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*何をかいわんやのイーグルス1stです。
田舎からLAに憧れて上京、先達の数限りなく、しかも失敗は許せない背水の陣、いかにして成功するか、「テイク・イット・イージー」は自分達へのメッセージでしょうか。非常に頭の良い人たちです。自分達の資質と実力を把握していました。器用とは言えないドラムを逆にロールしないロックで中心に置いてしかも英国録音、霧のサウンドをプロデューサー、グリン・ジョンズに託しました。ここに初めてロックなウエストコースト・サウンドが誕生、本場物では無いけれど。これを聴くほとんどの人は本場の人では無いのだから彼らの見た西海岸の風景に共感できます。そのコンプレックス故に青春のBGMに出来ます。それまでのカントリー・ロックとは違って圧倒的な支持を受けたのは、そこかもしれん。駄作を生むことが無かった彼ら。このアルバムもこの後の作品の習作などでは無く本当に素晴らしい作品です。私はと言いますと一番好きかもしれない。成功したバンドの1stはいつでも独特の魅力がありまして。

(山)2003.06.04




(”完璧なシングルを讃える会”より)


本日の「完璧なシングル」は
テイク・イット・イージー
イーグルス

です。
デビュー・シングルにして1972年全米最高位12位となった文字通りブレーク曲。作はナマズ髭兄さんグレン・フライ氏とお友達青春とは何だジャクソン・ブラウンさん。確か当時は一緒に住んでたとか。ジャクソンさんヴァージョンは2枚目アルバム「フォー・エブリマン」の冒頭を飾ってます。
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初期イーグルスといやあこの曲にトドメを刺し、カントリー・ロックとは一味違うウエスト・コースト・ロックの誕生を宣言したのだ。
さー問題です。二人のどちらが作詞、作曲を担当したのでしょう?
うちで比べるのもどーかと思いますがそれ以外想像が出来んのでしてしまいますが、うちで共作した曲は「こころの世界」、(あと1票で200票、あ、こっちの話、あはは)。まほさんが夢で聴いた曲に歌詞を付けて、私が口出してまとめたつう。同時に出来るてのはあまり考えにくいんでどちらかが原案を出すってのが普通かと。
歌詞を見ればわかるか。

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まあ、俺は道を転がり走ってる
俺の神様ってやつを葬り去るために
俺は心の女人を7人得たぜ
4人は俺をものにしたがったし
2人は俺を打ちのめしたもしくはぶっ飛ばしたし
一人が言うには俺はただの友達だと
気楽にやろうぜ 気楽にさ
あんまり自分の車輪の音をうならせないで
キチガイになろうや
まだ出来るうちは明るくいこう
あんまり考え込まないで
自分が何とかやっていけるとこを探すだけでいいじゃないか
で、気楽にやろう

まあ、俺は街角に立っているわけで ウンスロウやらアリゾナの
まあ何て眺めのいいとこ
そりゃ女の子、俺の神様、ペチャンコ・ベッドの中で
フォードが俺を見つける為にゆっくりと減速する
おいでベイビー、何も言うな多分
お前のスイート・ラブが俺を救うって知っとるよ
俺達は多分失ったり、もしくは何か得たりする
だからここにはけっして再びいない
あけっぴろげにして、登っていくべ
そう、気楽にやろうぜ

まあ、俺は道を転がり走ってる 俺の神様ってやつを葬り去るために
やっかいごとだらけの世界をゲットするために
俺のお面をぶっ飛ばしてくれる恋人を探して、まあ見つけるのは大変やっかいだけんども
気楽にいこうぜ 気楽によ
あんまり自分の車輪の音をうならせないで
車輪はあんたを狂わせる
おいでベイビー、何も言うな多分
お前のスイート・ラブが俺を救うって知っとるよ おおお
おう気楽に出来たわ
俺ちゃお気楽さん
なんてね

明らかにならず者イーグルス寄りに訳してしまったわ。これが「俺」を「僕」にして「お前」を「君」にして、ですますにしますとジャクソンさんヴァージョンになるかも。
うーん、どちらが作ったか難解だー。
ジャクソンさんが歌うと呪いが、失礼、怨念が、失礼、呪縛がかかります。青春の。全然気楽になんか出来ません。から気楽にしたいよーって。メイビー。
ドイツで生まれすぐNYに移ってLAに行ったブラウン氏。イーグルス・フライさんはデトロイト人、育ったのはミシガン、他のメンバーも相方ヘンリーさんはテキサス人ですか、それが本場に御上りして本場で本場カントリーロック・キャリア持ちの憧れ、バーニーさん、マイズナー氏とバンド作ったてか。
都会人は病んでるとこいやってゆうほど見ちゃうから。そう簡単にお気楽出来ん。LAのど真ん中バンドは皆病気持ちの部分有り。どっか。
対して、外様気分のイーグルス、それに憧れているけど、半分「何気取りやがって」って気持ちもあったんじゃないかー。ないかー。
そんなん気楽にやりゃいーじゃん。みたいな。半分投げやり。
それともおっかないLA入城に対して、自分を鼓舞したんか。
自分のお面を付けてるのがジャクソン氏、人様に向かってお面を付けてるのがイーグルス。
二つの歌は、二つの顔を持ちます。
それで
次のシングルは
「ウイッチー・ウーマン〜魔女のささやき」
ドン・ヘンリー氏歌唱、バーニーさんとの共作の生粋イーグルス曲。
驚くことにこちらは最高位9位で、テイク・イット・イージーより上位だ。まあ、その時のチャートの按配もあるからどっちが売れたとかはわかりませんけど。印象としてはアルバム内で光る曲だよな。名曲だけど地味だし。
歌詞かな。
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カラスの黒髪 ルビーの唇
火花が散ります 彼女の指パッチンで
夜の木霊の声
彼女は無限飛行の休み無きスピリット
うーうー、奥様は魔女、じゃなくて魔女みたいなひと
飛んでるとーこを御覧なさい
うーうー、魔女なひと 目にはお月様持ってます

彼女は僕をあの夜すっかりメロメロにして
踊ります 影になり 火の光浴びて
もひとつの部屋ではキチガイ笑い
狂気の世界へ行ってたわ 銀のお匙持って
うーうー、魔女なひと
飛んでるとーこを御覧なさい
うーうー、魔女なひと 目にはお月様持ってます

はいさ 僕は君が恋人欲しがってるの知ってるよ
お兄さんに紹介してちょーだい 彼女は悪魔の寝床で寝ています
色んな噂があるけれど 誰かは地下です
彼女は夜にあなたをロッおック!
君の肌が赤くなるまで
うーうー、魔女なひと
飛んでるとーこを御覧なさい
うーうー、魔女なひと 目にはお月様持ってます

何かこー、あまり考えて無いでしょ(ばく)。いいのかこれで。いいのか。彼女自慢〜。
スカしてません、イーグルス。

3曲目のカットは
ピースフル・イージー・フィーリング
最高位22位。イージー・シリーズ第2弾。ああ、西海岸。の曲を作ったのはLAの新進SSW、ジャック・テンプチンさん。
後にファンキー・キングスでブレーク・・・はしなかったけど、活躍・・・はしなかったけど、名盤ものした方です。
ご本人ももちろん歌う人。ただしアメリカン筋肉な歌い方でして、えー、やはり呪いがかかっている。
カバーしてすっかり軽やかに。その辺り、70’sバーズなバンド、イーグルスさすがだ。鷹だ。
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僕は君のキラキライヤリングがキラキラしてるのが好き
君の肌にぴったし とても茶色こんがりな
で、僕は君と眠りたい 今夜砂漠でさ
周りには何億もの星がいっぱい
だって僕ちん平和で穏やかな気持ちです
君だってそうでしょ わかってるよん
だって僕は既に地上に仁王立ち

で、僕はづっと昔にわかってました
女の人がどれほどすげーかってこと
ああ、でも彼女てば君をどこにも連れていくことが出来ん
君はもうどうやって行くか知らないんだから
だって僕ちん平和で穏やかな気持ちです
君だってそうでしょ わかってるよん
だって僕は既に地上に仁王立ち

このフィーリングを僕はゲット 僕は多分君を知っている
恋人かな 友達かな
でもこの声は囁きを続け 僕の片方の耳に 言います
僕は君に二度と会うことは無いかもな
だって僕ちん平和で穏やかな気持ちです
君だってそうでしょ わかってるよん
だって僕は既に地上に仁王立ち

だって僕ちん平和で穏やかな気持ちです
君だってそうでしょ わかってるよん
だって僕は既に地上に仁王立ち

こんな歌ですがよろしく。
キメの「だって僕は既に地上に仁王立ち〜'cause I'm already standing on the ground」ってとこが素敵です。
きっと腰に手を当ててます。裸でコーヒー牛乳だったりして。
歌う方も何でここで仁王立ちなんだって思ってたらなおおかしい。あはは。
アメリカ人は歌詞をあまり気にしないとたしかヘビメタさんでマーティさんが申してましたが
頷いてしまった。
そうかと思えば、歌詞を物凄く気にするバンドになります、イーグルス。
この按配がどーもよくわからんで。
いいのか。そうゆうときはそうゆう時だって身を任せれば。

(山)2006.7.21


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入手先参考(日本盤CD、アマゾン)


試聴はこちらで(US盤、同)

イーグルス1st動画集

take it easy 1973

Take It Easy at Central Park (1973髭剃りヴァージョン)

witchy woman

peaceful easy feeling


The English translation page : here.