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ろっくす特選盤


*73年の英国チャートでまさかあそこまで人気があったとはと改めてびっくりしておりますスピナーズ。実は数あるフィラデルフィア・ソウルの中で一番好きなおじさんたちなんです。本邦でフィリー・ソウルと言うと何だろう。スタイリスティックスとスリー・ディグリーズかな。ソウル・トレインのMFSBか。まあMFSBはともかくスタさんとスリーさんはどうも性に合わなくて悪くはないんだけど。そこ行くとこのスピナーズは聴く度にああ良いなあとほれぼれ、泣きが入っちゃうくらい感動してまあ。どこが違うんじゃい。曲が良くてねえ。TVで見た70’sアメリカの空気とどっかバカラックみたいな、たのやかで呑気な感じで。こうしてベストで集めると特にもう。へろへろなんです。全編腹八部目の歌も素敵。ホール&オーツはもちろん大ファンなんすが中でもジョン・オーツ派じゃけんあの感じです。このおっさんたちフィリーど真ん中なんだけど実はデトロイト出身でして出だしはモータウンでした。それが1.のイッツ・ザ・シェイム。ワンダーさんが曲作りに参加。リード・ヴォーカルはG.C.キャメロンさん。それが70年代に入って期を見るに敏って言いますか時代の空気を見事に読んでアトランティックに移籍、それと共にプロデュースをトム・ベル氏にフィラデルフィア・ソウルの総本山シグマ・サウンズでアルバム製作開始、リード・ボーカルもフィリップ・ウエインちゃんに。このフィリップさん、元はあのオリジナルJB’Sのブーティ・コリンズ&キャットフィッシュ・コリンズと一緒にやってたとゆう。77年にスピナーズ脱退後にはファンカデリックに参加するっちゅうんだからやっぱデトロイト、Pファンク連合一員だー。というとこから想像するぶりぶりえぐえぐ歌かと思いきやこれがまた爽やかすこーんと腹から力の抜けた気持ちの良いシンガーなんす。絶頂期MFSBとフィリー製作陣に支えられてのこの楽曲郡。そりゃもう。特に9.のゼン・ケイム・ユー。アメリカン研ナオコ・ディオンヌ・ワーウイックとのディオでほけほけ対決。対決にならんな。まあメロディがいあかしてること。そしてマイティ・ラブ。トッド・ラングレンもアカペラでペラってました。フィリップさん脱退後の15.ワーキン・マ・ウエイッバットゥユーのいきなし80’sモードもまた良し。リマスターはソウルをやらせるとこれがまた天下一品のビル・イングロットさんと。まだもしスピナーズ遭遇されておりませんでしたら強力親父ジャケにめげずに是非清水舞台してくださりまし。後悔はさせしすせそ。

(マスター)2004.5.17







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