*行列の出来るラーメン店--ロンドン編---
ロンドン駅の南口ガード下をしばらく歩くと左手に汚ねえ路地有り。その右手にこじんまりと店を構えてるのがこの”快感先生”。75年に出店以来激辛ラーメン元祖として君臨していた。この度オーナーは変わらぬもののスープ担当がチェンジ、新しくこざっぱりとした中華スープで出発した第2弾アルバムがこの”個人的練習”であります。先代スープ担当のウイルコ・ジョンソン氏(ギター)は独特の風貌、ステージアクション、そして何より切れまくりのコード・カッティングで注目され行列もただものではありませんでしたが成功と引替えのプレッシャーに耐え切れず脱退、交代で入店はジョン”ジプシー、ジッピイ”メイヨーちゃん、さてその手腕はいかに。交代後最初のLPでは誰だよそれーウイルコのいないドクターなんてクリープの無いコフィみたいなもんだよつんでセールス惨敗、しかーしこの盤、いや麺発表してシングルカットされたメニュー番号4.のミルク・アンド・アルコールが巷に流れるやいなや「誰だよこれいかすじゃん。何ードクター!」となって大ヒット、ドクター史上最大ヒットとなりましただ。新加入ジッピーちゃんの作るスープ、その第一特徴はコクとうまみであります。先代の切れ、派手さは無いものの飲んでこれだけ気持ちよいスープはざらにもあるもんでなし。例えればダイア・ストレイツのサルタン・オブ・スイング。あのソロのコロリンコロリンゆうとこを思い出していただければ。マーク氏のギター汁の美味しさもかなりでありますがこのジッピイ汁もそれに負けないくらい華麗かつグルーヴィなのであります。そしてそれに応えたオーナーのリー・ブリロー以下スタッフの皆様、これが同じバンドかよ音色同じだから同じだよなあてなくらい柔軟でしなやかな演奏を披露、全員で必死に気合の麺切りです。しかして目玉のコーヒーとミルク入りラーメンを筆頭に冒頭のミッキー・ジャップ氏謹製の曲、ドクター・テーマ曲「ダウン・アット・ザ・ドクターズ”、最後の砂糖振り振りラーメンまでもうクセになるメニュー揃い、意識せずとも足が向いて常連になってしまうとゆう代物。ステイタス・クオー、ZZトップ等ブギー・ラーメン好きの方にはもう一にお奨めのお店でありました。ご馳走様ー。
(山)04.9.27 |