等詳細
*1940年12月29日にブラジルはリオでジョルジ・ベンとして生まれジョルジ・ベンとして育ち、誰に教わることも無く歌を書き、ギターを弾き、マシュケナダとゆう曲が評判となりヒット、ジョルジ・ベンでデビューしたアルバムがこのサンバ・エスキマ・ノーヴァです。私はこれでベンちゃんのアルバムはアフリカ・ブラジルで高校時代どっぷりはまって以来7枚目。ファンだファンだーとほざいていたのに何とこの1stはまだでした。ベストでマシュケとか聴いててすっかりその気になってたよ。恥ずかしい。全くもってえらいこっちゃな盤でした。もしこれを10代に聞いていたら今こっちに進まずあっちへすっかり行っていたかもしれぬ。それほどどでかいインパクト今感じ。アビーロードとかグッバイイエローとかを最初に聴いた時と同じくらいの得体のしれないまいった。とにかく曲が圧倒的に魅力的です。セルジオ・メンデスで有名になりましたマシュケナダを筆頭に日常誰に言われるで無く鼻歌してしまう。まるでわからん言語なのに覚えやすくてそれもこれも限度を超えて曲が素敵だからだな。マシュケは「♪終わり〜やな〜あぽーあぽーあぽー」、2.の「チン・ドンドン」は「♪ちんちん〜ちんちん、私のちんちん〜ちんちん」ってやばいぞこれは外で歌っちゃ。3.でもちんちんは出て来る。4.の小唄風小粋さは背筋に鳥の肌立ちますし、何よりも今回改めて魅力的だよーと感じたのがコンスタント・レインの英名を持つ5.のシェビ・シュバ。じょびじょばにあらず。手口はマシュケと同じなんだけど。この泣き節。胸掻き毟られる。バックは当地のジャズ・コンボつうことでまークールでかっこいい。闇夜のピアノに、カシーンカシーンとドラムが、ずずズズと腰ベース、ベンちゃんのチョポチョポとした生ギター、鈴虫のようなストリングス。ゴジラ映画ダンスキャバレー場面のラッパ隊。なんちゅう快感だなんて浸ってる内にあっとゆうまにA面終わっちゃいます。B面は軽快な「ほーざ、メニナ、ほーざ」で始まり。大体がタイトル名連呼出来れば歌えるのがまたいいんだよな。音質もまたバカいいんです。空気まで録音したかのような。時と時間と空間を超えてそこで聴けるよ音楽を。8.は「君はもー、ほら狭い背〜、君はもー、ほら狭い背〜」て言われてもどうしょも無い事態をそっと優しく。9.では天国のフルートソロ聞けて、あれだこのビートはスティーリー・ダン「ドゥ・イット・アゲイン」好きな人だったら一発。10.ア・ダンバではキメで歌に深くリバーブ入り。ダブ化。この技各所に登場するんですけど、まったくこちらも連れていかれそう。その遠くからまた戻ってくるのが11.の美人は泣かないめにーーーーなーー。段々加速するんです。その様が何ともスリリングで。木の葉舞い散る冬の街歩いてて走り出す感覚か。最後はハードボイルドな「君のせいで」。こちらの面もあっとゆうま。当然アフリカ・ブラジルのように過激さはありませぬ。あくまでも穏やかで。肌触りはおしゃれ。原宿とかのブティックでかかってもおかしくは無いし、喫茶店でかかったらのけぞるだろな。しかーしベンちゃんは全く最初からベンちゃん。ファンキーです。グルーヴ大魔王。この魔法に取り付かれたら逃れるすべは無し。また、さらにはまっちゃたよ。これからもっと聴けると思うと楽しみで楽しみで。でもこの盤はそれでも肝だなきっと。ジャンルを超えてどの方でもKOしちゃうウルトラ・アルバムだと思います。今年の自分ベスト10入り即座決定。(山/お勧め!/150点 試聴はここで

ジョルジ・ベン/A Tabua de Esmeralda
cover・・・ブラジリアン・ファンク 曲目等詳細
*ジョルジ・ベンちゃん。ブラジルの人です。「終〜わりやーな、あぽーあぽーあぽー♪」のメロディを聞けば皆様あああの曲かとご存知と思われます。うちでは76年の超ファンキー大作「アフリカ・ブラジル」一発でKO、マットに寝っぱなし、町でLPを見かければ速即買いつう特別な存在の方で、並み居るブラジル勢の中でも抜けちゃってるのはこの方だけのジャンルつうかその唯我独尊道にたまらなく惹かれちゃってるからかもしれません。ですから普段全くブラジルに無縁の方でも全くOKと思われ自信を持ってお奨め。長いこと彼の70’sのアルバムを探して来ました。「アフリカ〜」で狂った後、NHKFMの「軽音楽をあなたに」でアルバムを一挙放送してくれてカセットにとってたんだけど何せ20うん年前のものでテープ切れて聞けず。中古アナログは出ないしCDはねえし途方にくれてたらこの74年の盤だけあるでは無いですか。発見速買いです。情報まるで無くタイトルさえまともに読めず(^0^)、何とか当時の邦題では「エメラルドの記念碑」とゆうもので神話を題材に展開される音楽ってことを掴む。それでこのジャケなんだ。私、中世の遠近感の無いペタリンコの絵が大好きなもんでそれでもやられ。さあ聴こう。かすかな記憶蘇りこれだこれだー!。当時は地味だーって思ってしまったんだ。オコチャマだったのだ俺はと今になって涙する。とてつもなきこれは傑作であります。えー神話題材つうてもちっとも辛気臭いものではありません。力抜けたメロウ・グルーヴ満載音楽。昔地味だと思っちゃったのはまずベンちゃんが弾いてるのが生ギターってことがあり。あのギンギンな「アフリカ〜」と比べればそれだけでマイルドなのです。基本はまるで変わらず素敵な空耳天国も同じ。主旋律は言葉あれで歌えませんからー。コーラスやサビで参加したくなります。「あーあーあーあー」とか。もし日本盤再び世に出ること有らば邦題は3.は「えー晴れ〜」にしたい。ここでは何とダブが登場。これは異常に早い反応。ジャメイカでも始まったばかりだよ。しかもレゲエでは無くあくまで己音楽でやっちまってる。それに切れ込むツブがざらざらのサージェント・ペパーみたいなストリングス。背筋にナイフのスリルくー。4.では待ってました!ベンちゃんと言えば高速クイーカ。うひふひほひゃほふぃってやつ。この曲のタイトルは「困りしやー」。聴いたら一日中「困り〜しや〜♪」ってフレーズが頭から離れません。5.は「マッサージ鬼隊」。腰をぽりぽりほぐしてくれる揉み鬼お兄さん5人の打楽器連合連打が天国です。6.マギー司郎のことを歌ってるらしく。いや春日部のお弁当屋さんでやったんだけど。わかるかな〜。7.は「萌え〜」(^0^)。メイド喫茶のコスチュームで歌うベンちゃん。おえ。9.ではいきなし英語で「ジーザスは私の人生、ジーザスは私の友達」っていきなしヘヴィで面食らうも、失礼ながらこちらもその調子の良いフレーズに一緒にへらへら歌ってしまう。いかん、それが手か。私は曹洞宗なのに。いや臨済宗だったっけ。10.は「なものーら、名も無きオーラ」。ほとんどハナモゲラ。ちなみに私のオーラは真っ赤に燃えてます。青にしたいんだけどなかなか。何を食べればなるのかな。最後のは何と申しましょうかキャロル・キング。つづれ織りの。ってほんとか。と全12曲突っ込みしっぱなし。「アフリカ・ブラジル」の喰うか喰われるかのど迫力とは違います。何とものんびりして。癒しつう言葉はムカムカするけど確かにどっか治されてしまう。何よりクセになっちゃうのだ。この人のメロディは。治されてしまったあげく病気にかかってしまいました。ベン病。重症です。治らなくとも結構。(マ/お勧め!/110点 試聴はここで

ジョルジ・ベン/Personalidade: The Best of Brazil
cover・・・ブラジリアン・ファンク 曲目等詳細
*世界3大ベンと言えば
和田ベン
ベンジー
そしてこのブラジルの
ジョルジ・ベン
です。
このアルバムは87年のベスト盤。絶頂期ベン70’sの至玉のグルーヴが満載、色んな意味でベスト盤大賞をも進呈したひ一物です。ただ問題はちと入手難。今は中古が出てるけど無き場合は「The Definitive Collection」でも遜色ありませぬ。つうか外れ無しな
のだ。ベンちゃんは終始一貫ベンちゃんなのでどのアルバム買ってももうベンちゃんですけん。でもさキラー曲が出来れば入ってるやつがいいっす。てことでそれは
マシュケナダ
ショビ・ショバ
タジ・マハール
の3曲。この3曲が入っておれば間違いなくめくりめくれます。くらくらしちゃいます。個人的に今年はベンちゃんの年でした。高校生の時に「アフリカ・ブラジル」でロック野郎のあっしがブラジル音楽などさっぱし訳わかんないままKOされてから30年だよ、もっと聴きたい欲しくとも、レコード、CDが無いのだ。手も足も出ん。それがどうゆう訳か今年に入ってどばっとLP発見。平均価格1300円でうちには高額だったけど、相手はベンちゃんだげ、少しづつ無くなりゃしないかとどきどきしながら買って。そんたんびに悶絶。トドメがこのベストです。やっぱLPだけど「デジタル・リマスタード」だって。LPの意味があるのかー(^0^)。いにしえのミュージシャンの盤を欲しいなと思う時、最初の一枚となるはベスト盤ってパターンがやっぱ多いかと。それで聴いて駄目だったら「くそー」で終わり、はまったらそれでも「これで満足です」と終わってしまうか、「もっともっと」と深入りするか。確かに「これでいいです」って満足してしまうベスト盤ってけっこうあるような気がする。それはそれで気に入ってるんだからOKだけんど、長いキャリアのミュージシャンの場合、ベストで納まらぬ当然傑作いっぱいだがんな。勿体無いっす。窓としてたまらぬ魅力のベストであればなお最高です。さーこの「ペルソナだで」アルバム、1曲目は63年ブレーク・デビュー盤「Samba Esquema Novo」から。しかしてこのテイクは10年後のベスト盤「Anos Depois」から。しかしてこれ只のベストにあらず己リメイク持ち歌を3曲づつメドレーでやっちまうとゆう。ここでは「Por Causa de Voce, Menina/Chove Chuva/Mas Que Nada」、先の必殺2曲含む。ベストからベストへの掟破り収録、ちらっとってのが憎いよこの。ショビ・ショバ、マシュケはセルメンのヴァージョンが何つっても大有名、曲が極上なんでそれはそれでワンダホルだけど、やっぱベンちゃんだ。「ぬおー」と咽び上がる感じがよう、いくら月影千草先生が鬼コーチしてもそこだけは他人様にはでけん。このベストTOベストの反則技、LPではB面冒頭に当たる7.で「Pais Tropical/Fio Maravilha/Taj Mahal」、キラー・タジ含めてもう1回。これで件の「Anos Depois」も欲しくなり、さらにその元のも欲しくなり。タジ・マハルなんて再演何回もやってますから底無し無間地獄の階段に一歩足を乗っけるはめはめは大王だ。その他の曲の収録理由は・・・本国でヒットしたかどーかなんてのはさぱしわかりませんから、わからーん。でも聴けばわかる。名曲だから。言葉は全く心配要らず。ポルトガル日本語だ。4.「小原、らびえら」。小原さんがらびえらしてる様を哀感込めて歌います。5.は英語だからなお安心。皆さんでコタツの前でマラカス振って「テキ意地マ・ブラザ・チャールズ」って合唱しましょう。結婚記念日に二人で踊るには6.の「キハラびーあ」がお奨め。ジャイアント・キマラさん家も踊ったって。ほひほひファンの森尾さん家は8.の「モリオ風呂、ふぃかお褒め」がお気に入り。お得な電話ファンは次の9.「おテレフォン得ノバメンテ」。最後はキラー・アルバム「アフリカ・ブラジル」からやっぱり鹿の汁だの「鹿だ汁だ」。世界中に数えるほどしかおりませんソングバードの一人、ベンちゃんの選りすぐりを、是非お楽しみ下さい。(山
/お勧め!/150点 
もう一つのベスト 試聴はここで

ジルベルト・ジル〜ジョルジ・ベン/ブラジリアン・ホット・デュオ
cover・・・ブラジリアン・ファンク 曲目等詳細
*巨像ついに立つ。
21世紀はBRICsの時代だと言われております。
ブラジル−ロシア−インド−チャイナ。
ロシアはこの前までとにかくひどい状態で混乱どうなるんだろと思ってたら今はもう見事に復活、
大資源国ですから、ばんばん経済成長して世界に冠たるロシア・マネー、日本の大企業買っちゃうよてなもんで。
インドは、とにかく人材宝庫、数学の本場だもんな。人口比で言っても天才の数が多いのは自然なことで。
鉄鋼で世界一はミタルって爺さんがやってる企業でして、欧州の会社は喰うは、やれこれまた日本にもこしたんたんと狙いをつけてるわ凄い勢いです。
中国は皆さんご存知の通り。底知れない国です。
そしてブラジル。国家破産かってくらいのウルトラインフレを克服しの、そりゃもうあれだけサッカーが強い国、グレーシー一族の国だに、
一芸に秀でるものは全てに通ず。本気出せばこりゃもう。
これらを見るにすべてちょっと前までは世界の負け組みたいに言われてた。まさにピンチはチャンス。めげずに粘れば勝利を手中に出来るぜの見本です。
後進国なんて言われてても、後進が何が悪かったのか。先進国の失敗を目にしてそれを糧にし、ひどい目にあわされたこと、それをエネルギーにし、
これからの希望を正に21世紀て、羨ましいぞ。
アメリカは共産主義潰してばんばんざい、とか言ってるうちに怪しくなっちゃって、もはや投機と合併でしかどうにもならない見せ掛けの成長の国になっちまってる。
それで自爆するサブプライム問題。世界に迷惑かけてるぞな。BRICSの成長を邪魔して何とかその利権を掠め取ろうとするも、
もうそれは無駄な抵抗のように思われます。
日本は・・・・・・・。それに乗ってる企業は大躍進し、自国に目を向けてる会社は惨憺たるもの。って、これは地獄だ(by浅川マキさん)。
ここにそれをば32年前に証明するえらいこっちゃの盤があります。

ブラジリアン・ホット・ディオ
1975年リリースの
ジルベルト・ジル氏とジェルジ・ベン氏の対決アルバムなり。
日本で例えれば、森進一&五木ひろしかいな。北のジルさん、南のベンさんと言われておる大巨頭同士夢の共演。
汁は匂いで、便は臭い、なんちゃって。
レコーディング前に打ち合わせした形跡が有りません。
それぞれが持ち寄った自分の曲を交互に交わしの、王座決定戦9番勝負。
これはプロレスだ。ほぼブラジル。
しかるに
最初は手四つで始まりの、静かに力比べ。ブリッジしてどわっと起き上がったりして、拍手喝さい。互いの力量探りあってます。
それが突然ヒートアップしたすのが3曲目ジョルベバの木。

じょろじょろペパペパ じょろじょろペッパー

殴り合い始まり〜。ジルさんのペパペパ攻撃に、ベンさんは間を外しまくりのギターソロで絡むぜ。おうっと、それに加えギターとのユニゾン攻撃だ。
いやさこれは俺のベルトだ。じょろじょろー。
これで完全にお互いを認め合い、一挙にグルーヴ一致せり。
再びにわかに場内静かにグラウンドでの攻防です。ツーとくればカーと来る。カーと来ればヒーと返す。
するとまたしても突然、
ベンちゃん得意の必殺技、タジ・マハールを出したあ。
どうするジルさん。
受けに廻ります。受けて勝手に歌います。右チャンネルはベンちゃん。左チャンネルはジルさん。真ん中に立って聴く俺は挟まれてもう大変。
我が家に有るは78年リリースの日本盤。元は2枚組だそうです。今のCDもそれに準拠した完全版で。
タジ・マハールはうちのは3分36秒なんすが、完全版は14分あるとゆう。恐ろしや。このあとどんなことになってしまうのか。
そして
すげーのは、それにバックを付けてる無名のミュージシャン諸氏。
ブレークも完璧に決めの、どうしたらそんなことが出来るのか????
想像もつかん。
サッカー見ててさ、足でぽこんぽこん球を手玉に取ってさ、ボカーンとゴールに入れる人たちだもんな。
実際、ベンさんはサッカー選手だったし。
ジルさんは現在、文化大臣だって。
これはもう、肉体に正直に生きて来た人たちの長い歴史の果てのウルトラ財産。
時を同じく過ごして無駄にしてるわきゃあ無い。

もしや馬鹿にでもしようもんなら、マウント・ポジションあっとゆうまに取られてぼっこぼこにされるよ。
安生気をつけまっさ。

と申すより
未来はここにあるかと。人が為すこと肉体がど真ん中じゃなけりゃいかん。(山
/お勧め!/180点

J.J・ケイル/ナチュラリー
・・・タルサ・ロッカー
*大人になってわかるロック第1位。叫ぶばかりがロックじゃ無いとわかります。ダイア・ストレイツ、エリック・クラプトンの元。
(マ
/お勧め!/
250点

J.J・ケイル/トルバドール

cover・・・タルサ・ロッカー 曲目等詳細
神様が欲しがるものは何かいな?
ネクター?神々の飲み物。
シルシルミシルで何事も無かったように不二家の特集見て思ったりして。
あの番組は面白くそして不気味。
毎回出て来る食品メーカーの工場で無人の気配の中、山のように製造される製品。
人類が滅亡しても作り続けられ、
「製品は出来上がってます。誰か食べて下さい食べて下さいたべてたべて・・」
って合成音声で放送される絵が頭に浮かぶ。
神様が食べてくれるかな?
人は人が作るものを食べなきゃおかしいと思うのはおかしいことですか?
おかしくなかった時代の最後はいつでしょう?
少なくともそれが当たり前だった時の音楽に生きた親父の中の親父がいます。

J.J.ケイル

アメリカはオクラホマの人。当年とって70歳。
その親父が33歳の青年の時も既に親父で、

トルバドール
〜Troubadour

とゆうアルバムを出したのだ。1976年9月。
この方、最初から最後まで変わりません。生まれついてのJ.J.ケイル。
やる音楽はJ.J.ケイルのスワンプ・ロック。
J.J.ケイルのジャズ。
J.J.ケイルのブルース。
J.J.ケイルのカントリー。
どれをとってもそれそのものでなくJ.J.ケイル印。
唯一無比の。
男性ウィスパーヴォイス・ギタリスト。

親父が囁くと気色悪いすか?

世界で一番地味な音楽をやって生きて来た。
よくもまあこないに押しの弱いもんで生計を立てられて来たと思い。
それはそのどうしょもない己の個性の宿命に惚れてくれた人々がおったから。
特に惚れたのが押しが強くなけりゃ生きていけない音楽ビジネスのスターたち。
レーナード・スキナード、ザ・バンド、キャプテン・ビーフハート、ラリー・カールトン、
ジョニー・キャッシュ、ディープ・パープル、ドクター・フィールグッド、
ボブ・ディラン、ブライアン・フェリー、カンサス、フレディ・キング、
マリア・マルダー、ナザレス、ポコ、サンタナ、パット・トラバース、
トム・ペティ、ビル・ワイマン、マーク・ノップラー、
多士済々、住んでるジャンル滅茶苦茶・・・

その筆頭に神様エリック・クラプトン氏がおります。
この方のファンぶりは半端で無く、その試合に合わせて来日する格闘技イベントより好きだな。
神様が憧れる、師匠と仰ぐ父さん。
もしかしたらエリック氏のファンが何でそないな人のファンになっちまったんだよと嘆く父さん。
このアルバムの曲も翌年5月に即カバーして録音してます。
アルバム丸ごとケイルさんな”スローハンド”の

コケイン

題材もサウンドも正に自分に贈られたお言葉と思ったのでは無いでしょうか。
聞き比べてみましょう。

もしアンタがうろつきたいなら
あの娘を連れ出さなきゃいけない
コケイン

もしアンタがぶっ倒れたいなら
地面の上にコロリ
コケイン

アイツは嘘をつかない
嘘をつかない
嘘をつかない
コケイン


もしアンタが悪い知らせを受け取ったなら
アンタはそいつをブルースに叩き込みたくなる
コケイン

アンタのツいてる時が行っちまったら
走っていかなきゃならない
コケイン

アイツは嘘をつかない
嘘をつかない
嘘をつかない
コケイン

ギタア

もしアンタのもんがどっかに行っちまったら
アンタはラリりたくなる
コケイン

コイツは忘れちゃいけない
アンタは戻って来れない
コケイン

アイツは嘘をつかない
嘘をつかない
嘘をつかない
コケイン


アイツは嘘をつかない
嘘をつかない
嘘をつかない
コケイン

はい、相当痛い歌です。今なら酒井某が一番痛いぞこりゃ。
エリック氏は戒めの為、これを演るのは苦しい思い出のくせに演り続けてます。

貴方はどちらのヴァージョンがお好きですか?

答え:無し。

選ばないで下さい。

アルバム収録曲は、

1. ヘイ・ベイビー 
2. トラヴェリン・ライト 
3. ユー・ガット・サムシング 
4. ライド・ミー・ハイ 
5. ホールド・オン 
6. コカインの恐怖

7. ジプシー・マン 
8. 消えた女 
9. スーパー・ブルー
10. レット・ミー・ドゥ・イット
11. チェリー
12. ソー・バッド

全部、そのコケイン並みの地味曲ですってことは無く、
コケインが一番派手な歌なのだ。
これは絶対、こちらから迎えに行かないとやって来てくれません。
違うか。
迎えに行かなくても何かを感じればずっとかけ続けますから、
そしたらいつの間にか逃れられなくなる。
すると
こんなんカバーしてもヒットするわけねえじゃんと思ってもせざるを得ない上に列記の音楽屋たちと同じ状況に。
それでも
みんな、この親父が有名に、売れて御殿スーパースターになって欲しいとは思わない。
当人はもちろんそんな羽目に陥りたくないと思ってるは当然で、
何とか喰えて演り続けられればいいと今も思ってるはずです。
エリック氏が即効カバーした理由の一つに、
自分がやればある程度売れるのはわかってるから、その印税でずっと音楽して欲しいとゆう思いも有ったのかと。
神様が神様の神様に僭越ながらお供物。

生き神として、J.J.ケイル神社がオクラホマには有るんじゃないか。
ジャケットのギター・ヘッドの鳥居が有る神社。

今も流れるクケケケケケケケつギターの調べ聴いて思います。
このアルバムでも親父、最高にノリノリだ。

(山
/お勧め!/250点 試聴はここで

J.J・ケイル/Grasshopper
・・・タルサ・ロッカー シリーズ「あんふぉーげった房」
*地味シリーズ。だいじょぶかなー(笑)。でも今日はOK。邦題が「シティ・ガールズ」だから。原題は「いなご」だけど。1曲目がシティ・ガールズだからなんですねー。思わずAORやってるダイア・ストレイツかと思ってしまうでしょう。しかし2曲目からはケロっとしていつもの調子で。そしてこのアルバムには4曲目の「You Keep Me Hangin' On」があります。あの曲のカバーではなくてオリジナル。だまされたと思って試聴してみてください。物凄いラブソングがピアノでとつとつと。めちゃくちゃ良い曲です。クラプトン・ファンやってこーい。
聴いてみてびっくりしみまくりの名盤なのだー。
(マ
/お勧め!/200点

ジョン・クーガー・メレンキャンプ/ スケア・クロウ  <ご投稿エントリー>

ジミー・クリフ/IN CONCERT: BEST OF
・・・カリブ+ジャメイカ 曲目等詳細
*76年の作品です。レゲエとゆうのは世間の太陽と海とゆうイメージとは裏腹に、カリブ海の音楽の中で異端で、唯一暗さと重さを持っている音楽です。だがしかーし、このジミイさんだけは、ちょっと違って暗さを背負いながらも明るくやって行こうぜとゆうものがビンビン感じられる人なのです。その軽やかな歌を聴いていると生きる気力が湧いてくるとゆうもの。日本にレゲエが紹介された時はまずジミーさん、そしてボブ・マーリー氏とゆう順番だったのですが、これは素晴らしいことだったんじゃないかと思っております。数々の名曲をご賞味あれ。(その一)。

ボブ・マーリーのライブ盤と共に日本でレゲエがブレークするきっかけとなったアルバム、ジミー・クリフのライブ盤です。これからレゲエを聴きますどれか一つどっちを買ったら良いかと問われれば2枚とも(^0^)、いやんどっちか、それではこのジミーさんのが良いんじゃないでしょうか。それは何故かとこたゆればー、楽しいからです。それとボブさんのを最初にしちまうとボブさんに夢中になってしまう。レゲエ=ボブさんちゅうことになる可能性大。その点ジミー・クリフの先には広大なレゲエ世界があります。さらには広がるカリブ海も。私もレゲエと出会ったのはこの盤からなんですが、この細い体で全身全霊、ケツから振り絞って歌う姿に理屈抜きに感動しちゃって以来レゲエ党、この魔法のリズムにとりつかれただよ。ジミー・クリフ。本名ジェイムス・チェンバース。48年セントキャサリン生まれ。ビートルズより少し後の世代すね。セントキャサリンって言ってもカナダのでは無くもちろんジャマイカのです。極貧地区、埋葬のお金も無いくらいだそう。62年、14歳の時に首都キングストンに移住、カウント・オシーの元で初吹き込みを。翌年レスリー・コング製作のシングル群がヒット、翌年にはNY公演、英国に渡ってアイランド・レーベルのクリス・ブラックウエルの元で活躍、最初の大ヒットは69年のワンダフル・ワールド・ビューティフル・ピープル。ブラジルの歌謡祭に出演した時の経験を元に作られた曲だということで。そして70’sに入って自らの歴史丸写しのような映画「ハーダー・ゼイ・カム」にまさにはまり役で主演、ストーンズをはじめロックの野郎どもにカウンター・パンチを食らわしてさあこのライブ盤とゆう次第であります。62年からキャリアが始まるってことでまさにスカから始まるジャメイカのポップ・ミュージックの生き字引。なんだけど貫禄なんてーものには全く縁が無くかの映画の主人公アイヴァンそのままに目だけぎょろぎょろさせていつでも落っこってしまいそうな不安げな顔で。シンガーソングライターでもあります。メッセンジャーでもあります。愚直かもしれぬが言わずにいられない真っ直ぐなメッセージを実にわかりやすいメロディで歌ってくれる。言わずにはいられないてのがミソかも。青臭いって笑うのは簡単だけど。そんな余裕も無く冗談で済まされない社会もあるってことかと。この歌で世界を動かすことは出来ないが気持がそうでなきゃ何にも始まりません。諦めて物知り顔でいたらおしまいのような気が。初めて聴いた時レゲエなんかまるで知りませんでしたからこの圧倒的な開放感にもうびっくりいたしました。3曲目ではミニ・ダブが登場したりしますがこれにしてもなんだこのじゃわじょわじょわって(^0^)。ただただリズムにそしてメロディの美しさに。リンダ・ロンシタッドもカバーしたメニー・リバーズ・トゥ・クロスに涙して唯一のカバー、キャット・スティーブンスのワイルド・ワールドにKOされラストのハーダー・ザイ・カムでもう起き上がれない。目はパッチリだけど。演奏面で際立つ男はギターのアーネスト・ラングリン。アイランドでイギリスのレゲエ躍進に多大なる力を発揮した男。007ドクター・ノウのあのカリプソもこの人の影の力有りと聞きます。このアーネストさんのころころころころがるギターがまたもう、気持いいぞう。ボブ・マーリーのレゲエはヘヴィ&シリアス、かたやこのジミーさんのレゲエはライト&やっぱシリアス、でもフットワーク軽く。聴くほうもフットワーク軽く聴いても全然構わないと思う。それからどう進むかはそれぞれの人のそれぞれの思いで。まったくもってどんなに落ち込んだときにもポジティブな気持にさせてくれる盤なのだ。アイヴァンのように不屈の闘志でわしも頑張らねば。打たれても打たれてもだまされてもだまされても。(その2)(マ
/お勧め!/100点 グッヅ

The Best of Johnny "Guitar" Watson
・・・チンピラ道
*ブルース・ギタリストです。世界最軽量の(笑)。ブルースに重厚さ、暗さを求める人にはいたって不向き。したがってその道の方々にはいたって評判が悪いらしい。しかーし、チンピラ度は満点、ニタニタ笑いながらペコーンとギター鳴らして軽快にサイド・ステップ。AOR、ファンク、ラップにまでシンクロして、なんたって一番怖いのはやさしいやくざさんですから。逆に言えばブルースがちょっと苦手な方にもぴったりするかも。曲が極上ですから安心して聴いてみてください。
(マ
/お勧め!/100点

Johnny "Guitar" Watson/Ain't That a Bitch
cover・・・チンピラ道 曲目等詳細
*当ROCKSのメルマガのちゃぶ通の拙小説「横浜ブギブラザース」において出演してくれた(^0^)唯一の外タレさん、ブルース界一の伊達男といやあこのジョニー・ギター・ワトソン兄い。このアルバムは彼の問題作、DJMレーベル移籍第一弾「あばずれじゃないわよ」。何が問題って論争が当時起こりました。日本の黒いもの取り扱い雑誌等でこれを評価するか否やを。アホかー(←ここ5倍字)。評価するもの何も好きなやつは好きで嫌いなやつは嫌いでいいじゃないかーと思うのだけどそうはいかない人もおるらしい。音楽を好きになるのに原因がどうしても必要な方には確かにほとほと困ったブツであります。ま、本当に困るのは原因が必要ってことで、大抵はまず好きになってどうしてって聞かれれば、うーんとうなってそう言えばこうゆうとこかなってひねり出すでも違うかなとそうなると思うけど、まずお顔でしょ、年収でしょ家柄でしょ性格でしょとなりますと音楽お見合い派と音楽自由恋愛派との間の壮絶な代理戦争勃発。あなたはどちら派。私白い歯。もとい、どこが困るって、まず歌はヘロヘロ。声は細いし棒歌い。しかもWで録音してたりして。じゃ名前にあるんだからさぞかしギターがお上手、かとゆうとそれだってペンペンぺきーんっと何だか情けなーとか言われかねないっすよ。で、そんなん駄目駄目ってなんるかとゆうとこれがまたえらくかっこいいのだ。バックはかなーりおされいやお洒落でっせ。ジョージ・目の上アイシャドウ・ベンスンさんとタメで勝負出来るくらい。しかしとにかく悪そう。ジャケをご覧下さい。まんまです。バチっと白尽くめでキメてらっしゃるが多分全て盗品流れでございまして(推定)、もしくはバクチのカタにこれでも頂くかと没収いたしたものに違いなく(推定)、美女を左右に従えております(推定。多分女性)。左が荻野目それあケーコ、右がフィオナ・アポー。ちなみに右上はマネージャー犬のバボース君。スティーリー・ダンの裏側に位置する夜のディーコン・ブルースを奏でて粋な兄ちゃん今日もXXXかい、羨ましいねえってなもんだ。焦るな焦るなその内グーンと感じさせてやるぜとクールな曲をびしばし。いえーいとか言ってるとタイトル曲ではいきなり「奥さ〜ん」って。これ空耳では無く日本語です。兄貴マジで日本ビイキ。てなやつをことごとくかっこいいって感じる人のみどうぞ行ってください。女癖は悪いはバクチはするは給料はうちに入れないんです。どうしたらいいのでしょう。みの「どこがいいのそんな男。別れりゃいいじゃない。」「でも愛情がまだありまして・・・」みの「じゃしょうがないじゃない。運命だと思って我慢しなさい。」て音楽で展開してますから、好きになったら運命だと思って我慢しましょう。音楽ならいいじゃない、それで。(山/お勧め!/2000点 試聴はここで

Johnny "Guitar" Watson/A Real Mother for Ya
cover・・・チンピラ道 曲目等詳細
*テキサス出身のブルースマン、ジョニイ・ギター・ワトソン。Tボーン・ウォーカーの後輩であります。もう大好きで大好きでブルースでは一番。二番はハウリン・ウルフ。例えばロバート・ジョンソンなどより全然こちらの方をしょっちゅう聴いております。ブルースちゅうジャンルは定型があるもんですからプロとして長く活動する上でやる気を持続するには、より深く深く堕ちて行くか、芸能だべと割り切って日々ショウするか、同時代の好きな音楽を取り入れてリアルにするかどれかだと思ったりしますが、このワトソンさんは同時代派の代表、70年代にエルトン・ジョンで有名なDJMレーベルに移籍後ファンクを大胆に取り入れてブレークいたしまいた。このアルバムは移籍後2弾目。その音楽はとゆうとジャケットの通り[(^o^)]。ベニヤ板で手製でキャデラック型乳母車作ってるよこの人。内装は豪華に裏ジャケでは美女?引き連れて。表ジャケの母ちゃんのとぼけた顔がおかしくて。どうやらこの時期ジョージ・ベンソンを勝手にライバル視してたようで、正に黒いジョージ・ベンソン、A面ラストのリアル・ディールではマスカレードをパクリまくり、その手腕たるやレイ・デイビスも真っ青、途中「カモン・ギタア!」とか言ってソロに合わせてスキャットしてる。自分で弾いてるんだろうが。ははは。このとぼけた人を食った味わいが楽しくてもうしょっちゅう聴いちゃうことになっちゃう。特にギターがうまいわけでも歌がうまいわけでもないんだけど。でもさドラム、ラッパ以外の楽器全部やっちゃう才人なんです。ペコーンポコーンペナペナ・ギター聴き出しちゃうと病み付き。ベストトラックはやっぱタイトル曲のリアルマザーフォーヤ。ザッパさんもファンだったとゆうこの不世出のミュージシャン。いかがすかー。楽しいブルースなんてそうはありませんぜー。(マ/お勧め!/2000点

Johnny "Guitar" Watson/任務よりファンク
cover・・・チンピラ道 曲目等詳細
外道ブルースの王者見参!
海の向こうの大和の国で狭ーい範囲で大論争が起こっているのを知らいでか、さらにそれをば挑発するアルバム発売です。

Funk Beyond the Call of Duty
〜任務よりそりゃファンクさね
1977年2月発売。

ブラック・アルバム・チャート最高位10位!
ポップ・アルバム・チャート最高位84位!

まずはジャケをご覧下さい。

安いわねー。人気の無い兵器博物館にモデルさんお一人、カメラマンさんお一人連れてこっそり浸入、
スナップ写真2枚撮っちゃいました。
ジープの前で敬礼の巻〜。勝手に戦車によじ登ってどーだーの図。
それだけ撮って遁走。
そりゃそうだ。タイトル曲が、任務の呼び出し超えたファンク。
サンダース軍曹が聞いたら顔真っ赤にして怒りそうです。
曲中、思いっきり軍隊おちょくる号令やって、高笑いしてるし。
しかるにこのジャケ絶対無許可だな。いえい。

えー、大和の国の大論争とは、ブルース・マンがこんなにちゃらちゃらしてていいのかー?ってもんで。
流行のファンクに日和ってやがるって罵られたんだよ。
片やこんなジョニーちゃんが好きなヤツラは形勢絶対不利です。

だって好きなんだもん。

お子ちゃまみたいな反論しか出来ない。しねえし。
だってさ、歌は上手いなんてとても言えないし、ご本人もそれ自覚してて全部Wで録ってごまかしてるし、
ギターはぺなぺなだし。ファンクだし。そーだよ。ブルースやってたんだけどそのままファンク好きになったからやってんだよ、わりーか?
嫌なら聴かんでよろしがな。
ジャケ裏にお言葉が載ってます。

わたくし、心底のご感謝と心に触れます感謝をすべてのファンタスティックなディスクジョッキーと番組ディレクターさんにお贈りしたいと思います。
そしておわかり?貴方のことです、わたくしがマジで”ビッチ”と”マザー”の居りますお家に戻りたいと思いました時にお助け下さった貴方にも。
この数年はわたくしにとってそりゃも最高の年でした、
そしてわたしゃ言いたい、貴方にお贈りする為に最高の仕事、我らが共に誇りに思います仕事を引き続きやりたいとただそれだけ思っております。

わたくしには、また、わたくしが愛を贈ってやまない、けっして揺らぐ事無くサポートしてくれた二人の女性が居ります。
わたくし思いますところ、皆さんかねてご承知の”ざ・リアル・マザー”現在。わたくしのマジな母ちゃん、ウィルマ、そして特別な人、ターシャ。
すべてのレコードの背後にはグレートなプロのクルーが居ります、当然最高の感謝をば。
このアルバム・ライナーでは小さ過ぎてとてもとてもわたくしの気持ちを全部言えることなど出来ません。
でもお気持ちを是非お伝えしたく・・数人のの社長さん、お偉いさん、
わたくしのさる2枚のアルバムをゴールド・アルバム寸前で御止め下さった、
カーメン・ラロッサ、レニー・シルバー、ステファン・ジェイムス、ディック・ジェイムス、
クランシー・グラス三世、ダニー・カスラー、ザ・アムハースト・クルー、様々なアーティストさんたち・・・・
わたしはこう申します
そりゃもうただただ沢山の、サンキュー、サンキュー、サンキュー。

JGW



合ってるかな?ガチ読み取りで訳してしもうた。
お人柄偲ばれる文章です。これで論争が納まらなくて何としょう。
皆さん、全肯定よろしく。

収録曲は

1. Funk Beyond the Call of Duty〜任務よりファンク
2. It's About the Dollar Bill〜そりゃドル紙幣のことだんね
3. Give Me My Love〜俺様に俺様の愛をくれ

引っくり返して

4. It's a Damn Shame〜そりゃ赤っ恥
5. I'm Gonna Get You Baby〜お前を鷲掴み、ベイビー
6. Barn Door〜納屋の扉
7. Love That Will Not Die〜愛、それは不滅

一様にそれほど傑作に至らぬ様に配慮したウルトラ・ジョニー・ファンク。
例によってドラムス、ラッパ以外ギター、ベース、シンセ、エレピ全部ワトソンさん製です。
俺様の予想を超えた音を出すヤツなんかいらねえよってなもんで。

そんなジョニーちゃんが、おいらは

だって好きなんだもん。

無敵のオコチャマ主張だ。参ったかあ。 (山
/お勧め!/2000点 試聴はここで

Johnny "Guitar" Watson/Giant
cover・・・チンピラ道 曲目等詳細
*ひえーかっこいー。*横浜でブギ・ブラザースと共演いたしました粋でいなせなファンキー・ブルースマン、ジョニーさん、シールドを引きずって弾きまくりながら飛んで帰ってとんでもないアルバム作りました。それにまーでっかくなっちゃってついに地球を掌中に・・持っちゃったよー。例によってドラム以外の楽器は自分で演奏、製作もアレンジも自分。ジョニー以外の誰がジョニーをやれるってんだ。世はすっかりデスコ全盛つうことでレコード会社のお偉いさんがやって来て「よージョニーよー踊れるレコード作れよー。会社も困ってんだからよー」と耳元でつぶやきます。「いえー、何だそんなことおちゃのこさいさいやんけ。まー任しときなさい。大船に乗ったつもりで。」。はいさと作ったこのジャイアント。確かにどファンキーや。でもジョニーさんデスコろくに聞いたこと無かったでしょ。どこにもあのバスドラ4つ踏みが無い。お偉いさん頭抱えるー。兄さん高笑い。まずは1.「フリスコ嬢さん、デスコの女王」。ねデスコって入ってるでしょ。いつものファンキー・ブルースだ。ジョニ流の。さらに進化して通常ブルース進行では全くありません。お得意、自分で弾いてるのに「カミんヤ・ギター」とソロの時呼ぶ、出て来るペンコペンコギター・ソロ。踊れるよ。聞いたこと無いファンク・ミュージックだけど。2.はトゥ・ジュール・アモール。フランス語だ。しかもラップで登場。もう完全ラップ。早いぞ78年だぞ。どこで聞いたんだろう。超絶グルーヴに乗って御付美女1号と仲良くべしゃり&ギター。3.はそろそろええじゃろとオハコ曲ギャングスター・オブ・ラブの再演です。もう20年以上やっとるブツ。まずは口笛ぴゅるる〜軽くいったると。オリジナルよりグッとテンポアップしてのブギで。ぐんぐん前進また前進。ブルースハープびえー。りすん。踊れる踊れる。冴えとるわーソロ。4.はギター・ディスコ。わかってるってやります。16ビート。半インスト。「♪ぎたあーぎったー、ファンキーディースコー、イエス・イト・イズ」てか。はいその通り。うんひゃーハイパーセンスだ。かっこいいなあ。途中踊りには禁断のテンポチェンジでラテン・ちゃちゃちゃ調に。付いて来いや。スキャットで〆。ここでレコードではひっくり返してのB面1の5.「黒ミンクに包まれて」。そうだよスキャットだよ得意技。行くぞ。てんでスター・ウォーズみたいな宇宙SFXに導かれてぶっ飛びファンク。歌詞なんかありません。「♪ぱっぷぺぽ、ぺぺぺぽぼーぺぺぽ、どばーどばー、てとりんぽー」と全スキャット。これがまた己が弾くエレピと完全ユニゾン、不良番長ジョージベンソン化。バックでストロークしてるのが生ギターてんだから。そして出て来るギターソロもその生ギターでぶぴぽんぎゃきゅーんばばばば。すげー。カミヤギター。さすがザッパ大明神が三顧の礼を持って己のアルバムにヴォーカルで迎えた男。その音楽才能たるやどうや。6.は「ノイズで行くっきゃねえだろ」とモダーンふぁんきいブルース。そのモダーン振りときたらスティーリーのダンさんもびっくりしてウルトラセブンに変身してしまう。歌詞がまた「♪ファンキー・パンク・ロック・ミュージック・オン・ザ・ステレオ!」だって。マービン・ゲイは俺のマブダチって自慢も披露。カミヤギター。テンションコード。勘弁してくれーKOされっぱなし、まだ勘弁してやんないラストはレゲエが登場。ぶっとびー。その飛び方たるや地上3000m。リー・ペリー暗黒魔王も涙する。行っちゃったよ宇宙空間に。さすが兄さん、参りました。ワトソンさんのファンキーDJMイヤーズ。どれか一枚ってことでしたらこれ行っちゃって下さい。大傑作です。親指立てちゃうもんね。わしらも。

※文中*印ブギ・ブラザースと共演つうのは当サイトのでっちあげ小説内のことであります。兄さん許してー。(山
/お勧め!/2000点

Johnny "Guitar" Watson/Johnny "Guitar" Watson and the Family Clone
cover・・・チンピラ道 曲目等詳細
*ジョニー”ギター”ワトソン兄貴!!

あまりにファンでどう書かせて貰ったらいーかわからーん。

正に「ブラック道」な親分です。1935年2月3日にヒューストン・テキススに生まれ、ワイルド・ブルース・ギタリストとして全米中嵐回り、
70’sに入るやそのまんまファンキー道入道。ファンク・ザッパ大明神が三顧の礼を持ってゲスト・ヴォーカルに呼び、
ヒット曲連発し、世は変わりデジタルな匂いが漂い出した1981年、世に出したアルバムが、この

ジョニー・ギター・ワトソンとクローン家族。

大傑作です。
バンドメンバーはジョニー1号からジョニー5号。
ファンク道のたゆまぬ研究の結果、己分身を誕生させることに成功したらしい。一切かっさいやってます。
これがファンキーだ。TMファンキー(とてもファンキーの略)。
馴染みの無い方が最初に買ってもいっこうに構いません。怖くないよ。軽快で粋でいなせで、こうゆうのが、マジな意味でお洒落だと思います。

全部自分、いや分身がやってるので余計なことは一切しておらん。わからんことも。己道、己歴史で進化してまっさ。
だからジョニー史80’sで有っても、巷の80’sとは違うよ。だいたいもう始めっからお金持ちだから売れなくてもいいんだもん。
一番不得手なのは、ドラムだと思われます。ジャストな時代が始まろうとゆうのに、ミスも込み。それがファンキーだ。
1曲だけエマリー・トーマスさんとゆう方がB面3曲目「愛って何」で叩いておりますが、それほど上手いとは聴こえず、
おそらくこの曲だけ別スタジオで録ったので、スタジオ代がやばくて、旧知の彼を呼んでさっさと叩いてもらったのだ。どんな曲かも知らされずに。

1曲目からぶっ飛ぶ。
”1,2,3,4,1,2,3,4”カウントから始まりラップ!、車にクローンどもが一斉に駆け込んで出発。
どこに行くのか、スタジオだ。
到着するやいなや全員でスキャット、
高速4ビートジャズっ、やぴぞびどびぞば、で、っだ、ごびぞば、どぅびや、ぱらぴや♪11PMファンの方出番です。
もちろんギタアとユニゾンさ。
やぱどぅぴと終わる。
普通ならAORと呼ばれるでありましょう2曲目「ジョンジーズを忘れろ」に突入しましてメロウに浸ってるとお手製のドラムが引っ掛かってくるよ。
A面最後は大作チャラチャラ・ファンク「エイント・ムーヴィン」。この音が流れると卒倒してしまうとゆうペラペラ・ギターソロ盛りだくさん。
ベースがまたナイス。”べ””べ”と要所でポンピング。ここしかない。

B面突入、新時代です。ヴォコーダー登場。踊る踊る。シンセベースも。
そしてジョニー4号の奏でるピアニカが大活躍しだすに至っては、ピアニカでっせ、ナマギターでソロも、それぞれスキャットでユニゾン。
ハイパー・ウルトラ・ファンクだ。

最初はそーっと忍び寄って来ます。それを2,3回聴いてみなはれ。もう大変。
完全にやられる。
このまま、このおっさん進化して行ったらどうなるんだろう。
問題は
なかなかブツが発見出来んってことで、特にこのあとのは。CDも馬鹿高。
84年には「コンピューターをぶっ飛ばせ」って盤も有る。
21世紀目前に、横浜のライブ・ステージ上であまりにも自分の音のファンキーさに卒倒、涅槃に行かれました。
そこまで一生追っかけて、あなたの現世での所業を捜索いたすこと
ここに誓います。

兄貴〜〜〜。 (山
/お勧め!/2000点

John Cale/SABOTAGE LIVE <ご投稿エントリー>

John Cale/Paris 1919
・・・一生の宝物 曲目等詳細
*今日は掛け値無しの極上アルバムを。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、第2の男、ベーシストのジョン・ケイル氏第一の盤です。ヴェルヴェットと言いますと一般的にはどうだろう、前衛とか暗いとかイメージあるのかしらん。してケイル氏にはルー・リードさんみたいにヒットも無くて謎じゃの存在かも。私もそうでしてなかなかこれに出会うまでに時間を要して、んん、勿体無いことしたなあ、いやもう素晴らしい音楽ですこれは。録音はロサンゼルスで。製作はロクシー、セックスピストルズなどで有名なクリス・トーマスさん、バックにはリトル・フィートのローウェル・ジョージ、ドラムのリッチー・ヘイワード、そしてベースにはクルーセーダーズのウイルトン・フェルダー、タイトルはパリ1919とまあ、イメージを結びにくい陣容(^0^)。試聴していただくのが一番です。優しくてノーブル、最高の曲、まったく聴き終わっちゃうのが惜しいくらいなのだ。1.の冒頭からローウェルちゃんのスライドが鳴り響き、それだけで鳥肌が立っちゃう。どこか懐かしく穏やかなジャクソン・ブラウンの荒野とイギリスの夜とパリの朝の風景がどわーっと目の前に開けてくる。いやこの感じどっかで聴いたことあるなあと思ったら、ああ、これはイーノだ。彼の歌もの、穏やかなやつの印象。仲良くなって次作で共演もうなずけます。2.。UCLAのオーケストラが静かにからんで生ギターで歌う。サビが覚えやすい静かな曲。あっとゆうまに終わるのが悔しいす。3.。これもオーケストラ付。いやもう何といったらいいか。けっして歌はうまくないんですがそれだけに朴訥でそのまま心に染みて来ます。何より曲がもうメロディアスで。泣いて良いですかかのこの感じは、あれだ、ニール・ヤングのアフター・ザ・ゴールドラッシュだ。ストリングスもあの世界だ。4.も生ギターと一緒の穏やかな曲。はかなげで、はい。5.。出ましたここでリトルフィート節。バックだけ聴くとオー・アトランタ。だが曲の印象はラヴィン・スプーフル。ハッピイです。いやフィート・ファンはここで狂喜なのだ。名演です。タイトルはマクベスでここでもまた複合イメージで。6.タイトル曲。オーケストラ付。ここで何回目かわからなくなって来ましたがまたも鳥肌続出。これ以上これ以下無しのアレンジだなあ。サビがキャッチイで歌っちゃうぞ俺は。7.かくかくレゲエ。ヴァン・ダイク・パークス思い出したりして。歌い方もジャメイカぽく訛ってるな。サビで通常の8ビートになるからポリス元祖か\(^o^)/。8.このギターはローウェルさんだよな。スライドじゃ無いアルペジオ中心なんだけどこれがうまいぞー。独特のタイム感で歌に絶妙に絡みつく有様じゃ。この盤中、一番、シンガーソンライターぽい曲だけどサビになってイーノ化いたします。イーノはニール・ヤングだとかねがね思っていたのがここで証明。って他の人じゃん。はは。9.。ラストはもう消え入りそうなそうな声で淡雪のようにさっと手のひらの上で消えちゃいそうな...このアルバムの優しさを象徴するような。いやもうこの体験は多くの人に味わっていただきたく候。音楽のマジックかくありきや。セールス的にはさっぱりだったようなのがまったく信じがたいす。はい。こんなすげえ人とルーさん、それにニコちゃんか。ヴェルヴェットって恐ろしいバンドだったんだなあ。(マ/お勧め!/120点

John Cale/Fear
cover・・・せんとりつ 曲目等詳細
*顔でかっ
顔だけっ
アルバム・タイトルも名前も無し。
LPなんか買っちゃった人はお店で横にして細ーいとこ読んで、お、やっぱし、この人は

ジョン・ケイルお兄さん
フィア

1974年10月1日発売。
裏面でさ、柱の上で体育館座りしちゃって・・。
ジャケットってつくづく音を表すと思います。
この表情の音楽が入ってる盤だ。
終わり。

って、ジャケのそっけなさ同様終わりたくなる、実は、ひひひ、凄い愛聴レコなんす。何かこうどえりゃあものを見た時に、誰かに話したくってたまらな
いのが人類の本能で、それだけで毎日こうしてやってるようなもんなんすが、凄いんです、これ。
凄くないのが凄い。凄いのが凄い。
ケイルさん。ご存知の通りあのヴェルヴェット・アンダーグランドの方。なんせあのバナーナ・ジャケったら、ユニクロのTシャツで売ってるくらいすから世にヴェルヴェット有りの超有名バンドだ。着ている人の中で何パーセントが音を聴いたことがあるかっつうと謎だが。それくらいあのウォーホールさんの絵でインパクト頂きやらせていただいてます

超マイペースで。

35年超の音楽生活で、数多の作品有り。なのに1枚もヒット曲無いし、1枚もTOP100に入るアルバム、作ったこと無いぞ。どーだすげえだろ。
それでもやれてるのはバナナのおかげですかー?
んにゃ、出さざるを得ないからだ。レコード会社の人が。この目でじっと見つめられると、祟られる。じゃ無くて、それこそ訳わからん魅力に溢るる音楽演るんだよな。
さて、この70’s中盤静かなる絶頂期を迎えてましたケイルさん。帰えることなく音を紡ぐ。
前作、73年の「パリ1919」では、なななななんとリトル・フィートのローウェルのジョージさん、リッチー・ヘイワードさん迎えて、ベースにはウイルトン・フェルダー氏で、パリの世界にひきづりこむつう荒業敢行。それでもバチっとはまってしまうてば。
そして今作では、このメンツ。
イーノちゃん、マンザ氏。うおー、その筋の方は狂喜す。ヴェルヴェット・ミーツ・ロキシー(初期)。
怖くて手が出せないか、見ただけで手を出すか。
怖くて手を出せない方の為にそそのかし。

徹底的に穏やかです。
時々しか暴れてません。

穏やかな時のヤクザっのお兄さんが一番おっかない様に、それが怖いかも。いつギャアアって暴れだすかわからんけど、今は様態落ち着いてます。
なのに狂へ狂へって、ちくちく誘ってるのがイーノちゃんの役目。何せ改心前ですんで。たまりませんよ、そのいたづらぶり。聴いてて時空が歪む瞬間味わえます。普通じゃ出来ん体験だ。
でももしかすると危ないくせにこの不動の穏やかさを共にしてイーノさん、改心したのかもしれん。あの風景音楽に直結の空気有るし。

POPです。

メロディ有ります。極上の。そりゃキャプテン&テニールみたいなメロじゃないけど。・・・そうかも。な曲、全曲。
試聴の短い時ではまるでピンと来ないかもしれませぬが。

その筋の方にはたまらぬハイライト曲だってあります。
アナログではB面1曲目、6.の
ガン
出ました人間複眼ギターを弾く男、フィル・マンザネラさん。セッションにて恐るべき所業を為すのはロバート・フリップ博士と同じで。
ど強力な演奏かますぞ。そのギター・フレーズったら、のけぞって、あぎゃあって裸で町内3周廻りながら、口から涎糸で、凄いんです凄いんですって叫びまわりたいほど。
こんなこと歌う。

私と私のパートナーは逃走中、殺ってます
なるべく手早く、出来ることなら手早く
今やその仕事で今夜を台無しにしてしまうのはお前だ
一つにはお酒のせいもあるでしょう
もう一つは、てめえの手のせいでもあるのだ

流し台とドアには10個のねばねばした指紋
でも何も そう何も ただの異臭
500枚の指名手配写真有り その内の一枚
4枚は忘れ去られた 残りは現れることは無い

お前が銃のように思い始める時
残りの年月は最早無いだろう
お前が銃のように思い始める時
年月日々は突然消滅する

ああ、窓の血 そして壁の血
天上にも血 降りて行ったホールにも
そして新聞には全てが書き記されている 俺が焼いた
そして人々は気が休まらず しかし彼らはけっして学ばぬ

俺は医者を選んだ ヤツはナイフではちょっとしたもの
麻酔で誤魔化そうとしてるとの評判
手早くやらねば でもいつも時間がかかる
ヤツらは長い長い間、いなくなるだろうよ ご存知の通り

階段の先っぽは落下する準備完了していた
俺達はまだ下のホールで待ち続けている
ビッグ・ママを見ろ 彼女は火を着けようとしてる
それか アンタの首をチキンなワイアーでぎゅっと

お前が銃のように思い始める時
年月日々は突然消滅する
いったん銃のように思い始めたら
年月日々は最早消滅する

(マンザさんあまりの恐怖に爆発)

数多の母、母などいない
アンタは俺を角に押し付け まだ逃走中
俺はお前がどうなろうと知ったことじゃない
この穴の中で 俺は俺でやる

いえー、お前が銃のように生き始めた時
年月日々は最早消滅する 
お前が銃のように思い始める時
年月日々は突然消滅する

(マンザさん、マンザさん)

必殺!のテーマのようです。
それにしても・・・どうやって弾いてるのか。マンザさん。ギターが震えてます。ビブラートとかそんなもんじゃ無く。痙攣して・・震えてる。
その手がどうなってるか想像するだに怖いよ。どっかから秘密の3本目出してるんじゃ無いか。

壮絶なる「ガン」。この1曲だけでもレッド・ゾーン突入なのに・・その上に。(山
/お勧め!/120点 試聴はここで

Jona Lewie/On the Other Hand There's a Fist
cover・・・異次元英国
*パンク初期にインディー・レーベルのはしりとして登場したスティッフ・レーベルがスタートの成功の余韻を受けて78年に契約した人です。同期はミッキー・ジャップ。これが、その、ヘンテコ音楽です。1920年代の音楽家がタイムスリップして何ら違和感無くやってるみたいだ。パブロックの系統から来た人なんですが、まるで平行世界の英国音楽を聴いてるかのような感覚を味わえます。ブギウギとクラフトワークとフランス・キャバレーとイギリス小唄とマレーネ・デートリッヒと、うーん何やこれ。初めて味わうミックス感覚であることは確かで自分の音楽受容能力を問われてる感じ。これがけっこうイギリスでヒットしたんです。リンクしたのはベスト盤でこのアルバムの曲もかなり収録。
ヴァン・ダイク・パークスの「ソングサイクル」をざっくばらんにした感じかもなぁ。歌詞もかなり面白そうだ。
某所で自動翻訳してみよう。
(マ
/お勧め!/97点

James Carr/You Got My Mind Messed Up
cover・・・サザン・ソウル 曲目等詳細
*アメリカの南の方ちゅうのは凄いところらしくて歩くおばちゃんは皆和田アキコ、おいちゃんは北島三郎でそこかしこで会話してる様なんざ響いちゃってもう地響きさ。そんな連中の中でも四天王って呼ばれてたのがオーティス・レディング、OVライト、ジェイムス・カー、オーティス・クレイってゆうおういちゃんで、これはそのカーさんです。一昔前まで入手が困難で10万えんくらいでアナログが取引されてたらしくて現在こうしてCDで聴けるのは何て幸せ。良いものは評価される時が絶対来るもんだねぇ。カーおいちゃん、相当頑固らしくておまけに人相悪いし付き合いも悪いと来てるもんでレコードを出せる状況になかなか無くて現在はどうしてるか。音楽では飯食えずに相当ひどい状態らしい。おお神よ。こうゆうの聴くと実力と人気は比例せぬ世の無常をつくづく感じるなぁ。とにもかくにも私なんざがコメント差し挟む余地が無いほどの壮絶な歌唱なのです。お金出してCDやLPを買ってわあ良かったなあ、重さが重いぞこの盤って感じるものです。好き嫌いは別にしてこれがあると何か人生で得がたいもの得たなと感じるのは必定であろうと思われとにかく聴いてごらんみそ。怖くてもそのうち慣れます。ははは。
(マ
/お勧め!/97点

ジャックス/ジャックスの世界
cover・・・薔薇卍 曲目等詳細
*別に日本の音楽も聴かないわけでは無くてぐぐっと来てしまうものは何でも聴いてしまうわけです。特にどんなのが好きだちゅうとやはり濃厚な異国音楽って言いますか聴いてしまったらもうおしまい、周囲15mくらいは空気が一変、場内凍りつくようなやつが良い訳でこのジャックスなんかはもう30うん年の地下ゴーゴークラブ、極彩色照明フラッシュまばゆい光でらりらりぱっぱお姉ちゃん一見峰不二子よく見ると顔が赤塚不二夫が踊り狂う風景が3Dで出てくるので良いのです。アメリカにはフランク・ザッパちゅうヘンテコ親父がいるそうですがここでの演奏はフリークアウト思い出しちゃう雰囲気が確かにある。やっぱり日本語は母国語な訳でぐんぐん入ってきてしまうのです。俺がとか僕とかやたら繰り返されて文脈茶碗無視の歌詞はつい何言ってんだろって聴いてみたくなり、聴いてみるとこれがまたジョイ・ディビジョンな訳で歌い方、声はまるっきり日本人でまあ日本人なんだから当たり前だのクラッカーだから恥ずかしいと言えば恥ずかしいだろでも当たり前に歌っているから恥ずかしいとゆうより喜んでしまいました。怪奇大作戦とゆうTVドラマが大好きです。あなたももし好きだったらこれOKあるよ。エコー&バニーメンとゆう英国の楽団が好きです。あなたもし好きだったらこれOKあるよ。歌詞が問題で放送禁止になったとかそんなことばかりで有名らしいですがそんなこたあ、いささか先生も気にすることはありません。たった一人で夜中まっくらにしてコタツの中でミカンをむきながら吉田戦車を読んで聴きましょう。至福の絶望感をお届け。セリフ入り。
(マ
/お勧め!/100点

Jim Croce/Photographs & Memories:His Greatest Hits
cover・・・ 曲目等詳細
*ジム・クローチ。70年代前半にアメリカで活躍したシンガーソングライター。さんざ苦労したあげくやっと成功した矢先の73年に飛行機事故で亡くなりました。これは彼のベスト盤です。ジャケが強力。表も裏も顔のどアップ。うちのはアナログだからさらに強力で。よく言えばエリオットグールド、普通に見ると現場にいるおぢさん。実際にそっくりな人と昔仕事したことあり。歌ってもらえば良かった[(^o^)]。と思ったら本当にこの人現場仕事してたそうでその時デカハンマーで手を打ってその時痛めた指を使わないで弾けるギター奏法になったらしい。私も現場で指ポッキリ骨折したことあり。他人事では無いなあ。さてこの盤、顔と同様に超強力です。言われなくても憶えちゃってその後の人生で口づさんじゃう曲ばかり。口づさみながら泣いちゃう。良くて。どう見てもユダヤの人なんですが、どんな背景があったのだろう。同じ鼻のザッパちゃんはあれだし。生活の中で自然に小ジャズやラグタイム、フォークを聴いてすぐ自分の歌を作り始めたのだと思う。真面目にジャンルを追求してないオリジナリティで一杯です。あまり追い求めるとはまっちゃうから。アンプラグドなんて言われなくてもこれしかないの簡素な生のアレンジのジム・クロウチの歌だけ。難しいことはよくわからないけどと自分の見て聴いた感じたことだけを歌って、それだけに染みる染みる。歌は本来身近にあるもんだから。批評やなんかの外にあるこれらの歌はほんとに私にとって大事なものばかりです。ベスト盤にありがちなこれでもか感など無し。タイム・インナ・ボトル、アイ・ガッタ・ネーム、オペレーター等々素敵な曲に浸って、やっぱ感謝するっきゃないな。気付かないうちに確実に自分の一部になってる。あまり人に言いたくないこっそりここで泣いてます。
(マ
/お勧め!/100点

The Jags/The Best Of The Jags
cover・・・パワーポップ  曲目等詳細
*UKチャートの曲を集めようと思うとたまに、しょっちゅうかも(^_^;)しれん、おろっと思う曲に出会うことが有ります。79年の9月に17位まで上がったこのジャグズのバック・オブ・マイ・ハンドもそう。探しまくってああそうだライノのNWコンピD.I.Yに確か入ってたぞと聴いてみるとこれがまたナイスな曲。すわアマゾーンさんだと見てみると激安904円!しかも2枚しか出してないアルバムの2in1だと。これは即買いだべとプリンターのインクと込みで送料0円目指し買いました。あはは。調べるとメンバーにプリティ・シングスの暴れん坊将軍トゥインクがおるは1枚目のコ・プロデューサーがトレバー・ホーン&
ジェフ・ダウンズやら2枚目はアレックス・サドキン氏であるとか面白い事実続々噴出。まあアイランドだからサドキン氏だって普通なんだけどアイランドからの純パワーポップ盤てのがまず珍しいかと。で音は。エルビス・コステロ+XTC+バグルズ+ニック・ロウ+ジョー・ジャクソン+ザ・ビート+ナックつういやー言葉にするとすげえや。でもほんとです。一枚目にあたる前半は特にジョー・ジャクソンの1st、ほぼ同時登場だと思うんだけどこれに音のスッカスカ具合、ビートの切れ具合が激似。両者ともコステロ氏のマイ・エイム・イズ・トゥルー・ショックで触発されてのサウンドとしても偶然か必然かビックリです。これが2枚目にあたる後半になるとXTC、ザ・ビートに似てくる。歌い方まで変わってからに。とゆうことではい、実に純情、良いと思った音楽が直に入ってきてしまう素直な性格の人たち(^0^)。しかもくそ真面目で全部直球勝負、3回くらい聴くまでみんな同じに聴こえるかも。でもあれだシングルヒットのバック・オブ・マイ・ハンドを筆頭にこんなキャッチーで胸キュン、メロディアスなパワーポップをどどーんとやってくれる人はそうはいません。じゃあ何でブレークしなかったのかー。うーん多分真面目過ぎるとこかな。なんせ息を抜くってことが無い。そこがB級ぽかったり感じるとこかもしれませぬ。余裕が無いと大物に見えません(^0^)。ちょっと恥ずかしかったり思ったりするのもそうゆうとこかも。でもねえ今必要なのはこのひたむきさだろうがー。あえて直面、音と真正面からぶつかって聴いちゃるぞ。現在勃興してるウイザーなんかのネオ・パワー・ポップ勢の直近の祖先かとも思われともかく面白く楽しくしかも色んなこと考えたりも出来る素敵盤。何よりいてくれてたことが嬉しいす。(マ
/お勧め!/100点

John Barry/Themeology: The Best of John Barry
cover・・・ミスター007  曲目等詳細
*はい今日はイギリスの映画音楽作家、ジョン・バリーさんです。バリーさんのベスト盤を一緒に見ましょうね。カメラさんアップして下さい。はい、いい男ですね。これがバリーさん。007の音楽を作った人なんです。ここの管理人さんは貧乏だから中古のアナログを買ったんですね。「パースエーダーズ」のタイトルとなってます。お金がある方は是非こちらのCDを買いましょう。元々この方ジョン・バリー・セヴンとゆうウルトラセヴンぢゃありませんねバリセヴンですねコンボを率いてシャドウズ・スタイルのインストロックをやってました。60年から62年にかけて英国でヒットさせてます。CDには18から20まで入ってますね。はいお得です。急がば廻るやってますね。聴いてみますとどうでしょうちょっと変わってますね。エキゾチックな香りがします。それでどうゆう縁ですかねえ007ドクター・ノーの音楽を依頼されまして運命が大きく変わります。大きく映画が成功してそれ以来どんどん映画のお仕事ばっかり。007シリーズは申すまでも無く「真夜中のカーボーイ」「ダンディ2華麗な冒険」「国際諜報局」「ナック」「さらばベルリンの灯」「野生のエルザ」「愛と哀しみの果て」「ダンス・ウィズ・ウルブス」などなど皆さんご存知ですね全部入ってますさよならさよならさよなら。と淀長さんのマネをする小松政男のマネは辛いので退場していただいて、はいこ、こ、こ小森のオバケちゃまよー。ってマネできんわ。007のテーマ、流れてくるだけでワクワクします。元々インストロックの人ですから掴みのある印象的メロディ書くのは大得意であります。それにパラパラっと謎の異国情緒雰囲気を。どうしてこんな雰囲気のメロ、作れたのでしょう。英国生まれなのに。その秘密は・・・って知らないんですねえ困った困った。それでもって「ダンディ2華麗なる冒険」。「喧嘩にゃ強いが女に弱い、プレーボーイのダンディ2」。広川太一郎さんのナイスな吹き替えのスラム出の成り上がり金持トニー・カーティスとささきいさおさんのキザな吹き替えの英国貴族ダンナ、ロジャー・ムーアの冒険物語。見た方おりますでしょうか。お金持ちなのになぜか質素感満点の英国風景が満載なのですとかなんか言っちゃたりして。おばかさん。たびたび再放送されてますので機会がありましたら是非ご覧を。楽しいんだこれが。たぶんバリさん、フィルム見ないで作りました。アクションものだって聴いて。おかげでこないなエキゾなものに。それで返ってイメージが広がって大成功です。このテーマ有り無しでだいぶ違う。それに007ですね。中でも最高なのがゴールドフィンガーとロシアより愛をこめて。映画の出来も凄かったです。シーンの一つ一つが絵みたいでした。キザでエロでアクションでかつ粋で上品で謎で楽しくファーンタスティック。これぞ映画です。それに合う音楽はってんで最高にグラマラスなの作りました。これぞ60’sのでんでけでーんのエレキ・フューチャーのジェイムス・ボンドのテーマも。知らない映画の曲があっても心配ありません。掴みは既に知ってるやつでばっちり。これさえあれば映画館の本編開幕前、幕の下りてる時にどんなんかなあと思いながら直径1mのおせんべいを食べている空気が自宅で味わえます。じりりりーん。あ、開幕のベルだ。始まるのは「シベリア超特急」じゃ困るわ。「女王陛下の007」。ジョージ・レーゼンビーもまたよし。(マ/お勧め!/100点 
試聴はここで

John Lee Hooker/The Very Best of John Lee Hooker
cover・・・人生ブギー  曲目等詳細
*おやじ〜。つうか爺ちゃん〜。全世界ブギー兄弟の祖父ジョン・リーおじちゃんだ。もー人生最初っから最後までブギーしかもワン・コード一筋。これっきゃ出来ないっていやあそれまでよの豆顔だし。ブルース・ブラザースのレイ・チャールズの楽器屋に入る直前の場面でいきなし挿入される街角演奏場面覚えてますか。ZZトップの「La Grange」は1.のブギー・チルンのリフをパクったちゅうて裁判沙汰にまでなったし、何て言ってもキャンド・ヒートです。共演までして直系の子供。そして英国では・・英国でブルース・ブーム言うたって60’sに唯一チャート・ヒット飛ばしたのがBBでもフレディでもなくてこのジョン・リーさん。64年6月に7.のディンプルズが23位まで上がった。92年10月には8.の代表曲ブーンブーンが16位まで上がるつう謎のとんでもないことが起きたりして。その64年のヒットはブレイン・ドレインなモッズどもの仕業であろうがそれで電気走ったバンドマン連中、3年殺しでブギ病にかかって60’s後半からのブギバンド続出、我らがステイタス・クオーなんて国民バンドじゃけ怖い怖い。その秘密を知りたければこの盤にあり。さー買った買ったたったの10ドルちょいだよ。このおいちゃん1917年にミシシッピ州クラークスデイルの小作人のうちに生まれて幼少の頃ママ父のウリムーアさんにギターとてんこてんこつう足踏みビートを教えて貰ってブギ道入道。さまよい歩いてメイフィス、デトロイト。昼は一介の工場掃除夫、夜はナイトクラブでスーパーブギチルンに変身してしまうのだ。実際7つの顔を持つ男、芸名は十数個あるとゆう。ある時はテキサススリムまたあるときはジョニー・ウイリアムス、ジョンリーブッカー、ジョンリー・クッカー、デルタジョン、どらえもん、ぎた侍。何か悪いことでもしたのかねえ。と言うよりも五木ひろしのような演歌歌手パターンと思われる次第。音楽はだから最初っからブギーです。ワン・コード、しかも弾き語り。バンドが後に付きますけんどそれは勝手にそいつらがバックやってるだけで本人はいつもと同じ。それで通したってんだから、だいたい今の日本で熱唱ストリートR&B野郎に混じってやってる姿、想像してごらんなさいまし。なかなかでけんよ。やらんか。これ入手なされて聴かれた時、最初は何じゃこれお経か?って思われること必定。でもあーたPILとか聴いて喜んでるじゃないですか。我慢しなさい。って我慢して7.まで進みますと先ほどの全英ヒットのディンプルズ。おおお、ポップだって喜んじゃって。さすればもう術中に落ちてます。次第に何だか気持ちよくなって、何だこれは良いんじゃないかと思うことこれも必定。ギター・ソロ、きゅいーんとかも全然無いんだけどさあ。理由なんかさっぱしわかりません。美しいメロディもここで炸裂クライマックスもありません。だから教えることも出来ません。クラシックな音楽頭では全く楽しむこと不可能てなブギ・リトマス試験紙ですけど怖いですか?大丈夫、あなたは勇気あるロック少年です。いにしえのロック野郎達同様今ここで地下水脈でこっそり伝道されてきた秘密のブギー黒魔術いただいてみましょう。後はどうなってもわしは知らん。(マ/お勧め!/100点 

Jane Birkin/Best of Jane Birkin
cover・・・私はジェーン  曲目等詳細
*イギリス生まれのフランス育ちジェーン・バーキンさんのベスト盤です。値段はちと高いけどアナログだと別々に出てたのが一枚に。しかもそれぞれ中古は高い。しかも中身の素晴らしさって言ったら言語道断雨あられだから一家に一枚、泣きたくなるほど憂鬱な午後の紅茶時に安らぎと元気いかがでしょうか。うーんこの人、英国人なんすよねえ。モデル出身、007で有名な映画音楽家ジョン・バリーさんと結婚しててベック暴れるペイジ微笑むの映画「欲望」で英国初のヘアヌードご披露、68年にフランス映画のオーディションに行ったところ運命の人セルジュ・ガンズブーフ氏と出会って次第に恋に落ち、それからはまーどこまで私生活かフィクションか、ないまぜの赤裸々曲の数々をものしてくれて、あんなに仲良かったのに78年に別れちゃって、その後はますます複雑な関係でどないしよな歌を。91年にボロボロになって彼が死んだ後も傍らに常に置いて完全現役で今でも頑張る、エネルギーの塊のような人だわ。それで歌声はこれです(^0^)。何が有名って1曲目のジュテーム。あっはんうっふん。ご家庭で愛聴って訳にはちといかぬ。私だってずっとジェン・バーキンはエロな人だと印象強し。だけんどもリンジー・ディ・ポール嬢もそうだけどエロな人イメージの方は十中八九エロじゃないんだよな。エロだけど。ははは。エロだけどエロじゃない。長いこと先入観念に捕縛され迂闊でした。この観念ご当人達にもきついものだったらしく、仕掛けがうまくはまり過ぎたのねー。ちなみにジュテームのシングルのB面デカダンスもそりゃ素敵でして、A面はラブラブでB面は何か謝ってます。大人の猥歌つうか笑って聴くのが一番正解じゃろて。かかか。2.の想い出のロックンローラー。楽しい曲ですよー。ああ70’sだのぽわぽわしたサウンドにのってジム・モリソン、ジャニス・ジョプリン、バディ・ホリー、エディ・コクラン、マーク・ボラン、かけがえの無い人の名前が次々と。ここで早くもイメージ大逆転す。3.フォードムスタングはハウス・リズムに乗ってアメリカの物品の数々をシング。これはセルジュ氏のヴァージョンもあってそっちもえぐいで。4.ジョニー・ジェーンのバラードは、あああおフランスだ。カフェでエスプレッソだ。飲みたい。5.ではスカに挑戦。スペシャルズの2枚目の音です。フランス語で歌われるとエキゾ感すげえな。6.のイエスタデイ・イエス・ア・デイは前半のクライマックス。もし死にそうな歌手がおったらってドリフでやりそうな父ちゃんおかゆで来ました消えそうな声で。メロディ泣きたくなる大名曲。何かのトレンディ・ドラマで使われたとゆう話ですけどこれに適うドラマなど作れるのか。でも使いたくなる気持ちわかる。結果歌に負ける。7.ディ・ドゥ・ダー。引き続きキラー。この感じどっかで・・・。思い出せん。エルトン・ジョンのブルー・ムーヴスかな。9.のバビロンの妖精は完全にルイス・フューレイ世界。実際は逆なんだろうけど(^0^)。ルイス・ファンなら悶えちゃいます。お覚悟。セルジュさん作風多彩だ。10.シックは昼メロだー。おぎのめだー。ああ、波乱の結末はいかに。でも寿司寿司と歌ってるので寿司の歌かもしれない。バカボンも登場。ちょっとU2してる(ほんとか)11.を挟んで後半のクライマックス12.のコワに。下手すりゃカプチーノとかのCMに使われるぞ。こわ。止めて下さい。曲がもう名曲、曲自体が。13.はブライアン・フェリーもカバーしたスタンダード。こうお洒落にしたかったんだろうなあ。でも女の人にはかないません。15.はまたまた昼メロー。ああ、禁断の愛の結末はいかに。禁断カム。16.はグレース・ジョーンズ調に挑戦。顔はだいぶ違う。ラストのラ・ジャヴァネーズでトドメ刺されます。これぞフランス。「♪あのー空〜しゃんそー」って歌ってるわ。当の仏人が聴けば英国訛りがあって、アグネスチャーンしてるのかな。2重のエキゾになるのか。それにしてもやばいっすまったく。聴けば聴くほどずんどこはまる。いやまったくフランス・ブランド素敵って買う人の気持ちわかったりして。こちとら似合わないからこっそり聴くけどさあ。たまりま千円。許してちょんまげ。と親父で〆る。(マ/お勧め!/100点 
輸入盤  試聴はここで

Jane Birkin/Serge Gainsbourg/Jane Birkin - Serge Gainsbourg
cover・・・ジェーンとセルジュ  曲目等詳細
*ジューテームのシングル盤購入から始まったマイ・おフランス・ブーム、セルジュ親父ブームもついにここに到達、一回りして元に戻ってようやっとお二人のデュエット・アルバムを買うことが出来ました。欲しけりゃはよせいやてなもんですがケチなんだよなあ俺、安く発見しなきゃ手を出さないよ。とゆっても1600円も出したんだからうちにしては特待生扱いでございます。感涙にむせびながら針、じゃねえやCD回転させますとこれがまた期待に答える華麗毒々愛音楽、ああ、聴いて良かった。67年末のバルドー・ショーに始まったセルジュはんとブリジット・バルドー嬢の禁断の恋は世間を大いに騒がしながらデュエット曲ジューテムのあまりのエロさで旦那さんがついに立ち上がりそれであっけなく幕引き、イニシャルB.Bつう最高の落とし前盤を出した後、待ち受けておりましたのがこの英国娘ジェーン・バーキンさんです。そして彼女との初遭遇映画のテーマ曲「スローガン」でこのアルバムは開始。そもそもジュテームが1曲目だったと聞き及んでますが例によってあまりにエロなんで早々に差し替えられたとゆうことで。ああ、良かった、このスローガンは初めて聴きます。まー強力。大谷政子と細川俊之がピタっと抱き合いながら冬のソナタしてるよ。言語に絶するアレンジをしてるのがメロディ・ネルソンでキンクリ・アイランド世界をセルジュ・ワールドと合体させたジャン・クロード・ヴァニエ氏。今回はロクシー・ミュージックだ。鳴り響くブロウ・クラリネット。あまりにブロウしてるんでマウスピースがビビってる。ロキシーの曲でもヨーロッパ哀歌を想い出し、ファンの方是非聴いてみてください。フェリーさんてセルジュ親父にやっぱし密かに憧れてたんじゃないかとの確信を得る。勝手に。これ1曲だけでも元は取ったわいと感涙しますアルバムは続く曲ももちろん強力。ジェーン嬢、そりゃ歌うまくないです。しかしもう強烈にモチベーション有り。とにかく声を出したくてしょうがなし。そのインパクトはニナ・ハーゲンさんの目の周りの隈取を凌駕するパンキッシュぶりなのだ。親父の方は目尻下がりっぱなし。彼女を前にして己のそれまでの一番良曲をこんなん作ったんだよって歌ってます。それまで手にかけた女子に作った曲をよくもまあ歌いもんだと呆れちゃうけどこれがはまってる。アンナ・カリーナ嬢のスレスレ曲「太陽の真下で」、フランス・ギャル子のおしゃぶり曲「アニーとボンボン」など女性が歌っても髭セルジュが歌っても同じようでしかしまた違って不思議な味わいです。ハイライトはフランス69年のベスト・カップル賞受賞なさったつうお二人の強烈お惚気曲「69はエロな年」。次は2069年、100年に1回到来。自分たちで受賞記念曲やっちゃうんだから平伏するっきゃないよ。そして次のジェーンBてのも。これは自分テーマ・ソングを自分で歌い。お得意のクラシック曲パクリ、ショパンの前奏曲の調べに乗ってブチュウとか音も入れ、バックはピック弾きベースぎゅんぎゅんの60’s。パリも見えロンドンも見え。このCD、音も最高です。今までどっちかってゆうとわたしゃアナログで楽しんで来たんだけどこの奥行きのあるクリアなサウンド味わうとCDもいいな。調子がいいけど。アクは強し。聴くと日常世界が一変。だもんであかん人はとことんあかんと想像されますのでお覚悟を。それだけに受け入れられたらこんな充実感を得られるものも無し。存在はでかくどっから見てもこりゃ名盤だ。マノーン。(山/お勧め!/120点 
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Modern Lovers/Live at the Long Branch & More
cover・・・若大将  曲目等詳細
*愛とペーソスの戦士、ジョナサン・リッチマンさんです。戦士じゃないな。もとい。愛とペーソスのたれぱんだリッチマン兄貴率いるモダーンラバーズの何と72,3年のカリフォルニアでのライブ収めたアルバムです。モダンラバーズといやあラストの曲ロードランナーでパンク期に注目されたバンド、てっきりその頃のライブだと思い込んでいたら、今日見直したら72年だってー。5年前に全く同じことをやっていたのか。それどころかリッチマンはん今と全く同じだ。30年間たれ一筋。ご存知でしょうか。ジョナサンさん。生涯唯一世間でフューチャーされた時と言えば映画「メリーにくびったけ」。ドラマーさんと二人で劇中で登場。悲しくも暖かい歌を歌ってました。日本語吹き替えはモト冬樹氏。しかも訳して歌ってたとゆう。映画面白いのなんのって。ツボです。歌もオオツボ。余談ですけど映画のエンドロールに流れる曲。ファウンデーションズのビルド・ミー・アップ・バターカップ。いやどっかで聴いたことあるぞと探しまくり。トニー・マコーレイさん、フライング・マシーンを自分再発見、英国チャートにはまるきっかけとなったのだ。感謝。でモダーンズ。まったくねえ、どこがいいんでしょう(^0^)。演奏はヘタだし、歌はヘロヘロ、華麗なるギターソロなんか世の中にあるのすっかり忘れちゃうし。題材はショボイし。身の回りで起こったことをことごとく歌う歌うイタコさん。しょぼければショぼいほど何とも素敵で2.のダンス・ウイズ・ミーなど「♪ああ、ボクちゃん、寂しい。めいっぱい頭撫で付けて良い男になったからさあ。踊って〜」。4.のホスピタルは「♪嬉しいな。病院を退院したよ。何しようかな。カツどん食べようかな。焼肉だな。上ミノ(一部日本化)」。7.の「ハイウエイをかっ飛ばそうぜ」は「ハイウエイをぶっ飛ばすぜ。目指すはケンタッキー・フライド・チキン。何で2本買うと一本は小さいのなんだろう。むかつくったらありゃしない。暴れてやる。(一部日本か)」とかまあそうゆうことを歌ってる訳です。これで何でパンク大王になれたか不思議ですけんど(何たってピストルズもカバーしたりしたんだから)曲調がバズコックス元祖みたいだったりする瞬間もあるからそれか。知らん。バンドの皆さんは若くて元気です。後にトーキングヘッズ入りするジェリー・ハリソンさんもいる。弾ける気迫とジョナサン兄貴のへろへろの対象が妙にワンダホ。お客さんはやたら少ない。まばらな拍手が自分のバンド時代思い出しちゃった。それでも我関せず歌い続けるカリフォルニアの若大将。ペーソスとかゆう言葉をよく意味も思い出せずもつかいたくなる。このサンワリ君音楽、別に縁が無ければ一生縁がありません。何の因果か縁が出来たら一生もの。この前やらせていただいたメガデスのアルバムと対極にあり。これだから音楽聴くの止められません。レコードで持ってるんだけど白状すると同じ面を2回目にボケーっと聴いても気づかない時有り。要は大好きなんだな。(山/お勧め!/100点 
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Jonathan Richman & the Modern Lovers/Rock 'N' Roll with the Modern Lovers
cover・・・若大将  曲目等詳細
*またかよー。3日前にやらせていただきましたジョナサンさん。またです。おかゆやおじやみたいに普段は忘れてるけど食べちゃうとあまりの美味さにはまってしまうのがこの人の音楽。持ってなかったこれ注文したら即、届きました。今丁度仕事で疲れがピーク、体調も悪くてしかも風邪ひいてしもうたこんな時にこれほどぴったしなものはありません。しかし何で俺これ今まで買わなかったんだろ。一番ど真ん中です。ジョナサーン音楽の。それでも数あるアルバムの中からなぜこれを選んだか。まずはいジャケをご覧下さい。真ん中で笑ってます。ジョナサン兄貴。そうとう幸せそう。多幸の極みだは。72年のライブの時よりかなり痩せて。やだ胸毛だわ。バンドの皆さん異様です。特に後ろのドラマーさんに注目。何だこのドラムセットはー。見えにくいけど横になってる巨大な物は銅鑼です。大体ロックバンドの銅鑼ってキメの時にどがーんって鳴らすって相場なんで後ろにこれでもかって吊るしとくものなのに。ドラムを買いに行ったらこれだよって言われて銅鑼をかったのか。それで予算が無くなりましてバスドラはタムを横にしまして。あはは小ちぇえ。豪華シンバルセットが見えます。3連装だ。これで8割方狙いは定まりまして曲目はどうだろうと見てみたら、ああああ、私の好きな「アイスクリーム・マン」が入ってる。「エジプシャン・レゲエ」もー。某AMGで試聴。決まった。届いてアホポンのように聴いてます。おかげで体調もだいぶ回復し。ところで・・・。世の中のロックバンドが一番恐れることと言ったら何か。そりゃもう音がショボく情けなくなってしまうことかも。しかしこのジョナサンさんはショボさを最大の味方に出来ます世界で唯一の音楽家でござい。そしてこの盤ではショボ道を究めるべく全て生楽器で演奏してます。1曲目の「スイーピング・ウインド」でもうその世界は絶頂に。何だこの中華フレーズはー。銅鑼も大活躍。昔の弥次喜多珍道中映画だとうちのまほさん発言。腹抱えて笑いながら大根の花みたいにしんみりしちゃうのが嬉しくて泣き笑い。次は大好きな「アイスクリーム・マン」。♪嬉しいな。アイスおじさんがやってきた。チンチンベルを鳴らしながら〜。何にしようかなー。餃子味かな〜。ホームランバーでもう一本当てようっと(一部改変)♪。こんな歌歌ってくれる人他にいるかよ。そして続々飛び出す名曲郡。レプリカントもおいちゃんおばちゃんも皆勢ぞろいでロックンロール踊り出す。全部書いて喜ぶと後35025文字必要となりますので泣いてかいつまんで、7.の南アフリカ・フォークソング。アフリカって言ったって中華やんか。レゲエだし。ああ楽し。これでノリノリで奇声もおまけ。その路線の極みが10.のエジプト人レゲエです。お馬さんぽこぽこ。寅さんか柴又か。この感じあれに似てるマッドネスの1stの世界。こうゆうのもう大好きですからエンドレスでもOK。何とイギリスで大ヒット。最高位5位まで上がったってんだから最高ですイギリス人。しかもパンクど真ん中の77年の話だからなー。そして最高なのが次のクマヤ。クマクマクマくまったなあーって歌ってます。どう考えてもこれはコリラックマのテーマソングで好きな人は買って聴いて縫いぐるみうりうりしたらこんな幸せはござりませんかと。バディ・ホリー・スタイルだし。次の「バスの車輪」は童謡とロックンロールの衝撃合体。♪バスの車輪はくるくる廻る。廻る廻るよ街中を〜♪って凄い嬉しそうに延々と歌います。ぎゃはは。もう駄目。最高。人生盤に決定。何かやなことがあって落ち込んだ時も聴こうっと。中には馬鹿にするなって怒る人もいるかもしれないな。重症だ。そんな人のほうこそほんと心配です。何で音楽聴いてるのかな。こんな音楽聴いてる俺ってイカシてるでしょって人に言ってえばるためだきっと。そうゆう人には聴かせてあげませんだ。なはは。(山/お勧め!/150点 
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Jigsaw/Sky High / Great Spirits of Jigsaw
cover・・・ポップス 曲目等詳細
*本邦で絶大なる人気、最近帯付きでオリジナル・アルバムがどかっと再発されたジグソーのベスト盤を入手しました。ただし例によって中古アナログ。悲しきかな新譜CDに縁の無い我が家。リンクは同じテイチク(!)から発売されてますCDベスト盤を。試聴リンクは外盤で唯一入手可能のようでありますものを。色んな意味で目が点になってしまいました。まずはジグソーのお姿を見ることが出来た。こ、この方々かー。あー爽やかじゃ無い。これで数あるアルバムのジャケがメンバー写真でなかった訳が。その服装センスがまた凄い。一番左の関西のTV司会者さんみたいな方の襟ときたら。私だったらお小遣いでも貰わねば着るの躊躇するぞ。疑いの無い目でじっと前を見つめています。中の音楽もこのジャケットのような音楽なのです。聴いててもしやこれは洋楽ロック好きは絶対買わないんで無いかと思ってしまった。じゃあ誰が買うんだ。プロレス好きで会場、TVでスカイハイ聞いてやられた人間だな。これ聞いて第2のスカイハイを探して半分満足して半分訳がわからず放置されるような気がする。それと当時のチャート好きか。俺だ。正直、スカイ・ハイが物凄く好きだったかとじっと見据えて聞かれますとちょっともじもじしてしまうかも。ポップスの恥ずかしいようの境界線を一歩超えていたもので。それはこうして他の曲を聴いても同じ感覚を持って聴いてます。でも繰り返し聴いてしまってる。曲が尋常で無く素敵なんです。その力たるや容赦無く襲い掛かる甘甘ストリングスの嵐、なめーっと入る女性コーラスの介入を軽く凌駕してしまってる。次第にこれはこれで無いといかんのじゃないか、ジャケットの襟何か素敵ねと思い始めて、いかん洗脳だ(^0^)。で、大いなる疑問が。このスカイ・ハイ以前の曲郡、何故ヒットしなかったんだろう。ライナーではことごとく大ヒットと言い張ってますけど。手持ちのデータでは痕跡が無い。メンバーでありますクライブ・スコットとデス・ダイヤーつうソングライター・コンビ。曲が良ければカバーでやった人も多かろうかと思えばエンゲルベルト・フンパーディンク氏の「愛を信じて」それとボー・ドナルドソン&ヘイウッズの「恋のあやまち(フー・スゥ・ユー・シンク・ユー・アー)だけ。ヘイウッズのあの曲はジグソーの曲だったのかー。ぐおんとのけぞりこのオリジナルも滅法素敵。結成は英国はコベントリー。67年頃から活動してたとのこと。経歴等は日本盤だからライナーに書いてあるかな。これはもしやイギリスのバンドだったことが不幸だったのかも。ドーンに非常に近いアメリカど真ん中歌謡曲の味がします。ホットケーキにメイプルシロップをだくだくにかけてしかもその上に生クリームをどかってかけて食す味。美味い。現在ダイエット中なんで出来ずジグソーで代わりに味あわせていただいて。とゆうことは食い過ぎると体に悪いのか。体に悪いものは大抵美味しい。喰った後には辛いもの食べたいって絶対なりますけど。用意してますファンカデリック。大丈夫ね。(山/お勧め!/100点 

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Johnnie Taylor/Sky High / Eargasm
cover・・・黒の最終兵器 曲目等詳細
*ソウル界のJT、アフリカ象の足の親指の指紋のような顔を持つ男、ジョニーさんです。時は1976年4月。全米チャートで1曲目ディスコ・レイディがキャプテン&テニール、ゲイリー・ライト氏ら蒼々たる曲を抑えて4週に渡ってナンバー1に君臨しました。ディスコ・ブームがいよいよって段階でまた何でって親父ソウルの逆襲。その答えがこのアルバム「Eargasm」にあるか。アルバムも売れました。4月のチャートでゼップのプレゼンス初登場10位のさらに上を行く8位初登場。口あんぐり。どこがそんな。ジョニーさん、生年は1934年(本人は38年主張らしい)アーカンソー出身、この時さすれば42歳。腹が出てないぞ。それだけで生き方が違うな。幼少の時から教会でゴスペル歌って15歳でプロ目指してシカゴに出たとゆうことです。様々なグループに加入して53年頃参加盤が世に出たらしい。サム・クック氏に憧れて歌い方を精進、認められてクックさんの後釜としてソウル・スティアラーズに加入、ソロでもクック氏のレーベルからデビューもさっぱし売れなかったつう。同時期に活躍してた名前が似てますリトル・ジョニー・テイラー氏の偽者として南部ツアーで稼いだり悲惨です。悪いことは重なるもんでそうこうしてるうちに所属レコード会社がサムさんの死去で潰れ路頭に迷ってしまった。しかーし頑張ればいいこともあり。今は時めくスタックス・レーベルから契約の話が来て66年に再デビュー。その曲「アイ・ハッド・ドリーム」がヒット。自分自身の歌い方も会得してそれからは会社の屋台骨としてポップ・チャートにもたびたび登場しました。しかしまたしても。75年にスタックスが財政破綻で倒産、ライバルのアル・グリーンさんも下り坂、ディスコなるものも出てきて本格ソウル危うしの中、生きていけるのか。しかしさすが実績実力派、大メジャーCBSコロンビアから声かかって再再デビューです、この盤で。生き残りをかけた挑戦、製作はドン・デイビス氏が担当。スタックス時代からの旧知の仲で、デトロイト出身、北と南のソウルを股にかけることの出来る稀有な存在男。演奏はマッスルシュールズとデトロイトで録音、歌はテキサス州ダラスで録音つう正にソウルど真ん中最終兵器総結集だ。そして件の「ディスコ・レイディ」。デトロイト録音で集った猛者の中にはブーチー・コリンズ、バーニー・ウォーレル両氏のP−ファンク重鎮も。大暴れを内に込めての強烈サポート。後半に行くにしたがってウペウペぐひょんと炸裂するベースがブーチーさんです。その他の曲を含めてアルバムは・・・・全く奇をてらわぬ真正面ソウル。これだと思った歌を力まず気負わず思いの丈歌ってるだけだ。サウンドは先を見ず、かと言って回顧調でも無く、北でも南でも関係なく。そのあんまりにも言ってみりゃあ普通の黒い歌謡曲ぶりが支持されたのかと思い。男テイラー一本勝負。これで気に入らなかったら無縁の音楽だし気に入ったら存分に楽しんでくれ。アルバム・タイトルは「王が住む」と読みまして、もちろんあれ、あれです、あれの意味。これまた清水舞台落下の勝負もんだ。一生懸命その世界で生きて来たならそのまんま自分でも今がその時って時が来るのかと力づけられもし。楽天球団のベテラン勢と清原選手に捧げます。(山/お勧め!/100点 

Sigue Sigue Sputnik / Flaunt It
cover・・・底抜け脱線 曲目等詳細
*時は1986年、NWの最終兵器としてブリテン国から登場はこのジグ・ジグ・スパトニックちゃん。このソ連の人工衛星スプートニクと乗ってましたワンちゃんの名前を合体させたバンド名を持つ連中、そりゃもう激賞に次ぐ激賞で迎えられたんだよ。当時のMMが出てまいりましたのでクロスレビューからご紹介いたしますと
まずはK氏
「それがいったいどうしたんだ!?って気分。2点」
M氏
「このバンドはハッタリ以前のまやかしでしかない。1点」
そして重鎮Nのとうよう氏
「「なんじゃこれは。こんなものが音楽か!0点。」
Oh!私の数UBのテストの点数かと思いました。素晴らしき平均点です。ちなみに10点満点でこれだよ。もうこれだけで買うっきゃないす。何でこんな好かれたかと申しますと、そもそもはジェネレーションXのベース弾き、トニー・ジェイムス氏が、看板スタアのビリー・アイドルちゃんが一旗上げにニュー・ヨークに行ってしまったため、さて困ったとぶち上げたバンドでございまして、昔の名前で出ていますに加え、契約金15億円で大メジャーEMIと契約などと振れ回り、しかもこのパンクにあるまじきチャラチャラしたカッコ。アルバム・タイトルが「見せびらかしましょう」。テキトーな日本語ふゅうちゃあ。21センチュリー・ボーイなんて恐れ多いシングル出すわ、肝心の音楽はと言えば当事出たてのジャメイカはレゲエの新ジャンル「スレンテン」のパクリ。しかもあまりにも早過ぎ!。てんで妬み謗り蔑み軽薄とまあこれは褒められるっきゃ無いわ。プロデュースはジョルジオ・モロダー氏でござる。

見た目で判断して、見た目で判断せず、見た目をあえて楽しみましょう。

決して尊敬などされず好かれもせずなのにとっても売れちゃって人気者。これはロックの理想だよ。悲しき宣伝契約金15億円。思い切りハッタリ大ボラとしか思えず。出すわきゃねえぞ。実際はTV出演一本4万円クラスの若手芸人並と想像し、もし貰ったとしても税金96%で大社会貢献、何て偉い連中なのだ。あ、それでも6000万ゲットか。いいなあ。スレンテン自体が極めてお気楽極楽な登場でございます。とにかく貧乏なジャメイカン、スタジオに有ったカシオトーンをいじって遊んでいたらプリセットのリズム・パターンにオオウケ。こりゃ使えるってんで思い切り誤解使用でレゲエと合体した代物。ずっと生き残るも何も勢い一発のネタですけんの。それ聴いてそりゃワシの丸Cだってモロダー氏が燃えたのも無理無し。勢い一発だって私の専売特許、今を然る事1972年、グラムの時代にチコリー・チップってバンドやってました。手作りの気ぐるみ&ハード化粧の大バカ・バンドでヒット3曲。今こそ蘇らせる時だ。パンクの成れの果て期にパンクならば全パンク否定で爆発してやるわで総決算。それがパンクてなもんじゃないのかい。狙うは映画「ブレードランナー」の「わかもと」の看板みたいな音楽。「水を飲んではいけません」とか「過激な暴力。食べ物は美味しい。」とかこの日本語アドバイザーさん、ナイスや。非難のツボ突いてます。そしてバンドがロック界で生き残るには不可欠な哀愁風味は皆無。メロディも皆無。名前の無い馬のごとく一音でずうっと。究極の刹那。現在も何と活動中。ついこないだもイタリア、スペインでライブしたんだって。こんな痛快なことがあるでしょうか。私だって数学のテスト一桁点数取ってたってどっちかってゆうと理系の仕事、今してんだよ。好きかどうかはまた別だけど。人生も音楽も不条理。それで無くっちゃ面白くありません。大好きですジグジグ。

歌詞みちゃおかな
たりらー、鼻からにんじーん

21世紀ボーイ

ステレオ
ビデオ
SFセックス
レッツ・ゴーゴー
れっつごー
土星の夢、レーザー光線
21世紀セックスマシーン
XXの缶
XXを投げて
タイメックスkjd
今こそゴーゴー
俺は宇宙カウボーイ
俺は21世紀ウイーピィー少年
「これは新世代のテレビです。」
シアミセ、ればねせ
中国人が裸TVでしゃべってる
シンガポール、エル・サルバドール、コカコーラ、マーキュリー、贅沢
私をどうか使用してください。
俺は宇宙カウボーイ
俺は21世紀ウイーピィー少年
「レデース&ジェントルメン、今が1990年です」
エンブリオ、UFO、きちがい、おー最高ホラーショー
お尻と唇とビュウティクイーン。パーテーしましょう。
ビーナスライン、セクシートランプ。お化粧たっぷりベガス風
俺は宇宙カウボーイ
俺は21世紀ウイーピィー少年
アメリカンドリーム。レッツゴオ。ごーごーごー。
アイ・ラーブ・テクノロジィ。(山
/お勧め!/120点 

The Jacksons / Destiny
cover・・・兄弟ファンク 曲目等詳細
*ジャクソンズ78年作
デスティニ/運命
もちフロント歌手はマイコー・ジャクソンちゃん。58年生まれと申しますからこの時、20歳。成人記念で、どかーんとこのジャケ。裏を見ますと孔雀さん。中を見ますと・・・さて誰がマイコーちゃんでしょう。・・・・
答え、一番右です。うお改めて見るに別人28号だ。翌年にはソロとして「オフ・ザ・ウォール」でまたまたブレークの直前だ。
でさ、好きかと問われればスリラー以降はTVでやってたら廻してネプチューンのネプリーグ見ます。はい。これ以上書きますと、何しろ熱狂的ファンがおられると思いますのでこの世界から抹殺されたりして。やなものをどこがやだって書いても、音楽ってあばたもエクボ、エクボもあばたですからの、しょうもないす。しかしまー最近のお姿見ますと、お顔をxxでxxしたかxxでxxなのかはよくわからんけど、どうしたんだいったい。そりゃもうお金持ち、自宅に遊園地ってまー、想像すら出来ない世界で、そこでxxをxxしたとか裁判の姿しか見ないぞ。少なくとも幸せには見えん。どこでどうしてどうなったのか。
そんなマイコーちゃんが兄弟共々最高に幸せそうなのがこのアルバムです。
転じてお顔が真っ黒な期間は、大好きだーーーー。
ジャクソン5なんて、基本的にお子ちゃま天才ものは、クソ生意気に見えて嫌いなのじゃが、それを吹き飛ばすに余りあるキュートぶり。正に70’sモータウンの光でした。グラハムのパーカーさんだってカバーしちゃうくらいアイ・ウォンチュ・バック。ほんとだな。
そんなモータウン看板さんだった5人が、あろうことかレーベル移籍したのが76年。CBSのエピックに。揉めに揉めた。そりゃそうだ。ライオネル”コーヒー・キャンディ・顔マンドリル”リッチーちゃんのコモドアーズだけになっちゃう。何とかかんとか決着して、名前はジャクソンズに改名。それでも大成功した。最初の2枚のアルバムはかねてからの熱望でありましょうかフィラデルフィア・ソウルのギャンブル=ハフと結託、ここにフィリー=モータウンの夢の北合体が実現。そして3枚目のこのアルバムは、全曲で作曲に参加、そして製作も自分達で。こりゃいくら看板だったとはいえモータウンじゃ考えられぬ。バンド名まで握られておったくらいだもんな。
それで幸せなんです。
正に「運命」。
そしてこれが筆致に尽くせぬほどの素晴らしい音楽。ここまでやれるのならやりゃよかったのに。昔からもこれからもずっと・・・とか思っちまう。が、キャリアの中で吸収、背丈と同じくらい成長してここに結実したんだろなきっと。
もちろんバックのミュージシャンの腕前の貢献も大です。ファンク成熟期の強兵たちがズラ。ドラムスにエド・グリーン氏、リック・マロッタ氏、ベースにフュージョン畑のゲイリー・キング氏、モータウン時代からお知り合いだと思われるネイサン・ワッツ氏、ギターのポール・ジャクソンJr氏。ほっときゃそれだけですげー演奏してくれる。だけにまとめてそれを200%にしちゃった製作手腕えらいこっちゃ。若造とは言え、大スター、5人に凄まれりゃゆうこと聞くかそりゃ。
1曲目のシングル「ブレイム・イット・オン・ザ・ブギイ」から即座にKOです。この曲アメリカでは黒チャートでは3位なものの、ポップ・チャートでは最高位54位って、世界音楽史の謎だ。それにしても俺よく覚えてて大好き。うむむ、どこで聴いたのだろう。ちなみにイギリスでは最高位8位。そうか俺は英国人だったのか。わきゃねえす。凄いファンクネスでござる。シンクロで飛び出すシンセ・ベースに絡むラッパの歯切れよさ、極上のメロに、兄弟のすっかりアルトなコーラス、見事に声変わりを乗り切ったマイコーちゃんの歌。幸せですから、リラックスしてます。後年の妙にイライラしてる感じ無し。いかん書いちゃった。キメのアカペラ部分で大拍手。
こりゃもう「完璧なシングル」です。
2曲目の「プッシュ・ミ・アウエイ」がまた、メロウネス満開のとろとろバラード。この弦をこう絡ませるとは。
3曲目はアースとウインドとファイアが降臨したジャンピング・ファンク「シングス・ザイ・ドゥ・フォユ」。出ましたマイコーちゃんの「パン、宿直、茶」ヴォーカル。さすが水前寺清子、メタリカのジェイムスさんと並ぶ世界三大自分合いの手歌手。拍手。
4曲目は、これは米最高位7位、英最高位4位の文字通り大ヒット・ナンバー「シェイク・ユア・ボディ」。出ました。合いの手「パンっ」。これはクインシー・ジョーンズ氏のオハコ技。ちゃっきり頂きの4つ踏みバスドラで無いダンスだディスコだ。で、憧れの君クインシー氏と合体とな。しかし合体しなくてもこれだけ素敵なら良かったやないのかー。逆に妙に染められてなくてジャクソンズだと思う。
B面のエースは1曲目のアルバム・タイトル曲。アコ・ギターで始まるからどうなるかと思ったら、転じてのブラックSSWの傑作。サビからパコンぽこんとチョッパーベースが絡み、また戻るつう絶妙の構成。
B2は兄弟の兄の誰かがリードのメロウ・ソング、もちろん途中でエースのマイコーさんも登場。
B3は行け行けゴーゴーのダンス・チューン、ラストはこれがアダコンだ、これがアダコンならだからアダコンは最高だと叫ぶメロウグルーヴで。
とにかく何が素敵って曲です。全部。これを自作ってほんとかよって失礼ながら、繰り返しクレジット見ちゃうくらい。
丸ごとジャクソンなジャクソンズ。だてに人気が有るわきゃあねえよな。(山/お勧め!/150点 

Judas Priest / Sad Wings of Destiny
cover・・・どメタル誕生 曲目等詳細
*今週も”週刊立派メタルきえー”のお時間がやってまいりました。デスクの山です。
ユリちゃん星川航空行ってね。そこで万城目君達が遭遇した怪獣は
運命の翼
ジュダス・プリースト
1976年生まれです。
翼広げて凹んでてあまり怖そうじゃ無い。
えー、デスクとは言え最近就任したものでジュダスさん苦手でした。って前回「ライブ・イースト」の時にも書いたな。とんかんちんトンチンカンなこと書くかもよー。最近グっと来てます来てます。この盤が生まれた頃はザ・バンドとかリトル・フィート、オーリアンズに夢中だった訳で遭遇せなかったとしても無理はねえ。堪忍してつかあさい。
それにしてもワンダホー(調子いいっす)。何がワンダホって言って、素朴だ。よくこの頃、ライブではワイルドだけどレコードではこじんまりしてるってよくハードロック・バンドは言われたもんで、このジュダス翼もそうかも。が、最近そうゆうとこに惹かれちゃって。それは愛しのスコーピオンズにしてもUFOにしてもしかり。例えればロビン・トロワー氏のライブとレコの佇まいの差と申しますか、ワイルドな仙人おじゃるな魅力が繰り返し繰り返し味わいたくって。
それにしてもワンダホー。
どこがって、1曲目生け贄から2曲目「ザ・リッパー」に移る瞬間。
「ザ・リッパー」は売れていようといまいと「完璧なシングル」だ。
突然、鋼鉄神が天上から降りてきてメンバーに憑依してジュダスさん達自らメタル・ゴッドに変身した瞬間。
♪とてつてかぴたぽ
インフォー・サプラーズ、イン・フォ・アショック ああーーーー↑
とてつもなく生生な音でこれをやられた日にゃ。当時聴いてたら間違いなくメタルヤングになったな。今聴いてるからメタルおじさんに変身。

あんたビックリ仰天
あんたビックリショック ああああ
ロンドン街の通りにて
そこは薄暗く霧立ち込めて
あんたが私に一番して欲しくないこと
あんたが振り向くと
私襲う

私がくねくねする時 私笑っている
壁に映る不気味な影
私化け物 高笑い
しかし結局はあんたはそれすら聞けなくなる

俺の警告を聞いたほうが良し
振り返ってはけっしていけない
切り裂き魔がおるで

あんたはすぐさま怖くてぶるぶる震える
私が近寄ってもけっしてわからぬわ
俺は陰険で恥知らず
夜行性の生物 名も無い
切り裂き魔は嫌かね
ジャック・ザ・ナイフの方がいいかね
つづく

怖いよー。この後、多分定番となる世間脅かしソング。
これって、こうゆうとんでもない輩を奨励してるつうより、なまはげ効果、夜道を気をつけましょうって歌ってるような。
MSGの斧男と同じで。怖ければ怖いほど威力有り。K視庁でCMに使ったりして。あああーーーーーーー。
何より70’sな音。ノン・リバーヴのすぐそこでやらかしているような音、音がたまりません。
さー、それでこのリッパー級のハードエッジ曲が続くと期待しても・・・世の中甘くない。
どうしてそうなんだとうろたえる美しきバラード、限界に挑戦の高音声、
今の耳からすりゃハードだけど、のんびりしてるなーなシャッフル曲、
大荘厳大聖堂大壁画  から
すんとこすんとこ
じゃらじょんじゃらじょん
最後は、これだけでクイーンと比べる評論家続出のオペラ座の楽屋自動販売機で
そりゃも何やっても良かった時代なのです。
決まって無かったこそ、まるごと魅力。かったしーかもどんくさいかもも認めろと言われればやぶさかで無いけどそこがいいんだから
結局、音楽は恋愛みたいなもんだ。
好きになった人のカラスの勝手だよー。
その気持ちを手ひどく裏切らない限りその恋愛は続く。(山
/お勧め!/120点 試聴はここで

Judas Priest / 背信の門

cover・・・どメタル 曲目等詳細
CSのアニマックスで”デトロイト・メタル・シティ”のアニメ版を見ております。
去年出たDVDのTV放送なのかな。

これが面白いぜ。

映画よりヤバい部分そのままやっとる。
漫画より動いてるしよ、声優さん及び尺の短さとかもー、大爆笑でごんす。
一つ残念なのは、DMCの音楽がややツマンネーこと。
変身前の根岸君の気持ち悪い唄は相当気持ち悪く大成功なんだけど。ありゃ聴く気がまるでしなくて最高。
DMCのはデスのメタルですから。
身もフタもない究極。
身もフタも無い音楽でいい曲を作ろうとすることほど難しいことはなかろう。
なんで許す。
って、許すも何もそうゆうものなのだヘヴィメタは。
優しさの塊。

身もフタも無い罰当たり野郎を演奏してること自体、世間様の温かい目があってのこと。
ファンはもう全肯定です。
何をやってもDMCのやることなら喜ぶ。
いやもうその優しさと来たら他のジャンル随一でありましょう。
その意味で
主題歌がしょーもないのは当たり!なのかもしれぬわ。

で、その身もフタも無いロックをハードロックと分離して完全表明した最初のバンドが

ブラック・サバス

は置いといて
ここでは

ジューダス・プリースト

言わずと知れたメタル・ゴッド。
その神がいよいよブチギレの旅に本格出発したアルバムが

背信の門
〜Sin After Sin

配信のモンじゃ無いよ。最初はヴィニーるの溝だよ。
原題からして”罰当たりに継ぐ罰当たり”です。
で、おいおいその門てば凱旋門じゃねえのか?
あ、似てるけど違いますか。羅生門でも無い?そうですか。
羅生門でしょ。あれメタルな映画だったから。

1977年4月23日発。
ハードロックが壊滅の危機に瀕した時期の開き直りや。

帯の裏帯にロンドン・パンクのスーパーヒーロー、クラッシュ・デビューなどとな。

絡むのかー?ヘヴィメタ野郎どもとお。
解説は無論のことメタルゴッド・伊藤政則氏。
伊藤神がメタル神になりましたと表明した最初でもありましょう。
長文を一呼吸で読ませる力技も既に完成の域です。

少しも、ほんのちょっとも弱点には触れない。

メタル全肯定の第一法則を召された。

でな
罰当たりなメタル・ファンであるこちとらは喝破してしまうぞ。
この盤は、ドアタマの3曲でキマリです。

1. 罪業人
 - Sinner (Rob Halford, Glenn Tipton) - 6:42

これで”つみびと”と読む。世界どころか大宇宙無限地獄まで轟きます鋼鉄の名曲です。

ぎゅおーーーん

罪人ライダー、嵐の中で爆走するのだ

悪魔がヤツの後ろに乗っておる
悪魔はヤツの神じゃ、神はお前の呻きをお助けなさる

オメーは、オメーは聞いとるのか、
聞いとるのか雷鳴を
ありとあらゆるいきものがかりじゃねえよ
いきものをツンボにしやがれ

オメーは、オメーには見えるか?オメーには
見えるかあそこの山々が暗くなるのが
黒い太陽が昇りゆく、時間は尽きた

悪徳の為犠牲化、または手にかかって死ぬ
誰の手かってそれは

罪人!

罪人!

あせっせせっせ

罪人!

罪人!

激怒しちょるヤツの馬
火炎に包まれた目と燃え上がるタテガミ

忍び寄るは悪魔のハゲワシ
戦いと苦痛の香りで湧いてくるのだ

ヤツは星の道程を歩む
戦の屍を求めながら

だがもしソイツが飢えており
その時まさに実存しておるのなら
嵐の中において平穏などとゆうものを崩壊させてしまうのだよぞ

呪いとクソ、オメーら全部手によってぶっ倒されるのだ
誰の手かってそれは

罪人!

罪人!

あせっせせっせ

罪人!

罪人!

悪魔の神悪魔の神

ヤツラが祈るのをお手伝いなさらんのですかー?

悪魔の神悪魔の神

他のいかなる方法もあり得んのですかー?

オメーらには聞こえねえのか
あの方々のお姿でお呼びになるあの方々の魂の呼び声がああ

オメーらには見えねえのか
あの方々の血は沸騰しておられるのだ
そのように明白に設定なさっておるのだからのおおおお

ギタアアア

30年間、今や眠り続けて、そう鳴り響くくくくく

戦いはその頭をもたげ、廻りをゆっくりと見渡すのだだだだだ

つみびとは近く、恐怖が襲来す

なお獣が廻りを蠢き始める


カン、オメーは見えねえのか
あの方々の頭脳よりの魂の呼び声があ嗚呼嗚呼

カン、オメーらは聞こえねえのか
あの方々の血は沸騰しておられるのだ
そのように明白に設定なさっておるのだからのおおおお

ギタアアアアアア

罪人!罪人!罪人!罪人!

罪人

罪人

罪人おおおおお

罪人おおおおお

罪人おおおおお

悪徳の為犠牲化、または手にかかって死ぬまたは
呪いとクソ、オメーら全部手によってぶっ倒されるのだ
誰の手かってそれは

罪人!

いやたまらーん。
決めゼリフの網走番外地ぶりは、どんどん上がって行って果てはどこまで行くのか恐怖の極地を味わうが良い。

ラストなんぞ2段責め。

2. ダイヤモンズ・アンド・ラスト
 - Diamonds & Rust (Joan Baez) - 3:23

2発目は、何と誰が作ったかって、フォークの女神様、ジョーン・バエズ氏だ。
1975年に全米ヒットもしたぞ。
それをば罰当たりもほどがあるカバー。いつの日かいづれによ改めまして罵らせていただきます。
こいつらよりによってシングルにして、全くヒットせず。


3. スターブレイカー
 - Starbreaker - 4:49

3発目は、手拍子ですヨ。よろしく。それだけは。鳴らす場所をしっかり覚えてネ。
会場で全員仲良く。

んぱ、んぱ、んぱ

って。間違えると当然地獄行き。
当然名曲。

で、

4 最後の夏のバラ
 - Last Rose of Summer (R. Halford, G. Tipton) - 5:36

B面

1 危害者
 - Let us Prey/Call For The Priest - 6:12
2 不当なる弾圧
 - Raw Deal (R. Halford, G. Tipton) - 5:59
3 孤立の涙
 - Here Come the Tears (R. Halford, G. Tipton) - 4:36
4 異端からの反撃
 - Dissident Aggressor - 3:06

は、時間も尽きたことだし、まあ色々とな、何でこんなに音が情けないんだ?
とか
製作がパープル元のロジャー・グローヴァー氏だってゆうのに何でエルフのより手作りハンドメイドクッキーみたいなんだ?
とか
ふと思う瞬間もあるでしょうが、

何しろ全肯定です。

これは悪の神がこれよりノチの悪業の為にわざと為されたことなのである。
油断するなよ。

そして
次はアニマックスで

京浜家族

を見ます。

これがまた・・・・・

最高。(山/お勧め!/150点 試聴はここで

Judas Priest / In the East
cover・・・どメタル 曲目等詳細
*今週のヘビメタデイ!
ただしマイケル・シェンカー神さまじゃなくて(次の限りなき戦いはもう少しタメさせてもらお)、メタルといやーこの方達だ
ジュダス・プリーストっ。
聖職者ユダ。何かこの前ボーカルのロブ春さんが性職者ヤダだったとかゲイ人だったとかでメンバーから仲間外れにされたとか噂を聞いたぞ。ヤダー。
はともかく
何だか知らんけどジューダスさん聴いておりませんでした。ベストは聴いたことあるんですけど今一印象に残らず。これはひとえに耳がヘビメタ耳になっておらなかったのが原因で、どんなにタメになることを親父とか和尚とかに説教されても耳を右から左つうのと同じであります。今やすっかり個人的メタル元年、用意万端、さーかかってらっしゃい。
の最初の一枚はこれだっ。
ライブ・イン・ジャパーンにしてイン・ジ・イースト。
行き付けゆにおんさんのヘビメタ投売りコーナー地べた段ボール箱で発見。もちろんLP。お値段300ギルなり。そしたらよー。帯なしはまあしゃあないとして、中身を見たらどうもレコードが一枚足りないでは無いか。元々LP1枚+EP1枚ではないのかい。ぐえ。300ギルだからなあ。文句言うのも恥ずかしいし。値段で買ったんじゃないすよ。有ったからすよ。・・・・すまん、値段で買いました。バチが当たった。ぐえ。
その代わりに何でかしらんが84年作「復讐の叫び」の巨大ポスター付。さらに何でかしらんがアイアンメイデン「頭脳改革」の日本解説付。このLP持ってた人は熱狂的マサ伊藤氏のファンかワシのようにぐっちゃぐちゃレコード管理の人に違いなし。
何だかえろう損したような得したような。ははは。
値段で買わずジャケ買いです。てば。
中央で腹毛丸出しのゲイ人さんはロブ・春フォードさん。でしょ。
左側パツキン・フライングV男がKK大ちゃん。でしょ。
右側で人の良さそうな笑顔さんがグレン・リプトンティーバッグじゃなかったグレン・ティプトンさん。でしょ。
その隣、もっと人の良さそうな方が、ベースのイアン・ヒルさん。だなや。
で、
腹毛の春さんに隠れちゃってるじゃないか、わからんどんな人か、がドラムスのレス・ビンクス氏に違いなし。
ここに顔=名前、初めて一致し。
表も素敵じゃが裏ジャケはもっと素敵。
バイクに乗って得意そうな春さん。完全「ヘビメタさん」仕様。
やはりメタル元祖はジューダスかーー。
解説の政則氏曰く
「ついに奴らはアメリカン・マーケットに匕首をつきつけやがった。死に水は俺が取ってやる。心おきなく大博打を打ってこい!」
って、あーた、もう死ぬことは決定済みみたいな。がはは。
本文を読みますとえろう重要なことが記載。「現在ブリティッシュ・ロック・シーンはその流れの中でハード・ロックからヘヴィ・メタル・ロックへとごく自然に呼び名が移行している。」
そうだったのかー。何となく呼び始めたけどヘヴィメタがヘヴィメタになったのは79年だったのか。
確かに。
79年1月にジュダスの「Take On The World」が英チャートにランクイン、最高位14位まで登りつめておるわい。これがチャートでメタル大行進の第一歩だったに。
ハードでメタルなバンドがブレークするにはお約束のイン日本実況録音盤だ。「ライブ・イン・ジャパン」つうタイトルだと某紫パープルとかぶるので揉めに揉めて「イン・ジ・イースト」って名前になったとゆう。で、録音直前に春さん、ホテルのエアコンで喉をやられて、肝心の本番で必殺高音きえーが出なかったのだと。ならば別のヤツを使えばよかったのに予算が無かったのか、それとも演奏がとてつもなく良かったか。後者だ。なもんで春さん、後でも一回、歌のみ何曲かダビングしたそうな。一人ボッチで。ゲイ人は辛し。
 最初の「駅埼玉」、いや「エキサイター」からエンジン全開だー。速ーーー。いきなしキエー。よりによって何でこんなに夜泣き疳の虫みたいな音楽聴かなきゃあかんのかと思うも、これが快感なのがロック、メタルの所以なしごなだよな。
私だって知ってますパンクなランニング・ワイルド、シナー(邦題”罪業人”、何て読むのか4時間悩む)、立派なリパー!あーーーーーーーーー、と続いてA面ラストはびっくらこいたよグリーン・マナリシやないか。
ピーター・グリーン氏フリートウッド・マック最後のシングルにして「完璧」で讃えなければならぬ元祖メタル・チューン。
やってたのかジュダスさん。速度50%増し。重さを軽くしてそのかわりパトカーに「その車左に止まりなさい」って言われるようにチューンナップ。必殺リフはそのまま。これでピーター氏の怨念が晴れたぞえ。
 B面1曲目はもっとびっくらこいた。「ダイアモンド・アンド・ラスト」って。フォークの女王ジョーン・バエズさんの75年全米最高位35位の曲ではないか。誰の趣味??原曲そのままでメタル化に成功。
でも歌詞はだいじょぶなのかー

うえ、俺はくそくらえになった
あんたの幽霊が来たぜまた
でもそりゃ普通じゃないよな
それはまさに満月の時
そしてお前は突然呼ぶ
そしてここで俺は腰掛ける 電話を持って
承知の声を聴きながら
光陰矢のごとし2年前
滝に頭から墜落突入

俺はお前の眼光思い出す ロビンの卵より青かったじゃないか
俺の詩はぐだぐだ お前はどこから電話かけてるのと訊く
中央西の電話ボックスからだっちゅうの
10年前
ワタシはあなたにカフスを買ってあげたわ
ワシらは共にわかっておる 追憶が運んでくるものを
運んで来るのは
ダイアモンドと錆なのだ

うおおお。まったく大丈夫じゃないか。こんなにメタルだったのか、この曲。
続きます地獄ライブ。曲目は
「生贄」
「虐殺」
「独裁者」

「皆殺死」とか暴走族壁ペイントタイトルのキエーーーアタタタタタ・チューン連続。じぇのさあいど。
耳がメタル耳になってないと、みんな同じじゃんウルサアアイってなります。
なってるとぎゃはははは、最高。うるさいの最高。
思う存分ヘッド罰金しなーー。

とゆうことで
残りの4曲残して終了。
そのEPだけが入ってる300ギルの中古盤出現。なんてーことは、さすがに。ねえよなあ。(山
/お勧め!/120点 試聴はここで

Judas Priest / Screaming for Vengeance
cover・・・どメタル 曲目等詳細
”人知らぬ地より遥かなる虚空より来たれり翼の戦士略奪から逃れるもの何も無し、
何者もヘリオンを防御すること不可能、戦いの叫びを雄叫び
そは復讐の叫びなりや”

鉄鋼歴1982年に残された碑文「復讐の叫び」に刻印されている言葉である。彫りしはジュダス・プリースト。
鉄の神と称されるこの者ども。鬼畜か聖者か。為すは秋茄子、いやヘヴィメタル。
そもそもヘヴィメタルとは何ぞ。重量金属の感触を持つロックなりしか。しかるに全身に鋲やらトゲトゲを装着せし。ヘヴィがあるならライトメタルなるものも有るに違い無しがこれが無い。レアメタル、すなわち金銀白金パラジウムメタルてのも無し。メタルはヘヴィから始まって子から孫へ受け継がれる
。この者どもは祖だ。そが鋼鉄天空の神の座に鎮座なす時、まず叫ぶは「復讐してやる復讐してやる。」
誰にだ。
聴かばそれはわかるまい。針を落とせ。
荘厳なる電気の音で鳴り出すはヘリオン。碑文の表に描かれておる合体ロボ鉄製の鳥さんですね。嘴が尖がってて痛そうです。
その電気の目で睨まれたらもう大変。出撃する時はいつも嵐なんだよ。そして突付かれたら血が出まして、その血はすぐ石になるそうです。
捕まりますと鎖で繋がれて、それはもう痛いんだけど嬉しくて困ってしまうの。
そこです。
復讐の叫びを上げる時は。ぎゃあ。
それはともかく別なことをしましょうってシングルにもなったってさの曲はぼくはすきです。だってガッガッガっていってるんだもん。
「やまよー、つくづくガッガッガすきなんだなあ。」っておともだちにいわれたんだよ昔。そうです、だってすきなんだもん。
熱が出てるわけではないとおもうんだけど。あくまの子かもしれません。よく悪さをするとおまえは橋のしたからひろってきたんだよっていわれました。
はしってどこのはしだろう。できれば鋼鉄のはしがいいなあ。はしじゃなくてまんなか渡ります。
それではうたってみます。
ユガタナザシーカミン

ぶろろろー
ががががががががががががが
一回人生 生き抜いてやる
戦いを選ぶぜ 満足なんかしてやるものか
どうだーって立ってやる 俺は若いし誇り高いのだ
俺は天辺にいるぞ 音楽がやかましく鳴れば鳴るほど

もし俺がこの世界が去っていくように座り込んでやるわってそんな風にお前が思ってるなら
お前はアホみたいに思ってることになる 何故ならそいつはやるか死ぬかのことだからだ
来るべき運命の範疇を超えてそれはあるのだぞ
俺がやるお前をきちがいにするってお前は思う
お前はまったく異質なものをゲットするのだ

まったくOK牧場 ここで終わりだ話は終わりだ
そーく聞け この夜何がが起こるのだぞ
ハードにドライブしろ俺は全部のどっかーんを呼ぶ
俺はカードのエースをゲット ロックに到来するカードのエース

お前が俺の頭脳をすっぽんぽんにする時お前に取り付いてやるそう思え
聞け俺はアホじゃないもん そうだもい一回よーく考えたまえ
来るべき運命の範疇を超えてそれはあるのだがや
俺がやるお前をきちがいにするってお前は思う
お前はまったく異質なものをゲットするのだ

この世界で俺たちは生きている 俺たちは悲しみを分かち合わねばならぬ
今答えるべき答えは新しい明日とか目的とかそんなんでは得られぬわ

おおとってもホット 残された時間はもう無いいえ
タフに行動は2番目にやるべきことではない
マジでストロングが万全セキュリティの証です
へい 俺はでっかいスマッシュ 俺は無限に向かっていっちゃうぞ

もし俺がこの世界が去っていくように座り込んでやるわってそんな風にお前が思ってるなら
お前はアホみたいに思ってることになる 何故ならそいつはやるか死ぬかのことだからだ
来るべき運命の範疇を超えてそれはあるのだぞ
俺がやるお前をきちがいにするってお前は思う
お前はまったく異質なものをゲットするのだ


えーとおにいちゃんたちが何をいいたいかはあまりよくわからないのですが何となくわかりました。
くれるのですね、がっがっが。
それと僕はぜんぶ曲が好きになりました。シングルのエレクトリックアイも運命の鎖もすごくかんぺきだとおもいます。
またかいますのでやすくしてね。

(山/お勧め!/150点 試聴はここで

Joan Armatrading / IMe Myself I
cover・・・
他に類なし 曲目等詳細
**音楽つうやつは、所詮儲かるもんじゃあござあやせん。何てったって演ってる側も楽しい面白い。特に好きなことばっか演ってたら余計に。楽しいことしてお金が稼げたらこんな幸せはござらん。しかあし好きなようにやってたら聴いてくれる人が果たしているか。さっぱし予測不可能。ある水準技術の習得はこれ職業にしようとするなら当たり前として、当たり前じゃ無い場合もあるけんど、とにかく認められなければ、聴いて貰わねばお話になりません。
ここにジョアン・アーマトレーディングとゆう女性シンガー・ソングライターがおります。生息地は英国。1950年西インド諸島聖キッツ島出身。8歳の時にイギリスに移住し、音楽の人となる。ミュージカル「ヘアー」関係者パム・ネスター氏と知り合って業界入り二人で曲作り開始、72年に「Whatever's for Us」でデビュー、以来今に至るまでずうっとジョアンさんで有り続けてる。
ご覧のような風貌の女性す。
えー、東京競馬場の京王線の駅から競馬場に向かって入場券買って向かって左側の入り口から入り、無料のレースプログラムを貰って、丁度お昼、お腹が空いたので左手にあります立ち食いラーメン屋さんに入りまして食券買って渡して奥を見ると茹で上がった麺のツボを振ってるような方。その白いパコっと帽子を取ると頭がボワっ。すげーそんなに髪有ったのかーって驚く。
とゆう普通の人。多分イギリスでも。
となるとルックスで売ることは無理や。
となると音楽や。
声はバリトン男声。ライバルと申せますのは同じ国なら対照的な声の持ち主リンダ・ルイスさん。共に売れる売れないでいやあどっこいどっこい。ただしリンダさんは最近クラバー方面からラブコール有っての再復活ですんが、ジョアンさんはずっとジョアンさん。
そんなミュージシャンのレコードを信念を持って出し続けてくれるのはA&Mレコードしかなし。
好きなようにやってみなさいと偉人ハープ・アルパート氏。
パンク爆発直前76年に初ヒットが出ました。「Love And Affection」。何と最高位10位。機会がござれば聴いていただければこれがどうしてそんな順位になったか不思議なほどの地味曲。魅力があるのは間違いなし。だからって当然のように10位にする英国民凄いよ。
それで一挙にブレーク連続技かとなるかといやあそうでないのがジョアンさんだ。
次なるターニング点になったのがこのアルバム
「ミー、マイセルフ、アイ」
です。製作は英国畑、ゴーゴーズやドクター・フィールグッドとかやってますRichard Gottehrer氏(どーやって読むんだ)。
曲は全曲完全自作。音楽パートナーは紛れも無く、あの股ガミの深いギター・ジャンボリー男、クリス・スペディング氏です。
セッションお仕事星のごとくあり。大抵は音楽に溶解しての名人芸で唸らす所業プレイに徹します。
が、今回はブライアン・フェリー・バンド及びソロに匹敵するほど己を出し。一旦出しちゃうと地獄のようなスペディング世界となる。
あの形容し難い不思議ノリのロックンロール、ギター・カッティング全開だ。
で、そんなんじゃますます売れるわきゃあねえずら。
しかし、売れました。アルバムは最高位5位。何とアメリカでも26位。
何故だ。
何故ならもうすんばらしく内容が、音楽が素敵だからです。
5回目からとんでもなくハマリ始める、こんなんが・・・聴く人は聴きいつのまにかそんな順位になる。世の中捨てたもんじゃねえよー。
シングルとなったタイトル曲も英国で最高位21位。
こんな歌です。
Me Myself I

私はここに自分で座ります
そして貴方は私がそれを大好きだってことを知ってる
貴方は私が、誰かに来て欲しいと思ってないことを知ってます
私は自分でありたいと思ってます
私は一人でこの世界にいる
私に 私自身 私

私は中国に行きたい
そして日本も見てみたい
海を渡って航海したい
その海が干乾びる前に
私は一人で言ってみたい
私には一人分しか持分がありゃせんの
私に 私自身 私

私はでかい一発かましたい
そして90台の車を所有したい
ボーイフレンドが欲しい
そして笑ってやる女の子も
でもそれは土曜日だけ
六日間は一人ぼっち
そう私に 私自身 私
私に 私自身 私
そう私に 私自身 私

悪いヤツなんかになりたくない
魂で泣き叫びたくなんかない
てめえ一人だけを愛するって訳じゃない
群れたくないだけ
そう私に 私自身 私
私に 私自身 私
そう私に 私自身 私

私はここに自分で座ります
そして貴方は私がそれを大好きだってことを知ってる
貴方は私が、誰かに来て欲しいと思ってないことを知ってます
私は自分でありたいと思ってます
私は一人でこの世界にいる
私に 私自身 私

こうゆう人だぞえ。メリサ・マンチェスターさん並みの決意&ストロングさだ。聞かば、当地では西インド・ブラックへの誤解、偏見は相当なものだと。雷同する事無く、「私に 私自身 私」で生きる、また生きねばならぬど根性、このアルバムで聴けば聴くほど来る。その境遇、とても理解すること不可能なれど。
参加音楽人は他にスティーリー・ダン「ガウチョ」にも参加のデビッド・サンボーン・バンド出身、フィールソーグッド・ギタリスト、ハイラム・ブロック氏。何と生まれは大阪だっつうブラックさん。
ベースにはびっくりウイル・リー氏とマーカス・ミラー氏。
サックスには、あのクラレンス・クレモンズ巨体さん。
でも、音楽はスペディングちゃん、そして同じく形容し難き魅力のジョアンさん。
合わさってしもうてはたまらん。
80年の作なれど音は70’sの極み到達音。西インドだからレゲエもあれど移民レゲエ。
縁が巡って聴くことがあれば打ち震えること必定かと。私のように。
試聴リンクは貼るけど・・・・試聴で聴こえない音楽だろなあ。全くもって2006年に縁がねえや。(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

John Fogerty / John Fogerty
cover・・・
大将 曲目等詳細
*人生盤です。んもー冷静に書けません。
1975年作
ジョン・フォガティ
男一匹ガキ大将とゆうマンガがございましたが、男一匹ブギ大将です。何故一匹かとゆうと、全部一人でやってます。ドラムもベースも鍵盤もラッパも。もちろんギター、そして世界一の黄金のウンコ声がど真ん中にこんもりと。ジョン・フォガティ!正に相応しきアルバム・タイトル。演るはそりゃもロックンロール且つブギー。最もワンマン・レコーディングにそぐわぬ代物。何でまた一人でやったか。頭の中テンコ盛りだったからです。演る前に全部この音が鳴っていた。これだっこれこそが75年のロックンロールだ、うわ、早くしないと取れたて鮮度が逃げてしまいそ。ええい、全部自分でやっちまえ。もしかしたらラッパなんて出来なかったかもしれません。しかし音が見えていた。音が見えていると楽器は出来るものです。向こうから鳴ってくれる。これを称して楽器が「歌う」と申し。いくらテク抜群修練重ねても見えてなけりゃあただ触ってるだけです。
この音楽神憑依状態、同じく70’sにトッドのラングレンさんもなっておりました。あちらも一人キチガイ。ハードロックでさえ歌わせた。
そうなっちまえば一人でやることが最大の必殺技に変身。ノリの一体化・・・当たり前だのクラッカー、自分でやるんだもん。
全曲名曲です。そしてこんなことやられた日にゃあ英国のパブ・ロック勢唖然。ひたすらいいなあって憧れの眼差しで見たに聴いたに違いありません。
目指してるものどんぴしゃ同じだったからです。外側から南の南部を求めるも同じ。
キラー中のキラーは2曲のシングル。共にA面B面のTOPを飾る曲です。
まずは
ロックン・ロール・ジョン
すげー邦題。世に
Rockin' All Over the World
として、世界ブギ愛好者連盟連盟歌となっている曲だ。この盤では全部ジョンだからロックンロールジョン。
んも最初の「うぎやあ」の掛け声から無敵。

うぎゃあ、ここや ここやで ここで行こ
朝の4発 道路にぶちかませ
さ行くでーえ ロキン全おば世界

う”えー 突進突進 あ突進ぶえ
キチガイ丸出し 今日只今本日突進 さ行くで
ロキン全おば世界

ぶえ 好きや 好きや 好きや 好きや 好き好き好きや すすす 行くで
ロキン全おば世界

いえいえ
ぶえアンタのママに言いたいよ 父ちゃんが何してるんだか
アンタのダンシン靴で夜踊るんだよ
さ行くで ロキン全をば世界

ぶえ 好きや 好きや 好きや 好きや 好き好き好きや すすす 行くで
ロキン全おば世界

ぶえ 好きや 好きや 好きや 好きや 好き好き好きや すすす 行くで
ロキン全おば世界


好きやーーーっ!


オールモスト・サタデイ・ナイト
思いっきりロックパイルだぜ、ぶえーって思うサタデイナイト。ニック・ファンもデイブ・ファンも大喜び。デイブさんなんか俺呼ばれましたってツワンギンで当然の如くカバしました。でもさ、先に思いっきりパイルされちゃったから、まるで自分コピーみたいになっちゃってまー。
ぜってーライブでやってたと思う。想像してみてください。リードはニックさんでコーラスがエドマンズさん。天国です。2番から御大ジョン兄貴が乱入するの。参ったー。

俺の窓外から ラジオが聞こえる
俺の愛車は飛ぶ準備まったくOK
そりゃもうほとんど土曜の夜だから

バイバイ明日 ジュディはロデオに行っちまった
古いガキどもがお馬ぱっかぱか準備OK
そりゃもうこいつは土曜の夜だから

人込みかきわけかきわけ 音楽をぶちかまそう
俺のハートをわしづかみにしてくれ そうだ俺はやっちまう

外ではリンリン鳴ってます 夜汽車が俺を故郷へ連れてってくれる
アンタが汽車を聞く時 そいつは準備OK
そりゃも 土曜の夜だから

人込みかきわけかきわけ 音楽をぶちかまそう
俺のハートをわしづかみにしてくれ そうだ俺はやっちまう

外ではリンリン鳴ってます 夜汽車が俺を故郷へ連れてってくれる
アンタが汽車を聞く時 そいつは準備OK
そりゃも 土曜の夜だから
おー、いえ

やっちまってくれーっ。(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

James Cotton Blues Band / ライブ・アンド・オン・ザ・ムーヴ!!
cover・・・
スーパー・ハープ 曲目等詳細
*「判決を処す。尻ハーモニカの刑。しかも7本!」
「うわ、半ケツすか?7本もー。しめて25000円。ええい負けてもらって24800円。お前やれ。」
「冷たーい。」
「冷たくは無ーい。ホットでコールドなのじゃ。」
のジャケのこのアルバム、
”スーパー・ハープ”シューパーーはーぷことジェイムス・コットン氏率いる、
ザ・ジェイムス・コットン・バンド、1976年の快作
ライブ・アンド・オン・ザ・ムーヴ!!
ライブそしてどくどく言ってる!!
”あめーらブギーの用意はええかー?”
”いえーーー”
”ここに御紹介いたしますは、東海岸で今日一番ハードなバンド、ブッダ所属芸人、ザ・ジェイムスコットンばーんど!!”
”ぶえーーーーー”
始まるぞ始まるぞブギタイム。
70’sのリアルなブルースです。JGWことジョニー・ギター・ワトソン兄さんと並ぶ70’sホッテストな親父、
それがJC!!スーパー・ハープ!

ハモニカ吹きです。1935年いつからこのパフパフ棒を吹き始めたか覚えとらんがな。物心付いた時にはラジオに齧り付いてぱふぱふしており
街角で吹いておったらしい。そのラジオの番組は「キング・ビスケット・アワー」、必死に真似しとったは、サニー・ボーイ・ウイリアムス2世。
ガキの熱情留まること知らず、9歳の頃にはそのお師匠さんの下に駆けつけ、弟子にして貰ったとよ。
以来、「ウーロンっ」と言われれば全力疾走、「メロンパンっ」と言われればホフク前進の丁稚奉公始まる。
全然吹かせて貰えないじゃん。
チャンスは、師匠がヘベレケに酔っ払った最終ステージで。客もほとんど泥酔して聴いとらん。
「おめ、俺の代わりに吹け。」
「へーい。」
「ぱふー」
「違ーーーーう。」
「ぱふう」
「違う。」
「ぱふぱふぱふぃ。」
「とんでも無く違う。」
の日々です。優れたお師匠さんは指導などいたしません。気分で「違う」って言ってくれるだけでござる。
さすればその理不尽さに、少年、頭と全身を持って考え、てめえの音を作り出す。
「おめ、もう邪魔っ。どこへでもいけ。」
「へーい。」
独立して、こっそり手を廻してくれたお師匠さんのツテで仕事にありつきます。1955年、成人のおりあのマディ・ウォーターズ・バンドに。
モージョーおおな日々を過ごす。ライバルは何てたって大リトル・ウォルターおっさんだからそりゃ大変。
していよいよ自分のバンドを結成したは1966年だと。恩歳30歳。
ブレークしたは1974年、ブッダと契約してファンキー・モンキー・パンキー・スインギー・ブギーをおっぱじめてからだ。
恩歳40歳。ブルースの道は険しいなあ。
それまで吸い取った悪魔どもの血を一挙に吐き出し、さらによりによってその俺らの血を吸ってウケてやがるホワイト・ボーイども、許さん、
さらに血を吸ってやるでとブギー、そして巷で流行っとるぞファンク、そしてそりゃソウル、ええい、お客様の望む音は俺らの音だ、
いかがっすか?
”いえーーーー”

尻に挟むは、ホーナー社製マリン・バンド也。音がぶっといど。私はブルースだからブルースだよなって単純に思って「ブルース・ハープ」って
のを持ってます。最初は安いからトンボのを吹いたんすが、これがホーナー製のを買ったら音がいいのなんの。
こりゃグレコの3万5千円のテレキャスとモノホン・フェンダーのとくらい違うわと感動しました。
皆さんも吹きましょう。ギターならとんでもない金額の差がありますが、ハモニカなら数千円であの音が!!
吹き方はこうじゃ。

ぱふう。
吸いが主体です。吹きじゃなくて。そりゃブルーズだからよ。ベンドつうてチョーキングみたいな、しかし音を下げる技も出来ます。
でも、こればっかは口で教えても口のことだけど教えられへん。
師匠にムチで百回「違ーーーーう」って言われなければ。体で覚えるのだ。命がけ。

もちろんお手本が無ければなりません。この盤です。凄いよ。千70回、ぱーふーぱーふー同じフレーズ吹きなんつう荒業も。
息を吸うのもハモニカ吹くのも同じです。人間ハープ・ウイルコ・ジョンソンです。
いつもより70回多く吹いてま。これでウケなかったらおめーら人じゃねえ。
そして、も一人、猛獣が!!
バンマスのマット・”ギター”・マーフィー氏!!!
ギター、マーフィーの法則を編み出した方。アンド、そうです、この方はあの
ブルース・ブラザースで、愛嬌のあるおっさんしてた方です。
このジェイムス・コットン・バンドのライブそのまんまをBBに持ち込んだぞ。
ほれ、同じ曲やってます。
「アイ・ドント・ノウ」!
それって有りですかい?と訊いたら、答えました。
「アイ・ドント・ノウ。」

ブルースは絆。誰のものでも無い。伝えてやられて生き続けるもの。
パクられたコットンさん、怒ってたかって?
なわきゃあ無い。何たってこの盤、中身はこんなにウケてるのに売上げはさっぱしだった。
白い息子どもの、やんちゃのおかげで、酒とご馳走にありつけるわいと喜んだでござろう。
それが芸人なり。

しかし、その後合流しなかったのもまた芸人根性だ。
お互いに一言もこのことは口に漏らさず。(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

ジュールズ・アンド・ザ・ポーラー・ベアーズ / ガット・ノー・ブリーディング
cover・・・
ロッカー 曲目等詳細
*一目惚れってのがありますように音楽にもそうゆうのがあります。一聴惚れ。
針降ろして2秒後に、ああ、もうこれはどんぴしゃ、いいレコ買ったなあって思うもの。

それがこのアルバム、

ガット・ノー・ブリーディング

ちょうどそうだよ30年間、目の前に現れてくれるのを待ってた。
ズタボロのDJ用プロモ盤で出て来てくれました。
何つうことか表ジャケに曲目リストの紙がべたあ。関係ないね。中身はベター。

事の始まりは32年前、ファンキー・キングスとゆうバンドがございました。
アメリカはLAに。
イーグルスのピースフル・イージー・フィーリングを書いた男、ジャック・テンプチン氏とリチャード・コステル氏、
そしてこのポーラー・ベアーズの棟梁、ジュールズ・シアー氏がそれぞれソロでデビューしようかって直前、
仲良しとなりまして一緒に練習などしてたところその2日目にあろうことかアリスタ・レーベルのクライブ・デイビス氏が聴きに来たんだと。
そこでもデイビスさん一聴惚れ。これはイケると第2のイーグルスとしてレコード・デビューさせ申した。
名盤となります。時は1976年。
そこからジャックさん作”スロウ・ダンシン”がジョニー・リバースGOGOの手によってカバーされて全米大ヒット。
しかし当のキングスはまるで売れず。
失意の解散です。
こちとらはそれにイカれてたもので、何とも悔しいやら寂しいやら。
その後、みんなどうなったんだよー。
その中でもどうにも気になっていたジュールス兄いが風の噂でポーラ・ベアーズとゆうバンドを結成したと聞く。
何でも出来立てのNWの洗礼を受けたバンドとか。
しかしブツはどこにも見つからず。以来、30年経過とゆう次第です。
で、
どだーん、
ここにその正体現せり。
・・・・・・・・・
待ってた分の重い思いすらぶっとばすナイス&ファビラスなレコだぜ。
どーゆー音楽かとゆうと・・・・・
うーむ、説明しずらい。
そりゃま簡単にNW特にコステロはん達の風を受けて出来たアメリカン・ビート・バンドと書けば書けるが。
当時プレスでは、ジャクソン・ブラウン氏、キンクス、ボブ・ディラン親分、ブルース・スプリングスティーン兄貴と名を上げてレビューしてたらしいが。
確かにジュールズ氏の歌声はブラウンさんに似てます。声質は。唄い方はディラン親分の子供たちの一人。
それでどうなるかととゆうと、結果、スティーブ・ハーレーちゃんにクリソツってコペルニクス転換したぞ。
当方一発で好きになる訳で。
サウンドはキンクスに例えられるのわかります。確かに。ブルース兄貴のにも。
ただし、
その結果、これまた不思議。その誰もにも似てると言えない。いや言いたくない。
ポーラー・ベアーズのロック也。
ホッキョクグマの。

発売元、コロンビアは見事にプロモートに失敗しました。
これまたまるで売れず。
でもなあ。俺もこれは当時のアメリカで売れるとは思えないよ。
新たなる流行、NWのホープとして売り出そうとしたらしいけど。
いわゆるエキセントリックなとこはねえし。

あまりにもまともで、真正面からのロック挑戦です。

だもんで、イギリスで売れて逆輸入で突破する道もかなわず。あっちではLA臭いと思われたのかと。

その後、正式にはあと1枚アルバムを出したらしい。
その後、
シンディ・ローパー嬢の1984年の大ヒット、オール・スルー・ザ・ナイトを書いた。
そしてMTVのアンプラグドの企画を発案し、司会もなさったとか、ファンキー・キングスのCDライナーに書いて有りましたが、
そうなんですか?まさかスクイーズのジュールズ・ホランド氏と勘違いしてないだろな。

ジュールズ・シアーさんです。
豪気な、はぐれロッカーと呼ぼう。

なお試聴でリンクしておりますユー・チューブの曲は、このアルバムのではなく、おそらく2ndの。
それとも感じが違いますので。御説明難儀。

あ、CDが出てた。(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

ジュールズ・シアー / 永遠の帰還
cover・・・
天才 曲目等詳細
*あきまへん。
ぞっこんです。
普段はこの感謝文章を書く時は、聴かないようにしてるんです、当該盤を。完全に気を獲られて書けなくなっちゃうから。
でも我慢出来なくて今日は聴いちゃってるよ。

それほどぞっこん。

36年洋楽聴いて49歳になろうかとゆう親父をそれほど夢中にさせてる罪な野郎は、

ジュールズ・シアー兄さん。

そのアルバムは

永遠の帰還
〜The Eternal Return

邦題は勝手に付けた。日本盤出たかどうかわからんので。
1985年作。おもいっきし80’sサウンドです。
あのみんな同じ音になっちまう一斉デジタル変化、それに夢中だった頃の。
基本的には引きまくりなんすが。それでも夢中。そんなんどーでもいいほど。

兄さんがファンキー・キングスの頃からファンでした。
その後、とんと噂を聞かなくなり、ポーラー・ベアーズつうバンドを結成したと風の噂で聞いたもののブツは入手出来ず、
こないだだよ。今年の2月12日に感謝させて貰ってます。あの盤も素敵でした。
ますますもっと聴きたいって気持ち抑えられず・・・・とは言え出なくちゃねえ、お店に。

出ました。

何と100円コーナー落ち。
思わず口でくわえて確保したよ(うそ)。
針を落としてその80’sサウンドに当初はノけぞったものの、3回も聴けば慣れます。
真ん中が見えて来ます。で、

ぞっこん。

この方、天才だわ。パワーポップの貴公子。
そんで何で売れなかったか?洋楽界七不思議の1だけど。
参っちゃう。こんな才能が有って売れない人がいると。
売れなくて才能が有るバンド、ミュージシャンの中には、嗚呼これはしょうがないよなあ・・って溜息をつく方々もおりますが、
この方の場合は原因見当たらず。途方にくれます。レコード会社が悪いとしか言えない。
再発もいまだにまともにせんし。

他の人が取り上げてヒットはしてます。
84年のシンディ・ローパー嬢の”オール・スルー・ザ・ナイト”。全米最高位5位。
その縁か、このアルバムでも3曲目の”ステディ”はお二人の共作。

これがまたいい歌なんです。

それより何より1曲目だな。
”イフ・シー・ニュー・ホワット・シー・ウォント”
どっかで聴いたと悶える。
このウルトラPOP名曲、バックでマックの連中がコーラスしたらバチはまり。
リンジー&ニックス両氏抜けたあと、もし加入してたら歴史が変わったかとマジで思う。
で、
調べたら納得。80’sマックのバングルスが86年にカバーして全米最高位29位のヒットにしてました。
そのヴァージョンもええでー。何しろ曲がいいから。大事に演る方がヤったらヒットしないわけが無い。
本人のここのヴァージョンが悪いことはもちろん無く・・・ヒットしないわきゃあねえんだけど・・???
さすがに
1曲、チャートヒットが出てます。先のローパー嬢との”ステディ”は最高位57位。
足らん。せめて最高位7位までにせよ。
他にシングルカットはせなかったのかな?
モロ流行で当たりそうなのも沢山、
1曲目路線のワンダー・ポップの名曲は、ラストの

”エヴリタイム・アイ・ゲット・ザ・フィーリング”

表示が重くなっちゃうでしょうが、ユーチュウブに有ったのでそれ込みで4曲リンク貼っちゃいました。
是非、私が狂った原因を聴いてみて下さい。

さらに必殺歌はB面3曲目の”ユア・ナット・アラウンド”。
この時期、これほどのPOPツボかましてるミュージシャンは、ユーミンさんとジュールズ兄貴だけだろなと、
後先考えずここで宣言いたします。

バック担当は、
ドラムスにアントン・フィグ氏。キッスの”ダイナスティ”と”アンマスクド”で叩いていた方。
ベースに、あの、つりぴかりんこトニー・レヴィン氏。
他にブランドXの方だよな?同姓同名じゃないよなの、モリス・パート氏。

豪華だ。予算へずられたわけじゃない。
なのになんで?

世の中には不思議なことがあるもんです。(山
/お勧め!/250点 試聴はここで

ジョン・サイモン / ジョン・サイモンズ・アルバム
cover・・・
人肌 曲目等詳細
お互いに勝とうとしたらそれはもうなかなか勝てないってことをまじまじと実感し、
その果ては勝負がついても勝とうが負けようが終われば勝負は勝ち負けで無い気持ちになったその夜、
♪さくーらあ、さくらー♪
ってヤケに納得しきった表情で歌ってる若者の歌を携帯のCMで聞き、やめてくれーと両手で耳を塞ぐ。
そうじゃないだろ、そうじゃないだろーと叫んで。
そうそうすんなり一から十まで納得出来るもんじゃない。音楽ってやつは。

だからこの歳になるまでまだ夢中です。

そんなとてもじゃないが言葉で表現の勝敗がつかないアルバムを本日は感謝。

ジョン・サイモンズ・アルバム

文字通りジョン・サイモンさんの1970年度作品です。
世に”幻の名盤中の名盤"と呼ばれる。それにふさわしく日本盤CDもちゃんと出てます。本国版CDだって。
しかしユー・チューブにてアップされてるのは見つからなかった。
見つかったのはもっと幻なマンフレッド・マンがカバーしてヒットさせた”マイ・ネーム・イズ・ジャック”のご本人版。
ムーンライダーズもカバーしてる曲。
こんな音楽の方です。・・・・と申してもまだまだ足りぬ。

我が家に有るのはずーーっとあとになってウチにやって来てくれた日本盤中古LP。
そもそもこのLPも発売されたのは76年くらい。ワーナーの”ロック名盤復活シリーズ”で。
その頃から既に幻の名盤化してますからこりゃ年季が入ってますわ。それから何十年遅く聴こうが関係ありません。
で、実際に聴いてみると、うおーーーこれが幻の名盤かああ、さすがにすげえ名盤、おわあああああ、
って叫ぶかとゆうとそうはうまくいかない。そんなだと幻にはなりません。

もし我が日本のレコード会社の販促担当者で、どないなコピーつけて売ろうかと思ったらそりゃ簡単。

”あのサイモン&ガーファンクル、ジャニス・ジョップリン、ザ・バンドら数々の名盤のプロデュースを手掛けた名音楽伯楽、
ジョン・サイモンの幻の名盤、ここについに発売!!
ゲストで参加するは、リオン・ラッセル、ジョン・ホール&ウェルズ・ケリーのオーリアンズ勢、そしてザ・バンドのガース・ハドソン、
リック・ダンコ、リチャード・マニュエルがそのオーリアンズ勢と夢の共演をし、さらにバリー・ベケット、ロジャー・ホーキンス、
デヴィッド・フッド、そうですマッスル・ショールズの怪物達です、登場です、
さらにさらにジム・ゴードン、カール・レイドルってほらあの神様と一緒にやった方々でそしてリタ・クーリッジ嬢までが華を添える、
嗚呼これはもう絢爛たるアメリカ音楽絵巻、これを聴かずしてアメリカン・ロックは語れません。”

と、口から血泡を飛ばして書けます。語るために音楽聞くんじゃ無いんだけどなあとその直後、このレコードに反撃されるにも関わらず。

だいたいハナから挫折の音楽です。これは。
ジョン・サイモンとゆう方は、別にプロデューサーで有名になりたかったわけじゃ無かったんですから。
親は医者でアマチュア・ミュージシャンであったとか。それでかえってミュージシャンなんかで生計を立てるなんて到底無理なことと、
知り尽くしていたらしく(正解)、親がそんなだから当然音楽に夢中になった息子に対して音楽をやることを強硬に反対したと。
反対されれば反対されるほど夢中になるのがバカ若者です。何とかして音楽屋になろうと自分でも信じられない根性出して突進する。
業界の雑用から始めて、何でもいいから音楽の仕事仕事、そしたら編集部門で下積み、そして製作部門に。
必死にやってたらそれで有名になっちゃった。
しかしやりたいのは自分で自分の音楽をやることです。
それで密かに68年の夏からソロ・アルバムを作ることを画策。周到なる準備と作戦で各地でこっそりと録音、
そして70年にこっそりとこの1stソロをワーナーから出すことに成功いたしました。
何でまたそないに難儀したか?

答えは簡単。歌手じゃ無かったから。もちろんアイドル風貌でもなく。もしそうだったらとっくの昔に声をかけられてるよ。
己の音楽はわかり過ぎてるほどわかってても歌手じゃ無きゃあねえ。
ですからプロデューサーとしての成功の名声の権力を利用して強引に嫌がる各地の有名ミュージシャンを恩に着せて使い好き勝手に作って、
圧力かけてレコード発売させた、すげー汚い大人のダーティ野郎。
な、わけないじゃん。
それなら幻どころか後世まで末代の笑いモノになってる珍盤としか呼ばれません。
参加した各名人たち、この方の抑え切れない音楽への愛情、そしてその素晴らしさに心底共感してます。
それに答えてジョンさん、自分の歌の手に余る歌を作り、それにむしゃぶりつき喘ぎながら歌い渾身の思いで為し遂げた。
この儚くも楚々とした淡い音楽を。

ここからは言葉で現せませぬ。しいて書けば、プロデュースもするミュージシャンのレコに特有のキチガイが蔓延してるとでも。
トッド・ラングレン氏とかアラン・トゥーサン父さんとかヴァン・ダイク・パークスおじさん、リー・ペリー狂人の盤に共通する。

それにしても・・・・

古のかの時、実はこんなぶっ飛びミュージックをしたかった連中がよりによって頭となって作ったレコードが続々ヒットしてたってば、
実に健康的です。
あまりに真っ当ですんで、また再び戻しましょう。
商売人が音楽を創るのは外道の世界が為すことでありまして、ジョンさんの父ちゃんが申します通り、
「とても世間では喰っていくことの出来ない音楽馬鹿が牛耳ってる」ような業界が望ましくそこんとこよろしく。

入ってる歌の中には

デイヴィー’ズ・オン・ザ・ロード・アゲイン。

縁が無いくせにすげえ縁があるあの方たちの手によって思わぬところでスポットライトを浴びます。(山
/お勧め!/250点 試聴はここで

ジョン・ホルト / ホルトの1000ボルト
cover・・・最幸福 曲目等詳細
何じゃこりゃあ。
この濃過ぎるジャケはー。
どんなんか中身想像出来ず、すげえ手を出しづらいこのアルバムこそは

ホルトの1000ボルト
〜One Thousand Volts of Holt

1973年に出ました歴史に残る名盤です。
演るはジャメイカの大ベテラン歌手、

ジョン・ホルトさん。

パラゴンズつグループに在籍中の”恋するNo.1〜The tide is high”、
ほれブロンディーがカバーして大ヒットしましたあれで有名な方です。
別名レゲエ歌謡曲の大王。
その御方が思う存分1970年代初頭の、全世界が歌謡曲だった、今思えば稀有な時代のポップスをカバーして、
全レゲエ化いたしました
それがこの

ホルトの1000ボルト!!

最大電圧で最高の幸福を味わって下さい。
何しろ元歌共々・・・全完璧なシングルでございます。

1. Never, Never, Never

・・・イタリアの女性シンガー、ミーナさんが1972年に当地で1位と大ヒットさせました
"Grande grande grande"
が元歌です。
それをば”ザ・ゴールドフィンガー”シャーリー・バッシー抜歯さんがカバーして英国で最高位8位のヒットに。
それをばおっさんホルト氏がカバー。ゴージャス田舎〜。

2. Morning of My Life
・・・元歌は、シビレます、ビー・ジーズです。あのメロディ・フェア・シングルのB面だった名曲。
それをばおっさん容赦無くレゲエ化。これがバチハマリで。たまらんで。
 
3. Stoned out of My Mind
・・・元歌は北のソウルの帝王グループ、シャイ・ライツの1973年全米最高位2位の大ヒット。
これをば親父が、おっさんのこのカバーはのけぞります。お見事!
バックの方々は忠実にコピーしてるつもりだったりして。
自然にやるとこうなってしまったのかもと思うとますますハマるぜ。

4. Baby I'm-A Want You
・・・はい、元歌はあのブレッドの名曲。英国では72年の1月から最高位14位のヒット。
こうゆう素直なメロディ唄こそ、レゲエの最大の餌食になりまして、どうです、こっちがオリジナル?
 
5. Help Me Make It Through the Night
・・・”男前”クリス・クリストファーソン氏作で、サミ・スミスさんが71年にヒットさせ、
英国ではグラディス・ナイト&ザ・ピップスのヴァージョンでも知られてますなこのカントリー・ヒットは、
何とこのおっさんのカバーが一番有名です。
1974年12月14日に41位で英国チャート初登場、以後37-37-29-18-12-6-7-9-16-27-35-43-46位。
最高位6位!。
その訳は聞いていただければ了承していただけるかと。

6. Mr. Bojangles
・・・ジェリー・ジェフ・ウォーカー氏作でニッティ・グリッティ・ダート・バンドが1971年にアメリカで最高位9位のヒットとした大有名唄。
それおば、おっさん・・・おっさん、このレゲエ化は無理やり〜。
しかして無理やりレゲエにしたものほど面白れーってのがこのジャンルの特徴でして。
何たってワルツでもテイク5でもレゲエスカ化しちゃうんだから。

1. I'd Love You to Want Me
・・・確実に泣く方がおられると想像します。ロボの”片想いと僕”です。英国でも74年2月から最高位6位の大ヒット。
それをおっさんは確実にれげ。途中、すげえ荒技を見せます。これは是非浴びてもらって爆笑して貰いたき所存。
さすが何でもありだぜ。

2. Killing Me Softly with Her Song
・・・いえい。ロバータ・フラックさんのあの”やさしく歌って”。73年の大ヒット!英国でも最高位6位。
日本ではネスカフェ。これも無理やりでっせ。最初油断させておいて、どがんとカマす手口の。最高です。
無理やり歌って。

3. You Baby
・・・フィル・スペクター氏作で英国女性歌手ジャッキー・トレントさんが歌ったナイスな北のソウルのカバーです。
このすっからかんちゃん、すっからかんちゃんビートは、この後はスペシャルズがやっただけで消えちゃった貴重なもの。
実にノーザン・ソウルにノリがいいブツで。

4. Too Much Love
・・・こ、これは、ちと記憶が定かでなく自信ないんすがブレッドの唄のカバーだと。
元歌があやふやですともう大変です。完全にこのおっさんのオリジナルとして聞いてしまう。
 
5. Girl from Ipanema
・・・あのアントニオ・カルロス・ジョビン氏作、アストラッド・ジルベルト嬢歌唱で、世界中知ってる人は誰でも知ってるとゆう、
ボサノヴァの名曲です。
それをば、ボサノヴァであろうが知ったことじゃねえやとウルトラレゲエに。
このカバー・ヴァージョンの音源は今のところユー・チューブで発見出来ず。
うふふ。粋にみんなアップしてねえな。これだけ聴くためにアルバムを買う価値だってありますから。
 
6. Which Way You Going Baby
・・・”シーズン・イン・ザ・サン”のヒットで有名なテリー・ジャックス氏が奥さんとやってたポッピー・ファミリーの1970年8月からの最高位7位の全英ヒットのカバーです。
これまた、おっさんのカバー・ヴァージョンの音源は今のところユー・チューブで発見出来ず。
で、これもこれだけでアルバム買う価値有りの名曲ですから。

CDではジャケ違い、残念ながら(?)、しかしもっと曲数多いで、いいよなあ。
これは
もう
落ち込んだ時、希望が見えない時に即効処方の音楽特効薬!
もち
元気な時にはもっと元気になる。

昔から好きで好きでたまりませんでしたホルトおっさん。
何でかなあと思ってたら

声が、かまやつさんに似てるのだ。

素敵なわけです。(山/お勧め!/250点 試聴はここで

ジェフ・リン / 安楽椅子劇


cover・・・超名盤 曲目等詳細
ロック界七不思議の確実に一つです。
いい加減もうそろそろ出てるだろうと思ったらまだ再発されてないよ。
て、こたぁ手元にあるCDの版のまんまで世界中で流通してるんか?うーむ謎だ。の超名盤アルバム。

安楽椅子劇場
〜アームチェア・シアター
Armchair Theatre

あのELOのジェフ・リン氏、唯一のソロ名義盤。
1990年6月12日リリース。
も、とにかく大好きです。

稀代の名作だと思う。

が、これがねえ、おかしなことに出た当時、評判かんばしく無かったのだ。
やれサウンドの詰めが甘いだの、モノたり無いだの。
プロデュース業で名をはせて話題にも事欠かなく、待望のってことだったのに、
よほど期待ハードルが高かったのかねえ。さほど売れもせず。
英国では最高位23位。肝心のアメリカでは最高位83位だってよ。
シングルも1曲だけヒットしたつうか全然それこそモノたり無い順位で。
あまりにも自分の好き度との落差に、てめえの音楽頭が狂ってるのかと思ったくらい。
しかし
やっぱどー聴いても傑作じゃん。
ジェフおじさんのELOを一旦離れての仕事っぷり・・・
まさにELOを離れた例の新サウンドで。
正直・・・いいとは思ったけど、もろ手上げて賛成ってわけではありませんでした。
何しろこうと思ったら金太郎飴の方ですから。徹底して笑っちゃうくらい全部同じ。
相手の持ち味うんぬんなど斟酌無用。
あの心の友だち、トッド・ラングレン兄さんもそうだけど、さすがにこの域までは達してません。
最高成功作は、己の歌声ルーツのロイ・オービソン氏のもので、あれは渾身。
この盤と並ぶ大傑作かと。

ジェフ・リン氏と申せばもちろん大才能の方です。今更書くことも無いくらい。
けど長所をとてつもなく持ってる人は、反対にいつも危険な大短所を抱えてるもので。
その長所がアクになって鼻についちゃうってことも充分有り得る。
欠点の最大は・・・
バーミンガム出身ってことだな。
どうゆうんでしょう、あそこ出身のバンド、ミュージシャンてば、
旧友ロイ・ウッド氏、ブラック・サバス、ムーディ・ブルースらららにしても独特の風合があります。
何つうかオボコつか、田舎っぽいつか、極めればダサいつか。
英国のロックの身上たる気品みたいなのと正反対のものが。
ジェフ氏も最初のバンド、アイドル・レースの時は全開だったで。
それはもうすんばらしい音楽なんだけど、すげー臭いぷんぷん。
それをばずーーーっとELO初期まで引きずって、おそらく自分でも認識してたんでしょう、
何かしらの大意識転換を。開き直って毒には毒で打ち消したのかもしれん。
毒をクスリにする方法を編み出したのだな。何かしらの切り替えで。
ELOブレークと同時に消えたその決定的なイモっぷり、特に歌詞には、歌詞だけには残っちゃうんだけど、
仲間の力をも借りてとにかく大奥まで入れるくらい力尽くて気品にしただ。
で、転じてからのジェフ・リン・サウンド。
決定的な部分をはいアク抜きして取り除いてしかし有ります。
ついやり過ぎちゃったりしつこかったりして。気性の悪い競馬馬が前半力み過ぎて後半垂れて負けるみたいに。
が、
はい、
このソロでは、折合ってる。最大の能力発揮!
タイトル通りの安楽椅子劇場。
ソロならではのカバーは実に楽しそうですし、
何より自作オリジナルの出来たるや、自分でもびっくりしちゃったんじゃないか。
本来なら全部シングルカットして大ヒットしてもおかしくないほど。
それこそフリートウッド・マックの”噂”くらい。
そしてそれと同様、足りないくらいのスッキリアレンジがいいのだ。
遅いぐらいのじっくりテンポがいい。
何でもありのリラックスで望んでますから、出るときゃ出ちゃうでELOモロも出てますし、
はい、モロ・ロイ・オービソンさん節も。
はい、充分に手伝ってくれてますジョージ・ハリソンさん節も。
それが全て大成功してます。

最後の最後まで。

それこそ全曲、完璧として大賛辞したく。
うおー、いいぞおって20年たった今でも。

と、もっとクドく書いちゃいたいぞと・・・

いかんわそれじゃバーミンガム。

それにしても10曲目”ブロウン・アウェイ”に達し、
”セイヴ・ミー・ナウ”でまたアイドル・レースに帰るような、
旅の終りの瞬間・・・

これはこの世の至福の瞬間です。(山/お勧め!/250点 試聴はここで




●解説員紹介●
(マ)(山)・・・元マスター、現「山」。当サイト管理人。狂気POPが好み。ばかロック推進委員会会長代行。
(み)・・・元みみちん、現まほ。当サイト管理人。歌唱力は問題としない。

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