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理屈抜きです。

ベスト・オブ・70’s
スージー・クワトロ

シリーズ「英国ポップの世界」

”ちゃきちゃきパワーポップ”

70年代英国ポップ・チャートを駆け抜けた女性シンガー、スージー・クワトロ。チャップマン&チンの名曲でヒット連発しておりました。アメリカではさっぱりでしたが日本では人気者になり当時のチャートを聴いておられた方には懐かしい存在でしょう。ベースを弾きながら歌う女性ミュージシャンは初めてと言っていいほどだったのでどちらかとゆうとアイドルとしてとらえられました。ミュージックライフのグラビアにも写真がいっぱい。

さて、今こそはその音楽に光を!。これぞ元祖パワーポップ。ハードなエッジのバックでキャッチーなメロディ連発のシングル群の魅力を味わって下さい。ニュー・オリンズ風味あり。ドゥー・ワップ風味あり、「ワイルド・ワン」のメロディは「ペギー・スー」のまんま(笑)。近所で見つけたおいしいプチ・ケーキを食べないわけにはいかないでしょう。たんとお食べ。

試聴はここで。

   

隠れた天才じゃあ。

  Through the Years: The Best of
Roy Wood

”あのクリスマス・エブリデイが聴ける!”

73年暮からのチャートを席巻した曲は「I Wish It Could Be Christmas Everyday 」であります。今や日本のスーパーでも景気付けのためにかかるこの曲、私にとってエルトンの「ステップ・イントゥ・クリスマス」と並ぶクリスマス・ソングの2大巨頭。どーゆーわけかCDでの収録がなかなかありませんでした。とゆう訳でこれが入ってるこのアルバム。ロイ・ウッドが所属したムーブ、ELO、ソロ、ウイザード、ヘリコプターズ(爆)からのチョイスで悶絶ものの名曲目白押し。ブライン・ウイルソンも共演オファーしたとゆう、稀代のメロディメイカーの魅力がたっぷり味わえるのだ。顔があれだから(笑)日本ではまったく知名度0、アメリカでもさっぱりだけど、本国での人気は恐らく春日八郎並。純粋に曲だけの魅力でヒットした(笑)この迫力をみなさんご賞味しませんか。わしはこの人のコンピだけ4枚も買わされるはめになっておりまするが、「クリスマス」のためだけに躊躇無くこれも買ってしまいますだ。問題は在庫切れじゃないかだな。

ムーブ時代の曲では、ジェフ・リンさん登場。ゴジラ対アンギラス。

試聴はここで。

   
心に染みちゃうのは人柄かなあ。

A Closer Look/Love's a Prima Donna
スティーブ・ハーレイ&コックニーレベル

”おもちゃ箱蹴飛ばしちゃいました。”

70年代イギリスでしか人気が無かった人と言えばこの人もそうであります。立場的に言えばイギリスのピーター・フランプトン?。想像するにこの時代にに青春を過ごした方なら「メイク・ミー・スマイル」は「ショー・ミー・ザ・ウエイ」なみの人生ソングとして心に残ってるんだろうなあ。
で、いつのまにか再発されているこの2枚。しかもカップリングでお徳です。ジャケもいかしてる「A Closer Look」は私は知らなかったんですが、76年発売のアメリカ向けのベストアルバムのようで、そりゃもう感涙ものの曲がぎっしりと。何にも言いません。聴いてみてくだされ。
「Love's a Prima Donna」は「プリマドンナはお好き?」とゆう素敵な邦題が付いていた76年発売のスタジオ作としては最後のアルバム。それまではどちらかとゆうと地味目のアレンジだったサウンドはここでは一転して、おもちゃ箱。はっきり言ってオーバープロデュースなんですが、マガジンの2枚目みたいにその中から色んな味が出てきて楽しい楽しい。こんちくしょーこれがイギリスでいつー音がてんこ盛りでございます。「ヒア・カムズ・ザ・サン」のとんでもないアレンジに笑って下さい。

アマゾンさんで曲目表示が無いようなので
1. Make Me Smile (Come Up and See Me) (Harley) - 4:01
2. Mr. Raffles (Harley) - 4:34
3. Panorama (Harley) - 5:39
4. Hideaway (Harley) - 3:52
5. Sebastian (Harley) - 6:58
6. Sweet Dreams (Harley) - 2:05
7. Psychomodo (Harley) - 4:05
8. Mr. Soft (Harley) - 3:21
9. Mirror Freak (Harley) - 5:15
10. Tumbling Down (Harley) - 5:47
11. Seeking a Love (Harley) - :43
12. (Love) Compared With You (Harley) - 1:29
13. Finally a Card Game (Harley) - 2:28
14. Too Much Tenderness (Harley) - 4:16
15. (Love) Compared With You (Harley) - 4:20
16. (I Believe) Love's a Prima Donna (Harley) - 4:11
17. Sidetrack II (Harley) - 3:13
18. Seeking a Love, Pt. 2 (Harley) - 1:09
19. If This Is Love (Give Me More) (Harley) - 4:25
20. Carry Me Again (Harley) - 4:30
21. Here Comes the Sun (Harrison) - 2:55
22. Innocence and Guilt (Harley) - 7:13
23. Is It True What They Say? (Harley) - 4:41



10CC好きなあなたにはぜひ。

   

スーパーエクセレントポップ&ロール。

スーパー・ヒッツ

モット・ザ・フープル

”完全無欠の10曲でござる。”

国イギルスでもしっかりヒットしておりましたモット・ザ・フープル。もさーとした風貌の連中が音楽を始めるとグラマラスなヒーローに変身だあ。ロックンロールのマジックをこれほど感じさせてくれるバンドは稀有なのです。
 さてこのアルバム。収録曲は10曲と少ないものの、グラマラス時代のモットの名曲がずらり。曲順も素敵だあ。これ聴けば絶対に夢中になりまする。
そしてあなたは叫ぶでしょう。

もっと

オリジナル・アルバムに旅立ってくださいましー。
おあとがよろしいようで。

あ、1198円なりー。やすいー。RCサクセションのファンの方、
持っとけー

試聴はここで  今日のチャート

   
イギリスにいる変なおぢさん

ヴェリー・ベスト・オブ

10CC

”ネアンデルタール人。”

国ポップと言えば真っ先に思い浮かぶのがこの人達。このアルバムを聴けばその偉い歴史が一目瞭然に。

*10CCの偉いとこ
1.優しい・・・根底に流れるほのぼのとした優しさ。訪ねて行ったらお小遣いくれそう。
2.郊外の英国・・・どこか洗練されてない英国の野暮ったさまでやってくれる。この味は唯一無比。
3.メロディと謎・・・メロディの良さはもちろんだけど、どこかに必ず謎が。謎が。謎が。まるみえ(笑)。

僕には英国人の親戚の
おぢさんが4人います。発明狂博士です。いつも役に立たないもの作っています。普段はボーっとしてます。歌を歌うのが好きで目の前30cmで物凄いコーラスしてくれます。曲を作ると嬉しくなって2人が歌って聴かせてくれてる間にあとの二人は何やらごそごそやってます。そんなおぢさんたちがとても大好きです。

上のリンクは英国盤。下の試聴リンクは米盤です。注意すべきは英国盤には10CCの前身バンドのホットレッグスの「ネアンデルタール人」が入ってるところ。値段も安いしこれや英国盤だね。
これは両方だけど、おまけに分裂後の双方。ゴドレイ&クレームの「クライ」まで入っています。かなり親切かも。

あ、日本盤は英国盤と同仕様。だたし値段がねえ。どうしよう。

試聴はここで  今日のチャート

   
たまらん節。

アフター・アワーズ

ザ・ボシー・バンド


”トラッドのまず一枚。”

暑い時に何聴こうかなーと考えるに、こりゃ暑い国の音楽だあてんで、カリの「ラシーヌ」聴いたんですけど、このとんでもなく涼しげな名盤は廃盤状態。それではと今度は寒い国じゃあと久々トラッドです。
79年の作品。パンクにすっかりはまってました私がいきなりトラッドを聴きたくなり、噂を聞いて聴いてみたのがこれ。以前にスティーライ・スパンにはまった時期がありまして、トラッドは大好きなのです。彼らは第2世代になるのかな。聴いてみてびっくりしたのはそのスピード感。トラッド界のパンクと呼ばれていたそうで、あの軽やかなフレーズがどわーっと一気に演奏されるさまは爽快そのものです。ドラムレスなんですが聴いてるうちにそんなこと忘れてしました。そしてトラッドの魅力の一つであるほけほけした歌。まことにしみじみと心に染みて、凶悪な歌詞なの日本人だからわかんないし(笑)、まあわかればわかったで面白いんですけど嬉しい次第です。トラッドを聴きたいなとゆうかたに胸を張って勧められる一枚でござりまする。

改めて聴きまして、
こりゃ名盤だぁ。


試聴はこちらで。

   
早く再発してよー。

Ismism

Godley & Creme
1981

シリーズ「英国POP探険隊」&結果的に「激安を探せ」

"しつこい快感。"

1. Snack Attack
2. Under Your Thumb
3. Joey's Camel
4. Problem - Ready for Ralph
5. Wedding Bells
6. Lonnie
7. Sale of the Century
8. Party

80,81年は豊作の年。XTCやピーター・ガブリエル、トーキング・ヘッズ、ジャパンなどとめくるめくアルバムがいっぱいです。この元10cc変態部担当の二人のアルバムもその一つ。2.のアンダー・ヨア・サムが全英3位のヒット(ヘヴィさん、持ってました俺。)。たしか5.のウエディングベルズもヒットしたと思う。2曲もヒットしたんでさぞかしまともなポップ・アルバムかと思えばさにあらず、ポップはポップなんですが彼ららしいしつこさに溢れているんです。今回のテーマは「ファンク」、ラップきめてくれてます。1.のスナック・アタックのまあかっこいいこと。3.のジョーイズ・キャメルが好き。デア・マザまざってとにかくカアチャンかあちゃんってやたら入るのが笑える。夢に出ます。同じように8.のパーティの「ディンドンディンドン」も夢に出そう。これぞSF、人工美の極みのようなセンズ一撃攻撃の連続。こちょこちょした感覚が味わいたくてまたかけてしまっている、そんなアルバムです。レジデンツぽくもある一枚。4.なんかそれで快感じゃ。

現在ゴドレー&クリームのアルバムはことごとく廃盤状態。これも例に漏れず。頼むよ再発して。CDで出ているこの中で「イメージズ」ちゅうベストアルバム(これはこれで最高)の中に3.と8.が収録されてます。よって
リンクは「イメージズ」になってますので、はい。