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ALBUM一覧 「B」
*アルバム・チャートにエントリーのアルバムをアルファベット順に分けて掲載しています*
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<B>
THE BAND/ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク参考HP
cover・・・1&only。真性アメリカン・ミュージック。 曲目等詳細
*ロカビリー・バンド、ホークスそしてボブ・ディランのバックと60’sを通じてさんざ苦労してきた連中が時と人と場所を得てようやく辿り着いた1stアルバムがこのビッグ・ピンクです。苦労のなんか微塵も感じさせないふっきれた爽やかな音楽。聴いてて心が洗われていくよう。一つ一つの音は古臭いかもかもしれないけど既にこの時点で発酵熟成されてるんでその輝きは未来永劫失われることなく新しく新鮮なままです。何百回聴いてそれ毎にこちらまで深くなっていく。こんな音楽を若干二十歳代で作ったとは。まったく驚嘆の一語でございます。このアルバム、実はザ・バンドの歴史の中でも異彩を放っておりましてこれはもう聴いていただければ。リチャード・マニュエル氏の色が一番濃いと。ブラックを憧憬しながらホワイトならではのものを獲得したヴォーカル陣。カナダとゆう外様でアメリカを俯瞰出来たからでありましょうか。その音楽はビートルズがやった音楽はもうビートルズが最高であった60’s末、世界中のミュージシャンにこうゆう道もあるのかと希望と憧れを抱かせたもの。特にアメリカ音楽に対しては同じ外様の英国ミュージシャンに与えた力は計り知れず太い幹となってたくましく育っていきます。このバンドがいなかったらこのアルバムが無かったら、洋楽はさぞつまらんものになっていただろうなあなんてことまで思ってしまう。最初聴いた時は何て親父な地味な音楽だなあって思うかもしれませんが。衝撃は3年殺しでやってきますぞ。古いけどかけがえの無かった町並みは失われて二度と会うことは無いけれどこのアルバムは当時の輝きのままここにあります。音楽ファンって幸せものだなあ。 (マ)/お勧め!/20000点

やっぱそりゃBigPink最高です。(bb1GHz )さん/お勧め!/

THE BAND/ザ・バンド
cover・・・1&only。真性アメリカン・ミュージック。 曲目等詳細
*名盤です。うちなんかが書かせてもらってもそうは気にされませんでしょうが、これが並み居る評論家先生、それどころかあまたの憧れのミュージシャン達だとそうはいきません。私はこれでこれを止めましたのクラプトンさんを筆頭に第賛辞の嵐発売以来吹き荒れる。そうなりますと後学のために買っておこうと。しかもそんなに言われてるのならさぞかし凄かろうと聴く前から期待ばんばんですからいざ聴いてみたら何やこりゃ地味やで爺むさとなって棚の花に。何か言わなきゃいけない時はまあ雑誌で書いてあったことをテキトーに言っておけば。ジャズなんか語っちゃう時みたいに急に真顔になったりして。困りんこ。音楽は別に偉大だから聴くんじゃなくて好きでごわんごわん感動するから自分の中で偉大になるものですから。あまりに評判良いと逆責め。かえって何が本当に好きなのかわからなくなる恐れあり。なんて事書くのは、私にとっても長い間敷居の高いアルバムだったからなんす。本当に体に染み付いたのはCDリマスターになってからかもしれん。同じ曲でも仏アルバムのライブヴァージョンの方がずっと好きでした。ロックだったから。一旦染み付くとアナログも見えるとこが見えて来てたまらんのだけど。最近つくづく思います。これ、若い音楽だったのだなって。音楽やる時って何かに憧れを持ってやると思います。それはマルムスティーンちゃんみたいにバリバリ速く弾きたいなだったりロッドみたいに華麗な衣装でマイクスタンドぶんぶんロオオックだったり。ザ・バンドの場合はそれがアメリカのセピア時代だった訳で。ロバジョンでブルース・ロックと同じ。精一杯突っ張って古い音楽をこれだけ好きなんだってやったのかと。これで成功してやるっつう野心もばんばん感じます。必死さも。いかしたアメリカ小唄作ってほらビートルズだけじゃ無いんだつう気概の音楽がここに。それでもなお古いと感じるのならそれは昔の若者がやってるって事実だけだな。この当時はこれがばちばちにナウだった訳だ。クラブでかかっておりましたどこのだ。何回もリマスターされてます。やっかいなのはされるたびにぐんぐん音が良くなること。しかも未発表も発掘されて。奥が見えてくると益々好きになる。何回も買っちゃってまあ。嬉しくも辛いよ貧乏人には。今、外盤は恐ろしく安い値段で買えます。日本盤は・・・安いのは安いけど、何故か最新のボートラ無し。有ったものを削るとは。不可解なり。もちろん追加されてるのは別テイクだったりいわばボツものなんですけどこれがちょっとテンポが違ったりアレンジが違ったりのきわきわのもの。素晴らしさ甲乙つうよりも別な感動確実にあります。今俺が買うとしたらやっぱ外盤だな。自分で歌詞訳さなきゃいかんとしても。一番良いのは別テイクだけ別アルバムでまとめて出してくれることなんだけど。新ボックスになっちゃってえらい値段になったらそれでも往生するし。微妙だ。その新ボックスまもなく発売。えらい値段で。泣く。

中略

発表以来36年。まだまだこれから見えてくるもの多数有り。長生きしてまた感謝させて貰おうっと。今でも1曲づつここがここがって書いたらこの10倍駄文で迷惑おかけしてしまいそうです。とゆうことでいつか中略部分をまた。
(山)/お勧め!/200点 日本盤

ザ・バンド/ステージフライト
cover・・・1&only。真性アメリカン・ミュージック。 曲目等詳細
*夜明けのアルバム「ビッグ・ピンク」、
アメリカとサシで勝負した「ザ・バンド」、
に続いて3作目として登場しましたは

ステージ・フライト
ザ・バンド

です。録音は70年の5月〜6月、地元ウッドストックの小芝居小屋にて。録音機材を持ち込んでの一発勝負。
絵億音技師は一発勝負にピッタシのあのトッド・ラングレンちゃん。ケンカする暇も無く多分、すげー早仕事だったかと。
上がったテープはロンドン部隊、グリン・ジョーンズ氏部隊の二部隊でミックスされていい方を総監督ジョン・サイモン氏が選んで収録したといいます。

さて超重量の前作を引き継ぎ、長年の苦労の末、名前をようやく得たザ・バンド、3作目にして何を為したかは、その幸福を噛み締めること。
スカッとやり遂げたら、もう好きな音楽を好きに作って楽しく作るもんね。
結果、ロッキン・アルバムです。
トッド氏のなんつうか上下が詰まった音質のラジオ音で流れてくる歌、また歌。あれってくらいあっさりと流れて終わる。
今度もどかーんとずどーんと来ると思ってたファンは肩透かしを喰って、あれれと思ったらしい。
しかーし、そのあれれがミソで、そんなザ・バンドもこれ一作、大切です。
今までは向こうがどうだーと捻じ込んで来てくれた。
そのお礼に、今度はこちらが迎えに行くのが仁義と言うものだ。

シングル・カット有り。
そのあれれを代表する唄、

タイム・トゥ・キル〜暇つぶし



俺が辿って来た仰山な道
その仰山な道を俺は燃やしちまった
けど、俺達の道が交わった時、愛だ、ひゅう
俺の全世界は廻り始めた

そして俺たちゃ暇つぶし
何てスリル
6月と7月

俺たちゃ自分らの愛すべてをいただいた
バケツ一杯の
俺たちが泣いた涙

もう泣いたりしないぞ
ドアをボルトで閉めきってやる
何を俺らがしてきたなんてこたあ知らねえ
けどとにかく沢山のことをしてきたことは確かだ
もうこれ以上必要じゃねえさ

一仕事終わったら
馬鹿騒ぎが出来る

焚き木のそばに座っていたいだけ
俺のすぐそばにいてくれる愛と一緒に

さあ暇つぶしだ
猫みたいに
すぐにデザートも出る

愛がいっぱい
空いっぱい
あんたの目もキラキラしてる
さあ、気の行くまま
そこは愛があるところ 行かなきゃ
俺たちは種を蒔くんだ
必要とするものが有る
俺たちは自分たちの虹を見つけたぞ

ギタア

俺の愛はあの娘のお宝を欲しがってる
で、俺はアイツは急いでいるってこと、わかってるさ
もし俺たちが真っ当な暮らしが出来るなら
あんたらは心配するこたあないよ

暇つぶし出来る時が来た
まだいるよ
さあやろう やってみよう!
愛が一杯有る
山ほど
木はとっても高いんだぞ

でっかい車がいらないって訳じゃない
キャビアだって喰わないわけじゃない
俺たちが一休みする
ねぐらがとっても好き
あんたらは俺たちがどこにいるか、わかっているだろ



とゆうこと。

ザ・バンドと一緒に暇つぶし。
なんちゅう贅沢・・・・

しかも風情をLPで楽しんで、音はCDになりリマスターされるごとに好きになっていくっつう。

過去と未来の音楽です。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

ザ・バンド/Rock of Ages
*はじめてバンドを聴く方はこれから聴くのが良いかも。文句のつけようがありません。(マ)/お勧め!/150点

ザ・バンド/Moondog Matinee
cover・・・1&only。真性アメリカン・ミュージック。 曲目等詳細
*ザ・バンドつうのも実に入りにくいバンドだと思います。最初から謎の大御所雰囲気ぷんぷん、何か埃ぽくて、そのくせ渋いって言葉一言で片付けられやすくって、ああああゆうのねで済んじゃったりしたりして。私も最初は加藤茶似の人がおるなあってくらいしか中学生の頃は思っていなかった。チャートにも縁が無いし。それがボブ・ディランとのライブ・アルバムでおおエキサイティング、でそのセピア色に浪漫感じた時点でもう一挙に大はまりとなった次第です。それでも初期モノはやっぱ敷居が高い感じもありまして、まあそれは本人達も確信を持って俳優で言えばアーネスト・ボーグナインとかリー・マービンとか戦争映画に出てくる世界おっかない顔選手権エントリー常連みたいな人たちが跋扈する世界の音楽をやってる訳でしゃあない面も。でこのアルバム、ムーンドッグ・マチネーの登場だー。先のおっかない顔音楽でも怒りの葡萄のヘンリー・フォンダとか大脱走のチャールズ・ブロンソン程度時折ボルサリーノのジャン・ポール・ベルモンドが登場するくらいに留められてる実に入りやすい音楽なんです。実際昔現場に出てた時一緒に働いていた電気屋さんの主任さん、ギターが出来るつうんで無理やり一緒にイカ天出てもらったお方なんすがライブでやろうぜと車でこの盤聴かせたら泣きやがった。洋楽などまるで縁の無い人だったんすが。確かに全て先入観とっぱらうとこれほどわかりやすくごーんと来る音楽は無いかと。この盤の収録曲、実は彼らのオリジナルではありません。ビートルズとほぼ同世代ながら彼らの活躍してた時期にはドサ、明日のジョーに出てくるドサ・ボクシングみたいなもんで長いことクラブ廻りしてた時にやってた当時のヒット曲をカバーしてたものばかり。ビートルズもドサ出身なんだよな。でもザ・バンドのばやいそれが長くてしかも北米地域ってことで地域密着型貧乏人志向強いのも無理からぬ所業で。そこにもちゃんとある素晴らしい音楽を追い求めて来て自分の音楽を作って来ました。で、ここに来てさらに自分たちのルーツをもう一度、はじめの気持を取り戻そう運動とゆう訳で。きびしーうるさーいリーダー、ロビー・ロバートソン氏のきゅうきゅうの音作りから一歩離れてお互いにちとリラックスして音楽やってみようってことになったのかもしれません。我々としてはまず食いついちゃうのは「第3の男のテーマ」だー。映画のラストシーンの絵も忘れがたくそしてあのメロディも。バンドさん、そこは嬉しいことにまっつぐ真正面からそのままやってくれてます。ただし音色は全編彼らのもの。あとはグレート・プリテンダー。プラターズでお馴染み。フレディ・マーキュリーちゃんもソロでやったなあ。これもまっつぐ。メロディに馴染みがある分、リチャード・マニュエル氏のヴォーカルの素晴らしさにKOされちまう。他の曲は我々異国東洋ポンニチからすればちと馴染みが薄いものばかりかもしれませんがそれぞれひねくれたとこの無い名曲揃い、バンドもやっぱりひねくれずそのままやってそれがまた素晴らしいこと。アイム・レディではグレムリンも踊り出しちゃうし、ホ−リーカウではのほほんとしちゃうしシェア・ヨア・ラブでは泣くし、最後のサム・クック・ナンバー、ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カムではもう涙で顔崩れちゃってぐしょぐしょだあな。タイトルからして歳を取れば取るほど感じいっちゃう。言葉わかんなくとも唄の威力だこれが。大胆な解釈、自分たちのアレンジで原曲を凌駕しちゃう例は音楽界で多々有ると思いますがこれだけそのまんまで原曲の素晴らしさはそのまんま、そしてザ・バンドってバンド、自分たちの素晴らしさを出してる例はそう無いかと思います。彼らも改めてこれで何かを確信したかと。このまっつぐ清らかなって言って良いほどの透明な空気そのままで次の大傑作「南十字星」に挑むこととなります。バンドって言ったら最初の2枚って大抵の名盤本には書いていると思うけど何もそのまま従うことなし。後になって聴く自由って訳でここはこれから聴くって凄くありだと思います。彼ら自身だってこれから始めたのですから。。(マ)/お勧め!/140点 日本盤 グッヅ

ザ・バンド/カフーツ
cover・・・1&only。真性アメリカン・ミュージック。
*ファンキーでパワフル。バン・ザ・マン・モリソンも強力に参加してます。(マ)/お勧め!/140点

ボブ・ディラン&ザ・バンド/地下室(ザ・ベースメント・テープス)
*まるでホワイト・アルバムのように噛めば噛むほど味わえます。ザ・バンドの隠れ名曲多数ありますよ。
(マ)
/お勧め!/100点

THE BAND/南十字星
cover・・・
1&only。真性アメリカン・ミュージック。 曲目等詳細
*ザ・バンド、75年の7作目です。スタジオ盤としてはカフーツ以来の4年ぶり。その間は遊んでいた訳では有りませぬで数々のライブ、ボブ・ディラン親分との共闘とか頑張っておりました。もちろん仏様ライブ盤とムーンドッグ・マチネーつう極上エンタメ盤も出しての。環境の変化と言えばリヴォン・ヘルム以外のメンバーがカリフォルニアのマリブにお引越し、そのせいもあってか録音はズマ海岸にあるシャングリ・ラ・スタジオ。プロデュサーは自身でエンジニアはロブ・フラボニさんておっしゃる良い臭いがしそうな名前のお方です。実を申すと私のリアルタイム・ザ・バンド遭遇はこの盤から。洋楽聴き始めてから2年目だから遅いかな。存在はもちろん知ってましたがやっぱ何となく怖かったす。何で買ったのかなあ。ミュージックライフで5つ星とか付いていたからかな。買った日の事はよく覚えてます。近所のダイエーの新星堂さんで親父と買い物に行った時に買って帰ったら自分の部屋のステレオじゃなく下の居間つうか飯部屋にあるステレオでかけた。曲はまずオフェリア。あ、オフェリアをラジオで聴いてやられたから買ったのかもしれません。とにかくかけて親父にも聴かせちゃった。親父曰く「自分が聴いてたスイング・ジャズと同じじゃん。」。同じです。聴かせたのはロックにもこんなんあるんだぜえっへんっとしたかったのかも。そんな親父も今じゃ大病アンド生き残り口もきけぬで覚えてるかなあの時のこと。聴かせたのはそれだけで後は自分の部屋でじっくりと。最初からやられただ。数々の名曲の数々。こんな音楽が有ったのかってウブな高校生はドッキドキしながら。オフェリアの華麗さにはもちろん、ホーボー・ジャングルの声、歌声っす。こんな深い味わいのある声っていったい。それを支えるバックの素晴らしさ。眼前に早朝の湖のほとりを走る貨物列車に乗ってるホーボーの姿がどわーっと。こんなんほうぼうには無いぞ。そしてアーケイディアン・ドリフトウッドです。豪華三人衆リレー歌唱。カナダからアメリカへ時空を超えて流れるカナダ人流浪の民、そしてザ・バンド。歌詞なんかわかんなくてもびんびん伝わって来た。あの独特のポーズでがっしがしドラム叩くリボン氏の絵も。ってこれはお姿知ってからだけど。ここでのアレンジはもう素敵なんて物じゃ無し。ビートルズとは文脈が異なる巨大な何かに触れたような気がして鳥肌がぞわーっと立ちました。それに「同じことさ」だなあ。あのくおくおくおくおくおってゆうロビーさんのイントロ。泣き歌いのダンコ氏。微妙に外れてるとこが世界を広げて。清水のような白玉シンセに乗せて決然と前に歌う。ギターソロです。ぐきゃくけこけくこぷろぷろぷろーって。掻き毟られるよこっちまで。絡むはガースおでこハドソンさんのサックス。すげーやこりゃ。とまあ若き日はメロディのはっきりした曲にまずやられましたが今になっては他の曲にももちろん。1曲目の禁断の木の実。好みです。スワンプ・グルーブつうかザ・バンド流ファンキイ炸裂。終わり際になって出てくるメロディがまた良くて。リング・ユア・ベルになるともっとファンキイに。これはカフーツの遺産かな。音数少ないけどどしんどしんと効果抜群のダンコさんのベース。独特のタイム感のドラムも腰を溜めて。ラグズ・アンド・ボーンズはメロディが切なくてもうたまりません。歌詞でクルーゾーもヒットラーも登場。歌うはリチャード氏。切ない名人だからもう思う壺です。ここでもロビーさんのソロ大活躍。きろきろきろきろーって。そして最後のジュピター・ホロウ。呑気でたおやか。何か中華風なのが不思議。サビが童謡みたいにかわゆいです。全編を通じて大活躍はやっぱガースさんでしょうか。どうしたらこんな人間味のあるしかも温度まで表現しちゃってる音色出せるのかってゆうシンセの音。せせりあがるアコーディオン、うねるサックス。フレーズは浮き草、世界中を駆け巡ってる。全曲作曲のロビー氏の凄さはもちろんです。漏れ聞こえる性格のアクの強さとは正反対の素直&真正面&純朴な曲ばっかしで。さらにかつてソロを弾かないギタリストとして有名になっちまった彼が今回は弾いてます。いつもより余計に弾いておりまーす。数学的ギタリストって異名も妙に納得してしまいますのでどうかまだの方は是非ご覧あれ。とにかくもうスーパーな盤なんではいもう。初期の頃の正直言って突入しずらいかもしれなかった重さも何かこう風呂上りみたいにすっきりと突破して聴きやすさと奥深さが奇跡のように同居しております。行ったことも無いのにああ貴方達カナダ人そして一人アメリカ人なんですねってはっきりとわかって。だから何なんだ(^0^)って言われりゃそうなんすが。そうなんです。(マ)
/お勧め!/150点 日本盤

ボブ・ディラン&ザ・バンド/プラネット・ウェイヴズ

ザ・ビートルズ/プリーズ・プリーズ・ミー
cover・・1&only。 曲目等詳細
*あんまりにも有名なばっかりにかえって遠い存在になっている人達がいるもんでビートルズもスペルの一個間違えただけで青筋立てて怒るような親父連合うんちく大会がかったしくてあっちへおいてる人がいるかと思いますが気持ちはよーくわかります。特にこの1stアルバムとなりますと私なんかもアビイロードから入った口なんで、今の人なら「1」かな、一番遠いアルバムかもしれません。でもねーたかがポップス(されどだけど)だから美味しいものは勝手に好きに聴いてしまいましょう。何たって全然古く無いし。登場の背景がピストルズに似ているかもしれんので「勝手にしあがれ」に味わいが似ているかもしれん。さすがにあれよりピュアな感じはするけれどー[(^o^)]。ライブで鍛えた演奏はカバー曲をも完全消化、バラエティ満点、逆に言えば既にオリジナルがそれらを凌駕してるのがびっくり。音質も良だし。あれですわビートルズが当時の他のバンドと決定的に違うのはその音質良と、リズム・セクションじゃ無いかと。リンゴちゃんの引き締まった8ビート、ポール君のセンスの良い無駄なしフレーズはそれだけで新時代の到来万歳だな。私が一番好きなのはミザリー。
ところでわしら70’s世代はビートルズの初期のアルバムがはっきり把握出来てなかったりして。東芝EMIの滅茶苦茶なリリースのおかげで。アメリカ盤、日本盤、曲順違いが入り乱れ、肝心な英国オリジナルだけ無かったりして。うちにあるのは「ステレオ!これがビートルズVOL.1」。立派なステレオです。ははは。けっこうそんなもんですわ。わしなんか最初の頃は誰が歌ってるか区別つかなかったし。俺だけか。ともあれほんとに新鮮ですよ。ビートルズを地上に戻しましょう。
(マ)/お勧め!/97点

ザ・ビートルズ/With The Beatles
cover・・1&only。 曲目等詳細
*ビートルズの2ndアルバムです。ジャケが有名な割りに中身が有名で無いとゆう。ヒット曲が入ってないからなあ。1stの成功を受けて5日間とゆうたっぷり[(^o^)]時間をかけて録音されたとゆうことです。何か昔から好きでして1stより聴いてるかも。大人になって聴くとこれが何故か切ない切ない。アップテンポの曲も明るい曲も沢山入ってるんです。ところが聴いていくうちに心の涙がぽろぽろぽろぽろ。俺だけかいな。何でこんなに切ないんだろ。ようやっと成功して大人になって。ビートルズがそれまでの自分達の影響された音楽へのオマージュになってるように聴こえるからかな。十代は何かと切ないからかな。ぽろぽろぼろぼろ。こう言った感触を音楽が与えてるって重要かも。初めて聴いた時って曲とかわかんないからねぇ。英語だし。でも切なさとかは万国共通。だからみんな共感したんだな。例によってカバーも完全にビートルズ化してオリジナルが誰かなんて気にならないほど。アレンジも無駄が無いからいっこうに古くならない。録音も最高。カーペンターズもカバーじたプリーズ・ミスター・ポストマンから入るも良し、みんなにこの切なさを味わって欲しいぞ。私のフェイバリットはホーミータイトかな。一番親しんでるのはマネーだったりして。オール・マイ・ラビングのリズム・ギターはすげえ。赤本のコード表記が無茶苦茶だったのを思い出すなあ。ぽろぽろ。 (マ)/お勧め!/98点

ザ・ビートルズ/ア・ハード・デイズ・ナイト
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*3rdアルバムは世界最高のグチこぼしソングで始まる映画の半サントラとなりました。邦題は「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
」。この時にはムカつき時には素敵と思える何故小さいァなんだちゅう題は水野”シベリア”晴郎氏が他の短編映画と勘違いして付けたとゆうとんでもなもの。日本盤の解説は高崎”レディース4”一郎が書いております。奥様。何とまぁ全部歌えるぞ俺。とはゆうもののアビーロードから買った私はこの辺はまだとても買える身で無くほとんど友人のK君の歌で覚えたのだ。全然違うやん。ひどいよK君。従って今でも凄く新鮮。まだ仲良かったんだねえジョンとポール。一緒に歌ってるよ。ははは。でもこのころは完全にジョンのバンドだな。だから全体的に塩辛いハードエッジです。その辺がそれまでの甘い一辺倒のアイドルポップと異にしてロックだったんだな。2nd同様に切ないんだけど超多忙の中での切迫感と高揚感が勝ってる感触。けっこうやっぱパンク。アナログしか我が家に無いんでわからんがミックスが演奏オフ気味。CDだとどうなんだろう。2ndなみのぐわーんサウンドで聴いてみたい。一番好きなのは今となっては「You Can't Do That 」。ゴム氏のおかげです。でもこればっかしはトルズの完勝だな。
(マ)/お勧め!/98点 試聴はここで。

ザ・ビートルズ/Beatles for Sale
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*4作目、前作から5ヶ月の間隔を置いてかクリスマス商戦に合わせて急いで製作されたとゆうビートルズの中で2ndと合わせて地味コンビとゆわれている作品なのだ。タイトルも「フォー・セール」とは英国ギャグ炸裂。短い期間の間には狂騒的忙しさでさすがにカバー多くここでハンブルグ時代の苦労の底力が出たのだなあ。ジャケ写真と中身が不思議に一致してるのがこの人たち、超人的経験を通して大人の世界を見てしまった彼ら、ガムを噛みながらジョンがシャウトします。ポール君いよいよ出て来ましたねえ、声がどわっと聴こえるぞ。最も有名なのは「エイトデイズ・ア・ウイーク」かな。1週間に8日愛しますか。ストーカーが歌いながら張り込みしてたら怖いっす。いつ音楽を吸収してるのかとびっくりしますがフォークロック風味が登場してます。ジョン君のなげやり解き放ち歌唱が好きな人はここからもだえるでありましょう。ジョージ君のアブストラクト・ギターも大活躍、ロック史上最短のギター・ソロ、アイ・フォロー・ザ・サン最高じゃ。リンゴもこれしかないぜハニードントで炸裂、でノー・リプライと言えばバズコックス、エブリ・リトル・シングと言えばジェフ・リンを思い出すようになってしまった汚れた大人の私ですが今、心に染みるのはその「エヴリ・リトル〜」とやっぱ「俺は負け犬」。B面後半の地味なアルバムの地味な曲が心に来るアルバムです。
(マ)/お勧め!/98点 試聴はここで。

ザ・ビートルズ /Help!
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*前期の最後を飾ると言いますか中期の最初を飾ると言いますか、前作から8ヶ月の間隔を空けてその間、2作目の映画を撮りのやっと取れましたの休暇を挟んでその映画の為の音楽を作りにかかりました。一息入れたことで何ともリフレッシュ、リラックスして自由奔放にいよいよ独自路線をひた走るぞ。独自と言いましてもトルズは音楽好き。ますます好きになったディランさんをばくっと食べて生ギター大フィーチャーの大変身だ。ヘルプの最後とかサンキュー・ガールのイントロとかどうしてそこへ行く展開がびつくり怖いものなし若さは最強。誰もやってないことやってばか売れだから好きなこと出来るもんね。あまりに良い曲揃いで超特急で過ぎていってしまうA面でのわさびはジョージのアイ・ニード・ユー。とつとつとした作風は既に何故かインド。なんでだろー。目立ってます。B面の始まりは林檎のB面ソング。映画主演だとゆうのになんともひょうひょう。そこに惚れるのだわ。で、一番好きなイッツ・オンリー・ラブ。得意のマリアッチ調でジョンちゃんの切ないだわ。で一番好きなユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ。せつなイだわ。ハリソン君わさびで不思議な世界へ連れて行ってもらったあと、実は一番好きなのは「夢の人」。イントロからキュー。ごろ良いわあの節回し。ウエスタンスイング。これが好きだから大人になってダン・ヒックスにはまったのよ。で、イエスタデイですが、えー好きだかどうだかわからなくなってます。ストリングスはパロディです。最後はどパンクで終わってすげえやジョンちゃんシャウト、リンゴのヘヴィビート。かなわん才能。さからうより楽しもう。 (マ)/お勧め!/100点 試聴はここで。

ザ・ビートルズ /Rubber Soul
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*前作「ヘルプ」からたった4ヶ月、クリスマス・シーズンに発売されました。わしが一番ビートルズで聴いているアルバム。たった4ヶ月で感触がこんなに変わるものかの確実に足場を変えて再出発です。ポールさんがいよいよポールさん全開になったためジョンちゃんいよいよジョンちゃん出来るちゅうものだ。曲調ががらっと変わっています。ノーウエア・マン、ガール、イン・マイ・ライフ、ウエイトとイエスタデイをうっちゃりかえした独自ポップ、あああビートルズだコーラスも入りで香辛料ピリっとたまらん。ポールさんのはユー・ヲント・シー・ミーが何と言っても好き。アン・マレイが歌ったって良い曲は良い曲。ジョージは完全にジョージ完成でこしたんたんとしてるな。リンゴは変わらんとこがええ、ドラムはもう米南部スタックスまで見据えた腰8ビートです。ラバーソウルがラバーソウルたる所以のソウルはワードで。あとドライブ・マイ・カーもだな、おおもうファンク誕生かーのビートの粘りよう。音楽の食って出し方がほんとまいっちゃうよ。で、何もこれに限ったことじゃ無いんだけど彼らのアルバムは音が絞り込まれてぶっといのが素敵。特にラバーソウルは後ろの静けさがしっかりと。最初から自分達核でばっちり演奏してるんだよなあ。誰も口出せない文句言えない、ポールが輝いて一層ジョンが輝いたラバーソウル。まだでっかくなり過ぎてないラバーソウル。大好きです。 (マ)/お勧め!/100点 試聴はここで。

ザ・ビートルズ /Revolver
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*いささかでか過ぎるホップのラバーソウルの次はこれまたでかい3000mくらいのステップ、リヴォルバーだ。あのポール君のマイクがくるくる廻ってしまった日本公演の後に発表されてもうライブはやらんけんねと大好きなスタジオで思いのたけアイデアをぶつけてしまいました。穏やかな印象のラバーソウルに比べて気合い入りまくりのロックアルバムだぜ。何よりジョージH氏ブレーク、アイデア炸裂の刺激が突き刺さってます。冒頭からタックスマンだもんなあ。この斬新なリフ感覚は昔も今もぶっとび。インド風味もピタリと時代空気にはまってラヴ・ユー・トゥはラットルズを思い出してしまいます。ポール君は何故かふてくされてる歌の風情素敵。ポンと投げ出したようなエリナ・リグビー、シャウト大王のガッチュゲッチュイントゥマライフふぉのうわんと自分ボーカルでは非バンド路線一直線、他メンバーの時のベースの恒例投げやりアナーキーさここに極まれり。ジョンちゃんときたらもう嘲笑マシンと化しちゃったかいな、シニカルさがもういかしてるぜい。その中でのヒア・ゼア・アンド・エブリホエアの染みること。そんなとこにコロッとやられてしまうわけだこれが。リンゴさんはこれしかないぜイエロー・サブマリン光り輝いてます。リンゴ以外の誰がこの曲に考えられるかはい。3分を超える曲が無いちゅうパンキッシュでNWなこのアルバム、止めは「明日はこれ知らず」。瞳孔開かせたままで放り出されます。ビートルズって最初からハードエッジだけどここでの辛口ぶりはもうほんと格別。ポップは狂気と気合いだなやっぱ。フェイバリットはアンド・ユア・バード・キャン・シングとトゥモロー〜になります、私のばやい。 (マ)/お勧め!/100点

Beatles : Sgt. Pepper'S Lonely Hearts Club Band
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド by ビートルズ
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*ついにここまで来てしまったか。スタジオにいるとほっとするとゆう4人が初めて思い切り5ヶ月あまりの時間をかけて作った盤。この頃既にペット・サウンズやザッパ・フリークアウト、ライカ・ローリンストーンなどが有った訳でそれらを横目で見ながらもうやりたいこと有り過ぎて困っちゃったんじゃないかな。そのアイデアを実現する為に湯水のようにテープを使い、フランジャーやベースを直に卓に突っ込むダイレクト・ボックスを開発させたり4トラックMTRじゃ足りなくて2台を同期させる技術まで考案させたり、趣味が音楽の4人は大成功してお金と立場の使い方を最も知ってた訳でほんま偉いぞ。で、ここに来て本領発揮はプロデューサーのジョージ・マーティン爺。楽譜も読めるは編曲も出来るは編集も出来るはのスーパー社員がピーター・セラーズとのお笑いアルバムなどで経験した何でも有り経験がここで生きた、4人のアイデアを面白がってどんどん実現させちゃうこの御仁がいなかったらラバーソウル後の彼らのアルバムは全然違ったものになっていただろうなあ。この世の不思議な巡り合わせに驚くばかりです。で、世界初のコンセプト・アルバムと呼ばれて何だか凄いことになってしまったこの盤ですが、突っかからせていただけばこれまたポールちゃんの思い付きでこれは面白かろうとでっちあげた訳で深いこと考えずにそれに乗って面白いよーと楽しめばよかろうと。はい。それを言えば今までの彼らのアルバムは一つ一つ見事にテーマと特徴が有った自然コンセプトアルバムだったよー。毎回聴こうとするたびにドキドキしちゃうアルバムですが聴き出すとあっとゆうまに終わっちゃって困っちゃう。私の一番は「ア・デイ・イン・ア・ライフ」でポールちゃんのズンタずんたも大好きです。ミスター・カイトも実は一番。しかしまあここまで短期間に大変貌しちゃうと正直なとこ付いていけないようと言ってるトルズ・ファンも多かったろうなあ。後から自然に受け入れる方が変な構え方が無くて良いかもとか思ったりします。 (マ)/お勧め!/100点
*ビートルズの最高傑作と言われています。でも最初は、とっつきにくかったです。しかし聴けば聴くほど良いなあーと思うようになりました
(み)
/お勧め!/100点 試聴はここで。

ビートルズ/マジカル・ミステリー・ツアー
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*デヴュー以来彼らを支えてきたマネージャーのブライアン・エプスタインの死後、自らの力で頑張ろうとポールが提案、英国TV映画として放送されたもののサントラ、英国ではEPとしてリリースされたものにシングルを加えた米盤仕様がアルバムとして一般的なものとなっております。もービートルズ・メロディ天国。ポールさん八面六臂の中、ジョンちゃん必殺クロスカウンター、ジョージ君やっぱりいるぞ、リンゴ氏かっこいいぞスネア、エプスタイン職人ハサミ冴え渡る聴き始めたらあっとゆうまの一枚です。わたしゃ後期の中では一番好きだー。映画は当時は訳わかんなーいと評判今一だったとゆうことですがこれまた大好き。さすがモンティパイソンを生んだ国の住人。ユーモア抜群のとこがビートルズの魅力でもあるな。好きな場面はジョンちゃんがスコップでスパゲティをニタニタしながら盛ってるシーン、ボンゾドッグ登場のジョンちゃんニタニタしながらのストリップ小屋シーン。何かニタニタシーンばっか[(^o^)]。アルバムではどれが一番なんて言えないくらいの素敵曲ばかりですが「フライング」。彼らただ一曲のインストですか。理由は言いようがありませんが好きでねぇ。「ベイビ・ユア・リッチマン」のぶっ飛んでる感じもいかすぜ。ポールさん、「ヨア・マザー・シュッド・ノウ」。ああ、このポールはどこに行ってしまったのかあ。なんて言ったら怒られるか。ジョンちゃんの「ストロベリー〜」はそりゃもう。空耳アワーで見て以来「ホモ・バー」って聴こえてきちゃってちょっと困っています。えんやとっとの「わたしゃセイウチ」は場面も素敵でしたねえ。「愛こそはすべて」は例の衛星中継フィルムが印象にありましてあら入ってたのなんてとぼけたこと聴くたびに言っておりますが、よくまあこんな無茶苦茶な曲作れるもんだ。しかも美しいからなあ。なんて褒めまくりの、解体前ビートルズの融合の素晴らしさを天下に示した最高ポップ・アルバムです。 (マ)/お勧め!/100点

THE BEATLES/ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)
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*個性的なナンバーが勢ぞろい。メンバー各自がやりたいようにやっています。
私は「ロッキーラクーン」が好き。(み)/お勧め!/100点

前作「マジカル〜」から焼く1年の間隔をおいてリーリースされたこのアルバムはビートルズ初の2枚組となりました。絶え間なき音楽への欲求からレコ−ディング技術を向上させてその結果のマルチ・レコーディングによって必ずしも4人揃って録音する必要が無くなっちゃって各人のしたい放題出来ちゃったとゆう。一人一人でもビートルズ?に挑戦の盤。結果、やっぱどうしようも無くビートルズ。ゲストのエリック・クラプトンさんの音もビートルズ。インド訪問、オノ・ヨーコ氏登場が影落とし(影じゃないか[(^o^)])、インドでマイク・ラブさんとお友達になって作ったのがバック・イン・ザ・USSR」ちゅうのも音楽馬鹿ポールさんらしいなあ。ジョンちゃんはおっかない人と知り合いになっちゃってますますシニカル・パンクになっちゃって「レヴォリューションNO.9」なんて、ああデビュー5年間でこんなになっちゃんたんだなあと感慨また感慨、初期のファンの人は絶対について行ってないな絶対。ジョージ君は絶好調。少ないながらもキラー曲を出して印象大。そしてリンゴはいくらマルチレコと言ってもさすがドラムは最多出場、とゆうことはトルズの色は彼か。最後のグッド・ナイトで一番美味しい所を持っていってます。さて聴いた人それぞれが好きな曲がばんらばんらになるであろうこの万華鏡盤。私が好きなのは、うーん、ジョンちゃんなら「エヴリボディーズ・ゴット・サムシング〜」。フィーリーズのカバーで印象強いもんで。ポール君なら「ロッキー・ラクーン」。前段のとこはうにゃうにゃうにゃうにゃって歌って「ロッキーらっくうーーん」って。やりましょう。ジョージ君はやっぱ「ギター」、イントロからどうしょうもなくキラーです。リンゴは「グッナイ」。あとワイルド・ハニーパイは空耳以来「おおにたー」って聴こえちゃって困ってます。ヤー・ブルースは凄いブルースです。しかもダブ。ヴォーカル・オフ・マジック。言い出すと切りが無くなっちゃうドクドル・ジバゴのような超大作大河アルバムは無人島アルバムに上げる人が多いようですが、わかるなあ。あ、あと「アイ・ウイル」。ポールちゃんはこういった小唄がたまらなく良いなあ。結局この盤全曲好きなのね。(マ)/お勧め!/100点 試聴はここで。

THE BEATLES/Yellow Submarine
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終わる前にビートルズに残されたものはそうだアニメだ!とゆうことで出ました映画のイエロー・サブマリン。確かに猛烈にアニメにしたくなるだろうなあと見てしまうとこれがまた見事にあっしが感じてるモンティパイソンとかの英国だった素敵だわ映画でした。こんだけ売れてるビートルズの映画でぶわーとシュールしちゃうとこに関係者一同のロック心を見た思いです。でサウンドトラック。そして現在ではソングトラックもある音世界と言えば既発表曲になると音だけで聴くと映画忘れちゃって困ってしまったりして。それだけ既に聴いちゃってるからしょうがなかんべなあソングトラックになるとマーティンおじさんオーケストラ聴かないから余計そうだったりして。とゆうことでイエローを強烈に感じるのは「ヘイ・ブルドッグ」、「オール・トゥゲザ・ナウ」、「オンリー・ア・ノーザン・ソング」、「イッツ・オール・トゥ・マッチ」のここオリジナルの4曲。強力です。没曲の中から選んだとゆう話を聞いたことありますが信じられん。ヘイブルドッグは個人的に彼らの曲の中で4本の指に入るほど好きな曲でして、まーロック、かっこいいだわなみだぽろぽろ。シニカル・ボーカル、ベースびゅおんびゅおん炸裂。「みんな集まれあつまらねえか」は楽しいし、ジョージさんの2曲「オンリー〜」は彼いかにもの字余りメロディが愛らしくて「イッツ・オール〜」の凄さと言ったらどうでしょう。これ一曲でサイケ期ビートルズの魅力の全てがあるんではないかいのうと旗振って町内を叫びまわりたいくらいです。結果的にジョージさんがおいしいとこ持ってちゃってばんざいイエロー・サブマリン。賛否両論かまびすしいソングトラックのリミックス音質ですが少なくとも悪いとは思いません。もちろん気持ち良い部分も多々あります。彼らの場合曲がぶったってるのでびくともしないのだよ。ははは。むかつく時も将来突然来るかもしれませぬが。がはは。
(マ)
/お勧め!/100点 試聴はここで。

ビートルズ/レット・イット・ビー
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サージェント・ペパーズで世評が最高に達したビートルズ、ではではと俺俺僕僕主義を貫いたホワイト・アルバム、非現実幻想世界を極めたマジカル・ミステリー・ツアーを世に問うた結果、内容とは裏腹にがたがたの評判、技術の進歩に伴ってバンドから離れていく全員を見て危機感をつのらせたポールさんは「始めの感動を呼び覚まそう」運動を展開します。それがゲットバック・セッション。サイケの嵐の後ボブ・ディランのグレート・ホワイト・ワンダー、・バンドのビッグ・ピンクを聴いて皆が自分の音楽ルーツって何だと思い始めたころでもあります。このアルバムはご存知の通りそのセッションを撮り続けた映画のサントラである訳ですが、セッション自体は映画をご覧になったとおり険悪なムード充満、生のバンド演奏においても自分の思う完成度を求めるポールさんとヨ−コさんとラブラブのジョンちゃん、いぢめられてるジョージ君、うんざりのリンゴとああ覆水は盆に帰らずかの状態の中、歯抜け笑顔名人ビリー・プレストンさんを加えてスワンプの魅力と人様の前ではみっともないとこ見せられぬで何とか多量の録音をすませた訳であります。当初は70’s初頭のスティーブ・リリーホワイトこと霧のグリン・ジョーンズにプロデュースをまかせたところ、どゆうわけボツになってしまいお金が無いよアップルで契約をホゴにする訳にもいかずフィル・スペクター氏に後任を頼んで何とか完成リリースに至りました。と紆余曲折があったことなどつゆ知らず、私がこれをまともに聴いたのはかなり後の事。あのかまやつ氏のナレーションの映画の放送をTVで見てかっこええなあとありゃりゃがないまぜの中なかなか聴く機会に出会えず。それよりも高校時代、学園祭でK君とフォー・ユー・ブルーのセッションをしてスライド・ギターをやって知らんもんだからエルモア・ジェイムスのダスト・マイ・ブルームでやりとおして違うよそれーとか言われたり、みみちんの友達のバンド仲間とアイブ・ガタ・フィーリングだっけなやってわー下手糞だなあと[(^o^)]思ったりそんな印象の方が強い。そうです後期ビートルズでライブで気軽にコピー出来るのはこのアルバムの曲だったのです。がー、でけんのです。うまい。ビートルズは。リンゴのドラム特に。トゥー・オブ・アス、ゲット・バックなんか軽々とすっとこすっとこ。このビート難しいでっせほんま。うまい。今こうしてじっくり聴いてもうっとりものです。そして歌のからみ、ギターのからみ、身についたコンビネーションの独特はもう他人がやれるようなもんじゃありません。はい。何かと論議紛糾是非インスタントかまびすしいフィル氏による豪華ストリングス導入の件に関しましては元々が生生生しいこの音源、不思議な幻想感を加えてくれてわしゃ嫌いじゃないす。音も素敵だし。レト・イト・ビだけは耳たこですけど。好きなのはスカしてる(ジャメイカです)トゥ・オブ・アス、そしてやっぱアクロス・ザ・ユニバース、それとえー結局は全部好きなんですが、ははは。

あー、もうビートルズは終わりかもしれない。言わずとも全員がそう察知して最後の大仕事に臨む4人の勇士。レット・イット・ビーがラスト・アルバムだとずっと思ってた私。ひっくり返ってすごく納得。(マ)
/お勧め!/100点 試聴はここで。

The Beatles/ アビイ・ロード
cover・・・
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*録音順で行けばビートルズ最後の1作となるアビイ・ロードです。思えばこの盤、私が13歳の時始めて買ったレコード、それはもう擦り切れるがごとく聴いたもんですが30年経った今聴き返してもいまだに新鮮で新発見が自分の中であることにびっくりです。スワンプの風の中、もう一度ライブ感覚を運動のゲット・バック・セッションが惨憺たる結果に終わってビートルズに終焉ムードが漂い、各メンバー口には出さぬものの(出したか)、自分たちでやって来たことは自分たちのやり方で最高の決着をつけねばならぬと覚悟の上で臨んだビートルズ結束アルバム。ホワイト・アルバムで展開した各自の方向を認めての協力が強力なのだ。
以下私の妄想。
カム・トゥゲザー。
ジョンちゃん、どブルース追求シリーズ。始めて聴いた時はこのリフ、どうやってやってるのかわからんかった。声とベースとドラム三位一体のリフだもんなあ凡人には思いも付かぬ。しかもアイデア倒れじゃありません。コーラスの野太いポールちゃんに強烈にビートルズを。
サムシング。
ジョージ君、練りに練った渾身の一作。あまりにもジョージちゃんだけどそれを超えたマスターピースにカバーするもの続出だ。ついにエバーグリーン曲を獲得したジョージ君の才能にポール氏素晴らしいベースで答えています。ここでのギター・ソロはもうこれっきゃないフレーズ。美しいぞ。
マックスウエルズ・シルバー・ハンマー。
英国伝統のトラッドを担った残酷話をまた英国人大好き伝統になったミュージック・ホールの音楽にのせてビートルズが歌うちゅう3代連結タイム・トラベル・ソング。私がポール氏で一番好きな鼻歌風歌唱。リンゴが歌ったヴァージョンってゆうのあったら聴きたくなる。ここで登場の最新兵器シンセサイザーが言われなきゃわからん素敵な溶け込み方。完全に楽器です。大好きなんだわ。
オー・ダーリン。
どうしたって思い出すファッツ・ドミノ、ブルーベリー・ヒル。シャウト名人ポール堪能。どんなにしたって名曲化しちゃうビートルズ時代のポールちゃん。
オクトパス・ガーデン。
もう大好き。海シリーズの主役になったリンゴ。ドリーミイでファンタースティックだよなあ。ビートルズでの彼の業は何一つ無駄なことはしていません。全てが魅力の塊です。コーラスのどうにもビートルズが泣かせる。終わっちゃうの。
アイ・ウォンチュウ(シーズ・ソー〜ヘびー)
これはですね。昔はさっぱしわからんかったジョンちゃんどブルース追求シリーズ。最後まで聴かずに飛ばしてたとゆう。今聴くとかっこよくて面白くて楽しくて。本場米国人には出来ようもないミクスチャー。ブルースもそのままやったってしょうもない己が聴いて何かを感じるだろうそれを表現せねばミュージシャンじゃあるまいしブルースでもあるまいちゅう声が。途中サンタナ風ラテンに変身しそうだ初期を思い出すのだ得意だぞ。魂が黒いです。ベースがうなります。最後はワルツでレッド・ツェッペリンです。無慈悲が快感。
ひっくりかえしてB面。CDでも一旦止めましょう。
ヒア・カムズ・ザ・サン
この盤でのもう一つのジョージ君マスターピース。これはもうどうしょうもなく彼。カバーしようがありません。無謀なスティ−ブ・ハーレイ氏は無謀に終わりました。またも登場シンセも手拍子も鳥肌連続の美しさだよなあ。聴いてることが嬉しくなりませんか。
ここから怒涛のメドレー開始。ポール君監督マーティン氏助監督で繰り広げられるビートルズ落とし前絵巻なのだ。嫌なやつかもしれんけど[(^o^)]底抜けの才能があるから皆さん一致団結。
コーラスがトルズだわいのビコーズから移る瞬間のギブヨアマネイの美しさ哀しさ、一転してのギャグ逞しさリンゴが引っ張りポールが踊る、虫の声フリートウッド・マックのアルバトロス、日が昇ったわい、声が溶けた、パラムーチョミアモーレ、パパラッチ、ミーンマスタード、かぶるハーモニイ、いきなりワルツ、ポリシーパン、シニカル・ガム噛みながらの素敵なジョンさん、ロビー・ロバートソンに負けない味とフレーズのギター、バスルーム窓を通って彼女がやって来た、元のスロウから華麗なる変身、エコーハンドクラップが決まる決まる、ディエニバディテルハー、オイエー...ゴールデン・スランバー、いよいよ大団円、ここっで聴いてたみみちんさんいつもほんとに泣きます、私は目頭、悲しいよう哀しいよう、どうか重荷は君たちが持っていってくれ、ザ・バンドへの回答か、ギブ・ユア・マネイ再び、ザッパ氏への回答か、炸裂ドラム、ビートルズはリンゴが支えてきた、ここで初のギターバトル、新しい時代へのオマジュ、終わります。へへ、マジにやっちゃったよと舌出して女王様。そうゆうとこが大好きなん。
この音楽にはこの音しかありようがありません。どんなに有名になってもこれだけ素晴らしくては逆らいようがありません。逆偏見は無用です。この男気満載の豪気なバンドのでっかい落とし前に乾杯。かけつけ三杯。感謝。これが最初の一枚で私は幸せ者でした。
(マ)/お勧め!/100点

まちがいなく、名盤です。究極のポップ・ロックが楽しめます。横断歩道でマネした人多いでしょうね。
(み/お勧め!/100点 試聴はここで。

THE BEATLES/Compact Disc Singles Collection
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
ビートルズのシングル22枚がどわーっとCD22枚になって入っているとゆう贅沢かつ生唾ものの一品です。彼らのシングル集と言いますと「1」が有名ですが全部網羅してないのとオリジナルモノで味わえるとゆうことでこちらはいかがかと。大人になったらこないなもの買って葉巻をくゆらせながらのーんびりとあー良いわいと聴いたり出来るのかなあと思いましたが現実はそう甘くありません。くそ宝くじ当ててやる。さてビートルズのシングル。そりゃもう強力です。有無を言わせず全世界の少年少女の心の隙間を鷲掴みにした曲ばかり。しかしまあ考えてみるに全世界ビートルズ人口の内イエスタデイ〜ヘイ・ジュード〜レット・イット・ビー・ラインの人々が8割、もうトルズしか聴かないトルズがあれば他はいらないの人が1割、残りの1割が他のバンドと同じように彼らの音楽を好きだようとゆう真っ当なファンだと想像するのですが、真っ当と言うと語弊があるな、あれです、ビートルズと言えども当たり前ですが彼らだけで音楽を作った訳で無く周囲の音楽に興味を持って同じ時代に生きた同志と共に刺激しあって音楽を作った訳で無用なカリスマ化、大人の鑑賞に堪えるロックが出て来たなどと矮小化するのは世界俗物野郎親父委員会の陰謀であって自分の次元にまで落とそうとするそうゆう輩にはユウ・ノウ・マイ・ネイムを投げつけてやる、まいったか。くやしかったら教科書に載せるのならこれにしたまえ。がはは。
 で、このブツは欲しいなのものですが曲は知っておりますので、こうやって自分で順番に聴いていきますと、しかしまあ骨のあるバンドだったな。これ聴いて癒される人なんぞいないんじゃないかとちゅうくらいエナジーの塊。シングルB面にはそのバンドの真実があると言われますがやりたいことがありすぎてこぼれ落ちてこっちも名曲だらけやんけ。
B面大賞は「レイン」に決定。
やっちゃった大賞は「オールド・ブラウン・シュー」に決定。
MVPは「ユ・ノウ・マイ・ネーム」に決定。ザッパの曲だよって言っても3人くらいは信じるであらう。
新人賞は「プリーズ・プリーズ・ミー」。
沢村賞は「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」じゃ。
真ん中のレインのとこからがらっと音の表情が変わるのに注目。チェリー・ボーイ卒業か。
それにしてもなんで最後のロング・アンド・ワインディング・ロードは入ってないのだろう。不思議だ。フォー・ユー・ブルーで〆たら痛快だったかも。
ビートルズのシングルを全部集めちゃろうと中学の時決意して挑戦したことあり。むろん途中で挫折。コレクターの道を断ってくれたのも彼らだったのだなあ。
(マ)
/お勧め!/100点

BOB SEGER/奔馬の如く(AGAINST THE WIND)
・・・アメリカ放浪ロック
*解決しそうで解決しない表題曲は年を取った今だからこそ泣けます。(マ)/お勧め!/92点

BOB SEGER/Night Moves
cover・・・アメリカ放浪ロック 曲目等詳細
*エース・フレーリーの正体はリオン・ラッセルちゅう説がありましたが、ならロブ・ゾンビはボブ・シーガーか。何か似てる。はともかく76年のアメリカは長いこと苦労に苦労して来たバンド、ミュージシャンが次々と時を同じくして成功を収めた時。70年代型音を絞り込みロックを皆が一斉に会得したからでありましょうか。ベトナム戦争後の沈滞空気をそれでも頑張って突破してる姿勢に皆が共感したからでありましょうか。スティーブ・ミラー、フリートウッドマック、ピーター・フランプトン、ジェファーソン・スターシップ、REOスピードワゴンらと並んでその成功を手にしたのがこのボブ・シーガー氏であります。この人、ミシガン州のデトロイトの隣町ディアボーン出身、45年生まれで最初にプロで音楽始めたのが61年、何と16歳だよ。音楽激戦区デトロイトで数々のバンドを渡り歩いた後ようやくの第一の成功は69年、24歳、自らのバンド、ボブ・シーガー・システムでランブリン・ギャンブリン・ギャンブリング・マンちゅう曲で中ヒットとなったのだ。がしかしそのまま大スターになれるほど世の中甘く無し理由はわからぬが音楽業界の闇を見たのかそこで一旦ドンバ稼業をやめ大学に入学するとゆう。でしたのは良いけどすぐにむくむくやりたくなってすぐ復帰、俺にはやっぱ忘れられぬと。中ヒットを持つキャリアそして元来の実力者ですからレコードは出せる。がことごとくセールス的に失敗、それでもまた作るって繰り返しで70年代前半を悶えながら通過、ようやく成功の足がかりが出来たのがかっちりしたツアーバンドのシルバー・ブレット・バンドを結成してマッシュルシュールズの猛者たちを助っ人に作った75年のビューティフル・ルーザーから。続けて出した地元ライブを収録のライブ・ブレットでさらにブレークの兆し。この辺はキッスのケースと似てる。そして満を持して登場の作品がこのナイト・ムーブスです。どこか自伝的内容があるこのアルバム。製作陣はやっぱりブレット・バンドとマッスルショールズ隊。一番の助っ人はピート・カー氏。ロッド・スチュワートの渡米後の一連のヒットであの印象的なソロを弾いていたギター担いで一本どっこの渡りギタさんです。ボブちゃんと語り合うかのごとくのギタープレイ。ほれぼれ。主人公のシーガーさんは掴んだ曲作り、そしてもはや揺るがない自信のヴォーカルで絶好調。特にこれで本格ブレークのシングル「ナイト・ムーブス」。夜の大捜査線の空気。音楽の神様光臨で一つも二つも抜け出した存在感があるのだ。他のアップの曲にしてももう腰が座ってるからしてシャウトにしても長帳場ツアーを切り抜ける腹八分目唱法。頼りがいあるぜよ。飛ばして落としてのアップ、スロー交互の名曲を並べてこれで駄目ならどうするの名盤となりました。本邦ではジャケ見た目のむさーいイメージ先に立ちそりゃもうまったく駄目だったんすがこれで本国では生活のど真ん中で生きている音楽として絶大なる支持を得て、ほんと忘れじのロックンロール。止めないで良かったねえ。つうか止められないのだな音楽ってやつは。やらざるを得なくってやるからには聴いて欲しい。つくづくそれを感じるアルバムです。(マ)/お勧め!/100点 グッヅ

B・T・O/BESTものならなんでもばか
・・・ばかロック殿堂
*実は「HEY YOU」が一番ばかだったりします。自殺しそうな人に聞かせたい。100%やめます。(マ
/お勧め!/
95点
*元、ゲス・フーの人です。見かけに似合わずポップでお気楽です。人生、悩んでばかりいては、いけませんね!
(み
/お勧め!/95点

B・T・O/驚異のロックン・ロール・マシーンばか
cover・・・ばかロック殿堂 曲目等詳細
*我がサイトの誇る代表バンド、バックマン・ターナー・オーバードライブ(BTO)の代表作登場です。遅いですが[(^o^)]。1973年4月にデビューであります。5月に1stアルバムであります。ついで全米ツアーであります。同年12月に2nd出します。そして8月にこのアルバム発表。凄いスケジュール!。勢いのみかぁ。しかもその間、人気は上がりっぱなし。この時代人々がいかにこうゆう音を求めていたかわかろうってもの。で、音ですが、これぞハードロックってものであります。ブラック・サバス、アリス・クーパーの後を見事にうけついでばか倍増させたちゅう。メンバー中、ギタリストのブレア・ソーントンさんの曲のみオールマン・ブラザースしてるおまけも有り。とにかく理屈を言おうものなら首絞められる楽しい音楽で、キッス登場前のアメリカのロック野郎は音楽をさあ聴こうとする時にはまずこれをかけたのではないかと。気楽だしー。収録曲の中ではなんつーても「ハイウエイをぶっとばせ」と「恋のめまひ」の2曲のシングルが強力であります。人生に疲れた時はゆんける服用と同時にぜひこれを。効能あらたかなのだ。

最後にLPの解説の中からこの言葉を
「2台のギターがパワフルにうなり、体中に響くようなヘヴィなリズムが聴く者の全てをコントロールしてしまう。」
ははは、それほどでもない。

しかしキッスに似てます。多分お手本にしたんだろうなあ。(マ


V2
なんつっても、壊れません。
なんつっても、ナット・フラジャイル。
ロック・ハード界のみならずロック山の大岩にガリガリとその名を刻み込まれる楽団、BTO、略して
バックマン・ターナー・オーバードライブが1974年5月、3作目として世に出した名品が、この

ナット・フラジャイル
〜驚異のロックン・ロール・マシーン

イエスの「フラジャイル」が出て、2年半後に叩き付けた挑戦状だ。
ジャケの歯車テンコ盛り木箱をマジで送り付けた・・てたら面白いなあ。
燃えないゴミで出しても持って行ってくれないので大いに困ります。
あ、そうでもないか。スクラップ高騰の昨今、電炉製鉄に持って行ったら高値で買ってくれる。
なんてね。
えー、通常は、他のバンドは他のバンド、他のアルバムはその時はその時だと思い、
比べようが無いんで比較してどーのこーのしまへんけど、この場合、ご本人達が突っ込んで貰いたそうなので突っ込みます。

その名の通り、イエスと180度違うぜ。覚悟しろ。
間違ってイエスのファンは買わないように。耳が切れます。
どんな風に違うかと言うと、イエスは白鳳で、BTOは高見盛です。
イエスは王子様で、BTOはx方ピーです。
イエスは芝で、BTOはダートです。
しかしほぼ同じ楽器を使って、やってっるつうのが思えばおかしいなあ。

ロックの度量の広さはそりゃも果てし無い。

滅茶苦茶売れました。
カナダ出身のこのおっさんたち、前作でブレークしましてその売上げはライナーによりますと1.000.000枚以上。
すげー。桁数えちゃったよ。
この盤はそれ以上です。全米アルバム・チャート・ナンバー1獲得。これまた1位を含むヒット・シングル2枚。
それなのに・・・
イエスの「こわれもの」はそりゃもう超豪華な装丁でした。Wジャケに、美しき絵本付。日本盤ライナーもびっしり。
こちらと言えば、シングル・ジャケに・・ま、それはいいとして、
日本盤ライナーは中途半端な長方形の小さなのがペロっと一枚。しかも裏は白紙。
おっさん顔がその原因のすべてだぜ。
おっさん顔は辛いなあ。

豚もおだてりゃ気に登る、勢いついたおっさんのパワーはウコンの力10本飲んだくらい恐ろしいもんです。
筋肉モリモリの焼肉ハード・ロックテンコ盛り。しかも一緒にナムルとか喰えるから健康にいいよ。
意味不明の説明だ。
どゆうことかとゆうと、歌は、ふんふん言って唄いますCFターナー氏と情け無ーいチャーミン声のランディ・バックマン氏の二本立。
それぞれ同じハード・ロックでもミソダレと醤油ダレくらい違う。
歌詞だって抱腹絶倒さ。

1.ナット・フラジャイル
・・・よいとまけなリフの10tトラック・リフに乗せて唄われるは、


来いや、大陸横断して来い
生き残って来られること望んでるぞ
お前さんは俺たちが音楽やってるかって訊いたな
おう、俺思うに、別格なのやってるぜよ
俺たちは壊れやしねえ、お前を引き裂いてやる
その時俺たちは夜を粉々にする 目をまん丸にして見やがれ
俺たちは壊れません



壊れません宣言です。

2曲目のタイトルはーーー

”ロックは俺の人生、そしてこれは俺の歌”

はい。わかりました。



生き急いだぜ お笑い種
俺にゆっくりやってくれって頼んだって無駄
何故なら俺には失う物は何も無い
しかしあらゆる時間を俺はモノにしている
わかるだろ、俺は生まれた時からギターを手に持っていた
俺はハリウッドをものにしようとした
ハリウッドは俺様のものだ



大法螺吹きですんません。

3曲目は、言わずとしれた名曲”ハイウエイをぶっ飛ばせ!”、
そして4曲目は言わずと知れた大ヒット曲”恋のめまい”。
豪華です。うほほーいって喜んで下さい。
そしてA面最後はインストルメンタル、”デュアンに捧ぐ”とクレジットされてるそうすが、
どこにだ?
はともかく、まんまオールマン兄弟バンド。まさに捧ぐ。捧ぐならこれくらいしないとあかん。

B面冒頭歌、その名も”スレッジハンマー”。あおなびが活躍するガブちゃんの歌とは・・・
当然違うってば。
目をつぶればキッスかと見まごう超メリケン・ハードロックです。目をつぶりましょう。

2曲目は、「ブルー・モーニン」。モーニンは朝のモーニンじゃ無くて、「唸る」の方。
手拍子ブルース・ブギー。一発で書ける。手拍子ブルースブギー。嫌ですか?

3曲目は、「セコハン」。世界中は腐ってるから全部丸ごと無しにして俺様は生きてやる。
世界はセコハンだ、中古だ、このやろー、って内容を、実にマヌケで最高なカウベルのリズムに乗って
ハードロックさこのやろー。
カウベルはいざとゆうとき世界を救う必需品。

最後は、血管切れそうな超ハイテンションハードロックンロールです。
日々、大木を叩き切る訓練をなさってるから出来る歌。
言わばほれ、
8時だよ全員集合のコントの最後で、もうぐそぐその展開になるの覚えてるでしょ。

あれです。
どーかよろしく。



/お勧め!/
250点 試聴はここで

B・T・O/ヘッド・オンばか
cover・・・ばかロック殿堂 曲目等詳細
*時は1975年、自宅でくつろいでいましたランディ・バックマンさん。

「ああ、最高。下衆なゲス・フーから独立してヒット連発するわ。こーして発泡酒で無くエビス飲んでくつろげるわ、もー最高。」
とごろごろしてましたところ、

「えーん、えーん。」

「どうした、小バックマン。パックマンでお小遣い取られたか?金ならいくらでもあるぞ。ほれ、持ってけ、50円。」

「違うよ、パパ。
みんながお前の父ちゃんはバンドやってるけど、カナダの木こりなんだろとか、
ブタゴリラとか、3つしかコード知らないとか、
押し相撲とか、世界一イカれたイモバンドとか言っていぢめるんだ。」

「何、こんなに素敵な歌作って、ナンバー1にもなったのに、グレート・アントニオだのブッチャーだのキマラだの、関取だの言われてるのか、うーむ許さん。
ちょっと待ってろ。俺にも考えが有る。」

ランディさん、やおらメンバーを招集します。

「親方、何すか?もうたいがい働いたんだから、少し、も少しゆっくりしましょうよ。」

「何をゆう。実は、これこれしかじか、こんな風に言われとるのだぞ。お前ら知ってたか?」

「あ、それ。知ってますよ。でもいいじゃないすか。それでウケてるんだから。」

「そーはいかん。それでは小バックマンがいぢめられる。ここらで本気でトンク・ウイミン。一発かましてやるべー。」

「ういーっす。」

一大決意を持って篭ったは、カナダのRCAスタジオ。メンバー一丸となって作り上げたは

ヘッド・オン
バックマン・ターナー・オーバードライブ

1975年12月発売。

「ただいまー。」

「あ、父ちゃんお帰り。どこ行ってたの?」

「どこ行ってたも何もお仕事じゃないか。あ、そうだ、クリスマス・プレゼントだぞ。ほれ。」

「わ、ニュー・アルバムだね。おおお、父ちゃんの顔でっかい。」

「ま、かけてみろや。」

♪  ♪  ♪

「うわーーー、今度の父ちゃん、凄いや。モノが違うね。」

「そうだろ、そうだろ。わははははははは。」

そうなんです。大変身したんです。カナダの誇る大ロック・バンド、BTO。
一大転機となりましたはこのアルバム、
何しろ、上手い、演奏が。一分のスキも有りません。
名曲揃いです。いつもはシングルに力注ぎ過ぎ、あとはまー、力技で何とかなるわいてば、
そんなつもりは無くてもついうっかり。
ところがばってん。今回は違うよ。全部OK。
しかも1曲目なんか、”ホテル・カリフォルニア”だぜ。1年先にやってやったぜ。誰も気が付かないけど。
シングルだって切るならいくらでも斬りやがれ。どれでもOK。
何、1曲でいい?そりゃないよ。
ごほん、そんなんカンケーねえ。リトル・リチャード御大にもゲストで来て貰いました。
いつものワイルドな魅力だって有るぜ。文句あっか?
それに付け加え、

”ボサノバNO.1”

ぎゃはは、驚いただろ。BTOがボッサだ。スティーリー・ダンに2年は先を越してやったな。
誰も言ってくれないけど。

しかも、気がついてくれましたか、この音の良さ。
1975年だぜ。これで。繰り返す、1975年だ。4年は先を行ってやったぜ。
どうしてこないに音が良くなったかわからんけど。あはは。

これで小バックマンも学校でいぢめられることはあるめえ。

が、
アルバム・チャート最高位23位になったものの。シングルは小ヒット。
廻りを見りゃあみんな目が点になってる。
え?
もしかして、あのイモがみんな好きだったの?
そりゃないよ、セニョール。
そんじゃま、30年後にまた聴いてみてね。
びっくりするだに。

楽しんで下さいまし。
これが70’sウルトラ北米大陸大ハードロックの真髄だ。(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

B・T・O/Greatest Hits Live [King Biscuit Flower Hour]ばか
cover・・・ばかロック殿堂 曲目等詳細
*安いCD手に入れ隊隊長補佐報告、今日の激安CD。カナダ超ド級バカロックハードロック世界連盟常任理事のバックマン・ターナー・オーバードライブさんのライブ盤だ。アメリカの伝統老舗ロックライブ番組キング・ビスケット・アワーで放送したもの。ジャケはオリジナルのものですがあっとゆうまに半廃盤模様、でリンクはその廉価版として現在発売中のものです。バンド名もタイトルも長いけんど値段は安いぞ。只今アマゾーンさんで864円。プリンターのインクだけじゃ送料かかっちゃうんでついでに買って送料無料にするのにピッタシ(^0^)。行っちゃってください。何しろ廉価版すからジャケはペラペラ、データと言えば曲目くらいしか書いてません。おいおいせめていつの録音かくらい書けよー。とゆうことで調べますとこれは74年3月8日シカゴでのコンサート。時は正に初ヒットシングル「レット・イット・ライド」がTOP40入りするかしないかの時、元気一杯、大ブレーク直前の旬のバンドの様子が。まだこの時点で発売前の「ハイウエイをぶっ飛ばせ」も聴けちゃう、ファンにはたまらん極楽盤だ。もちろんこれで初遭遇でもいっこうに結構。凄い演奏だよ。えー、BTOのライブとゆうと今は無きBSデジタルの「ロックの要」なんかで映像見た方もおられますでしょうが、私もそうですが、ある種の覚悟をもって挑んだりして。えーと柔らかく言いますとヘタクソじゃないかと。柔らかくない。しかーしびっくりしたよ。上手いじゃないですかい。思ったより全然。元々バカテクって連中じゃないんで必要も無いんでアル・ディメオラみたいな超絶ソロとかあるわけないじゃないですかー。でもタフなツアーで鍛えたチームワーク抜群のグイノリで聴いてるうちにどんどん乗せられて頭ヘッドバッキンよ。ハードロックや。ナイスなリフ続出。そしてすっとぼけ、おまぬけな部分とどハードな部分の組合せが絶妙。だもんで全く単調にならず楽しいこと。そして掴み抜群のシングル連発で来られますから。もうたまりません。曲数は7曲。今時のCDにしては少ない少ない。まーでも多ければ良いってもんで無し。印税含めて新譜ではこれで限界かもしれん値段で出してくれてつい買ってファンになっちゃう。最高だぜ。そりゃこれだけの演奏聴いてしまったら、2枚組くらいでどかーんとフルボリューム聴きたいのは山々ですけんど。75年くらいの「ヘイ・ユー」までヒット全部おりこんだやつ出ないかな。それであの書くべきか書かぬべきか。えい、書いちゃえ。最後の一番の大ヒット曲「恋のめまい」ですが、これは実は擬似ライブ。しかも誰が歌ってんだ別人28号、ランディさんじゃ無い。この曲激難なんでもしかしたら今まで一回もうまく演奏されたこと無かったりして(^0^)。すんません恥ずかしいからギャラ入りませんから再録させて下さいって頼み込んだ模様。ある意味嬉しいお宝かもしれませぬ。それにしてもこの世のものとは思えない煽り方テンションでお送りするこのBTOのライブ。70’sロックの眩しい光りが満ち満ちみっちゃんxxこして。音が残ってたことに大感謝、ほんまええバンドでっせ。大好きがまたまた大好きになってしまいました。ベスト盤の次はこれだ。(山/お勧め!/150点

BLUE OYSTER CULT/ベスト・オブ・ブルー・オイスター・カルトばか
cover・・・ばかロック
*「死神」とかいう題だけどグループサウンズだったりして大好き。
「ゴジラ」と「バーニング・フォー・ユー」できまり。(マ
/お勧め!/92点

*名前のわりには親しみやすいんです。(み/お勧め!/92点

ブルー・オイスター・カルト/オカルト宣言

BLUE OYSTER CULT/タロットの呪いばか
cover・・・ばかロック 曲目等詳細
ようやっと我が家に来てくれたっ!
ジャケとシングル”死神”をこよなく愛するこのレコが。

ブルー・オイスター・カルトです。

謎のバンド。ベスト持ってるも、アルバム”スペクター””ライブ2枚”持ってるもどうも正体がわからん。
世ではヘヴィ・メタル元祖、オカルト大将として流布され、ゴジラだし・・・

でもそうなの?

”死神”は全然メタルじゃないし、センス抜群だけどカウベル入れちゃうし、ライブでは赤面するくらいダさい朴訥瞬間有り。
うーむこれは東海岸のグレイトフル・デッドか?それともアメリカのハウンドドッグか?
後者だったら参っちゃうなあ。
それにしてもこれを聴かねば話にならん。欲しくてたまらぬも、時期が来て棚に出て来る運命を待つ。
だってアルバム・タイトルがタイトルだし。

タロットの呪い
〜Agents of Fortune
1976年5月登場。

おおお、ジャケはWジャケだったか!
裏側あまり意味無いけどあはは。
何でも感動しちゃうわ。待ってたの32年分ですから。
そして
ずべてが氷解いたす。すっきりこん。
この訳のわからん、今までの訳のわからん感総結集みたいな盤で。

このバンドは、ニューヨークのロック・バンドだったのだ。

無茶当たり前な帰結だ。
どう見ても人の良い、きっと友達になってくれたら凄く良くしてくれそうな方々で。
だからこそ皆が慕い、彼の地のごった煮音楽の終着駅になったに違いありません。
1曲目はモロ・・・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。
NYのロックバンドつうたらVUだもん。何がおかしいかの。
「死神」の突然の登場は、まだ謎だけど。きっとゴジラと一緒にグループサウンズも好きだったから。
NYの女王、パティ・スミス嬢もゲストで出て来ます。ちょっと居心地悪そうに。
屈託無い歌でですから。「ノー・モア・ホーセズ、ノー・モア・ホーセズ」って唄わされてるよ。
いたづら好き意地悪なおっさんたちに。
ヘヴィメタ元祖のイメージにぴったしな”E.T.I”も有り。
B面冒頭の日本でシングルA面になりました”罪深い恋”は、そりゃ日本でA面になるのは当然です。
イントロが流れると


どぼしてどぼしてえ、ぼくたちーはあ


ユーミンさんのあの叫んでる歌を唄ってしまいます。あ、そりゃだいぶあとか?きっとタロットで予言したのだな。

そして最大の発見!
全編にわたって鳴り響くギタアの旋律。
16分音符連発、鯉の滝登りの如く駆け上がるこの感じは・・・・

テレヴィジョンだーーー!!
1stにおいて特に活躍する、リチャード・ロイド君の流麗なあのスタイル。
どこからあんな聴いたことの無いのが出て来たのかなあとかねがね思ってました。
ニューヨーク・スタイルだったのだ。
BOCが元祖かどーかは断定しかねますが、

”では、貴方のバンドをNYスタイル・ギターの元祖と認定してよろしいですね?”

”うーん、よくわからないけどいいんじゃない。”

テレヴィジョン2枚目のあの月夜の哀愁も匂います。

彼の地のパンク登場は、突然のものでは無く、続いて出るべくして出たのだ。
目から鱗がまた一つ。
で、
まだまだ・・・・
それだけじゃないだろう。
そう思わせる奥の深さ有り。
天然で気のいいおっさんたちのこのいかにもぐずぐずな大傑作盤、その完結してないとこが大好きです。

洋楽たるもの、海の向こうのものですから、事情がわからんのは当たり前で、それじゃ困るから何となくええいっってタタキ文句売り文句決めて
失敗し、
それも無理からぬことで、当地でもコロンビア・レコードは、アメリカ版ブラック・サバスで売り出そうとして失敗す。
何より自分たちでも自分たちのことをわからんまま、その時やるべきことをやってただけの節も有るし。
サンディー・バールマン氏とゆう方針決定者且つ作詞担当がいたのにも関わらず。

どんなに怖い歌詞を作ってやらせても稲川淳二さん化してしまってます。
おそらく
だからこそ現地ではえらく人気あるんだろな。(山
/お勧め!/250点 試聴はここで

BLUE OYSTER CULT/Spectresばか
cover・・・ばかロック 曲目等詳細
*生粋のニュー・ヨーク・バンドてやんでえNYっ子でぇブルー・オイスター・カルト、1977年作
スペクターズ
007ジェイムス・ボンドの悪の組織だスペクター、デーブでも可。ヘヴィ・メタルの元祖と呼ばれていたぞ1967年の結成以来9年の時を経て、前作「タロットの呪い」からのシングル・カット「死神」が最高位12位だぜ。ブレーク!さあ大スターへの道一直線だあとなる次のアルバムでやらかしたのが
ゴジラっ
台無しJr。です。だって好きなんだもん。まじメンバーは東宝怪獣映画の大ファンらしい。ミュージック・ライフの東郷かおる子編集長、ライブ取材インタビュー時に全然知らないタイトル連発されて「日本人があの名作知らないのかー」って赤っ恥掻いた模様を自らLPライナーで告白されてます。
おじさんたち、握手。お友達だ。
BOCつうたらゴジラ、我が日本人にとってあると無いとじゃ大違いになってしもた。ロックなんか聞かんぞえって特撮ファンもBOCは特別。
ええじゃないかー。
多分おじさんたちも喜んでいるよ。

ものすごーいオッカナイ顔と轟音と共に
ヤツは高圧電流のワイアを引きちぎる

地下鉄の救い無き人々
虚ろな眼の叫び ヤツが彼らを見下ろす

ヤツはバスを一掴み 背後にポンと投げ
街のど真ん中に向かってビルを崩壊させながら突き進む

おーノー ヤツは行かねばならぬ
行け行け ゴジラ
おーノー 東京でござる
ゴーゴー ゴジラ いえー

「臨時ニュースを申し上げます!
りんじーニュスをもーしあげまあす!
ゴッジラが銀座方面に向かっています!
大至急避難してください!
大至急避難してください!」

おーノー ヤツは行かねばならぬ
行け行け ゴジラ
おーノー 東京でござる
ゴーゴー ゴジラ いえー

歴史は繰り返す繰り返す
自然が人類の愚かさに鉄槌を下すのだ
歴史は繰り返す繰り返す
自然が人類の愚かさに鉄槌を下すのだ
歴史は繰り返す繰り返す
自然が人類の愚かさに鉄槌を下すのだ
ゴッジラ!

拍手!ようこそBOC、バカロック入り。大真面目にこれだけやってくれたロッカーはおじさんたちだけ。
で、見事シングルで大コケしまして。何でだと思っているBOCさんたち。
70’sならではです。まだまだ何をどうしてヒット出るかさっぱしわからなかった頃。特にアメリカは広いすから。長いPOPSの歴史の中でレコード会社も狙ってヒット出そうとしたこと数知れず。しかしコケた事例も数知れず。結局力のあるバンドに任せて後は天に任せるのみが許されておりました。特にこの時期はジャンルでも音の風景でも言葉に言いがたき曲が続々とヒット。つまるところ音楽だわ。
それは今でも変わらんと思うけど。プロモーションの言いなりになると、どんどんつまらなくなるよ。音楽に限らず何でも。
さて
ブルー・オイスター・カルト。立ちはだかる元祖メタルの称号。で、ヒットしたのはグループ・サウンズな「死神」。ゴジラを聴かれても、確かにハードだけんど・・・???、ちゃいまんねん。メタルじゃねえよ思います。特に「タロットの呪い」からは自ら変身を目指したからよけいに思いっきりアメリカン・バンド。例えれば東のドゥービー・ブラザースだよ。
ですから、そうゆうところが嫌な方にとってはまことに困ること請け合いで、いわゆるブリティッシュのそれと正反対の味です。
のんびりつうかあっけらかんつうか、そこがもちろん逆にいいところだから楽しみましょう。キッスだってそうじゃん。
メンバー全員最高の性格だと音の隅々からこぼれ出てます。
東のバンドだからオーツ&ホールや美味しい牡蠣鍋作れて幸せそうな顔をしているパティ・スミスさんみたいな曲だってあります。
そんなん嫌ってゆわれてもそれがいいところだから楽しみましょう。
それでもやなら、仕方が有りません。
音楽だから。
でも、ノリにのってる時ですんで、全良曲。それだけは確かだ。
旬の音はあらゆる障壁を突破すると信じてここやってます。
しかもゴジラだし。
喰われちゃうぞ(山
/お勧め!/120点 試聴はここで

ブルー・オイスター・カルト/Extraterrestrial Live
cover・・・親父ハードロック 曲目等詳細
*ちょっと前アメリカでもラウンジ・ミュージック、マーティン・デニーなんかのエキゾチック・ミュージックが小流行した時、その原因の一つに「親父はハードロックを聴け聴けってうるさい。なら親父の嫌がるBGMみたいな音楽聴いてやろう」つうのがあったらしいです。今のアメリカのFM局はジャンルによる分化が激しくってハードロック流すとこはもう一日中そればっかかけてるとゆう。そうなるとどんな刺激的な音でももうみんな同じに聴こえてきちゃってBGM化してしまうとゆう皮肉なことに。で、反抗の象徴がスーパー・マーケットで流れてるような音楽になってしまうとゆう。そんな若者達の格好の標的となりそうなのがこのブルー・オイスター・カルト。いまやアメリカ東海岸の親父ハードロックの星となってしもうた。そりゃもう人の良さそうなおじさんたちが嬉々としてハードロックを。その良いとこもダサイとこも臆面も無くやってるライブがこれです。やたらロックンロールとか叫ぶしよう。ここで入るよなあってとこでちゃんとギターソロ入るし。3曲ある有名曲、ヒット曲ではもう嬉しそうに。客の夫婦達も大喝采。連れてきた子供たちは寝てたりして(^0^)。長いし。7.の曲、ロードハウス・ブルースは親父のカリスマ、ドアーズの曲。ご丁寧にメンバーのロビー・クリューガーさんも参加、皆で歌えよーとか言ったら客席全員でニコニコ掛け合いで歌ったりして。もう微笑ましくって天国のジム・モリソンちゃんも苦笑するしかありません。でも楽しいんだよなあ。俺も。ははは。ロック好きなんで。こうなりゃコンサバでも保守的でもダサダサでも構わんって開き直るしかありません。てめえら文句言うけどこれ以上のエキサイティングな音楽作ったかコノヤロー。気合だー。ビンタ注入。それでもってヒット&有名曲だってそりゃ楽しいんです。まずはナウな曲の方。バーニン・フォーユー。思い切り日和ってみました。米乗せて〜って歌ってるし。哀愁のトゥイン・リード・ギタア。ああ、初めてのデイトの時、カーステでこれ聴いたよなあお前。聴いたわあなた。踊りましょ。ばく。そして言わずと知れたゴジーラ。現在ヤンキーズ松井のテーマ曲として使用されておると聞いております。マジでメンバー、ゴジラ好きです。ちゃんとゴジラの説明も入れての。この演奏昔見たライブフィルムとまったく同じで。ありゃ凄かった。初代ゴジラの怖い場面をこれっきゃないカットで挿入して。外人ながらよくぞやったりと大喝采いたしました。そして問題の間奏部分のセリフ「臨ー時ニュースをお伝えします。ゴージラが銀座ほーめんにやってきます。みーなさん非難してくらさい。」つうやつもキチンとやっておくれで。もう500回くらい演奏しただろうに相変わらずカタコトでナイスじゃ。これは文句無し。文句言うやつは叩きのめします。延髄切り&椰子の実割りを御見舞いするぞ。次の曲「超能力戦争のベテランさん」では未知への遭遇のトタタタターって例のフレーズをリフに巧妙に織り込んで。曲知らない人にもあああ懐かしいと既視感を与えるつう。さすがライブ営業のベテランさん、持ってき方が一味違う。そして最後は最大のヒット「死神」だー。これなら知ってるでしょと。リフが流れただけでボクも大喜び、ああ、このCD買って良かったなあとそれまでの恥ずかしい行いは水に流してしまいました。このGS風味やっぱたまらんのう。えーこのBOC、ヘヴィメタルの元祖などとずーっと呼ばれておりました。どこがーって初めて聴いた方は思うかもしれませぬがやたらハクを付けたがるのも親父の習性です。日夜激務リポビタンな毎日ですので可哀想だと思ってそうだねそうだねって言ってやってくださいまし。化石は化石でも黄金の化石ですんで。(マ)/お勧め!/95点

バッド・カンパニー/バッド・カンパニー
cover・・・ブリティッシュ・ロック 曲目等詳細
*70年代の一時期、バッド・カンパニーはそれはもうロック・ファンにとってパープルやゼップに匹敵するくらいでっかい存在でありました。何つってもフリー、モット・ザ・フープル、キング・クリムゾンのメンバーが作った掛け値なしのスーパー・バンド、もっともモットは日本ではあんまし人気が無かったのでもっぱらフリーのポール・ロジャースが作った2番目のバンドだーてなことで。バンド名もバッド・カンパニー、いやーかっこいい。レーベルもスワン・ソング、レコード盤の真ん中でのけぞる鳥人間、これがロックファンの浪漫心をくすぐらせないわきゃあない。そしてとりわけ当時のロックバンドをやってたもの、ギターを買ってミュージシャンを夢見るものにとってさらにどでかい存在、それは衝撃の1曲目キャント・ゲット・イナフだ。パッと聴いてやったあこれは簡単だとC、B♭、Fのイントロはアルペジオの王道、天国への階段、リフの王道、スモーク・オン・ザ・ウォーターとならんでコードの王道として君臨しておった。もっとも他の曲同様、続くとこでもうつまづくのだけど(^0^)。なーんも新しいことをやってないバドコ、実はものすごー新しかったと今になって思うのはこのとてつもないシンプルさではないかと。大抵のロックバンドはいやー出来ません、すげえなああのプレイ、あんな風に弾けたらなあとゆうとこで威厳を誇るもんだがこのバドコ、先のキャント〜を始めやろうと思えば誰にでも出来ます。なもんで数多の初心者ロックバンドがこれに挑戦、しかーしこれがとてつもなくヘタレな結果に。シンプルなだけに実力の差がこれまた誰にでも一目瞭然、全員一同落ち込んで、ラウンドアバウトなど仕掛け満載でよくやったなあコピーと別方向で感心してもらう方針に変えるのであったとほほ。70’s中盤になるとロックもある程度形式が出揃ったとこで出て来た地力だけで勝負のバンド、それがこのバドコだったと思います。それは意識してかしないでか。フリーでバンド維持にほとほと疲れていたポール・ロジャース、サイモン・カーク。モット時代に彼らが再結成フリーの時アメリカ・ツアーで同行してすっかり意気投合、ようやく成功したモットでヴォーカルのイアン・ハンターの資質と合わずますます自分の曲をやって貰わなくなっていったミック・ラルフス。天然優しおいちゃんボズ・バレル。でっかいのはやはりようやっと成功したモットのすべての若き野郎どもを体験したミックさんかも。良い曲を書いておれば余計なことはしないのが一番だと気付いたのか。彼のキャッチー&ポップな資質にご存知哀愁野郎のロジャースちゃんが組み合わさって、ドライヴィング・ロックにちびっと哀愁風味の極上ブリティッシュが完成。みんな涙大感激。なのは良いがここからが問題。フリーに比べるとどーも...とかあまりに素人にも出来るそのサウンドで、ふっバドコねなどとバカにされる次第で。軽いってのがバカにされる第一の原因のようですが、それはあれだボズさんのオポンチ・ベースの貢献大だぞきっと。フロントの二人の切れまくる音、ロックステディなサイモンさんのドラムの間を縫ってぽこーんとずんこずんこと絡むそのフレーズたるや、あはは、能天気です。そこが分かれ目。わたしゃそれがあるからこそ好きなんだけど。先にも書いたように問答無用のシンプルサウンドが大好きです。注釈入らない大ロックが。それが最も自然に出来たのがこの1stで、私がロックを聴きたいと思わせる全てがここにあります。ギタリストより作曲家で行きたかった上がり性のラルフスちゃんの喜びが伝わってくるよう。(マ
/お勧め!/120点

日本盤

バッド・カンパニー/ストレート・シューター
cover・・・ブリティッシュ・ロック 曲目等詳細
*バッド・カンパニーこそロックだ。この2ndのタイトル「ストレート・シューター」そのもの、直球ど真ん中撃。漠然とした混ぜ物で始まったロックが時を経て練りに練られたなれの果て、ですからロックを聴きたかったらバドコを聴こう。そのバドコの中でも1曲目グッド・ラヴィン。選りすぐりの剛速球です。ロックはリフ。強者リフで始まって、日常生活では絶対出さん声で歌唱、どこから来たんだろうこのコード進行。何気なく聴いちゃうけどこんな構成、出来やしないよ。真っ直ぐで当たり前の最高のロック曲。これを作るのに幾多の者が挑戦し砕け散って来たことか。こんなん考えて出来るはずも無く天から降って来たんだろうけどそれが振って来る人間は稀。振って来る環境も稀。ああありがたや。こんなん聴けて。2ndとは言え新しい挑戦、変わったことなどなーんにもしてません。ラルフスはんも曲が揃ったから出しましたって言ってます。グロスター州のクリアウォーターのお城でロニー・レインのモービルユニット使用して録音。2週間でわーっと作った1stに比べて成功によって出来た余裕からかじっくりマイペースで出来たそう。そのせいかさらに余裕、腹八分目の威力が感じられる気も。ロックに余裕が必要なのかいなって疑問もあるけれど、だからなれの果てなんです。腹に一旦溜めてからどわっと吐き出す技法を既に自然に身に付けておる。それは唯一の製作方針がよりストレートに余計なことせずにってとこからも。75年ですからやろうと思えば色んな手が使えるし、又やりたくなるのが普通だけどそれがパワーを薄めちゃうってのをわかっておったんだなあ。良い曲を良い演奏で。当たり前が一番難しいことに挑戦です。2曲目フィール・ライク・メイキン・ラブ。かっぱじく生ギター・イントロで静かに始まる。タメの聴いたビートはサイモン・カークさん、フリーの遺産。このままで行けば只のフォーク調で終わるところをサビで一転パワーディストーション・ギターで大ロックに。直径3000mの巨大さになってしまう。ニタリと笑ってどうだと言わんばかりの構成にほれぼれでござる。3.アンナはそのサイモンさんの単独作。びっくりって言ったら失礼ですね。正にバドコ曲。お得意のミディアム・シャッフル。素人では到底出来ないもの。こんなん出されたら採用するっきゃ無し。ロジャース氏作って言われても納得してしまうわ。薄情なストリングスも効いてます。4.シューティング・スター。2.と同様のフォーク一転大ロック作。物語です。とにかくメロディが最高。ポップスのポップで無いロックのキャッチーさに溢れてます。この掴みを指して軟弱になったちゅうのは私には訳がわからん。良い曲は良い曲じゃないのかな。題名通り聴く方も素直にやられましょう。5.プリーチャー。ミック・ラルフスさん天才!のアップ・ソング。リフです。例によってボズさんのすっとこベースでどんどこしょになってるとこもありますがいいじゃないか。断言してしもうた(^0^)。展開のとこだけロジャース氏作と見た。6.鉄火場女。バドコ流ファンクです。この曲でのクライマックスはサビでのロジャース氏のとんでも無い声。この声でこの男はで世界一の下ぶくれ顔ハードロック・シンガーになったのだ。ポコペン・パーカッションとスライド・ギターのソロでも溶けます。7.アンナ。あんなー。世界一のイチxxを持つ男を親に持った男運の悪い派手な女子のことを歌ったことで無いことは確かなサイモン・カーク氏単独作。ロック・ワルツ。これもロジャース氏単独作って言われても信じちゃうけど、ドラマーなのにメロウな曲作ります。彼よりも湿り気少でスカッと抜けてる。しかも見た目(聴いた目か)は全然違うのに凄くブルースぽく感じる。アリサ・フランクリンさんが歌ってもはまりそう。一番最後の部分のメロをわしはパクってしもうた。すまぬ。気付かなかった。染み付いてたんです。8.コ−ル・オン・ミー。いやーあんまり楽をしちゃ申し訳ないとここでロジャースちゃんの単独作が。もー弾けないじめじめしたポールワールドの魅力炸裂。はは、褒めてます。こうゆうの1曲は入ってないとバドコじゃ無し。そうゆうことでたまに猛烈に聴きたくなりませんかこの盤。で、どこに置いたっけって慌てまくる。ロック好きの心の故郷です。若い衆、これがロックってゆうもんだよ。えっへん。(マ/お勧め!/120点

BAD COMPANY/ラン・ウイズ・ザ・パック
cover・・・ブリティッシュ・ロック 曲目等詳細
*待望のバドコ3rd登場!1stと2ndでメロメロにやられた人間にとっては正に待ちに待ったり。ぽんぽんぽんと年に1作づつといいタイミングでやって来てくれてほんま幸せや私の中学、高校とど真ん中で僕ちゃんはい、バドコ世代です。勝手なすげー期待にも関わらず聴いたらやっぱり最高。ますます夢中になるの巻。そしたら巷ではやれフリーと比べてすっぺたこっぺた、地味だなんだと形勢何やら不利。何だそりゃジャケの印象で言ってるだろプレスの連中。すげえんだぞこれ。聴いて大いに感動出来た人間はどんな音楽でもある意味その盤から選ばれた民でありますので大いに誇りに思ってもよかろうかと。悪口言うような人は不幸な人と思いさようならしていただきこちらは思い切り夢中になるのだ。1、2枚目で大成功、でっかいプレッシャーもあったろうにそれを上回る創作意欲、充実度で75年9月バンドは南仏カンヌの北グラースの町へ向かいます。スタッフは1,2作目と同じ、さらに加えて弦の魔術師ジミー・ホロウイッツ氏がタイトル曲にストリングスの魔法を。ロックの魔術師エディ・クレーマー氏が36本の指でぶばばばばとフェーダー操りイキのよい演奏を見事に舟盛りにしてくらはった。バンドは練熟の域に達してます。哀愁の男ポール・ロジャース。ほって置けばひたすら哀愁の森の奥深く蒔き割りしてしまいますところ、街のロックンロール・ポップ兄ちゃん、しかも恥ずかしがりやさん、ミック・ラルフスちゃんがポールちゃん一緒に遊ぼうよと連れ出してくれます。行きつけのハンバーガー・ショップにはいつもニコニコ、優しいけれどいざベースを持つとひょうきんな親父ボズさんが待っていてくれて、奥の厨房ではいつも裸のサイモンさんが大きな包丁でマンガの肉をミンチにしてる。あー美味いあー美味い、やっぱ君たちと遊んで良かったと3年間、息もぴったし芸風も見事に混ざってどうですカンカンカンカンと小気味良くなるピアノの調べにのってのタイトル・チューン。スリルと軽快、哀愁と三拍子揃ったこれがバドコだこれがやりたかったのだ。その前にハードロックとファンクは相性のいい夫婦、仲良くしなければ何としょうの1.重量級、音楽と共に生きなさい、はい息ますにやられなければ。ここでのポコポン・ベースにうげーとなってしまった方はここで退散、お引取り願って。そりゃもう70’sのバンドは揃いも揃ってアクの塊、欠点は長所、長所は欠点ですから、好きなら好き、嫌いなら嫌いでどうぞ。ボズさんには思い切りやって貰いましょう。2.のシンプル・マンに注目。この哀愁ど真ん中夜明けの刑事曲。そりゃもうポールさん作と思いきやこれがラルフス兄さん作。最早同化してる。私の気持ちわかってくれて嬉しいようとポールさん号泣。3.ハニー・チャイルド。4人合作のこれがバドコ・ロックンロール。正にグルーヴィン。スリルに継ぐスリル。ビタっとはまるギター・リフ、ギター・ソロに感涙。4.ははい、ぶっ飛ばした後ですからポールさん思い切って哀愁して下さい。みんな揺れて聴きますから。そして頂点のタイトル曲。8ビート。後ノリ。ああ、歌いたい。無理だ。言葉のコロコロ転がる様に喜ぼう。6.悪い仲間達のリラックスがすっかり乗り移ったロジャース氏の鼻歌ナンバー。朝靄の中で毛深い男が散歩している情景が見えます。7.ヤング・ブラッドは余裕のなせる御技か。コースターズのヒット・チューンのカバー。わーバドコがこんなことをと皆も喜んで最高位20位まで上がるヒットに。バンドもみんな楽しそう。あの声はボズさんか、やっと声出してくれたよーと感動いたしました。歌ってくれ。頼む。8.はロジャース氏節。転じて9.はラルフス節。そりゃもうロック。モット時代を愛してる人間はもうたまらん。この疾走感の中でトサカに来ながら歌うポール氏。これがロックのヴォーカルとゆうもにょだよ。くにゃくにゃになっちゃうわ。抜群の音のドラム、ぷぷぷぷぱぽぷのベースだって。最後はロジャースさん、炎と疾風逆風のど真ん中に立って歌います。フェイド・アウエイ。皆さんご清聴を。(山/お勧め!/120点

初心者でも聴きやすい定番ロック・バンドですがポール・ロジャースの歌は歴史に残るであろう「魂」が感じられます。1枚目も良いですよ。(み/お勧め!/95点

BAD COMPANY/Burnin' Sky
cover・・・ブリティッシュ・ロック 曲目等詳細
**バーーッド・カムパニー、1977年の4作目
「抜天炎上バーニング・スカイ」アルバムだーっ。
いえいっ若頭。ポールさん、どーだとばかりに得意そう。なんだけどよう。デビューの時はロック世界大騒ぎ、「来るスーパーグループ」「あのスワンソングの合流」と東スポの見出しを飾るも作を追うごとに何やら不穏な評判がぼつぼつ。見出しだって「ポール・ロジャースこまわりになる」とか「ラルフス、ライブ前に吐く、へにゃ」「歌えバレル氏」とか。きっかけはー、3作目からヒットのおポンチ曲「ヤングブラッド」からか。いんや2作目から既にか。
なーんでか。
これは世界陰謀結社「盤を聴かずに文句言って先生になろう連合」の仕業に違いない。ストレート・シューターもラン・ウイズ・ザ・パックも最高だったでは無いか。そりゃまキャント・ゲット・イナフやグッド・ラビン級超キャッチー目立ちますキラー曲含有率は減ったかもしれん。しかあしバドコだど。ご意見無用。そんな風評をモロともせずキチンと1年ごとに作を為す。またまたどっかん叩かれるモット叩かれたぜ、バーニン・スカイ。
ジョーダンじゃない。
銭金社長ジミー平次氏も思わず、むーーーとうなってしまったとゆう地味地味アルバムだ。原因ははっきりしておる。ミック・ラルフスさんに何故か作曲の神様が降りて来なかったよ。何つってもボクちゃん顔だから、噂を聞きつけてボクが、どスローギター・ソロ弾くからいけないのかしら。カリスマれないからかしらと悩んだのでしょうか。あの爽快且つハードドライヴィンなロックが無え。
そのかわし、ロジャース親分頑張る。12曲中何と単独名義作7曲。あんた一人で作ると全部「夜明けの刑事」じゃんつう謗り嫉みを打破すべく殻破りの挑戦数々為したぞえ。
まずはタイトル曲
バーニン・スカイ
だ。
ファンクだぞ。本来ならトースポに「バドコ新作でファンクに挑戦、これでダービー制覇よ!」と踊る見出し捜査線なんだろうがそうさせん。そうさせろ。すげーかっかっこいいじゃ。ずんざっぞーぞつ、ずんざっぞーぞつ、の念仏ベースに乗っての念仏ボーカル。
思わず、へへえと平伏しませんか。ます。

お空は燃えている 俺の魂炎上中 信じる
おめえは 俺は学び中 俺の野望の鍵となる

伴の到着待っている
囚人達は外で並んでおりました
壁に向かってジャーンプ 足をかけた
そんで俺は言っちゃる 今ここで
「好きだよ、べいべ とにもかくにも、おー、いえ」

お空は燃えている 俺の魂炎上中 信じる
おめえは 俺は学び中 俺の野望の鍵となる

荒野を突きぬけ走ります どんなデコボコでもへっちゃらだい
やつらは鉄砲でも犬でも矢でも何でも持ってやがった
俺は破滅への道を一直線 川を泳いだぞ
だがやつらは俺を捕まえた 橋の下で おーいえ

多少脈絡無いのは親分に代わってお詫びいたしやす。どうもハッピ着てハッピーなもんで。でも何となっても親分の歌声でやんす。納得して貰いやしょう。世界に名立たる祈りもんファンクでロックの大名曲だろ。
従来の夜明けファンの方々には2曲目モーニング・サンで溜飲を下げて下さい。私がポール・ロジャースです。妻はマチです。
ダウナーな岩ロックを3曲目でどうぞ「リービング・ユー・ベイビ」。俺はダーティ俺はナッシン俺はノウエアだからリービング・ユーべいべだそうです。それなら納得です。
4曲目は、夜明けもの、「水のごとし」。共作のシミズさんて誰?
意味不明の酒の席、合唱挟み。ろほほほらほほほ。ってアルバムの目玉つうくらい好きだったりして。がはは。一緒に歌える。
6は、バドコ流胸掻き毟り永遠不滅ラブなソング。べいべ炸裂。全員作となってるけんど、このサビの展開がラルフス氏だと確信。やって下さい、貴方は凄い人です。
7.は辛子たっぷし乗っけたローック!ハートビート。これなら文句あんめえ。
8.精神平和、は夜明けしてるんで親分作かと思わば、これがカークさん作。この方、ニック・ロウちゃんの盤でも泣きたいくらいいい曲提供、上半身常に裸に関わらず才能有りやで。
9.パッシング・タイム。は謎のボンゴ連打でびっくりするも、すぐに夜明けに戻って一安心。親分入浴中の時間すよ。
10.「悪過ぎ」は、もう出だしの「ガ」の一声でやられる、硬い岩盤ロック。食いの入った。これなら文句あんめえ。
11.「男は女が必要」。江戸っ子だとシツヨウと発音。思い切り力入れまくりのカーク氏の姿出て来るでしょ。汗ぷりぷり。
12.祭典の主催。最後に来て謎を提示の問題作。ファンクだで。スライ・ストーン氏の「サンキュー」想起のベース・リフ。イコライジングのボーカル。蛇がのたくるごとく。知らんでこれだけポコンと聴かされたらバドコだとにわかに信じがたし。
こいつをば、うひょーカッコイーと思うか、何じゃこりゃクソや、と思うかで左右の道の泣き別れ。
マガジンのサンキュー・カバーの暗黒に直結のアーバンだと私は思います。あー伴よ。(山
/お勧め!/210点 試聴はここで

ブルース・スプリングスティーン/アズベリー・パークからの挨拶
cover・・・あんちゃん・ミュージック 曲目等詳細
*新作発表、それに伴う旧作の紙ジャケリリースでがぜん盛り上がっておりますブルース・スプリングスティーンさん。これは今をさかのぼること28年前のデビュー作「アズベリーパークNJからの挨拶状」です。この世の中にベスト新人に相応しいアルバム大賞ってのがあったらもう進呈しちゃいたいものなのだ。初々しいザ・ワールドではちきれそう。CBSの社屋の階段を脱兎の如く駆け上がり踊り場でじゃんかじゃんかギターかき鳴らし歌をがなりまくったら採用OK、それじゃ下のスタジオで早速録音しなさいって思えるくらい出来たて熱々触ったら火傷するぜ。実際は会社とフォークロック路線かロックやりたいすで色々あったり昔のバンド仲間集めたりけっこう周到だったらしい。口は出すけど金は出さんつうこの当時のCBSの態度モロでござる。ほぼ同期のエアロスミスの1stと感触は似て元のアナログ盤の音は悪いぞ。CDになってそれはどうなったのかな。それでものし上がった者だけしっかりプッシュしてやろうつう大会社のエゴがびんびんも、それに立ち向かいやってやるつう気迫満点。そう考えるとあくまでドライなレコード会社の態度ってのはけっこう正しいのかも。最高の環境が素晴らしいレコードを生み出すとは限らん。特に新人の場合、大仰なプロダクションだと加工されて飲み込まれてしまうかもしれんし。とゆうことで聴き出すと最初からレコード盤の方から喰い付いてきます。光りで目もくらみ。高速言葉連射に追いつかないバックの音。スリリング。地面が固まる前、神様がぐるぐるかき混ぜてる地球初日のよう。男は黙って・・・じゃなくブルース兄貴は多弁です。目に入る全ての情景を余す事無く活写する人間イタコ状態。己のオピニオンも無く只只活写するのみ。それがたまらなく魅力で。メアリーも尼僧もクレイジー・ジェニーもワイルド・ビリーもヘイジー・デイヴィもキラー・ジョーも丸で目の前でクダ巻いてるみたいに見える見える。前から不思議だったのはブルースさん、ニュージャージーはアズベリーパークの出身だと聞き、それで何故これだけ驚きを持って自分の街を見ることが出来るのかと。そしたら聞くと生まれ育ちは15kくらい離れたフリーホールドって町だつうことで、18になって出て来たそうで。それならわかります。ATGの青春映画世界だきっと。中途半端な距離で大都会を見つめ憧れる気持ち。スティーリー・ダンもそうだけどそれで街が見えるんだな。はるか太平洋を隔てた島国でも貴方の目と耳をを通して見えます。こっちも何も言えず見るのみ。まとまることなんざとても出来ないでっかい曲連続のこの盤。ボスじゃないアンチャンなブルースさんの魅力爆発です。こればっかは本人も戻ることは出来ない、唯一の時間。もう一つ・・・・。一番この盤に感謝してるのはマンフレッド・マンさんかと。ブルースさんががちゃがちゃとやってくれておいてくれたおかげで光りで目もくらみ、フォー・ユー、スピリット・イン・ザ・ナイトを自分の音楽でものに出来ました。しかーしスピリット・イン・ザ・ナイトだけはどう聴いてもブルース・ヴァージョンだな。ニューヨーク一派が大好きなこの寺尾聡リフと手拍子街並闊歩ビート。たまりません。そしてラストの都会で聖者になるのはそりゃもたいへんだ。この後の展開が聴きたい。完全バージョンはあるのでしょうか。
(山
/お勧め!/200点  試聴はここで

BRUCE SPRINGSTEEN/明日なき暴走
cover・・・あんちゃん・ミュージック 曲目等詳細
*75年8月、英国ではグラム落日の後、そしてアメリカではずっと待っていた日々の中、登場しましたブルース・スプリングスティーンの3作目、明日無き暴走。とは言え火が付いたのは10月11日、シングル「明日なき暴走」が30位に50位からランクイン、TOP40局がこぞってかけ始めその存在をみんなが知ったその日でありました。かくゆう私もその初登場の時ぶッ飛んだ口、真夜中小さな音で鳴らしているラジカセの音でさえその音の塊にこれはいったい何なんだ。奔流のように流れてくるって正にこのこと。1回目は目をパチクリ、2回目はうおー、3回目にはLPを買って盤を擦り切らせる作業にせっせと従事し始めた次第であります。CBSの薄い埃の付きやすい盤が白くなりはじめた頃、テレキャスを買ってジャンカジャンカ始めて。似たような人間が世界に80万人はいたに違いないのう。とゆう訳で私にとってのブルース兄のレコードは一にも二にもこのボーン・トゥ・ラン、3,4,5が無くて8に闇に吠える街、12,13に1st,2ndでありまして後は知らん。別な人に違いない。ブルース兄本人があまりにもよく出来たこの盤の後遺症に悩んだと聞き及びますがその通りこれ作ってこっちは聴いちまったから仕方が無い堪忍しておくれ。ほんとはピアノも弾きたかった。1曲目サンダー・ロードのハーモニカと一緒に立ち上がってくる絨毯のようなピアノです。起承転結なんのその次から次へと出てくる言葉とメロディにぴったり寄り添うロイ・ビタン氏。カラカラとかき鳴らされるテレキャスに絡みつく。その夢はいまだに実現せず。そしてほんとはサックスも吹きたかった。10年後にアルトサックス買った時(金が無くてテナーは買えず)はまずこの音を出そうとした。でも出たのはかろうじてアンディ・マッケイに聴こえるか聴こえないかのチャルメラ音だけ。そのまま憧れながら動きだけはもだえながら音を出し続ける。テレキャスの方は引退し、違うギターで違う音を出そうとしてたけどいつも思っていたのはこのカラカラ音です。兄の「ボブ・ディランのように歌詞を書きフィル・スペクターのようなサウンドを作りロイ・オービソンのように歌う」夢はここでかないました。聞くところによりますとジェフ・バリー氏にスペクター・セッションの様子を聞き出しそれを元に悶え苦しんで作った音とゆうこと。決まった。ばっちり。実を結ぶとはこのことかと思います。1,2作目で探して探してここでも探して最後に出てきたこの音の最果てはサンダーロード、バックストリート、ジャングルランドそして「ボーン・トゥ・ラン」で明日無き暴走そのままで。兄にとっては出来た時が始まりになってしまい早くも次のものを探さねばならかったけど、すまん、私はずっとこれ聴いてます。エンドレスで。最初に出会った時のエネルギーを今でも感じて。(マ/お勧め!/250点

ブルース・スプリングスティーン/闇に吠える街
cover・・・あんちゃん・ミュージック 曲目等詳細
とにかくハマったのだ。1975年の”明日なき暴走”には。
全米TOP40で聞いて一発でヤられ、レコを無理やり買い、
ただでさえ埃が付きやすい薄い盤のソニーのLPをそれこそ擦り切れるほど聴いた。
あのサンダーロードから始まりバックストリーツ、明日なき暴走、
そしてジャングルランドで終結する見たことも無いNYの街の風景に浸って。
ガツーン。
それから3年。3年も経ってもまだガツーンいささかも消えず。
そんな時、次の便りが兄貴から届いた。

闇に吠える街
〜Darkness on the Edge of Town
ブルース・スプリングスティーン
1978年6月2日発

前哨戦のパティ・スミス姉御のビコーズ・ザ・ナイトに続いて。
正直、ジャケを見ただけで仰天。おいおい、疲れきってるじゃんか。
裏ジャケなんか、アキラなら「兄貴〜、カッコ悪いよ、兄貴〜。そんな写真、使っちゃっていいのかよー。」
って言うところだぜ。どうしたんだ兄貴。
その頃は、空白の3年間、成功の代償でマネージャーと裁判沙汰にまで揉めに揉めていたことなど知らず。
そして聴いてまたまたびっくり。
まるで変わってる。
作風が。
まともになってる。
あのどうにもこうにも溢れ出る言葉で収拾が付きようも無く、どうせ収拾が付かないならええいとことんまで付き合うぜ、
とピアノのロイ・ビタン氏がびったしバイクの後ろで抱き付き、その頭の上にクラレンスおっさんが乗って排気ガス吐き出すサックスを撒き散らしたあの音が。
まともに。
1番が有って2番が有ってコーラスリフレインが有って、ギターソロで、またコーラス。
ポップソングの定番。

で、それがすげえ良い曲ばっかで、その形式、俺はずっと好きだったから喜んだよ。
でもあの、明日なき暴走みたいに擦り切れるほど聴かなかった。
このあと兄貴とはほとんど決別した。

♪アーメリカ生まれさ、俺は♪

なんかほとんど他人事。

何でだろう?
変わったからだ。やっぱ。
あの不恰好で、しかし誰にも真似出来ない音楽から、マトモですぐに真似される親分になっちまったから。
3年の月日は長し。
その間、パンクなんてーもんも出て来た。グラハム・パーカーなんて挑戦状も叩きつけられた。
ドクター・フィールグッドもフィールグッドだった。
おそらくじりじりしながらそれを聴き、ハマっちゃったんだろうと思う。
で、ギターソロは全部自分で弾いたのだ。上手いの下手の知ったことじゃなく。
喜んだぞ。
無茶苦茶。その音に。
ボズ・スキャッグス氏がブレークしたあといきなし自分で弾き出した時と同じくガツーン。
だが、
それからは兄貴は親分になって弾かなくなったんだろ。
また元気になったからか?
何に元気になったんだろう?

今、ようやく冒頭の歌を、自分で訳解釈して何かがわかるだろうか?

今夜、灯が消える
ハートランドでの揉め事
真正面からの激突
俺の根性へ一撃だ、マン
俺は十字砲火を浴びた
何だかわからねえうちに

だが確かなことが一つだけある、ガール
俺は気になんかしちゃいねえ
相も変らぬことで、事はお仕舞い
俺は気にしないぞ
正に渦中にいても
ハニー、俺はハートが欲しい
俺はソウルが欲しい
俺はコントロールしたい
たった今
アンタは俺の言うことを聞いたほうがいいベビ
夢について話せよ
現実のことにしようとしろ
アンタは夜に目覚める
あまりにもマジな現実への恐怖と共に
正に来るわきゃねえ瞬間を待ちながらテメエの人生を無駄にしてるんだ
そうだ、アンタの時間を待つことで無駄になんかするんじゃない

バッドランド
アンタはそこで毎日過ごさねばならない
ぶっ壊れたハートを放っておく
払わなにゃならん代償を払って
俺たちはやり続ける、そいつが叩き込まれるまで
そしたらこのバッドランドは俺たちをまともに扱ってくれ始めるぜ

畑で働く
背中が日焼けで真っ赤になるまで
車の下にもぐりこんで働く
アンタが現実を理解するまで
ベビ、俺は自分の現実を知ったよ
たった今、マジでありありとな
アンタはそれをそのまんま受け止めるほうがいい、ダーリン
貧乏人は金持ちになりたがる
金持ちは王になりたがる
で、王と言えば満足なんかしちゃいねえ
ヤツがありとあらゆるものを支配する時まで
俺は出かけたい、今夜
俺は俺が獲ったものを知りたいんだ

ああ、俺は愛を信じてるよ、アンタが俺にくれた愛を
俺は仁義を信じてる、俺を救ってくれた誠を
俺は希望を信じている
そして俺はそいつを祈る いつの日か
そいつはここから俺を引き上げてくれるかもしれねえからな

バッドランド
アンタはそこで毎日過ごさねばならない
ぶっ壊れたハートを放っておく
払わなにゃならん代償を払って
俺たちはやり続ける、そいつが叩き込まれるまで
そしたらこのバッドランドは俺たちをまともに扱ってくれ始めるぜ

おうおうおうおう

ギタア

サックス

うーうーうーうーーーうんうー
うーうーんうーーうーー

思いを持つ連中のために
思いは深く内側にある思い
それは悪いことであるわきゃねえ
喜びのためにアンタは生きてるんだ
俺は一つでも顔が見たい
俺を見透かさない顔を
俺は一つでも居場所を見つけたい
俺はこのクソッタレな土地にツバを吐きたい

バッドランド
アンタはそこで毎日過ごさねばならない
ぶっ壊れたハートを放っておく
払わなにゃならん代償を払って
俺たちはやり続ける、そいつが叩き込まれるまで
そしたらこのバッドランドは俺たちをまともに扱ってくれ始めるぜ

うおうおうおうお

バッドランド
うおうおうおうお

バッドランド
うおうおうおうお

バッドランド
うおうおうおうお

バッドランド
うおうおうおうお

うもー。いい歌だぞ。そのとおしだ。
が。
んが。
やっぱり変わった。
あのいいんだか悪いんだかわからないで街の風景を見たまんまマシンガン描写していたNYイタコが、
自分の気持ちを吐き出してる。

そいつはいいことに決まってる。
決まってるじゃんか。
しかし結局、これを聴いて、自分はこのアルバムの裏ジャケの兄さんの顔の表情みたいになってしもた。

そんな勝手な理不尽な。
と責められようとも、仕方がない。

パーカー氏やコステロ氏、バズコックスやイアン・デューリー親父と仲良くしちゃったのです。

それでも大好きなのだ、このアルバムの歌たち。
こうゆうのを愛憎相持つとゆうのだな。
(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

ブルース・スプリングスティーン/ザ・リバー
cover

ブルース・スプリングスティーン/青春の叫び
cover・・・あんちゃん・ミュージック
*前作に引き続きまとまりなんてくそくらえ。でも親分になってからより数倍好きです。(マ/お勧め!/94点

BUZZCOCKS/シングルズ・ゴーイング・ステディ
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
*70年代の真ん中頃ピストルズのライブを見て燃えに燃えた英国はマンチェスターの若き野郎どもが結成したのがこのバズコックス。そしてこれは突っ走った歴史のシングル列伝アルバムでございます。メジャー・デヴューしたは良いけれどヴォーカルのハワード・デヴォート君が脱退、マガジンを作ってしまいおったのでギターのピート・シェリー氏が歌を歌うことに。最初の頃こそもろパンク熱血路線でがなってますがすぐに資質通りのへにゃメロディ路線を爆進しております。バズコックスの魅力はもう偉大なるワン・パターン、ドラムはこうでなきゃいけないし、ベースもこうでなきゃいけないし、ギターもこうでなきゃいかん。その中で曲のタイトルとは裏腹のねじれきった青春悶々正直こんなんですちゅう心情を情けなく歌うありさまにまー情けないねえと言いながらもそうだよなあと頭ぶるんぶるん振るとゆう。そんなに強い人間などいるもんじゃありません。この盤には3枚のアルバムを発表した後、さすがにこんなにワンパでは世間様に申し訳無いんじゃないかととち狂ってジョイ・ディビジョンのプロデュースで有名なマーティン・ハネット氏に製作を依頼したEPよりの曲がボートラで入っております。元々おおよそ年代順に曲が入っておったのですが闇鍋状態でそれらが混入、ただ質感が明らかに違いますので一目瞭然で。何はともあれ何かを発見して一挙に吐き出した哀愁耽溺メロディの数々是非ともご賞味を。シングルB面において質が落ちる余裕などなく全編良質でありますから。アルバムを持ってる人もここにはここの世界があるので持っていると嬉しいですよう。ここにしかない必殺「エブリバデー・ハッピ・ナウアデイズ」も入ってますし。ここまで好きだともう文章、よれよれ。ははは。(マ/お勧め!/200点

BUZZCOCKS/アナザーミュージック・イン・ナ・ディファレント・キッチン
・・・
1&only。 曲目等詳細
*70’s後半の初期パンクで一番私がはまっちゃったバンドがバズコックス。どれくらいはまっちゃったかとゆうと家庭教師のアルバイトで英語の教材に使って無理やり生徒に教え込んだ位(^0^)。ピート・シェリー主導の最初の活動期の3枚はどれも我が家で聖典となっております。その中でこの1stアルバム、一番ソリッドで豪快、聴いてると体がパルスビートでうわんうわんいって来るのだ。なんせ速いでっせ。1曲目はファースト・カーズくらいですから。速く言っとかないと何か失われそうてな感じ。パンクにあるまじき愛嬌のあるデビッド・キャラダイン似の顔でディズニーのネズミみたいな声で人懐っこいPOPな曲を超高速で連打連打してくれます。ドラムは基本的には全部同じオカズ!はは。これがちと遅くするとヒップホップビートと同じになっちまう。16ビートかよと思うとベースのぐおんぐおんピック弾きによって完全8ビートでぶっとばします。ギターはもう速いっすからパルス状にぷりぷり痙攣、これはこれ以前には無かったスタイルだよ。発明です。どれもこれも頭にこびり付いてるナイス・チューンなんすが、冒頭はまず活動初期、まだマガジンのハワード・ディヴォートがいた頃のボアダムちゅう曲のリフで開始、あっとゆうまに駆け抜けて、ファーストカーズに。僕速い車は嫌いなのだって。2.のノー・リプライではいついかなる時でもかかってしまえばノーリプライ、リプライとレコに合わせて掛け合ってしまう私病気です。4.のゲロアワオウンがまた良い曲。おうおうおうおうちゅうとこ、そしてすっとことことこのドラムロール、起承転結こう来てこう来るのギターソロとバズコックスの魅力集結だ。最後のミアンユー、あうの終わり方も見事。5.僕のラブバッテリーは君に充電して欲しいんだよーんなんてまあ恥ずかしい。ってけっこう赤裸々に思ってるけどなかなか言い出せない恥ずかしがり屋さんの世界が彼らの歌詞です。次の16もそうだけど演奏はごっつう勇者なんだけどねえ。ここでLPだとひっくり返してB面1曲目7.は名曲アイ・ドント・マインド。超ポップ、メロディがこちょこちょくすぐってくれて幸せで幸せで。どんな目にあってもわたしゃ気にしないよって決意表明。気にしちゃうから言ってるのかもしれません。これもラストが決まりに決まるのだ。次は無茶苦茶タイトなフィクションロマンス、リフ作りの名人なのもバーズコックス。そして次のオートノミイも抜群のリフ曲。このサビのリフはギターでコピイして繰り返し弾くと気持ち良いっすよう。バンドでやればなお。全員ユニゾンの快感醍醐味です。ギターソロはグループサウンズ味ながらも未来都市。10.のアイ・ニード、こいつはこの盤で一番笑えます。空耳的には「兄、兄」って歌っておる。まあ兄の歌だ。兄セックス、兄ラブ、兄キャッシュ。そしてラスト、パルスビート。後年流行のブルンディドラム風ビートですが原始ちゅうよりこれはパルス、がーががががががが。ノコギリみたいなリズムギターにからみつく中近東かなんかわからぬ祈りソロギター。もしやPILの1stを45回転で再生するとこうなるかもなんて思ったりして。まあよくも集まったバンドメムバー一人一人が欠けてはこうはならぬ完全無欠のバズ世界。この独特の味にはまるともう毎食のごはんには必ずかけて食べねば気に入らない状態になります。しかも長期に渡る疾病ですんで死むまでこれは続く恐ろしきことだわ。バズさん一行、パンク無ければ生まれなかったのですが最早パンクとは別な独立音楽で既に立ってしまいこれからまい進することとなるのだ。(マ
/お勧め!/200点 日本盤

BUZZCOCKS/Love Bites
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
*パンクど真ん中から登場してきたバズコックス。超高速1stでデビュー、それが成功、7ヶ月後にこの2nd発表と順風満帆、タイトルはラブ・バイツ、最早パンクであろうがなかろうが本人達はどうでもいいのでは無いかと想像してたらさにあらず、思いっ切り真面目にパンクしてたのでありました。つまりブームや風潮に惑わされず他人と違う自分達だけのことをやるのがリアル・パンクの精神では無いかと。それがパンク自体にも向けられてのこのぼよよ〜んとした服装、ラブソングばっかの歌、とゆう訳だったそうです。そしたらそうした姿勢が売れたことででか誤解され軟弱な連中とゆうそしりを受けることになり彼らは悩んでご乱行の数々でプレスを賑わすことになってそれが天狗になったかとまた誤解されフロントマンのピート・シェリーちゃんは謎々にはまったり抗鬱剤打つ様になったり忙しさも相まって散々な状況になっていたとはわしゃ知らんかったよ。だってこの盤自信、力強さ共に溢れたとんでもない代物だったから。音楽的にこれだこれがわしらの音楽だってのを掴んで炸裂してたからこその理解されない悩みだったのかもしれん。1stでの性急なスピードは姿を消し、腰の座ったビートといよいよ目標定まれりの男女どっちかわからん私を求めて愛の歌。胸かきむしられるような感情の吐露。トロにゃ。それをとことん無表情にあの怒涛のバズコックス・サウンドにのせて歌います。形は4ピースの只のギターバンド、それでいて出てくる音はビートルズそしてブラック憧憬のそれまでのビートバンドから完全に縁の切れた音楽。こればっかは聴いていただかなかれば。試聴してみてハナからどうも気になる、もしくはピンと来た、グッと来たこのいづれかであれば行っちゃって下さい。ハマリます。既にハマってどうしょうもなくなってしもうた人間がおります。私です。当時も浮いた存在でありました。今も浮いております。ですから古くなりようがありません。26年前とまったくおんなじ輝きを放っているバズコックス・サウンド。三枚ある盤のど真ん中。彼らの音楽でもど真ん中。ノスタルジア、エバー・フォール・イン・ラブの確実に一線を超えた名曲入りのラブ・バイツ。噛んでみてくれる人が一人でも増えて25年前の彼らを今励まそう。あんたら大した人達やで。(マ/お勧め!/200点 日本盤 グッヅ

Buzzcocks : A Different Kind of Tension
ア・ディファレント・カインド・オブ・テンション by バズコックス
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
*そっそソクラテスもプラトンもみーんな悩んで大きくなったー
と野坂師に問われたように大きくなるかどーかは別にして生きておりますと悩みばかしです。
大人は
やれ金が無い、仕事ひでえもんだ、子供が暴れる、親が暴れるでミノさん大繁盛。
「そっ、じゃうまくやってね。」でちょん。そんなー。

力士は突っ張りがうわ突っ張りで悩み
武藤は膝で悩み
松坂は突然崩れて悩み
安部首相は年金問題は人のことだから悩まないけど選挙では悩み
馬は速く走れなくて悩み
牛は食われないか悩み
豚は生姜焼きにするかピカタにするかで悩み
ピカタが無いからピカタにしよう。美味いよ。そーすソース。
ブルドッグは買収されるんじゃないかと悩み。
されるな。ソース切らしたからって会社ごと買うこたぁねえだろに。

そして子供は悩みます。
もー、どーでもいいことで悩むのは子供の特権だ。

やれ。

悩まないやつほどかわゆくないやつはいない。のいる&こいるなら「あ、そそ。それでいいんじゃない。いいいいいいいい。」で大爆笑だけんど
「戦争?やるやる。攻撃攻撃。軍艦?買う買う。撃つ撃つ。」とかじゃたまりません。

悩むのだ。

とゆうことで、悩んで悩んで悩んで悩んでいるバンドが

バズコックス
通称”暴れちんちんちず”
パンクの世でなきゃ出現不可能だったバンドです。しかして己はまるっきしパンクじゃなかった。
最初からどーんとバズコックス音楽で。
音楽自体は悩みなどこれぽっちも無いよ。
速いか速いかの違いしかないジョン・メイヤー君のづんづんたったどこどこたこどこのドラム
ぶんぶん王子のスティーブ・ガーベイ君のベース
ギター転じて嵐ノイズと化した元祖ギターの一翼、がなり兄さんスティーブ・ディグルちゃん
顔が燃えよカンフーなのに情け内パンカー世界一のピート・シェリーさん、ナヨ。
要はそれっきゃ出来なかったからそうなっただけって実もフタも無いこと言うなよそれがロックだ。
1979年発売のオリジナルメンバーにて最後のアルバムが

ア・ディファレント・カインド・オブ・テンション〜異種の緊張

堂々三部作ここに完結す。製作は手の合うこれしかない生生音を作ってくれるマーティン・ラシェント氏。
さー、軽快な足裁きで悩むぞう。

パラダイス


僕達は世界のどこにいるんだろう?
みんな偽物だ 何も本物が無い
俺思うに それはあんたがただどう感じるかによるんじゃないか
どうしてあんたは僕の時間を無駄にするの?
質問責めにして いつだって最高の時に
何故物事はそんなにもステキなんでしょう?
この場所のことを人はパラダイスって呼びます
おー、それはパラダイス

君の周りを毎日毎日見てごらん
自分なりに生きてる人々見なよ
金曜の夜には給料貰ってる
だから俺に言うな何が間違ってるとか何が正しいとか
正義ってものだけが正しいわけじゃねえんだ
でもここにて与えられたたった一つのもん パラダイスで
おー、それはパーラダイス
ええ


おお、あんまりにも悩みすぎておかしくなっちゃったよ、ピート君。逆切れ寸前也。

続けてディグルちゃんが、家で座って家で座って家で座って画面をただただ見つめると吼えたあと

ユー・セイ・ユー・ドント・ラブ・ミー

何でかわからんが突然全くヒットしなかった完璧なシングルです。



君は言う君が僕を愛してないって
そうそれはけっこう だって僕は君にぞっこんだから
で、僕は君に何かしてくれなんて望みません 君はそうしたくなから
おー君は知ってる、僕がいつだって君が僕にぞっこんだって望んでることを
で、それはそうわかるのにえらい時間がかかるそうあるべきなのに
僕は夢の中で生きていたかった マジにならないような
そしてわかろうと何とか始めている 今、君が感じているように
君は言う きみは
君は言う 君は

君は言う 君は僕を愛してないって
そうそいつはけっこう だって僕は待ってられるから
いつの日か気が変わる日が来るとも限らんし
同じ失敗を犯さないと決めたんだ この期に及んで
胸の痛みにはもううんざり 僕は思い続けてきた僕は見つけようとしてきた
僕は夢の中なんかで生きていたくない 何かリアルでマジなものが欲しい
そしてわかろうと思っている 今、君が思ってるようなことを
君は言う きみは
君は言う 君は

ギタア

君は言う きみは
君は言う 君は

君は言う 君は僕を愛してないって
そうそいつはけっこう 僕は君を愛して無い
僕はただ僕らにしてもらいたいだけ 僕ら両方ともしたいことを
だから僕はこの特別な感じを感じて それを愛って呼ぶのは間違っているだろ
その言葉はちょっとばかし引っ掛かる 何とか僕は用心して言いたいんだけど
僕は夢の中で生きる必要が無くなったんだ ついにリアルになった
そして君に望む 今 わかってくれ 僕が感じてるこの感じ
君は言う きみは
君は言う 君は
君は言う 君は僕を愛してないって
君は言う 君は僕を愛してないって
君は言う 君は僕を愛してないって
むーーーー


あんだって?も一回。ややこしいよ。
10ccの”アイム・ナット・イン・ラブ”思い出しましたか?
ぴんぽーん。同じ国の人だからなあ。ひねくれてるってゆうよりもー
これはモジモジ君です。えりゃあ恥ずかしがりやさん。
でもそんなことしてると、いつまでたっても

君は言う 君は僕を愛してないって

演奏はそうとう焦っているのにこのもどかしさ
ぞっこんになっちまって盤を粉々に砕いて喰っちゃうほど聴いたよ。

つづく・・・・・(山

/お勧め!/200点 試聴はここで

The Wailers/Catch a Fire
cover・・・
レゲ王道。 曲目等詳細
*レゲエ界においてそれはもうずば抜けて人気があると言いましたらボブ・マーリー、そしてこれは彼の世界進出第一歩アルバムです。ジャメイカ時代はリー・ペリーとゆう目が行っちゃってる狂気プロデューサーの元で暗黒してた彼らが一念発起、彼らを世界に売り出したいとたくらむアイランド・レーベル総帥クリス・ブラックウェルの口車に乗って[(^o^)]これを送り出しました。クリス氏はジャメイカで既に録音されていたトラックにこれでは暗黒度が高くていかんとフリーで有名なラビット氏、ストーンズでもしやロン・ウッドちゃんの代わりにメンバーになっておったかもしれんウエイン・パーキンス氏にオーバー・ダブ依頼、ラビット氏はきらめくシンセ、ウエイン氏は後にウエイラーズの特徴の一つとなるブルース調泣ギターを導入、デラックス・エディション後半で聴けるジャメイカ・ヴァージョンと聴き比べていただければ一目瞭然の素晴らしい仕事であります。しかしながらこれが発売直後は全然売れなかったそうでブレークしたのはエリック・クラプトン氏がアイ・ショット・ザ・シェリフを取り上げてから。うーん良いものもやっぱりきっかけからか。それとは別にしてもこのアルバムは他のアイランドの彼らのアルバムと比べても独特の光を持っておるような、ギラギラとした野心と優しさを兼ね備えた不思議な魅力盤です。なぜボブさんが飛び抜けて世界的に人気が出たのでしょうか。本場ルーツ系レゲエは隷属的立場におかれてきた自分達の事をあくまでも同胞に向かって歌っております。それを外側から勝手に聴いている我々にはどうしてもまとわりつくよそ者感、疎外感が。ボブさんのも歌詞の世界もそれに他ならないのですが彼の場合それをこちら側の人間にも聴かせようとゆう明確な意思が常にあります。弱者の連帯を共通の意識として歌ってる姿が我がことのように我々の心に入ってきたのではないかと。それが実際の社会でどれほどの力を持つかはわからんけど音楽としての力は心に入ってくることは確かだと感じるのでありますがみなさんにとって彼はいかなる存在でありましょうか。(マ/お勧め!/250点
*レゲエといえば、この人です(私事ですが)暑い夏にはレゲエを聴いて過ごしましょう。(み/お勧め!/95点
試聴はここで。

The Wailers/バーニン
cover・・・
レゲ道。 曲目等詳細
公開質問状を出したのだ。俺っちの国の各政党に。

今のところ返事が帰って来たのは、共産、自民だけ。

民主は、勝つぞ勝てるぞと浮かれているのか?
そんなクズ相手にしなくても勝てるってか?

公明はHP、見りゃわかる。ハナから意見など求めておらん。

社民は、これまたHP見ればわかる。余裕なんかまるで無し。
党首がどこぞのTVに出演するとかそんなことばっか。
クズの言うこと聞く野郎が一人もおらんか。

返事をくれた共産さん。言うだけ大将になっておらんか?

地元自民の候補者さんよ、あまりにノー天気じゃねえか?

貴方が返事をくれた直後、

”民主、製造業派遣禁止か?製造業の海外移転に拍車が。”

”三菱、熟練工並みの能力を持つ産業ロボットを開発。”

”36都道府県、最低賃金引き上げを中止。雇用確保を優先。”

”自殺者の数、最高ペースに。”

ニュースが踊る。

海外移転大いにけっこう、国際競争力をつけてお国に税金落としてくれる。
そう貴方は書いてくれたが、そんな倫理観を企業が持つかね。
BRICSでしか儲からぬ、日本ではみんな金が無くなってモノが売れぬ。
そうなったらとっとと本拠地を移転しちまうか、そうだな、中国とかに買収されちまうわな。
いづれ。
景気がいいほうが強いのがシホン主義だろ。

そんなこと言う連中ばっかがコーホ者で、誰に入れていーのか?
いっそのこと全部アウト!日本中棄権して、投票率3%の政権政党誕生させりゃあ、そんなん存在理由ねえよ。
とか思ったが、現実ありえねー。
となるとどっかに票をぶち込んで、どうこっちの生き残りに効果があるかだけ見極めるしか手が無いか。

思案中だ。

けっして諦めない。

そもそもシホン主義の国の国会議員たるもの、全員見てるのか、

映画「ハーダー・ゼイ・カム」を。

あれが持たざる国の最低の資本主義の結果の風景だ。見ろ。
自分は毟り取り側だから、あれでOKって思うか?
そうか思うのか。

バーニン
ザ・ウェラーズ

1973年10月19日勃発。2枚目のアイランド・レーベルからの世界殴りこみ盤。
社長のクリス・ブラックウェル氏は切れ者。
1枚目は、これはロックなのだと助っ人送り込み、確信の変貌でこれを成功させた。

そして皆が「ハーダー・ゼイ・カム」(あれほど赤裸々で大丈夫か?)を見た以後を踏まえ、
2枚目は現地で素を見せる。見開き中ページの風景の場所で。
ただし自身も出向きしっかり見届ける。
何が起こるかわからん。あの地では。

苦闘の末、のし上がった三人、
ボブ・マーリー氏
ピーター・トッシュ氏
バニー・ウェラー氏
三者三様の思惑有り。絡み合ってぶつかる。
しかし
成功するにはヤクの売人かミュージシャンしか思いあたらねえ国で成功したしたものには責任あり。
毟り取る側に憧れ、毟り取る側になり、毟り取ったらおしまい。
毟り取られる側だったテメエをクズと認めることになる。
御殿でも買って贅沢三昧するか。アンタにもチャンスがあるって幻想を与えるのか。
チャンスが無いヤツのほうが遥かに多いのに。
それは言わず。
現地で錦を飾り凱旋帰国。ぶっといガンジャ葉巻を吸って、「ウーロン、買って来い。」ってソファでふんぞり返るかの。

そんなことが出来る野郎どもだったら、誰もかの地では聴きゃしねえよ。
あの地でもこの地でも。

それは充分先刻ご承知、する気も無い三人だ。
そんな毟り毟られ社会をぶち壊す為にレゲする若気の至りばんばん。

そんなイントロでとく入れるなの

ゲット・アップ・スタンド・アップ



起き上がれ、立ち上がれ!
テメェの権利のために立ち上がれ!
起き上がれ、立ち上がれ!
テメェの権利のために立ち上がれ!
起き上がれ、立ち上がれ!
テメェの権利のために立ち上がれ!
起き上がれ、立ち上がれ!
戦うのを諦めるな!

説教師よ、俺に言うんじゃない
天国はこの地の下に有り

俺はアンタがわかっちゃいないってことを知ってる
命たるものの何が本当に価値あるものか

輝くものすべて金にあらず
話はすべて語られたものではけっしてない

そう、今、アンタは生まれ出る
えー
テメェの権利のために立ち上がれ!

カモン

起き上がれ、立ち上がれ!
テメェの権利のために立ち上がれ!
起き上がれ、立ち上がれ!
戦うのを諦めるな!
起き上がれ、立ち上がれ!
テメェの権利のために立ち上がれ!
起き上がれ、立ち上がれ!
戦うのを諦めるな!

大抵の連中は考える
偉大なる神は大空からやって来られると

すべてを取り去ってくれ
そして誰でもハイに感じさせてくれ

そしてもしアンタが人生たるものの何が価値あるものと知っていたら
お前はこの大地でテメェのものを探すだろう

そして今、アンタは生まれ出る
お前はテメェの権利のために立ち上がる

ジャー!

起き上がれ、立ち上がれ!
 ジャージャー
戦うのを諦めるな!
 おーふう!
起き上がれ、立ち上がれ!
 起き上がれ、立ち上がれ!
テメェの権利のために立ち上がれ!
 命はお前の権利だ!
起き上がれ、立ち上がれ!
 そう俺たちは戦いを諦めることなど出来ない!
戦うのを諦めるな!
 神よ、神よ!
起き上がれ、立ち上がれ!
 苦闘し続けるのだ!
戦うのを諦めるな!
 いえー!

俺たちはうんざりしている
テメェのクソッタレなゲームをするのに
神の名のもと、天国に死んでいくこと

俺たちは自分がいつわかるか、わかっている
全能なる神は、生きてる男だ
アンタは時に誰かを馬鹿にすることが出来る
だがアンタは常に全部の人々を馬鹿には出来ない

そして今、アンタは生まれ出る
 アンタは何をするつもりだい?
俺たちは俺たちの権利のために立ち上がる

いえーいえーいえー
おー、アンタはそのほうがよし
起き上がれ、立ち上がれ!
 朝に!
戦うのを諦めるな!
 戦うのを諦めるな!
起き上がれ、立ち上がれ!
テメェの権利のために立ち上がれ!
 諦めるな!あきらめるな!
起き上がれ、立ち上がれ!
 起き上がれ、立ち上がれ!
戦うのを諦めるな!
 起き上がれ、立ち上がれ!
起き上がれ、立ち上がれ!
戦うのを諦めるな!
 起き上がれ、立ち上がれ!
起き上がれ、立ち上がれ!
戦うのを諦めるな!
起き上がれ、立ち上がれ!
戦うのを諦めるじゃない!



それでもこれは明るい。
地獄で地獄の製作で作られるレゲより、もー全然。
穏やかで明るい。
最後の地下伝統ナイヤビンギ歌まで。

それは為せば為し得た自信と希望と、
そして安堵の所産か。

それもひと時の全員一致一致団結。

若気の至り持ち続けていられたつことは、無茶も起こる。
束の間の火花散らし合い。
燃え方がジャーの住む大空まで達した瞬間なり二度と帰らないそれは。 (山
/お勧め!/250点 試聴はここで

Bob Marley & The Wailers/Live
cover・・・
レゲ王道。 曲目等詳細
*ジャマイカ国内リーグのスタア選手ボブ・マーリーさんが英国大リーグにFA移籍して2年、5作目にして早くも世界のボブ・マーリーになったブレーク盤です。大体が私、何でもかでもカリスマにしちゃうのは「カリスマ=無条件追従=ちょびひげおやじ」を想起しちゃってうげえなんですがどうにもこうにも人を引き付ける力を持った人はおるもんでこれ聴いちゃうとこりゃしょうがないなと。それほど聴いてて否応無しに巻き込まれてしまいます。ジャメイカを出て俺の力は世界に通用するかの気持ちが歌詞をどこの人でも理解出来るメッセージに変化させ、音楽自体も初期には外部白人ミュージシャンの力を借りていたものを見事に吸収、ロック的な大見得とファンクの弾力を得てここに自信のライブとなりました。その上でのボブさん自身の魅力。好きなように歌い好きなように踊る。もうこりゃジャンル、世代、時代を超えて誰の心にも訴えかける名盤だよなあ。これ以降ジョン・レノン氏と並ぶ平和の使者として不幸にして早逝されたこともあって数多くの人に支持されるのですが、逆にその支持が音楽から離れて行った感もありどうにも無常感が。こっち側に来るための音楽の変化もジャメイカ本国のレゲエの流れと乖離しちゃって鬼っ子のようになってレゲエとゆうジャンル自体の引き上げにも思ったよりならず、レゲエ界にその後ボブ・マーリーとゆう存在が重くカセのようになったり、あまりにも突出した存在、盤のために起こるこの不幸。不幸と言っては何だけどボブさん本人にとってもこれを超えるものが作れるのかとゆうのがこれ以降のテーマに。それくらい恐るべき盤だと思います。怖いくらいの魅力盤。お勧めしちゃうと人によっては聴いた方の人生観まで変えちゃいそうでどうしましょう。一つだけ確かなのはこれがレゲエそのものとゆうよりはもうボブ・マーリーの音楽だってことだな。(マ/お勧め!/200点
日本盤

BAY CITY ROLLERS/恋のゲーム
・・・青春ポップ
*「恋のゲーム」好きです。ごめんなさい。アルバム聴いていません(マ
mcxcannさんの素晴らしい解説←クリックして下さい。

BAY CITY ROLLERS/The Best Of
cover・・・青春ポップ 曲目等詳細
*ベイ・シティ・ローラーズだ。ウッディのファンです。わたしゃ60年の生まれでして高校に入ってすぐブレークいたしました。中学時代からの友人のK君がまずはまりアルバムどんどん買ったのでこりゃ幸いとゴチにあづかりの。あまりにきゃあきゃあ人気の爆発で人には言えない恥ずかしい趣味で(^0^)。その後パンク期にまずはまったのがニック・ロウだったのももしやBCRのおかげかもしれない。タータンフォード「憧れのベイ・シティ・ローラーズ」がニック氏のお仕事だと知らずに喜んで聴いてたし。まじです。ニックさんデイブさんイアン・ゴムらはてはパブロック、そしてグラムポップが好きな人であれば気に入らない訳がありゃあしません。美味しいところをギュッと濃縮した英国POPの宝バンドなのだ。最近英国のチャートを夢中追跡するまでただボケっと聴いてた次第ですがチャートに絡めて聴くとあらまあ面白いこと。だいたいデビューが71年だったとは。この盤で言うと2曲目のキーポンダンシン。これが71年の9月に最高位9位まで上がる大ヒットしてたのね。71年と言えばプレ・グラムです。まだチャップマン・チンもおらぬ。この年に大活躍してたのがUKレコードのキンキイなシンガーソングライター、ジョナサン・キング氏。ロングミュア兄弟が大元でメンバー・チェンジ繰り返していた彼らがベル・レコードと契約した際、音楽アドバイザーしたのが彼だと聞き及んでおります。で、そのキポン・ダンシンもいかにもキングさんがやりそうなファニイ・キンキイ・エクセレント・おばかポップで、まあそのまま関わってたらあの方ですからとんでもないことになってたかもしれませんが(^0^)、手を離れたのかな、再びシーンに登場するのは3.のリメンバーで。ヴォーカルのレスリー君登場で陣容整いつつありの最高位6位まで上がる大ヒットに。74年のことです。74年と言ったらもうグラムの終焉期。グラムの最中はアホ騒ぎ大好きの男子学生ご用達のゲイリー・グリッター氏、スレイドらが大活躍、女の子はボイちゃんやマークさんスイートさんに夢中で。一段落したら正にグッドタイミンで登場、それでこのルックス、ファッション、この曲だから人気にならない訳がありません。くしくもそれでグラムに引導を渡したバンドになっちゃった訳で。恨むな諸君。歴史の必然じゃけん。音楽的にはちゃんと引き継いでます。先のグリッター親分やマッドが展開したロックンロール・リバイバルしかし現在形。人気的な面でビートルズの再来って騒がれたけど音はグラムの子供ですだ。このリメンバー、実に良い曲。こっそりニックロウに混ぜて聴いてしまおう。続いて4.のシャンガラングも当然大ヒット。74年4月に最高位2位です。惜しいもうちょっと。これなんかモロ、トライバル・ビートです。いただきましたゲイリー親分。続いて7月には最高位3位の5.サマーラブ・センセーション。これは英国人大好きなスペクターサウンドとトライバルビート。おーばおーばおーば。続いて10月にAll Of Me Loves All Of You。最高位4位。タイトルがグラム・モードです。ときて翌年75年3月についに”バイバイ・ベイビー”で1位獲得。大輪の花が咲きました。これが日本に来たのですね。ずっとこの曲がデビュー曲のような印象が。ついで7月に初のバラード・シングル、7.ギバリロラブがこれも1位、エリック君のギターうなってます。そして11月にマネーハニーが3位、年越して76年の1月第1週には全米チャートでサタデイナイトがついに1位、アメリカでもブレークと。このサタデイナイトってイギリスではカットしてないんですね。不思議だけど。アメフトの応援団みたいだからアメリカ向きってことか。後半自然に走ってく演奏が大好きで。誰だ本人たち演奏して無いって言ったのは。やってるぞ。たとえしてなくても大好きだけど。英国では次に10.Love Me Like I Love Youが4月に最高位4位。出だしだけだとバイバイベイビー歌いそうになる。ははは。次いで9月に12.あい・オンリ・ワナ・ビー・ウイズ・ユーが最高位4位。よくぞカバーしましたダスティ・スプリングフィールド63年の大ヒット。年をまたいで77年3月に最高位16位でイッツ・ア・ゲーム。ちょっとかげりが。曲は相変わらず絶好調だけど。そして7月に最後のチャート・ヒット、You Made Me Believe In Magicが最高位34位。一転16ビートの音に変化しての好曲も同時に役割終えた感を持たれてしもうた。気が付けば世は既にパンクの風が。音はともかく印象的に思いっきり逆風で。ローラーズに改名しての19.ターン・オン・ザ・レディオも素敵な曲だったけど焼け石に水で世間の風は冷たいす。70年代中盤を疾風のように駆け抜けたBCR。こんなに活躍したのにメンバーの現在は不遇だと聴いております。出来売れば今CDを買ってちゃんと彼らが潤うようになってもらいたい。こんな楽しい時間をくれたのだから。ほんとカーステで聴いてドライブすると最高なんすよ。(マ100点 日本盤

BAY CITY ROLLERS/Once Upon a Star
cover・・・青春ポップ 曲目等詳細
*当サイト、メルマガちゃぶ通本日発行分の記事「チャートでロック英国編」でバイバイ・ベイビー1位記念「噂のベイ・シティ・ローラーズ」WANTEDだー。手前味噌ですまぬ。この変形工夫楽しジャケを讃えるため、詳細ページもコリコリにしてしもうた。上にあるメンバーのお顔の上の方クリックしてみて下され。現在CDではどうなっておるかは知りませぬがアナログではこんなんなっておったのだ。きゃあ。さて2枚目にして人気絶頂えらいことになってますローラーズ旋風。人気とは裏腹にチャート上ではどうも巡り合わせが悪くてシングルは1位になれなかったもののバイ・バイ・ベイビがテリー・サバラスおじさんのイフを撃退して1位に。名実ともに時代のナンバー1となりました。どんどん人気が出て特にまーきゃわいいルックス大人気ながら精進は怠っておりません。曲作りの修行にいそしみプロデューサーを同じように自作自立を目指して頑張っていたスイートのフィル・ウエインマン氏に依頼、気合の入った一枚であります。とはゆうものの聴き心地は至ってリラックス、ゆったりとしてるとこなんざニクイぞ。何たって代表曲、これででっかくなりましたのバイ・バイ・ベイビで幕開け。今が旬、アメリカ西海岸チェルシー・レーベルのスタッフライター、ボブ・クルーさんとフォー・シーズンスのボブ・ゴーディオ氏とゆうボブ・ボブコンビ作。65年にフォー・シーズンスでヒットいたしました。これちゃぶ通で書くの忘れたよー。3連の響きがノスタルジアくすぐるプリティ・ソングだで。これはもうプロの仕事です。2.は前年度から一挙に出だしたデスコ題材のフォークナー/ウッド作。かなりのチャート好きと見た。早いっす。これが何と途中のリフがディーヴォのジョコ・ホモそっくりだとゆう。これは偶然だろうか。それともパクったのだろうか。ディーヴォは確かもうアングラ活動してたと思ったので彼らが聴いたのか。まさかなー。それとも逆か。ありえる。何か愉快。A面最後の6.キーポン・ダンシンは71年の12月に出た彼らのデビュー・シングルのセルフ・カバー。65年にアメリカのジェントリーズってバンドの曲です。初心忘れず、よりプリティなヴァージョンで。あの時はヴォーカルはレスリーさんじゃなくノビーさんだったのね(だよな)。さー、その他の注目の彼らオリジナルはとゆうと。これがまた良い曲ばっか。曲作りのキャリアいかばかりかは知りませんがこれは凄い。少なくとも大量に音楽を聴いていたことに間違いは無し。グラム・エラに大活躍のロイ・ウッド氏の音楽とも共通する極上のスイート・ポップの連続であります。ことに10.のフォークナー=ウッド作ひとりぼっちの十代。これはもう大傑作でして。まー何故にシングルカットせんかったか。謎だわ。マジで全編素敵なこの盤。同時期チャップマン=チン、シュワディワディ、ルーベッツなどにけっして勝るとも劣らず。下手な芸術家音楽買って悩むくらいならこれ買ってハッピィになりましょう。何よりも音楽で残りますローラーズは。(マ120点
日本盤 試聴はここで

BAY CITY ROLLERS/青春のアイドル
cover・・・青春ポップ 曲目等詳細
ビートルズ再発記念!
この方々しかおるまい。
あ、去年再発されてもう廃盤になっとる。
そんな無体な。
英国エジンバラの誇る70’sにハード・デイズ・サタデイ・ナイト旋風を巻き起こした

ベイ・シティ・ローラーズです。

えーっと発売順がわからん。半端なファンですまんとです。
3枚目にあたりますか、のアルバム、

青春のアイドル
〜Wouldn't You Like It?

1975年12月発。
レコード会社はベル〜アリスタ。製作は全世界の少年少女に夢を与えたフィル・ウェインマン氏。
スタッフは最高です。だがマネージメントが最悪だと後年バれ、今に至るまでその禍根をひきづってるからすぐ廃盤だよ。
メンバー大変だよ。懺悔しなさい。
しかしスタッフは最高です。
大英断。フィル氏、1曲を除いて全部メンバーのフォークナー&ウッド両君の曲で固めた。
さすがスイートを我慢強く育てた名匠!
演奏も基本は自身で演ったと思われ。だって荒っぽいもん。
当時の日本盤では嬉しいことにサタデイ・ナイトが追加されてます。

メンバー作でずらーっと固めたは、何もシングル以外、もーどーでもいいやってな訳じゃなく、
そりゃ彼らが良い歌を書いたからです。ちょっでも聴いてみれば一目瞭然だ。
今、聴き直すと嬉しい誤解もたくさん。
その荒っぽさからロックであるのはもちろん、極上のパワー・ポップであるのも当然。
さらにこりゃパブ・ロックだよ。
75年ですから、かつてのグラムPOPの匂いはさすがに消えたものの、代わりにパブ化してる。
ニック・ロウ氏が、タータン・フォードで讃えたのが、半分冗談、8割マジだったのもわかる。
こりゃ好みが同じだ。音質までスティッフ・スタジオみたいで。

えらい英国なのです。

歌詞はちょいとアレだけど・・・。クソ野郎とか歌うわけいかんもんな、そりゃ。しょうがない。
そして75年の玉手箱。
直線ポップとソウル両路線を見事に具現化して意欲満々。
ダテにあないに人気有ったわけじゃない。才能有ったからです。

大声でここで叫ぶ。

恋のシャンハイなんかもー。どうですこれ。大好き。
恋はすてき〜Love Is、なんかもー。どうですこれ。ツボ。
若さでロックン・ロール、のクラッピング・ロックンロールなんかもー。どうですこれ。グルーヴィン!
二人でいつまでも〜Wouldn't You Like It、なんかもー。どうですこれ。ブギーです。ハードブギ。
恋のフィーリング〜Here Comes That Feeling Again、なんかもー。アランさんがヴォーカルでっせ。
可哀相に日本盤じゃ帯に隠れちゃってるけど。いなきゃいけなかった兄さん。縦笛入り。
君に会いたくて〜Lovely to See You、なんかもー、ラヴィン・スプーンフルでモンキーズ。たまらん。
イーグルス・フライ、なんかもー、イーグルスです。アメリカ(バンドです)とも言える。
最後は大サーヴィスで終焉と・・・

ローラーズの最高のハーッピー・デイズをとことん噛み締められる名盤だと確信したします。
洒落とかじゃ絶対ありませぬ。マジでナイス。
それにしても
とことん売れた人気者がこんなレベルの盤、作っちゃったんじゃ、当時の同路線パブロッカーは参っただろなあ。

「わー、やめてくれ。被っちゃう!!」

その期待に答えちゃってここからまた変貌するなりよ。兄さんいなくなると共に。
それで悪くなったとはイワンが、ここでのBCR。
憧れのベイ・シティ・ローラーズだった極上旬のBCRだと思います。

触れなかった2曲のヒットは、いづれまた。
まだ完璧賛辞してなかったもんな。

(山250点  試聴はここで

BAY CITY ROLLERS/Dedication
cover・・・青春ポップ 曲目等詳細
*今日はこどもの日。
平和なリッチー家では。
「お、何か居間から音楽が流れてくるぞ。行ってみよう。」
「ウド・ワナビー♪るんるん。きゃあデレクー。」
「あ、キャンデス、何踊ってるんだ。」
「わ、あなた。いたの?」
「いたのって俺のウチだし。何だこりゃ。」
「やだあなた知らないの。ベイ・シティ・ローラーズじゃない。衣裳部屋を整理してたらLP出てきたの。」
「お前、ファンだったのか?」
「あったりまえじゃない。デレクーっ。」
「キーっ。ちょっと、ジャケ見せてみろ。お、これは、青春メロディ。レスリー(ぽっ)。いや違う。れすりー(ぽ)。」
「やだ。知ってんじゃない。じゃ一緒に聴きましょ。」
相変わらずアツアツな夫婦はほっといて
ベイ・シティ・ローラーズ、3枚目のアルバム、1976年9月発表の「青春に捧げるメロディ」であります。
極太オビにデレクが隠れてしまうつう無情な日本盤ジャケのこのアルバム、これがBCRだの絶頂期盤。
「完璧なシングル」の
「二人だけのデート」入りなのだ。
既に9曲ものUKベスト10ヒットを放ち(とはゆうても1位はめぐり合わせでバイバイベイビーとギブ・ア・リトル・ラブの2曲だけって不運な全く)、英国人気絶頂、旋風は遥か東洋ジパングにまで押し寄せて来てる昨今。次なる目標は「アメリカを制するものはアメリカを制す」のアメリカだ。敵は巨大だあなどれぬ。とベル・レコード・スタッフ総出で連日連夜の会議の末放った後半に行くほど超高速になって心鷲掴みにされちまうつう「サタデイ・ナイト」。この曲の恐ろしさはいづれまた讃えねば気が済まぬわ。で、見事全米ナンバー1獲得。
したらば、アルバムの時代、ヤンキーを屈服させねばならぬLPを製作せねばとまたもや連日連夜の会議。
よっしゃ
製作は、70’s米POPならこの方しかおらぬのジミー・イエナー氏。録音場所は、うーむ、もしやコケてしまうこともあるやもしれぬ、本国にも気を使って真ん中取ってカナダにしよ。あ、そうだ、兄やんは顔が兄やんだからクビ。クリクリ顔のイアン君に入ってもらってと。「そしたらベースがいません。」「そんなんつまみ枝豆にやらせりゃええがな。あの子器用だし。」
メンバーと言えば連日連夜「夜のヒットスタジオ」「輝け歌謡ベスト10」ら週20本のお仕事でふらふら、新しいメンバーがいつのまにか入っても気付いておりません。
「さー、てめえらカナダにいけ。カナダへの手紙。」
「わーい、レコーディングだ。休めるぞ。」
「えーと、今の時代アイドルでも曲を書けねば大馬鹿にされちゃうぞ。いつものように何曲かは作っておくように。」
「大丈夫です。それなら300曲はもう書いてます。」
「そんなにはいらん。アメリカ人の親方ジミーさんが待ってるからよくゆうことを聞く様に。」
「へーい。え?ジミーさんてあのラズベリーズの?わーい。」
トロントにあるカナダからの手紙スダジオに着いた一行。平尾マサアキ先生のお面を被ったジミー親方がニヤニヤ笑って待ってます。
「てめーらよーく聞け。俺のゆうことは絶対だ。神の言葉と思え。」
「へーい。」
「まずはこの曲を録音する。やれ。」
とばかりにアルバム1曲目となります曲を。
反則だ。ラズベリーズ、エリック・カルメン(かものはし似)作、レッツ・プリテンドではないか。
これにはエリック君たちより私がやられた。たまらん選曲。この名曲やられたらもう完全屈服でございます。
さて、ここで問題です。このアルバム中、BCRメンバーのオリジナルは何でしょう?
「カッコー鳥!」
ぶー。これはラス・バラードさんの曲。ベタ泣きメロ得意なラスおじさんにこんなファンキー曲作ってもらったってのは謎です。締め切り間際ちょちょいのちょいで作ったやつか。まさかなー。
正解は
「すてきな君」「ロックンローラー」「愛をこめたレター」の3曲。わかりません。質が高くて。他の曲、蒼々たるプロの作曲家先生の曲に混ざっていささかも引けを取らぬ。共通する味わいは・・・・・エルトン・ジョンだ。この時期当のエルトンちゃんが失いかけていたあのナイーヴ・エルトン節がこの若者達によって蘇る。その原型聴いてそれを読んだジミー親方も見事。ドラムのフィルインはナイジェル・オルソン氏風に。ギターのオブリはデイヴィー・ジョンストン氏のごとく。ラストのアルバム・タイトル曲はガイ・フレッチャー&ダグ・フレット先生の曲なれど、ポール・バックマスター氏彷彿ストリングス鳴り渡り、それは正しく青春のメロディ。
これまでもメンバー自作の曲は押しなべて素晴らしきものばかりでした。だがしかしアイドル人気の悲しさよ、無用に信用されずの悲しさよ。もしやここで全曲自作、そして、親方がガス・ダッジョン氏だったりしたら・・・この先歴史は変わっていたかもしれぬ。
それにしてもアルバムとして素晴らしいアルバムでございます。
誰なんだ「イエスタデイズ・ヒーロー」を探して歌わせたヤツは。元イージービーツのコンビ、ハリー・バンダ&ジョージ・ヤング氏の手によるこの曲、先の1月、ジョン・ポール・ヤング氏によって全米最高位42位と微妙なヒットとなったと聞く。ローラーズが丁度絶頂期頂点に至ったこの時期、ハマリ過ぎで・・・泣きながら歌ってしまうじゃないか。しかも嬌声入りで。イヂワルだなー。確実にそうなってしまう自爆ソングでこっちだって泣きながら楽しいじゃないか。
アメリカで成功、さらなる成功を目指しても、ローラーズを育て、共に成功したのは俺たちだの英国ベル・スタッフの意地が見える曲が2曲。もちろんメンバーも異論あるはずも無し。まずは
「ドント・ウォーリー・ベイビー」。
ビーチ・ボーイズといやあイングランド西海岸にあるぜよの表明。より南国にスティール・ドラム入りでヴァン・ダイク・パークスおじさんにも聴いてーって。米国民よお前らアホやのメッセージ隠されてたりして。
そしてキラーなシングル・カット「完璧なシングル」は

I Only Want to Be with You

イギリスのアリサ・フランクリンことダスティ・スプリングフィールド嬢のソロ・デビューヒット。1963年最高位4位。アメリカでも12位。最高のPOPは時代を超えるぜの証がBCRの存在。正にその証明にうってつけの曲です。
これで駄目でも悔いは残らじの覚悟ここに見たり。
くしくも同じく最高位12位となり。
アメリカ何するものぞ。世界の青春を目指すのがローラーズなのだ。
そして青春は一回、歳とともに終わっちゃう。
イエスタデイズ・ヒーローになっても、そこで時間は永遠に止まってます。(山
120点 試聴はここで

BOB DYLAN & THE BAND/偉大なる復活
cover・・・1&only。
*70年代に復活した時のライブ。ディラン・サイドもザ・バンド・サイドも最高。
ここからエネルギーを貰って今日もがんばろう。(マ
/お勧め!/100点

Bob Dylan : Bringing It All Back Home
ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム by ボブ・ディラン
・・・
1&only。
*高校の学祭ではまって弾き語りをしてしまった私。(マ/お勧め!/96点

Bob Dylan : ブロンド・オン・ブロンド
cover ・・・1&only。
*歌い方で誤解されるけどメロディアスな良い曲書くんです。(マ/お勧め!/100点
*この頃のディランの声は最高!凄く艶っぽくて張りがあって膨らみもあって!男も惚れるねー。(んどぅーる)さん/お勧め!/

Bob Dylan : 血の轍
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
*ボブ・ディランさん。ろっくす初登場かも。何たって魔人だし。いや別に嫌いって訳じゃ無くて高校生の学祭の時に弾き語ちゃった恥ずかしい過去があるくらいなんすが。とにかく大ビッグネームです。ま、大物さんだからつうてその人その人にとって偉いって限ったもんでもなく。大体クラシックロックなんてえもんは大物さんだらけ。無条件で立派と思いなさいみたいな強迫観念だらけで窮屈になっていかん。1回そんなんチャラにしないと楽しむためにはつまらなくなってしまうわ。逆にそれが嫌でわざわざ重箱の隅みたいなバンドばっか聴くのもまたあほくさいし。関係無いけど新しいものも聴かなけりゃならんってのも強迫観念だな。とにかくつまらんものはつまらん面白ければ聴けばいいと人生半分超して時間が貴重になる昨今つくづく思う次第であります。さて血のワタチ。や轍。一旦隠遁生活に入って復活したのがこの直前のザ・バンドとの共演2枚。熱狂的に迎えられパワーみなぎる演奏で健在なりわしゃディランじゃいいたしました。さて次の一手はと世界が固唾を呑んでたとこ登場したのがこれ。あらますっかりリセット、どらえもんはじめの気持ちを取り戻そう盤だ。どうだろうとてつもな有名曲は無いんだろうけどなぜ世間がこの人にこれだけ夢中になってしまうかの全ての答えがあるアルバムです。歌い方がやらしいよとか顔が気持ち悪いとか詐欺師みたいだとかもし思ってても逆らうことが出来ずはまってしまうかもしれない。内容は弾き語りとそれにそっと寄り添う演奏だけ。そのバックは73年にデュアリング・バンジョースつう今何時代?のヒットを飛ばしたエリック・ワイズバーグとデリバランスの面々。そして1,3,4,7,8は取り直しで地元ミネアポリスの無名ミュージシャン達。いずれもけっして俺が俺がではなく、俺が俺がしてないボブさんのバックを粛々として務めてます。だからまあ歌しか入ってません。そしてその歌がやばい。麻薬なんだわ。シングルでもヒットした1.のブルーにこんがらがってからまー何だろうーん、うーん、聴いてくれこのー。少なくともわたしゃ一枚聴き終わったら、えーもう終わったのもっとに今でもなってしまいます。で何歌ってんだろって歌詞見るとけっこうちんぷんかんぷんなくせにおーって(^0^)。騙されてる気もいたしますが。だとしたら嫌な悪魔だよこの人は。猪木、馬場クラスのとんでも人間であるこたあ確かだな。ベタ褒めか罵るしか手は無し。どっちにいたしますか?(マ/お勧め!/100点 日本盤 試聴はここで グッヅ

Bob Dylan : 追憶のハイウェイ61
・・・
1&only。
*「ライク・ア・ローリング・ストーン」他こりゃまた好きな曲がいっぱい。(マ/お勧め!/100点

Bob Dylan : ナッシュヴィル・スカイライン  
 ・・・1&only。
*「レイ・レディー・レイ」他こりゃまたまた好きな曲がいっぱい。(マ/お勧め!/96点

ボブ・ディラン/欲望
cover・・・1&only。
*ハリケーン、モザンビーク、コーヒーもう一杯、想い出の曲です。(マ/お勧め!/96点

ボブ・ディラン/ロイヤル・アルバート・ホール
cover・・・1&only。
*1966年油ののっているライブです。一枚目での弾き語りは多少きたじまるも、その卓越したギターと共に曲の良さを堪能出来ます。そして問題は2枚目。フォーク・シンガー、ディランが見事にロック・シンガーに変身したさまが目の当たりに。観客の「ユダ!」ちゅうヤジに「嘘付きっ」って言い返すところなんざあ正にパンク。そう言えば聴いてるとまるでボーカルがジョニー・ロットンのように聞こえて来るのです。そしてバックはあのザ・バンド。ヤジに嫌気がさしたリボン・ヘルム抜きですけど、ここでのドラマー、ミッキー・ジョーンズ(おう何て名前だあ)も正にロックンロールなストレート・ドラムでタイトで素敵なのだ。全編溢れる気迫を聴くだけでも買う価値があると思います。(マ/お勧め!/96点

ボブ・ディラン/激しい雨

BEACH BOYS/ペット・サウンズ
cover・・・アメリカの心 曲目等詳細
*夏だ!

夏と言ったらビーチ・ボーイズだ!
さー、聴こう。
あれ?夏じゃない。うーむ、困った。ビーチ・ボーイズが夏じゃ無いなんて世も末だ。

だってビーチのボーイズなんでしょ。

と、発売当時、全米の若者が困ってしまった模様。

もっと困ったのがレコード会社でコロッケを発売したら中身がハンペンだったと判明し社内騒然唖然。
そのはんぺんがいかに美味くこれまでに無いものだとは誰も口を開かなかった。
開く雰囲気じゃ無かった模様。
それいらいアンタッチャブルな存在となる。

でしょ?そうに違いない。だってあたしゃガキの頃、あんなに洋楽に夢中になっていたのにこのアルバムの曲をラジオで聴いた事無く、
雑誌で何か書かれていた記憶も無く、当然、買う気などまるで起こらなかったのだ。
ビーチ・ボーイズの認識は全米TOP40に登場した曲のみ。それは夏だった。

そしてパンクになり、ドンバなバンド人になり、28歳になった1988年の暮、何がきっかけだったか今では思い出せん。
CDで初遭遇したのだ。
まるでフランク・ザッパ師匠との遭遇と同じです。

ペット・サウンズ
1966年5月16日発。
22年後の開陳。
聴いてびつくり、オラ騙されてただ。何とゆう。
数ヵ月後には、ライブでカバーしてました。日本語化して。場内引く。

何で?

素敵じゃないか



素晴らしくないかなあ もし僕らがもっと歳を取っていたら
そのときゃこんなに長く待っている必要なんかないのに
素敵じゃないかな一緒に暮らせたら
この僕らが住んでるいわゆる世の中ってやつの中で

君はわかるさ それがうんといいものになるってことを
おやすみって言うことが出来るし、そしてそれから一緒にいることが出来る

素敵だろうなあ もし一緒に目を覚ますことが出来たら
新しい日の朝に
で、日がな一日一緒に過ごした後にも
寄り添っているんだ 夜通しずっと

一緒にいる幸せな時間 僕らが過ごしている
願っているんだ いつしたキッスも永遠のものになることを

おー、素敵じゃないかな

多分もし二人で思って、願って、望んで、祈ったら、それはきっと本当のことになる
(らんらんらどぅ)
ベイビイ、そしたら僕らに出来ないことは一つだってありゃしない
僕らは結婚出来るさ(結婚できるさ)
そしてそれから幸せになるんだ(なるんだ)

素敵じゃないか

ぱーぱぱぱ、ぱぱ、ぱぱぱー
ぱーぱぱぱ、ぱぱ、ぱぱぱー

君はわかってる 僕らがそれについて話せば話すほど
それ無しで生きることが悪いことって思えてくるって
でも、どんどん話そう

おー、素敵じゃないかな

おやすみ、僕のベイビー
よく眠るんだよ、僕のベイビー
おやすみ、僕のベイビー
よく眠るんだよ、僕のベイビー
おやすみ、僕のベイビー
よく眠るんだよ、僕のベイビー



どうゆう風に日本語化したかっつうと・・・
言えません。あはは。
バックは、4TRカセットで作成。リズムマシーンとシーケンサーで。
途中、テンポが落ちるとこで、そりゃもう悶えるほど苦労したのが偲ばれます。

結局どうやってやったのだろ?

しかし無謀だよな。若い時は。

でもそんときゃ、死ぬほど聴き、己肉体化してやったぜ。
そんでもさ、
聴くたびにわからんとこどばどば出て来たんです。
ブライアンさんの頭の中のニューロンは底無しのキチガイ。

それに付き合ったLAの名うての音楽野郎どももキチガイ。

そして
またまた月日が経ち、いつのまにか、アナログは高くてとてもとても俺ら貧乏人には買えない存在になり、
下手なこと書くと、ブログが炎上するかもしれん。

またまたアンタッチャブルなものになっちゃった。

素敵なのに。

ビーチ・ボーイズをフランス料理から、美味い鯛焼きに戻しましょう。
いかんかのう。(山
/お勧め!/200点

*ただの夏御用達のバンドじゃないぞ!超偉大だぞ!
それは聴けばわかる。だから聴いてね。感動します。(み
/お勧め!/98点 試聴はこちらで

BEACH BOYS/トゥデイ
cover ・・・アメリカの心
・・・
強力HPペット&サウンズのお部屋さん
*踊ろよ、ベイビー,元気をお出し,パンチで行こうってタイトルだけでわくわくしちゃう。(マ/お勧め!/150点

ビーチ・ボーイズ/サーフス・アップ
cover・・・アメリカの心
*ディズニー・ガール!。(マ/お勧め!/150点

ザ・ビーチ・ボーイズ/20/20

ザ・ビーチ・ボーイズ/サマー・デイズ
cover・・・アメリカの心 曲目等詳細
いよいよ夏い暑です。連日34度の世界カム。
こうなったら諦めて夏りましょう。
泳げる人は海に行き、泳げない人はひたすらうだる。
うだってるだけじゃ悔しいな。そんな時は

サマー・デイズ
ザ・ビーチ・ボーイズ

聴こう!!
世界初夏の朝、夏の昼、夏の夜を闊歩したコンセプト・アルバムさ。

レッツ・ゴー!

1.ニューヨークの娘
・・・グルーヴィンっ。朝は納豆。ニューヨーク産。よーけ粘る。まずはかき混ぜてから食して下さい。

2.アメリカの遊園地
・・・あ、はっはっはっは。遊園地はクレージー世界。楽しくってもう狂いそう。危険もいっぱい。命がけかも。楽しいことは命がけ。

3.あの娘にキッス
・・・師匠に挑戦ブライアンさん。キッスですからキッスでも御馴染みです。キッス聴いたらこのキッスに戻ってあのキッスに戻ってる。

4.ソルト・レイク・シティ
・・・ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃのオルガンが好きな人カモン。ソルト・レイク・シティてばどんなとこだろう。こんなとこなのか。
グルーヴィン都市。

5.あの娘は言わない
・・・デュークスが空から降りてきます。わー、降りて来たとXTC好きが両手を広げて喜んでる。1/3スピードアップすると
あらあら不思議ドラムス&ワイアーズになるだ。

6.ヘルプ・ミー・ロンダ
・・・・さー今週の全米1位、全英27位(わ、何故だ??)、助けてロンダ!松ノ木小唄のリズムでダンスさ。


そうあの子が僕を参らせて以来 もう僕の頭はすっからかん
夜がふけても朝が来ても僕はただベッドの中で転がってる

わお、ロンダ 君ってとってもステキ すてき
わかってるさ もうすぐでしょ
助けてロンダ
たすけて 僕のハートはもう君のことばっかなんだよ

助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
お助けロンダ え
僕のハートはもう君のことばっかなんだよ

彼女は僕の奥さんになったんだよね
で、僕は彼女の旦那になったんだよな
でも彼女は別な野郎を僕達のあいだに寄こした
で、僕らのプランはそれでばったり

あら 何て僕の目を釘付けにするの するのー
そんでその理由ならいくらでも進呈できるよ
お助けロンダ
お助け僕のハートはもう君のことばっかなんだよ

助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
お助けロンダ え
僕のハートはもう君のことばっかなんだよ

助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
お助けロンダ え
僕のハートはもう君のことばっかなんだよ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
助けロンダ
たすたすロンダ
お助けロンダ え
僕のハートはもう君のことばっかなんだよ



どうかロンダさん、助けてあげてください。
問題です。ブリッジのフレーズを使用した曲を326曲あげてください。

あ、もう昼だ。裏返そう。

1.カリフォルニア・ガールズ
・・・さー、昼飯どきのあなたに贈る最新のヒットナンバー!
ロスちゃんの大馬鹿野郎ヴァージョンでも御馴染みだねっ。
全米3位、全英26位(何故だ?)、ビーチ・ボーイズ!カリフォルニアの娘って、どーぞ。



あさーーーー
ひゃんこひゃんこひゃんこひゃんこ
ひゃんこひゃんこひゃんこひゃんこ

そう、東海岸の娘はヒップ
僕はマジでにまにま、着てるものにさ
で、南部の娘がしゃべくりながら歩いてる様ってば
僕KOされて そこにダウンしてます

中西部の農家の無s目はマジで君を最高にさせるよ
で、北部の娘のキスの仕方ってば
ボーイフレンドを夜にはぽっかぽかにさせちゃう

あの娘たち全部カリフォルニアにいたらなあ
あの娘たち全部カリフォルニアにいたらなあ
あの娘たち全部カリフォルニアの娘たちだったらなあ

西海岸にはサンシャインがあるよ
娘たちはみんなコンガリしてる
僕はニマニマ ハワイの島のフレンチ・ビキニに
砂浜の椰子の木のそばのお人形さんたち

僕はこの最高なでっかい世界のそこらじゅうにいたんだ
で、ありとあらゆる女の子を見てた
いえ、でもアメリカに戻らずにはいられない
世界で一番キュートな女の子のところに

あの娘たち全部カリフォルニアにいたらなあ
あの娘たち全部カリフォルニアにいたらなあ
あの娘たち全部カリフォルニアの娘たちだったらなあ

あの娘たち全部カリフォルニアにいたらなあ
(女のこ、女のこ、女の子、いえ、僕にんまり)
あの娘たち全部カリフォルニアにいたらなあ
(女のこ、女のこ、女の子、いえ、僕にんまり)
あの娘たち全部カリフォルニアにいたらなあ
(女のこ、女のこ、女の子、いえ、僕にんまり)
あの娘たち全部カリフォルニアにいたらなあ
(女のこ、女のこ、女の子、いえ、僕にんまり)



それはもう欲張りってもんですがな。もう、ブライアンちゃんったら。

2.ヤツを荒野に
・・・次の世界が見える見える見える見える。気が付いていないけど、ヤツが荒野に向かったら、きっと彼は見つけてしまうのです。

3.素敵な君
・・・きみは僕にはとってもすてき。もう3時超えました。太陽が赤くなってきた。時も君も素敵な君。

4.恋の夏
・・・夏は新しい恋ってことさ。なのにとっても寂しいのはそれがもう終わりそうだから。新しく始めるって、何かが終わることです。

5.僕は古い男なんで困ってます
・・・あはは、あの人のことですか?もしかして。答えは・・・聴いて下さい。

6.そして夢はまことになる
・・・すっかり陽が落ちました。静かにそのさまを見てます。
午後になって時が経つのがだんだん遅くなっていくようで、夜は早く来て欲しいけど来て欲しくない。
楽しい夏の日が終わって夜は秋になるのかも。

それにちょっと気付いちゃったこのアルバムが好きです。
同じように気付いちゃったラバーソウルと共に。(山
/お勧め!/200天 試聴はこちらで

ザ・ビーチ・ボーイズ/フレンズ
cover

ザ・ビーチ・ボーイズ/スマイリー・スマイル
cover・・・幻 曲目等詳細
*「スマイリー・スマイル(Smiley Smile)は、1967年にリリースされたザ・ビーチ・ボーイズの悪評高いアルバム。」
だとさ。ウィッキペの紹介ページ冒頭の文也。
あんまりでございます。
他にも”スマイルが完成出来なくて業を煮やしてみんなでデッチあげた。”とか、
何は無くとも江戸紫の”スマイル”。
ペット・サウンズのあと、それ以上のものを作るべく挑んだブライアン・ウイルソン氏、
さまざまな奇行、格闘、逡巡、相克のあげく、サージェント・ペパーズに打ちのめされてお手上げしたとかも聞く、
幻のスーパー・アルバム”スマイル”。
それを受けて”ホームラン”じゃなく”シングル・ヒット”を狙って出したってばのが
この

スマイリー・スマイル
1967年9月11日リリース。

買う前に聴く前にこれだけ言われちゃあ先入観ばりばりだあね。
そーか、何は無くともスマイルかと先に数多有ります海賊盤を買ってしまって1526個のヴァージョンのグッド・ヴァイブレーション聴かされて
口あんぐりーとなってしまった方々もさぞかし多いのではと想像す。

21世紀になりこれぞ完璧盤、ブライアン氏個人名義の”スマイル”が出てこれで決着か?
しません。
永遠に。
60’sの時が封印されたスマイルは封印されたまま。
思うに、ブライアンさん、実際目の前に有っても見ることが出来ないもの、鏡にしか写らない世界を音にしたかったのかとも。
不完全な完全なものを音にしたかったとも。
追えば追うほどするりと手から逃げていく。

それでは完成すること不可能です。

ライバルのビートルズは名参謀ジョージ・マーティン氏の元、ぽんぽん言ってくるアイデアをどすこいなサウンドでガッチリ完成さすこと出来た。
どすこいな音に対抗するには淡雪のような不完全な完全をばするっきゃない。
これまた薄ぼんやりと見える大リーグボール3号。
その球は白くとも血の臭いがする。

そして陥落。
そして、鏡に写った音で充分じゃ無いかと作ったのが
にこにこしているスマイル。
全米最高位41位。
商売ではちいともニコニコしなかった。
でも
俺も鏡に写った音で充分だと思う。

戦いの後、力抜けきった、この落ち着いた静かな音楽、魅力的です。
それはかけがえの無い、戦うことを放棄し安堵した心根のものだからでは無いでしょうか。
あれに引替えこれに引替えが3つになってしまったこの中のスマイル5曲。
「ワンダフル」
カール・ウイルソン氏歌唱のこのニコニコ・ヴァージョンが好きだ。



彼女はここにいます 自分の自由から取り残されて
神を信じていないなんてけっして思われて無く
彼女は笑います そして留まる
わんわんワンダフル

彼女は森を集める方法を知っていました
神様が柔らかく手を伸ばしてそして彼女の体を動かした時
一つの金色のロケット とても若く
父さんと母さんを愛しています

謎は遥かなる道遠く
チョークでなぞってみる 数そして数
少年はぶつかりました 彼女の中の
わんわんワンダフル

なーなななな

へいぼばりば
みんなきっと
わのばりば
ただ集め始めてるんだ
わぼばり
ずっといた
へいぼっば
クールガイになるために
へいぼばり
君は神様だと思わないかい
ひぼばりば
ヴァイブレーション
さあ乗りにいこう
わぼばり
ただ行くだけ
へぼりば
行き続けるだけ
言って・・ただやり続ける
へぼばりば
しなきゃいけないことは
へいぼば
クールなヴァイブレーションに
ただヴァイブレートさせる

彼女は戻ったんです 愛の中 自由と共に
無神論者じゃけっしてありません
彼女は微笑むでしょう ありがとう神様
一つのことのため
わんわんワンダフル

なーななななーなな



不完全な完全がただ一つ、完璧に完全に出来た”グッド・ヴァイブレーションズ”と
ニコニコしてるスマイルは、

今なお、さらに増して行く世界一の残像です。(
山)/お勧め!/200点 試聴はここで

ザ・ビーチ・ボーイズ/ワイルド・ハニー
cover・・・希望 曲目等詳細
*新星ビーチ・ボーイズ登場。
大リーグボール1号のアルバム投入して2号のアルバムはそりゃ難産、それでもやれるだけのことはやった。
西に月は沈み東から朝日が昇ります。
ブライアン・ウィルソン兄さん多摩川の土手で大の字に寝転がって鼻唄歌って下さい。
それからは僕らが今度はやり遂げます。頼りにしてくれたっていいんだよ。

ワイルド・ハニー
1967年12月11日リリース

41年前。41年まえーー。これだけの有名バンドですもんで、さんざ色んなとこで話されてます。あれやこれや。
ファンの方々はもちろん、それ以外の職業音楽書きさんの手でも。
で、すっかりこれはこうゆうもんだとカタが付いてるみたいな。

付いてません。付かせてたまるものか。

まだ聞いて無い者にとっては過去の未来、もう聞いてるものにとってもまた聴けば現在、そして未来です。
信じるものは自分の頭の両脇についてる二つの耳のみ。
ターンテーブルもしくはトレイに乗せて蜜の音々流れれば、グッと来るでしょうか?
それともどうも合わない?
グっと来たら、それ以上何か?何か言うことがあるでしょうか?
私は好きです。
この生生な音楽。素っ気無いほど正直な音楽。

うれしくないかい



今日は楽しく過ごせたよ
そして貴重な一日だった
僕は君と歩くだけでとっても気持ちがいいんだ
今夜は特別に楽しくなる
君はとってもスイート
そして僕はただ君と話しているだけでとっても気持ちがよくなるんだ
君にはわかってるね 随分と長い間、僕は君をを必要としてたってこと
君は言う 君が随分と長い間、僕を必要としてくれたってこと
そしてわからないかい これからもっと素敵なことが来るんだってことを

僕はハートをゲットした 君のために止むことが無い鼓動をする
僕は愛をゲットした 君への思いをただ止むことが出来ない愛

うれしくないかい 今 ダーリン 君と僕がいる

(話して話して、君がわかってるって僕の言うこと)(僕と君)

言うね うれしくないかい 新しい何かがやってくるんだ、これから

(話して話して、君がわかってるって僕の言うこと)(僕と君)

言うよ うれしくないかい 今、君が言ってくれる とっても嬉しいって

(僕と君)

どぅどぅるどぅっどぅ、どぅるどぅるう

今日は新しい日
君へのこの気持ちを持つ新しいところ
今夜は新しい夜になるよ
それは想像もつかないくらい
 だって僕にはわかってるから君への思いをつのらせる仕方を
君は知ってる 僕がこれから長い間、君を愛し続けるってことを
僕は望んでいる 君がこれから僕を長い間、愛し続けてくれることを
そしてわからないかい これからもっと素敵なことが来るんだってことを

僕はハートをゲットした 君のために止むことが無い鼓動をする
僕は愛をゲットした 君への思いをただ止むことが出来ない愛

うれしくないかい 今 ダーリン 君と僕がいる

(話して話して、君がわかってるって僕の言うこと)(僕と君)

言うね うれしくないかい 新しい何かがやってくるんだ、これから

(話して話して、君がわかってるって僕の言うこと)(僕と君)

言うよ うれしくないかい 今、君が言ってくれる とっても嬉しいって

(僕と君)



2曲目のこの”Aren't You Glad"、たまらなく好きです。
好きな理由は・・・・わかりますよね。

そして、今、あー、これは10ccだ。あー、これはクイーンだ。あー、これは・・・
と様々に勝手な好きの新しい仕方をゲットし続けて聴きます。

それってとっても

うれしくないかい(
山)/お勧め!/200点 試聴はここで

ザ・ビーチ・ボーイズ/サンフラワー
cover←わあ、アマゾンにmarbeatさんのレビューのってるー。

Boston/幻想飛行
cover・・天才・秀才 曲目等詳細
*2004年最初のWANTEDです。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。お正月と言えばイエスかボストン[(^o^)]、初日の出ー、お目出度いサウンドだ。70年代も後半に差し掛かってまず最初にビックリ仰天の新人さんはブルース・スプリングスティーン、そしてこのボストン。ヴァン・ヘイレンより一足先にギターサウンドでこれどうやって弾いてるんだあとギター界に衝撃を与えました。エレキと言えばディストーション世代に入ってからは特にやかましい、ハードとゆうのが一般的な認識だったのを美しい、荘厳、ハードですからそりゃもう大変。しかも新人だってんだから2度びっくりだ。仕掛け人はトム・シュルツとゆう男。マサシューチェッツ、もといマサチューセッツ工科大学博士号保持者ちゅうインテリさん。かつ音響オタクのこの兄ちゃん、デモテープでも送ったのかいな、エピック・レーベルのお偉いさんはさぞかし目が点、全権を任せるしか手が無しで好きにやらせちゃったのね。そしたらやるわやるわギターオンリーのスペクター・サウンド、音を重ねて上にずらして重ねて右に重ねて左下に重ねてミルフィーユ。フィードバックでも無いのにどうやって音をこんなにぎゅおーんって延ばせるのか。当時は今みたいに便利エフェクターも無いのに。そしたら通常の音に重ねて、長ーいギターコードを通した音を混ぜたのだと。長いコードだと音が遅れて届くのでその分音が長く出来るのね。それを大量にやったと。アホだなあ(BOM笑)。解釈が違ったらごめんなさい。はい、1stヒットは1曲目のご存知モア・アン・ナ・フィーリンですがあれだこの曲風に吹かれてとか薔薇が咲いたとかと同じ3コードでっせ。そのストレート単純なとこにこの懲りようちゅうバランス感覚が見事。甲高い歌にしたバランスも見事。見事ずくしでこうゆう才のある人もおるのだな。普通こないな御仁はむかついて鼻に付くのですがどっか間が抜けてて一つ事に目が向くと後は頭ぼさぼさ、飯食うのも忘れちゃうみたいなかわいい?とこが感じられるから許せちゃいまんな。で、何しろ特徴あり過ぎな音なんもんですぐに各方面にパクられもし、本家は重厚長大の権化のように馬鹿にされもしで気の毒な展開になってしまうのだけどそれはいかん。気持ち良いじゃないかないかこの音。素直になりたまへ君。目出度いじゃないか。ところでこの音の出どこはやっぱトッドかな。プログレハードの夢は夜開く。(マ)
/お勧め!/
95点 日本盤

ボストン/新惑星着陸

ボストン/サードステージ

Beck : Mellow Gold
cover・・・サンプリング・マスター 曲目等詳細
*親父なんだけど新しい音楽も聴いてます。今の感覚もわかるもんね。
などと言う気は毛頭無し。実際聴いて無い。ベストヒットUSAは見ているが、あれは小林克也氏を見るためであって、流れる曲流れる曲あまりにつまらなくて、それで激怒してファッキューだ。たまに出て来る70’sサウンドを踏襲した新人現る。にもむかついて、おめーよ若いんなら俺達の音楽を取るな。とまたも激怒する。よしよし昔風の音楽やってなかなか好いじゃないなんてものわかりの言い事なんて言ってやらない。巨人の星でも金田投手が、変化球を会得したいとやって来た飛雄馬に言うではないか。「どうせやるならチンケなまねせず誰もやらなかった新しいものを自分で作れ」と。そんな無茶なこと言われて真に受けて鬼道に入ってしもた星くん。一徹親父が立ち上がってよりにもよって自分の息子を打倒するなんて。ありゃ「子供を千尋の谷に突き落とす」と言ってるが、要は嫉妬だ。新しいものなど通用させてたまるものか、俺の野球が野球だってなもんで。そうゆう風に焦らせてくれ。何だこりゃ全くわからん。でもいいぞ、聴いてしまうではないか。っつうのを。70’s80’sは俺らの時代で俺らの音楽だ。懐かしい以上に当たり前のことでそれでわし等は育ったのだから。あんたらはあんたらの音楽をやれ。
大体、自分より年上の人がやってる音楽とおない歳くらい、年下の連中がやってる音楽を聞く態度は違うぞ。隔てなく聴きます。
などという気は毛頭なし。ヘボであろうがカスであろうが一度は音楽でメシを喰いたいと思った身。おない歳の連中はライバルだ。相手はそれこそこっちをハサミ虫くらいにしか思っとらんだろが。年下の連中は蹴落とす相手だ。かかか。蹴落とされてるのはこっちだけんどよ。
ベックの1994年の1stアルバム「メロウ・ゴールド」です。
ハナから負け犬宣言しとる。生年は1970年か。ちょうど10歳年下だな。お前のゆうことなどわからん。かかか。
だいたいベックで名前がむかつく。あ、本名なの。すまぬ。初めて知ったよ。それなら仕方がありません。
アメリカ人なのかー。日本盤持っておったのにライナーまるで読まず。初めて知ったよ。イギリス人だとばかり思ってました。
聞くところによるとベック君、無人島レコードがジョルジ・ベン、セルジ・ガンズブール両氏の盤だって?メロディネルソンだって?。俺と同じ趣味嗜好じゃないか。気持ち悪い。やめてくれ。
何がむかつくってデビュー・ヒット「ルーザー」。ヒップなビートにスライド・ギターかよ。同じことをやったよ。俺は70’sだからいいメロディを作りたかったよ。あんたは捨ててるな。ラップか。出なきゃ出ないでしゃべればいい。しゃべるはしゃべるでハメるにはでっかい困難あるつうの承知で書いてるのだが。メロあるのはサビだけか。
♪おー何だヘンデコー、おら猿ベイベー、殺しやがれ俺をーー
楽しやがって。ここだけでもキルなメロディ書くのが至難の技で、それが出来るか出来ないかで邸宅or長屋の別れ道であるのは百も承知で書いてるのだが。ベック君、あんたは邸宅に住んでいるのか?

我が心の師、ヴァン・ダイク・パークス師、息子に(たしか)連れられてベックのライブを観戦。あまりのハモニカの下手糞さに呆れて嘆く。

嘆いてしかるべし。この後、何でこんな曲をわざわざ録音するのか、そもそも何故作れるのかちーともわからぬ曲が続く。メロでは。今風に書けばメロ的には。しかしかっこええ。かもしれん。書きたくねえなあ。かっこいい。そうゆう場の曲をやりたかったのだな。好きじゃないぞ全然。でもCDは買ってうちにこうしてあります。

金田投手にそそのかされて鬼道に入った星くん、作る球作る球打たれてしまい、ついに禁断の魔球3号に手を出してしまう

つまるところこれだ。ロックも生誕50年(だっけ)にもなると先人の為した技数多。生み出す時は苦難の過程でも一旦世に出てしまえば形をなぞることは容易。当たり前のようにここにはそれあそこにはそれと埋め込み。手でやってるうちは己がどうしょもなく出て誤解にしろ個性になるが、機械まで出てきやがった。まんま音を持って来て無責任にも、ここはそれあそこはそれ。まるでそこが弱いんじゃないと非難されるが恐ろしいかのような音のシーツ。完璧だよ。たしかに。見かけは。でもつまらん。音楽は流行っているのか。あの時より。
打たれないのが最高そして究極と完成された3号は結局自分を破滅に導いたのは皆さんご承知の通り。破滅しなきゃ気付かないとは何と悲しい。少なくとも俺はそんなんに付き合うのは嫌だ。

負けてもいいのだ。負けても勝ちだ。くわ。

ベックの音楽は穴だらけ。隙だらけ。そもそも勝つつもりも無し。
あんたのやってることは正しい。正しいなんて言えた身分じゃねえな。おめーらのやることが頼りだがや。こちとらがんじがらめで抜け出せないかもしれぬ。平気の平座で全部ぶち壊して下さい。
それがルーザーのように殻をこじ開ければ俺は聴く。

それにしてもこれは10年前か。
音楽の星はあそこにまだ輝いているのだろうか。(
山)/お勧め!/ 試聴はここで

Beck : オディレイ
cover・・・サンプリング・マスター
*好(マ
*最近のバンドの中では注目しています。やりたい事がたくさんあってこまってる状態だけど、トボけた感じがおもしろいよ!
(み/お勧め!/90点
・・・
発明品
*USの若者が創った貴重な発明品。この一枚が与えた90年代音楽史への影響力は計り知れません。
(おうえいしす)さん
/お勧め!/

Brian Wilson : Brian Wilson
BRIAN WILSON by ブライアン・ウィルソン
cover・・・嬉しい復活 曲目等詳細
*ブライアン・ウイルソン氏、氏ってのも何かしっくり来ないな。ブライアン・ウイルソンさん。さんてのも。うーむ。ミスター・ブライアン。これだ!ミスター・ブライアン・ウイルソンの1988年の1stソロ・アルバムです。
製作過程とその当時の状況は、しまださんの力作伝記「ビーチ・ボーイズ物語」の第20巻をご覧下さい。
誰もが待ちわびたソロ盤、ここまで遅くなったのには訳が有り過ぎてもう。実際5年前で10年前でも15年前でも全くおかしくなかったです。収録曲も全く同じで。そんな時間を超越したものがあると同時に88年だ、凄く。その時の音でしか有り得ないと感じる、こうゆうのを本当のポップ・ミュージックの名盤かと思います。
で、わたしゃ、このアルバムが全てのミスター・ブライアンが関わったアルバムの中で一番好きだーー。
もちろん、ペット・サウンズも21世紀スマイルも、あれも、それも、素晴らしいものばっか、好き。だけんど、聴いてて音楽心の底からもうじわじわじわーっと「ああ、いい。ああ、いい。あああ。」となーんも考えること出来ずに打ち震えるのはこれなんです。何でだって申されてもそうなんだからしょうがない。全ての事情も背景も本意も不本意もメルト・アウエイ。
あのミスター・ブライアンのソロ、しかも第一作。一声掛ければ、いや掛けなくても、世界中から銭金抜きで手伝いたいってミュージシャンがいっぱいだったろうかと。実際、旬です豪華ですのメンツ集合。88年ですからあのジェフ・リン氏もおるで、「レット・イット・シャイン」。ビートルズでさえ己サウンドにしてしまった、さすがのリンさんもブライアン・マジックにはメルト・アウエイするっきゃありません。
全11曲、真っ直ぐなメロディとアメリカ音楽の素晴らしさ、クリスマス・ツリーの赤や青のワクワク、憧れのでっかい冷蔵庫、ド派手な色のホームメイド・クッキー、パパは何でもしっている、チキチキマシーン猛レース、マンガの国、ぱぱらぱーな音が満載です。
終わり。
だけどんども、余計なこと想像して楽しんじゃったりも。73年頃にこの盤が作られていたらどうなっていたかな。

※ケース1
レーベルはもちろんワーナー・ブラザース。バーバンクだで。製作はラス・タイトルマン&レニー・ワロンカー両氏。ゲストはライ・クーダーちゃんいたりして。ローウエル・ジョージ氏も。ただしコーラスでわからない箇所で。

※ケース2
レーベルはもちろんワーナー・ブラザース。バーバンクだで。製作はヴァン・ダイク・パークスおじさんとミスター・ブライアン共同で。そうなると当然共作曲が出て来るなあ。ゲストはランディ・ニューマンさんピアノ、わかんない箇所で。ローウエル・ジョージ氏も。ただしコーラスでわからない箇所で。BBの面々もおる。すごくわかるコーラスで。ギターでやっぱりいるのはディーン・パークスさん。すごく前で弾いててもいつもこの人のプレイはわからない。そこが偉大。
考えただけでも夢のようです。

※ケース3
最もビーチ・ボーイズを愛してる国かもしれぬ英国に渡って半分はロック・フィールド・スタジオで録音。製作はもちろんデイブ・エドマンズ氏。演奏でブリンズレイ・シュワルツらパブロック勢多数参加。残り半分は製作がロイ・ウッド氏。Mrブライアンと二人だけで全ての演奏、コーラス、歌やっちゃうの。1曲だけ10ccとやった未発表曲があったりして。
考えただけでも夢のようです。

※ケース4
77年製作。同じく英国で。レーベルはスティッフ。製作はもちろんニック・ロウ氏。録音やたらチープ。だけんども底知れぬ魅力あり。
全く考えられないけど、考えただけでも夢のようです。

※ケース5
レーベルはアサイラム。75年製作。プロデュースは自身で。ゲストにイーグルス、オーリアンズ、ドゥービー、ジャクソン・ブラウン氏、演奏で大協力はアンドリュー・ゴールド氏。これぞ旬のウエストコーストの音。コーラスにリンダのロンシタッド嬢、ニコレッタ・ラーソン嬢。隣のスタジオで後にアマリカン・スターズン・バーズに入ることになる曲録音してたりして。だからニール・ヤングちゃんもニコニコしながら見てる。見てるだけ(^0^)。
想像すら出来ませんけど、考えただけでも夢のようです。

ラブ・アンド・マーシー


ボクはぼろぼろでしょーもない映画を座って見ていました。顎に両手を当てながら
おお まったくそんな目に会いそうも無い暴力が繰り広げられている

愛と優しさ それこそが今夜あなたに必要なものです
そう 愛と優しさを 今夜、あなたとあなたの友のために

ボクは自分の部屋で寝っころがっていました TVでは続々とニュースが流れています
沢山の人々が傷付けあって ボクはそれがほんとうに恐ろしくて

愛と優しさ それこそが今夜あなたに必要なものです
そう 愛と優しさを 今夜、あなたとあなたの友のために

ボクは立ち飲みバーにおりました そこにいる人々みんなを見ていたんです
おー この世界の孤独 まったくもって不公平です

愛と優しさ それこそが今夜あなたに必要なものです
そう 愛と優しさを 今夜、あなたとあなたの友のために

愛と優しさ それこそが今夜あなたに必要なものです
愛と優しさ 今夜
愛と優しさ

山)/お勧め!/150点

ブライアン・ウィルソン/スイート・インサニティ(裏)

ブライアンウィルソン/ライブ・アット・ザ・ロキシー・シアター
・・ぶらいあん。
*歌がうまいのへただのもういわんでよろしい。感じる人だけが感じるのです。(マ/お勧め!/97点

ザ・バーズ/ロデオの恋人
cover・・・カントリー・ロック。
*ああ、グラム・パーソンズ。(マ/お勧め!/96点

ザ・バーズ/Byrdmaniax
cover・・・カントリー・ロック。

ミスター・タンブリン・マン/バーズ
cover・・・フォーク・ロック。
*素敵な曲に素敵な歌。他に何にもいりません。(マ/お勧め!/98点

バッファロー・スプリングフィールド/アゲイン
cover・・・混ざってる
*まるでこれは闇鍋だあ。でも美味い。(マ/お勧め!/94点

バッファロー・スプリングフィールド/ラスト・タイム・アラウンド

バリー・マン/レイ・イット・オール・アウト
cover

ブラインド・フェイス/スーパー・ジャイアンツ
cover・・・スーパー
宇津井建が空を飛ぶのじゃありません。クラプトン,ベイカーにスティーヴィー・ウィンウッド,リック・グレッチの4人編成。プレゼンス・オブ・ザ・ロード好きです。(マ/お勧め!/94点

ブラック・サバス/ブラック・サバス
cover・・・黒い 曲目等詳細
*イヴィ〜ル。
ブラック・サバスのデビュー・アルバム
黒い安息日
悪魔歴1970年2月13日の金曜日に発売されたとゆう。丁度金曜日でラッキー。
某所で発掘された悪魔ノートによりますと、イギリスはバーミンガム近郊アストンとゆうところで育った少年達ご学友がジャズでブルースなバンド、ポルカ・トルコつうのを結成したのが起源と記されております。いくらなんでもポルカトルコはねえだろうってんで「アース」とゆう名前に変更。そしたら今度はマグマ大使か蚊取り線香かてんで、つうか他にその名前のバンドがいたのを見つけて、やばい、ではこれならどう
ブラック・サバス
味噌和えみたいだけどかっこいいですねと決定。
そしたらまーレコード会社各社さんがライブ会場に詰めかけフィリップスと契約、デビューしました。
コンセプトはそれまで誰も怖くて手を付けなかった欧州地獄道路線。だってお化け屋敷ってみんな好きでしょう。楽しいじゃん。てなノリが、どんどん世間で一人歩きして親兄弟親戚近所にも言えない邪悪な連中不良ロック・バンドってことになってしまいました。
だって自分達でそうしたんだから仕方がねえや。
でも顰蹙だけだったらそんなに人気が出なかったと思います。
ご存知通りみんな普通の兄さんばっか。特にヴォーカルのオジーちゃんと来たらどんなに悪たれしてもどっか憎めない得なキャラの持ち主ですから。ただぶっ立って歌ってるだけなんだけどねえ。絵になります。歌も棒歌いだったりしますが、ハマってますから拍手喝采すれども文句言われるいわれはござらんよ。イメージはっきりしてる分、最初から嫌な人は近づかないし。
さー、衝撃の1stの1曲目だ。
その名も
ブラック・サバス。
これはもう凄いよーー。
雨が降ります、ぺちゃぺちゃと。雷鳴りますぐごごごーん。遠くから明暗虚無僧の鳴らす鐘が
かーん   かーん。
完全にイナガワジュンジ怪談の世界もしくはゲゲゲ。
で、ギター・リフお化け登場。
ぎょー、がーー、ぐうううーよよよよよよ
ぎょー、がーー、ぐうううーよよよよよよ
3音です。なかなかありません。と申しますか、これでしか聴いたことが無いよ。3音リフ。
これが出来なかったらギター触るの止めてください。
って脅かされてるみたいですっ。
そのままそのリフ音が小さくなりまして、オジーちゃん、舞台袖から登場

私の前に立つのは・・・いったい誰なんですかああ?
人影 黒 私を狙い撃ち
即座に振り返って 走り出します
見つかったよー 俺が選ばれちゃったの?
やだーーー!!

黒くてでかい形、目がめらめら燃えてます
ヤツラの野望を天下に知らしめ
悪魔が鎮座してます 笑ってるよ
その業火をご覧な 高く高く立ち上るわ
やだーーーーーー 神様助けてーーーーー!!

(展開)
もうこれでお仕舞いですかー、友よ?
悪魔が来たりて笛を吹く
人々は走り回ります だって怖いんだもん
や、皆逃げて用心した方がいいすよ
やだ やだ ほんとにやだーーーーーー

わー、かわいい(●^0^●)。
えー、問題です。3音リフは何回やったでしょう。
起立、礼、着席てか。

こんなにやらされたらヒンズースクワットだぜ。

続く
「ザ・ウイザード」がまた
オジーちゃんのハーモニカで始まります。
パプーって。
これがどう聞いても豆腐屋さんのラッパで。
「とーふー、トーフー」
今の若い方はご存知無いかと思いますが、昭和のその昔、豆腐屋さんは自転車に乗って売り歩きに来てくれたんです。
その合図がこんな音のラッパで、これが鳴ると子供は鍋持って買いに行かされる。
うちの方に来てくれた豆腐屋さんはジェリー藤尾に顔がそっくりの人。
素手で水に入ってる豆腐をすくいまして、鍋に入れてくれるつう。よくそれでお腹壊さなかったもんだわ。
えー、納豆及び油揚げも売ってくれます。その手でお釣りもくれます。
なんて感慨にふけってる間に曲が進んでいく、その幸せよ。

このデビュー時から完全にサバスです。やたらと遅い数少ない音リフは、何かの事故だったかギタリストのトニー・アイオミさんは左手の指を失ってしまったとゆうことで、キャップを付けて弾いてたと。その事情及び皆暖かい人たちの結果、生まれたゾンビ〜なデビル・メタル。
発明は必要の母だ。
リフがそのまま歌メロになるオジーさん必殺パターンもアイオミさんは与えてくれた。
「おー、いえ」
まんまかよっって突っ込みも楽し。
おー、イエって掛け声がまたお茶目で。
ブリブリベースも大興奮です。
Bメンに入りますと、ポルカトルコ時代から多分お得意の4ビートジャジイ太陽にほえろから、やっぱり日本の田畑荒波漁場を浮かべてしまうリフの
「悪魔の世界」へ。
続いて
「ちょっとばかしの指」ってそりゃあまりにストレートなタイトルやーの長尺曲をば。
たっぷりこれぞ人がやるロックをお楽しみ下さい。
各人の指の皮が剥けていく様が見える演奏です。
デジタルでリマスターされようとその有様は消えること無く。
緑魔子&石橋蓮司さんのナイスなご夫婦の団欒。(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

ブラック・サバス/Paranoid
cover・・・黒い 曲目等詳細
*2007年も11月だー。おーまいがっ。速いぜ。
今年はもう稀に見るぐそぐそした中途半端な年として、後世に語り継がれるであろう。
ケーキはいいとか言い張ってるけどどーみても最悪だし、マヨネーズは値上げするわ、ガソリンは高いは、それでデフレだわ、
役人はゴルフ接待で思い切し金頂いてるわ、それで財政難で消費税上げねばとか訳わかんねえよ、
まともに建築基準法をしようとしたら書類提出ばっか増えるだけで、建物が建てられませーン、しかもちゃんと構造計算出来ません、
なら緩和しましょうとか、何じゃそりゃ、食い物はどんなのが入ってるか信用出来ません、どうなってるのだの怨念つのるのみ。
それでいて疲れはたまる一方だからよう発散したくとも体がついていきません。

これは2007年は21世紀の中世暗黒時代だ。

そんな時にびたりハマるのが

ブラック・サバス
1971年1月リリースの2ndアルバム、
パラノイド

ウラミハラサズオクベキカ。じわーっと責めてやるわ。ぐおーん。
こりゃ行けるぜとお化け屋敷のファンタジーノリで出した1stが大成功しましたイエー。
そしたら本人たちよりも回りが大ノリで、やれ世界の不謹慎悪魔のグループ登場、飛行機のキップは6枚取っていて、
4枚がメンバー用、1枚がマネージャー用、そして最後の一枚が生贄用、とか噂広まる。生贄用ってばどんなんやーー。
参ったわ。これじゃコンビニで買い物出来ません。悪魔だ悪魔だ指差されます。ついには
「僕達は悪魔のバンドじゃありません。」とプロレスラーにあらずの発言しても、もう誰も信じません。
ええい、じゃ、やっちまおうと決意しましてこの2枚目です。ジャケットです。
八墓村ノリ。
怖いだろーーー。あんまり怖くないよー。どうみてもこの人、鬼太郎の親父のヘルメット被った元祖どっきりカメラのノロさんです。
赤いタイツが恥ずかしいです。
てば
バンドの本質捉えまくり。
どうも悪魔ぶってるけどかわいいんです。どっか抜けてて。
はいな。バンドと人はかわいくなけりゃいかんがな。

どの曲もこれぞサバースな曲ばっか。
必殺のキラー曲、「パラノイド」と「アイアン・マーン」はこないだ感謝させていただきました。
ので
本日は1曲目、

ウォー・ピッグス〜戦争のブタ

出るぞ出るぞ出るぞ・・・・出たーーーー。思わず45回転を33回転でかけてしもたと勘違いするスローノリ。
お約束のSE入り。うおーーーんサイレン。



将軍たちはやたらと集まっていた
まるで黒の軍団の魔女たちのように
悪の悪巧み 破壊計画内蔵
死を作り出す魔法使い
体が燃える縄張りで
戦争マシンは燃え続ける
死と人類への憎しみ
ヤツラの洗脳された心は毒されている
おー神よ! いえー

政治家はどっかで隠れていやがる
ヤツラは戦争を始めるボタンを押すだけだ
なんでヤツラは戦いにいかない?
そんなんは金無しの貧乏どもにやらせりゃいいのさ

時はヤツラの無理筋の悪の心を暴くであろう
楽しみの為だけに戦争をおっぱじめる
人々をチェスのコマくらいにか思ってやしねえ
ヤツラに神の鉄槌が降りるべき日を待つのだ
いえー!

今や暗闇世界は変転するのを止め
体が燃えた そは灰に
戦争のブタどもに権力を渡すのはもうごめんだ
神の手が時を打つ
裁きの日 神は召還されている
彼らの膝にヤツラは膝間づくのだ
てめえの罪の贖罪をしやがれ
悪魔は笑ってるぜ その羽を広げて
最高だ!!



悪く無いじゃん。あはは。
正義の味方、黒サバけんざん。頑張れサバスマン、やっつけろ悪の軍団。

アイアン・マンがたまらく好きな貴方には、B面1曲目、

エレクトリック・フューネラル〜電気式葬式

が有ります。
出た。オジーちゃん必殺技、ギター・リフそのままメロディ歌い。
何ともおっぺけぺーした童謡風味の喜び満載。
これがあるから好きよ。



お空にひーかってます
警告が あんたは死ぬと
嵐が来てるわ 隠れた方がいいよ
核の潮が押し寄せてくるぞな

お空でまたたく
家がブタ小屋になっちゃう
人々は粘土に速変わり
放射線で心が腐ります

ロボットの奴隷のロボットの心
人を原子墓に御案内
プラスティックの花が陽に溶けて
多分月がその上に落ちるのさ

放射線の最後の世界
狂った欲求不満の犠牲者たち
目に見えぬ炎に焼き焦がされ
エレクトリックな葬式用木材のように

ビルは崩れ落ちる
ひび割れた地面に
川は流木で溢れ
氷は解け洪水となるのだ

地球は死への床に横たわっている
雲は泣き 水は死んでいる
その生命の行方に涙し
ここに焼失の代償有り

電気式葬式

そしてそう空には
電気の目が光り輝く
超自然の王
この地を彼の羽の下に敷き抱く

天国の金色合唱団が合唱す
地獄の天使が羽をぱたぱた
悪の魂が地獄行き
それまでには細胞を焼き尽くす罠にはまるのだろよ!!



まさに童謡。ナマハゲがやってくるぞー。お得意の存分に脅かして警告ソング也。
これくらい脅かさねえとわかんねえので、
コウキョウコウコクキコウのCMで採用して、思いっきり是非やって下さい。

本当に見なきゃいけねえヤツラは見てねえんだけどな。
くそったれなことに。(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

ブラック・サバス/マスター・オブ・リアリティ

ブラック・サバス/Vol.4

ブラック・サバス/Sabbath Bloody Sabbath
cover・・・メタルAOR 曲目等詳細
*メタルAORなんて惹句付けちゃって怒られそうですがそれは置いといてブラック・サバス、アルバムで一番好きなのがこれ「血まみれの安息日」です。プロレス・ファンとしてはそりゃ「パラノイド」ですけどそれは置いといて(^0^)。活動方針とか曲名とかタイトル、歌詞はまことに不謹慎なサバスちゃん。にも関わらず何故愛されるかとゆうとご本人達も言っておるようにそれはお化け屋敷の楽しさ、平和じゃ無けりゃ決してできん喜びを惜しげも無く提供してくれて。そして何より愛嬌ちゅうか憎めないかわいらしさがあるからだと思います。その筆頭がヴォーカルのオジーちゃんの歌声、キャラかと。夜鳴きかんの虫の赤ちゃんみたいだし。そしてこのアルバム、その屈託無い魅力が一番出てるような気がいたしてまして。メタルAORなんて書いちまったのは1曲目、タイトルチューンのせいだー。この曲スエーデンのふにゃらかポップロックバンド、カーディガンズがカバー、もうそりゃふにゃらかーに。バカラック・ナンバーみたいに。それがまたはまってて。そう言えばと改めてその気でこちら聴いてみると確かに。リフこそメタルのふりしてますが(^0^)メロディ優しいやんけ。それはもうサビのところでバレバレ。ボサノヴァみたいになってるわ。まあこの人たちの曲うるさいくせにどれもわらべ歌つうか下手すりゃ子守唄に使用出来るようなとこがあってそれこそ魅力のど真ん中。血まみれって言ってもよく見りゃチョコレートだー。ばんざい。それなら甘くも食べちゃおう。とわいえやっぱ元祖ハードロッカー屋、2曲目のリフなんぞもう腰に来るだ。しばらく触ってないギター思わず手に取って弾きたくなる。展開部分で1曲目のメロディとクリソツなのも登場でデジャブ感まで味わったりして。ノリノリで3曲目入ると何じゃこりゃ。春のそよ風のような生ギター。これやってる間じっと待ってるオジーちゃんの顔を想像しちゃうともう爆笑物。まさかそれを狙った訳では...。きっとありません。奥に引っ込んでお茶の時間かもしれんな。で、おやつも食ったし元気百倍でずんどこハードロック全開のサブラ・カタブラ。”サ”です。曲調、リフともにメタルの古典の教科書に掲載されました。テストに出るからチェックしとくように。ロンリー、レイエイエイエイエイって節回しが絶品。5.は「生への自殺」ってどうそれを敢行するのだってタイトルだよ。リフが命のサバスにしてこのリフあり。6.はマギー司郎のマジックみたいなシンセびよ〜んに乗って始まる「お前は誰だ!」。えーマスター申します。以後お見知りおきを。誰がこの音にしようと提案したかは知りませぬがその方にばかロッカーのメダルあげるよー。Xんこ色だけど。サビの華麗なるピアノはリック・7人の妻より抜粋・ウエイクマン氏か。それに導かれて水戸のご隠居も厳かに登場。このインロー内角低目が目に入らぬか。と黄門様の歌だったのだ。7.の希望に満ちた今日を探した後、静かに就寝の時を迎えて...と思うたら、まだ寝ないよー。え、どれもメロディが極似だって?しっ。それは言っちゃ。これはラップ・アルバムだからこれでいいの。本人は気付いて無いし。そっとしておいて上げて下さい。活気溢れて最大限に引き出しこじ開けたこの盤、彩りも豊かで最高のエンターテインメント超大作です。(マ/お勧め!/100点 日本盤 グッヅ

ブラック・サバス/Heaven & Hell
cover・・・臭うメタル 曲目等詳細
*「まったくよう天使なんかやってられねえな。」
「昨今全然人間言うこと聞かねえしな。」
「モクでも吸わなきゃやってられねえっての。」
「しかも天国、禁煙だし。」
「この前まで神様見てみないふりしてくれてたのによう。下界でやってんのに天国でやらねえわけにはいかんだろだってさ。」
「せこいねえ。なもんで天使喫煙ルーム。作らせたけどよう。めんどくせ。」
「お、お前、何吸ってんの?」
「ゴールデン・バット。お前は?」
「わかば。お前は?」
「エコー。マイル吸ってたんだけどよう」
全員で
「値上げしたからねえ。」
「ねえねえ、メタルかけようぜ。」
「おう天国で地獄最高だね。」
「よっしゃまさにそれなこれどうだ。
ヘヴィン&ヘルっ。
1980年ブラック・サバスさんの作品です。」
「罰当たりだねー(^0^)。」
「大丈夫い。一番罰当たりな野郎は辞めました。」
「お、この声は・・・・・。」
「ロニー・ジェイムス・ディオ!!」
「一人なのにディオとはこれいかに。あの納豆シンガーだね。」
「すげー。サバスじゃ無いみたい。なんでまたこーなっちゃったの。」
「よし、天国の階段の上にある、何でもミラー持ってくるから。当時の模様を見てみましょう。」

「よっこらせ。では再現フィルム・スタート」

あいおみ「あーあ、辞めちゃったな、ついに。オジーのやつ。」
ビル(ドラムスさんです)「こ、困るよな。歌いなきゃ。俺、こ、この前、家建てちゃったよ。ローンがあ、あるよ。」
あいおみ「そう言えばあいつ、まだソロ活動始めて無いみたいじゃん。やる前に入れちゃおうぜ。
呼んできなさい。」

バトラー(ベースさんです)「連れてきました。」
「がおー、俺に用か。何か用か。がおー。」
「おー、ロニー久しぶり。お前嘘付かない、俺嘘付かない」
ろにー「俺?俺嘘付かない。」
あいおみ「お前味濃い、俺達味濃い。」
ろにー「俺味濃い、お前達・・・たしかに味濃い。」
あいおみ「お前サバス入る、OK。」
ロニー「俺、サバス入る。がおー。歌わせろ早く、がおー。」

「ぎゃはは、これじゃガオー・ジェイムス・ディオだな。」
「こんなんで入っちゃったんだ。いいのか。」
「ノリはメタルの命です。それにしても変身したねえ。」
「んだ。あんな顔してメロディアスな男だ、ディオちゃん。」
「アイオミ君も頑張ってます。一応気を使ったとみえ。」
「まるでリッチーみたいなフレーズだわー。こんなん。」
「戸惑ったろうなあ、地上のメタラー。」
「しょうないじゃん。オズボンいなくなっちゃったんだから。それにつけてもロニー君の才能凄いわ。」
「ラヴ・レインボウの気持ちがこうさせましたん。やる気と愛が人間を支えます。」
「俺達の活動の賜物!!嬉しいから一緒に歌っちゃおうぜ。」

おーいえい
ヘヴンとヘル

俺に唄を歌えや、おめえは歌手だろ
いけないことしろや おめえは悪の運送屋さんだろ
悪魔は生産者ではありません
おめえがやらなきゃ、おめえは奪うことが出来るわ
だから続くよ続くよ続くよ 天国と地獄

愛の生活は罪じゃねえよ
終焉は正に始まりだ
どんどんわかってくるわいな
すぐに知ることになるよ おめえが夢見てること
だから続くよ続くよ続くよ おー続くよ続くよ続くよ
ほんで続くよ続くよ続くよ 天国と地獄
俺が教えよう おばかさん おばかさん

うえ もしそれがリアルに見えるのなら そりゃ幻だ
真実の各所には 人生の混沌があり
愛は答えのように見えますが 誰も踊り子のために血を流さない
ほんで続くよ続くよ続くよ

人生は回転木馬みたいだと申します
高速回転 おめえはうまく乗ることが出来る
王と女王の言葉は溢れ帰り
お前をメクラにしてお前の夢を奪う
それが天国とじごく おーうえ
やつらは黒を白と言い含めるわな
月は正に夜の太陽
で、おめえが黄金ホールを歩く時
おめえは落ちてくる金をゲットし続ける
それが天国とぢごく おのー
ばかばか
答えを探せ ファイナルアンサー
ばかばかばか

「罰当たりだねー。」
「最高っ」(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

ブラック・サバス/The Mob Rules
cover・・・臭うメタル 曲目等詳細
*ロニー・ジェイムス・ディオ神サバス復活!
来年にも始動するつう話であります。
諸事情によりブラック・サバスの名は使用できず、
そのプロジェクト名は

ヘヴン&ヘル!

イエス。その名どんぴしゃり。合体サバスはまさに合体、新しいバンドだもんなあ。出来うれば何とかお金作って見に行きたいよ。ディオ、レインボー、サバのテンコ盛りしておくれ。あ、来日するんだろうか?
その際は、スコーピオンズ、オジーちゃんに続いて紅白歌合戦に参加して夢の共演なんてさ、そしたら紅白が鋼鉄歌合戦になってしまうわ。がはは。あ、いかん。赤組がいない。ガールスクールとジョーン・ジェットさんだけ?大丈夫。鋼組と鉄組だから。いやー、実現させろ。見たいぞー。
その予習の為にも貴重なロニー・サバスの2枚のアルバムを聞こう。ヘヴン&ヘルと、この

マーブ・ルー
悪魔の掟

いかん。なんつう罰当たりなジャケットだ。これでは、んHKのオーディションに通らないで無いか。PTAのクレームが出ます。
見なかったことにしてください。
さて
あっと言わせた前作での合体。あっと言わせたスピードなメタルのディオ・サバス。ディオ神の顔の迫力とレインボー愛の凄まじさにトニー・アイちゃん他悪魔連気おされてやっちゃったつう。
ちょい無理してしまいまして、疲労困憊です。気が付けばドラムスのビル・ワード氏がいない。一言、
「速えーよ」
魔ってー。いや待ってー。これからなのにー。あ、行っちゃった。
しゃあない。代わりを呼ぼう。そこの若いの来なさい。
「はーい」
と来たのがヴィニ・アピス君。兄さんと間違えて呼んだんじゃないから安心するように。
「はーい」
ビルさんの脱退は、実はお酒とオクスリでへろへろだったためらしい。へろへろでは無理です。特にディオ・サバスでは。

さあ、だいぶロニーさんの顔にも慣れてきたことですし、本格合体をば目指そう。
虹に悪魔汁注入。
テンポを落として、ぎょわあああああん、アイちゃんがいく。
それに乗ります指パラリンコのディオ・メロディ。これこそヘヴンでヘルなサウンドだ。たまりません。
収録曲は、前作に引き続いて無理してるアップ曲、ターン・アップ・ザ・ナイトから。
瞬間ならアイちゃんだって脚使えます。切れ味鋭いです。東京なら駄目だけど中山なら大丈夫です(?)
それにしても、こんなに弾けるとは。もしかしてトニー・アイオミさんじゃ無くて、トニー・アイノリさん、って書いてないな。やはり同一人物だ。
きっちりとピッキングの根性座ったギターはやっぱ最高だわ。
2曲目は「ヴードゥの呪い」。
ドクター・ジョン先生の曲じゃありません。ミドルで安心。ミドル・テンポになると危険です。
ロニーさんの粘りが暴発します。3年もの納豆のごとく。まいうー。ヴうううどうえうううう。包装紙のビニールのぷちぷちを一つづつ潰すがごとく突進。
3曲目は「南十字星」
もちろんザ・バンドではありません。優しく歌うロニーさん。怖い。
究極の質問として「ロニーちゃんくらい歌が上手いけどロニーちゃん顔なのと、今の自分とどっちがいいですか?」「今の自分」
さらにテンポを落としてズンドコ・メタル炸裂。たまりません。
4曲目は「E5−150」
スター・ウォーズのロボットじゃありません。多分。でもダースベイダーが登場のインスト。
5曲目はタイトル・トラック「マーボー」
マア坊豆腐食いたい。瞬間脚のアップだ。指のキャップが取れてもアイちゃんは弾くぞ。

裏返して
6曲目は「カントリー・ガール」
フライング・ブリトー兄弟ではありません。
これぞディオ・サバスの究極曲。どう聴いてもあのリフに合わせてどう聴いてもあのメロが乗る。
場内各所からこれだ、これだの声上がり。
7曲目は「スリッピン・アウエイ」
うお、これは正しくZEP。プレゼンスだー。栄光の70’sハード三位一体技どうぞ。
8曲目は「失楽園」
失楽園じゃありません。フォーリン・オッファ・エッジオバ・ワー。ほらもうメロディが浮かんでくるでしょ。地獄のようなタメに溜めた有様です。
一転、ネエヴァアっ。高速に転。

ラストは正に「オーバー・アンド・オーバー」
心置きなくワルツタイム・バラードで歌い上げます。

レコーディングは難航を極めたらしく。前作があないに傑作だったのにも関わらず、売上げで旧サバスの急ライブ作「ライブ・アット・ラスト」に負けてしもうて。うーむ、なおいっそう根性入れねばの渾身作。
見事なる合体を果たす。
しかし断ちがたきはロニーさんのレインボウ愛。どうしても忘れられませんとヴィニちゃん連れて脱退。
果てし無き虹の夢を追ったのであった。ああ。(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

ボズ・スキャッグス/Boz Scaggs
cover・・・おしゃれだけじゃないよ  曲目等詳細
*いまやアダコン大王としてすっかり有名なボズさんのこれが1stアルバム。実際にはこの前に欧州放浪して1枚作ったらしいのだけどそれは詠み人知らず。ともかく帰ってきてスティーブ・ミラー・バンドに加入、そしてこれをマッスルショールズで作りました。ジャケはシスコの坂?だけど中身はもう知らない人間でもわかるくらいのマッスル・サウンド。カントリーとブルース融合体です。と言ってももろちゅう訳でなくマッスル風暖かさとボズさんの田舎と都会の同居する不思議な持ち味が全開の一品。ナウなボズさんを殆どの方はご存知でしょうが、ええこれがっって最初は驚くかも知れんが聴き進むと違和感無くいけると思うのだが。何しろそのクオリティは極上の一言。忘れちゃいけないデュアン・オールマン氏の八面六臂ギターが全編を彩りその筋の方も大満足、どうしたってハイライトに聴こえちゃう「ローン・ミー・ア・ダイム」のギターにはもうのけぞりだわな。この人スライドでない一般ギターも最高だ。ホワイト・ブルース最大の成果であります。1stでこんな凄いことやっちゃって後どうすんのって思っちゃいますが実力以上のプロダクション・マジックでこうなった訳で無いので出発点として確かな一歩を記して快進撃はここに始まれり。売上的には長い長い戦いとなったのですけど....。(マ/お勧め!/100点

ボズ・スキャッグス/My Time
cover・・・既に名盤  曲目等詳細
*ついに昨年12月に再発されました。ボズ・スキャッグスの初期作品群。もちろん入ってますこのマイ・タイムも。今のところ日本でだけ。何ていい国なんだわお。シルク・ディグリーズで大ブレーク、AOR元祖&本家で一躍脚光を浴びたボズさん。その以前のアルバムも凄いんです。売上げはちいともあきまへんでしたが。んなこと心配御無用。聴いていただければわかります。72年にこんな盤を聴かされたら、「ん、何だこの音楽は。黒か白かソウルかそれとも。ん。ん。」とDJさん達は目が白黒、紹介しようが無くてラジオでかからなかったのですきっと。ボズさん目を付ける音楽が早すぎたのね。つうても本人は流行を追っかけてるつもりも無くてごく自然な自分の音楽の流れだったのでしょうが。4枚目のアルバムです。1stはデュアン・オールマン氏とがっぷり4つを組んだマッスル・ショールズ録音、スワンプど真ん中。2nd3rdは地元サンフランシスコの仲間とバンド結成、プロデュースにイーグルスと同じくグリン・ジョーンズを迎えてシスコとイギリスで録音、音楽はがらっと変わって当時勃興していたニュー・ソウルにぐっと接近したものに。そしてこの盤、マイタイム。自身のプロデュースで4曲はシスコ録音、6曲は再び第2のマッスルショールズに帰りました。メンバーはドラムにロジャー・ホーキンス、ピアノにバリー・ベケット、ギターにピート・カーとうーーーん黄金だ。ロッド・スチュワートがアメリカ上陸アトランティック・クロッシングの時、詣でたマッスルショールズ布陣、先駆けること3年前にやってしまっております。そりゃ早過ぎるわ。曲は自身作と好きで好きで子供の時から演奏していたとゆうオハコのニュー・オリンズのメロウ名人アラン・トゥーサンさんのもの、そしてアル・グリーン兄さん。もう何にも申しません。全名曲です。どれくらいいいかとゆうとシルク・ディグリーズに一歩も引けを取らないほど。一生付き合っても何の後悔も無し。さすがにファンクばりばり、ロウダウンみたいなのは入ってませんけどミディアム&スロウのとろけちゃうやつが次々と。極上の演奏と極上の歌に乗って。同時代のソウルと歩調を合わせながらあくまでも自分ならではオリジナルのボズ・ミュージックであります。これはもう相当偉い。今までの再発状況からして廃盤になるのもしかすると早いかもしれません。さすれば後はいつ出現するかわからぬ中古を当てにするしかなく。是非この機会に。大きなお節介だけど誰かに聴いていただいておーいいねえって一緒に叫んでくれー。ってけっこう申してしまった。ははは。(マ/お勧め!/100点 試聴はここで

ボズ・スキャッグス/Slow Dancer
cover・・・ゴージャス  曲目等詳細
*実は大のご贔屓ボズ・スキャッグス。74年発表の小ブレーク作、スロウ・ダンサーです。サンフランシスコ出身の彼ですがデビュー盤はマッスルショールズでデュエイン・オールマンさんと組んでの一発、その後はシスコ、ロンドンとグリン・ジョーンズと組んでレコーディング、前作でまたマッスルショールズと南部まったり道を歩んできました。そして今作。ここで何と北のソウル総本山モータウンのライター&プロデューサー、ジョニー・ブリストルと組んでバックもジェイムス・ギャドソン、ジェイムス・ジェマーソンとワッツ103通りバンドの連中、デビッド・T・ウォーカー、ワウワウ・ワトソンと旬のファンクソウル勢で固めた何かを期した勝負アルバム。結果チャートでは81位までしか上がらなかったもののじわじわ売れて大成功、次作での大ブレークへの足掛かりとなったのだ。この前の「マイタイム」も大傑作だったけど売れなかったからこりゃ大きいわ。2年の間着々と作を練っていたのだな。そうです。この盤もモノが違うのであります。良い曲だらけ、ゴージャス・ボズ炸裂、とろとろでやんす。ボズさんて不思議な人でブルースやると妙にモダンで都会的になり、逆にAORゴージャスな曲やるとどこか素朴で田舎っぽいとこが感じられる、またそこが魅力ではまっちゃう。私も若い時はまあまったりしたアルバムだなあと思ってたんですが齢を重ね良さがわかるようになりました。どんどん好きになって行きます。必殺ニューオリンズのアラン・トゥーサンの曲もばっちり決まってるし南部の伊達男、都会に出てきてもビンビンよ。ここでがっちり何かを掴んでLAに入国、切れを加えてシルク・ディグリーズでどかんと。はい、シルクではまって、レフトで夢中になりましたら次ここいっておきましょう。そっしたら後はもう全部だー。とはいえ2ndからマイタイムまで現在廃盤なのは痛い。CBSさん、はよCD復活してね。(マ/お勧め!/100点  日本盤

ボズ・スキャッグス/シルク・ディグリーズ
cover・・・おしゃれだけじゃないよ 曲目等詳細
*ついにボズ・スキャッグス氏、LAに入城です。
サンフランシスコを飛び出して以来南部マッスルショールズ周辺で研鑽を積みアルバムを作る度に音楽の神様を呼び寄せておりました。少しづつ少しづつたぐって来た自分の音楽ど真ん中、前作スローダンサーでがっちり視界に捕らえて満を持しての凱旋帰国、お祝いに音楽の女神がヒットの神様の手を握って連れて来ただよ。もう見えてますから無駄な音一つも無し。ここにこれありそこにこれあり。もう見事です。あまりにも見事なんで今までボズ?誰?状態だったアメリカの民も食いつくしかありませんでした。まー今までだって素晴らしい音楽やってたのに最上級綿の靴下を絹のビロード靴下に変えただけで売上げ100倍増しです。それだけ強力ライバル多し、群雄割拠の70’s中盤だった訳ですが。
 ここにそれありそこにこれありってことは洗練です。洗練=大都会。大都会=AORの誕生。1曲目はそんなネオン通りを大股で闊歩する自信に溢れたボズさんの姿で始まり始まり。「ヘイ、ボズ。今日はやけに決まってるじゃないか?」「ふふふ」てなもんだい。その新調のスーツ、バックを担当するは後にTOTOをものすることとなるLA2世お坊ちゃまミュージシャンのデビッド・ペイチ、ジェフポーカロ、デビッド・ハンゲイト、曲作りもペイチ氏とのコンビ多く。失礼ながらTOTOでまああんな大味メリケンロックを展開するとは思えない洒落ダンディぶりです。そりゃそうだ生まれながらに第2の住まいはスタジオ、70’sのアナログ音楽の成熟の段階を手に取るように吸収して来た男達じゃけん、ボズ氏の望むところすぐさま視界に捕らえ望むもの、いやそれ以上のものを返してくれました。これが急速に爛熟して来たファンク・ニューソウルにロックの爆走風を吹き込んだ音楽です。これが俺の見た南部だよと余裕を持ってかますジョージアに続き曲はちとむむむなものの音は完璧、リトルフィートなLAロケン勢いで高品質のジャンプ・ストリート、定番必ずやるぞのアラン・トゥーサン作4.も今回は余裕&ゴージャスに、港と再び合間見えた喜び溢るる(^0^)ハーバーライツ、それが終わって立ち上がってくるあの必殺ビートのかっこよさって何よのロウダウン、1stシングルで中ヒット、これはいけるとなったイッツ・オーバー(わたしゃこれが一番好き)、ペイチ単独作こりゃスティーリーダン・レゲじゃんかの8.、イッツ・オーバーと並んで大好き豪快豪放歓喜到来のリド・シャッフル、そして最後はこれでAOR王様になってしまいましたの堂々たるバラード、ウイ・アー・オール・アローンと同時期によくぞこれだけ自作ばっかで出来たなあの作品群。これで大当たりして来れるとは到底思えなかった来日も敢行、私横浜文化体育館で見ました。洒落男とは思えないゴツゴツしたサウンドにまたまた惚れ直し、これだよこれやっぱりこの人はサザン・ロッカーだなやと。その骨太い骨を懐に忍ばせたままこの路線でさらに直行いたした。でもやっぱ右から来て左から来て丁度良い具合に魚が集まって大豊漁のこの盤が最高到達地点でございます。(マ
/お勧め!/100点 日本盤

ボズ・スキャッグス/ダウン・トゥ・ゼン・レフト
cover・・・見直しました。
*ではバズからボズつながりで。サンフランシスコの高田純二、ボズ・スキャグス1977年の作品です。個人的には発表当時はあの「シルク・ディグリーズ」の後でもあり、パンク真っ只中のことでもあり、完全に割を食ってしまった作品。とわゆーものの来日公演横浜文体には行きました。思っていたとおりおしゃれとゆーよりも南部の伊達男といった感じで田舎ぽさを残したところがあり逆にそれが嬉しかったりして。で、このアルバム、今聴き直してみると実に良いアルバムです。シルクよりむしろ辛口になりパシっとしまったサウンドが気持ち良くて、「ハード・タイムズ」、「ハリウッド」なんか良いなあ。余談ですがハードタイムズでのボズ本人のギターソロが良くてスティ−ブ・ウインウッドさんのそれのように私好みなのでありますが、ジェフ・ポーカロのドラムがどーしてもスティーリーダンを彷彿とさせるように「AJA」の後の「ガウチョ」を思いださせてくれるアルバム。時代の波で際立たせてくれる作品もあるけど逆に割を食っちゃう場合もあるわけで、時間がたってこうやって聴き直すと実に良かったりするからろっくすやってて良かった良かった。(マ/お勧め!/95点

ブラッド・スウェット&ティアーズ/血と汗と涙
cover・・・らっぱ
*ちゃちゃ−ちゃちゃ、ちゃちゃーちゃちゃ。すぴにんぐ・ほいーる。(マ/お勧め!/91点

ブラッド・スウェット&ティアーズ/子供は人類の父である
cover・・・紐育 曲目等詳細
「お得意さんからレコードを貰ったのだ。SX68サウンドだぞ。早速聞くのだ。早くプレーヤー出しなさい。」

「あら、困ったわね。ウチのレコードプレーヤー10年前に故障しちゃって・・・押入れにしまっちゃったと思うんだけど。」

「パパ、どうしたの?」

「お得意さんからレコードを貰ったのだ。SX68サウンドだぞ。早速聞くのだ。早くプレーヤー出しなさい。」

「ウチにそんなもの有ったっけ?僕知らないよ。」

「パパ、どうしたの。そんなに慌てて。」

「お得意さんからレコードを貰ったのだ。SX68サウンドだぞ。早速聞くのだ。早くプレーヤー出し・・
って何回言わせるのだ。いいから早く出せ。」

「だから今、動くの無くて。」

「では、聞けないのか?いやだいやだ、ワシは絶対聞く。何とかしろ。」

「何とかしろって言ってもねえ。今、お金無いし。」

「パパ、大丈夫だよ。僕に任せて。少しだけ時間ちょーだい。」

かっちんかっちんごそごそごそ

「おまちどうさま。これで聞けるよ。」

「まあ、はじめちゃん、直してくれたのね。」

「さすがワシの子だ。では、早速聞こう。・・・どうやってかけるのださっぱしわからん。」

「しょうがないパパねえ。で、どんなレコード?・・あら・・・・これは・・・」

「子供は人類のパパのママのパパなのだなのだ。」

「パパ、そんなこと書いてないよ。」

「そうなのだ。絶対絶対そうなのだ。そうじゃなきゃいやだ。」

「しょうがないパパねえ。で、どんなレコード?・・あら・・・・これは・・・」

「ママが針飛びしてるぞ。」

「私が女学生の頃、好きだったバンドじゃない。ちょっと待ってね・・・

ごそごそごそ

有ったわ。これが当時のML誌のレビュー。

あらこれってちょっと遅れて日本では発売されたのね。
すぐそばに”レッド・ツェッペリン登場”のレビュー。
ふむふむ・・・・
この文章、この限られたスペースで端的に素晴らしくこの盤のことを書いていると思うわ。
でも読んだ人の取り方によって、これじゃ買うか買わないか分かれちゃうじゃない。
肯定的に取ればいいんだけど。
時代はサージェント直後、ロックに可能性の希望が果てしなく広がっていたの。
アメリカで当時そのど真ん中にいたのがこのバンドの創始者、アル・クーパーさん。」

「歩くパーか?」

「パパ、違うよ。アル・クーパーさんだよ。」

「アルさんって人は、歌も上手くないし、オルガンだってほんと素人から始めたような人、
ギターも技術的には褒められたもんじゃないわ。いわゆるノン・ミュージシャンのハシリみたいな。
でも、しっかりとした耳と、確実な音の姿が頭の中に有ったのである。ブルース・プロジェクト後、
その構想によって召集されたのがこのランディ・ブレッカー氏をはじめとするラッパ隊そして弦隊。
その構想を具体化する為に、あのザ・バンドのプロデューサー、ジョン・サイモン氏を製作参謀に迎えて
その時のニュー・ヨークの空気、風景を音にしました。
イントロの荘厳なる前フリに続いて
この自作のあえぐようにむせかえるブルースを聴きなさい。
この熱気を聴きなさい。古臭いなんて思うなら君の耳はどうかしてる。

熱い物に時は無縁である!

そしてティム・バックリー氏の朝焼けの”モーニング・グローリー”。これが夜明けよ。
そして自作の、これぞクーパー節、”マイ・デイズ・アー・ナンバード”。嗚呼たまらないっ!
そして粋、ニルソンちゃん作の”ウィズアウト・ハー”。ボッサ。お洒落・・・。
そして何とランディ・ニューマンおじさん作の”ジャスト・ワン・スマイル”、
裏返して必殺の熱唱・・・”アイ・キャント・クイット・ハー”・・・・
最後はキャロキンの曲から、終章へ。
名盤て、あまりに高く、神棚に祭り上げられるのは嫌だけど・・・
そっと近くにいつも置いて愛したいわ。いつまでも私の青春、そして希望、未来・・・」

「誰だ、この女?」

「ママ、急にキャラ変わったね。」

「何、言ってるの?もう晩ご飯の時間よ。駄々こねてないで早く食べなさい。」

「嫌だ、嫌だ。ワシはもっと聴きたいのだ。面倒なご託宣聞かされる前に外で聞いてやるのだ。」

「おれかけれすかー?」

「出掛けるのだ。お前のウチにプレーヤー、有るか?」

「ホウキしかあーりませーん。」

「うーむ。困った。どこで聴いたらいいのだ。むーー」

「パパ、我慢してここで聴きなよ。」

「何を我慢するのだ?うーむ。忘れてしまったぞ。」

「あーら、パパったら。おかしい。さ、みんな、ご飯よ。
そのことは食べてからゆっくりと考えましょ。」

「それでいいのか?これでいいのだ。それでいいんだろうなあ多分。」(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

バグルズ/ラジオ・スターの悲劇
cover・・・惜別70’s 曲目等詳細
*バグルスです。あーわあーわ。MTVで初めて放送されたとゆう「ラジオスターの悲劇」。ヴィデオでラジオスタアが殺されるとゆう内容の曲を最初の放送でやったのもとんでも話だけど無慈悲と言えば無慈悲、洒落でやったことが後で洒落じゃ無くなっちゃった。TVCM仕事やってたトレバー・ホーンさんが「おおクッキーフェイス」のティナ・チャールズのバックバンドでジェフリー・ダウンズと出会いさらに影の男ブルース・ウーリーとの3人体制で音楽練り上げこの先行シングル「ラジオ〜」を製作、そのヒットを受けてこの1stを出しました。問題の「ラジオ〜」、やっぱり強烈。当然あのクリップと一緒の印象だけど。思いっ切り未来コンセプト、扮装もセットも。が、画質は懐かしのフィルムコンサート並み、トレバー氏のルックスはもしやボブ・ウエルチがまたまた大変身して登場?なんて位、70'sでしたからまるでウエルズの宇宙戦争の映画見てるみたいな未来アナクロでした。アルバムの方も後年の80's兆児、派手な展開が嘘のような英国ポップ魂炸裂、10ccやアラン・パーソンズ、スーパートランプがやってくれた70年代のエッセンスが一杯詰まった楚々とした染みる音楽満載です。まだオーケストラヒットもサンプリングもありません。シンセもアナログ。暖かい音色がバックと溶け合って実に素敵。曲はもう全曲シングルカットOKかの如きクオリティ。しかも全部有機的につながってるとゆう。ラジオスター〜もアルバム中では後ろの小さなリプライズが付いて効果倍増。ほんとまごうことなき名盤だと思います。全体にどこか感じるもの寂しさはやっぱ70'sへの惜別、落とし前なのかなあ。パンクNWとは別の業界裏方さんから出て来た決別宣言。ここまでの質に達したロックとポップをひっくり返して一からまたやって果たしてそれに匹敵するものが出来得たのかちゅうのは新テクノロジーとのいびつな格闘長くいまだ決着付いて無いような気がしますが、熟れた実は落ちてしまうもの。これはその落ちる一歩手前一番甘い林檎なのかも。一歩抑えた感触がいっそう甘さを引き立たせてます。(マ/お勧め!/100点 廃盤洋盤(中古出るか) 試聴はここで。

ボニー・レイット/ギブ・イット・アップ
・・・スライド

*改めて聴くと凄いミュージシャン一杯参加してるなあ。このころは東寄りの面子です。(マ/お勧め!/93点

ブロンディ/恋の平行線/ばか
・・・ばかポップ
*「恋は」ならわかるけど「恋の」だと意味がわかりません。基本線はどこにあるのでしょう。「ハート・オブ・グラス」入り。
(マ
/お勧め!/92点

Blondie/The Best of Blondie
cover・・・金髪ちゃん 曲目等詳細
*ブロンディ、金髪ちゃん、ニューヨーク・パンクの女性硬派代表がパティ・スミス嬢なら軟派代表がここ人達です。パンクで軟派ってのもあれですけど(^0^)。マイアミ生まれのデボラ・ハリーさん、60’s末にNYにやって来て働きながらフォーク歌手活動、74年になってブロンディの元となるバンドに合流、ライブハウス、マクシス・カンサス・シティでのウエイトレス・ギグが評判になって76年にアルバムデビューとゆう次第。パンク勃興期に乗じて出現とはゆうものの既に艱難辛苦の道のり、これが後の方向につながるのだわさ。確かにデビュー時はパンキッシュでありました。その頃のライブ音源を聴いたことありますがこれがまた凶悪。それはそれで充分魅力的でありましたが続けていたらNYアングラの☆で終わっていたかもしれん。いかん大都会にやってきたからには何とか成功せねば。出したアルバムが売上げかんばしくなく、さてどうしようかと。そしたらびっくり海を渡った英国で火が付いた。2ndアルバムからのデニスを皮切りに出す曲出す曲押しなべて大ヒット。よっしゃんならそっちで爆発目指すぞと次の「恋の平行線」でお頼みしたプロデューサーがマイク・チャップマン氏でありました。マイクさんと言えば英国70’s初頭中旬にスイート、スージー・クワトロを初め数々のグラム・ポップ・スターを生み出したプロデューサー、ソングライターチーム、チャップマン=チンの片割れ。ちょうど女の子を追いかけてアメリカに移住した時だったんで渡りにフネと、フネです、やって貰ったのだ。そしたらまー、その女の子にしっかり教育されたかチャップマン氏アメリカでの仕事が押しなべて大成功、すっかりアメリカンしてた時で、その勢いをブロンディにも持ち込みイギリスばかりかアメリカでも大成功、ひいては世界的成功とやっと苦労が実を結んだ万歳ブロンディとついにやったね。英国でまず火が付いたのには訳大有り。あそこの連中はもう目茶目茶オールディーズ好きです。金髪ちゃんイメージでデニース、デニースなんて歌われたらもういちころ。パンクの連中を超えた支持が一挙に集まっちゃう。さらにサンデイ・ガールなんかフランス語でヴゥーだもん。アダムス・ファミリーの父ちゃんじゃ無いけどツボ突きまくりでござる。そしてテクノまでさらりと乗っちゃって「態度はでかい」ではジョン・ホルトの歌謡レゲエ、とどめ差されちゃう。アメリカではラプチャアで出たてのラップやっちゃったりするところが、いやらしく米国人がコンプレックス有るフランス語でラップしちゃったり、節操無いようでセンスありあり手練手管ありあり、やられちゃうわな。この辺チャップマンさんの資質ともばっちりシンクロしちゃって、はいもちろん私だって両国民共々ノックアウトです。魅力の真髄はワン・ウエイ・オア・アナザーのげちゃげちゃげちゃげちゃの部分に凝縮と見た。しかも口を横にぎゅいーんと横延ばし。じゅらくよー。それをしてるのがけっこうガサツそうででクールなデボラさんつうのが。
 やってることはオールディーズ起源でもやり通せばその時代の音楽にまたさせちゃうのだ。げに女性の逞しさ。またも再認識です。(マ
/お勧め!/100点
日本盤 グッヅ 

ブルース・ブラザース/ブルースは絆/ばか
・・・ブルース大好き
*初めて聴いたときジョン・ベルーシのこと知らなくて、裏に書いてあった経歴本当に信じてました。そのまま信じてればさらに幸せだったろうなあ。もちろん正体わかった後も最高なのは変わり無いけど。
(マ
/お勧め!/120点

ブルース・ブラザース/Blues Brothers/ばか
cover・・・ブルース大好き 曲目等詳細
**人生でかなったら一番幸せなことって何でしょ?
一番好きなことを仕事にしてそれで成功すること?
うんにゃ。たしかに。蠍団みてると廻りも幸せ、ご本人達も最高に幸せそう。パープル、マイケル・シェンカーさんとか見てると幸せの中にしんどさも凄いよなと傍目からも。
じゃ2番目に好きなことで大成功して、得た人気と地位とお金で好き放題一番好きなことをやっちゃうのは?
これが一番最高かもしれません。夢です。
私だってもし、ま、100%ありえんが、そなったら夢のグラム・フェスティバルとかチニチャプ祭とかバカロック・オールスターズとかうありてぇ。で
もまさかその尊敬する人たちをバックにしてやりたいなんて恐れ多くて出来ません。ちょっとお願いするかもしれんが。
その恐れ多い夢をかなえてしまったのがこのお二人身軽なデブ、ジョン・ベルーシ&ガリガリ君ダン・エイクロイドのご両人です。2番目に(?)好きな
こと、コメディで、NBCサタデイナーイト(ライブ)で大成功、もしかするとウケるかもしれないとやったネタ、ブルース・ブラザースがオオウケ。んならレコード作っちゃおうって本気でジェイク・ブルース&エルウッド・ブルースつうブルース仮面に変身してやっちゃった。フロントで堂々と。それもこれも2番目に好きなことが芸事で、出来ちゃったからです。オマケに番組コネで空恐ろしいバック・ミュージシャン面子を召集可能で。
本物だもんな、みんな。
1/2ブッカー・T&MG’sの何は無くともスティーブ・クロッパー氏&ドナルド・ダック・ダン氏。てば。
で、マット”ひょうきんさん”マーフィおじさん。豪華ホーン陣。
まるでコント55号のお二人がV9巨人軍、王、長島、柴田、土井、末次、堀内、金田、柳田(名前書いて喜んでます)ら神様達と一緒に野球やってギャグ映画作ったごとし。うお。
そうです、78年暮の登場以来、どうしたのかな、どうしたのかなって思ってたら映画作ってた。大馬鹿仲間ジョン・ランディスさんと。
史上最大の公私混同大作。お金も人も使い放題。
それにビビってこじんまりってなっちゃわないところがヤンキーの凄さだ。
ベルーシさんがあの愛くるしい眼差しで「やってくれる?やってくれる?」って頼んだんだろうな。断れません。
断れなかった人たちは
ジェイムス・ブラウン!!ファンク・ゴッドさんには神様の使徒さんお願い。
アリーサ・フランクリーン!!。全米一のソウルおばちゃんお願い。
ジョン・リー・フッカー!!街角ブギイお願い。
レイ・チャールズ!!もしものコーナー。こんなファンキーな楽器屋の親父がいたら・・・お願い。
一番美味しい場面で・・・・キャブ・キャロウエイお爺さん!!。むーちゃ。

知ってる人は突っ込むだけ突っ込んで下さい。文句言うだけ言って下さい。
知らない人は、初めて聴いても面白いでしょ?見ても楽しいでしょ?をこれは本業の腕で力技。
楽しさわかってくれたら、ここからどーか奥地をお口へどーぞ。てな音楽ファンのさーが性満載。
てめえの歌、演奏の力不足は先刻承知で、恥ずかしい水先案内人役をばっちしやってくれたよ。
みんなが元気なうちに誰かがやらねばなんとしょう。
最高の人たちが最高の形でしてくれたと思います。
感謝。

一番好きな場面は、むー、カミナリ打たれて身軽なデブがバクテンのとこも・・キャブお爺さんのとこも
カントリー・クラブでのお仕事の場面。ギミ・サム・ラヴィンっって歌ってもあかんでローハイド、
スタンド・バイ・ヨア・マンがそれこそ誰でも知ってるカントリーだってのは初めて知りました。
(山
/お勧め!/120点 試聴はここで

バウ・ワウ・ワウ/See Jungle! See Jungle! Go Join Your Gang, Yeah, City All Over! Go Ape Crazy!/ばか
cover・・・無茶 曲目等詳細
*バウ・ワウ・ワウ。何だ何だ何だバウワウか山本恭司氏かー。とゆうても今は両方とも忘却の彼方にどぴゅーんですからどうしましょ。80’sの初めにイギリスで巻き起こったドンガラガッタ・リズム革命の嵐の中、呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーんなバンドです。当時の週刊ロンドン芸能の論評では「昨今ブームとなってるお笑いブームはキャラだけの人材多し。こんなことでは長く持たず飽きられたらあっとゆうまに消えるであろう。」と載っているのが目に浮かぶ。はい、あっとゆうまに消えました。しかも完全やらせです。でもでもでもだ。それが面白いか面白くないかは全く別問題。この素人アマチュワ文化祭バンドの面白さ楽しさったらそりゃもターザンだって天使だって踊りだすぞ。仕掛け人はセックス・ピストルズ騒動を巻き起こしたマルコム・マクラーレン氏。ジョニー・ロットン無き後、シド・ビシャス君をソロで売り出そうと画策したものの彼は天国で歌うことを選択。それで次に目を付けたのがアダム・アントとゆう若者。ところがケンカして決別。チクショオとバンドのギタリスト、マシュー・アシュマン君を引き抜いてその音楽アイデアは俺のものだとライバル・バンドをでっちあげたとゆう次第。それがこのバウ・ワウ・ワウ。メンバーはアシュマン君のほか
ベースにリロイ・ゴーマン
ドラムスにデイブ・バルバロッサ
そしてヴォーカルにアナベラ。
このアナベラさん、当時何と14歳だったそうで、生まれはビルマはラングーンの移民さんです。嘘みたいな話だけどクリーニング店でバイト中、ラジオにあわせて鼻歌ふんふんしてたところ、前を通りかかったのが件のマルコムはん。お、これはとオーディションに誘ったのだと。ほんとか。本人はクリフ・リチャード、スティービー・ワンダーのファンらしい。それがまあいきなし裸に剥かれてジャケット撮らされるは、頭モヒカンに刈られて歌うは「私は踊れない、歌えない、何にも出来ない、道もわからない、私は15歳の愚かなピエロ、私はロックンロールのあやつり人形、バンドの名前は「ワンワンワン」、うさぎにでもなったほうがましなくらい(チワワは素敵な合言葉より」なんだからこれは虐待ではないか。どっかで見たことのある歌詞の内容だな。フランス・ギャル嬢か。ああ現在幸せな生活を送ってらられることを祈るのみです。移民の子供にこないなことして当然顰蹙の嵐、しかし顰蹙真っ只中でただでは済まぬのがロックだわい。捨てるものなしエナジーはちきれんばかりの怖いもの知らずアナベラさん、カッっと目を見開いて歌います。音楽は基本はどんどこビート。現在判明してるルーツは71年のジョー・コンゴ氏つう南ア出身のミュージシャンのヒットから北アフリカ、ブルンディ族のドラムがこれまたヒットして、これがグラム飛び越してパンクの時代に蘇ったとゆう。食いも粘りも無くステディなビートなんで白い人間でも一発でノレる。それを基本にこれまたアフリカ・西のリンガラミュージックからペラペラ・ギターを直輸入。ぺらぺらギタアつうとシャドウズ→エンニョ・モリコーネ→マカロニ・ウエスタン、アフリカつうと→サンバ、とまあ連想して思いつくもの全てぶちこんだ。アマチュア魂爆発だけんども腕が達者な連中を集めたのがマルコム氏のただならぬところ。ベースのゴーマン氏、名は鯛を表すてんで傲慢かましてよかの弾きまくりバカテクです。年取った人間がこれをやらかしたら売れ線狙いの只のいやらしい連中だけんど、これは許される。無常なほど若い。無茶は特権だけん。爽快で海に向かって馬鹿野郎なかっこよさあり。ワン・アイデア、勢い一発だから失速するのは当たり前で、売れて生意気絶頂、マルコム氏と別れて次のアルバムでは生粋の業界人マイク・チャップマン氏と組んでブロンディみたいになりたいなも本人たちに最早気力のチャージ無し。文字通り霧散してしもた。カセットによるデビューの次に出たこのアルバムの時が絶頂です。既にはかなさも感じる刹那、今でもビカビカだぞ。
現在入手可のCDは名前を変えて日本でのライブとカップリング。ライブの方がスピード感落ちるのがまたらしくて素敵だ。(山
/お勧め!/110点
試聴はここで

ビリー・ジョエル/ストレンジャー
cover・・・イタリア系 曲目等詳細
*昔シルベスター・スタローン、今すっかりジャン・レノな人、ビリー・ジョエル、この稀代の名盤ストレンジャー、私も大好きです。もう当時嫌っちゅうほど聴いたけど最近はすっかりご無沙汰、久し振りに聴いたけどうにゃやっぱりいいわーこれ。皆さんももしや押し入れの隅に入ってはいませんか。ありゃあLPですね。もしはとっとと叩き売ってしもうたか。勿体有りませぬ。是非CDで再入手しても一回聴いてみましょう。74年にピアノマンで大ヒット、一挙にブレークかと思われたましたがその後続かずフィル・ラモーンとゆう名プロデューサーと出会って3年後に本格ブレークしましたのがこの盤であります。大体アメリカ人てやつぁあ音楽を曲単位で聴く人種のようでありまして誰がやってるかなんてことは大して気にして無いような気がいたします。ですからヒット一曲出してもその後のプロモーションが悪いともうすっかり忘れている。1回気に入るとその人をけっこう追いかけてくれる英国人とは正反対でだもんでちゃぶ通、チャートでロックではアメリカのは曲が最初、イギリスのでは人を最初に書いてますなんて高校の社会の先生の授業みたいに最初から脱線してしもうた。えー久し振りに聴いたビリーさん、52nd通りアルバムまではもう熱心に聴いてたものの実はどんどん遠ざかって行ってしまった人です。どうもこう下世話つうか俗っぽいつうか、ぐわっと歌った時の鼻の上のヨコジワの上の眉間のタデジワが嫌ちゅうか、何だろう申し訳なき次第。そこまでやるのかーで恥ずかしいってのが先に立ってしまいましたが、AMG覗いたら似たようなことで嫌がってる人多数ってこと書いてありまして(^0^)、普通都会出のミュージシャンってシャイな人多い印象があるんだけどこれは一体どうしたことなのでしょうか。ビリーさん、丁度登場シンクロしてたロッキーの映画とイメージがだぶっておりました。確かに売り出し方もそんな感じだったと記憶しておるのですが、いや本当にボクシングやっておったんだそうで。ピアノのレッスンと同時進行でウエルター級でぼかすかやってたらしい。育ちが良いんだか悪いんだかわからないその辺が極めつけのセンス爆発させたり逆に火曜サスペンス劇場しちゃったりする所以なしごななのかいな。ってそんな単純なことじゃないか。極め付けセンスの代表がこの盤の3.「素顔のままで」。この曲がきっかけでスタア街道入りした訳だけど、ほんとこの曲完璧です。たまには弱音を吐いてみようかではないけどすこーんと力が抜けてしんなりこっちにも入って来て。間奏のサックスの間に絡む映画の回想音みたいなのも効いてるわなあ。この辺はラモーンだもーん。かな。火曜サスペンスははい、ストレンジャーの口笛です。特にアルバムの最後に来るやつ。えらく名フレーズ、メロディなんだけどいかんせんここまで来るともうこっぱずかしくて。パーティに誘われたぞうって上はバッチリ、モーニングとか着てるんだけど下はラッパズボン形状になっている人を見てしまった時のような気分になってつい人と一緒に聴いてるといきなりしゃべりだしちゃったりして。これは逆にもしやけっこう琴線にずばばと来てるのかもしれん。来過ぎてるのかも。まあギターのイントロの次につい寺尾聡「ルビーの指輪」が頭の中で出てきちゃったりするのも原因なんだけども。それでその間を行きつ戻りつしつつの名メロディの数々、名プロダクションの数々。ムービン・アウト、オンリー・ザ・グッダイ・ヤング、シーズ・オールウエイズ・ア・ウーマン、いや良い曲ばっかだ。これがイタリアン・レストランのセンスか。うむわかったようなわからんような。ま、いいっか。恥ずかしいとこは恥ずかしいと良いとこはいいとこと。感情を動かされるのが音楽の最大の力だからそれを含めて目一杯楽しんでしまおう。(マ/お勧め!/100点 日本盤

ビー・ジー・ズ/メイン・コース
cover・・・何とファンキイ 曲目等詳細
*ビージーズ、ファンキイ路線のブレークとなった作品です。白い人に黒い音をやらせるのが大得意の謎のトルコ人プロデューサー、アリフ・マーディンがホール&オーツ、AWBの音楽的成功に引き続いて白羽の矢が立ったのがこのビージーズ。おお裏声、カーティス・メイフィールドだと思ったかはわかりませぬが、実はこの作品彼によるプロデュース2作目、前作はもう一つ割り切れずヒットせず。反省を生かしてよりファンキイに。結果大成功、鳥肌が立つ程の作品になりました。ビージーズの偉いとこはこれを完全自前で達成したとこだなあ。全曲オリジナルでバンドも黒いゲストを呼ばず自らのもので。見事に消化してしかも独自のファンク達成です。もう良い曲揃いでシングル・カットの3曲は誰もこれじゃほっとかないだろうなあってゆう力があるものだわ。ジャイブ・トーキンの空ピック・イントロなんてもう。ファニーの美しさは筆致に尽くせません。他の曲ではこれが同じアルバムに入っているのかーちゅう従来の路線のバラードがこれまたインドカレー福神漬の役目で美味しくて嬉しい。ビージーズ再評価著しい昨今、このサタデイ・ナイト・フィーバー前に達成されていた金の玉アルバム、もし未聴でしたら是非とも。そんじょそこらには無いマジックで溢れています。(マ/お勧め!/100点

ビー・ジー・ズ/Children of the World
・・・何とファンキイ
*「メインコース」でソウル路線で大ブレークした後、サタデイ・ナイト・フィーバーの前の作品です。わし、大人になってからフルアルバム聴くの初めてじゃないか。しばらく前に買っておいたのを聴いてみてびっくり。こりゃ最近個人的に騒いでるパブ・ファンクだ。ドラムが元エイメン・コーナーの人だからあながち違うとも言えないぞ。その流れで聴いて何の違和感も無いAWBと同列の英国ファンクです。自身のヒットが2曲、イボンヌ・エリマンがカバーした「ラブ・ミー」をはじめ曲のクオリティが半端でありません。元々メロディに才を持つ人たちですからそれにアリフ・マーディン・プロデュースでセンス抜群の演奏が加わればもう無敵。しかしカッコいい。B面1曲目の「ブギー・チャイルド」はKOKOMOだぜ。単なるディスコ・バンドじゃありませんぜ。
(マ
/お勧め!/100点

ビー・ジー・ズ/Here at Last...Bee Gees...Live
cover・・・何とファンキイ 曲目等詳細
*ついに再発、しかも日本でだけ、ビー・ジーズのライブです。ビージーズちゅやあサタデイ・ナイト・フィーヴァー=デスコ=トラボルタ右手上げ=流行=恥ずかしいの図式かマサチューセッツ=小さな恋のメロディ=昔=懐かしの図式で両者ともド有名な割にもういいや知ってるとなってしまう危険な展開。案の定ベスト盤大大会になってしもうておりましたの昨今、ロビンさんが亡くなるとゆうニュースからでしょうか良かったよなビージーズの機運が高まっての再発か、寂しいことだけど出ないより出た方が良いに決まってます。特にこのライブは1回CD化されたものの後は無しのつぶて。長いこと廃盤だっただけに鶯谷ビージーズ世界普及協会の面々にとっては全く持って朗報でござる。オリジナル盤は77年の5月に発売されました。ちょうどサタダイナイトフィバー前夜。ファンキイに変身後の人気が頂点に立とうとしていた時です。録音場所はLAの”ザ・フォーラム”、76年12月20日のコンサート。最後に「メリー・クリスマス!」の声もある。収録曲は日本盤タイトル「グレーテスト・ライブ」の名の通りビージーズの名曲が次から次へとてんこ盛りじゃ。無いのは「ナイト・フィーバー」「ステイン・アライブ」「愛はきらめきの中に」だけどそりゃまだ作って無いのでしょうがないっすよ。見てつかあさいしかも全部自作です。オール・ビージーズ印ながらいかにも二番煎じってのが1曲も無いってのも凄い。どえらいバンドだよやっぱ。後はもうどれがお好きかお好みかの世界です。どうか存分にお楽しみを。私の世代はファンキイ後ですからどうしてもそれ以降のがハイライトになっちゃう。けど幼少のみぎり脳裏に焼き付けられた「獄中の手紙」「ワーズ」とかは来ます来ます。LPでは2面に当たるエレクトリック・アンプラグド・メドレーはもう圧巻。「今日もほーりでー、明日もほりでー」「ラーン・トゥミ」。ずっとバカラック氏作だと思うてた「傷心の日々」、素敵なメロディだなー。あ、「トゥ・ラブ・サムバディ」がカットされてる何故だろう。1面のハイライトは変身後の名バラード「ラブ・ソー・ライト」、ぱあっと宇宙に解放される「宇宙の片隅」。ライブであろうと鉄壁のコーラスは変わらん。3面はファンク2連発「ユ・シュ・ビーダーンシン・イエー、ちゃかちゃ(ここでエア・ギター・カッティングすること)」そして最もオイニイのきついブレーク後とは言えちいともヒットしなかったブ−ギ・チャイド。正にセクシイセクシイ。最終面はスリリングこの上ない「ブロードウエイの夜」、この時点で最大ヒットの「ジャイブ・トーキン」で大盛り上がり。ドライブ中のエンジン音をヒントにこのリズム・ギターリフ編み出したのだと。ブラック界にも存在しない稀有なカッティングでは無いかと。バンドは長いこと労苦を共にして来たビージーズ・バンドの面々。英国ファンクの下支え猛者どもだ。モーリス氏がメインでベースを弾いてる。これがまたチョッパー無しでファンクをやらせたらJPジョーンズ氏かビル・ワイマン氏かモーリス氏かってなぐらいド・ファンキイ。さすがのキャリアそして音楽センス。ベタな4つ踏みデスコは少数。これがアメリカのホワイト、そして英国の70’sファンクの真髄です。いつ廃盤になるかわからぬ。逃す無かれや。(マ/お勧め!/100点

ビースティ・ボーイズ/ライセンス・トゥ・イル/ばか
cover・・・ばかハードロッカー 曲目等詳細
*NY在住のやんちゃーず、トン吉チンペイカンタ、カブ、ジャイアンが音楽を始めたらどうか。楽器は弾けないでもやりたい。ヘヴィメタル大好き同時にヒッピホップ面白れー。じゃああの手先が器用なリックって奴に盤を廻させてバックをやらせよう。俺達ぁ好きに前で暴れるぞてんで70’sには考えられもしない形で出発したのがこのビースティ・ボーイズ。シングル・デビューは82年、街のレコード屋さんが出してくれた。映画みたい。あの何てたっけ。うーど忘れ。で4年も解散せずによくぞ続けた(^0^)、そのレコード廻し出世したリック・ルービン君が起したレーベル、デフ・ジャムからこの「ライセンス・トゥ・イル」訳して「悪いことに許可されました。」でアルバム・デビューいたしました。そしたらシングル・カットした7.ファイト・フォー・ヨア・ライトは最高位7位になってしまうわアルバムは何と1位になってしまうは一夜にしてキンキラキンの大スタアになってしもうたのだ。それよりもそのシングルのビデオでの超おバカ乱ちき騒ぎぶり、我が馬鹿ロック委員会がほっておく訳がありませんことよ。ヒップホップ・ラップつージャンル、登場した時はそりゃびっくり、しゃべりオンリーてのも驚いたけどまあそれは無かった訳じゃないんで、それとは別にクラフトワークやマカロニウエスタンなど何でもありそりゃそうだバックはレコードなんだからの何か音速の壁突破の様相パンドラの箱貫通事態に。そしてついにやっちまったよがヘヴィメタと合体のこのビースティーです。いきなり1曲目からスクラッチと一緒に登場のレッド・ツェッペリン、カシミール・ビート。それに併せてやんちゃーずはわめくがなる。ラップってゆうよりこれは号令です。軍隊で走りながら皆で叫ぶあれ。そこからマッドネスを思い出したり節回しで偶然か意図的にか似ちゃってるのがPIL。ジョン・ライドン・メロディ。最もあちらと違ってフットワーク軽すぎ、悲壮なる決意はみじんこもありません。途中でクラッシュさえ登場する。歌詞にはモンキーズも。そこからはもー大変、エリック・クラプトンがどうたらジミー・ペイジがどうたらこっちはエーゴわからんのでバーっって間に入る歪みエレキの音一緒に声出したりしてバーッ。3曲目のサンプル部分、これもゼップだぞ。うにゃ何だっけなあ。ジャージャーだだだ。この後すだんづだんって行くんだが。気持わりー。リズムはニュー・ジャック・スイング。一世を風靡しました。リズムボックス打ち込み時に%値で入力してリズムを溜めさせるもの。阿波踊りビートになります。5曲目ではラテンも出てきた。これも有名ものだけど思いだせん。ど忘れ激しいおぢさんには気持わりー連続の罪な盤だよ。次のガールズもそう。誰か教えてくれー。ファイト・フォー・ユア・ライトはオリジナルだと思う。全世界悪ガキの主題歌。宿題なんかやってたまるもんか。これは権利なのだこれでいいのだ。ノー・スリープ・トゥーーーーブルックリーン。これはAC/DCかな。元々ゼップもあっしでっせもファンクをハードロックしてたようなもんすからそのはまり方って言ったらありゃせません。さあ一緒に叫ぼう。誰でも行けちゃうとこが最高だー。ポール・リベラはハードコアなラップ。ホリナウ、ヒリのしゃべり声はどっかさんまに似てる。ブラス・モンキーはマッドネス調で。へにゃへにゃしたリズムボックスが素敵。スロウ・アンド・ロウではレゲエ・ダブのリー・ペリー氏お得意のキラキラ・鳴り物も登場。そして最後、漫画主題歌とゼップ、カスタード・パイの合体。もーまるで稲中卓球部の前野、井沢のように悪ふざけ終始敢行、青田赤道のように腹の底から声出し続けてやり切ったなこのやろー。こっちも聴き切ったなこのやろー気分で非常に気持良い聴後感のアルバム。何てたって悪いことに参加するって楽しい。もしかしてこれ人間の本能かいな。(マ/お勧め!/100点 グッヅ

ボビー・チャールズ/ボビー・チャールズ
・・・ウッドストック・ニューオリンズ
*まさに命の洗濯。心に染みて染みて、泣きたくなるほどの感動。言葉がありません。(マ/お勧め!/100点

The B-52’s/コズミック・シング
cover・・・がんばれ風船女の妹
*今もがんばるファンシー・ポップ・バンド。新たなオールディーズとなるか。(マ/お勧め!/92点

ボーダーライン/スウィート・ドリームス&クワイエット・ディザイアーズ
cover

バッドフィンガー/ノー・ダイス
・・・元祖パワーポップ
*「ウイズアウト・ユー」収録。甘さとヘヴィさがまさにパワーポップ。(マ/お勧め!/150点

バッドフィンガー/Straight Up
cover・・・元祖パワーポップ 曲目等詳細
*1曲目、テイク・イット・オール。不滅の立ち直りソング。とにかく何かあった時。一緒に叫んで歌う。メイク・イット・シリイ、メイク・イット・バッド、全部なんて欲しいって言って無い。せめて太陽の光りくらい全部浴びてやるー。ピート氏の気持ち、軽々しく想像出来んけど、俺にもあるぞ叫びたい時。バッドフィンガーの3作目です。このテイク・イット・オールと2曲目ベイビー・ブルー、そしてデイ・アフタ・デイで燦然と輝く盤。とにかく良い曲を作ってそれを精一杯の演奏でやるつうミュージシャンにとって当たり前ながら最も困難なことに毎回挑戦してるバンド、バッドフィンガー。今でこそ紙ジャケ再発だーとなればレコード店店頭で予約開始!完売御礼なんて凄いことになるアップルの御旗バンドだけど、この時やぁ苦闘してたかと。ビートルズ解散後のごたごたでろくなプロモートも無く本国ではアルバムはチャートインすらしてないんだもんな。これだけの盤を出し続けて。そりゃくすぶってたのを引き上げてくれた恩はある。だけど貰ったのはアップルって名前だけみたいな感じに世間ではなってしもうて、あと1インチ、1ヤードだけ俺は欲しいよって叫びたくなるだよほんと。外郭だけ見たって夢のような盤です。プロデュースがトッド・ラングレン。まだベアズビルでエンジニア稼業にいそしんでいた時。ビートルズとウッドストックの出会い。なされなかったゲット・バック・セッションの夢。1.のオルガンにはビッグ・ピンクの幻が。そしてトッド氏自体の夢。憧れのビートルズとのニアミス。興奮が手に取るように。こっちは30年経って別な夢を見てる。4.のフライングでXTCのスカイラーキングを見る。XTC=トッド=ビートルズ=バッドフィンガーとくるくる廻る夢のような時間。って、ことごとくあの人とあの人とって言われちゃうんだもんなあ。叫びたくなります。でもビートルズ好きだししょうがないし。みんなもとてつもなく好きだし。あの素晴らしい曲を真っ直ぐにやってくれるって夢を望みを一心に背負っちゃってる。それだけのものがあるバンドだからです。あーだこーだと似てる、あー似てるとか言っても最後にはあなた方しか出来ないこの音楽をしっかり受け止めてます。やたら廻りばかりでかくなっちゃった御大より近くに感じて一緒に歌い叫べる。掛け替えの無いバッドフィンガーの渾身の一作。状況はどうであれモチベーションはこの時、最高。背中のウエイトも音楽作りにはいささかもこんな時は揺るがぬ。タイトル通り真っ直ぐでど真ん中しかなくて30年経とうがCD時代になろうがDVD時代になろうが聴きたくて紙ジャケやら何らかの理由付けて再発また再発、聴いて叫ぶぞみんな。スイート・トゥーズデイ・モーニング、いいなあ。デイ・アフター・デイ。ああ、スライド・ギターが。御大もきっと自分達の夢を見てたのかと。何かと背負わせちゃってごめんなさい。とにかくもう感謝するしかない。ありがとう。(山/お勧め!/150点 試聴はここで

バッド・フィンガー/Magic Christian Music
cover・・・元祖パワーポップ 曲目等詳細
*ロックの世界で弟子ってのは有りかってことだ。
演歌では、上京して北島先生の自宅の前に座り込んで三日三晩、そんなになりたいのなら仕方が無い、苦労するぞ、それを覚悟なら弟子にしてやると、
ウーロン運びの付き人10年、ようやくデビューさせてくれましたとゆうのは聞きますが。
ロックでそれをやったらもう若者では無くなっちゃうよ。困る。

バッドフィンガーは、ビートルズの弟バンドと呼ばれてます。そうかそうか弟バンドか、うんうん・・って、納得出来ますかい?
何なのだ、弟って。
アップルにデモ・テープを持っていってしまったのが運の尽きで、それも無茶苦茶な状態のレコード会社で、ご存知の通り、元の名前はアイビーズで、
諸事情でデビュー・アルバムは英米発売無しって半お蔵入りで、そうだよ私はそのアルバムは聞いたことがありません。
諸事情がこんずほぐれつして、このバンドは只者では無いのだから我が社のエースです、だから何としてでも出すのです。
ってのがこの再デビュー盤、

マジック・クリスチャン・ミュージック

アイビーズでのデビュー盤の曲も捨てることは出来ません。入れます。そして映画「マジック・クリスチャン」での曲も入れないわけにはいけません。
それも別にサントラ盤があります。そして再デビューです。バツが悪いので名前を変えようとゆうことになりました。
何にしましょう。アップルでのオーディションの時、慌てて入ってきたピート・ハムちゃんが、事務所に有ったタンスの角に足の小指をぶつけてしまい、
悶え苦しんでいるのを見て笑い転げたリンゴさんが「そりゃバッドフィンガーだ」って言った・・・てのは嘘です。今作りました。
英語で「バッドフィンガー」ってのはスリの別称で、ビートルズのサウンドを盗みやがったなこの野郎ってんでそうなりました・・・ってのも
嘘です。今作りました。
サージェントの「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」の作った当初の仮の名前が「バッドフィンガー・ブギ」と申したらしく
そこから取ったそうです。
ポール・マッカートニーさんは「ホーム」、ジョン・レノン氏は「プリックス」って名前がいいって言ったそうすが、それもひどいな。
じゃあ、誰がバッドフィンガーに決めたんだよ。そもそも「ウイズ・ア・リトル〜」てばブギじゃ無いし。
謎です。
本人たちの意志はどうだったのでしょう。

とにもかくにも何しろビートルズ肝いりのバンド。最初のシングル、アイビーズ時代の「メイビー・トゥモロウ」は全米で67位とお目見え程度だったものの
次のがポール・マッカートニーさん、人に書く時は油断しまくりの曲、そして油断しまくりの時が一番良い曲書く男すから、その
「カム・アンド・ゲット・イット」、それは「マジック・クリスチャンのテーマ」じゃん、英国で4位、アメリカで7位の大ヒットです。
ほにゃほにゃほにゃーとポールちゃんがデモ作って、そのまんまやんな、そしたらヒットするかんねって油断しまくりで言ったら
根が素直ですからそのまんまやって、その通りヒットした
って
この成功は俺らの力なのかいな????

そんな状況に嫌気が差したのか、古参メンバーのロン・グリフィスさんは、お子さんが産まれたのをきっかけに辞めてしまいました。
69年つうから発売前だな。ヒットの報を聞いてどう思われなさったか。”ディア・アンジー”ってナイスな曲書いてるのにーーー。
ジャケットではメンバー扱いされてません。しかも裏ジャケには3人しか写真が絵に盛り込まれておらず。

思いっきりアップルとその時代に翻弄されました。

その分、思いっきりアップルの魅力を吸い取ってます。これほどリンゴのレーベルに似合うバンドは無し。
そして堂々たるプロの音。
いかにアレンジがトニー・ヴィスコンティ氏名義であろうと、最初にスカウトしたビートルズ・ローディのマル・エヴァンス氏名義であろうと
60’sのそれまで、がんごんにバンドしてたのだ。演っているのはバッドフィンガーであります。
ぱらりんと流麗にテク丸出しで演奏出来ようが、アマの音に過ぎない連中は数限りなくおり、
テクニックなどとは無関係に、その音聴いただけで、「おおおお」プロだ、俺らとは違うと納得せざるを得ない
音楽が入ってる
マジック・クリスチャン・ミュージック。

全身漬かり続けたブリティッシュの音の果てがビートルズの最後とシンクロするのは当然といやあ当然で。

うーんと、感謝の〆は
ともかく、針落とした瞬間からリンゴが宙を舞うんです。いつになろうと。

追伸
うちにある中古英盤には、レーベルとジャケに「HUNT」とペンで書かれており。そのおかげで安く買えたよ。
そんなことしてまで、自分のものだって主張したかったハントさん、何で売る羽目になったのか。
その気持ち思いますと、またもやリンゴが宙を飛び、指に釘刺さる。(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

バッドフィンガー/Badfinger
cover・・・元祖パワーポップ 曲目等詳細
*バッドフィンガー74年のアイビーズ時代を含めて6枚目のアルバムです。ワーナー移籍後初LP、アップルの残り香盤「アス」のリリース数週間後にリリースとゆうことで無残なまでの売上げだったとゆう。おまけにそのアスではジャケでニンジンに釣られて彷徨うロバさんにされて。まったくもう止めなさいそうゆうことは。当時そんなに不遇なら今こそ大切にみんなで聴く時だ。さあ、心機一転です。タイトルも満を持してのバンド名冠。とにかくほんとに愛しくて愛しくてたまりません。出来うんぬんは考えることなく何回も何回も聴いてしまう。それはもう1曲目のアイ・ミス・ユーがまずあるからだ。針を落とすといきなり出て来ますハムさん作。うううわーと感情こみ上げてもういいですこの1曲がまずあってくれれば・・・全てのこのアルバムの曲を受け止めますって気持ちになる。そして2曲目の「シャイン・オン」。日が照って欲しいよな。ぽっかぽかに。74年になっても全く変わらぬバッドフィンガー。周りが勝手に時代遅れにしてしまったのかよ終始周りが勝手に。モランドさんのラブ・イズ・イージーを無事通過して、ピート氏の「失われた友の歌」。このフック、このフレーズ、そこここで泣く泣きます。5.はエヴァンス氏の「何でしゃべっちゃいかんの?」。禁句かビートルズ。どの曲か思い出しそうになる寸前で止める。止めとこう。ジョンちゃんだ。孤高で頑張る弟子。真っ当に受け継ぐ蛮勇ここにあり。A面はモランドさんおヘヴィ・マイナーな「アイランド」で終曲。ロックのキャッチーがこれだと思う。B面最初、7曲目は雰囲気一点、めちゃめちゃファンキー、スタックス・ソウルな「艶消しスパム」から。ハムさん作。ここでも掴みのメロは当然。ブルース・ブラザースにやって貰えば最高。だった。8.はエレピの響きが何とも魅惑、「ここからどこにいくのだろう?」。タイトルがー。エヴァンスさん作。胸に染み入る愛し曲です。途中のスティール・ドラムの音までむせび泣いてるじゃないか。負け犬じゃないってば。9.は唯一のドラムス、ギボンズ氏作。「私の心は飛び去って」。触ればばらばらになりそうな。ガラス細工みたいだ。苦境のバンド状況、内情もそりゃ色々あったと聞きます。それを考えると辛いけど。音楽で気持ちはしっかりと・・届けば・・ミュージシャンとして・・なんて言えないな。いくら思ってもわかるはずは無いし。ただただ聴かせてもらいます本気で。ぐっと来てるところに10.のハムさん作「ロンリー・ユー」でさらに追い打ち。やばいです。やばいほど美しいバラード。何も書けないよ。世界に響け。11.ジョーイ氏作「あきらめなさい」。あきらめたくないです。どうかお願いします。ラストは同じくモランドさんの暴走かっとばしチューンで。ぶっ飛ばしOK。たまには何もかも忘れて。製作はクリス・トーマス氏。70’S中盤でがっちり聴けます彼の音でしっかりバンドを受け止めてます。このステレオぽく無いきゅっとキュートな音がまた・・・最高。ロクシー・ミュージックのあの「サイレン」の音。とことん英国。なんもかも愛しくてまた聴いちゃうよ最初から。(山/お勧め!/120点 試聴はここで

バッドフィンガー/ベリー・ベスト・オブ
・・・元祖パワーポップ
*。(マ/お勧め!/100点

Bonzo Dog Doo Dah Band/Gorilla
cover・・・英国楽団 曲目等詳細
*ビートルズ、マジカル・ミステリー・ツアーでのストリップ・シーン、ジョンちゃんがにやにや楽しそうなとこで踊り子さんと共に出演、偽プレスリーで怪しげな音楽をやっていた連中がこのボンゾ・ドック・どうだバンド。クラスのお笑い好きが集まって出来たとゆうことであるが何ともはや奇才が揃ったがっこであったことよ。いにしえのスパイク・ジョーンズからフランキー堺、果てはアル・ヤンコヴィックまで冗談音楽は数々あれどみんな面白いぞ。アルさんみたいな替え歌物も直情的におもろいけど、この人たちの場合、元ネタはあるものの完全にオリジナルじゃ。こちとら英語わからんのでどこで笑って良いか思わず廻りの反応みたりしちゃうことなくボケっと聴いてても面白くて嬉しいことです。色んな音楽テンコ盛りだから無理に笑おうとしなくても楽しい。さらに一人ビートルズことニール・イネスのとるずなんだけどボンゾズ曲や一人ビーチボーイズことニール・イネスのビーチボーイズだけどボンゾズの曲まで入っててうっとりしちゃうんだからたまりません。ラットルズが大好きな人でまだこれ食べてなかったら飛びつきましょう。ベタネタから考えネタまでけっして古くならない極上サウンドでお届け。はい、マジカルのシーンの曲もちあんと入ってます。(マ/お勧め!/100点 試聴はここで。

ボンゾ・ドッグ・バンド/仲良き事は美しき哉

ブリンズリー・シュウォーツ/Hen's Teeth
・・・パワーポップの源
*パワー・ポップ大明神ニック・ロウのキャリアの始め、キッピントン・ロッジとブリンズレイ・シュワルツのシングル曲を集めたコンピです。67年のシングルから始まってアナログは巷では物凄い値段がついているもんだそう。まあ、レコードにそんな値段を付けることの是非は別としてそりゃあ聴きたいもんなあ。で、エドセルが出してくれたのがこれ。ニック先生は赤面物で困ったなあってゆうブツらしいけど、ヒッターズとかニーズとかライムライトとかいい加減な変名で出しているのがまた楽しくて。ビートルズ・カバーもあるでよ。そろそろCDも入手ぎりぎり段階に来てるようなので急ぐべし。まだ間に合うか。(マ/お勧め!/93点

ブリンズリー・シュウォーツ/ザ・ニュー・フェイバリッツ・オブ
cover・・・パワーポップの源 曲目等詳細
*クリスマスも終わってさああといくつ寝るとお正月のこの時期何を聴きましょうか。ぱあっと派手なのは明けてからどわっと聴きたいですし何より気がせいてるからせせこましいのは参っちゃう。となるとこれだパブロック。望むと望まずとシーンの裏側になっちゃって目が透明、キラキラの音楽です。そしてその代表格がこのニック・ロウの在籍してたブリンズレイ・シュワルツ。しかもその決定盤と言えばよっぽどひねくれて無い限り6枚目にして最終作のこの「新しいお気に入り」アルバムになると思います。なんつたってプロデュースがこの後ニックさんと悲喜こもごもの親友関係となるデイブ・エドマンズ氏。ゴールデンコンビですから。必殺曲もてんこ盛り。メロディ際立つ全10曲捨て曲などもちろんありませぬ。まずは1.愛と平和と理解。映画ボデーガードで使われてニック先生の財政状況を一挙に好転させたちゅう名曲。3コード・パワーポップの名品でござる。コステロはんもやってましてもしかするとこっちのヴァージョンより有名だったりして。あの方の塩辛声で聴くのもおつだけどここはやっぱ元祖ファニイ声のニック兄貴で聴くのが一番。バンドでやってみたくなる曲でもあるなあ。簡単だし。歌詞がけっこうひりひりしちゃってるのもさすが英国人、ついそうしちゃうんだな。2.「君が行っちゃって以来」はメロウなノーザン・ソウル。スカタンいやスタカンもやっちゃいそうなUK人大好き曲調。決めてるんだけどコーラスでど低音の垢抜けさが人懐っこくて素敵。3.「醜いもの」ってこれも反語でんがな。こんなかわいい曲は滅多にありゃしません。初期ビートルズ・マナー、でも聴いたことが無い胸キュンポップ。せつなくってまあわたしゃニックさんが書いた曲でもベスト3に入ると思ってます。これに遭遇するだけでもこの盤買う価値有りとここに宣言いたす所存。4.アイ・ガット・ザ・リアル・シング。最後に加入のギタリスト、イアン・ゴムちゃんとニック氏の共作でヴォーカルもイアンさんが。この方よくぞみつけたなちゅうくらいこのバンドにぴったし。ポップな歌声とコンパクトなギター、そしてニックさんに匹敵する作曲能力と言うこと無しでござい。この曲はニューオリンズ・スタイルのピアノがころころ転がるミディアム・ソウル。うきうきすること必定です。5.「今夜貴方の目にある風景」。これもニックさんお得意のエバリー・ブラザース風スローバラード。デイブ氏もフリークだったからもうのりのりです。バックの音像、もう気合入ってる。6.ナウ・ザ・タイムはホリーズのナンバーのカバー。捨て置けぬあの頃のきらめき曲。まっすぐなカバーが好き好き度120%を示してる。ブリンズレイさんのトワンギン・ギター炸裂だ。7.ちっちゃな町、大都会。ニュー・オリンズ・スタイルのロッキン・ナンバー。ニック氏の後のソロ時代につながる曲です。こうゆうのほんと好きみたい。そうそうこの歌い方とにんまりしちゃう。8.あなたのない生活を送ろうとすること。サザン・ソウルの名シンガー、オーティス・クレイのヴァージョンで有名です。あのどすこい歌声のミディアム・ディープな世界は再現できっこ無いすからここはやっぱりファニイさプリティさで勝負。それでも一生懸命近づこうとしてるとこがかわゆい。サザンソウルは英国ではさっぱり人気無しですからこうゆうのやっちゃってるからパブさんになっちまってるってこともあるな。実に曲自体良いのも実感いたします。9.君が好き、でも愛とは違います。いかーんと思うたか一転またまたノーザンソウルに。ゴムさんニックさん共作。レゲエもからめてやっぱしスタカンがやりそうだ。実はブリンズレイってバンドの唯一の弱点はドラムのビリー・ランキンさんじゃないかと思ってます。やや弱いような。そこがアマチュアぽい素朴な良さってとこもあるんだけど。これがもう少しグルーヴィな人だったらもっとファンキイな路線にも行ってたんじゃないかと。こうゆう曲聴くと感じます。10.深く潜って。最後はノベルティ・ジャズで呑気で楽しく。と全部聴きますと地味ですか?いやこれでも彼らの盤では一番派手なんです(^0^)。つうより派手がそんなにいいかってのが存在理由ですから。商売化を最早放棄、ひたすら好きな音楽をやるっちゅう原点音楽を是非お楽しみ下さい。ちゃきちゃきプロがそんなんやる盤なんてそう聴けるものでありません。当時ももちろん売れなくて長いこと地下に埋もれてたものだけど良いものは良いと時代を経るごとに大きくなって。出てたことに皆感謝の貴重盤だとつくづく感じるああ年の瀬。(マ/お勧め!/100点 日本盤 試聴はここで

ザ・ビート/アイ・ジャスト・キャント・ストップ・イット
cover・・・スカリバイバル 曲目等詳細
*70年代末英国で巻き起こりましたスカ・リバイバル・ムーブメント。その5大バンドの一つ、ザ・ビートの1stアルバムです。78年にバーミンガムで結成、類が友を呼びスペシャルズの2トーン・レーベルでスモーキー・ロビンソンの名曲「ティアーズ・オブ・クラウン」でデビュー。79年12月に全英最高位6位となる大ヒットに。その独自個性を察知したかすぐさま傘下に独自レーベル、ゴー・フィートを作って移籍、80年にこの1stを出しました。当時スペシャルズに既に夢中、続くセレクターも最高だってんで私は出たとたん何の迷いも無く入手、聴いてもうぶっ飛んだだよ。何が偉いってまず2TONE勢、一派からげにスカ・リバイバルとは言っても各自とてつも無い個性があること。このビートも先発2バンドとは全く味わいが違います。正統派のスペシャルズ、ソリッドなセレクターに比べてまずスピード感がピカイチ。贅肉削ぎ落とした音像、がっしがし刻むドラム、ベース、ギターとチームワーク抜群で一体となって疾走ずどん。そこに絡むはカリブ海風味満点、しかも超クールなサックス、切れが言いったらありゃしないのランキン・ロジャーの煽りトースティング(しゃべくりやな)、デイブ・ウエイクリングの歌。驚くのはブラックさんはロジャー君ともう一人(はははどれ担当の人だ?)の二人だけ、後は白人さん若者なのです。聴いてるだけじゃ真っ黒だと思ってた。そして曲の良さ。ポップでキャッチー。プロデューサーはモノクローム・セットであの異国リバーブ・サウンドをものした男、ボブ・サージェント氏。時の勢いもモチベーションも若さも全てが味方してのこのアルバム。もう文句無し。永遠の愛聴盤なのだ。ちょっと小粒な感じがするとこもいいんだよなあ。ジュニア・ヘヴィ級の王者です。藤波、タイガーマスクの戦いを想像していただければ。して2トーン勢の中では先輩2バンドに引けをとらない成功を手にした訳ですがこれに続くアルバム、プロデューサーも同じ、ほぼ同じ陣容で作ったのにも関わらず何故か失速。これがまたよくわかりません。音楽の神様がいたづらしてぱらぱらおっとっとってこの時だけマジックをかけたのか。確かにこんだけのテンションの高さ維持するのは困難かもしれませんけど。とにかくこの一期一会感。これもとてつもなく魅力。メンバーは後にジェネラル・パブリック、ファイン・ヤング・カンニバルズに別れて活動することとなります。(マ/お勧め!/150点 グッヅ

ブランドX/Unorthodox Behaviour
cover・・・英国ジャズ・ロック 曲目等詳細

ロックも生まれてからですの、半世紀も経とうといたしますと、前世紀発売のものなんぞは、こんち何やら考古学みたいなありさまになってまいります。
そうゆうものは再発されるに、何ぞ理由が無くては売る方もお困りになるんで、”紙ジャケ”!とか”でかジャケ”とかそうゆう方法を編み出しまして、
ならLPで出しゃいいじゃん。
あ、そうかそれじゃ普通か。
で、出るとなりますと喰い付きます。有名バンドの場合は。レココ誌とかストレジ誌とかが。特集!。
知りたくないことが仰山書いてあったり知りたいことが巧妙にスルーしてあったり、ケンカとかおっぱじまったりしまして、
あれはリンゴの自宅で録音したんじゃないとかマジカルの着想はポールが飛行機で落書きしてたら思いついたとか、
いやそれは正確じゃ無い、そうゆうことはキチンとしなければ。

キチンとしなければいけなかったのか!

あは、あは、あは、これ、最高、でへでへでへ。

こちとらまるっきりキチンとしていません。
で、まずはその特集を読んで、ふむふむそうか、この人はこれこれあのバンド出身であの人とあれこれそれそれ、うむうむと納得した上で
CDを一緒に買って来て、なるほどなのでこうゆう音なのか。わかりました。はい、えーと棚のここに収納いたします。終わり。
まさかそんなーーー。
耳学問か?音楽だから耳でいいのか。目学問だな、こうなると。

で、
ロック検定ってゆうのが、あちらこちらで見掛けられるようになりました。
1級取ったら就職に有利でしょうか?。月給100万貰えるかなあ。なら勉強すんべか。やだなあ嫌いだなあ勉強。
このアルバムは、1976年度ロック検定の最上級コースの問題です。

「さあ、ここまで勝ち残って来た諸君に、最難問の問題を出す。このアルバムはいったい何でしょう?」

何でしょうって言われてもねえ。簡単じゃん。クレジットとかライナーノートとかあるでしょ。えーと何々?
何だこのジャケマン(ろっくすとゆうサイトの出してる”週刊ロック青年とゆうメルマガの後ろに載ってるジャケットマンガのことやで)
の1コマ目と4コマ目に使いたくなるジャケは。覗いてるわ。ブラインドから。
で、タイトルは・・・・
アンオーソドックス・ビヘビアー・・・・。普通じゃ無い蛇かよ。(ぶー。”普通じゃ無いふるまい”です。邦題は”異常行為”。おお。)
で、裏ジャケにクレジットは・・・うわっ、曲名しか書いて無いよ。
じゃ、中にあるんだな、何か・・・・無いですーーーー。これ入ってました。

何々・・・ザ・レコード。レコードの表面を傷付けないで下さい。スリーブから取り出すときに・・・。
何じゃこりゃ。”かける前にここに書かれてることをチェックして下さい””33と1/3スピードで再生して下さい”って
レコード取り扱い説明書じゃん。お前はXTC2か。
しかたがねえ。レコード・レーベル見るか。
おお、カリスマちゃんがおる。カリスマちゃんレーベルだぜ。プログレてるかな。
うわ、どっちがA面かわからねえよ・・・・えーっとCAS117−Aって書いて有るからこっちがA面だなきっと。
バンド名は・・・ブランドX。
へ、「無印良品」すか。「商標X」っていったい。
プロデュースは・・・「商標Xとデニー・マッケイ」。
わからーん。
曲クレジットはーーーー、コリンズ/グッドソール/ラムレイ/ジョーンズ。
うーむ、コリンズ。ウォッカ・コリンズか?うーむ、ジョーンズ。まさかジョン・ポールのジオーンズさん??
まるでわかりません。
仕方がねえ、音聴くか。

1. 核やけど
2. 安楽死ワルツ
3. 醜い状態で、生まれます。
4. 幸福なヒステリーの気があります。
5. 正統でないふるまい
6. 3の走行
7. 接触木

でこでこ、こ、ぱおーん、ぷーん、ちこちこちこ、ぷよよよーん。
歌が無いよ。この”ぱおーん、ぷよよよーん”はもしや、もしやーー、あのエノちゃんの「緑世界」で、ぱおーんしてた
パーシー・ジョーンズ氏ではありませぬか。
で、このでこでこ、づくたかたんの牛若丸ドラムはもしやフィル・”ピッカリンコ”・コリンズちゃんじゃないのか。

正解です。

正解のあなたは、是非この氷の音楽で映画を作製して下さい。
サスペンス・スリラー映画です。主演はパトリック・マクグーハンさんです。よろしく。

あの、もしかしてこれフュージョン?

こ”ら”−−−−。なわきゃあねえだろがあ。これであんた、彼女とロマンテックなドライブ楽しめますか?
海辺でブルー・ハワイ飲んでくつろげますか?
むしろ、禅寺(古式ゆかしい)に行って、座禅7時間して打たれて鳴く(うご)時にピッタシの音楽です。
隙有らばやられます。

おめおめ油断せすこと無きよう。

わ、金縛り。たすけて。


(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

ブランドX/Moroccan Roll
cover・・・秘密結社ミュージック 曲目等詳細
*英国秘密結社ブランドXの2作目。いきなりイスタンブール支部所属の謎の中国人フィル・チェン・コリンズの一世一代の名唱で始まり、ハードボイルドだどのめくるめく音世界が展開されます。けっして歯医者のBGMにはなり得ないクロスオーバー・ミュージック。英国スパイ小説を読みながら聴くと雰囲気が盛り上がること間違いなし。パーシー・ジョーンズのぽこぽこぺこぽよよよ〜んってベースの気持ち良さといったらそりゃもー筆致にこっく。この時期コリンズはん、こう言ったフレットレスと共演したかったのでしょう。小回りの効くドラムによくからみつくもんね。無国籍音楽愛好者のバイブルでござる。


part2
*あら珍しやタイムリー。
今年2006年6月に紙ジャケ再発されました
カリスマ・レーベルのカリスマちゃんがお届けする
1977年度作品
モロッカン・ロール
ブランドX
です。何つったってこのジャケ。ヒプノシス製作。
見たら買っちゃうこの吸引力です。
「お、3729発見。左側の建物の影にいる奴は仲間に違いない。座って何気にたたづんでる奴も。これは油断ならぬ。それにしてもあちーな。」
中央の背中人諜報部員のお顔はきっとパリ・テキサスのあのおっさんに違いない。
そしてあの砂住居の中で営まれていることは・・・
悪の結社X団の秘密会合なり。

えー、恥ずかしながらずっと「モッカン・ロール」ってタイトルだと思い込んでました。それじゃモカロールだよな。スーパーで100円でずらっと並ん
でる恐ろしき物体。喰うとクリーム1mm。こわ。モロッカン・ロールに決まってるわ。モロッコ巻。中に何が入ってるか考えるだにこれまた恐怖す。モロッコ特産だからタコかな。
何はともあれ首領を探すことだ。裏ジャケに団員の写真が。さあ5択です。あ、怪しいヤツおり。
こいつか。

あまりに人相が変わり過ぎてる。怪しい。コード・ネーム、フィル・コリンズ。なかなか懲りない方で牛若丸みたいにドラム叩きおろう。
それともこいつか?

腕組みしてるな。怪しい。コードネーム、パーシー・ジョーンズ。ぱおーんって音する当代きってのフレットレス・ベース使いと聞く。
いいや、こいつか?

一番親方顔してるし。コードネーム、モリス・パート。そこらへんにあるもの全部叩くの担当。
これは悪事の数々を捜査せねばわからん。
モロッコ大作戦

その1=真夜中の太陽
・・・ぽよよーん。あなよかは〜さだーさだーさだーほひ〜。さあああああ、いかーじゃき=へこもかー。何語だこりゃ。ジャケのまんま、中近東な歌、歌ってるのはピッカリ・コリンズ団員と判明。何と某情報源からの情報によるとシングル・カットしたらしい。無謀だ。
それで世界征服に失敗してこの地で会議。

その2=私はなぜ私のものをあなたに貸すべきであるか。(あなたが既にあなたのものをやめたとき)
・・・某自動翻訳機使用。中華料理店で作ったソフトの模様。揉めてる模様。パーシーさん、ベースでしゃべってます。
ぱおーん、ぽこぽこぽこぽこぷー。

その3=多分、私は結局私のものをあなたに貸すつもりです。
・・・タイトルで掛け合い漫才しちょる。ぱおーん、あー、ぱおーん。てろりてろりてろり。企んでる様を生き生きと活写してます。

その4=憎悪区域
・・・突然コリンズ某が机を叩いて怒り爆発。ええいめんどくせ、ノリノリだー。団員は全員手先が器用、つうか油断すると指がぷるぷる目にも止まらぬ高速で動いてしまう。

その5=コラプサー
・・・何なんだ、こらすぱー、って。梅干でも喰ったのか。あ、こらぷさーだった。あまりに爆発したんで反省してる曲さー。

裏返しましょう。作戦B
その6=ディスコ自爆
・・・X団の運営には予算が必要。ってことでディスコ曲だせばきっと儲かるわい。ってことで、やってみたんだけど。
コラーっ。これで踊ったら体中の関節が外れてしまうじゃないか。あ、だからデスコ自爆ですか。すいません。

その7=軌道
・・・全然聴こえないんでとても心配しました。そしたら、宇宙の彼方から「ぱおーんぱおーん」って。軌道上です。

その8=マラガ・ヴァーゲン
・・・会議も決定したんで、マラガに出掛けて行ってみんなでお買い物。バーゲン中ですから。当レコードのハイライトです。蹴りやパンチやチョップや頭突きやあらん限り繰り出しての毟り合い。

その9=マクロコスム
・・・「大宇宙」って意味也。どっかーん。ほんとに、どっかーんで、それはお買い上げになって最後までお聴きになればわかります。
もしかしてこれで打ち上げにするつもりだったのかもしれん。
X団。
(山/お勧め!/150点 試聴はここで

ブランドX/ライブストック
・・・英国ジャズ・ロック
*昨日のロキシーもそうでしたがこれもSFロック。いやSFハードボイルド・ミュージックと呼んでしまおう。ジャズ・ロックなんて言ってあげない。ジョージ・アレク・エフィンジャーの「電脳砂漠」読みながら聴くとなお良し。インプロとゆうよりその場で作曲してるかのごとくの見事な構成。これも自らを律する英国人がたぎのなさる技か。異世界運搬人です。
(マ
/お勧め!/200点

バート・バカラック/Universal Masters Collection
cover・・・モダンポップ 曲目等詳細
*バート・バカラックさんです。このアルバムは今年6月に出たばかりの日本でのみ生き残っているベスト盤。67年から71年までのA&Mでの4枚のソロ・アルバムからの選曲であります。「THE BEST 1200」つう何ともなタイトルの廉価版シリーズの一枚として出てるんだけど何かなあ。叩き売りみたいで。もう少しロマンチックなシリーズ名付けられないのかいな。「魅惑音楽素敵プライス」とかー。駄目か。うちにありますのは遠い昔に出たソロ3作目までのベストのアナログで物凄い豪華仕様2枚組。いかに人気があったかわかります。胸毛ポスターも付いてるぞ。「ばちゃらっちー。」ってうっとりしてた人が果たしておったかは不明。バカラックさんは1928年5月12日カンサス・シティ生まれ。いくつかの音楽学校を卒業して最初はクラシックの道を目指すも軍隊生活中に考えが変わってポップスの道に。何があったのでしょう。除隊後に下積伴奏者をしながら58年からマレーネ・デイトリッヒさんのバックを担当して才能を認められたそうです。ところがどっこい簡単そうでいざやって見ると難しい殿の曲。なかなか歌ってくれる人もおらず世間でも受け入れられなかったとゆうことでブレークのきっかけは62年。コーラス・ガールだったディオンヌ・ワーウィック嬢を発見、じっくりご指導、自身でプローデュースしてようやっと思うサウンドが。一大ブームとなったとゆう次第。60’sを通して大活躍で自分自身のアルバムは65年からのA&Mから。ワーウィックさんをはじめ大ヒットした曲のセルフ・カバーなどをオーケストラを率いて録音されてます。数年遅れとかの再演でまあ普通ならポップスとして一番古臭く感じてしまうかもしれんものを物はバカラック作品ですから。古くなりようがありません。誰も同じように出来なかったし。最初から最後まで時代無関係音楽の己音楽だ。パッと聞きイージー・リスニング?とも違い。ソフトでエレガントで耳当たりがいいには違いないけど。夜の飯何を食おうかなとか考えながらお仕事でやってる音楽とは当然大違い。練りに練ったアレンジで458人のオーケストラ中452人余らせてのこれしかない音の吟味料理です。歌が入ってるのもあり。コーラスガールさん。またそれが素敵で。誰?って匿名性高いんだけど、曲です曲のために歌う。「恋よ、さようなら」なんか「アウトどす、チェンジどす、チェインどすえ」とか京都弁で歌ってくれてますしはい。時折出す自身のボーカルの味がまた。これ以上歌い上げると嫌味やーって手前、作曲家が歌う率直素朴な森田公一とトップギャランな素敵さ爆発す。例えがあれすが。イージー・リスニングとも違い?って書いたけど、これスーパー・マーケットとか歯医者さんとか喫茶店とか中華料理店でかかってたら嬉しいだろなあ。商品全部、料理全部がぴっかぴかに輝いて美味そうに見えるに違いなし。でもちゃちいものはとことんちゃちく見えるかも。音楽に負けて。それやばいか。だからかからないのか。とにかく飽きません。繰り返し繰り返し聴いても。ここの技法がどうのと説明しようとすりゃあいくらでも出来ちゃう奥の深さながら(私には出来まへんが)それでもけっして説明不能のポップスマジックの究極。昨日やらせて貰ったテッド・ニュージェントさんも公式にはレコード齧ったり叩きつけたりするかもしれんけど家に帰ればきっとうっとり聴いてます。仰山ある音源の中でもこれなら買って後悔せぬと思う次第。熟してますバカラックさんの思い。ちょっとずれた変てこ感がちゃんとあるとこもまた魅力的なのだこれが。殿に向かって何か書きにくいなあ。黙って聴きますいざ。あ、一番好きなのは映画カジノ・ロワイヤルからのルック・オブ・ラブ(恋のおもかげ)とボンド・ストリートです。両方とも思い切りオースティン・パワーズ。ボンド・ストリートは何故か映画サントラには入って無いぞ。これは引きなのだ。(山/お勧め!/150点 試聴はここで

バート・バカラック/明日に向かって撃て
cover・・・モダンポップ 曲目等詳細
*原題
Butch Cassidy and the Sundance Kid

と言われても、即座に読めず
果敢に名付けてくれたは

明日に向かって撃て

のちにスティングって快作をも産んでくれる

ジョージ・ロイ・ヒル監督
ポール・ニューマン兄貴
ロバート・レッドフォード兄さん

の黄金トリオの1969年20世紀センチュリーフォックス映画なりー。
そして音楽は

バート・バカラック師匠。

スーパーで買い物中にまがい物スーパーロックでかかり、何だこの扱いはと憤慨するもちょっと嬉しくなって、家に帰ってビデオを探す。VHSで録画してたりして・・・悶える。この際、DVDで注文しちゃおっかなあ。到着するまであと数日。そんな時の為にも、
このサントラ盤を用意しておきましょう。

流れる曲に、心のあの場面を思い出し。
自分だけのあの場面。
そしてあの曲が来てくれます。

雨に濡れても/BJトーマス


雨粒が僕の頭に降ってます
まるでデカ足なんでベッドからはみだしちゃう野郎のように
ぴったしもんなんかありゃしない
雨粒がいっぱい頭に降ってきます 降り続けてる

だから僕はお日さまに向かって話しかけてみたんです
「お前さんのそんな仕打ち、気に食わないよ」
お日さまはしらんぷり 寝たふりしてる
雨粒がいっぱい頭に降ってきます 降り続けてる

でもたった一つだけ 僕にはわかってる
やつらが俺に贈ったブルース そんなもんで俺は参ったりしない
もうちょっとしたら 幸せが俺に会いに来てくれるのさ

雨粒が僕の頭に降ってます
でもそれで僕の目が真っ赤になってしまうわけじゃない
泣くことなんか俺には似合わないぜ
だから僕は文句とか言って雨を止めようなんて思わない
だって俺は自由
何にも心配することなんかないんだ

らっぱっぱー

もうちょっとしたら 幸せが俺に会いに来てくれるのさ

雨粒が僕の頭に降ってます
でもそれで僕の目が真っ赤になってしまうわけじゃない
泣くことなんか俺には似合わないぜ
だから僕は文句とか言って雨を止めようなんて思わない
だって俺は自由
何にも心配することなんかないんだ


聴いたら自転車に乗りたくなって、雨でもですぜ、外に乗り出す訳です。
すると音楽が一緒についてきてくれて。
泳げなくても、崖に飛び込まなくちゃいけないときでも、鳴ってくれる。
出来うれば、隣にはそれを笑ってくれるパートナーを。笑っても一緒に飛び込んでくれる。

DVDが到着する前に、レコードは鳴り終ります。
別なラスト・シーンが用意されてます。

映画を見て・・・・・また、聴いてみる。

それで。(山
/お勧め!/150点 

ブルース・ジョンストン/歌の贈りもの<1977>
cover・・・おくりもの 曲目等詳細
数年前、発売前から(一部の)人々の間で大いに話題を呼び、そして店頭に並ぶと共に忘れ去られた、一本のゲームソフトがあった。そのソフトの開発主任曰く、「世に問うことで"おセンチ"という忘れ去られた感情を蘇らせたかった」とか。大丈夫である。そんなことしなくとも、"おセンチ"はこのアルバムにしっかりと息付いている。リンジー・ディ・ポールの名曲はまるで書き下ろされたかのようにすっぽりとはまり込み、酷評されたという「パイプライン」のカヴァーも、遠い昔の甘酸っぱいものを呼び起こしてくれる。そして、「ディズニー・ガール」。「サーフズ・アップ」でのテイクよりも、僕は好きだ。曲が終わり、深い余韻に浸っていると、すっ、とブルースが語りかける。「僕ってロックンロールの生き残りなんだ...」何やら、悟りめいたものが生まれる。オトナになるってこんな素敵なことなんだね!!"おセンチ"とは、心から何かを失った者だけに与えられた特権なのかもしれない。(fxhud402)さん/お勧め!/97点

*ビーチボーイズのブルースさん、「の」って言われたら凄く嬉しそうな顔すると思うブルースさん。大坂志郎ちゃんと並んでこんな人が親父だったらなあと思う良いお父さん。じゃなかったらこの世は闇だ。このアルバム聴くと77年を強烈に思い出します。バリー・マニロウがけっこう好きでその恐るべき大ヒット、アイ・ライト・ザ・ソングス。誰が書いたんだ。え、ブルースさん?イメージがつながらなかった。で翌年出たこの盤を横浜駅のすみやで格安で見つけその時は何とな買いました。中身を聴いたら納得、元はこんな曲だったんだ。ラスベガスで生き抜くには最も似合わなそうな男バリーさんが生き抜く声明したようなあのヴァージョンも良かったけどこりゃやっぱこっちかもしれない。エルトンのユア・ソングと並ぶ二大ナイーブ作曲ソングかと。それで聴きに聴きました。A面B面ひっくり返してA面。レコード変えてランディ・ニューマンの小さな犯罪者へ。そしてまた戻ってサンキュウ・ベイベと。なんだろな。歌はうまいって訳じゃないしアレンジもけっこうぼこぼこしてるような気もするし。どこがどう良いのか、あれなんすが良いす。今聴いてももちろん良い。印象がまったく変わらない。変わらないから生々しく77年思い出すんで。変わったと言えばA面最後のリンジー・ディ・ポールさんの曲か。当時はああ、良い曲だなと思ってたくらいだったんだけど今は元ヴァージョンも聴いて。これに関してはリンジーさんの方がやっぱ良いけどお父さんが踊ってくださいませんか?って誘うも断られる絵が浮かんで楽しい。悲しいかな。裸のディズニイ・ガールズはもちろん日々でかくなってる曲。裸で強くなってるこのヴァージョンもかわいいBBヴァージョンも両方好き。しかーし一番好きなのは2曲目のディーズリーなんです。チョッパー・ベースがうるせーなーといつも思うけど。嬉しいのは4.のランデブー。先の歌の贈り物が初めて世に出たデビッド・キャシディのアルバムで知り合ったのかな勝手にポール・マッカートニー弟子のハドソン兄弟との共作で。あっちの中ヒットした大バカ三太郎ヴァージョンも最高だけど。恥ずかしながら目一杯おどけてるこっちも。さてさて、メガヒットに引きずられての大ロック産業勃興期にこんな地味ーなアルバムがしかもCBSから出たのはまっこと奇跡的であります。エアロでさえデビューさせた時はあんな予算けちったのに。それもこれも歌の贈り物が前年度グラミー・ベスト歌曲に選ばれたことに尽きるとは思いますが出来上がったの聴いて幹部どもは顔が真っ青になったかも。それを見てやべえと思ったかそれならと最後に作ったのがアルバム最後を飾る栄光のパイプライン。何かこーつながっての曲選択でデスコでフィリーソウルかましての。結局この盤唯一のヒット曲(つーてもクラブチャートだけで)になりましたがやっぱ私は飛ばします。昔も今も。ははは。好きだからと言って最後から最初に聴かないように。無理やり褒めたい気分もこればっかはさすがに。 (マ/お勧め!/100点(最後除く) グッヅ

ブラック・ユフルー/Sinsemilla
cover・・・スライ&ロビー 曲目等詳細
**レゲエ2ndジェネレーションの寵児と呼ばれておりますブラック・ユフルーの1980年作
シンセミリャ
です。僕のシンセ見りゃって意味じゃ無い。多分。怒涛の80’s三部作の第一弾、これでどーんと世界に匕首突きつけたのだ。ユフルーとはスワヒリ語で自由とゆう意味だそう。結成は74年で当時はドン・カルロス、ガース・デニス、ダッキー・トンプソンのお三方がメン
バー。全く目が出ず。ダッキー氏一人になっちゃった。そこにちゃきちゃきの若いシンガー、マイケル・ローズ君加わり、さらにコロンビア大学の学生だったつう紅一点サンドラ・ピューマ・ジョーンズ嬢が加わって鉄壁の布陣に。さらにさにローズ君の子供の頃からの知り合いだったってのがスライ・ダンバー氏。レゲエ界にこの人ありと言われるドラマー。何しろ70’sレゲエのレコードで86.7%はこの方がドラムぶったったいてる。コンビとしてベースを弾くはロビー・シェイクスピアさん。ちょうどこの頃、スタジオミュージシャンで仕事をこなすのに飽き足らず、二人で独立して己たちのサウンドをバリバリやろうとしてたとこ。そこで出会ったのがうってつけのボーカル・トリオ、ユフルーだ。ルイルイは友を呼ぶ。これが80’sレゲエの幕開け。前回この「れげ」コーナー・ページで感謝させて貰ったのが73年のトゥーツ&メイタルズ。たった7年でボブのマーリーさんを経てこんなに表情が変わってしまった。何が変わったか。求めるものだけでっかくなってぶっとくなって、ひたすら重心が下に下に。
いつものように何とか何を歌っているか知りたく、訳そうと思うたのですが、これが歌詞がねえよお。レコには歌詞カード付いてないし、ネットにも皆無。聴き取るには、ジェメイカン英語ですから・・・タイトルくらいしか。くー。タイトルだけわかっても強烈なんすが。「プッシュ、プッシュ」って歌われるだけで、「おうっおうっ」って押されちゃう。
とゆうことで代わりに3分で出来るスラロビ・サウンド3分クッキングをば。

1.まずフリーザーで充分に冷やして置いたドラムスを用意します。
バスドラは4つ踏みでやって下さい。あのデスコ・ビートのやつです。1,2,3,4って。ハイハットは8で。1,2,3,4,5,6,7,8.気持ちは16で。いざとゆう時はその半分で刻めるように。はい、ハイハットは1,2,3,4の3のとこで一発。ロックですと2と4のとこだけど、レゲは3でおねげえします。ねげえ。これが出来ましたら下ごしらえは完璧です。オカズは応用でご自由に。

2.それから用意しますのは蒸し器の中で5分間蒸したベース・ギタアをば。手っ取り早くやるには、「どどどどどどど、どどどどどどどど」と二つ音を地面を揺るがすように弾きゃあいい。頭は抜いちゃ駄目よ。レゲのベースつうと頭抜きってイメージも80’sのロビーさんのは違います。さて手っ取り早くやるにはそれでいっこうに構わんのですが、これでやると作曲する時にイメージ湧かなくて苦労することに。ここは最初に気張ろう。ベースのフレーズを作曲するのだ。頭の中に奥飛騨の山々を思い描いてください。夕暮れの下、子供達がかごめかごめをやってます。ここでカゴメソースやかごめかごめをそのまま弾いてはいかん。それを右脳の片隅に置いた状況でフレーズをば。ほら出て来た。とーんととんとん、とーんととんとん。それでOK。

3.次に家の前をたまたま歩いてる通勤途中のおじさんを呼び止めてピアノの前に座って貰います。「この音とこの音を叩いてね」と丁重にお願いする。きっと「うん」と言ってくれますからOK。んった、んった。1,2,3,4の1と2、3と4の間。レゲエです。慣れないうちは頭叩いちゃうけど、そうゆうときは頭叩いて嬌声。おじさんはコードもきっと知ってますので、先ほどのベースはハ長調で作ったのでAm、Dmをやってもらう。曲の99.98%はこの2つで出来てるのだ。その逆も可。

4.次にギター。ギタリストはその辺の道端にゴロゴロ転がってるので、その中から一番大人しそうな人材をチョイス。基本はピアノと一緒にやってくれりゃあええ。しかし80’sレゲでは、んちゃんちゃはピアノだけで弾くのが小粋なんで、ぴろりんぴろりんと人に気付かれないように絡むのを司令。目立とうとしやがったら稲妻レッグラリアートをおみまい。

5.そこで貴方の出番。歌です。歌を作らねばならん。
まずは肝心なコーラス・リフレイン部分。一番その時訴えたいことを思い浮かべましょう。

給料日なのに給料出ない
給料日なのに給料出ない
給料日なのに給料出ない
給料日なのに給料出ないんだよー

それでOKです。
ここまで来たら8割方勝利確定で、後の歌の部分は、何で給料が出ないハメになったかを切々と述べればよろしい。音はずーーーーーーっと一つでもええ。何ならしゃべればラップになります。それはいかん。微妙に節をつけなさい。

リフレイン部分では近所の悪がきでも仲の悪い兄弟でも呼んで脅かして一緒に歌わす。やる気が無ければ無いほうがよし。

とこれで完成です。形は出来るが魂入るかどうかは貴方次第。
って何を書いているのだ俺は(^0^)。

シンセミリャは新鮮で見りゃ。
(山
/お勧め!/120点 試聴はここで

ブラック・ユフルー/チル・アウト
・・・スライ&ロビー
*1982年作品。レゲエの鉄壁リズム隊スライ・アンド・ロビー絶頂期に作られたこの作品。ボブ・マーリー無き後のレゲエ界で燦然と輝いておりました。彼等のサウンド・プロダクションで特筆すべきはその独特のわらべ歌感と言いますかこきりこ感と言いますか、とにかく日本人が聴いて懐かしい感じのするフレーズとリズム感。これはボブさんには無いこの人たち固有のものです。内容はやはり暗い歌が多いんですけどそのおかげで妙にほっとしてしまう雰囲気が。体の栄養になる音楽ですので食後に聴いてみたいです。
(マ
/お勧め!/100点

ブラック・ユフルー/Tear It Up - Live
cover・・・鉄の匕首  曲目等詳細
*レゲエであります。80’s初頭にスライ&ロビーと共にブレークしたブラック・ユフルー。これはその必殺ライブ。ボブ・マーリー無きあと迷走しているかの印象を持たれていたレゲエ、それはとんでも無く連綿と続く水脈は着々と成果をあげてここにマーリーとは違う幹の花が結実いたしました。「センシミリア」「レッド」「チル・アウト」の三部作の後のこの一発、ノリにノッてそりゃもう凄い迫力。喉元に匕首を突き付けられながらも耳を離すことが出来ません。暗闇でのたうつボーカル、それに蛇のようにからみつくコーラス、あくまでも鞭打つかのようなドラム、地を這い鳴り響くベース、ヘヴィでたまらんこの世界もそのとんでもないクオリティの高さで一気に聴き通して体の奥から熱いものが。今時シン・ドラムがかっこよく聴けるのなんてそうは無し。ラストの人力ダブの混沌に身を任せながら団欒に似合わないこの音楽を今日も聴いてしまう私。
(マ
/お勧め!/100点

ビー・バップ・デラックス/ヴェリー・ベスト・オブ
・・・SFポップ
*74年デビューのNW以前に既に充分NWだったバンドです。紹介する手だてが無かったもんで当時ギタリスト、ビル・ネルソンのバンドとして紹介されたのが不幸の始まり、実態は10CCと同様のいかしたPOPをやってるのに誤解されて浮上できませんでした。そもSF感覚満載のブリティッシュポップは唯一無比。ボーカルがちと弱いので新時代のロリー・ギャラガーと呼んでしまおう。いかん、また誤解されてしまう[(^o^)]。他の人とのからみがあまり無い人なので知らないと永久に通り過ぎてしまう可能性あり。英国2番手ポップが好きな方は迷わずどうぞ。お勧めいたします。(マ/お勧め!/100点

ビー・バップ・デラックス/Live! In the Air Age
cover・・・SFポップ 曲目等詳細
*ビバップ・デラックス。ギタリスト、ビル・ネルソン氏率いるポストグラム期に登場した英国のバンドです。このアルバムは77年春のUKツアーのライブ盤。どないなバンドかつうとご覧の通りジャケはサイレントのドイツSF映画「メトロポリス」のそりゃもうかっこええ。アナログではA面とD面が通常のLP仕様、B面とC面がEPと称されてそれぞれ1曲、2曲やけに溝の間隔が広い代物でライブはライブなんだけど最後の歓声にエフェクトかけられてギョワーン。私なんかEPつうから45回転でかけちゃって30秒くらい気付かなかったりして。そんなバンドです。・・・って訳わからん。編成はトッド長い顔氏のユートピアと同じ。アレンジの感覚も似てる。音楽がリトルフィート思い出し。余裕の気持ち良いわーのヴォーカルに乗って緩いくせにギンギンに張り詰めた演奏が。この編成つうとロリーのギャラガーさんも思い出します。ビル氏のギター・スタイルが共通するわ。音楽はまるで共通せず。同じ楽器使って同じ編成でこれだけ違う。ロックって滅茶苦茶面白くだから止められません。で、どんなバンドなんだ。ファンキーだけど物凄い英国、SFだけど呑気、呑気だけど鬼気迫る、ポップだけどちいとも曲が覚えられない。結局訳わかりません。その訳のわからなさが最大の魅力かと。もちろんわからねーとか言ってるのはこっちだけで、やってるバンドはもの凄くわかってます。練りに練られたアレンジを構築、ライブで何も無いところに音を立ち上げてカチカチッってはめ合わせて見事にはまって行く快感が。はまって行くうちにバンドも予想しないマジックが降って来てこの音となり。最初は何だこりゃと当惑するも何かあり何か有りと気になってしょうがなく、繰り返し聴いていく内にバチっとはまる瞬間到来。来たら最後、夢中になって一にビバップ、2にビバぷ、3,4が無くていらっしゃああいってことになってしまうそれがビバップ・デラックス。来るまで聴かなかったら棚の花。えらく敷居の高い難攻不落ロックの称号を是非授与させてください。そうゆうとこもリトル・フィートに酷似。元来ケチな私はこうゆうスルメ音楽が大好きです。値段の100倍楽しめちゃうもんね。もちろん、そうゆう意味でアクの塊ですから、まるで合わない可能性も大有りだ。アヴァンギャルドでもPOPでもネタ割れで口触りの良い21世紀に突き付けられた70’sのとんでもロック。買わなきゃ宝くじも馬券も当たりません。大穴当たるって相当快感です。(山/お勧め!/120点 試聴はここで

ビー・バップ・デラックス/Drastic Plastic
cover・・・SFポップ 曲目等詳細
*豪華絢爛ビバップ!
昨日感謝させていただいたゴジラ・ブルー・オイスター・カルトもあまりのアメリカンさで、聴く人を選ぶつうか、こちらはあまりのイギリスンで、いや、リーダーのギター、歌のビル・ネルソン氏の業と申しますか、それで音をかけたとたん「オー、イエ!」もしくは「うげ」両極端に分かれそうなバンドであります。
その突端、1978年度ラスト・アルバム

ドラスティック・プラスティック
邦題「プラスティック幻想」

原題は「徹底的プラスティック」だから幻想どころじゃありません。ところが徹底&ラスト&突端で一番突き抜ける可能性ありの盤になり。
遅れてきたグラム・バンドでデビューしました。コックニー・レベル〜ジャパン〜ウルトラヴォックス!にまたがる同志同士。同じように孤高になってしまったのも同じ。各自てめえで道を探してえぐい音を発しておりました。な中、時代はパンクを迎える。ビバップス、それまでの業を一挙に吐き出したライブ・アルバムをぶちかまし、ライブが凄けりゃちゃんと認めるアメリカでブレーク兆し。さー、ニュー・アルバム、心機一転。矢先にビルさん交通事故。3週間入院後、アメリカ公演、帰り次第作り上げたのがこれでございます。そのあとの77年暮の全英公演でナザレスと一緒に廻ろうとしたってのも凄い(ナザレス・メンバーの病気で中止)。どう考えても合わねえっす。合ったりして。
さてその”心機一転”。何が有ったか。
デビッド・ボイちゃん「ベルリン」ショックだ。
ネルソンさん、かねてからボイ氏のファン、それにつけても「ヒーローズ」で顔面KOパンチ喰らったらしい。
先にやられたー。って。
それを受けて、そんなら徹底的プラスティックしちまおう盤。
ジャケに「プラ」マーク、入れて上げましょう。
やかましいです。
ごっちゃごっちゃしてます。
おもちゃ箱を蹴飛ばしたようと申しますが正にそれです。
1度目は大抵の方がやばいの買っちゃったかなと思うかもしれません(俺基準)。3度目くらいから、人はどんな拷問でも慣れるものですから、着始めます。こうゆうのは一度着始めたらもう止まらないよ。
英国のリトル・フィートと呼ぼう。フィートの時期と例えれば「ラスト・レコード・アルバム」の頃。洗練の皮を被った混沌さん。
共に人がやってなさそうなとこを探して一番前でやりたがる性も同じ。
ヒーローズ・ショックがモロに出たのはB面1曲目
パンイック・イン・ザ・ワールドです。
あのリフがカーズ化して登場だ。

街中では雨や炎の噂でいっぱい
今日はそうゆう空気 欲望が俺の全身を捕らえてしまいそう
空はすべて灰色 夢見る者達が通りで列をなしているらしい
恐怖の家々から見つけ出され 川は足元から流れ出している
おおー パニックが世界をおおっている

あまりに今日と同じ空気の歌詞で怖いくらい。

製作はネルソン氏とジョン・レッキーさん。レッキーさんといやあ、れっきとしたXTCのプロデューサーだ。ビバップスはここで終焉もその技をそのまま持ち込んだ気配あり。
XTCのファンのみなさん、まだもしまだだといたしましたら飛びついて下さい。あの音の元があります。
飛んで何故かリリーホワイト氏参入のドラムス&ワイアーズの匂いがします。
同じパニックでも音楽のパニックなら大歓迎。
何かがドドドドドドと湧き出る気配満載の不穏盤。
希望の欠片をここからすくおう。(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

ザ・ボシー・バンド/アフター・アワーズ
・・・アイリッシュ・トラッド
*79年の作品。パンクにすっかりはまってました私がいきなりトラッドを聴きたくなり、噂を聞いて聴いてみたのがこれ。以前にスティーライ・スパンにはまった時期がありまして、トラッドは大好きなのです。彼らは第2世代になるのかな。聴いてみてびっくりしたのはそのスピード感。トラッド界のパンクと呼ばれていたそうで、あの軽やかなフレーズがどわーっと一気に演奏されるさまは爽快そのものです。ドラムレスなんですが聴いてるうちにそんなこと忘れてしました。そしてトラッドの魅力の一つであるほけほけした歌。まことにしみじみと心に染みて、凶悪な歌詞なの日本人だからわかんないし(笑)、まあわかればわかったで面白いんですけど嬉しい次第です。トラッドを聴きたいなとゆうかたに胸を張って勧められる一枚でござりまする。

改めて聴きまして、こりゃ名盤だぁ。
(マ
/お勧め!/100点

ブレッド/ベストオブブレッド <ご投稿エントリー>
・・・極上ポップ
*理屈は必要無し。ただただ良い曲にひたりましょう。わしもちあんと持ってます。(マ/お勧め!/100点

ブレッド/愛の別れ道 <ご投稿エントリー>
・・・極上ポップ
*最高傑作とされる4作目。「Everything I Own 」好きでねえ、レゲエ化されてヒットしたのも最高なんです。(マ/お勧め!/95点

Black Oak Arkansas/Greatest Hits
・・・俺様ブギー
*「俺様ブギー」の帝王たるジム・ダンディさんが戻ってまいりました。録音状態から判断して新録したグレーテストヒットなんですが、これが凄い。ダンデーさん、さらに化け物になってしまった。その唄い方やイギー・ポップがキャット空中三回転したかのようじゃ。ぎゃほぺーってやつとはひほーふーってやつを自分デュエットでやってたり俺様のことを熱くてあほな男と呼んでおくれーとうなってます。楽しくて大笑い。もーAC/DC,カルト,いや全世界のHRファンなら飛びつきますだよ。
バンド名はブラック・オーク・アーカンソーと読むのだ。
値段だって¥979。安い安い。。
珍しい新録の超ヴァージョンアップ。あまりに嬉しいので管理人特権で例外の名盤入り。(マ
/お勧め!/120点

Black Oak Arkansas/Raunch 'N' Roll Live
・・・俺様ブギー
*2002年の個人的新人賞、ブラックオーク。考えてみると阿寒県黒樫村ちゅうバンド名とゆう凄いことになってます。現在は南部のAC/DCと化してますがこのころはさしずめ南部のGFR。それはもう異常なハイテンションで盛り上がってます。ほとんどが郷里と自分自慢。「電気が阿寒県に来た時[(^o^)]」。ギターは歪み度小の基礎体力ハードロックです。存在自体がハードでござる。サザン・ロッカーではありますがファンキーで、いわゆるサザンロックとは遠くその辺が日本で紹介しにくかったゆえんなしごなか。ジャケは一見地味ですが裏が凄い。地顔でこんな顔が出来る男を俺は知らん。これぞロックです。(マ/お勧め!/120点

Black Oak Arkansas/High on the Hog
cover・・・俺様ブギー 曲目等詳細
*勇気を出してついにご紹介、この何ともジャケのアルバム。怪人ジム・ダンディーちゃん率いるブラック・オーク・アーカンソーの初ブレーク作品です。この中のその名もジム・ダンディとゆう曲が全米25位まで行っただよ。豚の上で高見の見物をしてるこの人たち、結成は70年、出身はアーカンソーはブラックオークであります。はははわかりやす過ぎ。アメリカの真ん中下メンフィスの北辺りの街で取り合えずサザン・ロックちゅうことになってます。とはゆうものの南部の連中にとっても田舎者?扱いか音楽的にはもう滅茶苦茶。大体ジムちゃんのボーカル・スタイルからして凄し。語尾音程を必ず無理やり下げるとゆう人間ベンドチョーキングダウン人間。これは大抵やってくれるのでメタリカのうにゃと並んで2大ロック語尾素敵ボーカルです。さてこの盤、最高でっせ。異郷のロックンロール満載なのだ。サザンロックをトンコツラーメンだとするとこれは和歌山ラーメンだな。同じこってこてでも相当味が違うぞ。1曲目からしていきなりここれはファンカデリックではないかーとゆう強烈ファンク。かっこいいなあと惚れ惚れしてると2曲目はモロカントリーだとゆう[(^o^)]。しかも絶妙につながってる。ファンクもカントリーもこの地までたどり着くとみな同じになってしまうのかー。で続いては軽快なロック・ナンバー。イモイ塊りと言えないのだこれが。不思議だ。迷いが無いからかな。これやるのに迷いが無いのもどうかと思うが(BOM笑)。ヒットのジム・ダンディ、もちろん最高です。原曲はラバーン・ヴェイカーのドゥワップ・ニューオリンズ風味のものですが自分の芸名までそれにしちゃってるからな、芸人人生を賭けた代表曲取りです。わたくしジム・ダンデーはいついかなる時でもどこへでも貴方をお助けに行きますちゅう選挙運動みたいな曲。とゆう訳であらゆるアメリカンミュージックがここでは歪められトゥイン・ピークスのロッジ状態になっておりますこのアルバム、これ好きになっても同好の士が見つかることはまずありませんが、あ、私は別です、お友達になりましょう。ジム・ダンデーファン倶楽部。彼はこの後その芸人魂を堅持して現在はAC/DCのようなハードロックでまだ裸になって頑張ってるみたいよ。えらい。。(マ/お勧め!/120点

Black Oak Arkansas/Street Party
cover・・・俺様ブギー 曲目等詳細
*アメリカはブラックホークの怪怪男児ジェイムス”ジム・ダンディ”マングラムちゃん率いるシューパー・ブギー・バンド、ブラック・オーク・アーカンソーの74年のアルバムです。前年に世の中どうなったのかその名も「ジム・ダンディ」って曲が最高位25位の大ヒット。もうジムちゃん天狗です。この男を天狗にさせたら無敵だ。裏ジャケをご覧下さい。馬鹿だねー。合成写真でバンドご一行が宿泊している宿の周りの群集を。その割に数が少なかったりして。白馬もいるよ。で、ジムさんはいつものようにピッチピチもっこりのパンツ履いてステージ衣装の上半身裸でいい顔してます。得意そうです。製作は前作に引き続いてトム・ダウド氏。もう野放し状態。このロック界の重鎮も手が出しように無く気持ち良く馬鹿やってくれーとスタジオではわははわははウケてただけと想像いたす所存。さー一挙にトップ取ったるわいとものした13曲をば。ライブの定番曲になるものテンコ盛りです。1曲目はダンシン・イン・ザ・ストリート。ミック・ジャガー&デビッド・ボウイの2大妖怪による最高ビデオによって馬鹿ロッカーの聖典となったあれだ。ジムちゃんに正にぴったし。無理やりにずずちゃちゃブギ仕立てにしまして、叫んでます。5秒に一回昇天ボーカル。壊れたラジオみたいに油断するとピーピーガーガー言っちゃうと申しますか出来の悪いロボットと申しますか、興奮すると声がギュイーって飛んでもない音を発する。これもう至高の芸域に達してましてやってくれるだけで拍手喝さい。よっジム!たーまやー。後継者は・・・そうだな、あのリーフの兄さんが素敵に受け継いでくれてるかもしれない。さておそらくはこの曲で全米1位を取ろうと画策するもあまりにもトビ過ぎたためかカスリもせず。目が点。2曲目はこれも得意技の一つ、BOA(略して)流16ビート・ファンク。偶然にもヒップホップ・ビートになってる。「刺して〜」だって(^0^)。来てます来てます「うぃ〜〜」って。で、直球勝負ばかりかと思わば、お客さん第一の芸人さん、色々な音楽をやってくれるんです。3曲目は謎の南国曲「素敵素敵ウーマン」。変態ライ・クーダーか。しかし歌は同じ「うぃ〜〜」。相当楽しそう。4.はモーターヘッドにも同名曲があります「刑務所ぺ」。まったく違う昇天ブギーだ。ドラムは引っかかちゃうし、下手くそなバンドって言われりゃグウの根も出ないけど、悪いか。この音楽にはこれでなきゃあかん。5.でぐっとムーディに?ゴスペル風味の静か曲。これがどう聞いても「小便ワ−キング・ハード」としか聞こえません。沼地にキャンプで上半身裸だから蚊がたかってしょうがないよって風景が見えます。汗に蚊を呼ぶフェロモン入ってるし。6.は哀愁だってやりますの「サン・ノブ・アガン」。しまった。いい曲書いちゃった。ここからはLPではB面。まずはさらっと仲間と楽しくキャンプファイア合唱。そして8.「俺は男だ」。アルバムのど真ん中にどっかと座り、どうして俺はこんなことやってるのかを高らかに宣言。各自やり過ぎのバンド演奏最高です。特にベースさん。誰も止めなかった。もうおかしくって。リフだけだったらキッスだぞ。9.はどうしたんだ爽やかだ「ゴーイン・ホーム」。優しく歌うジムさん。こんな僕でも帰郷したらみんな優しく迎えてくれます。ありがとう。10.はライブでクライマックスの時にやることになる「ディキシー」。南部の国家みたいなもんなトラッド曲で聞いたら皆さんもきっとああこれかと。最初はタキシード着てすまして歌うも途中で当然裸になって炸裂する。バンド演奏中にジムさんは愛器洗濯板持って場内に愛想を振りまくとゆう趣向で。いやー見たいそのお姿。11.はその流れを引き継いでウエスタン。「みんな天国は見たいけど、誰も死にたがらない」だって。そりゃそうだ。壊れたラジオボーカルがここで頂点に。頭叩きながら調子を合わせようと必死。めちゃくちゃアバンギャルド。ラストは基本ブギーで〆。サラっとずんこずんこして今日もまたこれ持ってツアーね。ジム・ダンディがますますジム・ダンディになりましたこの盤。もうそれだけで楽しくてしょうがありません。唯一無比のこの芸風。この人がPILのフラロマを歌うの聴きたいっす。(山/お勧め!/120点

Very Best ofthe Bee Gees
・・・グルーブとメロディ
*何をか言わんベストアルバムです。日本での認知度は前半重視、後半うふふになるのでしょうが、私にとってはビーヴァス&バットヘッドも思わず「cool」と言ってしまったジャイヴ・トーキンから始まるDISCO期の名品がたまらん人達でございます。独特の超高音裏声コーラスを、おおそうだカーティスだとソウルフルに転化してしまった発想に敬意。ほぼ同じネタ取りでありながらけっして飽きることの無いしっかりとした曲作り。いつでもどこでも生命力を与えてくれるビージーズに感謝です。研ぎ澄まされたメロディの「How Deep Is Your Love」はただただ繰り返して繰り返して繰り返して。(マ/お勧め!/100点

Boney M/Gold: 20 Super Hits
・・・SFドイツデスコPOP
*70年代欧州を中心に世界を席巻したミュンヘンサウンドの代表バンドです。欧州ブラックは何故かSF調。このボニーMもコンピューター音声で南海のホログラムスコープを見てるかのようなエキゾチスム満載です。暖かさと裏腹にそのどこか冷たいところがドイツ・テクノを彷彿とさせてくれて刺激たっぷり。甘さもチクロの甘さなのだ。しかしまあ洗脳されるがごとき素晴らしいメロディばかりだぜ。おまけにダディ・クールは「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」くりそつ。ボニーMはブレード・ランナーのサントラに参加して欲しかったなあ。狂気もてんこもり。(マ/お勧め!/120点

Boney M/Nightflight to Venus
cover・・・SFドイツデスコPOP 曲目等詳細
*恐るべしボニーM。じん、じん、ジンギスカーンと共にラー、ラー、ラスプーチンと踊って踊ってアルバム聴くとぶっ飛ぶどかーん。何もPOPSは英米だけのものでは無くジャーマンにもあるのだプログレだけの国じゃ無いぞえを世界に知らしめる強力ユニットです。これは3枚目となるアルバム、いよいよもってその陰謀花盛りとなる絶頂盤でござい。針を落として聴こえるはロケット打ち上げアナウンス。それを活写いたしますはドラムの連打連打。アフリカはブルンディ族伝統ドラムビートだ。バウバウワウ、アダム&アンツに先駆けること2年あまり。つうても元ネタはコージー・パウエル氏の73年のグラム・ヒット「ダンス・ウイズ・ザ・デビル」。つうてもその元ネタはジミ・ヘンドリクス氏。旅して旅してこうなりました。ロケット発射、無重力になりかかるその時現れたのは「怪僧ラスプーチン」。まずは引き継いでテクノ・グラムでイントロ。場面一転して本編に入るところのかっこよさと来たら。POP史上に残る。背筋にせんみつが。いや戦慄が。この曲の魅力と来たら。北はシベリアから南は茨城県まで問答無用に犬も踊りだす。スラブ旋律って全世界民族の音楽郷愁部に共通して存在してるのでしょうか。ユングちゃんに訊こうと思ったらムングちゃんが出てきちゃった。頬に両手。3曲目となりますは「ペインター・マン」。すっかり南国デスコと化したこの曲。スピニング・トーホールドじゃ有りません方の英国60’sモッズ・バンド、クリエーションのオハコ曲です。それをビートルズのドライブ・マイ・カーのリフでやるそのセンス!さすが曲選定、サウンド・プリプロに数ヶ月を費やすだけあり。ツボ突かれた英国民、思わず全英チャート最高位10位に。ラスプーチンは2位。4.はオリジナル。アース風ラッパが鳴り響く「彼はステッペンウルフ」。テンポを落として腰に来るダーク・ダンス・チューン。そして5.キングス・オブ・ザ・ロードは65年のロジャー・ミラー氏のノヴェルティ・ヒットです。とてもとてもこうなる風には思えませんもので耳がこちょばゆくなる妙な暖かさ、異化作用あり。アナログではB面に入るその1曲目「バビロンの河」でその陰謀目的がいよいよ判明し出す。元曲はあの「ハーダー・ゼイ・カム」にも入ってましたジャマイカのレゲエ・クラシックス。暖かさそのまんまでひんやりさせましてキラリン光らせ、POPしかも踊れるつう完璧なシングル・カバーに。もちろん皆さん聴いたことあるかと思います。期待してOK、この素晴らしさがこのアルバムでは全編味わえます。7.ヴードゥ・ナイト。クールダウンのミュンヘン夜ディスコで。ちょっと暗くしたら次は8.栗色の髪の少女。ってアメリカじゃなくて(^0^)、仕掛け人総帥プロデューサー、フランク・ファリアンさん名義の曲。タジ・マハール氏のカバーもあり。曲調からしてジャマイカン・クラシックのような気がするんですけど真相は如何に。スティール・ドラム鳴り響いてバビロン・パート2がしっかり楽しめます。みんなの唄でも全く大丈夫だ。9.よそ見はしないで。笑えます。歌謡曲で。ちょっとラテン入って今日もどこかのダンス教室で老若男女が踊ってるかも。下世話さ相当なるもやってますのがボニーのMさんですから・・・非人間ぽさがいい按配で汗はかいてないぞ。そして驚愕のラストに。「孤独の旅路」です。嘘じゃありません、あのニール・ヤング氏の。殺す。デスコにしやがったらと全世界3億5千万人のこれで泣いた人々の声が聞こえます。しませんでした。そのまんまのカバー。ハーモニカもあのフレーズが。ギターのバック・フレーズも。異常に感動してしまう。2097年、頭脳だけ移植され全身をロボットにされてしまったカリブ海出身の黒い人が、故郷のラジオで聴いたハート・オブ・ゴールドを思い出して。たどたどしく拙い英語で歌う姿が。プラスティックの眼球から出てないはずの涙が。そんな光景が見えます。思わばそれがこのボニーMの魅力なのかも。どんなに人工的にしてもどうしても出て来る人肌の思い。民謡や童謡、歌謡曲、汗や土埃やトタン屋根やギラギラしてる目や。それが映し出されてるのは最早映像だけ。そんな悲しみを含めて。恐るべき複層的コンセプトだったと改めて思います。そしてそれが益々染みてくるのは今だきっと。100年後には多分冗談で聴けなくなると思う。もし気付かずに街を全て灰色にしてしまったら。(山/お勧め!/120点 2 in 1 試聴はここで

Blackfoot/Strikes
cover・・・ハード・ロック・サザン・ロック
*レーナード・スキナードの3人目のドラマーでありギタリストのリック・メドロックが75年に結成したバンドの3作目。第3世代サザン・ロッカーかな。音はレーナード・スキナード+エアロスミス+ウエット・ウイリー、実際ボーカルがジム・ホール氏に似ていてハード・ロック寄りのウエット・ウイリーって感触です。商売上がったりだってジムさん怒ったのでは[(^o^)]。とにもかくにも爽快なぶっ飛ばし音楽。フリーの「ウイッシング・ウエル」なんかカバーしちゃっておぢさんも喜んじゃうし曲も良いしでけっこうしょっちゅう聴いちゃいます。最後のハイウエイ・ソングが傑作。まんま「フリーバード」展開。こうゆう曲やって盛り上がるのがサザーン・ロッカーのお約束かなー。楽しいぞ。(マ/お勧め!/95点

Brian Auger's Oblivion Express/Straight Ahead
cover・・・英国ファンキー
*爆走する列車印でお馴染みのブライアン・オウガーさん。華麗なる指さばきのオルガン兄ちゃんです。誰?って感じだったのですが近年続々リマスターされてCD化、その姿に遭遇できることに。さてこのアルバム、ファンクでは無いかもなー。ファンキーです。しかも英国土着の。プログレは入ってません。酒場で流れてたら相当に粋です。歌ものもありますが、ヘニャです。うまくないそのヘニャ・ボーカルがこの音には合ってるので大吉。手っ取り早く言えば「謎の円盤UFOのテーマ」の世界なのであれがビンビンに体に来ちゃう人は万難を排して入手お勧め。大人のBGMの必須条件、ヒットなど毛頭狙うこと無い全部の世界丸かじりしてねサウンドなんで仕事がはかどることと言ったら。ただお酒が飲みたくなっちゃうことが難点だな。祭り上げないで近場で味わいたい人にしたいです。
あ、そうだドラムはスティーブ・フェローンさん。アベレージ・ホワイト・バンドの人でセッションでももてもて、クラプトンやデュランデュラン、ミック・ジャガーのアルバムにも参加してる英国牛若丸系ファンキー・ドラマーです。(マ
/お勧め!/96点

Brownsville Station/Smoking in the Boys' Room:The Best of Brownsville Station
cover・・・ブギー兄弟三男 曲目等詳細
*ステータス・クオー、サヴォイ・ブラウンに続くブギー兄弟の三男ブラウンズビル・ステーション。アメリカ北東部五大湖の辺、デトロイトとシカゴの中間、ミシガン州アン・アーバー、ブラウンズビル出身、売れるには致命的欠陥の地名バンド[(^o^)]。ヒット曲は1974年のこの盤の表題曲「男子便所で隠れタバコ」。なんちゅう曲。ダウンタウン・ブギウギ・バンドぢゃありません。69年から活動してましてこれはその活動を一望できる現在唯一のCD。最初の方はもうオイモちゃん。監獄ロックやボ・ディドリー、ゼップくりそつリンク・レイの曲を体臭付男子中学生のごとく体力のみでやり通されて、ややや大変なCD買ったもんだと泣き顔になってしまいますが、9.のジミー・クリフの曲からあらどうしたんでしょチェリー・ボーイ卒業したのかしらの軽やかさ、世界は全てレゲエだにしてしまうレゲエを逆手にとって世界は全てブギーだ運動発進です。ギャグセンス獲得の余裕でヒットかっとばしてどことリンクしたかと言えば海を渡ったグラムちゃん。ニュー・オリンズのロバート・パーカーやゲイリー・グリッターの曲もう絶好調だわ。そして最大の聴き所は16.の世界初ブギー・プログレ組曲。ブギー街道行脚の苦闘を綴ったその有様には不覚にも涙がちょちょぎれてしまいおったわ。感動巨編であります。ルックスはもう最低、高校の先生のようなメガネかけたリーダーのキャブ・コーダなのだけど皆が忘れてしまった後にモトリー・クルーによって「隠れタバコ」をカバーされてちょっと再ブレークか?なんてことは関係なく多分今日もステージのいかした三男ちゃんかわいがってやってください。(マ/お勧め!/96点 試聴はここで。

Billy Cobham/Spectrum
cover・・・クロスオーバー 曲目等詳細
*アメリカのつのだひろことビリーさんの74年年間チャート35位とゆう信じられない大ヒットアルバム。ビリーさんはジミ・ヘンドリクスのバンド・オブ・ジプシーズで有名な人とは違います[(^o^)]。参加メンバーはヤン・ハマー、トミー・ボリン他。そうですこれはジェフ・ベック「ワイヤード」の3年目に既にピロパラポラリンやっていたのねアルバムなのです。ビリーさんの高速スットコスットコ8ビートに言われなきゃジェフさん?なんて思ってしまうトミさんの壮絶ギター、ヤンさんの例の派手派手シンセが大格闘技大会ー。パフパフパフ。これはドラマーのソロアルバムじゃけん、おめーらわかっとるかいのーなんて具合にもーダカストトンドベドベドベと叩きまくるもそんなことわたしら知らんけんのうともっと大きな音で応酬しちゃってるもんだからやかましいの何のって。ははは。ここまで遠慮なくやってくれると聴いてるこっちも熱くなっちゃってこのくそ暑いのに博多ラーメン味玉入り替え玉食券既に握りしめ状態で顔と首筋に玉の汗どわー状態です。73年ですからお洒落にすることなんぞもう眼中に無いどクロスオーバー時代。同時期にハービー・ハンコックの「ヘッド・ハンターズ」も全米ヒットちゅうストリート・ジャズ・ファンク華やかなりし頃の豪傑達の必殺技連発2.85カウントの嵐盤、皆さんもヤーとか言いながら聴いてみませんか。しかしトミーさん、かっこいいよう。(マ/お勧め!/96点 

Bangles/Greatest Hits
cover・・・ナイス・ポップ 曲目等詳細
*80’sの良心、バングルズ、現在来日中?再結成してニュー・アルバムを出すとゆう、まさにこれは旬だー。80年代に結成されてブレーク、解散するとゆう80’sの申し子のような人たちです。実はわたしゃMTVで見た以外はこのアルバムでしか知らない。この人たちの魅力と言えば何とゆうても無理をしていないとゆうところでは無いかと。身の丈で人の力を借りるとこは借り、良い曲を自然にやっております。さてこのアルバム、1曲目は1stの1曲目から。お聴きの通りちょいイマイチ。1stは全部自作曲で通す豪気なとこ見せてますが、さすがにそれは辛いと共作、提供曲で活路を見出そうと。でプリンスのマニック・マンデイ。ご存知のブレーク曲です。言われなきゃプリちゃん作とわからぬ言われるとなるほどと思うこの名曲、うん実にはまった名曲だわ。ピアノの感じうちの曲をパクリおったな。がははは。さらにグラスルーツのWhere Were You When I Needed You、サイモン&ガーファンクルの冬の散歩道とゆう米人の心鷲掴み選曲、がっちり現代の音にしております。Walk Like an Egyptianで軽くいなすとこもなかなか。なんですが本当にノックアウトはジュールズ・シアー作の If She Knew What She Wants。これはまじとんでもない名曲です。パワーポップの歴史に残るぞ。これで判明はこのバンド、もしやスティッフのレイチェル・スイートの路線をヒントにしたのではと。とすれば一回で良かったあのニック・ロウにプロデュースして欲しかった。ヒットを離れたアレンジでも一回聴いてみたかったなどと。欲を言ってますがエターナル・フレームももち名曲です。後半バリー・マニロウ・ドラムになるところがちと恥かしいですが。はは。演奏は少しもたっているとこがあるドラムからすると全部これ自分たちでやってるとみた。やっぱこれ重要。最後に一つコーラスがいいこのバンドは。フリートウッド・マックのクリスティン・マクビーに似てる声の人がおってこれが実に効いてます。どっしりと浮ついたところが無くなってクールな佇まいで。たった3枚で一旦シーンから消えましたがこれだけの曲やっていれば永遠に皆の記憶から消えることはありません。後は再結成で今の自分たちの道が見つけられるか。かわい子ちゃんから離れたこれからが。(マ/お勧め!/200点 

Bangles/シルバー・スクリーンの妖精
cover・・・ナイス・ポップ 曲目等詳細
「あー、何か忙しくてたまんないよ。
レコード屋さんに入って時をそぞろに過ごしちゃおうかな。
えーと、ここここ。何だかなあ、中古CD売り場って棚に縦に入ってるのが見にくいなあ。
みにくいアヒルの子だよ。AとBと・・・あ、これバングルスじゃん。懐かしいなあ。
で、何てゆうアルバム?

シルバー・スクリーンの妖精

って、書いてないよ、外盤だから。

Different Light

1986年1月と。
値段は・・150円!そんでこのシールは半額って75円じゃん。
おかしいよこれ。おかしいよザ・ワールドだよ。買います。」

・・・・・・

「パパ様パパ様、どこへ行ってらっしゃったんですか?」

「あ、たけお君。ちょっとね、あまりにも忙しいものだから中古レコード屋さんに行ってね、
5時間くらい青春を謳歌してきたんだ。」

「で、何を購入なさったんですか?」

「いや、別に。これなんだけど。」

「聴かせてくださいパパ様。」

「いいけど。全然良くなくてもしらないよ

1. マニック・マンデー
〜Manic Monday
2. シルバー・スクリーンの妖精
〜In a Different Light
3. ウォーキング・ダウン・ユア・ストリート
〜Walking Down Your Street
4. エジプシャン
〜Walk Like an Egyptian
5. ホールウェイに立ちすくみ
〜Standing in the Hallway 
6. リターン・ポスト
〜Return Post
7. ホワット・シー・ウォンツ
〜If She Knew What She Wants
8. レット・イット・ゴー
〜Let It Go
9. 9月の少女
〜September Gurls
10. 恋に堕ちた天使
〜Angels Don't Fall in Love
11. フォローイング
〜Following
12. ノット・ライク・ユー
〜Not Like You
 
わ、あっとゆうまに12曲聞いちゃった。いいじゃないか。しかも全然知らないよ。
26歳の時の青春の歌なのに。あ、あの時、僕は奥様とバンドやってたんだ。
5曲ものシングル・カットでベストヒットUSAとかで聴いてすっかり知ったような気になっていたんだな。」

「パパ様、これ素敵じゃないか。」

「いいだろ。何たってパパの青春の宝物だからね。初めて聴くけど。
待ってね、今ウィキッペで調べるから。
これが2ndアルバムと・・・わ、バングルスって3枚しか80’sにアルバム出してないの。
走馬灯のような4年間。
それにしてもいいなあコレ。シングルになったのは・・・え?今、触れちゃいけない。
あ、そう、あとでここのベストヒット80’sで讃えるから。ダメなの。」

「誰に話してるんですかパパ様。」

「僕もわからないんだけどね。駄目だって。
それにしてもいいよなあコレ。スタッフ一丸となって70’s街道驀進してるよ。
これってフリートウッド・マックでしょ。スザンヌ・ホフスさんがお嬢で、ヴィッキー・ピーターソンさんがクリティン・マクヴィーさん。
革新的確信犯的革新だな。確信しました。
で、ありゃあ、あのジュールズ・シアー氏の必殺歌、やってる。あ、これもシングルになったんですか。
触れちゃいけない。あそう。」

「誰に話してるんですかパパ様。」

「いやねちょいちょい横槍が入るなあ。そこの人から。
それにしてもいいよ。わ、シングルになった中に”フォローイング”が。
元ランナウェイズのちょっとだけ初期にいたとゆうベース担当のマイケル・スティールさん、
マイケルだけど女子の方が作った関西フォーク。
イギリスだけで最高位55位。そうだよなあ、こんな地味なの。よくカットしたもんだ。
えらいぞバングルス。全員で曲も書くし。隠し財産。
しかしそれにしても

わ、この歌ってば

9月の少女
〜September Gurls

もしかして・・・もしかして・・・」

「あのアメリカンロックのパワーポップの孤高の巨星、
アレックス・チルトン氏の曲ですね。1974年のビッグ・スターのアルバム

Radio City

に収録されてる。それをばほぼそのまんまカバーしながらうっちゃりで己の味付けをし、
更に議事進行してところが見事です。
パパ様、何て歌ってるか教えてくださいませんか。」

「よく知ってるね、たけお君。え?これ訳すの?英語だからなあ。偏差値75だったけど。
やってみるけどね・・・


9月の女子は凄くそうするんです
で、それも長い間
私たちが触れるまで

愛してます、ボーイ
気にしないで
アタシは泣いていました
いつも

12月の男子はそれを悪くしてしまうものです
12月の男子はそれを悪くしてしまうものです

うう

9月の女子
私には理由がわかりません
何で否定出来ましょうか
その内面を
例え私が避けていても
みんな自分たちの時代は全部好きなものです

12月の男子はそれを悪くしてしまうものです
12月の男子はそれを悪くしてしまうものです

私が寝床に入るとき
夜遅く
その時こそ彼が万事うまくやってくれる時なんです
うー、彼が私と愛しあう時
うーうーうーうーうーうー

ラーガギタア

9月の女子は凄くそうするんです
で、それも長い間
私たちが触れるまで

愛してます、ボーイ
気にしないで
アタシは泣いていました
いつも

12月の男子はそれを悪くしてしまうものです
12月の男子はそれを悪くしてしまうものです
うーうううー

うーうーうー
うーうーうー
うーうーうー

何歌ってるんだかちっともわからないよ。何だか悲しくなってきた。
泣くよ。」

「パパ様、その涙はこの男が女を歌ってんだか女が男だかわからない美しき歌に感動なさっているのですね。
ヴォーカルは先程のフォロウイングと同じくマイケル・スティール嬢。
してみるとこのバンドは二人クリステョン・マクヴィさん体制です。
恐ろしいことに。」

「あのマクヴィさんが二人もいるの?
しかも当たり前のように演奏すんごくうまいじゃん。

パパ、負けちゃったよ。」

「それは今更何を言う。そもそも最初から勝負にならんきに。」
(山
/お勧め!/250点 試聴はここで

Banco/Banco del Mutuo Soccorso
cover・・・イタリアーン・プログレ 曲目等詳細
*PFMに続いて名のあるイタリアン・プログレバンドと言えば、このバンコ。日本食研焼肉のタレからバンド名をいただいたなわけなくてキーボードを操る二人のノチェンツィ兄弟を中心としたバンドでござる。後にマンティコアからPFMを追っかける形で「バンコ登場」とゆうアルバムで英語詞デビューをしたのだ。PFMが白馬の王子様金髪碧眼さらさら目きらきーらって感じからいたしますとこちらバンコは悪役ムード漂う死神博士であります。特にこの1st荒技ロックテースト満載で実は私バンコの方が好き。オリジナルLPはイタリア素焼壷の変形ジャケで上の切り目からしおり状のメンバー写真がにょわっと出てくる素敵だわん。全編もちろんイタリア語です。何を歌ってるかちんぷんかんぷん。邦題を無視して[(^o^)]音と歌声から推察しますに..
 1932年イタリアはフィレンチェ南東12キロのATG映画に出てくるかのような寒村マニネラで生まれた少年その名はバンコラン。至って聡明、美しき風貌ですくすくと育ちました。6歳のみぎり有精卵赤玉のゆで卵を口にするも何と孵化途中のものでその恐怖のあまり髪は抜け蒼白、ブ男の極み丹古母鬼馬二のような風体になってしまい同級生からしこめしこめと罵られてすっかり性格がよじ曲がり悪の道に入ることになります。すっかり村の悪たれ小僧になってしまったバンコラン、14歳の時出会ったのがマフィアの親分ドン・ヴィトー・コルレオーネbyマーロン・ブランド。さっそく子分にしてもらいまあ闇金の取立てはするは機関銃乱射するはひどいわひどいわよ。そんな風に2355人の善良な人間を殺戮して25歳になりました。2356人目を殺戮しようとした時現れたのが大霊界とゆう名著を著した丹波テツロウ老人。「おまえのやってることはまちがっておるー。」。はっと我に帰り心改め頭丸め多くの人間を救うため鯨を食べるな運動に邁進することとなります。3日間善行を続けたものの悪いキツネにクジラベーコンを騙されて食わされそのあまりの旨さにはっと我に帰り又悪の道に。その後さらに9754人を北斗竜拳で殺戮したあげく空から降ってきた巨大な親指にプチっと潰されその生涯を閉じたのであった。
とゆうような物語が絶対に展開されているこのアルバム。そこはかとないキイハンタア臭がたまりませんがこんな話をきかされちゃあ買う気起こらないなんてゆわないでぇ。(マ
/お勧め!/96点 試聴はここで

The Bar-Kays/Greatest Hits
cover・・・ブラック軟体 曲目等詳細
*バーケイズ、お化けズかー?つうのも当たらずとも遠からず、ホーリーゴーストってヒットもあるし。マーキイズ?ピンポーン!一文字違いのバンドです。マーキイズはブッカーT&MG’Sのホーン・セクション込みの時の名称、そしてバーケイズはそのマーキイズが所属してたSTAXレーベルの2番手お抱えスタジオ・バンドで出発いたしました。2番手だからBなのねきっと。元々メンフィスのローカルバンドだった彼らがSTAX自体のあまりの成功で録音の人手が足りなくなってスカウトされた模様です。この前紹介させていただいたアルバート・キングのプレイ・フォ・ヤ・アルバムでバックを付けてたのもこの方達。オーティス・レディング後期のツアーバンドも担当して悲運な事に一緒に飛行機事故に遭遇、ベーシストとトランペッター以外のメンバーを全て亡くするとゆう。生き残った二人は不屈の闘志でバンド復活、その日から俺たちゃ絶対に皆の為にもソウル界で生き残ってやるけんねと決意したのであるのです。STAXとの契約満了で次に移ったのが北のファンク総本山マーキュリー・レーベル。STAXが南のソウル梁山泊でしたからこれはもう。この日からブラック修羅道を歩み出したのだー。この盤はそのとてつもなく長い歴史を10曲で網羅しちまおうとゆうもの。そりゃもう誇大でなくブラック・ミュージックの歴史をそのまま見てしまえる超お徳盤です。BにはBの意地と腕がある。Bだからこそやれることがある。お聴きになると絶対笑ってしまわれる元ネタそのまんま連発ですけど、それはもうブラック・ミュージックはブラック共有の財産、パクってパクって下手すりゃ元より好きだよこれって言ってしまうわしらを見てきっと真っ黒い顔に真っ白い歯でニタっと笑うぞ。とこれくらい前振りしておけば安心安心(^0^)。えー冒頭ソウル・フィンガー、これはもうマーキイズそのものです。だって助っ人だったんですもの。似てますがもちろんそれだけで無いのは言うまでもなし。続いて聴いて行くといきなりリック・ジェイムス登場、アース・ウインド&ファイアのシャイニング・スターまんまのイントロで登場したりキャメオもいるぞプリンスもいるぞで何だかもう家内オールスター。怒るか喜ぶかは貴方の普段の生活態度にかかってくる訳ですが(^0^)、間違い無しは落ち着いて聴いていられないであろうちゅうこと。腰のあたりがむずむずしてぎゃおううういええいって最低でもヘッドバッキン開始してしまいま。これぞ実用ファンクです。かっこえー。かっこえー。かっつっつこえーーー。(マ/お勧め!/100点 グッヅ

ブライアン・フェリー&ロキシー・ミュージック/Tokyo Joe〜ザ・ベスト
cover・・・伊達ださ男 曲目等詳細
*世界の伊達男ブライアン・フェリーのためのためだけのベスト・アルバムです。何をどう間違ったかキムタクのドラマ「ギフト」に東京ジョーが挿入歌採用でMore Than This: The Best of Bryan Ferry and Roxy Musicつうアルバムの中からプット・ア・スペル・オン・ユーを件の東京ジョーに差し替え差し替えたその曲タイトルをアルバム名にして日本独自ジャケットで発売されました。本人によろしいでしょうか?と問うたら「ええよええよ。」と二つ返事だったらしい。ここでかねてからの疑惑浮上、フェリーはんは果たして伊達男、お洒落人間なのか?と。普段はユニクロでいやイギリスの古着屋で買った服を無造作に着て頭ぼさぼさちゅう噂有り、この盤のジャケも気取っているものの何か似合っておりません。いかにして私がアヴァロンに至ったかのこのCDの魅力もそこにあるような気がいたします。気取りと照れ、目一杯スカシテみせようとするものの女に惚れっぽくて一生懸命尽くすもあっけなく振られて「ふ、恋なんてこんなものさ」なんて言ってみるくせに髪はボサボサ目は涙目、発表する作品は嘆き節満載と素性バレバレ。してみると世間をあっと言わしたフレッシュ&ブラッド以降の大お洒落路線もようやくそんな自分をわかってくれたのねの奥さんにスティーリーダンのガウチョを聴いてる時に「ああ、俺もこうゆう音楽出来ないかなあ」「貴方だって出来るわよ自信持ってやってみなさい」とゆう会話の結果かと想像してしまいます。そしたら出来ちゃった。もちろんちょっと変人だけど良い人間の友人、フィルさんとアンディさんの協力があってのことですが。人と自信を持ってさらに作った「アヴァロン」、そしてその路線でさらにわがまま進めたソロ作の「ボーイズ&ガールズ」そりゃあ見事です。曲の出来もサウンド・プロダクションももう完璧今でも聴いてて惚れ惚れしちゃう。やったぜこれだとその路線を継続のその後のソロ作が最初にやったやつのあまりにも見事なはまり方のせいでどうしてもそれに追いつけず残念なんですけどその結婚ボケ丸出し(^0^)からもそろそろ突破しそうで。随分長いことかかりましたが。この盤で言うと9まで、あっけなく過ぎ去ってしまう伊達を気取ってズンドコしてた時期、これは相当魅力的だったんです。他の誰にも真似出来ないものだった。若さゆえの勘違い暴走だったかもしれん。しかしこれを親父の確信を持って今後超ズンドコして欲しいぞとゆうのが私の希望で。孫も喜ぶぞきっと。いるかはわからんが。はは。みんなあの顔か?

「モア・ザン・ジス」from Avalon
しばらくは浮かれてたとしても 本当に理解できたとは限らないんだ
世の中のことを気にせずに 僕は学んでいきたいだけさ
海の潮の流れは なぜ戻って来ないんだろう
これ以上は もう何もわからない
これ以上は あと少しだけ教えてくれ

このCDには今までのロクシー、ソロ作のジャケット一覧、そして歌詞、対訳がついております。(マ
/お勧め!/100点 試聴はここで。 グッヅ

ブライアン・フェリー/These Foolish Things

cover・・・伊達ださ男 曲目等詳細
*ロクシー・ミュージックのヴォーカリスト、ブライアン・フェリー氏。バンドの1stアルバムそしてシングルの成功を受けて製作され2ndと3rdの間に発表された初のソロ・アルバムです。音楽的相棒はジョン・ポーター氏、2ndでゲストでベースを弾いておった方。ドラムはバンドのポール・トンプソンちゃん。マンザネラ氏は1曲だけマッケイ氏は参加しておりません。エノはもちろんいない。曲は全カバー。何ともワーカホリック。当時バンドイメージ作戦的中で大成功したのは良いけれど色々と風当たりも強くなってきたことが想像され一つは人気者イーノちゃんを追い出した疑惑で。ソロを出すことでロクシーは自分のやりたいこと100%ではない。つまりワンマンバンドじゃありゃあせんぜってメッセージを。も一つは歌と音楽ヘンテコですねえひどいやつになるとヘタクソだあなって。面と向かって言うやつはおらんだろがこの人気だけの成り上がりものがーって空気ビンビンだったのではないかと。そこで1stのわしらヘンテコ野郎です作戦と180度転換したけっこう皆と同じなんですってのがこの「こないアホなこと」アルバムです。
 な訳で収録曲はもう全部それまでのUKチャートを見る限り英国人が好みそうなやつばっか。もちろんフェリー氏のアイドル曲ばかりだと思うけど。それをロクシーとは違い音楽的口出し、選択権モロモロ、自分のやりたいようにやっただわ。大方の人は「話題のバンド、ロクシーの人の初ソロ?おお素敵な曲目。聴いてみよ」となって聴いてみたらあまりのすっとんきょーな歌いっぷりに大笑い、なんじゃこりゃうへえ失敗したもう聴かんてな人と面白れーぎゃははって何回も聴いたり人に聞かせてる内にいつのまにかそのヘンテコ歌いがマジ好きになっちゃって離れられなくなるの2種類に別れると思います。実際物凄い歌い。本人大真面目で稀代の名曲を歌い倒してるのがさらにおかしくって腹がヨジレマイオス3世に。ハードレインなど原曲の影とどめてません。は、は、はとか来た日にゃあ。ソロでワンマンバンドじゃないようって言いたいくせにノリはモロ、ロクシー以外の何ものでもないぞ。最初は私もこれ嫌いだった。それが今じゃ大好きに。いつそうなったんだ。この爆進ビートがとにかく心地良いっす。例の笑ってるんだか泣いてるんだかわからん顔で例のをどりが目に浮かぶリヴァー・オブ・ソルト挟んで、ゴフィン・キングの3.へ。ラブリーなオールディズを破壊して。正に一緒に歌えないカバー曲アルバム。歌いたいんだけどどっちがメロディ正しいんだかわからなくなってくる。ニック・ロウのバンド、ブリンズレイ・シュワルツもほぼ同じ感じでカバーしてて趣味が同じだってのが怖いぞ。次がジャニス・ジョップリンの名唱で有名な4.。よせば良いのにー。挑戦です。歌っている間は本人かなりイケテると確信してる模様。違う意味でイケてる。次はリーバー&ストーラーのロッケンロー。音程は独自だけどリズム感覚は抜群なのだ。とはいえけっこう必死で追いすがってるけど(^0^)。困ったのが次のイッツ・マイ・パーティ。いや嬉しくて困るん。スチュワート&ガスキンで80’sにカバーヒットしたやつ。完全に「俺は男だ」もしくは「サインはV」で。そのまま森田健作が歌ってもOKなサウンドなの。最後にパッパパッパって自分で歌って駄目押ししてるぞこの人。次は英国人のアイドル、ビーチボーイズ登場。ロクシーとBB。うわ。凄く楽しそう。アレンジも気合入ってるからに。間奏のギターはポーター氏ですが音色がマンザネラちゃんとほぼ同じ。8.は何とストーンズの悪魔を憐れむ歌。ミックちゃんに挑戦。夏の納涼祭に変身しとる。必殺謎の女性コーラス隊のアングレッツも大活躍。今晩何食べようかしらと考えながら歌ってるので無表情です。ブラボウ。ここでのギターももろロクシー色だから墓穴掘りまくり。次のトラック・オブ・マイ・ティアーズも最高で。スモーキイ・ロビンソンのモータウン・クラシックなんですが。ここはリンダ・ロンシタッドの熱唱を思い出して聴くとおかしさ、いや面白さ倍増。コーラスがまたアホ感煽ってます。まずこれは一緒に歌えない。ストーンズやったらビートルズもやらねばとユー・ヲント・シーミー。これだけマンザネラ氏参加。こうやっておくれと言われて素直に弾いてます。これが相当恥ずかしそうでかわゆい。最後にフォロム・ミー・トゥ・ユウとアイ・フィール・ファインのフレーズをちらっと。えー弾かなきゃ駄目ー?って。そっと。ははは。さてここから最後まで3曲はフェリー氏が女人を口説く時に使用するために録音したと思われ。まず11.。これはかなり良い線言ってるか。2番までは。2番から歌が破壊され始めます。女人飲んでたシャンパンぶっと吹き出す。さらにフェリーちゃん必死に。今度はスティーヴィ・ワンダーでどうだ。踊っちゃうぞ。あーまだ笑ってる。ではどうだ。タイトル曲をムーディに決めてやるぜ。スタンダード曲だぜ。これも2番までうっとりだったのに。2番からリズムをレゲにし出して夏の納涼祭が始まってしもうた。手拍子も指パッチンもサービスだ。あー完全に女人笑いすぎて泡吹いて倒れてる。
 と可哀相な結末となってしまいます。がハードレインが大ヒット。けっこうボクの歌みんな好きじゃんと立ち直りこのソロ路線でも爆進していくこととなります。元々これらの曲やブラック・ミュージックが大好きで何とか彼らのように歌いたかったフェリー氏。んなこと言うてもどう逆さまにしてもあんなん歌えへんし、そりゃああの人たちはそのまま歌ってればかっこいいけどうちらはこない工夫せんととあの手この手で努力奮闘。でも後で自分で聴いてみるとあひゃあ膝を抱えて落ち込んだりして。でも俺はやるぞのどうしょうもない音楽野郎根性、これが私は大好き。彼が多分自分で嫌ってる部分のファンです。劣等感が自分独自の音楽を作る原動力なのだと思う。キング・クリムゾンのオーディションで何じゃこりゃと落としたフリップ氏と仲良くしてるイーノなんかとは遊んであげない。僕はこれでスタアになってやる。それにしても何であの娘笑ったんだろう?(マ
/お勧め!/120点  グッヅ

ブライアン・フェリー/Another Time, Another Place
cover・・・伊達ださ男 曲目等詳細
*スインギン・ロンドンが生んだ世紀の伊達男
ブライアン・フェリー氏の
いつか、どこかで出しました2ndアルバム、

いつか、どこかで

「かなしーときー」
「かなしーときー」
「外出しようとして車に乗ってバックミラーを覗いた
ら、右鼻毛が一本出てたときー」「ときー」
「かなしーときー」
「かなしーときー」
「カバーばっかだって聞いたレコードの元曲が全然検討つかないときー、曲名ではわかってるのにー」
「のにー」

1stに続きまして、私の好きな歌を歌います聞いてくださいのカバー集です。
なんたってナチュラル・ボーン・オリジナル曲キラーと呼ばれたフェリー氏。前作の好評に俺ってイケてるじゃんとばかしますますぶっ飛ばしました。
メンバーはベースにジョン・ウエットン氏、ギターにジョン・ポーター氏、ドラムスにポール・トンプソンちゃん、そして豪華ゲスト陣。
ウエットン氏、歌うどころか一言も声を出させて貰ってません。歌わせてたまるものか。ベースはあの音でごんごんだよ。
そしてわたしには貴方が必要ですトンプソン氏。彼の突進ビートのみがフェリー氏の変グルーヴにマッチングするんでござる。この岩のような打撃音がなければフェリー式は成り立ちませぬ。
そしてギター。中袋でも2回にわたってくどくクレジットされてるのがポーター氏。しかしどう聴いてもマンザネラちゃんギターが鳴ってる箇所有りで。
頼むからクレジットしないでくれって懇願させられたのだったりして。ははは。
えー
各曲の破壊度を判定する為にそれぞれ聞き比べ、ジャケ比べしたいなと思ったんだけど、今野”ダンディ”雄二氏の空恐ろしい熱情による日本盤LPジャケットをスキャンすること四半世紀。時間が無くなり、それは追って次の機会に。

まずは中ジャケに書いてある詞を解釈してみてえ。
最終曲のタイトル・チューン、唯一のオリジナル曲

いつか、どこかで


こんな時が有ったのを知っている
我が家にて腰掛け、追憶の時間
おー、一つの想い出が過ぎ去っていく
だから私の本を閉じ
そして2冊目の本に目を写す
うん確かだ 私は孤独
いまだ 静寂
だから私はレコードをかける 何回も何回も
針がグルーヴを駆け抜けていく

どこかのハイウエイをドライブ べいべ
でも無理やりは嫌 アヂュウ
渦巻く海を通過して
僕は君を連れて行くよ
永遠が僕らの問題を解決してくれる
君の意のままに任せなさい
そして運命は間違っていたことを認めるでしょう
いつの日か僕らはつながるべき
もう一つの時 費やすべき
もう一つの場所 行くべき
もう一つの愛 君と分かち合うべき
深き熱情の春 この人生より来る
とてーもアップ 内側から
急いで 僕をつまんで そそいで
雲は叫んでいる
もう一つの時 費やすべき
もう一つの場所 行くべき
もう一つの愛 この時 真実
とにもかくにも君は僕を欲す 恋人として
君のメロディでありまする
僕は君を見上げる 君は僕を見上げる
僕のラッキーな一撃は大成功
僕は切られて 干からびて 捨てられた
正に非業の剣
でも4ツ葉のクローバーを見つけてから
僕はまたその光を見た
すべての涙くん
世界にある
君から振ってくるみたいだ
そこは 虹の果て
ハルコンの一日 もしくは二日
すぐにでも
馬鹿になろう
ゆっくりと
してみよう
星の飛行機
正面から激突でんねん
で、続けざまに僕らグライド
もしくも永遠のごとく


超の上に、大が付き、グレートが付くくらい不器用転じて己と為す方がフェリーさん。
こんな器用な盤を作っちゃいけませんって言われるからこそ作りましたで。
最後のオリジナルは、まるっきし、本部ロキシー・ミュージックです。

このたまらん弱点。

ふと思ったんすが・・・
ディラン氏のカバー集の次は、キンクリ・カバー集してえ。
積年の怨み晴らす為に。かかか。スターレスしてー。

そしてまたふと思ったんすが
フェリーさん、イギリスでは月亭可朝もしくは吉幾三キャラだったりして。
今野さんによりそれは厳重に日本に伝わらぬよう秘密保持されてる。
いかん。
ばらしたら消されてしまうわ。

違います、ダンデーです。(山
/お勧め!/120点  試聴はここで

ブライアン・フェリー/Let's Stick Together
cover・・・伊達ださ男 曲目等詳細
*76年のブライアン・フェリー氏、ソロ作3作目です。アルバム未収録のシングル両面曲と同年7月リリースのEP「Extended Play」を合体させた編集鬼っ子恥掻きっ子アルバム。延長戦の延長戦つうことで。評論家先生たちの格好の餌食となりやれ元の方がいいだの中途半端だの。ま、書きやすいから書きやがった。フェリー氏の魅力とは何か。それは嫌いな人が嫌ってるとこです。このジャケに出てます。月亭可朝みたいなお髭。変装紳士、インチキ臭。でくねくね気持ち悪。最初から見たとたん好きって方はあまりおらんかと。ところがどっこい自分でも知らんうちにそれが好きになっているんです。格好良いとは依然思わんけど。いや格好いいのか。かっこ悪いって何てかっこいいんだろう感(^0^)。そのかっこ悪いアルバムなんでフェリーさんの魅力の到達点です。ハナはこれで始まるレッツ・スティック・トゥゲザー。イギリスで同年6月にチャート駆け上がった完璧なシングルだ。オリジナルはウイルバート・ハリソン氏69年作。このブラックおっさんも髭兄弟。インチキっぽい顔してまして。そちらはヘロヘロの脱力ハイパー・ブギー。これを最初にカバーしたのが脱力ブギーの神様、米国のキャンド・ヒート。それがどうしたことかパワフル・ヴァージョンに変身させて英国でもヒット。で、フェリーさん、私だって脱力の神様、両方のええとこいただいてオーラびんびんにしてしまったぞ。肝はやっぱりオハコずんどこ。それに欠かせぬスペシアル・ドラマー、ポール・トンプソン氏炸裂。ダブル・ドラム仕様で、2回叩いて貰ったのかな。これがミソ、もうえらいドカスカだんだか超低重心になった。さらに低重心ならお任せやでのジョン・ウエットン氏のベースで腰から下はびんびん。それに乗っかって無常な集団ラッパ隊。フェリーさんもうロキシーの音が大好きで大好きで、延長戦拡張プレイですから、マッケイさんの吹くみたいにさらに拡大して。ちなみにギターのクリスさんにもマンザ氏ぽく弾いて貰って、つうかそうせざるを得ないわな。要は本隊で付き合ってくれないからソロでしかたがなく。ってこたあ無いか。アナザー・タイムな魅力満載。曲自体は普通のブルース・メロディなのを何だこりゃのグラマラス展開にしちまうのがこの方のマジックだぞ。ここで入道出来ましたらもうぞっこんOK。私、まほさんと一緒にこれやったことあり。ラッパのとこをスライドでやりました。デビッド・リンドレイさんみたいにやろうとして。出来はともかく楽しかったなあ。そして2.カサノヴァ。ずんどこロキシーの代表作今再び。スピード落としてもっと気持ち悪くしてくれた。ぬめぬめヘビの濡れたとこのように。きゃあ気持ち悪くて素敵。3.シー・ブリージズ。これも1stけつから2曲目の再演。変わって無いぞと申す無かれ。拡張プレイですこの時はこの時。髭剃り後にこれを。4.シェイム・シェイム・シェイム。この盤のメインテーマ、ずんどこブギ2弾目。ジミー・リード氏の曲のカバー。そうですこりゃセサミ・ストリート。突進力を存分に。うにゃうにゃ鳴ってるリズム・ギターがボーガス・マンだ。ファンのけぞる。EP「延長戦」に収録。5.「2HB」は自分のテーマ・ソングですから。何回でもやりたい。やってればハンフリー・ボガードさんになれるかも。6.「プライス・オブ・ラブ」もEP収録曲。ずんどこブギ第3弾。オリジナルはエバリー・ブラザース。元曲が爽やかかっつうとこれがけっこう同じくどんどこどん。もっとフラメンコかも。我が意を得たりのカバーだな。さらに悪ノリして手拍子とかカスタネットとかいやもう楽しいぞ。この技は後にマニフェストで再び。これまた突進パワー爆発の大重要ナンバーです。7.「チャンス・ミーティング」。再びロクシー再演。大好き。何故か1stの再演ばっか。何故だかは言わない(^0^)。何か悶々としてたのでしょう。悪ガキいたから。8.イッツ・オンリー・ラブ。ビートルズだ。さすがレノン=マッカートニー。匂い濃厚にへばりついてます。匂い対臭いの対決壮絶。EPに収録。何故これをやったかとゆうとあの顔が出来るから「♪イッツ・オンリー・ラーブ」のところで。8.「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」は75年7月のシングル。最高位33位と初の低迷で。これはチャレンジの解決しないメロディのジャズ・スタンダード曲カバー。機会が有りましたらチェット・ベイカー、デイブ・ブルーベック氏のヴァージョンを聴いて貰わば。その雰囲気の違いに唖然。どうしてこうなるのか俺が訊きたい。フェリー世界の再奥かも。10.もまたロキシー1st再演、正にリメイク・リモデル。グフタフスンさんぶりぶりベース。うにゃうにゃマンザさんギターで本当のリモデル。太陽にほえろ調に変身だ。ラスト「ハート・オン・マイ・スリーブ」は珍しや、同時代の人のカバー。ちょうどブレークしてたギャラガー&ライル作。まんま。よっぽど好きだったらしく。オリジナルはそりゃもう爽やかで。それを蛇が歌います。やっぱ妙に爽やか。ギターのスベディングさんに無理言ってリズム・ボックス持って来て貰ったそうで。そのクリスさんどうも乗れずギターの出来に不満足、他の人のを使ってもいいよと言い残し去る。誰もやってくれないのでそのテイクでOK。文句言いたそうな演奏が素敵。EPに収録。そのEP自体は最高位7位まで上がりました。思ったより人気有りますこのおじさん。アルバムは最高位19位。ガミってるからしょうがないな。(山/お勧め!/120点 

B.T. Express/Do It ('Til You're Satisfied)
cover・・・ちんぴらファンク 曲目等詳細
*74年の夏に入ってにわかに盛り上がって来たディスコ、ダンスフロア・ミュージックの波。それに伴って新人ちゅうか街で闊歩してたあんちゃん達バンドがどわっと登場してきました。まず西のLAからヒューズ・コーポレイション、南からKC&ザ・サンシャイン・バンド、海を渡った英国からの刺客AWB、そしてNYはブルックリンから登場がこのBTエクスプレスです。JB、スライ、オハイオ・プレーヤーズ、アイズリーズ、カーティス・メイフィールド、アイザック・ヘイズ、フィリー・ソウルが切り開いてきたファンクの花を謳歌すべく。そのいずれもがプロデューサー、サウンドメイカー的人間を中心の匿名バンド風。多分より音楽中心、ダンス中心の実用音楽として愛されるべく生まれてきたものだからかも。誰がやってるのかあまり皆気にしない街の音楽とゆう訳で。このBTズの棟梁はジェフ・レインとゆう男です。ジャケ写真にも登場せず影のボスでござい。音頭を取って72年頃からブルックリン周辺のミュージシャンを集いキング・デイビス・ハウス・ロッカーズ(かっこええ名前)ってバンドで出発、それがブルックリン・トラッキング・エクスプレスとなり頭の部分を略してB.T.エクスプレスと。くしくも西のヒューズ・コーポレイションがボート、お船のイメージなのに対抗した形になったNYだから通勤電車だわさ。ってこれは偶然かな。でもまあ通勤などしそうにないメンバーの面構えでして(^0^)。ジャケに写ってる駅がまた汚いこと。線路も大丈夫かいなってくらいぐにゃぐにゃ。あらゆる箇所が錆付いていてもう見てるだけでオイニイがしそうです。音楽も臭い臭い。ブラック美学満載の伊達男音楽かー。最初にヒットいたしたのがドゥ・イット(ティル・ユア・サティスファイド)。最後までこれがバンドの代表曲となるもの。「しなよ(二人が満足するまで)」って訳でこれは完全にスケベ歌だ。何と無しに今まで聴いてたけどこれもしかして史上初のラップ曲だったりして。ハンドクラップ、妖しいあえぎ声にのって満足するまで踊ってください。そりゃもーかっこええったらありゃしません。次にヒットがエクスプレス。「急行」だなあ。多分これは京浜急行の急行で、そりゃもう凶悪にぶっとばします。AWBのピック・アップ・ザ・ピーセズと続けて聴くと同じファンク・インストながら、まーこれほど空気と臭いが違うのかと感動しちゃって。ファンクだからと言って一派からげはいけませぬ。その2曲を中心にグルーブ一発勝負、そのグルーブが並々ならぬものだからそりゃもうたまらんって音楽が満載、同じブラックミュージックつうても今はもう失われた何かだけでなりたってるような音楽でござる。残念なことに現在はこのオリジナル1stアルバムは廃盤状態。しかしライノからあのリマスター名人ビル・イングロット氏の関わったベストが出てます。ここから5曲チョイスされてるので充分満喫可。バンドは81年まで突進、そして分解、文字通り70’sの真っ黒バンドだったのね。シックの源流ここにあり。(マ/お勧め!/100点 

Bill Withers/Lean on Me: The Best of Bill Withers
cover・・・祈り 曲目等詳細
*ビル・ウイザースが好きです。そりゃもー洒落にならんくらい。結婚してください。ぢゃあ無くて(^0^)。音楽が好きです。どれくらい好きかとゆうとワンダーおじさんとかマービン兄さんより5倍は人生で聴いてる。有名なのか。このベスト盤の15.に入ってるジャスト・ザ・トゥ・オブ・アスは聴いたことある方も多いかと。81年にグローバー・ワシントンJr氏名義でヒット。アダコン代名詞みたいな曲でして。夜のしじまの六本木かー。後は10.のリーン・オン・ミー。これはクラブ・ヌーボーが87年にカバー・ヒットさせてMTVでナイスなクリップががんがんかかっておりました。で顔はたんこぶみたいなおじさんであります。やべーよなあお洒落なのにって日本盤ではボツ、見事に差し替えてこれはカクテルグラスやな。ああ今夜は夜の4番バッター。でも顔はたんこぶです。音楽もたんこぶなのだ。言ってみればこの方、ソウル版スティーブ・ハーレー。黒い界一歌が不器用な人。お洒落とは一番遠いのに一番近くなってしもうた。世の中不思議なもんです。
1曲目はラブリー・デイで始まり。これ試聴して下さればああ、どっかで聴いた、うーん重い打線、思い出せんと悶えて下さるかと。そうです何年前かGAPのCMで流れておりました。実は78年のヒット。このリフ、悶絶もんです。一回聴いたら忘れられない。そしてこのぶっきらぼーな歌。でサビでのビブラート無しでの「ラブリーデーーーー。」延ばすーー。これ得意技。バックのコーラス、ラアブリデイ、ラーブリデイX286回。ディーヴォかつう執拗な繰り返し、これも得意技。へたな親父がこれやったら拷問以外の何物でも無いぞ。これが魅力になっちゃうとこがビル兄さんの音楽の肝だがや。続く2では一挙にアダコン世界に片足突入。でもたんこぶ顔はにこにこ笑ってます。優しいんだよな。酒飲ませてだまくらかそうなんて露ほども思って無いぞ。曲極上。3.からは両足突っ込んで。あー酒が廻って来た。4.5.と、あ、寝ちゃったよ。慣れない方はここらへんで今のうち馴染んでおいて下さい。さー6.だ。一挙に音が変わります。本番突入だ。75年の作品。グルーヴがケツからもこもこしてくっぞ。で、7.エンノー・サンシャシン。71年のデビュー盤から。これがこの人の正体です。遠足で皆で歌った山賊の歌と申しますか与作と言いますか。御詠歌みたいだって言いましたね。そうかも。ゴスペルとはまた違う祈りを強烈に感じる曲。続く8.も同じく1stから。おばあちゃんの手。ビルさん、父ちゃん小さい時に亡くしておばあちゃん子だったらしく。9.は74年、4枚目盤から。なんつーかこの辺の曲は。何回聴いたかわからぬ。説明不能。10.は件のリーン・オン・ミー。72年のナンバー1ヒット。ヌーボー版聴いた人は回転数間違えてかけちゃったって思うかも。あ、これCDか。完全な祈りの歌です。助け合うしか方法が無かった故郷の極貧炭鉱町の歌。その有様は想像出来ないけどその気持ちは歌からびんびん伝わって来る。これが1位になったアメリカ。国がそう思っていたのかも。11.ハーレムは1stの冒頭飾る曲。その時ビルさん33歳。これが71年の音です。12.ユース・ミー。ヘソに登場キラー曲。このリフを聴いとくれ。これがグルーヴつうもの。バックはワッツ103丁目バンド、真ん中でつんこつんこどうやって叩いてるかわからんビート叩き出すは70’sファンク・ドラマーの雄、ジェイムス・ギャドスン氏。かっこいい塊曲。これが駄目ならどうしましょ。わたしゃ引き下がります。12.もバンドがクール・ファンク炸裂の2ndからの曲。べたべたーめためたーって歌ってるけど私がめためたです。やられて。と6.からここまでがど真ん中たんこぶ音楽集。これら聴いてからまた14.からのお洒落再突入すると違って聴こえてくるから不思議。15.はジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス。名曲です。無慈悲な女性コーラス最高。ぶっきらぼーで優しい歌声。街の風景は六本木から10年経ってここにいるLAのど真ん中。炭鉱の少年ビル・ウイザースは変わったのでありましょうか。(マ
/お勧め!/200点 試聴はここで

Bill Withers/Menagerie
cover・・・らぶり 曲目等詳細
*ビル・ウイザースおじさんです。
どうです、ジャケのこの笑顔。沢山の動物キャラに囲まれて。
こうゆうアルバムです。
1977年8枚目のアルバム

メナジェリー

どうゆう意味なんだろう。「動物園」って意味なんですって、巡業移動動物園だって。そうかー。
って納得したのは動物ジャケだけで(^_^;)。
入っているのは愛の歌大特集。どうゆうつながりがっ。あまり深く考えないでその感触を抱いたまま聴こう。

長いこと求めてました。探したって出るもんじゃ無し。待てばカイロの響きあり。出たー。長生きするにはどうしても欲しいレコを心に抱えてるのが一番
かもしれません。ははは。
そしたら、おろー、CD出てるじゃないか。しかも日本盤まで。毎度のことながら知らんかった。
でも、苦労つうか熱望の分まで中身に入れちゃったからいいや。もうとろとろになって聴いてます。あーいい。
なんでそんなに欲しかったかとゆうと、そりゃ超にスーパーがつくぐらいファンだってゆうのももちろんありますが
あのパーフェクト・シングル入り。

ラブリー・デイ

GAPのCMで御馴染みの。イカしてるとしか言いようのない。あれのサウンドで他の曲も聴きたいよー。の思いで。
ベストCDにも、代表作だと扱われているようで全9曲中4曲も入ってます。それ聴くとその素晴らしさにますますもっと聴きたくなる。
あまりにも思い強くなると、その分いざ聴いた時、”何だー?”とか勝手にがっかりしちゃう場合も多々有るけど・・・やっぱイカしてた。
ああ。
そうだよ1977年。アナログソウル&ファンク&POP&ロックの最熟期です。傑作アルバムが81年と並んでの当たり年だ。
参加してるミュージシャンはやることをしっかり見据えてる。生き生きとそれを獲得した喜びに包まれて。
同様に録音技術も製作環境も頂点なのだ。

ビルおじさん、そのツーといやあカーと返って来る素敵な空気の中でいつものように愛想無く笑顔で棒歌いしてます。腹八分目で。
それではパーフェクト曲、ラブリー・デイ、早速歌って貰いましょう。


とんとんすちゃんとん べこ とんとんすちゃんとん べこ とんとんすちゃんとん べこ とんとんすちゃんととんとんとんとん

僕が朝、目覚めた時 愛
朝日が目に痛い
愛無しの何かが重く心にのしかかる

そんな時 君を見る そしたら世界はもう最高
ただ君を見るだけ そうすりゃいいとわかってるもん

あ愛の日々ーーーーーーーーーーーーーー
愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々
あ愛の日々ーーーーーーーーーーーーーー
愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々

一日を迎えようとしているとき ああ、今日も一日かーとか思っちゃうとき
そして誰か僕の代わりにやってくれる人 やり方わかってる人いないかな

そんな時 君を見ます そしたら世界はもう最高
ただ君を見るだけ そうすりゃいいとわかってるもん

あ愛の日々ーーーーーーーーーーーーーー
愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々
あ愛の日々ーーーーーーーーーーーーーー
愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々

一日を迎えようとしているとき ああ、今日も一日かーとか思っちゃうとき
そして誰か僕の代わりにやってくれる人 やり方わかってる人いないかな

そんな時 君を見ます そしたら世界はもう最高
ただ君を見るだけ そうすりゃいいとわかってるもん

あ愛の日々ーーーーーーーーーーーーーー
愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々
あ愛の日々ーーーーーーーーーーーーーー
愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々愛の日々


「日々ーーーーーーーーーーーーーー」のとこ凄いよ。どれだけノンビブラートで声を出し続けられるか延ばせるか選手権ほじ。
ギネスにも乗ってます(かも)。
それにしても・・・加山雄三かー、ぼかあ、かー。とほぼ同内容の大ノロケ歌でございます。
それをば33年ついぞそんなことを口に出したことの無いようなタンコブ親父が言うもんだから
「あんたいったいどうしたの?」とか言われながら奥方いたく感激するの図。
誕生日、結婚記念日などに贈答しましょう。あなたの訳詞を添えて。
あ、これは私の解釈ですから。使ってもオールライトすけど保証しません。なにおだ。

♪くかっかくかっか♪といかしたギターを弾いてるのは、あのゴーズバスターズ!のレイ・パーカー流し目さん。
あんまりちゃらちゃらしてたんでヴァン・モリソンおじさんに一喝されちまった御仁だけど演奏は最高です。自分で気付け。
どんぴしゃのエレピそしてアレンジはクラレンス・マクドナルドさん。オーツ&ホールのシルバー・アルバムとか白いビル・ウイザースことジェイムス・テイラー氏のイン・ザ・ポケットとか、リンダ・ロンシタッド氏のとかで参加活躍・・・ほうら音が聞こえてきます。
「ユース・ミー」と並ぶビルおじさんのグレーテスト・リフ・ナンバー是非どうぞ。

そして
全編でコンビをほぼ組むそのクラレンス氏と共にお送りするたまりません朝日から夕陽に沈むまでのゆっくりとした時間を。

続く幸せ曲でお楽しみ下さい。 (
山)/お勧め!/150点 試聴はここで

Bootsy Collins/The One Giveth, The Count Taketh Away
cover・・・ファンク伯爵 曲目等詳細
*Pでござる。デトロイトの重戦車ファンク軍団Pファンクの切り込み鬼軍曹ブーチー・コリンズ伯爵の82年の2ndソロ・アルバムだ。この頃はPにもちょっとご無沙汰、パンクからNW、そしてNWジャズファンクへと夢中になっておった私にどっこいまだまだわしらを忘れるとはふてーヤツだと鉄槌を喰らわせたウルトラ盤。文字通り擦り切れるまで聴いて人生盤になっちまったものでございます。2002年にCDになったけど何でか入手難続いてたのがふと見ると行けるようになっている。こりゃThAnkYoUだなや。これにあまりにKOされちまったんでどわっとブーチー先生の盤を聴いたんだけど結局ここに戻ってきてしまう。この方の盤、どっかこうレース中物見をしてしまう風情のとこあるんだけど、この時の集中力たるや尋常で無く最初から最後まで誰も止めるもの無くファンクの魂ゴールに向かって一直線、ダービー制覇の瞬間す、さー針を落とそう。最初の雄叫びからして人間声ではありませぬ。ダアアイノマイテっ。ぐごーんと腰に来るヘソ下三寸ビート。鬼神のカッティング・ギター。只でさえぐにょってなっとるのにトークボックスでさらにぐんにょーってなってるヴォイスが絡まって訳わからんとなるところぶっといんだこれが。続く2.ではジョーズ登場。丘のサメ。それはわしじゃ曲。副題が「ちょうどあんたが大丈夫だと思った時」だって。サビでは一転大メロウになって誘って来るよ。あー怖。このアルバム、ドラムをはじめ鍵盤、ギター、ベースとほとんどのパートをブウチー兄貴が弾いております。これがまた上手い。且つちいとも箱庭にはなっておらず。人間解放人間ですからちんまりなんつうことは全く無縁なんだなや。してこの曲のギター・ソロは誰だろう。ちょっと上手すぎるんでやっぱキャットフィッシュさんかな。短いんだけど超絶。コピーして一緒に弾いちゃった。3.は伯爵ドラキュラ。このアルバムのテーマ・チューンみたいな曲。ここでのスペース・ベース!かっこええ。べこぼんべんべんべん。ってボトム行って。ぷろぺろぽろぷーんと天空へ舞うべ。バーニー・ウォーレル氏だろなこの鍵盤は。お得意のぼけぼけ音色できょんきょん絡む。惚れ惚れしてるとあっとゆうまに終わっちゃうよ。4.はわたしゃナンバー1ファンカテリアーって。ファンカテリアって何だ。インテリアのファンク版か。一発一発猪木張り手みたいなハンドクラッピング・スネアにのって弾く弾くペンコペンコ・ベース。歌詞はひたすら俺はナンバー1。ははは、認めます。後半の感極まって出る極限ディストーション・ギター。A面ラストは汁じゅるじゅるの大バラード。訳したらえらいことになりますきっと。B面1曲目はブーチーさん、師匠JBになるの巻。初代JB’sのメンバーだったけん、これはお得意のものです。ヒッミーもあり。3つぐらいベース重ね録でグルーヴ祭。サックス・ソロはもちろん、メーシオ、カマン、メーシオね。7.は何と申しましょうか、黒い人しか出来ませんぶっ飛び、空中浮遊ファンクです。プリンス入りしてるとこも。しかしまーこんだけ弦弾いてたら指痛くならねえかな。8.は少しニュー・オリンズ入ってるかな不思議なビートのミディアム・バラード。がちゃがちゃしてるけどど真ん中。9.は大ファンク。しかも巨大。頭アフロ直径90mくらい。よくまとめるよこの感じで。1コードだよなこの曲。2コードか転調(^0^)するから。10.はプリンス。伯爵がプリンスに真っ向勝負。このビートのまま3時間やって下さい。おおいほんとにやりそう。ラストはこの大馬鹿騒ぎを収拾すべく登場のリプライズ。逆に煽ってますが。時期が時期だけに出るものは全部出た。ブラック・ファンク、人力ファンクの総集編みたいなアルバムです。この後はマシーン・ビートにすべからく総勢で向かって行ってしまう。それもまた新たな可能性ではあるけれどやっぱファンクは人力だよな。ツバとか汁とか汗とか血とか肉とか穴とか無ければ。そして強烈なオイニーも。とっつきやすかったらいけません。最初聴いた時に何だこりゃとならねば。とゆうことでいきなし行くととんでもないもの買ったと思われるかもしれませんが、帰る人は帰って入る人は入って抜けられなくなって下さい。二つに一つ。入った人はあなたもナンバー1ファンカテリアよ。(マ/お勧め!/120点 試聴はここで

Bronski Beat/Age of Consent
cover・・・テクノ東欧風味 曲目等詳細
*ニュー・ウエイブの時代の大きな柱にテクノ・エレクトロ・ポップがありました。80’sに入りますとパンクの気負いみたいなものも無くなって独自の道を歩き出す連中も。このブロンスキ・ビートもそうで、けっこう下世話つうかチャートポップなとこもあったりする。それでも決定的に違う味が有ってそれがとてつもない魅力となってます。その味何だろうと思うに、どうゆう訳かそれらのバンド・ユニットには特定の国、地域を思い起こさせる風味が有りまして。このブロンスキ・ビートは私にはポーランド。それもワルシャワとか都会で無くて、まあ都会でも小都市、ドイツ国境の。名前がブロンスキだからだったりして(^0^)。もあるけどメンバーにおよそロック・スターらしくない、タルコフスキー監督の世界史上最も退屈、そして最も引き付けられて目が離せない映画「ストーカー」の登場人物顔の人がいる。じゃロシアだろとなるけどポーランド。何でだ。メンバーは二人がグラスゴー出身、一人がロンドン出身なのに。みんなけっして金持とは言えない境遇に育った連中でボーカルのミスター裏声ジミー・ソマービル君は父ちゃんが肉体労働者、母ちゃんがクリーニング職人。グラスゴーのルチルつう貧民地域で育って、青年期に入ってロンドンにおのぼり、デパートの店員、パン屋さんの見習いとかしながらいきなし歌えることに気付いたそうです。鍵盤・マルチ楽器担当のスティーブ・ブロンスキ君は父ちゃんは倉庫業、母ちゃんはこれまたクリーニング職人。グラスゴーで舞台係やデパートの在庫管理の仕事をした後、ロンドンにおのぼり。だそう。もう一人、ラリー・ステインバチェック君。彼も鍵盤担当、エンジニアリングも。ロンドン出身で父ちゃんはガソリンスタンド勤務、母ちゃんは社会奉仕のお仕事。学校卒業後菓子職人、電話会社の技術者をしながら音楽してたと。謎だ。どこで音楽の修行してたんだろ。ラリー君は給料のほとんどを楽器・録音機材に費やしてたそうだけど。どこで出会ったか公営住宅で同居をし始めた三人。その時には既にラリー君、DX7を始めとした凄い機材一式持ってたそうで。そりゃまあ給料つぎ込んだんだろうな。この時期、高かったよシンセとか。食い物は一週間タマゴチャーハンかな。何か我が身を思い出してしまう。バンド名はブロンスキ君の名前があの怪鳥音ガラス割り少年大活躍、いきなし馬の中からウナギが仰山の映画「ブリキの太鼓」の登場人物アグネスの従兄弟役と同じだってんてそうなったそう。アグネスの従兄弟ってどんな人だっけ。そうだここでポーランドだ。相当この映画にメンバー全員入れ込んだか。あの摩訶不思議な鮮烈世界の印象がそっくり音楽に取り付いている気が。テクノは元々ドイツが故郷。ポップ畑でもジョルジオ・モロダー氏があのビコビコ発明でシンセの新しい使い方、機械ビートの快楽を見出した。そのモロダー氏の秘蔵っ子がドナ・サマー。ドイツとソウル。その元祖曲がアイ・フィール・ラブ。やってます最後に。はまりすぎ。そこから感覚想像力発展してドナさんと同じ味を持ったテルマ・ヒューストン、グロリア・ゲイナーの曲を別所ではカバー、マーク・アーモンド氏と共演。ひたすら自分と同じ臭いを持った人、音楽と連結してる。お金は無いけど時間と根性やる気体力だけはある若い時代にデジタル楽器のノブをいじくりまわしいいとこも悪いとこも喰い尽くす。これは今までと同じ態度で音楽を作らざるを得ないベテラン連中には絶対出来ないことです。しっかりしたイメージと自分の楽器テクに見合った工夫、そこに自動演奏つう新技術があったのもでかく、そして熱情。全員がゲイだとゆう。マイノリティの生き方を訴えたいとゆう気持ちもどかんとのっかって、これが80’s。ここでしか出来なった最高の音楽だと。思う次第。(マ/お勧め!/100点 試聴はここで

The Brothers Johnson/Look out for #1
cover・・・ブラザース・ファンク 曲目等詳細
**でかアフロ・ファンキー兄弟、ブラザース・ジョンソン、略してブラジョンの76年の1stアルバムです。製作は御大クインシー・ジョーンズ。正直に申してクインシーさん嫌い。ああ。どうもかっこつけしいと思われ。かっこつけの人には、まず精一杯やってみるものの最終的にどっかずっこけて素が丸見えぽかーんとしてるなんて、例えばブライアン・フェリーさん。そうゆう人は大好き。ゲイリー・グリッター親分みたいに最初から間違った方向にかっこつけてる人も好き。ほらほらかっこいいだろと最早ださくなってるのに気付かず迫って来る人がやばい。恥ずかしいじゃないか。勝手にやってなさいてなもんで。かっこつけてる内にあまりの熱情で最後はどうでもよくなってキチガイになってる時は最高です。それがブラジョンの時のクインシーさん。それはもうこのファンキー兄弟の圧倒的パワーの力大だな。
 ルイス弟、ジョージ兄の二人のキャリアは長男トミー、従兄弟アレックスと組んだジョンソン3プラス1つうまんま洗剤みたいなバンドから始まったと聞きます。ボビー・ウーマック氏やシュープリームスのツアー・バンドとして腕を磨いた後、ジョージ&ルイスの二人はビリー・プレストン・バンドに加入、あのキッズ&ミーのストラッティンは3人共作だったりして貢献度大だったでござる。73年に止めて腕を見込まれてクインシー・ジョーンズ・バンドに。アルバム「メロウ・マッドネス」で歌に曲に大活躍と。この頃は兄がもっぱら。弟は寂しくベース練習。その内にベイエリアから自然発生したチョッパーをすっかり習得いたし。で、時は来たれり。クインシー御大総指揮の下、このデビュー・アルバムを「メロウ〜」と同じA&Mからリリースいたしました。1曲目はファースト・シングル「アール・ビー・グットゥユー」。ヒットしたぞー。ポップ・チャートで最高位3位。おわそんなに上がったっけ。もろクインシー世界です。ごんごんチョッパーを力技で押さずメロウにしたのが大成功だ。じわじわって。へにゃへにゃ上手いとは言えない兄の歌にもぴったしそれははまり。あまりにもの浮遊感がサビの段階であっちの世界行っちゃってます。そりゃもうえれーファンキーなこと。ドラムスは名手ハービー・メイスン氏。ギターで地味にサポートはリー・リトナー氏。鍵盤はデイブ・グルーシンさん。鉄壁です。2.はタイトルからしてナーイス!。雷親指に稲妻リック。うぺうぺ炸裂スラップベースに乗ってる天上フルート。うっぱっぱホーン。スタイリッシュからこぼれ出る真っ黒さで聴いてるこっちもドリフ爆弾コント状態になるよ。そのノリのまま3.ゲザ・ファンク・アウ・マ・フェイスに突入。これはもう最初の「は〜い」って声で決まり。それでファンク名曲列伝に名前を連ねた。骨太ベース、ギター、歌の3者ユニゾンのどファンク攻撃。これまた地上20cmに空中浮遊してるんで揺れる揺れる。あまりのかっこよさにブラック・チャート1位です。あ、もちろん問答無用にかっこええのは大好きっすもちろん。4.は、めかしたメロウの「トゥモロウ」。センス極めて何より曲が素敵なんでやられます。悔しいけど。A面はミドル・ファンク「フリー・アンド・シングル」で〆。コーラスの臭いたっぷしの「やーやーやーやー」が美味しいとこやー。黒チャート最高位26位です。とここまでは問答無用、稀代の名盤なり。B面になりますとこれが様子がガラっと変わってしまい。まずはビートルズのファンク・ナンバーの黒カバーから始まり。うーん。どうも覇気が感じられなくて。親分の推薦でやったのかな。次の「淑女の地」からはもろクインシーさんアルバム状態。これも元気無し。ダンシン・アンド・プレンティンではりきるも空回り気味に。沈うつなデビルでいつのまにか終演。どうしたんだろ。可能性を試してチャレンジャーしたのか。後半はどうも。あくまでも私の耳感想ですけど。しかーしA面は天意無双だ。ジャケそのまま、いい顔してますブラ兄弟。半分でもこんな音楽されたらもう大喜びで聴いちゃうよ。贅沢言ったらバチ当たる。何よりもジョンソン・ブラーザースじゃなくてブラザース・ジョンソンなのだや。はーい。(山
/お勧め!/120点 


Bob Welch/フレンチ・キッス
cover・・・ボブ以外何者でも無し 曲目等詳細
*昨日、
ふとつけたTVで水木しげるご夫妻が出ておりました。
インタビューを受けてる水木さん、

「才能がおありになって他の事をやっても成功されたんでは?」の質問に曰く

「こんなことをやってるのは、好きで、変で、病気」

だからだそうです。やらずにおられないからと。
翻訳すると”キチガイ”。売れようが売れまいが。

やっぱしと納得。
それはミュージシャンも同じだわな。
商売としては海のものとも山のものとも知れないもんすし、長くやればやるほど他のことが出来ん禁治産者状態になっちゃう。
中にはボズ・スキャッグス親分みたいにいいとこで足洗って不動産屋さんで成功する方もおりまするがそれは稀で。
んで、個性を持ってその売りと為すミュージシャン、
逆に個性が有り過ぎると当れば好かれ度も相当なことになるも、うざいって言われるうざい度もかなりなもんす。
器用に世のブームに乗っかってそれなりに対応出来れば有る程度安全かもしれず、レコード会社もいい顔する可能性高いけど、
天然さんで、何をやっても俺、な人は、売れれば幸運、駄目なら乗馬か、ニューコンビーフってこりゃ馬の話しか。
はい、馬にもいるよ、そうゆうの。強いんだけど不器用でいつも自分のレースしか出来ないやつ。
これがこうゆうのに限ってかわいくて、つい駄目とわかってても馬券買っちゃって、やっぱ駄目だったりして、
やっぱ駄目かあって喜んでるこっちも病気?
そんな馬の一人が

ボブ・ウェルチ兄貴です。

そんな馬が唯一ハマって、G1レースをうっかり勝っちゃったのがこの1stソロ・アルバム、

フレンチ・キッス

1977年11月18日発走。いや発売。
何とTOP40入りのシングル・ヒット3枚も出し、アルバムだって最高位12位だっちゅう。
レーベルは、この直前までやってたバンド”パリス”に引き続きキャピトル。
その前はフリートウッド・マックにいまして地味に売れてたんすけど、抜けてウェルチ節全開にしたパリスはまるで駄目でした。
バンドの名前すら誰も知らねえよってなもんだったらしい。あちらでは。
ツアーもしなきゃ宣伝にもまるで強力しなかったんだって。ボブさん。
それが何で急にこないになったかっつうと本人にはまるで関係無く、ご存知のようにマックが大ブレークしたからです。
すわこれは大チャンス、借金ようやく返して貰えるわとキャピトルさん大喜びしたかどうか、
レーベルもオリジナルにしたりしてやる気満々、もちろん、お嬢除いて新生マック勢にもゲストで参加してもろて・・・
願い叶って大喜び、担当安堵の息漏らす。
それでもえらいのがボブさん、
まるで自分を変えません。当時ブレーク・マックの力を借りてヒットした方、他にもおりましたが、
元メンバーだとゆうのに、いくらコーラスで加わって貰おうが、一番新生マック臭いがねえです。

ボブ兄貴の加齢臭むんむん。

だもんで、昔からのファン、マックからの方々はむろん、
パリスから入った人だって、その2ndではZEPぽいとかはどーでもよくなっちゃってる訳で、大喜びです。
逆に、どうしたって嫌いな人はそりゃもう沢山いるでよ。
ノリでシングルはヒットさせちゃったけど、このあとさっぱりだったのはその証拠で。
そうゆう人は馬券にならない馬は、いらねえよって人で、あかんでそんなん。幸せ逃すで。
は余計なことすが
なら、もっとシングル・カットしときゃ良かったのにと思う次第。
あろ3、4曲は行けたぜ。弱気だキャピトル、反省せよ。
の中でも2曲目の

イージー・トゥ・フォール

特に行けました。御本人でてめえがどんな人類か自覚してるような歌詞であるかとも思う。



ほれベイビイ、ワシは変なおじさんじゃ無いよ
なのに何でそんなに恥ずかしがるの
君は僕を知ってた すべての僕の人生を 友達だっただろ

でも、僕は突然知る
自分が誰か新しい人と出会っていると
君は恋人として感じられるかい 僕が君に感じてるように?

おーベイビイ、いえー
君は簡単に好きになることが出来る
知る方がいいよ 僕らがそうなっちゃうって
おー、いえー
とっても恋は簡単
おお言わないで、そうじゃないなんて
おーべいび
とっても恋は簡単
言わないで、そうじゃないなんて 
落ち込んじゃう

さあ、ベイビイ、心配しないで
僕は君とちゃんとつきあうよ
マジでいつでも考えてちょうだい 僕らだけだって
僕は今ではそれは違うってわかってます
べたべた触ったりしないすから
だから、僕らがお互い知らなかったもの同士だと思ってくれたりしてもいい
で、知らないもの同士がすることをしましょう


おーベイビイ、いえー
君は簡単に好きになることが出来る
知る方がいいよ 僕らがそうなっちゃうって
おー、いえー
とっても恋は簡単
おお言わないで、そうじゃないなんて
おーべいび
とっても恋は簡単
言わないで、そうじゃないなんて 
落ち込んじゃう

落ち込んじゃう



いやー、薄々自分が変なおじさんで有ることを自覚しておるようです。
気持ち悪さ全開。あはは。

マクドナルドな風貌で、ウディ・アレン氏風貌で、しましまな服着てたりして、
よくまあ仕事とはいえ、ジャケットでモデルさん、ほっぺたペロリとしてると思ったりしますが、
あとでゲーゲーやってて、兄貴落ち込まなければいいと思うんすが、
毎度、喜びます。

一回、ファンになっちゃえば怖いもんないよ。(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

Bob Welch/The Other One
cover・・・ボブ以外何者でも無し 曲目等詳細
*新春Mrボブ・ウエルチ特集の今日が最終日です。
ソロ3作目の「ザ・もう片方」。時は流れて日が暮れる、パリスでどっかんどっかんの最中に古巣マックが新メンバー陣容で大ブレークいたしました。びっくり仰天か歯軋りして悔しがったかニコニコして喜んだか。問題です。さてどれでしょう。人間だから全部かな。その勢いでちょうどパリスで思いの丈やりきったとこでもあり、ボブちゃん自身にもソロ・アルバムの話が。チャーンス!。手持ちのエース曲といやあマック時代の「センチメンタル・レディ」だと確信、ケンカ別れじゃなくて良かったね、マック・メンバー協力の元、全米最高位8位の大ヒット。そうなると世間は現金なものでこんな素敵なミュージシャンおったのかと1stソロから3曲、今だと出した2ndから1曲の計4曲のTOP40ヒット出現。4曲ものヒットとなるとこりゃもう大スターの仲間入りです。全部自作だったしかなりの収入があったのではないでしょうか。ああ、うらまやしい。生活が楽になった以上にミュージシャンとして活動しやすくなったと想像され、3作目のこの「もういっちょ」もすんなりと出せてファンにとってもそりゃ大喜びでござる。と申してもわたしゃ今頃入手して聴いたんだすけんど。すまぬ。ずっと聴いてたファンなら誰もがチャンスだって思えボブさん本人同様、「センチメンタル・レディ」のリベンジ・ヒットに喜んだんだけど、アルバムはどうも普段大人しくしてたおじさんがいきなしカウンターの上に乗って腹踊り始めたような気恥ずかしさとか感じちゃったりして。豪華ストリングスとかあったし。私も4曲ヒット後には良かったねとそこで一段落しちゃったような気分になり。時が時だけにNWに目が行ってしもうたこともあり。って弁明にやっき(^0^)。とゆうのも真打はここからだったのね。この3作目とんでもない大傑作です。いやー忘れてたウエルチさんって誰も想像してない時に走る穴馬気質の人だもんな。今回はマック・メンバーの協力は無し。内情大変でそれどころじゃ無かったのもあるんだろうけど。自身のバンドを組んでのもの。製作のカーターさんって誰だ。大統領か。違うか。ドラムスのドン・フランシスコって凄い名前の方は初代スティーリー・ダンのボーカル、デビッド・パーマー氏が作ったワクーってLAバンドのメンバーだった方。鍵盤のデビッド・アデルステイン氏は前作から引き続き参加、後にスティヴィー・ニックス魔女さんのベラドンナ、どんな?に参加。ギターのトッド・シャープ氏も前作から、後にミック・フリートウッド親分、クリスティン・マクヴィさんのソロにも参加。ソロ作も2枚。7.の「ワンオンワン」で生ギター・ゲストのロジャー・ヴードリス氏はこの79年に「Get Used to It」つうそりゃもう素敵なAORナンバーを最高位21位とヒットさせた方。ベースのブラッド・パーマー氏は後にアメリカのバンドに入った方と思われ。だいたいLA人脈だな。花より実の陣容。一聴いたすとえらい地味です。弦やらラッパは無し。何より引き込まれてしまうのは安堵感と申しますか、実に力が抜け切った走りで。ようやくの成功でそれがもたらされたと思うのは単純かな。普段からほけほけ気味のボブさんがさらに力抜けるとどうなるか。あら不思議、あのアクの強さがスッっと消え、消えはしないな、なんつうか臭みが取れてええ按配の香りに。3曲のバンド・メンバーの曲も、よっぽどチームワークばっつぐーんだったか言われなきゃわからん溶け込み方で。フューチャー・ゲームの透明再演もあり。味としてはイアン・ゴム氏の「サマー・ホリデイ」アルバムとかなりシンクロします。同様に好きな音楽をやっとのびのびやってるって感じ。しかるに誰にも言われること無くハード・プレイ化します。もう何回聴いたことか。もしかするとここまでで一番好きなアルバムかもしれません。
さてCDでは98年に次の「Man Overboard」との2in1で。やーおトクだと思いきや入手難気味の模様。アマゾンでの中古はアメリカのお店以外日本のお店では6763円、7943円と凄い値段だ。パリスもそうだったけど、これで売れるとふんでるのか、さすればもしかしてボブさんって本邦じゃ物凄い人気?あるのかな。ファンの方おりましたらROCKSにコメント下さいまし。(山
/お勧め!/150点 

Booker T. & The MG's/The Best of Booker T. & the MG's
cover・・・グルーヴィ 曲目等詳細
**梅雨明けしてデフレが終わって物価高になるのか。それはNGです。しかっしこのバンドは最高です。

ザ・ベスト・オブ・ブッカーT&MG’S

アメリカ南部テネシー州メンフィスで1962年に産湯を使い、スタックス・レコードの1stハウス・バンドとして、あのオーティス・レディング大将、そしてサム&デイブ等々、60’sソウルのど真ん中を疾走いたしたウルトラさん達。
メンバーは
親分のブッカーT・ジョーンズ黒、弾くは鍵盤。
スティーブ・クロッパー白、弾くはギター。
ルイス・スタインバーグ、後にドナルド・ダック・ダン白、弾くはベース。
アル・ジャクソン黒、叩くはドラムスの4聖人。
ダンさんだけはウルトラセブン。
バックバンドとしてのみならず己自身でもインストで多数ヒット有り。その数々のナイス・チューンを集めた最初のベスト盤がこのレコード、もちCDも有り。

1曲目は勿論、昭和を通過した人ならアート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャーズの「モーニン」と並んで、知らない人も知っている、知っている人はもう知ってる「完璧シングル」

グリーン・オニオンズ

長ネギ〜〜〜。何故長ネギつうお題にしたのか長年謎。誰か教えてくれ。しかしこの長ネギの美味さ、半端では無い。バンドのデビュー・シングルとして1962年に出しましたら、あっとゆうまに黒チャート1位、POPチャートでも3位。イギリスでもその筋、モッドな方々の間で大ショーックを与えたとゆう。実際チャートに上がったのは何故か1979年で最高位7位って、変な国だよ。
あのジョージー・フェイム氏はクラブにて演奏活動中、客のアメリカ黒米兵にこの45回転盤を貰い、聴くやいなや、オルガンを買いに行ったつう、それくらいえらいこっちゃ。
ロックの原点のでっかい一つでもある。終着駅でも。
まずリフ。リフがど真ん中。そしてヒップ&クール。何よりも簡潔。誰でもコピーしてすぐ出来ます。もちろんこうゆう味になることは紙一重でかなわんのですが。とにかく出来てそこから出発出来る。
まーオルガンのフレーズ、音色のグルーヴィなことと言ったら、エア・ギターならぬエア・オルガンしたくなるよ。
クロッパー氏のギターも凄い。なるべく弾きたく無いっすとばかりの魔の、間ギター。
ぎょろりん ぎゅわ ぺ べぼー
って。一つ一つの音のでかさ、インパクトてばさ。速弾き練習した人の世界観を根底から覆しちゃったらどうするの。
イングウエイの丸虫君なんか、逆に到底我慢出来ずにこのプレイは出来ません。
それで、ふと考えるとこの曲は、ジャズなんだろうか、ソウルはソウルだが、4ビートだもんな。
まー、何だか知らんが出来ちゃった。んなことどーでもいいから踊りなさいてなもんだ。はい。
その空気は続くスーパー曲群にも引き継がれます。
おお、このリフはあれだ。ああ思い出せない。これはあれだ。ああ、思い出せない、の連続。
昭和と60年代の空気てこうだったよな。
ひと時でも運んでくれます。
まだ、生まれてなかった方々には未来にもなる。
メビウスの輪のように再びここに立ち戻り、全く違う方向に向かってくれること希望いたします。

親父な私はスパイ大作戦、ディック・トレーシー、ナポソロとか思い出しちゃって。
たまらん。凄い引力だ。何回聴いても。(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

ビル・ブラッフォード/ワン・オブ・ア・カインド
cover・・・プログレ生活 曲目等詳細
*えー、発禁落語でございます。
何でも花のお江戸では、新宿の西の辺りにプログレ・ディスコなるものがあるらしいでんな。
あんたプログレとディスコなんてそんなバカな取り合わせあるんかいなって、
有るんです。
そりゃ世間から隔離病棟入りさせられてるあの連中だって踊りたい。
はい、当局の摘発の目を潜って地下にあります。
そんでほれディスコといやあ何とかDAY、ここにも有ります。
まずはヤワ・デイ。キャxルとかバーxxイ・ジェxxxトとか、ムxxxディ・ブルxスとかかかりまして。
服装チェック?有りますぜ。その日は真っ青な青のペラペラな生地のシャツ着ていれば完璧です。
他にはフォーク・デイ。ピxxドがスターでして、服装はジーパンに長髪。パンタローン履いててもかまわないすが、
ロンドン・ブーツじゃ駄目です。お断り。
サンダルか雪駄なら○。入って中を見ますと踊ってねえじゃん。ゆらゆらマサルさんのマンガみたいな外形で全員揺れてます。
修行デイてのも有ります。来る人は全員明暗のよだれかけぶら下げてる虚無僧。
テンx教で使う、”ぽんすかすかぽんぽん、この世は破滅するう”って携帯太鼓を装備してまして”太陽と戦慄パート2”を一斉に叩きます。
うるさいよって上のキャバレーから苦情が。
あ、もちろん、カンタベリーデイ有りまっさ。来るのは乞食ばっか。あ、いけません。これ伏字でお願い・・あ、もう遅い?
カンタベリーデイの中でも一番盛り上がりますのが、スポーツ・デイ!
全員真冬でもランニングと短パンで来なきゃいけません。
その日のスタアがこの

ブラッフォードです。

今日は2作目、1979年の

ワン・オブ・ア・カインド

で大騒ぎしてますわ。驚いたことに平然とメシ喰ってるヤツもおります。9/8拍子でナポリタンくるくるしてます。
フロアでは136/43拍子で狂ったように踊り狂うヤツラ多数。
あ、関節外れて転げてます。それでもまだ嬉しそうに動いてる。怖。
そんな連中を見ながらステージ上で喜んでますは、この日ばっかは”ブルフォード”と睨みの効く名前で登場のプログレ界の天上ドラマー、
ビル・ブラッフォード氏。御自身のバンド結成で、例のほら、”たかたかたかたかたんこれ”のロール満載かと思たらそうでも有りません。
98/76拍子をステディにキープしながら隙を見て”たかたかたかたかたんこれ”。
グレ者はそれを聞き逃しません。
鍵盤はスチュアート&ガスキンで後にスターとなりかかるつうグレ者に有るまじきことになったデイブ・スチュワートさん。
一発でわかるポルタメントやりまくりのシンセ音すよ。あまりにも毎回目立つので舞台荒らしと呼ばれて北島マヤです。
ベースは知る人ぞ知る、知らない人は知らないジェフ・バーリン氏。フレットレスベースでぼよぼよぼよぼよぼよぼよぼよぼよペーン。
あ、あそこで喜んでる。コアなファンがいるようです。
ギター!
そうです。世界一のゲスト・ギタリスト、アラン・ホールズワース氏。ぐれぐろぐらぐえろぶりぺりぽるぽろソロが闇の中から聴こえて来るだけでフロアはもう大変。
そのかわしリフは弾きたがりません。休んでてさ、突然闇に中から”ぐxxxxxx”発禁ギターソロ弾くさね。
平均バンド参加時間5分ですので、途中途中いなくなって、よその小屋で弾いてます。
その他にも隠れゲストに金髪碧眼の美少年ヴァイオリン弾き、エxx・ジョブsん君がいるとかいないとか。
その箇所を発見したものこそ真のグレプロ者。
父ちゃんの快気祝いに”スターレス”なんぞを唄ってしまう親孝行暗黒野郎だ。
そんな野郎になりたい方々はどうぞお越し下さい。
入場料は、米粒とか、芋でも可。

喰うことさえ出来れば、やり続ける連中ですんで。(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

葡萄畑/葡萄畑
cover・・・代々木亜米利加 曲目等詳細
*マンナンライフじゃ有りません。
あちらはたしか蒟蒻畑、
喉に詰まらせないように。
こちらは

葡萄畑

です。
日本のロック・バンド。
ちょい一昔前の70年代に、あの退廃兄さんルイス・フューレイ氏意識しまくりの音楽やってるバンドが有ると噂を聞き、
しかも「恐怖のがきデカ君」ってシングルも出してると聞き、ずっと聴きたかったも時期逃し、
今に至ると今度は完全にレコード無いしどないしよと思ってたらCD化されてました。
買える値段で、リサイクル物品が眼前に現れたので、ようこそ我が家へ。

葡萄畑
葡萄畑
1974年の1stです。

これも噂で1枚目はカントリー・ロックだと聞いてたから、いきなしのほほーんとワルツのよろろいひーなんが出て来ても驚かないよ。
日本のアメリカン・ロックと言えば、はっぴいえんどです。あちらは、その悪の、いやアクの強さで、どハマリ。
そしてその細野さんが製作、応援なさったとゆうセンチメンタル・シティ・ロマンスとゆう名古屋のバンドの1stレコをしばし前に、入手してたんすが、
それはどうも現在のところ、どうしてか感銘受けず。
何でだろ。驚かないからかな。音の予想がつくから。
それなら本場物聴いちゃう。
なので、この葡萄さんたちもちとそうなったらヤバいなと思ってましたら、違いました。

オオウケです。

日本のバンドだった。資料はあのウイキッペでも有りません。どうやら東京のバンドで72年から始まり、小坂忠氏のバックバンドをやり、
2枚のアルバムを残して78年に突然解散、最近復活なされたらしい。あのユー・チューブでも映像無し。試聴が出来ん。

音の説明は書きゃあ簡単です。さっき書いたようにアメロク。特にザ・バンド大好きな音。
何が違うと申しましたら歌詞です。
ザ・バンドのあのアメリカ大陸を背負って立つ重厚な歌詞の正反対、
やれ
”おまえのそばにいたいのさ”
とか
”こりゃ紛れも無く二日酔い”
とか
大受けだったのが
”かねてから考えていたんだが”
って歌。見事にそれをメロに乗せて正直にぼんぼんの気持ちを唄いになってまー、
ノーテンキだった学生時代を思い出す。授業サボって食堂にタムロし、悪い先輩に騙されてマージャンでぼったくられとか、
そんな風景をザ・バンドの音楽に乗せて歌。
不謹慎極まりない。あはは。
でも、大好きで、特にガース・ハドソン氏のあの言いようも無い冬の春風オルガンの音。必死に出そうとして成功して喜ばれてる顔が目に浮かぶ。
”代々木の駅にむかって走っています”と唄われれば風景が目に浮かび、嬉しいじゃないすか。
そうだよなあ。いくらザ・バンドが好きでもこちとらニッポン人で学生だもんなあ。アメリカ行ったことも無いし。
唄うとしたら自分らのこと、って当たり前なのが、これがなかなか出来ず、ついカッコつけて重厚にしようとするより、
こっちのほうがよっぽどカッコいい。そして耳に歌が入って来ます。
1曲入ってます、トラッドかケイジャンかブルーグラスかゴタマゼになってるインストはいつのまにロンパールームになってますし。
日本のトラッドの原点は、ロンパールームだからしょうがない。
オヤツは牛乳よ。
おえ。
私もロンパールームみたいなトラッド・インスト作ったこと有るもんで親近感かんこんきんありありです。
当然、世間も何も知らず、やたら貧乏で、それでも何とも思わなかったあの頃。
それと比べて今はなあ。
キツイなあ。
とか思うに、それと比べて何か違うかなーと改めて思うに、大して違わねえんじゃねえか、呑気に考えて好きにやりゃあいいんじゃねえかって、
思えます。
実に気持ち良か音楽。

かねてから考えていたんだが、やっぱ歌詞は大切すね。英語でもわからんなりにわかるから語の響きと意味で知らんまにやられてた訳で、
荒井のYさんの歌がすげえのもやっぱ歌詞。あちらは男にはわからない女子ならではの怨念で。
こちらは、男子。やっぱアホです。
ビバリーヒルズ高校白書のスティーブの顔思い出し、あいつってばしょうもないけど憎めない。(山
/お勧め!/150点 

ブルース・リー/ドラゴン怒りの鉄拳
cover・・・肉体音楽 曲目等詳細
*皆さんこんにちわ、日常洋画劇場です。
本日お贈りいたしますは、忘れもしないあの香港カンフー大活劇映画、

ドラゴン怒りの鉄拳
主演ブルース・リー師

のサントラ盤。主演第2作目となります。
公開は香港では1972年3月22日。
我が国では没後一周忌にあたります1974年7月20日、
TAMレコードが製作元ゴールデン・ハーベスト社に新たに音楽を依頼してあの謎の東洋人マイク・レメディオス氏が歌う名主題歌が生まれ、このサントラも生まれたとゆう。
トレードマークのリー師怪鳥音もこの作品から。

何故映画が有るのにサントラ盤があるのか?

今ならDVDで家庭で見ることが簡単に出来まして、昔は当然映画館までいかねばならなかったんで、その想い出を家庭で・・つう意義有ったが、
それだけは無い。
けっして無い。
とゆうのをまじまじと思い知らされる名作サントラだぜ。
一家に一枚、この怒りに溢れた21世紀社会に立ち向かう為に装備せしこと強烈にご推薦・・・
と思ったら、この映画だけのCDが無いぞーーーーー。

あちょお

1999年に1回、CD化されたらしいんすが、今は入手困難との事。某所で見たら1万2800円とな。
これぞ怒りの鉄拳。
何故肝心な必要なものがこの世に無いんじゃ。陰謀かこれは。
LPならもしかして突如出て来るかもしれません。
悔しいからデジタル化して海賊盤屋になってやるぞうっと思ってしまうほどすげー盤なのに。

何がスゲーって、
まず最初に始まる主題歌です。
マカロニウエスタン調。後で依頼したとは思えないバチハマリの名曲也。
そしてそれに続くは、そのまんま映画のセリフ抜粋と、もちろん格闘シーン。生の。

あちょ、あちょあちょあちょ、ちううううううう、バコ、ぴゅんぴゅんぴゅん

怪鳥音、吹き替えじゃないっすよ。ご本人。そしてこれまた初登場のヌンチャクひゅんひゅん。
その打撃と声がえんえんと。
途中、これまたお初のラブシーンの場面音。LPのヘソ真ん中部分に。
そして
また格闘。怒りますます増大してます。きえーーーー。
最後には主題歌と共に、トドメの一撃声&鉄拳。

見事だ。

肉体が楽器化しております。体のあらゆる所から発する音が、そのまま音楽となってる。
ボンゾ氏のドラムスに匹敵。その体音がそのまま起承転結となり、大団円に直行。
これほど完璧なサントラ盤は、ありゃしません。

断言。



我は鉄拳を見舞う 仲間を守る為
我は鉄拳を見舞う あらん限りの力をもって
だが我は直面す 不正なる弾劾に
その時我の鉄拳は、怒りの鉄拳に変身するのだ

我は鉄拳を見舞う 友情の証のため
我は鉄拳を見舞う 親愛の情を示す為
だが悪漢が仲間を殺戮する
その時我の鉄拳は、怒りの鉄拳に変身するのだ

もはや汝への愛の証として我の鉄拳は無い
だが知るだろう 為さねばならぬ事を我は為したのだ
我は強者と闘った そして悪を裁き正義を貫いたのだ
我の鉄拳が、怒りの鉄拳に変身した、その時



この世の不条理に遭遇し、怒りにわなわな身も心も震える時、
この盤をターンテーブルに乗せます。
そして己を怒りの鉄拳化するのだ。
立ち向かう心を装備す。

リー師まるごとのCDはあるとゆう。
DVDはあるとゆう。
ユー・チューブにて傑作連結動画も有ります。

生き残る為、共にリー師の残したこの鉄拳、調子こいてるこの世の悪に見舞おうじゃありませんか!!(山
/お勧め!/250点 試聴はここで

ボ・ディドリー/ボ・ディドリー
cover・・・ぼ 曲目等詳細
2008年6月2日、フロリダ州自宅にてロック生みの親、天界に召される。享年79歳。(世界通信)

そりゃ大変だ。ロックの生みの親が亡くなった。
誰なんだ。

ボ。

ボ・ディドリー。

新聞見て、え、誰なんだと思った方、世界で48億9千8人はおっただろうさ。ロックの生みの親です。

確かだ。

ロックの”ボ”の部分の母系を作った偉大なる人です。そんなボさんの墓前に捧げる。

ってこたぁさらさら思ってなかった。
ろっくすはどんなロッカーの追悼はする気は無いすから。永遠に生きてもらわねば困る。音楽は死なないぞ。
で、先週から今週の木曜はボさんに感謝するつもりだったんです。それがこんなことに。
唖然とした昨日の報。79歳って俺の親父より一個上じゃないか。
聞くところによると直前まで現役だったとゆう。

ロック生みの親なのに、まるで尊ばれてません。その証拠にアルバムまるでCDで手に入らない。日本盤はもとより本国盤でも。
何故だ。
ボだからか。
ライバルはチャック・ベリーおいちゃんです。

そんなボさんの1stアルバムがこれ、その名も

ボ・ディドリー

1858年チェス・レーベルよりリリース。55年からのシングルを結集させたもの。
編成は、ボさん歌&ギター、そしてマラカスさん、そしてスネア・ドラムさん。
それでいいのかの究極の3ピースだ。
ライヴァルのチャック氏のロックンロールに比べてボさんの音楽は、起承転結とゆうものがまるで有りません。
それが世に名高い”ボ・ディドリー・ビート”つうもの。

たんこたんこたこたこたんたんx永遠。

ロックの母系です。大抵のロッカーは皆、手をつけてる。ストーンズからジョージ・マイケルんまで。
うちだって作ったよ。
”どってことないなんてことない”って歌。
リトル・フィートだって”風呂桶の中のデブ”はそうだし、ニュー・オリンズのセカンドライン・ビートと直結してるし、
クラプトン氏がカバーしたジョニー・オーティス氏の”ウィリー&ザ・ハンドジャイヴ”だってどっちが先論争有るけど
ボです。
バウワウワウなんて、これが無かったらバンド自体無かったかもしれない。
麻薬のビート。
由来はわかりません。ラテンかよとか、どっか南から来たとか、ボさんミシシッピ生まれですから言われてるけど、
ボさんのボが何故ボなのかわからんくらいわからん。
とにかく発生した。
1stヒットから。その名も

ボ・ディドリー



ボ・ディドリーはベイビーにダイアモンドの指輪を買った
もしあのダイアモンドの指輪がピカピカしなかったら
ヤツはそれを探偵のとこに持って行くのさ
もし探偵が鑑定できなかったら
それでもヤツは俺からそいつをとりゃあしねえさ



意味不明。

2曲目はかの有名な

アイム・ア・マン

マディ・ウォーターズ顔デカさんで。xンコ自慢の歌す。



俺が5歳のガキだった頃
俺はポケットの中にイチモツを持っていた
そりゃもう、どえりゃあ数の野郎どもがうずうずしてるでよ
さて俺は男だ 21になった
わかるかベイビ 俺たちはえりゃあ楽しめるでよ

俺は男だ

お・と・こと書くのだ

あんたらかわいい女子が列をなしている
俺様はあんたらを愛することが出来るぜ
一時間以内に
俺は男だ

お・と・こと書くのだ



誰か止めろ。なんつうことを歌う。しかもまるでモてそうも無いボさんが。

”ボ・ディドリー”の続編の”ヘイ・ボ・ディドリー”とゆう歌も有ります。



ボ・ディドリーは農園を持ってるんだぞ

へい・ぼ・でぃどりー

その農園に、ヤツは女子数人と暮らしてる
あそこにも女子、ここにも女子
女子女子女子 あらゆるところに



尊敬されるわけありません。

”ボスに言え”つ歌は



19人のガキが家にいるんだ
喰わせなきゃならねえ
ヤツラのうちの18人には足に靴を履かせなきゃならねえ
ボスよ わかるかよ
19人まるごと、おいらは喰わなきゃならねえんだよ



左門豊作状態です。ボスは大洋ホエールズ・オーナー。

”ディドリー・ダディ”つ曲が有って”ディディ・ワー、ディディ・ワー”って曲が有ります。
”フー・ドゥ・ユー・ラブ”は、ザ・バンドで御馴染み。
”プリティ・シング”からは、プリティ・シングスが産まれました。

ボ親分です。
男です。
お・と・こ、と書きます。

50年前のアルバムで、まるで古臭くありません。
白メシが昔から白メシであるように、それはいじりようがなく、
リズムで原始でビートで美味いからだ。(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

バッジー/イン・フォー・ザ・キル
cover・・・ハード・ロック 曲目等詳細
花の命は短すぎ。
ずっと花咲く花もありゃ、あっとゆうまに散り去る花もございます。
花の名前は、ハード・ロック。
何の言い訳も効かないヤツ。
ヘヴィ・メタルでは有りません。ハード・ロックです。
いったい何年、その栄華を誇ったのでありましょう。実質2,3年か。
若い衆に言っても何それって目を点にされるかもしれぬ。
ここに一枚のアルバムが有ります。

イン・フォー・ザ・キル
バッジー

英国はカーディフ出身の正にブリティッシュ・ハード・ロックのバンドだ。
3人組。縦笛、ピアニカ、木琴では無くて、ギター、ベース、ドラムス。
歌はベースのジョン・バーク・シェリー氏が弾きながら唄う。
正にブリティッシュ・ハード・ロック。
いい語感だなあ。何回でも書きたいよ。

ブリティッシュ・ハード・ロック

1974年作。結成は1968年。4枚目のこのアルバムにして日本初登場となる。
しかしあれだ。当時のML誌のレヴューでは、すでに”かつてのハードロック全盛の頃の・・・”。
かつてっていったい何年経ってんだー?。
初登場で既に古臭いレッテル貼られてます。

それだけハード・ロックちゅうもんは世界に大嵐を引き起こした証拠でも有るが。

形態としては把握しやすく、出たらすぐに劣化始めた感。
後は、ハードロックなキャッチー名曲を残せるバンドが、バンドとして残る。
でもさハード・ロック。
どれほどこれこそハードロックだってバンドが有ったのでございましょう。
後まで残ったバンドは、ジャンル以前に個性ばんばんであります。
個性の前にこれこそまるごとハード・ロックなバンドがーーーーー
ハード・ロックに殉教したバンドがーーーー

このバッジーだ。

ぶっとい楽器音で、リフかまし、イエーかまし、立会いから組む事無くひたすらハズに手をあてがい土俵際まで押すのみ。
怒涛のごとく。
その清さ、各所に涙の感動を残す。
今までくたばりそうになること何回か。そのたんびに数少なくも愛する連中の支えによって復活し現在もなお生き残るつう。
それは、あの時代の数少ない証人だからだ。
も、何回聴いてもけっして飽きません。
このカール・コード・サウンド。ギタアのピックアップ切り替えノブ、カキコキ切り替えて音を

ぶぶぶぶぶぶぶ

なんてブチ切れにする技なんて、もう拍手喝さいです。A面最後の”ズーム・クラブ”内。
その直前には、お約束、押し相撲の力士が百回に一回、四つ相撲となるかのごとき、アコースティック・ナムバーも。
そりゃもう美しきメロディの。
定番です。そしてそのような曲が名曲なのもハード・ロックの掟。

あとはもう、ただただ弾き倒す。歌いまくる。百叩きす。
それだけ。

それだけで充分です。

ハード・ロックにハード・ロック以外何が要るのか?

古臭いも何もありゃしねえ。ありませぬ。
そこにそびえ立つ巨岩に対し、「お前、古いぞ。」なんてヤツがおるか?
誕生してから以来、未来永劫これ。

そうゆう音楽なのです。

そして
俺はそれが好きだから聴く。
(山/お勧め!/200点 試聴はここで

バウワウ/シグナル・ファイア
cover・・・ハード・ロック 曲目等詳細
ついに買ってしもうた。
バウ・ワウ。

日本盤中古LPバーゲンの常連でして、そりゃもう信じられない値段でしょっちゅう登場します。
今回、いくらか明かせない値段、20円で買えることになってしまい買ってしまった。
はい、みなさん、このご不況下、音楽への予算も泣く泣く削らなきゃいけん事態になってる方もおられると思いますが、
改めてご推薦いたします。
→のオーディオ・テクニカのプレーヤー買って再びLP生活にー。多少の不便は我慢してなお余る充実した音楽生活が今再び。
で、また景気も良くなりますからその時にCDで買い直してリマスタリングの快感を味わう。
これまた二度の喜び天国とも言え、素敵なのさ。

って、このアルバムはそのリマスタリングされた音で聴いてみてーよー。

シグナル・ファイア

1977年の2ndアルバムだとのこと。
実はバウ・ワウ、当時はまったく当方にとって必要の無いバンドでした。
スティーリー・ダンのエイジャに究極を聴き、パンクの匂いがそこはかとなく全身を解体し始めた頃、
ハードロック・・・好きだ・・・しかし遠くに。
モーターヘッドとテッド・ニュージェント親分は近くにいたが。
TVで見た時の印象が悪かったのです。
申し訳有りませぬことにカッコよく見えなかった。
おそらくそれは同じようなカッコを自分がした時の姿を想像してゲンナリしてしもうたってのが有ってそりゃ先輩方には関係ないことすが。
そしてやたらと持ち上げられてる雰囲気も敬遠の気分に。そんなにいいかー?ってのが先に立つよ。そうなると。

ロック・ファンは天邪鬼です。

と見事に30年が経ち、いかなる恩讐も消え、今なら仕掛け人、上野義美さんが和製ベイ・シティ・ローラーズ目指してメンバー選んで結成したとか、
山本恭司さんの加入をきっかけにハードロックバンドで売り出そうとして、王様渋谷陽一氏に協力依頼してウルトラプッシュとか、
小さい小さい。

何よりも今、ウルトラ・ハードロックが聴きたくてたまらぬ。

そして針を落とさば・・・・
来たあああああ。
百見は一聴にしかず。生きのいいヤツがどかーんと飛び込んできたよ。
日本でハードやる時につきもののさまざまなハンデがこの盤でもうかがえます。

音がペラペラに片足入ってるとか、ギタアの音がどうもあまりいい音質とは思えないとか、
例の先に充満してた評判・・・唄が弱いとか、

それを凌駕しちょりま。全編で。
何でかーー?
簡単です。バウワウ全員が、もーやる気満々、気迫気力溢れんばかり、余計なこと一切無用のロック人なのが聴こえるから。
その結果、全部大逆転です。素直に名盤だと吼えろ!バウワウ。
ラストの歌での、「ぼいーーーぼいーーー」ってそうとうダサく聴こえる部分まで二重丸。これ”VOICE”って歌ってるのね。

ハード・ロックは難しい音楽です。
登場以来もうすぐ40年も経とうとしますと、残ってて聴くのは名盤多くいいのが当たり前みたいな感じで、その中で文句など言ってしまおうな昨今、
実は素晴らしいハードロック・レコってのはそんなに無いっす。
ダービーに出走出来る馬くらいに。
後ろに敗残した存在が仰山。
形はやろうと思えば簡単に出来ます。先達たちがしっかり見本を残してくれてるから。しっかり過ぎるほどの。
なもんで後を追うものはすぐに、やれあれに似てる、あれの真似だって言われるよ。少しでも油断すると。
70’s後半になると終わったって言われたのもそんな事情からです。
そこから生き残るには、型はガッチシ守りながら、てめえらだけのハードロックって難解な命題を突破せねばならぬ。
AC/DCしかり、ジューダスしかり、スコーピオンズしかり、MSGしかり、
皆、1秒でわかる独自を持ってる。

ここでのバウワウの気迫覇気は、考えるとそんなドツボにハマるのを一挙に飛び越えてます。
いやもー
まるで期待してなかっただけに余計にびっくりしました。
英語の歌あります。
日本語の歌あります。
両者とも何語だなんて関係ナシ。大したこと唄ってない模様なのも関係なし。

そう思わせて、この頑固な音楽聴きを31年かけて屈服しやがりました。

素直に参ったと叫ばさせていただきます。
(山/お勧め!/200点 試聴はここで

ババークレイ・ジェイムス・ハーベスト/神話の中の亡霊
cover・・・牧歌 曲目等詳細
いやー仰天しました。
あそこまで民主党が圧勝するとは。
自民が自分たちの為に作った小選挙区制。完全に自爆、アダになっちまった。
オゴリの末路とはこのことなり。
けどねえ。ヤバいと思われなかったすか?
この制度って「貴方のナンバー1だけ選んでください。」って言われてるようなもんで。
悶えます。
ロックでそんな風に訊かれたら。
そしてその結果がビートルズ圧勝になったら。
そりゃそうかもしれないけどさー、それじゃ身もフタもあらんぜよ。
常識として思います。
常識に適わないのならやめたほうがいいよ。せめて二つは選ばせろってーの。
ナンバー1だけで世界は成立してはおりません。

で、その煽りを喰うのが小政党って訳で。それを防ぐはずの比例代表ってのも重複登録ですか、あれで機能してないし。
ロックの世界でそんな風にやられたら・・・
今日のバンドは世に出ることすら適いません。

バークレイ・ジェイムス・ハーベスト

ハーベスト・レーベルのバークレイさんとジェイムスさんのバンド。
じゃなくてメンバーにその名前の方はおらんすが、そうゆう名前の楽団です。
一応、プログレとゆうことになってる。
1969年にレコード会社と契約デビューの英国はサドルワース出身の連中。
クリムゾン王がプログレ王朝にて確立した精神異常者法とムーンチャイルド法のうち、
ムーンチャイルド法に忠実に仕える軟弱で優しくて、
いやもうメンバーの方々の写真を見ても実に温厚そうな、そんな音楽をしております。
その方々の1975年に為したアルバムがこの、

神話の中の亡霊
〜Time Honoured Ghosts

アルバムのアイデアは当時のマネージャー氏の奥さんが出したそう。
「あんたねえ、売れないバンドのマネージャーなんかしてるからこんなビンボなんだよ。
少しは何か売れるようなことさせなきゃ駄目じゃない。そうさせないとーーー」

ぼかぼかぼか

殴られました。
だもんでやったその方法とは、有名バンドのあれこれをちょいと引用する本歌取りコンセプトアルバムだ。
メインはビートルズです。
ビートルズを知らない人は・・・ほぼいない。
2009年に全完全デジタル化されるし。
冒頭の歌からして”イン・マイ・ライフ”。全然曲調似て無いけど。局長、これでいいすか?
いいです。これはこれでいい歌だから。

”タイトルズ”って歌は、シングルカットされて売れるはずでした。
何てたって凄いアイデア。ビートルズの歌のタイトルを羅列して1曲やっちまおうって。
そんなアホやったのはあとにも先にもこの方々だけ。多分。
で、ラットルズみたいに見事にトルズしてるかと言えば・・・・

してないよ。

数々のフレーズ、音も引用してるんだけど。
これはひとえに温厚そうに見えて実は頑固だっちゅう、人は見かけに寄りません。
どちらかとゆうとCSN&Yしてます。アメリカ(バンドです)がやってるようにも。
プログレと西海岸サウンドは兄弟だーっつ、証となってる。
しかも歌詞は・・・

聴いて下さい。

The long and winding road それは貴方の扉に通じています
Here comes the sun それは素晴らしい 人々はますます大きな声を上げる

でも貴方は私を騙そうとして・・・話そうとしました
All you need is love 成功させるために

Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
All you need is love そうみんなは言います

Across the universe one after nine 'o' nine.
I got a feeling for you blue and I feel fine.
何とかわかってるようなふりを一生懸命、私はしました
All you need is love 成功させるための

Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
All you need is love そうみんなは言います

Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething

何か微妙に賛歌してないよ。文句有りそうな。無さそうな。ちくちく。
それで曲は名曲となってる。
ええい、はっきりしない。
これでは当選いたしません。あ、それじゃ困る。だからやめてよ小選曲。
次にやったのが、映画”カモメのジョナサン”への歌、
その名も”ジョナサン”。多分ファミレス賛歌の方じゃ無いと。
”ビヨンド・ザ・グレーブ”って歌は、何かを強烈に思い出させます。
イエスの燃える朝焼けだな。こりゃ。仲間のをパクって誇りは無いのかごらあ。
つうかいいじゃんステキだと思ったんだもんいいでしょ。ニコニコ。

ああ美しきメロトロン総攻撃。

B面は”ソング・フォー・ユー”で始まります。
似たようなタイトルの歌とはまるで関連ありません。すまんことに。
それより目一杯ハードにやってるんだからそれ聴いてよ。あ、誰もいない。聴いてるってば。
”ムーンガール”って歌は・・・・
はい、”ムーンチャイド”で悪いか!
器用に真似られないけど・・それが功を奏してオリジナルになってるのだ。
のだ。

ラストの”ワン・ナイト”は、これだけ聴いて貰ったら皆さん絶対アメリカ(バンドです)がやってると思うかと。
まさに瓜が二つです。
アメリカが好きな人は、もー、こりゃ狂喜乱舞。いやー曲もいいし。

そもそも全部曲、いいんだよ。

LPの解説で「堅実派」とかミュージックライフの東郷さんのレビューでも「地道で堅実な」とか
ロックバンドにあるまじき賞賛書かれてますけど。
俺、基本的には軟弱プログレ苦手なんすけど。

それでもこのアルバム大好き。
理屈は知らん。好きだから好き。直感で好きなものこそ最強。
だから
いて貰わねば困るんです。こんな煮えきれないようなバンドでも。
だってさ、世の中ってそんな右か左か、はっきり区別出来るようなもんじゃないじゃん。

許して欲しいもんです。あれこれと。
色んな才能と努力を。

(山/お勧め!/200点 試聴はここで




●解説員紹介●
(マ)(山)・・・現、山 元マスター。当サイト管理人。狂気POPが好み。ばかロック推進委員会会長代行。
(み)・・・みみちん。現まほ。当サイト管理人。歌唱力は問題としない。

●コメントありがとう●
bb1GHz さん
mcxcannさん
おうえいしすさん
んどぅーるさん
fxhud402さん

●ばかロック推進委員会とは●
思わずばかだなあと言ってしまうけど、とっても愛すべき音楽を応援する団体。
B・T・Oが殿堂入り第1号。