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ろっくす特選盤


試聴はここで

外盤(ただしボートラ無し)

*3作目にしてUKレーベルから離れてマーキュリーに移籍、時は来たれり。バンラバンラの音楽趣味、全員が曲を書き全員が歌を歌う、そして仲良し変人ロルとケヴィン、仲良しポッパー・エリクとグレアム、やじろべえの上で危うくバランスを取っている4人が最高のポーズを決めた瞬間です。オリジナル・サウンドトラック。POPなくせに難解、センスあるくせにどっか素朴、ハイテクなくせに田舎、難解なくせにPOPつうありえない事が音楽なら証明できるつうことをいかんなく発揮しました。趣味が違うだけに駄目出しも又強烈、切磋琢磨(しん)のPOP道の真髄をご堪能あれ。ありえないことをするには有り得ない設定つうことでありえない映画のありえるサウンドトラックの形を取りました。まずはパリの一夜組曲。どうしても音楽で映像を写したかったロル&ケヴィンのこの作、最初は25分もあったそう。長ーよ退屈だのエリックさんのキツイ一言で8分半に絞られたこのオペレッタの緊張感たるや。オペラの歌唱を彷彿とさせながらここでのオペラは三文オペラ、ロイヤル・アルバート・フェスティバル・カーニバルホールのクイーンさんとはそこが違います。これはいったいプログレ?POP?いいんや10cc。アイム・ナット・イン・ラブでこやつらの音楽に入った人はアルバム買ってここで目をパチクリ。イメージとさぞ違うかと思いますが最後まで解決は取っておいて下さい。待てばカイロの日より有り。そしてそのアイム・ナット・イン・ラブ。世界最強の強がりソング。全員でコーラスを録音してそれを8,9回重ねてさらにループにするつう気の遠くなる作業敢行。目指す音は頭の中に見えている。それを作るためには金のことなど毛頭考えていません。今ならサンプラーでちょちょいのちょいのところ、ここにはそれぞれの回でのスタジオの空気、温度全てが詰まった再現不可能の匂いがこもっています。その分厚いコーラスのバックではアコ・ギター・ストロークとバスドラ、エレピ、ベースのみ。キラキラと夜はまたふけて。3.ゆすり。英国式黒冗談ソング。趣味が違う4人で唯一共通する趣味はこれ。悪意とファンクとくすんだスライド・ギターが鳴り響きます。ギズモちゃんも鳴いている。4.2度目の最後の晩餐。ついに実現全員でアイデア持ち寄った。するとこのようになる。高速早回しで場面がくるくる変わるアクション場面。歌詞のあまりにもの強烈さに口の中に苦さがじわり。ソロはZEPみたいにしたかったそう。ためにためてリフはファンクに。全く黒く無し。5.ブラン・ニュー・デイ。素直に美しきピアノの調べ。素直に美しき歌詞。なわけがありませぬ。やっぱり苦い。のを美しきケヴィンさんの朗々とした歌唱で。6.フライング・ジャック。ドラッグ・ソングだと言います。音楽でぶっ飛ぶことが出来る4人がさっぱり醒めた曲で歌うドラッグ・ソング。どんなお説教より音の一つ一つが効果ありか。全く効果無しの現実の苦ささえ網羅。ゴムのようなエレキの音が染みるぜ。7.人生は野菜スープ。ミニミニミニミニすとろーねーの箇所は74年にスタジオに遊びに来たポール・マッカートニー氏が褒めてくれてとても嬉しかったんだってを反映してるそうです。ゲット・ウエル・スーン。私のこの盤でのフェイバリット。最高に素敵な美味そう料理ポップソング。こくとアミノ酸とこってりとしてながら噛み締めると甘さありなんてTVリポーターが形容しやがったらクビ締めてやるわい。8.ラストは映画ですから大団円です。我が愛のフィルム。いや見たいこの映画と本当に思わせておくれで。で、この映画どんな映画なんだろう。さっぱりわからないようでわかるようでわかからないような。純愛西部劇だったらどうしよう。主演はジョン・トラヴォルタ。水道屋タトルはロバート・デ・ニーロ。トラヴォルタいぢめる親方はアーネスト・ボーグナイン。日本盤がお奨めです。これからのボートラ2曲が強烈。まずは人生は野菜スープのB面チャンネル・スイマー。あまりにもPOPでしかもTV(?)だから収録されなかったか。スチュワート=グールドマンにしか出来ない極上もん。これと野菜スープのシングル。こりゃ美味すぎるわ。そしてアイム・ナット・イン・ラブのB面グッド・ニュース。良いニュースの歌で有るわけ無し。欲しいようってああ、ほんとに実感できますの歌。こちらはロル=ケヴィンにしか出来ないとんちんかんな曲。ほんとバランス取れてます。この時の4人組。順番で次は君、次は君って話もあったりして。

(マスター)2005.2.19

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