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試聴はここで


*最近TVCMでシャラララリーが流れてきてびっくりのスモール・フェイセズ。お聴きになった方も多いかも。いきなりあのハイテンション・ヴォーカルがお茶の間に乱入すると仰天ぽん。60’sロンドンモッズ・シーンの西の横綱がフーなら東の横綱が彼ら。モッズてば何だったかつうととにかくかっこよく粋に決めちゃるって連中だったかと思います。顔だけ見るとまだ十代のぼんぼんがロニー・レインの音頭の元集い、究極のモッド・バンドやろうとして見事に成し遂げちゃった。そんな彼らが命を賭けたと思われるのがプリティな7インチ盤シングル。さーまとめて聴きたいぞとなるとコンピCDとなります。ちょっと前までは一挙にまとめたやつがあったんですけど現在は廃盤みたいでとなるとサンクチュアリーのこれがツボを突きますか。何がいいってまず曲が素敵です。POPで元気でキャッチー。そりゃもーライバルのフーにもキンクスにもストーンズにもそしてビートルズにだって負けてないぞ。そして演奏力、江戸っ子ヴォーカル、ロンドンのオーティス・レディング、熱いぜ火傷するぜいらっしゃいまし何にしやすかヴォーカルのスティーブ・マリオット氏がおる。常に沸騰点に達している歌声聴くだけでこっちだってシャウトしたくなるぜ。ぎゃお。彼のギターも弾けてます。ウイルコ・ジョンソンもかくやの切れまくりカッティング、そして音質。ぎごんつうアタックとコシの音は今は絶対に出せない代物だろうなあ。後のレイジー・ローリンぶりが想像出来ないヒップなイアン・マクレガンちゃんのオルガン&エレピプレイもきらきら。いざっちゅう時大爆発のケニー・ジョーンズ氏のドラムも大爆発だ。そして張本人ロニー・レインさん。もうこの頃はかっこよさに命を賭ける男。若い才気がぴかぴかに弾けて。ベースに才人がいるバンドは強力です。ビートルズしかりキッスしかり。けっして音楽がカビること無し。例のシャララリーだけお聴きになって他のはだいじょぶかなあって不安のあなた、もう心配ご無用、天駆け巡る名曲オンパレードですけん。ワチャゴナ・ドゥアバウティット、オール・オア・ナッシン、イッチクー・パーク、ティン・ソルジャー、アフターグロウ、レイジー・サンデイ、もう枚挙に暇がない。1曲1曲そのたびにこーんこーんと臨界点に一緒に行けちゃいま。レインさんの作曲能力ってほんと凄いんだなあと実感しちゃって。これは正に若い音楽です。生意気できばってて全力投球でかっこつけてる。こちとら歳取った今となっては眩しいけど嬉しい眩しさで聴けば聴くほどどんどん若くなって何でも出来そうな気になって。2、30年なんて大したことあんめえ。ばっち弾けてまだまだ頑張りましょう。いやーまたバンドまたやりたくなっちゃうなあ。

(マスター)2004.10.15



スモール・フェイゼズの全英ヒット
14 Whatcha Gonna Do About It? /Sep 1965
3 Sha La La La Lee /Feb 1966
10 Hey Girl /May 1966
1 All Or Nothing /Aug 1966
4 My Mind's Eye /Nov 1966
26 I Can't Make It /Mar 1967
12 Here Comes The Nice /Jun 1967
3 Itchycoo Park /Aug 1967
9 Tin Soldier /Dec 1967
2 Lazy Sunday /Apr 1968
16 Universal /Jul 1968
36 Afterglow Of Your Love /Mar 1969
9 Itchycoo Park (re-issue) /Dec 1975
39 Lazy Sunday (re-issue) /Mar 1976
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