2016/09/24(土)オーディオ用電源

こんなのが発売されるようだ。
ラックスマン、オーディオに理想的なサイン波に補正するクリーン電源 - AV Watch

あらかじめ言っておくが、以下は俺の知識と価値観によるもので、科学的立証も根拠も提示出来ないし、反論は一切受け付けない。1人の意見としてこういうものもあるんだと思って、興味がある人は読んでくれればいいですので。


世の中、宗教じみたオーディオ製品に溢れる中、効果の程度は置いといたとしても、製品の方向性と目的としてまあ納得できるものが出てきたなあ、という感想。このような、電源の質自体を上げようという製品は以前からあったが、オーディオメーカーからきちんとした製品で出すというのは珍しい気がする。

そもそも、屋内の商用電源は高周波重畳ノイズとか、サージとかのノイズ、電圧降下による変動など、まあ理想的な正弦波の形はしていないと思う。だからこそ、電源を扱う機器自体の電源回路はノイズ除去に気を遣い、キレイなDCを作って使ってるわけだ。
すなわち言い換えれば、アンプやプレーヤーなどの機器は、通常の商用電源を使ってもマトモに使えるレベルのノイズ除去機能は当たり前にあるし、そういう利用を前提にして何ら問題無い製品だということだ。

さて、ピュアオーディオ界では様々な製品が存在する。今回は電源の話なので、電源タップと電源ケーブルを挙げてみる。昔から大量にある製品で、とにかくメーカーも種類も多い。
電源タップは、製品の仕様とか知らんが、ノイズフィルター的な効果はあると思う。あの大きさでやれることといったらノイズフィルターくらいしかない。電源ケーブルは、若干のノイズフィルター的な効果があるかどうか程度。どちらも音質に寄与する「効果」はほぼ無いと思う。
ただし、音質以外の効果は大いにあると個人的には思っている。それは設備としての安定感、安心感の向上。電源をきちんとすることで、タコ足だったりの裏ケーブル事情を改善し、わかりやすく整理された状態にすることが出来るし、またタップとケーブルを質が良いものを使用することで、差し込みの物理的な状態が安定するし、ホコリや空気の進入を防いでくれる。こういった物理的な効果が一番大きいと思っている。したがって、音質が良くなるために買うというよりも、オーディオ全体の環境の「質」を向上するものだと思うから、存在に対しては割と肯定的。だが何回も言うが、音質はまるで関係ないと思っている。


そんで話が変わって今回取り上げた製品だが、電源の波形をキレイにしてくれる。オーディオ機器にとっては理想的な電源を入力させることができるわけで、ノイズの可能性を低くしてくれる。これは良い。気分的に。
効果はどうかというと人間がわかるレベルで音質に影響があるとは思えない。だいたい、アンプやプレーヤーといった製品自体、商用電源を使って何ら問題無いように頑張って作っているわけで、電源ノイズなんてものはキレイに取り去ってDCを作るのは当たり前だから。
だが、効果があるかどうかは置いといても、入力電源波形がキレイな正弦波だというのは気分が良いと思う。その気分ってのが大事で、よくわからない科学的などーのこーのはほとんど考えなくてもよく、とにかく入力電源の波形がキレイだということでその後ろへの影響が減りそうな気がしてくる。これが一番の効果だな。

まあそういうわけで、音質が良くなるから買う、というのではなくて、気分が良くなる、心配事が1つ減る、といった目的で買うなら良い製品だと思う。俺は金がないから買わないけど。
ところでこの製品自体が発する放射ノイズが他機に与える影響ってのはないのかねえ。
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