オオコノハズク Collared Scopes Owl

上の二枚は、繁殖中のもので、右側の写真は、自作のマルチストロボで撮ったものです。
 いずれも対馬です。

下の一枚は、冬、都内の新宿御苑に来たものですが、どこにいるか判りますか?
 ま、これほど見つけにくい鳥なのです。




オオコノハズクは、日本各地で繁殖しています。これも他のフクロウ同様なかなか見ることが出来ない鳥です。おまけに鳴き声がはっきりしないのでなおさら見つけることが難しいのです。冬、里に下りてきて私たちの目にふれることもあります。

繁殖
5.6月頃にボウ、ボウ、ボウ、と夕暮れから夜間にかけて鳴き続け、樹洞を利用して5.6月ごろ純白の37.5×30.2ミリ程度の卵を産む。孵化後は白い綿毛に包まれています。

頭部には34ミリほどの羽角があります。


食性
メジロ、カワラヒワ、ムクドリ、スズメ、ホオジロ、オオルリ、エナガ、キセキレイ、哺乳類のハタネズミ、ヒメネズミ、クマネズミ、カヤネズミ、モグラ、トガリネズミ、ホンシュウネズミ、ジネズミ、その他カエルやカニ、昆虫類のバッタ、キリギリス、マダラカマドウマ、シャクトリガの幼虫、ゴミムシダマシ、オサムシ、ヘピドンボ、ハサミムシやクモなどを餌としています。

異名・俗名
ミミヅクモホ、メメヅク、コノハヂク、ネコドリ、ヅク、ポッホヲ、オホヅク、ミミンヅク、ミミヅク、ツダメ、コーズ、オオミミヅク、キクロ、オオコノハガキ、タクロウ、オホコノハガヘシ、オホコヅクシ、コウゾトリ、コッホドリ、オホキツグジイ、キンツク、ミミヅク、ミミジクなどがあります。



オオコノハズクの見つけ方

 オオコノハズクは、全体に数が少ないのか、非常に目立たないフクロウです。
 そうかと思うと、東京のど真ん中新宿御苑に毎年越冬に訪れていたのですから、ま、どこかで密かに生活しているのでしょう。
 写真は、その時のものと対馬で撮ったものですが、対馬では比較的多くて、というより密度が高くてと云った方がいいかも知れませんが、よく見られます。
 こういう場所では、片っ端から樹洞を探すことですが、そんなことをしなくても街灯で見られる場所にいるものもあり、姿を楽しむこともできます。

 もちろん、声を聞くこともできます。

 とはいうものの、オオコノハズクは、日本で見られるフクロウの内、非常に遭遇しにくいフクロウの一つでしょう。「ちょいと見に行こう」の対象からは外した方がよさそうです。

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