111  問答無用
  
 111  Feats Don't Fail Me Now
Little Feat


1974 Warner Brothers

1. Rock & Roll Doctor (George/Martin) - 2:57
2. Oh, Atlanta (Payne) - 3:26
3. Skin It Back (Barrere) - 4:11
4. Down the Road (George) - 3:46
5. Spanish Moon (George) - 3:01
6. Feats Don't Fail Me Now (Barrere/George/Kibbee) - 2:27
7. The Fan (George/Payne) - 4:30
8. Medley: Cold Cold Cold/Triple Face Boogie (George/Hayward/Payne) - 10:00
 
 
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購入参考

Emmylou Harris - Vocals, Vocals (bckgr)
Van Dyke Parks - Producer
Bonnie Raitt - Vocals, Vocals (bckgr)
Paul Barrere - Guitar, Vocals
Lowell George - Guitar, Vocals, Producer
Sam Clayton - Percussion, Vocals
Kenny Gradney - Bass
Richard Hayward - Drums, Vocals, Vocals (bckgr)
Lee Herschberg - Remastering
Bill Payne - Percussion, Keyboards, Vocals
Fran Tate - Vocals, Vocals (bckgr)
Sneed Urn - Engineer
Clyde Bakkemo - Assistant Producer
Gordon de Witty - Clavinet





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*私見*

”オリジナル・アルバム最高傑作。”

74年作品。3枚目「ディキシー・チキン」発表後、フレディ・ホワイトさん加えてダブルドラムにしようとしたり(リッチーがごねて1時脱退)、レコードが売上不振で、生活のため(?)、各メンバーの出稼ぎが盛んになり一時解散状態になったフィートの面々。何とか再び結集し、心機一転、このアルバムを。
 私が「ディキシー・チキン」の次に買ったのがこのアルバム。いきなりの「ロックンロール・ドクター」で理解不能に(笑)。今では一番好きな曲ですが。たった3分足らずで前人未到のプログレ世界。濃いぞー。次の「オー・アトランタ」はビル・ペインさんの修行の成果爆発のニューオリンズ。はっきり言ってそのピアノ出来て無いんですけど、ただマネしてどーする、これでいいのだ。「スキン・イット・バック」はポールさんの最高傑作です。そのかっこよさはフィート中、一二を争うもの。ダブル・ギターの絡みがこれほど堪能できるものは滅多にないど。レコードではひたすらクールに迫ってこれがまた良い。「ダウン・ザ・ロード」は、これまたへんてこな曲。ローウェルの風呂場ボーカルが炸裂。ミーターズ色強し。同時に「ディキシー・チキン」の空気も感じます。そして「スパニッシュ・ムーン」。ローウェルの親友であり、グループのアドバイザー、ヴァン・ダイク・パークスの唯一のプロデュース作。自分の色を殺して、見事にこれぞフィートとゆうサウンドを作り上げました。あれだけ個性が強い人がこんなプロデュースをしたのはこの曲だけ。フィートのサウンドを尊敬していたのだと思います。表題曲「フィーツ・ドント・フェイル・ミー・ナウ」。フィート流サンバ。見事に自分に引き寄せてまする。「ザ・ファン」。最近とみに注目なのがこの曲。未発表ライブ発掘で、秘められたパワー再発見です。ここでのローウェルのスライドはブルースから飛び出してもはや完全にオリジナルなものに。ビルも自分の作品で持ち味全開です。リズムセクションの切れも鳥肌もの。恐るべし。そして最後のハイライト「コールド・コールド・コールド〜トライプ・フェイス・ブギー」。「セイリン・シューズ」でやっていたやつの再演ですが、再びこのメンバーでぜひやりたかったのであろうことが充分にわかる濃密さ。言葉にならないグルーブが。自らをコントロールしながらじわじわっと高みに押し上げて行きます。この名盤のラストにふさわしき名演。

いわゆるポップ曲は皆無ながら、
ロック史に燦然と輝く素晴らしい作品。世界中のミュージシャンが夢中になっちまったのもこれじゃあ無理もなかんべなー。様々な意味でレコーディング環境に恵まれなかった人たちですが、最盛期にこれを作れて本当に良かったと思います

 

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