ろっくす特選盤
*今日は掛け値無しの極上アルバムを。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、第2の男、ベーシストのジョン・ケイル氏第一の盤です。ヴェルヴェットと言いますと一般的にはどうだろう、前衛とか暗いとかイメージあるのかしらん。してケイル氏にはルー・リードさんみたいにヒットも無くて謎じゃの存在かも。私もそうでしてなかなかこれに出会うまでに時間を要して、んん、勿体無いことしたなあ、いやもう素晴らしい音楽ですこれは。録音はロサンゼルスで。製作はロクシー、セックスピストルズなどで有名なクリス・トーマスさん、バックにはリトル・フィートのローウェル・ジョージ、ドラムのリッチー・ヘイワード、そしてベースにはクルーセーダーズのウイルトン・フェルダー、タイトルはパリ1919とまあ、イメージを結びにくい陣容(^0^)。試聴していただくのが一番です。優しくてノーブル、最高の曲、まったく聴き終わっちゃうのが惜しいくらいなのだ。1.の冒頭からローウェルちゃんのスライドが鳴り響き、それだけで鳥肌が立っちゃう。どこか懐かしく穏やかなジャクソン・ブラウンの荒野とイギリスの夜とパリの朝の風景がどわーっと目の前に開けてくる。いやこの感じどっかで聴いたことあるなあと思ったら、ああ、これはイーノだ。彼の歌もの、穏やかなやつの印象。仲良くなって次作で共演もうなずけます。2.。UCLAのオーケストラが静かにからんで生ギターで歌う。サビが覚えやすい静かな曲。あっとゆうまに終わるのが悔しいす。3.。これもオーケストラ付。いやもう何といったらいいか。けっして歌はうまくないんですがそれだけに朴訥でそのまま心に染みて来ます。何より曲がもうメロディアスで。泣いて良いですかかのこの感じは、あれだ、ニール・ヤングのアフター・ザ・ゴールドラッシュだ。ストリングスもあの世界だ。4.も生ギターと一緒の穏やかな曲。はかなげで、はい。5.。出ましたここでリトルフィート節。バックだけ聴くとオー・アトランタ。だが曲の印象はラヴィン・スプーフル。ハッピイです。いやフィート・ファンはここで狂喜なのだ。名演です。タイトルはマクベスでここでもまた複合イメージで。6.タイトル曲。オーケストラ付。ここで何回目かわからなくなって来ましたがまたも鳥肌続出。これ以上これ以下無しのアレンジだなあ。サビがキャッチイで歌っちゃうぞ俺は。7.かくかくレゲエ。ヴァン・ダイク・パークス思い出したりして。歌い方もジャメイカぽく訛ってるな。サビで通常の8ビートになるからポリス元祖か\(^o^)/。8.このギターはローウェルさんだよな。スライドじゃ無いアルペジオ中心なんだけどこれがうまいぞー。独特のタイム感で歌に絶妙に絡みつく有様じゃ。この盤中、一番、シンガーソンライターぽい曲だけどサビになってイーノ化いたします。イーノはニール・ヤングだとかねがね思っていたのがここで証明。って他の人じゃん。はは。9.。ラストはもう消え入りそうなそうな声で淡雪のようにさっと手のひらの上で消えちゃいそうな...このアルバムの優しさを象徴するような。いやもうこの体験は多くの人に味わっていただきたく候。音楽のマジックかくありきや。セールス的にはさっぱりだったようなのがまったく信じがたいす。はい。こんなすげえ人とルーさん、それにニコちゃんか。ヴェルヴェットって恐ろしいバンドだったんだなあ。 (マスター)2004.3.15 |
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