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ALBUM一覧 「V」

*アルバム・チャートにエントリーのアルバムをアルファベット順に分けて掲載しています*
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<V>
VAN MORRISON/安息への旅
cover・・・
THE MAN 曲目等詳細
英国音楽界の星一徹ことヴァンさんの70年代後半の怒涛の3部作の初戦を飾る落とし前アルバムです。タイトル「変遷の終結」。俺はこの頑固道を貫くぞちゅう開き直ってます。いつも怒られていると言いますか説教抜きで怒鳴られている感じの歌の彼ですがつい怒られたくてまた聴いてしまうとゆう。はは。今回組んだのはまあ声似たもの同士ドクター・ジョン先生。このニュオリンズの浪花節鍵盤男に製作を委ねて喧嘩しなかったのかなあなどと心配してしまいますが案の定彼が組んだメンツに不満があったらしく空港でとあるメンバーの顔を見たとたん気に入らねえ帰れなどと理不尽大王かましたらしいです。ところが性格的に物凄く問題があるこの御仁、始めちゃうと凄いんです。冒頭から怒っちゃった分A面なぞはテンション最高潮で辛口辛口。引き締まった装飾抜きのガチンコファンク・グルーブに乗ってこらコラこらーと気持ち良い叱咤。首にしなくて良かったのねのストーンズ「ラブ・ユー・ライブ」でパーカッションやってますオリー・E・ブラウンちゃん。今回はドラムなんですがこれが素敵、ベースのファンカデリック、スティービー・ワンダー、トミ・ボリン・バンドでやっておったレジー・マクブライトとの息もぴったりでウイークス、ニュウマークを思い出してしまうグルーブ満載じゃわ。後半B面は怒りも納まったかリラックスしながら怒ってくれて嬉しそうにそのリズムに乗っているキラー曲の連続攻撃、特に最後の2曲、ヘヴィ・コネクションと8月の冷たい風は鳥肌さーーーーーと立っちゃってまー。重いコネクションは題名の素晴らしさに負けない充実度。ここでのサックス・ソロはヴァンさん自身かな。得意のりべらだりばらだスキャットが聴きものです。この時期にぴったしは最後の8月バラード。聴いてて残暑厳しきなかさあーと冷たい風が感じられてああもう秋だなあ夏が終わったなあと。ほんとですよ感じます。これを名唱と言わずして何とする名唱だぜ。つまみは塩、枡の端にちょいと乗せてぐいっとごっつぉさんアルバムでございます。
(マ)
/お勧め!/250点

VAN MORRISON/ムーンダンス
・・・
THE MAN
*伴さん、3枚目のソロ・アルバムです。前作はジャズとの異種格闘技。その素晴らしい成果を生かしつつのこの音世界。完璧に自分の世界を確立、素晴らしい曲と変なところに力の入った力の抜けた歌声を我々に。正に一人ザ・バンド、同質の目標を一人で敢行するとは驚嘆の一語なのです。あーた、この人、この時25歳ですぞ。昔の大人は大人でした。自分のことを考えると恥ずかしいばかりなのだ。
何はともわれ伴さんのアルバムをまず最初に何が良いかと言ったらこれが良いかもしれません。打たれた時に腹の底から元気にさせてくれる音楽なのです。(マ)
/お勧め!/250点

VAN MORRISON/アストラル・ウィークス
・・・
THE MAN
*私はこれ以上の物は望むまい。(マ)/お勧め!/250点

ヴァン・モリソン/テュペロ・ハニー
cover・・・THE MAN 曲目等詳細
男と言えば男藤田伸二すが、ロック界で男と言やぁ、

男ヴァン・モリソンおじさんです。

生涯苦虫噛み太郎、笑わん殿下とも呼ばれる。
そんでまあ大抵の男がそうでありますようにこんなヴァンおじさんもこんなですけど甘えたさんです。

人並の幸せが欲しいよーーーー

と海に向かって叫ぶ。
神様がかなえてくれました。
ジャネット八田・・さんじゃないジャネット・プラネットさんとゆう奇特な女性を。
ゼムの頃に知り合ったそうすが、この頃、アメリカに渡ってウッドストックとゆう天国にて音楽をし、
奇跡のようにヒット曲を出し、一番幸せな結婚生活を送っていたそうで。
この頃ってのは1971年のことですがね。
その熱々振りをアルバムにして出してしまいました。

ティペロ・ハニー

10月発売。
ジャケットにはそのお二人の写真が。馬にまたがるはジャネットさん。
中ジャケにはお二人と子猫。またこの猫がかわゆい。
そして馬。またこの馬がかわゆい。ええ表情しとります。名前はティペロちゃんかな。
裏ジャケもお二人と猫とティペロちゃんです。ええ表情しとるますわ。お馬ちゃんが。
しかしでっぷし太ってるな、ヴァンおじさん。
それにしても、この笑わん男爵がどうやって女の人にけつこんを申し込んだんでしょう?
その場面、見てみたいわ。
思いっきり赤くなってドモってたりして。
そんなこんなのあげくに、苦労の甲斐有りまして幸せになった束の間の喜びがこのアルバムには溢れてます。
唄い方は、自分の両手で首絞めながら、搾り出すっちゅう矛盾ソウル唄いてぇのは変えられませんけど。
萬屋錦之介さんの子連れ狼拝一刀が、口元を1mmずらして笑うってばそりゃそうとう笑ってるんだぜくらい幸せなのが、
しひしひと伝わってきます。

良かったね、伴さん。
ノロケ聴いてあげますから歌ってちょうだい、アルバム・タイトル曲。



君はカップの中のお茶を飲み干すことが出来るんだ

それを俺のために、でかい茶色のバッグに入れておくれ

7つの海に向かって出航

深く青き海に向かって真っ直ぐに飛び込もう

彼女はティピロの蜂蜜のようにスイート

彼女は1級天使なんだ

彼女はティピロの蜂蜜のようにスイート

ほんとうに蜂が持ってくる蜜のよう


君らは僕達を止めることは出来ない
自由への道を歩む僕達を

君らは僕らを捕まえることは出来ない
何故なら僕らの目は見ることが出来るから

洞察の人たち 岩の男たち

鎧兜の騎士たちは騎士道にのっとりひざまずく

彼女はティピロの蜂蜜のようにスイート

彼女は1級天使なんだ

彼女はティピロの蜂蜜のようにスイート

ほんとうに蜂が持ってくる蜜のよう


サックス・・ブロウ

ロニーさんギター

君らは僕達を止めることは出来ない
自由への道を歩む僕達を

君らは僕らを止めることは出来ない
何故なら僕らの目は見ることが出来るから

洞察の人たち 岩の男たち

鎧兜の騎士たちは騎士道を貫く

彼女はティピロの蜂蜜のようにスイート

彼女は1級天使なんだ

彼女はティピロの蜂蜜のようにスイート

ほんとうに蜂が持ってくる蜜のよう

お、わかるだろ 彼女は最高なんだ
わかるだろ俺といる彼女は最高
最高だ最高だ
わかるだろわかるだろ
最高最高最高最高

かのかのかの彼女は最高、さいこう

(彼女は天使)

君はカップの中のお茶を飲み干すことが出来るんだ

それを俺のために、でかい茶色のバッグに入れておくれ

7つの海に向かって出航

深く青き海に向かって真っ直ぐに飛び込もう
何故って
彼女はティピロの蜂蜜のようにスイート
そうさ
彼女は1級天使なんだ
おおお
彼女はあ彼女はティピロの蜂蜜のようにスイート

ほんとうに蜂が持ってくる蜜のよう

おお
彼女はティピロの蜂蜜のようにスイート
かのじょ
彼女は1級天使なんだ

彼女はティピロの蜂蜜のようにスイート

ほんとうに、ベイビイ、蜂が持ってくる蜜のよう

お、わかるだろ 彼女は最高なんだ
わかるだろ俺といる彼女は最高
彼女は俺のベイビ、べいび、うがあ
最高だ最高だ
わかるだろわかるだろ
最高最高最高最高

かのかのかの彼女は最高、さいこう

でゅべだぢゅいだ、べぼばぼ、ぐいで
うぎゃおお



はいはいはい。良かった良かった。最後なんか嬉しすぎて言葉になりませんで得意のスキャットだびだば。
ほんま、
人が幸せなのを聴くのはいいもんだ。こっちも幸せになりますから。

今一度、中ジャケを見てください。

わ、笑ってるよ。ヴァンさんが。

それくらい貴重なアルバムです。

ティペロとはヌマミズキとゆう木のこと、
そしてキング・エルヴィス・プレスリーの生誕の地。

南沙織さんの純潔ワイルド・ナイトで始まり月夜のウィスキーで終わる。

製作はニコニコ剃刀兄さん、テッド・テンプルマン氏。
ギターはあのロニー・モントローズ氏。

長い長い苦闘のハイウェイの中の海老名パーキングエリアの焼きそばアルバムです。
ご堪能下さい。(山)
/お勧め!/250点 試聴はここで

ヴァン・モリソン/魂の道のり

ヴァン・モリソン/ストリート・クワイア

ヴァン・モリソン/アヴァロン・サンセット

ヴァン・モリソン/イントゥ・ザ・ミュージック
cover・・・THE MAN 曲目等詳細
やっと何とか終わった。
毎日締め切りの仕事連打が。おそらく終わったと。
さすがにくたくたに疲れ、朝5時半に起きるのに、キツクて、もうまた寝ちまおかと思った。
が、
そうは行かない盤を今日感謝するつもりでおりました。多分そうなるだろなと思って。

イントゥ・ザ・ミュージック
ヴァン・モリソン師
1979年8月公開のアルバムです。

私の人生盤。数有るヴァン親父のアルバムの中でも終わりの落とし前”安息への旅”とこの始まりの盤”音楽入り”は別格に好き。
時代はもうパンクからNWに移ろうとしていた頃。私もすっかりそれ人になってました。
にも関わらず、親父は別格ですから、買って聴いたら、もう仰天。
落とし前付けて、前作”ウェイヴレンス”では無茶じゃないのー?って挑戦して、そしてここでこうなったのかと唖然。

そして没入しました。

えー、皆さん。
毎朝起きて、「あー、今日も爽やかな朝だ。気持ちE!さー、今日もバリバリやっちゃうぞー。」
って思いますか?
思い返すに、おいら、そんな風になったことあるかいな。
大抵は、ボケー。今日もあの仕事この仕事参ったなー。
あ、競馬の日は違うか。それでも今日、オケラになったらどうしよとか思っちゃう。
めちゃネガティヴだ。
最近はそうでも無いけど、生来低血圧だってもあるか。
ヴァン・モリソンおじさんは・・・この方は朝に関わらず、一日中不機嫌な方です。多分。
人生の9割を怒って過ごしてる。何に怒っとるのか?
怒ること世の中には山ほど有りますから。そうである方がいてもおかしくない。
つか
星一徹だってそうだもんな。人としての有り様がそうなのだ。
そんな方が、人生で一度だけ、

「あー、今日も爽やかな朝だ。気持ちE!さー、今日もバリバリやっちゃうぞー。」

って思った時期。そんなアルバムです。
思い切り爽やか、前向き、ポジティヴ。
特にA面。
どしちゃったの、おいちゃんってくらい無敵の爆進ぶり。
製作はヴァンさん自身。普段なら怖いぞ。考えるだに恐ろしい。モリソンさんのプロデュース。
気に入らないプレイなどしようもんなら、ケツ蹴飛ばされてスタジオから追い出されそうです。
しかし、このセッションでは違った。

笑ってるよ、おっさん。

その方が怖かったりして。いやとにかく。何をすべきか迷いも何も無く。
あまりの迷いの無さにミュージシャン達に以心伝心してしまいました。
奇蹟のように、一挙にこんなんが出来ちゃった様子が伺われます。勢いが違います。
それにやられました。
活気の有る音楽にやられない音楽好きはいません。
1曲、1曲の感謝は・・・・
また”大切な歌”として後日たっぷしと。
聴き込み過ぎまして、このA面。レコードはマジ溝擦り切れてます。針が飛ぶでよ。
それでもまだ聴きます。まだ夜明けのまんまです。

さてB面、
こちらは。いかにしてこのような上機嫌になられたかを、ゆっくりと説法面。
買った当時、若干19歳でしたから、こちらには戸惑いました。
A面のアッパーさに参り過ぎただけに。
こっちの静謐には、「長ーよ。」とか「辛気臭いよ。」とか罰当たりにも思ったりして。
だが
少しでも長く生きて見るもんだ。
こっちも負けずとおっさんになり。今、こうして聴いていると染みます。
多少図太く鈍感にもなっちまいましたから、長いのも大丈夫です。

全編山田太一なジス盤においても、このB面はさらに山田太一度高し。
齢重ねた不揃いな林檎たちも、想い出づくりさんたちも、高原へいらっしゃって、岸辺のアルバムしちゃってます。
嘘じゃ有りません。
怖いから買いませんって方々も縁だと思って聴いてみて下さい。
みんなそこにいます。

そして自分も混ざることが出来ます。(山)
/お勧め!/250点 試聴はここで

ヴァン・モリソン&ザ・チーフタンズ/アイリッシュ・ハートビート
・・・男と男衆と女
*88年作品。私はトラッドが好きであります。人の国の音楽なのに聴いてると何か懐かしくて、心のふるさとをちくちくと。メロディ・ラインが日本人にもどこかで染みついてるのかも。さてこのアルバムは御大ヴァン・モリソンさんが、アイルランドの重鎮トラッドバンド、チーフタンズとがっぷり4つを組んだ正真正銘のトラッド・アルバムです。10年前のラストワルツで「アイルランドの子守唄」をやってルーツに目覚めたかずーっとこれやりたかったふし有り。御大はプロデュース、アレンジそしてドラム、ギターまでやる力の入れよう。もっともドラムとかやったのは友達がいなかったからとゆう説もありますが<[~O~]>hahaha。「イントゥ・ザ・ミュージック」より後のアルバムでは少し説教臭くて私には辛かった面があったのですが、ここでは違います。すーっと抜けて行くようなすがすがしさ。本来は独特のホケーっとした歌い方でやるトラッド。ヴァンさんの塩辛声で聴くのもまた最高。80年代の末にこの作品に出会えたことは私にとって幸せだったのです。(マ)/お勧め!/200点

ヴァン・ダイク・パークス/ソング・サイクル
cover・・・右脳音楽 曲目等詳細
*ヴァン・ダイク・パークス。当サイトのハコバンですから(^0^)、とゆうても美形アイドル5人組でなく昔と今と全然違う顔のおじさん。ビーチボーイズのブライアン・ウイルソン氏とのスマイル・アルバムが頓挫、ワーナー・ブラザースの社員になって、すぐさまその立場を利用して好き勝手作った1stアルバムがこのソング・サイクルです。本人も充分自覚のラジオで全然かかりそうにないヒット性皆無のこんなん作れたのは本体がまだまだ元気だったもので会社も余裕だったんでしょう。入社記念のご祝儀かな。これだけのもん作れるんだったらスマイルもワーナーで実現かと思わばそうはいかんのが世の中のややこしさ、あれやこれや含めて時代の幸福の産物かもしれません。でも完成品を会社のお偉いさんが聴いたらこいつこれからまさかこんなんばっか作るんじゃ無いだろうかってビビっただろなあ。いやー会社の底力示すためですよーとかごまかしたか。プロデュースでからんだハーパース・ビザールとかが一応の成功をしたんでわからんながら任せるしか無かったかロックなんてどうせわからんし(^0^)。プログレシブです。アメリカでプログレつうたらこうゆうのをゆうのかと。ロックな挑戦精神で作ったのに全然ロックじゃない盤。日によってある時はもう最高、天国、助けてーと思ったかと思えばある時は何じゃこりゃみょこみょこやりやがってこの青二才めとか思ったりする盤。AC/DCと正反対の盤。ハリウッド映画のキンキラキンの街並み、実はセット、建物厚さ50cmの盤。大抵のロック雑誌で幻の名盤言われて飛びつくも8.3割の人が何も無かったようにレコード棚の奥に仕舞ったままにしているんでは無いだろうかと危惧してしまう盤。この後、花開くバーバンク・サウンドの企み全てが凝縮されてる盤。ライ・クーダー、ランディ・ニューマン両氏と長く一緒に出来なかった理由がある盤。この後本人も正反対の方向に向かって行ったつうのが納得出来る盤。スマイルで見た絵を自分で思いの丈描いた盤。27歳の働き盛り熱情満杯仕事も覚えてやりたいことが全て出来、面白くって仕方が無くなって来た時の盤。アメリカ音楽ってあるんだって思う盤。同じ感じのにアンディ・パートリッジ「テイク・アウエイ」、リー・ペリー、ダブだぞこれはとか思う盤。後でどうやってどうしてこんなん作れたんだろうとか思ってるんじゃないかと想像する盤。あるあるで紹介されるんじゃ無いかってくらい右脳刺激右脳で聴く盤。徹底的に聴き手の音楽感性に挑戦してる盤音楽で映画を見れるかって盤。です。だから次は聴いてる貴方の番。どうしますかこの盤。一つだけ確実に言えるのは何千回も聴いて皿なめしても後悔せぬほどの中身入ってるってこと。評論家の言うように素直に名盤なんて思う必要なんか全く無いかと。ヴォーカルのコンプレックスやリズム不在とかわざと食いつけば欠点だっていやっつうほどあるわ。そんなんチャラにして罵倒なり感嘆なり陶酔なりして頂くこと希望。汗を流して稼いだ金を捨てたとしてもこれほど捨て甲斐のあるもんもそうないぞ。(マ)/超お勧め!/100点 日本盤

Van Dyke Parks /ジャンプ!
covercover・・・
天国の音楽 曲目等詳細 LPジャケ
*私の葬式でかけてもらいたい音楽、それがこのヴァン・ダイク・パークスのジャンプ!です。きっと元気になって生き返る。ははは。これの発表当時、私すっかりニュウ・ウエイブの人もしくはフリージャズの人だったんですが聴いてしまったらもうそんなの関係なくめろめろに。以来20年あまり私の個人アルバム・チャートのトップに君臨してるのだ。若い頃はけっこうややこしくてひねくれ気味のハリウッド・ドリーム音楽を作っていたパークスさん、ここでは子供に聴かせたい音楽を作ろうとアメリカ民話「ブレア・ラビット/リーマスおじさんの物語」(邦題うさぎどんときつねどん)を題材としてまったく素直なアメリカの素敵な音楽の要素を一同に集めたかのようなうきうきするやつを作ってくれてます。まったくどんなことしたらこんな素敵な音を出せるのかねぇ。いつもなら弱いかなあと感じる彼のヴォーカルもここでは優しいお父さん、いつもならうげーって言っちゃうオペラ調の女性ヴォーカルもうっとりしちゃうし、スリードッグナイトのダニイ・ハットンさんの歌、いやーうまいってハットンしちゃう。1曲目のテーマからぐいぐい引き込まれて2曲目のオポチュニティ・フォー・トゥで早くも止めをさされてしまいます。まともかく聴いてみてください。ロックとはもはや言えないかもしれないけど音楽としてこれは私の中で究極。全世界の音楽ファン、ミュージシャンに捧げたいぞー。喜。

*ジャンプのLPをこの歳になって初めて入手しました。アナログであろうがCDであろうがこの不世出の名作の感想変わるはずも無し、何回聴いたかわかりませぬが今また聴いても目から鱗の賛辞のあなた、あなたーの賛辞なのです。これはおんぼろラジオで聴こうが巨大ステレオで聴こうが変わらないと思う。貴方の音楽の人生ベスト1は何ですかい?と聞かれましたらまず頭に思い浮かべるのがこれなのです。これがー?などと言われてもいささかもひるむこと無し。アナログだと不思議なことにステレオ感がCDよりあるかな。それと只でさえ短く感じるワンダホな音楽が余計短く感じ。片面があっとゆうまです。ハタと気づいたのはA、B面でそれぞれ前半後半考えて作られてたのかーつうこと。ジャンプ!から始まる流れとタップスから始まる流れと。そうかと残った鱗がペリペリ剥がれ落ち。CDをお持ちの方はタップスの前でしばし休憩し聴いてみてください。それにしてもいいわ(^0^)。子供から大人まで楽しめること必須です。このカントリーともロックンロールともフォスターともガーシュイン伯ともデューク・エリントン卿ともつかぬ音楽、多分アメリカ人にとっても題材通り絵本の世界、ファンタジアなのかと思います。ですから異国の人間が聴いても同じ魔法でもって楽しめちゃう。ヴァンさんプロデュースの作品として強力なんで出来うれば日本版とか各国版作ったらもっと歌詞の世界も楽しめていいんじゃないかな。歌はご本人がたどたどしい日本語でやってくれたらもう最高なんだけど(トキオ・ローズの野球歌みたいに)、無理であれば植木等、谷啓ご両人で交代でヴァンさん役を是非。子役は雷門ケン坊。ってもう子供じゃないか。「罪へのいざない」「宴のあと」のオペラ女人ボーカルは縁が無いわけで無し矢野のアキコさんに。「ルック・アウエイ」でのスリー・ドッグ・ナイト、ダニー・ハットンさん役はそりゃもう田中星児兄さんしかおらぬ。それでNHKみんなのうたで流さば「チャンスは2回!」なんかはもうだんご兄弟何するものぞ。って無慈悲に消費されちゃうのも悲しいかな。夢だけ見てそっと楽しもうか。あ、もう終わっちゃった。もう一杯。 (山)
 試聴はここで

/超お勧め!/250点



ヴァン・ダイク・パークス/ディスカヴァー・アメリカ

Velvet Underground : Velvet Underground & Nico
ベルベット・アンダーグラウンド&ニコ by ベルベット・アンダーグラウンド
・・・NY
*名曲揃いの一品。意外と親しみ易いからご一聴を。ばなーな。(マ)/お勧め!/92点
1966年の春、収録曲の大半がマンハッタンの老巧化したスタジオで、3日間で行なわれ、制作費は、わずか3000ドル弱だったVelvetのファースト。
有名なバナナのジャケットは、アンディ・ウォ―ホルによるものだが、実質的なプロデューサーは、 トム・ウィルソン(ボブ・ディランやサイモン&ガーファンクルのプロデューサーとして有名)
当時は一部のマニアックな支持がある程度だったが、後にパンク系アーティストがこぞってその影響力を語ったため、今やロック・ファンのマスト・アイテムとなっているのは周知の事実。(KIDO RYOさん)


Velvet Underground : Velvet Underground
V by ベルベット・アンダーグラウンド
・・・
バナナもいいけど・・
*一般的にヴェルヴェッツではバナナ版が人気でしょう。
しか〜し!!この3rdアルバムのこの殺気だった静寂さを耳をかっぽじって聴いて欲しい!
ルーの息遣いひとつひとつの中に彼らの世界が宿っております。
彼のソロアルバム「ベルリン」の世界はこの時点で既に出来上がっていた。
(おうえいしす)さん
/お勧め!

ヴェルベェット・アンダーグラウンド/ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート


Van Der Graaf Generator/ワールド・レコード
・・・
1&only。
*管理人未聴です。お願い。コメント下さい。(マ)?
ワールド・レコードはVDGGが一度分裂する前のハイテンションな演奏が聴ける非常に良質なアルバムです
gnoll )さん/お勧め!/←ありがとう。
「WORLD RECORD」は、バンドがVdGGからVdGになる直前のアルバムで、「GODBLUF」,「STILL LIFE」に続く”後期三部作”と呼ばれるものの最後の作品になります。
 内容的には、へヴィーな中にもリズムで遊んでみたり、メロディアスな盛り上げ方をしたりと、それまでの2作とは違った方向性を感じることが出来ます。発表当時、Peter Hammillがインタビューで「ダンスのための音楽」と語っていますが、オルガンやサックスのへヴィーさに比べてドラムスの刻むリズムは歯切れのよいものとなっているのが大きな特徴かもしれません。また、レゲエを取り入れた4曲目が賛否両論を巻き起こしましたが、これもあくまでもVdGG風のもので、一般的なレゲエとはかけ離れています。またラストの「ワンダリング」では、この後、教会オルガニストとなるHugh Bantonのドラマチックなプレイと歌い上げるPeter Hammillの壮絶なまでの昇華作用が聴く者の心を掴んで放しません。
 これでこのバンドにはまった人は数知れず。ぜひお聞きになってください。
HAMMILLIST_M )さん/お勧め!/←ありがとう。

ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター /精神交友

Van Halen /Van Halen
cover・・・
憧れギター小僧 曲目等詳細
*70年代も終わろうとしていたその時に忽然と登場、世はディスコ大全盛、パンクNWの嵐の中、悲嘆に暮れていた全世界ロック少年少女のぎゅわーん願望に一筋の光を灯したヴァン・ヘイレンのデビュー・アルバムです。プロデュースはテッド・テンプルマン氏。元はゆえばソフトロックのハーパースビザールとゆうバンドのドラム兼ヴォーカル、それはもうなよなよっとしておりましたがプロデューサー業に転身後はドゥービー・ブラザースを初めとするやたらめったら切れの良いサウンドで注目を集めました。とはいえほとんどは西海岸サウンドなもんでこれをプロデュースした時はほんとぶっとびましたわ。考えてみたらワーナーですから彼、モントローズやってたのね。残念ながら小ヒットに終わってしまったそれのリベンジをいつかと思っていたに違いない。そんな時眼前に現れたこのバンド、よっしゃーと気合入ったのは想像出来ます。アメリカ西海岸と言えばほんわかサウンドの本場ですが、さすがにロックファン全部がほんわかしてた訳では無かろうと着々育ったギター野郎、エドワード・ヴァン・ヘイレン。サーフィン・サウンドちゅうのはギター・テンテンケテン主役だから波とメタル、合わないわけでは無かったのかも。鋼鉄のサーフボードで大波をかわすがごとくのギター、炸裂しています。この盤ほんと構成が見事、1曲目はさくっとかわして、出てきました曲芸ギター、何じゃこりゃどうやって弾いてるんだの右手奏法炸裂であのユー・リアリー・ガット・ミーにつなぐとゆう。忘れていたロック心を全焼させるこりゃメタル・ファンで無くとも熱くならないロック・ファンはおるだろうかね、まったくー。後はもう度肝を抜かされっぱなしで最後まで突っ走ります。とゆう訳で度肝を抜かさせる為だけの紹介デビューアルバム。1stとしては絶好の展開でヴァン・ヘイレン、世界はもうあなたの味方よ。個人的にはデビッド・リー・ロス、あんた最高や。チンピラ軽薄海岸ボーイ。 (マ)/お勧め!/100点 試聴はここで。

Van Halen /1984
cover・・・
憧れギター小僧 曲目等詳細
*イエス。80’s何のその己の道をひたすら地道に突き進んでたヴァン・ヘイレンがついに突破。天使が舞い降りてきたマジック・アルバムです1984。全曲オリジナル。今までカバーやって来たのはどうもシングル向きのコンパクト&キャッチーな曲が出来なったてのもあり、今回は4曲も出来ちゃいました。しかもそれぞれ味わいが違う極上もの。オバカキャラ全開、時々ターザンしてエドワード君ニコニコのビデオ・クリップが最高だった「ジャンプ」。「あげろ」の空耳までサービス。最初聴いた時はお、ギター弾かないのかーって心配したりして。やることはわかっていました。カルフォルニア・サンシャイン・メタル。大体メタル人つうとどうも会話したら話が噛みあわないような雰囲気を持ったバンドが多く(実際は違う場合がほとんど)、その点このバンさんは親しく話して友人になれそうなそんなメタル人。音楽も。そんな自分達にぴったしの曲やっと獲得。祝。違う楽器で曲作ると突然インスピレーションがんがん湧いたりするもんすが、エドワード君、鍵盤でやってみたのかな。一旦降りてきたらしめたものでギターで作ってももうOK。それで「パーナマ」。おまけに「稲荷だけシャリ無し」の空耳付。いやーいい曲やってる最高のバンドを聴くのって本当に楽しいです。「ホット・フォー・ティーチャー」はゲリラ的シングル。ギターを味わって、デイブちゃんやんちゃを。最後の「おー・まい・がっ」に乾杯。「ウエイト」は一転、哀愁のメロディ。もろ手弾きのシンセが素敵。その間ちゃんとギター抜きってのもバンド魂感じます。それにしてもしみじみ思うわ。デビッド・リー・ロス。あんた最高や。ビーチ・ボーイズから、どメタルまで歌える男など他におりませぬ。それを支えるに相応しいメンツもこの3人しかおらぬ。にっこり笑って見守って煽ってくれるエドワード君が隣にいる姿、後ろで見かけによらずヤンチャし放題だったつうリズム・セクションのお二人。黄金です。長いキャリアの中でこんなに天使が味方に付いてスゲー曲ばっか出来たアルバムばっか出来る訳は無く。それなら必殺シングル曲出来たらそれはもうOK。出来なかったらアバからサッチモまで大カバー大会でもいいから見せて欲しかったす。自分の曲じゃないとどうも味の出せないミュージシャンならしょうがないけど、バン・ヘイレンは色んなの出来て新しいアメリカン・エンターテイメント・ミュージックやってくれたから。しかるにこの大成功で逆に歯車噛みあわなくなったこの運命のいたずら。若さゆえもあるだろうけど本当に惜しかった。デイブ君、今からでも遅く無いぞ。戻ってこーい。エドワードちゃんの快心の笑顔が見れるのは君が「オー・マイ・ガッ」しなきゃ。そして音のプロデュースはテッド・テンプルマン氏、エクゼブティブで曲の選定、厳しいお目付け役にはリチャード・ペリー氏もしくはピーター・アッシャー氏で今一度ジャンプ期待します。夢見るぞ。(山)/お勧め!/110点 試聴はここで

ベンチャーズ /西暦2001年
cover・・・
大和民族の宝 曲目等詳細
*全日本スーパーロック向上推進委員会会長代理補佐のヤマです。今日激化する地域経済及び不透明感高まる年金問題の中、スーパーマーケットの生き残りには、ただたらたら有線を流していればいいものじゃありません。三日遅れで入荷した白菜及びキャベツをやたら新鮮に見せる為、及び4時から始まるアジの開きタイムサービスの活性化の為、店長さんはDJと化さねばならないのは今更言うまでもねえずら。

さて、何をかければいいのでしょうか?

ここに偉大なる盤がございます。

大和民族の至宝、ザ・ベンチャーズ。ヴェンチャーズじゃないぞベンチャーズ。1973年のグループ結成15周年記念。
1年ずれてないか。あ、いかん。疑問を持ってしまった。ごほん。
しかも来日記念盤!。え、ほとんど来日記念盤じゃないか?。いかん疑問を持ってしまった。いかん。
そうです。貴方の街へもやって来てくれたでしょう。
新日本プロレスより身近な外人さん、それがベンチャーズ。ビートルズ。ありゃいけません。教科書に載ってしまった。青少年に憎まれております。
スーパーでガキが騒ぐとえらい往生するでしょう。流してはいけません。
その点、ベンチャーズは、急がば廻れをクラス中で全員でリコーダーで吹いたって話は聞いたことが無い。
子供は親は憎むもののお婆さんお爺さんは好きなものです。小遣いくれるから。
なら
全盛期のを流さいいじゃん。
ののの。
あまーーい。
60’s前半のベンチャーズはパンク・バンドでした。売り場でセクス・ピストルズやストラングラーズ流す訳にはまいりません。
その点、この

西暦2001年

は、タイトルからして21世紀ですし、こんな曲が入っているのです。

わおおおおおお。びっくりBIG70’sだ。
当たり前田のクラッカー。73年に出した盤です。ヴィヴィッドに今を生きるバンド。それがベンチャーズだ。
これなら少なくとも二世代のハートを鷲掴みに出来ること必定。
サウンド?
もちろんナイスに決まってる。ただし、テケテケテケは封印。我慢なされ。そのかわし
驚きのジャズ・ファンク・サウンド炸裂です。はたしてご本人たちがやってるか?
いかん疑問を持ってしまった。いかん。
やってるに決まってるだよ。いかにドラムスがバーナード・プリティ・パーディ氏に聴こえようとベースがチャック・ホソノ・レイニー氏に聴こえようと。凄腕なんです。
そりゃ無念夢想でやってる曲もございます。
イエスタデイ・ワンスモアやアローン・アゲインなんかは。多分今夜の飯は牛丼にしようとか考えながら弾いてる。
ならば貴方も素直にオーストラリア産バラ・ロース混合100g99円の特売品を迷わず買えばいいのです。
しかし、そないに油断してるといきなし「ソウル・マコッサ」がかかるぞ。カメルーンのサックス吹き、マヌ・ディバンゴ氏が奇跡のように全米ヒット飛ばしたアフリカン・ファンクだ。「オー・ベイブ」までやってくれてる。「シスコ・キッド」でのファンキーさは言うに及ばず、
「迷信」ではジェフ・ベック氏に戦いを挑む気は・・・さらさらない。解説にも「原曲に比べるとちょっと重さに欠けている気がしないでもありません。」と書かれてる。失礼な。比べるな。
クライマックスは「フランケンシュタイン」です。エドガー・ウインター・グループのインスト・ハード・ロックの教典曲。
どかーーーんとかましてるぞ。もちろん。シンセのあのぴゅぴゅぴゅは無いけど。そのかわりに・・・何があるだろう。
ギターだ。
ツボを突かれるのが「ディアリング・バンジョー」。映画”脱出”のテーマ。バンジョー対決のはずのこの曲でもう一本の弦楽器はもちろんエレキだ。
こればかりは今夜の飯はハンバーグとか考えて弾いてません。本気です。
謎はストーンズが1曲も入ってないこと。そいえばゼップもパープルも無いな。パープルは日本においてライバルだからやるわけにはまいらん。

シングルは「ラスト・タンゴ・イン・パリ」です。
何でまた??
親父のエロ心くすぐるためか?妙な声入りでして何の因果かえらくサイケになってしまいました。豆腐売り場で家族が凍る。
そしたら今日はこれぐらいにしてさっさとレジに向かいましょう。
混んでるじゃん。
あの曲はいったい何て曲だったっけと思いながら。

これで家族一同幸せな休日は確実です。
いくら聴いても所得税も地方税も年金も固定資産税も道路税も取られません。
ご安心下さい。(山)
/お勧め!/120点 試聴はここで

ヴィサージ /ヴィサージ
cover・・・
新耽美派 曲目等詳細
1回手放してしまって後々まで悔やむことになるレコが有ります。
我が家の第一次氷河期、バンドしか頭に無かった80’s、ライブノルマにスタジオ代、楽器やらMTRやら出て行く金は出て行く一方、
対して入って来るのはバイト代だけでして、頼るは○井のキャッシング、自転車操業、
いやもう今考えると無茶なことを。
それでも何とか多幸症でやってたのは、希望と若さだったからだよなあ。今は第2次氷河期真っ只中ですが、もうしんどい。
借金を抱える気力も無いすから。
そんな20うん年前、第一次氷河期に泣く泣く売ってしまったこのレコがつい先日帰って来ました。
これは何かの因縁か。
思えば収入、あの時と今と同じくらいだっちゅう恐ろしき事態で。しかし優しい値段で帰って来てくれたんです。
すっと探していたんだよ。

ヴィサージ

1980年11月10日リリースの1stアルバムです。
今になってわかる事実有り。当時は流行りに乗っかった大軽薄盤だと思ってた。
それでも、おわわーと聴いてノリノリ、こりゃ大名盤だと思っていたけど。
何とこん人が最初の最初だったのだ。
首謀者はスティーヴ・ストレンジと申すいかにも胡散臭い名前の男。
1959年5月28日南ウエールズのサウスブリッジ生まれ。一年先輩だぜ。
何でも学業ではえらい劣等生だったらしく、早々に学校飛び出てロンドンに。17歳の頃。アット・セヴンティーン。
そんでバイトしたところがあのマルコム・マクラーレンの店だったとな。学業ではあかんでも才能は出せるところでは出せる。
メキメキ頭角を現してポスター製作やらヴィデオ製作やら、果てはクラブ経営まで。当時のシーンのど真ん中におったと。
バンドも当然やります。フォトンズとゆうバンドで歌手やりの、すぐに辞めの1978年、
出会ったのがかねてよりお友だちだったグレン・マトロック氏のバンドのドラマー、ラスティ・イーガン君、そしてギター・歌手のミッジ・ユーロ君。
そのバンドはリッチ・キッズ。シングル・ヒット出したけど崩壊しちゃってちょい暇そうな時に、
「ねえねえねえトラでいいからバンド手伝ってくれない、ねえねえねえ。」と食い下がり、ヴィサージュ誕生となったぞ。

何をやりたかったのか?

同年9月に「システム・オブ・ロマンス」を出して崩壊したウルトラヴォックス!の音の継承だ。
このサウンドは今の音に違いないと確信した。
そして曲を書き、さらに助っ人を呼ぶ。デビューしたばっかのマガジンから
ギターのジョン・マクガフ氏、鍵盤のデイブ・フォーミュラ氏、ベースのバリー・アダムソン氏、
そしてウルトラヴォックス!から三顧の礼をもって迎えたシンセのビリー・キューリー氏。

うお、何と、マガジンとウルトラヴォックス新旧の夢の共演となったでは無いか!!

しかして各自、自身のバンド有りますから、それにストレンジ君もクラブ経営有りますからけっこう録音もたもたしてしまいます。
78年から始めて、79年、80年と三年がかり。その間、あのギャリー・ニューマンちゃんのチューブウエイ・アーミーに先を超されて、
ミッジ氏の髭ウルトラヴォックスもデビューし(明らかにこの盤の録音が縁)、
それでもただでは済まさない時の目を持つ男、ストレンジ・・・
デビッド・ボイ氏80年の超絶シングル”アッシュズ・トゥ・アッシュズ”のヴィデオを見てニュー・ロマンチックちゅう概念思い付く。
最後にその思い込めて満を持して出しましたのがこの1stさ。

だからこないに堂々としてたのか!

吹っ切れまくりの音楽です。確信もありあり。一聴してわかる名手たちのあの独特の音また音。
時代の空気をたっぷり腹いっぱい吸い込んだツボをつくメロディ。
キツネ目男、ジョン・フォックス師の後を見事に継ぐストレンジ君の歌いっぷり。その切れと薄情さはミッジ氏の髭ウルトラヴォックスを凌駕する。
よって当然の如く、4曲の必殺ヒット・シングル輩出。
そして何よりもあの曲が有る。

モスクワの月

インストです。ジンギスカンとYMOのモロ合体。そのあまりの軽薄さに気品さえ感じてしまう有様で。
もう楽しくって楽しくっていかなる悲惨な場面でも、ほいほい踊りたくなります。千人のたらこキューピーと一緒に。
マッドネスのターザン・ナッツに匹敵するオバカインストの名品なり。

そしてラストは、この時代の象徴、
ウルトラ耽美な泣き叫ぶシンセ・インストで〆。
いささかの深みも無く。

うーん、28年経とうかっつう今でもやっぱこりゃ名盤だ。
当時は、これはこの一枚だけ、一枚だけだからこそ、このぶっ飛びだと思ってました。
だからヒットを受けての2枚目は買わなかった。

はて、それが正解だったか・・・・もし目の前に優しい値段で出たら、今度は買うかもしれない。
その時に結果はわかるな。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで



●解説員紹介●
(マ)(山)・・・元マスター、現「山」。当サイト管理人。狂気POPが好み。ばかロック推進委員会会長代行。
(み)・・・みみちん。当サイト管理人。歌唱力は問題としない。

●コメントありがとう●
gnoll さん
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