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王道の道
 


Face to Face

The Kinks
1966/10/28 Reprise 6228

"くちづさんじゃうよ。"

 キンクス4作目のアルバムです。どこから書いていいものか(笑)。数あるキンクスのアルバムの中で何が好きかと言われたら「ローラ対パワーマン」とこれを上げてしまうだろーなー。ビート・バンドからいよいよ幅を広げたアルバムつう訳なんですが、なにしろかわいい曲がいっぱい。キンクスの魅力は、小唄って言いますか、かるーくやってくれて、歌詞も曲もけっして難しく無くて、でも聴いてるとにやりとしたり、ほろりとしたり、「駅前旅館」のようなところだと思うんです。このアルバムは特にその小唄感が顕著。大作とかじゃ無いですけどいつもそばに置いておきたくなります。なんでいかがですか(爆)。ほんとに好きだといつも文がめろめろになるなー。ははは。大体ロック・バンドで「田舎の家」とか「豪華邸宅売ります」とかゆうタイトルはなかなか。「とても美しい」つーのも直球勝負。

キンクスにジョージ・マーティンとEMIスタジオがあったらどうなっていたか。いつも考えてしまうことではあります。でもまあ、この荒っぽい感じが合ってて良いつーのもあるんですけど。

ヒロミ・ゴーにキンクス・カバーやってもらいたい。

試聴は残念ながらできないんですけど「サニー・アフターヌーン」はここで。あとこれと二つはとんでも無く安い初期ベスト盤。在庫有るかどうかはわからんが

 


Bad Company

Bad Company
1974/6

"ブリティッシュ王道の路。"

 一昨日のアイドル新生バドコのセッション映像見ていただけましたでしょうか。今日のアイドルでも聴ける新局ははっきり言って、ほにゃあ久しぶりにしては弱いんじゃ無いかいてな出来でしたけど昔の曲やる時の生き生きとして楽しそうなことと言ったら。やっぱり曲の出来が違うと。
で、このアルバム、無性に聴きたくなりました。
元フリーのポール・ロジャース、サイモン・カーク。元モット・ザ・フープルのミック・ラルフス。元キング・クリムゾンのボズ・バレルとゆう陣容で結成された元祖スーパー・グループであります。ほっとくと哀愁塊人間と化してしまうロジャース氏にモットの軽妙なポップセンス+ロックンロール、ボズ・バレルの顔からは想像出来ないおポンチ・ベース&ステディなロック・ドラマー、カークさんが合体して、元々いたバンドとは一味違うサウンドに。まったくバンドマジック。そしてこれが肝心、モット時代から絶対にフリーのファンだったとおぼしきラルフスさんと、ロジャースさんの息の合った曲作りでたまらんものが出来ました。簡単だから誰でも弾けるけど、誰でもまねできないのです。70’s英国ロックのとっかかりとしてまったく最適の一枚だぞ。

新生バドコのライブDVD。かなり楽しいらしい。

試聴ははここで。

 

cover
The Lamb Lies Down on Broadway
幻惑のブロードウエイ

Genesis
1974/11/18

シリーズ「英国POP探険隊」

"正調英国音楽団。"

いきなりですが昨日夢で曲が流れたので。
70年代英国を代表するバンドの一つジェネシスの音楽的頂点に達したアルバムです。このアルバムでボーカルのピーター・ガブリエルは退団し、ソロとなります。ガブリエルにとってはこのメンバーで出来ることは全部やったぞーって感じでしょうし、他のメンバーにとってはここまで仕切られてはかなわんぞ(笑)てな感じで必然かもしれぬ。それほど1つのコンセプトに全員で一丸となって取り組んでいるアルバムです。シンガーソング・プログレ。演奏と歌が個性を出し尽くしながらも見事に溶け合っております。外盤でしか聴いていないので詩の方はさっぱしわかりませんが音楽だけで充分にこの世界へ。前半の落ち付いた曲調から徐々に盛り上がっていく構成も見事。オリジナルCDでは音が貧弱で興を削がれるものだったのですが、リマスターで芯と艶が出来てこれで安心。収録曲を全曲演奏しているライブ「
アーカイブVOL1」も超おすすめ。貧弱な方を持ってる私は実はこっちを愛聴してたりして。中身のブックレットがかぶりものオンパレードです。

試聴はここ