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ALBUM一覧 「T」

*アルバム・チャートにエントリーのアルバムをアルファベット順に分けて掲載しています*
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<T>
Todd Rundgren : ミンク・ホロウの世捨て人
・・・1&only。狂乱POP。 曲目等詳細
とんでもなく好きです。何か悪口言われたら確実に暴れる。軽く褒められたり他のバンドとかと比べてどうのこうの言われたりしても逆上してしまう危険な盤です。私にとってのロックとPOPの最高地点にある盤。何回聴いても飽きませんがもし飽きちゃったらどうしようと不安になっちゃって今や手軽に聴くことすら出来ない。勇気を出して(^0^)また聴いてみたけどいやもう初めて聴いた時そのままのキラメキ。飽きるどころかますます渋みと照りが出て来てしもうたわ。全部一人でやっております。ドラムからキーボードからギターからベースからサックスまで。なもんで究極の息の合い方。今みたいに打ち込みじゃ無いすよ。昔に比べて特にドラムがめっぽううまくなってもはやもたつくことなど微塵も無し。1曲目のオール・ザ・チルドレン・シングから息もつけない12曲、34分50秒。入るところに音が入って極上のメロディにぴったり張り付いてます。たおやかに歌い、叫び、こちとら一緒に歌いたいがとてもじゃないが歌えないのでコーラスで参加させていただいてます。人がいると恥ずかしい。まったく才能のある人間がノってる時の力って恐ろしいすよねえ。どうやったらこんな音楽が作れるのか頭の中覗いてみたいわ。しかも時間をかけて作った風で無く短時間でどわーっと作った感じ、一人多重録音に有りがちなベターっとした辛気臭さなど微塵もありませぬ。物凄い勢いとノリ。一人で録音しててよくこんなシャウト出来るもんだ。きっと音楽の神様がそばで見ていたに違いありませぬ。CD化はライノ。これがまた音が良い。絶対そうだとリマスター担当を見てみるとやっぱしこの人、名人ビル・イングロット。アナログの暖かさそのままで聴こえない音も聴こえて来てオノマトピアなんかじゃ瞳孔が開きっぱなしになります。ジャケが地味な印象もありもし後回しになっちゃってまだお持ちで無い方、すぐさま行っちゃって下さい。家宝になること必定。保証いたします。つうかこれが駄目って方はこころっくすで私が書いてること全て信用して貰えなくとも仕方がありませぬ。頭の一部にいつもどっかと座って見ているよ。音楽を本格的に始めた頃スティーリー・ダンのAJAと並んでこんなん聴いちゃって決定的に自分で音楽やるのにどうしたら良いかわからなくなっちゃった。だからパンク/NWやるっきゃなかったんだよなあ。結局近づくことさえ出来ず仕舞いで。当のトッド氏にとってももしかしたらそうかもしれない。個人の才能を超えた何かが起こったとしか思えません。狂ってたんだなきっと。そしてその狂気ってのがロックとPOPの星の中心にめらめらと燃えてなけりゃいけないものなんだ。(マ)/お勧め!/250点 

*これはスゴイ!作詞、作曲、歌、演奏、全てトッドひとりでやっている!まさに天才だあ〜!
その上、良い曲ばかり!やっぱり天才だあ〜!(み)
/お勧め!/100点 日本盤

Todd Rundgren : 未来への回帰
cover・・・1&only。狂乱POP。 曲目等詳細
70’s後半は名盤ライブ・アルバムの時代です。
ピーター・フランプトンちゃんのウルトラ・セールス盤を皮切りにあまたの名バンド、名ミュージシャンがキャリア総決算のトドメ盤をリリースいたしました。
ほぼ例外なく外れ無し俺たちゃ歓喜の渦に包まれたもんです。
その連発の最終便に近い頃、待ちに待ったあの方のが出たよ。
トッド・ラングレン兄貴です。
初代ユートピアでの壮絶モンは既に有りましたが個人名義は初めて、そりゃもう聴く前の期待はばんばん。ハードルは上がるだけ上がってた。

未来への回帰
〜Back to the Bars

1978年12月リリース。あの超絶盤”ミンク・ホロウの世捨て人”のあと。
録音場所はニューヨークのボトムライン、LAのロキシー、クリーブランドのアゴラ。
バック・メンバーは各所でバラバラで、もちユートピアの連中、ハロー・ピープル、子分たち総動員。
ゲストでスペンサー・デイヴィス、エドガー・ウィンター、リック・デリンジャー、
スティーヴィー・ニックスお嬢、ホール&オーツの各氏。
夢のようなメンツです。

その上がりきったハードルを超えることが出来たか?

いやー、やっぱ凄かった。有り余る名曲の数々が怒涛の如く押し寄せるその迫力。
たまりません。
この方、やっぱザッパ大明神と並ぶアメリカ角界の横綱だよ。

トッドちゃんたら一筋縄ではいかない人格人狂人です。
完璧主義者の大雑把きまぐれさん。
気合入りまくりの総まとめに????マークが果てしなく各所に。
もち自身がプロデューサーですからやりたい放題で。

謎その1
なんでまた”ミンク・ホロウの世捨て人”から1曲も演ってないのか?

ソロ総決算の大名盤だったのに。
”キャン・ウィ・スティル・ビー・フレンズ”がせっかく珍しいTOP40になったのに。
みんな当然入ってるの期待してたはずで。私もそうでした。
だけど入ってない。
これは録音が世捨て人アルバム製作前か途中だったのか。準備が出来てなかったとか。
それならねえ。
待てばいいのに。
もうちょっとだけ。入れる入れないでセールス大違い。売れるかどうかどうかわからんかったとしても、最新作から何か入れるの当然かと。

こりゃおそらくこれだけの陣容でソロ・ライブ出来た時期がこの時だけだったからかもしれません。

「フランク・ザッパが羨ましい。あれだけのメンバーで、リハーサルにもギャラ払って完璧なライブが出来るんだから。」

との発言を見たことあります。傑作だらけもそんなに売れてるとは言えなかったトッドさん。色々障壁が有ったのでしょう。
では、ザッパ氏は金があったかとゆうと・・・。もっと売れてなかっただに。
あの方はやりたいと思ったらもうスッポンで、喰い付いたら離さないから。それにライブをスタジオ・アルバムに加工してしちまうって裏技も使うし。
トッドちゃんは、そこまで執念の人じゃないよ。途中で諦める。あはは。
それにライブはライブ、別物になります。

狂うから。

全部一人やるアルバムであれだけ狂って吼える方です。ライブじゃもう制御不能の大虎に。
弦が切れようがチューニングが多少狂おうがカカるだけカカって大逃げ。
あとは知らん。

謎その2
先に書いたように豪華ゲスト陣参加です。みんな御大の後光に惹かれて集まった人たち。
大いにフューチャーすりゃあ、これまたメガセールス必須です。
それがまた大雑把な扱いで。
ほとんどが最終曲、必殺の”ハロー・イッツ・ミー”でコーラス参加。
ニックスお嬢なんか例の如く目立とうと奮闘しとりますのに、ミックスでバサっと小さな音量で処理。
ホール&オーツ他は完全に全員ジョン・オーツちゃん状態。
さっぱし声の区別がつきません。
エドガーさんにいたってはクレジットすらなし。
これねえ、
かわりばんこに唄ったら、特にお嬢とダリル君なんか、話題沸騰すよ。
シングル・カットしたらまた大ヒットしたでしょうに。
そのあたりまるで気付きもしなかったんだろうなあ。
たまたま来るって聞いたから、簡単に打ち合わせして、ステージに上げて唄わせたってノリ。

まったく商売っ気無いよ。もー。

ホール&オーツは、3面の待ってましたフィラデルフィア・ソウル・メドレーに参加して貰うって粋な計らいもあったはずで。

そんなこんな全部忘れるほど我を忘れて暴れるシングル・スリーブに2枚押し込めたやっちゃった名盤迷盤ライブ・アルバム。
けど
ファンはそんなどっか気のきかないトンパチなトッドさんが大好きです。
最強なのにチャンピオンになれなかったディック・マードック飲兵衛と同様に。

そんな意味で
最初に聴くにはまったく相応しくない盤かと。
最初に買って、他のを全部買った後、最後に歓喜の歌でどうかよろしく。

(山)/お勧め!/250点 試聴はここで

Todd Rundgren : サムシング/エニシング?
・・・1&only。極上POP。 曲目等詳細
*名曲めじろおしの超強力盤。聴くは一時の恥、聴かぬは一生の恥。(山お勧め!/250点

トッド・ラングレン/魔法使いは真実のスター A Wizard, A True Star
・・・1&only。肉体派プログレポップ。
*これを出してしまったがためにトッドちゃんが後々まで奇人と言われてしまうことになってしまったとゆういわく付きアルバムでござる。あたしに言わせるとこうゆう面が無かったらトッドの魅力半減でござる。ポップにはどっかしら狂気がなくちゃねー。狂おしいほどの甘美なメロディ、アイ・ウォント。頭の中のもやもやをぶにゅーーって出してるってゆう面でとんでもなくパンクな音楽でもあります。彼のことだから多分一気に仕上げてしまったであろうこのアルバム、肉体派プログレPOPの聖典でございます。
どんなジャンルじゃ、それ。(マ
お勧め!/200点

トッド・ラングレン/シングルズ
・・1&only。極上POP。
*この人のシングルが悪いはずはないのだ。めくるめくポップ・チューンの大洪水。(マお勧め!/200点

トッド・ラングレン/誓いの明日
・・1&only。極上POP。
*ここではやりたくても普通しない事、好きなアーティストの完全コピーやってます。似せれば似せるほど我が出てくるところはこの人らしいなあ。後半のオリジナルはもう名曲揃い。(マお勧め!/150

トッド・ラングレン/Todd
・・1&only。POP&メタル。
*74年作品。どなたがエントリーして下さるかなーなんてずっと待っておりましたが。我慢できなくなってしまいました。トッド3大名盤の一つ、「Todd」。「私は変なおぢさんでーす。」って宣言してるような曲も有ることはありますが(笑)、おもちゃ箱をひっくりかえしたような音楽のキラメキが一杯。極め付きの名曲が入っていて、バラードでは「A Dream Goes on Forever」「Useless Begging」、ポップでは「Izzat Love?」。出てきたとたんに、わああって瞳孔が開いちゃうほど素敵です。ハードな曲が効いているのも特徴で「Everybody's Going to Heaven/King Kong Reggae」「Heavy Metal Kids」はこれぞ本当の意味でのヘヴィメタルではないかと思える狂気で一杯です。その狂気はポップな曲の中にもしっかりと息づいていて、まさに狂おしいまでの歓喜が起こってしまうのです。ブレヒト的な曲やスペーシーなインストに挟まれてハードな曲やポップな曲がふっと浮かび上がってくる快感、それがこの盤の魅力かも。そして最後の「Sons of 1984」、ネタはばらしませんが、これを最初に聴いた時は、そりゃもう感動。こうゆう手があったのかーって。聴けば聴くほど面白いレコードなのです。「ミンクホロウ〜」「サムシング/エニシング」と聴いたらぜひ次はこれを。(マお勧め!/200点


トッド・ラングレンズ・ユートピア/アナザー・ライブ
・・1&only。極上POP&プログレッシブ。
*75年発表。今になってしびれちゃってるシリーズ。昔は「ドゥ・ヤ」ばかり聴いていたつーバチ当たりな私。先日再会して聴いてみたらあらららら、良いじゃないですか。プログレがすっかり好きになってしまった今では、すんなり入って来る音の数々。しかもファンキー臭までたっぷり臭ってきまして、音の感触がすっかり肌に溶け込みました。これは初代ユートピアのライブな訳なんですが、音が随分しなやかで、後の4人組の硬質な感じとは随分異なります。ベースの名手、ジョン・シーグラーのおかげかな。A面の構成にはもーうっとり。変拍子が心地良いです。B面入るとホール&オーツのフレーズぽいのが出て来たりしてにんまりしますが、ソロ・アルバムからの「ヘヴィ・メタル・キッズ」から抑制がとれて炸裂するトッドが笑えます。何しろ元気。このタガが外れて弾けてる感じが正にロックってことだと。そしてポップが魅力的になる源の狂気だと。そしてムーブの3コード名曲「ドゥ・ヤ」、最後の高らかに勝利宣言「ジャスト・ワン・ビクトリー」。これは昭和のニアリー・ヒューマンだぞ。これは今更ですがトッドのベスト・アルバムの一枚になります。全然古くさくないのであります。

現在唯一発売されてるこのUK盤、ジャケットがオリジナルと変わっております。元のプログレ・パロディみたいなのも良かったけど、これも良いねえ。
(マ
お勧め!/200

トッド・ラングレン/ア・カペラ
cover・・1&only。極上POP&プログレッシブ。 曲目等詳細
どんなに凄いミュージシャンでも、最初に買っちゃヤバいよっ、つうアルバムの一枚や二枚有ります。
いわゆる実験作ってヤツで。出来が悪いって訳では無く。
世間的に玉砕覚悟で好きなことをやる。

ア・カペラ
トッド・ラングレン兄貴、1985年9月リリース

実験作です。
ジャケ見りゃあわかる。ガムランのお面被って学生服。
その学生服にカラーが付いてないってとこがこの方らしいどっか油断してるつーか。素敵。
この兄貴、毎回サムシング/エニシングやミンク・ホロウの世捨て人みたいな大POP盤出せば、ヒットもするしファンも大喜びなんだけどねえ。
たまに虫が騒いでやらかします。本人全く自覚無し。好きなこと出来なきゃこんな商売やるかよーてなもんで。
人とやりゃあやらなくてもいいケンカもするし。とにかく音楽に身を捧げてるキチガイなのだ。

で、
今回やらかしたキチガイは、ま言って見ればミンク・ホロウなんだけど・・・拡大版なんだけど・・・
全部自分でやってるブツです。
やってるったって楽器をやるんじゃなくて、タイトル通り、全部自分の声と体の各所の音で作ったアルバムでやんの。

究極だよ。

ア・カペラと申しますと唄のみで歌をやること。トッドさんがやるなら好きでたまらぬビーチ・ボーイズみたいにやりそう。
そうゆうのももちろんやってますで。
しかし、驚き桃の木は、バンド・サウンドまで自分の体でやっちまった。
そんなことが出来るのかーーー??

兄貴の目の前に時代の大発明品”サンプラー”ってのが現れました。イーミュレーターってのが。
これに触れてテクノしちゃいたいのが普通のミュージシャン。でもキチガイですからそんなこたあまるで思いません。
思いついたのがこれ。自分の声と体ぶったたく音を取り込んで加工してドラムの音もベースも鍵盤も作っちゃった。

アホや。

目的がそれですからそれでしか出来ん冥界曲もそりゃ有ります。謎の異国東洋調とか。
で、それに初めて触れちゃうと目が点になるぞな。
もう一方で、しごくまともな自分POPをその手法でやりゃあどうなるかをもやってる。
これがまた・・・・何の違和感も無く・・・いつものトッド節で・・・・

たまらんがやーーーっ

バラードの名品はA面のプリテンディング・トゥ・ケア。
百年物の染み渡る。
そしてアッパーPOPの名品は、B面1曲目の

サムシング・トゥ・フォール・バック・オン

トッド史に残る名曲也。あの上の方で音天使がテンパってるようなこれでもかPOPが堪能できる絶品です。
なんで、あろうことか・・・フジTV朝の、朝のうちに一日の運命が決められてしまう

とくダネ!

って番組で、小倉某が「あまたつーっ」の掛け声で始まる「天気予報」のコーナーでバックに流れてます。
まー、いったい誰が選曲したのか。こんなんかけられたら今日の天気などいささかも目にも耳にも入らず

曲を聴いてしまうでは無いか。

この天気予報を見てる全国825万人の皆さん、これがトッド・ラングレンとゆう方の歌です。
この際ですからファンになっちまいましょう。



もし君にちょっとだけ時間をあげたら
決心してくれるかい?
君はお花は育っていくってことを思いも出来ません
君が一生懸命に世話をしてあげなければ
それはもうまるで

何かに頼ってるだけみたいな
何かに頼ってるだけみたいな
何かに頼ってるだけみたいな
君の帽子の中のくちゃくちゃの1ドル札と
玄関マットも無い地下鉄の段ボール箱ねぐらに戻るみたいな
君は何も無く取り残される もしそうでなければ

見つけようと思うならば それはすぐ君の後ろに有るんだ

君が街で話題になってた頃を思い出してごらん
そして君は気にもしなかった 僕が廻りにいたのに
でも君は僕を頭の片隅には置いておいてくれた
ベッドの隅に置いてあるテディベアぐらいには
僕はただの

頼る為だけの何か
頼る為だけの何か
頼る為だけの何か
一人っきりで目覚めるって凄く怖いよね
それで細い糸を君はつなぎ止めていた
別な方法が何か無いかを探しておきながら

見つけようと思うならば それはすぐ君の後ろに有るんだ

僕はわかってる 僕はただの

頼る為だけの何か
頼る為だけの何か
頼る為だけの何か


見つけようと思うならば それはすぐ君の後ろに有るんだ
見つけようと思うならば それはすぐ君の後ろに有るんだ
見つけようと思うならば それはすぐ君の後ろに有るんだ

僕にはわからない 何が僕を正しくさせてくれるか とそう思えるかを
何が人生で一番大切なものか君に話したいけど
ま思うに別にどうでもいっか
で、君が僕を必要とするなら 僕はいつもそこにいるよ
だってそうだろうと、ただ思うから
それでそれは多分僕が
頼る為だけの何かで
自分にとっても頼るべき何かで
知らなければ 君が時には僕を必要としてるって
誰だって頼りたい誰かが欲しいんだ
僕に頼っていいんだよ
どこにも誰もいかないから
君はいつだって僕に電話をかけられる
いつだって頼ることが出来る
訪ねてくることだって出来る
僕は待っているよ、ベイブ
君の世界が崩壊した時
そして誰も回りにいなくなった時
そして君は座っている 電話が来るのを待ちながら
君は僕に電話をかけられる
僕は君を一人っきりで放っておかないよ



天気には別に関係無い。あはは。あ、そうか、私の天気予報を当てにして下さいってことか。
トッドさん、世に変人とか長い顔とか呼ばれてますけど、
ほんとにこうゆう気持ちの有った方のようです。
ウイキッペに何とも人のいい、リブ・タイラー、育ての親エピソードが載ってたよ。

そしてこの気が付けばえらい名盤の最後を飾るは
フィラデルフィア・ソウルの至宝グループ、スピナーズの名曲カバー、

マイティ・ラブ

わたしゃ嬉しくってたまりません。
(山
お勧め!/200 試聴はここで

ユートピア/RA
cover・・1&only。極上POP&プログレハード。 曲目等詳細
あさひー!しまった元旦にやらしてもろえばよかた。ラーです。ラーをやる男たちだからラーメン。ってことは大好き。なユートピア77年のアルバム。ここからがっちりスクラムを組んで大活躍する4人が揃った初めての盤だ。頭はトッド・ラングレン総統。一人で何でも決めて何でもやって歌ってやっちゃう男です。でも俺はバンドが大好きなんだ。あー文句言ってくれるやつが欲しい。ケンカしてぇ。ライブで少人数でぎしぎしやりてぇ。コーラスみんなでガーってあわせてぇ。誰か歌ってくれてるバックでギターをぎろりんって絡みてぇ。仲良くバスでツアーしてぇ。同じ顔を毎日見て飽き飽きしてぇ。の望みがついにかなう時が来た。それがまた真面目に真面目の字を376回書いたような連中で。大張り切り。普通でも腕達者なのに常に120%でガシガシやる個性、いきなし開眼です。コンパクト・ポップ3曲を挟んで長い顔、いや長い曲4曲。長いってことがプレグレならプレグレでありましょう。でもザッパ爺が長い曲をやっても誰もプログレとは呼ばないようにトッド・ユートピアの音楽は類を見ないすどこ見ても。どこを切っても出て来るトッド印。それはバンドの一員になっても変わらず。だってしゃあない。とんでもな個性の持ち主ですから。しかも全員トッド・ファンだし真面目だし。とことんやります。で、やりつくしたところから出て来たよゆ〜とぴあの個性。それはゴムパッチン。しなやかながらガラスの硬い光沢のような手触り。カシム・サルトンさんですから名前からしてかしむ。そのガラス宣言をしたのがラスト18分の歌う飛び出す絵本グラス・ギター。ページを開くたびに違う色の光がジャンプして眩しいのなんのって。見る音楽なんて滅多に無いぞ。音楽で日焼けするために折に付け聴いてます。緑色に焼けちゃった。ホラー映画のワクワクが味わいませる冒頭の大風呂敷「序曲〜山のあなあなあな〜西から上ったお日様」。タイトル通りです「魔法竜シアター」。やっぱり出て来た悶絶バラッド「エターナル愛」、コーラスとキメの祭典「サンバースト仕上げ」、そして「ヒロシマ」。もう真正面で、理解出来ない東洋感さえも臆面も無く、好きになってしまい鼻歌で歌ってしまうとその重さにこちらが面食らってしまう曲。原爆投下、とにかく正しかったものは正しかったのだと口を挟むことも出来ない空気のアメリカでこれをやり続ける頑固、根性に感服します。指が利かなくなるほど練習し演奏した連中だから鼻で笑うやつなどおったら・・・六本木路上で後ろから廻し蹴り。CDの音質極太です。だってマスタリングはライノの名職人ビル・イングロット氏。彼の名前があれば私はCDを聴く。駿盤には駿人が集う。ポップでキャッチーだけどアクの塊だからそれはどうかお覚悟を。でももし買って即駄目でも5年後10年後70年後にきっと朝日は昇る。さんさんと。(山お勧め!/120

ユートピア/Oops! Wrong Planet
cover・・1&only。極上POP&プログレハード。 曲目等詳細
*グラス・ギターの氷キラキラ音がまだ生暖かいうちに出ましたピラミッド・ユートピア後編「悪夢の惑星うーぷす!」。77年のトッドさんです。そしてこんなメンツが集まったユートピアの端緒。ありがたや思いっきり大切にしなければ。この世を作った神様はよっぽど音楽好きとみえ見込んだイタコ野郎にはそれこそぴったしの人間を集いさせます。無声映画色の摩天楼に突如出現したフレーム黄色三角錐棘付、ハナは「罠」の雄たけびから。アクリルの弦シンセと共に危機一髪の歌声。これがこのアルバムだ。熱情余って零れ落ち今やらねばどうするのココロ。やんちゃな弟とブチ切れ合戦のラント兄貴、滅茶苦茶幸せそうです。続いて2.の「ウインドウズ」では鍵盤ロジャーさんが難曲歌唱に挑戦。こりゃ音程取るの難しいぞ。実力のほど見せてこいやと親分。しかたないす自分で作っちゃったから。リトル・フィートのビルさんといい鍵盤さんの作る曲って何故か知恵の輪に。さて棟梁登場。3.ラブ・イン・アクション。「♪夕刊ストップ一途」。お金無いよー。「ウチの場合は」見たいけど止めてくれーとひたすらお願いし。「だめだめ契約あるから」「きー」。と聴いてもいいっすか実は止められない止まらない恋はかるびポテトチップスって歌だってわかってますから。パンクの呼び声に呼応したと申されているようで。わたしゃトッドさんの意欲元気溌剌の結果こうなったと思います。切れていたのは昔からー。4.は太鼓のジョン末っ子(顔だけはお父さん)が歌いますバラードの名曲キチガイ淑女青。素朴な声がメロディノートを大切に置いて行く。未来の音のギターソロで見つめあいながらお父さんのギターソロ。5.「通り裏」は親分作、毛深い野生曲。歌はカズ君。スタジオでもこれだけ狂えるってのがロック・ミュージシャンの入団資格だよな。一つの人格を持つユートピアのコーラスここにあり。一つ歌っては全力コーラス、これもこの盤のテーマです。6.天国と地獄の結婚はアルバム主題、並行世界に迷い込み歌。4分半にこれでもかの入り組んだ構成。30年経っても迷ったまま。まだまだ。「♪ほわーーーい」とカズちゃん叫び7.殉教者は始まり。甘く無いユートピアのバラード再び。8.はロジャー博士が歌にペットに大活躍の「見捨てられた街」。アバンダンしてー、エブリバディ起きなさーい♪。この人は作風がやっぱトッドさんから飛び出てる。9.は顔グロならぬ「ガングリーン」。ラブ・イン・アクションだけじゃ足りなくて続編を。ウイリーさんもこんな暴れ歌歌えます。10.「マイ・エンジェル」。カズ&トッド仲良し二人組が歌唱メロウに。しっかしよく似てるなあ。声。11.「若いやつら大暴れ」した後、さーーーー、誰もが待っていたラストはこれです「愛こそ証」。全ラント史上究極の名バラード。岩のユートピア演奏で歌いますハンドマイクで。フィラデルフィア育ちのトッドさん。当然右目でいつもフィリー・ソウルを見つめ愛して来たかと。その中でもデルフォニックスの「ララは愛の言葉」は特別。体に染み付いちゃった。それが腹の中でこなれてこなれて出て来ます各バラードに。それがこの証。選ばれたものの音楽継承だ。
さて
全世界でおそらくCDが廃盤になってないのはこの日本だけ。全世界のトッド・ファンが求めて求めて飛行機に乗ってやって来ます。嬉しいことにそれにはボートラがあり。絶妙な曲間ブランクの後、出て来るぞ愛こそ証のライブ・ヴァージョン。後半あまりの嬉しさで狂っていく親分をとくとご覧下さい。コブシ天国火照る高揚。
アルバム全編、全て岩な音です。このゴツゴツがユートピア。好きか嫌いか別れ道だな。
(山
お勧め!/120 試聴はここで

ユートピア/Adventures in Utopia
cover・・1&only。極上POP&プログレハード。 曲目等詳細
実はバンド大好き人間トッド・ラングレンさんが、ああバンドの一員となって思い切りライブやりてぇとゆうことで作られましたユートピア。最初はプログレ部門やる大人数プロジェクトXとして出発しましたが少しづつ陣容が固まり前作あたりからやっぱりこっち方面にきてしまいましたかのポップ展開、本作では完全にポップロックバンドしての登場となりました。トッドさんのソロ活動ではスタジオ作ではミンクホロウの世捨て人の後、あの華麗なる濃密ポップ盤に身も心もやられちゃった私としてはわくわくうるうるでこれを手に取ったのでありました。そしたらおおやっぱり。やられたー。あれをすっきりとバンド方面に持って行った形で。当時彼が気に入っていたとおぼしきクイーンさん風でっかいコーラスもばっちりきまり、ボストン風宇宙感覚もありまっこと楽しいエンタテイメント盤であります。これでようやっと世間とシンクロ、いわゆるプログレハードの一派に入ることが出来てユートピアとしては一番売れたのだ。何とベースのカシム・サルトンが歌ってるシングル「セット・ミー・フリー」もTOP40入り。もちメモってる私は超でかい字で蛍光ペンでてっかてかにしてお出迎え。嬉しかったなあ。ユートピア通史でも一二を争う好きな盤です。時代を味方に付けた何かがある。ところで長いことトッドさん愛聴させていただいてますが最近彼の好きな部分がとみにわかってまいりました。えーカエル声でカエル音のバックで5分以内の超蜜ポップならまず大丈夫。元々才能の塊なもんでやらせちゃったらどこまでやっちゃうかわからん人なんで、そこをパクっとコンパクトに握り寿司でやってくれるとツボにはまります。このアルバムは寿司で言えば白身のいいとこ一丁って感じ。何回聴いても心はすっきり。9曲目のキーボードのみバックのラブアローン、これもまた良いんだ。ゴリゴリした感触のリズムセクションのの面々も生き生きして初めてのユートピア・アルバムとしてお勧め。一番入りやすいと思います。しかも最後まで生き残ったりして。
(マ
お勧め!/120

Utopia/Utopia
cover・・1&only。極上POP。 曲目等詳細
*レコードかけて開始30秒でああこれは名盤だ最高と思っちゃうことがごく稀にあります。私にとってこのアルバムがそう。ピタっとはまってしまって依頼冷静さをもはや持てないほど好き。トッド・ラングレンの参加しているバンド、ユートピアの82年のアルバムです。この時期トッドさん本人は「ヒーリング」と「黄金時代」の間、ユートピアはボストン風ポップ・プログレを経てビートルズ・パロディでどポップに開眼、前作でまたちとプログレぽく、そしてこの作品でまた完全ポップと、トッドさん自身もNWパワーポップ勢の刺激があったかその路線に意欲満々だと想像出来る次第であります。もうわしがトッドにポップ面で望むこと全てがここにあり、うねってツボを掴みまくるメロディの嵐、コンパクトで潔くって、XTCのスカイラーキングを思い出していただければそんな感じです。とは言えこの時期、一般的にはトッドさん名作連発も一段落、冬の時代突入と思われていた訳でご多分に漏れずわしもそんな世評に騙されて買う気が起こらずごく最近になってアナログ中古を発見まあ買ってみようかみたいに入手した訳で、これはもうほんとに申し訳ない。伏して本当にあやまります。まったく音楽マスコミのごたくは信用でけんな。CDの方も一回CD化されてまだ廃盤になっておらんと思うのですが何故か入手難、収録曲はユートピアのアンソロジーで聴くことが出来ますが、いつかリマスターで発売を切に望みます。お宝発掘も良いけどその前に。アナログ盤ではレコードが2枚入ってまして4面はまったく3面と同じ内容、ボーナスサイドだって[(^o^)]。何を考えておるのかのう。馬鹿で最高。はい、ビートルズから続くコンパクト・ポップが大好きな人にはこれ以上のものは無いアルバムだと思います。中古で物凄い値段で出現することも大いにありえますのでその時は是非、お見逃しなきよう。(マお勧め!/150 試聴はここで。

チューブス/リモート・コントロール
・・・
全身トッド。
*79年作品。トッド・ラングレン渾身の作品です。ちょい方向性を迷っていた”ロッキー・ホラー”チューブスのプロデュースで思いっ切りサウンドを自分化してしまいました。TV時代の子供たちを題材にしたコンセプト・アルバムとなっております。77年のミートローフ「地獄のロックライダー」で掴んだロックオペラの手法をここでもいかんなく発揮しております。面白いのは曲自体はチューブス自作のものがけっこうあること。ところがトッドの手にかかるともう全身トッドに。メンバーと出自が似てるのか、チューブス自身も実に生き生きとこの状態を楽しんでます。アルバムのハイライトはバラードの「ラブズ・ア・ミステリー」。メンバーとトッドの共作ですが、これがまた不世出の名曲。トッドのバラードの中でも一、二を争うんじゃないかな。これ一曲だけでもこのアルバム手に入れる価値ありです。(マ)/お勧め!/98点

チューブス/20TH CENTURY MASTERS
・・・B級ムービー万歳
*30cmのかかとの靴ともの凄いメーク、扮装で70年代アメリカを席巻したチューブス。チューブではありません(爆)。完全にキワモノ視されて忘れられちゃってますが、良いバンドだったんですよー。以下の人たちにこのアルバムを捧げます。
1.ハリウッドB級ムービーが好き。
→完全にロッキー・ホラー・ショーの世界。あの映画で思わず歓声をあげしまう貴方に。ロジャー・コーマン映画やフラッシュ・ゴードンとか好きな貴方にも。
2.アメリカン・ポップスが好き。
→生きているアメリカン・ポップス。街のちまたでかかってそうな、小さなハンバーガー屋でかかってそうな曲満載(?)。楽しいこと好きですか。
3.トッド・ラングレンのファン
→彼がプロデュースした「リモート・コントロール」は、トッドがお仕事でプロデュースする時によくやらかす、それまでのチューブスの音楽性を無視した、完全トッド化計画のもとトッドになりました(笑)。まさに「リモートコントロール」。しかーし、これがまた出来が良いんです。涙無しで聴け無い名曲揃い。メンバーたちもその出来の良さに素直に喜んで、7〜10まで大フューチャー(?)。のっとられたのにかわいいなあ。その姿勢たるや賞賛の嵐。

以上3点で思わず買いたくなった人もいるでしょうが、彼らは元気で今も現役です。しかも相変わらずあの扮装でライブしてる。とことん音楽を愛する彼等のような人たちは忘れないで応援したいものよ。(マ)
/お勧め!/98点

THIN LIZZY/Jailbreak
・・・
1&only。
*フィル・リノットズ・シン・リジイの代表作。ブラック・ローズはゲイリームーアとの共作との感あり。ブライアン・ロバートソン&スコット・ゴーハムは地味ながらも抜群のチームワークを誇ります。代表曲目白押し、その中でもやっぱり「奴らは街へ」、シン・リジイ・シャッフルの名曲です。3の「ランニング・バック」が好きでねぇ。おいおいの単音キーボード。ここで聴くのやめてしまったヘビメタ野郎が2万5千人。もったいない。さらにさらに何故かわからぬフィル・リノットのロミオ好き。強調したい場所でのボーカル・リピートエコー。リジイ必殺技連発のこのアルバム、全音楽ファンをとりこにするか。マカロニほうれん荘を読みながら。(マ)/お勧め!/250点

THIN LIZZY/Johnny the Fox
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
*時は1976年、今から正に30年前だ、俺は15だ、に発表のアルバム
サギ師ジョニー
シン・リジーです。
前作「脱獄」でシングル共々大ブレーク、熾烈なるツアー行脚突入の中、リノットさんは疲れからかオクスリからか肝炎患いそりゃもキツい中、それでも乗りに乗ってるバンドは誰にも止められぬわ。新作製作に突入。製作親方は前作に引き続きジョン・アルコック師。”ブレーカウト!ういーーん”の次で狭間になりの印象濃き盤なれど。これぞ絶頂期、マカロニほうれんな味がたぷし味わえる名盤なり。
およそロミオ道志すもの忘れるに忘れられません。
なんつたってニュー・キャラ登場。
リノットさん、三大得意技
その一
ぷぷぷぷぷぷべい
その2
ロミオー
その3
お、ジョニー
のその3だげに。そしてロッキーとジミーも。アンギラスとキングギドラとモスラが加わったようなもんです。
それに何たって曲が粒揃い。カット&ヒットが1曲だけってのが勿体無いくらい。

1. サギ師ジョニー
・・・これカットすりゃあ良かったのにー。ザクザク切れて、決めるとこでじゃー、ジャーの必殺パターンでは無いか。
このリジー・オンリー・ウキウキ感があるからきんどうさんは変身出来るのであります。きゃー。

2. ロッキー
・・・ジョジョジョジョジジャジ、じょじゃーじょじゃあ。またも必殺パターン。うりうりうりと言葉連射。語尾はビシ。
安そうな裸のドラムキットの音。ツイン・リード!

3. ボーダーライン
・・・これまたひさつパタアン。涙のバラード。ダブリン節。”俺の街の国境に戻る、故郷に戻る♪”
リジーって戻り歌が多い。きっと戻れないからだと思う。

4. ドント・ビリーヴ・ア・ワード
・・・全英最高位12位。リジー史上”ヤツらが街へ”に継ぐ2番目のビッグ・ヒットとなった完璧シングルです。
邦題は「甘い言葉に気をつけろ」。
昨今はとりあえず言っておけばOKみたいな石田じゅんい某みたいな悪いヤツが多いすから。女人よ男子よ気をつけろ。

俺のことは信じるな もし何かお前に言っても
本当のことなんかこれぽっちもありゃしない
俺のことは信じるな もし何かお前に言っても
特に血迷ったこと言っちゃったら、そりゃ俺がお前に惚れてるからだ

俺のことは信じるな もし何かお前に言っても
俺が書いたこれは この歌はお前のものだ
何かただの馬鹿げてるみたいなことばっかかもしれん かわいいガアル
俺は歌います

俺のことは信じるな
簡単に言葉がどんどんどんどん出て来るぞ
そしてお前のハートはマジであの約束のようだ
破られるために存在する

俺のことは信じるな
何故なら言葉は嘘ばっかだからだ
嘘は慰めにもならん
お前の目に涙が光っても

俺のことは信じるな もし何かお前に言っても
本当のことなんかこれぽっちもありゃしない
俺のことは信じるな もし何かお前に言っても
特に血迷ったこと言っちゃったら、そりゃ俺がお前に惚れてるからだ

俺のことは信じるな

わ、警告ソングじゃ無かった(^_^;)。10cc「アイム・ナット・イン・ラブ」と同じ英国流反対願望ソング。恥ずかしがりやさんなのね。
こうゆうことを自覚してる人の言葉は信じるなって言われたって信じます。信じリー。そしてリジー・シャッフル特製軽快版。

5. フールズ・ゴールド
・・・このタイトル見ただけでやられる人がおろう。グラハムのパーカーさんのと世界2大フールズ・ゴールドといやあこの馬鹿金。
愚か者の金。考えるだけで24時間54分要する。ので、残りの一生を費やす予定。天国の門が見えた時、見つかるのでありましょうか。

言っときますがここからB面なんで、大きく一呼吸、あほーんといたしましょう。
6. サギ師ジョニーとヤクザのジミー
・・・再び登場ジョニー。ついにヤクザのジミーと対決。このドラムのイントロで、あ、あ、あれだと悶絶し、2秒後にスティーブ・ミラー・バンドの「テイク・ザ・マネー・アンド・ラン」と思い出す。良かった。まだボケてなかった。ラップで始まるだ。で、どうなるかと固唾を呑んでると超ファンクで来るから仰天する。これが決まっててのう。リジーはハード・ロック・カテ入り拒否します。リジーはリジー・カテのみです。
すんません”ヘビメタ虎の穴”ページに入って貰ってます。蛇のようにのたくる金メダルが虎の穴ってことで勘弁してください。
こうゆう曲をやってくれてるからメタル人になる前ずっと昔からファンでした。

7. オールド・フレイム
・・・そして必殺パターンその7.メロウなるツイン・リード世界。AORで煽ることが出来るのはリジーだけなのです。

8. 虐殺
・・・怖いてば邦題。直訳さば”大虐殺”だからもっと怖い。歌詞を見るともっと怖い。必殺づくづくぞんぞんのリズムに乗って歌われるはこれぞ冥府魔道の世界。何の因果か殺し合いにしか道を見出せぬ人であって人にあらず者どもの果てし無き愚か道。
リノット氏、嘆き、歌うしかありませぬ。

9. いとしのマリー
・・・あまりに怖かったので、傷を治します。優しく一緒にいてくれるは甘ーーいマリー。膝枕に違いなし。エレキ・シタールって楽器ご存知ですか。ここにいます。

10. ブギ・ウギ・ダンス
・・・ラストは〆る気など全く無しの地獄ブギ、しかしリジー流。竜神の如く喰いついて、まだまだ生きる。生きて待つ。
ラストクレジットは
画面にでかく

つづく

って出ます。
アルバム・セールスは英国では最高位11位、アメリカでは52位。
濃いからなあ。米では引かれたな。
それでもこれが76年の音でもあります。全ての音が裸で独特の色と臭い有り。
何故これが今、生きることが出来ないかは、その後の全員の諸行の結果だな。
これから生き返らすことも懐かしくしなければ可能です。(山)
/お勧め!/250点 試聴はここで

THIN LIZZY/バッド・レピュテイション〜悪名

cover・・・
1&only。 曲目等詳細
*花の命は短くて苦しきことのみ多かりき。
唯一無比。一世一代横綱シン・リジィ、その激闘の歴史の中で様々な名勝負有り。
さしても最も幸福な時間。それは束の間。
時の刻みの中の一瞬の瞬きでござる。
そは二度と帰らず、そはその時計の針の位置にしか無し。
黄金のラインナップ。
歌とベース、フィル・リノット。

ギター、スコット・ゴーハム&ブライアン・ロバートソン両士。

ドラムス、ブライアン・ダウニィ。

最後にスタジオで刻みし悪業がここに。
その名も、

バッド・レピュテイション〜悪名
〜Bad Reputation。

1977年9月2日発。
立会人トニ・ヴィスコンティ氏。
そしてその妻、メリー・ホプキン・ヴィスコンティ嬢。
場所はトロント、時はメイ→ジューン1977。

全9曲。

1. ソルジャー・オブ・フォーチュン 
2. バッド・レピュテイション〜悪名
3. オピウム・トレイ
4. サウスバウンド

5. ダンシング・イン・ザ・ムーンライト 
6. 理由なき暗殺者
7. ダウンタウン・サンダウン 
8. 性悪女
9. ディア・ロード

いづれもまごうかたなきリジィそのもの。
ヤツラにしか出来ぬ剛と柔の混交連続攻撃。
捨て曲概念一切ご無用。
躊躇ご遠慮一切ご無用。
この最高の時を思う存分、浴びてくだされ。
この至高のマカロニほうれん壮タイムを。
して
不肖、わたくし出来ますことは。
その語をポン語でお伝えすることのみ。
時間の許したもうその時まで。
まずは

ソルジャー・オブ・フォーチュン
〜運命の戦士。

運命の戦士、戦場から帰還す
そして何が為に己が闘ったか自答せし
この悲しき目の戦士、
彼は打ちひしがれ泣き叫んだ
おう、心からバラバラになってしまったのだ
それはいつ終わるのか
いつ終わるのか

鐘が鳴り響く
死すべき人々のために

2本ギターあ

戦は終わる 戦いは勝利す
だが運命の戦士、彼の闘いは続く
彼は続けるだろう
全ての希望が去りし時も
彼は闘い続けるのだ

彼は殺戮の為鍛えられた
そして意のまま殺すだろう
我らが行進する毎に

そうもう一つの戦士の歌を歌って
もう一つの戦士の歌

2本ギタア

我は運命の戦士
行進し続ける定めに有り
我はラッパ士の呼び声を聞くのだ

ギタア

太鼓ロール

ギタア

2本ギタア

我は運命の戦士
行進し続ける定めに有り
我はラッパ士の呼び声を聞くのだ

2本ギタア

どんがしゃーん

どん・・・どんがしゃーーん。
果てのアルバムのテーマ、ソルジャーで高らかに哀しく始まるその調べ。
リノット兄貴は、他のどこにも存在しない。あまりに孤高で有るが為、
鼻を潰すほど己を痛めつけたこの闘いの歌が始まり終わりました。

そしてそのあげくの

バッド・レピュテイション〜悪名

お前は悪名の汚名を着た
それは街で噴出してる汚名
そいつぁある種の魅力だな
だがそいつはお前を打ちのめすだけだ

風向きを変えた方がいいぞ
風向きを変えるんだ
ひっくり返せ
風向きを変えるんだ
風向きを変えた方がいいぞ

貴様は悪事をとことんしやがった
そいつは運が無かったな
お前はあまりにヤり過ぎた
あまりにも仰山の悪行を
お前はあまりにも悪賢い
あまりにも冷血
その悪名はお前を老わせてしまったのだ

どかすかたんすててこてん
どかすかたんすててこてん
どかすかたんすててこてん
どかすかたんすててこてん

風向きを変えた方がいいぞ
風向きを変えた方がいいぞ
ひっくり返せ
風向きを変えた方がいいぞ

2本ギタアーーー

ギタア

どんどこどんどん
ん、どんどこどこどんすかたんどん

どんどこどんどん
ん、どんどこどこどんすかたんどん

どんどこどんどん
ん、どんどこどこどんすかたんどん

どんどこどんどん
ん、どんどこどこどんすかたんどん

己らの行い、そう申されたか。
己らの闘い、そう叫ばれたか。
口の端、ぎゅるりと歪ませ呟くその声。
ダブルバスが許しておくれと鳴り響く。
別れの兄弟ギタア吹く。

そして続くは・・・
あら、いけね。
吟味し過ぎて時間切れ、
この激闘のこの続き、
またの機会に是非ともと、
お願い申し

今日はこのぐあいでご勘弁しややらあ申し上げます。(山)/お勧め!/250点 試聴はここで

THIN LIZZY/Live and Dangerous
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
ヘビメタ方式のバンドとしてはモーターヘッドと共にマイ・フェーイバリットなシン・リジイ。これは黄金期メンバーによる必殺ライブ盤です。時々無性に聴きたくなって燃えます。通常盤ではやっちゃってる曲も多い彼らですがここぞとゆう時のキラー曲の爆発度はメガトン級、それを集めたような選曲のこれが悪かろうはずはごじゃりません。腰から下がビンビン来るような録音と共にチームワーク抜群の演奏、70年代を代表するライブ・アルバムの一枚だぞ。フィル・リノットちゅう人は元来、ヴァン・モリソンに共通する黒っぽい趣味の人だと思いますがなぜこうしたヘヴィメタ・ワールドでやって来たかがよーくわかってしまう。この独特の熱狂はロックでしかできないもんねぇ。あと、バンド・メンバーの性格が良いんだきっと。ははは。ギターのブライアンさんとゴーハムさんはきっとマックでポテトを分け合って食べる仲良しさんです。絶対です。これぞツイン・リードちゅう尾てい骨刺激ギターとぶぶぶぶぶゆうリノットさんのクール熱狂ヴォーカルをさあ一緒に聴きましょう。今なら日本盤は紙ジャケ、外盤は激安ですぞ。あ、プロデューサーはあのトニー・ビスコンティ、ゲストでヒューイ・ルイスがハモニカ吹いてます。この我が道人選センスが素敵。 (マ)03.06.10記/お勧め!/250点

*文句無しかっこいいよ。(み)/お勧め!/98点

シン・リジー/Black Rose: A Rock Legend
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*バッド・レピテイション、ライブ&デンジャラスと黄金ラインナップで傑作を連発、ノリにのっていた矢先にサラサラ長髪碧眼金髪ギタリスト、ブライアン・ロバートソンが止めちゃってピーンチのシン・リジイさん。そこに現れたのが顔はごついがファイトの塊ゲイリー・ムーアさん。同郷朋友との再会で起死回生の一発、このブラック・ローズをものしました。いやーどうしたんでしょうリノットさん、いつもなら2,3曲はやっちゃってる曲があるもんなんですが、ここに至ってはメロディの神様が降りてきたかゲイリーさんの四角い顔見てたら湧き出て来たか捨て曲、一切無し。全9曲、もうほれぼれするものばかりでこれは間違いなくシン・リジイ、スタジオ・アルバムの最高傑作じゃわ。冒頭からづんこづんこのリジイ・シャッフル全開だもんね。硬派ノーマル・ピッキング大王、ムーアさんのギターも切れ、重量感ごっつんごっつん、くりくり長髪スコット・ゴーハムさんと背中合わせてのツイン・リード目に浮かぶようだわ。ゴーハムさん偉い!ここでファンの皆さんが期待してるの充分承知で一歩引き、ゲイリーさん盛り立ててます。ミュージシャンの鑑。なかなかわかってても出来ないことです。その別にノッチじゃありませんヤツらはデンジャラス!!に続いてジスイズア・タフです。リジイ・ファンクのいえーS&M。そして出ましたアリバイ。いやがおうでもマカロニほうれん壮。プロモフィルムまた見たいよう。得意のリジイAORのサラと。さらにリジイ節の至福を味わった最後にはエレクトリック・アイリッシュ・トラッドの黒薔薇と来たもんだ。男気むんむん、気合入りまくり。人との出会いで実力3倍増しのマジック・アルバムの仲間に加わりましたブラック・ローズ、シン・リジイで何か一枚となればこれがやっぱお奨めなのです。 (マ)/お勧め!/200点

シン・リジー/Chinatown
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*シン・リジーあるよ。1980年作

中華街

ね。あのブラック・ローズ・アルバムの次に出たある。友情参加のゲイリー・ムーア兄さん去ったあるね。また股旅の旅出たある。ツイン・リード・ギターかかかか欠かさべらざるリジー・サウンドあるから次のギタさん要るね。ツバつけときました。スノウウイ・ホワイトさん。しつこい首の廻りの黄ばみもすっきり。違うある。洗剤さん違う。洗剤さんギター弾けないね。北国のお菓子?白い恋人達。違うアル。お菓子ギター弾けないね。イギリスの誇る世界一影武者ギタリストさんなのだある。77年にピンク・フロイド博士のライブの楽屋で出会ったそうね。そんとき、2ndギタリストやってたの。いたくその温厚な人柄ときちりした演奏に感じ入りお友だちになたある。お願いします。メンバーになてください。
あ、お店にお客さんね。珍さんチャーハン作らなきゃ。後は山書け。

はい、山です。珍さんのお店にチャーハン食べにきました。あ、チャーシューメンもお願い。珍さん、リジーの大ファンなんだ。壁にジャケ飾ってあるし、どんぶりにもチャイナタウン模様が。あ、それ関係ないって?定番アルって。でもさ、裏ジャケのドラゴンキングの実物大仮面も飾ってあるじゃん。
あ、それも違うって?こっちが元祖だって。そんなこと言わないで。ちょとー。テレサ・テン〜オーヤンヒーヒーさんのメドレーもいいけどさあ。かけてよ。BGMに。中華街。
おー、かかった。これこれ。
1曲目「愛の試練」。原題訳さば「俺たちは強くなれる」。こんころリノットさんの体調最悪だったってね。オクスリか。とにかくバンド稼業は緊張と緊張の連続。人気出れば出るほど大変らしいんで。いや俺は人気出たこと無いんで。想像するしか出来ないんだけど・・・。たしかにしょっちゅうライブってのはキツイと思います。ちょっと生き抜いた曲とか作っちゃうとすぐメタメタに叩かれちゃうし。頑張ってリノットさん。って当時話聞いた時、祈ってたよ。
特にムーアさん参加の黒薔薇アルバムがえりゃあ出来だったもんなあ。次は期待しちゃうもん、みんな。
来日はこの前だったかな。スノウウイさん同様、ってゆうかこちらは前に出る立場だったけど、損な役回りを進んでやるつうミッジ・アーさんがギタリストだってんで、苦闘ぶりは否応なしにわかりました。
それなのに、この穏やかさはいったい。どっしりと心が落ち着いたかのごとく。あの黒薔薇アルバムがトンガリまくりだったのと対照的に。
拍子抜け?とんでもないっす。染みます。時が経ちこちとらもいい歳になった今、なおさら。
俺たちは強くなれるんすね。

静かに勇気付けられたです。あ、次の曲だ。パーフェクト・シングルだよう。

チャイナタウン

リノットさんいわく「評判の悪いロンドンの中華街のことを歌っている・・・たとえば毎朝地下鉄に乗って出かけていって汗だくになって働いて・・・」
「貧乏」を歌ったのですね。「ワーキング・プア」なんて、何かごまかされているような語ではなく。容赦ない貧乏。


生きること 死ぬこと 中華街にて
そう、彼らは生きている 死んでいる 古ぼけた下町中華街で
中華街
よくご覧
兄さんよ、あんたが中華街の住民になったら、もうチャンスは無いんだよ
兄さんよ、あんたが中華街に住民になったら、もうチャンスは無いんだよ

笑うこと 泣くこと 現実だ あんたはわかっている
彼らは笑っていない 彼らは泣いている
なぜなら後戻りできないから
中華街から
兄さんよ、あんたが中華街の住民になったら、もうチャンスは無いんだよ
兄さんよ、あんたが中華街に住民になったら、もうチャンスは無いんだよ

中華街 それは異世界
人々がそこにいる 彼らはそれはもう目も当てられないほど
もし俺の言ってることがわかるなら
そのときゃ彼らがあんたに夢を売ったんだ
中華街

生きること死ぬこと
逃れること出来ない
生きること死ぬこと
救われることない
信義なんかない
中華街にはない
兄さんよ、あんたが中華街の住民になったら、もうチャンスは無いんだよ
兄さんよ、あんたが中華街に住民になったら、もうチャンスは無いんだよ

「そなことないヨ。それでも楽しくやってるネ。中華街わるくないヨ。」
うん、珍さんのゆうこともっとも。でもさ、誰か無法なヤツラのせいで、必死にやった分を掠め取られて、まともに生活出来ないんじゃムカつくだろ。
「そりゃもうムカついてるよ。その通りだ。」
お、チャーハン来た。美味いなあ。
曲も美味い。
あ、これシングルでしょ。
キラー・オン・ザ・ルース。
中華街にいるとにかくひどい卑劣な連中について歌ったって?やっぱいるのそんなん。
「そりゃいるヨ。怖いあんちゃんたち。貧乏は悪いこと呼ぶネ。そんでまた貧乏になるネ。ぐるぐるぐるぐる。」
裏返して、あ、卵炒めじゃなくてー、レコードだよう。
それでも「楽しくやろうぜ」。べぼばぼばべぼばぼ。ブルース兄貴ぽいなあ。当然だよな。つながってるから。
それでも「大虐殺」。怖いよ。バッファロー、アボリジニ、ネイティブ・アメリカン・・・計画的撲滅許さんって歌。
つい「♪キラオザ・バッファロー♪」って楽しく歌っちゃうけど。素敵に作っちゃうほどどんなに厳しい歌でも楽しくなっちゃうって・・・
考えてしまいます。それでもそれだから言葉は残る。

穏やかな、なんつうかコクみたいな音が段々苦しくキツくなっていくよ。名バラード、ディドォント・アイから最後のヘイ・ユーにかけて。
ギリギリなんですか?リノットさん。
「ヘイ・ユー、あんたはやり遂げたか?♪」
どうか頑張ってください。うちらも今でも受け止めますから。
生きること 死ぬこと。
(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

シン・リジー/Thunder and Lightning
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*寒いよー。今年の冬はほんまに厳しくて。何とかしてくでリノットさん。熱いロック注入。どどだーん。雷落下
サンダー&ライトニング!
1983年、愛しのまかろにバンド、シン・リジーのラスト・アルバムだ。ヤツらが町にやって来て以来の70’s黄金の日々が美し碧眼さらさら髪ブライアン・ロバートソンちゃんの脱退(街でケンカしてケガをしてライブ中止になったことが元でリノット氏と揉めたのだと)で暗雲立ちこめ、それでも旧友ゲイリー岩顔ムーア氏協力の元、ブラック・ロースつう起死回生の一発、でほんとに一発だけで行っちゃって。ミッジ・アー氏、スノーウィ・ホワイト氏とギタリスト行脚。どうも売上げもかんばしく無くなって、ボーイズ、バックインタウンしてくれー。若い血求む。最終兵器元タイガーズ・オプ・パンタンのジョン・サイクス君がやって来た。じっくりと雷と稲妻アルバム製作です。やった。復活。2曲もヒット出た。とゆうのにあっけなく解散宣言。原因はリノット氏の体調不良なんて悲し過ぎる。そして3年後、86年に天国にツアーに行っちゃった。文字通りリジー・ラスト・アルバム。何かを予感してかのような鬼神迫力です。私の求めるリジー魅力ぱんぱん。勇ましくてどっかユーモラス、何よりも素晴らしい曲ばっかだぜ。

1.サンダー・アンド・ライトニング
・・・83年5月に英国チャート・ランクイン。最高位39位。体調不良ものともせずの高速チューン。メタルつうよりこれは悪友レミーちゃんのモーターヘッドシンクロ曲だと思う。ほんと細工の上手なサイクス君の高速お披露目。覚悟しなさいの1曲目でござる。

2.ジス・イズ・ザ・ワン
・・・出た。これがリノット節。サビだよー。おひら、ほひら、へべら、のびら、ジシザワーン♪の3つ語連発たまらん。哀愁だし。何の因果か発情メタル・ギターがばっちり似合う、サイクス君最大で答える。ゴーハム氏受け止める。シングルじゃなくとも完璧なシングル。

3.ザ・サン・ゴーズ・ダウン
・・・かんかんかんかんスロー・チューン。で、いたたまれなくなるパート1。

彼はやって来て去っていく
彼はやって来て去っていく
彼女はそれを全て知っている
しかし何もかもなされて語られた
日は沈みゆく

4.ザ・ホリー・ウォー
・・・吹き飛ばしてくれ。ハードで。チョンカちょんかちょんかのイントロ・ギター最高です。ウイー・アー・チョーズンの語感ワンダフル。リノット節。このシン・リジーが好き。でまたチョンカちょんかちょんか。リノットさんのワンマン・バンドなんだけど極め付けのこのメンバー達がが不可欠とゆう理想的なバンドだったと思う。

5.コールド・スウェット
・・・ここからLPではB面です。83年2月に第一弾シングルとしてカット。27位まで上昇。ああ、冷や汗。これほどリジーを表すのにぴったしの言葉はあるでしょうか。突進ビート。喰い付く様な歌いっぷり。思わず笑っちゃうそこまでやるかのライトハンド間奏キメ。おかしくて熱くて勇壮。ストーンコールド・スウェット!

6.ヒットバック
・・・どっかーんとステージ映えするイントロからまたもモーターヘッド嵐の高速。♪馬の来月っ♪って歌ってます。メンバー総出演怪獣総進撃。寒さぶっ飛ぶ。
7.ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー
・・・リノット氏単独作。イエス、やっぱやってくれたリジー・シャッフル。これが無くちゃ。マイナー哀愁進行でサビ連呼。行かないでー。ほんと。行かないでくれ。もちろん完璧なシングルだ。サイクス氏のソロだってえらいこっちゃ。

7.バッド・ハビッツ
・・・痛い歌詞が多いです。♪俺は悪い癖を持った男だ。悪い癖 悪い癖♪。曲自体はたんたんとしてるだけに。素敵なるハード・ポップ。どうしてそんなに苦しんだんだろう。

8.ハート・アタック
・・・ほんとうにラストのラスト。予感があったのでしょうか。たまらない歌です。

ママ、俺は心臓発作で死んでいる
パパ、俺はクスリのやり過ぎで死んでいる
パパ、俺は飲みすぎで死んでいる
ハートアタック

どん詰まりでもがく様に歌ってる様が。

ちょっと言葉が出ません。
(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

シン・リジー/Life
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*「組」とゆう語が有ります。1年3組とかそうゆうのとは別に。
ある時は、その筋の「組」で有り、また有る時は、建築現場にて元請のゼネコンの事を言ったりする。
全員で一つの目的を持って集まった赤の他人の集団で有ります。
「荘」とゆう語もあります。赤の他人が一緒に住む為、もしくは一夜を過ごす為に集う建物。
その「マカロニほうれん荘」の家主、
そして組頭フィル・リノット兄(あに)さんが影となりおっ立っているこのアルバムの名は

ライフ

人生と生活。
1983年3月12日、ロックの殿堂、ロンドン・ハマースミス・オデオンにて行われた組解散ライブ、落とし前盤でございます。
聞くところによりますと、その筋の最高峰の組長さんは、底知れぬ魅力を持った方々だとか。
それでこそそうゆう立場に辿り着いたとも言えますが、それはもう悪い非情のライセンス持ってる訳で、それを知りながら、
近づくと自分の身が破滅すとわかっていながら共に一緒にいなければ気がすまないらしい。その人の気を引くためならば、命をも惜しく無くなるらしい。
フィル組長も魅力の人で有ったとのこと。そして破滅の先導者でも。
その生活のエネルギッシュさ底知れず、渾身のライブ、渾身の録音、渾身の酒席、女性関係、オクスリ、
おめーよー、この酒が飲めなかったらロックなんかできねーよー、飲め飲め飲めー。吸え吸え吸えー。
先頭に立って一番やってるから、組員も付き合いざるを得ません。

「組長、そんなに吸ったら鼻がイカレちまいますぜ。」
「わはは、もうぶっ壊れてらい。溶けちまったんでこの前、鼻型入れたぞ。わはは。鼻形満だ。どーだ、これでロックの声になっただろ。」
「おみそれしやした。」

しかし、ほんまに身が破滅しちまったらかないません。ギリギリのところで皆離脱いたします。
「すいまへん、カシラ。俺もう駄目です。頭のことは大好きなんすがいかんせん体が持ちません。」
と失踪する。
それが歴代ギタリスト交代の理由とか。
「わはは、仕方ねえなあ。んならしょうがあんめえ。達者で暮らせよ。困ったことがあったらいつでも相談にきな。」
「へえ。」

そんなこと言ってキバってる頭は、それでも、それでこそいつもギリギリだった。みんなマジで心配してます。

「なあ、俺ももうこれで潮時かと思う。キッパリとカタギになるぜ。それには最後にやれねばならんことがあるわなあ。」
とポツリ。
すわ、親分の一大事。ほうれん荘のかつての住人が駆けつけました。
一報を聞いてある者は、子供の頭をなでるのをやめ、ある者はビコビコするのを中止して、ある者はその辺にあるギタアを全部ひっ担いで飛んできた。
ラスト・ライブの開催です。
大政、ドラムス、ブライアン・ダウニイ。
小政、ギター、スコット・ゴーハム。
増川の仙右ェ門、ギター、エリック・ベル。
森の石松、ギター、ブライアン・ロバートソン。
大瀬の半五郎、ギター、ゲイリー・ムーア。
法印の大五郎、ギター、ジョン・サイクス。
追分の三五郎、ギター、スノウウィ・ホワイト。あれいない。ここか?
桶屋の吉五郎、ギター、ミッジ・ユーロ。あ、いた。身分隠す。
問屋場の大熊、鍵盤、ダーレン・ワートン。

共に見届けたサポート・バンドは、あえてクローヴァーを名乗るヒューイ・ルイス組、
グラハム・パーカー&ザ・ルーモア、
ラディエーターズ
ルッカライクス
ヴァイパーズ
ママズ・ボーイズ
だったとゆう。

そこに関わる全ての組員の名前をジャケに刷り込み、
親分歌う、また歌う。噛み締めてなどいない。惜しんでもいない。通常の1.5倍速での演奏です。
ギリギリの自分をさらに追い込むように。
全曲どこでも抜くような生き方はしておらぬわ。

「俺はロッカー、そしてローラーでもある」

一世一代、フィル・リノット親分の大落とし前。
目見開いて、耳かっぽじって余すところ無く、聴かいでか。

清水の次郎長、街角でふいに出会った占い師に、「お前の命はあと3年だ。」と言われ、
ならば、せめて生きてる間に何か世の為に出来ることはあるまいかとその道に入ったと聴き申す。
昭和のリノット親分、アイルランドの街角で同じくそれを言われたか?
身を挺して、為す事を為してくれました。

これがライフです。
(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

THREE DOG NIGHT/BEST OF
cover・・・
汗のヒットメイカー 曲目等詳細
*スリー・ドッグ・ナイト。言わずと知れた70’s前半米大陸チャートを荒らしまわった汗のヒット・メイカーです。自作自演のSSWの波がどわっと押し寄せた時代に音楽は愛されてなんぼヒット命のカバー街道。取り上げた曲の絶妙さ、アレンジの秀逸さで元曲の地味ーな連中をも引き上げたとゆう偉ーいお方達。結成は67年、3人のヴォーカリスト、ソウル塊コリー・ウエルズ(ジャケ左多分)、繊細なまず髭チャック・ネグロン(中央)、朴訥さんダニー・ハットン(左)がまず集いダニーさんのマネージャーがビーチボーイズのブラザー・レコードの代表を兼ねていた縁でブリアン・ウイルソン氏のプロデュースでレッドウッドとゆう名前でレコーディング。しかしレーベル内部の混乱でオシャカになってしまい仕切り直しヒット製造レーベル、ダンヒルと契約、その際にやたら派手な演奏をする楽団4人と合体してスリー・ドッグ・ナイトとしてデビューいたしました。しかしまた三犬夜とはなんぞや。聞く所によりますとオーストラリアの原住民アポリジニの風習のことで寒い夜に3匹の犬と寝ることを言うんですって。暖かーいのねこれが。へーへーへーへー。で、68年にデビューして以来最初のブレークは69年のワン、最高位5位、ニルソンさんの曲です。それからはもう出す曲出す曲もう大ヒット、初のナンバー1は70年のママ・トールド・ミー。ランディ・ニューマン氏の曲。これなんか原曲の意匠とどめておりませぬ。はっきり言ってお犬様達の方がポップ・ソングとしては魅力大で、しかしまーあの地味地味なやつをよくもこんなキャッチーぼかんに変身させたもんだと。そして71年の「喜びの世界」で駄目押しの大爆発、さらに「オールド・ファションド・ラブソング」でポール”ファントム”ウイリアムスの曲を、あの妖しい声のまんまじゃこれとて地味ジミイなものをストレートにしかもいやらしく無くやっておくれで、ブラック&ホワイトなんてゆうスカ、ロック・ステディの名曲にも挑戦、見事これも1位に。その後は中ヒット続いて最後の爆発は英国のレオ”ピエロちゃん”セイヤーのショー・マスト・ゴー・オン。イントロの衝撃的サーカス・メリーゴーラウンド音から始まってレオさんの泣き声歌にさらに逞しさと筋肉をプラスしたシャウト泣き声で歌の中心をどかーんと貫きました。そのファッションの物凄さともどもけっしてかっこいい人達で無く音楽も洗練なんて言葉とは程遠いけどこれがいずれもPOP。そんなこと普通は不可能なんですが(^0^)。楽屋の机の木の臭いがしそうないずれの曲もだからこそこっちのハートを鷲づかみするのかなあと思ったりして。その生々しさ、あまりにものアメリカンな風情で英国ではさっぱしだったのも何か納得。あちらの国は音楽はあくまでも異世界の世界に徹してるようなとこありますから。音楽くらいは夢を見させておくれって。しかし実生活の中に生々しく入ってくるスリー・ドッグ・ナイトの音楽だってもちろん大いに有りです。こちとら海の彼方両方行けちゃうポンニチですからその利を生かしてたっぷし満喫しちゃうよ。今の綺麗な音パンパンの音楽で育った人達にはどう聴こえるか想像でけんけど、新横浜ラーメン博物館とかウケてるとこみるとこれは人類共通のホッとする空間かもしれん。ぶっ潰して初めてわかる古い商店街アーケードの味わいなのですきっと。バンドの方は次第にわしが前で歌うわしが前で歌うの争いが激化して76年に一旦は解散、各人ソロでやったもののパッとせず、ダニーさんだけはヴァン・ダイク・パークス博士のジャンプでの名唱ありましたが、81年にバックメンバーは変動するも再結成、きっと今でも全米各地をジョイ・トゥ・ザ・ワールドしてる。持ち味はがんがん残しているに違いない気がいたしますので是非見たいぞ。来日しないものでしょうか。紹介させてもらったのは83年に出たベスト、オリジナル・アルバムには買うのにはばかれるすげージャケのやつのもありますし、何つっても基本はヒット・シングルな人達ですからベストが万歳です。一緒にリンクしてるのは2004年、今年になって出た最新ベスト、これはジャケはうーんなやつながら時代順のヒット登場でこれから買うならこちらの方がいいかなあって物です。いずれにしよ心の中で確実に一角占めてる大切な人達だなあ。(マ)/お勧め!/150点 試聴はここで(最新ベスト)

THREE DOG NIGHT/Hard Labor
cover・・・
汗のヒットメイカー 曲目等詳細
*これぞヒット王

スリー・ドッグ・ナイト1974年作
ハード・レイバー。

人の曲ばっかやってさー、ヒット連発してさー、随分楽してるじゃないのって揶揄されたのかもしれません。そんなあ大変なんです産みの苦しみってんで
ここまでやっちゃった大コンセプト・アルバムだ。表ジャケは・・産み・・です。オリジナルにはバンドエイド貼ってありません。洒落になりません。こんな大メジャー・バンドがあ。なんつうことを。最終的に上層部がOKしたのは、駄目なら辞めちゃうぞてメンバー全員が脅かしたのでしょうか。裏ジャケは逆にロック史に残る美しさ。フェリーニ映画みたい。中ジャケにはレコード・レーベルのとこがくり貫いてあって皆でそれを支える姿。全員で発狂している録音風景、さらには録音トラックメモの紙入り。もう徹底的に「重労働」主張しとる。
ただでさえ豪華なのに日本盤LPではステージ写真満載の6ページ解説ブックレット付。ものすごーく人気あったのだ日本でも。それだけに表ジャケには参っただろな東芝EMIさん。
装丁がそうなら、中身はもっと徹底してるぞ。はい、あの曲の衝撃イントロをプレリュードに
まずは74年の夏、全米最高位16位の
人生なんてそんなものさ
歌うは犬のコリー・ウエルズさん。わん。作は若きジョン・ハイアット氏です。

元気一杯になる、しょげます。
失くしちゃいます そして見つけます
ほら、俺様ここにどでんと座ってるぜ
ほら、俺様ここにどでんと座ってるぜ
笑います 泣きます
生きてる間は全部受け止めるか
ほら、俺様ここにどでんと座ってるぜ
ほら、俺様ここにどでんと座ってるぜ

水戸黄門の歌みたいさ。プロデューサーが変わりました。ジョン・ポドラー氏から、ジミー・イエナー氏へ。ジョンさん、コンセプトなアルバムにどうも反対したらしい。何も今更・・・って気持ちか。ジミー氏はラズベリーズ、グランド・ファンクで御馴染み、豪腕筋肉どでかいええじゃないかPOPのプロデューサーさんで、ただでさえ大味さ肉さオリジナルの曲の呪いをぶっ飛ばして美味いとこだけ喰うさの3DNに輪をかけちゃったじゃないか。
何事も割り切ってやるとこまでやりゃあ吉となる。そりゃもえりゃあ大アメリカンな音楽完成です。
この国に戦争に負けたんだなあって臭い遥か彼方から昔のマック・ハンバーガーみたいに臭いまくり。
苦しい悲しいの連発。聴く分にはこれだけアメリカンだとあまり感じないけど。まー、これでじとっとしてたら身の置き所無いよな。
A面の最後にはジミー・クリフ氏の
シッティング・イン・リンボ
貧乏で座ってます・・てんじゃ無くて・・・ここは刑務所、座ってます、もうすぐ出所です。抵抗するのを諦めたヤツラ。俺だけはやってやるぞ
とゆう歌。
お前達が歌うかーってジミーさんは優しいから言わない。こっち側にいればジャメイカ人でもアメリカ人でも同じです。
B面に入りますと
20年前の幸せな恋を思う「胸に溢れる愛」
そして
74年11月に第3弾シングル、最高位33位となった

プレイ・サムシング・スイート

ニュー・オリンズの大大将、アラン・トゥーサンさん作の名曲です。何たってスレイドがどうしてもやりたくてカバーしたくらい。
うだつの上がらないミュージシャンが恋人にさんざけなされて、そして励まされて、頑張って、どうだーこれなら、きゃあ素敵となります。

またまた人生楽有りゃ苦もあるさの黄門ネタの「オン・ザ・ウエイ・バック・ホーム」を挟んで
ラストは、問題作、&シュープリーム、ワンダホな

ショー・マスト・ゴー・オン

だ。オリジナルはレオ・セイヤーさん。ほぼ原曲忠実ながら、ミソはイントロのサーカス音。誰が作ったのかこのメロ、聴いただけでワクワクそして物悲しくなる調べ。これを足して威力が百倍になった。ほら、けっこうやるでしょ僕達?知ってますよー、3DNてばさ、そのセンス。
歌うは体重が800kg有りませんダニー・ハットンさんじゃ無くて、根暗じゃありませんチャック・ネグロンさん。
肉喰って無きゃ出来ません、限界ギリギリの泣き歌いす。プロです。歌もプロの歌。

ベイベ、この孤独な生活、選んだのはこの俺だけど
もう苦しくってしょうがないよ
ワイドな全ての野郎ども でっかい葉巻に でっかい車
ヤツらは根っころがってみんなで大笑いしやがる
おー、俺はこき使われただけだ おおおお
俺は馬鹿野郎だった おー 大馬鹿
規則なんか全部破ったんだ おーいえ
でも俺はショーを続けなければならない

ベイベ、そりゃもうたくさん大観衆がいる
ヤツラは皆俺の血をすすっているんだ
俺は望む この劇場の壁をぶち壊すことを
俺を出してくれ 出してくれ頼むから
おー、俺はメクラだ おーメクラだ
時間を無駄にしていた 無駄に 無駄にしていた
綱渡りをして とっても高いところに張ってある綱
それでも俺はショーを続けなければならない

(サーカスの音楽です)

おー、俺はメクラだ おーメクラだ
時間を無駄にしていた 無駄に 無駄にしていた
綱渡りをして とっても高いところに張ってある綱
それでも俺はショーを続けなければならない

ベイベ、どうか抜け出すために手助けしてくれよ
何とか脱出するために
ここから俺を外に連れ出してくれ
この仮面生活からどっか遠くへ
だって俺はずっとメクラだった とってもメクラ
時間を無駄にしていた 無駄に 無駄にしていた
綱渡りをして とっても高いところに張ってある綱
それでも俺はショーを続けなければならない
ショーを続けなければならない
ショーを続けなければならない

そんなー。今まで応援してきたのにー。そんな気持ちだったんですかーってファンには大ショックな内容で。キツイ一発です。
自爆覚悟のパンク歌。
で、実際自爆しちゃったんだよな。この後これを頂点にヒットはめっきり出なくなっちゃった。
それでも
ショーを続けなければならない
かったスリー・ドッグ・ナイトです。
何故なら、辛いけど好きだから音楽稼業。
盆開けには厳しい歌をば まことに申し訳ありませぬ。

大方の人は、辛いけど生きていくためにショーを続けなければならないんだよな。
小さな、でもとっても大切な楽しいことのために。(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

10CC/10cc
・・・1&only。
*英国POP本道の作曲家グレアム・グールドマン&エリック・スチュアートと変担当ロル・クリーム&ケヴィン・ゴドリーが出会って1stアルバムを出したのが1973年。全ての要素は1stにありとゆうことで10ccの秘密がたっぷり。きゅんとするPOP感も冷ーとする変感もギズモも毒も、そりゃあもう。冒頭から異世界オカマ・ドゥーワップから始まってしまっては当時の人はさぞかし目が点。永遠の未来派POPアルバムとしてここに君臨しております。(マ)
/お勧め!/100点

10CC/Sheet Music
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*クイーンと並んでの70’sの申し子バンドと言えばこの10cc、これはその彼らの2ndアルバム、その名もシート・ミュージック。「一枚綴りの楽譜」。CDになって文字通り1枚綴りになってまずはめでたい。現在は1stと2枚綴りのが最新でなおめでたい。衝撃の1stは当時にあれパロディ・バンド?ジョナサン・キング印だしなあと思われたとしても不思議で無いけっこうわかりやすいポップミュージックをいぢくり満載でした。それはもう楽しくてちくちく刺激だって一杯、ちゃんと聴けばこれは只者で無いなと。気が付いてリスナーの中ででかくなって来たところこの2ndの登場。10ccミュージックのど真ん中ひっさげて。4人の個性がざっくり混ざってそれぞれ蝕手を伸ばして絡み合ってこれがバンドの醍醐味だよなあ。何たってウォール・ストリート・シャッフルがあります。10ccロックの真髄。エリックさんがビートルズ好きだからどうしたってあのキュンな空気メロディが出ます。10ならでははこの生々しさ。センス良いぞに違いないし洒落もあり照れもありなのにズンズンズンズン前に出てくる。あつかましいとでも言いたいそこがロックだ。それはシリー・ラブを聴いていただければ。それはよくぞ付けたり2曲目の邦題「とってもイカしたイモ・バンド」。このちょっと偽悪ぽいとこも10ccの大きな魅力では無いかと。2ndにしてゴドレイ・クリームのミュージカル好きも全開です。変幻自在のメロディ、それにぴったしのアレンジを4人の音で。わたしゃウォール・ストリート・シャッフルみたいな曲は間違えれば書けるかもしれないなと幻想するけど7.「ハリウッドのどこかで」みたいな曲は絶対に出来ません。断片は行けるかもしれんがこれを構成してこうまとめあげるのなんてもう。無条件に大尊敬。凄いぞ。そしてフランク・ザッパ大明神なら一人でやっておるこの仕事を彼らはあえて4人でくんずほぐれつしてやっております。一人一人あの個性ですからそりゃ楽しいとしてもキツイ、テンション高なのではと。おかげで1+1+1+1+=4000にもなろうかとゆうでっかさが音楽に出て何回聴いても飽きず面白くなっていく一方なんですが、これは永久には続かないぞとゆう懸念もどこかで感じ始めてたりして。そんなキリキリのデッドエンドリミット空気も大な魅力。むしろよくぞ4人でやってくれたと感謝して今も聴いています。終わり方の呆気無さも凄い。よくこれで終われるよ。(マ)
/お勧め!/100点 日本盤 試聴はここで。

10CC/オリジナル・サウンド・トラック
・・・1&only。 曲目等詳細
*3作目にしてUKレーベルから離れてマーキュリーに移籍、時は来たれり。バンラバンラの音楽趣味、全員が曲を書き全員が歌を歌う、そして仲良し変人ロルとケヴィン、仲良しポッパー・エリクとグレアム、やじろべえの上で危うくバランスを取っている4人が最高のポーズを決めた瞬間です。オリジナル・サウンドトラック。POPなくせに難解、センスあるくせにどっか素朴、ハイテクなくせに田舎、難解なくせにPOPつうありえない事が音楽なら証明できるつうことをいかんなく発揮しました。趣味が違うだけに駄目出しも又強烈、切磋琢磨(しん)のPOP道の真髄をご堪能あれ。ありえないことをするには有り得ない設定つうことでありえない映画のありえるサウンドトラックの形を取りました。まずはパリの一夜組曲。どうしても音楽で映像を写したかったロル&ケヴィンのこの作、最初は25分もあったそう。長ーよ退屈だのエリックさんのキツイ一言で8分半に絞られたこのオペレッタの緊張感たるや。オペラの歌唱を彷彿とさせながらここでのオペラは三文オペラ、ロイヤル・アルバート・フェスティバル・カーニバルホールのクイーンさんとはそこが違います。これはいったいプログレ?POP?いいんや10cc。アイム・ナット・イン・ラブでこやつらの音楽に入った人はアルバム買ってここで目をパチクリ。イメージとさぞ違うかと思いますが最後まで解決は取っておいて下さい。待てばカイロの日より有り。そしてそのアイム・ナット・イン・ラブ。世界最強の強がりソング。全員でコーラスを録音してそれを8,9回重ねてさらにループにするつう気の遠くなる作業敢行。目指す音は頭の中に見えている。それを作るためには金のことなど毛頭考えていません。今ならサンプラーでちょちょいのちょいのところ、ここにはそれぞれの回でのスタジオの空気、温度全てが詰まった再現不可能の匂いがこもっています。その分厚いコーラスのバックではアコ・ギター・ストロークとバスドラ、エレピ、ベースのみ。キラキラと夜はまたふけて。3.ゆすり。英国式黒冗談ソング。趣味が違う4人で唯一共通する趣味はこれ。悪意とファンクとくすんだスライド・ギターが鳴り響きます。ギズモちゃんも鳴いている。4.2度目の最後の晩餐。ついに実現全員でアイデア持ち寄った。するとこのようになる。高速早回しで場面がくるくる変わるアクション場面。歌詞のあまりにもの強烈さに口の中に苦さがじわり。ソロはZEPみたいにしたかったそう。ためにためてリフはファンクに。全く黒く無し。5.ブラン・ニュー・デイ。素直に美しきピアノの調べ。素直に美しき歌詞。なわけがありませぬ。やっぱり苦い。のを美しきケヴィンさんの朗々とした歌唱で。6.フライング・ジャック。ドラッグ・ソングだと言います。音楽でぶっ飛ぶことが出来る4人がさっぱり醒めた曲で歌うドラッグ・ソング。どんなお説教より音の一つ一つが効果ありか。全く効果無しの現実の苦ささえ網羅。ゴムのようなエレキの音が染みるぜ。7.人生は野菜スープ。ミニミニミニミニすとろーねーの箇所は74年にスタジオに遊びに来たポール・マッカートニー氏が褒めてくれてとても嬉しかったんだってを反映してるそうです。ゲット・ウエル・スーン。私のこの盤でのフェイバリット。最高に素敵な美味そう料理ポップソング。こくとアミノ酸とこってりとしてながら噛み締めると甘さありなんてTVリポーターが形容しやがったらクビ締めてやるわい。8.ラストは映画ですから大団円です。我が愛のフィルム。いや見たいこの映画と本当に思わせておくれで。で、この映画どんな映画なんだろう。さっぱりわからないようでわかるようでわかからないような。純愛西部劇だったらどうしよう。主演はジョン・トラヴォルタ。水道屋タトルはロバート・デ・ニーロ。トラヴォルタいぢめる親方はアーネスト・ボーグナイン。日本盤がお奨めです。これからのボートラ2曲が強烈。まずは人生は野菜スープのB面チャンネル・スイマー。あまりにもPOPでしかもTV(?)だから収録されなかったか。スチュワート=グールドマンにしか出来ない極上もん。これと野菜スープのシングル。こりゃ美味すぎるわ。そしてアイム・ナット・イン・ラブのB面グッド・ニュース。良いニュースの歌で有るわけ無し。欲しいようってああ、ほんとに実感できますの歌。こちらはロル=ケヴィンにしか出来ないとんちんかんな曲。ほんとバランス取れてます。この時の4人組。順番で次は君、次は君って話もあったりして。(マ)
/お勧め!/110点

*やはりこのメンバーでのクオリティの高さが光ります。(み)/お勧め!/96点
輸入盤(ボートラ無し) 試聴はここで



10CC/びっくり電話
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
*わお、大ヒットが出てしまいました「アイム・ナット・イン・ラブ」。予想していたか仰天したかイギリスで1位、アメリカでも(冗談じゃ〜無い)2位を受けて作られたのがこの「びっくり電話」。せっかくヒット出たんだからそれで行くよねと当然思ってるエリックさん、うだうだと言いながら低音に磨きかけてるグラハムさん、おもちゃに夢中でヒットしたことさえ知らなかったロルさん、ケヴィンさん。そんなファンシイな4人が作り上げたのは世界一聴きにくいPOPアルバムでした。あの世界をもう一度聴きたいと思った99.2%の民は隅から隅まで聴いてあれれ〜とため息、そんな馬鹿なとまた隅から隅まで聴いていつのまにかこのややこしい曲を覚えちゃってど夢中になり大量の友人にすげえよすげえよびっくりだよとびっくり電話をかけるずら。ほらジャケのように。まったくよう性根が捻じ曲がってるからよう。「もしもしおこんにちわ」ってタイトルで絵面が脅迫電話、モンティ・パイソンのギャグにもブラックメイルってそっくりのやつ有って、人が真面目になってる時ほどおかしい時は無いんですお葬式コントですドリフの。で、最初の曲はインストですGCコンビ。ここはどこ私は誰。南国の大雪みたいな。自転車で追っかけるカースタントのスリル満点。待望の歌の2曲目が始まりますといきなし「ダリ〜なあ」「ぼんやりとした一日、ついダラける」「ああダルい」「いいよねダラけるのって」って来たもんだ。ダルいのかと安心していたら3曲目は「伝染るんです」のミッチーの歌。世界制服。水戸黄門リズムに合わせて出て来るグラハムさんの弩低音のコーラスが嬉しくってたまらなかったら10cc病に充分罹患してます。リードボーカルはロルさん。この声がロルさんです。やれ仲悪い、ばんらばんらの才能みたいだけどえらくこの4人声が似てるのだ。やりたいこともかなり気が合ってるとしか思えん。誰か反対したらここまで来れますかいってんだうにゃ。4.はそれでも一番POPな曲「アイム・マンデイ」。これがエリックさん。これだけは丸わかり。そのまま分裂5ccに引き継がれ、それでもこの空気は独特で病み付きだよ。シングルにするとすればこれだよなと納得するもしたらヒットするかよと思います。しました英国では。最高位6位。恐ろしい国や。5.の氷山でリードはグラハムさん。唄わせてくれよ俺にも。ああ、10ccだ。立ち位置ど真ん中の人だ顔も濃いし。6.は形態としては最もシングルな曲、芸術こそ我が命。最高位5位。もちろんイギリスで。「芸術こそ我が命ですから、金をくれ」。私はアーティストでございます、アーティな私の楽曲を聴いてくれって口とんがらかしてやたらとほざく昨今の自意識過剰芸人の口の中に札束放り込んでやるはほらほらうまいだろ喰え喰えって曲(^0^)。楽曲では無し。ぽんこぽんこカウベルのリズムに合わせて喰うんだよ。食べたら寝ましょうと7.はケヴィンお父さんの子守唄。ヒゲがほっぺたに当たって痛いわパパ。8.のヘッド・ルームはスケベ歌です。スケベ担当はロルさん。格調高いし。なぞなぞですさて何でしょう「頭の部屋」。ぴんぽーん。何故スライド・ギターでカントリーになるのでしょう。やけにおかしい。ラストは「電話を切らないで」。こんなにおっかなくて意地悪くてそれでも切らないで。お願いしますって言ってるのに切られました。まいった。CDではボートラで芸術こそ我が命シングルのB面曲が。「食べられるうちに食べておかなくっちゃ」。はいその通りです。よく噛んで食べます。まだまだいけまっせ。(山)/お勧め!/110点

*この邦題はなぜ?とってもおちゃめです。良い曲ばかり!おすすめです!ぜひ聴いてね!
(ま)/お勧め!/96点
輸入盤 試聴はここで

10CC/キング・ビスケット
・・・1&only。
*1975年のオリジナル4人によるライブを納めたライブ・アルバムです。この人達はアルバムだけじゃなく極上のライブ・バンドだったんだなあってわかります。ギターの歪み方一つとっても10CCらしくてにっこり。ポップなんだけどどこかへんてこさ加減がスパイスになって飽きることなく最後までいっちゃいます。謎の楽器ギスモの音がライブで聴けるよ。音も良いんでご安心を。(マ)/お勧め!/96点

10CC/Bloody Tourists
cover・・・1&only。
*5CCづつに分裂後の2作目です。前作大ヒットでほっと一安心の彼ら、グールドマン、スチュワートのコンビも絶好調でやっぱりのPOP連続技。大ヒットが無いんであれれと思われがちな本作ですが中身は大丈夫なのです。こちらが色眼鏡で見なければ全然違和感無し。こうして分裂後の2作聴いてみるとあの4人ってけっこう波長が似ていたのだなあと思うことしきり。ちょっとまとも寄りがこの二人でかなり変態寄りがあの二人であることは間違いないが。ともかくこの正調英国POPぶりはこの二人でやったからこそ出来たことは確か。これはこれで良かったのだなあと噛み締めてます。(マ)/お勧め!/94点

TELEVISION/マーキー・ムーン
cover・・・
NY PUNK 曲目等詳細
ニューヨーク・パンクの横綱、テレビジョン、アルバム発表前から噂が噂を呼んで各レコード会社の争奪戦の末、ドアーズと同じレーベルから出したいとゆう本人達の希望がかないエレクトラから満をじして登場の1stがこれです。パンクとゆうと粗野、汚い、下手などとゆうイメージが先行されてしまっておりますが、これに関してはとんでもござりませず緊張、ロマンティック、精美。4人の楽器と歌が絶妙に絡み合って、まあよくぞ考えたなあとゆうアレンジでぐんぐん突き進んで行くのだ。確かにこの感覚、この以前のロックには無かったものでもう夢中になりましたわ私。まったく言葉にし難いこの感じ、ほんと未体験の方には聴いていただくしかありませぬ。このバンドはパンクとゆう冠が足かせとなるイメージとなってる感もあり、そうです違うんですよ、明らかに。今回ライノ・レーベルよりリマスターで再登場。奥行きがドワーッと増して各楽器の音がすっきりしかもロックのダイナミズムを損なわない素晴らしいミックス。さすがCDリマスター名人のビル・イングロット氏監督、上り詰めるギターの嵐に感動しっぱなしです。お約束ボーナスはデビュー・シングル「リトル・ジョニー・ジョエル」とテイク違いが各種。これはファンにとっては純粋に嬉しいプレゼント。なかなかこの素晴らしさ説明出来ませんが私にとっては数あるロックアルバムの中でも物が違う盤の一枚なんです。もし気に入られなかったとすればこれはもう単純に体質が合わなかったとしか言いようが。ががが。 (マ)/お勧め!/250点 試聴はここで。

*これを聴いてしみじみ青春してください。(み/お勧め!/95点

テレヴィジョン/アドヴェンチャー
cover・・・NY PUNK 曲目等詳細
*ニール・ヤングファンにおすすめ。1枚目が躍動だとするとこちらは叙情です。(マ)
/お勧め!/250点

トム・ヴァーレイン/醒めた炎
cover・・・トムさん本人 曲目等詳細
*ニューヨーク・パンクの雄、テレビジョン。1978年に2枚のアルバムを残してあっけなく解散してしまいました。そして翌年発表となったのはリーダーのトム・ヴァーレインのこの1stアルバム。パートナーはテレヴィジョン時代の盟友ベースのフレッド・スミス、そしてパティ・スミス・グループのドラムのJD・ドハーティ。いやあまいりました。いまだに冷静に聴けません。25年か。経ったけどあの頃の空気が生生しく蘇ってきちゃって。丁度バンドを本格的にやろうとしてた時でみみちんとさて最初にやるにはいきなりオリジナルもあれだし何やろうと、そうだこれからやろうと。ボイちゃんもやってるし。つうことでキングダム・カムをライブでやったのです。へろへろでしたが。考えてみると無謀でしてこの人の歌、カバーしてうまく出来る訳無し。あのボウイ氏だってよれよれだったんだし。このシャウトしようと必死にしてるがどこか空気が抜けちゃってる歌唱法はまったく無敵です。とゆうことでソロアルバムです。丸ごとトムさん。テレヴィジョンの特に1stの時のぶつかり合いながらも一つのものを目指して舞い上がっていくような感触はありません。2ndのロマンティックな面が裸で出てる感じ。テレヴィジョン時代にやってた曲は1曲目とラストとゆうことで言われると確かに納得。後はどうしましょう。好きです。情けなくて女々しいかもしれんが。曲の魅力に逆らうこと不可能。歌の魅力に逆らうこと不可能。ギターの冷たさに逆らうこと...。残りのメンバーを見てみるとドラムのアラン・シュワルツベルグさんはジェイムス・ブラウンからピーガブちゃんの盤にまで参加してるベテランさん、ラストナイトでたまらんピアノ弾いてるブルース・ブロディとゆう人はローンジャスティスの人、ラストでギターの相棒してるリッキイ・ウイルソンはB52’Sの人、もう一人のドラム、トム・トンプソンって誰だ?。さてヨンキータイム。謎です。普段真面目な人がいきなりギャグかまして来た時ののようにどう反応していいか一瞬わからなくなる。しばらく経って爆笑。ヨンキータイムってなんだ。よんきいな時なんだなきっと。(マ)
/お勧め!/200点

Teenage Fanclub /グランプリ
・・・
今どき珍しい良いバンド
*1曲だけ聴きました。素晴らしいバンドです。でもこの作品は未聴なのです。コメントくださいね(マ)?点

トーキング・ヘッズ/サイコ・キラー77
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*テレビジョンがデビューしたのと同年、もう一つのNYパンクの雄、トーキング・ヘッズがこの盤でデビューしました。プロデュースはボン・ジョン・ジョビの従兄弟だったか兄貴だったかのトニイ・ボン・ジョビ。確かこの方、スタジオ付のエンジニアさんじゃ無かったかな。とゆう人選からわかるようにまったくストレートなヘッズで1枚目は勝負です。いや物凄いヘッズ・ファンなんですが私、実は聴きだしたのが2枚目のモア・ソングスから。ここへさかのぼったのはけっこう後なんです。もちろんサイコ・キラーはライブなんぞでお馴染み、コピーバンドでベース弾いたのでがっちり頭に入っております。そのサイコちゃんが入ってるアルバムだと認識され他の曲はその後ライブで取り上げられることも無いんで習作助走みたいな感じでとらえられてる節あるようで、実際あっしも長いことそう思ってた。ところが最近何かと聴いちゃうのがこれなんです。一発キャッチーなのは確かに無いかも。でもねえかわいいわ、1曲目なんか君たちパンクだろーって突っ込まれるに違いなしスティール・ドラム入りの南国ムード。そして続くはヘッズヘッズのファンキイ・チューン。ヴォーカルはブライアン・フェリー後継者だーってお初の時思いました。バックは最近つとに思うスタックスそして同じくサザン・ソウルのハイ・レーベルの音を強烈に引き継いでるのだなって。テクのこともあるけどストイックなミディアム8ビート。とするとヴァン・モリソンとかボイちゃんみたいにソウル歌いしたくて修行苦労のあげく自分なりに七転八倒のあげくのこの唱法、同じく七転八倒のフェリーさんと奇しくも同じ終点になったのかと想像したりして。これぞ換骨脱脂の鏡、好きなソウルへの愛情表現として最高。こうゆう風にして新しい音楽を生んでいくのだなと感動の1stです。そのクセゆえに好き嫌い分かれるとこでしょうけど、ヘッズ最初の一枚としてはどうかしら、わからん、後から聴いていくとしたら同じようにこれから旅をしていくのも楽しいかも。一番好きなのはラストのプルド・アップです。何回も聴けちゃう盤だよ。それは絶対確かだ。(マ)
/お勧め!/100点

Talking Heads/More Songs About Buildings and Food
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
*いやーほんともう最高っす。何百回聴いたかわかりませんがいまだに聴くたびに鳥肌100匹の興奮なのこのトーキング・ヘッズのセカンド。裸のファーストから1年後、出会いましたのがあのピカチュウ、ブライアン・イーノ氏。変てこ感大好き同士が出会ってプロデュースでこれだけ音楽って美味しくなるもんかいのうてゆう最高の見本です。当時イーノちゃんが夢中だったのはドイツ電子音楽とこってこてに黒いP-FUNK。欧州爆発はデビッドのボイちゃんとこで炸裂させてこちらでは黒い弾連射しました。そこは興味が同じだったバーンさんと息がぴったり合って稀代の名作が誕生だこれが。まずスピード感が前作と違います。曲のポップ感が増したぞ、バーンさんがバーンさん肥大させたぞ。イーノさん黒い弾連発ですがそこに欧州耽美が巧妙に練りこまれててねえ、哀愁のわわわわわストリングス、SFチックなポンポンオルガンが良い所で入るんだこれが。そこに2本のリズムギター、これでもかのファンキイ・カッティング、これがユニゾンで随所で微妙にずれさせて発狂しそうな気持ち良さ。歌詞が頭に飛び込んできます。「わしは塗りたくる塗りたくる、わしは消しまくる消しまくる」アーティスト・オンリー。「警報発令中!警報発令中!」。ステイ・ハングリーでラジオ体操。曲のつなぎ絶妙で最後まで踊らされちゃったよ。これだけの最高の変てこ野郎どもは世間を巻き込んで大ヒット「テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー」。はいサザンソウル、ハイ・レーベルの稼ぎ頭アル・グリーンのカバーです。最後はでっかくビッグ・カントリー。大いなる西部。眼前にあの映画のでっかい茶色の風景をさあああっと出させて、そうですまぎれもなくアメリカのバンドです。
人と時代がベストマッチ、音楽の神様が降りてきた私にとっても人生アルバム、ありがとう、また聴けた。(マ)
/お勧め!/250点

Talking Heads/Fear of Music
cover・・・
1&only。 曲目等詳細
*79年に発表の3作目。直後に来日してもう2枚目ですっかり見に行きました日本青年館。開演前に玄関で売っていたのがこれ。会場限定サイン色紙入りちゅうので別にミーハーじゃないんですがおお芸能人のサインじゃとそこで買ってしまいました。ミーハーじゃん。ライブはそりゃもう人形ファンク炸裂、すんばらしくて目もくらみ。印象強しはバーンさんのギター・カッティング、がしがしがしとうおNWだ。で、帰ってこれ聴いて2度びっくり。前作でがっしりと己のサウンドを掴んだヘッズですが2作と続けて同じ音でやってはいけないNWの掟、感触ががらりと変わっております。プロデュースは前作同様手の合うもう5番目のメンバーとでも言いたいイーノさん。それでか彼の科学前後アルバムと似た手触りのどこかもこっとした音質、なので前作よりさらに奥地へ進んだかと思えばさにあらずSFサザンソウルファンクから黒い鋼板輝く都会の暗闇に北上です。いきなりディスコ・ビートで仰天、4つ踏みバスドラだ。しかもアフロ。何語だ。しっかしアフリカを感じん。NYのダンスフロアの空気が。絡みつくアルペジオギターにやられます。続けて全編無慈悲な一語タイトルが多いこの盤の一語一段目マインド。このマイぃーンドって歌うとこがバーンさんのボーカル真骨頂だよなあ。最後の天井からグワッシっと切りかかるギターカッティングにやられます。ペイパー。これはもうドラムがスタックス。音質が。怒涛のギターが今回はパルス状でタイプライター連打のごとくポリパリ星のまたたきのようにきらめいています。シティーズ。堅実に音をそこに置きここに置きのベースに乗って街の名前を読み込みながら歌い進むクールファイブのような曲[(^o^)]。街に住むしか無いのですわしらとやけくそ気味のマニフェストかも。くたくたの疲れた顔してだらだらと踊るのに実によく似合う。戦争中の人生。ボンゴ炸裂、情けない音がいかすハリソンさんの鍵盤。さらに疲れた顔で踊るのだ。思い出は待ってくれない。頭ぐちゃぐちゃ。宇宙にまで飛んだ意識がオーロラの中でパシーンって弾けたみたい。さらに疲れて踊る。エアー。宇宙からひらひらと帰還。草原が見えた。あ、ニール君の顔が。ヘブン。帰ったと思ったらそこは天国でした。イマジンと双璧をなす天上ソングではないかと。疲れは飛んですっかり穏やかに。天国では何も起こらない起こらないから嬉しいと。動物がおりました。吼えてます。何のかんの言っても飯は食いたいのが人間。気がついたら電気ギターかかえてのわーっと歌ってる。何ででしょう。薬。地獄のような歌。夢と現実の間を行き来してしまう。と一大都会人のページェント(意味不明)がおりなす悲痛な叫び満載のこのアルバム。暗闇の中を手探りで練り歩いて次の出口でボカーンです。(マ)/お勧め!/200点

Talking Heads/リメイン・イン・ライト
・・・1コード・アドヴェンチュア。 曲目等詳細
*驚異の年1980年にアメリカだって黙っちゃいないと登場はこのお化けアルバム”リメイン・イン・ライト”。周囲のシーンから唯我独尊我が道を行っていたトーキング・ヘッズ。3作目フィア・オブ・ミュージックからイーノちゃんとのコンビは冷めるどころか盛り上がる一方。ついにデビッド・バーン君と双頭盤ブッシュ・オブ・ゴースツを作っちまった。が良いけどサンプリング音の権利で揉めて一旦お蔵入り、同時製作のこちらが先に世に出たちゅう次第であります。相変わらずP−FUNKとドイツに夢中のお二人の旅は米南部から発進、NYにたどり着いてそこからアフリカへリズム洗礼の旅、その感じを持ったままオハイオへ到着と行った風情、今度はこうなったら全部1コードの曲ばかりで1枚やっちまおうとゆう。くくちゃったことでしんどくなるかと言えばさにあらず1コードってことは何でも有りだわでリズムに絡む刺激的な音の奔流濁流です。今考えてみると1コードの曲って当時でも別に珍しいものじゃなかったのよね。ファンクではそれこそ腐るほど有ったし、ジャズでもフリーやモードみたいなのはみな1コード、それでもこのリメイン・イン・ライトがうわ新しいってみんなびっくり騒いじゃったのはひとえに作品自体の輝きだったのかと。ファンク、アフリカンにヒントは貰えど出て来たのは今まで聴いたことも無い音世界ですから。だからあの時の熱いムードが去った今でもこれはたまらん魅力でもって興奮させてくれます。それはぺにゃぺにゃとかっぱじくようなバーン君のリズム・ギターでありぺりょぺりょぺりょ@?:¥*ちゅうロクシー・ミュージック以来のイーノちゃんのノイジイでたらめシンセであり、口からでまかせチャントであり、執りつかれたようなヴォーカルであり、たまったもんを一挙に吐き出すようなエイドリアン・ぴかちゅう仲間・ブリュウの轟音ギターであり、チョッパー専門んぺ親指親父であり、打楽器とギターとシンセとギターがお互いに絡み付いてくるくるするようなポリリズムの快感であり、どだだ、どだだかどだだ、だどどか2つしかありませんベースリフだとは思えませんバラエティでございます。一連のこの騒ぎのキイ・パーソンはイーノとロバート・フリップかな、そこからザッパ、ボウイ、ガブちゃん、XTCと世界は想像力びんびんに広がって、同時発生でこんな事が起こっちゃった日にはあーた、夢中になるなって言っても無理なこと。当然わしが2番目にやったNWバンドはヘッズタイプの1コードファンクバンドでございました。ベーシストが辛くて飽きちゃって崩壊したけど(T_T) 泣き。コピイ・バンドもやったんだよなあ。その時はベースやったんだけど体力入りましたほんと。んぺとどだだ2人分ですから(^0^)。やってやるぜと屈強な意思が必要な音楽なのであります。な訳で他人事で無いアルバム、あんたのおかげで人生狂ったわ。ははは。(マ)/お勧め!/250点 日本盤

Talking Heads/The Name of This Band Is Talking Heads
cover・・・毎日が盆踊り。 曲目等詳細
*長いこと未CD化だった唯一のトーキングヘッズのアルバム、82年発表のライブ盤がついにCDとなりました。もちろんリマスター、そしてボートラ仰山追加で。ヘッズのライブ盤ちゅうとこの後出たデカスーツジャケのストップ・メイキング・センスが映画共々インパクトデカ。こっちの盤の方は急ぎ働きの印象強く当時のレビューも散々、メンバー達も気に入ってなかったようで、で、来ない再登場に時間がかかった模様です。確かにリメイン・イン・ライトの祭の後に出ましたので時期が悪かった。けど後から聴いてみるとんーそんなに悪いかなあと思っておったので待望です。
まさに。
 ボートラを加えて編集意図がさらに明確になりました。ディスク1が件のリメインインライト以前のファンキイ・ラジオ体操時代を。10,11はラジオ放送用レコード、プロモ用のワーナー・ブラザース・ミュージック・ショーから。これ私持ってたのよー。テープに録って赤貧の為売っちゃったんだけどテープどっかに行っちゃった。くーかなり内容エキサイティングだったのにー。ワン・ショー丸ごと(つうてもレコ1枚分だけど)だもんなあ。ここで足してくれるのも良いけど出来れば単体で出しておくれ。他のワーナー・ショーものも。良いの仰山あります。音質調整が良くて各音源の切り替わりちょっと聴きにはわからず自然な盛り上がり、この辺はさすがライノのお仕事です。ライノと言えば今回のジャケット、珍しくちいと地味。だけどデータはちゃんと載っております。で、この一枚目、最高です。大好きな時代のヘッズのライブがこんな聴けるなんて。しかし実にキチンとしたバンドだなあと再認識。英国パンクが杓子定規、型にはまったロックを破壊したろとワイルドな印象が強いのに比べてNYパンクはだら〜っとした享楽的なメリケンロック、これに鉄槌を食らわし、己を律し、緊張感の中でバシっと音楽をやるつう修行の中の喜び(^0^)なんて大げさですが、あるのだなあっと。確かに喜びだらけだわ。脳幹シナプスからアドレナリンぷちゅぷちゅ。とても毎日規則正しくお家はさぞ整理整頓されているであろうウエイマス・フランツ夫婦の鉄壁8ビート。無我の境地で黙々と夫はリズムを刻み妻はキャベツ千切り100個の様相で音を搾り出しております。これに絡むはこれまた律儀なサブ音楽家ジェリーさん。そして打ちっ放しカッティングの男バーン。笑わないアル・グリーン・ボーカルは必死の形相でキートン走り、ドイツまで行ってしまいました。ホワイト・ピープルの心の故郷はやっぱドイツなのであろうか。個人的クライマックスはファインド・ア・ジョブ〜マインドの流れ部分です。まーいんどっ。
 2枚目はリマイン・イン・ライト後、助っ人4番打者外人を加えての編成と。毎日が盆踊り時代です。ギュイーンマン、エイドリアン・ブリュウ、親指男バスタ・ジョーンズ、ピニュピニュ神父バニー・ウォレル、ケツから声ノナ・ヘンドリクス、ポコペン小僧スティーヴ・スケイルズら豪華怪獣勢揃い。最初は小編成、どんどん加わって最後には何人だのお馴染みの模様もそのまま味わえる。何と1〜3、7,8,10は81年の2/27日の日本公演中野サンプラザのライブから。わたしゃこの時のライブ、みみちんと見に行きました。会場は渋谷公会堂だったけど。前座がトムトムクラブでこの音は日本だけで当時出たプロモレコードに入ってるらしい。うーん聴きたい。会場では同時来日のジャパンの皆さんが見に来てると噂ひそひそ。何かが起こってるリズム革命だーって空気が充満してて熱気むんむんでした。そのライブはさすがにびっくりしたなもうの印象が強烈だったです。前回の来日の時と同じバンドなのかーって感じで。さてこのCDの方。なんせ祭ですから1枚目に比べてぐっとフットワーク軽く。ただしビル街で盆踊り敢行なんで皆が踊るためのど真ん中にある心のヤグラを作りながら徐々に進行。何とか出来上がってフルメンバーで全開ぶっ飛ばすのはワンス・インア・ライフタイムから。ところがこれがけっこう大変そうで。枠を取っ払ってリズム大解放したリメインの曲は一期一会の要素強く、毎回のライブ毎に何にも無い大都会にジャングルを作るのは厳しいのだ。極め付けのボーン・アンダー・パンチスでベースのリフを変えリフレッシュ図るも自分を上げて行くのが・・・。早くいやあ飽きちゃうんだろうかと。はい、同趣向でバンドやってたんで少しだけだけど気持ちわかります。この辺が当時の厳しいレビュー続出の原因かもしれませぬ。その金縛り苦しいが3枚目のアルバムからの曲、Life During Wartimeではさあっと晴れてまた軽快さを取り戻し。形が自由を獲得することもあるのだなと。そしてオハコのサザン・ソウル・カバー・ヒット、テイク・ミー・トゥ・ザ・リバーへ。個人的にはコピーバンドでベースしてた時2番へ移る時トチった苦い思い出がどわっと。今でも汗が出るわ。間隔を置いて最後はリメイン曲、グレート・カーブで大団円。祭が終わります。終わった後にはああ、もうすぐ2学期だ。宿題やらねばの気分に。なったりして。
 リマスターによる音質向上の効果は抜群。レコードはどっかへなって音だったから。これでこの時の大事件の顛末をキチンとした形でトーキング・ヘッズはカタを付けました。後は解散直前、己スワンプ時代のライブ盤が聴きたいです。これはまったく聴いたこと無いんで。欲張りだけど是非よろしくー。(マ)
/お勧め!/200点 

トーキング・ヘッズ/Speaking in Tongues/
・・・1&only。
*5作目、イーノとのタッグ解消で自分プロデュースです。あの「リメイン・イン・ライト」の後で何かと比較されて当時は評判悪かったもの。しかーし、これは呪縛から離れた今こそ聴くべき傑作なのでR。すでにここから彼らはNWを脱して己モードに突入しております。緊張ファンク路線からすっとぼけひょうひょう汎アメリカン路線へと。選びに選んだ最小限の音で軽やかに軽やかに。コードの自由を再び獲得してメロディが冴え渡ります。あれほどの衝撃作を物した後の見事な復活。地力が違うんだなきっと。3年かけたリモデルに敬服です。
トムトムクラブの味が一番強い盤でもありと。(マ)
/お勧め!/200点

トーキング・ヘッズ/ストップ・メイキング・センス
cover・・・
でかせびろ。 曲目等詳細
*お化けアルバム「リメイン・イン・ライト」の後壮大なるお祭が始まりました。お祭ですから終わってしまいます。周りはすっかり明日の仕事のことを考え始めた時、再び来たのだな日本の地に。最初の時と違って何だかとっても寂しそうで。2次会で盛り上がっておりますトムトムお嬢さん達の方が元気だったぞ。なので周囲は寂しくも単独深くお祭してた「スピーキング・イン・タングス」の後、1年半のブランクを。それこそすっかり他の楽団もリズム・フェスティバル終えた頃登場しました新譜がこの「ストップ・メイキング・センス」。映画と共に。大体の第一声が「またライブかよー」てなもんで。しかーし映像が入り音が来たとたん場外ホームラン逆転12回裏となったのだ。見事にリフレッシュしました、でかだぼいかり肩スーツとラジカセで。デビッド君はデビッド君でもビバリーヒルズ青春白書のデビッド君にくりそつになったバーンさん、生ギターとラジカセで登場。すこんすここんのショボビートにのってサイコ・キラー歌い始めます。このケツ臭い歌はなんつってもヘッズの原点。周りが祭終わらせちゃったのなら己で最初からもう一回作るしかあるまいつう魂胆だぞ。アイデアの落とし前はアイデアでつける。劇団一人で始まって次にバンドが付いて少しづつ盛り上げますつうやりそうで誰もやらなかったベタなネタがはまったはまった。何よりもバンド自身に。憑き物が取れたような清涼なる演奏の数々。騒ぎの中で飛んで行った音をもう一度その意味を噛み締めて、引きに引いて我慢に我慢しながら「まだだよまだだよー」。「ホワット・ザ・デイ・ザット・ワズ」。♪うんとめかしこんで僕はベストをつくしてる。もう一度初めからやり直すんだ。別な場所で出直そう♪。つう正に何故これかのマニフェスト歌、次の南地方探訪展開につながるサビを持つ曲を挟んで自分たちで本当に祭を終わらせるべく「ライフ・デュアリング・ウォータイム」を。あれほど辛そうだった演奏が嘘みたいに変身。軽やかに力を抜いて。ラストのお約束「テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー」も。やはりヘッズは只者ではありません。一番辛い、栄光を全て捨て去り再生を誰の力も借りずに敢行した。して始まります第2の黄金レンガ道。小理屈は止めておくんなまし。はいしかと了解いたしました。
うちにありますCDは最初の9曲バージョンです。ライノから16曲入り拡大モノが出てるんだよな。曲順も変わりトムトムも入りで。どんな感じなんだろう。出会う時にきっと出会うだろうから・・・その時が楽しみ。全く焦ってませんトーキング・ヘッズ。こちらも焦らないでその時をじっと待とうっと思う次第。(山)
/お勧め!/200点

*このライブ映画は衝撃だったなぁDVDがでたんで久々に観たけど、やっぱり同じ様に興奮しましたね!(ばぁーん)さん/お勧め!/

トーキング・ヘッズ/リトル・クリーチャーズ
cover・・・1&only。 曲目等詳細
聞くところによると、みうらじゅん氏が離婚して再婚なさったらしいです。
出来ちゃった離婚で再婚だとか。
違いますかか・・出来ちゃった再婚で離婚ですか。
いわゆる外部の女性とのあいだに二つ目の小っちゃな創造物をお創になり、ニッチもサッチモブルドッグで

「参りました。」

と一言申して降参したとか。

げに人類はそうやって繁殖するもんなんだなあ。
とゆう当たり前の感想は先祖の墓参りなどする時に・

・・・感じねえよ。

すいません。連日でじゅんさんをいぢりたいばっかしで無理フリしました。

お話はNYのとあるバンドのことです。
70’s終わりのパンクの嵐の中から登場しました。
ラッキーだったのは、棟梁のデヴィッド・バーン氏がバーンとゆう個性の持ち主で有ったことに加え、
全員がそいつにうまい事かみ合う個性の持ち主だったことです。
その稀有な才能のもとに突っ走りました。
最初に、”これだ!”掴んだものはスタックス・ソウルとファンキーと、僕らのヴェルヴェット・アングラを合体させたようなもの。
誰もそんな無茶なことは思いつかなかったんすが、根が白い彼らがやりたいようにやったらそうなっちゃったんです。
ブライアン・イーノちゃんつう、頭ぴかぴかの変な兄さんのそそのかしもあり。
そして調子ぶっこいて、次はファンクと自分らを合体させました。
時は世界中、リズムリズムのリズムの時代。時代の寵児として祭囃子のエースで太鼓叩いたよ。
でも
祭とゆうもんは終わるものです。
終わると、いくら太鼓叩きがまだ叩きたいと言っても、みんな家に帰ってしまいます。
そんなアフター・ザ・フェスティボーの空気の中、それでもまだ彼らは続けました。
さすがに元気を少し無くして。
けど、開き直っちゃった。徹底的に太鼓を叩き続けたら、何だあいつらってまたみんな見に来てくれ始めたよ。
そんなこんなで1985年。祭が終わってから3,4年は経ったでしょうか?
さすがに棟梁のバーンさんの手が痺れて来ました。

「おい、みんな、困ったな。疲れてきちゃったみたい。」

「大丈夫ですよ、棟梁。無理することはござーやせん。」

と声をかけたのが、意外にも祭の時には、お前らの腕力は弱い!とゆわれて、外部から助っ人補強されてたドラムとベースのご夫婦。
彼らは、棟梁がやり続ける隙を縫って、トムトムクラブとゆう倶楽部で楽しくトムトムしてたんです。

「おめーら、俺が必死にやってるあいだにそんなトムトムしやが・・・」

「まあまあ、てーしょー、そんなことはともかく。もういいっすよ、眉間に皺よせてキンキンにやらなくても。
わしらもう充分に変てこっすから、これからはもうこのまま楽しくナチュラル自然にオイラたちの村のことを歌いたいなあ。」

「うーむ、そか。そういやあそうだな。そうすべ。」

と同意してくれて生まれたアルバムが、この

リトル・クリーチャーズ
〜Little Creatures

1985年7月15日発。
3度目の春です。しかもかなり暖かい。
で、今度はね。力抜けてますから。変幻自在さ。
ぎゅーーーーーーーーんと伸びるとこは伸びる。
ばしっっと斬り込むときは一挙に斬り込む。

狙いことなくの大傑作となりました。
みんなが欲しいときに何回でも何回でも聞けて幸せになれる。

こんな歌が入った。

愛の創造物
〜Creatures of Love



女性は男性を作りました
男、彼は家を作りました
そして彼らが一緒に横になった時
小っちゃな創造物たちがすべてをあらわにしたんです
そう、僕はセックスに出会ったんです
で、僕、思うにそれは素晴らしい
それは小っちゃな創造物たちを生あるものにしたんです
僕は笑うことが出来ます
それか背を向けることも出来る
そう、僕はセックスに出会ったんです
で、僕、思うにそれは素晴らしい

僕たちは創造物、愛の創造物

僕たちは創造物、愛の創造物

眠りの理から、命は生まれます
僕たちは愛の創造物、愛の創造物

怖がることもOKです
青い火花が君の頭脳をヒットしたとき
僕たちはお互いを好きになることが出来ます
僕は話してきました それがOKだって
先生、先生、僕が何であるか教えてください
僕はそんな人類の中の一人ですか?
そう僕は笑うことが出来ます
それか考えることを学ぶことが出来る
だからすぐにでも僕が感じていることを見つけることを手伝ってください

僕たちは創造物、愛の創造物

僕たちは創造物、愛の創造物

僕らはここに永遠にいました
君が生まれる前から
僕たちは愛の創造物、愛の創造物

男は自分の車を運転することが出来ます
そして女はボスになることが出来ます
僕は猿、そして花
僕は一度きにすべてのものなんです
そう、女性と男性は一緒にいることが出来るんです
もし彼らが小っちゃな創造物たちを作ろうと決めたなら
さあ彼らを御覧なさい!

愛の小っちゃな創造物たち
2本の脚と二つの腕を持った
情熱の時から生まれる
現在、彼らはベッドを覆っています

僕らは愛の創造物
僕らは愛の創造物

僕たちは創造物、愛の創造物

僕たちは創造物、愛の創造物

眠りの理から、命は生まれます

僕たちは愛の創造物、愛の創造物

僕たちは愛の創造物、愛の創造物なんです



ユー・チューブにはアップされてません。現物でどうか歌はご確認ください。
そしてもちろん、今、この歌は、

おめでた哀しささんの、みうらさんに捧げます。

参ったついでに、とことん参ってね。

まずは。

それから後日、じわじわって他の歌にも突っ込みますから。
とてもとても・・・・
一回だけでは、終わりませんですことよモアベター。
(山)
/お勧め!/250点 試聴はここで

Talking Heads/トゥルー・ストーリーズ
cover ・・・1&only。
*このバンドは曲が良い事を再確認します。(マ)/お勧め!/100点

*デヴィド・バーン監督の同作品も凄くイイ映画ですよ(笑)ビデオ屋によっては置いてますから是非観てください!
(ばぁーん)さん/お勧め!/

トーキング・ヘッズ/Popular Favorites 1984-1992: Sand in the Vaseline
・・・1&only。
*70年代後半NYパンク・シーンから颯爽と登場したトーキング・ヘッズのベスト盤です。なにしろ駄作駄曲が無い稀有な人たちですからこのベストのテンションはそりゃもう針振り切れておりますだ。NYから出発、街の風景を見てさらにアメリカを見てそして大陸を見てのロードムービーを見てるかのように様々な場面が。手法もテクニックもまったく違いますがザ・バンドの後を継いでアメリカを見てたのはこの人達ではないかとゆう気がしてきます。80年の「リメイン・イン・ライト」で皆をアッと言わせた彼らですが、実はその後の充実振りが凄い。NWや新しいことへの挑戦の呪縛から離れた歌の数々ご堪能ください。これ買ったら絶対全部揃えたくなるな、きっと。(マ)/お勧め!/97点

Tom Tom Club
・・・底抜け脱力姉妹。 曲目等詳細
*トーキング・ヘッズがリメイン・イン・ライトを発表して驚異的な盛り上がりを見せた後、この創作意欲をバンドだけで納めておくのはもったいないとメンバー各自がソロ・プロジェクトを始めました。その中でヘッズのリズムの要コンビ夫婦、ティナ・ウエイマス(ベース妻)とクリス・フランツ(ドラム旦那)が始めたのがこのトムトム・クラブ。ヘッズがもー緊張感の塊、気合クラブだったのでわしらがやるのはこれだと、楽しさ&楽ちん追求の楽楽サウンドなのね。ヴォーカル陣は気の使わないウエイマス姉妹、ラニ、ローラ、ロニとこれじゃトン吉チンペイカンタみたいですがおかげで10年に一度は突如として登場する脱力底抜かしまし娘ものとゆうジャンルになっちまっただ。ヘッズの風速40m男エイドリアン・ブリュウも参加だけんどその音はご存知のように理屈で持ち上げること不可能なへにゃへにゃ音楽、売る気もまったく無い様な無欲振りで面白かろうとジャケ世界そのもののビデオ作ったらおりしも盛り上がってたMTVの風にのっちゃってその曲ジニアス・オブ・ラブはもしかしたらヘッズより愛されちゃうヒット・シングルに。どうやってもこれしか出来ません8ビートSTAXリズムにのってラップ、ダブとかを目玉焼きのようにお料理さ。もう何もゆうことはありません。みんなで楽しみましょう。楽しむ音楽は古くなるこたあありません。あの時あんなこともあったこんなこともあったで懐かしむも良し、らんさむさむあーらんさむさむ、ふにふにふにふに、らんさむさむ、アイカイあゆぴあいかいあーや、あほーあほーあユキピーって一緒に歌うも良し子さん。録音はアイランド・レーベルご用達バハマはコンパスポイント・スタジオ。すっきり抜けが良い音が気持ちよか。何も語れなくったってはいもちろんこれも名盤です。(マ)/お勧め!/100点 試聴はここで。↑動画もあり。

T.REX/Great Hits 
cover・・1&only。 曲目等詳細
*T・REXだ。70’s前半のイギリスを疾風のごとく駆け抜けたグラムの貴公子マーク・ボランその人の化身バンド。ヘヴィでシリアスなアルバムロックの大岩に風穴明けたのだ。ちゃらちゃら華美な衣装とお化粧、ロックンロール本来の楽しさを理屈抜きにくれました。シングル曲の魅力をもこれ以上無く教えてくれたバンドだけにグレーテスト・ヒッツの楽しさ、これ半端でなく、さんざん聴いて耳タコだったとしても聴けばやっぱりやられ、もしお初だったとすればこりゃもう大変だぞ。その魅力に狂いはまります。ロックンロール復権とは申してもこの方の場合、完全な異端者なのだ。何を聴いたらこんなんなる。昨日やらせていただいたアンドリュー・ゴールド氏は何となく、聴いてるとああ、あの音楽とこの音楽が好きでこうなったんだなとわかってそれが楽しかったりするけどこの方の場合、聴けば、ああT・レックスだ・・・最高・・・のみ。多分己個性が強すぎて真面目に他の音楽聴く必要なかったのかも。エッセンスを吸収した後はもうひたすら自分道邁進。後はそれが世間に受け入れられるかどうかだけでよくぞまーこの時に生きていてくれました。60’sの間は異端は異端のままで70’sに入ったら異端が主流になって3年間天下。その後はまた異端に復帰。それだけ個性がウルトラ強烈さん。バックの連中はそのヘンテコぶり面白がってとことんやれやほらやれや、本人も乗りに乗って誰にも止められませんがこのヒット集の中に刻まれております。外観は真似できてもギターのカッティング一つ誰にも継承することが出来ない一代横綱、22世紀になろうが28世紀になろうが、もうこの時代のこのご本人の音楽聴くしかありません。諦めて聴きましょう。詳細ページにうちにある86年に出た日本盤編集ベストのジャケ掲載させていただきました。よく見ると全然訳わかりませんけど何か素敵なマンガになってるこれ、よろしかった聴きながら眺めて楽しんでおくれ。「なーう・コマーシャル」ってか(^0^)。(山)/お勧め!/120点 試聴はここで グッヅ

T. Rex/銀河系よりの使者 <
・・・
1&only。
*未聴なのです。これはもう稀椅子さんに聞かねば。(マ)
このアルバムは、発売当初は確かに不評だったのですが、長年のT.Rexファン(特にバンド・マン)には好評な不思議なアルバムです!衰退期のアルバムということで聴かずにすましている人には是非、1曲目からぶっ飛んでいただきましょう(笑)
(稀椅子)さん/お勧め!/

T.REX/電気の武者 
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*Tレックスの2作目、ベース、ドラムが正式加入してのいよいよボラン・ブギ炸裂だー。今回米国ライノより見開き3面紙ジャケ豪華ポスター付CDリマスター名人ビル・イングロット氏リマスターで再発だー。うちにあるのは違うけどお。改めて聴くととにかくこの人個性が半端じゃ無い。気がつくと殆ど曲形態はブルースだったりする訳ですがまったくそんな風には聴こえん。まあきっと宇宙人なのだな。たまたま地球ちたまに来てやってみたんじゃろう。まったくはまると気持良くてこればっかりになる危険性は大。世には派手な御仁として有名な方だけど基本は引きの美学では無いのか。へたすりゃシンガー・ソング・ライターのアルバムみたいである。じわじわっとね、効いて来ます。バック・コーラスのフロー&エディはやっぱ最高。たまにザッパっぽく決めてくれる。嬉しいのだわ。お馴染みトニ・ビスコンティさんがプロデューサーですがボウイと全然違うサウンドにしてるとこはさすが、まぁあっちは火星人でこっちは金星人だもんな。今回パーソネルを初めてじっくり見るにエンジニアにクイーンのロイ・トーマス・ベイカー、バズコックス等NW時でぶいぶい言わしたマーティン・ラシェント氏を発見してびっくりです。マーティンさんへにゃ系ボーカル録らせたら天下一品だな。イアン・マクドナルドもサックス吹いているのね。
とゆう訳でもし貴方がまだこのアルバムを入手されていない場合はほんとラッキーです。早速この豪華ライノ盤を買いましょう。うらまやしい。
(マ)
/お勧め!/150点

T.REX/ザ・スライダー
cover・・・1&only。 曲目等詳細
テクニックうんぬんとか技術とかでは説明すること出来ません。
それどころか言葉では一切説明不可能。
ギンギラギンのグラム・ロックの王者、マーク・ボラン氏率いる

T・レックス。

ギンギラギンでド元気ド派手ながら、地味。
存在感有り過ぎ個性はちきれんばかりながら、淡い。
じっと耳で見ていても今にも消えてしまいそう。
いるのに。そこに。いたのだろうか?この方たちは?

1972年7月21日、奇しくもロキシー・ミュージックの登場とほぼ同じ時期に世に出た

ザ・スライダー

A,B面冒頭にそれぞれメタル・グルー、テレグラム・サムつう2大シングルを擁する最強盤です。
しかしどこが最強かっつうぐらい弱い。折れちゃいそうな13曲。
すべて技術では無く秘術によってこの世にもたらされた音楽です。
好きの理由は、カッコいいから、魅惑的だから、素敵だからとしか言えぬ。
だからこそこれこそロック!で、誇るべきなのだ。

誇るぞ。参ったか。

誰に言っておるのか俺は。
すべては理屈で説明出来ると思ってるスクエアなヤツラに。
これはクールなのだ。
どれくらいクールかとゆうと、

ラビット・ファイター



うさん臭い政治家 俺のベッドの中に

稲妻をぶち込んでやろうか ヤツの頭に

俺を呼んでくれ
ウサギ闘士と
おわかり それが真実

何故なら俺はウサギ・ファイトをするのだ
おめーらすべてを相手にして

えっ

トランプのキング この街の ヤツは俺のダチ

幻月は正に予言 この世の果てまでの

俺を呼んでくれ
ウサギ闘士と
おわかり それが真実

何故なら俺はウサギ・ファイトをするのだ
おめーらすべてを相手にして

へっ

ギタア

俺を呼んでくれ
ウサギ闘士と
おわかり それが真実

何故なら俺はウサギ・ファイトをするのだ
おめーらすべてを相手にして

そうだ

俺はネジを抜かれて手ひどく焼かれた野郎を見た

笑ってる それがヤツが稼いで手に入れたものなんだってよ

そうだな

俺を呼んでくれ
ウサギ闘士と
おわかり それが真実

何故なら俺はウサギ・ファイトをするのだ
おめーらすべてを相手にして

俺を呼んでくれ ウサギ闘士と
俺を呼んでくれ ウサギ闘士と
おうおうおう
ジョジョ、わかってるのかオメエ

俺を呼んでくれ ウサギ闘士と
俺を呼んでくれ ウサギ闘士と
おうおうおう
ジョジョ、わかってるのかオメエ

俺を呼んでくれ ウサギ闘士と
俺を呼んでくれ ウサギ闘士と
おうおうおう
ジョジョ、わかってるのかオメエ

俺を呼んでくれ ウサギ闘士と
俺を呼んでくれ ウサギ闘士と
おうおうおう
ジョジョ、わかってるのかオメエ

かっかっか



人はこれの形をブルースと呼ぶ。
普通は。
しかし誰も呼ばない。ボラン・ブギ遅めと呼ぶ。
ちなみに
ラビットとは英国では”新米””へたくそ”の意で有るとも聞いたが、
俺はウサギが好きなのでウサギ闘士が好き。

俺もウサギ・ファイターになりたい。

まるごと全部、何故にこんなに疲れていると申しますか、
倦怠感と申しますか、
だるーいと申しますか、

滅びる一歩手前だとゆうことをハナから自覚していた方なのだろうか?
とは言うものの、
俺たちだって、いつだっていつもそうじゃないか。
だから惹かれるのでしょうか?

結局わかるもんか。

わからなくてもわかって見せるのがロッカーであります。 (山)
/お勧め!/200点 試聴はここで


T.REX/タンクス <ご投稿エントリー>

The The : Dusk  <ご投稿エントリー>
ダスク by THE THE
・・・
何でしょう
*ザザは興味を持ちつつも未聴なんです。コメント募集中。(マ)

ザ・ザ/インフェクテッド <ご投稿エントリー>

ザ・ザ/MIND BOMB <ご投稿エントリー>

トラフィック/トラフィック <ご投稿エントリー>

トラフィック/ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*何しろ昨日の感謝が。東洋の大魔女王さんでしたから。次の日の方は半端な方ではかないません。
ましてや男子ですとぶちゅって潰されるよ。
そこで登場、

スティーヴ・ウインウッド氏含む三本の矢、

トラフィック
キラー・アルバム
ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ

ジャケは巨木・・のような大麦の束。
ジョン・バーレーコーンとはブランデーの原料大麦也。
いったん解散後、ウインウッドさんがブライド・フェイス経由でソロ・アルバム”マッド・シャドウズ”を製作開始、とても気さくな方に見えて恥ずかしがりやさんにも見えますからお友達が少なかったか、結局、元トラフィックのジム・キャパルディさん、クリス・ウッドさん呼んで録音進行。何だそうだよこれはトラフィックではありませんかとトラフィックのアルバムとなったと聴き申そう。
それを聞いても、いったい製作年は、いつなのかと聴くたんびにいつも思う。大好きで何回聴いたかわからず。そのたんびに時が止まる。
ぐるっと廻って永遠に続く。
でも1970年。むー、既にファンキーです。リトル・フィートがイギリス育ちだったら3年後にはこうやって登場したかのごとく。
フィート初期アルバムのまんま、ファンキー化したかのごとく。
切羽詰まったスリリングさと大地自然の懐のでかさが同居して、A面は大都会パート1みたい。訳わからん。
B面1曲目「自分で異邦人」、3曲目「各母の息子」はウインウッド氏がドラム以外全部演奏したそうです。
にもかかわらずたまらなくトラフィック。クリスさんフルートだ。サックスだ。温度15度の風のようであります。
キャパルディ氏の父母兄弟のようなコーラスとイングランドなドラムス。
トラフィックだ。
そしてウインウッド卿。語弊がありまっが、やっぱり中途半端な魅力貫き。いつもパーフェクトな中途半端なんだ。
音楽を終わらせません。
無敵の大天然でござる。

と、どうにもこうにも言葉にして感謝しようが無く、悶えてするはここまで。
あとは、ど真ん中に鎮座するタイトル・チューン

ジョン・バーレイコーンは死なねばならぬ

の解釈に挑戦いたす所存。可能でしょうか。
元曲は英国のトラッドすなわち民謡土着です。


3人の男、西方より来る その財を成すために来たれり
そして三人男は厳粛なる誓いを立てた
酒大麦は死なねばならない

男どもは耕し、種まき、そしてさらに耕した
土くれを頭上に放り投げた
そして三人男は厳粛なる誓いを立てた
酒大麦は死なねばならない

男どもはそれをとても長いこと横たえた 天よりの雨が降り注ぐまで
そしてリトル・サー・ジョンが大地より頭を上げ 男どもは驚嘆した
彼らは彼を立たせた 真夏の日まで 彼が青白く且つ青々とするまで
そしてリトル・サー・ジョンは長い長いヒゲを伸ばした そして男になったのだ
彼らは男達を雇った その鎌は鋭く彼を膝丈まで刈る
彼らは彼をくるりとまとめて 道の脇に束ねる そんな荒っぽい仕打ちをする
彼らは男達を雇った 鋭い熊手は彼の心臓奥まで突き刺す
そして運び屋 思ったよりえらく役に立った男
荷車に彼を縛り付ける
野原を転がし転がし運ぶ 彼らがポンドに変身するまで

そしてそこでは彼らは哀れな酒大麦君の為に厳粛な誓いを立てた
彼らは男達を雇った その手は彼を皮から骨までばらばらにする
そして粉屋 思ったよりえらく役に立った男
彼を二つの石の間に横たえる

そしてリトル・サー・ジョン そして木の実茶色の器 そしてグラスの中の彼のブランデー
そしてリトル・サー・ジョン そして木の実茶色の器 ついには彼を最強の男にした
狩人 彼はキツネを狩る事が出来ない ラッパを高らかに鳴らすことも出来ない
そして修理屋 彼はヤカンを治す事が出来ない ポットを修繕も出来ない
リトル・バーレーコーン抜きでは




イギリスでは8月にアルバム・チャート最高位11位。
アメリカでは最高位5位。
シングルは、アメリカで”エンプティ・ページス”が最高位74位。

すべからく彼の死を、そして生誕を
皆が聴いた。
(山)
/お勧め!/150点
 試聴はここで

トラフィック/ザ・ロウ・スパーク・オブ・ザ・ハイヒールド・ボーイズ
cover・・・1&only。 曲目等詳細
1971年の9月、ロンドンのアイランド・スタジオに集まりました。6人。秘められた宝を発掘する為です。
宝は秘められているものでだから宝で、見つかったらそれは嬉しい。
見つかるかどうかはわからんが、今再び見つかる予感がした。それで集まりました。
デイブ・メイソンさんは呼びませんし、来る気配も有りません。
そして掘って掘って掘って出て来ました。それがこれです。

ザ・ロウ・スパーク・オブ・ザ・ハイヒールド・ボーイズ

1971年11月発売。

宝だったでしょうか?
アメリカでは最高位7位になりました。
自国英国では、まったくヒットせず。
きっと宝に見えなかったんでしょう。それは何故かはわかりません。
メイソン氏がいないのは聴いて貰えば納得していただけるかと。
ジャケットは六角形にしました。これが立体の空で手を伸ばしてもいつまでも捕まえられないからです。
曲は中途半端すか。今更言われても、ご承知のはず。ご承知無い方は、それでも聴いていただけるなら聴いて下さい。
イヤならそれは必要有りませんので、残念すが仕方が無い。

なんとかしてくれ
さもなきゃほっといてくれ

ありがとう、ほっといてくれて。充分です。

気持ちとしては、唄にしてあります。アルバム・タイトルにもしました。



もし君が何かを見るなら 星のように見えます
そしてそれは地面からにょきにょき飛び出してくる
そして君の頭には轟音ギターがくるくると渦巻いてます

その音からただもう逃れることが出来ないのです
さほど心配することはありません 貴方に起こるべきことなんですから
僕らは誰でも子供でした おもちゃで遊んでいた
そして君が聴いているのは、ただもうそのサウンドだけ
ハイヒール少年団の低くスパークする


君が払っている税金はあまりに高過ぎます
何もかも思うように暮らせていないのに
スーツを着ている男はたった今、新車を買いました
貴方の夢を喰い散らかして儲けた金で
でも今日、君はその男が射殺されたニュースを読んでる
銃で しかしその銃はほんの少しも音を立てませんでした
その男を埋葬したのは弾丸でなく
ハイヒール少年団の静かなスパーク


君が息を吸うのに1分間かけたのなら
最後の願いを与えられたでしょう
新たなチャンスを求めていただけるでしょうか?

それかそれに似ている何かを
さほど心配することはありません 
それは貴方に起こるべきことなんですから
それは君の不幸や喜びと同じくらい確かで
そして貴方の躊躇を巻き起こすのは、そのサウンドだけ
ハイヒール少年団の低くスパークする


君が払っている税金はあまりに高過ぎます
何もかも思うように暮らせていないのに
スーツを着ている男はたった今、新車を買いました
貴方の夢を喰い散らかして儲けた金で
でも今日、君はその男が射殺されたニュースを読んでる
銃で しかしその銃はほんの少しも音を立てませんでした
その男を埋葬したのは弾丸でなく
ハイヒール少年団の静かなスパーク


もし私の持っていたもの全てを、君に与えたなら
代償など求めずに
同じように私にも貴方はしてくれますか?
それともどっかに連れて行って 身ぐるみ剥ぎますか?
私の誇りもろとも
しかし魂は誰も破壊することが出来ないものです
そして君が聴いているのは、ただもうそのサウンドだけ
ハイヒール少年団の低くスパークする



米国は、リトル・フィートのオン・ユア・ウエイ・ダウンに空気が似てますか?
それは、同じ空気をあいつらも嗅ぎ取っていたからです。
あいつらは自国なのに、まるで売れなかった。
私らは自国ではまるで売れずに、あいつらの国で売れた。これに限ってですが。

それは何故かはわかりません。
まるでさっぱり。

そもそも音楽てばわからないものだらけをわからないままわかって出してるものなので
仕方が無いよ、そりゃ。
(山)
/お勧め!/150点
 試聴はここで

トラフィック/ホエン・ジ・イーグル・フライ 

トラフィック/Welcome to the Canteen 
・・・グルーヴィー
*このアルバム大好き。グルーヴィー&ファンキー。締まって最高なのだ。(マ)/お勧め!/97点

ティナ・ターナー/ライブ・ベスト <ご投稿エントリー>

ティアーズ・フォー・フィアーズ/シャウト <ご投稿エントリー>

ティアーズ・フォー・フィアーズ/シーズ・オブ・ラブ <ご投稿エントリー>

トム・ウェイツ/クロージング・タイム
・・・酔っ払いの戯言
*73年作品。イーグルスにもカバーされた不巧の名曲「Ol' 55」で始まるこのアルバム。今ではすっかり変なおぢさんとして有名になってしまったトムさんのデビュー作です。
 最近のエキセントリックさがいまだ見られず、素直でしかも内に野心ぎらぎらとゆう素敵な世界が展開。偽物ジャズっぽいところやクルト・ワイルっぽいところがおいしくて何杯もおかわりしてしまいます。地味ってゆやーこんだけ地味なアルバムも無いけれど、絶対に世界にとって必要なものだよ、これ。(マ)
/お勧め!/98点

TOTO/聖なる剣 <ご投稿エントリー>

TOTO/TOTOファースト 宇宙の騎士 <ご投稿エントリー>

ファンキー・キングストン/トゥーツ&ザ・メイタルス
・・・ジャマイカのオーティス・レディング 曲目等詳細
*レゲエといやあトゥーツとメイタルズでした。ボブ・マーリー氏がカリスマと呼ばれ、もちろん「LIVE!」にやられ凄ぇと感じ。ところがあまりにもレゲエと言えばマーリー氏。果ては神様と呼ばれ、神様だぞと言われると引く。音楽は自分の惚れたミュージシャンを自分で神様にするもので、神様と呼ばれるものをありがたく聴くものとはちょと違うようで。特にPOP音楽では。なんつうか貸しレコードとかで借りてきたものみたいに居心地の悪さ感じる。マーリーさんはだから後でもう一度自分のものにせねばならぬ。だからレゲエといやあメイタルズでした。後にクラッシュがプレッシャー・ドロップをカバーし、スペシャルズがモンキー・マンをやりのの、嬉しかった。あんたらもレゲエといやあメイタルズだったかー。夢中になりむさぼり聴く。対象は
「ファンキー・キングストン」
「イン・ザ・ダーク」
「モンキー・マン」
と題された3つのアルバム。
問題は米盤、英盤で曲順収録曲が違うのだ。しかもキモ曲がちらばって。それぞれ揃える。金も無いのに。それほど夢中に。
一番KOさるるは米盤の
「ファンキー・キングストン」
今まで何とか感謝したいと思うも、問題はCD入手難。中古で1万超とな。ところがこれが出てるのを発見しました。イン・ザ・ダークとの2in1で。こりゃ必殺盤だ。もし興味を持っていただき入手のあかつきには米盤LP「ファンキー〜」の曲順で聴いてみてくださいまし。効果千倍かも。
メイタルズの歴史詳細は改めて次回つうことで、リーダーでメイン・ボーカリストはトゥーツことフレデリック・ヒバート氏であります。ジャメイカでは珍しき熱唱型歌手。レゲ界のオーティス・レディングと称されておる。歌のみか作詞作曲もするつう才人だ。バック・コーラス担当はナサニール”ジェリー”ナシアス、ラレー・ゴードンのお二人。
最も輝いていた時期は70’s前半のレゲエ黎明期。先の3枚のアルバムで。この時期のレゲエはまだフォーマットがこれと固まっておらず、スライ&ロビーがスラロビになった頃はこちとら真似してやるとしてもそのストイックな定型で何とか出来るけど、この時代のは無理。体の血がレゲエとなしとしか。何かこう得体の知れないものが集まって最終的に凄いことになるつうヤバイ雰囲気濃厚です。

1. Time Tough
・・・タイム・タフとは。タフな時間。べろべろな歌と”ちゃ ちゃ ちゃ ちゃ”に乗って歌われるは

ベッドに行く
しかし眠りは来ない
夜中目覚める
何か我慢できない
朝早く
おー何とかしてくれ
奥深く自分を制するもの
俺の扉をノックする
俺の扉をノックするんだ
俺は月に400ドル支払わなければならない
でも金は見つからない
俺に 誰か 何か言ってくれ

時間が無い 時間が無い
何も目に入らない 厳しくて 厳しくて
何もかも高く 高く 上っていく 高く高く

こりゃタフ。1曲目からタフ。

2. In the Dark
・・・ジャメイカン女性シスターズがコーラスで歌う

私を蜂の巣にして 蜂の巣にして 蜂の巣にー
私がどこにいるかあんたは知らない 賭けたっていい

御大登場。べろべろになって歌う


暗闇で あんたは生活を送る
暗闇で 人を騙し 横たわる
暗闇で 大騒ぎしたがり ケンカ
暗闇で あんたは生きてはいけない

聴け、やつらが俺に愛を説く 愛こそが真実
やつらが俺に愛を説く 愛が出来ることを
それはあんたが俺の背後に廻るとき

俺は孤独だ とってもブルー
俺はお前しか愛し続けなかった
お前はいったいどこにいってしまったのか いったいどこに
いつかすぐに俺にはわかる お前が俺のハートを打ち抜きたいと思うって

愛とパンクの渾然さんいらっしゃい。

3. Funky Kingston
・・・とにかくファンキーなのだ。キングストンは。無理やりレゲエに絡ます16ビート・カッティング。ぎしぎしして合致しないのをいらいら吹き飛ばすように、噛み付いて歌う。噛み付いてホーンとジャメイカン女性シスターズが。鼻から水たらそうがヨダレ湧き出ようが最早関知せず。誰も止めるものはいません。

4. Love Is Gonna Let Me Down
・・・ソウル・バラードだ。ハチロクでゆったりと始まる。今か今かと。来たー。サビでレゲエ転換。ポリスの手口元祖だ。

俺は言いたい
恋は俺を打ちのめす

この世で最上のギターソロ決行。何が最高か聴いてくでー。
チープなのに、豪勢なストリングスがいる。

5. Louie, Louie
・・・ルイルイとはタガワヨウスケなり。ザッパ氏も愛したR&Bスタンダードがレゲに。ぐそぐそでぎっちょんぎっちょんなノリです。ヘッドバッキンでも一緒に歌うでもしてくれ。我慢は出来ん。

6. Pomps and Pride
・・・ポンプスとは「虚栄」と言う意味だそうです。「虚栄とプライド」。童謡調の曲でやたらと明るく。

全員が叫んでる 叫んでる
落ち着け 落ち着け
虚栄とプライドを持ってるかい?
それはサボテンみたいなのかい アイスランド 落ち着け
今日は 今日は 今日は ハッピーデイ
今夜は 今夜は 別な夜になるかも
ドレミファソラシドー

”ドレミファソラシドー”ってのは一体なんなのかー。思わず口に出るんだな。これが。納得。

7. Got to Be There
・・・72年、幼少期のプリテー・マイコー・ジャクソン氏のヒット曲とは同名異曲です。こちらはゴリラがリンゴを丸かじりして口から血がどばどば出てる様子を描写しているかのようなソング。

8. Country Road
・・・ご存知、ジョン・デンバー氏の大ヒット曲。恐るべきレゲエ化でござる。もちろん場所はジャメイカに。長ロングな空耳が存在してるけど、これは俺が投稿するのでしないで下さい。Tシャツ、ゲットしてえ。

9. Pressure Drop
・・・クラッシュがカバーすることになる。それは歌詞を見れば当然かと

それはお前だ
お前だ
それはお前だ
お前のことだ

何故なら圧力が降りかかる おー圧力
おーいえ 圧力がお前の頭上に落ちる
俺は言う 圧力が降りかかる おー圧力
おーいえ 圧力がお前の頭上に落ちる

俺は言う それが落ちるとき おー、お前は感じるぞ
自分が間違ったことしていたんじゃないかと

それはお前だ
お前だ
それはお前だ
お前のことだ

何故なら圧力が降りかかる おー圧力
おーいえ 圧力がお前の頭上に落ちる
俺は言う 圧力が降りかかる おー圧力
おーいえ 圧力がお前の頭上に落ちる


これを半笑いかまして食いつくように歌い。後ろからどんどん追っかけて来るレゲ・ビート。
この1曲でとどめ刺されました。

10. Sailing On
・・・唯一の非レゲエ曲。手拍子をどうぞ。

この男、暑さで脳が溶けてるかのようでありもうす。
がしかし溶けてむき出しになった脳みそは超合金、しかも落ちてくるプレッシャーでピカピカになってる。眩しく。
サクマ・プレッシャー・ドロップ。(マ)
/お勧め!/200点

ジ・マハール/The Real Thing
・・・
スモーキー・ボイス
*天国宅配人タジさんのフィルモアイーストでの71年ライブ収録の実況盤です。チューバ中心のホーンにジョン・ホールのギター、ジョン・サイモンのピアノ、ベターデイズのビリー・リッチとゆうよだれをたらさんばかりの面子でアメリカとカリブを一飲みにしてしまうような芳醇な音楽が。2曲目なんぞオーリアンズ・ミーツ・ザ・バンド。タジさんのドブロギターはあるときはバンジョーのように又有る時はスティール・ギターのように。長さを感じさせなくてあっとゆうまに聴いてしまうアルバムです。この後ここでの音楽をする人は皆無なのでこれはもうちゃきちゃきの新しい音楽です。ブルースに対するイメージが一変してしまう音でもあるのです。
(マ)
/お勧め!/100点

タジ・マハール/ミュージック・ファ・ヤ
cover・・・
スモーキー・ボイス 曲目等詳細
*高校生の頃、何せ思い切り貧乏な小企業小倅だったもんで音楽に夢中になって聴こうにも先立つものが無し。まだ貸しレコードなんつう夢のようなもんも無かったのでどうするかと言えばバーゲン品を足で見つけることでした。よく行ってたのが横浜の岡田屋のすみやさん。今日も今日とて剣道部を胃が痛いなどと言ってさぼりバーゲン棚を漁ってたら登場がこのアルバムです。出たばっかりだとゆうのにさっそく穴を明けられて(これをカット盤と申す)980円で投売り。誰だろうタジさん。名前聴いたことある。ジャケ見たことある。買いだ。ってその程度で金無いくせに買うのかー。とにかく知らない音楽聴きたかったんです。できれば安く。今も変わってないやまったく。わくわく。帰って聴いて腰抜ける。こんなん聴いたこと無し。やた。マジな話、レコードからキンコロリンと音がぱっこぱっこ零れ落ちてきた。スティール・ドラム、サックス、ギターそして燻製みたいな声の歌。そんなん変わって無いよなバンド編成。なのに何でこんな新鮮なんだと頭から突っ込んでケツまでずっぽりです。いやもとにかくかっこいい。勇壮で。いなせで。粋で。大人だ。後から知ったこと。タジさん、両親がカリブ出身。ニューヨークのジャマイカン・コミュニティで生まれたそうです。音楽に夢中になりブルースでデビューしたものの体の奥に流れるキンコンカラリンの血。しかし自分の地のレコードを聴いてもわかるけど全身で入れないもどかしさ。俺の音楽は一体と、時にばっちりはまり時にやっちゃいながら少しづつ少しづつたぐり寄せていっての到達点がこのアルバムだったとゆうことらしく。これがオリジナリティとゆうものだ。カリブはカリブでもタジ・カリブだもんな。ぺろっと表だけ小器用にマネしてでの所業じゃないだけに空々しさ微塵も無く、遠く離れたポンニチのガキなんかもうイチコロですこんなん。ジャケで膝に抱えるは木のネックのナショナル・スティール・ギター。丸ホール。元来充分なアンプの無い時代に大きくスライド・ギターの音を聞かせる為出来たこのラッパ付の不思議な楽器をピックで普通に弾きます。出てくるはバンジョーともギターとも付かぬ金属だけどええもいわれぬ暖かい音。これをブルースでなくスティール・ドラムをお友達に。全曲名曲わらべ歌仕様。恋の歌に釣りの歌にトラック運ちゃんの歌に芸人の歌。とどめはラスト、インストのカリー。一晩どころか千年寝かせたみたいなまろーな音に極楽直行途中停車無し。これも間違いなく人生音楽ベスト3にまず上げちゃいま。試聴は外盤ワーナー時代のベスト盤で。ものは現在日本盤のみ発売。胸を張って世界にえばっていいと思います。ワーナー日本さんえらい!。(山)/お勧め!/150点 試聴はここで

Traveling Wilburys/Vol.1 <ご投稿エントリー>
・・・怪獣総進撃
*ジェフ・リン計画の元、集まりました4大怪獣。楽しそうにみんなで遊んでます。やっぱり楽しいのが一番だな。なぜ廃盤なの?。
(マ)
/お勧め!/92点

.38スペシャル/ツアー・デ・フォース <ご投稿エントリー>

タワー・オブ・パワー/バック・トゥ・オークランド
・・・ベイエリア・ファンク
*74年作品。一般的に言ってジャンルで呼んじゃうとどうも納まりが悪くなっちゃう場合が多いんですが、この人たちに限って言えば、「ベイエリア・ファンク」って呼ぶと何かスカっとさわやかー。聴いてるだけでサンフランシスコ、LAの空気吸ってるみたいです(行ったこと無いけど[(^o^)])。名手揃いのホーン・セクションが有名で数々のセッションに参加、皆さんも一度はお耳にしているかと思いますが、本体バンドも魅力たっぷりでござる。スライ直系のファンクだとゆうことになりましょうが、普通のソウル路線とは一線を隔してまして、独特の味わいが。そのホーンの素晴らしさはもちろんですが、基本はビシバシきまるリズムセクション、もももももベース、チョッパー無しでもふぁんきーだぜい、&ヒャアヒャア・オルガン。これにひたってるだけで幸せだわなあ。歌の方は、うむはっきり言ってちょい2流ぽい(笑)かもしれんが、スロウな曲ですとホール&オーツしてます。後半は歌ものにずいずいと。時間が無い場合、試聴するなら1曲目、5曲目かな。
1曲目はほぼ全部聴けちゃいます(爆)。
5曲目はリトルフィートにも通じる、このアルバムのハイライトかも。さすがのフィートも切れだけは一歩ゆずりまする。なもんで「コロンブス」に呼んだのかも。
あと
1stはさらにゴリゴリでおすすめだす。
(マ)
/お勧め!/96点

Ted Nugent/野獣の性
cover・・・
野獣  曲目等詳細
「ぐおー、喰っちまうぞう。」
怖過ぎるよ、兄い。バンパイアー(実写版)じゃないんだからーの強烈ジャケ!

野獣の性
テッド・ニュージェント&アンボイ・デュークス
1974年度作。

ピンになってブレークする直前のテッド兄貴の爆発盤だー。

レーベルはフランク・ザッパ大明神のディスクリート、
やっと、ようやっと、念願のLPが我が家に来たよ。しかも日本盤&来日記念盤。うおー。
以来、ターンテーブルにのせっぱなし。アホみたいに聴きまくる。

これがアメリカン・ハード・ロック!
動く動く、兄貴の指動きまくる。
叫ぶ叫ぶ、兄貴の声叫びまくる!

原題は”Tooth, Fang & Claw””歯と牙と爪”。

ただでさえテッド・ニュージェント、獣男、しかもそれが若いってんだから無敵。
ぶっ飛ばすぶっ飛ばす快速ハードロック・チューン連続、これほど爽快、気持ちいいロックは稀有稀有稀有だぜ。
1曲除いて兄貴の作です。そのカバーの1曲は、チャック・ベリー氏のメイベリーン。
しかしロケンローじゃないロックだ。がしがし岩を鉄金槌で刻む。どんなに速くとも転がらず。
2曲のインスト入り。
誰も止めずに弾きまくる弾きまくる弾き弾き弾きまくる。をー。
その内、一曲は後年までやり続ける「冬眠」。
冬眠てば、どこが眠ってるんだか、寝相悪すぎです。

そして後年までやり続ける名曲はも一つ・・・

グレイト・ホワイト・バッファロー!!



よっしゃあ

おう、てめえらよく聞け
俺は言わねばならんことがある
明日への希望が有る
おう、俺らは今日も働いている

ああ、それは遠い昔昔の物語
新魔術国での
インディアンとバッファロー
ヤツラは手に手をとって旅立った
インディアンは食い物が欲しかった
屋根になる革が欲しかった
だがヤツは必要だったものしか獲らない
何百万匹のバッファローが証人だ

そうだ へい

だが白人がそれからやって来た
でかくてカラッポの頭の
ヤツラは財布の中身しか考えない
ヤツはすべてのバッファローを殺したがった
そしてインディアンは食い物を欲しがった
バッファローはどこにもいなかった
魔法は失われてしまった
不毛な地になりはてた
日の出はもうこの土地には来ない

偉大なる白バッファロー
偉大なる白バッファロー
偉大なる白バッファロー

そうヤツは良い話を聞いた
そして地を越えて共に向かう
偉大なるバッファローと
ヤツラは最後の闘いを挑むのだ、いえい

へい

おう、てめえらよく聞け
俺は言わねばならんことがある
明日への希望が有る
おう、俺らは今日も起き上がる
明日への希望の為に
俺らは起きる

偉大な白いバッファロー
偉大な 白い バッファロー



戦うぞーーーーっ。負けなければ負けない。
ぐおーー。

テッド兄貴は激闘続け、今もおっ立っている。
兄貴こそ、グレート・ホワイト・バッファロー。

最後の一匹はやられない。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

Ted Nugent/Ted Nugent
cover・・・
野獣  曲目等詳細
*テッド・ニュージェント兄貴です。
ギタリストです。
アメリカはミシガン州デトロイトで1948年12月13日に生まれ9歳の時にはギターが体から生え出して、
13歳の頃からライブやってたとな。
どんなギタリストかっつうと日本盤LP解説の見出し
「軟弱ロックくそくらえ、俺こそ世界最高のヘヴィ・メタル・ギタリストだ。」だー。
1975年のソロつうかテッド・バンド名義の1作目

閃光のハード・ロック

どんなアルバムかとゆうと「閃光のハード・ロック」
言い訳不能です。ハーーーッド。うるさいのはともかくうるさい音楽は嫌だなあって方は近づかないで下さい。

尻かじられます。

全米アルバム・チャート最高位28位。最初からぶっ飛ばし。以来彼の国のロック好きで知らんものはおらず。
我が国ではなぜか人気無し。なんでかとゆうと
何でだ。でかいギター弾いてるからか?
巨大バカロックだからだ。尊敬されるべきこの一心不乱さはそれゆえかどーだかしらねえが、尊敬されず論を持てず記事では鼻で笑われ、くそ絞め殺してやる。
だから1曲目は
「絞め殺し」
ストラングルホールド
佐々木健介氏の得意技。日本名はストラグルホールド、これはラリアットがいつのまにかラリアートとなってしまったのと同じで。
雪なだれ式ブレンバスターと同じで。

あ、ハード・ロック好きでもしまだそんな訳でテッド兄貴に頭かじられてない方おりましたら、多分、アメリカンですと
「あれだよなあ。シングルはまだしも、他の曲は力押しで責めたりーしてるんじゃないの?」とご心配の貴兄に

心配無用です。

テッド兄いの曲は。イカシてます。グンバツです。引き抜群のリフにキャッチーなフック満載のサビに、とにかく曲がいいのだぎゃおう。
にもかかわらず
絞め殺しは絞め殺してます。
じわじわじわじわっと責めるミドル・ヘヴィナムバー。これから3000年はいたぶってやるからよう。焦ることはあるめえ。かかか。
8分22秒存分に絞められて下さい。
そして
炎の突撃隊/ストームトゥルーピン
で爆発どっかーん。
どんな曲かとゆうと炎の突撃隊だ。
そして
ヘイ・ベイビー
シングル・カットされたブツだ。8分の6拍子で渦巻き後、軽くかましてるの。どうしてこれカットしたんかな。みんな怖がるからかな。
A面最後は
命がけのロックンロール
どんな曲かとゆうと、命がけでロックンロールしてる曲。命がけですぞえ。

命かけてるガイに何を言っても無駄
B面だって許してくれません。
蛇皮服のカウボーイ
どんな曲かとゆうと蛇・・。かかか。
続くは
モーター・シティ・マッドハウス
もう一度言っちゃお
もーたー・してぃ・まっどねす
ああ、舌が気持ちいい。
そうゆうことをしてると
「狂っちまった人生」
”ち”です。ご安心を狂っちまって後悔なんかするわきゃあ無く。喜んでますんで。
ぎゃあああああああああと盛り上がり過ぎた貴方にここでプレゼントはサプライズ曲の
ユ・メイク・ミ・フィール・ライト・アト・ホーム
どんな風にサプライズかは、買ってのお楽しみだよ。

そしてラストは・・・やるに決まってるじゃねえか。ぎょわーー。
森の女王。
森マサコでも森三中でもないです。

王様テッド以下4人分の野獣音しか入ってません。シールドはアンプに直結です。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

Ted Nugent/Free-for-All
cover・・・
野獣  曲目等詳細
*残暑ですから。こうなったら乗り切るにはテッド兄貴の力を借りるしかあーりません。それも普通のやつじゃあきまへん。飛びっきりのやつお願いしますぜ兄貴。とちょと声をかけたら、「おいよ」ぴょぴょぴょぴょーんと3mもジャンプしてくれちゃってさあ。かましてくれました「ハード・ギター爆撃機フリー・フォー・オール」。どがががーん。ぼっかーん。やられたー。の2ndアルバムです。ベテランながらちいとばっか出遅れてしまってキッスやエアロの前座時代。若いやつらを横目で睨んでびゅうううと追い越してしもうたつう一作だ。さあ飛ぶぞ飛ぶぞと御大自ら「しゃしゃーり〜」と歌うタイトル曲で軽くかましたら後は任したぞ俺はギター弾く。2種類の歪みのギターのコンビが今流行りのダブルスープとなってます。これは彼が始めました。ずるると飲んでますと、出ました今回のスタア。体中ソーメンびらびらさせて登場は全世界デブの星、オール・ザ・ヤング・デブ、ミートローフさん。エドワード=デイブコンビに匹敵するデブ=デカコンビ、そりゃもうたまらなく暑苦しく華麗ライスです。大盛り。やるは犬、犬喰いの歌。そんなあ可哀想なことを。安心を。かわいくって食べちゃいたいくらいの歌の意味。じゃなくて物騒極まりないワルの共食いの歌じゃ。さそり。「野獣地帯」って邦題に座布団10枚。必殺イントロ、必殺リフ、必殺リフレインの三拍子揃ったハードロックの金字塔ナンバーのこれはもうパナマーあに匹敵するよ。とやたらヴァン・ヘイレン・ファンを誘う。とゆうのもこの大馬鹿ニコニコハードロック路線はテッド兄貴が始めたと思し召す。身長190cmあるとな。でか体をさらにでかく見せるためのデカフルアコースティック・エレキ。これがもしやあかんかったか。かっこわりーんだよな。パっと見。ステージで見りゃあ全然印象違うと思うんだけど。何故ストラトはかっこよくてフルアコがださく見えるかは不明。ついエリック・ゲイル氏とかがぽろんぽろん演歌渋を思い出すからか。なんてこたあどうでも良くなる聴いて3曲目。ミディアムテンポの腰ハード・ボムだ。4曲目は高速ハードの悪の教科書ソング。サビでギターと歌がユニゾン、テンポを変えてソロ、また高速歌と手練手管でツボ突きです。裏返して5曲目「街のねずみ野郎」。このテンポ聞いたら大抵のロック好きはやられるハイ・ミドルもの。ずんずんずんってやつでっさあ。曲中ずっと右チャンネルで鳴ってる「ぎいこぎいこ」って何だろこりゃたまりません。展開でのドラムベースとギタアのユニゾンキメたまりません。やりたくなるバンドで。玉の汗かきながら歌ってる肉ミートローフさん改めて見事。ここまでハードしてるのはここだけですから。次作のボズさんといい、狂いついやっちゃう何かが兄貴にはあるのだ。と盛り上げるばかりで無し。泣きもやります6は大バラード、ツゲザー。8.も聖典曲。ジュウダス節かー。高速シャッフルのあれです。キメでじゃあじゃってやつ。どでででで、どでででででってリフの。最後はぐっと溜めてどかんと泣くってもの。テッドさん、ほんと曲作りの才能あります。掴んで離さぬキャッチーさ。押しと引き両方有りのこの盤はマジ、ロック体の滋養強壮にぴったし。毎日聴けばウナギよりばっちしだなこりゃ。(山)/お勧め!/200点

Ted Nugent/Cat Scratch Fever
・・・
野獣  試聴
*ロック・シングルの最高位としては美しい位置の30位まで上がりました「Cat Scratch Fever」収録のアルバムです。リフがHM/HRの命であるならば何とまあ体に直撃が満載です。泣きはアメリカンですから無いのよ。アリス・クーパー、キッス直系同列であります。顔の割にはかわいい声の歌がテッドさんですが、立派な歌としてなんとボズ・バレルが参加です。珍しい、キンクリ以来唄ってないんじゃないかな。不思議な交友関係。他にロクシー、アヴァロンでベース弾いてますアラン・スペナーもヴォーカルで。ばかロック大王としては懐の深さも見せたこのアルバム、名盤入りです。(マ)/お勧め!/200点

Ted Nugent/絶叫のライブ・ゴンゾー
cover・・・
野獣  曲目等詳細
真打登場!
歳を忘れたハード・ロッカー、偉大なる白いグレート・ホワイト・バッファロー牛、北米選手権保持者、

テッド・ニュージェント兄貴、

1976年から1977年のステージから最もイカれた瞬間を総動員したアルバム、

絶叫のライブ・ゴンゾー

生権三しかもダブル。
まずは

やかましいのが耐えられない方はお引取り下さい。

気が狂います。

このおっさん常軌を逸してますで。

”医師の処方箋そのまんま”で”命がけのロックンロール”し、”ああ俺をヤンクして、クランクしてぇ”と叫び、

権三権象権増


ゴンゾー!

俺はあ前にそこにいたぞ俺はあ前にそこにいた
俺はあお前らが好きなこと知っちょる、
で、お前らもいっちょ行くー?俺のダチどもを見ろ
お前ら、俺の好きなこと知っちょるべ

いいいえい

そこらじゅうキチガイだらけ もキチガイだらけ
俺知ってるお前知ってる
毎晩起こってるぞ 噛み付かれろ
全員ゴンゾー

カモン カモン カモン カモンな”なな
カモン カモン カモン カモンな”なな
ナウナウぎえぎえぎえ
ナウナウぎえぎえぎえ
カモン カモン カモン カモン
俺知ってるお前知ってる
全員ゴンゾー

うごおおおギタア!!

ゴンゾー ゴンゾー ゴンゾー

ザ・ゴンゾー・バンド!
あうち、あうち あーーーーうち

行かないで 行くな
ベイビー、行くんじゃない



全員すっかり権三、上下ラクダ、腹巻ハゲズラ着用の権蔵になりなさい。
あ、ベイビー、いかないでー。
あっし”偉大なる白ホワイトバッファロー牛”になりますから。
と”冬眠”し、寝てないじゃないか全然、どんな冬眠だそりゃ?
こんな冬眠、「嵐の突撃隊」。やって来て”ストラグルホールドABC〜絞め殺し”すんの。
”俺のプーンタン”に。好物は”ワンタン、ぷううんたん”なんです。
それがこうなったのも”猫引っ掻き傷”に罹患した為で、そーなるともう
どこに行こうと”回転都市キチガイ”に住んでると同じだぜ。
とゆう光景が余すところ無く描写されてる。

しかも
しかもだ

この牛、ライブが終わった後、まだ足りず、楽屋で半時以上はまだアンプに火を点けてギタアをガリガリやってるらしい。
この止まらぬ指のせいで。
レース勝利後の荒馬、クールダウンのようです。

持ってるエンジンが違うぜ。

出走後、息なぞ入れること知らずそのまま最終コーナーに突入して激走ゴール、さらに3周トラック周回。

神の牛です。
我が家の聖典。
明日なき暴走とは、かけがえのない今を燃やし尽くすことなり。

未来が無いつことでは無い。
やる限り出来るのだ。(山)
/お勧め!/2億点 試聴はここで

Ted Nugent/Weekend Warriors
cover・・・
野獣  曲目等詳細
*裏ジャケを見るとあんた普通の顔すればけっこうええ男やんけーのテッドさん。でもやっぱ表ジャケ。づだだだだだ。ギターで弾丸乱射の邦題「終末の戦士」じゃい。うまいっ!座布団山田君。って字が違うやんけ。「週末の戦士」です訳せば。なぜ週末の戦士かとゆうと中ジャケ(LP)にその秘密が。かわいい男の子とカントリー野原で遊ぶテッドさん。巨大犬2匹を引き連れて。ギターづだだだだおぢさんも週末になれば子供と遊ぶこれが戦士だの図です。ロックつうのはすこーーーんと抜けるためだろを地で行く男、77年キャット・スクラッチ・フィーバー、78年ダボ・ライブ権蔵とキラー盤連発、ノリにノッてのこの盤登場。布陣は今回はゲスト無し。テッド一家総出演でいかに自信があったかを物語っておるのだ。テッドさんと言えばライブなんですがこの方いかなる環境においてもアドレナリンぶちゅぶちゅ出せるロッカーの鏡体質らしくスタジオ盤でも凄いんです。歌は全部ご自身。これが顔に似合わずかわいいねずみ声。これで叫ぶわめくだからどんなおどろおどろ曲でも愛嬌たっぷしでこれも愛される所以なしごなね。曲も粒揃いです。冒頭で締まりに締まった走りたくなるニーヂュ・バッド。ツイン・リードが快感。ミディアムテンポで発情するギターの「ワン・ウーマン」。速度3倍増しでほとんど何も考えていない3.「アイ・ガッ・フィーリン」、ナイスなハード・ポップ・チューンの4「タイト・スポット」、哀愁たっぷしイントロでタメにタメるティンパニどんだんどんだんメロは泣くそんなにヴェノム・スープって美味しいの?の5.。B面に入って必殺これぞロックのギター・リフじゃい鳴り響く中、わらわらわらわらっても一本のギター乱入だミディアムテンポロックの傑作6.スモークスクリーン。タイトル曲7.はシングルカットOK、でもすぐ落っこっちゃうハード過ぎて。実際のシングルカットは1.なんですが。そしてまた何にも考えて無いでしょの8.クルージン。狂う人。キッスがやっても素敵そうなのは9.「良い友、そして一本のワイン」。リフ、メロディがめちゃキャッチー。ラストは凝ってます構成が。知恵を絞っての最後爆発。と捨て曲無いでしょ。わからーん。では手に入れて聴いて下さいまし。悲壮感は0です。ギターは弾くとゆうより掻き毟りです。日々掻き毟りの練習をしているに違いなし、掻き食わしも何のそののロック人テッドさん。あんたは偉い。間違いない。(マ)/お勧め!/200点

Ted Nugent/Scream Dream
cover・・・
野獣  曲目等詳細
*ど暑い夏を乗り切るにはど熱いどハードロックしかあらんじゃろがあとにょみーんと飛び出たテッド兄さん。80年作「絶叫ドリーム」です。ジャケ見て買った段階からだろなと覚悟はしてるものの聴いたら「何じゃこりゃあ」と絶叫すること請け合い。いつもより多く廻してるよ兄さーん。バラードなんつうまどろっこしいもんは皆無でっせ。ハナからテンション150%でぶっ飛ばすガンガンロックなのだ。曲は全曲最高。ポップって言ってもいいくらいキャッチー。なのにー。ワンゴタンゴって何なんだあ。何がいつもより多く廻してるって歌ですわ。どうしたんだこのおっさん。虫がきだしてるに間違いないわってこっちが絶叫するほど。身長4mの疳の虫にとりつかれて叫ぶ叫ぶしゃべくるしゃべくる。何そんなに言うことあるのー?しかも同時にこのギターだげに。ぐぎゃごぐぎろぐろーって押さえ過ぎてネックが粉砕されそうです。鉄壁のチームワークのバンド陣は冷徹にサポート、返ってそれが煽る煽る結果に。ギターの歪は控えめ、何ともはやいい音。昨今のデジタル・ディストーションぢゃ絶対出ない音だ。その上ぎゅっと全体にレンジをあえて狭くして窮屈な音にしてパンパンになって暑苦しさ倍増でまたその上にボーカルは何だろ歪ませてイコライジングしてるか尋常じゃ無い声だしまあ。男の子ってまったくしょうがないねえ。スタジオ作だもんなあ。よくスタジオでこのテンション出せるわ。こうなるともうへへえと土下座トゥゲザーするしかありません。絶叫神テッドさま。どうしました?あ、弾きすぎて両手がギターになっちまったのですね。それでそれを振り払うためにこのテンション。納得です。とにかく皆様聴いてみてください。これ以上のものはありません。断言。なんつってもやり尽くしたものは持つに値します。ただしお子様には触らせてはいけませぬ。あんた、こないに育ったらもう手が付けられないすよ。全くねえ。澄ましてればいい男なのに。額にYの字だよ。最高だよーテッド兄貴。(山)/お勧め!/150点

Teardrop Explodes/Kilimanjaro
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ネオ・リヴァプール  曲目等詳細
*エコー&ザ・バニイメンのクロコダイルズのとこで書かせていただいたように80’sに入って俄然活気付いて来たリヴァプール・シーン、あのキャバーン・クラブの隣に位置したとゆうエリックスとゆうライブハウスに集まったバンドが様々に刺激しあって一つのムーブメントを形作りました。最初の火種はスプリットエンズのあくを少し取ったような英国POPバンド、デフ・スクール。そのメンバーが親方格になって若手のバンドが続々と。その筆頭が先ほどのエコバニ、そして人気ではけっして劣らなかったとゆうこのティアドロップスです。これはその彼らの1stアルバム。このバンドにはエコバニのイアン・マカロックちあんも在籍してたこともあって直接的ライバル通しだな星君。さてコーヒーみたいなタイトルですが(^0^)キリマン。ヴォーカルは後にソロで活躍、亀に変身したジュリアン・コープさん。ジュリアンなんちゅう少女漫画みたいな名前なんでネオサイケの王子様扱いされてたような気が。けど個人的にはこの人何かとってもある意味素朴ちゅうかオイモちゃん_<(_ _)>_。この盤は音は出がほぼ同じライバルだけあってコンプ、ばっちりかかった切れまくりギターとかドアーズのようにひゃーひゃー舞うオルガンとかエコバニととても共通するとこあるのだけど感触はかなり違って、あっちはともかく悩んでますがこっちは明るいと言いますが屈託無くてポジティブ。ラッパが入ってるのもあるのかもしれませんが。エコバニのクロコにも入ってるレッド・イン・ザ・ブックス(これマカロックさんとコープさんの共作)がこちらにも入ってるので聴き比べるとおもしろいす。そんな訳でかっこよさって面ではエコバニに文句無く1票投じるけどこちらにはそのままで負けてない不思議な魅力有り。何かなあ曲が良いのか悪いのかわからんうちに何回も聴いてるとどんどんこれは名曲ばかりなんじゃないかと思えてきたりして。なもんで私がバンドやっててお金が無くてどんどんNW名盤を売りまくってしまった時もこれは売れなくて生き残ってまだ手元に残っております。なんでだろうと自分でも不思議だけど愛着あってねえ。中で際立つのはやっぱシングルになったトリーズンって曲。この名状しがたきポップは他で味わえない快感でもう大好きです。これは悩まなくても完全に名曲。この味コープさんがソロになってもしっかり引き継がれてやっぱ追いかけたりして。だだあれだテアドロップスの2nd、これ買って聴いたはずなんだけどまるで記憶、印象無し、もちろん売っちゃって、んー、なぜだろう。曲が今一だったのか、機会を見つけて是非取り戻し確認したいと常々思っております。プロデュースはカメレオンズ。エコバニ、クロコと同じ。それぞれのバンドの味に合わせてまるで違う音にしたその手腕たるややっぱ見事。うちらにもこんな先輩がおれば。くー。
(マ)
/お勧め!/97点日本盤

Tyla Gang/Yachtless
cover・・・
悪玉パブ・ロック  曲目等詳細
*昨日のWANTEDはいとしのレイラ(^0^)。に比べりゃあ売り上げは惨憺、知名度も地の果てなタイラ・ギャングさん。それに相等しい駄目駄目盤だったらそだよなあで終わるんだけど中身極上、何らかの原因で人気出なかった場合は別じゃ。お節介であろうとも強力に応援させていただきます。原因の一つはは多分ボーカルのシーン・タイラ氏のルックスかと。バンコのジャケのおじさんかマンザネラちゃんかと思っちゃう。で音はと言うと...。悪玉ロックってジャンルがあるかはわかりませんがあるとしたらこんなんだぜ。他にはルー・ルイスのセイブ・ザ・ウォール。あっちはほんとの犯罪者だけど。はは。リーダーでボーカルのタイラ氏はニック・ロウ在籍のブリンズレイ・シュワルツと並んでパブロック界の双頭バンドと言われたダックス・デラックス出身。ダックスは解散後モーターズ、ルーモアそしてこのギャングと分かれました。ダックス時代は他のパブ・ロック連と同様のーんきなザ・バンド風味濃しのロックンロールをやっておったのが、アメリカでのブルース・スプリングスティーン登場、仲間内からのドクター・フィールグッドの登場、そして何よりパンク登場前夜の不穏な空気の中、このタイラ・ギャングではすっかり不良おじさんになっちゃってまー。音の中に飛び出しナイフ15本忍ばせてガンガン行ってます。ストーンズ好き前記のブルースさんドクター好きにはたまらん世界だー。曲も粒揃い。演奏もハッとする瞬間多数の締まりに締まったもの。「救命ボート無し」での無謀な出発の心意気ここにひしと感じました。タイラさん以外はけっこうかっこいい人たちだしこの音だしでライバルのグラハム・パーカー兄さんくらいブレークしても良かったんだけど、レーベルが弱小ビザークレーだしタイラ氏のむさーいルックスだしで(^0^)、音と等しいやさぐれイメージが出来なかった。くそー、しゃあないか。今なら同期もみな立派な親父だから対等じゃ。去年見事にCD化されて復活の時来たり。繰り返すけど中身は極上だからよーてめーら買いやがれ\(^o^)/。スティッフの名コンピ「バンチ・オブ・スティッフ」に入ってた”ヤング・ローズ”もがっちり入ってます。(マ)/お勧め!/100点 試聴はここで。

Tony Joe White/Tony Joe
cover・・・
ファンキイ・スワンプ 曲目等詳細
*ぐわWANTEDしようとアマゾーンさん見たら廃盤扱い。この前まで有ったんだけど。もうやる気満々だー。試聴リンクでは出来るとこ、リンクにはベスト盤(この盤の2,10が入ってる)張っておきますんで堪忍してぇ。トニー・ジョー・ホワイト。LA生まれのテキサス育ち、一般的にはプレスリーのポーク・サラダ・アニーの作者として知られてるかも。この盤は3作目でこの後英国に短期滞在中に4.のグルーピイ・ガールがヒットいたしました。CDに針を落としたとたん出てくるはスピーカーがビビるほどの声。ビーフハート船長以来の所業です。その野太い声でひたすらファンキイ・スワンプをかましてくれる。南部の渋いイメージとはちと違うノリ。オーティス・レディング・ミーツ・スライ・ストーンって感じかな。8ビート基調ながら裏にいつも16の影があるのです。なもんで8.のような瞬間レア・グルーブなものも。知らんかったですけど今頃になって本邦DJや渋谷の方にいる人たちの間で人気が出たらしい。はともかく、これでヘッドバッキンしなけりゃ嘘だあ。そしてこのノリノリは生ギター弾き語りのやつでも継続されるのです。それほどファンキイな生ジミヘンみたいなトニー氏のギタア。カッティングで煽ってリズムがそれに答えてガンガン高揚していくと。プロデュースは本人とビリー・スワン氏。ビリー氏は自らもアイ・キャン・ヘルプちゅうおとぼけファンキイなナンバー1ヒットを持つ人。クリス・クリストファースンのツアー・バンドのバンマスでもある方でこの盤に参加してる連中もマッスルショールズ畑、クリス・バンド関係の人たちであります。まあその演奏が熱いこと。特に件のヒット、グルーピイ・ガール、これはきっと一発で気に入ってもらえるかと。そして7.のハード・トゥ・ハンドル。どっかで聞いたことあるタイトル。そうですオーティス・レディング作で一番最近ではブラック・クロウズでヒットしたあれです。これなんかまあ狂喜乱舞だー。ブーム・ブームなんつうのも。入ってます。ブギー大王ジョン・リー・フッカーの18番。これをここまで決められる人はそうはおるマイナー。聴けばこの人の曲をプレスリーが思わずやってしまったのも大いに頷けるのでは。臍下三寸丹田からもこもこもこおっと熱いものがにわにわにわっと湧き上がって来た来た来たああ。もう大変。(マ)/お勧め!/100点 試聴はここで。

Tony Joe White/Tony Joe White
cover・・・
ファンキイ・スワンプ 曲目等詳細
*同郷のエルビス・プレスリーがその歌を愛し数々取り上げて歌ったトニー・ジョー・ホワイト。お顔も似てる(^0^)。英国での自らのヒットを引っさげてメジャー、ワーナー・ブラザースと契約、70年の12月に地元メンフィスにて2週間で録音したのがこの4枚目のトニジョー・アルバムです。プロデュースはあのピーター・アッシャー。ピーターさん偉いのはまるで何もしなかった。豪華ゲストも呼ばなけりゃサウンドもいぢらずひたすら好環境を作り出すことに専念したと思えます。その結果マッスルショールズのミュージシャン(前作とも違いわたしゃまったく名前知らん人たちばっか、あ、メンフィスホーンズは知ってます)をバックに自ら編み出した16ビートのスワンプ・ロックをのびのびと思いの丈ご披露。針を落として第一声、いえーーーーかっこいいぞー。また鳥肌立たせておくれだわ。前作も相当でしたけど。引き続いちゃってスワンプ熱も当時絶好調だもんなあ、バックのうねり具合も歌も熱いこと熱いこと。火傷するぜ。あっちっち。基本的にはCCRのビートとかなり共通してます。ただ違うのはトニイ氏のノリ。何か16ビートさらにそれが跳ねてシャッフルしてるんだよなあ。8ビートでこのリフ弾いてくださいて頼んでおきながら本人がこの有様なんでバックだって煽られて少しづつ跳ねていってこれがグルーブとゆうものよ。歌はさほど上手いとは思いません。プレスリーさんに無骨の素かけて角付けたみたいだ。ただこの歌歌うにはこれじゃなきゃならんのだわさ。曲だって先ほどの調子で言ってみりゃあ金太郎飴だけどミュージシャンたるもの自ら編み出したオリジナルなブツを気合入れてやることが出来りゃあそれが本望、聴く方も本望、こうなるとシングル・ヒットがあろうが無かろうが関係無し。まるごとトニジョー世界を堪能して天国です。それにしても彼の歌聴いてるとエルヴィスさんの顔が思い浮かんで。抑えて抑えて歌ってここぞとゆう時に爆発する。まるで力道山かアントニオ猪木ー。ヘッドバッキンご用達なんで聴く時は周囲に危険なモノ置かないように。(マ)/お勧め!/100点 

Throbbing Gristle/20 Jazz Funk Greats
cover・・・
工業音楽工業人間 曲目等詳細
*そのマーティン・デニーの大ファンだとゆうジェネシス・P・オリッジ率いるスロッピング・グリッスルの79年度作品。猿が楽器を叩いてそれが偶然素晴らしい音楽になった場合私は受け入れられるかなんてふと思ってしまう。TG(バンド名略)さん達もちろん猿じゃないけど工業人間です。風景が確かに見えていて音楽にしたい。しかし楽器の鍛錬する暇無し。待ってられん。やっちまおう。うまくいった。てのがこれかもしれませぬ。うまく行ってないかもしれんけど(^0^)。PILとゆうバンドがありましたパンクが始まって皆でパンドラの箱開け合戦してた時に一際でかい箱を開けた連中。彼らはまだ良かった。ドラム、ベース、ギターとロックの楽器でやってくれたから。表面的には入りやすかったのは確か。して続けて襲来したこのTGさん達、もはやそれらも無くもちろんロックビートなど皆無です。ジャケはこんな顔して笑ってるしタイトルはジャズファンクだし「おお、サイコー聴きたい」なんてそれだけで大枚2800円出して英盤買っっちまった私みたいなのもおったろうし、聴いて何じゃこりゃって言いながら工場マークのロゴとこの得体の知れなさに自分でも訳のわからん魅力を感じてはまる。無ビートの曲と律動してる曲がほぼ交互に。一見テクノ曲、Hot On The Heels Of Loveはその後ハウス、トランスなど数多く出たエレクトロ、これに勝てるもの無しの最強ナイフ。CDボートラのディシプリン、これを聴く事自体ディシプリンかー。付き合って参加出来るかどうかが人生の分かれ道。マーティン・デニーを聴いてワンダーに憧れるも見上げれば立ち並ぶ工場街、ワイハの人工楽園音楽があるのならここでも人工楽園音楽はあるのではないかで出来たのかと推測いたすが。楽園どころが失楽園になってしもうたかもしれませぬが。同様のYMOと比べてみるのも一興かと。その後最近になってジャケで写ってる場所は自殺の名所だったこと、さらに工場ロゴの工場はアウシュビッツだったとゆうことを知る。容赦無し。企業が笑いながら使っても我々は何ら気付かず笑って楽しんでしまうかも知れぬではないか。その後TGさん、こんなだから周囲がよってたかってカリスマ化しようとし、アンチで束縛破壊叫ぶも自ら教条化する運命に引きずられて、いやむしろ自分たちで進んで教条化して笑ってるのか。わからーん。しかもこれは名盤なのか名盤じゃないから名盤なのでは無いかなどとゆうパンクの中のパンク、NWの中のNWだわ。聴くのはよした方が良いかもしれません。/お勧め!/100点

Tom Robinson Band/TRB Two
cover・・・
英国ロック 曲目等詳細
*昨年12月28日に再発。やった。良かったなあと思ったのもつかのま、ひょっとアマゾンさん見たらもう入手難の気配。EMIさんよう何してんだ。やべ試聴出来るとこも無いぞ。てんで緊急WANTED。トム・ロビンソン・バンドの2ndです。何と申しましても2468モータウエイの人達だからして1stは今後何とかなるやもしれんとゆう訳でこの傑作2ndを是非とも。プロデュースはトッド・ラングレン博士です。コーラスでゆ〜とぴあのカシム・サルトンも参加。トッドさん製作の盤の中でも抜けてる傑作でもあるんでトッド・ファンの皆さんもマストでチャンスだ。1週間で録音したそうです。やりやがったなトッドはん。ははは。と申すよりトム兄貴も速いレコーディング、勢いそのままパッケージ、が大好きだそうで思いついたらさああっと形にしなければ気がすまないトッド氏とベスト・マッチング。準備万端しておいて俺らはベストな演奏、後は任せましたが大吉となりました。とっても気持ちがいいアルバムです。早仕事とは言え侮るなかれ。奇跡のようにはまるとこにバチ、ああそこ痒いんです、あそこよくわかりましたねえ。トムさんと言えば何が不幸と言ったってパンクの波の中で登場したこと。ま幸運でもあるんだけど。元々はキンクスのレイ・デイビス氏に見出されて彼のレーベル、コンクの一押しミュージシャンで登場も色々行き違いがあってうまく行かなく、何やかんやで時代はパンク期、生来の主張、団結マイノリティが時代にはまりすぎるほどはまっちゃって。ゲイだってこともあってそこばっかがハイライト化されて一騒動終わった後はそんなバンドもおったなあってことになっちゃった。トム氏とギターのダニー氏の折り合い悪くこれでバンド解散してしまったって当人達の責任もあるんすが。音楽は全然パンクじゃありませんでした。ぶった切ることも壊すことも無く連綿と続く英国ロックの継承者。で、登場時はこいつらだけはOKつう音楽ファンも多数おったと思い起こすに。とりわけキンクスの弟子格の音楽ってんでこれは奇特つうか貴重だわ。返す返すもレイ氏とトラブったのは気の毒なことです。何が一番悲しいって憧れの師匠とこじれるってことかも。むしろ大切な人とは一緒にやっちゃいかんのかなあ。しかしおかげでこの組合せが出来た。キンクスとトッド・ラングレン夢の合体。お仕事でプロデューサー引き受けるときとマジで好きな時と製作態度がまるで違うトッドさん。今回は本当にTRBに惚れてました。その体に染み付いているキンクスも。トッド・エナジーをいかんなく発揮した正真正銘のTRBの盤だに。トムさんもそれに答えて最高の曲を準備。全曲聴き所満載、掴みバッチリの名曲だらけであります。師匠とケンカしてしまうほど頑固で生真面目誠実を絵に描いたような人、トム氏でありますが気さくで優しく人付き合いが良かった面もあったようで思わぬ人と曲を作ってしまったりします。エルトンともやったな。あれはあっちの線でつながっってたんだけど(^0^)。ここではB面1曲目6.のブーリー・フォー・ユー(悪ガキ)。相手は何とピーター・ガブリエル。トッド+ガブちゃん。わお。これがまた大傑作で聴けばもうガブちゃん以外の何物でも無し。しかも本人が歌うにはちと違うトム兄貴でなければ、そして感触はトッド氏とこれ以上に無いナイスな組合せの曲です。他に私が好きなのは4.の「人々に自由を」はもろキンクスだしなあ。しかもこの時期の。ブルー・マーダーの哀愁は胸キュンだし。9.の「法と規律」は、まあ聴いて下さい。ニンマリします。ラストのバラード、「ホールド・アウト」も大傑作。うお、だから最高なのでござる。お節介にも程があるけどこれはお奨めするしか無し。「少数派弱きもの団結」つう主張にまさか反対する人はおるとは思えんけどその政治的主張が煙たい人、ゲイってことに抵抗ある方もおるやもしれん。けどここまでの音楽です。回避しちゃうのは勿体無いっすよ。/お勧め!/100点

Thelonious Monk/Brilliant Corners
cover・・・
和尚 曲目等詳細
*確実に変わったのは夜が早い。朝が遅い。
夜が早くなると襲ってくるは闇の音楽です。
聴きたくなるはジャズ。枯葉よー・・だからじゃなくてー。
一つ脅かして貰いたくて

ブリリアント・コーナーズ
セロニアス・モンク氏。

モダン・ジャズ黎明期から超然と慄然するピアノ僧侶さんです。1956年の思いの丈盤。

何は無くともタイトル曲、
びっかびか角また角が好きで好きでたまりません。
ジャズに他ならぬものながら、これはヘヴィメタルだとも思う。恐るべきテーマ・メロ、丸ごとリフになってるのだ。



ダーゴラソ・バビリズバゾバ・ドー、ガラガラガラガラ・ぎばそ、
ダーゴラソ・バビリズバゾバ、たびたぽたぴたぽ・ぴっ、
ドデードどりまむドデドデどみまも、
ドデード(ぱぱんぱ)ドーデーど、ドーデーど、ドーデーどドーデーどドーデーど

だらどば
ダーゴラソ・バビリズバゾバ・ドー、ガラガラガラガラ・ぎばそ、
ダーゴラソ・バビリズバゾバ、たびたぽ



字で表してどーする。ゴジラ登場の理を表すテンポで入りのこのあと帝都の建造物をことごとく破壊するべく倍速になる。
ジャズはお互い了解の上での格闘でありますからこの後格闘になるんすが、あまりにもテーマ・リフの有様が強烈なもんで
終始足の下に踏まれっぱなし。
恐るべき。
このリフったらブラック・サバスしてると常々思ってたんで、誰かデスでメタルな野郎が10倍速でカバーしてないかと探したら
いなかった。
誰かやれ。
あ、いた。
何と元ポリスのアンディ・サマーズ氏がモンク僧に捧げるアルバムを1999年に作っておった模様です。
この曲にも挑戦。試聴したら嬉しいことにポリス・レゲエの臭い込みでやってくれてるで。

これが楽譜です。各中学校の縦笛の時間に生徒全員で吹かせるように。
俺がその時知ってたら演ったぞ。

2曲目:Ba-Lue Bolivar Ba-Lues-Are

さあ何て読むのでしょう。”ヴァリュー ボリヴァア バルースアア”
”酔っ払ってぼりぼりブルースがこれだ”と訳す。
モンク僧の必殺技は合いの手に有り。やってます。”ぱぴぽぱ、ぱぴぽぱ・・ぺ”
これ、クセになるよ。

3.パノニカ
オモチャのピアノみたいにかわいい音でピアノを鳴らしてくれるのが常なのに、ここではさらに右手でチェレスタ弾いてくれちゃってます。
それで合いの手”ぴぴぴぴ”。グリースてっかてかのおじさんのラッパに囲まれて小人が鳴らしてるようです。

4曲目、アイ・サレンダー、ディア
レインボーのあの”愛されんだー愛されんだー”のカバー・・なわきゃないじゃん。
ハリー・バレスさんとゆう方が書いた曲のカバーです。カバーとはこのことでセロニアス脳にいったん入り込んだ物体は
このように変化して吐き出される。
ぴぴぴぴにこの時点ではまってしまっていたらたまらんソロ・ピアノです。
退屈どころか、いつどうなってしまうのかわからん金縛り状態で。無事終わってホッとする。


5:ベムシャ・スイング
ラストは再びメタルなリフもの、プログレるなリフものスイング。ジャズ界のビル・ブルフォード氏と逆呼ばれのマックス・ローチ氏暴れる。
今も天界で暴れてるらしい。

全編吹き荒ぶ鼻息と飛ばされる鼻毛の祭典。
それでよろしいでしょうか?(山)
/お勧め!/200点

Thelonious Monk/Misterioso
cover・・・
和尚 曲目等詳細
*セロニアス・モーンク。ジャズです。が・・まずモンク。モンク音楽。もう大ファンでこの方のピアノが聴こえて来ればまずOKの白痴状態。あはあはゆうて喜んじゃう。生まれ変わって幼少の頃からピアノを習得出来ましたらドクター・ジョン先生かニッキー・ホプキンス氏もしくはモンク和尚のように弾きたい。スタイルはもうモンク氏とゆうしかなくロックで例えればニール・ヤング氏。よれよれなのにガッチリ。これまた彼のギターがギュワーン、ペコポン、キとゆうてるだけであはあはってほぼ同じ反応を示します。作る曲も何やら一見不器用の塊のように聴こえ、それが聴き進むと癖になっていきなし降り注ぐ超美麗なリリカル・メロディ。あの感覚おわかりの方ならまずもってモンク氏も文句無しになるよ。奇人変人でも有名であります。ノルとピアノの前から離れて踊るとか。これが何と理工系な人だそうで物理数学は天才的だったらしい。うむ常人にはなしえぬ音の飛び方には綿密なる計算及び演算が働いておったか。違うな(^0^)。きっととことん計算外しだ。一旦解いた128行に及ぶ計算式をとことん破壊する快感とお見受けいたす所存。世の中は数式で全て解ける。つうことはそれと同じくらい数式で解けないことも可能。てか。さてこの盤。タイトルは「ミステリオーソ」。メヒコのレスラーみたい。好きなモンク和尚のアルバムでしかもジャケはジョルジュ・デ・キリコ。イソノじゃないよ。デだよ。またまたこのキリコの絵が私は大好きです。特に隅っこの方でいつも走ってるキリコちゃんが。このジャケには・・・。あ、おらん。自分で書き足そう。そんな二大大好き夢の共演ですから聴く前からもう勝利確実だ。レーベルはリバーサイド。1958年8月ニューヨークはファイブ・スポット・カフェでの演奏。オクスリ関係で捕まってしまい長いことクラブでの演奏許可証を剥奪されてそれはもう経済的にえらい苦労をなさった末にようやっと禁が解かれてのものだと聞きます。でもまあ、演奏できるの、あっそ。てなもんのマイペースぶり。いつものモンク和尚が酔っ払ってクダまいてるような演奏が聴ける。1曲目「ナッティ」でのテーマ・メロディの最後に絡むデンドンドンってフレーズ。律儀に思いついた時に必ず入る。それがおかしくて楽しくて。もう飲みながら話してるみたい。あながちロックとも関係無い訳ではありませぬ。5曲目の「ジャスト・ア・ジゴロ」。これはデビッド・リー・ロス兄があのソロ・アルバムでやってたのと同じ。しばらくしないと気付かぬかもしれませんが。おらぁ昔ジゴロだったんだ。はいはい。そろそろ帰りましょうねモンクさん。って感じ。ハっと我に帰っての最終曲「ミステリオーソ」。名曲です。夜明けにコーヒーがぶ飲みして反復横飛びしてるが如きテーマ。他の人には書けません。ボブ・ディラン氏のように無骨と照れの中に隠された曲自体の魅力。それが和尚の音楽に惹かれる大きな理由かも。ソロ部分にもそれがピシと芯が通って貫かれている。ジャズ喫茶に偶然入って、かかってる音楽にいきなり感じるとてつもない退屈な瞬間。そんなものは微塵も無し。安心してお奨め。どうぞいただきあれ。(山)/お勧め!/150点 試聴はここで

Thelonious Monk/サンフランシスコで一人ぼっち
cover・・・
和尚 曲目等詳細
セロニアス、文句無いです、セロリ茄子

茄子が美味しい季節になってまいりました。
秋茄子は嫁に食わすな、などと申しますが、喰わせて下さい。特にセロリ茄子。
嫁どこころか、おっさん、ガキ、兄さん、姉さん、婆ちゃん、爺ちゃん、
みんなで喰いましょう。美味しいんだから。

さて
ここにとり出だしましたアルバム一枚。
一人のおっさんがシスコの都電にぶら下がって喜んでます。真っ黒で表情がよくわかりませんが笑ってるでよ。
これはスキャン不能の表情でして、モノホン買えばもれなくその表情がわかる。
裏を返しますと凶悪な顔の写真が。テキーラ15杯は飲んでそうです。で、怖いすがこれでも上機嫌な顔なんです。
なんてたって初めてサンフランシスコに来たんですから。

あまりに嬉しかったのでレコード作って見ることにしました。

「おい、俺よー、録音するからよー、準備せい。」

言われたジャーマネ焦ります。
気が変わらないうちにとセッティングしまして、所はFugazi Hall。読めないじゃん。フガキ・ホールかえ。
麩菓子なら知ってる。
たりらりらー、っと、向かいましたセロニアス師。着いてびっくりステージにピアノ一台。

「おい、おめ。バックはどーした?バックは?」

あまりに急だったので準備出来ませんでしたジャーマネさん、視線を合わせません。

「ま、いーか。好きに出来るし。」

好きにしちゃいました。1959年10月21日と22日の二日間にわたって

サンフランシスコでひとりぼっち

アルバム完成。あ、すんません。邦題勝手に作っちゃいました。
正式名称は

Thelonious Alone in San Francisco

セロニアスちゃん、一人ぼっち、サンフランシスコで

えー、わたくし、自慢じゃありあせんが、バンドが好きです。滅多に買いません。ギター弾き語りとか、
ましてやピアノ・ソロのアルバムとか。
しかし師匠のは別。一人モノがええんだよー。
元々、バンドとやっても一人で勝手に弾いて、廻りがわらわらわらっと付いて行くような方ですから、
一人でもいっこうにお構いなし。
バックが欲しけりゃ、それも大丈夫。その一人ピアノの向こうに透明のバンドのビートが聴こえ見えて来ます。
全部セロニアス師匠の顔をした。

屈強の酔拳鍵盤師モンクさん、機嫌はいいし、一人が一番なんだけど実は寂しがり屋さん。
ぽつぽつと弾くその音表情にディーコン・ブルーな風情が。
な訳で
名曲”ブルー・モンク”から始まる、メランコリックでブリリアントでべろんべろんな。

歌も入ってるよ。弾きながらやる例の”うがうが、げろげろ”って声入り。これは歌です。
さあ

ルビイ、マイ・ディア
丸あるい光
すべてが私に起こった
そなたはわしのハートからぐわしと言葉をもぎ取った

青鷹
パロニカ
リメンバ
シェリー、おめーの目は危ねーよ
りフレクションズ

どこかで聴いたことがおありになるかもしれません。
スタンダード&スタンダードにいつのまにかなりましたモンクちゃんの屈指の曲ばっかす。
そこにはラグタイム、ビバップ、モダーーンジャズ、ニュー・オリンズ、全部込み込み、
全部の時代をこともなげに生き抜いた不動のアルコール臭が。

使用法は限定されません。ありとあらゆる時と場所でOK。
特に
もしこれが小学校の音楽鑑賞の時間で流してくれてたらなあ。
俺も早くピアノ弾きになれた。
気がついた時にはもう遅く。

来世には絶対なろう、ピアノ弾き。こんな風に弾き幸せたい。それとも
まだ
間に合うかな。
出来そうな気にさせるとこがまた凄げーや。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

Thelonious Monk/ソロ・モンク
cover・・・
和尚 曲目等詳細
書きたかったよー。
ろっくす始めて以来、正味4日間の初めてのお休み。
こんなこたぁ親が死ぬ時くらいしかあんめぇと常々予測したましたが、ほんまに親父が逝っちゃって洒落になりません。
レオ・セイヤー君やスリー・ドッグ・ナイトの如く”ショー・マスト・ゴー・オン”する根性も無く、
人並にその間、運転運転運転車の運転&お経お経お経お経&何十年ぶりかに会うかとゆう実家の近所の人
そして親戚見た事も無い人にお辞儀お辞儀お辞儀。
最後には精進落としの挨拶で噛み噛みとゆう情け無きオチつけて帰ってまいりました。
すっかり参って。
会う人会う人に親父にそっくりだって言われちまって。喋れば話し方が似てる、顔が似てる仕草が似てる。
似てないよー。
やめてくださいまし。ショーン・レノン君みたいに親が立派でも参るでしょうけど、
ウチみたいに親がまるっきり普通の昭和頑固親父でもまいるす。
一緒に骨になる気分。
そんな無に服してた間、ほぼ寝る為だけに家に帰って酒飲んでる時に聴いた浴びた音楽がこれです。

ソロ・モンク

セロニアス・モンク師匠、1964年の文字通りたった一人で空を飛んでピアノ鍵盤を叩く盤。
こんな時に聴く音楽は、どーしても後日、一緒の記憶となってレコードにこびりついてしまいます。
それをしょってくれることが出来るのは師匠だけ。
このLPだけ。
何も親父がジャズ聴いてたからってことで無く。あの人はグレン・ミラーしか聴かなかった。
師匠はそのミラー大佐が軍楽隊でスイングしてた時に、街の端っこで自分だけのジャズしてた方。
何も親父が生きてる間、ずっとソロで文句ばっか言ってたからってわけでなく。
何だかわかりませぬが、これしか聴けなかったです。
そしてぴったりだった。
涙も出ず、ただただ情けなく侘しく疲れている時に。

皮肉なことに昭和の親父に相応しすぎるエノケンミネさんの”愛しのダイナー”で始り。
しかもすげー楽しそうな。
トイピアノのような音で。おくってやるよこのダイナで。
逝っちゃったらもうお仕舞い。こっちの勝手で文句そんなんじゃ嫌だって文句言われるだろけど。

サレンダー、ディア

あきらめなさい。
そこからはもう徹底的にたった一人の世界です。
目の前にある指の延長の黒鍵白鍵をぶったたくだけ。
人の曲であろうと、自分から湧き出た曲であろうと、全部背負って、てめえ印にした。
何だかわからんが弾きたいから弾いてる。
何だかわからんが素敵だから録音してレコード出してる。
何だかわからんが聴きたくてたまらんから買って聴いてる。

何しろそこに有るのはピアノの音だけすから、それこそ耳が勝手にブルースに聴いて、ブギーに聴いて、
もちろんジャズに聴いて、ロックにだって聴こえちゃうさ。
師匠諦めてください。貴方の音はもうこちらのものです。

ホテルのラウンジで深夜お洒落に婦女子に不良中年の粋な趣味として小ウンチクに使用する方いらさるかもしれん。
どうぞご勝手に。ただし失敗なさるよ。スティーリー・ダンと同じで、一人になりたくなくても一人になっちゃうから。

最後は、

ジーズ・フーリッシュ・シングス

奇しくも、あのこっちのロック界で、師匠と同じく外れ外道として外れた音程で歌ってた愚かなる我が男子、
ブライアン・フェリー氏がカバーしてましたスタンダードです。
すげえ身近な歌。
残されたこっちにびったし近づいて来てくれちゃった。
指がうづいてます。

もうそうとう鍵盤に触ってないのに弾きたくなった。

出来もせんのに。
出来もしないことでさえしたくてたまらん。
まだまだ。(山)
/お勧め!/250点 試聴はここで

Thelonious Monk/ストレイト・ノー・チェイサー
cover・・・
和尚 曲目等詳細
ジャズー。紛れも無くジャズです。

セロニアス・モンク僧侶。
1967年作
ストレイト、ノー・チェイサー

とにかくモンク師大好き。買っても買ってもアルバム有るんで、わたしゃモンク聴き名人ですなんてとても言えませんけど好き。
大抵はジャケ買いで、それする時は当たり。この盤もジャケカッコいいでしょー。意味さっぱしわからんが。
それが文句有るかっつうモンクミュージックやで。理由など言えませぬ。
ニール・ヤング兄さんのギターが問答無用なように、この方のピアノも無敵です。
ですからおそらくバッチグな演奏をして貰うには、怒らせれば怒らせるほど良く、機嫌が悪く良くなって、
べろんべろんに酔っ払って敵を皆殺し。敵がいなくなっても今度は自分が弾いたメロディに一人ツッコミしてるつう有様で、
その時は何やら吼えてます。
その吼えも込みでジャーズ。
やる前に既に存在だけで買ってるディック・マードックさんみたいなもんだ。相手はちゃんと子牛の焼印押しをくらうこと。
最後はちゃんとノビてやるから。あ、それからちゃんと半ケツも出せるよう、タイツも場外では引っ張って下さい。

A面

1. Locomotive〜機関車
・・・
テーマ部は
♪どっ、どれみかそ、どれみかそ、どれみかどれみかそ(ぽんぺっぺぱ)♪
その後も”どれみかそ、わ、どれみどれみかそかそ”。曲中で”ぎゃお、わわわわ、ででがび”と唸り入り。
ほんでもって”ぺっぺっぺ、ぽん、ぽんぽろりん、かっこぴ、すみらかに、どれみあかそ”てな具合に来て
♪どっ、どれみかそ、どれみかそ、どれみかどれみかそ(ぽんぺっぺぱ)♪
って、テーマでキチンと終わる。
こんな機関車に乗った日にゃ、ゲロ袋必須なれど、吐きそうで吐かない絶妙な酔い方のヨッパライを活写してる模様です。
だいじょぶかよとみんな見てるけど達人なんで下車駅ではちゃんと降ります。

2. I Didn't Know About You〜あんたのことは知らねえよ
・・・
サー・デューク・エリントン伯爵の曲。そんな感じでおうちに帰りますと当然おかあちゃんが鬼のような顔して待ってるわけで、
ホウキ持ってぶったたかれそうになります。すると「酔ってませんよ、俺は酔ってません、うぴー。」
とピアノに向かってエリントンさんの曲を弾き出した。何故かお仲間もバックについてまして一緒に。
「そんな弾かれたってあんたいつもそんななんだからわからないわよ。」と母ちゃん呆れ、その妙なる調べにまたも騙される。
そしたら弾き終わって
「あんた、誰?」ってか、「やっぱ酔っ払っててるじゃない。」ドガとホウキで叩かれます。

3. Straight, No Chaser〜平地、障害馬じゃ無し
・・・
テーマ部は
♪とてててたー、とててた、とてててたとー、とてた、どだ、とててたーてとたとぶ、でだ♪
舌噛みそうなプログレ変拍子なのにこれがちゃんと4ビート”ちーたた、ちーたた”に乗ってるつう曲芸曲。
数多のミュージシャンが挑戦したとゆう代表曲だと。後に荒野のクリント・イーストウッド山田さんがモンク師の伝記映画のタイトルにもした。
果たして、その題名の意味は?
”チェイサー”とは

(1)追っ手;追跡者[物];猟師, 狩猟家.
(2)追撃機;追撃砲(chase gun);駆潜艇(submarine chaser).
2 ((略式))チェーサー:強い酒のあとに飲む炭酸水または軽い酒.
3 ((主に英))《劇》最後の幕[曲目].
4 ((米俗))女たらし.
5 ((俗))仕事のせきたて役.
6 障害レース用の競走馬.

の意味が有るそうです。この場合は勿論、最後直線一気、障害馬じゃ無くても、って意味でございます。キングジョイみたいな一気。
だって俺競馬好きだもん。

長尺な曲もその名演にあっとゆうまに終わる。ソロでは景気良く吼えてます。

B面

1. Japanese Folk Song
・・・
なんでしょね、日本のフォークソングって?まさか「神田川」?まだ無いよ。なんて思ってますと、演奏開始後2秒で答えがわかります。
荒城の月。荒城の月と言えば、スコーピオンズすが、それに負けない、まんまの演奏です。
それでこの先どうなるんだと固唾を呑んで見守ってますと、これがありゃりゃ不思議、いつの間にかセロニアス師のジャーズに変身。
ジャズな人には何喰わせてもジャズになるんだね。間奏ではやっぱ歌ってるよ。

2. Between the Devil and the Deep Blue Sea〜悪魔と深海青の狭間
・・・
たった一人で弾く、ソロ・モンクさん。あーたまらん。ランディ・ニューマン氏にウォッカ13倍飲ませたらこんな風になっちゃうかも、
しれません曲風です。この音楽に時は関係有るのだろうか?ねえよ。むーむー入り。
凄い終わり方します。

3. We See〜俺ら見る
・・・
再びお仲間加わってバンド演奏。♪ぽ、ばべぼべぼ、ぼけ、ばび、ばぼぶばべぼば、ばび♪てなテーマ。
合わせる方も大変。最後ですから始終わーわー、ほーほー、唸ってくれまして、サックス・ソロの最中もちゃんと聴こえます。
聴いてるこっちも一緒に、うがーうがー言うのがこれは礼儀だな。
楽しいんだこれが。

そんなんがモンク師のアルバムの美味いとこです。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

They Might Be Giants/Miscellaneous T
cover・・・
アメリカン・バラク〜ダ 曲目等詳細
*80’s中盤からのバンドで大好きなのがキャンパー・バン・ベートーベンとこのゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツです。共に理屈抜き、例えば10代にオーリアンズ聴いてああいいなあとうっとり音楽に浸浸になれる感触を味あわせてくれて。このTMBG、メンバーは歌とギターのジョン・フランズバーグ君と歌とアコーディオン他のジョン・リンネル君のお二人ジョンズ。デビューは86年のバンド名アルバムから。この盤は初期のシングルB面を集めて再び混ぜたものです。B面だからつうて侮る無かれ。何とまあ楽しく極上音楽が溢れてるのだ。物凄く多作な方たちでして一時は毎日1曲づつ作って専用電話にかけるとそれを聴けるつう話聞いたことあり。もしレイ・デイビス氏とフランク・ザッパ氏がこの時代に生まれて二人でバンドを組んだらこんな風にしたんじゃないかと思います。バンドの有り方は日本全国酒飲音頭のバラク〜ダのように。ジョナサン・リッチマンちゃんも入ってる。とぼけててユーモラス。XTCのママーのあの感じも。人肌のクリスマス・プレゼントのような。日常で触れる音楽の数々をおもしれーおもしれーと次々ネタでかまし、バッチリはまってて、それでいてテンパってる感じも無くてスキも大有りてんだから正にツボです。今でも私が音楽どんどん作る生活出来たとしたらこんな風に出来たらつう理想形だよな。いいよなあ。もちろんこの人たちはこれだけ才能があるから出来てるんだけんど。B面つうことでより一層自由闊達に遊んでます。ネタ元がわかるものもあり。と言ってもこれがまた巧妙で、あ、このフレーズどっかで聞いたことがあるよと思ってもなかなか出てこん。4.のワールズ・アドレスのサンプリング。これ何だったろう。もうちょっとで思い出すんだけどくー。悔しいぞこのー。曲全体もそのサンプル取り元のやつをキャット空中三回転させたものと、そこまでわかりながら出て来ないとは。やられた。全部が全部B面曲では無いようです。シングルのみリリースの名曲もあり。メロディで泣く。歌詞にも。この歌詞がまたすっとぼけてて。もちろん英語ですから丸わかり出来るはず無いけど、「おらあ駄目な男だー」から発展してとんでも無いところに到達する。ラストの「Don't Let's Start」。最初のシングルだそうでそれで「レッツ・スタートしない」(^0^)。「♪みんな不満を持って死にます。ああ、何て美しい」とかさあ。これをお気楽小唄で。極上POPで。この1曲聴けるだけでもこのCDが家に来て良かったとしみじみ思う。まだまだこの方たちのアルバム、持ってないものあり。最早完全信頼してますんで、これから出会うこと考えるとそれだけでも楽しみで、毎日仕事きゅうきゅうして稼ぐモチベとなっております。(山)/お勧め!/100点

Tank/Honour & Blood
cover・・・
大ロック 曲目等詳細
*どーん。
どうですかっ、このジャケット。戦車です。
バンドの名前もそのまま「タンク」。
凄い描き込んで有るのに砲塔上の乗組員の縮尺が変。
一人乗りなのかっ。
その昔、プラモデルは男の子の好きなものとして今のTVゲームくらい流行っていたのだ。私も洋楽直前までお小遣い、お年玉のほとんどをつぎ込んでいたぞ。そんな昭和のガキが作るプラモは「おでん屋」さん
じゃ無くて飛行機か戦艦かそして戦車のミリタリーもの。
全部手を出したけどやっぱし一番はまったのは戦車だな。ドイツのパンサー、タイガー。ソビエトのT35。イギリスのチーフテン。アメリカのシャーマン。がははどんどん名前が出てくるわ。これをば作って汚れ塗装とかしてジオラマ作って悦に入り、どばーんババババしてたのです。男の子の世界。
ところでこのジャケの戦車はどこの何なんだ?!
戦車のことを何故タンクと申すかと申しますと、最初に戦車が戦場に登場したのが第一次大戦末期。塹壕線が主流で戦いが膠着してた時に、それでは鉄の塊の車作って突っ込んだらいいんじゃないかと英国軍が編み出しました。その形が上に付いてる砲塔無し。ひな祭りのお菓子みたいにキャタピラ巻き付いたひし形で、水槽に形が似ているところからタンクと呼ばれたそうで。時速8kmくらいじゃ無かったかな。
そんなまー、ただでさえ男の子の愛好者が多いと思しきヘヴィメタ世界に男の子限定の名前を付けてしまったタンク。
まったく知りませんでした。
1980年の暮に元ダムド(マシンガン・エチケットの頃)のベーシスト、アルジー・ワード(ベースと歌)氏とピート・ブラプス(ギター)、マーク・プラプス(ドラム)の兄弟によって結成されたそうです。81年にカモフラージュ・レコードと契約、モーターヘッドのエディ”ファスト”クラーク氏のプロデュースでシングル・デビュー。82年2月に「フィフス・ハンズ・オブ・ヘイズ」でアルバム出して、モーターヘッドの前座でツアーに。さらに同年22回レディング・フェスティバルに出演、2ndアルバム「パワー・オブ・ザ・ハンター」リリース。大ブレークだっ。
しかーしその矢先にカモフラージュ・レコードが倒産。宙に浮いたバンドは一挙にマイナー地獄に。
1983年5月、負けないぞとばかりに再デビュー。元ホワイト・スピリットのミック・タッカー氏が加入。アルバム「ジシ・ミーンズ・ウォー」をリリース。レーベルはメタル救世主のミュージック・フォー・ネイションズ。メタル・チャートに登場したりしてまたもブレーク・・・か。さーツアーだとなったんですけんど、今度は所属事務所がヘボ。せっかくライブやったって、やることを好きな人が知らなきゃ何にもならんわな。客が集まらず大失敗。
解散。おお。
ブラプス兄弟はパンク・バンド「ブラッド」結成の為脱退、残りのメンバーは行方不明。
しかあし負けないぞ。1984年に再再結成。
メンバーは
アルジー・ワード氏(歌とベース)
ミック・タッカー氏(ギター)
またまたホワイト・スピリットから来てくれたグラハム・クラーラン氏(ドラム)
元チキンシャック!のクリフ・エバンス氏(ギター)。
そして作ったはこのアルバム
血まみれの栄光/オナー&ブラッド
まさに血まみれ。
歌のアルジーさん、モーターヘッドのレミーちゃんに声クリソツです。実際弟バンドと呼ばれたとのこと。いたんだなあ弟バンド。もっと世話してやれよ。オナゴ(ガールスクール)たちには優しかったのにー。この盤でも1曲目は彼らの「オバQ」じゃないや「オーバーキル」まんまのリフ登場でその筋のファンは喜ぶ。なら本家聞けばいいじゃんとなるところ、タンクは一味違ったのです。マイナーの出汁がたっぷり。兄貴達もやってくれましたけどもっと哀愁。青春の悶々を炸裂させてくれるぜ。4曲目はドン・コベイ氏作、アリサ・フランクリンおばちゃんが68年に最高位2位までかっ飛ばしたゴリゴリ・ソウル(アルバムはあのレディ・ソウル)、それをば何の迷いも無くメタル化です。
圧巻はラストの「キル」。「斬る」。もしかしたらもうこれからレコード作れないかもしれんつう切羽詰った気迫がえらいことに。ギター・ソロも壮絶だー。指が指板を押しつぶしてるぜ。
ぼんぼん大砲打ち込まれ、それでも前に進むはタンク。
これは大ロックだ。

その後はとゆうと執念で活動継続、2003年には「スティル・アット・ウォー」とゆうアルバム出しての、まだ戦いを続けているらしい。
掛け値無し音に取り付かれた野郎どもの所産です。(山)
/お勧め!/120点 試聴はここで

つのだ☆ひろ/ベスト・コレクション
cover・・・
ニッポンロック 曲目等詳細
*うれしー
邦楽てば盤値段が高いんすよ。CDもレコも中古も。
ガキの頃から洋楽に走った訳に、輸入盤の存在有り。
カット盤なんてーのもあって安く買えたもん。その点、邦楽はガチンコ2500円でしたから。手が出ません。
30年経ってこうして中古をねり探してます。
洋楽の方でも昔から探してるのは何故か高かった。本人はこれでも珍しいのを探してないつもりでいる。歌謡曲もいざ探すとびっくりします。安いのは安いんだけど。それは洋楽も同じか。
で、レコ屋さんが油断か、それとも判断が付けかねるのか、たまに、おーーーーーと叫ぶものに出会いの
出たーーー

つのだ☆ひろさんの
ベストだ。

見よ、このジャケ。インパクト強大。兄弟はつのだじろうさん、恐怖新聞。
見よ。裏ジャケのお姿。インパクト兄弟です。もうミスター・ミュージシャン。たたづまいからして芸能ミュージシャンであられる以外なし。
日本ドラム相撲の歴代横綱の方です。しかも北の湖、朝青龍級。フランキー堺さんでしょ、とんでキャラメル・ママの林立夫さんゾクゾク、井上堯之バンドの原田裕臣さん、そしてミスター・グルーヴィン

つのだ☆ひろさん

☆が名前の間に入ってるでっせ。人ではありません。ミュージシャンです。
天はニ物を与えずと申します。つのださんはドラムで横綱であるばかりでなく、歌謡いでも横綱なのだ。しかもこの容姿。
この馬体で無けりゃいけません場面多々ございます。突き押しの説得力は体重から来ます。

メリー・ジェーン

ジンギスカンでさんざ踊った後、相手がいる方はこれで至福の時間を送るチークタイムの王様歌。
何しろ今まで何枚売れたかわからないってんだから。
歌詞英語です。日本の送る英語ロック・バラード歌謡曲。クリストファー・リンさんが作詞なり。どのような方なんでしょうか?
つのださんは渡辺貞夫氏のカルテットでモントレーで爆発しの、ジャックスで爆発しの、あの成毛滋さんとジプシー・アイズ結成しの。
ジプシー・アイズ・・・バディ・マイルス氏・・あちらは西洋つのださん。
そしてストロベリー・バスで71年出たーのが


メリ・ジェーン ココロのー
俺はお前のために泣きはらす
長い長いそして寂しい夜
お前が行っちゃってどれくらい経ったのだろう


イントロは必殺シリーズです。ニッポンではコーラスは弱点でございますが、スキャットは世界一ですのスキャットです。
肩を抱いて踊りましょう。自分の肩でも可。
お前のために泣き叫ぶギターソロ。

2曲目から4曲目は、次のフライド・エッグ。
ローリング・ダウン・ザ・ブロードウエイでぶっ飛ぶ。これが聴きたかった。マジなニッポン・ハード・ロック。
ユーライア・ヒープ+ジミ・ヘンドリクス+パープル+ゼップ。
アルバム、アナログでぜってー探すぞ。CD安いから降参して買ってしまうかもしれましぇぬけど。
もー、かっきー(かっこいいの最上形)の一言です。
歌詞は英語。日本の英語。そのままあっちへ持って行けばヒットしそうでしないとこがまた素敵で。

5曲目から9曲目、B面の2,3曲目はキャプテンひろ&スペース・バンド。
いきなしアイドル路線つうか歌歌謡曲ロックで。これもメリージェーンじわじわヒットの所以でしょうか?
歌詞は日本語です。
恥ずかしいか!!

ウエスタンジョニは紙巻タバコ
目にも止まらぬ拳銃さばき

可愛いあのこをつれていつもの街を歩くと
みんながぼくを振り返る
ステキなあのこはアイドル

洋楽だって、訳すと、現地人だと同じように、言ってみりゃあ恥ずかしい歌ばかりだぞ。
ミュージシャンは、普通じゃ言えないような言葉をやってくれる存在なのだ。恥ずかしいを一手に引き受けてくれる。
かっこつけてるだろ。今のやつら。風上にもおけねえな。
恥ずかしさを超えてかっきーと思います。人徳です。「演る演るー」って演ってくれたんだな。
後ろではバシっとタイトなビート。
「あの娘はアイドル」名曲です。

B面に入り、個人名義になっても、歌歌謡曲で。
後半はひろ氏、洋楽名曲を歌う。
とは言え、「ロバータ」って誰の曲だったか思い出せなくて悶える。「ストップ、ルック、リッスン」も。
ここまで出てるのにー。
「ユアー・ザ・サンシャン・オブ・マイ・ライフ」、「サニー」はもう御馴染みの曲で。

そして最後は
ジョージア・オン・マイ・マインド

南部国歌。
レイ・チャールズ氏の、そしてザ・バンドのリチャード・マニュエル氏の。
そしてつのださんの。
わしらが歌うと、ただの親父陶酔事態になっちまう。
ひろさんは人であらず。
突破します。


最後に・・・・
レーベルがヴァーティゴだ!。日本盤であるとは知りませんでした。クラゲ宇宙船見るだけで幸せです。
曲の作者も、時間も何も表記無しで・・
向こうの盤だと無理やりな解説でも、違っていても訳詞だの、テンコ盛りなのにこの素っ気無さって。
不思議です。
で、そうだ
このLPって、異常に音圧レベル低し。全18曲。収録時間の限界に挑戦してるからかと。
CD時代を見据えてるかのごとしなのに、CDでは微妙に収録曲が違うのさ。
ローリング・ダウン・ザ・ブロードウエイが跳ねられてるのばっかだって、これはいったい。

やっぱフライド・エッグ買うしかないか。(山)
/お勧め!/150点

ティン・パン・アレー/キャラメルママ
cover・・・
珍ぱん 曲目等詳細
夕べ夢を見たのであります。
と言っても自分が出て来る訳でなく、何かドラマ見てるおような。それは
気まぐれ天使になられてしまった石立鉄男さんが残した愛猫の為にあのユニオン・ドラマの出演者の面々が幻の曲を探し回るってもので。
それは小坂忠さんとティンパンアレイが演った気まぐれ本格派の次のドラマの為に作られたボツになった主題歌。
わーわー騒いでる内に見つからないので昔に戻ってもう一回演奏して貰う。って夢ならではのはちゃめちゃさ。

週末から体調悪く極悪に腹を壊し、痛くなっちゃって目を覚まし途中で終わっちゃった。残念です。

その続きの感覚はこのアルバムで聴きます。

キャラメルママ

はっぴいえんど解散と同時に出来たのがキャラメルママって同志バンドユニットプロ。
それが類が友を呼んで拡大しティン・パン・アレイとなったとききます。
リアル時間で一応私も学生時代一緒に時を過ごしたんすが、これが何故かまるで縁無しで。知らぬ間に浴びてたのは別にして。
まあ何でかゆうと例によってラジオで聴く機会も無く、レコは輸入盤無し(当然だ)の定価だったからってだけだと思うけど・・
結局
この単独アルバム入手はつい先日だよ。
CD1700円じゃないすか。中古だと1300円とな。
アナログを1650円で買っちゃった。
あ、出た!とか喜んだものの値段が値段だけに、そんな安いのあるの知らずに2週間悩んで。

絶対最高と思ったのだ。だって先輩各位、ザ・バンドにJT、リトル・フィートにヴァン・ダイク・パークスおじさん、ニュー・オリンズそれにファンク好きが高じてなんでしょ。しかも荒井さんのバックだ。
間違いない。

と針を落として困惑の始まり。
正直こんなん感じたんです。

1.キャラメル・ラグ
・・・松任谷さんのニュー・オリンズ・ピアノ鳴り響くインスト。う、うまい。いいなあ弾けて。夢です、ドクター・ジョン先生みたいに弾くの。
でも上手過ぎる。まるで汚くない。澄み切ったガンボスープみたいな。これはいかんのでは無いかと咄嗟に思い。
汚いのが魅力だったよな。ラグだからさらに時代をさかのぼって汚くなる前を意識なさったのか。東京ではそうなってしまうのか。
問題なのは、問題つうか、上手く出来たら誰も文句は無いってところかと。
「これは上手過ぎるから駄目!」なんて言ったらキチガイx扱いされそ。
でも、音楽はそれ有りだよな。実際スティーリー・ダンのお二人はAJAで、それで駄目出ししたと聞く。
でも、どうしても上手く弾けちゃう人はどうすりゃいいのだ。「でも」ばっか。

2.チョッパーズ・ブギ
・・・ドラムの林さんリーダー曲。タイトルそのものこれがチョッパーだ。うぺうぽうぱぷぽと弾きまくるは後藤さん。
う、うまい。でも、何が演りたかったのだろうかと悩む。「これがチョッパあだ。」だろうか?
日本人でもこれだけ出来るってことだろうか?ならばスライ氏やグラハム・セントラル駅を聴いてしまったら、あっちの方がより肉だし。
って悩む。文句言っちゃバチアタリな演奏なのはもちろん。

3.はぁどぼいるど町
・・・鈴木さんリーダー曲です。怖い歌詞にも関わらずのんびりした不思議な歌です。これまた流麗過ぎて気をつけないとすっと過ぎていく。

4.月にてらされて
・・・松任谷さんのリーダー曲。歌詞はもち荒井さん。曲はご自身。歌も。
ニュー・オリンズ産セカンド・ライン・ファンクをお土産にカリブハワイアンセンターに遊びに行ったような。
そしてハース・マルティネス氏のハナはじめさん顔がニューっと出て来る。
しかあし、すげえのは荒井さんの歌詞。支配します曲を。語法が曲を呼ぶだよ。

5.チュー・チュー・ガタゴト’75
・・・細野さんリーダーです。「ほそのハウス」の曲の再演と。上手いのは上手いでいいんだろうか?っていっちゃん思ってたのは細野さんかと。
説明不能の謎魅惑を欲しがってるのがびんびん感じて、はまります。ださいのを敢えて突破してるし。
チャーミングでい。セカンド・ライン・ファンクが日本の鉄道になってる。生意気ですまんです。

引っくり返して
1.シー・イズ・ゴーン
・・・ザルスキーさん作の、林さんリーダー曲。びつくりの正にスティーリー・ダン。75年で。
しかし、英語だし。この英語のヴォーカルは何か悩むし。また複雑な気持ちになる。

2.ソバカスのある少女
・・・鈴木さんリーダー。松本隆さん作詞。てば、はっぴいえんどではないすか。鈴木さんと南佳孝さんの掛け合い歌ってたまらんって、言うまでまだ知らないですみません。おされです。ハース・マルティネスおじさんのハナハジメ顔がまたもやにょわーんと。あの方の登場ショックってでかかったのかー。だって出現したの同年の75年ですから。それともこれは偶然ですか?シンクロニシティってやつで。

3.ジャクソン
・・・松任谷さんリーダーで山下達郎さんがコーラスアレンジって。英語です。流麗です。そしてどうも何で英語で唄うのかよくわからんで。
いやもちろん話せないからわからんからで。それで洋楽かってゆうと、この歌いっぷりはヤマトの方だよ。
それでまた悩む。

4.イエロー・マジック・カーニバル
・・・細野さんリーダー作。祝初お目見え”イエロー・マジック”って語。
この曲があるから最終的に後悔しませんでした。
♪とんちんかんなペ、ぽんぴんぽんなプ
イエロー・マジック
二度とぺぱぺぷーー

妖しわなあ。ステキ。ダイクおじさんより怪しよ。中華街アルネ。肉まん喰わなイと出ないね。この曲。
このとんちんかんなペがYMOになったずら。怪しいが基本だからブレークしたある。

5.アヤのバラード
・・・細野さん曲のインスト。ぴよーん。

多分、どんな風になってもそれはそれ、75年のニホンでの音楽って好きなように放置プレーなさった結果かと思います。
鉄のような結束で数々の方たちのバックされた同胞が、一挙に緩んだ瞬間かと。

だから名盤つうより、ドキュメント真空パックのように感じまして、悩むとこは悩んで、くらくらするとこはするかあ。
(山)/お勧め!/120点

田畑貞一とグルーヴィ6 /スマッシュ・イン・ザ・ロック
cover・・・
暴力 曲目等詳細
田畑貞一さん。
誰でしょう?さっぱしわからなかったす。
レコ屋さんの中古”日本のニュー・ロック”コーナーに。帯を見ますと成毛滋氏&柳田ヒロ氏参加のジャズとニュー・ロックの大融合!。

おー、買う買う。

調べましたら田畑さん、多くのGSのレコードでトラとしてドラムを叩いていた方とのこと。
成毛さん、柳田さんもそうで、それで親交が有ったらしい。
なるほど。

以下、1970年某月某日柳田ヒロさんアパートにての会話(想像)・・・・

「タバタさんから仕事の話が来たよ。」
「え、タバタさんってあのドラムのタバタさん?」
「そうそう。」
「で、どんなんやるの。」
「何かまたドラムスもののインスト・レコード作るんだって。
それがさあポリドールから”エルヴィス・プレスリー現在に蘇る”って企画で頼むって言われて、ちょっと凹んでるよ。」
「そうだよなあ。今更プレスリーって、普通にやったら歌の無い歌謡曲ロケンローになっちゃうもんな。」
「で、つまらないからお前らやって来て何かどかーんとやってくれよってことだ。」
「ふーん。何かって言われてもなあ。
 あ、そうだ。田畑さんてさ。あの”ツタタツタタ”ってフレーズと音、誰かに似て無いか?」
「誰かって誰よ?」
「ほら、あいつ。キング・クリムゾンの精神異常者の・・・」
「おー、マイケル・ジャイルズ!確かに。ジャズの人だもんなあ。」
「うひひ。それで行こう。これなら面白いこと出来そうじゃん。。」

以下、ポルドール・スタジオにて録音風景(あくまでも想像です。だってば。)

「どーもどーも、田畑さん。お仕事ありがとうございました。」
「いやー、詰まんないの頼んですまないねえ。」
「いいんですいいんです。仕事は仕事。プロならバシっとやらないと・・いけませんよねえ。」
「おう、いい心がけじゃん。じゃ早速やろか。何する?」
「プレスリーの歌でしょ。じゃ肩慣らしに”トラブル”なんかどーですか?」
「いいよ。そんならメロはバスクラにしよう。今凄い人呼ぶから。で、普通にやったら詰まんねえな。
 何かアイデア無い?」
「サイケなナレーションってのどーですか?」
「うひひ、そりゃいい。小林克也ちゃん呼ぼう。」

♪♪♪〜〜〜〜

「凄いバスクラでしたねえ。音がエロだ。」
「おめーらこそ、相変わらずすげーオルガン&ギターだなあ。何喰ってるんだよ。」
「いやー、チキンラーメンとか。」
「うはは、何か面白くなってきたぞ。次は”GIブルースで行こう。」

♪♪♪===

「いえい、グルーヴィン!」
「何の曲かわかんなくなったぞ。」
「いいっていいって。」
「ほんじゃ、2曲きちんとプレスリーやったし。次こっそりオリジナル演っちゃうってのどーすか。」
「ええよ。成毛君、何かきっかけちょーだい。」

♪♪♪♪〜〜〜〜

「ぎゃはは、オルガンが”アッコちゃーんアッコちゃーん好き好き”」
「寺川さん、物凄いベースの音すね。煽られちゃったす。」
「へへへ。秘密兵器使用。じゃ次は柳田君、何か出しなさい。」

♪♪♪♪→→→→

「アクエリアース!ぐおーー。これがニュー・ロックだ。うはは。」
「あ、会社の担当さんが見に来た。やばいすよ。」
「じゃ”ラブ・ミー・テンダー”やってんだーで安心させよう。」

♪♪♪===

「何か蛍の光みたい。」
「あははは、似てるんだよ、きっと。お、納得して帰ったね、会社の人。ちょっと小首傾げてたけど。
 次何やる?」
「もーち、ニュー・ロック。田畑さん、レッド・ツェッペリン知ってます。」
「え、名前は知ってるけど・・・」
「モビー・ディックってドラムの曲があるんすけど、やりましょー。」

♪♪♪♪→→→→

「何か叩きにくいなー。これで良かったんか?3回も同じオカズ入れちゃったよ。」
「OKOK、最高すよ。(うはは、すげーキンクリとゼップの共演出来ちゃったよ・・・)。」
「ほんとにいいのかなあ???この叩き方で・・・・」
「じゃ、次はブルース・ロックで。フレディ・キングの”ハイダウエイ”!」

♪♪♪♪〜〜〜〜

「おー、ぶりぶりー。ベース凄いや、やっぱ。」
「へへ、秘密兵器使用。毎日バーベル上げてる筋肉ベースです。」
「あ、そうだ、かまやつさんからこの前、ネタ貰ったんすがやりますか?やりましょう。その名もムッシュK!」

♪♪♪♪######

「インストでも人柄出るなあ。ムッシュさん最高。」

そしてそのまま柳田氏暴走し成毛さん爆発し、寺川さんベース指挽きで弦40cm持ち上げて最終セッション。
誰も止められません。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「何か凄いことしちゃったな。」
「もっと凄くしましょう。もう一回ドラム重ねて下さい。意味わからんけど。」

・・・・・・

「ひえー、取り返しのつかないことに。」
「ついでに最後にも小林さんの煽りさよならナレーションを・・・」
「ついでに、最後の最後に仕掛けも・・・・」

「おいおい、それじゃCD買ったら、どうしょもない技じゃん。逆回・・・」
「え、CDってなんすか?」

「何だろう・・・今、未来の声が俺聞こえたよ。」(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

トミー・ボーリン /炎のギタリスト
cover・・・FA宣言 曲目等詳細
トーマス・リチャード・ボーリン。
1951年8月1日アメリカ・アイオワ州スー・シティ生まれ。
父ちゃんはスカンジナビア人移民、母ちゃんはシリア人。
5歳の時にエルビス・プレスリーに夢中になりアメリカンおはよう子供ショーに出演。
最初に選んだ楽器はドラム。しかしドラム・セットは何しろ高かった為、鍵盤とギターに移行。
だが生涯、ドラムは彼の趣味となり、ねえ、ほんとにしたいことは出来ないもんです。

学校の音楽教育だけでは飽き足らず家庭教師をとるも教えて欲しい音楽を教えてくれず、
結局音楽仲間からそれを吸収することに。
SO
バンド三昧の日々の中、高校で長髪だった彼は髪を切るか学校を辞めるかの選択を迫られ、そりゃもうすぐ退学さ。
当たり前だ。
その時、父ちゃんと母ちゃんはそれに賛成したとゆう。何とゆう素晴らしき両親。
さらに武者修行のためデンバーに行きたいと申し出た時もそれを許し、その時、トミーさん15歳だったてんだから凄い。
巨人の星両親かいな。
知り合いの家に居候して、あまりにもギター練習し過ぎて、うるせーってんで6ヶ月で追い出され、なかば浮浪者状態に。
しかしそんなことで怯む彼では無し。自分自身で音楽仕事を取ってきて稼いだのだ。
そして68年17歳の時にゼファーとゆうバンドに加入、業界デビュー、2枚のアルバム出して脱退、
71年にエナジーを結成するも頓挫。
ジェイムス・ギャングを辞めたジョー・ウォルシュおじさんがバンドメンバーを自分のバンドに引き抜いたんだと。
だが縁は異なもの味なもの、稀代のギタリスト、ジョーさんと知り合いになったトミー君、仲良しになりました。
で、フリーになったんで1973年の5月にあの運命のアルバム、ビリー・コブハム氏の”スペクトラム”に参加する為にNYに出立。
後にジェフ・ベック仙人のワイアードを呼び起こすとんでもねープレイをする。
一方、その頃、ジェイムス・ギャングではその頭が頭髪模様が気に入らなかったか2代目ギタリスト、ドン・トロイアーノ氏が、
お前、トロいやーのとクビになり、ウォルシュおじさん、それを聞いて即座にトミー君を後釜に推薦す。
罪ほろぼしの気持ちもあったとか。バンドは願ったりかなったり、あのスペクトラムでのプレイのあとですから、形ばかりのオーディションで15分で加入決定いたしました。
2枚のアルバムをギャングで作ったのち、どーにもこーにもここでやるのは居心地悪いと感じたボーリンさん、脱退します。
1974年の8月の末のこと。そして自分のバンドを作るべくコロラドに帰還、しかし3週間で断念、LAに向かうことに。
そこにてあちこちでデモテープを作りまくり、あのビーチ・ボーイズのブラザー・スタジオでもやったそうな。
バンドメンバーだった、後にラットルズとなるリッキー・ファター氏ともプレイして、どうだい、歌を歌ったらと薦められたとか。
で、歌唱特訓。あのカール・ウィルソン氏もそれを手伝ったんだって。
才能の噂は黙っていても業界を走ります。アトランティックがソロ契約を持ちかけ、しかし話が合わずおじゃん。
結局、ネンポーラー・レコードと1975年4月に契約してレコーディングにようやく突入せします。
最初はマイク・フィニガン氏とゆう方がヴォーカル、旧知のエナジー時代の友人のスタンリー・シェルドン氏がベース、
これまた旧知のヤン・ハマー氏が鍵盤、ドラムスにレニー・ホワイト氏とゆう陣容でやろうとしたものの、
フィニガン氏、ホワイト氏の参加が没に。それでもうやたらめったら豪華なゲストが参加することに。
ジェフ・ポーカロ氏、デヴィッド・フォスター氏、フィル・コリンズおじさん、デヴィッド・サンボーン氏、
ノン・クレジットで”ドリーマー”でグレン・ヒューズ氏歌う。
いや才能は才能を呼ぶ。とんでも陣容。
そして為された音楽は、これがトミー・ボーリンのすべてだ。

炎のギタリスト
〜ティーザー
〜Teaser

1975年10月発売。

1. ザ・グラインド 
2. ホームワード・ストラット 
3. ドリーマー 
4. サヴァンナ・ウーマン 
5. ティーザー 

6. ピープル,ピープル 
7. マーチング・パウダー 
8. ワイルド・ドッグス 
9. ロータス

ハードロック有り、ワイアードってるジャズロック有り、そしてそれだけに納まらぬものあり。
はちきれんばかりです。
まるでFA宣言した松坂が公開スパーリングしてるような状態に。
これは、もう、聴いちゃったら。有能なギタリストが欲しいバンドは黙っちゃいないわな。
曲は書けるし、ギターはめちゃウマ、それでいてちょっと足りないような気もさせて、一緒にやれば凄いことになるような思い引き出す。
いざとなれば唄ってもくれるし。その唄もめちゃ上手いって訳で無いから、納まりがいい。
ディープ・パープルに誘われるわけです。
実際は、スペクトラムの時のプレイをジョン・ロード親分がイアン・ペイス氏の家で聴いてぞっこん惚れ込んで誘ったらしいが。

私としては
例えればアメリカのチャーさんのような印象を抱いてます。
同じように何でも出来ちゃう凄い人だし。
で、一番、ぐがっとヤられたのは・・・・
ワイアードってるものより、名曲ティーザーより・・・・
ボサノヴァ・スティーリー・ダン”ドゥ・イット・アゲイン”してる”サヴァンナ・ウーマン”、
そしてレゲエの”ピープル・ピープル”。
この2曲は、曲としても絶品だよ。前者でのギター・プレイはジェフ・スカンク・バクスター氏も真っつぁお。

もしかしたらそっちへ行ったら才能頂点が爆発するんではないかと思わされたパープル脱退後のアルバムを残して、
クスリで呆気なくあっちの世界へ旅立たれてしまった。

才能、人格、信念、すべてをコナゴナにするクスリの恐るべき快楽常習魔力、
何回も何回もロック・ファンは怨んでも怨みきれないほど持ってます。

最初にすすめたヤツ、出て来い。お前が一番悪い。
ロック界に巣食ったダニホイホイって、有ったら良かったのにとつくづく思うわ。

(山)/お勧め!/200点 試聴はここで

トム・ジョーンズ /いとしのルシール
cover・・・歌う男根 曲目等詳細
こんなですからー、
ロック子連れ狼拝一刀になってる気持ちです。
感謝冥府魔道を行き、一日一殺、悔いを残さず。
マジ、まほのガーデンがアーウトだったらこないに時間をかけて書き刻み込むこと出来なくなりますから。

だからああああ、
青コーナーー、ミスター・チャンピオンベルト、

トム・ジョーンズ!

1973年作、

いとしのルシール
<バディ・アンド・ソウル>
〜The Body and Soul of Tom Jones

むっちゃ好きでんがな。このおっさん、まさに生き抜いてます、力の限り。
お姿を拝見するだけでありがたや。へへぇえ(土下座まず)。
歌うプロレスラーで、どうしてもブルーノ・サンマルチノ氏を思い出してしまう。

お顔似てますから。

歌う人間発電所だな。
と、
思っていたら、日本盤ライナーにもっと凄い描写が。

歌う男根

だそうです。歌うのかあああ?
で、”「男根の悲哀」を彼のようにみごとに歌える人はいないでしょう。”だって。
悲哀するのかあ?

このライナー、各所読んでて大笑必須。
これ、来日直後のアルバムらしく、その時の入場料が何と3万円!!
今でも考えられません!!!
で、その言い訳に始まり、トムさんはホテルの部屋で女性とxxxxしてませんとの釈明有り、
西郷輝彦サンへの何でかわからぬ罵倒あり、いやーさすが歌う男根のファン。

ごっついです。

ごっついのはこのアルバムも当然同じだぜ。
あらんばかりユー・チューブにてカバー元歌とご本人ヴァージョンを連続再生リストで作りました。
まあ聴いてください。
最後に、何故か突然ブライアン・フェリーさん、入れてます。
その訳は、何とまーこのアルバム、特にA面、初期のフェリー氏のサウンドにそっくり。
あの無理やりズンドコ・ビートが満載だ。
しかも歌いっぷりまで似てやんの。体力三倍の兄貴みたい。

これで惚れずにいられますかってなもんでい。

出が二人とも肉体労働者ですから、共通するものがあるのかも。
そして色々発見各所。
トムさんの歌いっぷりはオーティス・レディング氏とレイ・チャールズ氏と和田アキ子氏と、
ビブラートはエルヴィス・プレスリー王に感化されたものと思え、
そうだよ、あのフェリー氏の気持ち悪いビブラートの原点はプレスリー氏だったのか。
オーティス・コンプレックスは気付いてはいたが。

プロデュースはもちろん、悪徳有能ドン親分、ゴードン・ミルズ氏。
おそらく当時何だかわからんが急激に人気が出てきたフェリーさんのソロを聞いたに違い無し。
もちろん多分英国録音でありましょうから、もしかしたらバック陣もかぶってたりして。
クリス・スペディング氏とかはいかにも参加してそう。
ゴンザレス、ココモのパブ・ファンクの連中も。
それほどごっつい音どかーん。
選曲も最高。

1. 悲しきインディアン
  〜Runnin' Bear

・・・1960年のジョニー・プレストンさんのヒットのカバー。
これがまた思いっきりフェリーさんの東京ジョー。も笑っちゃってオオウケ。
もしかしたらこれ聴いて逆に東京ジョーの音キメしてたりして。それくらい、いやーロキシーだ。

2. 消えゆく太陽
〜Ain't No Sunshine When She's Gone

・・・もうこれまた無茶苦茶好きなアメリカのボコボコ顔ソウル・シンガー、ビル・ウィザース氏のおハコのカバー。
まさにトム兄貴、待ってましたの唄。だってすげーキメありますから。

♪ あのー、あのうあのうあのうあのうあのうあのうあのうあのうあのう♪

ディーヴォのサティスファクションの”べびべびべびべびべびべびべびべび”に匹敵する必殺です。

3. 愛が罪なら
〜(If Loving You Is Wrong) I Don't Want to Be Right

・・・ルーサー・イングラム氏ヒットの名曲ソウル・バラード。私はボビー・ブランドこれまた親分のヴァージョンも好きで。
これまたトムさんにびったしの大仕掛けの大技唄ですから。たまりません。
で、もちろんフェリー・サウンド。このサウンドで力んで唄ったらさぞ腰抜けで最高だろうなあ。

4. 心のたそがれ
〜Since I Loved You Last

・・・これは出所がわからず。もうほとんどエルヴィス・プレスリー王化してるんで、王様の唄のカバーかも。
で、これまたもちろんフェリー・・・。以下先と同文。

5. 私を頼りに
〜Lean on Me

・・・モロな邦題ついてますびっくりですのこれはまたまたビル・ウィザース氏のおハコのカバー。
これまた大好きな。80’sにクラブ・ヌーヴォーでヒットしたやつです。
これもねえ。思いっきり歌う男根が裸絞めするにふさわしき力唄でして。
ビル氏が朴訥に歌ってる分だけ、やらかすことが出来るわけです。
出だしのこれでも抑えてるつもりのすげー浪曲声がたまらぬ。
女性コーラスは英国名物、その辺の事務職姉さんがやる気なしでやってるあれです。

とここまでが肉体編、
ここからB面に、ガラッと世界が変わるよ。
 
1. いとしのルシール
〜Letter to Lucille

・・・シングルでヒットの代表曲の一つです。イギリスで最高位31位ですから・・・
いつか完璧シングルで徹底的に讃えたいっす。
作はあの英国ソウルを書かせたら右に左にかなうものいないトニー・マコーレイ氏。
これまた、今まで何で気付かなかったんだろ。やっぱフェリー・サウンドです。
狭い範囲で恐縮すけどさ、その筋のファンの朋友の方々には是非聴いていただきたく。

2. 二度目の恋
〜Today I Started Loving You Again

・・・急にカントリー・ソングの世界にここから突入。マール・ハガード氏の曲で。
さすがにこの路線はフェリーさんはやらず。好きかもしれんが。英国民はカントリーが好きです。
私は苦手です。でもトムさんの熱唱だから聴く。

3. ふたりの世界
〜I'll Share My World with You

・・・これまたモロカントリー。ブルース・ブラザースが映画で無理やりブッキングしたカントリーバーでウケそうな唄です。
ビールやらバーボンやら瓶が金網に翔んでくる。トムさんの場合、頭突きでそれをぶち割る。

4. あなたがいれば
〜I Still Love You Enough (To Love You All Over Again)

・・・まだまだ続くカントリー。”あなたがいれば”って”貴方が入れ歯”かと思ったらそうじゃないらしい。
これは杉良さんのド演歌と同じで特定のファン層のお姉さま方が失神用だな。

5. ビリー・ジョーのバラード
〜Ballad of Billy Joe

・・・最後もカントリー。しかしこれはボーダーのメヒコ国境もので、ライ・クーダー氏なら全く違う音でやるかも。
を想像して楽しみます。

とゆうことで、私にはA面からB面一曲目までが大名盤。
あとは文字通りB面で・・
やっぱ親分は、ソウルでアップテンポのヤツが最高!!

これからも選曲見て買うぞ。
外れたら痛そうですけど。

とにかくこの盤は現在CD化もされてますし、
節分の鬼の福です。

カントリーは外、ソウルはうち〜〜。
フェリー・サウンドばんざい。
(山)
/お勧め!/200点 
試聴はここで






●解説員紹介●
(マ)(山)・・・現「山」、元マスター。当サイト管理人。狂気POPが好み。ばかロック推進委員会会長代行。
(み)(ま)・・・現まほ、元みみちん。当サイト管理人。歌唱力は問題としない。

●コメントありがとう●
稀椅子さん
ばぁーんさん