暗黒レコード

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アドレナリン放出

ライブ
ファンカデリック

”ブラックロック発動。魂の沸騰準備せよ!”

ついに始めちゃいます。シリーズ「暗黒レコード」(爆)。ちょっと恐いけど強力なやつをピックしようと思いますら。

71年まだブレークしてなかったころと思われるファンカのライブ。買った方は、あれれ、ハードロックのアルバム買っちゃったかななんて驚くかも。ジミ・ヘン・バンド・オブ・ジプシーズのまいた種を見事に引き継ぐ強力サウンドが全開。レッド・ツェッペリンにも影響を受けたサウンドらしいんだけど、ZEPよりリズムがくってなくてストレートなロックなのがびつくり。客席が唖然としてるみたいな様子がわかって、もー凄いアドレナリン放出量。確かに混沌の世界かもしれんが、このエネルギーは貰っても損はありません。リビング・カラー達が出てくるうん十年前にこんな音を出してる連中がいたのです。あ、それと当時の日本のロックぽい感じも少しあるかも。これぞロックみたいな音です。ヴォーカルは真っ黒だけど(笑)。ジミヘンとの共演見たかったなあ。

試聴はでけんのね、勇気を出してごらん。

マスター

 

君はこれを聴き通せるか。
ハート&ソウル
ジョイ・ディビジョン

”君はこれを聴き通せるかっ。”

暗黒大王、ジョイ・ディビジョンの何とボックス・セットです。ファクトリー・レーベルの他の連中の冷遇さに比べて、ボックスが出るんだからやはりこの人たちは別格なのでしょう。確かにシングルのみのリリースが多くて、しかもシングルに良い曲が多いのでこうやってまとめてくれると助かるかもしれない。しかーし、はたしてこれを通しで聴ける人がいるのかあ(爆)。てのは冗談ですが、「素敵なベース」に推薦したい、最高傑作「トランスミッション」や「シーズ・ロスト・コントロール」などのポップなシングル群、抑制された切れが抜群のアルバム収録曲、パンクとジレンマに取り巻かれたライブなど聴き応えは充分。暗さはこの音楽を作るのに不可欠なものだから、それを超えた説得力を持っている以上しょーがないね。でも、わし買えたらきゃーきゃー良いながら全部あっとゆうまに聴いちゃうかもな。

昔バラで集めたんだけど、そりゃもう大変だったのよ。

試聴はここで

 
 

cover
リターン・オブ・スーパー・エイプ
リー・ペリー

シリーズ「暗黒レコード」

”ひゃー、あっちの世界へ行ってるう。”

暗黒と言えば、忘れてはいけないこのお人。レゲエの鬼才リー・ペリイでございます。デビュー前のボブ・マーリー&ウエイラーズをプロデュースしてたことで有名でございますが、いわゆるレゲエ正史とは別に己のダブ道を突き進んで行った方であります。この作品は70年代のピークと言ったもので、この後あと一作もの凄いの作って自分のスタジオを破壊、英国へ渡りました。表面的にはけっこうポップに聞こえるかもしれませんが、表面的には凄く恐い(笑)。確実に私達の方に向かって演奏されていない疎外感といいますか多分ジャマイカの人にも向かって無いのではじゃあ誰に演奏しているんだこの人はなんと感じてしまいますのでこの時期5月病の危険が有る方はけっして聴かぬように。それほどインパクトのある強烈なレコードです。恐ろしいけどえらく魅力的なので何回でもお奨めしてしまいそうだあ。

私の生涯ベスト5に入る作品です。

試聴はこちらで
DISC3の3、5曲目です。

こわいよー。
焼き魚ととうもろこしパン
リー・ペリー

シリーズ「そして暗黒レコード」

”ジャケで笑ってるし。その割に色目が怖いし。”

76年作品。「リターン・オブ・スーパー・エイプ」で従来のダブから飛び出して己の世界に突入したペリーさんが放った双子のような暗黒アルバムです。どこが違うって言ったって、あれよ、だいたいダブちゅうのはドラムにエコーかけたり楽器や歌を抜いてリズムセクションだけにしたりと手法は決まったものになっておるんですが、ここでのペリーはんはずーっと歌いっぱなし。しかも確信を持って(爆)外しているとゆう。こわー。さらに赤ん坊の泣き声や何やら獣の鳴き声、ドアの開閉音、ガラスのキラキラ音などをこれまた執拗に挿入。これは多分誰も止められる人がいなかった結果であろうと思うのだけど、ここまでやっちゃった音楽は世にも稀なる音楽では無いかと思います。サンラ大明神は別にして(笑)。この恐るべき地獄パワーもジャマイカとゆう土地がなせる技か、怖いし楽しくなる音楽では無いんだけどつい繰り返し聴いてしまって落ち込むことも有るでしょうが、何故か精神がぶっとくなったような気がするので素晴らしいアルバムなのだ。エネルギー吸収。

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夜鳴きかんの虫アルバム
ネイキッド・シティ
ジョン・ゾーン

”裏ジャケ恐いが中身はばかロック”

90年作品。この頃わし何聴いてたかとゆうとこうゆうのばかり聴いていたんです。ジャンルでゆうとフリージャズに属する人なんですが日本の古い歌謡曲が好きだそうで、このアルバムもそりゃまあジャケット(特に裏)は恐いですが中身は、映画音楽、パンク、ジャズなどなどごった煮で楽しい事楽しいこと。従って暗黒はジャケだけです(笑)。特に秀逸なのが映画音楽。「バットマン」や「暗闇にドッキリ」、「シシリアン」「007」などひょうきんだったりしっとりしてたり。「シシリアン」って良い曲だわさ。モリコーネさんはやっぱ凄い。一番気に入っているのがオーネット・コールマン作の「ロンリー・ウーマン」。完全に「特捜最前線」の世界になっています。よく聴くとベースのリフは「プリティ・ウーマン」byロイ・オービソン。そーか、うーまん繋がりねえってもー大笑い。日本のバンド、ボアダムスのボーカルの人が参加してていくつかの曲で「うやごやもようひゃれれにょにょにょにょー」とかハナモゲラ語でシャウトしております。CANの鈴木さんもそうだけど日本人はこの分野で一番期待されているようで(爆)。試聴していただければおわかりになりますが、ゾーンさんはフリージャズ界一ひょうきんなお人ですので、いきなり夜鳴きかんの虫みたいに「ぐぎゃーdひゃどひゃどひゃぶびょー」とか炸裂しても大丈夫(←何がじゃ)。あまりにも気に入ったので当時バンドでいくつかやらさせていただきました。サックス難しかったなあ。

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