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ALBUM一覧 「N」

*アルバム・チャートにエントリーのアルバムをアルファベット順に分けて掲載しています*
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<N>
NICK LOWE/Jesus of Cool
cover・・・
超POP 曲目等詳細
*1978年の作品。パンク黎明期に忽然と現れたポップ超名盤。このアルバムがこんなにポップじゃなかったらトップ40に夢中だった私がパンクを聴き始めることは無かったでしょう。ポップの基本は「狂おしいほどの胸キュン」。このアルバムにはそれが溢れんばかりに詰まってます。さらには英国人らしいシニカルさもちょうど良いスパイスに。過去の音楽、ビートルズ、フィル・スペクター、エバリー・ブラザース等々への愛情も満載で、これはもう全ての音楽ファンに捧げたい超名盤なのです。(第一回レビュー)

最近はめっきり渋くなってしまいましたニックさんの1stソロです。生涯で最もいたづら坊主、英国式黒いジョーク・モードに入っていた時、苦節何年かようやく出したソロとはとても思えない軽快かつキュートな作品なのだ。いきなり「金の為の音楽」で始まってディスコをおちょくって「リトル・ヒットラー」と来たもんだ。タイトルが「クールなイエス」で問題になりましてアメリカでは「ナウな人々の為の純ポップ」で発売。これもなかなかいかしてるけどー。もうこれは人生アルバムです。聴き過ぎて針飛び各所だけどどんなに貧乏してもこれだけは売らなかった。彼が影響を受けた音楽家のエッセンスがぎゅっと詰まってる、が分析などどうでも良くなってああええなあと何回聴いてもまったく飽きなくて胸キュンです。ポップとジョークは相通じるキーワード。お笑い入るととたんに日本ではあきまへんがそんなーもったいない。「ナッテッド・バイ・リアリティ」の1曲内アビーロードなんてもう。昇天。そんで「ハート・オブ・ザ・シティ」ライブにつながるとこなんてもう。昇天。しかしベースイカシテルなあ。これで私の音楽寿命は300年増えました。
(マ)
/お勧め!/150点

NICK LOWE/レイバー・オブ・ラスト
cover・・・
超POP 曲目等詳細
*1979年作品。当サイトのニュートップでお馴染みとなっておりますが、イギリス盤で細々と発売されているの発見しました。これで晴れて名盤入りだー。1stが言ってみればキンキーな味わいでスペクター色が濃いものだったのに比べて、このセカンドではエバリー・ブラザース色といいますか実にストレートでロッキンな演奏を聴かせてくれます。時代と見事にシンクロした尋常で無い勢いを感じることが出来る一枚。この感触は彼をしても他の作品では感じることが出来ないものなので是非一度ご賞味下さい。音の抜け具合が実に気持ち良いよう。円丈がカバーしたとゆうニックさん唯一のヒット「恋する二人」入り。(マ)
2回目
ぐお。ろっくす始めたからには是非ともきちんとした形で足跡残させていただかねばならぬニック氏のソロ2nd。ようやく何がしか書かねばと踏ん切り付いたとゆうのにまだ廃盤状態なのかー。レコード聴き過ぎて針が飛び始めてます。むむむ順調に再発されんのはこれも変人ジェイク・リビエラ氏のおかげか。コステロ氏のは無事出てるとゆうのに。今は仕方ないから11曲中7曲が入ってるベスト盤BASHER聴いてますから何とかボートラ付で再発してください。どうかひとつお願い申し上げます。て言っても日本語じゃわからないか。言わずにおれんの。
 きちんとした形で書きたい気持ち山々もてめえの中ででっか過ぎて何を書けば良いのかわからん状態。とにかくニックさんの1stと併せてこれが無かったらわたしゃ曲を作ることもしようとしなかったし、そしたらバンドも続けることなくそしたらめぐり巡って今の商売やることにもならなかったし貴方私の人生を変えました責任取って下さい(^0^)。
 スティッフからの1stそしてシングル群はそりゃもう聴き倒しました。コンパクト、POP、ユーモア、ワイルド、キュートと好み直撃逆らうことなど出来やしない。それをきっかけにパワーポップ、NWの世界が広がって只でさえ音楽に夢中もそれに輪をかけて朝から晩までになってた時、出ました2nd。それもデイブ・エドマンズ氏のリピート・ホエン・ネセサリーと対で。実際双子アルバムの様相でとっかえひっかえまたまた聴き倒し大喜びで。喜んでたら何と十代を通して音楽生活の中心に有った全米TOP40に1曲目「恋する二人」がエントリー、信じられん、さすがのことに文章ベタも何のその「嬉しい」とハガキに書いて送ったら湯川さんに読まれて汚い字のため噛んでしまって赤面するもまたまた大喜び。実際「恋する二人」はインパクト巨大だったので。この盤が出る前に買っていたのがニック氏のかつての僚友イアン・ゴム氏の初ソロ「サマー・ホリデイ」、これも人生盤、聴き倒し組、会うやつに誰彼構わず良いよう良いようとうわ言のようにつぶやいてたら何と共作曲ではないですか。まだブリンズレイシュワルツのアルバムを全部入手出来ていなかったのでその辺の事情まだわからずただ狂喜乱舞することとなりました。アホみたいに繰り返し聴いてライブでもやろうとしたなあ。その時は諸事情で出来なかったけど。この曲、難しいんです。ドラムもギターも全部。音色を含めて再現しようとしてもなかなかこうはならない。ニックさんのライブ音源や実際見た時も出来てなかったから本人にとってもある種時と勢いを味方にした奇跡のレコーディングだったのでは無かったのでしょうか。まあそれはこの盤全部に言えることでこのあと残念ながらこれを超えるマジック盤を作り出すことは出来なかった。しゃあないわな。人間誰しも色んな意味でのピークはあるし。
 先を行かねば。爆発しそうな勢いを技と抑え目にしたクラッキン・アップ、さらに抑えたボ・ディドリービートのビッグ・キックに続いて出ましたアメリカン・スクアーム。一挙に飛び出すミラクル・ニック・ロウ・ワールド。POPとはこれだとばかりにKOです。これが駄目ならもう諦めます私。何をだ(^0^)。そして今考えるとこの曲の面が今のニックさんの中心なのだなあのユー・メイク・ミー。A面最後はこの盤でようやっとフル共演となったロックパイルの面々の威力爆発のロッキン・ナンバー”スキン・ディープ”。このかわゆい歌い方が出来るのはこの世界でもそうはいません。B面冒頭は引き続きロックパイラーな交換手スーザン。ドラムのテリー・ウイリアムス氏の存在でっかいです。切れ良しグルーブ良しの彼のおかげで燃えるロッキン度灼熱に。ドース・オブ・ユーもロッキンながらキュートど真ん中の曲。ウイズアウト・ラブ。これが無かったらジョニー・キャッシュ娘と結婚することは無かったでありましょう。キャッシュ氏お気に入りのカントリー・スペシャル。カントリーつうても低重心です。おハコって感じで軽々ぶっとばす様そりゃ快感。エドマンズちゃんのギターだって。ボーン・ファイター。この盤の空気を代表するぶっ飛ばし曲。”渇望の仕事”ですから。やっと出来たこの瞬間が止まったら逃げていってそうで全員全速力で走ってます。最後はとにかく堂々たる有り様のシャッフル・ナンバー、ラブ・ソー・ファイン。ああ、もう終わっちゃったよと何と時間が短く感じることよ。世界最短体感時間LPかもしれん。正直これほどのもの作っちゃってこのあと大丈夫かなあなどと余計なお世話心配までしてしまった。一人でだからこそ出来たPOPワールドの1stと併せてバンドでやるPOPワールドの極め付けの2大ニック・ロウ表盤、いつまでも閉じる事無くロッキンしてますいつまでも。(マ) 
試聴はここで。 /お勧め!/130点

Neil Young /ハーヴェスト
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*ニール君72年のソロ4作目。最も成功したアルバムでありましてアルバムは全米1位年間でも1位、シングル「ハート・オブ・ゴールド」も1位、年間で17位とゆうとんでもないことに。当の彼と言えば離婚はするはヘルニアで寝込むはと全くのついてない君状態。そんな中から復活する開き直りの雰囲気が当時の米国人の心情にぴったし合致したのであろう。なんてわからん(^0^)。内容が最高だからだよ。がはは。明るいんだか暗いんだか呑気なんだか激しいのか地味なのか派手なのかさっぱし不明とゆうそうゆう意味でもリアル・ニール君盤だ。そんだけ色合いがあるってことは派手かやっぱ。私はいつ入手したんだろう。不思議とこれだけは覚えてない。高校入ってすぐかな。とにかく何回も何回も聴いて、歌詞は手書きのがさっぱし読めなかったので聴こえてくるワーズの行間を文字通り読んで想像して勝手な世界を作ってました。文化祭でハート・オブ・ゴールドを無謀にも弾き語りでやったりしてその意味でも思い出たんまり。ハーモニカはうまいって言われた。いや簡単だったですそれだけは。今でも弾けますイントロは。えーニール君、そんな訳で寝込んだ状態で生ギター1本で作曲、そして向かった先はテネシー州ナッシュビル。あまりに嬉しくてプレスリー氏宅に密かに潜入はイアン・ハンター氏ですが彼は現地のミュージシャンとニルス・ロフグレン、ジャック・ニッチェとストレイ・ゲイターズとゆう即席バンドを結成、見掛けはすっかりカントリー・モードだけどそうは行かないのが彼でござる。1曲目「週末に」はそりゃ生でカントリーだけど妙にタメ聴いてグルーヴィ、ファンキイです。呑気なのに〆るとこはしっかり〆る。暖かい中にもいつも冷たい風が吹いている。それが魅力です。2.のハーヴェストもそれは同様。さらに呑気でもろ西部劇リズムなんだけど撃たれて血を流しながら愛老ロバと街に向かっております。ロバ君お腹が空いてよれよれなんで自分が怪我をしてるのにも関わらず荷物持ってあげたりして。息も絶え絶えになったところでいきなしどわっとオーケストラ登場でびっくりする3.男は女が必要。いったいどこから声出してんだかわからん情け無い声。情け無いメロディ。それでも大編成オケに負けず全会場に歌声は轟き、それでも男に女は必要です。4.孤独の旅路。既にハーモニカ部分で歌を歌い始めてるのに気付きましたか。私には聴こえました。Emで始まるくせにちいともマイナーな印象は無し。全世界私のポジティブ曲選手権で殿堂入りです。仰るとおりあっしも歳を取りましたがいまだに探しております。でも既に誰でも持っているのかもしれん。気付かなかったり認めようとしないだけで。終盤、コーラスで力みなぎるリンダ姉さんがケツを蹴っ飛ばす。痛ー。5.国のために用意はいいか?全然出来てません。6.オールド・マン。今より30年後に聴くとやたら凍みそうです。怖い。その時が来るのが。7.世界がある。このオーケストラ、エルトン・ジョンの2ndアルバムをいつも思い出してしまいます。ポール・バックマスターがアレンジを担当したらどうなっていただろうって想像する。8.アラバマ。彼の地での黒人弾圧事件を聞きおよび絶望と抗議の曲と聞き及んでおります。直情的に反応してしまうのが人間だけど自分に対しての無力感、情けなさもちゃんと有ると思ってしまうのはファンの贔屓目かいな。たまらんとレーナード・スキナードが返歌返した気持もよくわかるし、結果として名曲を作らせたそのリレー、バトンタッチはスリリングです。9.ダメージ・ダン〜10.歌う言葉。最後のハイライト。俺は人間が好きだから歌を歌ってんだよ銃弾を心に撃たれながらと歌い拍手喝さいが途中でぶちぎられワーズに突入、この瞬間のスリルつうたら言語に絶する生涯ナンバーー1ではありませんか。歌を歌い行間に言葉を溢れんばかりに詰め込んでのあげくギタア・ソロ突入です。ワルツのリズムの中、感極まって全然弾けん。頭は目一杯振って弾こう弾こうとするのだがピアノが励ますように鳴るのだが、手が動かん。やっと音が出るけど制御不能、やっぱり弾けん、制御不能を繰り返して歌に戻り行間に言葉詰め込んでまたギタアソロ、やっぱり弾けん。もう良いでしょうとマントをかけにくる。一旦は下がるも思い直して復帰、挑戦するも壊れてびろびろびろばらぼろびろ。こんなギターを弾ける男が他におるか。フェイドアウトで終わりますがその後どうなったのだろう。やっぱり弾けなかったんだろうな。(マ)/お勧め!/150点 日本盤 グッヅ

*人間の根源を問う(なんちゃって)曲があります。(み)/お勧め!/97点

Neil Young /アフター・ザ・ゴ-ルド・ラッシュ
cover・・・1&only。
*タイトル曲でもう涙、涙。人には見せられません。(マ)/お勧め!/150点

*いやあ、この歌い方は誰にもまねできません。心やすらかに生きるのって憧れです。(み)/お勧め!/97点

Neil Young /American Stars 'N Bars
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*台風だぁ窓を開けて「ライカ・ハリケーン」を歌おうをやったことがある人が世界中で、5千万人はいると言われる作品がついに再発です。製作時困難を極め当初計画してたアルバムが頓挫するわ、続いて「アメリカのスタァと飲んだくれ」テーマのアルバムにしようとするも挫折と何やかやあった為か今日まで再登場がかかったか。発表当時は寄せ集めだの言われて今一の評価だったと思いますが、聴き手にはそんなこたぁ関係無し。聴いたらわかるぜちゃきちゃきのヤング世界。曲がほんと良いぞ。さらに今回はアメリカ・キャンディーズのリンダ嬢、ニコレッタ嬢、エミール嬢の皆さんが、団子、なすび、五輪真弓の役割をがっちりこなして、ニール君をうちわであおいでおるのだ。ニール君のアルバムはいつもそうですが録音が素晴らしい。この作品では巾14.5m、高さ3・5m、奥行き17mのスタジオでやっておるかのごときルーム・エコーが何とも心地良く、ヤングの書「風林火山」の内、風を具現すべく効果満点パパ。嵐の前の静けさを経て、傍らの巨大扇風機オン。風は左側からね。ライカ・ハリケーン。言わずと知れたニールくんの必殺技です。感極まってぶちぶちしちゃうとこがたまらん。目の前で弾いてくれるリズム・ギターのぐぎゃごぎゃぎゅぎょぎょんを楽しむ為にも皆さん、音に会いに行きましょう。(マ)/お勧め!/120点

二ール・ヤング&クレイジー・ホース/ラスト・ネヴァー・スリープス
・・・
1&only。 曲目等詳細
*時は79年、アメリカンロックのことなどすっかり忘れたNWの宴たけなわの時、忽然と天空から降って来た一撃。ハリケーンの瓦礫の中から我らがニール君が姿を現しました。語るはジョニー・ロットンの物語。錆は眠ることを知らないとの一節でございます。その空気感の違いにびっくりいたしました。冷たくそしてかなたまで澄んでいるような。聴いてる人間の周囲をもそれは包んで行きます。穏やかながらもナイフで行方を切り裂いて行き、止めのラスト、完全なるパンクへの回答。雷鳴轟き地は裂けるレスポール。生ギターでもエレキでも同じ曲でも精神のパンクは奏でられる。個人的に決して忘れることの出来ない、そして彼のアルバムでもっとも好きな一枚となりました。(マ)1回目錆落とし


*アメリカン・ロック界のアイドル親父、そしてアメロク界のオジー・オズボーンちゃんといやぁこのニール・ヤング氏に他成りません。時は1979年。弟子娘吸いたくなったらニコレット・ラーソン嬢によるロタ・ラブ大ヒットでやっとヒット王になってくれるかのリプリーズ・レコードの願いむなしく、とんでもない絵を頭に描いてましたニール君。
錆は眠る事無し。
時は1979年、私と言えばパンクパンク。からニュー波ニュー波。ディーヴォのくねくね、XTCのぴくぴく、バズコックスの見上げる目線、マガジンのさらし首、ジャムの轟音ライブ、2toneがやってくる、ジョイ・ディヴィジョンだとファイアー。体中に火が付いて出来もしない曲を作り始めた頃。人並一浪で死ぬほど勉強してデーガク入ったのもそれする為だ。
錆は眠る事無しを気付きもしなかった時。
黒い銀河鉄道999ダンサーズを引き連れて戻って来たそ、ニール君。ハート・オブ・ゴールドを高校学祭で弾き語って脇の下に汗の思い出なんぞいざ知らず。
ふいを突かれて頭上から唐竹割で斬られました。
A面のアコースティック・サイド。あのアメリカン・スターズンバーズの焚き火の音する場所から、ここはどこだろう。これはライブなのか。この世とは思えぬ残響の中の音です。
錆は眠る事無し、前の句。

マイマイ、ヘイヘイ
ロックンロールはここにあり
消え去るより燃え尽きるが良し
マイマイヘイヘイ

それは青の中から黒の中に
彼らはこれを君に与え だが君は対価を支払わねばならない
そして一旦君が去ってしまったら もう戻ることは出来ない
君が青の中から 黒の世界に突入する時

王は去ってしまった だが忘れ去られることは無し
これはジョニー・ロットンの物語
錆付くより燃え尽きるのが良し
王は去ってしまった だが忘れ去られることは無し

ヘイヘイマイマイ
ロックンロールは死ぬことが出来ず
目に見えるものだけが、その有様では無い


ひたすら穏やかな曲が続きます。しかし背中にはナイフの切っ先。今はそれに気付かず。冥界のバスの中で。降りてラマに乗っても果てしない旅は同じ。
B面になりエレキに持ち替えてもそれは同じ。穏やかな世界は続く。まだナイフには気付かず。
青の中にいます。
突如、黒の中に突入するはラストナンバー
ヘイヘイ、マイマイ

ヘイヘイマイマイ
ロックンロールは死ぬこと無し
目に映ることのみが、その有様では無い
ヘイヘイマイマイ

青過ぎ去りて黒の中に
君はこに対価を支払う しかし彼らは君にそれを与え
一度去ってしまったら 戻ることは出来ない
君が青から黒に突入する時

王は去る だが忘れ去られることは無し
これはジョニー・ロットンの物語なのか?
燃え尽きるがより良し だって錆は眠ることが無い
王は去る だが忘れ去られることは無し

ヘイヘイマイマイ
ロックンロールは死ぬことが出来ぬ
目に映ることのみが、その有様では無い

この時より25年、これほどこの歌が真なのを思い知る。瀕死の状態でロックがもがいている様を正視出来ないじゃないか。
それでも死ぬことは出来ない。
死ね無いなら生きてる訳で、音楽作ることのみがロックじゃない。聴くのもロック聴きながら生きるもロック。
「ろっく」って書くのも苔生してるように思えることが怖いす。錆が。
このドラム管スネアとオクターバーかエキサイターか、装着してないのに音が勝手に叫んでるギターを聴いて燃えて、ありがたく錆を落とす。
燃え尽きてライドンになりロットンでゾンビになったジョニーさん、聴いてますか?今もこの曲を。

(2回目錆落とし) /お勧め!/150点 試聴はここで

二ール・ヤング/今宵その夜
・・・
1&only。
*このアルバムは暗いんです。でも聴いちゃうんですよ。(マ)/お勧め!/100点

二ール・ヤング/フリーダム
・・・1&only。
*ロッキン・イン・ザ・フリーワールドは最近のオハコですな。こうゆう曲がまだ出るからこの人はあなどれないよ。(マ)/お勧め!/100点

二ール・ヤング/ライブ・ラスト
・・・1&only。
*「Rust Never Sleeps」で押し寄せる錆を吹き飛ばし新しい空気を吸ったニール君、同名のコンサート・フィルムを製作いたします。急き立てるようにアコースティック・ナンバーを演奏、空中から舞い降りた愛器レスポールを鷲掴み。獲物を前にした百獣の王のようにじっくりと戦い始める。目はらんらんと虚空を睨み惑うことはありません。射抜かれた我々はただただ凝聴凝聴。ライク・アハリケーンでその牙は太さを増してギターの歪み5割増し。度肝抜かれを前にして穏やかに歌うニール氏はさらに歪みを2倍増し高らかに己れ前進宣言を表明し止めは「今宵その夜」、死者をも蘇らし去って行くのでありました。パンクを飲み込み、ヘビーメタルも食い尽くした野獣の物語、拝聴真にありがとうございました。(マ)/お勧め!/120点

二ール・ヤング/輝ける10年
・・・1&only。
*バッファロー・スプリングフィールドからスティーブン・スティルスとの太陽への旅路までのベストです。サウンド傾向が変わっても根がしっかりしている人だからまるで一枚のオリジナル・アルバムを聴いているように私には聞こえます。ある意味彼にとって苦闘の時期だったこのころを乗り越えて今の良い歳の取り方をしている彼になったのではないでしょうか。私の宝物。(マ)/お勧め!/120点

ニール・ヤング/渚にて

New Order/ロー・ライフ
cover・・・気分新た
*いやー、イアン君無き後、成功するとは思いもよらなかったです。(マ)?

Nirvana : ネヴァーマインド
・・・
炸裂
*アル・ヤンコビックのバージョンで有名(←じゃないだろ)。底を見せずに亡くなったのは惜しいぞ。(マ)89

cover・・・みんなのばいぶる。
*90年代のバイブル。あれこれ語りません。とにかく聴け!即死必至。(おうえいしす)さん
/お勧め!/

*確かに、彼らは一つの時代を築いたのかも。その後奥さんがホールとかやったりしてた・・・(み)/お勧め!/97点

ニルソン/ランディ・ニューマンを歌う
歌・・・1&only。
*良い歌手が良い作曲家の歌を歌う。これ以上何を望みましょうか。(マ)/お勧め!/97点

ニルソン/ニルソン・シュミルソン
歌・・・1&only。
* ニルソンの代表曲となっております「ウイズアウト・ユー」収録のアルバムであります。その曲の素晴らしさに心打たれて買った人は感じの違いにちょいと面食らうかもしれませんが、ニルソン・ワールド炸裂の好盤なのだ。果してポップなのかと言われれば、ちょいと違うかもしれない。3回目くらいからじわじわっと良くなって気が付くとヘヴィ・ローテーションってパターンかも。まず1曲目の「Gotta Get Up」が耳に付いて離れなくなります。そしてほぼ同時期に「Coconut」も(笑)。この分野では珍しいシャウターでありながら、オリジナル曲はそっとそばによりそうものが多くて、最後の曲なんか、おいおいその終わり方で良いのかって感じで、ほんと不思議な人じゃ。あの終わり方はわしにはでけんなあ。
 「ウイズアウト・ユー」。オリジナルはバッド・フィンガー。そのヴァージョンも素晴らしいんですが、AとB部分しか無い曲でも真に良い曲ならばそれで充分、これだけの曲をニルソンが歌えばそりゃ大ヒットです。本人も当時のインタビューでそう言っておりました。ははは。意外と自信家。かと思えばデビュー時にはいつやめて銀行家に戻っても良いやとか思ってたらしく、その強さと弱さが同居してるとこがこの人の魅力かもしれん。
(マ)
/お勧め!/97点

ニルソン/空中バレー

ネヴィル・ブラザーズ/イエロー・ムーン
cover

ネヴィル・ブラザーズ/ネヴィライゼーション

ニック・デカロ/イタリアン・グラフィティ
cover・・・芳醇。 曲目等詳細
誰なんだ、このおっさんは?
知り合いの結婚式にいた謎の外国人さんみたいな。

ニック・デカロ氏と申します。

イタリア系アメリカ人。あのウィッキペでも資料が無いつう。そのくせ検索ではやたらと名前が登場する。
米音楽界でこの人有りの裏方アレンジャーなのだ。
知らない内にPOPSを聴いてる人はこの方の関わった仕事を聴いてる。
100人以上のミュージシャン、200枚以上の盤で登場してますから。
例えばジェイムス・テイラー兄さんの”シャワー・ジ・ピープル」。あの夢のようなサウンド。
ハーパース・ビザール。マリア・マルダー嬢の”真夜中のオアシス”の弦。
あの夢のような。
山下達郎氏のカバー・アルバムも出したそうな。

1939年生まれ。父ちゃんは今ヤバいGMの工場で働く行員。
きつい仕事に子供たちだけには違う人生を歩ませたいと好きな音楽の道を進ませるべく、
バックアップす。兄ニック君にはアコーディオンを、弟フランク君にはギターを買い与えて、星一徹化・・はしてない。
暖かく見守る。
その希望に答えてニック兄さんは5歳の頃にはラジオ番組に出て大喝采を受け、以来、もー音楽三昧。
ロックンロールの誕生の場にも立会い、50’s後半、トミー・リピューマつうサックス吹きと知り合い全米ツアーまたツアー。
しかし嬉しくも過酷なその生活、長く続くはずもなく、トミー氏は、東海岸でプロモーターとして働くように。
一方、ニック氏は兵役に。
無事帰還したその時、62年、トミーちゃんから一本の電話が。
「LAに出てきんしゃい。こっちじゃすげーことになってるぜよ。」
持ち金は、2,3ドル、ボロボロのポンチアックに乗って兄弟は太陽の地に向かう。
そこで待っていたのはさんさんと輝くサンと、リバティ・レーベル梁山泊に巣くう音楽の魔物野郎ども。
レニー・ワロンカー氏そしてランディ・ニューマン氏、ヴァン・ダイク・パークス氏。
そこからはもー、さらにさらに地獄天国の音楽三昧生活が待っておりました。
性格温厚、しかし好きこそものの上手なれ、恐るべき音楽才能を発露し、どんな現場でも、どんな曲でもそこからマジックを発見し、
あっとゆうまにスコア書き上げ、みんなをびっくりさせるって。
60’s後半にはあのA&Mに本拠地を移し、初ソロ・アルバムも出しました。「ハッピー・ハート」。
わたしゃ聴いたこと無いんすが、インスト・アルバムだったといいます。
それがチャートを上がり始め、やっと自分自身の成功が・・・とゆうその時、
アンディ・ウイリアムス氏がタイトル・ソングに歌詞を付けて出す権利を頂いちゃってヒットさせちゃった。
当然、本家は尻つぼみ。ガーンと大リーグボール打たれたかのような衝撃受ける。
そしてまたまた裏方生活に。ショックを受けても音楽からは離れられません。
お金なんか二の次三の次、24時間音楽魔法のフリカケを作る生活を続けてさ、半年も郵便箱を開けなかったんだって。
金の管理はどうしてたんだろ。???
そして時は経ち、74年。盟友トミー・リピューマ氏が、自身でブルー・サム・レーベルを立ち上げる。
好き勝手にやりたいことだけやる、青親指指紋レーベル。どーゆー訳かあの銭の亡者のabc傘下で。
当然、デカーロさんのアルバム、2枚目製作を画策します。
標語は

「雰囲気はカーペンターズ!でもタフで刃を持った。」

イタリアン・グラフィティ
〜Italian Graffiti

製作は当然トミーさん、アレンジ・歌は、これまた当然ご本人。
呼んだミュージシャンは、
ドラムスにポール・ハンフリー&ハーヴィ・メイソン両氏(切れ有り過ぎて歌伴にはキツいと言われておった)
ベースに、クルーセーダーズのサックス吹き、しかしベース名人、ウイルトン・フェルダー氏(ダン団員です)
ギターに、アーサー・アダムス氏、デヴィッド・T・ウォーカー氏、
これを称してダイナマイト・リズム・セクション。
さらにザッパ大明神の”ホット・ラッツ”で御馴染み、ベーシストのマックス・ベネット氏ら。
極上人脈を呼ぶにはコネ有り過ぎるねん。

曲は全部、これと見込んだ人の曲。アレンジの達人、それでこそ本領発揮す。

1曲目、奇跡的にユーチューブに有りました、
アンダー・ザ・ジャメイカン・ムーン。
全世界軟弱音楽好き者王、スティーヴン・ビショップ氏&ラス・カンケル夫人のリー・カンケルさん作。
聴いてたもれ。
そして
スティーヴィー・ワンダー氏の曲が2曲。

どスタンダードの”ティー・フォー・トゥ〜二人でお茶を”、

ジョニ・ミッチェル嬢の”オール・アイ・ウォント”。本人では絶対しないアレンジで。

トッド・ラングレン氏のKOバラード”ウェイリング・ウォール”。裸で。

何とザ・ハッスル・ヴァン・マッコイ氏の曲も。

そしてランディ・ニューマン氏の”町はねむっているのに”。
ランディさんがパークスおじさん以外で、人にアレンジを頼んだのは、このデカロさんだけです。
あの”メアリー”。

アコースティック・スイングの帝王、ダン・ヒックスおじさんの”キャンド・ミュージック”
本人じゃそれこそ絶対しないアレンジ。しかしダンさんの曲そのもの。

ラストはあの”タペストリー”じゃない”タペストリー”
最後にはこの曲だと見込んだ。

歌声は・・・へにゃです。普段唄ってない方の声。
とうしろうと言ってもいいほどの。でも下手かと言えば下手じゃない。
自分で出来ることやろうとしてることが見えているから。
そして何よりも
名工の思いと技がテンコ盛りで詰まってます。

あとはもう聴く人次第。

当地でのセールスは惨憺たるものだったと。
しかし我が国では、見つける人が見つけ、つい人に言ってしまい、またその人がつい人に言ってしまい・・
今に至り
CDは日本盤のみ。

我が家にあるLPは77年発売のもの。やたらと解説でソフト&メローの先駆者って煽り。
ブームの中に入れようとしとる。
けど
そんな杞憂は無駄だったわ。
元からこの音楽は有ったし、そんな音楽には時は関係ありゃしません。

「ヒットを出そう!」。そんな思いで音楽続け、
しかしその”ヒット”とは、同業ライバル達を”うううーん”って唸らせるもの。
そんなマジで巨人の星みたいな話が現実社会で有りました。

それだけでもう夢のようです。(山)
/お勧め!/250点 試聴はここで



一家に一枚。アメリカンポップスの正しい後継者たる名アレンジャー。
1974年の作品です。セカンド・アルバムかな。

ニックのアレンジ作品は、どれもドリーミーでステキです。
例えば、クリス・モンテス。クロディーヌ・ロンジェ。
トミー・リピューマと一緒にA&M黄金期を支えたキーパーソンです。
煌くストリングスの豪華なアレンジが特徴ですね。
ヴァン・ダイク・パークスなんかにも近いと思います。

そんな彼が満を持して作り上げたサウンドは、都会的でおしゃれな音でした。
特に日本では、熱狂的なフォロワーを作る事になります。
山下達郎さんなんかが有名ですね。シブヤ系の人達も好きですし。
後にこの音はAORと呼ばれるようになります。

この中では1曲目「ジャマイカの月の下で」5曲目「ウェイリング・ウォール」の評判が良いみたいです。勿論、僕も大好きです。
特にトッドの後者(ラントの曲です)には、やられちゃいましたね〜。
後は3曲目「二人でお茶を」かな?贅沢なアレンジです。
こういう音を出されちゃうと、ちょっと敵わないなって思います。
それからボーカル。あのいかつい風貌のドコからコンナ声が?
ドリーミーでソフトな歌声はディズニーを彷彿とさせます。
フォーフレッシュメンやBB5あたりを研究したと思われるコーラスも含めて秀逸であります。

ニックは最後の3曲で大向こうを唸らせる1stの他、日本製作の3rd、4thを残して亡くなりました。
1992年3月の事です。残念です。
達郎カバーの3rdはともかく、4thなんかはかなり好きなのですが。(いれぶん)さん
/お勧め!/



ニューヨーク・ドールズ/ニューヨーク・ドールズ

ニーノ・テンポ&エイプリル・スティーブンス/スイート&ラブリー

THE NEW YORK DOLLS/NEW YORK DOLLS
・・・1&only。/ばか/
*ロックとはこーゆーものだあ。「パーソナリティ・クライム」をはじめ最強無敵のばかロック勢ぞろい。(マ)/お勧め!/92点

NICO/Live In Denmark (裏)
・・・ニコ
*NICOのライヴ・アルバムは多数存在する。
それは、ドラッグのやりすぎでボロボロになっていたNICOが更に薬を買うためだとも言われ、事実、ライヴ盤の収益の大半はドラッグに消えていった。
以前、Velvetの1stを紹介したが、あのアルバムにおけるNICOは、確かに部外者である。
しかし、NICOの退廃的な存在があったからこそ、今だに不気味な魔力を持ちえているのも事実である。
NICOの魔力とは何であったか?ということを考えると、悲しい生い立ちや自らの血筋との葛藤、少女時代のレイプ体験等の悲惨さ、そして、そういったある種呪われた自分からの脱却、安息地への果てしない旅・・・そういった要素は必然的についてまわる。
ドラッグもまた、彼女の魔力の一部であった(そして、彼女の旅の必需品であった)のは紛れも無い事実だ。
退廃も頂点を極めようかという"Live In Denmark"における彼女のヴォーカルを聴いて欲しい。
呪術的なヴォーカル、圧倒的な存在感。
"Femme Fatale"のラスト"Wow Wow Wow...."は途中明らかに音程が狂っている。
しかし、もはや音程がどうのこうのといった次元をはるかに超越している。
ここに収められたVersionと93年VelvetでのJohn Caleの単調で無難なヴォーカルを聞き比べれば、どちらがこの曲に選ばれたのかは明らかだ。

例えば、ジム・モリスンのヴォーカルも(彼はNICOの恋人だった時期がある)こういった危険さを持ってはいるが力強すぎる。
呪いと安らぎ、幻と現実・・。
相反する二極間を揺れ動くNICOの声は、私を魅きつけて止まないのだ。

その他、"I'll Keep It With Mine"や"I'm Waiting For My Man"、"Heroes"、"Vegas"等も収録されている、
お薦めの1枚。(木戸龍)さん

ニッキー・ホプキンス/夢見る人
・・・ミスター・エレガント
*73年作品。以前は幻の名盤として有名だったこの盤。今では日本盤で簡単に手に入れることができるように。良い時代だなあ。どんなに凄いのかなあって構えて聴いちゃった人は拍子抜けしちゃったかもしれませんが、私にとってこれは名盤とゆうよりもかわいい盤。お世辞にも歌うまくないし豪華ゲストの割にはサウンド地味だし。でも何とも言えずエレガントなピアノはたっぷり味わえるし、気軽に聴いても納まりの良い音楽です。

で、ギターのジョージ・小原ちゅうのはジョージ・ハリソン。わしのスライドに似てるけどハリソンさん(爆)_<(_ _)>_。特徴のある品の良いオーケストラ・アレンジはデル・ニューマンさん。エルトン・ジョン「黄昏のレンガ路」で空気を作っておった人です。ドラムはプレーリー・プリンスなのだねー。XTC「スカイラーキング」でのコンパクト・切れ良しドラムの人です。パーカッションはこれまたエルトン・バンドで有名なレイ・クーパーさん。セッションの鬼仲間ですね。

とゆうことはこれは「裏グッバイ・イエロー」か。(マ)
/お勧め!/95点

NRBQ/アット・ヤンキー・スタジアム
グッド・ロッキン。・・・グッド・ロッキン
*米国のロックパイル(逆か)ことNRBQ、78年の作品。NRBQとはニュー・リズム・アンド・ブルース・カルテットの略であります。60年代末からひたすらライブ活動を続けてグッド・ロッキンな音楽をやり続けております。何の変哲も無いバンド名や横のつながりの希薄さから孤高の存在になってしまいました。本人たちも自覚しているのかこのアルバム、ヤンキー・スタジアムでやりたいなーちゅうことからこのタイトルに。ライブ・アルバムぢゃないんだよ。小粋でプリティとは正にこの人達のことを言うのでは。1曲目から思いっきり地味なロッキン・サウンドで迫りますが、まあ続けて聴いてみてください。2回聴いたら忘れなくなる素敵な曲が一杯。染みまくる3.「アイ・ラブ・ハー」、彼等のマニフェストたる感動的な「8.セイム・オールド・ソング」、9.の「イエスイエスイエス」もたまりません。スティッフ、ニック・ロウ、デイブ・エドマンズもちろんロックパイル、そしてどーしても思い浮かべてしまうルーモア(彼等のマックス・アルバムと感触が同じ)のファンの方はもし未聴でしたらぜひとも聴いてみてください。こういった貴重なバンドは是非応援して上げたいやね。無くなると絶対後悔するのだ。
(マ)
/お勧め!/120点

ニール・イネス/Re Cycled Vinyl Blues
・・・英国のジョン・レノン。
最近はカツラをかぶせれば風貌も似て来たつー英国のキダタローことニール・イネスさんの現在唯一入手できるCDです。73年発表の「How Sweet to Be an Idiot」の曲順を変えて曲を追加したものです。ラットルズのジョン役で有名ですが、ほんと声がそっくりなんだよなー。おまけに想像も出来ないほどの才能の持ち主です。才能では昨日のトッドに負けないくらいのものあるのに何でこんなに人気無いのーってシャウトしちゃいたいほど。ラットルズでもそうでしたが、得意技は本歌取りで自分のフィールドに引きづりこむこと。わはは、じょんに似てるーとか最初は笑って聴いてるんですが、その内におおなんて良い曲なんだって泣くはめに。有りとあらゆるジャンルの音楽で遊んでくれて、音楽って本当に楽しいもんなんだなあって教えてくれる素敵な人でございます。(マ)/お勧め!/120天

National Health/Complete
・・・カンタベリー。
*何ですかーナショナルヘルスってーって声が(笑)。エゲレスはカンタベリー地方に70年代、腕に覚えのあるプログレ猛者達が集結しておりました。その一つハットフィールド・アンド・ノースから派生して発生されたバンドです。あのスチュアート=ガスキンのデイブ・スチュアートさんが所属しております。聴いてみると彼のブニューとがヂュワーとかしてる独特のキーボード満載。さらにあの空気感もしっかりと。もちろんあれほどポップではなくインプロ主体ですが。アメリカ・フュージョンとは別路線で枝葉が伸びていったジャズとロックの幸福な結婚です。ちっとも難解ではござりませぬ。脳みそのチェンジ・オブ・ザ・ハートなのだ。。(マ)/お勧め!/100点

National Health/Of Queues & Cures
cover・・・カンタベリー。 曲目等詳細
*ああプログレが聞きたい。それもハードなやつ。ぐそぐそのビートと愛想も何も無いメロと果てしなく長い時間のもの。そんな気分になる時がうららかな秋の日差しの午後、ふとありませんか?。ありませんか。そんな貴方に私に英国国立健康療養所のプログレ整体科のこの先生達の音楽を。78年の2nd、その名も「待ち行列と療法について」。この病院は南のカンタベリー地区にあります。この地方には60’s末からどうゆう訳かプログレ整体師の方々が集結、日夜あっちの骨、こっちの骨をかくかく外す研究を続けておって病院も多数。しかも転勤が頻繁で、てめえあそこの俺のソロの時わざとテンポ外しただろうとか言って殴り合いのケンカをしてはよその病院に移って、たまに先生から患者になってたりして。しかもしばらく時間が経つとケンカのことなどすっかり忘れてまた一緒に働いてまたてめえ俺のソロの時に余計な音入れやがってと殴りあう大変な仲良しさんたち。まるでどこぞのプロレス界のようです。この英国国立健康療養所はハットフィールド&ザ・ノース医院の方たちがギルガメッシュ病院と経営合併して出来ました。最新の医療機器を完備・・・なんてぇことは無く相変わらず設備は全て人力。しかし長年のパンプアップでみんな筋肉はもりもり、一撃にして首の関節をばんらばんらに出来る。その技をしかも連続してご披露いたす所存。容赦ありゃしまそん。世にジャズロック療法とも呼ばれてるらしいのですが音のメスやら包帯は全てロック印が付いている。大概のジャズのようにテーマが有ってまず皆さん気を揃えてそれから一斉にどばばばばばってゆうのともちゃいま。どこからどこまで作曲して予定の行動かうっかり暴走やらかしてしまったインプロか判然とせず、いきなし人懐っこいメロが出て来たと思うと、「先生、どこへ行くんですかー」と監獄さん、いや看護婦さんも泣きわめく始末。まともに治療代もいただいてない様子で皆さん貧乏の極みらしいのに相当幸せそうです。患者さんも皆地獄固めかけられて幸せそう。あれだ学生時代、体育界系の部活やってた方は思い出されると思いますが、サーキット・トレーニングつう地獄の練習がありました。校庭一周走ったあとうさぎ跳び、そしてダッシュそして両手をぱんぱんしながら阿波踊りそしてチャック・ベリーになってトイレの覗き、じゃ無かったアヒル歩きで3周ってやつ。死ぬほど辛いのに何故やるのか。誰もわからない。しかしやる。ですからこの分野で有名なロバート・フリップ博士つうきちがい博士が申してますようにこれはディシプリン・ロックと呼ばせてもらおうぞ。修行ロックです。ところがぎっちょんぎょちょん。LP日本盤ライナーに書かれてあるのを読ませていただくと、この先生達、普段はギャグばかりかましてほとんど狂騒状態ってんだから、この音楽もぎゃははぎゃははと笑いながらやってたらしく、それで死ぬほど練習して殴り合って、やばいです。下手すりゃ健康保険も効かない治療代も今なら日本盤CDが出てまして人の常識範囲内の値段で診察可能。受診しに行きますか?頼んでもいないのに値段の10倍は筋肉揉みしてくれますことは保障いたします。(マ)/お勧め!/110点
 試聴はここで

Neil Sedaka/Sedaka's Back
cover・・・
復活 曲目等詳細
*”オー・キャロル””カレンダー・ガール”などで60’s前半ヒット連発もビートルズ登場でかすんで行っちゃったセダカさん、75年のカムバック作。例のごとくのオールディーズかと思えばさにあらず見事なり70’sポップ、SSWとして堂々たる作品です。70’s至玉の名曲ラフター・イン・ザ・レイン入り。もう当時からその曲大好きで以来23年か、買おう買おうと思い続けて来たんですけどいかんせんこのおぢさんキャラ、つい忘れちゃってやっと先日買いました。いやーすみません、ためにためていた巨大期待を裏切らない素晴らしい作品だー。ポップス聴くとうげぇって即座に気分が悪くなる人以外全ての人に自信を持ってお勧め。買おう買おうと思ってた理由の一つがその演奏陣。何と英国ひねくれポップ大王10CCが8曲でバックをつとめております。まるごと彼らがバックアップした他者の作品なんて珍しいんじゃないか。例によってどっか朴訥ながらトンデル演奏でセダカさんの見事な曲にワサビ利かせまくり。その10CCがバックをしてる”ラブ・ウイル・キーパス・トゥゲザー”はご存知キャプテン&テニールがこの直後カバーして大ヒット飛ばしました。ビーチボーイズ大好き10CCとキャプテン&テニールと。さらに”ソリティア”はカーペンターズがカバーしたと。その他の演奏陣はラス・カンケル、リー・スカラー、ミルト・ホ−ランドらLA勢。あ、ランディ・ニューマンの空気だ。キザなジャケ写真撮らされて困ってる風情のセダカさんですが中身はメンツは想像力膨らませるは粒揃いの曲ばかりだわ、今まで23年ためた分これから23年以上じっくり楽しんじゃおうと思っております。いや買って良かった。 (マ)
/お勧め!/100点
ラジオ・ショー

999/999
・・・
やくざなパンク 曲目等詳細
*70’s後半の英国初期パンクにおいて前頭筆頭敢闘賞受賞多数のバンド999。これは彼らの1stアルバムです。999と言えばバンド名がイギリスの救急車呼ぶ電話番号なんだぜちゅうのがパンク・クイズ選手権の定番問題だったり元パブ・ロッカーでいきなりパンクになってわざとへたに弾いたんだぜなんてのが話にだけ上る存在だっりして(^0^)。確かにヴォーカルのニック・キャッシュさんは50年生まれちゅうからこの時、28歳、けっこういい歳だったけど、そいや在籍してたパブバンドって何だと調べてみたら何とイアン・デューリーおぢさんの美術学校時代の教え子でそそのかされて組んだキルバーン&ザ・ハイローズに混じってたとゆう話。レコーディングにも参加して無いしありゃベテランとかの話はガセだったのかいな。詳しい情報知ってる方いたら教えてください。してこのアルバム、中身はパンクです。パンクの中ではメロディ&ポップ派と言われてますけど普段縁の無い方が聴いたらやっぱパンクじゃんってことになると予想。まあ音楽は慣れですから\(^o^)/何回も聴いてるうちにこれがPOPに聴こえて来るから不思議です。バズコックスの方が一般的だと仮定すれば、やくざなバズコックスかな。歌声が似てる。アイム・アライブや哀愁のタイタニック・リアクション、一番人気があるとちゅうエマージェンシイとかで青春の悶えを堪能することが出来るぜ。で、曲の魅力もさることながら何が一番の魅力と言えば、全体に溢れる、うーん何と言いますか80年の前、ニュー・ウエイブと呼ばれる前のバンドにしかなかったざらざら感。ほんと何か汚なそうで誰にでも食いついていて地下にあるライブハウスで目をぎょろぎょろさせて演奏してる姿、ちょっと怖い感じ。プロデュースが最高でそんなとこが丸ごと真空パックで詰まってるアルバムです。だから思い出して聴いちゃうと燃えるのよ。前頭しか出来ない思い切った荒技、例えばけたぐりとか、おおお、とか言って喜びっぱなし。 (マ)
/お勧め!/97点

Nazareth/Hair of the Dog
cover・・・
正調ブリティッシュハードロック 曲目等詳細
*英国のバンドだからって全部が全部センスばっつぐーんてなバンドばかりじゃございません。おおかっこいいジャケットじゃと思わず買ってしまうこの盤のナザレスさん、何を隠そうださださ族です。ブラックの人だって踊れない人がおるけんね。わしら不器用じゃけんこれで行くしかなかとですけんなこのバンドが研鑽と日々精進の末世界的成功を収めたのがこの「人喰い犬」でござる。ヴォーカルのマッカファーティさんはアゴ割れ族四角顔科ヒューイルイス親戚顔だしかっこいい人もおらず特にバカテクさんもおらずと不利な点多々有りに関わらずあらゆる歯車勘違い偶然実力総力総動員で名盤となったぞ。曲だってそれほどと思えないこの盤を私も大好きです。ただしカバーの曲は別で曲最高。全米ヒットがあります。それは3.の「ラブ・ハーツ」。エバリー・ブラザースで有名なこの曲を何の不思議も無く己流儀でカバー、何の不思議もなくああ、良い曲だなあ。でもエバリーズの聴いちゃうとえらい不思議でしょうないけど(^0^)。ギターソロが笑えます。思い切り前に出て来て華麗に...と思ったら思い切り曲のメロディを弾いてくれます。考えて見れば他に手は無いよな、これほどの曲だと。ああ75年をたまらく思い出してしまう。そして5.。どっかで聴いたことあるなあと思ったらクレージーホースの1stのあの曲。見事にブリティッシュさせて素敵。原曲を凌駕する瞬間あり。でカバーと言えば1曲目のタイトル曲をガンズンローゼスがカバーしてる。アクセルさんがナザレスの大ファンだそうで、聴けばおお納得の曲。テンポをちょっと速めただけでほぼ完コピなカバーでして。トーキング・モジュレーター部分まで(^0^)。それにしてもサノバビッチって連呼してるの、いいのか?。いいのか。いいんだなロックだし。他はもうレインボウのロニー・ジェイムス・デュオさんくりそつの真っ赤さんのヴォーカル鳴り響く、これぞブリティッシュ・ハード・ロックーちゅう品々勢ぞろい。けっしてヘビメタでは無いこの世界、意外と存在期間は短命でこれぞって言うのは他のバンドでも数多く聴ける訳じゃありません。えらい貴重です。速弾き耳に慣れてしまうと何じゃこの呑気な世界はって思われてしまうのは確実だけど似てるけどヘビメタとは全然違う部類のものです。農家と漁業くらい違います。屁理屈こねて薦めてますが(^o^)___。わけわからんでも聴けば聴くほど愛着出て来るこの盤。最近のライブを見てもえらいださくて目を覆いたくなる惨状ですがそれでも人気者なんはなぜでしょう。なぜだろうわかりません。わからんのが一番最強だな。
/お勧め!/97点 
日本盤

New Musik/From A to B
cover・・・
人肌テクノ 曲目等詳細
*後にアハ、ネイキッド・アイズのプロデュースで活躍することとなるトニ・マンスフィールド氏率いるニュー・ミューシックの1stアルバムです。にゅみゅうじっくつうとゆうみんやさだ氏の切ない声が聴こえて来そうでっけどこれはムージック。人肌テクノなのだ。誰も彼もがトンガリ君だった80年。正にNW台風風速40mの年です。そんな中登場した彼ら。テクノはテクノだけどボデーが木で出来ているシンセで奏でるその音楽、ちょっと鼻にかかった声でまあ人懐っこいこと、暖かいこと。真冬の暖炉度ではあのXTCのママーに匹敵するのだ。ワンダーランドのアトラクションです。シンセと申しましてもこの頃のはようやく和音が出せるようになったアナログ・シンセ。後のデジタル・シンセが手の出しようも無くてプリセット使うしか致し方無かったのに比べて音色は一つ一つ手作り。あっちいぢってああこれは違うこっちいぢってもう少しとか一つの音作るのに一晩かけたりしておったのだ。私もやりました(^0^)。でもなかなか出来ないのよねえ。その代わり苦労の末出来ちゃうと腰の座ったアナログ音、トサカに来るデジタルと違って実に含蓄の有る音に。メモリーも貧弱だから下手すりゃ一期一会、掛け替えの無い音なのです。そんな実に細やかな神経行き届いた音満載のこのアルバム、曲が極上。キャッチー&ポップ&フック。3曲もシングル・ヒット出てしまいました。もちろん英国のみで。このどうしょも無くブリテンな臭いのやつはでっかいどうのアメリカでは似合わぬわ。その3曲の中では2.のサンクチュアリー。これがもう悶えちゃうくらいの名曲。いやまったくこんなん一生に一度でいいから書いてみたい。アレンジではもろデスコ踏みバスドラとか活躍したりして時代だなあと思うも音を把握、何をしたいかわかってる人が使えば命の母Aとなって永遠の生命、古くなることなどありません。この時代、新しい機械にくりびってんぎょう、そのまま使っちゃって恥ずかしい思いをする音楽数多し。な中本物、ジャケの一輪差しの花みたいで、懐かしいだけじゃ勿体無いと思います。大切にするってことは大切だなあとつくづく思いました。しかしこの花、何なんだろう。よくみりゃ妙。茎もぶっといし。ジャケは音を現すか。
/お勧め!/
120点 
外盤(中古)  試聴はここで

/THE BEST
cover・・・
にゃあ 曲目等詳細
*ろっくす太平洋の洋楽ウイーク最終日は



です。



と言っても動物の猫ではなく、そうだったら
「次の演奏は猫の皆さんです!。」
♪にゃあにゃあにゃあ、ぎ、にゃあにゃにゃあ
になってしまう。そうなったら
「次の演奏は牛の皆さんです。」

♪もうもうもう、んもー、もう
「次の演奏は犬の皆さんです。」

♪ジェシーガー、ジャシーガー俺はリックさ犬でない
になってしまうから
グループの猫です。
それに
猫と言っても

でなく、建築現場では一輪車のことをネコと呼びます。
親方「おーい、おまえ。ちょっとネコ取って来い。」
「あいよ、親方。」
「何だあいつ、一時間も帰ってこないなあ。何やってんだ。」
「はあはあはあ、親方ー、ネコ取って来ました。いやー苦労しました捕まえるの。」傷だらけ。
実話です。
の猫じゃないんだってば。

1971年に結成され、72年に「雪」のスマッシュヒットを飛ばしたバンドが猫。
内山修さん
常富喜雄さん
田口清さん
後に
石山恵三さん
がメンバーと聞きます。あれ?裏ジャケでは5人。どなたですか。
72年つうと、私は洋楽夜明け一歩手前の時期。プラモきちがいのガキだったころだ。
「雪」覚えてました。皮膚で聞いてたんだな。
どれくらいヒットしたのだろう。
作は吉田拓郎さん。猫はバックバンドをやっていたと。

そして
今、聴いてびつくり、サウンドがーーーーーー
マナサスであった。
CSN&YまたはCSNの

あ、違った

こちら、
スティーブン・スティルス氏の。ギターはCSNY時代のワイルドなやつ。音はもう、あのラテン転じてロックとなすのスティルス節です。
これにはまった人間はもう抜けることが出来ぬ。わたしもそうですから気付いたらますます好きになったよ。
そして

このバンド、ファイアフォールの泣き男、リック・ロバーツ氏も聴かば泣いて喜ぶでありましょう。スティルス教狂だもんな。
誰かエアメールで贈ったらカバーしちゃうか。
えー、
「地下鉄にのって」
もシングルになった曲です。丸の内線狂にはたまらん。これこそスイカのCMにぴったしだと思いますがいかがでしょうか。

満員電車もほのぼのの嵐が吹き荒れるよ。

問題は
「コスモス」とゆう曲。
誰あろうアルバート・ハモンド氏の作のカバーです。にわかには何の曲かわからず。
あ、ダウン・バイ・ザ・リバーではないか。
歌詞の換骨脱脂粉乳ぶり凄すぎ。
あの悲惨な公害歌のなごり微塵も無く、川も出てこず、コスモスの歌に。
どうせやるならこれくらいやったほうが体に良いぞ。でも作詞のクレジットでもちゃんと載っていますマイケル・ヘイゼルウッドさんには聴かせないほうが・・森の進一さんみたいに揉めること必須。この場合も印税入ってくるのかな。

もう一曲、「君の心はおもちゃ箱」もアルバート氏の曲のカバー。
しかし何の曲か私にはまったくわかりません。「カリフォルニアも青い空」じゃないことだけはたしか。

最後はすっきりヴァージョンの「雪」で〆。

猫。
インド料理店のマトオンブリアニでは無く、中村屋のいんどカレーの味です。
あの時に生まれた身の回りの大切な曲をやってくれてたグループ。

♪きんみとようく、こんのみちんをきんたものだん♪のガロよりは有名では無いのでしょうが、
いきなし突きつけられると泣く。
秘孔を突かれてひでぶになります。
ひでぶになりたい人この指止まれ。
/お勧め!/
120点 

1910 Fruitgum Company/The Greatest Gum
cover・・・
ガム 曲目等詳細
*影あるところに光あり。影がその暗闇を増すごとに、またその光は輝きを増すのだあ。
ロックが眉間に皺を寄せ始めた60’s後半、ひじょうに困ったのが三度の飯よりいたづらが好きなアメリカのカツオ君連合。馬鹿やりたくってたまらんのに、味方はモンキーズ孤軍奮闘、もっと馬鹿やりてーの願いにぴったしのバンドが登場しました。
その名も

1910フルーツガム・カンパニー

1910とはいったい。リーダーのフランク・ジェッケル君が屋根裏部屋にかかっていた古いコートのポケットに入っていたガムの包装紙からバンド名思い付いたんだって。何て素敵な命名でしょう。

皆さん、風船ガム噛んでますかー。
糖分節約など思いも付かないやつ。
ぷわーと膨らまして、ばちーんと顔に張り付かせてますかー。あれ取れないんだよなー。
それわかってて面白くてやっちゃうよ。
それをば、いったいそんなことしてどこが面白いんだと思うようになったら貴方も立派な大人です。
組織をばばっちり固めてしがらみなし無所属で市会議員に立候補しましょー。
この音楽も用はありません。
一緒に♪ぱーっぱっぱぱー♪することもありません。
♪ひゃーひゃーひゃあ♪って廉価オルガン怪奇映画風のオルガンで踊ることも有りません。
面白いと思う立派でない大人の方は、例え老眼でも、オルガンでダンシン。

さー、カセネッツ=カッツのお店が取り揃えたお菓子が待ってます。
どれから喰おうかなー。

サイモン・セッズ


ボク、ある遊びするのだいすき そいつはとってもおもろいの
たいして難しくないんだよ
そのゲームの名前はね アホのサイモン・セッズ
さあ一緒に遊ぼうさ

お空に両手を上げてー アホ・サイモンセッズ
適当に振って あほサイモンセッズ
サイモンセッズをやりましょー あほサイモンセッズ
もうやめられないよ

あほサイモンセッズは両手をお尻に当てて
背骨につるっとさせましょー サイモンセッズ
あほサイモンセッズは両手をお尻に当てて

両手を頭にあてて あほサイモンセッズ
側頭部につるっとね あほサイモンセッズ
左側に振りましょう あほさいもんせっず
そして右にも振りましょう

さあ君はボクと一緒にこのゲームのやり方を学んだね
たいしてむずかしくないでしょ
もう一回やってみようか 今度はもう少し丁寧に
君が今度はボクに勝つといいね

お空でお手手を叩きましょう
2回だよ ゆっくりと降ろしてーさっきみたいに
あう、君ってサイコー



あのー、お兄さん。2回目のやつ、1回目と違うんですどー。あはは、そっかー。とマサルさん状態になること請け合い。

今度は名曲

グディ・グディ・ガムドロップ

で遊ぼう。


ボクもう弱弱 君の名前をきくたびに
彼女 すてきすてき この娘っ子たちったらボクをメロメロにさせる

おー、良か良かガムドロップ
ボクのハートは羽生えて飛んでっちゃう
うおー、愛ってすげえ
俺は屋根の上から叫ぶぞー
良か良かガムドロップ
君みたいな娘っ子をそう言うんだよ

彼女っタラ全部最高です
もう彼女無しでは生きていけません
だってボクがあの娘にキッスするとき ボクの唇はこんなふーに動くのさ

おー、良か良かガムドロップ
ボクのハートは羽生えて飛んでっちゃう
うおー、愛ってすげえ
俺は屋根の上から叫ぶぞー
良か良かガムドロップ
君みたいな娘っ子をそう言うんだよ



なんてね。

キャンディ


キャンディって最高 彼女はボクにとってもよくしてくれる
とっても優しくしてくれる
キャンディがボクを好きになってくれたとき
彼女はボクをグッドにしてくれる 僕もう制御不可能

きゃんでーきゃんでーおー きゃんでーきゃんでー
きゃんでーきゃんでー とっても素敵


我が家に有りますのは、77年に出た日本編集盤LP。ジャケイラストもマサヒロさんが書いてるんだよ。ガム3個くらいの値段で買えました。
ライナーによりますと、71年8月に来日、あの箱根のアフロディーテでピンク・フロイドちゃんと共演したとのこと。エミリーちゃんも来たかな?
/お勧め!/
糖度120点 試聴はここで

永遠の絆 なぎらけんいちリサイタル LIVE AT 日本青年館
cover・・・
偉人でン 曲目等詳細
いつとは言いませんけどね、48歳になってしまいました。
さすがに焦りまして。
おいおい、だって48歳だぜ、こないだまで14歳だって思ってたのに。

何てこったい。

平均寿命っていくつだっけ。75とすると・・・・
うーんと、すぐ答えが出ない。ほれ48だもん。
27年だわ。
このまま、まー節々が痛いだの、腹は下るだの、目が見えんだの言ってても
まあ健康は健康で行けたら意識明瞭手元確実なのは控え目に見積もると20年とすると・・・
わ、生まれてから20年を思えば。

あっとゆうまじゃん。

焦ります。そんなに呑気なこと言ってらんない。
昨今、普通に暮らしてますと、百年に一度の経済ショックやら金は無いやら人心乱れるやら、とかく暗ーい話ばかり耳に入り、
仕事してても何だこいつやら、何だこの現場はとか、やたら頭に来る、滅入ることばっかで。
そんなんんにお付き合いしてると怒りまくったまんまあっとゆうまに20年なんか経っちゃうよ。

私の人生の晩年は、人間星一徹で終わりました。

なんて、おーノー。
星一徹さんだって、巨人の星2では、最終回変わったじゃないか。
あの漫画での(TVじゃねえよ)、ラストシーン大好きです。

えー、大体は人が幸福になろうと思いますと、↑の方向になればいいなあと思うもんです。
お金が今より儲かってね、ご馳走食べてね、日本全国温泉巡りしてね、豪華六本木何とかタワーに住んでね、
馬券万馬券的中させてね、スタアになってね、大統領になってね、世界を我が物にしてね、
とか。
大方無理です。ほとんど無理。
それをば実現させようとすりゃあ、ここは一発大勝負、全財産で宝くじ買って、とか、
全財産でミクシーの株買って、とか、ウオッカの単勝に全部ぶち込むとか、ヤバイxxxとか売りさばいてとか、
すれば長か半かで、何とかなるやもしれません。

しかーし
若いときならね、逆目に出ていっさいかっさい失って、下手すりゃ両手に手錠かけられて塀の向こうに行っちゃったとしても、
また一からやりゃあね、まだ残りは長いからよー、って思えまするが、
48じゃそうは行きません。
わたしゃヤだよ。残りをムショで暮らすのは。

とすれば、現状で身の丈に合うくらいで目一杯楽しんで生きる方法を考えなければならん。

どーすりゃいいんだ?

その答えが、いい時に、舞い降りてまいりました。

なぎら健壱さん、1976年の2枚組ライブ盤。

なぎらさんと言えば皆さんご存知、なぎらさんです。
TVで拝見して、いつも幸福そうに見える方。
どうしてそんなに楽しそうに生きられるのか?ってば、葛飾のバッタに幸せを感じるおっさんだからだ。
そのすべてがこの盤でわかります。
デビューしたてのタモリさんの司会紹介で登場、歌ってしゃべって、踊る、踊ってはいないか、のたっぷり2枚。
聴いててこんなに楽しい時間は有りません。
その曲間のMC。もはや芸と化して、そのまま笑点に出られるよ。抱腹絶倒です。
思い切り頭の切れる方だと思い。そしてとことん正直な方か。こんな面白いこと言えるなんて。
間なんか絶妙だもんな。
歌も、その話芸と一体化します。話唄、もしくは唄話。
何を唄ってるかって、↑みたいな何かと上昇、成長なくして前進無し!・・・とはまったく逆なことっす。
金の有ってもお前は幸せかよ。
俺はこんなだけど、もう幸せだぜ、どうだ参ったか。参っただろー。
って、これだけはっきり言ってくれると、ほんとだぜ、負け惜しみでも何でも無く。
ベビーラーメンとミシュラン三ツ星レストランとでは、ベビーラーメンの勝ち。
俺はそうだ。
俺も、そうだよ、そうだ。思い返せば。
それで、それでもただ万年多幸症でいられる呑気な状況ばっかでは無く、
大切な友達を亡くし、大切な場所を無くし、世間で言うツイてないことを山と抱えてるさまを唄い織り込みながら、
それでも俺は楽しく生きていけますだよ。
と言う事がここに。
加川良さんが、ドラム叩いてます。ドラム叩けるんだーと驚き、突然ピアノでスティングのテーマが弾かれたり、
ピンク・フロイドのイントロで、一本でもニンジンが始まったり。
ギター上手いよなあ。
楽しくなるために練習したんだな。
で、
聴いた後は、辛いことも、ビンボなことも、そんなんは時の瞬き、胡蝶の夢、
そんなてめえをも笑って凌げば、その内、そんなこたぁ終わっちゃうよと
思えます。

大変に貴重な盤です。
フォークであろうと、ロックであるかどーかとかも関係有りません。いっさい。

唯一確実に不幸な事は、せっかく1995年にCD化されて、普通にお店で買えるようになったとゆうのに、
現在は廃盤なこと。
で、あろうことか、中古が「¥ 19,800より」だってさ。
哀れだよなあ、このアルバムをそんな値段で売ろうとする人。

私は、見本盤中古LPを800円で買いました。ジャケぼろぼろで、傷は数箇所有ったけど。
800円と19800円。中身は同じ光景。
その差が21世紀の過ちを象徴してます。

せめてねえ。それくらいは、普通に何とかならないものかねえ。

あ、そうか。
こんな盤を、みんなが聴いて、こんな生き方したら、
お国、つうか、今のままで俺たちから吸い上げるだけ吸い上げたくて、
モノをとにかくいっぱい買って貰いたくて貰いたくてって連中が困るからか。

ほれ、あらゆるとこに邪魔が入ります。
こっちから打破せんといかんな。何でも。こりゃ。
/お勧め!/
250点 試聴はここで

なぎら健壱中毒
cover・・・
偉人でン 曲目等詳細
弊社のメルマガ、
って会社じゃねえよ、
週刊ロック青年で”ロッカーが幸せになる50の方法”とTOP記事で題しておりながら、
最初はどん底に不幸になる近未来を書き、
マジになりそうで洒落にならなくなったので急遽ロック園芸と称して幸せが来る野草の生態を書きドツボにハマってる状態すが、
あのメルマガの中心記事は英米ヒットチャート全曲攻略のとこなんだよ。
そのほかの部分は某夕刊紙のように振りはでっかいけど中身は何にも役に立たない・・立たないのかー?でやってますので、
そうです何も世間様に役に立たないことを面白がってやるのがハッピーさ。

えー、それこそが来るべき21世紀っ、日本人がですね、やるべきことでは無いかと、思うわけであります。
いきなり田中角栄氏のモノマネとなる。
そのハッピー模範人としてかねがね羨ましいと思ってますのがお二人。
みうらじゅんさんとなぎら健壱さん。マイペース部門で人間国宝しゅじゅ褒章。
何でも面白がる。
しかしながらそれを貫くにはそれ相応の本人は苦痛とも何とも思うどころか面白がる神経が必要な貧乏と直面すること数多で有ったことはいうまでも無く、
しかしながらその面白根性半端でなかったので才能と直結し、TVで時折とんでもない番組で見たりします。
そのお一人、老舗元祖本家の、なぎらさんのベストCDがウチにやってまいりました。
もち中古。
発見した時、激怒、じゃねえや、激喜。
何たってジャケがこれです。表はそうあの某夕刊紙の装丁。
裏を返すと、ななななな何とこれは馬柱ではあーりませんか。
競馬新聞の出走表モード。全部本命打ってます。
今日は月曜日、負けた日の翌日は見たくもねえ・・・見たくも・・見てぇーーー。

そうなんです。競馬ファンはロックファンと同じくらいタフなのだ。
競馬専門チャンネルのグリーンチャンネルってとこが有るんですけど、競馬中継の時、パドック解説とゆうもんが有ります。
競馬新聞とかから来た人とか競馬評論家の人が、馬の下見所で馬が歩いてるところを見て、それぞれの馬の出来を解説。
最後に推奨馬を発表します。3〜5頭くらい。

「これはもう絶対来ますね。」

とか仰って。
で、来ないことも多々有ります。
そうなると次のレースの解説の当初は、暗ーーーい落ち込んだ声で御解説。
しかし8頭目くらいになると急転、急に元気になり始めて、最後には、

「これはもう絶対来ますね。」

立ち直り早過ぎ。何故ならすぐにそこには希望と未来が有るからだ。

過ぎたことは忘れよ忘れよっ!

そんな気持ちを込めての全13曲とオマケ、

1. 悲惨な戦い(’85)

・・・・よろれいほー。かの有名な発禁歌ここに蘇る。多少の配慮とピー入りで。
その多少の配慮をぶち壊しますけど、国技館は蔵前国技館だよな、イヌ・エチ・ケーはこないだお世話になったNHK。
雷でんって”雷電”?。江戸時代の有名力士じゃが昭和にもおったんすか?
かたやハカチチブ、それは若秩父のことです。知らんわと嘆く諸侯、各自、山本山vs雅山等に置き換えてお楽しみ下さい。
私が聴いたのはこれで2ヴァージョン目。オリジナルはまだ。それでも何回聞いても爆笑はやまず。

2. アーパー・サーファー・ギャル

・・・・アメリカ民謡オクラハマミキサーのメロディに乗って(コンクリートミキサー車では無い)、タイトルのお嬢様たちを賛辞なさります。
ちょうど私が何の因果か渋谷の青山に有る大学に入り込んだ時、その生物たちは絶頂期でした。アオタンも込みで棲息してたもんな。
皆さん、意味も無く顔色黒く、目の上には青い色べったり付けて、TVの調整画面のような顔になってるもんで何かの宗教団体かと思ったら、
その学校では意味も無く学内のベンチに座っていると、気持ち悪い顔をしたxxxxの連中が声をかけて来て変なとこへ連れていかれちゃうんだよ。
後輩から金を巻き上げる為、麻雀を誘う悪先輩ならまだいいすけど、xxxxですとたまりません。人生ケツの毛まで毟られます。

御注意!


3. なぎらのマイムマイム

・・・・上記シングルのB面だったと聞きます。それに相応しく今度はフォークダンスならこれ、イスラエル民謡”マイムマイム”の節に乗って巷の阿呆ヤングを賛辞してらっしゃいます。
その活写たるやいささかの手加減も無くパンクだで。それにさブレイウ・コンボも真っ青だに。

4. あたしの青春(はる)

・・・・新宿二丁目とゆうところだと噂に聞いてます場所におられる方々がイタコ状態で憑依なされてます。
直接突撃取材なされたであろうことは間違いない。

5. 健康な奴キライ!!

・・・・現在放送禁止歌です。多分。TV画面で放送されるは、エコ、禁煙、健康サプリ、カロリーオフビールモドキ、環境に優しい車、そしてエコ、禁煙、健康サプリ・・・
と永遠に繰り返される現在。そのすべてを真っ向から否定されてます。

今さら何言ってんだよ!!

と。だいたいはこの歌の仰る通りが皆さんお好きなわけで、そのバチが当って微生物に只今攻撃され中。
アルコールで消毒、消毒。

6. ソーリトレイン

・・・・総理が引いた列車、すなわちソーリトレイン。じっと手を見る、の歌の如くだから何なんだと言われても唄いたいから唄ったんすね。

7. 上のヒト音頭

・・・・なぎらさんにはジャンル攻撃は無意味です。すべては趣味のアメリカンフォークの壇上に乗せられまして同列と化す。
音頭でも。そしてここで唄われてますことは、かの偉人、植木等さんが体を張って表現された世界を裏表両面から手拍子で。
盆踊りで採用されるのは当然かと思われますが、いつもドラエモン音頭に負ける。

8. YASUOSAN

・・・・”やすおさん”と読めますがこれは”ヤーサン”と読みます。最終電車地下鉄で起こった衝撃の偶然不幸小話歌でござる。
これこんなに詳しく話されてますところを聞きますと実話ですか。経験談?。
体を張ってます。
この歌の直後に起こった風景を想像しますとヤられながらも、いい歌のネタが出来たと喜んでいられるミュージシャンの性(さが)恐るべし。
これも発禁歌です。放送できるのかってんだー。
なお、途中で”ピー”音入ってます、煙草の銘柄は雅ですか?洋モクかな。幸いにも知らない。

9. あの日からアイ・ラヴ・ユー

・・・・完全歌謡曲に聞こえ、恋愛の恋の唄に聞こえ、間違えるとそのままヒットしちゃいそうなその恋の相手はタコヤキ。
食い物愛歌を唄う人に悪い方はおられません。
その道ではかの北米チャンピオン、ジミー・バフェットAWA所属さんがおられますが、彼のチーズバーガー・ベルトに挑戦状を叩きつけてー。

10. 男は馬之助

・・・・でしょっちゅう挑戦状を叩きつけてばっかな人、上田馬之助さんへの愛歌。コント赤信号との共演ライブヴァージョンで。
元々、連中の為に書き、いや馬之助さんの為に書き、連中に歌わせた歌を当然自分でもやる。
あの上田さんの立ち振る舞いが、何の因果か人生の一部となってる人類にはたまらぬ言葉の数々、ありがとう。


11. 下町(まち)

・・・・ウルトラ真面目に愛する地元を歌われます。これだけマジに住んでいるところを好きな人が羨ましい。
好かれれば好かれるほど地元の氏神様は元気になり、素敵な町になるはずで、みんながみんな自分のとこを好きになれば幸いなんだけど・・
これ難しいわ。素敵な場所ほど早く潰されちゃうんだもん。好きでもなんでもない連中の手によって。

12. ラヴユー東京スポーツ

・・・・お好きなロスプリモスにタイトルだけお借りして、もう悶えるほどお好きなあの東スポへの愛を唄われます。
えー、私も今は自宅零細自営業すけど、かつては超ロング時間通勤&プロレスキチガイでありましたので、何よりも楽しみなのが、帰りの東スポ。
生で展開される連続ドラマだったプロレスの胡散臭い箇所をさらに胡散臭くやってくれよった。
今現在、意気消沈してしもうたプロレス。東スポはどうなってるのかなあ。桜井さん。
競馬でやってたりして・・・・。なお東スポ系の方のパドック解説は一番当てになりません。当然です。わかっているのでその方が楽。

13. いっぽんでもニンジン

・・・・自身の代表曲がこの日本で一番売れたシングルのB面って!何より得がたい勲章だ。
やろうと思ってもこれは実現不可能で、加藤茶さん顔の音楽神様がそう為されたに違い有りません。
しかも内容は、現実と現実の乖離をオコチャマに無慈悲に叩き込む意味無し歌ですから。


なお、CDには、なぎらさん自筆の愉快なバイオ付!
これは是非、入手なされたあと、ヒヤヒヤニヤニヤしてご覧になってください。

なお、CDには、最後にオマケ有り。
これは是非、入手なされたあと、ヒヤヒヤニヤニヤしてお聴きになってください。
/お勧め!/
250点 試聴はここで


 


●解説員紹介●
(マ)・・・マスター。現「山」。当サイト管理人。狂気POPが好み。ばかロック推進委員会会長代行。
(み)・・・みみちん。当サイト管理人。歌唱力は問題としない。

●コメントありがとう●
おうえいしすさん
木戸龍さん