111 

さすが奥は深いのです。  

1

11

1

 111
一つ前に戻る オムニバスTOP 日本編集盤 TOP

名盤探険隊:ディスカヴァー・アメリカズ・ハート&スピリット 〜ロッキン・ビーツ〜

V.A

1998/12 イーストウエスト・ジャパン

1.ボーン・イン・シカゴ(ポール・バタフィールド・ブルース・バンド)
2.スリー・ハンドレッド・バウンズ・オブ・ホングリー(ドニー・フリッツ)
3.コール・イット・ロックンロール・ミュージック(デラニー&ボニー&フレンズ)
4.ア・ストーンズ・スロウ・アウェイ(バーバラ・キース)
5.クロスローズ・オブ・ザ・ワールド(ロッド・テイラー)
6.ダウン・イン・ザ・フラッド(ロジャー・ティリソン)
7.シティ・ミュージック(ホルヘ・カルデロン)
8.コンクリート・キャニオン・ブギー(エリック・ワイズバーグ&デリヴァンランス)
9.ウルル(ジェシ・デイヴィス)
10.ホリー・カウ(マイク・フィニガン)
11.ブレイクアウェイ(ウィリアム・トラッカウェイ)
12.もう話したくない(クレイジー・ホース)
13.ディキシー・フライド(ジム・ディッキンソン)
14.サタデイ・ナイト・イン・オーク・グローヴ・ルイジアナ(トニー・ジョー・ホワイト)
15.ノーバディ・エルス(クラッキン)
16.夢を語って(ジェシ・コリン・ヤング)
17.フォー・センチメンタル・リーズンズ(ダニー・コーチマー)
18.愛の歌は永遠に(デラニー&ボニー&フレンズ)

 
 
   購入参考


  

 

11
*私見*

お気楽コンピが多い我が日本の中でも強い意志を持って編纂されたものもあるですよーつー、好例がこのシリーズ。発売後2年以上経つのにいまだ廃盤になってないのも偉い。こうゆうアルバムはすぐにどうこういうものじゃないんで地道に見つけた時に手に入れられる状況にして欲しい物です。さて中身。アメリカの真中から下の地方の人たちが中心なんですが、ヒット・チャートと無縁な不器用だけど真摯な音楽をやってます。これはもー、どこから書いて良いかわからないくらい濃いですよー。そこで個人的な好みがどばーっと出てしまう訳ですが、私が印象に残ったのは、まずデラニー&ボニー。ありゃりゃ、どこかで聴いたことのあるようなリズム感覚ちゅうことで、メンバーの中には後にリトルフィートで爆発するベースのケニー・グラッドニーとポコペン・サム・クレイトンが。あとこれだけ土臭い中で否応無く目立っちゃってるのがホルヘ・カルドロン。オーリアンズに通じる軽妙ないかした音楽でござる。エリック・ワイズバーグは「ロック&ポップ」で何かいなと騒いでしまいましたが、わしゃここで聴いてるじゃないか(笑)、忘れてしまってすみまそん。ジェシ・デイビスは言わずとしれた名盤「ウルル」からです。はてピチョンくんのアルバムかと間違って買ってもOKなくらい素敵なアルバムですのでどうかひとつ。不器用染み染み音楽の代表選手なのだ。マイク・フィニガンのやってる曲はアラン・トゥーサン作の「ホリー・カウ」。ザ・バンドが「ムーンドッグ・マチネー」でやってたやつです。どう形容したらわからないくらい魅力的な曲なんでやっぱり聴き行っちゃいます。ウイリアム・トラッカウエイは一言で言ってラビン・スプーンフル。好きな人にはこりゃたまらんでしょう。とゆう訳で個人的にこのアルバムのハイライトと思ってるのがクレージーホースの「もう話たくない」。ロッド・スチュアートのヒットでみなさんご存知ですね。このオリジナルはこれ以上無いほどシンプルに、じわじわっときます。そして間違いなくアルバム買っちゃいます。そして泣きます。良くて。15のクラッキンはボズ・スキャッグスしてたりして。突き抜けないところが逆に良かったりして。ミスター爽やかジェシ・コリン・ヤングはそりゃもう爽やか(笑)。ダニ・コーチマーの何とも夏向きのかわいいギターリフを堪能して、デラボニのアンプラグド元祖モーテル・ショットよりの曲で〆て、ああなんともい時間を過ごしたなー。
(マスター)

このアルバムへのレビュー投稿はこちらへ。
アーティスト、アルバム名書いてくださいね

11