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ALBUM一覧 「W」

*アルバム・チャートにエントリーのアルバムをアルファベット順に分けて掲載しています*
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<W>

WHO/マイ・ジェネレーション

WHO/四重人格
・・・WHO
*ザ・フー73年の大傑作。フーと言うバンドのすべてが堪能できるといってもいいでしょう。世界最高のリズム隊のバカテク、聴いてやって下さい!怒鳴るだけだったボーカルの表現の幅も広がり、ピートのソングライティングも油が乗っています。なぜ英国で70年代、ストーンズよりも人気が高かったかが良くわかると思います。パンクスの心をがっちり鷲づかみにした、(ちょっとくさいけど)永遠の英国代表、最後のきらめきです。聴かないと後悔するよー!!聴いて泣け!(いれぶん)さん/お勧め!/97点

WHO/ライブ・アット・リーズ
・・・WHO
/お勧め!/92点

ザ・フー/フーズ・ネクスト
cover・・・ロック 曲目等詳細
満を持して、ここに
ザ・フー登場。
ここROCKS始めて7年半になりまするが、初登場です。
何と罰当たりな。
てば、それには何か深い訳が有るかと言えば・・・わはは、教えない。
嫌いだった?
どーかなー?
聴いたこと無かった?
とんでもございません。

大御所とされてます。およそロック世界で大御所扱いされるとろくなこたぁ無い。
後追いで聴こうとする者には、何か既に手垢が仰山ついてるように感じます。
ハードル高し。偉い人になっちゃうとねえ。
大御所無用の世界でいいじゃないすか。
ビートルズは不良で、ストーンズは悪魔、キンクスは悪戯小僧で、このザ・フーは悪ガキ。全部永遠の。
殿堂とかに追いやらずにこっちの方がよっぽどええわ。
一方、名前がでかくなってる割りに人気が無かったことでも有名です。
昔、ヤマハからライトミュージックって雑誌が出てまして、中学生の頃だったかな、特集が掲載されてました。
”我が国では無名だが英米では超スターのバンド”
って。
正に”誰?”扱い。
確かに私もその時までアルバム聴いたこと無かったもんな。
イメージは仰山。マイ・ジェネレーションに、腕ぶん回しに、サマー・タイム・ブルースに、
キース・ムーン氏暴れん坊将軍、ドラム破壊に、ギター破壊、
一方では、ロック・オペラ。
映画”トミー”、映画館に見に行ったぞ。
オリヴァー・リード氏、アン・マーグレットさんエグくてねえ。
エルトンはあんな格好でバチはまりの役。
ケン・ラッセル氏の演出が、まー濃いこと。
結局、断片のイメージが強烈過ぎてありゃいったい何だったんだ。
なのです。暴れ屋の印象と、よくわからん理屈っぽそうなトータル・アルバムのギャップでか過ぎて戸惑う。

フー?

音の前に情報有り過ぎです。
ここは、丸ごと全部それら無視してとっぱらっちゃいましょう。
音楽に前置きは必要ねえ。
それにぴったしなのがこの

フーズ・ネクスト
1971年7月31日発。

このアルバムにも、壮大なる企みが事前に隠されています。
見ザル聴か猿。
どこぞのバンドの新譜として聴かば、あらこれが大変。
当たり前に当たり前の如く何でこんなに当たり前にいいんだと感嘆する
すんばらしいナイスな歌が満載のアルバムだ。
全編これロックの。
他にこの味、出せるもんでもないジャンル”ザ・フー”の。

で、売れなかった理由も具体的にわかってくる。

ギター・ソロらしきギター・ソロ有りません。
暴れる暴れるって評判の割りにマトモです。暴れてるんすがねえ、事前イメージでか過ぎ。
逆に理屈の評判聞いて入った方には、プログレなわきゃあ無し、ロックです、注釈抜き、
それで拍子抜けするかもしれん。
抜けするとひじょうに残念なので、無視するが一番、虚心坦懐に聴かば、
既にスルーしてたとしても超然と蘇るさ、渋谷駅前待ち合わせ場所忠犬角コンクリートの如く。

2曲目でぶっ飛ばされます歌、
バーゲン



私は貴方を見つけるためだったら喜んで自分を失くしたっていいっす
喜んで持ってるもの全部諦めちゃいます
貴方を見つける為だったら、どんなことでも苦しんで、で、それが嬉しいんです

貴方と付き合えるなら私はどんなお値段だとしてもとっとと払います
人生丸ごと働きます、そしてそうですそうします
貴方を頂けるなら、素っ裸でも、打ちのめされても、つんつん突かれても我慢します

私はそれをお買い得品と呼びます
私がこれまでに遭遇した最高の


これまでに遭遇した最高の


私は貴方を見つけるためだったら喜んで自分を失くしたっていいっす
喜んでこれまでの財産投げ出します
貴方を捕まえるために、走りますわ、けっして止まらずに

貴方を入手出来るのならどんなお値段でも払います
私の善き人生を駄目駄目にしたってかまいません
貴方を見つけるためになら、誰だか知らないそこらの野郎を溺れさせてやります

私はそれをお買い得品と呼びます
私がこれまでに遭遇した最高の


これまでに遭遇した最高の


私は体育館座りしてます
鏡で自分のツラを見てます
わかってるんです
貴方無しでは自分は無用の長物だってことを
人生においては、1たす1は2にはなりません
1たす1は1になります
そして私は自分にとっての無賃乗車を探してるんです
私は貴方を探しているんです


私は貴方を見つけるためだったら喜んで自分を失くしたっていいっす
喜んでこれまでの財産投げ出します
貴方を捕まえるために、走りますわ、けっして止まらずに

貴方を入手出来るのならどんなお値段でも払います
私の善き人生を駄目駄目にしたってかまいません
貴方を見つけるためになら、誰だか知らないそこらの野郎を溺れさせてやります

私はそれをお買い得品と呼びます
私がこれまでに遭遇した最高の



これまでに遭遇した最高の




ぬわー、イカすわー逆手持ちでぐるんぐるんするムーンちゃんのドラム、
ぶるんぶるん唸る牛のベース、ぐがーんとギタア、シャウト素麺ひらひら装着ダルトリーさん、
うおー
って取り乱しましたが、

この歌詞内容は、作ったのはイギリス人ですから、イギリス人仕様で聴きましょう。

是非。
/お勧め!/200点 試聴はここで


ザ・フー/トミー

Woodstock/サウンドトラック
・・・
時代
*メンツ凄すぎて言葉になりません。一度は見ておきましょう。(マ)/お勧め!/93点
*これはスゴイです。とにかく感動します。ロックが熱く燃えていたあの頃がそのまま見られる映画です!(み)
/お勧め!/
94点

Warren Zevon/エキサイタブル・ボーイ
・・・SSW
*良い曲かきますよう。初めから最後までつぶ揃い。夢中になります。(マ)/お勧め!/150点

ウォーレン・ジヴォン/トランスバース・シティ

ウォーレン・ジヴォン/センティメンタル・ハイジーン

ウォーレン・ジヴォン/さすらい

Warren Zevon/Stand in the Fire
cover・・・SSW 曲目等詳細
*見つけてしまった。感謝盤でやらせて貰うの諦めかけていましたこのアルバム。
炎のL.A.
ウォーレン・ジボン氏、1981年発表の実況録音盤です。
つうても何でだ、何でこれだけずっと廃盤?未CD化なのだとエキサイトしとったぞ。出してくれたのは日本の宝再発レーベル、MSIさん。「限定1000枚。アメリカでのCD化の予定はありません。」だって。ルーモアの時もそうだったけど、チャレンジャーやなあ。独自リマスタリングしたんだろうか。権利の問題もクリアせんならんだろし。神ジャケで、2835えんx1000=283万5千円か。採算合うのだろうかとか大きなお世話なこと思ってしまうよ。あ、そうか今やCDは世界が相手で売れるから、あっとゆうまに行っちゃうか。と思ったら4月に発売以来、まだ在庫有るみたいす。ああ、素敵な会社、社員にしてー。でも、給料安そう(^0^)。頑張って下さい。銭金抜き情熱感服いたします。

さーその問題の問題作。CD化されないのは内容がヤバイのかー。ヤバイと言えばヤバイ。L.A.が炎だからよう。
1980年8月17日〜21日まで5日間連続でロスのロキシー・シアターで公演した模様を納めている模様。
製作はご本人とグレッグ・ラダニー氏。スタジオ盤で打ち揃う、恒例のLA豪華ゲスト陣は無く、ツアー・バンドでのガチンコ勝負でござる。ジボンさん、見た目は大人しそうであります。UCLAの学食でサービスランチ配食のバイトしてそう。しかしながらその業務用ユニフォームを脱ぐやいなや、夜は凄いんです。歌うサム・ペキンパーに変身、LAの野坂昭如氏と呼ばれる。言葉こちとらわからんからよう、ただボーっと聴く分には「おお西海岸SSWサウンド、でも声低〜。」だけんども、気付かば歌詞がよう、怖いよう。曲は何ともキャッチー、コーラスの掴みはいつだってOKすから、カバーされる方も多し。特にリンダのロンシタッドさんの「私はついてない」有名ある。あまり怖くないのをやっぱり皆さんカバーするある。じゃがーみっく、ご本人のライブだとそうは行きませぬ。大衆の面前で披露するのは・・・そりゃわかってるファンばかりだろうけど・・・勇気いるだろなあ。
世にロック・シンガーってのは、その人の主張を絶対歌にしてると思ってる人多し。
同じくLAの凶暴派、ランディ・ニューマン氏も「ショート・ピープル」を筆頭に、ばっしバッシ、バッシングされちゃったよ。
お二人とも歌の作家ある。感じ入ったある風景を歌にしてある。小説や映画を作るように。
その語を聴いて、思うは、聴く人それぞれに委ねられる訳で。そりゃ悪役を時代劇やザ・ガードマンでやってる方が、本当に悪い人じゃねえすって当たり前のことあるよ。
こんな歌歌います。「完璧なシングル」カットされてないけど(多分)完璧なシングル、駅埼玉ボーイ、否
「エキサイタブル・ボーイ」

はい、彼はディナーに出掛けます 一張羅日曜用ベストを着て
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼ぶ
で、胸いっぱいに焦げたマリ花こすりつけ
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼ぶんです
はいさ、彼は正にすぐキレちゃう子

彼は午前4時にクラークにてショーを敢行
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼ぶ
で、女をレイプして殺す、それから家に連れて行く
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼ぶんです
はいさ、彼は正にすぐキレちゃう子

10年もの長い年月の後、何かが彼を呼んで、家を出る
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼びます
で、彼は、彼女の墓を掘り起こして、その骨を入れるカゴを製作
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼ぶんです
はいさ、彼は正にすぐキレちゃう子

お、おーお、彼はすぐキレちゃう子
お、おーお、彼はすぐキレちゃう子

彼は正にすぐキレちゃう子

ご覧の通り、ご意見も何も無くそうゆう子がおるよって歌。これを非常に軽快な愛らしいリフでやりますから。つい鼻唄っちゃったりして。現地でやったら大変。怖さも百倍。
イングランドのマザーグースなりトラッドなり、我が国のわらべ歌なり、常なる残酷事件歌で、わざとPOPにして歌い継がれるようにってことかと。
人の怖さをも知るべし、知るべし。
愛の歌もそりゃけっこうだけんど、その対岸の歌も選ばれた人が演る。何の因果かそれがジボンさん。
形は違えどこりゃ相当なハードロックでメタル。メタルじゃねえな。ハード・ブラッド・ロックだ。
その生のとんでもねえ有様が聴けるアルバム。
最後はボ・ディドリーのボ・ディドリー。こいつは音が凶悪。です。(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

Weezer : Pinkerton
ピンカートン by ウィーザー
・・・
pop
*好きなバンドなんですけど、正直申すと2枚目で少しがっかりしてしまったのです。(マ)89
*このバンドは良いです。若くて元気があって。ビデオ・クリップ作りもうまい。でもやっぱり1枚目が好きなんです。(み)89

ウォズ(ノット・ウォズ)/…ん?

ウォー/ベスト・オブ
・・・
外れファンク
*普通のファンクとはちと違います。聴いてもらわねばわからない気持ち良さ。(マ)/お勧め!/97点

ウイッシュボーンアッシュ /巡礼の旅
cover・・・若武者 曲目等詳細
*ウイッシュボーン・アッシュ。鳴々。
積年の修行の末、緩ーいモードに開眼し、これで大丈夫さ、フロント・ページ・ニュースも大丈夫さ、ロックド・インだって。と思っていた矢先、
目の前に出た
一枚のCD。おおこれは

巡礼の旅

原題ピグモン。じゃねーよ。ピルグリマージ。
1971年2作目。アーガス前だ。

俺は聴いたか?はて?修行前30猶予年前のことだから覚えてねえなあ。では、いざ立ち向かん。
って、立ち向かってしまったから運の尽き。
積年の修行が全て再び洗い流される危機に。
罪な盤だよ。
何とまー、荒武者なアッシュが聴ける。
元気なアッシュですぜ。若き日の宮本武蔵by錦ちゃん。
これ聴いちゃったらアメリカ渡航後の有様に文句の一つも言いたくなる気持ちよーーーくわかってしまいま。

ご存知の通り、ジャンルわかりませんバンドです。ブリティッシュ・ロックとしか言いようが無く。
あるときゃ古城の番人さ。
あるときゃブギーなあんちゃんさ。
あるときゃ飲兵衛のおやっさん。
こちとらが中世の浪漫に涙してる直後にワンカップなブギーかまされて困っちゃうわデートに誘われて。
恥ずかしがりやさんか照れ屋さんか、それとも天然か。

最終的に城勤め、宿敵の仇と出会い討ち果たす様を描いたのが”百眼の巨人アーガス”。そのA面では、一旦土と共に生きる郷士になっていた様子が活写されておりました。
この2ndでは、そこへ至る因縁、血気たぎる武者アッシュがいた。
71年製の血走るロックの神様に支えられて。

1. よみの国へ
・・・わ、11PM。だばだばだばだばー。ってちゃうわ。インストの出囃子は、噂によるとフォーカスの悪魔の呪文に対抗して作られたと聞く。ナイスなうんころころチューンです。謎の円盤UFOも連れて来るキャプテン・スカーレットも連れて来る英国特産ジャジー種って素敵ね。青筋立ててるし。

2. 巡礼
・・・インストです。英国四国108箇所巡礼の旅のテーマ曲。体にある108の怨念を、各所に棲息する妖怪を倒すことで消していくとゆう。
あやとりやってて、どこがどうこうなってこんがらがってるようで、出来ました「橋」、みたいな変拍子なロック好きですか?
私は好きです。どうしょもなく。これがアッシュだと思った弟子筋はぜってープログレ・バンドだと呼ぶそのはやる気持ちわかるで。
お師匠様、これでひたすら前進して下さい。その太刀筋を再び我々は見たいのです。の気持ちをよそに・・・

3. ジェイル・ベイト
・・・お師匠様てばとっくり酒あおって、ぶひー、ブギーするんだもん。あんたは素浪人花山大吉かー。

4. 唯一人
・・・そしてただひとりになったアッシュ親分は反省して弟子の求める太刀をゆっくりと舞う。が、あ、いない。あ、3人ほど残ってた。
旅に出よう。

5. 子守歌
・・・泣いても始まらないので夕陽に向かって子守唄をVで奏でます。その夕陽がジャケの枯木から見えるお日さま。茶色に褪せかかっていた。

6. 告別
・・・告別の日が来たり。極めた剣を誰一人居ない荒野でお見せいたそう。これがお前たちが求めてるものなのだろう。



息することは罪なりか
孤独こそは代償なり
そなたに悲しみを 我は行く 今一度
汗の涙を遥かなる河岸でぬぐうであろう

道は無かりし そなたの燃える潮流を凍てつかす
道は無かりし そなたと共に歩み続ける道
鳥の如く 我は高く飛ぶ
この愛しきものを守るため

信ずるものの御所
恐るるものの御所
笑者の御所 わずかなる甘美な涙と共に
そで 我は横たわる 落ちる夕陽のその中で
残さるるは 穏やかで無心の境地也

道は無かりし そなたと共に歩み続ける道
道は無かりし 我らの愛が生きる道
鳥の如く 我は高く飛ぶ
この愛しきものを守るため

幾度と無く我らは生き急ぐ
困難を失いし 勝手知ったる笑みをもち
幾千の日々が過ぎ去りて
気付く事無く 我らの愛が強靭に育ちそびえ立ったことを

互いに我らは信じあう 何時の日もそれは承知
信じあう 互いに 続くことはけっしてあらぬ
鳥の如く 我は高く飛ぶ
この愛しきものを守るため



中盤後半にてレゲエが登場するのだ。この’71に。弟子はポリスとなり、反旗を翻しのちに登場する。

7. 明日はいずこへ
・・・てなこと言ってその気になってぇ、僕らの明日はどこにあるぅ。ってブギされて。
アーガス前半に続く。

8. ジェイル・ベイト(ライヴ・フロム・メンフィス)
・・・おまけ。本場メンフィス・テネシーでのライブさ。ずんこずんこずんこずんこさくらだ。
ずんこずんこも一流だからやめられまへん。

のはわかりますが、お師匠様。もっと武士してー。(山)
/お勧め!/150点 試聴はこちらで

ウイッシュボーンアッシュ /百眼の巨人アーガス
cover・・・戦士の後頭部 曲目等詳細
*おー、我が領地の丘からの眺めは絶品じゃわい。
うわ、何だありゃ謎の飛行物体がっ。
もしかしてアダムスキー型円盤ではないのかっ!
と実は焦ってびっくりしてる後姿のダースベーダーちゃん。しかも振り返ったら百眼。しかも身の丈3m4cm。
でかいよ。これはもう素晴らしい邦題だの

百眼の巨人アーガス
ウイッシュボーン・アッシュ、1972年第3作です。

アーガスとは何ぞや?と調べてみれば
1 【ギ神話】 アルゴス,アーガス
《100 の目をもつ巨人》.
2 厳重な見張り人.

おーいえ、正に百の眼を持つんか。わたしゃ妖怪かと思ってました。

水木先生の悪魔くんのガンマ。


しかして実態は上の写真の左の方。
ああ、弱そうだ。夢が壊れる。きっと兄アーガスちゃんなのね。
いたって性格温厚、淡雪ロックを演るアッシュ。説明しがたい魅力のみのバンドです。だもんで悪口には事欠かず。
当時爆発的な人気なのがちいとも理解出来ない現地評論家さんは
「イギリスのベンチャーズ」と称したそうな。賛辞では無いか。とか、それってシャドウズでは無いか。とか突っ込み。
我が国では某Nとうようさんが「型の最初から決まった殺陣」と称しました。それって賛辞では無いか、上手いことゆうとか時代劇好きは思うぜ。
殺陣って難しいんだぞ。見るからに。だっさださなのはバレバレになっちゃうから。
この名盤、
21世紀になって聴き直せば、色々な違った感想が出て来ました。
以前からポリスに感触が似てるなーてのあり。兄絡んでるからなあ。
それに加え、A面から、うおー、CSN&YもしくはCSNに似てるわ。たたづまいはグレートフル・デッド。
そうだよ。最初からアメリカンだったよ。でもイギリス人だよ。そのまんまの天然で出来た名曲で群雄割拠のロック戦国時代の天下を取りました。
B面です。
「王は来たれり」
「木の葉と小川」
「戦士」
「剣を棄てろ」
の大名行列ロック群。平和に暮らしてた少年が悪の野武士達に家族を皆殺しにされ、復讐を誓い、剣の修行を積み、一国一城の主となり、ついには敵と出会い、三日三晩の果し合い。
いざ最後のトドメを刺そうとした時に・・・・殺すことが出来ず「剣を棄てろ」と一言言って去っていく。
ってのは全くの私の想像です。
全部歌詞訳せば、どんなんかわかるな。
では「時は昔」から・・
なんてやってたら24時間35分かかってしまう。
やばいので一番美味しそうな

戦士

を解釈してみよう。もしベイビー、君が欲しいイエー♪だったら腰砕けます。


我は新しきものを求め出立す
知己のもの全てと別れ
日の光のもとの百年間
何物か我を捕らえたであろうか そこで知るべき何か

その渓谷で 我らはそこで集うであろう
我らの降伏は無力だ
明日、鋤は剣になるのだ
我らをより強靭にし 我らの危機の中で

時は過ぎ去りてゆく
時は我らの秘密を守る
我は再び戻る
かの日にいざ戦うために

我は剣士となるさだめ
下僕にはなりえようがなし
戦士とそして征服者
自由のため闘うのだ

我は剣士となるさだめ
下僕にはなりえようがなし
戦士とそして征服者
自由のため闘うのだ

我は剣士となるさだめ
下僕にはなりえようがなし
戦士とそして征服者
自由のため闘うのだ



うおおお、期待に答えた戦国ロック。ギターでも闘うのだ。Vが突き刺さる。いかん、ストラトは突き刺せるとこが無い。
ええい、アーム引き抜いて刺すぞ。
気分絶頂です。

下にぃ。下にぃ。

あ、大名行列とはちと違うな。
しからばごめん。
次は時が来ればまた合間見えることがあろうぞ。かっかっか。(山)
/お勧め!/150点 試聴はこちらで

ウイッシュボーンアッシュ /ウィッシュボーン・フォー
cover・・・戦士の前頭葉 曲目等詳細
*今年最後のアルバム感謝となります。
何がそれに相応しいかと思う。
何か真綿でじわじわと絞められて行くような気分だった年、何かと聴いていたバンドだ。

ウィッシュボーン・フォー
ウィッシュボーン・アッシュ

1973年5月リリース。
まるで欲とゆうものが感じられず為すがままキュウリがパパのバンド。
もうなるようにしかならないけんねつう谷岡ヤスジ状態の月日にぴったし。
悪いことも受け入れてそのまま月夜に投げてしまえ。と感じさせてくれる連中です。

あっとゆうま、あれよあれよとゆう成功の後、機材の盗難やら、マーティン・ターナー氏は盲腸にかかるやらやはり人生は無残に公平、その分トラブルも起こります。
そしてそうゆうとき、心機一転の気持は自然に起こる。
初の自分たちのみでのプロデュースに挑戦。天然なバンドに一番必要とされる助言を言ってくれる者、駄目出ししてくれる人はもういない。
全てが自分のしでかした結果となり責任も成功も失敗もすべて自分の身に降りかかる。
結果、真っ裸のアッシュここにあり。
もうやるだけやるもんねで無様覚悟の演奏は天然の尻に火を点けた。
アッパーな曲は活気に満ち溢れ、静かな曲は思いの丈のめり込み、成功と引替えに体験した悲劇、どうしょうもない気持も正直に歌に出来た。
これが73年のウッシュボーン・アッシュです。

エブリバディ・ニーズ・ア・フレンド



僕を信じて 何とかするよ
僕が出来ることなら何でも 君を助ける為の全てを
傷付いた翼は治るさ そして再び飛べる
大声で泣くがいい
誰もが友だちを必要としてるんだから

愛だけだよ 僕があげられるものは
そして君にあげる 僕が持ってるたった一つの愛を
君が悲しみの中に沈んでいる時 それを僕が見たとき
何とかしてあげたいと思う わかってあげたいと思う
誰もが助けの手を求めているんだから

もしすべてが変わってしまう運命なら
僕だって落ち込んでどうしようかわからなくなってしまう
君は僕の仲間なんだ
路を分け合って どれがどんなに辛いか一緒に感じよう
誰もが友だちを必要としてるんだから



景気がいい、いいと言い張るより、今必要なことは、駄目じゃないか、どう思っても駄目なものは駄目じゃないかと認めること。
そして張り合わずにとりあえず泣こう。我慢するのはもう限界。泣いてから、どうすりゃいいか考えればいいじゃないかと、
思います。これは多分来年にも引き継がれるから。そうだよなー、落ちる時は落ちるから、投げられる時は力を抜いて投げられよう。
猪木氏の風車の理論だ。


ソレル



その南国の庭園で
男はあてどなく彷徨う彼女を見つけた
女はその美しさを現しに彼の元に来たれり
そは多くの旅人には見せることは無い

そなたは受け入れるか?
さもか弱きレディを
女の孤独の悲しみが露になる時

黄色く燃える炎を身にまとい
路上にて生活を為し者
哀しみのみが唯一の思い
女は恥辱とゆうものを知ることを得ず

世話をよき世話をすべき
そなたの真の種を蒔く為に
夏の終わりがそなたの旅立ちを招く

そして男は長き道程を歩み
女は二度と心に現れず
ただ記憶のみ求めて訪ねしも
女はすでにこの世を去れり

世話をよき世話をすべき
そなたの真の種を蒔く為に
夏の終わりがそなたの旅立ちを招く



ソレルとは夏の初めに淡い緑の花を咲かせる「すいば」とゆう草のことだそうです。
マーティン・ターナー氏が、せっかく丹精込めて育てたのに、長いツアーが終わって帰って来たら、無残に枯れてしまった。
その様をかのように唄い込んだ。男はロマンチッカなんだよ。しょうもなく。そうなんだらそれはしょうがない。
ただそうゆうヤツに悪いヤツはいない。「花を踏みにじる」、そして神戸・・な男は哀しい男です。


ロックンロール・ウイドウ



それは荒野で起こった出来事
南部の州を下りし場所
そして誰も理由はわからない
それは憎しみからだと言うものもいる
やつらは男を撃った 男はホットドックを売っていた
それは突然の衝撃
そしてそこに立っていた女
哀しみが彼女の目を襲う

女はロックンロール・ウイドウ この町に住んでいる
またロックンロール・ウイドウが生まれる やつらが男を撃ち殺した為に

日中の熱気がまだ地を這いずっている
夜のとばりが訪れる時
警官が街からやって来た
電話の通報に呼び出され
バンドは暗闇の中でプレイ
何が起こったかまるで知らない
人々はあちらこちらを駆け回る
ただ助けを求めるためだけに

女はロックンロール・ウイドウ この町に住んでいる
またロックンロール・ウイドウが生まれる やつらが男を撃ち殺した為に


それは荒野で起こった出来事
南部の州を下りし場所
そして誰も理由はわからない
それは憎しみからだと言うものもいる
やつらは男を撃った 男はホットドックを売っていた
それは突然の衝撃
そしてそこに立っていた女
哀しみが彼女の目を襲う

女はロックンロール・ウイドウ この町に住んでいる
またロックンロール・ウイドウが生まれる やつらが男を撃ち殺した為に
女はロックンロール・ウイドウ この町に住んでいる
またロックンロール・ウイドウが生まれる やつらが男を撃ち殺した為に



”ロックンロール・ウイドー、あはは”の山口百恵さんの歌では無し。ただこれが有ったからあれがあったとゆう人もいる、
ドラムスのスティーブ・アプトン氏の唯一の作詞のこの曲、やっぱこの盤はこの曲が最後にピカピカ光ってる。
ライブ中に遭遇した言いようも無い悲惨な事件。
そんなコンサートを俺らがやらなければ良かったのか、俺たちがいけないのか、何がいけないのか、
答えの出ない感情をそのまま曲にした。
悲しみの思いがこちらにもそのまま伝わって来ます。
そして
この曲をライブのたびにまたやり続けることとなるのはロックンロール・バンド。
再び起こることが無きよう
このあと海を渡り、ますます無常な音になって行ったのか、どうかはそれはわかりません。
わからないことはすぐにはわからん。
世の中とにかくややこしいんで、知ったふりをして単純に答えを求めることは無理だよ
とつくづく思う昨今、

見事に共に年を越してみせやしょう。皆さんと共に。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

ウイッシュボーンアッシュ /LiveDates
・・・古城演舞会
*出だしでポリスのレコードをかけてしまったかーと驚くかもしれないこのアルバム。やっぱり親族が関係してるからなーと妙なところで納得してしまうのですが、ワン&オンリーの英国の音が次々と。突然変異のごとくのこの音を発見した時点でこのバンドは意気高くやってくれればそれで良しの世界に突入しました。人にやれのんびりしてるだの一本どっこだの言われても関係無いのだ。ついでにテクニックうんぬんも関係なし。1.のように良い曲が無条件に楽しめちゃう。これだけ個性の硬いサウンドだと跡継ぎ無し、この無敵のアッシュの全盛期ライブを聴いてみておくれ。おお眼前に古城がそびえ立つ。 (マ)/お勧め!/150点

ウイッシュボーンアッシュ /永遠の不安
cover・・・レッド・サン 曲目等詳細
*むー、君子危うくに近寄らず。
俺に近づくと火傷するぜ。あっちっち。確かに。
ワン&オンリーなバンドばっかが70’sです。友達がいない連中ばっか。各々そりゃ独自なものを作ってやるわいって気概ももちろんあったと思うけど、こりゃそれだけじゃねえや。1つのものを見て一斉にそれに反応、それぞれ解釈なり誤解をして出た結果でございます。そんで気が付いたら周りに友達誰もいなかった。
そんなバンドの最たるものは、この
ウイッシュボーン・アッシュだ。
通称アッシュ。どっかでパクった連中があると聞く。アッシュって言ったらアッシュしかねえぞ。ジャンルはウイッシュボーン・アッシュです。「古城ロック」って欄を作ったらそこにはまるが、そこにはアッシュしかいねえ。
他に類が無いってことは、ここに入城すると、例えばメタル入りしたらずっぽりみたいになってしまうってことです。恐ろしい。それがやだったら聴いてはいかん。危険。
聴いちゃったよ。出ちゃったから中古LPが。
わーーー、またあのアッシュが襲って来る。負けた。ずっぽり。ええい、しょうがねえ。骨まで今再びハマるか。
くー、たまらん。確か買うまでは、「ノンビリさんタルい」とか思ってたっけなあ。覚えてないぞ。
久しぶりの再会での聴き始めでは「テッド・ターナー、いねえんだよな。ローリー君だからアメリカーン。」とか思ったような。覚えてねえなあ。

永遠の不安
There's the Rub

訳して「それがやっかいなのだ」、ハムレットbyシェイクスピアから。
レッド・サンとゆう映画があります。
テレンス・ヤング監督、三船敏郎、アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン主演ちゅう地球半分またにかけた。それも西部劇で。
強烈にその映画を思い出す、でっかい赤い太陽。
百目の巨人アーガスは暴れまわって最早英国に敵は無し。国にいたいと泣いてすがったテッド坊を置いて新大陸にカンサスの帆船みたいなのに乗ってやってきた。辿り着いたはロニオリンズ。最初の酒場で生意気なガキと遭遇。全てをぶち壊す乱闘の後、お互いを認め合い共に旅することになりました。
その子の名前はローリー・ワイズフィールド君。
オラの国ではこんな音なんだよって。
「ふーん、いかしておるな。手合わせを所望。」ってアンディ、マーティン、アプトンの英国三剣士、よしゃいいのにテンガロンハットなど被ってみたりして。そしたら似合うんだこりゃ。サザン・ロックと古城ロックで古城サザンロック。
2曲目のドント・カムバックなんかレーナード・スキナードのミスタ「サタデイナイト・スペシャル」のリフにクリソツになってしまいました。
ほぼ同時なのでこれはまったくの偶然です。
そんで・・・さあおめえの国の音楽はわかった。今度はこちらから攻撃だ、とわーっ。てのが
完璧なアッシュなシングル、

永遠の女神
er・seph・o・ne /psfni|p‐/
【ギ神話】 ペルセフォネ 《Zeus と Demeter の間に生まれた娘; 下界の神 Hades にかどわかされて妻となり,下界の女王となる; ローマ神話 の Proserpina に当たる》.

何じゃこりゃあ落ちつかねえなあてば西部劇コスチュームを脱ぎ捨てて結局剣士に戻ってしまいました。ローリー坊にもあつらえてあげたよ。大喜び。
そんで例によって「さあ、腰を貯めてー、早いっ!ゆううくりと。そうじゃそれがフォースじゃ。覚えときなさい。」。
ここまで抵抗して来た音楽好きの皆様、なんてたってフォースですから、全陥落です。これがアッシュです。


光あり 輝きたる そはペルセフォネ
すべからく炎見たり 彼女の眼(まなこ)に
そしてついに我は彼女の元に赴き
のたまうこと不能なり 事の悪しき事など
我は抗うこと出来ず そなたに見まう為に失くした年月
そなたの目には魔法のみ
そなたの時にも そなたは周りあまねく世界の隅々まで光照らすのだ
しかしてそなたの楽屋裏はとっても退屈さ、きっとね
そなたは弓を取り、打ち落とす
我はここに来たれり 足元から光る光の中
そなたと共に生きるために あなたの歌と共に
さすればそなたの顔面は平和の園で満ち溢れるであろう
我は信じず 幕は下りること無し
今やそなたの時はけっして失われること無く
今宵我はそなたの耳に魔法を見ちゃいます
いざ


裏返すと、いつのまにかまたカウボーイになってる剣士たち。しかし1曲しかもたず。
レディ・ジェイからF.U.B.B。必殺の剣を受けてみろっ。
ぐわ、やられたー。嬉しい。

製作はイーグルスで御馴染みビル・シムジク氏。ちゃっかりこの快感をいただいてカリフォルニア旅館に持ち込みました。
敵も猿もの引っかくもの。てんだ。 (山)/お勧め!/
150点 試聴はここで

ウイッシュボーンアッシュ /因果律(裏)
・・・
哀愁のメロディアス・ロック
* 哀愁のメロディアス・ロック、って感じの1978年発表作品。
 ウィッシュボーン・アッシュというと、枕詞の様に「ARGUS−百眼の巨人アーガス (1972)」が押されますけど、こっちの方が曲造りがしっかりして、ギター・ワークも秀逸だと思います。

 確かにARGUSは前期の「叙情派ロック」と評された特徴がよく出た、美しいツイン・ギター・アルバムだとは思います。ですが、今この現代にARGUSを聴いてみたら、初めて聞く人はどういう印象になるのでしょう?もしかしたらベーシック過ぎて、音間がスカスカに聞こえてしまうかもしれない。(だからこそ、「The King Will Come」などライブでいじりがいがある、という事でしょう。)

 ギタリストのテッドが急に止めてローリーが加入してからは、活動拠点をアメリカに移したこともあり、往年のファンには評判がイマイチでした。しかしライブは、テッドよりギター・テクのあるローリー加入により、ヘロヘロ感がなくなり音が締まり、ギター・リフがカッコいい、サウンドに良い意味の色気がついたと思います。またローリーは優れた作曲能力もあり、(加入以前のフェニックスなど)一部冗長感のある曲も減ったと、個人的には思います。

 ですから私は、「ARGUS」よりも「No Smoke Without Fire」をお奨めします。
 (W. ASH 1961)さん。
/お勧め!/

ウイッシュボーンアッシュ /Number the Brave
cover・・・レッド・サン 曲目等詳細
*名盤当たり年、1981年。
ここにまた名盤有り。
初めて聴きました
頑張れ南原宏治・・・じゃなかった

ナンバー・ザ・ブレイブ
ウィッシュボーン・アッシュ

たまりません。愛聴してます。かっこいいです。
何を言われようと頑張るバンド、アッシュ。宿敵柳生を倒す為に流離う70’sを過ぎ80’sを迎える。
これで倒せなかったらMCAとの契約更改ままならず草葉の陰の野に下ってしまうのか!の思いジャケに出てます。血染めの草に埋もれる剣。
共に戦ってきた勇者の先頭に立つ、唄とベースのマーティン・ターナー氏が魔剣に倒れてしまいました。
何でもここんところあまりにバンドをぶいぶい引っ張り過ぎて他のメンバーとの折り合いつかなくなったのこと。マーティン氏も必死だった。唄とベースと曲の要だもん、責任感じて奮闘が裏目に。辛いところかと思い。
さあこれからは残された三人の侍で闘わなければならぬ。気合を込めての曲作り。
それにしても必殺のアッシュ剣を敵に見舞うには、やはりベーシストが必要だ。
あ、いた。ぴったしの人が。
ツナギ取ってみよう。あはは、やっぱし暇してた。
その浪人の名は

旗本退屈男ジョン・ウェットン

ジョン・ウェッ豚と呼ばれるだいぶ前だよしつれい。窮地に陥ったバンドを救う会会長さん。会員一名。
おそらくとても情に厚い人か、頼まれて喜ばれるのが生き甲斐の方。
銭の亡者とか世間では揶揄されて申しますが、違うと思う。だって儲かりそうなバンドに入らないもん。

さー、すげえ人が来ちゃったよ。これで無敵だ。

さらに万全を期すため、戦陣を組むに当たってのプロデューサーには、ナイジェル・グレイ氏を呼ぶ。
これで最新サウンド、とりわけ、俺達の味を引き継いだポリスに、アッシュ逆ポリス攻撃が可能になるであります。

ウェットン氏、ただトラで来た訳ではけっして無し。曲を一杯書いて持って来たらしい。
しかしことごとく三人侍に却下され。

あれ?俺、期待されて呼ばれたんじゃないの。

後日こう申しております。
「俺が目一杯力を出せて、歌うことが出来たなら、いいアルバムが出来たんじゃないかのう。拙者は、あやつらがマーティンうじの跡継ぎに私がなって欲しくないって空気を出しているって感じてしもうたのじゃ。」
で、出来たらすぐ辞めちゃったよ。思うとおりに出来ても辞めちゃったような気もするけど。あはは。で、エイジャでブレーク。

メンバーは三人の力でやりかっただけなのです。

そしてそれはやはり只者じゃ無い力だった。

いざ出陣。

ゲット・レディ
・・・スモーキー・ロビンソン氏作、あまたの音楽武士がカバーし、レア・アースの大ヒットで有名なソウル・ナンバーです。
もろまともなカバーでこれが。歌うはアンディ・パウエル氏。なよなよってしてながらもがっちり。ベースはあのウェットン氏音。ごりごりー。一発で聴いてわかるって凄いことじゃ。何とかその音出したくて真似しようとも音だけで無くフレーズ、肉体込みでの個性ですから。
それにしてもこれだけパッと聴いてアッシュだと判別できる方はおるまい。
それにしても最高なんです。頭にこびりついて離れず。何と申しますかキャムプ。ロクシーっぽいのだ。
やってるのが誰でもこのさいいい。これはワンダホー。

ホエア・イズ・ザ・ラブ
・・・ブギー。シャッフル・ブギー。軽快だぜ。それに加え腰ベース。それに加え従来よりスピード3割り増し。それに加えトゥイン・スライド・ギタア!

ザッツ・ザット
・・・ウエットンさん作。これだけは採用してくれたの。唄ももちろんジョンさん。従来のアッシュの曲を33回転じゃなく45回転でかけてみましたを目指してみました。デス・メタルの歪み無しのやつ。あの揺るがない歌声に、これまた揺るがないギター音が激突するんだよ。スリリングこの上無しです。
確かにウェットン氏が言うように、この一期一会、もっと聴いてみたかったことも確かだい。

ローラー・コースター
・・・これがまた。これはファンク。ブルース・ファンク!ジョニー・ギター・ワトソン親分の顔がどわ。ボンゴー。いやもうかっこいい。
カキーンってギターが、カキーン。途中からあのアッシュ世界へ強引にぶちこむとこも。

ナンバー・ザ・ブレイブ
・・・タイトル曲です。鳥肌立ちます。これぞ必殺ポリス返し。これが新人だったら大ヒットしたかも。アッシュの名が逆に足かせとなったか。
それほどの名曲で。

異世界そして異時空
お前は創造主と直面する
お前はその名を綴ることが出来
彼の目はお前に注がれる
逃れることは出来ぬ
決して消えること無し
視界から

勇者を数えよ
己の心の内の
勇者を数えよ
お前の為に死していった

いえー。歌詞も最高。

裏返して第2次攻撃に突入
ローデッド
・・・ファンク!ブルース・ファンク!切れよしカキーン。気合満点パパす&ママす。

アンダーグランド
・・・出た、再びの逆ポリス返し。てゆうよりプラネッツだ。シングル・カットされ。ヒットした気配無し。何故だ。やはりその勇者の名が・・・。
アッシュでは無いか。どうしょうも無い消しようの無い技に、新しき陣形で望む。必殺なれどそこに敵がいなかったのか。

レインストーム
・・・雨も嵐も踏み越えて立ち向かうそれがウイッシュボーンの生きる路。これなら昔のファンも納得。サビで泣いて下さい。その後の剣の型で呻いて下さい。

キックス・オン・ザ・ストリート
・・・へい、順ポリス返しです。シンクロニシティしてま。激に若いでは無いか。衰えてなんか無いぞワーキン・フォー・MCA。

オープン・ロード
・・・これで最後だ。通常2倍増し速度でアッシュ剣を頭上から振り下ろしたるわ。まいったか。まいってくれーーー。

俺、マジで、これまでのウイッシュボーン・アッシュのアルバムの中で、一番聴いてしまう、アルバムかも、ツボ入り。 (山)/お勧め!/
180点 試聴はここで

ワム!/メイク・イット・ビッグ <ご投稿エントリー>
・・・80’Sポップ

ワイアー/ピンク・フラッグ
・・・NWとはいえ独自
*1977年の作品。例の「1234」コンピで17.「Mannequin」を聴いたらやけに気に入っちゃって、ありゃりゃワイアってこんなに良かったっけ。昔2枚目まで聴いたんだけどその時はいっこうにピンと来ず。そう言えばアルバムあったぞつーことでありました。みみちん所有。ジャケットが印象的な1stアルバムです。言ってみればピストルズがMC5、ストラングラーズがドアーズの子供たちだとすると、このワイアーはヴェルヴェットアンダーグラウンドの子供たちかいな。見事にやる気の無い(笑)曲が2分少々の連発でどわーっと。これが飽きないんです。地味って言えば地味なんだが。説明不能の魅力満載。意外なり哀愁も盛りこんで歌として現在でも十二分に通用するものあり。ベストトラックはやはり「Mannequin」か。これは良い曲だぞー。

もしかしてこれは御勝手堂?(マ)
/お勧め!/97点

ウェット・ウイリー/The Best of Wet Willie
・・・ソウル・ファンキー・サザン
*シリーズ「一発屋は本当に一発屋さんか」[(^o^)]です。ウィリーさんは8.が74年に10位まで上がった南部アラバマ野郎ども。それは妙に演歌を感じさせるお座敷ソング風のナイスな曲でした。それを聴いて妙に気になっておりましたが目出度くベストを入手。いやー聴いてみんとわからんものです。これがナーイス。サザンロックの中でも珍しくソウル、ファンキー度高しの音、演奏もえらくうまい。かねがねなぜサザンロックはニューオリンズ・ファンク臭が少ないのかなと思っておりましたがこのバンドにはプンプンします。ウキウキしちゃうビートで暖かくなること間違い無しであります。おばか女性コーラスも有るし。なぜ売れんかったかね。濡れウイリーちゅうバンド名かな。(マ)/お勧め!/98点

ウェット・ウイリー/Manorisms
cover・・・ソウル・ファンキー・サザン 曲目等詳細
*アメリカ南部アラバマの大衆食堂サザン・ロック・バンド、ウエット・ウイリーです。けっこうフットワーク軽くて初期はもう暑苦しいファンキー・ロッケンロール道を爆進しておりましたが全米ヒットなど出ましてお客様の望むままに今回のこのアルバムではそれはもう楽しいアメリカ歌謡曲路線をかましておくれなのだ。モデルはロッド・スチュワート。アトランティック・クロッシングからの路線。にたーっと笑ってイモくなるギリギリのところで良い曲をこれっきゃないアレンジでやってくれて嬉しさ百点満点だよ。何かとゆうと愛用愛聴して固くなった頭をほぐしてくれてます。ジャケ訳わかんなく荘厳なのが笑えちゃいますが、まったく何考えてるんだか。ははは。試聴させてくれるとこどこにも無かったんでちょっと聴けるようにしました。試聴のとこでまずは聴いてみてくださいませー。バチーンとはまった方には文句無しお勧め。捨て曲一曲もないです。ちょっとドゥービーみたいな爽やかさもあるでしょ。偉くないけど最高のバンドだぜ。あ、サザエさんのイントロ入りの曲もあるです。 (マ)/お勧め!/100点 試聴はここで。

Eric Burdon & WarEric Burdon Declares "War"
cover・・・
ラテンでファンクでロックなやつ  曲目等詳細
*元アニマルズの黒いボーカル、エリック・バードン氏とLAチカーノ地区のファンク・ブラザー、ウォーの初遭遇アルバムです。3.の「スピル・ザ・ワイン」が全米3位めで行く大ヒットとなりました。第3期アニマルズが解散して食うに事欠いていたエリックさん、LAの友人のロックポスター製作会社社長ジェリー・ゴールドスタインさんのうちに居候してしておりました。そんな中一緒に居候していたリー・オスカーと共に、同じく社長が世話をしていたナイトシフトとゆう黒いバンドのギグを見に行くことに。一発で何かを感じたエリックさん、一緒にバンドをやることを決心いたします。熱狂的ジャムの末出来上がったのがこのアルバムとゆう次第。一旦挫折し再び新しい血で立ち上がろうとする男と有名人を利用して一発当ててやろうとゆうチンピラ連中の食うか食われるかの静かな闘い。まるで明日のジョーVS巨人の星だぜ。どうしようもなく「FUNX」なんだけどまたどうしようもなく「ROCKS」。ヒットした「スピル・ザ・ワイン」は体の奥から呼び出される正体不明の熱い塊に悩まされ、タバコ・ロードでは仕事で疲れていたにもかかわらずヘッド・バッキングで踊ってしまい、頭がくらくらしてしまったぞう。火花が散って大延焼一歩手前のこのアルバム、燃やして欲しい貴方には正にぴったりのブツでございます。いい女にもなれるし。燃えろいいおんな。
(マ)
/お勧め!/150点

Warウォー・ファースト(戦争がやってくる)
cover・・・
ラテンでファンクでロックなやつ  曲目等詳細
*元「問題です。この指、合計何本?」

「うえ、うーんと・・・沢山。」

「では、この指は?」

「わかんね。」

いかん週刊ロック青年用4コマ漫画のネタ使ってしもたのジャケの張本人は”世界はゲットーだ”の

ウォー

1971年1月に世に問うた1st、その名も

ウォー・ファースト(戦争がやってくる)

物騒だ。
この
直前までアニマルズのエリック・バードン氏と組んでやっておりました。
ヒットも出てうまくいっておっただんだけど、あまりにものメンバーの黒い体力に付いていけずエリック氏遁走の噂有り。
仕方ねえや俺たちだけでやろうの1枚目や。
メンバーはサンフランシスコの人種のルツボ地区の6人プラス・コペンハーゲンからの流れハーモニカ吹き一人。
集うべくして集ったか似たもの同志たち也。

チャールズ・ミラー(吹き物各種、打ち物、歌)
・・・高校時代はフットボールや陸上に夢中。しかしケガをしてサックスを習得。

ロニー・ジョーダン(ピアノ&鍵盤)
・・・12歳の頃から教会で歌い、そこのピアノ弾きに無理やり頼み込んで教えてもらい、ピアノ弾きに。

ハワード・スコット(ギター、打ち物、歌)
・・・小学校時代にトランペットを入手してやろうとしたけど駄目で、ずっと後になってベースに転向、それも性に合わずギターに。

BBディッカーソン(ベース、歌)
・・・最初はピアノをやっていたけど上手く行かなくてベースに転向。

パパ・ディ・アレン(コンガら打ち物、歌)
・・・はじめにトランペットを始めるが、駄目でパーカッションの道に入る。

ハロルド・ブラウン(ドラム)
・・・最初はピアニストを目指して次はヴァイオリン、でもあかんとドラムになり。

リー・オスカー
・・・6歳の頃からハーモニカ一筋。18歳の時に故郷を離れ欧州各地を放浪、ついに米大陸に流れるつく。

はい、お気づきかと思いますが、一人を除いて全員挫折組です。その一人も故郷を捨てたハグレ者。
やりたい音楽は何だ。
なんかとにかく黒いもの。ジャズかなロックかなソウルかな。ラテンかな。
えーっと、指の数が何本かわからないほどわからね。
しかし、指の色が真っ黒なことだけは確かだ。
今はねえ、デビューするミュージシャンてば、1枚目が勝負。それで駄目なら次は無し・・みたいな形だけでも完璧しておりますが、
この60’sから70’sの狭間。幸運なことに世間の誰も、レコード会社の誰も、何が売れるか、いいのか、洋の東西を問わずわかっておりませぬ。
何か凄そう。とにかく雰囲気感じるこの馬体。
出走させてしまおう。
11着です。7着です。8着です。で、1着。どっかーん。
その後、5着、3着。駄目か?うお、大レースでいきなし1着。
そんな名馬のデビュー戦の11着のレースは見るべきものは無いのか?
大アリです。
A面なんて全部を使っての手探りだぞ。うごめく謎のビート。
B面1曲目で初勝利です。4ビートジャズとアフロ・リズムの合体。ヒット無関係ながらひっそりとぶっちぎって勝つ。
そしてまた手探り。

相当な消化不良。そのもやもやがいかに魅力的なことよ。
可能性は夢です。

そこに見えるは、コンガ・ファンクの芽。リトル・フィートのあの妙なグルーヴは西海岸に棲息もしていたものだと判明する。
ニュー・オリンズだけでは無かったと。遥か離れた地でのシンクロニシティ発生。

でっかいものは地に植えて育まなければ育たない。
地面からにょきにょき指が生えてきました。
この後が思いやられる恐ろしい爪をしています。
(山)
/お勧め!/150点 

WarWar Live
・・・
ラテンでファンクでロックなやつ  曲目等詳細
*ウォーです。カリフォルニアの海から離れたところ、排気ガスのむんむんするダウンタウン、呑気なポンニチが観光気分で歩いてたらナイスなブラザーにむしられそうなところで湧いて出てきました。どこからどうとゆう事無く正に湧いて出て来たので正体不明です。やれノーザン、サザン、JBファンクちゅう黒の分野にカチっとはまることが無い。それだけに当時のアメリカの空気にばっちりはまって生活の音楽に。世界はゲットーだ、は73年度の年間アルバムチャート1位なのだ。1位ですぞ。サタデイ・ナイト・フィーバー並にアメリカはウォーだになっておったのかー。それなのにアメリカ以外じゃさっぱし。英国じゃ丸っきり駄目だし、日本でも後にリー・オスカー氏のメランコリックなソロが小ヒットした以外大人気だって聞いたこと無し。ディープなアメリカン・ブラック。人相も極悪。そのどうにもとらえようの無さ、私もバチっと来たり来なかったり。すげーなーと感嘆しまくりだったりだせーなあと思ったり。そんな中、すげーなが90%なのがこの絶頂期ライブ・アルバムです。とにかく無防備なバンドでして。多分音楽的リーダーはおらんのかと。従って誰も何をやりたいのかわかってなかったりして。最小限の決め事をした上でジャム・セッション。そして何かが出てくるのを待つと。出て来なかったらどうするのでしょう。いやもう出て来るまでやるのです。それでも出て来なかったら。ぐずぐず。ははは。とことん民主主義音楽で。そうゆうとこもアメリカそのものかもかもなあ。同じ長尺をやってもヨーロッパのプログレはここでこうやってあそこでこうやってここでクライマックスと決めて決めて観客をKOしにかかります。クラシックだがんな。こちらは行き当たりばったり。観客がノセてくれるかも重要だったりして。演者、客、その場にいるものが全員で何か場を作ろうといたしておる。ああ、これがアフロ・グルーヴちゅうものか。故に普通のポップ曲を聴く時と態度が同じちゅう訳にはまいらぬ。みな裸になって自我放棄、リズムに身を任して楽しんでくれー。って何かやらしいな(^0^)。とそれが一番うまく行ったと思われる(いやそんな選択あまり考えて無いかもしれませんが)1972年11月25日シカゴ「ハイシャパラル」のライブの模様を収録したのがこれ。音がとにかく良いです。生生してる。ぶっとい。大音響でかけるとこの丁々発止の格闘の模様が目の前にぼわっと現れること必定。存分に身を委ねて下さい。かっこよくはないよ。いやなんつうかダーティ・ハリー的なかっこよさは最高。行った事はありまへんがきっとシスコ下町チリ名物のちっこいレストランの駐車場の壁の排気ガスの臭いはこんなものじゃないかと。それが好きな方、好きそうになれそうな方にピッタシの超絶盤であります。(マ)/お勧め!/150点 

Wild Cherry/Wild Cherry
cover・・
白いファンク  曲目等詳細
何とも店頭で買うのが恥ずかしい史上最大の唇ジャケ。最近MDウォークマンのCMで起用されて密かなブレークのワイルド・チェリーです。その曲「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」で有名な彼ら、白い人達だとは知ってたのですが、さぞかしむさい親父であろうと思っていました。ところがどっこいBCRとまでは言えないまでもイーグルス級の爽やか4人組。当時20代前半だったそうな。びっくりです。オハイオ出身でそれまではロック・バンドやってたそう。それがいかにファンクをやるようになったか、そして一生をファンクに捧げてやるちゅうマニフェストが先のヒット曲で。大変だったのね。ギターなどはハードロックぽかったりするのはジェフ・ベックが好きだったりするそうで、そうですハードなギターと言えばP-FUNK、偶然P-FuNKになってるぞう。若くしてファンクの白い人たちと言えば英国のザ・ポップ・グループ。あちらはかの国らしく見事にひしゃげてましたがこちらはさすが本場、手本のオハイオ・プレーヤーズを間近に見て立派に臭いまで吸収してしまいました。あまりに本格的に吸収してしまったため、際物扱いで同期のAWBみたいにブレークしなかったか。臭過ぎてアイドルでも売れないもんなあ。しかし他の曲も良い曲揃いの最高のアルバム、身近にこんな素敵なホワイト・ファンク・バンドがあったとは。一発屋扱いしてごめんね。ライブ映像がみたい。 (マ)/お勧め!/98点

The Wild Magnolias/The Wild Magnolias
cover・・
ニュオリンズ・ファンク  曲目等詳細
うごー、ワイルドなジャケだぜ。
えー、最初に宣言いたすは、このアルバムはこれこのようにインディアンのジャケでございますが、いわゆる西部劇の♪ちゃんちゃんちゃんチャラランチャンちゃん、すっとこすっとこ♪つうナバホ、スー、えーとあとは・・忘れた、白人信じられないの民族音楽ではありません。

ファンクです。

それも”ど”が付く、どファンク。

DJ殺しです。これをかけたらこれ以上のものは無く終わっちゃう、あんた達選曲無用。
どこのファンクかっつうと、魔宮都市ニュー・オリンズ。時は1974年。同年火星甲子園で行われた全宇宙グルーヴ選手権優勝、即火星タジマハール国技館に殿堂入り、その道を志す愛好者達及び無関係な通行人もその姿、音の前には、へへぇとひれ伏してしまう先の中納言状態盤でございます。
主役はワイルド・マグノリアスのご一行。やたらワイルドなマグカップの収集家達では無く、彼の地で開催されます歌え踊れ祭、マルディグラで大活躍する、えーと何と申しましょうか「ゾク」、ブラック・エンペラーみたいな。エンペラーさんたちとちょっと違ってブラックな方々です。が、何故インディアンの格好をしてるかとゆうと、ニュー・オリンズに入植した(無理やりされた)ブラック・ピープルと元々住んでいた当地のインディアンさんたちとの間には切っても切れない義理人情物語があり。マイノリティに押しやられた者通し、ある時は匿い、ある時は助け合い、その義兄弟の絆の証としての衣装、心意気なり。
その花形横綱族がこのワイルド・マグノリアス。明日は待てぬは今日やるとばかりにレコードを吹き込みました。バンドとして組むはザ・ニュー・オリンズ・プロジェクト。N.Oの音楽棟梁といやあ父さんことアラン・トゥーサンさん、そして相棒ザ・ミーターズですけんど、こちらはそのライバル花形満と言われた鍵盤奏者ウイル・ティー氏のバンドです。ミーターズが鋼のファンクならこちらは柔、ゴムのようにびよーんとしなるしなる。そのグルーヴと来た日にゃ1974年火星甲子園で行われた全宇宙・・・やばい、音楽直撃で脳髄やられた。
こんな音だぜ。

うわー。うわーほへっほー。やよー。
ズンポコスカタン、ズンポコスカタン、ズンポコスカタン、ズンポコスカタン、
んぺ、んぺっぽ
へーほからこんぽっぺー(ワンダワンダおーわーわ)
こんこれさそほおへー(ワンダワンダおーわーわ)
あんだこんかそむんめ(ワンダワンダおーわーわ)
これがなんてもうこんがー(ワンダワンダおーわーわ)

録音だって最高。にわかにこれが74年作とは信じられませんモダンさです。
てめえらニュー・オリンズっていやあ「聖者の行進」だと思ってるだろとばかりに最後には同曲も収録。
しかし大セカンドライン・ファンクに変身版。聴く者ぶっ飛ばす往復ビンタに。
コンガがキモで、ぱたこんパタコンの気持ち良さはグルーヴァー、Tレックスに匹敵さ。
ドラムがキモでそのタメ8&16は朝青龍のモロザシクラス。
ベースがキモでその音色、フレーズ、ハネ具合は、20kmの大行列醤油ラーメンクラス。
ギターが大キモで、ワウワウるは、突進ソロやら、のたくるわ、その極楽さはローストンカツしかも揚げ立てクラス。
主役のマグちゃん達の悪タレ具合はその衣装をご覧下されば。
150kgはあろうかとゆう巨大紅白歌合戦級。ワイアー無しだよ。それでもびくともせず。
総じて対抗できるとすりゃあ暗黒大陸に棲息するフェラ・クティ王のゾンビくらいでしょうか。
問答無用です。そして理屈皆無。どなたでも踊りに参加すること大歓迎。
あまりの凄さにライバルのミーターズさん、この大魔球を打ち崩すべく、同じく族のワイルド・チュピチュラスちゅぴちゅらすちゅぴちゅらす(舌血まみれ)を擁してこのあと、アルバムを作ってしまったくらい。
そしてお互い切磋琢磨伸して彼の地の魔宮度は果てし無く上昇するっと。
おそるべき街です。
やおらおろそかにすると祟りがあるぞ、合衆国政府さん。
アメリカの歴史は合衆国誕生と共にあるのでは無く、その前の有史以前から綿々と綴られたビートで支えられているのだ。
しかも世界中からの。
(山)/お勧め!/200点 試聴はここで

The Wild Tchoupitoulas/The Wild Tchoupitoulas
cover・・
ニュオリンズ・ファンク  曲目等詳細
ストーンズご一行、ゼップの皆さん、リトルフィートの衆、ポールMさんその他英国の音楽屋多数が「出たな。」「ああ、出たんだってよ。」と噂が噂を生んだとお話に聞いておりますのがこのワイルド・チュピテュラス。ニュオリンズ・ファンクの傑盤として後世にまで語り告げられてる一品であります。とは言え外国の民含め皆さまに聴いていただくためにこんな数々な不利な点を抱えた盤は無し。まず持ってジャケにびびる。インディアンの扮装をした黒人さんご一行。そして大体バンド名をどう読んだら言いかわからんとゆう。困ったもんだ。このチッピーズ、正体はミーターズ&ネヴィル・ブラザースそして親戚がものしたものであります。ミーターズと言えば70’sニューオリンズ音楽シーンの牽引車としてぐんぐん引っ張った屋台骨バンド、その類稀なるグルーブはアメリカ南部のみならず世界中のノリノリ野郎を虜にして先の英国ミュージシャン達に有形無形のモチベを与えました。そのミーターズの中心人物がアート・ネビルさん。そのアートさんのお母さんのお葬式の際、兄弟親戚が大集合、そのお母さんの兄さんジョージ・ランドリー氏が率いるブラック・インディアンのトライブ、ワイルド・チュピテュラスのアルバムを皆で結束して作ろうとなったのがこのアルバムが世に出た由来でござる。そもそもそのブラック・インディアンなるものは何か。ちゅうとニュー・オリンズのお祭と言えば謝肉祭をフランス語にしたマルディ・グラ(彼の地はフランスの植民地でありました)。そのお祭で山車と言いますかグループを作って練り歩きますのがその地域の仲間達で作ったトライブと呼ばれる集団だとゆうことで。リオのカーニバルなんかにも同種のものがござる。で、なぜインディアンかとゆうと別に混血とかゆうわけでは無いらしく、その昔、アメリカに奴隷として連れて来られたアフリカ黒人達。彼らが自由を求めて買主の手から逃亡した時にかくまってくれたり逃亡の手引きをしてくれたのが地場のネイティブ・アメリカン、インディアンたちだったそうなのです。その行為に敬意と感謝を込めての名称、扮装と言う訳で。とまあ歴史的背景はずどーんとしたものありますが、このレコード自体はお祭ものですからそりゃ楽しいもので。しかも「うえー」とか「うおー」とか部族てなやつは、まあ少しはあるけれど、まるで無し。コンテンポラリーな旬のファンクてんこ盛りでござる。何しろ最強メンバーですから。結束強い家族物つうてもさあさあ旅のお方、恥ずかしがって無いでこっちへ来て酒のまんかい、さ、さ踊って踊ってって気さくさと何とも言えぬのんびりさが嬉しいす。なもんで初めてニューオリンズものに触れようとする方にも安心してご推薦させていただけるぞい。さてプロデューサーとしてクレジットされているのがこれまたニュオリンズ・ファンクの重鎮アラン・トゥーサン氏。だけど実際お仕事はなーんもしなかったらしく、ミーターズの時もしばらく名前だけでなーんもしなかった彼についにこの時参加メンバーはぶち切れ。翌77年にミーターズ解散、ネビル・ブラザース結成となったいわく付の盤でもあるそう。偉大なるアランさんの音楽にとろとろとなってるこちとらには寂しい話でありますが。
さてワイルドと冠が付いてるトライブもののアルバムには他にもワイルド・マグノリアス、ゴールデン・イーグルスってどっかで聞いたような(^0^)ものもあり。マグノリアスもこのチッピーズ同様の強烈ファンク。ややこしさでつい手が出しにくいすがどっかで出合ったら是非清水の舞台から飛び降りて下さい。見事な着地で幸せ満開にきっとなりますです。
(マ)/お勧め!/150点

Wreckless Eric/Wreckless Eric
cover・・
イギリスの音楽  曲目等詳細
*先週恒例唯一の生き甲斐でありますレコード屋さん中古探検に参りまして、スパークスの新譜、ウサギ満載ジャケを人目だけでもと珍しく新譜コーナーに行きました。そしたら陳列棚にどわっと飾ってあったのがスティッフ・レーベルのアルバムの数々。何ー?日本盤!!紙ジャケえ。何ルーモア、何!レイチェル・スイート。冗談かー。思わず売れるんですか?って店員さんに聞こうと思っちゃった。発売元はビクター。アマゾンで見てみたらビクターって最近やけくそ気味にリリース・ラッシュしてる。何があったのかー。で、その中でも一際売れそうも無い人がこの人。
レックレス・エリック。
これも紙ジャケ。今までは頑張って権利関係が大変だとゆうスティッフをリリースしてきたメトロのベストしかCDが無かった方。もちろんですから全世界で日本だけのCDかと。別に紙にする必要有りやとも思うけど。値段まで昔のLP定価と同じくらいにしてたりして。私が持ってるのは大昔買ったもので、通常のLPより一回り小さいサイズの廉価版。何曲か少ないんだよう。その代わり何じゃこりゃの茶色のビニール盤。塩ビじゃなくてビニール。柔らかいの。あんまり聴くと溝が減りそうっす。多分原価が安いんだろうな。
何しろスティッフってレコード会社が無かったらこの世に出現したかわからんミュージシャンです。売れそうも無い音楽こそ売れるのだとゆう無茶苦茶なポリシーの下、起こされたレーベルだったのだ。特徴はギャグ満載音楽、レコード出す機会が無くて元気余ってるバンドマンの溜まり場、腐っちゃって元気なくしてる人も無理やり元気出させてレコード出しちゃう。そしてどこの会社からも断られた新人さんたちの最終地点。
もちろん全部素晴らしい音楽をやる連中であるってことが共通点。
本名エリック・グールデン、芸名破壊不可能(たぶん)エリック。全く無名の人でした。スティッフのおんぼろスタジオの前をもじもじしながらデモテープ渡そうとしてたとこをハウス・プロデューサーだったニック・ロウ氏に見つかったと聞きます。芸名のレックレスって造語なんだよなきっと。辞書にもネットでもわかりませーん。テープ聴いたら、まあ、何と素敵な曲をやるのねあんたと感激したニックさん。即効レコーディング開始。
デビュー・シングル「(I'd Go The) Whole Wide World 」誕生。

僕がほんのガキだったころ
ママが僕に言いました
「貴方のための女の子が世界に一人だけいるのよ
で、その子は多分タヒチに住んでるわ。」

僕は世界中に行ってやる
僕は世界中に行ってやる
彼女を探しに行くのだ

もしかすると彼女はバハマにいるかもしれない
カリブの海の真っ青なところ
熱帯の月光の下できっと泣いているのよ
だって誰も彼女にあなたのことを教えてないから

僕は世界中に行ってやる
僕は世界中に行ってやる
彼女を探しに行くのだ
僕は世界中に行ってやる
僕は世界中に行ってやる
ヤツラが彼女を隠してるところを見つけに

どうして僕は雨なのに、ここらでうろついているんだろう
女の子ナンパしようと躍起になって
どうして僕の目はこの寂しい涙でいっぱいなんだろう
いつ世界中の女の子が現れるのかなあ

彼女はどっかのトロピカル海岸で寝そべっているのかな
トロピカルな太陽の下で
熱くて熱くてもうどうしょもないのかも
あんまりそうだと困るなあ

そんなこと言ってないで僕はそのギンギン太陽の海岸で彼女の横で添い寝しなけりゃ
彼女の暖かなブラウン肌にオイルを塗るんだ
そしてそしてそれから1年か、いやそんな長くはいやだ
僕らは同じ親戚を持つことになるんだなこれが

僕は世界中に行ってやる
僕は世界中に行ってやる
彼女を探しに行くのだ
僕は世界中に行ってやる
僕は世界中に行ってやる
ヤツラが彼女を隠してるところを見つけに

非常にイギリスンな環境のガキが妄想しておる歌な訳で、これをヤケクソ気味にヨダレ5cc垂らしながらドリーミーなニック・ロウ節POPサウンドに乗せてシャウト。最後はあまりの無茶な夢ぶりに暴れながら歌ってます。風情が放送禁止です。
で、売れたか売れないかはさっぱしわからんが、こいつはスティッフの香りにぴったしだとアルバム製作いたしました。製作はニックさんから豚さんピンク・フェアリーズ→モーターヘッド→失踪・・・のラリー・ウォーレス氏。ミュージシャンはブロックヘッズやそれこそ臭いに釣られてやってきたヤバイ雰囲気のおじさんたち。やりたい放題やりました。
78年にまともに結実したイギリスのロックン&POPの決定版です。
そこにはキンクスもビートルズも、ありとあらゆるファニー&ファンが集結。
「ラストダンスを私に」にクリソツなメロの目玉曲1.レコネ・シェリーも解釈訳したかったんだけど・・・
フランス語だー。しかもどこでもわからん。「レコネ」って何なんだろう。
(山)/お勧め!/200点 試聴はここで

ウォーホース/ウォーホース
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ロック  曲目等詳細
馬ジャケファンの皆様、お待たせいたしました。
馬です。腹回りボテ。調教が足りなーい。
じゃなくて、サラブレットでは無く重種馬の模様です。まったく人間の為に戦争にまで引っ張り出されるとは、うなだれたくもなるよ。

キーフ・ファンの皆様、お待たせいたしました。
名ジャケットの一つと呼ばれてます。しかし音楽を聴いてこの写真を撮ったんじゃないな。
バンド名聞いて、どわっとイメージ広がり撮影したものの・・あとでヤバって思ってたりして。

70年の暗黒ロックファンの皆様お待たせいたしました。まさにど真ん中の時代です。

ヴァーティゴ・レーベルのファンの皆様、お待たせいたしました。眩暈のレコードレーベルです。
目が廻ります。

そしてパープル・ファンの皆様、お待たせいたしました。パの字と聴くだけで胸が躍ります。

1970年作
ウォーホース
ウォーホース

1stアルバム。第一期ディープ・パープルを突然解雇されましたベースのニック・シンパー氏がその怒りと復讐と愛情を胸に、
そのシンパと結成いたしたバンドだ。
オリジナル・アナログはとんでも無い値が付いてると聞きました。
それが何故にビンボなウチにある。
およよ。バーコード付だよ。1990年にレパートワから発売されました復刻独逸盤だーー。
でも、レコードが白いんだぜ。白ヴィニールが廻ってます。嬉しい。

そしてさらに嬉しいのは、
まんまだ。第一期パープルここに有り。そりゃリストラの怒り。俺こそがパープルだの執念入ってます。
どれくらいパープルかっつうと、MSGを解雇されたゲイリー・バーデン氏が作ったステイトトゥルーパーくらい。
すんごい。しかしこれだけ為したのにこの後すぐパープルは違う方面行っちゃった。そりゃ無いよ〜。
ですからライヴァルは、同じく解雇になったヴォーカルのロッド・エヴァンス氏のキャプテン・ビヨンドだ。
一緒にライブやったのかな?

あ、
ジャイアン・ファンの皆様お待たせいたしました。
いきなしジャイアンが唄ってます。蜜柑箱の上に乗って。びっくりした。凄い暴れ声。
この先どうなるかと思ったら、暴れなきゃ凄い上手い歌手さんでした。
そして顔共々、奇遇にもイアン・ギラン氏に似てる。くえーーーーの叫び、頭の芯に響くぜ。

ちゃんと偽リッチーも偽ジョン・ロード博士もいます。偽ペイス氏も。
全員ウルトラ上手い。凄腕の影の軍団。

そして
えりゃあ嬉しそうです。演奏するのが。暗黒ロックのはずじゃが。あまりにも嬉しそうなのでアッパーでこっちまで聴いてると元気出て来る。
元気が一番。元気が有れば何でも出来る。だぁーー。
で、めっちゃ幻の名盤に相応しくなく、明るくてオポンチ。さー、キーフさんどーする?
and
第一期パープルのあのハッシュ・サウンドは、この時期世界中を席巻してた模様です。アメリカでもクレイビー・アップルトンつうオポンチ・バンドがこのロール・サウンドのトリコに。
で、それは一挙に21世紀に連結し、クーラーシェイカーとなる。

スローで、チャイルド・イン・タイムな曲も有るで。ジャイアン、高らかに冬の空に唄い上げる。

法外な値で入手さえしなけりゃ、これほど幸せな盤は有りません。
ロックがまともにロックしてて幸せだった時代の宝物。
日本でのライヴァルは、フライド・エッグ。

えりゃあ、羨ましいです。

出て来る楽器の音々、やってるロック。

そりゃスタアにはなれなかったけど。
それはハッシュみたいな、ハイウエイ・スターみたいな、リフ&サビ&メロで尋常で無いキャッチーな曲が出来なかっただけ。
各曲内に入ってるエナジーは天を貫いてます。
(山)/お勧め!/200点 試聴はここで




●解説員紹介●
(マ)・・・マスター。当サイト管理人。狂気POPが好み。ばかロック推進委員会会長代行。
(み)・・・みみちん。当サイト管理人。歌唱力は問題としない。

●コメントありがとう●
いれぶんさん
W. ASH 1961さん