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ろっくす特選盤

日本盤


グッヅ


*75年8月、英国ではグラム落日の後、そしてアメリカではずっと待っていた日々の中、登場しましたブルース・スプリングスティーンの3作目、明日無き暴走。とは言え火が付いたのは10月11日、シングル「明日なき暴走」が30位に50位からランクイン、TOP40局がこぞってかけ始めその存在をみんなが知ったその日でありました。かくゆう私もその初登場の時ぶッ飛んだ口、真夜中小さな音で鳴らしているラジカセの音でさえその音の塊にこれはいったい何なんだ。奔流のように流れてくるって正にこのこと。1回目は目をパチクリ、2回目はうおー、3回目にはLPを買って盤を擦り切らせる作業にせっせと従事し始めた次第であります。CBSの薄い埃の付きやすい盤が白くなりはじめた頃、テレキャスを買ってジャンカジャンカ始めて。似たような人間が世界に80万人はいたに違いないのう。とゆう訳で私にとってのブルース兄のレコードは一にも二にもこのボーン・トゥ・ラン、3,4,5が無くて8に闇に吠える街、12,13に1st,2ndでありまして後は知らん。別な人に違いない。ブルース兄本人があまりにもよく出来たこの盤の後遺症に悩んだと聞き及びますがその通りこれ作ってこっちは聴いちまったから仕方が無い堪忍しておくれ。ほんとはピアノも弾きたかった。1曲目サンダー・ロードのハーモニカと一緒に立ち上がってくる絨毯のようなピアノです。起承転結なんのその次から次へと出てくる言葉とメロディにぴったり寄り添うロイ・ビタン氏。カラカラとかき鳴らされるテレキャスに絡みつく。その夢はいまだに実現せず。そしてほんとはサックスも吹きたかった。10年後にアルトサックス買った時(金が無くてテナーは買えず)はまずこの音を出そうとした。でも出たのはかろうじてアンディ・マッケイに聴こえるか聴こえないかのチャルメラ音だけ。そのまま憧れながら動きだけはもだえながら音を出し続ける。テレキャスの方は引退し、違うギターで違う音を出そうとしてたけどいつも思っていたのはこのカラカラ音です。兄の「ボブ・ディランのように歌詞を書きフィル・スペクターのようなサウンドを作りロイ・オービソンのように歌う」夢はここでかないました。聞くところによりますとジェフ・バリー氏にスペクター・セッションの様子を聞き出しそれを元に悶え苦しんで作った音とゆうこと。決まった。ばっちり。実を結ぶとはこのことかと思います。1,2作目で探して探してここでも探して最後に出てきたこの音の最果てはサンダーロード、バックストリート、ジャングルランドそして「ボーン・トゥ・ラン」で明日無き暴走そのままで。兄にとっては出来た時が始まりになってしまい早くも次のものを探さねばならかったけど、すまん、私はずっとこれ聴いてます。エンドレスで。最初に出会った時のエネルギーを今でも感じて。

(マスター)04.8.18

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