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ろっくす特選盤

外盤

*マンフレッド・マンと言えばどっちかってゆうととゆうより完全に「光りに目もくらみ」のマンフレッド・マンズ・アース・バンドの世代です。そりゃ60’sマンの存在は知っておりましたが数曲のシングルを聴いておったくらいで光りは藪の中。ビートルズとかストーンズ、キンクスなんかはばっちし60’sなのに考えてみればいびつなり我70’sマン。17曲も60年代にTOP40ヒットあるんですマンさん。ビートルズが23曲だからそれと比べたって立派なスター。聴かねばならぬ、おとどめめさるな殿中でござる。とゆう訳で恒例のベスト盤入門でありました。まずはEMI時代、正確に言えば参加のHMV時代ってHMVってレコード会社やってたのねってまず驚いてしまったりして、のシンガーはポール・ジョーンズ時代のベストです。風の噂でマンは2枚腰と聞く。ポップ・ビート・バンドとしての顔、そしてオルガンぴゃあぴゃあのグルーヴィ・インスト・バンドとしての顔。これはそのポップ・サイド、ヒット・メイカーのマン・ベストとゆうことに。グルーヴィちゃんも聴きてえよう。中古アナログ時々見かけたけど高かったんだよう。5000円とかしてたぞ。手が出ん。とおもたら最近どんどんCDで復刻されてる。折を見て狙ってみよう。これからのお楽しみじゃわ。と意志を固めて1曲目はこれは知ってるドゥ・ワ・ディディ・ディディです。はははドゥワ・ディワディだと思っとうたわ。シュワディワディと混ざってる。そりゃもうチャーミングです。人懐っこい。バリー=グリーンウイッチの曲とゆうことで当初からのカバー名人ぶりを発揮かよ。このマンフレッド・マンとゆう人、出身は南アフリカ。もちろん本名はそんな妙なものでなくてマイケル・ルボウイッツ。元々ジャズ・ピアニストだったのだ。61年にロンドンに渡って来たらそこはどかーんと若者文化爆発しようかって時、一挙に不良に染まってしまいました。まずはドラマーのマイク・ハグさんとコンビを組み、そしたらまードラムと鍵盤のコンビですから引きは確か続々とメンバー集結、6人加入であっとゆうまに大所帯に。最初はモダン・ジャズやってたそうですが世間の風にも押されてブルース・バンドにいた色男ヴォーカル、ポール・ジョーンズちゃんの発言力増大、おっさん顔の3人を首にしてマンフレッド・マンとして出発、HMVからデビューとなった次第です。最初のブレークはあのビート番組「レディ・ステディ・ゴー」の主題歌「5-4-3-2-1」。時は64年1月。5位まで行っただよ。それからはもう出す曲出す曲当たってヒット街道大驀進。私が持ってるのは日本盤の方で外盤より5曲少ない1枚組、外盤は入手困難のようですから解説・対訳が充実しているこちらの方がよろしいかも。ちゃんとそそられるジャケ写真の数々も載ってますし。それで音楽の方はと言いますとこれがまた不思議。先のドゥ・ワ・ディディ・ディディを初め容赦無きポップ万華鏡ながら出がジャズ・コンボちゅうことで突き放すようなどクール感も同時に持っておって。ビート感覚も独特。ロックつうよりもやっぱジャズの影響かな、それも英国伝統トラッド・ジャズの全員で猪突猛進がんがん行きまっせ感覚。ぴゃーぴゃー絡むマン氏のオルガン、妙にドスが効いてるジョーンズ氏の歌声と相まってはまるとクセになる野郎どもなのです。明らかに他の連中とは違う個性だな。大人子供って申しますか。そんなかっこよさも有っていち早くカバーしたボブ・ディラン先生の曲の数々。御大から君たち最高だお友達の言葉も頂きジャズ+ロック+フォークつう世界初ミクスチャー・バンド、マンフレッド・マンはとてもとてもとてもだ。それからそれからって気持ちになってしまうまことに罪なベストなベスト盤です。

(マスター)2004.11.17

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