*ジョナサン・キング。 現在アマゾンさんで8枚組3269円と破格の安さのこのボックス・セット、実際届いてみてああ、そうかあと納得した点が一つ。ええとこのボックス紙ジャケなんです。それも正真正銘の。普通のCDの2枚組くらいの厚さの紙箱にぎっしり8枚入っている。しかも紙中袋に。それに曲目と一言コメントが載ってるとゆうスタイルです。いや考えたよなあ。これなら経費抑えて安く出来る。是非他のミュージシャンもまねしてほしかー。 キングさん、65年から音楽界に入るわりに交友関係狭そう。自ら社長してるUKレーベルと言いましても初期10ccにロボ、ロイCくらいで後は自分の変名ばかりで。自分のホームページでオジー・オズボーン、ブライアン・アダムス、エルトン・ジョンと写ってる写真自慢そうに載せてたりしてますがオジーさんはああゆう人だから(^0^)、ただエルトンはほんとに友達らしくノー・ギャラで初期レコードに参加してるらしい。つうか騙してただでこきつかったか。ははは。いづれにしよいつネタに使われるかわからんので周囲は警戒するんだなきっと。 それにしてもまーこのジャケと言ったら。凄い似顔絵で。只でさえ売れるとは思えないのに、よくやります。名は体を現すと言いますか、普通レコジャケって歳取ったら男でもシワの一つでも隠そうかと。そこをこれで行っちゃうのはやっぱキンキイな男なんだろうねえ。照れもあるのかもしれないけど思いっ切りな英国人気質、それと覚悟に内容共々とことん敬服してしまいます。それでは問題作含むDISC
4へ 書き忘れつうか訂正を一つDisc 2の8曲目、ストーンズをカバーしたサティスファクション。これバブルロックって変名で74年1月にヒット、29位まで上がっておりました。何か痛快。みんな面白がったんだ。キング氏が一番活躍したのはUKレーベルを立ち上げた71年頃なんすが何故かグラムが大活躍のその後はおとなしめ。にやにやしながら聴いて楽しんでたのかな。チニチャップとかいかにも好きそうだし。 それではDisc 5を。まだまだぎゃははな物続出で。 1.Loop Di love そのグラム期に大爆発したのが72年の10月に4位まで上がって大ヒットしたこれ。シャグって変名バンドで。シャグってオースティン・パワーズのあれかな。だとすると凄いバンド名(^0^)。で曲なんすがこれがどうしてこんなヒットしたかよくわからんで。オブラディオブラダのリフで意味不明の歌詞(ってわしがわからんだけですが)。特にメロディアスでも無し。ただお魚天国化する妙な魅力は充分。 2.The times they are a, changing ご存知ボブ・ディランの時代はかわるのカバー。クラッシュ・スタイルのどパンク・ヴァージョン。これはこのアレンジでそのままやるだけで・・・そうだよなあ。わはは。 3.Baby the rain must fall エルマー・バーンスタインの曲。ってほんとかよと思い探してグレン・ヤーブローって人のヴァージョンを聴いてみました。いやほんとだ。しかもまんま。鳥肌立ちました今。良い曲だなあ。女人に振られて強がっている男の歌。「山に登る人あれば海で泳ぐ人あり。雨は必ず降るものだ。ベイビイ 私は行かなければならないのだよ。」って言ってますが誰もいません。バーンスタインさんの曲、もっと聴きたくなりました。 4.The return of the Red Baron 67年にロイヤル・ガードマンで大ヒット、73年にホットショッツっていかにもな名前のバンドがスカ化してリバイバル・ヒットさせた「スヌーピーvsレッド・バロン」のアンサー・ソング。アンサーソングって最近無いすねえ。それだけいぢりたくなるものが少ないのかな。しかしもしやホットショッツもキング氏の仕業じゃ無いかと疑ってしまう。だとしたら自分で出して自分でアンサーしてる訳で...。まったく。 5.Brand new morning ディオンがやってました曲のカバー。エルトンスタイルなんすがこのディオン・ヴァージョンが良くて。これはちと分が悪いかも。 6.Green is the grass キングさん、最初期の作品だそうです。いやー最初は誰でも心が綺麗ですね。でもたくらんでそうな気配もあるなあ。 7.Fattie bum bum カール・マルコムの名前で75年9月にヒットいたして最高位8位まで。まったく同時期にディヴァージョンズってバンドでヒットしたレゲエの曲のおちょくり版。元曲はもろレゲなのを格調高きオペラ・ヴァージョンに。アホな歌詞もそのまま。元曲は最高位34位のヒットでしてこっちの方が売れちゃった。がはは。 8.Get off my cloud サティスファクションがヒットしたのならこれならどうだと2匹目のドジョウで。同じくカントリーに変身。これははまりすぎてヒットはせんかったのね。素直に良い曲だなあって感動してしまう。 9.I am a tired all American boy (Epitaph to war) ベトナム戦争の歌です。これは悲しいよう。 10.When I was a star マイケル・デルフェッチ(?)ってフランスの人の曲にキング氏が歌詞を付けたもの。CDのコメントで「実話になってしまった」って書いてあります。アレンジがランディ・ニューマンしてまして。それに鳥肌。一番好きな部分だったもので。歌詞はかなり悲惨。痛い人かなり多いだろうなあ。 11.Come Monday どっかで聴いたことがあるなあと思ったらジミイ・バフェットの曲。しかしどうして私の好きなミュージシャンの曲ばかりやってくれるのか。喜びまくりです。 12.Mental diseases 「精神の病」ってどんなこと歌ってんだろう。ミックスで歌が小さめなので聴き取れない。気になるなあ。精神病になりたいようってとこだけ聴こえますが。 13.Gonna fix you good リトル・アンソニー&ざ・インペリアルズの曲のカバー。ほぼそのまま。モータウン・スタイルです。良い曲だよー。シュープリームスがやったら大ヒットしてたと思う。 14.Count on me またまた好きな曲登場。ジェファーソン・スターシップの78年ヒットです。マーティン・ベイリンさん同様にキング氏もへなちょこ歌い派ですんでこれはぴったし。 15.Why should I fight? 戦争反対ソング。徹底的に思いの丈挑発しておる模様。 16.Wuthering heights ウエザリン・ハイツ?まさかなーと思ったら不幸にもあの曲です。ケイト・ブッシュ嬢が東京音楽祭で華麗に舞ったあの曲。キメのところのエコーまでかけちゃってロカビリー化に成功。真面目に歌えば歌うほど崩壊して行きます。 17.It's only a paper moon 超有名スタンダード曲。「君が信じれば紙の月もほんものになるんだよ」。ノスタルジア・アレンジでこれは楽しい。俺だって歌いたい。 18.Rain and tears アフロディテス・チャイルドの68年11月に29位まで上がった曲のカバー。こんな良い曲やってたんだ。あまり知らないので聴いてみたいと思います。 19.I say a little prayer イギリスでは68年にアレサ・フランクリンが歌い4位までヒットしましたバート・バカラックの曲。セレブな歌でございます。これはローランド・カーク氏のヴァージョンと並ぶセレブにパイ投げ、直撃ヴァージョンで。 20.Don't let him touch you 72年の5月に32位まで上がりましたアングレッツの曲。アングレッツとはキング氏が作った女学生グループ。ほとんどつんく氏の所業でございます。 21.I cried 同じくアングレッツによります曲。女学生版でも脱力感は同じでして。 22.Sugar sugar 前から疑ってたんですがやっぱこの人の仕事だった。アーチーズのあの大ヒットをサッカリン(^0^)って名前でインスト・カバー。さっそくのトライヴァル・ビート導入でチャップマン・チンを挑発しております。ブルンディ・ブラックのヒットが71年11月、ゲイリー・グリッター親分のロックンロールが72年6月、これが71年4月。ん?4月?ってことはこれが一番早かったのか?。これがヒットでブルンディがヒットしたのか。んー謎だ。最高位12位まで行きました。 世界万民老若男女全ての方に安心してお奨めできるこのボックス。でもないか。英語がわかる方で不真面目なことが嫌いな人、ものごとを額面通りすぐ取ってしまう方、笑わされると腹が立つ方には向いて無いだろなあ。音楽にストレートな感動を求める方も。いやこれは肝心な箇所で極め付けのやつあるんで我慢すれば(^0^)極上な感動味わえます。とにかく真面目にアホかます音楽の最高峰。 それではDisc 6おば 1.It's the same old song モータウンの看板グループ、フォー・トップスの代表曲。キング氏お得意の真っ白カバーです。この力が抜け切ってるのが心地良いのだ。この曲(本家の方ですが)今は無きゲイトウエイのサポート電話のお待ち下さいメロディに使われておって耳タコにさせられた。何てったって30分ぐらい繰り返し聴かされたんで。嫌いになるからそうゆうとこに使わないでね。 2.The way you look tonight 聴いたらすぐわかるメロディのスタンダード。でも何だったけなあちゅう代表みたいなやつ。で何だったっけかなあとなりまして調べたらフレッド・アステアの映画「有頂天時代」の主題歌だそうです。アステアさんの映画大好きなんだけどこれは見てないよ。見てぇー。 3.Alison エルビス・コステロの1st「マイ・エイム・トゥルー」から必殺曲。なんじゃこのアレンジは(^0^)。しっとりした雰囲気をぶち壊しにするアメリカン・ハッピイ・ホームドラマ風です。まさに悲喜劇。 4.Colloquial sex (Lawrence's song) チャタレー夫人の作者、DHローレンスに捧げた歌でそうで。タイトル直訳すると「口語の性別(ローレンスの歌)」。何じゃそりゃ。悔しいことにチャタレーさん読んで無いので様子がわかりません。物凄い盛り上がり。 5.If you wanna be happy キッド・クレオール、ビル・ワイマン、ランディ・マイズナーと物凄い取り合わせの人達もカバーしてます63年のノヴェルティ・ヒット。マイズナーさんのヴァージョンもかわいくてステキです。JKさんはカリプソにしてこれがまたどうしたってヴァン・ダイク・パークス「ディスカバー・アメリカ」思い出して、だからもー大好きです。 6.The Kung Fu anthem インスト。カンフーですから「ふっ!はっ!」入り。だけど中華ムード無し。たまたま出来た曲に掛け声混ぜて無理やりカンフーものにした模様。 7.When you're hot, you're hot ジェリー・リードとゆう人の71年のノヴェルティ・カントリーのカバー。いかにもキング氏が気に入りそうな曲です。けっこうカントリー・ファンなのかもしれない。 8.City of angels JK氏初期作品。ロス・アンジェルスについての歌らしい。多分に憧れ要素多。同じタイトルのニール・イネスの名曲があるなあ。 9.Honey bee マデー・ウォーターズのど迫力ブルースでは無くてモータウン・ヒットの方のカバー。とは言っても知らないよう。どっかで聴いたことあるんだけど。 10.I don't wanna be gay ランディ・ニューマン・スタイルの小唄。よく聴くと何てこと歌ってるんだこの人は。ピアノがローリンして気持良いです。ボンゴが謎。 11.Girl I've got news for you ライノのガレージ・ロック・コンピ、ナジェッツの第5巻に入ってます曲のカバー。燃えるGSサウンズ。誰も失神しません。青い三角定規みたい。 12.Where the sun has never shone キング氏初期作品。けっこう真面目にのどかな風景を歌ってる。けどタイトルがこうだからなあ。タイムマシンにのっていかにもそれ風にやってるように聴こえてしまいます。 13.I love you オリジナル小唄。歌詞が詳しく知りたいよー。 14.Rock around the clock バブルロック名義で出したお馴染みビル・ヘイリーのロックンロール曲。それをクラシカル・ワルツ&グッド・オールド・ジャズ風味に。馬鹿です。 15.Penny これもランディ・ニューマン調だなあ。いきなりこんな名曲が出てくるからびっくりします。作曲才能凄いと思う。 16.The night I chased the women with an eel ジョン・アルダートンとポーリン・コリンズとゆうまったく知らない人主演の劇の主題歌をキング氏が作ったもの。エルトンのブルー・ムーブス・アルバムに入ってるインストを思い出しました。 17.It doesn't matter anymore ポール・アンカ作バディ・ホリーでヒットの曲をカバー。それをKC&ザ・サンシャイン・バンド化しております。まったくはまって元曲を思い出せない(^0^)。 18.Hello, I am your heart これはあれなのかなあ。マンフレッド・マンズ・アース・バンドのチャンスに入ってる曲と同じらしいんですが出てこないそれがー。入ってたかなあ。両者ともアレンジ訳わかんなくする達人だから全然違うのかもしれまへん。 19.I'm the one キング氏渾身のオリジナル、とご本人も言ってます。私は唯一無比と様々な強がりを交え強く主張しております。最後にはモーゼと並ぶ存在だとかライオンと同じくらい強いとか。ははは。 20.Sex appeal (No Limits theme) 「ノー・リミッツ」ってこれはTV番組なのかな、それのテーマだそうです。どんな番組なんだろう。 21.Double one これは結婚ソングかな。僕たちはたった今二人で一人を始めたところ。って意味でとっていいのだろうか? 22.In the mood グレン・ミラーの有名スイング・ジャズ曲カバー。普通に始まったけど途中フィリー・ソウルになりレゲエになりグレンさん生き返って聴いたら目が点になりますだよ。それでいて進行はオリジナル通り。 昨日より続く さあジョナサン・キング氏のボックス・セット攻略も7日目、何かもう他人とは思えません(^0^)。輸入盤オンリーで中袋に本人コメントちょろっとって感じなんでもし買われた時に何かの参考になれば幸いです。ほんとに。 ではDisc 7をば。 1.Chick-a-boom 「53rd & 3rd featuring The Sound Of Shag」って名義で(長いー)75年の9月に最高位36位のヒットになりました曲。ヴァン・モリソンさんに同名曲が有りますがそちらではなくダディ・ドゥードロップとゆう人の71年に全米9位まで上がりました曲のカバーです。まんまのアレンジで4年後に英国でもヒットさせた訳で。 2.Rock star キング氏自らが良い歌詞だぞーと自信を持って送るロック・スタアの歌。サウンドはもちろんロックで。スタアの苦悩と哀愁を拍手と共にぶちかましてる模様です。弾きまくるアホギタアは誰が弾いてるんだろうか。 3.Rose Marie ネルソン・エディとゆう人が歌ったオスカー・ハマースタイン2世作の曲で30年代のもの。オリジナルはとうとうと歌ういかにもオールドタイミーなやつですがキング氏はこれをヒューズ・コーポレーションのロック・ザ・ボートのリフに乗せてアメリカン・デスコにしてしまいました。エキゾチックでノスタルジアで踊りましょう。 4.Light my fire ぶち壊しロック・カバー・シリーズ。第・・・何弾だー?ドアーズのあの曲をマペット乱舞風に狂乱ロックに。って元々狂乱ロックか。チェイスのブラスロックみたいでもあり。ほぼやけくそに歌っております。 5.Main line lady しみじみオリジナル。メインライン・レイディってどんな意味だろうかと調べたら「本筋女性」って意味だって。外国でもあるんですねそうゆう言い方。 6.Take a look at yourself babe キング氏60年代の曲。「自分自身を見つめなさい。何が見えますか?」と歌い、物凄い欲望や野望や毛深いでしょうとか大酒飲みでしょうとかヘビースモーカーでしょうとかかわいい声で歌います。 7.Flirt 72年の2月に22位まで上がった自らのヒット。「動き」ちゅう訳わからんタイトルもこれが一際良い曲で言葉の響きがコロコロするだけで聴き入ってしまいます軽快な曲。こりゃヒットするわなあ。 8.Summer's coming どれかのシングルのB面だそうで書けよーどれだか(^0^)。JK氏60年代の曲に共通する市井の風景うららか描写ものです。オチがありそうですが。 9.It's my party レスリー・ゴーア63年の大ヒットのカバー。スチュアート・ガスキンの80’sのヒットも懐かしいすね。ほぼ素直にアレンジも「ぶうふう」って謎の掛け声入れて台無しに。「ブウフウ」っていったい。ブウフウウーか。 10.Lick a smurp for Christmas (All fall down) 題名どおりクリスマス・ソング。かわいい声のキャラ登場でこりゃデヴィッド・ボウイのラフィング・ノームだーと思ったら歌詞にも登場します。チップモンクも。げらげら。ぼんぼんぼんぼんぼんぼんぼんぼぼでぃ。誰かにプレゼントするために10枚だけ作ったほんとのプライベート盤だったのこと。本人は「(こんなん作って)俺は病気だった」と書いております。ボイさんもそうだけどこうゆうのやるとみんな反省するのね。 11.Cecilia サイモン&ガーファンクルのあの曲です。大好きだったそうでほぼ忠実にカバー。やや大陸ビート。 12.The littlest greatest love 主婦の日常の生活を描いたオリジナル。ちっちゃくてもちっちゃくても世界で一番の愛だよとこれはマジで歌ってます。はい私もそう思います。近くの幸せが無ければ遠くの幸せも無し。 13.The land of the golden tree 60年代オリジナル。この頃はしかし平和な歌ばかりなのだなあ。 14.Everybody イアン・ゴム、ブリンズレイ・シュワルツもやってるトミイ・ロウ1963年のヒットをカバー。バディ・ホリー・スタイルの曲です。全英国人が大好きに違いない。 15.Go now ウイングスのデニー・レイン氏がおった頃のムーディ・ブルース、64年12月1位になった曲のカバー。ニュー・ヨーク・デスコにしてしまいました。ミュンヘン風でもあり。怒る前にこの好きな曲で踊れることを幸せに感じましょう。ゴーナウゴーナウゴーナウ。 16.Riding a reindeer オリジナルのテクノ・ディスコ。何かこう時代に関係ないなこの人。ひょうひょうとその時々で見事に適応してます。タイトルは「トナカイにのること」。ぎゃはは。 17.The death of the last unicorn 60’sのオリジナル。タイトル通りのファンタジー世界・・だと思う。真面目にフォークロックの名曲だと思います。 18.Chick 「チック」って「ひよこ」って意味なんですね。この場合は恋人のあだ名らしく。お前のおかげで狂っちゃうよって歌です。 19.Mr tambourine man ボブ・ディラン作バーズで有名なあの曲です。そりゃもうタンバリンてなもんですからタンバリンだけで歌います。文句ありますか?ありますか。とりあえず安いストリングスと安いリズムセクションも付けておきました。怒られないよう必死に歌います。 20.One for you, one for me 67年のジージ・モーガンって人のカントリー・ヒットをほぼ同じようにやりながらミュンヘン・ディスコにしてしまうとゆう。いやー出来るもんですね。音楽って素晴らしい。 ↑どこでこんな情報を入手したんだ俺は。↓にて新調査結果をば。 ↑私製ジャケです。このような日本盤シングルは存在しません。 ワン・フォー・ユー、ワン・フォー・ミー ジョナサン・キング 1978/10/14 えーイギリスにジョナサン・キングとゆうおっさんがおりまして、 いや別にジョナサンのメニューを完食したとか、カモメとかじゃないんすけど、 1965年に”みんな月に行きました”って歌でデビューしてヒットを飛ばし、 英国のランディ・ニューマン氏と私は勝手に呼んでます。 世間的にはジェネシスをスカウトしてビー・ジーズ化させた1stの製作をした男、 ベイ・シティ・ローラーズを発見してうっちゃったヤツ、 UKレコードの社長として10ccと契約してその誤解しやすい名前を命名してそそのかした男と 良い噂しか聞かない人で、私は勝手に社長と呼んでます。 で、社長。変人です。 自分で素敵な歌を沢山書けるのに、それらをシングルにしてヒットさせるのに全然関心がありません。 理由としてその内容があまりにもヤバいのが多いからです。 あまりにヤバいので当局から目をつけられます。 実際、何と少年を淫行した罪つう最低の罪でとっつかまって服役した過去有るそうで。 しかもそれは冤罪。あまりにヤバい歌書いたからだ。 それを隠すためにもてめえをオバカと証明する必要が有り、そりゃもうくだらねーシングルを仰山出しました。 つか そうゆうのが根っから好きなのかも。 得意技は人が他国でヒットさせたものをいち早くカバーつかコピーしてイギリスでヒットさせること。 てめえよう、と相手先から殴り込みかけられそうな時は変名のグループをでっちあげて誤魔化すことにしてます。 有名なのは BJトーマス氏が最初にやってブルー・スウェードで大ヒットしたウガチャカ。本名で1971年ヒット! アーチーズのシュガーシュガー。サッカリンとゆう名でやりました(爆)。1971年ヒット! ストーンズのサティスファクションやりました。バブルロックって名前で。1973年ヒット! 欧州で大ヒットしたパロマ・ブランカ。本名で1975年ヒット! 他に変名はネモ、53rd & 3rd featuring The Sound Of Shag、Sound 9418、Piglets、Shag。 あ、タバレスのIT ONLY TAKES A MINUTEもやってたな。100 Ton And A Featherって名前で1976年ヒット! で、今回調べたらFather Abraphart& The Smurpsに一時なってたことがあるらしい。 誰だそりゃって。あはは。 1978年に爆発的にイギリス当たったマペットの偽者。 そして今回の問題の曲です。 ワン・フォー・ユー、ワン・フォー・ミー 〜ONE FOR YOU, ONE FOR ME タバレスの窃盗ヒットのあと、あそりゃデスコの時代だってんで数々のシングルを出すもことごとく失敗 (デスコじゃないものも含めて) で、久しぶりにチャートに登場出来たのがこの歌です。 もちろんオリジナルの訳はありませぬ。 イタリアのla Bionda(読めん)と申す方が先に欧州中で大ヒットさせてる。 こんな歌です。 La bionda - One for you , one for me http://www.youtube.com/watch?v=KLua5jo90B4 それをば、お聞きの通りほんとそのまーんまやってるよ。 面の皮厚すぎ〜。 1978年10月7日に60位で初登場、以後36-31-29-35-49位。 作はAngelo la Bionda氏とCarmelo la Bionda氏。多分兄弟か姉妹か親子か親戚。 人の曲だからねえ、ヒットさせても歌唱印税くらいしか入らないだろうに。 わかんねえ親父だ。 で、この前かあとかに何かの選挙に立候補したらしい。3位の結果だったけど当選はしたかどうか。 それもあるのかな? それにしてもその内容が・・・・作詞がこれが・・・ まず先に聴いて見て下さい。 Jonathan King - One For You 1978 http://www.youtube.com/watch?v=Wjyve2otvAQ ♪ ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため どうか行かないで 僕は準備OK、僕は出来る男 どうか行かないで(行かないで) 朝がやってくるまで どうか行かないで ワインがテーブルの上にあるあいだは どうか行かないで(行かないで) ちょっとそこにいてください 僕は今、何をするかわからないっすよ もし貴方が行っちゃおうとするならば 僕の嫉妬のハートはそりゃ執念深いもんです ここじゃなく脇の下でバクバク鳴ってます 君みたいな女子に見せることが出きますよ うんと愛情と想いを 僕は演説なんかしたくありません ここは選挙の場所じゃ無いんだから どうか行かないで、ハニー 気が変わって居てください! ホットなラブは進行中 ハニ 僕に何か言うのを聞かせてよおおおお いえいいえいいえい ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため どうか行かないで、ハニー 気が変わって居てください! ホットなラブは進行中 ハニ 僕に何か言うのを聞かせてよおおおお いえいいえいいえい 行かないで、ベビ、どうか行かないで ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ひとつは貴方のため、ひとつは私のため ♪ ああ、下らない。こんな下らない歌詞の唄は滅多に無いよ。 誰がこんな歌詞書いたんだ? Richard Palmer-James・・リチャード・パーマー・ジェイムス氏。 って、まさか・・2代目キング・クリムゾンの歌詞担当の・・・フォーリン・エンジェルの・・ 夢潰してすいません。多分ミュンヘンに住んでいた時にバイトで書いたのかも。 勝手に同一人物と決めてますけど。滅多に無い名前だからぜってーそうだな。面白いからそうゆことにしといて(願)。 曲調は元々アメリカのヒューズ・コーポレーションが1974年に大ヒットさせた”ロック・ザ・ボート”の丸パクリ。 Hues Corporation - Rock the Boat http://www.youtube.com/watch?v=FfBwsG8ubFw そしてそれはマイアミのKC&ザ・サンシャイン・バンドのKC君が書いたジョージ・マックレー氏の”ロック・ユア・ベイビー”と激似。 George McCrae - Rock Your Baby http://www.youtube.com/watch?v=0vIr19aoHQI ほぼ同時だからそれは多分偶然ですけど偶然じゃない。”ロックもの”ってのがディスコ黎明期に有った。 スケベイ大使バリー・ホワイト氏のラブアンリミテッド楽団の”愛のテーマ”も含まれるといやあ含まれる。 Love Unlimited Orchestra - Love's Theme (stereo) http://www.youtube.com/watch?v=xBlj9EZFWMs ではそれのルーツはとゆうと・・・・ 知らん。誰か教えろ(byバカボンパパ)。 が、さのようにして下る唄も下らない唄も見事に文化継承されます。 よかったよかった。 (山)2010.1.2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− The Many Faces of Jonathan King King of Hits −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ろっくすジョナサン・キング社長のページ 資料(英版) English Version . −−−−−−−−− ネットショップやっております 冬の20%offバーゲン実施中!! ♪取り扱い品目はコチラで♪ 21.It's good news week (Hedgehoppers) 22.It's good news week (JK version) 65年9月にヘッジホッパーズ名義でヒットさせて5位まで上がりました。キングさんオリジナルです。歌う芸能ニュース。音楽の原点だなあ。22.はそのセルフ・カバー。芸能ニュースですから何回でも歌詞変えて出来るな。モンキーズ、ポール・マッカ−トニー、プレスリー結婚等登場。 昨日より続く 今日でいよいよジョナサン・キング・ボックス攻略8デイズも最終日千秋楽、お付き合いなさって下さった方、どうもありがとうございます。 くしくも昨日買った雑誌「ストレンジ・デイズ」のニッチ・ポップのコ−ナーで取り上げられてました。どうもニッチと言われると自虐的、無理に隙間に追いやられるようで抵抗あるんですが、取り上げられてたのはディスク4のヒーズ・ソー・ファインが入ってるアルバム。そうですジョージ・ハリソン氏のマイ・スイート・ロードのアレンンジでやってしまったやつ。記事ではいじわるだけでやったみたいに書いてありましたが違うっちゅうの。意地悪話題で引きつけておいてのジョージ賛歌、愛情一本な曲なのになあ。あそこまでやるのは好きで無ければ出来ません。その点はザッパ大明神と同じなのだ。 さてキングさん、結局8枚全部飽きる事無くきゃあきゃあ喜びながら聴いてしまいました。一番大きいのは曲が粒揃いでステキなものばばかりだったってことかも。彼自身相当曲作りの才能あるとゆうのにそれに奢らず自分の曲ばっか収録せずに大好きなやりたくてたまらなかった名曲いぢりを散りばめて大エンタテイメント大作に。こりゃ個人のボックス・セットの鏡じゃ無いかなとまで思っておりますです。 それでは大団円のDisc 8をば 1.Gay girl 60’sにゲイ・ソングの数々を作ったキングさん。レズビアンがテーマかな。理解ととまどいを正直に歌った曲かも。この時代に敢行して色々有ったとは思うけど恐れずやったそのミュージシャンシップに拍手。演奏も気合入ってます。 2.King Maker これは言葉の壁に直面。必死に聞き取ると「出世頭」を作る女性の歌かな。いわゆるアゲマンさんのことかと。間違ってたらごめん。今までもトンチンカンな聞き取りしてたら怖いなあ(^_^;)。 3.Brother John(The Mad Monk) ゲイ・ソングだけでなく宗教界にも刃を向けたJKさん。殺人鬼坊さんの歌らしい。怖いよう。これをビートルズ「抱きしめたい」風バックでやってるなんてまー怖い冗談ですねえ。 4.Skyline Pigeon この辺アマゾンさんの曲目記載が滅茶苦茶です。何故だ。これはエルトン・ジョンの1stアルバム「エンプティ・スカイ」に入ってるバラード名曲のカバー。原曲はかわいいハプシコードがバック。こちらはスーパーマーケットのワゴンセールで売ってるバッタもんのカバーCD風バック。アル・スチュワートが必死に歌ってるみたいだ。また好きな曲やってくれるなあ。 5.What You Think Is Just A Joke Is America Today 恐怖のオルガン・イントロで始まるこの曲、60’sの作品です。初期エルトンぽいサウンドかも。さすがお友達通し。語り風に歌いとおすはアメリカの憂うべき現状です。痛いところをグサグサ。 6.God Save The Sex Pistols こりゃあ最高だー。漫才コンビ、なんてったけなあの「悲しい時ー」の音楽風なのをバックにエリザベス女王の物まねでセックス・ピストルズの物語を演説しております。字幕付ビデオクリップにしてくれたらモンティパイソン並みに大爆笑間違い無し。TVでキング氏が受けるのも頷けます。 7.Icicles Fell From The Heart Of Bluebird 「つららはブルーバードの心から落ちました」って何なんだー。悲惨な青い鳥の歌のようでもあります。くそう英語がわからん。 8.Do You Want Know A Secret? ビートルズ初期曲のカバー。アカプルコ・リゾート風不気味ダンス・アレンジでお届け。全てが少しづつずれております。リッスン、リッスンの連呼が怖いよう。最終的にサンタエスメラルダ化。 9.One Morning In May ホーギー・カーマイケル作のこの曲を40’s風本格アレンジ・インストで。これが出来ちゃうってことはとんでもない音楽才能の持ち主だと素人の私でもわかります。改めて懐のでかさにびっくりした次第で。 10.Vulture stomp 山羊の頭蓋骨音鳴り響く中、悲鳴、「ハゲタカ・ストンピング」の始まりです。「みんな集まれハゲタカ踏みつけよう」だって。がはは。 11.The happy people song この逆説幸せソングのネタ、バズコックスもやってます。イギリス伝統かも。歌ってることアレンジの全ての逆の意味があるように聴こえます。ご丁寧に大拍手付。 12.Round round アンチ・ドラッグ・ソング。とても楽しげに「今日は君はとってもハイ、でも明日は死んでる。堂々巡り。」と。直撃です。アメリカのラジオで大ヒットって本人は主張しております。 13.Mississippi プッシイキャットってとんでもない名前の女性グループが76年8月に1位を取った曲のカバー。とうとうと世界の終わりまで流れるミシシッピ河の情景を歌ったこの曲がなぜいきなり1位になるのだ。なるのだを不思議に思ったキングさん、輪をかけてとうとうなアレンジでやりました。 14.Wait till the sun shines, Nellie 1905年に有ったとゆう歌にヒントを得て作ったそうです。バディ・ホリーの歌い方でニール君を励ますのだ。 15.Hey Jim いきなり銃撃戦で始まります。イコライジング・ボーカルなんで「ヘイ・ジム」しか聴き取れません。60’sアシッド・サイケ・フォーク・ビート風。宴会手拍子付。あっとゆうまに終わり最後は銃撃戦。 16.Little Latin Lupe Lu ダンス天国風。ナンセンス・ソングだと確信。歌詞にはこれっぽっちも意味が無いでしょう。 17.In a hundred years from now 初期JKさんお得意ほのぼの教訓ソング。「100年後には鳥がうららかに空を飛び、子供が楽しげに遊んでる、わたしゃそうは思わない。」とか。ほのぼのしてない。 18.You're the greatest lover 本人は欧州ヒットしたと主張のアホ・デスコ。自分では全然大したことない歌だと言っております。「君はとっても最高な恋人だ。歌ってシャンソンを僕のために。キスしてキスしてー」とか。くだらねー(^0^)。ベースがビレッジ・ピーポー、ドゥヤ・シンク・アイム・セクシーのあれです。 19.1968 (A message to the presidential candidates) 大統領に捧げるA・メッセージ。ボ・ディドリー・ビート。さまざまな容赦なき要求を大統領様に。聞くわきゃあない。最後には世界を征服する方法を教えてくれだって。 20.Time and motion 再び60’sキングさん。ルイルイのコード進行で。バックが気合満点。誰が弾いてるのだろう。かっこいいオースティンパワーズ世界です。 21.Gloria イギリスでは82年12月に6位までヒットしたローラ・ブラニガンの曲をカバー。間違ったキイで歌ってみましただって。何故か女の人の曲を歌いたがりますキングさん。多分ちゅうか絶対こっちのヴァージョンが好きわたしは。 22.Johnny Reggae/Baby Reggae 2002 disc4冒頭に入ってるピグレッツ名義の自身のヒットをヒップホップ化。いやあ見事です。いささかも衰えない才能に大拍手ー。 23.This is reggae 英国に渡って様々な艱難辛苦の上、成功を勝ち取ったレゲエの物語をいたします。レゲエで。日本では最初レゲエのことをレギーとか言ってたこともありましたが、それもうなづけます。確かにレギーって聴こえる瞬間も。 24.God save the king さあ最後です。ファンファーレです。見事に締め括りました。クイーン風に。ご本人も拍手くれーって言ってます。 拍手します。曲が鳴り終わるまで。ブラボー。キンの字ー。いよっジョナキン屋!!
(マスター)2004.7/16〜24 |
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みなさんオピニオン | ||
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