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*で〜いぶっ!。ヴァーン・ヘイレンの初代ヴォーカルのデビッド・リー・ロスさんのまだバンド在籍時に出したソロEPでございます。ここからカリフォルニア・ガールズが大ヒット、MTVでぼこんぼこん流れたクリップも大うけで脱退のきっかけになっちゃったのかいな。その意味じゃ罪なEPですが個人的にはやったねでいぶはんの大喝采盤だー。初期ヴァン・ヘイレン良かったすよねえ。超人性格良ニコニコギタリスト、エディさんとディック・マードックみたいなこのトンパチ・デイブさんの組合せが最高でヘヴィメタ・ファン以外にアピールする魅力もたっぷりでした。そのトンパチさんがソロ出すとなるとってんで出て来たこれ量こそ少ないけど予想通りいや超えてますファンシイ!コンビを組んだのが喝采ものだの”ザ・ポップ”エドガー・ウインターさん。&エルトン・ジョン・バンドで映画音楽でも活躍のジェイムス・ニュートン・ハワードさん。&ロス・スタジオミューシャンの猛者さん達ご一行。まず何つっても選曲が最高です。これはエドガーさんの進言か二人で企んだのか、ああ、これをあんたに歌わせたいてなキュート&ワンダホーな4曲だよ。まず1.イージー・ストリート。これはお約束かな。エドガーさんじゃけん、彼のアルバム「恐怖のショック療法」よりよりによって2曲目のジャジイなこれを。デイブちゃんの声はルイ・アームストロングだ!てんで狙いはそこと。で2曲目は「ジャスト・ア・ジゴロ〜アイ・エント・ガット・ノーバディ」。両方ともジャズのスタンダード。もちろんルイさんも歌ってますがここで最高にした元ネタは同じルイさんでもルイ・プリマさんの方。プリマさん。誰じゃって感じですが戦前から大活躍しておりましたニュー・オリンズ出身のトランペット吹き&歌手の人。彼が作った「シング・シング・シング」ってインスト曲は聴けばああこれかーってどなたも思うはず。わたしゃこのシング〜が好きでしてバンドやってた時にパクリ曲作ってライブの最初にやっておったのですよ。もといこの人、声がデイブさんしてます(^0^)。なもんでちびっとひねってのこの人ヴァージョン採用。ほぼ同じメドレー形式です。ジャスト・アジゴロは他にアレックス・センセーショナル・ハーヴェイ氏も同様のアレンジでやってたりセロニアス・モンクさんがとつとつピアノで泣きたくなるヴァージョンでやってたり名演揃いなのだ。そしてエイット・ガット・ノーバディ。これも大好きでまずタジ・マハールさんのミュージック・ファ・ヤ内でやってるフォー・ミルス・ブラザースの歌中に出て来たのでまずやられザ・バンドも歌にしたベッシー・スミスさんでやられファッツ・ウォーラー、レオン・レッドボーン、ローズマリー・クルーニイとこれも飽きずに同じ曲聴けちゃうくらいの名演ばっか。後半の盛り上がりが人によって違って笑えます。ライ・クーダーが「ジャズ」アルバムでやりそうな曲なんだけど有名過ぎるんでやめたのかな。3.はアメリカ人の心の拠り所ビーチボーイズのカリフォルニア・ガールズ。件のクリップともども大傑作となりました。あれ笑ったよなあ。ほぼキャラがローリーとかぶってたりして。ははは。コーラスにものほんさん達も参加でキラキラしてるアレンジ共々アメリカン・マジカル・ワールド全開です。で最終曲はココナッツ・グローブ。これがうなるぞラヴィン・スプーフルの曲。しかもどっちかとゆうと地味な方。冒頭のイージー・ストリートとこれでこの盤が単なるお笑いおふざけ盤じゃ無いぞと宣言してます。真ん中の2曲だって本気なのだ。さきほどのライさんのジャズと同じコンセプト。つくづく思いますがファンとしては願わくばこれ路線をこの後も突き詰めて欲しかったなあ。ヴァン・ダイク・パークスさんとか組んだりして(^0^)。エンターテイメント精神溢れた俗っぽく懐古趣味にならない新しいアメリカンポップが出来たかもしれないんすが...。ご存知の通りデイブさん、ソロ転向後はザッパ・バンドのスティーヴ・ヴァイ氏と組んでエンタメ・メタル路線一直線しましてこれが今一成功しなかった。ヴァイさん腕はもちろんユーモアもバッチリなんだけど惜しむらくはデイブさんともどもキャッチーな曲作る才がちと足りない。ここはせめてエドガーさんだけでも続けて助っ人してくれたらとこの稀有なヴォーカリスト、デイブさん、今からでも遅くない。やさぐれる前にこれでやってくれ。頼むよう。

(マスター)04.04.01

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