ガット・ノー・ブリーディング ジュールズ・アンド・ザ・ポーラー・ベアーズ 1978
一目惚れってのがありますように音楽にもそうゆうのがあります。一聴惚れ。 針降ろして2秒後に、ああ、もうこれはどんぴしゃ、いいレコ買ったなあって思うもの。
それがこのアルバム、
ガット・ノー・ブリーディング
ちょうどそうだよ30年間、目の前に現れてくれるのを待ってた。 ズタボロのDJ用プロモ盤で出て来てくれました。 何つうことか表ジャケに曲目リストの紙がべたあ。関係ないね。中身はベター。
事の始まりは32年前、ファンキー・キングスとゆうバンドがございました。 アメリカはLAに。 イーグルスのピースフル・イージー・フィーリングを書いた男、ジャック・テンプチン氏とリチャード・コステル氏、 そしてこのポーラー・ベアーズの棟梁、ジュールズ・シアー氏がそれぞれソロでデビューしようかって直前、 仲良しとなりまして一緒に練習などしてたところその2日目にあろうことかアリスタ・レーベルのクライブ・デイビス氏が聴きに来たんだと。 そこでもデイビスさん一聴惚れ。これはイケると第2のイーグルスとしてレコード・デビューさせ申した。 名盤となります。時は1976年。 そこからジャックさん作”スロウ・ダンシン”がジョニー・リバースGOGOの手によってカバーされて全米大ヒット。 しかし当のキングスはまるで売れず。 失意の解散です。 こちとらはそれにイカれてたもので、何とも悔しいやら寂しいやら。 その後、みんなどうなったんだよー。 その中でもどうにも気になっていたジュールス兄いが風の噂でポーラ・ベアーズとゆうバンドを結成したと聞く。 何でも出来立てのNWの洗礼を受けたバンドとか。 しかしブツはどこにも見つからず。以来、30年経過とゆう次第です。 で、 どだーん、 ここにその正体現せり。 ・・・・・・・・・

待ってた分の重い思いすらぶっとばすナイス&ファビラスなレコだぜ。 どーゆー音楽かとゆうと・・・・・ うーむ、説明しずらい。

そりゃま簡単にNW特にコステロはん達の風を受けて出来たアメリカン・ビート・バンドと書けば書けるが。 当時プレスでは、ジャクソン・ブラウン氏、キンクス、ボブ・ディラン親分、ブルース・スプリングスティーン兄貴と名を上げてレビューしてたらしいが。 確かにジュールズ氏の歌声はブラウンさんに似てます。声質は。唄い方はディラン親分の子供たちの一人。 それでどうなるかととゆうと、結果、スティーブ・ハーレーちゃんにクリソツってコペルニクス転換したぞ。 当方一発で好きになる訳で。 サウンドはキンクスに例えられるのわかります。確かに。ブルース兄貴のにも。 ただし、 その結果、これまた不思議。その誰もにも似てると言えない。いや言いたくない。 ポーラー・ベアーズのロック也。 ホッキョクグマの。

発売元、コロンビアは見事にプロモートに失敗しました。 これまたまるで売れず。 でもなあ。俺もこれは当時のアメリカで売れるとは思えないよ。 新たなる流行、NWのホープとして売り出そうとしたらしいけど。 いわゆるエキセントリックなとこはねえし。
あまりにもまともで、真正面からのロック挑戦です。
だもんで、イギリスで売れて逆輸入で突破する道もかなわず。あっちではLA臭いと思われたのかと。
その後、正式にはあと1枚アルバムを出したらしい。 その後、 シンディ・ローパー嬢の1984年の大ヒット、オール・スルー・ザ・ナイトを書いた。 そしてMTVのアンプラグドの企画を発案し、司会もなさったとか、ファンキー・キングスのCDライナーに書いて有りましたが、 そうなんですか?まさかスクイーズのジュールズ・ホランド氏と勘違いしてないだろな。
ジュールズ・シアーさんです。 豪気な、はぐれロッカーと呼ぼう。
なお試聴でリンクしておりますユー・チューブの曲は、このアルバムのではなく、おそらく2ndの。 それとも感じが違いますので。御説明難儀。
あ、CDが出てた。
(山)2009.2.12
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Got
No Breeding
Got
No Breeding

Jules & The Polar Bears "Good Reason" (1979)
http://www.youtube.com/watch?v=IaqWcBVSKIw
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