中国、虫飼のこと



これはキリギリスの仲間で、学名をGampsocleis gratiosa 
というのですが、和名はまだ判りません。
日本のキリギリスとは異なります。もっとも日本のキリギリスの方が
特異な珍しいキリギリスのようです。
  実際の虫の鳴き声mp3 50k


 四月初旬に、このキリギリスは、自らの翅を使うことなく、上海から東京に移動して以来、よく鳴いています。その後高知にまで行ったのですから、彼はさぞ満足なことでせう。
 毎日つきあっていると、彼が気分よくてよく鳴くのは、気温と関係があることが判明しました。今年(2004)は四月に時々真冬に戻ったりして、そんな時は鳴かなくなります、そればかりではなく、ふてくされて横になったりするのだから、死んだと思って危うくゴミ箱するところでした。



いつまで生きていてくれるか判らないけど、以前バハカリフォルニアから持ってきたサソリが、ほんのちょっと部屋に噴霧した殺虫剤で昇天してしまった経験があるので、この夏は殺虫剤もエアコンも使えないかもしれません。まあ大概の生きものは徐々にならせば結構対応するものですが、彼については判りません。


声のソナグラム
黄色の強い(大きい声)のところは、3000HZです。
以後倍音が並びます。

拡大ソナグラム

同じく波形です

一声の拡大です

その波形です
このキリギリスも翅を摺り合わせて音を出しているわけで、摺り合わせて言えばそうです、
摺り合わせ=超音波です。
そこでバットデテクターという超音波を人の聞ける音に変換する装置で聞いてみました。
下がそのソナグラムです。

一声

波形です。オリジナルとは違いますねぇ。摩訶不思議



中国には、それは古い古い虫を飼う文化が存在するのです
その一端として、飼育道具をひとつ買ってきました。
これが優れものなのですよー。
懐に入れて持ち歩く飼育箱ですね。
小さなコオロギを入れるのでしょう。

この大きさの
黒檀のケースです

まず底にあたる短辺を
するっと抜いて外すと

さらに底にはえさ入れがあり
引き抜けるのです

次にもう片方の天井短辺には
空気穴が象眼されています。

側面の平らなところを
滑らすと、ガラスを嵌めてあり
内が見えるようになります

そしてもう片側の側面も外せば
なんと、全てがバラバラ
になるのです。
名刺入れにしょうかとも
思ってますのです。

これは餌入れと、
水入れなのです。
手書きの焼きものあり、
景徳鎮など有名ブランドな
ものもあり、ピンキリなのです。