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ろっくす超大特選盤



*英国音楽界の星一徹ことヴァンさんの70年代後半の怒涛の3部作の初戦を飾る落とし前アルバムです。タイトル「変遷の終結」。俺はこの頑固道を貫くぞちゅう開き直ってます。いつも怒られていると言いますか説教抜きで怒鳴られている感じの歌の彼ですがつい怒られたくてまた聴いてしまうとゆう。はは。今回組んだのはまあ声似たもの同士ドクター・ジョン先生。このニュオリンズの浪花節鍵盤男に製作を委ねて喧嘩しなかったのかなあなどと心配してしまいますが案の定彼が組んだメンツに不満があったらしく空港でとあるメンバーの顔を見たとたん気に入らねえ帰れなどと理不尽大王かましたらしいです。ところが性格的に物凄く問題があるこの御仁、始めちゃうと凄いんです。冒頭から怒っちゃった分A面なぞはテンション最高潮で辛口辛口。引き締まった装飾抜きのガチンコファンク・グルーブに乗ってこらコラこらーと気持ち良い叱咤。首にしなくて良かったのねのストーンズ「ラブ・ユー・ライブ」でパーカッションやってますオリー・E・ブラウンちゃん。今回はドラムなんですがこれが素敵、ベースのファンカデリック、スティービー・ワンダー、トミ・ボリン・バンドでやっておったレジー・マクブライトとの息もぴったりでウイークス、ニュウマークを思い出してしまうグルーブ満載じゃわ。後半B面は怒りも納まったかリラックスしながら怒ってくれて嬉しそうにそのリズムに乗っているキラー曲の連続攻撃、特に最後の2曲、ヘヴィ・コネクションと8月の冷たい風は鳥肌さーーーーーと立っちゃってまー。重いコネクションは題名の素晴らしさに負けない充実度。ここでのサックス・ソロはヴァンさん自身かな。得意のりべらだりばらだスキャットが聴きものです。この時期にぴったしは最後の8月バラード。聴いてて残暑厳しきなかさあーと冷たい風が感じられてああもう秋だなあ夏が終わったなあと。ほんとですよ感じます。これを名唱と言わずして何とする名唱だぜ。つまみは塩、枡の端にちょいと乗せてぐいっとごっつぉさんアルバムでございます。

(マスター)2003.8.28




Heavy Connection / Cold Wind In August
Van Morrison
1977


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A Period of Transition


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Van Morrison - Heavy Connection
http://jp.youtube.com/watch?v=48eLxuMPzQo

Van Morrison - Cold Wind In August
http://jp.youtube.com/watch?v=CqwtxmXVoJs

Cold Wind in August (at Wonderland)
http://jp.youtube.com/watch?v=SShNUc4kVR8


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大切な歌第8回は
ヴァン・モリソン師
1977年の水色アルバム「安息への旅」からの2曲です。
長いブランクの後の復活盤。ザ・バンドの”ラスト・ワルツ”で出会ったドクター・ジョン医師とのガチンコ共演。
発売当時、賛否両論吹き荒れる。
やれ最低の駄作だ、いや最高傑作だ。
最高傑作に決まってるじゃん。

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どのみち、ヴァン師の歌、小太りおじさんが怒ってどなってるようにしか聞こえないかもしれないのは確かで、そう聞こえる方にはまったく用が有りません。
用が有る方々には物凄く用が有って他人がどう言おうと用があるのだ。
どのアルバムが一番ってのも各人まるで違うような気がする。私はこの盤とイントゥ・ザ・ミュージックです。
初めて遭遇したアルバムで有った。当然最初は怒鳴ってるようにしか聴こえず。
しかし、金の無い高校生、せっかく買ったんだからと聴きまくったら怒鳴ってるけどいいやとなった。あはは。
怒鳴らざるを得ないから怒鳴ってるのであってなら怒鳴ってくれ。

無駄なものは一切無い音の数々。こんなん売れる訳ねえよなと思ったら全英アルバムチャート最高位23位。アメリカでも最高位43位。
怒られるのが好きな方々が海の向こうには沢山いたよ。

全曲解釈したし。
しかし、まずは中でもどがーんと好きな2曲。ラストの二つです。

ヘヴィ・コネクション

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千のダンスの地で
俺はお前と踊る
俺は外にいた 俺は自分のチャンスをものにした
夢が真になった時
お前が俺の夢の中に入って来た
まるでささやきが叫びに変わるように

そしてそれはリアルなヘヴィ・コネクション
正にリアルのヘヴィ・コネクション
それは本物のヘヴィ・コネクション

ららら、ららーらあらあら4回

俺は覚えている お前のメッセージをアムステルダムで受け取った時
俺は俺宛の手紙を調べていた
そして見つけた リーパーバムの絵葉書を
お前が部屋に入って来た時
それは遅過ぎることも無く 早過ぎることも無かった

そしてそれはリアル・ヘヴィ・コネクション
そしてそれはリアル・ヘヴィ・コネクション
そしてそれはリアル・ヘヴィ・コネクション

ららら、ららーらあらあら4回

サックスブロウ

お前が俺の夢の中に入って来た
まるでささやきが叫びに変わるように

そしてそれはリアル・ヘヴィ・コネクション
そしてそれはリアル・ヘヴィ・コネクション
そしてそれは正にリアル・ヘヴィ・コネクション

ららら、ららーらあらあら8回

そしてそれはリアル・ヘヴィ・コネクション
そしてそれはリアル・ヘヴィ・コネクション
そしてそれはリアル・ヘヴィ・コネクション

ららら、ららーらあらあら延々

べいびべいびべいび
俺はこの虹を止められぬ
俺の魂に触れる
俺はこの虹を止められぬ
俺の魂の中の
べいびべいびべいび
べびばらべびばらべびばらべびばら



何でまた印象強く刻み込まれてるかっちゅうと、
”ららら、ららーらあらあら”
”べびばらべびばらべびばらべびばら”
世に聞こえせしますこれがヴァン・ザ・スキャットでござる。
ベイビがベビバラに変わるその瞬間。夢が真に変わるのだ。


8月の冷たい風

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俺はお前を待っていた
お前は俺を待っていた
それはそれはまるで まるで恐ろしく長い時間に思えた

ベイビイ、俺にはお前がいなければならない
おー、俺にはお前がいなければならない
雨が降ってきても 雨が降る 日が照っていても

それは8月の冷たい風だった
骨の髄からしばれる
俺はお前の庭に立っている
カリフォルニアの松の下

俺はしばれて立っていた
雨の熱を感じながら
だが俺は戻ってお前に会うことが出来ない
もう一度 もう一度 もう一度

言う 俺にはお前がいなければならない
べーいび、俺にはお前がいなければならない
雨が降ってきても 雨が降る 日が照っていても

それは8月の冷たい風だった
骨の髄からしばれる
俺はお前の庭に立っている
カリフォルニアの松の下

カリフォルニアの松

サックスブロウ

それは8月の冷たい風だった
骨の髄からしばれる
俺はお前の庭に立っている
カリフォルニアの松の下
カリフォルニアの松の下 それは8月の冷たい風だった
俺は9月に押し流された
おー9月に押し流されてしまったんだ
雨の中
押し流された 押し流された 9月に
雨の中

んーーー

それは8月の冷たい風だった
骨の髄からしばれる
俺はお前の庭に立っている立っている
カリフォルニアの松の下


まるでユーミン師の歌のタイトルのようすが、内容も男ユーミン師です。
今となって気付けば。

ひたすら待って報われぬ男の歌。
よりによって
8月の冷たい風に、雨の中、9月に流されるのは
たまらん。

勘弁してくれ。


(山)2007.12.4

ろっくすヴァン・モリソン師のページ

資料

英語資料



English Here

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みなさんオピニオン

sand> 確かに辛口ですなー。わたしは、この前までの、ちょいとメメシイ、ゆったりグルーブが好きなんですが、ここからピリッと引き締まりますね。結構な気合盤なので最初聴いた時すごく違和感あったの憶えています。今では、もちらん大好き。 [08/28 12:29]