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TWANG HOMEPAGE

KISS KISS KISS
U
by TWANG

ジャケットをクリックでアルバム詳細が見れます。

胸いっぱいの精神異常者(5)

 高校生になり、LPもようやく買えるようになりました。
初めて買ったのは「ZEP4」2曲目の「ロックン・ロール」はロックしていてカッコイイが、他の曲はなんとなく暗い感じで曲の良さが理解出来なかった。
その割には何とも言えない雰囲気が好きでした。これも大人の気分かな。
次に買ったのがストラングラーズのベーシスト、ジャン・ジャック・バーネルのソロアルバム「Euroman Cometh」これは半分以上、馴染めない曲で失敗。
ラジオもエアロやクイーンはガンガンかかり、かなりエアチェックしたテープも貯まってきました。

そんなある日、渋谷陽一の番組で「年齢別リクエスト」というのをやってました。
下の小中学生部門は知ってるのばかりだったが、年齢が高くなると知らないサウンドばかり。
EL&P、イエス、ピンク・フロイド何それ?
ディープ・パープル、ん〜これも大人のサウンドだ!
そして本家・大人のサウンドのZEP「胸いっぱいの愛を」がラジオから流れてきました。
中間のグネグネからジャッ!ジャッ!のあとのトレブリーなギターソロ。
カッコイイ!! レッド・ツェッペリンってなんてカッコいいんだろう。
まだまだ知らない曲いっぱいあるなぁ! 全部聴きたい!!

そして私にとって運命的な出会い。
高年齢のリクエスト・ベスト10で流れてきたその曲は、とにかく衝撃でした!
ZEP「天国への階段」に匹敵するぐらい。
ギターはやたら攻撃的で、ファズのかかったヴォーカルは叫び、ドラムは空を舞い、狂気のサックスが吹き荒れるその曲は。。。あっ、しまった!曲名もアーティスト名も覚えてない!!
そうです。エアチェックせずリアルタイムに聴いてたんです。
たしか精神だの異常だの「キ」とか「ク」とか言ってたぞ!!
次の日、すかさず私はレコード店に行きました。
「カ」か「K」の行か忘れたけど片っ端からレコードを探しました。
そして遂にあの不気味なレコード・ジャケットと遭遇しました。
きっとこれに違いない!あの曲はこのジャケットのイメージそのままだ!!
そのアルバムの名は「クリムゾン・キングの宮殿」

ラストワルツは気持ちいい〜(6)

cover

 この日は「クリムゾン・キングの宮殿」だけでなくZEP「プレゼンス」も買いました。しかし両アルバム、全曲楽しめたわけではありません。この頃はもっと単純明快で刺激的なロックが好き。ギターをローンで買いギター雑誌を見るようになりました。ZEPのジミー以上に取り上げられてたのは、リッチー・ブラックモア。「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフを初めて弾いた時は、感動した〜(^^;)
ディープ・パープルやレインボーはよく聴きました。特にパープル「BBCライブ」は毎日、何度も何度も聴きまくり。他によく聴いたのは「UFOライブ」、「フランクマリノ&マホガニーラッシュ、ライブ」キッスのメンバーのソロアルバム、ピーター・クリス以外は全部良かったです。エアロスミスのジョー・ペリーが抜けたのもこの頃で、彼のソロアルバムもよく聴きました。アイアン・メイデン、マクソンなんてのはもっとあとだったっけ?よく覚えてない。もっと以前にSEXピストルズやクラッシュ等のパンク勢も流行ってたけど、あまり聴いてなかったです。それよりポリスやダイアストレイツのサウンドの方が新鮮で興味持ちました。
ピンク・フロイド「アニマルズ」を買ったのもこの頃。

ZEPのライブ映画「狂熱のライブ」も忘れてはなりません。レスポールを低く構えたジミー・ペイジはカッコ良かったですね。それとボンゾのドラムソロも凄かったです。ふと横を見ると隣の兄ちゃん(知らん人)は爆睡してました。ところが同時上映していたザ・バンド「ラストワルツ」では、この兄ちゃんが大ハッスルで一人踊っていました。「ラストワルツ」の時は反対に私が爆睡していたのも、今は無き大阪・堂島にある毎日新聞社の地下、大毎地下劇場の良い思い出です。

ミーハーもええやん(7)

高校から大学に上がった頃はハードロックやプログレにハマっていき、イエスも聴くようになりました。AC/DC、スコーピオンズ、ジューダス・プリースト、モーターヘッドのHMも。ラッシュとの出会いは新鮮でボストンに似た心地よいギターは私を夢中にさせてくれました。この頃からレンタル・レコードというのが出てきて、おかげで高いレコードを買わずとも聴けるようになりました。

ポップスなんて軽い音楽には聴く耳もたなかった私ですが、友人が借りてきたマイケル・ジャクソン「スリラー」は私の音楽観を変えました。ポップスだって良い音楽はある。いやジャンル分けなんて、どうでも良かったのかも。そう思い始めた頃はロックも元気がなくなっていき、MTVもTVに登場し、デュランデュラン、カルチャークラブ、カジャグーグー、そしてマドンナと、軽いポップスも聴くようになりました。とにかく大学時代はミーハーで、音楽的な深みにはハマらず、ひたすらドライブとバイトとナンパに明け暮れていたように思います。クリムゾンの来日でさえ興味を示さなかったぐらいです。大好きなスクリティ・ポリッティ「キュービッド・サイケ」にも出会ったのもこの時期です。

社会人になるとミーハーも飽きてきて再びロックにも戻りました。とはいえミーハー気分も抜けず、その頃やり始めたウィンドサーフィンをイメージから、青い空→青い海→アメリカン(無理がある?)気分で、アメリカに興味を持ち始め、ビリー・ジョエル、イーグルス、オールディーズにハマりました。どちらも、今までにあまり味わったことのない気持ちよさ、今でいう癒しのような心地よさを感じました。それと同時にプログレの緊張感も心地よさがわかってきて、フロイド、イエス、ジェネシスはよく聴きました。ジェネシス以上に興味をもったのは、ピーター・ガブリエル。TVでやっていたジャパンエイドでみた彼の姿は、音楽を超えて大きなパワーを感じました。ヒット作の「SO」を始め過去の作品を聴きあさりました。