タイトル





暗闇の帝王、フクロウの仲間は、世界中に約130種程度います。
日本では11種確認されています。
闇の中でもよく見える目、よく聞こえる耳、まぁまぁまぁ摩訶不思議
な鳥であります。
まずは、その基礎の基礎からいきましょう

フクロウの勢揃い






下の二枚の写真は、いずれもソビエト科学アカデミーの
化石を、許可を得て撮影したものです。


翼竜の化石です。
この化石の大きさが約30センチほどの小型の翼竜です。
やがてさらに時間が過ぎると、亜種の翼肢竜といわれる仲間が
現れます。「ラドン」のモデルテラノドンはなんと翼長7メートルから
10メートルもあったのです。鳥類にはこんなデカイのはいません。
翼竜は鳥と同じく主竜類の出身ですが、出身は同じでも
理工系と文系ほど異なる飛行の方法を選択したのです。


始祖鳥の化石です。大きさは約25センチほど。
最初の翼竜がいたのと同じジュラ紀に鳥の祖先も現れています。
有名なのがドイツバイエルン地方のソルンホーフェンと云うところにある
石灰石の採掘場で最初の始祖鳥化石が発見されのです。
始祖鳥の骨の作りは、現在のフクロウを始め
他の鳥と全く同じ仕組みになっています。(下の絵と見比べて下さい)。
上の翼竜と翼と足の骨を付け根から順に見比べながらたどっていくと
その違いがよく判ります。
現在では、始祖鳥は、鳥のルーツではないという、説もあります。





これがフクロウの骨のつくりです


フクロウの身体を人と比較してみると・・・・・・・・・

身体のアニメ
フクロウや鳥がが立った
姿勢では・・・・・・
人間がつま先立ち
でしゃがんでいるウンチ
ングスタイルになります
・・・・・



そうしてこのように飛びますね

変なアニメ





鳥の翼は、風切羽根という
飛ぶための仕組みを持った羽根で出来ています。
これは下のように生えているのです。

(2枚ともflash-anime)


下のアニメは、上の翼の断面です。
色は上と同じものを意味します。




ではそれを実物のオオコノハズクで見てみましょう

実写から判りやすく

えんじ色は、初列風切(しょれつかぜきり)羽根
緑は次列風切(じれつかぜきり)羽根です。
長くて、幅の広い翼を広げたままの生活は、
不便で仕方がありません。そこで、
折り畳み式を採用しました。



下は、翼を閉じたフクロウ、「初列風切(しょれつかぜきり)」が
「次列風切(じれつかぜきり)」の下にたたみ込まれています

フクロウの羽根の名前
1.顔盤(がんばん) 5.初列雨覆(しょれつあめおおい)
2.肩羽根 6.次列風切(じれつかぜきり)
3.大雨覆(おおあまおおい) 7.初列風切(しょれつかぜきり)
4.小雨覆(しょうあまおおい) 8.尾羽根

関連「羽毛と翼」へ


ほとんどの鳥は、初列風切羽根は10枚と決まっていますが、
二列、三列風切羽根の枚数は、種によって異なります。
アホウドリなど翼の長い海鳥の二列、三列風切羽根の
数は多いのです。

ではなぜフクロウや鳥は翼を上下するだけで、
身体が宙に浮き、飛べるのでしょう?


鳥は、どうして飛ぶのか? 「翼があるから」  ブー 
翼があっても、漫画の下書きの消しゴムかすをとばす羽根ボウキは、
いくら待っても飛ばないのです。
そうです。翼を上下に動かして初めて飛べるのです。
さぁ、ちょっとややこしいけど、我慢してください。
先ず、翼は羽根が生えている「骨」から動いているのはとうぜんですよね。
それを動かすのが筋肉ですね。
これは人も、豚も、猫も、昆虫も、鯨もみーんないっしょです。

鳥の身体の筋肉は、大半がこの飛ぶための筋肉で、
ボディビルダーのように筋肉隆々なのです。
この飛ぶための筋肉が、上腕骨という、肩から肱までの大きな骨を引っ張り上げたり、
引き降ろしたりしているのです。


ではその上腕骨と筋肉の動きを見てみましょう

飛ぶための骨 骨が動きます。


正面から見た、飛ぶた
めの骨と筋肉のシステ
筋肉の様子



翼を降ろす筋肉(大胸筋)と、
上げる筋肉(小胸筋)です。

降ろすとき浮力を付ける
筋肉がより力を必要とする
ので大きいのです。






では、次に、骨に翼の羽根を生やして飛ばしてみましょう。
翼を上げる時は、中程で翼を下に曲げて空気抵抗を少なくするのが
普通です。ところが曲げない鳥もいます。これではただ空気を
かき混ぜているだけです。なのに鳥が飛べるのは羽根に秘密が
あるからなのです。

飛び方アニメ 飛び方アニメその2
フクロウは翼の中程で下に折る
飛び方をします。
海鳥の一部には、
翼を曲げないもの
もいます。
さらに羽ばたかな
くて飛んでいるも
のまでいるのです




では、鳥はどうして宙に浮くのでしょうか?

つづく・・・・・・・    次へを押して下さい