ろっくす特選盤
日本盤(別内容)
*「寝てる間はいい子ちゃん」。何て素敵なタイトルでしょう。とてもとても起きてる間はオイタしそうなフェイセズのベスト盤です。とにかくバンド。ロッドのソロとも違いスモール・フェイセズとも違う。ロッドさん、ソロ・アルバム用に良い曲取ってあるんじゃ無いかいのうなどと当時も言われてたそうだけど、うにゃ関係無いわ。とにかくみんな好きなんです。フェイセズってバンドが。おっととって曲の中のあそこの瞬間に涙溜めて喜んで。オイタ五人衆もその瞬間を出すためにやってる。だってそれはバンドでしか、この連中でしか出せないものだから。これはそんな美しい瞬間がてんこ盛りの盤でござる。それにけっこうフェイセズってシングル・ヒッターなんです。4曲も(^0^)、おー、ヒットがあるだよ。もちろん本国で。それも71年、73年、74年とクリスマス・シーズンに。英国ブギ兄弟達は年末になるとそわそわし始めちゃってこのズンタズンタ、ずんずん、キュワーん、シワガレを聴かないといてもたってもいられなくなってしまっておったのだ。わかるような気がいたす。暖めて〜。聴いてるとアルコール分がこっちにも移ってくるし。そしてオリジナル・アルバムに入ってない曲も入ってるのだ。みんなが求めるままに行ったハード・ツアーにほとほと疲れて止めたロニー・レインさんの後に入ってきた日本の酔いどれ天使、テツ山内氏がぶんぶんベースを弾いてる最後の3曲。特に「You Can Make Me Dance Sing Or Anything (Even Take The Dog For A Walk, Mend A Fuse, Fold Away The Ironing Board, Or Any Other Domestic Shortcomings)」とゆうとんでもな長い題名の曲、フェイセズ中屈指の名曲です。最後の最後にこんなん出すなんて罪だよ。解散しないでくれー。それにそれにライノだ。このベスト盤は。リマスターは名人ビル・イングロットだ。CDでレコードの音を凌駕出来る唯一の男。これまた達人、オリジナルのグリン・ジョーンズ氏の音を隅から隅まで再現、さらにレコードの溝の厚さでは出せない音の上下の厚みと立体感を出してまー目から鱗がどんどこどん落ちる。わかってる人は技術を手のひらでコロコロ出来るもんだ。これからフェイセズえ酔っ払おうと思ってる人はもちろん、オリジジナル持ってる人も「ファイブ・ガイズ」買う前にいかがですかい。で「ファイブ・ガイズ」だ。最後の最後の贈り物はゆっくりと。残りの人生で楽しんでくだされ。あああ、グラッド&ソーリーが今日も夜霧にしみるぜ。 (マスター)2004.12.22 |
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