闇を見据える目の不思議

フクロウは、両眼視と単眼視が出来ます。
つまり右目と左目が別々の物を見ることが可能な
のです。
フクロウの目の断面
人間がこのように見えているとき フクロウはこのように見えている
フクロウの目は、人間の目にない構造になっています。網膜のところに櫛膜(しつまく・櫛状体)という櫛の歯のようなものが並んでいます。
これは格子越しに外を見ていると、動く物がよくわかるのと同じ理由からで、、網膜に像を濃く写しだすと言われています。
網膜には、棒のような細胞と円錐の細胞とその混合の細胞が並んでいて、これが弱い光でもよく見える役割を果たしていると言われていて、そのかわり、フクロウなど夜行性の鳥には、色が判断できないと言われています。
ちなみに昼間行動する鳥には、この棒状の細胞がほとんどありません。
さらにフクロウは網膜の細胞が非常に多いことも特徴とされていて、シャープに見えているようです。
つまり、弱い光の内でも、なにか動く物がすぐシャープに感じられる。そういうわけです。
しかし、実際に獲物を見つけるには、耳の方が大きな役割を果たしているのです。「耳」をご覧下さい驚きます。
フクロウの雛 シマフクロウの雛
鳥には雛の頃の目の色(虹彩や水晶体)と、
親になっての目の色が異なるものが多いのです。
フクロウの雛の目は、空色。
カラスの雛もよく似ています。シマフクロウは黄色


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オオコノハズクは橙色の虹彩 コノハズクの虹彩は黄色 リュウキュウコノハズクも同じ



第三のまぶた「瞬膜」

フクロウには第三のまぶたと呼ばれる「瞬膜(しゅんまく)」があります。
半透明の膜で、眼球のクリーニングや保護の役割をしていると思われています。
瞬膜はフクロウに限らず、多くの動物にあり、人間にも目の付け根部分に痕跡が見られますから、確認してみては如何が。







闇を見据えるお助けグッズ「照膜」
なぜ夜、目が光る?

野生動物の多くは、夜行性です。
夜、猫や犬の目が光るのを見たことがありますか?
あれは僅かな光が目の奥の「照膜(タペタム)」で反射している
からなのです。「照膜(タペタム)」は僅かな光を
目の奥で集めて明るくする集光グッズなのです。

目が光るシマフクロウ 下は月の光です。上の明るい
○は、杭にとまったヨタカの目です。
身体が写らない暗さでも、これ
だけ光っているのですね。

夜間赤外線カメラで撮ったもので
照膜(タペタム・輝板ともいう)が
光っている。
フクロウは首が上下ひっくり返る
芸当もする。
ひっくり返りビデオ 700k



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