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ALBUM一覧 「L」

*アルバム・チャートにエントリーのアルバムをアルファベット順に分けて掲載しています*
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<L>
LITTLE FEAT/アメイジング
問答無用・・・LAニューオリンズFUNK 曲目等詳細

*74年作品。3枚目「ディキシー・チキン」発表後、フレディ・ホワイトさん加えてダブルドラムにしようとしたり(リッチーがごねて1次脱退)、レコードが売上不振で、生活のため(?)、各メンバーの出稼ぎが盛んになり一時解散状態になったフィートの面々。何とか再び結集し、心機一転、このアルバムを。
 私が「ディキシー・チキン」の次に買ったのがこのアルバム。いきなりの「ロックンロール・ドクター」で理解不能に(笑)。今では一番好きな曲ですが。たった3分足らずで前人未到のプログレ世界。濃いぞー。次の「オー・アトランタ」はビル・ペインさんの修行の成果爆発のニューオリンズ。はっきり言ってそのピアノ出来て無いんですけど、ただマネしてどーする、これでいいのだ。「スキン・イット・バック」はポールさんの最高傑作です。そのかっこよさはフィート中、一二を争うもの。ダブル・ギターの絡みがこれほど堪能できるものは滅多にないど。レコードではひたすらクールに迫ってこれがまた良い。「ダウン・ザ・ロード」は、これまたへんてこな曲。ローウェルの風呂場ボーカルが炸裂。ミーターズ色強し。同時に「ディキシー・チキン」の空気も感じます。そして「スパニッシュ・ムーン」。ローウェルの親友であり、グループのアドバイザー、ヴァン・ダイク・パークスの唯一のプロデュース作。自分の色を殺して、見事にこれぞフィートとゆうサウンドを作り上げました。あれだけ個性が強い人がこんなプロデュースをしたのはこの曲だけ。フィートのサウンドを尊敬していたのだと思います。表題曲「フィーツ・ドント・フェイル・ミー・ナウ」。フィート流サンバ。見事に自分に引き寄せてまする。「ザ・ファン」。最近とみに注目なのがこの曲。未発表ライブ発掘で、秘められたパワー再発見です。ここでのローウェルのスライドはブルースから飛び出してもはや完全にオリジナルなものに。ビルも自分の作品で持ち味全開です。リズムセクションの切れも鳥肌もの。恐るべし。そして最後のハイライト「コールド・コールド・コールド〜トライプ・フェイス・ブギー」。「セイリン・シューズ」でやっていたやつの再演ですが、再びこのメンバーでぜひやりたかったのであろうことが充分にわかる濃密さ。言葉にならないグルーブが。自らをコントロールしながらじわじわっと高みに押し上げて行きます。この名盤のラストにふさわしき名演。

いわゆるポップ曲は皆無ながら、ロック史に燦然と輝く素晴らしい作品。世界中のミュージシャンが夢中になっちまったのもこれじゃあ無理もなかんべなー。様々な意味でレコーディング環境に恵まれなかった人たちですが、最盛期にこれを作れて本当に良かったと思います。(マ)

2回目
*もうすっかり春だとゆうのに風邪をひいてしまいました。仕事山盛りで期限目の前なんで自力で治さねばならぬわ。医者はおらんか。いた。Cold Cold Coldを治してくれるロックンロール・ドクターが。
なので、リトル・フィート1974年の4作目
「アメイジング!」
の2回目、3回目かなの感謝でござる。
新体制フィート、確実に冥府魔道入り。六道四正順逆の境を無くした地獄のギグを連日敢行しておった。それだけのメンツが集まっちまったもんで。まずは73年に地獄の1丁目次は骨ツボ〜を覗いた上で敢えてスキン・イット・バック、白菜のサクっと一夜漬かのやうなスッキリ爽やかグルーヴ・アルバム「ディキシー・チキン」をものし、さらに鬼どもは血の池ギグ続ける。金には縁が無し。正に修羅の道です。どうせ修羅ならシュラシュシュシュだってんで次のアルバムは30年もの古漬にしてしまえまいったかのアルバムとなり候。
とにもかくにも1曲目
「ロックンロール・ドクター」
先生私のCOLD治して下さい。当時てめえといやあ中学生日記だった訳で初めてこの曲を聴いた時のアホヅラを想像してみておくんなまし。メインは全米TOP40だったガキがいきなしこんなん。
今でも言えるこりゃ
「完璧な非シングル」
だ。世界で一番シングル向きで無い曲。カットせようとしやがったら羽交い絞めにしてやるわ。曲の長さと言えば2分57秒。パンクかー。恐ろしく腰ダメ、ゆったりビートで始まる。8ビートであることは確かだ。ニュー・オリンズのミーターズをお手本って思わば思えないでもねえけんども、伝言ゲームで「白樺のカバが会見で簡単に感激しました。」が最終的に「白木みのるの加藤茶が怪盗ルパン3世の峰不二子ワルサーP38」くらいに変貌してます。考えて作れる曲では無し。実際、ローウェル氏が曲出来たもんねってメンバーに開陳した時、全員目が点、ありとあらゆる世界のビートを試行錯誤してここに辿り着いたらしい。
訳を試みながらその異形振りを讃えるとせば

(イントロ)じょじゃーじょ、じざざざざ じょじゃーじょ、じざざざざ
↑ポール・バレル氏のフェイズ・シフターかけまくりのあの音でギター・カッティング2回。ローウェル氏が「ひやーん」とスライド・ギターで突入したかと思えば歌に、小節をすでに勘定出来んわここまでで11秒

ある女がいた ジョージアに あまり調子がよくありません
一日中熱があって 夜にはすっかり寒気ゾクゾク

(とんでも無い音のビル・ペイン氏のエレピ”ウリツァー”の合いの手)

もうどんどん事態は悪化、そうマジでヤバい
こんな時には俺だってそんなに見つけることの出来ない療法を持つ男を連れて来なければならんわ
(↑このややこしい言い廻しはローウェルさんのオハコ)
ココロのボスならぬドクターだぞ

ひゅーん、だどでっとーー

もしお前がブギー・ビートな王国が好きなら ヤツこそが会わねばならぬ男だ

(2回タメ)

もしお前がシャッフル足拍子が好きなら ヤツは出来ん
もしお前がすっかり良くなりたいなら 正にロックンロール・ドクターのアドバイスを受けんさい

(全く中途半端な間)

そりゃもド田舎町だけんども患者は来るぞ
モリーンあたりまで何マイルもの周辺から
ニュー・オリンズからナゴドッチェ(テキサスの地名)まで
チューンナップされたクラシックカーやらリムジンやらで
魂のドクターに会いに 彼じゃなきゃあかんのだ

(スライド・ギタア・ソロ)つまり療法中ってことだ。

ビバップ2級、スイングでPHD(謎)
ヤツはリズムの帝王 ロックンロール・キングだい

もしお前がブギー・ビートな王国が好きなら ヤツこそが会わねばならぬ男だ
(会わねばならぬ)←ボンゴ男サム・クレイトンちゃんの野太い声
もしお前がシャッフル足拍子が好きなら ヤツは出来ん
(俺が出来ねえって言ってんだ)←ボンゴ男サム・クレイトンちゃんの野太い声
もしも・・・ もしお前が・・・もしもしもしお前が
すっかり良くなりたいなら 正にロックンロール・ドクターのアドバイスを受けんさい

後ろスライドギター。まとめようとする気まるで無いのにまとまる。


問題はこの曲がまるっきりロックンロールで無い事だよ。なのかこれが。おおよそどこからこんな音楽が出来るか想像出来ん。コピーしようとしりゃスライドの音は取れるけど。コードは何なんだ。聞けばE D B7 Aだって。嘘だろー。
15の歳にしてそれまで夢中だったビートルズやアメリカンPOPと最も縁遠い音に遭遇してしまった。
で、こんなに重症に。
ロックンロール・ドクターのアドバイスを受けたばっかに。
責任取って風邪治してくれ。

次回オー・アトランタ編に続く いづれ

/お勧め!/150点

Little Feat : Waiting For Columbus
ウェイティング・フォー・コロンブス by リトル・フィート
・・・ウルトラ・スーパー・エクセレント
*初めての人はまずこの盤から。ぜーったいに気に入ります。(マ)/お勧め!/150点

リトル・フィート/セイリン・シューズ
cover・・・バーバンク・ロック
*砂漠の一本道をかっ飛ばしてLAに戻ってきましたフィートの面々。一路メッカ、バーバンクへ。切れ味プロデューサー、テッド・テンプルマンの元2枚目の製作にかかります。ここには後にニューオリンズとの混ぜご飯になる前の白米炊き立ての姿が。コンプレッサー使用以前のローウェルのスライドが塩辛く響きます。お風呂鼻歌ボーカルはここに完成、とっても良さげなお湯加減。
フィートはカントリー・ロック、スワンプ・ロック、ブルース・ロックのどの系統からも直
結しないオリジナルなアメリカン・ミュージックをやります。言葉で説明出来ない孤独な音楽はそのまま厳しいキャリアにも。その名も「セイリン・シューズ」、幾多のアーティストにカバーされたマリアッチ風味のその曲はリトルフィートそのものだな。パンキッシュな空気がいつ聴いても新鮮だぜ。(マ)
/お勧め!/120点

リトル・フィート/Dixie Chicken
cover・・・LAニューオリンズFUNK 曲目等詳細
*地味に感じるかもしれんけど、何回も聴いて御覧なさい。はまりまくっていやし系。レッド・ツェッペリンからロリー・ギャラガー、はてはエルトン・ジョンまでみんなの好きなミュージシャンズ・ミュージシャンなのです。(山)

*(2回目の感謝、バージョン2です。)
音楽を聴くときにはどうやら専用の体の器官があるようです。音楽用の耳、鼻、目。バチっとはまったいざとゆう時にはそれを使用する。どうでもいい音楽を聴くときには使いませんので只の音だな。だもんで坊さんのお経と同じでちいとも面白くない。もし坊さんのお経でも万が一はまってそれを使って聴いちゃったらPILに聴こえる。音楽用の目は聴いてる最中、あらぬ風景を垣間見たり、レコ屋さんでそのアルバムのジャケだけがでかく3Dで見えたりし。音楽用の鼻はその音楽の臭いを察知します。その音楽だけの空気も。ほぼ毎日こうやって好きな音楽をThAnkYoUさせてもろて、やたら「独特の空気空気」って書いちゃってるように、私は音楽臭いフェチかもしれませぬ。だってあるでしょ空気のパフューム。芳しいヤツ。レコード盤にだって臭いあり。かつてビートルズの東芝EMI盤には凄いのありました。少ない小遣いで買ってきたレコード。袋から取り出し引っ張り出すと、黒い内袋にアップルのマーク。どだんと分厚い盤。ほら臭って来た。何ともたまらんのが。ビートルズだけじゃなし、ゼップのフィジカルの盤の重いこと重いこと。カシミールの臭い。埃ばっか付いちゃうやたら薄い盤のCBS。と言えば明日なき暴走。どんなに最高の音楽でもその臭い感じる感じないではえらい違いだったのです。思春期の時にその音楽専用器官は一番敏感だったのかもしれません。歳取るとやっぱ鈍くなるか。余計な薀蓄重ねて自分で使わなくなるか。悲しいし寂しいや。
レコード棚から取り出すはリトル・フィートのディキシー・チキン。もわっ。出て来た出て来た。オイニーが。30うん年の時を超えて。一緒に中学の記憶なんて恥ずかしいものも連れて来てしまうけど。想い出すはあの初めて聴いた時の感触。「わーLAだ。俺はパーム・トゥリーの道のど真ん中にいるぞ。」なんて、行った事も無いのに。三つ目が通るじゃないけど音楽専用の器官は超能力も一緒に備えてるようです。
「ディキシー・チキン」

私はメンフィスのまばゆい光に遭遇 そしてコモドア・ホテル
街頭の光の下で 私は南部美人と出会った
そう彼女は私をその川に連れて行き 名前を教えてくれた
南部の月光の中で 彼女はとても素敵に歌を歌ってくれました

もし、君が僕のディキシー・チキンになってくれるなら
僕は君のテネシー子羊になるよ
そして僕らは一緒に南の国を歩き回るんだ ディキシーランドを

そう、僕らは全部の盛り場を徘徊 私のお金はワインのように流れ出してからに
その時は南部ウイスキーともちろん一緒で 頭はぼんやりし出したもんだ
そして僕は教会の鐘の音は覚えておらず 置いたお金のことだったかもしれない
場所は白い柵のある遊歩道 それとも街外れのあの家だったかな
おうでもボーイ、私は覚えている 彼女のコーラスの震える感じ
その夜は僕らは一緒に過ごした 彼女は僕の名前を呼んでくれたんだ

もし、君が僕のディキシー・チキンになってくれるなら
僕は君のテネシー子羊になるよ
そして僕らは一緒に南の国を歩き回るんだ ディキシーランドを

そう君が行ってしまってから何年か経った
はいあのギター弾きはまだ演奏が出来ます
彼女はいつだって歌が好きだった
彼女はいつも歌が上手

そしてそのロビーでのある夜 もちろんコモドアー・ホテルの
私はあるバーテンに会うことが出来た 彼は彼女をよく知っていたとゆう
彼は私に一杯差し出して 歌をハミングし始めた
そしたらまあ 
そこのバーにいた全部の野郎どもが その歌を歌い始めたんだ

もし、君が僕のディキシー・チキンになってくれるなら
僕は君のテネシー子羊になるよ
そして僕らは一緒に南の国を歩き回るんだ ディキシーランドを


そりゃもうびっくり。こうゆう歌だとわかってた。訳しもしないのに。
スライド・ギターがマッチをする時の焦げ臭い臭いを出してます。

バージョン3に続く。
/お勧め!/200点
試聴はここで

リトルフィート/ラスト・レコード・アルバム
cover・・・LA FUNK
*5作目。フィート・ファンにとって賛否両論の問題作登場。発表時はタイトルからすわこれで最終作かとドキドキさせたものです。結局タイトルは「最新作」って意味だとわかりホッとしたのだ。何か賛否両論かと言うとその音色、とにかく乾いてて軽い。南部旅行から帰ったフィート一行、ハリウッドで砂漠セットを製作、砂はプラスティックでしたとゆう趣きなのです。私はそのクールさを感じさせるところがとっても好きで賛辞してたんだけどCD化によって低音部がくっきりぶっとくなってそれが間違いでなかったぞと溜飲を下げました。従ってこればかりはCDをお奨め、リマスターはビル・イングロット氏なのかな。もう一つ賛否両論はローウェル・ジョージが一歩下がり、メンバーの作品が増えてフュージョン色が濃くなったこと。これもまた私にとって否にあらず、ポールさんビルさんのへんてこ作曲絶好調、一筆書きのようなその作風は凡なるBGMフュージョンとは趣を異としまさにフィートしか出せない巧みの技。良いじゃあないですか。余計なこと言わせて貰うと再結成後はそのヘンテコ感が減退してるとこが寂しくてCDに手が伸びない理由でもあるのです。そしてローウェルさんの作品、桑田K助氏がカバーした「ロング・ディスタンス・ラブ」を始めこれまた彼しか出来ない気持ち良い曲。この二つを違和感無く聴かせる為の乾燥音質と見た。聴いてくうちにどんどん下半身が重くなっていく空恐ろしいアルバムです。
(マ)
/お勧め!/120点

リトルフィート/Time Loves a Hero
cover・・・LAの結束
*ラスト・レコード・アルバムでやきもきされたフィートさんが出してくれたかーと狂喜させてくれたこれはさらにファンの間で賛否両論となる作品となりました。何せローウェルの出番が彼の体調不良でゲスト扱いと言っていいほど少ない。プロデュースもドゥービーでブレークしたテッド・テンプルマンに任せて数曲での歌唱とスライドであります。その分他のメンバーがファイト満々、俺達にもこれだけ出来るんだとゆう気合いが全編に溢れています。冒頭は前作で「次の機会に」とクレジットが有った「ハイ・ローラー」。これだけ聴くとローウェルさん元気なんだけどねぇ。「ロケット・イン・マイ・ポケット」もナイスなファンク・チューン。ライブではメロメロにとろけちゃう曲。だけどここでのスライドはペインさんのシンセ代役なんだよな。さすがに寂しい。前述のようにポールさん、ペインさんは大活躍で、ポールさんの「オールド・フォークス・ブギー」ではロリー・ギャラガーも惚れた彼のカキコキ・ギターが堪能出来ます。「デイ・アット・ザ・ドッグ・レイセズ」では当時ペインさんが入れ込んでたとゆうウエザー・リポートもかくやとゆう強烈インプロ炸裂。一聴してかっこいいぞと言わせるものに。なぜローウェル無き後のフィートがこの路線で行かなかったか。批判は有ったもののこれはこれで気持ちの入った凄い演奏なのだから無理にローウェル期を意識せずこれでやってくれた方が個人的にはすっきりしたんだけど。テンション維持が辛いのかなぁ。おいおいのもろマイケル・ドゥービーの曲はさすがに苦笑ものなんだけど、この後来日して凄い演奏を聴かせてくれたこともあり思い出深いアルバムなのです。しかしまあ、やっぱローウェルのリズム・ギターなんだよなぁ。肝は。
(マ)
/お勧め!/100点

リトルフィート/ダウン・オン・ザ・ファーム
cover・・・最後の歌声
*リトルフィートのリーダー、ローウェル・ジョージの病死後に出た彼の最後の参加作品となるアルバムです。世間的にはやれ覇気
が無いだのあっさりしてるだの評判が芳しくない盤。その点ザ・バンドの「アイランド」に似てるかな。私は大好きです。これは元気が無いとゆうのとちと違うのでは無いか。確かに「アメイジング!」の頃のニュー・オリンズ・ファンクうねりまくりの音では無いけど、ジャクソン・ブラウンとの交流で培ったローウェルのシンガー・ソング・ライターの資質が全開して実にしっとりした味わいで体調がほんとに悪かったのと聞きたい位の穏やかな歌声で聴かせてくれます。曲も良いし。演奏も録音もその意図を汲み取った静謐感漂うもの。B面のはてドゥービー?ちゅうアレンジの曲はローウェルが生き続けていたらちと作為的なところもあるマイケル・マクドナルドより自然な歌い方の独自唱方の彼がブレークしたんじゃ無いかと幻想を抱かせてくれて楽しい。
とにかくスライド・ギターの音が心地良く、彼のリズム・ギターのグルーブも聴けるし、最後には初リードヴォーカルのサム・クレイトンのえぐ声もたっぷり聴けるしで、どこが悪いアルバムなんだ。そんなこと言うセンスの評論家は信用せんぞ。
(マ)
/お勧め!/110点

リトルフィート/リトルフィート
・・・はぐれリトルフィート
*ジャケは名を表すとはよく言ったもので、この1stアルバムは彼らがロスに出てくる前、砂漠のど真中で作られたようなアルバムです。とわ言ってもローウエルさん生粋のロスっ子だけどー。
ザッパ・バンドで奇声を上げていたスライド・ギター、ボーカルのローウェル・ジョージが、ドラッグソングじゃけんうちで歌うてもらっちゃ困るねんって先生にクビを言い渡されて、同じくザッパ・バンドを足が臭いとクビになった(←うそ。ほんとだけど)ベースの高音声ロイ・エストラダと顔が山上たつひこなのでザッパ・バンドのオーディションに落ちたキーボードのビル・ペイン、さらに旧友ドラマー、なまずヒゲ、リッチー・ヘイワードと結成したのがこのリトルフィートです。グループ名はローウェルさんの顔面のでかさに比例してまぬけの小足だったことから付けられたらしい。

で、1stははぐれリトルフィートです。後年展開されるロス・サウンド、ニュオリンズ・サウンドとは一線を画した音楽がここに。まだ若くてローウェルさんのボーカルも力が入ってやくざ風。冒頭にビル・ペインさんのいかにも彼らしい支離滅裂メロディ・ソングを持ってきちゃったところがその後の彼等の運命を決めてしまいまいたか。自分で多分どこを作っていたかわからなくなってしまったようだあ。好きだけど。大好きブルースもビートルズ風もザ・バンド風もカントリーも彼等の中の可能性が未加工のまま放り出されてきらきらと。ザッパ・バンドをクビになった原因ソング、ウイリンではライバル、ライ・クーダーも参加しております。

そして必殺「I've Been the One 」。このスロー名曲を筆頭に、納豆の香りのするスルメ味ソングが満載のこのアルバム。この路線を発展させていったら一体どうなっていたか想像するだけでも楽しい。おこちゃまには理解できんはぐれサウンドを是非。青い未完成音楽ならではの魅力ちゅうものもあるものです。って繰り返し聴いてるとこれはこれで完成されているように聞えてきますが。
(マ)
/お勧め!/110点

リトル・フィート/30YEARS ボックス!
cover・・・音楽の漬物 曲目等詳細
<第一回>
文字通りリトルフィートの歴史が一望できるボックスです。ローウェル亡き後のバンドから一人抜けるとゆうことが音楽にどう影響するかも痛いほどわかってしまう。一枚毎に基本は変わらないにもかかわらずサウンドの手触りががらっと変わってしまう所も聴いてみて下さい。最後のデモ集だけはややコアなファン向けかな。けっこう試行錯誤してるんだなあ


<第二回>2000年、20世紀の終わりに出ましたリトル・フィートの箱です。桑田氏じゃないけど愛しのフィート。聴いちゃったらあはあは言って聴くのみ。こればっかは無理して買っておいて良かったなあ。the FaNですからローウェル健在時のアルバムは全部持ってるけどそれでも持つ価値大有りです。こうして俯瞰してわかるいかにとんでもなバンドだったってこと。4枚目のアウトテイクでのこうだったのかの舞台裏覗き見、そして新たなミックス、ライノフォニックだって、えらい音です。クリアなのはもちろんそこに奥行きが加わったスリリングなもの。必殺ライブ盤コロンブスは従来CDと最新完全版の狭間に立つ第3のヴァージョン。まいうー。改めて感動いたすはスタジオ作のエバーグリーンぶりでして。なんつうか地味、ライブの勢いが出てない、つまり元気が無いとプレスでもずっと言われて来たし、正直私も最初の印象、コロンブスや実際のライブ、裏物体験でどっかでそう思って来たかも。でもそう思いながらずっと愛して来たんだよな。最近、これはローウェル氏の確信があってのその大人しミックスだったと実感する次第。ライブはライブじゃけ。フィートのライブは一期一会、毎回違う果し合いの様相です。それはその時間だけの勝負を心構えで望んできたと思い。その場で毎回違うながら掴んだ共通する何か、それをスタジオ作でど真ん中、削いで削いで作り上げたと感じてます。迫力、派手だけが音楽じゃ無し、クールホワイトな凄みを突き進んで。1stではそれはナタの切れ味、2ndではそれが戦場刀清竜刀に。そしてディキシー・チキン。それを一回溶鉱炉にぶち込んで溶かし今度はいつでもザックリ切れる怖さを持ちながら研いで研いでのニューオリンズ・ファンク獲得グルーヴ。スライド・ギターがタンポぽんぽんして刀から飛び散る水滴が焦げた粉飛び散るような軋み上げて唸る。静けさの中での呻きがたまりません。かっこ良くて。時間の経過と共に同じ音なのにどんどん光を増して輝いてくる。バンドはその光の怪しさにとりつかれて進む従者のようです。天国へ旅立つ直前、ダウン・オン・ザ・ファーム・アルバムではまたナタの切れ味音に戻る気配有り。バンドはそこを見て無くて。ソロにならざるを得なかった悲しさを感じ。そこではどんな音を出してくれたのでしょうか。果てはどこに。亡くしてみて改めてわかるあの光の眩しさ。いったんあっちへ行ったバンドがその亡霊に魅入られた再発進のその音には正直今になっても納得行きかねるものあり。納得したくてたまらないんだけど。このまま落ち着く道を歩いて行くのか。どうせなら涙を呑んで振り切って一旦行きかけたあっちの道を見てみたいです。リトル・フィートはチャート一筋野郎だった自分にそれ以外にもこんな素晴らしいロックがあったんだってもう実感させてくれた大切なバンドです。おかげで音楽生活が2倍以上の広がりを持てました。彼らがいなかったらこんなに深入りすることは無かったかも。今ももっと深入りしろってこの箱の中から手を振って誘ってるよ。喜んで中に入ります。ああ、何て気持ちいいんだ。私はこれでエア・ギターするんだよマーティさん。(山)
/お勧め!/150点

ローウェル・ジョージ/特別料理
・・・彼の気持ち
*1979年作品。しんどかった時とかに何を聴いたら癒してくれるか思いましたら何故かこのアルバムが。この作品については発表当時緊張感が足りないとか、あまりスライド弾いて無いとか不満がかなりあって、現在もどうやって紹介しようか考えていたんですが。率直に今の思いを。
本人の体調の具合もありかなり製作には難産だったらしいんですが、そんなことを感じさせない安らかに好きな音楽をやりたいとゆう気持ちが素直に出ているアルバムだと思います。ソロ・アルバムとしてこうゆう作品を出さないと次のステップに進む気持ちが出せなかったとゆうのは非常によくわかります。多分この時のツアーは彼にとって楽しかっただろうと思います。そして今私の気持ちも落ち着かせてくれます

(マ)/お勧め!/94点

LEE PERRY/リターン・オブ・スーパー・エイプ
cover・・・強烈ダブ 試聴はここで。
*ボブ・マーリーのジャマイカ時代のプロデューサーとして有名なリー・ペリーさん。ダブ名人としてレゲエ界に君臨しております。ダブなんですが一般的な音作りとはちと違う。エコーリピートが控えめで音の質感、出し入れで異世界を構築するとゆう。ですから聴くと明らかに大脳の奥深くをチクチクと刺激されて動揺は隠せません。私にとってこの盤はかなりショッキングなもので後をひきましたねー。同様に英国パンカーもやられたようでクラッシュがペリーさんのカバーをやってるのも頷けるアナーキーさです。猿の惑星のしゃべる人形のような表題曲、ルーファスのぶっとびカバー、歌ってるのに聴こえない4.に注目。サンラ、ジョージ・クリントンと並ぶ世界3大あすこらブラック。見てはいけないものを見てしまったような気分になるので服用に注意。(マ)/お勧め!/200点

LEE PERRY/Roast Fish Collie Weed & Corn Bread
cover・・・強烈ダブ 曲目等詳細
*パンクの時代に南国からのキツイ一発。レゲエ界の鬼男リー・ペリー氏の78年作「焼き魚コリー雑草とトウモロコシパン」です。美味そうなんだかわかりません料理タイトルなんですが、喰ったら大変、喰う前から大変だな。臭いがクサヤです。我が家の家宝のジャマイカ盤かつ最も怖くて恐ろしい音楽が入ってる盤。怖いつうのはホラーの怖いです。木の芽時に聴きますと確実にどーんと素敵な五月病になるので注意。今ならまだいいか。それでも繰り返し聴くのは危険だな。それほど人の情動に強烈に入り込んでくる。何しろ本人が・・・ジャケで白い歯見せて笑ってるけどよう・・・既にあちらの世界に一歩入り込んでまして。ペリーさん。ジャマイカ・ダブの第一人者です。ウエイラーズのジャマイカ時代のプロデューサーとして、クラッシュのコンプリート・コントロールの何もしなかった(ただ会いたかっただけ)のプロデューサーとして有名な方。ダブ第一人者ながらあまりに個性が強くて後継者、模倣者が出ず一人で突っ走ってました。その頂点がこの78年前後。自らのスタジオ、ブラック・アークで魑魅魍魎の生産極まり、出した2枚のうちの1枚がこれ。もう一枚は「超人猿の逆襲」。あまりに自分の音世界に入り込んでしまってこの後ついに発狂、スタジオに火をつけて遁走してしもた。腹話術師の人が芸極まると人形の人格と二つに別れてつうホラーがあるけど正にそんな状態の音楽かも。このアルバムの怖さはその種類の怖さで、まあ何も好き好んでそんなん聴かなくてもいいようなものだけど、それがあまりに魅力的だから困っちゃう次第で。ここまで追い求めてきた得意技の完成形が全て入ってます。ガラスが砕けて飛び散る音スローモーションでキラキラ光りながら。雪男だか猿だかアンドレ・ザ・ジャイアントだかわからん獣の鳴き声、人だか宇宙人だかローズマリーさんのだかわからん赤子の声、キメで一発カウンター・パンチのシンバル・クラッシュしかし半分速度その瞬間時間軸が捻じ曲がり、油刺して無いようるさいなこのドアの丁番しめたこれ使える、などがそれはもう執拗に挿入されてる。曲自体は明るいんです。妙に。本人もそりゃもう楽しそうに歌ってましてバンドものりのり。ところが親分筆頭によく見りゃ人間の目をしてないよ。もしかして悪魔と取引して獲得したのかこの音楽は。後半、B面部分になりますと静かに確実に火を付ける精神状態に向かっていることがひたひたと感じられ、誰か・・・誰かおらんか、お父さん何してるんですレコード割っちゃいけませんお父さんってこっちもそんな状態になっちゃったら。どうします聴きますかこんなレコード。遥か遠くの世界の音楽なんでまるでわかりません人事ですって思えればまだ楽なんだけど・・かなり感覚的に何故かわかっちゃうから性質が悪し。聴いちゃうんだやめときゃいいのに。(山)/お勧め!/200点

LEE PERRY/Kung Fu Meets the Dragon
cover・・・強烈ダブ 曲目等詳細
**「今朝はまた冷えるねえ。と思ったら昼は暑いねえ。」
「どしたんですか、ご隠居さんぶつぶつ。」
「おお、六さん、ろくさーん。いいとこに来た。何かこうホットなもん、買ってきてくれないか。」
「よござんすよ。ちょっと待っておくんなましー。」
・・・・
「おお帰ってきた。」
「ご隠居さん、こんなん出ましたけど。」
「何だこりゃレコードかい。しかもえらいことだわこのジャケ。こりゃ面白そうだわ。聞こ聞こ。」
♪♪♪
「うおー、寒ーーー。暑ーーーー。レゲだよー。誰ですか。リー・ペリー。わわ、あの彼の地で暗黒の創造主と呼ばれてる方だね。」
「裏ジェケに何て書いてあるんですか?」
「うーんとね
”こんばんわそしておこんにちわ世界中の皆さん。これはリー”引っかき”ペリーだよ。最強のどんでん返し人。キチガイよりキチガイ。ドレッドよりドレッダー。赤より赤ー。こりゃ思ってるよりヘヴィさね。俺達ぁここでレコードかけちゃうよ、恐怖の大王だ。それは俺達がやっちまうってことを意味する。俺達は空気中にやっちゃう、天上にやっちゃう、星にやっちゃう、お日様にやっちゃう、時空を変えてやるぜ、力を変換させてやる、高貴なものずっこけ、宇宙をどんぐり返し、俺達はことをやらかすよ あの女王様が俺達にこのアルマゲドンを送っちゃったみたいに”
って、なるほど・・・・わかるかー。」
「何時頃のやつでござんすか?」
「うんと・・1975年ブラックアークスタジオそれはジャメイカにて録音となってます。」
「そんじゃ行くとこまで行っちゃってあっちの世界行っちゃう前ですね。」
「お、詳しいね。さすがろーくさん。しかし何でまたカンフーかね。」
「そりゃもー、流行ってたじゃないですか、あの頃あちょー。」
「聴くとまったく関係無いように思われるけど。ちょと待ってね。
ものの本によりますとこの頃、ペリーさん、ブルース・リーに夢中だったらしい。同じリーってか。うーむしかし疑わしいなあ。」
「えー何でー。ペリーおじさん、やたらエンター・ザ・ドラゴーンって言ってるじゃないっすか。」
「だってさ全然東洋風じゃ無いじゃん。いつもの通りで。こりゃ多分こんな会話がありました。
ジャマイカン・怪しいレコード行商人”こんちわー、ペリーさん調子はいかがっすかー?”
”さいこーだよーん。おげ。何の用だ、今日は、おげ。”
”最近売上げが芳しく無くて。何か頂戴、新録音。”
”あつかましーヤツだな。で、どんなん欲しいんや、おげ。”
”そですね、今ブルース・リー流行ってるでしょ。あんなん頼みます。”
”いいよーん。おげ。今からぢゃ作ってあげる。”
”えー、今からですかー。すぐ売らないと潰れちゃいますうち。”
”しょーがねえなあ。ぢゃ、作ってあるものにテキトーに「ドラゴーン」とか声かぶせるから。ちょっと待ってな、おげ”
・・・・
”ほれ、持ってけ。うご。”
”ありがとござんますう。”
こんな感じだな。」
「ぎゃはは。そですねきっと。」
「しかしまー曲名最高だね
”燃えよドラゴン””香港のテーマ””ドラゴンの心””カンフーで捕まえろ””ドラゴンの炎””アイロンで焦がせ”
”黒帯ジョーンズ””すかんご””フンガー””黒帯””鉄拳””カンフー男”
ふんがーってまあ、フランケンじゃないんだから。後半ネタ無くなってます。」
「すかんごー」
「メロディカには世界のメロディカ帝王オウガスタス・パブロさん参加、ギターはアール・スミスさんだぜ。」
「ジャケにはパツキンのブルース・リーさん参加だぜ。」
「おう、最後の曲だけ歌ってますペリーさん。これだけはこの盤のための唄っす。うっ、っはって言ってるし。
今、鳥肌立ってます私。
♪やつを蹴っ飛ばせ。俺はカンフー男。俺はチャンピオン。っふっは。♪」
「お、英語わかるのか、さすがろおおくさん。」
「へへ、ところでご隠居さん、あっしゃ何かどーんと来てしまいました。地底3000mくらいに行ったみたいに。」
「そりゃ大変だ。暗闇配達人だから。ペリー博士は。服用に注意。
おでんでも食べにいこか。」
「おでんおでんー。」 (山)
/お勧め!/120点 試聴はここで

LEE PERRY/Reggae Greats
cover・・・魑魅魍魎大図鑑 曲目等詳細
*ジャメイカのぶっ飛びプロデューサー、リー・ペリー伯の76年から77年にかけてのお仕事をピックアップしたコンピです。この時期は正に油が乗り切ってる時でありまして得意技を次から次へと開発、自分自身の作品も他者へのプロデュースも快作揃い、この盤はお値段もお手頃、代表作も網羅とゆう非常に美味しい一品となっております。まず1曲目はヘプトーンズ。ベテランさん。最初期から活躍のの歌謡レゲエ王者コーラス・グループ。評判とは違って明るい曲で拍子抜けいたすかも。いややっぱ暗いかな。明るくて暗いちゅう訳のわからん状態になってしまうのがペリーさんの特徴なんです。次は「ポリスとこそ泥」、クラッシュのカバーでお馴染みの曲。これがオリジナルなのだ。クラッシュの直球青春ヴァージョンに比べてこちらは当然だけど剛球レゲです。低重心アイアンだ。これをそのまままねしてもあい無くあのアレンジにしたクラッシュの判断は実に正しいぞ。権力とそれに逆らうものの戦いは大昔から未来まで永劫に続くちゅう歌。歌詞にも惹かれたのだと思う。パンクとレゲは基本思想が一致してこの頃常にシンクロ、共闘及びライバルとして刺激しあってたのだ。4曲目になりペリーさん本人が登場。最高傑作の一つロースト・フィッシュ&コーンブレッドの冒頭の曲を。ぶっ飛びファンクレゲ。常人を超えたこうゆう感じがたまらんで私はペリーさんにはまった。5曲目はプロデュース作として最高じゃないかと思っておりますマックス・ロミオのウォー・イン・ア・バビロン。タイトルと裏腹にまあ何とほけほけした感じで(^0^)。その裏で空間を捻じ曲げてるのがペリーさん。6曲目はジャー・ライオンとゆうこれはDJさん。これはかなり怖いっす。いきなりうおーとか叫ぶし。初めてペリー伯のスーパーエイプLPが日本で発売された時、プレスミスでB面が全部この人の作品になっていた思い出あり。何じゃこりゃ怖いようって売っちゃったんですけど今考えると惜しいことしたな。イントロのピアニカのフレーズ、わし、自分の曲でパクっちまいました。などなどベストと言いましてもそれぞれ単独で買うには大変な曲もありで話は聞いてても知らない人のもありでかなり重宝しちゃってます。それにしてもペリーさん、知らない間に随分人気者。CDが英米とも沢山出てる。ジェメイカのアントニオ猪木だもんなあ。時代は狂気をバカを求めてるのか。その中から最初に買うとするとリターン・オブ・スーパー・エイプ、ロースト・フィッシュ&コーンブレッド、コンゴスのハート・オブ・ザ・コンゴス、そして暗いだけじゃないよのこの盤が良いんではないかと思う次第であります。(マ)/お勧め!/200点

LED ZEPPELIN/Led Zeppelin  
cover・・・ブリティッシュ・ハード・ロック 曲目等詳細
*いっちゃん最後加入で有りながらヤードバーズの名跡を引き継ぐことになっちゃったページさんです。メンバー探さねば。ヴォーカルになっておくれよーとテリー・ばんばん・リードさんにお頼みするも断られ彼に紹介されてやって来ましたバーミンガム。そこにはソロ・デビューでトム・ジョーンズ化されようとして失敗、ザ・バンド・オブ・ジョイつうバンドも失敗、一人でこつこつ苦闘しておったロバート・プラントさんがおりました。一目見てどがーんと感じたペイジさん、ドンバに入ってちょうだいな。渡に船がありましたとプラントさん加入、そして知り合いにウルトラ・ドラマーおりまっせとジョン・ボーナム氏を呼び寄せて、こないなスーパー・メンバーが集まったなら私も奥の手出しましょうとペイジさんが呼んだのは稀代の名手ベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズさんでありました。時は1968年8月頃のお話でございます。ヤードバーズの契約残りのスカンジナビア・ツアーに出かけたのが9月。まだ名称はニュー・ヤードバーズ。この1stの録音開始は10月と速いぞーやることが。結局バンド名は酒の席で話された幻のスーパー・バンドの名前、ザ・フーのキース・ムーン氏が口走ったレッド・ツェッペリンに決まって発売は翌年早々1月です。とまあデビュー経緯はこのように理解しておるんですが正しいでしょうか。腕に覚えがある二人とちゃきちゃきの新人と抜群の組合せで出来ましたゼップ、もう何でも出来ちゃいますけん。可能性は無限大。それじゃあ時間も無いし1stアルバムは素直に感じた時代の空気を全部ぶちこんじゃおう。結果的に流行ど真ん中だまいったか。ブリティッシュ・ブルース・ブームの先頭、エレクトリック・トラッドの始動、民俗音楽をも食らう貪欲とルーツ丸出し、ジャンルざくっと混ざってばんらばんらしかもけっこう赤裸。でもこの面子でやるとゼップにしかなりえないだろ。中心にあるのはこれぞ新しいロックの心だ。まいったか。へへぇ。まいりました。その通りでございます。そして個人的にも何より重要だと思いますのがシングル2曲、アルバム冒頭にぶちかましたグッド・タイムス、バッド・タイムスそしてコミニケイション・ブレークダウン。いきなりやって来ました天から曲が。君たちの顔見てたら。これこそ元ネタがどっから来たかわかりませんのどロック。そして幻惑されて。ブルース・セッションの中からどんどん音が飛んで行って強大なるヘヴィロック領域に突入。この2つの路線がこれから核になります。最後まで。ちなみに3.のYou Shook Meはウィリー・ディクソン=J.B・リノア作、マディ・ウォーターズが62年に録音です。8.のI Can't Quit You Babyもウイリー・ディクソン作。オーティス・ラシュ56年のデビュー・ヒット。ラストの9.How Many More Timesはど塩辛声のハウリン・ウルフ親父元ネタ。アルバート・キングのザ・ハンターも登場。ブルース巨人に真っ向から立ち向かいうっちゃって返す俺達の力を見よ。見るからにでっかい聴くからにでっかいレッド・ゼッペリン号、ここに離陸です。(マ)/お勧め!/200点 日本盤 グッヅ

LED ZEPPELIN/U 
cover・・・ブリティッシュ・ロック天頂 曲目等詳細
*Uです。ひかえおろう。へへぇ。ロックの鑑、ハードロックの教科書として君臨するも誰も手を出すことが出来ませんちゅうウルトラ盤。1stとそれに続くライブでプレスの反感もものともせぬ確かな手応えを得てそうですこれがゼップですと駄目押しをかましました。過酷なスケジュールの合間を縫っての録音とはいえ関係無し、どうですこの気迫、パワー、モチベーション120%の相手に勝てる相手など無し。細かいことなど言っても無意味なあっちっち充満満なのだ。さあリフだ。ロックはリフだ。全てはリフにあり。ブルースを範にしようが全てはそれのため。ペイジ氏の吐き出すごきげんなリフに挑みかかる3人の猛者たち。そしていかにベイビをかっこよく叫べるか。このベイビに幾多のものが挑戦し砕け去っていったことか。無念の呟きが聞こえるようじゃわ。カレー。それにしても有名1そして無名2、通1のメンバーにして既にこの大物感。堂々としてるたらありゃしないはどうです。湧き上がる確信、止めようも無い自身への自信ってことなのでしょうか。その大物感つうのがロックに大物は必要かちゅう永遠のテーマをも呼び起こしプレスの反感もパンクの誕生も。音楽が突き抜けていくと最早ジャンルを飛び越えてしまう、ロックであってロックで無し餓鬼道に一歩踏み入れた瞬間であります。って何を訳をわからんことを(^0^)。2作目にして音神がこのタイミングしか無いってくらいジャストに与えてくれましたのはこれが1曲目じゃなくて何としょうの”ホール・ロタ・ラブ”。1リフだ。でっかい大木の幹のようです。このまま言ったらどうなるってんでの弛緩の展開。戻ってくる瞬間のたまらん度はもうたまらん。そこに見ちゃったよ黒い人達がファンクさえ。それで大変なことになってしまいます、あっちの方面では。情けは人の為ならず。戻ってきますその種が。その興奮を静かに納めさせるがように見えて結局煽ってしまう2.に続いてレモン・ソング。元ネタは世界一顔のデカイ男、ハウリン・ウルフのキリング・フロア。面々はそのリフにロックを見た。やらしさにブルースを見た。4.のサンキュウはこの道も我の道と高らかに宣言歌。望まずと望まれるとに関わらずこの道も行くのだ。悪いか。笑いながら凄むプラント氏。5.うるさいわい。ならやってやるぜと2度目の光臨、音楽の神様曲、ハートブレーカー。ここで凄むはクワイエット・ゼップのジョン・ポール氏。唸りに唸るグルーヴィ・ベースはもう間違いない。ペイジ氏のと、て、つ、てろてろりんておてろりんは言わずもがなチョコレート美味しいよ。がっと終わって突入の時がまたたまらん節の6.リヴィング・ラヴィング・メイド。お金が無くてLPが買えずとにもかくにも買った胸いっぱいのB面曲だ。良いのか悪いのかわからんくらい聴いたのでわからん。よいのだ。再び緩めての7.ランブル・オン。お前らまだわからんのかこれがボンハム氏なのだぞの8.モビー・ディック。すげ。猛獣野郎出音が違いま。ラストはサニー・ボーイ・ウイリアムソンU氏元ネタのブリング・イト・オン・ホーム。ブルースへの惜別の別れかもしれん。なのだが書けば書くほどドツボにはまるアホ文だわい。どうか堪忍してくらはれ。色んな意味で恐ろしいUに向かって何か書くってことだけで痩せました。(マ)/お勧め!/200点

*スピード、スタミナ、根性有り。(み)/お勧め!/96点
日本盤 グッヅ

LED ZEPPELIN/Led Zeppelin III 
cover・・・ブリティッシュ・ロック天頂 曲目等詳細
*「V」です。デビューして以来同じ年にアルバム2枚、ずっとツアーだってんだからそりゃワーカホリック、いくらモチベ最高とは言えちょっと息を入れました。メンバー全員家族連れでウエールズの田舎でゆったりと。腰を据えて曲を作り5月からハンプシャー州、ヘッドグレインジで録音開始。ジャケットも凝った回転仕様、アメリカでは予約だけで70万枚、英国でも2週間でトップと待ちに待ったファンの妄想膨らむだけ膨らんで、さて聴いてみたら喝采半分落胆半分、人気の分だけ非難の声大きく広がって何じゃこりゃが大勢を占めたと申します。また物議かもしちゃったよ。しかし実はこのアルバム大好きって人を私は大勢知っております。うちら夫婦もそうだしゼップに興味が無くてもこれだけは好きって人も。落ち着いて24年、これだけの盤、悪いなんて言うたら罰が当たるつう声がどでかくなってもそれは不思議はありませぬ。まずは当人たちもハードロックの寵児として喝采を浴びていたのはもちろん知っておったろうにそれゆえかのアコ・ナンバー多数収録。田舎の休暇でのんびりが自然とこのような曲多くなったか、ハードな曲にちと食傷してたか、せっかく出来るのにここで懐の深いところやっておかないと只のハードロック・バンドで終わってしまうと考えたか、あるいは単にやりたかったかわかりません。全部か。やりたいようにやってよかったよなあ。人間結局やりたいようにしか出来ないし。まずは物凄い演奏です。チームワークが完全に。三作中一番の合体サウンドが飛んで来てもはや一人一人がどうのなんて言ってられずゼップ塊でござる。それを否応無く叩き付ける移民の歌で幕開け。オハコ勇猛果敢戦士ソングの開始。これ聴いてブルーザー・ブロディの額の縦傷思い浮かべる人ももう少なくなったか。私は猪木との激突でこのオリジナル版が流れた時の衝撃を忘れません。とんでもないリフでございます。グレコ・ギターを買って成毛滋のギター講座でまずこれを弾いた人も多かろう。多かろうが凡人ではここからこうは行きません。はい。ゴング開始後いきなり卍固めの後はじっくりとアームロックのフレンズ。アコギのこのリフもとんでもない。よいとまけかー。これをやってこないかっこよく出来るつうのもまったく。ぎょわーんと終わって次のセレブレーション・デイのイントロに突入する時の快感って言ったら。言語道断雨あられ。肝心な時にばっちり目立つJP氏のベース、グルーヴィン。4.貴方を愛しつづけてはいよ待ってましたのスロー・ブルース調でありんすが既に変容変身熟成のゼップ内ブルース。元ネタが何かなどはもう無用な次元に。空気の色が違うわい。壮絶なりきプラント氏の咆哮。夕暮れの張り込み無駄だった初老の刑事の後姿が。5.アウト・オン・ザ・タイルズはファンク・ゼップのスタート・ソングでしょうか。いや肝心のボンゾ氏は初期しか聴けぬオカズの嵐であります。問題のB面に突入。6.ギャロウウズ・ポウル。トラッドの改作と聞き及びます。大好き中央アジア・エキゾ路線。ここでバンジョー入れるセンスや驚嘆。3歩進んで3歩進む。これはハードロックだなや。7.タンジェリン。ヤードバーズ時代にペイジ氏が既にやっていたのですか。うーん想像出来ん。生とか電気とか言う前に何より曲が最高だと思いませんか。やっぱりこれは無くちゃ困るやってくれてありがとうです。8.ザッツ・ザ・ウエイ。アイ・ライク・イットじゃありません(^0^)。でもアイ・ライク・イット!。タンジェリンの余韻を冷ますように。この正体不明のアコ曲の波紋は後に色んなところに種を蒔いたように思われ。9.スノウドニアの小屋。そろそろどかんとやってくれんかのうとゆう期待をよそに続きます生軍団。これも正体不明。正体不明を連発の意味深し。バンドがまことに次の次元突入の証海峡でござる。こうなったら最後まで引っ張ってやるわいと10.ハッツ・オフ・トゥ・ロイ・ハーパー。ペイジ氏のココロの師匠ハーパー氏にこの決意の程を伝えねばならぬ。恐るべき勇気ある終わり方で終演。さあさらに期待が膨らまねばこれは嘘。これだけでかいバンドであることを知ってここで見限った人はまさかおるまいのう。(マ)/お勧め!/200点 日本盤 グッヅ

LED ZEPPELIN/Led Zeppelin IV  
cover・・・ブリティッシュ・ハード・ロック 曲目等詳細
*♪じんじろじんじろじんじろじんじろ
へへい、レッド・ゼッペリーンの71年の4作目〜〜。
バンド:ブリティッシュ・エキストリーム・フォーク&ブルース・ヘヴィ・モンスター・ロックバンドから〜。
ははー、ブリティッシュ・シュープリーム・フォーク&フアンク・ブリリアント・ロック・バンドに入道した盤だよー。
バンド:それはおいら、その名もボンゾうが、ジェームス・ブラウン兄貴を聴き過ぎて〜〜。
へへい叩くビート全部がグルーヴィになってしまったからだよーん。
バンド:これでいいのこれでいいのだこれでいいのこれでいいのだいいのだ皆嫌いじゃ無いし、うちのバンド切れ抜群だし水を得た魚だ突貫リズム小僧になってやるー。(ここでリズム立て直し)。
おーいえおーいえおーおーおーX2。
だーからよー1曲目ーにはこーんなややこしい曲やってみました黒犬、面白れー。
・・とゆうロック界一変な声、もとい、個性的な声の歌い手、手先が不器用、失礼、ケチ、失礼、ソリッドでガッツなギタリスト、的確かつグルーヴィンなベーシストそして&爆音打撃ドラマーのバンド、の4シンボルズ(左から「トン、ナン、シャ、ーペー」又はトン吉、チンペイ、カンタ、よしこちゃんを示す)は始まって、2曲目はロックンロール。わははロックンロール。べりろんこれがロックンロール。論理論理論理大。友達を呼んできました。サンディ・デニーちゃん。ボンゾさんはちょっとビールを飲みに。一緒に歌うと楽しい。国の歌だし。それからは「天国への階段」。おいおいそこにある大正琴で弾き始めないで下さい。8小節目で終わってしまいます。そんでもって以下皆さんのご見解にお任せ。たたりがあるから何も書けません。B面1曲目、ミスティでマウンテンなホップ。これがもう大好きだよー。人間ゲート・ドラムがいよいよ松本炸裂。展開のバブルガムなリズムも最高。ミスティでマウンテンなポップです。「べいびーべいびべいび、ドゥ・ユー・ライク・イット?」。そりゃもう。ロックもファンクもリフ番長〜。さて。国ではずんどこな音楽の時代を迎えようとしているとゆうことじゃが、先んじてこれはいかが。フォア・スティックス。ふぉー。ところで先日、家内と子供を連れて解禁ボジョレーヌーヴォーを飲みながらアメリカのカリフォルニアに行きまして、そこで髪の毛に花を飾ってあげました。当然、みんな金髪さらさらヘアーです。羨ましい。ラストは「堤防が壊れる時」。えらいこっちゃ。このドラム部分、サンプリングするならここってもんです。まるまる使ってライブしてしまいました。すみません。そしたらよー。ドラムばっか目立ってよー。大負け。早く気付けよ当たり前じゃんかてなもんで。アホでした。でもとても嬉しかった。しかし凄い。バスドラのペダル踏み込んでさらに今一度ねじ込んで捏ねてるって作業を毎回こなしてますこの人。スネアなんか振り下ろしたら、打撃の瞬間スティックを逆さに持って皮に突き刺して破れちゃったら、そのたんびに屈強なローディに替えを装着させて、再び突き刺すって作業を毎回やってます。連打の時なんかもう大変。見たかったなあ。とまとめてなんかやんない、ぶっ放しチューリップ解放のまま終わる、これからが・・・。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

*名曲「天国への階段」に尽きるでしょう。(み)/お勧め!/96点

LED ZEPPELIN/聖なる館
cover・・・ブリティッシュ・ハード・ロック 曲目等詳細
**「ぼくペイジ」
「ぼくロバート」
「ぼくデイビー、じゃなくてジョンポール」
「ぼくボン・・・・あ、ボンゾー」
「4人合わせて、レッード・ツェッペリン」


「なあペイジィ、そろそろアルバム作らなきゃいけねえんじゃないか。この前でっかいあの親父がやって来て嫌味言ってたぞ。」
「ぼくピータ」
(この男がそのでっかい親父である)
「そーなんであります。今日こうして聖なる館に集まって貰ったのはニュー・アルバム製作会議なのであります銭銭。」
「この前のヤツはさー、偶然うまいことすげー曲出来ちゃってからなあ。今度のは期待してるぞみんな。」
「むしゃむしゃ」(ボンゾは始終マンガの肉を喰ってる。美味そうだねえ。)
「むしゃむしゃ。ぐお。そんで、ぐお、今度のやつの、ぐお、テーマはぐおぐお、何なんだぐお。」
「今度のアルバムのテーマは・・・・・・・無い。」
「へ?無いの?」
「そー上手く名曲が次から次へと生まれるわけはありません銭銭。もうすっかりビッグになったことだし、今度はちょいとスカしてみようと思います銭銭。そしたら20年後に、”このアルバム意外と好きですわー”とかみんな言ってくれてけっこうずっと売れます銭銭。」
「むしゃむしゃ。ぐお。そりゃま俺たちが、ぐお、ただ演るだけで、がー、そんよそこらのイモバンドなんか、げほ、比べ物にならんくらいの、がお、ものが出来るけどさ、むしゃ。」
「そーです。ここでゼッペリンナのバンドの地力じつりょくを天下に知らしめればいーのです銭銭。それで今回はみんなに何がやりたいか、案を出して貰おうと思います銭。ではロバート君から。何がやりたいですか?百円。」
「ボク?ぼくはねー、カントリーがやりたいのイヨォーーー↑。ずっとイヨォーーー↑って声出すの辛いんですけっこう。ノンビリしてーや。」
「カントリーですか。また評判悪いぞそりゃペソ。」
「そこはまーペイちゃんの実力で何とかしてくれやキェーーー↑」
「ぢゃ、ジョーンズ君は?何がやりたい銭。」
「ぼ、ぼ、ぼくは、ぼくは、おむすびが食べたい。」
「食べ物じゃなくて音楽よ銭。」
「ぼ、ぼぼくは、鍵盤が弾けて、実質上レッド・ゼッペリンが支配できればそれでいい。あわせる。何でも。」
「あ、そうですかマルク。では、ボンゾ君は?わ、汁が飛んだ。きたねえなあ銭。」
「むしゃむしゃ。すまん、ぐお。俺か。俺はもちろんファンクだぐほ。JBまんまの。あとやりたいのはファンクだ。でっかい音の。それからやりたいのはファンクだ。喰いまくりの。むしゃむしゃ。べほ」
「はい、わかりました銭。では、今までウケが良いハードロックでカントリーでファンクですねドル。そんなんどうやってやりゃいいんだ財布。」
「何とかなるでよアタタタタタ。やれば。歌詞はいつもの通り、”したいやりたい隣のあの娘”でいいっすね。」
「OK!!」
(全員で即答してます。いいのかなあそれで。)
「あ、「ちょいとスカして」みるのなら、スカやったらどう?」
「あ、そりゃ面白いね銭。ゼップがスカなんて、みんな騒ぐぞ銭。まー今の時代は新しいレゲってのが出たからそれやってみよー円。」


(決まったから、スタジオ入りだね。さーどんなのが出来るか。みんなで楽しみに待とう。)


「出来た。」
「うにゃ。テキトーにセッションしたら出来たね銭。さすが俺たち。」
「むしゃむしゃ。てりめーよ、ぐほ。オーシャンなんか隣のおっしゃんも大喜びよ、ぐほ。次のアルバムはこの路線だな、がー。」
「ぼ、ぼく、支配出来た。」
「ちょっと気になるんだけど。キーーー↑」
「なんだい銭。」
「クランジで、俺やばいこと歌って無い?一発で録ったから。」
「でーじょーぶ銭。俺たちゃ天下の・・・」
「レッド・ツェッペリーーーーン」(全員)



「こんちわー、ヒノプシスです。ジャケットの御用はございませんかー。」
「おお、ジャケ屋さんのヒシノピスさんか。ちょーどいいところに来た銭。アルバムが出来た銭。」
「えーと、今度のはタイトルなんですかー。また訳のわからん文字いれますか。」
「うーんとアルバムタイトルか。まだ決めてないやドル。どうしよう。ジョーンズ君、意見あるか銭。」
「ぼ、ぼ、ぼくは”聖なる親方”がいい。俺、親方。」
「わかりましたー。”聖なる館”すね。それっぽく謎満載で描きますからー。期待して下さい。」
「料金は格安で頼むよ銭。余計な文字省いていいから。」
「えー、またギャラ減額っすかー。まいったなあ。じゃこれくらいで。パチパチ。」
(イギリスにもソロバンあるんだね)
「パチパチ。これくらいで。OK銭。」
「え?仕方ないなあ。クソ、頭来たからみんな尻出してやれ。」
「むしゃむしゃ。尻尻。肉の次に俺は尻が好きむしゃ。」(山)
/お勧め!/200点

*ジョン・ポール・ジョーンズのキーボードプレイもまた良いものです。(み)/お勧め!/96点 試聴はここで

LED ZEPPELIN/狂熱のライブ 
・・・ブリティッシュ・ハード・ロック
*ペイジならとちってもいいのだあ。こんなにスケールの大きいバンドはもう出ないでしょう。(マ)/お勧め!/200点

*映画でのコスプレは必見よ。(み)/お勧め!/96点

LED ZEPPELIN/フィジカル・グラフィティ
cover・・・ブリティッシュ・ハード・ロック・ファンク・ロック 曲目等詳細
*ファンク大好き、ロック?そりゃもう大好きな私にとってこのフィジカルを聴いてる時ほど幸せな時はないわい。ゼップ、6枚目の盤です。録音は73年の11月からヘッドリー・グレインジでロニー・レインの移動スタジオ使用でエンジニアはロン・ネビソン氏。途中ジョン・ポール・ジョーンズ氏の病気で中止。74年2月から再開。スターグローブスでストーンズの移動スタジオ使用、エンジニアはエディ・クレイマー氏。オリンピック・スタジオ使用エンジニアはジョージ・チキアンツ氏。アイランド・スタジオ使用エンジニアはアンドリュー・ジョーンズ氏。ばんらばんらの録音をまとめた大方のミックスダウンはキース・ハーウッド氏とものの本に書いてございます。74年5月の自らのレーベル、スワン・ソング第一弾としてぶわーと出したかったもののご存知の凝り懲りジャケットとかもろもろでどーんと遅れて翌年2月に発売となりました。既にそれまでの成果で名前は大ビッグ。満を持しての登場。2枚組み。どかーん。誰もが期待に期待をしての登場に見事に答えた盤となりました。私も本気で好きになったのはここから。当時夢中だった全米TOP40の5月2週チャートに38位でランクインして来たのがトランプルド・アンダーフット。次の週も38位。そして陥落。その2週、聴いただけでもうKO。その問答無用のファンクのかっこよさにイメージ一新。とりあえず先に買っていた友達にたかって貸してもらっただよ。以来ゼップ中不動の第一位、それは今でも変わっておりません。何にとりつかれたと言えば先のショックで雛鳥の親状態、それはファンクです。恐るべきリズム・セクション。70年代前半と言えば時代はファンク成熟期。御大ジェイムス・ブラウンはJBファンクを既に完成させてぶりぶり、スライ・ストーンも花を咲かせた後、ZEPに逆影響されてロック・ファンクを全開させてるのはPの連中、かのニュー・オリンズではアラン・トゥーサン&ミーターズが全盛期、そしてリトルフィートの絶頂期と食うものに事欠く事無く、そもそもそれ好きのジョン・ボーナム氏はばくばく片っ端から食ろうてしまっただろうからもう叩くリズムは皆タメが入っちゃって誰も止められない状態であります。ジミーちゃんロバートはんもフィート好きだったから文字通り誰も止めない(^0^)。JP氏は何でもOK。しかるに当然こうなったのだ。一番生き生きして聴こえるのがドラムでありましても何の不思議ではござらん。人間が叩くドラムスの最高峰だ。機械でドラムを代用する?誰がそんなこと考えたの。アンチとして無機質目標ならいざ知らず、この音はチューニング、スティック持ち方、筋肉、録音方法、体調、気分、昨日食ったカレーライス、全てが合わさってようやく出せるものです。誰がそこまでプログラミング出来るものかい。バスドラ一つの強弱でここまで来れるああ人としての限界。それによりそうジョーンズ氏のベースがこれまた。エッジの効いたドラムに対応したアタックを濁らせた音色。もち的確なフレーズ。範としたファンク界ではぶりぶりのおっ立つベースが主流ですからこの己流、見事としか言いようがございません。もちジミー氏の曲作り、リフ作り、ギタープレイも感嘆の百語でござる。ここがしっかりしてなければ演奏がきらめくはずも無く。ロバート氏の歌声は腰が座り真正面からこのど演奏を受け止めると。ですから音楽の形を見ればファンクです。元々ZEPは範とする音楽をかなり生々しく表に出すバンドだったかと。それがここではより顕著にと思いますが、聴いてみればやっぱし大ロック。そうですロックは形でなく態度、心意気なのだ。人間がロックの人間がやるからそれはロック。これが感じられねば形だけ見ちゃって駄目駄目って。ファンク嫌いの人はあかんとなるだろな。もしくはZEPは何の誰の影響もされないとてつもなバンドだって無茶苦茶でござりまするな崇拝を。そこまで行くとロックな人の仰ることとは到底思えずロック人ではござらぬ。とゆうところを見ての後のパンクの標的。とてつもないもの作っちゃったからにの運命ではありますが。ロックはロックでも大岩であることは間違いござらぬ。潰されないよう覚悟召され。各曲に賛辞を送りたいところではありまするがそれは勿体無いのでまた別の機会にさせて頂く所存。何故わしは途中から武士になってしまったのか(^0^)。(マ)/お勧め!/200点

*聴けば聴くほど好きになる。はまり度100%(み)/お勧め!/100点
日本盤 試聴はここで グッヅ

レッド・ゼッペリン/プレゼンス
cover・・・ブリティッシュ・ハード・ロック・ファンク 曲目等詳細
このサイトにはこのアルバムのページが無かったのであります。
これではページさんが怒るのも無理からぬことでサンツェッペリン号が何故か走らぬのもノボプレゼンス号が駄馬なのも、
しかるにそれを応援して馬券ことごとくスるのも罰として当然で、サンゼップ号が格落ち条件戦で走るとゆう直前に何とかせにゃならんわ。
何とかって、何が書けるとゆうのだ。

「凄いね」
「ああ、凄いわ」

終わった。

白状するとこんなにやってますこのサイトに何故あのアルバムのページが無いのか?ってのにはこの原因多いんです。
当たり前に音楽負け。いえい、どうせ負けるのなら当たって砕け。

某情報筋に寄りますとこの今世紀未曾有の危機がこっちの都合にお構い無しに起ころうとしてる昨今、定番商品が売れているそうです。
確実、安心だっちゅうことで。
これだけ騙されると売らんかなの新製品信じられるかって思うのも当たり前だのクラッカー。
今年の流行はネズミ年ですからネズミ色ですとか言われても、そりゃおめーらが事前に大量生産しちまって在庫処理したいだろがと
読まれてる、当たり前だのクラッカー。
好きなもの買って喰ってやるわ。勝手に生きてやるわ。静かに充満します。
これはそろそろだな。

一方、我秘密某情報機関の関係者によりますと、無駄なものってものが売れてるそうです。
無限プチプチを代表とするやって何になるのかってもん。
評論家の先生は、「仕事ってのは集中せねば出来んもので、集中するにはリラックスしなけりゃ集中出来ん。だもんで売れてるのよ。」
とか申す。
要は気分転換ってこったろ。
無駄なものまで、仕事の為にさせられてるってば、無駄なものの立場が有りやせん。
無駄なものは無駄の誇りがあるのだ。誇りを持って無駄を為しているものは。

無駄なものの最も最上位に属するのは、音楽。
音楽聴いても、腹は一杯になることもなく、お金が貰える訳で無く、日本経済のGDPが上がる訳でも無く、株価が上昇する訳でも無い。
ただの空気の振動だ。
だからよ、入れ物は出す方の都合で、LPからCDになり、果ては本当に目に見えないデータそのものとなってしまって
本当にそれは在るのか?実在感がどんどん無くなると共に手触り空しくなり、消えてしまったらどうする。

それをふまえて

プレゼンス

在るから在るのだ(文句あっか)

とゆうアルバムを世に出したのが

レッド・ツェッペリン
時は1976年3月31日。嘘の日の直前。
おりしもパンク胎動の時。知ってか知らずか、眼前に立ちふざがるでっかい壁となる。
憎たらしいまでに。
若くて元気でかいヤツラが百番ブツカリ稽古で当たってもビクとも動かん。
竹刀で叩こうが折れ、しからば木刀で叩こうが折れ、ならば真剣で切り刻もうとするが一撃で折れ、コルト45で撃って弾かれ、
パイソン効かず、マグナムも形無し、ガトリング銃千発無駄、ええい核爆弾だボッカーン、スペシウム光線だアイスラッガーだミラーナイフだ。
煙が去り、まだ腰に手を当てて立っている。
音楽が。空気の振動だから物理的攻撃は意味無いよ。
空気の振動のクセにその空間に完全と刻み込まれておる。一旦流せば取り去ること不能。

精霊とは、霊的存在とは、空間に刻み込まれた取り去ることの出来ない歪みだとゆう説が有ります。
あまりにもその思念強くが為、生物肉体が亡くなりし後も残る。

プレゼンスはその宣言のごとく空間歪みとなった。霊に。
人によっては怨霊、人によっては精霊。
とにもかくにも一旦、放ったら一巻の終わり。

CDにして音痩せた。リマスターにては奥行き付加も依然獏としたものと思います。
しかして76年春に放たれた次元の切り込みは拭いようが無く、在るのだ。

どんな風に在るのかは、眩しくて目が眩みながら全曲またしても無理やりシングルにして戦いを挑むしか手は無し。

光をかき分けて一片でも掴める事が出来たかのように思う日に挑戦いたします。(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

レッド・ゼッペリン/コーダ(最終楽章)
cover・・・ブリティッシュ・ハード・ロック・ファンク 曲目等詳細
”こうだ!”にすれば良かったと思う。
日本盤邦題は。
それしか銘にすることは出来なかったろう。
残された三人は。突然、体の一部分、両足が別次元に何の断りも無く帰っちまったんだから。
まあ、もともとこっちに来ていてくれたことが奇跡で、
どうしてこんなヤツが俺たちと一緒にやってるんだとずっと思っていたに違い無い。
化物としか言えん。打撃妖怪ボンゾ。
それがよ。悪いことに悪い間に帰ってしまった。
初めて放牧に出た風景を夜に明かしたアルバム”イン・スルー・ジ・アウト・ドア”のあとに。
これから本気で次の章に移らんかの時に。
無念としか言いようが無いではないか。
追悼も何も・・・”こうだ。”
終わらせたくも無いし終わらせるアルバムを最後に残す気も無し。
こんなすげえヤツがいて、そいつとやることはまだまだあり、
それが、こうだのアルバムが

CODA

悶えたあげく1982年11月19日にケリをつけたくもなくつけた。

A面は、こんな化物と一緒にやっていた編。信じられるか編。

1. ウィアー・ゴナ・グルーヴ 02:38
2. プア・トム 03:02
3. 君から離れられない 04:18  
4. ウォルターズ・ウォーク 04:31

B面は、まだやることがあるでないか編。
 
1. オゾン・ベイビー 03:35

隠してた歌だ。アウト・ドアの向こうに。
これがまた・・・驚くなかれXTC。
ドラムス&ワイアーズとブラック・シーの狭間の。
あのゲート・ドラムが最大に威力を発揮した音は、コイツらは普通に出せる。

俺はお前が俺のドアをノックするのを聞いている

俺はお前のためにこんなことを覚える気はさらさらねえ、ハニ

俺のベルを鳴らそうなんて思うんじゃねえ

俺のハニーになるには遅すぎるんだよ

うーう、それが俺の愛
うーう、それが俺自身のホントの愛
うーう、それが俺の愛
うーう、それが俺自身のホントの愛
俺の愛

俺の時間を無駄にするな

お前がやることにはもう飽きた

並んで待っていても無駄

列の後ろに並んでろや
せいぜい待ってればいい

俺は言ってるんだぞ、
うーう、それが俺の愛
うーう、それが俺自身のホントの愛
うーう、それが俺の愛
うーう、それが俺自身のホントの愛
俺の俺自身の

ギタア

俺は死んでる川を下ることが出来た
だが俺はそいつが死んでるのを知っている

俺は100万を望むことが出来た、いえーぇ
だが俺はそいつが死んでるのを知っている

俺は暗闇の中で叫ぶことは出来た
俺は流されていく

俺は永遠に生きてやるのだ
だがわかるか、わかるか、俺の言っていることがわかるか

俺は言ってるんだぞ、
うーう、それが俺の愛
うーう、それが俺自身のホントの愛
うーう、それが俺の愛
うーう、それが俺自身のホントの愛
俺の俺自身の

ギタア

うーう、それが俺の愛
うーう、それが俺自身のホントの愛
うーう、それが俺の愛
うーう、それが俺自身のホントの愛
俺の俺自身のホントの愛
俺の俺自身のホントの愛
俺の俺自身のホントの愛
俺の俺自身のホントの愛
うーう、それが俺の愛
うーう、それが俺自身のホントの愛
うーう、それが俺の愛
うーう、それが俺自身のホントの愛
俺の俺自身の

この歌詞で敢えて出す心情と覚悟を察して知るべし。
それでも開陳せねば気がすまないだろ。
この見なかった風景を。

2. ダーリン 05:07

そりゃ空耳の歌であり。誰が何と言ってもそう聞こえるが。
誰も投稿する気にはなるまい。

3. モントルーのボンゾ 04:18

化物の姿をチラっと残す。連中はこのとんでもない存在と一緒にいたってば。
この千倍は浴びてたってば。
そりゃ帰っちまったら即座に続けられぬと決断するはず。

4. ウェアリング・アンド・ティアリング 05:29

最後の最後は、絶対に終わらせない曲で、
隠してた歌である。アウト・ドアの向こうに。
これまた悪いが、XTCなのだ。
しかもデビュー直後の勢い一気の時の。
青臭い時の。
しょーもないほど突進の時の。

わかってやったか、自然にそうなったかは知らん。
わかるわけがない。私ごときに。
そんな私ごときが、指を刺されて罵倒されようとも、そう聴こえるんでそう書かざるを得ないです。
初期XTCだって。

それでここからどこに行こうとしてたか、何が起ころうとしてたか、
さっぱり予想がつかない。

それだけを

こうだ!

と刻みたかったのだと思う。

出来ること出来たことはそれだけ。(山)/お勧め!/試聴はここで

レッド・ゼッペリン/How the West Was Won
cover・・・ブリティッシュ・ハード・ロック・ファンク 曲目等詳細
*30年の時を経て、タイムカプセルで埋めておいた音が発掘、鮮度いささかも衰えなくハトヤの鯛のようにピチピチしてました。いや、しかしでかい。何だかでっかいどう。最強競走馬がパドックで一際でかくみえるように、最盛期北の湖がとてつもなくでかく見えたようにでかいわ。そのでかさが批判されてパンクNWを生んだ訳ですがしゃあないわな地がでかいんだから。音質文句無し演奏文無しの最強盤です。また一つ70’sのベスト・ライブ盤が加えられたと。これは初めてZEPに接する人にもお勧めできるぞ。私にとっての最高の瞬間はDISC 2「幻惑されて」内「ああんああん」じゃなかった突然の「ザ・クランジ」乱入血まみれの瞬間&ハチロク・ビートに乗ってのインプロ部分。おおおおこのままどこまで一体行ってしまうのだー。最強のファンク・プレイド・ロックバンドの面目躍如、あまりのボンゾ・ドラムの切れの良さにペイジ氏が煽られてる様が楽しい楽しい。ハチロクではジョーンズ氏がみんなを煽っています。ケツからの地響き。プラント氏も思わず「イテエ」と。とは言え肝はやっぱペイジ氏のギターにあるかいの。弾くことに情熱たっぷりだわさ。ロバ君も一人で迎え撃って仁王立ちでござい。かかってきなさい。いやー「ダンシン・デイズ」もええ。(マ)/お勧め!/200点

レッド・ゼッペリン/Led Zeppelin Remasters
cover・・・ブリティッシュ・ハード・ロック・ファンク 曲目等詳細
*洋楽ロック・ファンなんてそのまま人生を送れば極めて寂しい存在。世間の事情がどんなんなってるかわからんことだらけです。ネットを始めて徘徊を初めてびっくりしたことはレッド・ツェッペリンって人気有ったんだってこと。そりゃ大物だってことはみんな認識してたとは思いますがその昔はストーンズ、フーと並んで売れない大物と呼ばれておったことを漏れ聞いておりましたし、実際中高通じて私が出会ったゼップ・ファンはたったの一人。そいつも高2の時すわ受験だと騒ぎ出しファンを放棄しちゃった。まあたかって盤借りれたんで感謝せねばいけませんが。パープル・ファンは15人はいたぞ。ELPファンも7人はいたな。ジミヘン・ファンはやっぱ1人か。そのゼップ・ファンと同一人物(^0^)。女子の事情はどうだったのだろう。まあミュージックライフなど覗いてもその比べてもさほど登場はせんかった記憶が有るのでやっぱ現役当時は本邦では不人気だったかも。
その昔ロックを好きになるってことは女子はわー金髪碧眼、男子はと言えば楽器を手に取ってやっちゃるぞとほぼ同義語の時代がありました。そんな時ゼップと言えば、ギターやろうと思ってる身にとっては天国への階段、移民の歌です。そして胸いっぱいの愛を。天国への階段はご存知のように楽器屋で試し弾き禁止のもの(^0^)。イントロだけは誰でも一度はやったことがある。ところがあとの二つは、例えば当時は大抵の人が買うエレキだったグレコ・ギター。それに付いてるカセットテープ付の小冊子の教則本に成毛滋のギター講座つうのがありましてそこに載ってるのがその2曲。最初にそれやらせるのはどうかと思うけどとにかくそれやるっきゃ無いってんでやってみる。音符は少ないんで出来るかと思えばあらーリズムががっくんがっくん。何とか出来たは良いけど情け無ー。でふーんそうかとパープル、スモーク・おん・ざに走るもの7.8割。2割はフリーのオールライトナウもしくはバドコ、0.2割はそれも諦めてザ・バンドのウエイトのイントロに行ったりして。あ、あっしだ。その他のパートの人間は大抵はギターのキチガイのような熱情にとりつかれたやつにそそのかされてバンドをやろうぜとなってから楽器を始めるパターンが多かろうかと。で俺楽器でけんつうやつは容姿に関わらず歌歌いになります。人の気も知らんとギタアのやつはゼップやろうなんて言うもんだから歌のやつは情け無い裏声でやらにゃいけなくなる。ベースの人間はああ良いよとか言っておきながらコピーする時、よく聴こえん、くそと必死になればなるほど空恐ろしいプレイが判明してきて顔が青くなる。ドラムのやつは音が取れません僕はって人がやることになるんですが、まず最初練習スタジオでスネアを一発とんと叩くとこから悩み始める。「おいこれ同じ楽器だよな」って。そしてバスドラをストトストトやろうとして足が吊る。学園祭でライブ決まってるしやるっきゃないと全員適当に音を抜きながら何とか習得、ステージで開陳し120%玉砕するとゆうことで。全員トラウマとなります。それ以来私はロックなど知りません。なんちゃって。これがバドコだったりフリーだったりするととりあえずコピーだけは全部出来ちゃうので聴いてる人様はともかく本人達はカッコよくやれたと思えます。パープルだとノリ一発で場内大ウケの可能性もある。クイーンだったら・・・少なくとも笑ってもらえる。ははは。えーと何が言いたかったんだっけ。あ、そうだ。楽器を弾くことが無くなるってことはバンドで音楽聴く人間にとっては縁遠くなってしまう存在になってしまいがちってことです。逆恨みで憎んだりして。やれジミイちゃんはヘタクソだとか。他の人はけなせないからもっぱら標的はジミイちゃん。そんな訳でパンク登場の時も標的はゼップでした。俺達に出来ないことをやりやがるのはロックじゃ無いと。無茶苦茶なのは百も承知で。そんなこんなで良くも悪くも(悪くは無いか)レッド・ツェッペリンはロックの成れの果て音楽です。ベスト盤はこれだ。俺は好きだ。コピー出来なかったのになぜだろう。きっとそもそもしようとしなかったからだな。(マ)
/お勧め!/150点 日本盤 試聴はここで グッヅ

Lynyrd Skynyrd /Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd
cover・・
南部のタフ・ガイ 曲目等詳細
*「レエナアドスキナアドと読むのだー」ちゅうタイトルで登場はサザン・ロックの兆児、レーナード・スキナードの1stアルバム。北にエアロスミスあらば南にレーナード。ほぼ時を同じくしてくしくも登場の完全70’s型ロック、諸先輩方が苦労してブルースとR&Bを血肉化したのを受けてさらに自分達の音楽としてより自然にカマシてどーん。フロリダはジャクソンビルの悪ガキ高校生、ロニー(歌)、ゲイリー(G)、アレン(G)の3人はマイバックヤードとゆうバンドを結成、レオン(B)、ビル(Key)を加えていまや世界で一番有名な名前になってしまった学校の鬼教師(長髪学生ハンター)のレオナルド・スキナー氏から名前をいただきおちょくりでレーナード・スキナードと改名、さらにドラムのボブちゃんを加えて南部各地で活動開始いたしました。数年後の72年、アトランタのクラブ、ファナッチョでライブをしていたところ当時サザンロックに興味津々でアトランタ・リズム・セクションと共演すべくやって来た歩くパー(アル・クーパー)に見初められて彼のレーベル「サウンド・オブ・サウス」からこの盤でデビューするに至った次第。その際何を考えたかもう二人もギタリストがいるのにエド・キングとゆう三人目ギタリストを加え目論むサウンドを鬼のごとく教授、その激烈なるしごきに耐えたこのサウンドっていったらどうよ。ロック史上燦然と輝く1曲目はアイ・エイント・ザ・ワン。カウントに始まりファンキイなエフェクト・ドラム、1本目粘りに粘ったギターリフ、重ねて2本目音色別ギターリフ参加、口笛、そして宙を舞うギターフレーズ、そしてそしてどうだこのーの酔っ払いチンピラヴォーカル、ホンキイピアノとこれでもうレーナードの全てだどーだです。企みに企んだこのアレンジにKOす。して2曲目はチューズデイズ・ゴーン。ワルツできやがった。生ギターとオルガンとむせび泣くギター。そして歌。ぐお。もーんとこちらも首をふり没入す。後半に登場はレーナードもう一つの必殺技、エレガント・ブリリアント・ピアノ。7分間超の至福の後登場はなぜかエルトンきんどうさんしてるギミサムステップス。この今までのブルース&カントリー&ジャズずっぽりの南部サウンドから1歩踏み出したキラー3曲でこのバンドの未来とこの盤の家宝化は決定。その後ママは俺に言ったお前は若かったなどと説教されつつ酒を飲んでは馬鹿騒ぎ沼地に足をすくわれて死にかかり最終的についに羽化、テリー・ゴーディ、マイケル・ヘイズと共に宙に羽ばたき全部覚えちゃったよ口で出来ますこのギターバトル、不朽の名作フリーバーズ。見事なリアル・クーパー。見事なリその目論見のその上をいく個性獲得のスキナード衆。不幸にして未聴の方おられましたらこの記念すべき瞬間をこれを機会に。幸いでござります。(マ)/お勧め!/120点 グッヅ

Lynyrd Skynyrd /Second Helping
・・・南部のタフ・ガイ
*サザン・ロックの第2世代、レーナードの2作目にしてブレーク・アルバムです。そこは第2世代の強み、ブルースやカントリーは裸のまま出る事無く、見事に消化して自分達の音楽をばっちりと。サザン・ロックの連中の中で頭一つ飛び出て人気が出たのはやっぱ問答無用のこのかっこよさだろうな。さほど力強いと言えないヴォーカルながらチンピラの魅力満載で存在感抜群。おそらく誰が聴いても届いてきます。ブレーク・シングル「スイート・ホーム・アラバマ」はニール・ヤングの「アラバマ」「サザン・マン」へのアンサー・ソング。おいら達みたいのも南部にはいるんだぜちゅうメッセージだな。ブギ・ナンバーが妙にエルトンぽいのが昔から謎です。(マ)/お勧め!/120点

Lynyrd Skynyrd /Nuthin' Fancy
cover・・・
南部のタフ・ガイ 曲目等詳細
*サザン・ロックの第2世代、レーナードの2作目にしてブレーク・アルバムです。そこは第2世代の強み、ブルースやカントリーは裸のまま出る事無く、見事*鶯谷ロック学園大学入試問題。
レーナード・スキナードのスペルを正しく書きなさい。
うーんうーん。ぶー。あ、eを付けちゃった。みたいなー。
言うは簡単書くは大変なサザン・ロッカー、レーナードさん、75年の3作目

ナッシン・ファンシー

73年デビュー以来年1作ごとに発表、南狂い歩くパー、いや、アル・クーパー氏製作3部作の終章を飾るアルバムです。梨本ファンシー。ちょっとすいません。「何にも面白くねえよ」ってロニーさん自ら仰り、裏ジャケではノシノシ、メンバー闊歩。中指おっ立ててるもんね。怒涛の名曲ラッシュの1st,2ndで一躍南の星になりました。どうだ3枚目、あんたらの予想通りネタ切れだろー。てか。予想通り酷評の記事ばっか出てたような。馬鹿め。けけけ。そんなんじゃ引っかかりませぬわ。これは踏み絵盤なのだ。まー、聴いて嫌いならともかくも好きになったのなら文句ゆうな。名作が名盤とは限らない。とかまた訳のわからないことを書く。そりゃその通り一発で引きがある曲が冒頭の「ミスタ・サタデナイト・スペエシャル」バット圧倒的しか無いのはわかるけんどもよう、好きなもんは好きなんだからしょおがねえじゃんか。それはあなたの好きなー度が臨界点を超えたからです。とつてもそれはハピーなことだ。
えー、この3部作。朝のレーナード、それから昼寝して、夜のレーナード、そしてこれは
「深夜のレーナード」と名付けようさ。目覚めてすぐ歌をわめきちらしーの、夜は6時からギグ始めーの、飲みながら当然ギグ、してサタデナイトSPで拳銃ぶっ放して一旦終了。
かと思ったらやおら立ち上がってまた飲み直し。ぐでんぐでんになりながら演りましたの図が余すところ無く納められてる。
当然本性丸見え、ほら、悪口の格好のネタとなってるフリーそのまんまの曲とかあるじゃん。だってそれが好きナード。悪いか。てなもんだ。
やってるのは俺達レーナードだぞ。悪いか。てなもんだ。
そこでマネしてる、ひでー、わー楽しい、orパクリやがってムカツクとそれが運命の分かれ道。
前者の方は幸せです。後者の方は近づかない方が無難です。
それがこのアルバム「ナッシン・ファンシー」。
ぬいぐるみとかキャラ・グッヅは全く売っておりませんの意味。 (山)
/お勧め!/120点 試聴はここで

Lynyrd Skynyrd /ワン・モア・フロム・ザ・ロード
・・・南部のタフ・ガイ
*最強のライブ。ああフリ−・バード。テリ−・ゴーディー。弟もがんばって。(マ)/お勧め!/150点

*アメリカを代表するバンドです。フリーバードを聴くと昔の全日を思い出して泣けます。とっても真面目で
息の長いバンド。(み)
/お勧め!/97点

レーナード・スキナード/ストリート・サヴァイヴァーズ  <ご投稿エントリー>

Leon Russell/ベスト
cover・・・南部のロイ・ウッド
*顔は怖いが良い曲たくさん。たまに聴くと物凄く幸せになれます。(マ)/お勧め!/97点

Lewis Furey/Lewis Furey
cover・・・これぞ裏名盤 曲目等詳細
*「こころっくす開設以来幾度となくご推薦させていただいておりますこのルイス・フューレイの1st。ヒット・チャートとはまったく無縁、カナダ出身ながらのこの退廃ムード、そして孤高の存在とゆうことで75年発表以来幾度となく再発、CD時代になっても何回も再発、そして廃盤を繰り返しています。それとゆうのも何の因果か出会ってしまった人間の心を鷲づかみにして商売抜きでこの素晴らしさを誰かに伝えたいぞって気持にさせてしまう圧倒的な音楽の力だと思います。そして現在ならまだ2001年発売の日本盤限定盤が手に入る。売れて無いのかー(^0^)。とにかく試聴してみて下さい。最初のハスラーズ・タンゴから。赤ん坊の嘆きのような声が聴こえてくるはずです。ルイス・フューレイ氏は1949年の7月6日にカナダのケベック州モントリオールで生まれました。父はカナダ人で母はアメリカ人。その地の音楽演劇学校で学んだ後、15歳の時に奨学金を貰ってジュリアード音楽院に行くとゆう根っからの音楽才人。専攻はヴァイオリンだったそう。そのまま真っ当に育てばクラシック・エリートさんでどこぞのオーケストラで棒を振ってたか。それがまーそうは行かんのが人生の面白いところ。子供の頃にクルト・ワイルの音楽にはまってしもうたのですねー。すっかり欧州の退廃に取り付かれたルイスちゃん、いい子ちゃんでいるのに我慢できなくなって退学、欧州を中心に各地を転々と放浪、東京にも来た事あったそうです。その間、ウエイターやったり果てはポルノ男優までやってからに生活費を稼ぎながら曲をこつこつ書いておりました。そんなこんなでアメリカ大陸に戻りまずはニューヨークにそして故郷のモントリオールに戻ってキャバレーやナイトクラブで歌っておったところをA&Mのバリー・クロスト氏に発見されて契約、75年にこの盤を出したとゆう次第です。とゆう訳でこの盤にはそれまでの人生で彼が作った曲の中から10曲、勝負を賭けて選りすぐられたものが入っていると想像され、実際そりゃもう至玉、これ以上引くところは無いってところまで絞られた簡素にして突きまくるアレンジ。シンプルかつメロディアス、天から降りてきたとしか言いようが無い曲の数々。まるで悪魔の童謡みたいな恐ろしくも甘美な世界が次々と展開されます。日本人には黒猫のタンゴ思い出してしまうベタなタンゴ・リフ、それで返って暗黒のスタンダードになってしもうたハスラーのタンゴに圧倒され、2曲目のラスト・ナイトでは淡々としたルー・リード氏に共通する街の夜の風景が。マリンバの連打とカウンター・ブラスにKO。3曲目のザ・ワルツではもう言語に絶する名曲。こんなん我が人生で唯一無比の。俺が聴きたかったのはこれだーって校庭15周走ってしまう。30年立ってもそれは同じ。まだこれに匹敵するワルツ曲は出てきてません。4.のクリーンナップタイムはなんつってもバンジョー。疾走してます。カウンターで入るオーケストラの打撃。ドラマティックで。5.ルイーズ。胸かきむしられるバラード。”ルイーズ。その名前。背中に刃を感じる。”って出だしからもうたまらん。エステルさんとゆう女性ボーカル(多分)がフランス語で絡みつき。ジャメジャメー。最後のぽんって一音だけのピアノ。6.カインダ・シャイ。おもちゃの兵隊反復横とびの軽快曲。よだれたらしながらのアヘン窟の歌かと思う。7.ルイス・イズ・クレージー。シィカーとアコーディオンがそよそよと顔を撫で回すイントロ。恋人がビリーの元に走り、探し回り街を徘徊する。人は自分を指差し、お前はクレージーだと言い、やめてくれとゆう歌。確かにクレージー。あっしだって指差して言ってしまう。ただし最高の賛辞として。これも走るバンジョーが真っ当な使われ方しておりません。8.ドアを閉めて。ちょっと触ったら止まってしまいそうな歌。少年のランディ・ニューマンのようです。とつとつと歌うがジョニー・ロットンのごとく言葉は突き刺さってぐさり。9.コウト・ユー。これぞクルト・ワイル世界。最後の”貴方は古いバスに乗っている。そして古いバスは走る。古い街道を。”ってヴァースが必殺。間奏のラッパが宙を舞って下りて来た。最後、「ラブ・カムズ」。”今年のスイカはとても甘い。きっと今年は君の年。そして僕の年。”って愛が来た様を歌う人が他におりますでしょうか。この盤、ルイス氏にとっても特別なものだと感じてます。この後のアルバムも秀逸、素晴らしいものなんですがこのシンプルさ、なんつうか神々しさはこれだけ。ですから他の盤はもしかすると駄目な人がおるかもしれませんがこれだけは、そう例えばカーペンターズが好きな人でも退廃を超えてはまってしまうのでは無いかと。我を忘れてるかもしれないけど。これだけ我を忘れさせてくれるのはまったくもって。簡潔な英語の歌詞を眺めながら是非お聴きください。ゲストには同じレーベルの異邦人仲間キャット・スティーブンス氏、退廃仲間ルイスは友を呼ぶのティム・カリーが参加しております。(マ)/お勧め!/200点 試聴はここで 日本盤

Lewis Furey/ザ・ヒューマー・オブ
・・・これぞ裏名盤
*もー最初からあやまってしまおう。実は長いことこのアルバム、あの強力1stのショックで全然良く聞こえませんでした。いったんそう思ってしまいますと長いこと棚の奥にお蔵入りとなってしまったわけですが、「Au Theatre De La Porte St Mart」との遭遇で状況は一変。はまりっぱなしで、そんじゃも一回聴いてみようと。
そしたら
あらららあ、良いじゃないですか。良く聞えなかった訳は1stとまったく正反対のサウンド・プロダクション。1stの極限まで削ぎ落としたシンプルなサウンドに比べてロイ・トーマシ・ベーカー・プロデュースによる本作はディスコまで登場の総天然色の様相で。でもなー、ロイさんだからキラー・クイーンだよなーと思って聴いてみると、おりゃやっぱりキラー・クイーン(爆)。さらにさらに...ザッパに聞えてきました。ジョーのガレージだ。悪意に満ちた歌詞とこの一見ポップに聞えるサウンド。正にそうです。どうやらザッパ体験がこのアルバムが魅力的に聞えてきた理由でもありそう。そうなるともう曲は抜群だし、あとははまる一方。総天然色が一変セピア色に変わる感触も体験して、もーみなさんに強力に推薦しちゃいます。調子いいかなこりゃ_<(_ _)>_。(マ)
/お勧め!/120点

Lewis Furey/Sky Is Falling
cover・・・これぞ裏名盤 曲目等詳細
*これだけネットが発達してても
永遠に謎の人がおります。
もしかすると本国ではとてつもなく有名な方かもしれない。しかしてその姿はある時からぷっつり彼方へ。
こちらがこれだけ惚れ込んでるのに惚れれば惚れるだけ遠くに行ってしまう人、

ルイス・フューレイ氏。

カナディアン。70’sの人。何の因果か恋焦がれたは海の向こうの欧州世界。
憧れは当地を越える時にして。
CCRやザ・バンドのように。想いのヨーロッパはもはや彼の長い首の中です。
驚異の1st、ロックな2枚目、そして映画を作り自国で賞を獲得し、フランスへ逃亡。
そこで”サラヴァ”てばレーベルにて、現実を見たのにも関わらず揺るがぬ自分欧州。
それはそこに一緒に入ってくれる伴侶と出会ったからだ。

キャロル・ロール嬢。

このあとはこの巫女を通じて己を出すと決意しての70’s最後の聖戦です。
製作は1stで共に驚異を作り出した、ジョン・リソワ氏。この方しかおらぬ。

日本でのみ、現在CD入手可能です。新星堂のオーマガトキから。試聴も出来ます。
その臭う強烈な匂いを聴いてぴんと来ましたら今のうち。いつ彼方に去るかわからん。
解説・対訳もついているそうです。
しかして我がいえにあるは、黄ばんだLP。
出来るは己解釈だけ。
こんな歌を歌ってると思う。

スカイ・イズ・フォーリング


空は落ちている
空は落ちている

俺は運に見放された
小さな赤い消防車
肥えに突き刺さっている

俺は羊に乗る
基本的に
俺はターザン

意図を持って
喜びに縛り付けてくれ
もう一人の天使のごとく
横一列に上下する 彼の折られた膝の上

俺はオリバー・トゥイスト
聞いておくれ サー
俺は小トゥイストになった

俺はウイリアム・テル
横たわる野望を獲得す
天国 または 地獄

意図を持って
ロープで緊縛されている
待ち受ける牛か何かのごとく
ライオンのために 彼の背後に潜む

俺は小さなピン
天使どもが踊るのを見ている
遥か彼方、彼の頭上にて

俺は一杯の茶
俺の茶葉の粕には
予言

意図を持って
死に縛り付けてくれ
その紛れもない話は俺を恥ずかしい気分にさせる

意図を持って
喜びに縛り付けてくれ
意図を持って
喜びに縛り付けてくれ

光の中心
別な箇所を追う
私の飛んでるブランコ

空は落ちている
空は落ちている




シーブズ〜盗っ人のタンゴ



ドレスアップ 俺の黒手袋ぴちぴちの
悪さをしに行く金曜の夜
俺は非公認の王 透明の王冠かぶる
誰が浸入を許そうか 街中そこら
俺のポケットにはブツが そしてポリ公は追跡中
犯罪まみれの人生はたやすく揺さぶられるもの
何と俺はそれが好きなことよ 髭を剃るのは嫌いだ
勇ましく感じている それより阿呆なことは無し

俺らの如き盗っ人は飢えた野獣
望んだものはすべからく手に入れる
俺らの如き盗っ人は見せびらかしの野獣
望んだものはすべからく手に入れる

マンションを見つけた ぶくぶく肥えた
2階に有ります秘蔵の金庫
手際良くハードに事を運ぶのだ
その時、突如襲う不可思議なセンセーション
宝石メガネのダイアモンドのごとき
俺は拍手喝さいもの 俺は仲間入り
運命の時に出会う瞬間は今
黒ずくめの盗っ人 俺みたいに見える

俺らの如き盗っ人は飢えた野獣
望んだものはすべからく手に入れる
俺らの如き盗っ人は見せびらかしの野獣
望んだものはすべからく手に入れる

俺たちは取引をした 暗黙の了解
分け前を取る 一言も喋らずに
その夜には改めて最高に見える彼女
ボディが青ざめた月夜に浮かび上がる
そう朝かもしれん 俺にはわからん
残された手は、俺の内に秘めることのみ
美し 彼女 言った「美しさ全部は現実のもの」
そしてそれは俺を盗みの夜に追い立てる

俺らの如き盗っ人は飢えた野獣
望んだものはすべからく手に入れる
俺らの如き盗っ人は見せびらかしの野獣
望んだものはすべからく手に入れる

つづく



後段、いかにこの物語が続きますか、それはヴィニールもしくはプラスティックの円盤がそなたの机上にて廻る時。
映像の音像師、ルイスさん。
いつの日かとことん言葉吟味出来る日が来るでしょうか。

その時まで俺は(山)
/お勧め!/200点

Lewis Furey & Carole Laure/Au Theatre De La Porte St Mart

・・・辺境の桃源郷
*-----曲目------
croque la lune (intro) (Lewis Furey / Lewis Furey & Dominique Issermann)
desire machine (Lewis Furey / John Lissauer & Lewis Furey)
joue-moi un tango (Lewis Furey / Lewis Furey, Carole Laure & Dominique Issermann)
scenes du train (Lewis Furey / Lewis Furey, Carole Laure & Dominique Issermann)
i've counted what i have (Leonard Cohen / Lewis Furey)
funny (Leonard Cohen / Lewis Furey)
love stepped out
stupid me
hustler's tango (Lewis Furey)
louise (Lewis Furey)
fantastica (Lewis Furey)
croque la lune (Lewis Furey / Lewis Furey & Dominique Issermann)

82年にどこかで録音されたライブ盤。どこからも隔絶されたところでひっそりと花開いてる音楽がこの世にはあるもんで、これはそんなアルバムです。タイトルからして読めん。「お。しあたふ・どぅ・ら・ぽふた・せいん・まるたん」ですか[(^o^)]。仏語Cなもんで。
ルイス・フューレイさんは75年にA&Mからデビューしたカナダ出身のシンガー・ソングライターです。そのデカダンスと無国籍情緒溢れた衝撃の1stアルバムで知ってる人には確実に忘れ得ぬ音楽家となっているとゆうお方。その後、ロイ・トーマス・ベーカーのプロデュースによる2nd、ろくろッ首3rdを出し、フランスに渡りキャロル・ルーレとゆう女優さんと恋に落ちて共演アルバムを何枚か経てこのアルバムに至るとゆう訳です。試聴が出来んので、ここで聴ける音楽を文章で表すとすると、ロクシー・ミュージックの「ソング・フォー・ヨーロッパ」からギターとベースを抜いて強烈フランスふりかけをまぶしたものとでもいいますか、これではさっぱりわからないでしょうが、とにかく曲が良い。聴いてるだけで1本の映画を見てしまったような感慨にふけることの出来る作品です。あの1stから必殺「ハスラーズ・タンゴ」と「ルイーズ」収録。特に「ルイーズ」はなんとビオラの弾き語り。手に入れるのに時間がかかるかもしれませんが、それだけのものは確実に持ってる、ものが違うアルバムなのです。無国籍ファンの方々に捧げたい。(マ)
/お勧め!/120点

Lewis Furey/Night Magic
cover・・・夜の物語 曲目等詳細
*愛と夜と退廃の番人、カナディアン・フレンチのルイス・フューレイ氏の1985年カナダTV映画「ナイト・マジック」のサントラ盤です。先日偶然中古CD棚で発見、けっこうなお値段だったけど何だこりゃル、ルイスさんのかーと買ってしまいました。どう検索してもアマゾンでは発見出来ずこりゃ廃盤か感謝出来んと諦めていたら、な何と日本のピクシーズ・プロダクションとゆうところで完全日本語対訳付で発売されているのですと。凄い。何枚売れたのだろうか。とても商売になるとは思えず、この前のクリス・ホワイト氏の盤を出してらっしゃるところもそうだけどその熱情に全く感服いたします。さて「ナイト・マジック」。フランスに移ってパートナー、キャロル・ロール嬢とミュージカルな活躍をしてたルイスさんが共に母国に戻り音楽ばかりか監督もしちゃったとゆう大力作映画。全歌詞担当はレーナード・コーエン氏。憧れの大先輩と組んで力が入らぬ訳が無かったろうかと。しかしこの人に全て任して映画を作らせようなどとゆうカナダのTV曲も凄いな。どれくらいの知名度がかの国ではあるのでしょうか。サントラですからセリフとか入ってのとか思ってたらこれがまた全部歌と真正面インストのテンコ盛り。70分以上CDにぎゅうぎゅう詰まって入ってます。これだけ音楽漬けの映画っていったい。どんななんだ。もちろん見てー。聴いちゃったから余計だ。長いから息抜いてる箇所もあるやに思わばこれまたそんなんは一切無し。それまでの全ルイスな音楽がびっしり。聴けば聴くほどその素敵さにくらくらしてしてしまいます。80’sのテクノロジーの誘惑も全く関係無く腰が据わった音色とアレンジ、これぞ渾身の作だと思う。ファースト・ソロ・アルバムはそりゃえらいこっちゃな盤で人生レコードにすっかりなっちゃってるけど、これも来るぞ来るぞの予感有り。濃いです。濃いだけに。対決し甲斐充分。あ、こんな面もあったのかつう穏やかなスティーブ・ハーレイ兄貴のような曲もあったり。ああ、歌詞が気になる。サラヴァ原盤の輸入盤中古だったもので。しかしまあ言葉には言霊が宿ってるもんな。聴き込むごとに作った熱情は音いろだけでも充分染み込んで来てます。皆さんは是非日本盤で堪能してください。最初からこれ行ってもOKかとも思うけど、少しでもルイス氏の音楽にやられたことがある方ならなおさら。余すところ無く魅力発揮の大傑作と確信いたします。あ、そうだ。退廃の香りは今回はさほど感じず。意欲が湧いて湧いて、飛び越してえらくポジティブな喜びの音楽と感じました。ジャケット内に載ってる手のひらの玉の中の小人バレリーナの場面。見たいなあ。(山)/お勧め!/150点

ルー・リード/ニューヨーク  <ご投稿エントリー>
・・・
ルー・リード


ルー・リード/ベルリン  <ご投稿エントリー>
cover ・・・ルー・リード


ルー・リード/トランスフォーマー
cover・・・
ルー・リード 曲目等詳細
*時は72年、グラム・エラ真っ盛り、な時にルー・リードさんの2ndはジギイ・スターダストで飛ぶ鳥を落とす勢いのデビッド・ボウイ&ミック・ロンソン両氏のプロデュースで製作されました。ジャケもご覧の通りお化粧まっちろでグラームでござりますが、まず最初にこいつはとんでもなき名作です。ルー・リードさんを元来嫌いな人でもこれだけはやられる可能性大、誰が歌ってようが誰が絡んでようがどこの誰だかやってるのか知らなかったとして聴いてもまずもって捕まってしまいます、きっと。まだ未聴の方はだまされたと思って買ってしまわれるのが一番近道\(^o^)/。大丈夫です。怖い音楽でも暗い音楽でも鼻につく音楽でもありません。ただ男の人が歌っていてそれが素敵な曲ばかり。聴いた後はいつのまにかサテライト・オブ・ラ〜ブって鼻歌歌っちゃってる自分発見です。とんでもないとこでやっちゃって赤面したりして(^0^)。製作担当のボウイちゃんはルーさん、ルーさんて書くと大柴さんみたいだけど、はは、すげえ大ファンだったりして、えー、ルーさんのいたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの大ファンだったそう。で、大好きな人のプロデュースで「お願い、どーかヴェルヴェッツみたいにやって〜、おねがいー」と。よっしゃっと世紀の都会わらべ唄バンドだったヴェルヴェッツと同じ精神の総わらべ唄状態。70年代を通じて脱力ヴォーカル選手権大会チャンピオン保持者のメンツにかけてだらーっと気合を入れてまあしかし良い曲ばかり作ったもんだ。ボイさんミックさんもそれに答えて自身のアルバムでの派手な展開はぐっと抑えて好サポート、そこにはこれだよのアレンジとてもとても素敵です。ボイちゃん発見つうのは前記サテライト・オブ・ラブでの「あーあっうおおおー」くらいだもんなあ。シングル・ヒットも出ました。「ワィルドサイドを歩け」。子供は内側大人は車道側ね。あ、それは知ってるって方はなお安心、あれに匹敵するやつばかりがこれには詰まっておるのだ。あ、あと一つだけ。ジャケはこうだけど中身は派手派手グラマーしてません。いたって落ち着いた、落ち着いたって言っちゃあれかもしれんが、音楽です。とにかく形容でけん。大好きです。(マ)/お勧め!/100点
日本盤

ルーリード/ルーリード  <ご投稿エントリー>
cover

リンダ・ロンシュタット/シンプル・ドリームス  <ご投稿エントリー>
・・・
アメリカネイちゃん
*最近はこーゆータイプの女性歌手いなくなりましたねー。良い曲を選んで歌ってますです。(マ)/お勧め!/90点

リンダ・ロンシュタッド/風にさらわれた恋  <ご投稿エントリー>
・・・アメリカネイちゃん
*ライ・クーダーのタトラーやってます。名曲です。(マ)/お勧め!/90点

リンダ・ロンシュタッド/グレーテスト・ヒッツ
・・・アメリカネイちゃん
*たぬきでは有りません_<(_ _)>_スマヌ。70年代西海岸を代表する女性シンガーでございます。70年代女性歌手シーンはジャニス・ジョップリン亡き後、情念テクニック系の人が後をついで花盛りとなると思いきや、キャロル・キングの登場と素朴を求める空気のためでしょうか、一般アメリカ姉ちゃん系の人が主流となりました。この人なんてもー、ただ歌ってるだけ(爆)。ところがどっこい選曲センスが抜群で有ります。このアルバムにはエバリー・ブラザース、イーグルス、モータウン、ニール・ヤング等等の素晴らしい曲が一杯。従ってへたにこねくり回されて歌われるよりも素朴に歌ってもらう方が、心にずどーんと届きまする。それが良くてみんなリンダさんのアルバム買ったんじゃないかなあ。アレンジが秀逸でオリジナルともども好きになるのはロッド・スチュアートさんと共通してます。

当時来日した時に神奈川県民ホールに見に行きました。バンドが素晴らしくて、ワディ・ワクテルのギターに陶酔。前座のリビングストン・テイラーがまた良くてねー。(マ)
/お勧め!/93点

ロス・ロボス/ウィル・ザ・ウルフ・サヴァイヴ  <ご投稿エントリー>

ロス・ロボス/ピストルと心  <ご投稿エントリー>

ラヴィン・スプーンフル/魔法を信じるかい?
・・・グッド・タイム・ミュージック
*何てこった、こんなに良い音楽が発売されて無いなんて。ベスト盤は手に入ります。(マ)/お勧め!/95点

カーマストラ・ボックス/ラビン・スプーンフル  <ご投稿エントリー>

The Lovin' Spoonful/Greatest Hits
cover・・・グッド・タイム・ミュージック 曲目等詳細
*ラヴィン・スプーンフル。何て素敵な名前なんでしょう。音楽もその名前通り、いつだって聴く度にスプーンいっぱいの幸せを与えてくれます。我が家では別の意味の想い出もあり、88年にCDプレーヤーを初めて買って、さあ最初はどれを買おうとなって悩んで選んだのがバーズのベストとこのラビン・スプーンフル。キャッスル・レーベルのでした。CDだから擦り切れなかったけどいやー聴いた聴いた。何でこれにしたのかなあ。丁度フェアグランド・アトラクションが出てこうゆう音楽聴きたかったからかも。やってたバンドも一挙にアンプラグドなものになって行きました。今聴いても全く古くなりません。最初に聴いた時と同じように微笑んでる。とてつもなく大切な人達です。フォークロックなんだろな。一応。ただボブ・ディラン〜バーズつう流れとは違って極貧黒人が身の回りのものを使って演奏したジャグ・バンド・ミュージックが大好きでそうゆうのをやりたい。そしたらビートルズが出て来て。あ、そうゆうのも有りなんだ。じゃあバンドでやってみよう。てな感じだったのかと。時は1965年。演奏するのが嬉しくて歌うのが嬉しくて最初からニコニコしてました。60’sの波にもまれての様々なトラブルに会いながら68年に解散するまで結局ニコニコし通し、最後の方では時代はサイケ&ハードになっちゃって、のほほんし過ぎだとか揶揄されたとか。そののほほんでどれくらい幸せになったのか数知れぬとゆうのにそれは無い。そんなことしてくれる音楽がいかに貴重か考えぬままのそない扱い、全くひどいものです。それがこの人達の魅力のど真ん中なんだから、一回でも幸せになった人は大切にして応援せねば。って昔の人を責めてもしゃあないけど(^0^)。後を継ぐわしらはとてつもなく幸せになってやるぞ。名曲てんこもりです。魔法を信じるかい?はい。聴いちゃったらもう音楽の魔法信じるしかありません。デイドリーム。素敵になったことあるかい?はい。聴いたら夢を見て素敵になりました。ボアダム。このあくびを出しながら歌ってるような歌。もう大好きで。他にこんなん聴いたこと無し。八ちゃんは夏の都会で汗だくだくで走ってるし、彼女はいまだにミステリー。サイケになってもニコニコしながらパタパタ天使羽で飛び回ってる。貴方達もずっとミステリー。どうしてこんな素敵な音楽作れたんですか?ちいとも偉くない。ナンバー1だろうがナンバー1000だろうが殿堂入りしようがしまいが教科書に載ろうが載らまいがそんなこと一切関係無し。ジャンルも由来も一切ぶっ飛んで一緒に素敵になりましょう。是非。(山)/お勧め!/120点

ローンジャスティス/ローンジャスティス  <ご投稿エントリー>

ラヴ/フォー・エヴァー・チェンジズ  <ご投稿エントリー>
 cover・・・らぶ
*らぶじゃー。1stアルバム買ってあまりのすっとこどっこいさに恐れをなして名盤と噂のこれ買えなかったのだす。(マ)?点

ローラ・ニーロ/イーライと十三番目の懺悔

Laura Nyro/The First Songs
cover・・・女の道 曲目等詳細
*西方横綱ろーらにいろ合衆国ニューヨーク市ブロンクス町出身女子部屋、弓取り式は荒井山です。
ユーミングさんのアルバムを聴いての、いち早く女子音楽神様が降臨していたローラさんのアルバムを聞き直してみました。

ザ・ファースト・ソング

1967年に発売された1stアルバム

More Than a New Discovery
〜新発見なんてーもんじゃない

が装丁一新73年に発売されたものです。
1947年10月18日生まれ、パパはジャズ・トランペッター、叔母さんはジャズ歌手のヘレン・メリルさんとな。
何と8歳の時に最初の曲を作ったそうです。
荒井のユーミングさんはご存知の通りスーパースターになられましたが、ローラさんは「駄目だわ←トゥーム・レーダーズ・プレステ参照)。」。出しても出しても売れず、カバーされた曲は有名になったけど・・24歳の時に引退しようかと思ったって。あまりにも気の毒。
売れなかった・・・って、申し訳ないすがそりゃ納得する次第で。
どう聴いても不器用つうか世渡りが下手。歌ガチンコ勝負を挑み、星明子では無く、星飛雄馬でも無く、星一徹子の部屋だもん。
甘えたさんの歌大好きな合衆国男子は怖がって近づかないっすよ。女子はなんでだろう。何で強烈に指示しなかったんだろう。キャロル・キングさんみたいに。
ではイギリスではどうかっつうと、あまりにもニューヨーク市ブロンクス町の匂いが強烈でか、これまた全く売れません。
あたしだってビビる。「そして神戸」とかジョイ・ディビジョンの怖さとは別の。男子のガチンコは俺も男だ。
女子のガチンコは女心は秋の空だけん。
概して歌い上げる歌スタイルが苦手ってのもあるが。
素晴らしい音楽なのです。大好きなトッド・ルンドグレン兄貴の初期盤と同じ香りするし。
苦手なのに好き。でも、奥歯にモノが挟まる。
それをシーハーするには、何を歌ってらっしゃるか解釈するしかねえな。
演奏はすべて歌のために存在してるから。

ウエディング・ベル・ブルース

デビュー・シングルなり。フィフス・ディメンションがカバーして、皮肉にもポップ・チャート1位獲得。同じ歌だけど・・・本人版と5th版とではまるで印象が違うてば。アメリカてんとう虫のサンバとなってるって噂も聞くがその謎はいかに。


ビル、あなたが大好き いつだってそう
あたしはあなたを見つめる あなたは五月の情熱の眼差しを見るわ
おー、でも私、結婚の日を迎えるのかしら? 結婚の日
おー、私はあなたの味方だったわ ビル あなたが打ちひしがれていた時
私は計ったりけっしてしない 嘘もつかない ビル 冗談なんかじゃないわ
でもキスと愛では貴方と結婚は出来ないのね ビル

とっても愛してる いつだって 貴方の声って回転木馬聖歌隊みたい
おー、でもあたし自分のウエディング・ベルを聞かないのかしら ウエディングベル
私だけよ 貴方が一人ぼっちの時走りよっていくのは あなたを愛する事無しに生きてる日なんか一日だってなかった
でもキスと愛では貴方と結婚は出来ないのね ビル とっても愛してる いつだって

つくしたくって胸が一杯だけど、弓取ることはしない(注:無理にはそうしないってことかな)
おー、でも、ビル 貴方は私の結婚弓をけして受け取ってくれないのね 結婚弓
カモン、ビル かもん びる だから来てビル 来てビル
来て 私と結婚して、ビル とっても好き いつだって
来て 私はウエディング・ブルースをゲットした、いえ、ザ・ウエディング・ベル・ブルース
来て 私と結婚して、ビル とっても好き いつだって 私は貴方と結婚したい、ビル・・


判明しました。これは用法によってはとても恐ろしい歌となります。ビルを筆頭とする男子は、マジな顔で言われて引いたか。
冗談めかして歌ってる5次元さんたちのだと1位になるのもしかり。

それと相反したイメージの歌が

そして私が死ぬ時

ゴスペル肌触りの朝日に向かってずんずん走る印象の曲です。
ブラッド、スウェット&ティアーズがカバーしました。それはこれまた皮肉にも69年に最高位2位。



そして私が死ぬ時 そして私が死んだ時 死んで行ってしまう
一人の赤子が生まれているでしょう そして世界は続く 続いていきます

私は死ぬことは怖くない ほんとに気にしてない
もし死ぬ時あなたが平穏を見出したら そう その時 時がそばにあるのです
もし死ぬ時あなたが平穏を見出したら 死ぬ時がそこにあるのです
ただ私の棺を粛々と整えてください なぜならもう冷たくそこにあるだけだからです
私は聞きます それは冷たくそこにあるだけ クレージーに冷たくそこにいる
そして私が死ぬ時 そして私が死んだ時
一人の赤子が生まれているでしょう そして世界は続く 続いていきます

私の厄介ごとはそれはもう沢山有って それはもうこれ以上深刻なものは無いってくらい深刻
私は誓えます 天国なんて無いって でも地獄だってあって欲しくないって祈ります
天国なんか無いって誓って下さい 地獄なんかないって祈って下さい
でも私はけして知ることは出来ない 生きていては 死ぬことだけが教えてくれる
私が死んでしまうことだけが教えてくれるでしょう いえ 私が死んでしまうことだけが教えてくれる
そして私が死ぬ時 そして私が死んだ時
一人の赤子が生まれているでしょう そして世界は続く 続いていきます

私に私の自由を与えたまえ 私がこの世にいる限り 生きてる上でお願いしたいことは私を縛り付けないでってことだけ
生きてる上でお願いしたいことは私を縛り付けないでってことだけ
そして死ぬ時にお願いしたいことは 楽に逝きたいってことだけ 悪魔に導かれて行きたくはない
サタンに導かれて行きたくない 苦しんで死にたくない ただ楽に逝かして下さい
そして私が死ぬ時 そして私が死んだ時 一人の赤子が生まれているでしょう 一人の赤子が生まれているでしょう
私が死ぬ時 一人の赤子が生まれているでしょう 私が死ぬ時 一人の赤子が生まれているでしょう
私が死ぬ時 一人の赤子が生まれているでしょう 私が死ぬ時 一人の赤子が生まれているでしょう



解釈中、手に汗握ってしまいました。どこまで行くのだーって。
お寺の和尚さんで、このような説教をなさる方はおられるでしょうか?あのくたらさんみゃくさんぼだい。
瀬戸内ジャクソンさんにこの歌の感想をお聞きしたいです。

20才の女性がこのような歌を。
この歌い方で。

つおい。(山)
/お勧め!/1?0点 試聴はここで

The Lounge Lizards/Lounge Lizards
ぎゃしゃぎゃしゃぎゅわっわーーん・・・フェイク・ジャズ
82年発表です。ジム・ジャーミッシュの映画で俳優としても有名なジョン・ルーリーさんがリーダーのバンドです。この方は10代のころはハーモニカ・プレーヤーとしてキャンド・ヒートやジョン・リー・フッカーのバンドで演奏してた経歴を持っておりまして、78年にこのバンドを結成したとゆう。
で、このアルバムのメンバーは
Evan Lurie - Keyboards
Arto Lindsay - Guitar
Anton Fier - Drums
Frank Laico - Engineer
John Lurie - Saxophone
Teo Macero - Producer
Don Puluse - Mixing
Ted Brosman - Engineer
Steve Picollo - Bass
Peter Saville - Design
Fran Pelzman - Photography

アート・リンゼイさんはあの「
ノー・ニューヨーク」ちゅう、どしゃめしゃなアバンギャルド・ばか・パンク・アルバムの中でDNAとゆうバンドでかましてくれた、無調律ギターで一人パンク魂具現者と言われている人です。アントン・フィアは、これまたフィーリーズと言います江戸時代ギターで有名な(?)キューティーなばかロック・バンドでどんどこどんドラムを叩いていたお方。プロデューサーのテオ・マセオはマイルス・デイビスやチャーリー・ミンガスなどと仕事して来たちゃきちゃきのジャズ・プロデューサーです。

で、このアルバム。ジャズ界についに登場、ロキシー・ミュージックって感じであります。一人のノン・ミュージシャンを交えて、ジャズを外側からリ・メイク、リ・モデル。本人たちもそれを称して「フェイク・ジャズ」と。あえてビブラートを排した(それとも出来ないのか(笑))ルーリーさんのサックス、いつ暴走しても良いんだよちゅう雰囲気を漂わせるドラムス、そして強烈七味唐辛子のようなギターがクールな佇まいで右脳をぴくぴく刺激。ジョイ・ディビジョンのカバーを担当したペルツマンさんのジャケットと共にわーかっこいいぞーと素直に言ってしまうそんな作品です。フェイクと言いつつ実は最高にジャズなのはパンクがロックなのと同じだな。
(マ)/お勧め!/95点

Lew Lewis Reformer/Save The Wail
cover・・・横丁ブリティッシュ・ビート 曲目等詳細
フェイセズが好きですか?ストーンズ、ヤードバーズ、ブルース・ブラザース、初期Jガイルズバンド、ドクター・フィールグッドが好きですか?とにかくストレートなブリティッシュ・ビートがお聴きになりたい貴方にぴったりのアルバムです。英国横丁パブ・シーンから登場のハープ野郎ルー・ルイスの1stとBBCトップ・オブ・ポップス出演時のライブ+スティッフ・レーベルでのシングルをどーんといかすジャケにくるんでお届けー。サインはいらないよ。踊りなさい。ジェームス・ブラウン、リトル・ウォルター、トム・ペティなどカバー最高、特に3.の「のるかそるか」。ステータス・クオーからプレゼントされた曲であるそうですがこれがまた活きの良い新人登場って今言われても信じてしまう名曲。ちょっとウイーザー入ってるポップさがたまりません。こんな良い曲プレゼントするクオーさん太っ腹だわあ。全編にわたりもーハープの音色最高、つうかギターもベースも音質極上。安心めされ。俺はR&B、ブルースのここが好きなんだーつう宣言見事に消化の己音楽ここに極まれり。ちなみにルーさん手癖が少々お悪いようで、臭い飯を食ったことも幾たびか。困ったお方ですが闘病してたそうで元気になられたんだろうか。是非ライブを見てみたい人であります。80年代ヒューイ・ルイスは同じルイスとしてこうゆうアルバムを作りたかったんじゃないでしょうか。ある意味羨ましいだろうなきっと。 (マ)
/お勧め!/100点 試聴はここで。

Lindisfarne/Fog on the Tyne
cover・・・イギリスン・アメリカン 曲目等詳細
やば。廃盤危機アルバムです。やば。地味です。やば。キャリアが長くてアルバムやたら出ています。やば。ジャンルがはっきりしません。とやば印雨あられのバンド、リンディスファーンの2ndアルバム。代表曲の1.「街角で会いましょう」入り。腰の座ったイギリスン・アメリカン音楽をやり続けている人たちです。つうても何のこっちゃわかりませんが、アメリカ・アーシー音楽が好きで同時に自分達の英国トラッドも好きでも正直にやってしまいましたのバンドなの。キンクスの「マスウエル・ヒルビリーズ」やビートルズの「バン・バン・マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」を思い出していただければ。やたら鼻のでかいアラン・ハルとゆう人が中心で地道にパブをサーキット、地元のヒーローとなっているそうです。全然構えてなくて偉くなくてただただ音楽をやり続けてる。このアルバムも「街角で〜」で瞳孔がさーっと開くものの後はもう地味。しかーしあーた5回も続けて表裏聴いて御覧下さいまし。飽きるどころかやっと曲が覚えられて[(^o^)]もう好きになっちゃってはまっちゃって転がっちゃって大変大変。他のも強烈に聴きたくなるとゆう非常にお得なアルバムなのです。こうゆうのはやはりでかい声で言って上げたい。「名盤です。」めいばんです。今も現役バリバリだそうで頑張れリンディスファーン。私で良ければ応援させておくれ。 (マ)
/お勧め!/
100点
 試聴はここで。

Lee Oskar/Lee Oskar
cover・・・ヨーロッパのハーモニカ 曲目等詳細
リー・オスカー、カリフォルニアのファンク・バンド、ウォーの中でただ一人の白人、そして欧州デンマーク出身の男であります。18の時、アメリカに渡り西海岸の元アニマルズ、エリック・バードンの家に居候してた時にウォーのギグを見に行き意気投合して加入いたしました。そしてウォーは大成功。どだだだとヒットアルバム連発の谷間76年に発表されたのが本作とゆう次第であります。バックはウォーの面々が全面協力、製作とドラム他楽器沢山は何とスライ&ファミリーストーンの初代ドラマー、グレック・エリコ氏なのだ。もしお買いになった時、3曲目を聴いてうーむどっかで聴いたことあるぞとお思いになるやもしれません。そうなんです77年に資生堂のCM「女の顔はひとつじゃないよ」に使われた曲でして。あの時はけっこう評判になった。んなもんで血気盛んな小僧の私、ざけんなよう軟弱野郎てなもんで嫌ってたなあ。時を経て25年、レコード屋さんでおいでおいでしてる姿を見てつい買ってしまったぞい。ウォーは大好きでウォーの中での彼のプレイ、でしゃばらずここぞって時にパペポって効果的に入るそりゃもう濃厚なハーモニカの音にはぞっこんラブでしたけん。もしやと思って。したらもう良いじゃないですか。大ヒットです。やっぱりソロアルバムでもでしゃばらずあくまでもメロディ中心でパペポポペパって。音色はブルース・ハープなんすがやっぱ出がデンマークだからかどっかヨーロッパの香りがする哀愁のメロディ。A面の組曲なんか映画キル・ビルでやろうとした東映映画の世界思い出してしもうた。バックはすげえファンキイなんだけど、ともどもにひたすらストイックな演奏がいやらしさ微塵も無く素直に心に直撃するぞ。一見おしゃれなんで使いたくなる気持ちもわからんではないがこうゆう音楽を商売に使ってはいかん。うむ。もしやウォーよりもピタっと来てしまったかもしれない盤になりました。大推薦です。あ、ちなみに全インストだー。この後のアルバムにも興味津々だけど件のCMによりあらぬ商売気出てるような嫌な予感。はたしてどうなのだろう。 (マ)/お勧め!/100点

Lynsey De Paul/Surprise/The World Of Lynsey de Paul
cover・・・天才ウー・アイ・ドゥ 
*ついにCD発売です。リンジー・ディ・ポール嬢の73年デビュー・アルバム、サプライズ。
世界初CD化だって。それをやったのが日本のエアメール・レーベルだってんだからもうサプライズ。大変な国です。世界中からリンジーさんファンが大挙来日っ、だったりして。ないか。うちに有りますのはLPでヒットが出てから出し直した別ヴァージョン版。この1stは他に「リンジー・シングス」ってタイトルのもあり。3種類も有ってまあ。今回のCDはボートラでシングルのみ曲を追加、パーフェクトです。さてこの奥様は魔女サマンサに似たイギリス女性、ほとんどのロック・ファンにはモット・ザ・フープル「土曜日の誘惑」のお色気セリフ担当で認知されてますかと。あと当時を過ごした方なら「恋のウー・アイ・ドゥ」で。いずれにしよお色気キャラ。時代を彩る一発屋さんの印象強し。私も長いことそれ以上のことは知らず。こうしてROCKS始めて英国チャートを詳しく見出して、レコ屋さんで偶然これを発見、もしや二度と出ないのでは無いかとうちにしては高額で入手、聴いてみたら仰天とゆう次第なのだ。本名はリンジー・ルービンさん。少女時代はずっと絵を勉強してたらしく、趣味で作曲を始めてそれが認められてこの世界に。歌ってみたらどうですかと勧められて、日本盤シングル、シュガー・ミーのコピー文に書いてます「トム、エンゲル、オサリヴァンに次ぐ”ゴードン・ミルズ一家”の第4のスターは、この22才の美人歌手です!」。ど派手キャラ、トム・ジョーンズそしてエンゲルベルト・フンパーディング両氏の売り出しで大成功した敏腕プロデューサー、ゴードンさん、よりにもよってギルバートさんに次いで女性でも儚いキャラを獲得してしまった。どうやって売り出そうか。シングルやアルバムのジャケットを見ると迷っている様子が伺えてまあ。名前をフランス風にしたのはその作る音楽からか。か弱いフランス呟きキャラ。金髪さんでカトリーヌ・ドヌーブさんで行こうってか。その先は・・・お嬢様みたいにしたり(これはオサリバン氏成功の女性版)。初めて世に出たのは72年1月のフォーチュンズがやりました「ストーム・イン・ザ・ティーカップ」って曲の作者として。この繊細な曲を思いっきりスリー・ドッグ・ナイト調に男っぽくやってる。これが大ヒットしたんでお嬢様路線で着々と準備OKだったと思われます。が、何を思ったか本人デビュー・シングルは先の「シュガー・ミー」。ムチの音ぱしぱし入ってるどう聴いてもS&Mお色気ソング。これがオランダ1位、ベルギー1位、豪州2位、スウェーデン4位、ドイツ16位、そして英国5位と大ヒットしちゃったもんだから、その後の路線が決定してしもたよ。どーだのゴージャスセクスイ。けばい化粧でござります。2段目シングルもほぼその路線の「ゲッティング・ア・ドラッグ」、ところが3段目「誰か私とダンスして」では一転最初のイメージのか弱い少女で。そのいずれもが自作だってんだから、これは今まで出現しなかった新しいUK女性歌手です。どんな人だかさっぱしわからぬ謎キャラだ。3曲ヒットを受けて出した1stはまったくチャートにランクインせず。従って本国でもどれくらいの人が聴いたかわからんが、遭遇した人はさぞかしたまげたのでは無いかと。ほとんどの曲の作に絡んで、音作りにも関わってるとな。ほんとかー。収録曲はこんなです(LPの曲順で。)。
A面
1.シュガー・ミー
・・・これは1stヒット。この時代にバスドラ・ディスコ4つ踏みで、どこの国かわからぬ異国情緒変態バカ曲。作れと言われたか自分で(あんまり自分でやろうとは思わないと思うけど(^_^;))やったか、出来ちゃうとこが凄いっす。やるのも。ほとんど何も考えて無い歌唱ぶり。普通は変態親父作曲家が作って何にも知らん新人歌手に歌わせるの図だよな。
2.アイボリー・タワー
・・・突然変身。大名曲。ビートルズとバカラックさんを足した様なバラード。リコーダーの音が雨音みたい。ここで判明しだす。この歌いっぷりはセクシーでわざとでは無く、ご本人が体力無い人だからではないかと。実際とても小柄な方だそうです。でも後年、護身術の本で成功したり、TVプロデューサーでバリバリみたいな。じゃわざとか。はてさて。
3.ドクター・ドクター
・・・ややお色気。後で言うAORに近し。バカラックさん色濃厚の大人のユーモア曲です。
4.クロスワード・パズル
・・・唯一、作に絡んでない曲。作者の一人、バリー・グリーンさんて作曲のパートナー、バリー・ブルー氏かな。最初はグリーンだったのか(^0^)。これまたとろけるメロ。歌声はもう消えそうです。
5.ザ・ウエイ・イット・ゴーズ
・・・消えそうなバラードが続く。エリック・カルメンさんが女性になってお化粧して作ったらこんなんに。
6.ウォント・サムバディ・ダンス・ウイズ・ミー
・・・第3弾シングル。地味に入ってくるストリングスが何とも素敵な。私待つわナンバー。ここまで聴くともうすっかりお色気のことなんかぶっ飛んでしまいます。サビメロ作る才能、言葉転がす才能。

B面
1.ゲッティング・ア・ドラッグ
・・・グラムっていやあ言えないことも無い第2弾シングル。ファンキー入ってます。やばいタイトル、何を歌ってるのかな。ゲット・バックのリンゴ調ドラムが出て来る。
2.ソー・グッド・トゥ・ユー
・・・ハイライトかもしれん。一番死にそうな声で歌う、ど名曲。普通ならシングルで7週連続1位。
3.ストーム・イン・ザ・ティーカップ
・・・ハイライト続く。こんな歌詞です。

ピタパタ、ぴたぱた、ピタパタ
雨の一しずくが貴方の窓枠にあたる
それって雷の嵐が来るってこと?
雨は1時間かもうちょっと降るでしょう
でも気にしない。あなただって気にしない

優しいそよ風が柔らかく木々の間をそよぐ
それってハリケーンの鼻唄ってこと?
走っていかないで 貴方がそれを聴くたびに
でも気にしない。あなただって気にしない

たった一つの言葉 貴方が思い浮かべる
それって貴方への私の愛が無くなったってこと?
毎秒毎秒嘆かないで
だって気にしない。あなただって気にしない

それはお茶のカップの渦巻き
小さな小さなトラブルが2重になって渦巻く
お茶のカップの渦巻き
ほんとたわいも無い
もし一日中ピチピチ言ってたとしても

日本語にするとあれだけど、語尾はすべて韻を踏んでる。

4.ママ・ドゥ
・・・ニュー・ソウルかも。ファンキーでござる。黒い人の真似して表面だけでがなってどうするってもんだ。ソウルはその人その人の方法があり。

5.スリーピング・ブルーナイツ
・・・ファンキー続く。スティーリー・ダンのアーバンまで迫り。しかもAJAまで。73年作とはにわかに信じがたき曲です。どこでこれを獲得したのだろう。
6.オール・ナイト
・・・アーバン続く。クラヴィ鳴り響き、一晩中の音楽を。

お色気含有率2割。そうゆう盤です。
ちなみに今回発売のCDの曲順は
1. Mama Do
2. Ivory Tower
3. Doctor Doctor
4. Crossword Puzzle
5. Water
6. Sleeping Blue Nights
7. The Way It Goes
8. Rockerdile
9. Sugar Me
10. Just Visiting
11. Storm In A Teacup *bonus track
12. Getting A Drag *bonus track
13. Brandy *bonus track
14. All Night *bonus track
15. Blind Leading The Blind *bonus track
16. Won't Somebody Dance With Me *bonus track
17. So Good To You *bonus tracks

色んな意味で世でゆう偏見や色眼鏡、先入観、そんなのと聴く方も立ち向かわなければならない、力抜けきったキャッチー&POPの名盤です。
(山)
/お勧め!/150点


曲目等詳細

試聴はここで
(フォーチュンズ版)

Lynsey De Paul/Taste Me Dont Waste Me
cover・・・天才ウー・アイ・ドゥ 曲目等詳細
有りました売ってる所が。ヴィヴィッドのリンジー・ディ・ポールさん。某○MVです。すわ買おうと急いで注文。日本盤新しいCDですからなんやかんやで3000円ちょっと。普段1500以下の輸入CDか500円以下の中古アナログしか買わない、いや買えない(^0^)うちにとってはもう清水の舞台から飛び降りる心境なのだ。それだけのことはある人だと確信しております。とわいえ2枚の入手可能CD両方買う訳には行かず、さてどっちをと悩むことに。うーん、ここは順番から行ってこれだなとテースト・ミーを。最初にギルバート・オサリバン出してた英国MAMレーベルからデビューしたリンジーさん、そこからシュガー・ミーを筆頭とする3曲のシングル・ヒットを飛ばしてその後74年にワーナーに移籍、そこで必殺「恋のウー・アイ・ドゥー」の起死回生ヒットを。でどうした訳かポリドール系のジェット・レーベル、何つってもELOでお馴染みのとこに移籍して出したのがこのアルバムとゆう次第です。プロデュースはリンジーさん自身、バックは基本的に4人、中にギターでクリス・リアって人が入っていて、おいおいまさかあのクリス・リアかー。どこか共通するものあるのでかもしれんぞこれは。で中身の方はとゆうと、うお相変わらず絶好調の曲作り、期待通りそして1枚目とはまた違った感触でほんと清水して良かったわ。再デビュー(?)に当たり今回はジャケは相変わらずうっふん路線ですが中身はうっふん色かなり後退、ささやき度さらにアップでこれ以上ちっちゃくなったらもう聴こえません。それに合わせた清楚簡素絞りに絞ったバッキングそしてアレンジ見事、これを仕切って製作したんだから自分を知り尽くしてるつうかもう大したもんです。1曲目はマイ・マン・アンド・ミー。バカラック調で。名曲だー。この曲に限らないんだけどこの人タイトル、そして歌詞がうまい。韻をうまく踏んで実にメロディに乗ってコロコロと転がる。なもんですぐ覚えちゃう。歌いたくなるし。俺が野太い声で歌ってもおえなんすが。ははは。バンドでライブ今もやってたらカバーしてみみちんさんに歌ってもらいます。うっふん抜きで。うー、とかノーの使い方も絶妙す。なもんでつい何歌ってるか気になってしまう。歌詞カードを見るといやもう。後は皆さんも是非見てください。地味ながらつかみバッチリの名曲がバリバリ続いてどれももう素敵な中、5.はこのアルバムでも5曲を共作してるバリー・ブルーさんのヒットでお馴染みの土曜の夜はダンスで。あちらのヴァージョンはもうハッピーはっぴいなグラマーなやつですがこちらはもうリンジー節、あっと驚くしっとりヴァージョン。こうなると歌の意味も変わるであろう。8.のレインボウはホリーズのアラン・クラーク氏との共作。この中では色が違うソウル調。ヴィブラフォンとユニゾンでジョージ・ベンソンしてる。9.はナースリー・ライムってタイトルですがもちろんジェネシスとは関係無し。これもフィリー・ソウルぽいかも。子ども部屋の歌って題に合わせてわらべ歌じゃないけど韻踏みまくりの。キメのタイトル文句の効果絶妙なのだ。ラストは強烈にエルトンぽい。エルトンが女性になってフランスでデビューしてるみたい。って字で書くと気持悪いなこりゃ。あくまでも音楽の話です。そしておまけトラックは件の「恋のウー・アイ・ドゥー」。この盤の音楽聴くとこれはめちゃくちゃ浮いてます。これだけ単独でワーナーで出したってものこう聴くと含蓄あるな。こうなったら確実にロイ・ウッド製作と確信いたします。その訳はサックスの使い方。あの絡んでるフレーズはあの人の専売特許だ。スペクター路線のこれもリンジーさんの持ちネタの一つ。しかしこの盤の感じだと一緒に続けてやる訳にはいかなかったんだろうと。ロイさん時を外してさぞ悔しかったでありましょう。それも含めてオールディーズの感じが後退そしてうっふんの下世話さが無くなったのはちと残念だけどまあこれだけのもの聴かせてくれるんだからそれは贅沢なあれだな。いささかも古くならず永遠にほんとの意味でお洒落な音楽だと思います。さあ残りのやつを探さねばならぬ。ラブ・ボムあるかなあ。確実に買えるところありましたら是非教えてくださいまし。 (マ)/お勧め!/120点

Lynsey De Paul/Love Bomb
cover・・・天才ウー・アイ・ドゥ 曲目等詳細
ついにこのラブ・ボムも入手出来ました。涙。リンクいたしました某○ワーさんでも待てばCDがゲット出来そうなんすが待てなくて遠くのお店で中古アナログをネット注文。アメリカ盤だったけど。いや嬉しや。こうゆうことだけは昔からマメなんだよなあ(^0^)。えージェット移籍後2枚目の盤。ジャケはいつものようにいやいつもにも増してセクシイ路線。これじゃ恥ずかしくってレジに持ってけないじゃんかよう。スケベ親父だぜ。裏となると大笑い。ハアト・マークが爆発してます。そのままやんけ。演奏は前作に引き続くリンジイ・バンドの皆様、プロデュースもリンジーさん自身で行っております。いやまますます絶好調、前作が100点なら今度は120点、1stに続くお化けアルバムす。出だしからびっくり。キーボードがステューリーダンしてる。ダンしてるつうてもダンさんは嘘つきケイティの頃すからダンさんより先にガウチョしちゃった。ほんとにこれ75年作かいな。2.はシュビデュウエイ・デュビホウちゅう凄い原題。はは。さすがに邦題は甘い囁きとなっておるようですが、ここはやっぱシュビドゥで。11PMかー。曲は何て言ったら良いか既にバカラックさんから飛び立ったリンジーさん節スローです。めめめ名曲。そして3.タイトル曲恋爆弾。トム・ジョーンズ氏のセックス爆弾つうボム・ソングに対抗してその25年前に作られた曲。えー曲中でも爆発します。ぼーん効果音入り。フィラデルフィア・ソウル超大作。ストリングスきらめきワウギターきゃぽこん。めめめ名曲。4.ドリームス。スティービーニックスさんとは無関係。メロディだけ歌ってればそれで良いじゃないかってくらいのいやもうメロディアス曲す。間でカーペンターズもかくやの一人多重コーラス。女トッドラングレンだなや。めめめめ名曲。5.クリスタル・ボール。ボッサノヴァ調のコケティッシュ小粋ナンバー。木星と土星で自分の人生を計画して御覧なさい。宇宙の法則で形作られますがけっしてそのようにはなりません。水晶の玉で星を占っても未来は良くなりゃせんよつう歌詞で。占い嫌いだと思われます。B面に入りましてハグ・アンド・スクイーズ・ミー。これが各ベストにも必ず入ってる超名曲でしてまー。ハグ・アン・スクイーズ・ミー、ナイス・アン・イージーとサビ。いつもそうだけど韻を踏んで実にメロディにのる歌詞。これはきっと歌詞と曲同時に作ってるんだな。そのまま読んでメロディになっちゃうんじゃないかと思われるほどです。羨ましい才だなあ。CDだと7.の愛に飢えて。レゲエ初登場。洗練レゲ。クラプトンはんのアイ・ショット・ザ・シェリフのカバーが74年ですからこれはすごい早い。ジャメイカ本国でもまだまだ田舎丸出しレゲの時代だからもう目が点になります。8.貴方は私の人生で最高に幸せな日。カーペンターズ&バカラックぽいかな。ユーのところで一人コーラス、ところどころで多重コーラス。これが効いてる。あとピアノ。たんたんたんと。珍しく地声気味に唄ってます。やっぱりディオヌ・ワーウイックさんと似た味かも。9.ここでCDだとウー・アイ・ドゥに続くスペクター調曲、ノー・オネスティになります。これも名曲だけど米盤レコードではセントラル・パーク・アレストに。アメリカだから合わせたのね。これがまたフィリーソウル大作。ホール・アンド・オーツのリッツ・アルバムの空気思い出し。途中のコーラス、セリフ部分では完全にカーディガンズしてるのにびっくりさらにコーダではルイス・フューレイの世界になります。こっれはとんでもないことだ。なんてことだ。鬼気迫るアレンジではないか。サイレン鳴り響くし。そしてアルバムでは最後のシーズン・トゥ・シーズン。ここでまた仰天することに。またレゲ曲なんだけどグレース・ジョーンズしてる。スライ・アンド・ロビー・リズム。本人たちもまだ発明して無いのに。さらにダンのガウチョ化して。まだやってないのにー。恐るべしとしか言えません。あーたそんななりして世間を騙してるけど実はタイムマシーン持ってる未来人じゃないんですかーって叫びたいぞ。75年にこの音とは。まったくこんな凄い盤がすんなり手に入れられない世の中、どうかしてます。是正勧告発令じゃ。まず見かけましたら何は無くとも買っておかれること強力にお奨めいたしますです。はい。 (マ)/お勧め!/150点 試聴はここで。

Labi Siffrel/The Music of Labi Siffre
cover・・・驚きの才人 曲目等詳細
いやーやられました。今年は本業はともかく聴く方では音楽人生に関わるミュージシャンを3人も見つけてしまった。セルジュさん、マイク・ダボさん、そしてトドメはこのラビさん。そもそもは英国チャートヒットがらみの曲を集めていて出て来たマッドネス「イット・マスト・ビー・ラブ」のオリジナル版。ラビ氏の71年のデビューヒット。こ、これは誰なんだと。そして72年の2曲のヒット、特にウォッチ・ミーってやつぁあ美しいとしか言えん代物で。も気になってしょうがないでこの75年前後の音を納めたCDを注文してしまいました。そしたらまー。凄いよこの人。一挙に自分の中でスティーリー・ダン級の存在に。大袈裟じゃなく。今活躍してる人に密かにサンプリング・ネタとしてもててるらしいです。1曲目などどっかで聞いたことあるなと思ったらエミネムのマイ・ネーム・イズのバック・トラックやんけ。他に13.のウッド・ユー・ダンスはワムのウエク・ミー・アップの元ネタ。バラードの歌声はシンプリ・レッド、軽快なファンク・チューンはジャミロクワイだよな。彼ら、子供の頃に聴いたのが強烈に心に残っておったのかもしれません。私だって40超えだけんどガキの頃のように繰り返し聴いてる。こんなんもう滅多に無いす。
ラビ氏は多分40年代の生まれ。インド系ブラックの人らしい。少年の頃は欧州オランダに住んでおって各地を演奏の旅。60’sにデモ・テープをイギリスのレコード会社に何度となく送ったもののなかなか採用されなかったらしい。ようやく契約したもののレコード会社何かとびびっちゃってろくなプロモートせず。それでも71年にイット・マスト・ビー・ラブがヒットした。とゆうのもこの人、ハナからゲイだってことカミング・アウトしてまして、あえてこう書かせてもらえれば「インド外人、黒人、ホモ」のマイノリティ三点セット。最も差別されいじめられたんじゃないかと想像します。しかしその少数派であるがための得意な環境によって培われたものが魅力として発揮出来るのが音楽の素晴らしいところ。1.のようなファンク・チューンでは黒い血が。10.では吸い込んだモータウンの息吹きが。2.みたいな曲ではキャット・スティーブンスみたいなリリカルさ異国情緒が。何より神様、よくぞ与えた、声が絶品です。この声だけでほとんどの曲の魅力2倍増し。マービン・ゲイみたいに滑らか、加わって時折覗かすインドかなやっぱし、独特のオリエンタルな節回しがこれまた。しかも曲が素敵。ことごとく。そして恐ろしいことに後半、15.あたりから別な喜びが。イーグルス思い出すカントリー・ロック登場。16.なんてリフレイン好きな私はもうノックアウトです。バックで全面バックアップしてますのがパブ・ロック・ノヴェルティ部門王者チャス&デイブのお二人。チャスさんはクラプトンはんのバンドで有名になりましたアルバート・リーさんがおったヘッズ、ハンズ&フィートにいた方。お二人共、物凄いラビさんのファンだったらしい。ドラムはシャドウズのブライアン・ベネット氏。そしてびっくりあのキンクリ・アースバウンド男イアン・ウォーレスさん。上手い!時折あのフレーズが。ギターにはイギリス・ロック・ギター界のドン、ビッグ・ジム・サリバン氏。この方ギター教室でジミー・ペイジ、リッチー・ブラックモア両氏を教えていたとよ。この凄いメンツによる演奏も惚れ惚れするもの。これだけ様々な音楽を統一されたトーンでさらっとやっちゃうとは。英国の底力たるや恐ろしい。カントリー・ロック調の曲で登場するスティール・ギターはこの手のには必ず登場するBJコール氏だなきっと。ラビ氏はこの後87年に(Something Inside) So Strongって曲が4位まで上がるヒット。今でも元気で詩人としても活躍してるらしい。生涯を通じてマイノリティの味方、レイシズムとも戦い、しかし音楽ではこの透き通った優しいもの。REOスピードワゴンじゃないけど目が澄んでて何よりそこに惹かれます。最も弱きものから見ることが出来る優しさ。なんと言っても魅力的な音楽ってのは苦しさから生まれるのかもしれません。金持になって脂肪だらけのビッグ・ミュージシャンからはけっして得ることが出来ない音がここに。とわ言ってもまー第一にリトルフィートやオーリアンズ、スティーリー・ダンとか大好きなバンドで見た魅力があるもんで夢中になってしまたんですけど。いや、こんな才能塊人が一般的に無名の世の中だったらましてや私どものバンドが全然駄目だったのも当たり前だなあと納得してしまった次第。参加したミュージシャン達は銭金抜きでこんな素敵な音楽を作れて最高に幸せだったろうと思います。心底羨ましい。
(山)
/お勧め!/200点

Labi Siffrel/Crying Laughing Loving Lying
cover・・・驚きの才人 曲目等詳細
快挙!英国EMI。ラビ・シフレ氏のオリジナル・アルバム一挙再発です。いつ廃盤になるかもしれません。嬉しいけど困った。貧乏人は一挙に買えませーん。再発されたのは今年6月、最近音楽雑誌まるで買ってないのでその事実知らず。でも載ってないんだろな。たまたまレコード屋さんで発見して目を疑いました。思わず買うはこの
72年作3rdアルバム

泣いて笑って恋して寝る

帰って飛びついて聴いて、文字通り

泣いて笑って恋して寝る

そして困る。この素晴らしい音楽、感謝したいのは山々なれど、これほど圧倒的だと言葉が出ません。
何を書いちゃっても傷つけてしまいそうで。
とにかく今年のベスト10入りはもちろん、人生盤になりました。
以前一回だけやらせて貰ってます。ベスト盤の
「ザ・ミュージック・オブ・ラビ・シフレ」で。
経歴はそちらで簡単に書かせて貰って。さらに生年が判明。1945年6月25日生まれだそうです。5人兄弟の4男さん。インド系かと思ってましたけど、父ちゃんはナイジェリア人、母ちゃんはベルギー人。生まれたのはロンドン。兄さんがジャズとブルースのキチガイで当然、ラビさんも音楽にガキの頃からはまると。ギターを買ったのが16才の時。歌を歌うべく旅立ったのが18歳の頃。7年の苦闘の末、1970年にポリドールからデビュー。2ndからパイに移籍してこの3rdでの2曲のヒットでひっそりとブレークしました。
英国での全ヒット曲は

14 Labi Siffre It Must Be Love Nov 1971
11 Labi Siffre Crying Laughing Loving Lying Mar 1972
29 Labi Siffre Watch Me Jul 1972
4 Labi Siffre (Something Inside) So Strong Apr 1987

上の2曲がこのアルバムから。イット・マスト・ビー・ラブは後にマッドネスがカバー。知らずに知っていたのだいつのまにか。ちょうどマッドネスの連中がガキの頃のヒットだに、思い出にこびりついてやらずにおられなかったに違いありません。
ジェイムス・テイラー氏、スティーヴィー・ウインウッド氏の声、共に持ってる方です。
このアルバムでのその音楽は、んーーーー、一言で書きたく無いけど、70’s初頭ってことでシンガー・ソング・ライターさん。生ギターで生な歌を。
1曲目はどすこいアカペラ。全部じゃないよ。ドラム、ベースのバンドが付いてる曲がほとんど。
試聴していただければ一発で。
私がはまるきっかけとなった先の2曲ヒットの素晴らしさは、改めて「完璧なシングルを讃える会」でやらせてもらおうかと。
今回は全曲そりゃもたまらんですけど、中でも10曲目の
「マイ・ソング」。
やばいほどやられました。こんな歌です。ネットに歌詞無いから、歌詞カードからのガチンコ解釈で。

これは僕の歌 そして誰も奪うことなんか出来ない
随分長いことかかりました 今君はここにいる
ここにいておくれ
僕は願います 君の夢がかなう方法を見つける その意味をわかってくれることを

これは僕の歌 誰も、まやかしに出来っこない
随分長い時間経ちました 誰かが僕を泣かしてから
僕は願います 君が涙とサヨナラして笑うこと その意味をわかってくれることを

僕はいつもちゃんと歌うことが出来ないかもしれません
そして時々君は聴いてくれない
でも知っておいて 僕がたとえ歌っていても君は近くにいなきゃいけないなんてことはないんだ

これは僕の歌 何ものも消すことなんか出来ない
僕は願います ほんとにほんとに君にはわかって欲しい 生きてる限り 君に僕の歌を歌います

僕はいつもちゃんと歌うことが出来ないかもしれません
そして時々君は聴いてくれない
でも知っておいて 僕がたとえ歌っていても君は近くにいなきゃいけないなんてことはないんだ

これは僕の歌 何ものも消すことなんか出来ない
随分長い時間経ちました どうやればより強くなれるかわかるまで
僕は願います ほんとにほんとに君にはわかって欲しい
生きてる限り 君に僕の歌を歌います
生きてる限り 僕の歌を歌います
生きてる限り 僕の歌を歌います
生きてる限り 君に僕の歌を歌います

どうしたって思い出すのはエルトン・ジョンのユア・ソングです。肩を並べる名曲だ。
かたや誰をも認める、かたやひっそりと。
それはどこがどうしてどうなってそうなったかは浮世の理で。
こっちが言いたいす。
随分長いことかかりました あなたの歌を知るまで
生きてる限り あなたの歌を聴きます。

このとてつもなき清浄な音楽、いつビールのCMとかに使われてもおかしく無し。
出来ればそっとしておいて欲しいような。
それでも全世界の人に聴いて欲しいよ。
何か生きることにとっても大事なことがここにあると思います。
(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

Labi Siffrel/リメンバー・マイ・ソング
cover・・・驚きの才人 曲目等詳細
聖夜の日に讃えるべき音楽はいったい何にしましょう。
考えます。クリスチャンじゃないんですけど。
ジーザス生誕を前にして、これは目出度き日か、それとも苦難の始まりの記念日か。
考えてしまいます。

そしてこのレコードを感謝することにしました。

リメンバー・マイ・ソング
ラビ・シフレ氏、1975年の5作目のアルバム。

ジャケを見ますと、豪邸の一室らしき部屋で机に高そうなお酒を置き、タバコ片手にのポーズでキメてますお姿。
超富豪そのもの。裏を返すとその姿はそのまま写真額入りとなって机の上に置かれています。
亡くなったあとの如く。しかし部屋は何の変化も無くそのまま。

「写真の中に納まってしまった私を、誰か覚えていてくれてるでしょうか?」。

どんな富豪でもその贅を極めた財産は天国にまで持って行けず。調度品の一部として残るのみ。
そして私の歌を覚えていて下さい、とゆうタイトル。
ラビさんは富豪では有りません。
それどころか苦労に苦労をし尽くした一介のミュージシャンです。
最近その経歴が判明してきました。
誕生は1945年6月25日。英国人の母とナイジェリア人の父との間に生まれました。
母はカリブ海のバルバドス国とベルギーとの間の混血。大西洋をまたいで3国の血を持つ方です。
インド系とゆう話を聞いた事があったのですが、どうも違うようで。
小さな時からジャズとR&Bを好み、ヴォーカル・スタイルはビリー・ホリデイ嬢、ジミー・リード氏、メル・トーメ氏の影響を受けたとのこと。
ゲイの方です。60’sにはジャズ・トリオでギター担当して活動したり、ジャッキー・エドワーズ氏のバック・ヴォーカルしたりの下積み。
デビューは1970年。アムステルダムで活動中送ったデモ・テープが認められて。
出したシングルは海賊局ラジオ・ルクセンブルグで、流しまくられました。しかし英国での全国ヒットにはならず。
それでも耳が有る人はそれを欲す。71年にはついに最高位14位のヒットとなる、後にマッドネスで再ヒットした”イット・マスト・ビー・ラブ”登場。
続けて72年には最高位11位の”クライング・ラフィング・ラビング・ライイング”のヒット、最高位29位の”ウォッチ・ミー”のヒット。
決して派手では有りませんがそれを受けて順調にアルバムを作り続けます。
そしてこの5枚目のアルバム。
製作はウィッシュボーン・アッシュで御馴染み、デレク・ロウレンス氏。
アレンジと音楽監督は、英国ギタリストの重鎮で、リッチー・ブラックモアちゃんの師匠でも有るとゆうビッグ・ジム・サリヴァン氏。
バックは彼のチーム、サリヴァン組の”タイガー”。
ドラムスには、あのイアン・”ザ・アーズバウンド”ウォーレス氏が。
とゆう陣容でいかなる音楽を御想像なさるでしょうか?

A面1曲目、”アイ・ガット・ザ”は、後にエミネムが後半のビート部をサンプリングして大ヒットさせました。
B面1曲目、”ザ・ヴァルチャー”は、21世紀にクラブでハード・プレイされたそうです。
いわゆる
レア・グルーヴです。

時をほぼ同じくして海を渡ったアヴェレージ・ホワイト・バンドが海を渡って大ブレークした時に、
英国生粋のメンツで同じくファンクを後ろに一言ではとても言い表せない世界を演った。

もし、ただこのレコードをかけて、これはシンプリー・レッドだよって言っても、納得なさるかもしれません。
それほどヴォーカル・スタイルが似てます。少年期に彼らは静かに強烈に影響を受けた模様で。
そして何よりも唄われているその世界。
まだ私も偶然再発アナログを入手してから1年・・・まだ片鱗しか受け止めていません。
とてつもなく知りたくなってます。
時間をかけてじっくりと解釈せねば。

先ごろ奇跡的にアルバムがまとめてCD化されました。それを受けてユー・チューブでもアップされる数が飛躍的に増えてます。
しかし、それが廃盤になれば、次に現れる保証は有りません。
アップされてない歌にももちろん宝の数々が・・・。

今なら激安の模様です。

70年代中盤、イギリスで”リメンバー・マイ・ソング”有り。
海を超えた日本では”ひこうき雲”有り。

それほど大切なレコードだと思ってます。
(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

Lee Dorsey/Golden Classics
cover・・・ウキウキ・ニュー・オリンズ 曲目等詳細
健康飲料のCMでメッセンジャーズの「気になる女の子」が気になっていたら今度はダカラのCMで「ヘッヘホホー」の歌声。こりゃDrジョン先生のガンボのあの曲、ヒューイ・ピアノ・スミスちゃんのドンチュ・ジャスト・ノウ・イットじゃんか。もしや今年の夏はバブルガムとニュー・オリンズR&Bが来るかー。な訳ないか。では次はきっとこの人だってんでスミス氏のライバル、ドレミ・ファンキーおじさんリー・ドーシーです。きっと友達同士ー。ニュー・オリンズの音楽大好きです。例によって手当たり次第ざくっと聴いてるもんで歴史とかはあっぱっぱー。印象としてはディキシーランド・ジャズでしょ。そしてファッツ・ドミノのブルー・ベリー・ヒルでしょ。アンド、ミーターズにリトルフィートにアラン・トゥーサンのファンク。みんな相当違うやんけ。どうなっておるのだ。おるのだのファッツおじさんとファンクをつないで目が醒めちゃうのがこのドーシー兄さんです。ファツウさんのかわゆい誰でも好きになるのほほんさと強烈ビートどんどこどんを併せ持つ男。うちにあるのは87年のP−VINEのLP。で内容がほぼそっくり移動されておるコレクタブルズのコンピをばリンクさせていただき。ドーシーさん。波乱の人生送っております。生まれは1924年12月24日ニュー・オリンズ。10歳の時ポートランドにお引越し、若くして第2次世界大戦に海軍で入隊。何とか生還してポートランドに戻ってヘビー級ボクサー目指します。そんでこの武闘派のお顔なのね。キッド・チョコレートつうリングネームだったそうでかっこいい。がどうもボコボコにされっぱなし(推定)だったようで55年に引退、生まれ故郷ニュー・オリンズに戻って歌手になろうと。180度転換。プア・ブラックの人達が一旗上げようと思ったらスポーツ選手か芸人かってこのパターン多し。ジャッキー・ウイルソン氏もそうだったなたしか。ナイトクラブで歌いながら地元小レーベルでシングルをいくつか吹き込んだ後、街角猛者揃いレーベル、フューリーと契約。そしたらそこにおったのが若きアラン・トゥーサンさん。意気投合一緒に組んで作ったのが子供の遊び言葉を折り込んだこのCDの6.「ヤヤ」って曲。何とも親しみやすくて嬉しくなっちゃうこのシングル、どかーんとヒットして全米トップ10ヒットになっちゃった。遠く離れたハンブルグの若きビートルズさんたちもカバーしたってんだから愛され方半端で無し。続く10.「ドレミ」も中ヒット。これがまた最高の曲で一回聴いたら誰でも歌いたくなります。日本語にして例えば「ドレミファソラシ、みんなで歌おうぽんぽこぽん」とかしてみんなの歌でやったらおよげタイヤキ君になれるぞ。ギズモに踊って貰ってもOK。な具合に最高だったけどあまりに楽しいのでノヴェルティ扱いにされちゃったかその後尻つぼみに。ドーシーさん、兄弟姉妹親兄弟大家族を養っていかねばなりません。自動車修理工で必死に食い扶持を稼ぎます。ところがどうしても諦め切れなかったのがトーサン父さん。あの声ともう一回やりたいってんで65年に移ったエイミー・レーベルでもう一回ドーシーさん呼び戻し。今度は手下のミーターズつう強力バンドがおります。ぐっとファンキー度増したバックで吹き込んだのがぶっ飛ばしビート・ナンバー1.の「ライド・ヨア・ポニー」。R&Bチャート中ヒットで出だしは快調。続けて66年に出した低重心ファンクの23「Get Out Of My Life Woman」、20.「Confusion」、働く明るいソング2.「Working In A Coalmine」、3.「Holy Cow」の4連発。これが本国ではあかんかったのですけんどどうゆう訳かイギリスで一大ブレーク。時ならぬニュー・オリンズ・ブームの立役者になっちゃった。「炭鉱で働いて」は不思議な曲で単調に掘る掘る炭を掘る〜のビートがテクノみたい。なんで後年ディーヴォがカバーしても何ら違和感無くてオハコの曲に。「ホーリー・カウ」はザ・バンドのムーンドッグ・マチネーでのマニュエルおじさんの名唱でお馴染み。ビートルズとディーボとザ・バンドを股にかける男!と言っても何ら偉いとこは無くて、まったく日常の音楽なのです。それこそ働きながら傍らのラジオで聴いて一緒にくちづさむような。みんなさっぱしと終わって調子良くてウキウキして。世界の音楽に影響を与えたーーなどと大仰なもんじゃ無く愛されたのだ。ひたすら。誰この人てなもんで。そしてこれからも、手に取った人はみんなドレミ・ファンキー人間に変身、とーっ。出たなショッカー。 (山)/お勧め!/120点

Lee Dorsey/Yes We Can
cover・・・ウキウキ・ニュー・オリンズ 曲目等詳細
*「マーイ・ルイジアナママ、ロニオリ」
と、かつて飯田久彦氏が高らかに宣言なさりました。
ローリング・ストーンズ、ミック・ジャガー唇も「高校生が来たニューオリンズ」と高らかに吼えました。
すべてのブラウン・シュガーはロニオリふろむニュー・オリンズ。生まれたつうのはあれだけんど、全てが一旦は通過して北米大陸に伝播した模様、英国島にも。
ここに取り出だしましたのは1枚のアルバム

イエス・ウイ・キャン
はい・できまっせ

歌唱はリー・ドーシー爺であります。
世に後世に多大なる迷惑をこうむらさせた盤が何枚か有りーの。ビートルズしかりビーチボーイズのペット・サウンズしかり。バック・トゥ・ザ・フューチャーしちゃって無きものにしちゃったらファンクやロックは有るには有るがビフ・タネンが支配してとんでも無いことになりいの。
このアルバムもそんなアルバムです。
リー同志おじさんが自動車修理工のまま、諦めていたら。
アラン・トゥーサンさんが普通のお父さんになっちゃっていたら。
何百枚かの音盤がこの世から消えちゃったかも。
大変だ。
その中には、リトル・フィートも有り、ヴァン・ダイク・パークス氏も有り、オーリアンズ、ロバート・パーマーさんも有り、フランキー・ミラー氏も有り、ジェス・ローデン氏もあり、スレイドもあり、リンゴちゃんもポールちゃんもポインター姉妹も、果てはレッドのゼッペリンも違ってたかもしれんよ。
このアルバムが無かったら。
それほど直接的に迷惑をかけているアルバムです。
作られた時は1970年。
前回感謝させて貰ったドーシー氏のアルバムの頃がブレークした時です。1966年英国。シングル5曲、EP1枚、アルバム1枚のとんでもブーム。
それから4年、時は熟せり再び相集う3者、ドーシー=トウサン=ミーターズ。今度は70’s型ニュオリンズファンクを誕生させに。
どうゆう風になったかっちゅうと、勝手に想像するけどよう、まずマーチがアメリカ大陸に有って、そこに無理やり連れて来られたブラウンシュガー達。年に一回ガス抜きでお祭を許されたとよマルティグラ。郷に入っては剛竜馬に従えってんで、マーチするんだけどやってるうちにどーもこの四角四面が体に合わぬ。次第に出て来るシンコペーションの嵐。そいつはセカンドビートと呼ばれてからに。そこからさらに真ん中抽出されて出来たメビウスの輪音楽が66年のドウシイ=父さん=ミーターズで、さらにそいつが立体化、四次元につながるヨジレマイオス3世になったのがこの70’sニューオリンズ・ファンクだ。敵は宇宙だ、次元の壁だ。およそ音楽の道を歩む者、魅了されない訳ありません。
あ、さて
そが一番表明されてるのが、表題曲
イエス・ウイ・キャン。
キャンキャンとも一回キャン追加されてポインター姉妹で大ヒットした曲です。
この不思議さやいったい如何に。ベースは前ノリ、そしてドラムは後ノリ。ギターはどっちの味方にも付かず。歌はその間をパンチを避けるかのごとく縫う。綾取りの「橋」みたいだよ。だれか説明しろってても誰も出来ん。やってみるしかねえ。やってみてー。
だって何か出来そうな気がする。ドーシーさんの歌も黒い人の割には無骨さんだし。俺の方が歌上手い気がするし。音は見えることは見えるし。
女人無敵、しかも姉妹つう最強布陣でぶっ放したのがポインターシスターズって次第。そして、何よりもイギリス。66年の時とは違ってまるでこのアルバムは売れなかった。この言うてみりゃあ、丸見えだけどややこしいノリ。没入するにはそれなりの修行が必要です。しかるに音の修験者達には聖典となり申す。
事の起こった北米大陸ではバンドの有り方まで変える野郎どももおりました。
と、ここで時間となりまあした。
その事の次第は、次回遥かなる凶顔がおの男達音楽第2回にて。
それまでまだ閲覧しておらん方々は購買部で売ってますから。充分に没入して下さい。
百回かけて得られる魅惑はどんな魅惑より百倍です。
(山)
/お勧め!/200点 試聴はここで

Levon Helm/Levon Helm & the RCO All-Stars
cover・・・ウッドストック 曲目等詳細
76年の感謝祭の日、11月25日にザ・バンドはラスト・ワルツを踊ってああ、何かが終わった。私なんか始
まったばかりなのにそのとたんに終わっちゃって、ああ愛しの非チャート・アメリカン・ミュージクよ、と気分だけ終末ってた時に雪のウッドストックから届けられたのがこのリボンおじさんのオールスターズ盤でした。同時に心のギフト包装で送られてきたリック・ダンコ肉屋さんのソロと共にどっこいああ生きている。生きているーと波打ち際に走って叫んだよ。参加ミュージシャンのメンツを聞いただけでもうウキウキ。聴く前から感動しちゃったりして。はい、このレコード、世界一ドラムを叩きながら歌う姿が美しい男、ザ・バンドのリボン・ヘルムさんが自らのスタジオに我こそはミシシッピ・リバーで産湯を使った音楽野郎どもを集結してものした世紀の一大イベントです。その顔ぶれたるやニュー・オリンズのドクター・ジョン先生、メンフィスからはブッカーT&MG’Sの面々、シカゴからポール・バタフィールド吹き師、リボンさんはアーカンソー。ああ名前書かせて貰うだけで嬉しい。マリブに本拠地を移してからどうも浮き足立ってた本部ザ・バンドへ向けたメッセージかジャケはビッグ・ピンクの冬とゆう風情の自分のRCOスタジオ、音楽もはじめの感動を取り戻そう、ピリっと山椒のうにゃメンツが違えどこれはザ・バンドではないか。リックさんマニュエルさんの極め付けコーラスが無い代わりに麗しの名人達による共演です。改めてザ・バンドが表に出したアメリカン・ミュージックの根のぶっとさ、表面のやってる音楽の違いを超えた奥底のスピリットを感じ。喰ってるものが結局みんなワラジステーキでしたってことかいな。してこれだけのメンツに睨みを効かして一丸とさせるべく担ぎ出したのが米R&B界の永久名誉監督ヘンリー・グローヴァー師。参加メンバー全員が憧れた50’sR&Bのお宝を数々作り上げた名プロデューサーです。リボンさんにロニー・ホーキンスのとこから独立すべしと応援してくれた人でもありますから。こりゃ相当な落とし前アルバムでもある。曲は各自持って来たとっておきの物と玉手箱から取り出した極め付きのブツのカバー。それらは全てスタア、リボン氏の鋼のドラムに支えられると一本ビシっと芯の通った音楽になるのだ。味わいはスーパードライ、ザ・バンド中唯一のアメリカ人であった彼の声明でもあり。突き放した声の裏側に血と肉となった音楽のえらいこっちゃに気圧されてそれが嬉しくてたまりません。勢いに乗って行われた来日公演。行かなかったんだよなあ。どうにも金が都合できず。金塊でも強奪しようと思ったけど。いまだに後悔してます。結局、これが一期一会の魔術アルバムになってしまったし。この大陸雑草音楽にもやっぱ旬があったのかと今思う。人と時、場所。それが揃ってとんでも無い時が出来るのはいつも一瞬。今こうやって聴き返す時もまた一瞬。二度と戻らず大切にしなきゃいかんとしみじみ感じる次第です。ジャケで写ってるRCOスタジオが写真であるように。ロビー氏とリヴォン氏の最後の共演になってしまった5.を聴きながら。
(山)
/お勧め!/110点 試聴はここで

Larry Carlton/Playing/Singing
cover・・・
ミスター335 曲目等詳細
デイビー・ジョーンズちゃんじゃありません。ミスター335、野口五郎氏の真似をする男(あ、逆だ)、ラリー・カールトン氏の2ndアルバム「歌う/弾く」です。ラリーさんと申さば70’sの売れっ子セッション・ミュージシャン。私にとってはスティーリー・ダンのキッド・シャルメインのもうこの世とは思えないソロの人、そして同じくダンのAJAでの音楽監督の人。そしてフュージョンの人。フュージョン・ブームの時はすっかりパンカーだったもので、テク好き本邦で全盛だったそれはもうやでやでしょうが無かったです。当面の敵だなと若気の至り。正に愛憎半ばしてるぞ。な訳で斜めにしか聞いておらず先日入手しましたこのアルバムも初めて聞きました。清水舞台で買った引きは「73年」ってとこ。はるかフュージョン前。クロスオーバーよりも前だな。ドナルド・バード氏の「ブラック・バード」が出た年でもあるファンク要の時だったもので一体どんな音なんだろうと。聴いたらまーびっくり。歌ってるよ。歌ってるし音楽がまた。申し訳ありませんでした。大名盤です。今年の自分ベスト10入り決定。どう書かせてもらったら良いか。うーむ。ギターが上手いのはもう当然でして、おう歌ってる歌ってるギターがとほれぼれしてしまう。そんな人はそうおりません。大好きなオーリアンズのジョン・ホール氏のギターに惚れ惚れと同じ感触で感嘆。音楽は・・・まずシンガー・ソングライターだ。って言っても曲は書いてない(^0^)。この当時既に売れっ子で週15本のセッションこなしてたとゆうラリーさん。まるでギター自営業者、人事とは思えませんがそんな中の自らアルバムでは、お仕事では出来ないこと、歌ってみたかったそうです。当然歌には自信が無かったと思われますがこれが素敵。自分の力を熟知したそっとした無理しない歌唱で。そしてそれに合わせた音楽って言ったらSSWしか無い。協力者は売れっ子セッション仲間のマイケル・オマーティアン氏と推理。後に「反逆のテーマ」のリズム・ヘリテッジでブレーク、全米第1位を取った男。そしてその音楽のための曲を書いてくれたのがマイケルさんのお友達、アラン・オデイさん。1曲目、5曲目とキモのところで曲を提供してます。まさかここでこの方の名前を見るとは。ヘレン・レディ嬢の「アンジー・ベイビ」、自分でも「アンダーカバー・エンジェル」で大ヒット持ってる、アメリカン・ポップスのど真ん中な方。何とも場違いな(^0^)、そんなこたあないか、素敵な曲を。場違いなって書いたのは、まずこれ聴いてラリカルだってわかる人はおんめえって点で。オデイさんに限らず全部曲がそりゃもう素晴らしく、けっして片手間の息抜きで作ったアルバムではありません。まるでジェイムス・テイラー氏のアルバム聴いてる時みたいに泣いちゃう。歌で泣いてそこにあのギターが泣くんだからもう。もっと嬉しいことにLAニュー・オリンズ・ファンクも登場します。3.ワン・モア・チャンスなんか同年のリトル・フィート「ディキシー・チキン」の音の味と同質で、もう大好きなあたしゃ随喜の涙を。しかし何で。この年のLAにはこの空気が流れていたのか。この時既にクルーセーダーズには準メンバーとして(71年から)加入済み。そこでの音楽ともまた違う、バーバンクの臭いが。A、B面最後のインストにはそのクルーセーダーズの面々が完全バックアップしてます。それだけはSSWでは無く、辛口ジャズ・ファンク。ジェフ・ベック!MXRのディストーション使用だとゆうハードなギターがぐおーんぎゅーんどぱぱぱ。これはもう問答無用のかっこよさで、はい。参りました。アダコン原型みたいな6.ウエイビン&スマイリンも。これはホール&オーツのアバンダンド・ランチョネットと同じ空気。同時期だもんな。伊達にセッションの数こなしてません。お仕事で無味乾燥でやってたのでは無くそのたんびに精一杯、音楽愛情で臨んでいたと。結果沢山吸収してなおかつ意欲衰えることなく。あれだけギターを歌わせる人だもんな。音楽もそりゃ歌わせること出来るわ。重ね重ね申し訳無し。「当面の敵」だなんて1億年早かったです。はい。(山)/お勧め!/130点 試聴はここで

Lightnin' Hopkins/Lightnin' Strikes
cover・・・
雷親父 曲目等詳細
テキサス・ブルースマン、雷ホプキンス、62年の「雷直撃」アルバム。いえー、でもよー47年頃の録音かもしれないとよう。既に15年丼勘定。40年ぐらいどおってことないよー。弾き語るよ、バンドで演るいよー。声は真っ黒だよ。黒くて見えねえんだけどよ。雷直撃して黒の周りがぎろぎろに光って眩しいくらいだよ。生まれた時の赤子からこんな声で泣いてたのかよ。ぎゅえぎゅえぎゅえって。こいつはとんだガキだってんでよってたかって周りがそう育てたのかよ。そしたらこんなになっちまった。歌うしかねえよそら。ルイジアナ・ウーマンだ。聴いてくんろ。あ、まずはそのトリス一杯やってくんな。行くよ。

「♪ルイジアナに行ったよ。おさんどんを作ってくれる娘を貰いに。
ルイジアナに行ったよ。おさんどんを作ってくれる娘を貰いに。
娘は朝早くやってきたよ。どんなに楽しみにしてるか知らなかったよ。
朝飯を作ってくれたよ。
俺のこと「かわゆいブラウンちゃん」って呼んでくれたよ。
出来た朝飯を前にして俺を見たよ。
一口喰って俺はひっくり返ったよ。」

おおっとここまで。どうひっくり返ったはレコード買ってくんろ。ロハならここまでだ。こんなのもやってるよ。「悪魔はお前を見ている」。こんなんだ。

「♪気をつけな。
万事が万事。
俺は気にしないけどな。
悪魔がお前を見ている。
気を付けたほうがいい、ねえちゃん。
ちょいとしたことをする時にも。」。

気を付けた方がいいぜ。魂を持ってこうとした悪魔から。声を奪っちゃった俺の言うことだからよ。
歌うは。聴いてくんろ。

ローリング&ローリング。

「♪ぐるぐる。ぐるぐる。
夜通しぐるぐるしちまったい。
ぐるぐる。ぐるぐる。
夜通しぐるぐるしちまったい。
金ならねえよ。でも遠くに行っちまった。
遠くに。遠くに。遠くに。行っちまったい。
もう多分戻ってこれねえよ。遠くに行っちまったから。
ご存知?金なら無いよ。でも遠くに行っちまったから。
いいや。」。

そんなもんだ。毎日は。歌うしかねえな。
聴いてくんろ。メリー・ルーだ。

「♪メリー・ルー。メリー・ルー。
メリー・ルー、聞いてるかい。
お前を呼んでるんだ。
お前が誰かのものだとしても。
俺のためにちょっとおっちんでくれねえか。

お前に知らせがあるんだメリルー。
お前に知らせがあるんだメリルー。
何かしてくれよ。してくれねえのか。」。

いっちまったよメリルー。仕方が無えな。歌うしか。
聴いてくれるんなら。聴いてくれ。そこに座って。聴いてくれないなら。俺はあっちで歌うわ。
(山)
/お勧め!/130点 試聴はここで

Little Walter/The Best of Little Walter
cover・・・
ハープ吹き 曲目等詳細
*「では東芝ソニーワーナーテイチクトリオその他全部レコードの2017年度新譜販売促進会議を執り行います。」
「いつからうちの会社そんな長い名前になったんだ?」
「何だお前気付いて無かったのか。CDがまったく売れなくなって全部M&Aで合同されました。」
「うえ、知らなかったよ。やばいじゃん。」
「ご、ごほん。えー今年我が社が社運をかけて売り出すのはこのリトル・ウォルターのアルバム。で、いいんだな?課長。」
「はい。調査の結果、これが最適だと出ましたけど。」
「そうゆうことだ。ではジャケットを見てみよう。君君。」

どん

「わ、怖。地味。白黒。」
「ほんとにこれでいいのか?」
「はい、社長も押してます。」
「わ、それなら是非とも売らねばギミユアマネー。じゃあ君、これがいったい誰だか説明してもらおう。課長。」
「え、私よく知りません。」
「何だ、そりゃ。駄目じゃないか。仕方ないほれ、裏ジャケのライナー読みなさい。」
「エーゴです、これ」
「訳せばいいじゃないか。」
「わ、わたしがですか。」
部長、首に手を当ててヨコに斬る仕草をする。
課長泣きながら
「しますしますしますします家には娘と犬と妻が。それでは、えー、オリジナル・アルバム・パッケージよりライナーノート。
えー、ちなみにベストとなってますが、これはウォルター氏の1stアルバムだそうです。ハッタリだね。中身はマジそうなんすが。

マリオン・ウォルター・ジェイコブズ、14歳、は街角に立ってハーモニカをでっかくブロウしておりました。
 それはカラフルなシカゴの住人達にマックスウェル・ストリート・マーケットと呼ばれているとこでした。
ここには商品、中古、もっと中古のやつが陳列されてまして、歩道に沿ってですね、カートにはうづ高く積まれていたものじゃ。
あんたは何でも買うことが出来ますよ。中古コーヒーメーカーからかっこいい素敵なギンギンな1928年度製キャデラックのフェンダーから傷だらけのヴィクトリア・スパイシー・レコードまで。ここは、それと、ワンダーなストリート・ミュージシャン、メクラでも目明きでも、彼らのブツを提供していたのっす。スピリチュアルでブルースでストンプでポップなやつ。
日曜の朝はとりわけのセッションが行われました。聴衆の多さったらそりゃもう凄まじく。街の全部からどこから沸いてきたのだかわからんくらい来ました。のろまでさえ。バーゲンに群がり。彼らは残って聴いたものだよ。
 若きジェイコブスは彼の口を走らせそして指を彼のハーモニカにピロピロしました、まるで超魔術マジシャンみたいに。それは「ビア樽ポルカ」、ルイス・ジョーダンのジャンプ・ナンバー(彼はその時ホットだったんだよ)もしくは最新のヒット・ナンバー。少年はリクエストされました、無茶苦茶な色んなのを。通りかかる人は皆強烈な印象を持ちました。「おおおおおおう、リトル・ウォルターを聞きな!」。それは付けられた仇名でした。確かに、マリオンはワイルドなマウス・ハーピストとして名前を持っていなかったのです。
 リトル・ウォルターはハーモニカを6歳の頃から吹いていました。どうしてこのセコイ楽器をやろうと思ったかって?彼の答えは全ての人生を賭けるかのごとく魂に溢れたものです「もし野郎がピーナッツを拾ったとして、そいつで何かをなそうとしたとする(注:ジョージ・ワシントン・カーバーの言より引用らしい)、俺はハープを手にして、そいつで”何かを成し遂げようとしたんだ”。

部長、泣いている。
「うおー、感動的な話じゃないかーーーっ。」
課長、泣いている。
「まだ訳さなければいけましぇんかー、マイケル」
「うむ、時間も無いし、もうええじゃろ。各自よく読んどくように。リクエストがあれば続きはまた課長に訳させる。無いか。あははは。」
「わ、良かった。ここからさらに3倍の長さありますから。では、肝心の音を聞いてみましょう。
1曲目は、なななななんと1955年のR&Bチャートで1位になった完璧シングル
マイ・ベイブ!
どーぞ。」
♪♪♪
「うおーうおーうおー。ここれは、誰だか知らなくても最高の曲だー。フランク・シナトラでもメル・トーメだって言われたってわしゃ泣くぞ。でもウォルターちゃんじゃなきゃ駄目。」
「それはそれはすんごい気に入って下さいましたですね。ブチョー。」
「これは荒廃した現在のミュージック・シーンに鉄槌を下すぞ。さてどうやって売ろうか。」
「子豚のジャケでシングル出すってどーですか?」
「何でだ、平社員の内山田くん?」
「だって、このおっさん、こんな顔でっせ。」
どん
「うわ、ストロンガー。うーん、その手もあるな。他に意見は?」
「B面1曲目の”JUKE”もヒットしたんですよね。」
「そう聞いておるが。」
「じゃ”19歳”ってタイトルじゃどう?南サオリのジャケにして。」
「OK、それ採用。それもいいがいっそのことその怖い顔をでっかいポスターにして東京中の地下鉄の通路にバリバリ貼ったら。」
「さすが部長、凄い光景になりそうです。」
「じゃ、この”オフ・ザ・ウォール”って曲は、マイコーのジャクソンをウォルターおじさんが喰い付いてるジャケで出したらどーでしょう。」
「ぎゃはは。」
「ブルー・ライトって曲はヨコハマって小さく付けて、イシダアユミさんの顔をウォルターおじちゃんのにすげ替えたら?」
「ぎゃはは」
大盛り上がりです。
「あ、何?そこの若くてヤングでナウな平社員君。何か言いたそうだけんど。」
「えーっとお、てゆうかあ、コピーに”ちょい悪親父もこうふんっ”てのどーですかー。」
「殺す。」
「えー、駄目っすかあ。ぢゃ、”ちょい駄目親父もこれで駄目”ってのわあ。」
「殺す。お前クビ。」
「それではアホはほっといてさっきの案で出そう出そう。」
かくしてリリースされたこのアルバム。日本国中の小学生が音楽の時間に勝手にハーモニカで吹き出すわ、スーパーの魚売り場でかかりまくるわ、そりゃもう大変。1500万枚売れました。この年のレコ大新人賞受賞。
(山)
/お勧め!/130点 試聴はここで

Lucifer's Friend/BanquetBanquet
cover・・・
悪魔くん 曲目等詳細
わー、昨日からずっと続いてるんだよ、イヴの宴会。
主催はー、魔王のお友だち。
ぎゃ、罰当たりな。おおお、机には蛇が乗ってるよ。
ぜってーにデスなメタルに違いないジャケのこの盤は、
ドイツのバンド、

ルシファーズ・フレンド
バンケット

結成は1970年。スコーピオンズのライバルさんだったてんで名前は知ってました。動く姿もユー・チューブでこなおだ見たよ。うむ、納得。スコさんたちの1stの世界だ。それにしても何か・・・・・。
そしたらさ、先日レコ屋さん行ったらさ、メタル棚に大量に出現したんです。美味しい値段で。あーた、ご想像下さい。ほとんど名のみ知ってるバンドのレコが大量に出た場面を。
「むー、これを逃したらこれからの人生でまた出会う確率は0.009%かもしれん。それにしても4枚。一挙に買って、総全滅だったらどーしよう。
泣く。」
としばし悶え悩む。マツザカ投手だったらよう”ここからここまで買い”出来るけど、こちとら誇りある貧乏人だからよう。
ええい、行っちまえ。こんちくしょー。後は野となれ立木大和。
家に帰りドキドキして聴く。
最初は74年とツボな年でもあり、一番ジャケがヤバそうなこれをば。
針を落としましたら・・・・
「わー、やっちまった。何がやっちまったって、中身が違う。これは違うバンドだー。」
まるでメタルぢゃ無かったんです。
出てきたのは・・・・ロイ・ウッド&ウイザード。いくらクリスマスだからと言って。
でも待てよ・・・俺、ロイさんの大ファンだ。知らん曲だし、もしや未発表・・・と喜んでたら、クレジット通りのリフレイン歌ってるよ。
てこたあ、これはやっぱルシファーズ・フレンドーー。ぎゃ。
何故、こんなに明るい。魔王なのに。あ、魔王の友だちさんですか?そーか。
これがまたいい曲で。何故売れなかった。あ、ジャケとバンド名ですか。なるほど。しっかしスコーピオンズといい、このルシさんといい、ドイツのバンドはどうして外内が違うのかいな。

Our world is a rock and roll band


僕の人生全部 人々が行ったり来たりするのを見てきました
僕は路行くでっかい車輪なんだ
苦しいよう
君のために演奏します 僕達考えようとしてます
なんて言おうか
そしてあなたたちはすぐに僕らの名前を忘れちゃうんだろうな ほんとに

僕らの世界はロックンロール・バンド
僕らは君らのために演奏しています
僕らのロックンロール・バンドでノってください
僕は、僕らは君らのために演奏します

群集のどの顔も物語ってます
ロックンロール・バンドは巡業中
そいつはハードでヘヴィな巡業 みんな知ってる
多分きみは思ってくれると思う 僕らの音楽がお気に入りだと
はいな きみはご承知、自分にぴったしだって
どうかライブに来てね

僕らの世界はロックンロール・バンド
僕らは君らのために演奏しています
僕らのロックンロール・バンドでノってください
僕は、僕らは君らのために演奏します

いやー、何ていい人たちなんでしょう。ライバル蠍団と張るくらいだ。この1曲、今年のベスト10入り!

そんで2曲目、またまた腰砕ける。
何とラテン・ロックです。サンタナさんとシカゴが共演してるがごとし。思いっきりテリーさんなギターとメロウなエレピ。
で、ノリノリ。これまた何かこう異常に(失礼)いい曲。しかもいずみたく先生してる。青春だ。青春とはなんだ。
なんだこれは。いきなしキンクリ展開。1500人のラッパ隊。

3曲目になりますと、プログレ世界に。しかしとてつもなく明るいやつ。
明るいプログレって。売れないよー。
思い出すのはX以前のシカゴ。明るいプログレ。
あっと思う魔にまたまたチャカポコ・ノリノリGOGO世界に。アイク&ティナ・ターナーさんたちが踊り狂ってる様です。
もしやこれは
ディープ・パープル第1期では無いかと気付く。
ハッシュ。

こうなると期待タップシのB面。期待に違わず炸裂のノリノリ連発。青春連発。メロウもまたまた。
最後はノルウエイの森の臭いのするプログレ。明るい。
ご本人達はいたって当然のごとく演奏。こちとら頭の中覗いてみたいわ。
出来が極上なだけに、眩暈続出のアルバムです。
もしかしたら、ライ・クーダー氏の「JAZZ」アルバムがもう一つのジャズの歴史をSFして作ったように、これはディスコとは別の、もう一つの踊り音楽の未来だったでは無いかよう。すげえや。

で、他の盤を・・以前のと、この後のを聴くとまたまた頭の中ぐっちゃんぐっちゃんになってしまうつう。恐るべき事態が。
やはり魔王の友だちだけある。

絶品歌のヴォーカル、ジョン・ロートン氏はユーライア・ヒープのバイロン氏の後釜にその後なりました。
これ以上納得するこたあちょっとありません。
(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

Original Soundtrack/Lalo Schifrin/Bullitt
cover・・・
追跡 曲目等詳細
映画スター!!
洋画のです。誰を思い出しますか?
それによってゼネレーション丸わかりだがや。
私の場合、
アラン・ドロン!

チャールズ・ブロンソン!

ジャン・ポール・ベルモンド!

雑誌ロードショーとスクリーンがミュージック・ライフと共に本屋さんに山積みになってた時代でござい。
金は無いから映画館に見に行くことはままならず。
それでもTVの洋画劇場真っ盛りでした。
淀長さんも水野さんもおばちゃまも、さあ次週もこの時間お会いしましょうの名前忘れてもうた土曜の方も。魅惑の2時間だ。ビデオDVDで好きな時間に見れるのももちろんよかですけん、その時がやってくるのを待ちわびてドキドキの気持ち。最高です。

思わば憧れのセルロイド・ヒーローたちはみんな濃い顔してたなあ。一発でわかる変な顔のいい男いい女たちで。
その中で本日の主人公はああああ

スティーブ・マックイーン。

疾走する。親父顔のめっちゃ若いお兄さん。
マック兄さんといやあ、大脱走のバイクで鉄条網に引っ掛かって独房でぼこんぼこんボール。
はみだし野郎。愛想のいい孤独さん。

あさて、本日取り出だします一枚のアルバム、

ブリット

屁的状況でブリっと、ではもちろん無く、1968年ピーター・イェーツ監督、サン・フランシスコを舞台にした刑事アクションだ。
うちにあります盤がこれです。持ってるレコの中で最も愛想の無い装丁のもので。
何なんだ「限定盤」って。
それしか書いてない。背中部分にも何も無し。縦置きにすると絶対見つからん。裏を返して曲目見て写真で判断する。
ブリットだって。
レコード・レーベルにぎっしり見えない大きさで写真が載ってます。イカシてます。
限定盤。何ら通常盤と曲目等違うとこ無し。業務用ですかーー?
そうゆうの好きです。って強情張るけど、値段で決めたんだからしゃあないのが実々だ。がはは。

ブリット

正直最近見てない。放送されないこの時代の映画。何故なのだしろ。見たい。一番期待出来るのは東京12チャンネルだな。当時そのまんまの吹き替えでお昼にやってくれます。
で、ほどよくお久なんで、サントラが音楽で聴ける。それだってハッピーさ。
音楽はラロ・シフリン氏です。誰あろう主婦の連合代表者。それは主婦連。じゃなくて

スパイ大作戦・・・・・→→→→の方。

スリル・スピード・サスペンス3Sの音楽にかけては右に出るものがあっても左に出るものがいない。
ほぼ一発録りと思われます。スコア書いて大緊張の中の録音。絵を見ながら。
全員血走ってます。失敗は許さん。ドラムさん一瞬もたってもすぐに追いつき、ソロでは一瞬たりとも気を抜けん。
それは狙いだ。
そのカッコよさたるや。
鳥が肌立ちまくりだよ。音は1968年。ジャズでロックでロックがジャズ。プロフェッショナルです。誰が本家でオリジナリティとかそんな問題では無い。街の音と時の音。真空パックで映画のために捧げる。
テーマ聴いて、あれ思い出すのだ。ジーパンやマカロニを。引き継がれてる訳で。

鳴る時は徹底的に鳴り、鳴らさん時は徹底的に無音な映画の為の音楽です。
あまりのカッコよさにモッズ御用達だったと聞く。
今はクラブで鳴ってるとも聞く。それはそれとして

戦う前には必ず聴くのだ。

何より、本編見たくなるよ。
ユー・チューブでオープニング見ちゃった日にゃ。そのイカしてることといったら。
(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで


ラリー・リー/マルーンド
cover・・・
AOR 曲目等詳細
ラリー・リーさん。
検索しますと、ラリー&リーとして、ラリー・カールトン氏とリー・リトナー氏が出て来たりして。

違います。

ロッテの強力打線の兄弟さんでも無く
タニノブロンクスに有る中華料理店のカンフーの使い手シェフさんでも有りません。

1975年に米国チャート最高位3位まで上がった”ジャッキー・ブルー”とゆう完璧なシングルが有りました(ああ、まだ感謝しとらん)。
その曲を為したのがミズーリ州のバンド、オザーク・マウンテン・デアデビルスです。
そしてその曲のヴォーカルをとっていたのがこのラリー・リーさん。
女性ではないかと98.8%の方が思ってしまったほど繊細な声の人。
担当楽器はあろうことかドラムス。従ってなかなか歌ってくれません。ああ、もっと聴きたいもっと。
世の噂で80’sにAORなソロ・アルバムを出したとゆう。ああ、聴きたい。
の思い、音楽の神様に通じて、先日中古LPが眼前に出現しました。
しかし、始めはわからなかった。何しろ顔がよくわからない。これでいいのだろうか?と清水に飛び込み、
針を落とすと・・・・
一発でOK。あの声だ。これでまるまる一枚分聴ける。

生涯でただ一枚のソロ・アルバムです。
レーベルはCBS。発売は1982年。AOR路線狙ったとな。
危険です。80’sAOR。
機械より非人間な演奏に囲まれた幻想の摩天楼バブリー・ミュージック。
用途は主に、金持さん及び束の間の金持さん気分を演出する為、使用される。
よくわからんが有れば、立派に見えるブランド品みたいに。
よって、その道を外してはいけません。ドライブが台無しJrになる。
危険です。すげー、詰まらんものだらけ。
その危険道に導こうとするレコード会社の陰謀も着々。
一曲ヒットが出ました。
”ドント・トーク”
全米最高位81位。日本ではもしかしてすげーヒットしてたりして。
その
日本盤シングルの叩き文句は・・・

「フリーウエイを駆け抜ける真紅なキャディ まぶしい午後の乾いた心」
コロス。失礼しました。ころす。
しかもタイトルは”ロンリー・フリーウエイ”。殺す。

ジャケで見ての通り、実に気の弱そうな方で、出してくれるんならって言うこと聞いてしまいそう。
しかして
人は見かけで判断してはならん。
その要望にしっかり答える形とりながら、しっかり己の音楽をやり通しました。
特に自作の曲、及びオザークスの盟友、スティーヴ・キャッシュ氏との共作では。
そんなに人は一夜にしてお洒落成金になれるわきゃあ無い。

その意志は参加してるミュージシャン達のメンツでも・・・

何とリック・ダンコ氏がおるで。
何とニッキー・ホプキンス氏がおるで。

そしてただ一曲のカバー曲。

ザ・ベスト・イズ・イエット・トゥ・カム

クリフォード・T・ウォード氏作です。英国のSSW。天使の歌声同盟、欲の無いことにかけては世界選手権保持者の。
びっくりしました。本人のヴァージョンは確か84年の”ボス・オブ・アス”アルバムに入ってる。
その2年前にどうやってこの歌が伝播したのでしょう。
ちなみに他にこの歌をカバーしたのは、元ゾンビーズのコリン・ブランストーン氏、そしてジュディ・コリンズさん。
控え目類は友を呼ぶ。

涙が出るほど名曲です。



僕らは何か間違ったことをしたんですか?
自分たちの道を切り開く為にありとあらゆる魔法をしたんです
そして僕らがかつて会いたがったありとあらゆる悲劇
でも君は僕が正しいとわかっています
僕は言います
最高の時はまだ来ていないと

僕らはどこで行くべき道を誤ったんでしょうか?
その道は簡単に見つからないってわからなかったのかな?
でも君は僕が正しいとわかっています
僕は言います
最高の時はまだ来ていないと

そして君が今、僕の元を去るなら
君が言うように そうするかも
おー、行かないで下さい
だって僕はわかってる もし君が行ってしまうなら
何にも何も実現しなくなってしまうって 本当に

僕らはこれからどこに行くんでしょう?
今、君の胸は痛み、間違った道に君を導こうとしている
そして僕 僕は燃え尽きてしまっている
君にいて貰う為に
だって君は僕が正しいってわかってる
言いたいんです
最高の時はまだ来ていないと
そして君にもわかっている
最高の時はまだ来るものだって



CD化一度された模様です。
しかして当然のごとく廃盤になり、すげー値段で売りつけようとしてるやつらがいる。
LPがいつどこで出現するかもわかりません。

目の片隅にこのジャケを留めていただいて・・・その際は清水仲間になっていただければ

最高の時はまだ来ます。
(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで




●解説員紹介●
(マ)(山)・・・現、山、元マスター。当サイト管理人。狂気POPが好み。ばかロック推進委員会会長代行。
(み)(ま)・・・現まほ、元みみちん。当サイト管理人。歌唱力は問題としない。