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ろっくす特選盤


試聴はここで


*当サイトの4番でエース登場です。エリック・カルメン率いるラズベリーズ。ベストのところで書きましたようにアメリカはクリーブランドの人気バンドが合体しての結成、プロデュースはジミー・イエナー、72年とゆう絶好の時期にビートルズとビーチボーイズ、ザ・フーの遺産を総決算したバンドなのだ。絶好の時期って書いちゃったけどあと4,5年登場が遅かったらチープトリックに勝るとも劣らない大人気バンドとしてミュージックライフのグラビアを荒らしまくったろうにその意味じゃ早すぎた駆け抜けたバンドだったかもしれません。フロントマン、エリックさんもシンガーソングライター・ブームが一段落した後に独立といささか間が悪く。ま下手な過剰な人気は音楽作りにしんどい面もあるでしょうから丁度良い塩梅だったと思っておこう。と言ってもヒットはしました。何と言っても1曲目、2枚目のシングルとなるゴー・オール・ザ・ウエイ。冒頭からこのバンドはこうなんだーって魅力凝縮のパワーポップです。エリックさん本人も前記巨大3バンドの合体を目指したと申してるそうですが、普通ならそんな大それたこと出来るかいてなもんを見事実現。嘘ではありません。もしまだ未聴の方おりましたら試聴だけでも是非。納まりきらない意欲とパワーを無理やり押し込めたリミッター・サウンドもそりゃ衝撃的で。そのぶっ壊れ方がパワーの所以なしごななのだ。えー、アメリカン・バンドってやつはシングルの曲はキラー、決定的なメロディを持つやつでも概してアルバムの他の曲はおっとっとなもの入れちゃってる例がけっこうあるんですがこのバンドは違うぞ。エリックさんのあまりの才人振りに持ってかれてたまるかと思ったかどうか他のメンバーも頑張って佳曲連発、くそ曲などただの1曲もありません。でもなあやっぱカルメン先生、ほんとに尊敬の意味を込めてそう言いたいほどの素晴らしい曲作りぶり。もう最初から遠慮無しの才能発揮だわ。3.のアイ・ソウ・ザ・ライト、5.のウエイティング、6.のさよならは言わないで、最後のアイ・キャン・リメンバーともうエバーグリーン曲決定です。ピアノぽろりん恥ずかしいくらいの2枚目風情だけど全然嫌味にならんのだこれが。クラシック、特に彼の永遠のアイドル、ラフマニノフ要素の絡み方ももうすっかり自分のお肉にしちゃってからに。それは変なコンプレックスじゃ無くて愛です。クイーン・オブ・ヒズ・ソウル。でそのキンラキンラの名曲に挟まってのメンバーの小品。軽妙なこれらの曲が混ざったこのバランスが実にバンドならでは良さ。結果として緩急自在、全編楽しさ満点の名盤、つうより何より愛盤だな、なりました。適当に演奏が荒れてところどころおっとっとになるとこも魅力。小奇麗に作ってれば良いってもんじゃないぞ。とゆう訳で絶え間なき良曲を作り続けなければならないパワーポップ道に果敢に挑戦、登場の彼ら、とにかくこの道は労苦の多い割りに見返りが少ない。だけど即効的な見返りが少ないけどだからこそのエバーグリーン、聴くこちらも大切に大切に思ってこれからもずっと聴きたいものです。

(マスター)2004.11.2

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