フクロウFAQs |
よくある質問と答 |
やめておきなさい。フクロウを食べるなんて。 まずいから。 どうしても野鳥を食べたいのなら、ネズミなんかを食っているフクロウより、銀座の高級残飯を食っているハシブトガラスの方がいいですよ。美味いですよ。きっと。 もちろん、鴉を捕らえると罪になります。野鳥を捕らえるには捕獲許可証、飼うには飼育許可証というものが必要です。 もしペットショップで野鳥を売っているのを見かけたら、「飼育許可証ありますか?」と聞いてみましょう。 必ずにらみ付けられるか、語気が荒くなります。それは一枚の飼育許可証で何羽もの密猟した野鳥を売っているからです。 いやなことがあって誰かに喧嘩を売りたい時、やってみるといいてず。 食鳥許可証なんてものはありませんから捕獲許可証を取ってハシブトガラスを食べましょう。 |
フクロウとお袋は漫画と劇画ほど違いますが、フクロウとミミズクは、イラストと挿し絵の違いと同じ程度で、つまりおなじです。
一般に、耳のあるのがミミズクで、無いのがフクロウと言われていますが、フクロウもミミズクも耳はあります。(「フクロウを知りたい人のために」でフクロウの耳のあたりをクリックするか、「耳」をご覧下さい) 実際は、耳のように見えるのは頭の飾り羽根です(羽角と言います)。 ミミズクは、名前の後に、アオバズクとかコミミズクとか、「ズク」がつきますが、「ズク」の付かないシマフクロウには、羽角があるし、アオバズクは「ズク」がつくけれど羽角はありません。 つまり全く同じ仲間なのです。 |
ははぁ、ひょっとしたらフクロウは、夜よく目が見えるので、狙撃兵が使うナイトスコープのような性能だから、見る間はまぶしくて目を開いていられない、そう思っているのではないですか? フクロウに限らず、殆どの鳥は夜もよく目が見えるし、活動もしています。夜渡る鳥もいれば、ホトトギスや、トラツグミのように暗闇で啼きながら樹間を飛び回る鳥も居ます。フクロウはホンの少し他の鳥より暗闇が見える。そう思っていいのではないでしょうか。 フクロウの撮影をしている時、巣の前に白いハツカネズミを置いておきましが、気が付きませんでした。しかし、そばでネズミの鳴き声を録音したテープを流すと、確実にハツカネズミを持って行きます。どうやら夜のフクロウの生活では目よりも耳の方がウエイトを持っていると思われます。 ちなみに、青森で昼間、私の目の前でフクロウがヤマドリを襲うのを見たことがあります。難を逃れたヤマドリを捕らえてみると、かみそりのような鋭い爪で背中が裂かれ、透明な薄い皮一枚で内蔵の動くのが見えていました。そのまま放したのですが、生きていられるかどうか。カシワ肉臭いがプーンとしていたのが印象的でした。 フクロウの巣を観察していると、昼間でも餌を運んできます。しかし、夜の方が獲物の動きが限定されるので、フクロウにとっては都合がいい。それだけなのだと思われます。 |
アオバズクだと思われます。 ホーホー、ホーホーと結構ひっきりなしに啼きます。フクロウはゴロッコホッホ、またはホ、ホ、ゴロッコホッホと啼くだけで、次に啼くまでしばらく時間があります。 アオバズクは、まだ東京の周辺にもいて、蛾やトンボなどをとらえてひっきりなしに巣の雛に運びます。 そう、日本で生まれ、日本で育って秋には南に越冬のため渡って行く鳥です。したがつて冬には日本にいません。それに対して、フクロウは、四季を通じて近くの山に住んでいます。 |
おっとっと、勘弁して下さいよ。フクロウは飼ってはイケマセン。 フクロウに限らず、スズメでも鴉でも、野鳥は、法律で飼ってはいけないことになっているのです。 テレビなどでよく飼っているのを見るじゃないか、と言いたいのでしょうが、あれは完全に法律違反をしているのです。お恐れながら・・・と警察に行くと罰金を払うことになります。 テレビで報道される殆どの場合、子供が拾って帰るんですね。というのはフクロウはまだ完全に飛べないときに巣立ちします。ある者は枝づたいに移動し、ある者は地面に降りたりするんですね。それを迷子になっている、と思って拾って帰るんです。近くに親がいるので、時には襲ってくることもあるから気を付けた方がいいです。 優しい心から、家に持ち帰り、大人になってから森に帰してやろうとしても、まだ親が餌の取り方を訓練していないので、自分で餌がとれず餓死してしまいます。出来るだけ速く元のところに返しに行くことです。 そうしないと、貴方は、毎日生きたネズミを捕まえなきゃならない羽目になります。たまにフクロウを飼っているのですが、足が立たなくなったけどどうすればいいのですか?と電話があります。その場合、たいがいは鶏肉などだけを餌に与えるための失敗で、ビタミン不足になっているからです。フクロウなど肉食の生きものは生きたネズミなどの内蔵からビタミンを摂取しているのです。 |
本当です。僕のフクロウに蹴られた傷を触って受験した娘は、早稲田にストレートで入りました。 ギリシャ時代、学問の神様の神様の使いをしたのがフクロウで、以来学問の神様といわれるようになりました。 もっとも時代によってネズミを食べてくれるフクロウが農業の神様と言われたりと、変遷はあるようです。ここらあたりは飯野徹雄,さんの「フクロウの文化史」に詳しく書いてあります。 というわけで、西洋ではフクロウを良いイメージでとらえていて、世界最初のコインにもフクロウがデザインされています。 日本ではアイヌの方々が、シマフクロウをコタンクルカムイといって部落の守り神として民族最高の神様に位置させています。 本州では逆に「フクロウが鳴くと人が死ぬ」などと気味の悪い鳥としているようです。 古来、人々は、いろんな生き物を神として祀ったようで、ことに鳥は飛ぶ能力を持っていることで人々に神秘化され崇められたたようです。 神社の鳥居も神である鳥のとまり木ですし、天尊降臨の時、槍の上にとまっていた金のトビ(鴟)が尊ばれ、戦争中最高位の勲章に金鴟 勲章というものになったり、奈良では天照大神の案内をした鴉が神社になっています。 要するに洋の東西を問わず、人間に益を与える生き物や、神秘的で理解できない生き物などを奉った歴史があるのです。 |
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