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ALBUM一覧 「E」

*アルバム・チャートにエントリーのアルバムをアルファベット順に分けて掲載しています*
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<E>

Electric Light Orchestra /Eldorado
cover・・・I Am The Walrus。 曲目等詳細
*今日はクリスマス。どーんと派手な音楽で盛り上がると楽しかろうとこれではどーだエレクトリック・ライト楽団のエルドラドだ。英国のめくるめくポップ&ロック・バンド、ムーブの主要2大メンバー、ロイ・ウッド氏とジェフ・リン兄がさらなる冒険、管弦楽とロックの融合とゆうことで結成いたしましたELO。ロイさんは好きなことやるだけやって一枚目終わったら去ってしまい次なる野望、ブラスバンドとロックの融合、ウイザードを作ってしまいました。さて残されたジェフさん。孤軍奮闘でコンセプト練り直し。2枚目でパッと浮かんだアイデア、ロール・オーバー・ベートーベンをベートーベンでやる(^0^)つうネタは大受け、ヒットしたけどこれじゃあキワモノ扱いだなあいかんと3枚目でザクッと漠然としたアイデアを形にしてみた。そしてそこからヒットはオーケストラとは直接関係無いかもしれぬ「ショウダウン」と「マママベル」ってことで。なーんだみんなやっぱポップが好きなのね。それではこれで行こう。ハリウッド映画。みんな好きでしょ。ビートルズ。好きでしょ。ビートルズと弦とゆうたらアイ・アム・ザ・ウォラス、そしてア・デイ・イン・ザ・ライフ。よっしゃそれだ。そして私の歌い方はロイ・オービソンとジョージ・ハリソンちゃんの中間です。をコンセプトに4枚目、このエルドラドを作り始めたのでありました。そこで導入は外部本格的オーケストラの参加。それをくまなく操るための助っ人、ルイス・クラーク氏。アレンジを共同でやることになりました。映画のタイトルは「エルドラド」。一本もののコンセプト・アルバム。だけどプログレとは違います。どこを切っても楽しいように。映画館で聴くスター・ウォーズのテーマのどっかーん衝撃、上下の音域がやたらと広いスケールでっかー感を出すのだ。低域ではチェロ群がぎこぎこぎこぎこ、広域ではピチカート軍団がテテコテコテコ、ザクっとエレキで切れ込んでバタバタどだんのドラムがバック、私は朗々と歌い上げます。映画のタイトルバックそのもののインスト序曲で始まり、さあっと明るくなって2.の見果てぬ想いが始まる瞬間の何と幸せなことよ。この曲でブレークしました。全米で最高位9位。なぜか本国ではヒットせんかったですけど。カットしなかったのかな。もうこの曲極上。ジョン・レノン節メロディです。それを父レノン母ロイ・オービソン母父ハリソンの2歳馬が歌ってるかのようで。この瞬間、ジェフさんの目論みは大勝利。凡百のバンドが目指して果たせぬ己独自サウンドを確実に手にいたしました。あとはもうこっちものってんでそのめくるめくELOワールドがどどどーんと展開です。一回り素敵になったフックの聴いたポップ・メロディの数々。掴みが随所にあるんで決して飽きることはありません。それにもう開き直ってますから。6.のミスター・キングダムなんてメロがもうアクロス・ザ・ユニバースなんだけど爽やかでござる。逆に嬉しくなっちゃう術中にはまる。最初にこの路線をものにしたこのアルバムが一番、スケールのでっかさあります。これから少しづつコンパクトな方向へ向いていく。そんなカチっとしたのの魅力ももちろんありますが、ここでのドデカビューンの魅力、変えがたいもの有り。初期のものってんでまだ未到達の方もおありかと。まあ試しに聴いてみてくださいまし。1stは別にしても2作目3作目は確かに習作の空気あり。しかしこれは最初のELOのピークです。そりゃもう魅力だらけなのだ。(マ/お勧め!/100点 日本盤

Electric Light Orchestra /Face the Music
cover・・・
I Am The Walrus。 曲目等詳細
*好きなバンドがブレークする瞬間を聴くときほど音楽ファンにとって幸せな時間はありません。それはもちろんリアルタイムでも後追いでも。とにかく大好きなELO。エルドラド、フェイス・ザ・ミュージック、ニュー・ワールド・レコード。この3枚は宝物。人生盤です。特にエルドラドからこのフェイス・ザ・ミュージックに移る瞬間は正にストレンジ・マジック。ぞくぞくしちゃう。前人未到、自分達だけの音楽を作ろうとして少しづつ少しづつ、それは下世話、POPさのバランスであったり各楽器の音色、混ざり具合であったり歌い方だったり尺だったり、オブリガードのフレーズであったり。やろうとすることだけは最初からハッキリしてた。無類のビートルズ・ファン、ジェフ・リン氏がマジカル・ミステリー・ツアー、特にアイ・アム・ザ・ウォーラスのワンダー世界を自分達で何とかものにする。一番素敵に自分で聴きたくて。それが完全に見えたのがこのアルバムだと思います。見えた上で時は1975年。ディスコつう踊りの音楽の黎明期。その楽しさの香りを自然に吸収してその端々しさイキの良さまでもちゃっかり入れちゃってもうピカピカだ。とにかくでかかったのはエンジニア、マックとの出会いです。前作の「見果てぬ想い」のシングル大ヒットでツアーにつぐツアー、その最中にシングル2曲録音のために立ち寄ったミュンヘンはミュージックランド・スタジオ。そこにその男はおったとゆう。才能をみるみるうちに開花宣言していったルイス・クラーク氏とリチャード・タンディ氏と共にここにELOの三奉行勢揃い、マック氏の爆弾ダンゴサウンドで一本真ん中に芯が通ってケリー・グロウカット氏の魔法の裏声、ベブ・ベバン氏の80’sゲート・ドラム先取り爆音ドラム、バンド・マジックです。ミュンヘンでつうのがまた。ちょうどデスコの世界ではシルバー・コンベンション、ドナ・サマー嬢によるミュンヘン・サウンドのブレーク取っ掛かり時期で。こうゆうの逢うべき時期に人は逢うのでしょうか。思わば感動的です。冒頭はお約束幕開け大風呂敷インスト。これでもうワクワクドキドキ。ああLPを買ったこれからELOのめくるめく世界が始まっちゃうって気分大盛り上がり。ここはいつもちょっとやり過ぎかなってくらいなのが嬉しい。続くは前作同様バラードでリレー。この瞬間は映画です。タイトルがせりあがってクレジットが次々と出てくるのが見えるぞ。東洋風で有ったりほんとハリウッドドリームなのだ。で出て来る必殺シングル、イビル・ウーマン。フィラデルフィア・ソウルがっちり吸収。ピアノのリフのイントロ。16ビートのカッティング。コーラスは欠かせません英国伝統事務所勤務トウシロウお姉さん風。サビのオマヌケなカウベルが素敵。弦はざらざら、小編成チェロの松ヤニが弾ける香りがするアイ・アム・ザ・ウォーラス・ワンダーのまんま。これはビートルズがなし得なかった音楽です。4.ナイトライダーではついに登場、パフィでお馴染み、ずんだかずんだかビート。ポルタメント、ロール共に全開の弦が素敵で。ポーカーではELOロックンロール。ちょっとモタリ気味のベバン氏のドラムで重さ3倍増し。音が流れません。タンディさんの鍵盤もこの音しかない。とことんドラマチックに展開して次のストレンジ・マジックのさわさわとしたエレキの出て来る瞬間。トロとウニと松坂牛脂身を一緒に食した瞬間に匹敵します。多分。松坂牛はまだ未経験なんで(^0^)。恐ろしく単純なメロディ構成。これ以上何も足すことが出来ません。最後のバースでメロが瞬間ガーシュイン調になる。スリリングです。ダウン・ホーム・タウンはインチキ西部劇。これもお得意。町には中国人の医者が住んでおって訳のわからない漢方薬を日夜製造してる様が見えます。フォスター大佐が参勤交代で通過しました。太った黒人のメイドも見えます。風と共に去りぬで出て来るあの人です。最後は夢の夢、ハリウッド・ドリームで大団円。ああ、ELOのアルバムを聴いた。お金払って良かったなあ。すっかり勇者になって映画館を出て来ました。買ってきたパンフレット、よく見れば電気椅子。イギリス人です。シャレがきつい。(マ/お勧め!/120点 
試聴はここで

Electric Light Orchestra /オーロラの救世主
cover・・・I Am The Walrus。 曲目等詳細
*エレクトリック・ライト楽団の6枚目アルバム「オーロラの救世主」です。ベストな陣容打ち揃い溢れんばかりの創作意欲で時代の音楽天国の真っ只中、そりゃもうビッカビッカに輝いているよ天空に。まっかっかに熟する一歩手前の一番美味しい時期で私も前作と並んで一番好きなアルバムです。ELOでどれか一枚と言われたら迷わずこれをお勧めいたしちゃう。ノリにノってますから、シングルは3枚もカットしてヒットしてしまいました。9曲中3曲。しかもその他のだってカットしちまえば行っちゃうんじゃないかってものなのでそんならアルバム買っちゃえってんでプラチナ・ディスクとなりました。そりゃそうだ。これが売れなきゃ何が売れるんだ。大納得。素敵な音楽聴くと虫唾が走るって方以外(いるのかー)買って皆さん幸福に。製作総指揮はもちろんジェフ・リンさん、エンジニアには懐刀マックさん、録音はすっかり本拠地ミュンヘン・ミュージックランド、ストリングス・アレンジはアンドリュー・パウエル氏と並ぶ白の二大弦魔術師ルイス・クラーク氏。忘れちゃいけません気が付きゃ最後の活躍となってしまってるかもコーラスのオーロラ三人娘隊。この方たちのポイント高し。この素人臭さ満点な歌声あるからブリテンの盤だべさ。1曲目はお約束インスト、待ってました広げるだけ広げた大風呂敷、NHK男性混声コーラス隊うおーと思ってたら、さらっとすかして歌に突入、お調子お座敷シャッフルの「綱渡り」。手拍子と三人娘の「ルックラン」「へへへい」の箇所で皆様もご参加を。「ヘヘヘイ」はELO丸C印です。で、気持ちをごーんと上げたら来るぞ来るぞこれまたお約束のキラー曲が2曲目で。「テレフォン・ライン」です。完璧さん。これは改めて130ページを費やして感謝させていただく所存。出て来い所存ぱぱらぱー。3.はアホだねぇこれだからこの時期は好きですのバカアイデア、ロックで踊るベートベン鈴木。定番ロックンロールのメロディをくいって出来るのはこれが出来そうで出来ないことだと思います真から。嘘だと思うならやってみてごらんさい。できん。くいって。4.は初期ムード満点のメロ持つSF大作「ミッション」。この歌詞世界をお馬鹿に展開させて次のメルマガ小説やらかしていただきます。「おやじちゃん」て言いますよろしく。「うーらうらら、うーらうらら」と山本リンダしてるのが5.のソー・ファイン。無理やりな16ビートも得意技ですけ。対岸に見えてますおやじソウルの華麗弦も掌中にホッピー割。そしてフロンガス破壊装置を備えた電飾ELOが下から高くたかーく登場、オーロラの救世主「リビン・シング」。「♪敵の手〜」。これまた三人娘大活躍!一緒に合いの手入れたくなる曲「おーていきんていきん」金の鳩賞受賞曲受賞。こんなポッピイな曲次から次へと作れたら夢の夢だよなまったく。7.は路地裏のネズミの夢、スペクター印のドラム素敵な「天上仰視」。ぐっと暗転の後、どかーんと爆発8.のどやで。ムーヴ時代に物したこの曲、徹底的にやらねば勿体無し。3コード・ロックの稀に見る大傑作です。これも完璧さんなんで改めて145ページを費やしてやりたし。ただしシングル盤ゲット出来るかな。当時買っておけば良かったわ。最後はロッキーホラーなエンディング・ナンバー「シャングリラ」で。♪しゃんぐりらしゃんぐりら・・じゃないよ。あれも素敵だけど。その辺にある筆思わず持ってペンライトしたくなります。先端に火を点けて。ぽよよーんとしたギターソロはFABな4へのおまんじゅう、いやオマージュか。あんこたっぷり。完全に終わって何とも言えぬ満足感いただき、音楽の満干全席こんなにお安しゅういただいて申し訳ありません。宇宙に出る前にこの余韻をたっぷり楽しませていただきます。ごちそうさまでした。(山/お勧め!/150点 試聴はここで 外盤

エレクトリック・ライト・オーケストラ/アウト・オブ・ザ・ブルー
cover・・・ポップ遊園地 曲目等詳細
そろそろもしかして来るかー?来るんじゃないかー?
来たーーーーー。
どーん。
2枚組だ。やりやがったな、ついに。
と思ったのがついこないだ、30年前、

アウト・オブ・ザ・ブルー
エレクトリック・ライト・オーケストラ

1977年11月、”オーロラの救世主”に続くお化け盤です。
どだーんとでっかい長岡秀星さんのブラシによる巨大円盤。思えば電球宇宙船から始まったELO、でっかくなったよなぁの感慨を見事に現したものなり。
一方でぱんぱんに描かれたその円盤にこれ以上のものがあるのか?無い。やりきるつもりでやってついにやりきったアルバム。
ELOに成る前、エレクトリック・ライト・オーケストラの音楽後先考えずにテンコ盛り。
それは奇遇にもこの年でしか出来なったのです。
もう既にパンクの火の手上り幸福な70’sがクラッシュされようとしている。焦るぜ。
実際、かの第一弾シングルは英国チャートでは何か浮いてるし。

2枚組って噂を聞いた時点で楽しみでも有りちょっと心配でも有りました。
何たって、ネタは乱暴にいやあ、”アイ・アム・ザ・ウォーラス”とハリウッドの二本立てだけだもんなあ。
しかもコッテコテだし。持つのだろうか?って。
スプリンター血統の馬が天皇賞(春)に挑戦するようなものです。
それが
持たせやがりました。
ハナから逃げまくり、体力と気力力技で逃げ切り。息を入れたのは勝負確定する直前、ゴール前200mくらい。

勢いつうのは恐ろしいものっす。

しかして・・・・CD時代になっちまったら、その渾身の2枚も呆気無くぽくっと1枚に納まり、
うーん、感慨深いぞ。
それにしても今のミュージシャンてば、毎度毎度その分量の音楽を創らねばいかんのか。
出来る訳ぁねえんで、無理。薄くなるよな、そりゃ。

で、一挙に聴けるそのCD、最後まで一挙に行くのはこちらも体力必要です。
聴き終ったらカロリー3ヶ月分消費するウルトラ・ダイエット音楽だ。
全70分12秒。
人生のかけがえの無い時間を何回も捧げましょう。

俺はこのアルバム、そうやって無茶して全部浴びるアルバムのアルバムと思ってます。
彼らのシングルはこれまで、実にシングルとして単体でビッカビッカ、しかもアルバム内でも目玉で納まってたけど、
このアルバムから怒涛のようにカットされたシングルはあくまでもこの巨大円盤の各部屋のように感じました。
けど、”完璧なシングル”で各々讃えるけどさあ。

今日は、その中から78年に、おうっと勢いで出しちゃったよっつうアルバム2曲目の

哀愁の果て〜イッツ・オーヴァー

を介錯をば。この盤を出した心境をトロ吐露してるような気がいたします。



それで終わり 終わり おわーり それで終わりです。

夏がやって来て去って行った
あまりに短くて一日分にも思えないくらい
でももう終わってしまった で、俺に何が出来るってか?

空気中に流れてる音楽
闇の階段の上の静けさ
だがそれも終わった 俺に何が出来るのだろう?

終わった 終わった 全部終わった
 まるっきし今終わった
貴方たちが見てきて来たことだけで判断しないで下さい、俺は凹みます
貴方が海を蹴飛ばしたら、お日様はさよなら言ってしまう
大して言うほどのことは無いんすが
凹みます 凹む凹む 終わり
凹む凹む凹む
ベイビベイビ、全部行ってしまった 海に向かって転がって

輝く日々を見渡して
正しい波を求めている
けどそれは終わり 俺に何が出来るのだろう?
遥か遠い岸辺から見ている
もうこれ以上の航海は無理
だってそれは終わってしまった 俺に何が出来るって言うんだ?

終わった 終わった 全部終わった
 まるっきし今終わった
貴方たちが見てきて来たことだけで判断しないで下さい、俺は凹みます
貴方が海を蹴飛ばしたら、お日様はさよなら言ってしまう
大して言うほどのことは無いんすが
凹みます 凹む凹む 終わり
凹む凹む凹む

あーあ、終わった 終わった それは終わった
それは終わった 俺に何が出来ますか?

あーあ、終わった 終わった それは終わった
それは終わった

おー、終わっちゃった 終わっちゃったよ
俺の為に涙を流さないでくれ
終わったんだから
終わっちゃったんだけど、俺の為に涙を流さないでくれよ



2曲目でこれだけくどく終わったって言いながら、あと1時間ちょいは終わらないよ。
まー、最初に念を押しとけばOK。
スタート後、1コーナーまでにもう勝負は決し、それからは遥か遠くにあるようで、
目の前のゴールに向かって突っ走るのみ。

ELOでは無く、エレクトリック・ライト・オーケストラ、最後の最後、ラスト・アルバムです。
それを武道館で俺も見届けたぜ。(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

エレクトリック・ライト・オーケストラ/ディスカバリー
cover・・・ぱふぃーのたね 曲目等詳細
どっしよかなーてな気分だったんじゃ無いでしょうか。
何たってねえ前のアルバムでやることはもう思いの丈やっちゃったんで。
もう充分、引退しますって宣言しちゃうんじゃないのかってなくらい。
4月1日だし。それは今日だけど。
あはは。
それでまあそうゆう時は、そうゆ時こそ羨ましいお休みです。
世界で一番幸せな休暇。頭空っぽにして。世間は色々と騒がしいみたいだけど。
ふーんてなもんで。
羨ましい限りです。

そして巨星再び立つ。
2年後に。
立ったにしてもどっしよっかなー。
そうだ、ディスコをやろう。ずいぶん流行ったみたいだし。
って、後生楽だね、ジェフ・リンの旦那さん。デスコ、もう終わってますよとっくに。
あ、そう。終わってるなら気楽でいいや。ダメならダメでもいいじゃん。

とっかっかってみたら、これが面白くて。
そりゃ思いの丈を込めてやるのも当然面白いすけど、
他人事でやるのも面白いもんです。音楽って。
どんどんどんどん曲は出来るは、アイデアは出るは。
それで気がついたら弦楽団たるゆえんの弦の人達のことはすっかり忘れた
のが

ディスカバリー
〜Discovery
エレクトリック・ライト・オーケストラ

1979年5月出現です。
いえい、ディスコ・ヴェリーでディスカバリ。
そいつを発見でデスカバリー。
ちょっとそれだけじゃ恥ずかしいから人には

「アラビアン・ナイトの世界をめくるめく物語にしてみました。」

って言っちゃおう。
です。

ちょっと前なら、こいつをば若い人に説明するには、

パフィだよ。

その一言ですんだんだけどなあ。
今はもう駄目?
パフィって誰?って言われますか。
それは困った。

じゃ説明するのは放棄。
歴代ELOアルバムの中でも、その華麗なる70’sの最後を〆るにふさわしい名盤ですから。
全9曲中、何と6曲がシングルA面。全部当然のように大ヒット。

異論無ーし

後日それは日を改めて讃えさせていただきます。

残りの三曲がそうなると気になるでしょ。
残りも別にシングルにしたって良かったんです。
実際、そうですから。
聴いてみて下さい。ほら、そこの関係ないって言ってる方も。
聞くは一生の得って言うじゃないすか。

ニード・ハー・ラヴ

ね、いいでしょ。デスコの最後のチークタイムにぴったり。
めくるめくハリウッドゴージャス密林の楽団ELOの世界満開です。
例によってビートルズジョージジョンとロイ・オービソン氏の。

それから

オン・ザ・ラン

これがこの時、ジェフのおじさんが言いたいこと。
この盤を為すに際して、まず言っておきたいことだったに違い有りません。

何をしようとも
どこへ行こうとも
同じ夕焼けが
俺を落ち込ませ続ける

そそそそいつを失いたくない
けどここに長く居たくもないんだ

人は君が旅立つのを見る
俺は嘘は言わない
アンタは空の上
みんなを泣かせるんだ

そそそそいつは失いたくない
けどこの辺にはもう居たくない

俺はまだ走ってる最中

俺はまだ走ってる最中だ

けどそれはこんな風にしてる時、まあよく言われることで
アンタはそいつをしなきゃいかんよ
何回も何回も

俺は連中が話してるのが聞こえる
そして連中は延々と延々と続けるのだ
連中は間違ってることは何も無いと思ってる
でだからヤツラはアンタのこともただそのままにしとくだけ

そそそそいつは無くしたくないね
けど俺はここから出て行かなきゃならんのだ

俺は連中がほとんど一日中そこで待っているのを見た
俺にはわかってたよ
アンタがヤツラにそこに居てくれって頼んだことは
けどアイツらは、そうさ、行っちゃったりはしない

そそそそれは無くしたくないもんだ
けど俺はもう一度しなきゃならん

俺はまだ走ってる最中

俺はまだ走ってる最中だ

けどそれはこんな風にしてる時、まあよく言われることで
アンタはそいつをしなきゃいかんよ
何回も何回も


ぺぽぺぺぽぺおぺおぺぽ

わかってる
そいつは現実じゃない
けどアンタがそばにいる時
アンタらは言っている
俺が聞きたいことを

そそそそれは失いたくないもんだ
けど俺はまたそいつをしなきゃいかん

俺はまだ走ってる最中

俺はまだ走ってる最中だ

けどそれはこんな風にしてる時、まあよく言われることで
アンタはそいつをしなきゃいかんよ
何回も何回も

俺はまだ走ってる最中

俺はまだ走ってる最中だ

けどそれはこんな風にしてる時、まあよく言われることで
アンタはそいつをしなきゃいかんよ
何回も何回もーーーーー

走るのだ、ほれ走れ走れその辺をはいはい
走るのだ、ほれ走れ走れその辺をはいはい
走るのだ、ほれ走れ走れその辺をはいはい
走るのだ、ほれ走れ走れその辺をはいはい

行くのだあ俺はその辺をうろつかなきゃならん
行くのだあ俺は逃げなきゃならん
行くのだあ俺は動き続けなきゃならん

例によってシリーが滅裂な歌詞ぶりすが、多分適当に作ったのでしょうが、
それ故に思いっきり本音が醸し出されてます。
そんでこの曲はディスコでスカでレゲエ。
このお気楽極楽ぶりが最大の魅力です。
さっき書いたか。
あはは。


も一つの非シングル曲、最後の、

ウィッシング

はい。前作「アウト・オブ・ザ・ブルー」に入っててもまるでおかしくありません。
当たり前です。
急に変わってたまるものか。
同じ人が作ってるんですから。
そこが良くてみんなの人気者だったんですから。

同じですが何か?

歌詞はまったく大したものでは有りません。

文句ありますか?

それは今更のことですから、あはは、またやってるよ、です。
その件に関しては最後の曲でおじさんは言及してます。

この時点で・・・・
こんなにスッキリしてる風情ですのに・・・
何かそうとう心の内に貯まってるもの有ったらしい。

時折急にクラウザーさんに変身してる。

そして
個人的なことで甚だはなはだ恐縮すが、

どうして俺はこの盤をLPで持っていないんだろう?
破れ鍋に不死犠打。
我ながら不思議だ。

全曲、完走出来て、徹底的に頭にこびりついてるのに。

なんてことが、貴様らにわかってたまるものか。

いかん。俺までクラウザーさんに。(山/お勧め!/250点

こんにちわ。いつも楽しく拝見しております。最近リマスター盤も出まして、個人的にアナログ3枚、CD3枚の計6枚もこのアルバムを持つに至っています(トホホホ)。でも、今回のリマスター盤は音がとっても良くなってて絶対買いですよ(ボーナストラックもあり)。私的に洋楽を聞き始めたばかりの頃買ったせいか、とりわけ愛着のある一枚です。当時はシングルカット曲を多く含んでいるため、ずいぶん得なアルバムだなと思っていました。もちろん、これの前に出た一般的に代表作に挙げられることの多い「アウト・オブ・ザ・ブルー」、「オーロラの救世主」も好きですが、このアルバムのスピード感というかドライブ感は前2作を凌いでおり、ELOの新作が気に入った方なら、迷わず「ディスかバリー」から買うべきでしょう。なかでも2曲目のコンフュージョンなんかは、出た当時当方の勉強不足で単にいい曲ぐらいにしか思わなかったんでありますが、その後いろいろ聞いてくると、実にロックンロール対する深い愛情とリスペクトに溢れた曲であるということに気づかされ、ジェフ・リン氏の懐の深さを思い知った一曲として自分のオールタイムフェイバリットひとつとなっています。今から思えば、こうしたところがその後のG.ハリスン、R.オービソンさらにはビートルズ等のプロデュースにつながっていくように思えてなりません。(Y.K)さん/お勧め!

試聴はここで



Electric Light Orchestra Part Two/銀河の探索者<1991>(裏)

Cat,No;日:ALFA INTERNATIONAL ALCB-275(廃)
UK:TELSTAR STAR 2503(廃)
US:SCOTTI-BROS(現VOLCANO) 72392 7522-2(廃?)
profile;元E.L.O.のドラマーだったベヴ・ベヴァンが、ジェフ・リンからE.L.O.の名前を使う許諾を得た上で、"E.L.O.partII"名義で制作したアルバム。レコーディング時のメンバーはベヴァンの他に、クライマックス・ブルース・バンドのギタリストだったピート・ヘイコック、レコーディング開始当初のプロデューサーだったジム・スタインマン(最終的にジェフ・グリックスマンに落ち着く)のもとで働いていた鍵盤奏者エリック・トロイヤー、多くのアーティストのバック・コーラスを担当してきたニール・ロックウッド。更にゲスト扱いでルイス・クラークとミック・カミンスキーが、オーケストレイションとヴァイオリン・ソロで参加しています。

ジェフ・リンの関与なしに作られた"E.L.O."のアルバム。これだけでもこのアルバムをこき下ろす要素は充分です。実際このアルバム、雑誌やネット上のレビューで誉められているところを見たことがありません。だからこそここで声を大にして言いたい!!ジェフ・リンがいなくたって僕達にはベヴ・ベヴァンがいる!!それで充分じゃないか、と。

だからぁ、充分じゃないからこそこの評価なんでしょって??そうね。でもでも、僕は信じたいのです。前身のザ・ムーヴ時代から30年近く、ずーっと"このバンド"に関わってきた男なりのE.L.O.観が、このアルバムには詰まっていると...。特に、アナログ盤でのA面にあたるM5までの滑らかな展開や、M3,M5,M10でのベヴァン、ヘイコック、そしてクラークの操るストリングス・シンセが三位一体となって迫ってくるあたりを聴いてしまうと、そう確信せざるを得ないのです。また、これはベヴァンというよりはエグゼクティヴ・プロデューサーのドン・アーデンのカラーなのかとも思うのですが、ジェフによる新作"ZOOM"からは良くも悪くも失われてしまった下世話さ、俗っぽさがこのアルバムには息付いています。特に、トロイヤーが持ち込んだジム・スタインマン風味がいい感じに利いています。もしも70年代のE.L.O.ファンが全てビートルマニアだったとしたら、ギネス・ブックに載るような事態にまでなったでしょうか!?もちろん、"ZOOM"も現在のジェフ・リンを表現した素晴らしいアルバムです。それは認めます。それでもなお、僕にとってのE.L.O.はアビー・ロードで純粋培養されたような"ZOOM"ではなく、B級ポップの一言で片付けられてしまいそうな"探索者"の方なのです。
(fxhud402さん)/お勧め!/93点

Electric Light Orchestra /エレクトリック・ライト・オーケストラ
cover・・・I Am The Walrus。
*エレクトリック・ライト・オーケストラの1stがレア・トラックを追加されて再発されました。一般に知られてるELOのイメージとはだいぶ異なるかもしれませんが、これはこれで名盤なのです。しかしながらある意味特異なアルバムであるためこれからELOに接する方は最初にこれを買うのはやめた方が良いかも。さてこのアルバムですがクラシックが別のルートで進化したらどうなるんだろうみたいなコンセプトでやったふしがあります。ライ・クーダーが「JAZZ」でやったアプローチに近いものがありますが、私はクラシックがわからんのでようわからん(笑)。後のELOの下世話な魅力に比べると凄く真面目なアプローチであることは確かです。このコンセプトはこの一枚で完遂したと思ったロイ・ウッドはこの後脱退して地上に降りてポップの道を進みます。ジェフ・リンもこの後ポップの道に進むのですから、ポップ名人二人が揃うとムーブの後期もそうですが意外と固めになってしまうのかもしれませんね。(マ

エレクトリック・ライト・オーケストラ/The Essential Electric Light Orchestra
cover・・・ポップ遊園地 曲目等詳細
*世界ベスト・アルバム大賞ちゅうのがもし世界ベストアルバム協会によってバーミンガムで開催されたら間違い無く大賞受賞いたしますELOのこれ。あまたのヒット曲持つバンドですからベストも様々出ておりますが値段、曲数、内容で言ったらこれがトドメかと。あんまり長いのも別な聴き方になっちゃうし気軽に聴くとしたらこれくらいが丁度いいぞう。で、見てくださいこの曲たちを。問答無用だー。これでもかのヒット攻撃。これが楽しくなかったらはたして音楽好きと言えましょうや。こりゃ毎曲毎曲うっとりしてしまいますので仕事中BGMには不向きだあ。ドライブにはいいぞ。行楽へ向かう行きにぴったしのフェスティボー気分るんるんになれます。ジェフ・リンの夢結晶のエレクトリック・ライト楽団。こうして聴いてみますとほんと彼のワンマンバンドにあらず。様々なリトルヘルプの積み重ねで魅惑のサウンドが出来てること痛感いたす所存。最初のブレーク時に大活躍の女性コーラス陣。英国伝統トウシロウ風味満開その辺のオネーチャン連れてきましたコーラス。格調高きお芸術になるのをここで完全阻止。それをゲリー・グルーカットおじさんの裏声コーラス。甘美の極み、藤山甘美です。そして全編を通じて支えておりますベブ・ベヴァンのドタコン・ドラム。この音じゃなければ弦を迎え撃てませぬ。リチャード・タンディのきらきら鍵盤ももちろん。そして楽団の楽団たる所以、オーケストラ弦の皆さん。ルイス・クラーク氏によってクラシックちゅうよりブロードウエイの弦楽団化されて上へ下への大活躍、高いところは華麗に低いところはダイナミックに。これら脇役陣の縦横無尽の活躍無ければ真ELOであられましたでしょうか。そして彼らの最大偉かとこはどこかー。それは結成当時のクラシックとロックの融合ってゆう壮大な目論見を鬼ロイ・ウッドの脱退時にすっぱりと捨て去り英国歌謡曲に徹したとこじゃないかと思っております。結局は一番偉いのはクラシックだーてな世間の行き着くところの結論に真っ向から反旗を翻し、とことん下世話に親しみやすく。オーケストラをばぱっくり飲み込んだポップス世界。偉いのうクラシックにも尊敬を払ってなどとゆう物知り分別親父に褒められる事無く愛され道まっしぐらで、やだねーこんな使い方してってところが大好き。ロック&ポップは偉くなったらおしまいだー。えー、この盤に関しましてはショウダウンとか入ってないじゃんとかご不満もおありでしょうが、突き詰めていこうとすると足りないところが出てきますのも最高のベスト盤の条件であります。これだけ買って終わりじゃなくてもっともっとの続編へ。さあオリジナルアルバム、最初から聴いてみようっと。(マ
/お勧め!/100点

イーノ/ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ
cover・・・ENO世界 曲目等詳細
*ロクシー・ミュージック初代メンバーにしてぴゃんぴゃんぴゃん一生懸命ピアノを叩くブライアン・フェリー氏を尻目にひらひらした衣装を着てキーボード担当のくせにテープでピーピョロロローって音流しっぱなしにしてへらへら踊って全部持ってちゃったんでフェリー氏におめーよーとゆうことでロクシーをおんでたイーノちゃん。仕方が無いので思い切りピカチュウ道を歩むこととなります。で、出したのがこの1st。ファッショナブルでかっこいいわあと皆が思っていた矢先、出て来ましたはこの何とも言えん朴訥ボーカルなのです。おまけにこれがひょうたくれなサウンドであのピーヒョロローがイーノちゃんの真実だったのねぇ。落胆して離れていった25人、ところがどっこいこりゃ面白いぜえと食いついたり5億6千万8人。歓喜の渦に皆を巻き込みました。何とも親しみやすい音楽の中に悶えまくっちゃうかっこいい瞬間続出。ボウボウのキーボードの何とかわいいことよ、ベイビゾン・ファイアのギター・ソロマンザネラ氏のギターのかっこいいことよ、ブランク・フランクの展開のぞくっとすることよ、曲のつなぎが絶妙で次に行く時の気持ち良いことと言ったら、そして最後のウォームジェッツで皆さん旗を振りながら町内を駆け巡ることとなるのです。オーノーオノーオーノー。メンバーはフェリー氏を除いたロクシー勢、マンザネラ氏のクワイエット・サン勢、ピカチュウ仲間のロバート・フリップ氏、リーゼントのクリス・スペディング氏。NWパンク以前に鉄壁のぶっとびセンスがあれば私だって出来るかもと勇気を与えたシーンを巻き起こすこの盤を私は強力にご推薦させていただく所存でございます。(マ/お勧め!/120点 試聴はここで。

イーノ/Taking Tiger Mountain (By Strategy)
cover・・・ENO世界 曲目等詳細
*ロクシーが絶好調ぶりぶりがんがんしておった時にイーノちゃんは一通の中国絵葉書を入手、山東省火頭山に登って穴に侵入、奥でにゃあにゃあ鳴いていた虎の赤ちゃんの頭をうりうりしてましたら親が帰って来てすっかり意気投合。いやあこの頭ですかお恥ずかしいとか言いながらこのアルバムを作りました。ソロ2枚目のタイガー・マウンテンです。グラムのアイドル、実は気のいいお兄ちゃんだってことが1枚目でばれましたからもう気楽。好き放題やるもんね。さらにのほほーんとやったよ。集うはマンザさん、マッケイさん、ワイアットさん、頭仲間コリンズさんら普段鬼畜のような(違うよ)音楽をやってる飲み友達。みんなこの私何ーにも出来ませんって自負するやんちゃさんが大好きです。だって何にも出来ないとか言ってながら見たんです先生、この前イーノ君が放課後ピアノの練習をしてました。猫踏んじゃった1521回弾いてました。それに合わせて発声練習もしてました。泣きながら。を皆知ってるから。ですから己知ってますし、何泣いてたかっつうと自分の声質が何でボクはこんなお兄さん声なのママ。ロック・スタアじゃないやい。いいのよイーノ、貴方は出来ることだけやりなさん。ママが付いてるから。はいママ。とゆうことで大方ダブルで歌は録音してます。でもただのボケポカーンでは皆ここまで付き合いません。何よりやりたい音楽が完全に見えてます。行き当たりばったりではこの統一イーノ・ワールド世界は実現出来ぬ。ゲストの音色全ていつの間にか焼酎で、いや掌中でころころ転がしています。ぽわーと臭い空気の中、突然切れ込む超センス・ストレンジリイの数々。超センスは一瞬しか発生せぬものとの確信ある故。みんなこれにはまると抜け出せません。例えばだ1曲目のイントロのフレーズ。こう弾いてくれと頼むほうも頼むほうだけんど喜んで弾く人がおらんと。きゃあ楽しいと手を振りながら乗ってるメリーゴーラウンド音楽の2.。の中の口笛。焼き芋みたいなギターソロ。3.のリンボーダンスの風船女では得意技虚空の未来フレーズシンセ。30年前見た未来を30年後に今ここで味わう。こんな快感は無し。いつまでも実現されぬから相変わらず未来す。そしてオチで使用のドラ。全て台無しにする快感を定期的に味わえるとは。4.は「目無しの母鯨」って、巨大なメザシ思い出しちゃうよ。マンザ氏のギターがその串刺し役。ここの展開が超センス爆発場所。英国伝統何にも考えてません街頭で召集しました女性コーラス隊がそれを煽り。あまりの緩ーいスリルに眩暈が。5.のグレート・プリテンダーはサム・クックさんでもザ・バンドさんでももちろん無く、モニカさんの歌。お風呂で鼻歌にぴたし。こんだけ変てこりんな音満載ながらかわゆいつうのも。タレパンダみたいなもんか。B面の頭は皆さん寝ちゃったかなーと気合一閃、サード・アンクルで。これはもうマンザネラさんのためのような曲。彼の高速鬼カッティングが無ければ成り立たず。複数の未来フレーズも連発。類が友を呼んだ。7.は虎の赤ちゃんへの子守唄です。これで育てると・・・どうなっちゃうのか。ヤマハ音楽教室の対岸音楽です。8.はのけぞる快感のこれぞイーノ・ポップ。テレタビーズも登場(まほさん談)。ア・サーテン・レシオウも登場。間奏で超センス爆発。複数のギターシンクロによる繰り返しのファンタジー世界。トーキング・ヘッズのモア・ソングス・アルバム、ステイ・ハングリーでやらかしたあれと同じ快感だ。9.でそう言えば私、中国に来てたんだと思い出し。このリズムギターはヘッズと同じ。出会う前から出会ってた訳で。ラストはゆっくりお眠り。歌があると眠れないでしょと優しくダッコしました。寝付いた頃うっかり歌っちゃいました。歌が好きなんですイーノちゃんきっと。(山)/お勧め!/120点 試聴はここで 日本盤

ENO/アナザー・グリーン・ワールド
cover・・・ENO世界
*「ENO IS GOD!」。刺激的かつのほほん。ニール・ヤング好きにもおすすめ(かな?)。(マ
/お勧め!/
150点


*イーノは元祖いやし系?。(み/お勧め!/99点

イーノ/ビフォア・アンド・アフター・サイエンス
*歌ものイーノとはこれでお別れ。たっぷりと楽しみましょう。(マ/お勧め!/96点

イーノ/Music for Films
cover・・・絵柄 曲目等詳細
*1975年某月某日のことでありました。
ずっとずうっと西の方にイギリスって国があっての。そこにエノとゆう音楽師がおったのじゃ。若いのに頭がピカチューしておっての。その紡ぎ出す音楽も負けず劣らずピカチュウしておったのじゃ。人々はあまりのその光に目がくらんでついつい聴いての踊り狂ったもんじゃ。人々が踊り狂えば狂うほどピカリンコに輝いた銭の花がそのツルリンコな頭の上に咲きました。些少ながら。
「やれわしもロンドンお江戸で成功したのう。そろそろ故郷の森橋村に帰って、わからんちんの爺様をぎゃふんと言わせてやるかの。」
そんなこと言いながらエノは爺様が大好きでした。目一杯ピカピカしてチャラチャラした服を着てそりゃもうチャラチャラした車(通称チャラカー)に乗って故郷に向かったエノちゃんです。町を越え丘を越え、森を越えた遥か田舎に森橋村はあります。その村外れの山奥にエノの爺様婆様は住んでおりました。
「おやまあ、珍しいこった。孫のエノ坊が帰って来たよ。何年振りかの。爺様爺様、エノ坊じゃ。何か言ってやんなまし。」
そりゃもう婆様は大喜び。ご馳走を食べさせてやろうと、山にウドやタケノコ、シカやカブトムシを採りにいったとさ。
爺様と二人残ったエノちゃん。
爺様は炭焼きをして一生を過ごしておりました。
「爺様、ただいま。」
「エノか。元気そうじゃの。」
「まあ、何とか。」
「江戸ロンドンで成功したそうじゃの。」
「まあ、何とか。これくらいのちゃらちゃらした服と車を帰るくらいにはなりました。はいお土産のダイア入り首から下げるペンダント。風水的にもバッチリです。」
爺様、それを一瞥もせず言いました。
「そうか。成功したか。なんぞ噂に聞くと「エノは後藤いや、エノはゴッド」とか言われてるそうじゃが。」
「いやー、何かね。それほどのことはねえんだけどもよ。」
「そうか。そうだろな。それで何か人様のお役に立ったか?。」
その問いにギョッとして立ちすくむエノちゃん。
「オラはこうして一生炭を焼いてここで暮らしておるが、さぞかし町の衆村の衆はこれで寒い夜暖まってくれるだで。それだけを生き甲斐にしてほれこの歳まで焼いておるのじゃ。お前はどうじゃ。ロックとか言ったな。暖かいのか?」
「そりゃも、ホットもホット。熱いぜ。」
と、言いながらも何故か涙がこぼれちゃう。泣きながらチャラ・カーに乗ってお江戸に帰りました。
あまりに泣いたもので前が見えず

きーーーーー、がしゃああん。どががががが。

名物霧に隠された大木に気が付かず、正面衝突してしまいました。チャラ・カーはちゃらちゃら。
「爺様、星が見えた。やれそうです。」
実際ピカちゅうな頭の上に星が廻ります。
病院で傷を癒すこと数ヶ月。エノは窓の外に見える雨と風と木々を見て過ごしました。
退院するやいなや、あの時見た星の音楽を作ってみました。
うまくいきました。でも、時が経つにつれあの星の色が薄れて忘れてしまいそうです。
そこでエノちゃん、水鴎流拝一刀氏の元に弟子入り、三日三晩三年間メシも水も喰らわずただただ仏の前に下座したのであります。
「武士道とは風になり土になり水になることなり。」
カっと目を見開いたその瞬間、あの星ぼしがくっきり眼前に現れたのです。
そしてその日からグラムなロッカーから、音職人に変身し作っては投げ作っては投げの毎日。
ついにものしたその音の絵柄集
「なんかの風景のための音楽」
人はいつしかエノのことをイーノと呼び始めました。
イーノはこっそりそのアルバムを爺様のところにクロネコ宅急便で送りました。「こわれもの」のシールを貼って。
そして半年後・・・・・
中古のカローラに乗ってゆにくろで買った服を着て、森橋村に向かうイーノ。
こっそり爺様婆様の家を窓から覗きます。
爺様が、送ったアルバムをかけて、炭を焼いていました。
終わり。

お好きな絵柄をお選び下さい。

(山)2006.7.10
/お勧め!/?点 試聴はここで

EAGLES/呪われた夜
cover・・・西海岸 曲目等詳細
*バンドが成功するには手っ取り早くはお顔アイドルで、もしくはカリスマさんがおってその人の超魅力で引っ張る。そして三つ目としては夢みたいなものを感情移入出来るもしくは共感出来るってのがあると思います。いくら音楽が最高でもその内の一つが最低でも無ければあかんような気が。イーグルスはとてつもなく成功して70’sアメリカン・バンドでは抜けた代表選手となって、それはやっぱ三つ目の共感出来るってのが有るんじゃないかと。けっこう策略家で狙ってるんじゃないかと思ったこともありましたけど今じゃこの人達、思いっきりナチュラル、その時々の自分達の状態、音楽シーンの活況とかに身を任せてやってるような気がします。今に至るまで。つうことは田舎からLA目指してやって来て新鮮な驚きが一枚目、どうやって生きていこうか考えたのが二枚目、すっかり馴染んでよし行くぞい、でもこれがLAなのかが三枚目、そして嫌な面をさんざ見ちゃったけど負けてたまるかまだ頑張ってやるがこの呪われた夜かー。人生バンドや。次のホテールは・・ホテルやらせて貰う時に書かせて貰おうっと。これを個人的って感じでじゃなくかなり抽象的でありながら直線的な歌詞と音楽でやってくれるんでそうだよなそうだよなと頷きまくり凄くそばにいる人達のように思えて来ると思う訳で。ATG映画のようだわ。それで、この呪われた夜、負けてたまるか盤。前へ向けてのエネルギーを凄く感じます。LAにいてとにかくしんどいんだけどようやく勝ち取った成功、意欲はばんばんやったるぞみたいな。表題曲からして工夫の塊でしてこの時期どーんと花開いていたのがソウル&ファンク。いくら好きで聴いてかっこいいなあやりたいなと思ってもこっちは白いしルーツはどうしたってカントリーだしってんでさて考えた。そのグルーヴを全員の出来る事を結集して何とか出来ないかと。どこから出て来たか普通にソウルやってたんじゃ思いつかないとんでもなフレーズのベース・リフからギターのフレーズの組合せでそれを実現。元来ベタっとしたグルーヴ皆無のリズム・セクションで奇跡起しました。えらいことです。それがどうも興味があるんだけどおっかなくて奥地の真っ黒クラブには行けないよって普通の白い人達、もちろん我らポンニチさんも含めて共感出来るんだよなあ。音楽ってやつぁ何も真っ黒じゃなきゃ魅力的って訳でもありませぬし。それで誰にもまね出来ないオリジナルなものでもう最高。大好きです。魔界のLAの真ん中に突入して叫んでるみたいなのが2.のあまりにも沢山の手。居場所を何とか見つけて束の間の休息が3.のハリウッド・ワルツ。こっちまでほっとしちゃう。北国酒場の風情かも。抜かなきゃ生きていけないし。メロディに身を任せることが出来る大名曲かと。4.は西海岸のピンク・フロイドの異名(?)に恥じないカントリー・プログレ大作。バーニーさんが感じた恐ろしさが一杯。とにかくスリリングなインスト。闇夜のバンジョーだもんな。レコードではここで引っくり返し。二日めの夜って感じで。5.のキラー・チューン、いつわりの瞳。この不審の塊みたいな歌詞を初期を思い出す正調カントリー・ロックでやりますから凄み倍増で。でもこちとら外国人でボケーっと聴いてればまあ呑気な素敵な曲だわって。良かったて思うこともある。その血の臭いみたいなものがイーグルスを普通にしてないところなんすが。正直つうかやっぱ逃げないで見ちゃうんだな。そして容赦無く続く6.テイク・イット・トゥ・ザ・リミット。それでもも一回やるぞのマニフェスト曲。えらいハード・ロックだと思い。マイズナー氏の一世一代の名唱。これ以上行かんわのハイトーンがベタかもしれんけどそれだけに胸に迫ります。タイトルの意味ぐらいはすぐわかるし。ワルツ・タイムでじっくり来られるだけに、その気迫たるや。7.ヴィションズは名シングルB面、アルバムつなぎ曲。キラーだらけじゃキラーがキラーでいられません。完璧に決まったインディアン・デス・ロックやボディ・スラムのような存在かと。8.アフター・ザ・スリル・イズ・ゴーンはA面のハリウッド・ワルツと対をなすかのようで。そのまんまようやく眠りにつけたって思いが。前作の我が至上の愛思い出す澄んだ感じがたまりません。ラストは安らぎによせて。バーニーさんの最後の言葉。最後に彼はどこに安らぎの場所を見つけたのでしょうか。
とまあこんな風に聴いては感じ聴いては感じてるんですけど、まあ、これはとにかくこの盤好きなもんで、私の妄想かもしれませぬ。75年のついにここまでやって来たつう充実感とさあこれからどうなるんだみたいな不安感がまんまぶち込まれた、生々しくて刺激的でそりゃもう魅力的な大名盤だと思います。(
山)
/お勧め!/120点
*これが男の哀愁だあ。(み/お勧め!/95点
試聴はここで グッヅ

イーグルス/ホテル・カリフォルニア
cover・・・西海岸
*良いんだけどねえ。寂しいねえ。なんか終わっちゃうんだよねえ。(マ/お勧め!/93点

イーグルス/オン・ザ・ボーダー
・・・西海岸
*「ベスト・オブ・マイ・ラブ」入り。実がたっぷりつまっています。おいしい。(マ/お勧め!/95点

イーグルス/ならず者
・・・西海岸
/お勧め!/

イーグルス/ザ・ロング・ラン

イーグルス/the Eagles
cover・・・西海岸 曲目等詳細
*何をかいわんやのイーグルス1stです。
田舎からLAに憧れて上京、先達の数限りなく、しかも失敗は許せない背水の陣、いかにして成功するか、「テイク・イット・イージー」は自分達へのメッセージでしょうか。非常に頭の良い人たちです。自分達の資質と実力を把握していました。器用とは言えないドラムを逆にロールしないロックで中心に置いてしかも英国録音、霧のサウンドをプロデューサー、グリン・ジョンズに託しました。ここに初めてロックなウエストコースト・サウンドが誕生、本場物では無いけれど。これを聴くほとんどの人は本場の人では無いのだから彼らの見た西海岸の風景に共感できます。そのコンプレックス故に青春のBGMに出来ます。それまでのカントリー・ロックとは違って圧倒的な支持を受けたのは、そこかもしれん。駄作を生むことが無かった彼ら。このアルバムもこの後の作品の習作などでは無く本当に素晴らしい作品です。私はと言いますと一番好きかもしれない。成功したバンドの1stはいつでも独特の魅力がありまして。(マ
/お勧め!/100点

Eric Carmen/サンライズ
・・・top40
*何と言っても「オール・バイ・マイセルフ」。良い曲だねえ。「恋にノー・タッチ」、ペット・サウンズしてます。たまにはこうゆーの聴かないと人間すさみますぞ。(マ/お勧め!/120点

Elton John/エルトン・ジョンの肖像 <ご投稿エントリー>
・・・英国  曲目等詳細
*毛髪植込金銭浪費音楽家エルトン・ジョンの1stアルバムです。植え込んでなくともまだふさふさ、僕は一体成功できるのかしら
の時代。リトルフィートの1stにも似て有名な2ndから離れた1stアルバムの好例と言えるものであります。よってプロデュースもまだスティーブ・ブラウン、バンドも黄昏バンドで固定されておりません。ではプロト・タイプの未完成なブツかと言えばそれがトンでもない有様でもう立派にエルトン、曲、演奏ともハイクオリティなのだ。冒頭の表題曲がまたイカシてる。まんまストーンズ「悪魔を憐れむ歌」なんだけど「サラデーナイ」の源流エルトン・ブギーの真髄だぞ。2曲目からはリリカル・エルトン・オンパレードでここでは2ndからとは一味違う欧州風味が今聴くと実に新鮮でございます。それにあららボブ・ディランの影響強かったのねぇと意外な事実発覚も。おそらくこのアルバムの中で一番有名な「スカイライン・ピジョン」では物凄いバロック・アレンジでハプシコードはこれだと堪能できます。この曲中学の時縦笛の試験で吹いて大恥かいたんだよなあ。難しいのに暴挙だ。最後の曲では今までのダイジェストを全部聴かせてくれるとゆう少々こっぱずかしい演出をしてくれてああ、青い真っ直ぐな若者ってやつは良いもんだなどとオヤジ化感想を持てるのでその後美味しいボーナス曲が続くもののここで一旦聴くの休憩してこのミッシェル・ポルナレフとストーンズとディランが楽しめるナイーブ・エルトンの原点を〆てみませう。「ユア・ソング」の2ndから聴いてこれを逃してる貴方、それは実に勿体無い。良いですよ。最近の買うんだったらこっちをわしはお奨め。心が清いからねぇ。(マ
/お勧め!/150点

エルトン・ジョン/僕の歌は君の歌
・・・シンガーソングライター 曲目等詳細
*なんだかんだ言いましてもやっぱエルトンは特別な人なんでWANTEDどんどんしたいのですがこのアルバムで引っ掛かって先に進めませんでした。70年発表の2作目です。1作目エンプティ・スカイはまったく注目されずその後のシングル”人生の壁”も評判は良かったもののまったくヒットせずで正に壁に当たったエルトンさん。どっこい見てる人は見ていた。アメリカMCAの社長から声が掛かり米国でのレコード発売を約束されさらにお披露目ギグをLAトルバドールで。既にこの時ディー・マレイ、ナイジェル・オルソンのエルトンバンドでやったのね。しかしこれが不評でまたもどーんと落ち込む。しかーし直後発売されたこのアルバムは好評、人生の壁は全米94位で初チャートイン、アメリカツアー敢行、キンクスやリオン・ラッセルの前座だったそうで、ユア・ソングは全米7位、アルバムは4位とついに成功を納めたのだー。えー何と言ってもそのユアソング入ってるアルバムちゅうことで買った人はびっくりの暗いアルバムです[(^o^)]。十代の若者の得たいの知れない暗さとゆうか自信の無さみたいなものが全体の雰囲気。ユアソングにしても屋根の上でコケを蹴飛ばしながら君のために歌を書いたんだけど気に入ってくれるかなあの有様だけどむやみと根拠の無い自信でふんぞり返ってるよりはよっぽど自然なのだ。これが当時のアメリカの雰囲気にピタリとはまって受けたのかもしれん。バンドはギグでもう始まってたエルトンバンドではなくてカリブ・クエイを中心とする面子。ここで登場はこれからずっとコンビを組むことになるプロデューサーのガス・ダッジョン氏、ボンゾドッグバンドでプロデュースをデビッド・ボウイのスペース・オディティでの仕事にエルトンが感激してコンビを組むことと相成りました。そしてさらに重要人物、ストリングス・アレンジのポール・バックマスター氏。プログレてるサードイヤーバンドで有名?、マイルス・デイビスとも交流があったお方で、この盤ではエルトンと張る位の存在感のある弦を。ヨアソングでのぴちぴちぱちぱちの繊細なもの、他の曲ではドラマティックにごーんとうねるもので何やら宗教がかったバーニー・トーピンの詞を盛り立てております。で、私はこの盤が好きか。ちゅうと何せ暗いんでしょっちゅう聴くのは辛い時もあったりして。とはいえユアソングとかパイロットに連れて行ってのピアノは必死こいてコピーしたり人生の壁のイントロはC、ドミソ、F、Cですてなもんで覚えててたりする忘れられないアルバムだったりしてやっぱかなり大きい。とてつもない個性の本格始動の始まりのスタートだな。それは一番下からでした。
(マ)
/お勧め!/97点 日本盤

エルトン・ジョン/エルトン・ジョン3
cover・・・シンガーソングライター 曲目等詳細
豪華ジャケと言えば、
金満王国国王エルトン・ジョンこときんどうさんです。
メガネを取って毛を植える前までことごとく(カリブウ除く)豪華絢爛。
金襴王国以前、極貧小国の時もそうです。
同じDJMレーベル所属のジョニー・ギター・ワトソン兄貴のぺらぺら低予算ジャケとは雲泥の差で。まああれは兄貴に似合ってるからだろうけど。
このエルトン史の中で最も地味、誰も何にも言わないアルバムでも凄いぞ。
開けば中に1曲1曲の歌詞と共に挿絵入り、文字通りこれぞアルバム、詩集アルバムになってる。
現在CDで日本盤は紙ジャケ・・この盤はそれ持ってないんでこれがどうなってるのかわからず。
キャプテン・ファンタスティックの小冊子もミニチュワで付いているって噂を聞いた事が有るんで多分再現されているんだろうかと。

エルトン・ジョン3
〜Tumbleweed Connection

英国発売日1970年10月30日。タンブルウィードとは、転がり草の事で、西部劇のゴーストタウンで吹き荒ぶ空っ風、見れば飛んでくる塊の枯れ草。
あれです。
転がり草つながり・・・日本盤担当者の方、さぞかし困ったかと。それじゃ押し出しまるで無しで。
困ったあげく”エルトン・ジョン3”って。まんまじゃ。
帯の売り叩き文句は”ロック・エイジのトゥルバドール、エルトン・ジョン!”。訳わかりません。
これまた心情痛いほどわかり。このアルバムの素敵さって何て書いたらいいのかーー。
だから誰も黙ってるのさ。関わった世界中の人々は。
前作では”ユア・ソング”と言うキラー・ナムバーが有りました。それを筆頭にブレークに相応しい名曲揃い。
しかし重かった。暗かったわ。あの漆黒のジャケ同様。若いヤツラのコンプレックスをぎゅうぎゅう詰めにした如く。
それほどのコンプレックスですから、あれほどやってもそう簡単にとれるものでは有りません。
ステージ上で、デカ派手眼鏡、鳥羽根デカ帽子、金ぴか衣装で開き直ってきんどうさんに変身するまでそれは続きます。
そしてそれが初期エルトンの変えがたい魅力となって。
誰も何にも言わないけど、うんうんって愛してる。

転がり草・・・
エルトンとその詩人相棒バーニー・トーピン氏、二人の憧れのアメリカ・アルバムと為しました。
カナダ人多のザ・バンドのブラウン・アルバムが如く。
しかしあちらを聴けば、「ああ、アメリカだ。そうだそうだよな。」と実際はあんな、あのまんまなアメリカ音楽が無いのに思うのとは反対に、
こちらは、同じようにこんなアメリカ音楽は無いのは同じだけんど、「何だろう?こんなアメリカ見たことも聴いたことも無い。」
どこのアメリカなんだろう。
この二人の耳と頭は最初っから、常人とは違う風景を見ていたようです。結局エルトン音楽でしか有り得ない。
暗黒度は、どーんと減少してます。アレンジャーは同じポール・バックマスター氏であるに関わらず。
お得意の標高8千メートルの分厚さのストリングスを封印してるからでもある。
すっかり風通しが良くなって。良くなり過ぎて空っ風が吹いて、草が転がってるのさ。

珍しいことに人の歌を唄っています。レスリー・ダンカン嬢の”愛の歌”。はっきりわかる作風の違い。
メロディの起伏無し。映画で言えば、お休み所の静けさのように際立つ。
そして続くは”過ぎし日のアモリーナ”。誰も何も言わない歌の筆頭。
きっとエルトンにも誰もこの歌の良し悪しについて誰も何も言ってあげなかったでしょう。
それでまたコンプレックス倍増したかもしれんけど、それでアルバム・チャート英最高位6位、米最高位6位。
みんな好きだったんです。ただその好きさをどう伝えていいかわからなかっただけで。
同じように感じたロッド兄貴は”カントリー・コンフォート”を歌った。

金満王国王となった今のエルトンさんには、それこそ、こっ恥ずかしい若気のいたり盤かもしれぬけど、
こちとら忘れてません。忘れてやるものか。
みんな、こっ恥ずかしい若気のいたりの時が有って、
それは今となっては懐かしい通り越して愛しくてたまらなくなってるからです。
(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

エルトン・ジョン/Friends
cover・・・シンガーソングライター 曲目等詳細
*最近ではすっかり別人28号になりなはってファンとしては情け無いやら悲しいやら。成功して歳を取った後が一番ミュージシャンって苦悩の時かなんどと思ってしまうエルトンさん。こんな時もありましたがこの「フレンズ」アルバムです。下積みからようやく抜けての69年から71年、キンキラキン衣装になる前の彼の音楽。言いようの無い独特の風雅有り。奔流の様に出来上がって行った曲の数々による6枚のアルバムの中で迷わず人にお奨め出来ますのがこれと「17−11−70」。個人的にはあまりに好きで友達に貸そうと学校に持って行ってこのジャケですからえらい恥ずかしい思いをした思い出有り。映画自体もあれですから。助兵衛な野郎だとレッテル貼られてしもうわ。はともかく、エルトン氏にとってもナイジェル、マレイ+カリブ・クエイ+ポール・バックマスター&ガス・ダッジョンつう鉄壁布陣が初めて整った記念すべき盤で、録音はロンドン・トライデント・スタジオ。何でも自動車の騒音や雑踏がうるさくて録音には往生したらしい。作詞の相方、バーニー・トーピン君、脚本を斜め読みして歌詞を作ったって無謀だよな。よく聞く話だけんど。それでエルトンさんもいつも通りちゃっちゃっちゃと曲付けて、結果こんなぴったしの初々しいサントラが出来ちゃったてんだから音楽・映画の神様はイタヅラ小僧です。それでもあまりにも合わないとボツ曲がいくつか有ったり(そりゃそうだ)、前述の悪条件もあって本人はおかんむり、単独CD化はいまだなってません。3枚目のアルバム用に取っておいた虎の子曲出したりしてやる気充分だっただけに悔しい思い出あるのかも。ともあれ現在ではレア・マスターズにそっくり収録。他にも本当の意味でのお宝が一杯、今でも廃盤にならないのはこのフレンズの根強い人気のせいかもしれず結果的には吉かな。サントラですからインスト曲もサンドイッチのように入ってまして正確にはエルトン=バックマスター連名作か。でもそれがよくて。エルトン歌唱の曲。もう最高の曲ばっか。シングルカットでヒットした「フレンズ」そして「ミッシェルの歌」両者ともそのリリカルさに耳がくらくら。ライブのオハコだったファンキーな「キャン・アイ・プット・ユー・オン」。既にこのバンドならではのグルーヴ全開。「ハニー・ロール」もスコーンと抜けてしかも澄み切って。そして最後の「四季はめぐり来る」。たった5曲だけど金の5曲なのだ。ポール氏によるインスト部分はいつもの大迫力、力の厚揚げストリングスじゃ無くてさすがに優しく包み込むように。映画のセリフも挿入されてたりして。ほら映画開演前に流れるでしょ館内に音楽が。あの感じです。あの時間いいですよねえ。あれが自宅で味わえる。これはサントラならでは。静かな時が過ぎて出て来るきんどうさんの歌。引き立っちゃってまあ。効きます。音楽天国。今がどうであれこの時のきらめきは真空パックされてここに残ってます。微かに思い出として残ってる方も、今のエルトンさん見てうげーって言っちゃってる方もいかがでしょうか。これが・・・と思われるかと。期待いたします。(山)/お勧め!/150点 

エルトン・ジョン/11-17-70
cover・・・シンガーソングライター・ロッカー 曲目等詳細
*エルトン・ジョンがまだ髪の毛がふさふさしていた頃、でっかい宝石メガメやラメ入り羽根付衣装を着ていなかった頃、何より撃たれそうなピアニストだった頃のそれこそ宝石のようなライブの記録がこのアルバムです。タイトルまんま70年の11月17日にニュー・ヨークのA&Mスタジオで100人あまりの観客の前でFMの生放送のために演奏、プロデューサーのスティーブ・ブラウン氏が試しに8トラで録音、それがあまりにも良くて急遽リリースとなった次第。もう大好きな盤でしてそれこそ擦り切れるほど聴いたものです。いまだに、もう今はCDだけど、針を落とす時はどきどきしちゃう。生放送&録音を知らなかったってのが効いてると思え、正にライブ!、気合一発、一期一会。思い返すに最初買う時は躊躇したような。3人ぽっきりのライブで、しかも「僕の歌は君の歌」が入って無い。しかもこの地味ジャケ。「僕の〜」が入ってないのはアメリカでのシングル・リリースの前だったかららしく、入ってたらまるで違った評判盤になっていたかも。その引きの悪さとはバルハラ、いや裏腹に聴いてみたらまあ凄かった。デビュー・アルバム、2ndアルバムのあの消えちゃいそうな歌声のエルトンさんはいったい。ライブなんかそそとしてそうだったのがいつのまに。恐るべきは隠れてる人間の才能。本国では今一の人気なるもアメリカでは大評判となって、手ごたえのある2回のライブ・ツアーで少しづつこんなパワフルになったのでしょうか。3人かよで聴き始めて気が付けば3人だけであることに気付かなくなり最後にこれって3人って再度驚く。しかもエルトン氏はピアノ一発勝負だ。これから山ほどの名曲を生み出すそれらが零れ落ちそうな光で歌い弾く。ぱりぱりの張りのある高音ヴォイス、手数が多く、言ってみりゃ誤解に誤解を重ねた完全自己流ホンキートンク・ピアノでホンキー・トンク・ウィミン。憧れのストーンズの曲やってます。もの凄い好きなくせに完全自己流で。出来るもんじゃありません。好きなら好きなほどいぢれなくなっちゃうもんな。それほど自分でも抑えられないほどのオリジナリティがあったつう証かも。それはプレスリー伯のマイ・ベイビ・レフト・ミー、ビートルズのゲットバックでも同じで、それを獲得した時点で憧れの人と音楽で並びました。オリジナル!山ほどの名曲産み出す前、最初に産み出たこれらの曲郡は、前だけありますそれだけの輝きあり。それぞれが忘れられない1曲1曲になってしまうメロディと歌詞だ。この時点でのちゃきちゃきの新曲、フレンズからの「キャナイ・プッチュウ・オン」なんかもう。CDになって追加された「アモリナー」が聴けるこの喜びよ。最後に讃えきれないほど讃えさせて貰いたいは二人のメンバー、ドラムスのナイジェル・オルソン氏、ベースのディー・マレイ氏。がごん、どたぐが、ばすこんばすこんと一発でこの人だとわかるフレーズ連発のナイジェルさん、ギター・パートとベース・パートを一人で網羅する、これぞベース、これぞプロのマレイさん、歌の御心に向けて一直線、この年になって結成されたとはとても思えぬチームワークです。これで歌もばっちり鉄壁コーラスってんだからあまりの神々しさに気圧されて聴いた日本の少年はパンクが出るまで、自分で本気でバンドやろうなんて思えなかったよ。ですからバンドやってからはあまり聴けなかった。どすこーんと落ち込むから。今はもう自分のどすこいな弱小才能もわかり過ぎるほどわかってますから、安心して「へへぇ」と土下座トゥゲザーして聴くことが出来ます。よかったか悪かったか(^0^)。(山)/お勧め!/200点 

Elton John/ マッド・マン
cover・・・シンガーソングライター 曲目等詳細
*青春とはなんだ?
劣等感の糞溜にどっぷりつかり、出来ないことだらけでうごーっと落ち込み、
その裏返しで覚えたばかりの理屈をこね回し、尊大になり卑屈になり、根拠の無い自信をひけらかし、
あとでどーんと落ち込み、男子は別の煩悩にとりつかれ、女子は恋に恋する乙女?。
それまでキャッキャ騒いでいた稲中卓球部が急に大人しくなったり、逆なヤツもいたり。
年がら年中、何だか正体不明の不安と悩みを抱えてたような気がするなあ。

齢50がもうすぐ見えてくると、まだまだ青春だあと強がってみてもあの感覚を取り戻すことは無いでしょう。

普通なら。

しかし音楽好きは違います。
ありありと思い出すことが出来る瞬間にたびたび遭遇す。
たとえばこのアルバム。

マッドマン
〜Madman Across the Water

本人は思い出すことがあるのかなあの風貌たたづまいになってしまった
エルトン・ジョン君、1971年11月5日発4作目。
御歳24歳の時の。
朋友歌詞担当のバーニー・トーピン君はちょうど20歳。
ユーミンさんが荒井由実さんだった最後の盤”14番目の月”と同じ位置に。
これ以降、エルトンは最初の別人28号になります。
最後の劣等感糞溜盤。
最初に書いた青春模様が、上に下に右に左に中に外にぎゅうぎゅう詰めに詰まってる。
少しでも感受性が残ってる方なら、胸がきゅんきゅんしちまって、同時に恥ずかしさがどーんと襲って来て、
いとおしくなってどうすりゃいいのさこの私状態になるでしょう。
製作はいつもと同じガス・ダッジョン氏。
第3の男となってるは、弦アレンジ担当の大ポール・バックター氏。
そのでっかく鳴り響く弦は情けない偉いんだぞ俺様をあまつところなく表現しております。天津敏さんの顔くらい。
バックのメンバーは、おなじみエルトン・ジョン・バンドの面々、
ナイジェル・オルソン氏、ディー・マレイ氏、デイヴィ・ジョンストン氏で固めているかと思わば、これが、
ほとんど違う。
後に新エルトン・ジョン・バンドとなる、そして最初からの付き合いの連中のロジャー・ポープ氏、カリブ・クエイ氏らと、
何とリック・ウェイクマン王、股ぐり長し男クリス・スペディングちゃん、テリー・コックス&ハービー・フラワーズ両氏それは英国凄腕リズムセクション、
数少ない女子の友達のレズリー・ダンカン嬢、変身後の長い付き合いとなるレイ・クーパー禿爺、

蒼々たる面々でこの青き春落とし前アルバムを盛り立てる。

わたくし、ファンクラブ会員でありましたほどのエルトン好きでありますが、こいつはずっと苦手でした。
あの”ユア・ソング”の入ってる2ndと共に。
初期は大好きなのに。
肝心な2つのアルバムが苦手って・・。
てのは
そのむき出しの劣等感が辛かったからです。若いころの暗さがドッと出てるところが。
弦の重さに耐えられなかったってのもある。

一番の理由は、
若きころ、初めて買ったヤツが横浜のユニオンで買った中古、300円。
値段に釣られたんすが、これが聴いたら針飛びでまともに聴けないほどの極悪盤質で。
安いのに手を出した自分が悪かったのだと、中身が死んでる豪華ジャケを見ながら洒落にならない劣等感を持ってしまっていたからです。
今の安い中古LPは、よっぽどのことが無い限りそんなことは無いよ。
実際、性懲りも無く、またこれはセコハンで買ったのだ。
そしてハマったのだ。
ずうずうしくも。
こんな親父になって。
青春胸キュン。

こないなこと、人に話すのは恥ずかすいよ。
って、書いちゃってるじゃん。
すべからく人生あとの祭り。
全部背負って行きましょう。

エルトンさんもね。よろしく。(山)
/お勧め!/200点 
試聴はここで

Elton John/グッド・バイ・イエロー・ブリック・ロード
cover・・・
不世出の名作映画 曲目等詳細
*私が最初に買った洋楽のLP、13才の時でした。表題曲にめろめろだったのもあるけど、2枚組で3300円だったもので2枚買うより安上がりかなと(^0^)。幸運なことにそれがこれで、内容がこれだから以来30年、聴き続けてしかも飽きるどころかいまだに聴くたびにウキウキしてるちゅうありさまです。このアルバムに参加してる誰もが言ってるように魔法がかかっちゃって音楽の神様が降りてきてるやつだからそれも当たり前だあな。二度とこんな風には作れないそうです。ホンキー・シャトウ、ピアニストを撃つなとホップ・ステップしてきた第2期エルトン・ジョン、アメリカでの成功で作曲家志望の気の弱い青年がやっと歌手としてやって行こうと決心した決意ほとばしるアルバム、自分で自分のことをどう見てもロックスターじゃないのうとコンプレックス丸出しでおどおどしてるからあのド派手衣装、歌手として自信が無いからこそのこのカツゼツの良い歌い方であります。ピアニスト〜発表後なんかうまく行ってるみたいだぞと成功の実感は無いものの盛り上がった雰囲気のエルトン・バンドの面々、新作の録音場所にまず当時エルトン憧れのストーンズの使用したジャメイカのダイナミックスタジオを使おうと一路南の島へ。ところがどっこいコーディネートが滅茶苦茶で到着したものの録音機材は揃ってないわピアノの音に納得出来ないわの体たらく、駄目だこりゃと帰ろうにもトラブル続出で帰るに帰れないとゆう始末でほうほうのていですごすご引き返した失敗です。んならとホンキー〜以来愛用旧知のフランスの古いお城にあるストロベリースタジオにて録音開始、ひどい目に有った事でさらに結束したバンドで、たまりにたまったうっぷんを吐き出すかのごとくレコーディングを開始いたしました。こーでぃねえといかん。それがまた凄かったらしく出来るわ出来るわ打ち合わせもろくにしないのに1日4曲くらい出来ちゃってその場でバーニーが歌詞を書いてその場で曲をすぐ付けてすぐ録音してと完全に全員神がかり状態。取り仕切るのがご存知エルトンには切っても切り離せない名プロデューサー、ガス・ダッジョン氏、エンジニア・シンセにジェネシスでお馴染みデビッド・ヘンチェル氏、エルトン作品の肝ストリングス担当は今回はブラックさんのデル・ニューマン氏。誰とも言わずに失われた少年時代への憧憬をテ−マにしたこのオズの魔法使い、エメラルド・シティへつながるレンガ路がタイトルのアルバムが創られて行ったのであります。続く。(マ)/お勧め!/150点
*捨て曲なし。英国の湿った哀愁のメロディが胸を打ちます。タイトル曲がエルトンのNo1フェイバリットソングです。
(U4641
)さん/お勧め!/
日本盤 クラシックアルバム(DVD)

Elton John/Caribou <ご投稿エントリー>
・・・top40
*エルトンがノリにのってるとき、グッバイ・イエローの8ヶ月後に出した初めてのアメリカ録音アルバムです。あれだけのアルバムを出した後だとゆうのにこれだけの内容のものを出せるとは本当に驚き。シングルカット2曲の素晴らしいのはもちろんですが、それ以外の曲がこれまた良いのです。まあ、いつものことだけど。アルバムの曲とゆう感じをしっかりもたせたそれでいて聴く人に俺はこっちが好きだよーって言いあえるような魅力がそれぞれに。ジャケットは物凄いものありますが、グッバイの後飛ばしてキャプテンに行かないでこれも聴いとかないともったいないでござるよ。CD化でおまけも超豪華だ。(マ)/お勧め!/96点

Elton John/キャプテン・ファンタスティック
・・・top40 曲目等詳細
*70’s前半のヒット・チャートを嵐のように駆け抜けて来たエルトン・ジョン。創作意欲とその結果も前々作「黄昏のレンガ路」でピークに達しこのアルバム「キャプテン・ファンタスティック」で一旦自分の半生、相棒のバーニー・トーピンとの物語を総決算いたしました。メンバーはゲストを加えずすっかり息の合ったエルトン・ジョン・バンドとプロデュースのガス・ダッジョン氏。超高速でアルバム製作することが多かったこの時期に1ヶ月以上時間をかけてじっくりと、前作カリブは軽快なイメージが有ったのに対して待ち受けるこちらも今度のは何かが違うとどきどきして待っておったのです。そしたらやってくれました。全米アルバムチャート史上初、初登場で1位。向こうの人もめっちゃ期待したのね。発売と同時にたーっと店に行って購入、まずびっくりしたのはジャケ。何じゃこりゃあ(^0^)。センス的にはてと思うものが今まで無かったとは言えないけど今回のはえらいこっちゃ。ダリみたいだわ。Wジャケの中身を見るとジャケのでかポスターに歌詞小冊子パンフレットと超豪華。そこにはエルトンとバーニーの物語、古ぼけたレジナルド・ドゥワイトの写真。マジで何か総決算してる雰囲気が濃厚です。才人がその気で気合入れて作ったのならこちらもその気で聴かなければ。1曲目表題曲は文字通り序章二人の歌。英国そのものの生ギターの音色。レイ・クーパーのパタコン・コンガ、普通の8ビートでも一聴してわかるナイジェル・オルソンのドラム。今のロックじゃ絶対聴けないタイミングで入るディー・マレイのベース。これまた自分解釈でとてつもなくオリジナルになってしまったデイビイ・ジョンストンのディストーション・ギター。これが織物のように重なってその上にたんたんとしたしたエルトンのヴォーカルがのる。もうやばいです。この手練手管の押し付けがましくないドラマティックさ。この時点でこれはえらいことになってるぞと確信して。2.バベルの塔。ここでエルトンのピアノ登場。沈うつなしかし軽快、どこでも聴いたことの無いメロディ。上にぶっとんで下に下がる。重過ぎない荘厳さ。欧州なんだけどタメに溜めたグルーヴィ・リズムで走ります。3.ビター・フィンガーズ。うーん、説明でけん。この絶妙なアレンジを。演奏を。とにかく見事です。ここまで来ましてどうもいつもと違う気が。もしやヒット曲を今回は出す気が無いんじゃ無いかと。もともとリフレイン連呼で掴んでのヒット曲をあまり作る人では無いけれど今回は特に一筆書き風の曲調。作詞のバーニーさんはほんとに物語を書いてエルトンはそれをそのまま歌にしました。4.汽笛が鳴ったら教えて。これまた説明不能。何風だろう。ちょっとハードボイルドな雰囲気で。絡むストリングスは名匠ジーン・ペイジ氏。軽快でバランス崩さず、ギターのオブリガードに絡む。5.僕を救ったプリマドンナ。本作唯一のシングル。えらい地味。でかつ超ドラマティック。プリマドンナが男か女かは別にして(^0^)、力入ってます。歌詞など英語でわからなくても心情はずきずき伝わって来る。ぎりぎりの臨界点まで達したエルトン世界だなこれは。これ以上やるとこのセンチメンタルはやばい。でも来るなあ嫌ちゅうほど。ここでレコードひっくり返してB面。CDでは6.ミール・チケット。エルトン流のあのファンキイ・ロックンロール。全く直輸入じゃないねじれた有り様はこれぞイギリス産です。ピアノにしてもバックの演奏にしても全部そうなのがこの人の音楽の大特徴だと思う。サビの興奮って言ったらありゃしない。ゴムみたいなデイヴィさんのギターソロに大騒ぎ。7.ベター・オフ・デッド。邦題では「僕に迫る自殺の誘惑」なんてぶっそうなものが。相当苦しんでた時期があったのかな。あれで。あれでなんて言ったら悪いです(^_^;)。寸詰まりのドラムの音色が印象的。8.ライティング。打って変わって軽快な歌を書く喜びが伝わって来る曲。デイヴィさん大活躍。歌を支える名人ギターだな。9.はバラード。ビリー・ジョエルを思わず思い浮かべる人がおるやもしれませぬがこちらがオリジナルです。歌詞をいぢらずにそのまま曲にしてこう出来るのかと毎度毎度の事ながら感嘆の一語。すげえなあ。10.カーテンズ。そのまま続くラストは毎回恒例の大団円。大団円曲はちょっと外すことが多かったりして。とまあ曲ごとに何か書くとしたらこんな感じなんですがなんつってもこのアルバム、全体のトーンが最大の魅力です。一枚一枚空気が全く違うアルバムを作るエルトンさん。今回もそう。これだけは聴いてもらわねば。到底言葉じゃ書き足りない。今度のは特に説明不能のもの多し。でもアレンジ、曲、演奏は音楽の頂点に立つものだとは、これだけは確信いたします。そりゃ多少贔屓目が入ってるけど。はは。それにしても。歌が発音はっきりし過ぎとかドラムが大味とか人に言われてびっくりしたことあり。そういやそうだ。でも欠点は長所ですから。それはそれぞれの人がどう聴くかによるなあきっと。さてCDではここからボートラに突入。言わばトータルアルバムですからここからは完全に別口で聴いていただくこと希望。11.ルーシー。お馴染みビートルズ、サージェントの曲。うーんこれだけは大味説に賛成するしかないかな。わたしゃ嫌いです。根っからのファンだから言わせていだくの勘弁していただければ。やればやるほどドツボにはまってしまったような。12.ワン・デイ・アット・ア・タイム。ジョン・レノンさんの曲だ。これはぴったり。自作かと思ってしまうほどです。13.フィラデルフィア・フリーダム。ご存知フィリー・ソウルに挑戦した大ヒット曲。バンドのメンバーが自己主張してエルトン・ジョン・バンド名義になった。微妙にバンド・バランスが崩れて解散に至ってしまった曰くつきの曲でござる。フィリー・ソウルって言ってもいつものようにまともに研究しないエルトンさん。必死にストリングスでそれっぽくしようとしても完全オリジナルです。それがそうです最大の魅力。しかしこの妙ちくりんな曲がよくヒットしたもんだ。って大好きなんだけど私も。&この盤に入ってるのがまったく似合いません。ところでブックレットにのってたドッグス・イン・ザ・キッチンって曲は存在するのだろうか。30年来気になってねえ。
(マ)
/お勧め!/120点 輸入盤 試聴はここで グッヅ

エルトン・ジョン/ピアニストを撃つな
・・・top40
*「クロコダイル・ロック」、「ダニエル」。グッバイに続くエルトンの名盤です。素晴らしい。(マ)/お勧め!/97点

エルトン・ジョン/Tumbleweed Connection
・・・シンガーソングライター

エルトン・ジョン/ホンキー・シャトウ
・・・シンガーソングライター+ 曲目等詳細
*前作マッドマンのこってりサウンドとは打って変わってさっぱりと聴かせてくれます。この人のホンキートンク・ピアノは見事にイギリスのフィルターがかけられていて本当に独特。さらにはシングル・カットの「ロケット・マン」。ボウイの「スペース・オディティ」と並ぶ宇宙物の大傑作です。ボンゾ・ドッグのラリー・スミスさんが足で特別参加。(マ)/お勧め!/250点

Elton John/ヒア・アンド・ゼア
・・・top40
*1976年作品。DJMレコードとの契約完了時にリリースされたそれまでのエルトンの歴史を総括したと言うべきライブ・アルバム。1枚はロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホール、1枚はニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンでのライブが収録されています。ロンドンでの聴き物は「ラブ・ソング」始め初期の曲の数々。リリカルなエルトンの魅力が堪能出来ます。そして個人的にはちょっとお行儀の良いロンドンより断然好きなニューヨーク・ライブ。最高に覇気の有る演奏。珍しいのが「グッバイ・イエロー」収録の「グレイ・シール」。ピアノソロでのきんどうさんエルトンの姿が目に浮かびます。そしてついに登場、朋友ジョン・レノン、彼の事実上最後のステージであり、ヨーコさんとの復縁を果たしたあのステージです。この3曲でのワクワク感は滅多に感じることは出来ないよ。エルトンのライブ盤には若造の挑戦「17−11−70」って言う素敵なの有りますけど、ちょっと物足りなかったアナログ盤から華麗に変身したこのアルバムが何と言ってもピカイチ。初めてエルトンを聴く方にもお奨めできる咽喉の手術前の美しい声の彼のアルバムです。
(マ)
/お勧め!/98点

Elton John/グレーテスト・ヒッツ
・・・top40
*74年発表の「カリブ」までのベスト盤です。もうこれは何も言うこと無しの曲がずらり。エルトンの真に輝いていた時期の名曲を堪能して下さい。それまでのアルバムの中からあまねくチョイスとゆうよりも選曲が割と片寄っているのでエルトン本人がそれにかかわっていると見る方が。曲順も不思議と言えば不思議なんですがこれだけの名曲群だと聴いていてそんなことどうでもよくなってしまいます。初めて買う方にはほんとうってつけ。ここから始まって奥の深いエルトン・ワールドに入って下さい。クロコダイル・ロックの一人ハーモニーたまんない。これだけ聴いて来た人間もなおかつ感動させてくれるそんなアルバムです。
(マ)
/お勧め!/100点

Elton John/Rock of the Westies <ご投稿エントリー>

・・・top40  曲目等詳細
*エルトンの絶頂期、「キャプテン・ファンタスティック」に続いて出した世紀のひんしゅく作品。「アイランド・ガール」が何と初登場1位とゆう凄い期待だったのだ。後は落ちるだけだったけど。前作後、あまりの大成功のためバンドの発言力が増して、表記を「エルトン・ジョン・バンド」にしろーとか色々あったのも有ってバンド・メンバーを一新、ドラム:ロジャー・ポープ、ギター:カリブ・クエイとゆう旧知の英国猛者を、ベースにケニー・パサレリとゆうグル−ヴィンな若者、キーボードに後に映画音楽で大成功するジェイムス・ニュートン・ハワード、デイヴィとレイ・クーパーは残っての布陣です。売れてる時に思い切ってやりたいことをやってしまおうとゆうファンキー&ロック・サウンド。前作がイギリスンの究極の音だっただけに新布陣で新たな船出ちゅうこともあったのかな。当時はおこちゃまでピンと来なかったんだけど今聴くと実に強力だー。後にホール&オーツのバック・バンドになっちゃう連中なだけにその弾力のあるビートは今までとは違う味だわ。アイランド・ガールはポツンとシングルだけ聴くとただのおちゃらけソングに聴こえちゃうけど流れで聴くとタフでござる。曲の好調さは相変わらずだし絶対に名誉回復してあげたい名盤であります。だけどなあ評判悪かったの気にしちゃって迷いが出て、このサウンドはこのアルバムだけ。うむむ残念。「タンブルウイード・コネクション」の続編としてはこれだけになっちゃったなあ。 /お勧め!/98点

Elton John/蒼い肖像 <ご投稿エントリー>
・・・top40

Elvis Presley /エルヴィス・プレスリー登場

cover・・・ELVIS
*もしかして追加されたの小泉首相?まさか湯川さん?コメントお待ちしております。(マ/お勧め!/92点

Eric Clapton/461オーシャン・ブールバード
cover・・・レイドバック
*デイブ・メイソンさんが「俺のパクリだ」と怒ったとか。いいじゃないですか、良いんだから。(マ
/お勧め!/94点

Eric Clapton/No Reason to Cry
cover・・・
ザ・バンド・ファンクラブ 曲目等詳細
*クラプトンさん76年のアルバムです。なぜかろっくすにはあまり登場しない彼ですが、ま有名だからあたいが何か言うまでもなく皆様聴いてらっしゃるかなちゅうのと個人的にこの人にはあまり良い思い出が無いとゆう。ははは。あまりよく知らないうちにFMレコパルでジョージ・ハリソン妻を取ったひでぇやっちゃなあ漫画を見てしまい女にもてたくてギターを始めたのにこんなにうまくなりおってやら、神様と呼ばれるやら、そう昔バンドの友達でセッションした時もう彼のことをなんやかんや言える雰囲気ではなくて、スロウブルースなどみんなでイエーとか言いながらやってるのに寒イボが立ってしまったやらトホホだらけ。と言いつつレインボー・コンサートのやつは好きだったりして。えーともしやこの人、けっこうフットワーク軽い人で神様なんて勘弁ようと本人が一番思ってるのではないかと想像するのですがいかがでしょう。で神様と呼ぶ派の皆さんの期待を裏切るひょうひょう盤をけっこう作っちゃってくれちゃってる。けっこうミーハーちゃんですよねが全開なのがこの盤ですか、ノーリーズン・トゥ・クライです。かねてからザ・バンドに加入したいと熱望してた彼がやっと共演できたとゆうアルバム。私も加入したいので(ばく)けっこう聴いてますだ。エリックさんもうそれは喜んでます。ディランさんとも一緒に歌えたりして。憧れのロビー・ロバートソン全開、実はロビーちゃんの方がクラプトン氏に憧れてるような気もしますが、をうれちいようと目を細めてござる。嬉々としてる様はこっちも嬉しくなっちゃうぞ。曲ではダンコさん作曲の「All Our Past Times」がもう。ハロー・オールド・フレンドも素敵。ブラック・サマー・レインも。ここではリチャード・マニュエルさんになりきって気持ち良さそうに。羨ましい。スローブルースはうーん、前記の理由でここはやっぱあれだなあ。勘弁してや。人間は偏見の動物やけんに。それ以外はとっても好きなんではい。どっか南十字星の空気もわんだほです。(マ
/お勧め!/94点

エドガー・ウィンター・グループ/エドガー・ウィンター4
cover・・・ファンクポップアロール 曲目等詳細
ロック!!
ハード・ロック!!!
不滅なり!!!!

テキサスからやって来た白馬の快男児、
エドガー・ウィンターちゃん。

類は友を呼ぶ音楽馬鹿野郎どもと
え?どがーーとドン引きのジャケでお贈りするは
1972年12月発砲、

エドガー・ウィンター4
またの名を
ヤツラは夜だけぶっ飛ばす
They Only Come Out at Night

どーん。
これぞアメリカン・ロックの歴史に残る快名作!
生まれついてはロックンロール有り、ファンキー有り、妙なるメロのポップ有り。それなら演るは

当然自然”ファンクポップアロール”!。

好きで好きで好きでたまらぬこの世界、どう見てもへんちょこりんな70’sルックに身を包み10回表2アウト2,3塁で
音楽の神様降りて来た。
「ほとんどイきそうになりました。すいません。」
の言葉と共に勝ち越しの10発センター前クリーンヒット34分47秒。
会場は歓喜の渦に包まれてます。
だからよー
全シングルカット可能。何しろ全部バットの芯に当ってます。
ハードでキッス思い出す直球167kmロックから、ファンキー2シームから、絶妙の曲がりスライダー・バラードまで。
だから全部ヒットさせちゃってもかまわねーけど、ここは遠慮して3枚だけカットしてやったぞ。
まずはいきなし真打のラスト・ファンク・ハードロック・インスト、

フランケンシュタイーン!

1973年4月21日全米25位初登場、以後15-10-7-4-1
-3-2-6-13
-16-21-27-40位。
最高位1位!

キメのシンセの快感はシングルで楽しんでね。たっぷしとブリブリ脳髄をかき混ぜたかったらはいこのアルバム・ヴァージョンでたっぷし。
怪物の帝王です。

そして冒頭の

ハンギン・ラウンド!

ネック・ハンギング・トゥリー・ラウンド、アンドレのクラス。
または禿の裏。
さあ貴方の家にかねてご用意のカウベル鳴らして。唄いましょう。

さらにこれぞこのアルバムのマニフェスト、これが正しい聴き方です、

フリー・ライド!

1973年9月8日全米37位初登場、以後27-24-20-17
-14-17-27-
31位。最高位14位!
いーよいーよの14位。
さあ貴方の家にかねてご用意のカウベル鳴らして。唄いましょう。



山高し
谷深し
そして君はどっちに行こうか迷ってしまった
だから僕は君に手を貸そうとここにやって来たんだ
そして君を約束の地に導こう

さあ
おいで、そして自由に飛べ
(飛べ==)
おいで、そしてただ僕のそばに座ってるだけでいい
おいで、そして自由に飛ぶんだ

ぐぎゃぐぎゃぐぎゃんぐぎゃぎゃ

かきーん

この国中で僕が見て来たことと同じこと
誰もこのゲームの勝者はいない
僕らはもっとベターに始めなければ
君はすべての答えを知ってるんだよ、来るべき答えのすべてを

さあ
おいで、そして自由に飛べ
(飛べ==)
おいで、そしてただ僕のそばに座ってるだけでいい
おいで、そして自由に飛ぶんだ

ぐぎゃぐぎゃぐぎゃんぐぎゃぎゃ

かきーん

イエイイエイイエイイエイ

ギタア

トゥイン・ギタア

自由に飛ぶんだ!

どーん

おいで、そして自由に飛ぶんだ!
イエイイエイイエイイエイ

おいで、そして自由に飛ぶんだ!
イエイイエイイエイイエイ

おいで、そして自由に飛ぶんだ!
イエイイエイイエイイエイ

あ”−−−−−−−−

おいで、そして自由に飛ぶんだ!
イエイイエイイエイイエイ

おいで、そして自由に飛ぶんだ!
イエイイエイイエイイエイ



ご遠慮なくー。
どんなに高く飛んでもかまいません。
落ちることは無いからね。
少なくともこのレコが終わるまでは。
終わっちゃったらすぐに裏返してハギナラウンドしましょう。

え?これレコの音質極悪ですって?
はい、そのとおしです。稀に見る70’s異常音質です。
それお楽しみになりたい方はほんまご満足。
CDにも当然なってまっせ。本国盤、現在激安です。
おそらく音質もどかーんと向上してるはず。
お楽しみ下さい。

ただ一つ残念なことに、おそらくCDではリャン開き中ジャケのこの方の姿は極小で見えません。
代表監督・・・・

リック・デリンジャー!!

代打俺。
4番、ダン・ハートマンちゃん。
5番、ロニー・モントローズ君、
6番、チャック。

そして最後のとどめヒットを打つのは、そりゃもう。

やったぜ。(山
/お勧め!/250点 試聴はここで

Edgar Winter Group/恐怖のショック療法
・・・
素敵なバンド
・・・
強力HP→mieko'sroomさん
*すごくPOPで良い曲揃い。トッド好きも、ホール&オーツ好きもまず聴いてみましょう。(マ
/お勧め!/100点

Elvis Costello/My Aim Is True
cover・・・衝撃。 曲目等詳細
*今や大御所さんになってしまったかエルビス・コステロのこれが1stアルバムです。パンク勃興期の英国スティッフ・レーベルで作曲家で雇われた男が起死回生の気合い盤を一発。妻帯者サラリーマンの怨念爆発でござい。君この飲み食い代は通せないなぁなんて嫌味の一つでも言いそうな風貌ながら5時過ぎると彼ったら凄いんです。ビートルズのプリーズ・プリーズ・ミーを意識したとゆうわざとアナクロな空気で録音された3分ソングの数々はどこかで聴いたようなでもけっして聴いたことがありませぬ。一見甘いメロディを塩辛い声、曲がったラブ・ソングがこれがパンクかと当時の若人に叩き込むには充分なもの。ああ、ミラクルマンの歌声アリソンなど歌詞まで訳しちゃったい。プロデュースは冴えに冴えてるニック・ロウ、バックにはまだアトラクションズは無く、後にヒューイ・ルイスとザ・ニュースを結成する面々が。ヒューイさんこのまま英国に残ってアーシー出来たら金銭的にはともかく音楽的は幸福だったかもなぁなどと夢想したり。もといコステロさん、これをひっさげ敢行のスティッフ・ツアーでイアン・デューリーと人気を分け合い日本で街頭ゲリラ・ライブなどオイタを一杯してついにやったぜ母ちゃん。成功だあ。(マ/お勧め!/250点

エルヴィス・コステロ/ジス・イヤーズ・モデル
・・・ひりひりポップ
*1978年作品。前作がコステロのデビュー・アルバムだとすると、これは&ザ・アトラクションズのデビュー・アルバム。4ピースのしかも、オルガンを効かせたサウンドの切れ良く、食らいつくようなボーカルも迫力満点。曲の出来もこのサウンドにぴったりで前作のアリソンみたいのを期待する人には残念かもしれんがこのアルバムにはこれらの曲でなければならなかったのです。デビュー前にはそうとう苦労した人らしいんですが、社会に対する言いようの無いうっぷん炸裂。鬼気迫りリアリティがあります。(マ/お勧め!/200点

エルヴィス・コステロ/ディス・イヤーズ・モデル(USA)
cover・・・ひりひりポップ 曲目等詳細
帰ってまいりました。
20数年振りに。
実は、己のバンド活動真っ盛りの時代、どうにも金の都合が付かず、売ってしまったのだ。あろうことかこのアルバムを。
そして戻って来た。
今度はアメリカ盤で。あの味も素っ気も無いコロンビアのレーベルを持つ。
1stは売ってません。あれだけは売れなかった。
して四半世紀ぶりに対峙する、”今年の範”。

たまげた。

かって聴こえなった音がバンバン聴こえてきたぞ。
なんつうレコを売ってしまったのかと反省はしないが驚愕する。
アメリカ盤は、イギリスでシングル・ヒットした”チェルシー”と、英盤ラストの”ナイト・ラリー ”が外されて、あの問題の曲がラストに納められてます。

何が驚くって、音の良さ。
どうやって録ったのだ、この焦げ茶色に臭い漂うサウンドは。

製作はもちろん、ニック・ロウ兄貴。バンドはここで初お目見え、
ドラムは元チリ・ウィリ&ザ・レッド・ホット・ペッパーズのピート・トーマス氏、
ベースは元クイヴァーのブルース・トーマス氏、
キーボードは王立音楽院卒のスティーヴ・ナイーヴ氏
名うての腕を持つ3人、アトラクションズ。

絶妙のミキシング。この人数にしてこのバランスしか有り得ぬ。
ドラムはそんな、どすこいな音で録られてはおらず、鍵盤は安っぽいチープ・オルガン主体、
ベースの音が絶妙、さすがベーシストのニック兄貴。低音の押し出しぶりぶりのこれが正にベースの音で、
キモだな。
音楽は、新しいのだろうか?
モンキーズを思い出したりする、このPOPでノーティなブツは。
新しいのだ。
完全に。
ハード・ロックになってる。
ペナペナな音の集団で。
POPで、ペナペナでハードに成り得たこいつは、バンドとニック兄貴が確実に今までと違う世界を見たからでありましょう。
何よりもちろん当のコステロ氏が、POPを望んで且つ怒っているから。
態度こそが音楽を決める。
全員が見たその世界、見事に一致して、入れるべき所にそのフレーズが有り、何より4ピースの音に当然の如く加えられるピアノ、クラップ、
突如出現する、それはそこに納められるべくして有った。
そしてアメリカ盤、
ただ闇雲に曲の入れ替え行ったに有らず。
重大なる目的を持って、北米大陸に刃を突き付けるべく存在する。
ラストのあの曲に向かって一直線。

怒涛の如く。(
山)/お勧め!/250点 試聴はここで

エルヴィス・コステロ/Armed Forces
cover・・・胸きゅんぐっさりポップ 曲目等詳細
*怒涛の象さん軍団がびっくりのエルビス・コステロの3枚目アルバムです。前作ジス・イヤーズ・モデルがもう喰いついちゃうぞって丸ごとビートビートしたアルバムだったのですが今作はまたも変身、コステロちゃん胸きゅんポップに挑戦の巻なのだ。同じことを続けてはいけませんの硬い掟がありますニュウウエイブに正に忠誠を誓ったチャレンジであります。プロデューサーはもちろんニック・ロウ。胸きゅんならおまかせじゃい。流れるようなメロディ・ラインに乗せて歌われるは相変わらず尖がりまくった題材。問題になってしまったアルバム・タイトルと共にこのサウンド、もしかしたら洒落でわざと大ポップ大会にしたのかも。そしてこの盤を忘れなくさせてる曲、それはオリバーズ・アーミイなのだ。こいつのポップ・ドキドキ度はもう筆致に尽くせないもの。華麗なピアノの調べにツボ突きまくりのメロ、コーラス部分のハモリなんかひゃあひゃあ言っちゃうねこりゃ。これとアクシデント・ウイル・ハプンでもうこの盤は名盤入り決定です。うーんとあとここへ来てちょっと心配なことが。もう全曲捨てようが無い曲ばかりで来ていた全2作なんですが、この盤、残念なことに印象に残らない曲もあったりして。ちょっと飛ばしすぎたか。そしてコステロ本人のギターの含有率が落ちてるのも心配。そりゃうまくないけどあのガシャガシャしたギター大好きなんです。喜んだり心配したりのこの盤、そして次に控えるゲット・ハッピイではまだ有ったかその手が、で喜ばせてくれますが。
オリジナルLPにはライブが収録されたEPが付いておって大喜び。ただこれもキーボード大大会で心配の種がまた増えたりして。(マ
/お勧め!/94

エルヴィス・コステロ/ゲット・ハッピ-!
・・・
ポップ
*コステロ・パワーポップ4部作最終章R&Bの巻でござい。冷んやりポップの三ツ星シェフ、ニック・ロウをプロデューサーに2分あまりのコンパクト・ポップの幕の内弁当(高いやつ)なのだ。前3作とはまたまた異なる空気感でかましてくれます。R&Bと書きましたがそこはコステロさん、黒っぽくならずにそこはあくまでも胸キュン、特にサム&デイブの名曲で〆るA面の充実度はこたえられん。彼らのカバーとしてはZZトップの「アイ・サンキュー」と並ぶ変形部門トップだぜ。一番創作意欲に溢れていた時期だからこそ出来た4打席4安打です。霧がかかったような英国風味がまた良い香り。(マ/お勧め!/95

エルヴィス・コステロ/スパイク
cover
・・・
ポップ
*しかしポール・マッカートニーって人の曲の時はええかげんに弾くなあ。それがまた良いんだけど。(マ/お勧め!/90

エルヴィス・コステロ/キング・オブ・アメリカ
・・・ポップ
*コステロってうらやましい。このアルバムで夢をまた一つかなえたもんなあ。(マ/お勧め!/90

エルヴィス・コステロ/インペリアル・ベッドルーム
・・・
ポップ
*悪くはないけどまずマイ・エイム・イズ・トゥルーだね。(マ/お勧め!/90

エルヴィス・コステロ/パンチ・ザ・クロック
・・・
ポップ
*4枚目以降のものの中じゃ好きです。「エヴリデイ・アイ・ライト・ザ・ブック」「シップビルディング」最高。(マ/お勧め!/92

エルヴィス・コステロ/ブラッド・アンド・チョコレート

Emerson Lake & Palmer : 恐怖の頭脳改革
cover・・・ぷろぐれ
*バラエティに富んだ曲が並んでいます。割としたしみやすいかも。(み/お勧め!/91

EL&P/展覧会の絵

Emerson Lake & Palmer :
ザ・ベスト・オブ・エマーソン・レイク・アンド・パーマー
cover・・・ぷろぐれ。 曲目等詳細

「ゴールデン・プログレシブ・アワーのお時間です。本日のカードは

ザ・ベスト・オブ・エマーソン・レイク・アンド・パーマー

1980年の戦いとなります。解説の鼻山大吉さん、いかがでしょう?三人による特殊な試合となりそうですが。」

「いやー、私も46年、ボクシングを見てますが三人の闘いとなると・・想像もつきませんねえ。」

「鼻山さん、ボクシングじゃなくてプログレです。白木ジムが招聘したそうですが、どうですかねえ、このジャケット。
どうゆう風に解釈していいものやら。」

「いやー、まさか日本人を馬鹿にしているとは思いませんが、ふざけてますね。私はそのふざけているところに不気味さを感じます。
魅力を感じますね。」

「裏ジャケを見ますと、これがまた・・・ウィットに富んでいるといいますか・・」

「人から人、人からエスキモー、エスキモーからロボット、ロボットから宇宙人とその技が伝播されていることがよく表されています。」

「そうなんですか?曲目をざっと見ますと、必ずしもシングルを集めたものでは無いようですが。」

「そうですね。セラヴィが入ってません。その意図は掴みかねますが、いとをかし。なんちゃって。」

「鼻山さん、今日はお茶目ですね。」

「いやー、お恥ずかしい。お、試合が始まりますね。注視しましょう。中止は駄目よ。」

「ご、ごほん。あ、出て来ました。スタアで鍵盤師のキース・エマーソン氏が。世界鍵盤ランカー現在3位です。」

「本人は王者だと主張しているらしいですよ。」

「それにしても派手なコスチューム。あれで鍵盤を頭上で宙返りさせたり、ナイフで串刺しにして喰ったりするんですね。」

「いや、そこまではしないと思います。」

カン

「試合が始まりました。あ、もうダウンです。」

「違います。ホーダウンです。お茶目ですね。」

「何か、ときめきメモリアルで、フォークダンスの時にかかる曲のようです。」

「私はその時、相手がいなくて男と踊りました。悲しいことです。」

「第2ラウンドです。あ、ラッキーパンチが当たりました。」

「彼こそがラッキーマンですね。」

「それにしてもグレック・レイク氏は丸顔。軽量はパスしたんでしょうか?」

「現在は無理です。この頃は顔だけですから大丈夫。」

「世界非力三大ドラマーの一人と呼ばれてますカール・パーマー氏の姿が見えないようですが。」

「あ、彼はあの105個のドラムの中にいますよ。ほれバスドラにここにいるよって書いてます。」

「なるほど。おっと第3ラウンドは悪の経典#9だ。どんな経典なんでしょう?」

「さあ、私にはわかりません。何でしょう。」

「あなた、何しに来たんですか?解説でしょう?」

「さあ、私にもわかりません。お、もう4ラウンドが。エルサレムですね。裏ジャケと曲目順番違うじゃん。」

「随分ええかげんですね。演奏にもそれが現れてますか?」

「なんてことを言うんですか。そんなことを言ったらファンにぶち殺されますよ。」

「ご、ごほん。失礼しました。非常に緻密な攻防の連続です。って5ラウンドは、ピーター・ガン。」

「ブルース・ブラザースでもやってましたヘンリー・マンシーニ様の名曲ですね。こっそり言いますが私は一番これが好き。」

「いや、私も。ここで盤をひっくり返して6ラウンド。」

わーーーーーーーー

「凄い歓声です。」

「そりゃそうでしょう。”庶民のファンファーレ”ですから。もう庶民には大ウケ。当然です。」

「7ラウンドは丸顔が歌うステル・ユー・ターン・ミー・オン。涙が滝のように流れて来ました。」

「それを邪魔するようにギャワオンビャンビャン、ギャワオンビャンビャンてね。がはは。」

「楽しいですか。楽しいですね。8ラウンドは”虎にスポットライト”。ツイストですね。踊りますか。」

「それでちょっと失礼。あはは楽しい楽しい。ところでもう誰か勝ったんですか?スポットライトって?。」

「まだみたいですよ。9ラウンドが始まりました。確かラウンドは3分なのに8分51秒もやりやがってます。」

「そりゃそうでしょう。これぞELP、TKO、PILの必殺クロスカウンター”トリロジー”ですから。」

「ほんとだ。これぞプログレ。あ、今、気付きました。これプログレなんすね。よくもまあベスト盤を作ったこと。」

「いやー、ほんとにその点は立派としか言いようがありません。よくわかりませんが。」

「それにしてもそもそも何で我々がこのように実況してるんでしょう?」

「いやー、その点ばかりは私にもよくわかりません。」

「貴方、馬鹿ですね。」

「はい。」(山)/お勧め!/200点 試聴はここで

エリック・アンダースン/ブルー・リヴァー

エディ・アンド・ザ・ホット・ロッズ/十代の爆走

エリック・ジャスティン・カズ/イフ・ユア・ロンリー

エンヤ/ウォーターマーク

エスキヴェル/キャバレー・モナーナ
cover・・・モンド
 曲目等詳細
*モンド・ミュージックです。中村じゃありません。エスキヴァルって人は50年代から60年代にかけて活躍した人です。その音世界は例えてゆうなら昔のゴジラ映画に出てくる巨大キャバレーの音楽。妙なコーラスと異常な迫力のブラス。歯医者やスーパーのBGMにはえぐすぎるけど、我が家に1枚あるととっても楽しい気分になれるのです。ちなみにこのコンピはポール(ファントム)・ウイリアムス先生の選曲です。次のオースティン・パワーズではこの人にスポットが当たるかあ?(マ
↓2回目
*蒸し蒸し虫蒸し蒸し虫しますねえ。こんな日本の梅雨季節を存分に楽しむには異世界音楽が一番です。
さー貴方の耳は貴方の部屋を離れてこのミステリーゾーンへようこそ。
ご案内の水先案内人は
ファン・ガルシア・エスキヴェル氏。エスキベルって呼んでね。
活躍はロック有史以前の1958年から1967年、BGMみたいな体裁ながらスーパーロック(スーパーマーケットで流れるロック)にも歯医者さん待合室で流れるロックにもなり得ぬエグイ音楽をひたすら作り続けた方です。時代は「原子怪獣現る」「アマゾンの半魚人」日本では御馴染み
「ゴジラ」、スプートニク宇宙時代到来。わたしゃ60年生まれですから、あまりに遠くてそれ自体SFみたい。世の中では密かにこんな音楽が流れてたのかと思うと、いやー時代が新しいほど進んだ音楽だなんてますます思えなくなってくるわ。ディーヴォの申すことはある意味正しい。
どんな音楽かと申すとロックじゃないわな。しかし姿勢は完全ロック。ジャンルで言うとプログレ、ニュー・ウエイブ、パンク、ヘヴィ・メタル、うへヘヴィメタ。ぐごんとかますって意味でメタルだなや。人びっくりさせてにやにや。聴く方もびっくりさせられてにやにや。
風貌も妖しいが記録に残されている経歴がこれまた。生まれは1918年メキシコの港町タンピコにて。10歳のころ、メキシコシティにお引越し、何と独学でピアノを会得したとのこと。17歳にして17人編成、18歳にして22人編成のオーケストラ持ったんだって。もちろん作・編曲・指揮は自分で。あーた17歳でっせ。どんな経緯が有ったのか。自分のその頃考えると全く思いもつかん。人望もちろん才能を周りが認めざるを得ない存在だったのでしょう。そんでただ作っただけでなく当地で人気うなぎのぼり、米RCAのハーマンさんて方がスカウトしてアメリカに。
「5時間で12曲録音すべし」って無茶苦茶な試練に3時間半でやっちゃったつう。えーと210分÷12=17.5分。演奏時間はまーほとんど2分台だけんど(^0^)、それにしても。相手はオーケストラだもん。楽譜ばっちし揃えてあんたはこう、あんたはそう、違う違うそうそうって戦場みたいかと。我がバンド、ラバーズホリデイも昔CD(ミニ)作ったことあります。その時は録音一晩で。5時間くらいかな。5曲あまりほぼ一発録でやったってぎりぎりだったよ。やっぱ才能のある人は違う。
その才能をこんな方に使いました。
遠くアンドロメダから来た宇宙人が地球の楽器を収集して、地球の音楽をやってみたみたいな。
「ナイト・アンド・デイ」やら「A列車で行こう」やら「センチメンタル・ジャーニー」などの超有名曲も見事なる異世界音楽に変身。
「ハーレム・ノクターン」!ちょっとだけよー、あんたも好きねえ。
コーラスは
「ずずずずずず」
「やよ、やよ、やよ、やよ」
「らっぱぱらっぱぱらった」
「おう、無茶ちゃ、はーい無茶ちょ、ゆー無茶ちゃ、無茶無茶ちゃ」
まんま目玉集団レジデンツに直結。フィリップ・K. ディック読破の友。
当時はどうゆう人たちが愛好してたとゆうと、最新のステレオ装置を買った独身貴族の連中だとゆう。
うひょーすげー音が出るって。
90’sになってモンド・ミュージックと称され、ちょっとばっかブームに。サーフ・ミュージック同様一花。
今は・・・今はどーかな?
正しい21世紀にこれほど相応しい音楽は無いと思う。
こんな風になるはずだったのだ、ほんとは。アトムの歩く時の靴音を消したのはいったい誰だ。(山)
/お勧め!/150点 試聴はここで

エバリー・ブラザース/ベスト
・・・
フォーエバー
*ミスドーの音楽でおなじみエバリー兄弟。そりゃもう美しいんです。まさしく言葉いらず。まずは「All I Have To Dream」「Dvoted To YOU」を試聴して見て下さい。1年に一回はみそぎのように聴きたいものです。(マ/お勧め!/96

ユーリズミックス/ビー・ユアセルフ・トゥナイト

Eric Carmen/ベスト
・・・
ポップなり
*ジャケがウォレン・ジボンさん激似ですが値段激安のエリック・カーメンさんベストです。「All by Myself」1曲が様々なCMとかドラマに使われているようで、でも他の曲も良いんだよ。特に注目すべきはビーチ・ボーイズ、ブライアン・ウイルソンへのオマージュ曲。ちと重い声と軽やかな曲想のベスト・マッチングで聴いてると胸キュンで売るうる来ます。その声兄弟のショーン・キャシディにカバーされた2曲(3,6)も楽しさ満点。ジャケがちょいとなーとゆう方は「Definitive Collection」とゆうダリル・ホール激似のベストもあります。実際はドナルド・ダック、カモノハシ似です。(マ/お勧め!/100点

Eric Carmen/Eric Carmen
・・・
才人 曲目等詳細
*私が知る唯一のカモノハシ似の外国人、エリック・カルメンさんの1stソロアルバムです。(うわ怒られる_<(_ _)>_)。元祖パワーポップなバンド、ラズベリーズを事情多々で解散した後、満を持してのソロ・デビュー、「オール・バイマイセルフ」とゆう名は体を現す決意表明シングルも大ヒット、さらに才能開花となりました。この人音楽教育を受け始めたのが何と2歳半の時だったとかで、まあ聴くのはともかく演るのはやっぱ早いと違うのかいなとため息。まどっぷりクラシックさせた親御さんも10代後半になってロケンロール、ギターなど始めた日にゃあさぞお嘆きになったことでしょう。ともかく正しい道を進んだエリックさん、そのクラシック教育は無駄になっておりません。敬愛するのがラフマニノフ、で件のオールバイマイセルフ、特にLPロングヴァージョンでは朗々たるピアノパートで開花、と言ってもらふまにのふ、わたしゃよく知らんのでああ、これがらふまにのふかあと感心するしかでけんのですが(^0^)。いわゆるお坊ちゃまミュージシャンとゆうことで最大の利点は素直さ(勝手なこと言ってるな(^_^;))、朗々たるクラシックしてもまんまエルトンだったりしてもほんと嫌味が無い人です。ラズベリーズ時代はパワーポップ界で憧れのバンド、ビートルズとビーチボーイズへの愛たっぷりの音楽を爆発させておりました。そしてソロになると...はいすげえソロって感じだ。バンドだーって言うラズベリーズから180度転換。しかーし好きなもんは好きなもん。ますます一人ブライアン・ウイルソンだぞ。マイ・ガールなんかわははもうまっすぐでニコニコするしかない。そしてザッツ・ロックンロール。この題名でロックンロールを3コードから転換させてのこの曲、なかなか出来ないと思う。すげえなあ。あまりにも見事なもんで声質兄弟ショーン・キャシディにカバーされて美味しいとこ持ってかれてしまった。これでイメージ的に妙に分散しちゃって良かったか悪かったか。他にもバカラックさんペットサウンズさん混合ワクチンのネバゴナフォーリンラバゲン、冒頭でうっとりのサンライズ、真ん中で嬉しいペース変化のグレート・エクペクテーションズ、CDになって足された2曲も嬉しく、大充実の名盤。ラズベリーズ時代の魅力的な声質ながらちと奥まったとこあるんでシャウト過剰かいなってとこも無くなり、もちろんリミッター爆発の音もさすがに無くなりそこが苦手かしらんって人にもこれは安心してお勧めです。しかもやっぱり飽きない。大好きです。(マ/お勧め!/120点

Eric Carmen/Boats Against the Current
cover・・・
才人 曲目等詳細
*ミスター・オール・バイマイセルフ、エリック・カルメンさんの1977年発表の2作目アルバムです。えー、私、かなりもうこの人のファンです。一時期はレコード屋さんに行くと必ずこの方の後期のLPを探し回っておりました。それでつうたら何だけど、怒られる時は怒られるけど(^0^)あえて申しますとこの方の欠点。それはそのうっとおしい声かと。書いちゃった。ナイスなルックスの持ち主ながら裏を見れば胸毛さんって訳でかなり野太い声です。しかも好みがドラマチックなPOP。ラフマニノフさんからにも影響大ってことで一つ間違えれば大バラード大会誰か止めないのかってことになってしまう。そこは適材プロデューサーがおってバックとの重さ鑑みるってことが必要だけどこの盤はバックも凄いぞ。ですから「でかいよこれ」って言われても言い返せないす。聞かれたらエリックさんの最初の一枚に非常にお奨めしにくい。さー困った。
っていっときながら実は全然困ってなく、うっとおしい声何が悪い、これが素敵です、これが無くて何がカルメンぞ。カルメン故郷に帰る。そんな貴方に「雄々しき翼」。誕生は難産でした。1作目「サンライズ」で大成功、当然2枚目もその掴んだ路線でレッツゴーたるべく同じプロデューサー、ラズベリーズ時代から長い付き合いのジミー・イエナー氏に頼もうと思ったら、何とおじさん成功したんで自分のレコード会社設立しようとして多忙になってしまった。やりたくても出来ない状況に。で、それなら好きです初期エルトン・ジョンのレコード、そこでやってたガス・ダッジョン氏に頼もう。一緒にあのドラマティック弦アレンジャー、ポール・バックマスター氏も。始めました。ところがどっこいどうもうまくいかない。出来上がったプリ・プロ作品をアリスタの社長クライブ・デイビスが聴いてもこれはあかんとなって結局エリックさん自身でプロデュースを担当することに。多分やっぱやたらとうっとおしかったんだな。で、出来ましたこのアルバム。曲はもうノリにノッてた時期です。カウンター・パンチの名曲ばっかだ。1曲目はああまいったこれがエリック節のバラード、アルバムタイトル曲「雄々しき翼」。これは多分録り直し。自身アレンジの弦の軽快さがええ按配で。リズム・アレンジ、ピアノがエルトンさんまんまやー。仕方が無いでしょ好きなんだから。私も好きだから喜びこそすれ文句無し。だって最高にはまって素敵だし。2.マラソン・マンにプリプロの名残有り。弦がバックマスター氏、ドラムにエルトン・バンドのナイジェル・オルソンさん。確かにでっかい。でも疾走する曲でOKとなりOKです。OKだ。3.「つらい別れ」も同じ面子で。今度はバラード。エルトン2枚目のあのダークなナイーブさがここに。マッドマンのあの弦がここに。覚悟があれば怖いものなし。4.「恋はかけひき」。バックマスターさん抜きでロッキン・ナンバー。ハードな曲作らせても天下一品人ですから。B面の5.「恋のすべて」は仕切り直しロス・セッションから。ロスでやって良かった。ブルース・ジョンストンさんがコーラス・アレンジやってくれた。このピアノのフレーズ。胸掻き毟るリリカルさ。胸毛も抜けてつるつるになる。クラシックの素敵なとこがこれなんだろうな。ラスト近くのマジカルがコーラス・パートがブルースさんのお仕事。すぐ終わっちゃうよ。と残念がっていると次の6.「シー・ディッド・イット」でKOされます。お得意のビーチ・ボーイズ・オマージュ作品。コーラスでブルースさん、カート・ベッチャー氏参加ですぞ。くあ。それでこの曲です。夢の3分46秒。BB尊敬曲では必ずしやベスト3に入ります。バックマスター氏の弦もここではナイス。外されようも無し。7.「自己を見つめて」。クライマックスの後、静かに噛み締める曲。ラストは大作、8分のランナウエイ。8分だし・・・覚悟しなさい。大丈夫。覚悟すれば。好きこそ耳が丈夫になる。ってことです。文句を言ったって一文の得にもならず。よく噛んでよく食べて愛おしき盤。ここでこれでなくては出来なかったことも数多しだい。(マ
/お勧め!/110点 試聴はここで

Eric Carmen/Change of Heart
cover・・・
ポップなり 曲目等詳細
*70年代後半、シンガーソングライター第2世代とゆうことで出現したラズベリーズ出身の帽子のサイズが8の男、エリックさん。私は現在この前の2作目とこれと2枚持っててあのヒットした1stはシングルのみしか知らんちゅう情けなさなんですが先日入手したこれにはやられた。もうほんとすっかり。前作では当初かかわったガス・ダッジョン氏とポール・バックマスター氏とゆうエルトンジョン重厚部隊のおかげかちと重くてリックアストリー前に存在した元祖顔声不一致の人には辛い展開だったのですが今回はすっきり、軽快でもうぴたり。何しろ1曲目のジーン・ペイジによるインストでもうやられたわ。こうゆうアメリカンなメロディのオーケストラには弱いんです私。ランディ・ニューマンの小さな犯罪者みたいな。この人の音楽の柱はラズベリーズ時代からずっと追っかけて来たビーチボーイズ、そして音楽先輩エルトン・ジョン。このアルバムではついにコーラスにブルース・ジョンストンさん、そしてハモ名人カート・ベッチャーさん呼んでしまいました。サブですが本物です。ドラムにはナイジェル・オルソンさん、キーボードにはJNハワードさん呼んでしまいました。本物です。精鋭さんのおかげで8.のサムデイはもうビーチボーイズ。ここまでくるとラットルズみたい。ショーン・キャシディでヒットのヘイ・ディニーではエルトン+ビーチボーイズのカリブ・コネクション・サウンド。これも凄いなピアノで参加してると思ったよ。エルトンが。今回はこれに加えてビージーズの線のノーザン・ソウル風味が。2.はまんま、5.はフォートップスのカバーです。まあパクリって言いますか臆面も無くこうゆうことやりますと普通はむかつくかあきれるかなんですけどこの人の場合嬉しくなるから不思議。いたってくそ真面目なんでパロディではありませんでやっぱり好きで好きでのファン気質が伝わるからだろうな。こうゆうのはやっぱ珍しい。他に思い当たるとしたらキンクスのレイ・デイビスさんとニール・イネスさんぐらいでしょう。トッドさんもか。とゆう訳でどうした訳か日本でのみ現在CD化されてるとゆうこの盤は私の人生盤になりそうです。買ってから何回聴いたことか。この歳になってこんなこと久しぶり。嬉しいす。ありがとう。あ、書き忘れた。エリックさん、メロディ作り最高です。ほれぼれします。これがあるんで最強。(マ/お勧め!/110点 試聴はここで。

Earth, Wind & Fire/Open Our Eyes
cover・・・
JaZZ FUNK 曲目等詳細
*バンドをご賞味するのに何たって一番美味しいのは大ブレークする直前ではないかと思っております。してアース渦巻。ではなしこのアース・ウインド&ファイアの邦題「太陽の化身」。次の75年の大爆発アルバム「暗黒への挑戦」(含むシャイニング・スター)の直前の盤です。初のPOPチャートTOP40突破シングル2曲、LPもプラチナ・ディスク獲得てんだからもう充分にブレークか。サウンドもすっかりアース音楽。でもまだ目が澄んでるよ。目が澄んでるからベースの変な形人間、ヴァーデイン・ホワイトちゃんの白い歯もキラキラ。モーリス氏のアメーバヘアも風にさわさわしてます。無いのはピラミッド・パワーだけかな。まだ町にいてくれるので引き出物持っていく必要も無くてその点でも安心安心。なんつっても1曲目「マイテー・マイテー」だ。全亜細亜ファンク認定委員会練馬支部の面々が基準ファンクとして認定した代物。コンパクトなドラム。間のベース。やたらとあちこち指差しながら行っちゃってるボーカル。後でどっかに置いてっちゃったファンク魂爆発。昇天です。一緒に指差す私。これ1発目のヒット。最高位29位。辛口だからこれ以上は無理。2曲目は、はい、これは永遠のアースです。裏声ベイリーちゃんの妙なる声の調べ。デブが賞。では無くてデボーション。切れ良し独特の清涼感はやっぱジャズ畑だからかいの。最高位33位。してここからはさらに当時出来うるブラック・ミュージック可能性総動員の大展覧会に。邦題で「暗鬱な時間」などとネプリーグで読み方問題に出そうなタイトルながら既にAORを獲得してる4.のフィーリン・ブルー。確かに訳せば暗鬱だろけどよー。5.モーリスおじさんが大好きなアフリカの親指ピアノをフューチャーのカリンバ・ストーリー。展開部がテープスピードが速くなってるみたいでそこだけ次元空間がぐにゅと歪みます。カリンバつうても全然アフリカンじゃ無いのです。変にまねするよりもちろんよっぽど素敵。これもシングルカットされて小ヒット。日本盤も出ましたけど何枚売れたかなー。LPではここで引っくり返してB面、続いてカリンバ・フューチャー・ソングのドラム・ソング。よっぽど好きだったらしい。せっかく覚えたしなあ。って訳では無いきっと。カリンバは小ぶりのやつはけっこうお手ごろ値段なんで私も買ったことあり。あんまり興に乗っていぢめると鍵盤部の爪が折れちゃうのだ。うむ、あれは今はどこに置いてあるのだろう。次のナイン・チー・ビットは、超ヘヴィ・ディープ・ファンク。うにょうにょうにょうにょ訳のわからないことを変な声でぶつくさ言ってる快感は一旦はまると止められませんファンク世界は。でもこれやってる限り首位には立てないのだーーー。立てなくてもいいぞー。ってこっちは無責任に言わせてくれ。次の8.は一転して思い切り4ビートJAZZ。いやーかっこええ。さすが本職。凄い疾走感で瞳孔がここでどわっと開く。これは長いことやらないでアフリカン雰囲気を挟んだら、♪ぱらっぱっぱでいおーが素敵な「カリブ」に。カリブつうかラテンだけど。最後は夜明けのバラードのタイトル曲。湿ったアスファルトの臭い有り。A面後半からB面に入って一挙にアフリカ経由南アメリカ行き飛んで帰ってロスアンジェルスと聴く大世界旅行の趣が。この大サービスぶり、師匠のラムゼイ・ルイス師の元で音楽は皆様に楽しんでもろうてなんぼやでを叩き込まれた所以か。それが下品にならず素敵な下世話で集合写真してるのがこの盤です。それにしてもジャケの場所最高に風光明媚。こんなとこ行ったらやっぱ、皆さん並んで並んで、になるだろな。このジャケの通り風がすこーんと抜けたそりゃもう気持ちいいアルバムぞ。(山/お勧め!/100点 試聴はここで

Earth, Wind & Fire/Gratitude
・・・
JaZZ FUNK
*シャイニング・スターでブレークした時期の熱狂実況盤です。人間なんて勝手なものでして洋楽聴き始めの頃は黒い系は何かこうむんむんしててちょっとなーなんて言っておりましてその点EWFはわかりやすくて良いなあなんて言っておったのですがだんだん馴れて来ますとそのむんむんしてた所が好きになってきて逆にヲェーとウイーとか言ってくれないとこれは白いからなーなんぞ文句言ったりしますが、そんな訳でこのアルバムはまだまだ黒々としてましてかっこいいなあなんて言ってるのはわしです。同時期ブレークのP-FUNKとは180度姿勢が異なる陰と陽、この後ユニバース方面に向かいますがこのまま行って欲しかったなあって言ってるのもわしです。すまぬ。(マ/お勧め!/100点

Echo & the Bunnymen/Crocodiles
・・・
新世代リバプール 日本盤
*78年にリバプールで結成の第2世代ニュー・ウエイブ・バンドがこのエコー&ザ・バニーメン。最初はドラマー不在でリズム・ボックスの名前がエコーとゆうのでこのバンド名になったと聞いたこと有り。その体制でインディーズ・レーベルのZOOからシングル、ピクチャーズ・オン・マイ・ウォール出した後、ドラマーのピート・デ・フレイタスさん加入、大変身してこの1stを出しました。ビートルズ以降どうもパッとしなかったリバプール・シーンがデフ・スクールちゅうバンド登場で縁が広がって巡り巡る人脈で盛り上がりついにはビートルズとすっぱり縁の切れた形でシーンが出来て熱かったよこのころは。その中でちゃきちゃきの若手がこのバニイズ。当時私頭髪形が同じだったもんで(^0^)、ジヤケで興味持ちまして買ったら、いやー聴いて興奮しました。ちなみに買った日はうちのみみちんさんと初めてバンドを組むべく渋谷ナイロン100%で会合を持った日。ちなみに私がメンバー募集出した雑誌もZOO。まあ奇遇なこと。他人とは思えません。もとい。興奮しましたその訳は。偶然でしょうかジョイ・ディビジョンと時を同じくして発生したドアーズ後継者バンド。1世代を経なければモリソンさんの強烈な磁場を振り切り新たに自分のものとして出すバンドが出得なかったのでしょうか。とにかくマカロックちゃんのヴォーカルはドアーズ思い出します。そしてギターのカッティング音。これもコンプレッサーが無ければあり得ないクリアかつシャープな音でその意味からもこの時点でしか生まれ得なかった音なのかも。歌うベース、さらに何より新加入でありながら一番目立ってるかもしれんピートはんのドラム(よくめっけたなあ)でやたら切れが良くスピード違反なバックでその重たい歌声でバランス抜群、コンパクトにポップな独特な音質にしたプロデュースもはまって最初から最後まで一気通巻の名盤だと今でもやっぱ思うす。エコーズの盤の中では一番曲もメロディアス、展開もドラマティックで自分の中では別格扱いになってるのですが皆さんはどうなのかなあ。プロデュースと言えばどうしても称えて置きたいのがバンドの基本音以外のちょっとした音の足し方。全部にベタっと敷き詰めないオルガンの音、ここぞって時に入る木琴音、エフェクトが決まりに決まってます。センスばっつぐーん(^0^)。さてすべからく称えに称えましたが24年経ったかこれが出てから、えー、今聴いてると実はちびっと恥ずかしいとこもあり。何ボーカルそんな悩んでるんだとか。ははは。多分これ夢中に聴いてたころの恥ずかしい青春、思い出すのもあるのかもなあ。青いなあ。なんてね。強烈に記憶のある部分突き刺されたりして。まったく初めてこれ聴く方はどう思われるのかな聞いてみたいぞ。2003年にめでたくライノよりリマスター再発されたこの盤。実はそれはまだ未入手なんすがボートラはアウトテイクと当時出たライブEPか。そのライブEPが得点高し。ドラムが大爆発!このバンドの牽引役はやっぱドラムのピートさんだったのかーとあの頃悶絶した思い出あり。そしてさらにやっぱしと思う2ndに続くのであります。(マ/お勧め!/100点 曲目等詳細

England Dan & John Ford Coley/The Best of England Dan & John Ford Coley
cover・・・
ポップス 曲目等詳細
*イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー。って長いよ、のデュオ名のこのお二人。70年にテキサス州オースティンで結成して72年にA&Mからデビュー、以来6曲の全米ヒットを放つ人気ディオとなりました。とはいえ実際ブレークしたのは76年の1.秋風の恋から。さすがアメリカ、この音楽性でもポっと出ではなかなか成功させてくれません。イングランド・ダンって人は本名ダン・シールズさん。兄貴が先に成功しておりましたシールズ&クロフツのジム・シールズってことでGUクラスのヒットソング血脈だなや。兄貴ディオの方がアクが少々強く妙に男ぽいもののけっこうフィールドはかぶってる。こちらはよりゆうてみれば軟弱&ストイックにヒット王の道目指しております。当時我が国ではインスタント・コーヒー、ブレンディのCMソングに登場したりして、日本盤アナログの1曲目はそれなんすがそれなりに人気あったものの洋楽雑誌とかでは「毒にも薬にもならない」つうレッテル貼られたりして。リズムはソフト、歌詞は大方ベタベタなラブソング、優しい声でA,A,リフレイン、B、ひたすらリフレインつう70’sに完成したポップ・ソングの王道を貫いてます。やらかい印象と言っても毒にも薬にもならんつうのは無体な言いがかりやで。音楽つうものはつまらんものだとこりゃ柔らかかろうが硬かろうが毒になります。一線を超えたメロディ、クオリティのものは形に関わらず心の薬になるのだわい。この二人のこの盤のクオリティは確実に薬になります。この中のどれか1曲聴いて人生っていいなとどん底状況で自殺踏みとどまった人がおっても私は信じるぞ。この音楽はこの線で極めてやるとストイックに突き詰めている訳でそう簡単にちょちょいのちょいで出来るもんじゃありません。この楽の彼方には幾多の苦闘ありと想像せり。定型音楽つう点ではヘヴィメタと正反対なんだけどその意味じゃ同じ道を歩んでいるかと。お互い卑下しあったりするとこりゃ己にツバ吐く事になる。好みに合わんものの悪口を言ってる暇が有ったらいいもの聴いた方がよっぽど人生楽しく暮せる訳で、何より両方楽しめたらこんな幸福なことは無し。重要なことはそのストイックさ。いくらヒット路線とはいえここから先やっちゃうと下品道畜生道突入、その際際の徳俵のこっちとあっちでは大違い。70’sのヒット・バンドにはこのミュージシャン・シップつうかそうゆうのがまだありました。これがイギリス人だと性分つうか自分で抑えちゃうってとこあるように思われますけどアメリカ人だからけっこうやばい。油断すると野放し状態になっちゃう。後はさっき書いた音楽屋魂ってことになっちゃうのかな。いざ売れてしまった後でこれを保つのも至難の業です。しかも産業ロックなんて言われるくらいのもの登場して音楽は儲かる売れるさあ儲けろって感じになった70’s後半でありますから。その点でもこの二人は立派。けっして次の盤作る時に「さあどうゆう風に作ったら売れるかな」なんて会議は行って無いぞ。形では過激ロックであろうがポップであろうがこうゆう風な音楽、けっこう有りましてぷちぷち潰すべきはそんなカメラ目線音楽の方なのであります。バックはTOTOの面々とかが担当。二人は見事にそのおTOTO臭を自分臭に転換させてます。しかもお仕事ではけっしてやらせて無し。危ないとこだけんど(^0^)。目指すところの真骨頂は1.の秋風の恋かと。そして際立ってわかるのが逆にカバーしてヒットしたトッド・ラングレン長顔族王の愛こそ証です。これをこうやれば極上ポップスになるって証を。元々そうなのをさらに絞り込んでる。TOTOがトッドやるって面白さも。コブシとかもけっこう忠実に。油断すると兄譲り、アメリカンなマッチョさが顔を出したりするのも。ソフトな感触の裏に良い音楽は聴きこめば期待に答えて様々な楽しさ提供してくれ。とゆう訳でうちにあるのはビッグ・トゥリー・レーベル製のアナログ・ベストなんすがCDではライノ製のがあります。そっちはリマスター、あのビル・イングロット氏かー。CDでもこりゃインパクトありそう。聴いた方教えて下さいまし。
それにしてもこの二人もオリジナル・アルバムは大方CD化さえされてないとゆう悲惨の極みで。アメリカでもこうゆう音楽は消耗品扱いなのか。泣きたい状況、そろそろ変わらんものでしょうか。ポップスを大切にしない国は壊滅の道をたどるぞ。(マ
/お勧め!/100点 試聴はここで

Esso Trinidad Steel Band/Esso Trinidad Steel Band
cover・・・
夢の音楽 曲目等詳細
*いやー暖かくなって来ました。こんな時花粉症で鼻ぐちゅぐちゅになりながら聴きたいのはほんわか音楽。これだエッソ・トリニダード・スティール・バンド。見事日本盤名盤探検隊で現在も発売中です。外盤も03年にすげージャケで再発。最近の米レコード業界のネジの緩みようがわかるだべ。いいのかーこのジャケで。タイトル通りエッソの石油ドラム缶で作られた楽器スティール・ドラムで演奏された数々の曲が納められたアルバム。何故こないなもんで楽器を作ったかと申しますとカリブ海の夢の島トリニダード・トバコは古来イギリス領でして奴隷制度の中、故郷アフリカを連想させる楽器は全て禁止されてたそうです。19世紀に奴隷制が廃止された後も何故かその禁は継続、楽器叩きたいようと竹で出来たバンブー・スティックってものを発明したのだけどこれも禁止になっちゃってふと見ると有ったのが海辺に捨てられてる大量のドラム缶。これをこつこつハンマーで叩いてポコっとふくらみ持たせて楽器にしちゃった。時は40’s初頭のことであります。なぜエッソかっつうとエッソのドラム缶は一番肉厚で良い音がしたんだって。さー念願の楽器獲得、祭となれば街中ではピンコピンコと大量に鳴り響くほんまに夢の島となりました。さてこの盤、プロデュースはあのヴァン・ダイク・パークスおじさんであります。おじさんの南の島アルバム「ディスカバー・アメリカ」発表の前年に出したもの。私はこうしてスティールドラムに夢中になりましたって訳で。聴いたらその気持ちわかり過ぎるほどわかるわ。何てったってその音色、この世のものとは思えないほど美しかー。20世紀になって人類がやったことで一番素敵なことってこの楽器生み出したってことだって宣言しちゃいたいくらい。帝国主義と欧州の独善からこないなもん出来るとは運命の不思議さに頭くらくらしちゃいそう。で、この楽器で何をやって貰おうかなあって考えたパークスおじさん。さすがです。ツボです。まずはキンクスのエイプマン。ヒットしたてで湯気が出てる。しかもまんま。元々カリブな曲っすから。デイビス兄さんもこれ聴いてきっと狂喜したはず。もしくはやられたーって。聴いてるこっちも思わず大拍手。そしてこれまたやたーはサイモン&ガーファンクルのセシリア。これまたこれっきゃ無いわな。メロディが金魚注意報、ギョピちゃんも水面からぴょんぴょんはねてます。叩きながら歌う集団素人飯場ボーカルもええ味出してまして。さらに出てくるのはこれまた湯気出てたヒット曲、ジャクソン5のアイ・ウォンチュ・バック。言葉出ません。一緒にをどろう。いやーこの楽器どっかに売ってませんか。やりてー。ハチャトリアンの剣の舞もあります。はちゃとりあんってくらいですからもー大変。エドマンズ兄ちゃんのやんちゃに匹敵のやってくれたら楽しいなの高速版。パークスおじさんは自作のカムトゥ・ザ・サンシャインもやって貰いました。ソング・サイクルの夢をこれ一発で再現。これにはまいったでしょう。で次の盤はこれで行ったと。後半はやり慣れてる自前のレパートリーを。さすがさらに生き生きとしてるトリニダード伝統高速ビートでレッツゴー。聴き終わったら頭の中キンコンカンだらけ。一枚これ持ってると重宝しますよう。かければ心のリゾート地になれる。我が家でもいつも行けちゃうよう一番そばに置いて有ります。人間て思ったより逞しいものかもしれませんわ。(山/お勧め!/100点 試聴はここで

Elvin Bishop/Struttin' My Stuff
cover・・・
ベイエリア・カウボーイ 曲目等詳細
*一昨日感謝させて貰ったデビッド・リンドレイさんに対してどーもまるで人気が無さそうですのがこのエルヴィン・ビショップ氏。何となくアンドレ・ザ・ジャイアントに似てるのがいかんのか。それに伴って下半身でぶなイメージがあるのか。本人も気にしてたかジャケで全身ご披露。実際はナイススタイルだよ。中央でガニのイメージが付いちゃった。とほ。ポーズ付けてるんだけどどっか決まってないとこ。これが魅力なんだからこりゃもう仕方が無いか。諦めて下さい。この75年のアルバムその名も「ええところをお見せしまっせ」。最大ヒット盤です。最高位18位。2曲の完璧なシングル入り。一つは5.の「愛に狂って」。最高位3位だ。ヴォーカルは後にスターシップでお目目ばっちり化粧してカメラ目線に邁進しましたミッキー・トーマスちゃん。ギデオン・ダニエルとゆうゴスペル歌手さんの弟子でお師匠さんの紹介でビショップ氏の元で歌うこととなりました。師の期待を裏切ること無い、目の澄んだ快唱です。で、ギタリストのシングルですから花はギター・ソロ。出だしのメロディがキングトーンズのグッナイ・ベイベにそっくりで「きいっといー、つかはトンテカラリン♪」。この歌にはこのソロしかありえませんの完全無比のフレーズ。これを聞けば彼の音楽人生がわかっちゃうてな点でも何とまあ深いことよ。さらにすげえのはシングルでは思い切ったなハサミでちょっきん、その自分のソロを編集してざっくり短くしちゃった。これがまた上手い!。これをしたからシングルとして完璧になったその慧眼に感服です。バックでたゆたうピアノにも注目をば。これこそがカントリー・ピアノ。演るはフィリップ・アーバーグ氏。そしてもう1曲の「完璧なシングル」は1.のタイトル・チューン「しとらんよ、まあ、したか」。実はこれシングル・カットしてません。しかしラジオではかかった。あまりにかっこよくて。今でもたまにFENでかかります。突然これがかかって聞いちゃうと燃える燃える。「愛に狂って」からは想像できません、どファンクで、御大自らのラップとコーラスで織り成すグルーヴ天国。ホワイト・ファンク半インスト&インスト名曲4選には同率首位で入賞です。他の曲はAWBの「ピーセズ」と「ケイク」、そしてエドガーのウインターさんの「フランケン」。それくらい問答無用にかっこいい。これを浴びるためだけにアルバム買っても損はしませんぜ兄貴。
 エルヴィンさん、42年生まれ、生国はカリフォルニアのグランデール。10歳の時にオクラホマにお引越し、周りは完全な白人コミュニティで音楽に夢中になった彼はメキシコからLAから聞こえてくるラジオで黒い音楽への憧れつのらせていたといいます。59年に奨学金を貰ってシカゴの大学に入学、念願かなってのブルース本場、すぐに黒いお友達作ってクラブに入り浸り。ハウリン・ウルフ・バンドのギタリスト、スモーキイ・スマザースさんにブルース・ギターを教えて貰いました。60’sの初めにハープ奏者のポール・バターフィールド氏と知り合ってバンド結成。それがあのバターフィールド・ブルース・バンド。もう一人そりゃもう凄いギタリストおりました。68年に独立してソロアルバムを発表。自らのバンドでサン・フランシスコ拠点にライブまたライブと。シスコですからそこはベイ・エリア・ファンクの拠点です。74年にキャプリコーン・レーベルと契約してこのアルバムで大成功だ。とキャリアを覗かせて貰うとこの盤の音楽に大納得。ファンクにカントリー、ブルースに、なーんの無理もありゃしない。そしてこの愉快な愉快な愉快なキャラ、決まるときには決まるけど油断しまくりで。それは名曲「マイ・ガール」のカバーに出てるぞ。これはもうズッコケます。誰か止めなかったのか。反して件の「愛に狂って」では陶酔、「スタッフ」始めファンク曲では切れまくり。プロデュースはジョー・ウォルシュさん、イーグルスでの仕事で名を成すビル・シムジク氏。アシスタント・エンジニアとマスタリングで80’sアイランドの主役アレックス・サドキン氏の名前も。そうです。ばっちり楽しめること請け合いなのだ。人間一人一人に音楽は一ジャンル、集って合わせて出て来る唯一のもの、感謝します。(山
/お勧め!/110点 

夕陽のガンマン/荒野の用心棒/オリジナル・サウンドトラック
cover・・・
苦虫さすらい 曲目等詳細
*とは申してもどうしても納得出来かねること多かりき2007年でございます。
恨みの一つでも言いたくも晴らしたくもありましょうではないでねえですかい。
そんな今日お贈りいたしますは、水曜ロード・ショー・ミューッジック。
映画ってほんとに素晴らしいですねっ。素晴らしい映画には必ず素晴らしい音楽が共に有りますねっ。

夕陽のガンマン

そして

荒野の用心棒

が片面づつ入ってる夢のようなサントラ盤です。
音楽はもちろん、遠慮のう盛り込んでくれるおじさん、

エンニオ・モリコーネ氏。

マカロニ・ウエスタンです。どうしてよりによってイタリアで西部劇を作ろうとしたか?これは定かでは有りません。
おもろいからおらんとこでも作るだが原因だったと思われます。悪いだか?悪く有りません。
そして出来たは、悪い奴が、もっと悪いヤツをぶち殺す爽快活劇。
理由は、俺が許さん、だから。そうだそうだ。限度超えてる悪い奴には天誅が下るのだぞ。


ぴろろろっ ぴろろろっ


さすらいの口笛にのってやって来ましたは、クリント・イーストウッド兄貴。キャプテン・スカーレット並みに不死身だ。
ぶら下がって捕まってる東野黄門様を助けに。ばきゅーん。おおおお。
そしてこれでブレークいたしました。弾丸の唸りと共にスパゲティ・ウエスタンの夜明け。
モリコーネさん、天才です。世に音楽を付ける為に生まれてきた方。この新しきウエスタンに相応しきテーマを作る為に、
研究を重ね、「リオ・ブラボー」の”皆殺しの歌”をちょいパクりの、昔作った舞台の為の子守唄を何となくこれがメキシコだろうって
アレンジしなおして作りました。
そしてテレビ・ショー用に作った曲に、口笛を盛り込んで、さすらいの口笛完成。あらゆる音を無駄にしないぞ。遠慮なし。
ご存知のごとく、黒澤監督の「用心棒」の勝手にリメークで揉めた映画です。
しかし、「用心棒」もあれだ、ハードボイルド小説の元祖ダシール・ハメット氏の「血の報酬」の映画化だもんさ。
悪と悪とを同士討ちさせて、残ったものをぶち倒す。人類定番の物語です。
理不尽には理不尽を持って制す。
そのテーマが


ぴろろろっ ぴろろろっ


ウケたウケた!!
と、続けて作られましたのが、続編であって全然関係ない

夕陽のガンマン

盤では何故かA面に配されてます。なんでだ?知らん。

こちらの目玉はこのおっさん。
リー・ヴァン・クリーフ!!

いや、もうええ顔してまっさ。ジャケのイーストウッドさんも
ええ顔してまっさ。
「うう、トイレ行きたいっ」・・・じゃねえよ。
そして
それに相応しき音楽。
今度のキモは空に高らかに鳴り渡る琵琶のエレキの音ね。



べんべんべんべんべんべんべん



それに呼ばれて出てくるわ、高らかなラッパの咆哮。

はい、必殺シリーズです。平尾昌晃さんはじめ、モリコーネさんの一の弟子は日本で開花しました。
晴らせぬ恨みを晴らしてみせやしょう。

20世紀最大のエキサイタブル・ムーヴィー・シリーズです。
いつの日が我慢に我慢の実が結び、少しは時間が出来たなら、
今一度、日本特撮映画群、黒澤映画群
そして
マカロニ・ウエスタン・・・だだだーんと見てみたい。

その前に、音楽だけでも仕事中に聴いて、怨みつのらせてやるわ。
くわ。 (山
/お勧め!/200点 試聴はここで

遠藤 賢司/東京ワッショイ
cover・・・
東京 曲目等詳細
マンを持しての登場。東京開催まで待ちました。
おりしも大雪で月曜開催になったその日に気合注入出来るとは、何とゆう因果応報か、

東京ワッショイ
遠藤賢司氏またの名をエンケンさん。
1978年12月リリース。

発売当時、やたらと大評判でした。そんなにええんかい?買うのか?ノーノー。
大評判なものに引いてしまうはパンクの王道。大先生らの語が頭に残ってる内に聴いては、てめえの耳で聴けないでは無いか。
買わん。
と時は過ぎ21世紀じゃ。気がつきゃレコ屋で発見するもお値段何と3800円。でっかくなったな東京。
ますます買えん。どうすりゃいいのよこのわたしと待ってたら、1050円で出たよ。
帯無し、もしかしたら中に何か入ってたかもしれねえけど何にも無し、しかし美盤で、こりゃ嬉し。東京です。

東京と言えば隣国神奈川に住んでるものにとっては、そこに参るには気合必要とする旅で有りまして、
齢重ねた今となってはますます旅。多摩川を越えるのが何と大変なことよ。行けば人の波景色の波に目が疲れ、やたらと歩くその距離に足が疲れ、
戻って来ればぐったりさ。
ちょうどこの盤が出た78年頃から15年くらいは一番東京に行ってた時でございます。
浪人&受験2回東京巡り、学校は渋谷だったし、バンド練習、片手にシンセ・肩にサックス・もう片手にギターケース&スネアドラムのライブハウス行脚、各種事件勃発、
やはり若い時はこんな虚弱体質でも体力有ったで。
匂いは何か知らんがドブの臭い。
新宿の地下通路はそれが顕著。下水逆流でそれが起こるそうでやっぱするのだドブの臭い。

そんな東京に一回は住んでみたい気がする。

出来れば府中のそばに。ドブの臭いより馬の匂いがいい。

出来るかな?

そんな東京にどっぷり漬かったエンケンさんが下水まみれになりながらナマナマで作った東京トリビュートソング満杯のアルバムがこれか。
楽しいじゃないか。
あの時の空気がまた鼻の中に入って来たさ。
手弾きのシンセ・テクノだ。手弾きならシンセも三味線と同じだ。お江戸。
東京はセンス満点の街であってたまるものかの未秩序混沌闇鍋を叫び、実際、車で行けないじゃ無いか。
あの首都高を自由自在に走り駐車場を見つけて止めれる方を尊敬します。私は大井に行くだけで力尽きた。羽田周辺で魔窟に入った。
そんな恨みをブルースに乗せ、東京タワーだよな。そこにはクラフトワークのトランスユーロエクスプレスがいたのか。
俺は東京タワーに登ったことが有ったか?真剣に考えてしまった。富士山には登ったことは無い。マリンタワーはもちろん有る。
ランドマークは建設にたづさわり建築用エレベーターに1時間閉じ込められた。地獄。
鳩バスでツアーはしたことが有るんです。親戚が来た時だったか。
羽田で弁当を喰い、喰い・・・それしか覚えてない。何で羽田で弁当を喰わせられなきゃならんのだ。わざわざ東京まで来て。
浅草は大好きで、揚げ立ての揚げ餅は美味い、足はやはり疲れる。しかし、また行きたい。金が必要だ。
そして、
頑張れよなんて人には言われたくない。適当に。
言われて嬉しいのは、少しはこちらの事情を知ってる方にです。知っててさらに無責任に言われるのも冗談じゃ無いよ。
俺も不滅の男で今は生きてる。
これからもしかするとりゲインのCMに使われるかもしれん。大量に栄養飲料が売れる街、それが東京。
モチベあげまくりで挑む街。

だから裏を返せばやっぱぐったりなのだ。
ほんとだよ。家に帰ったら甘えたさんね。8分半も。
ぐったり寝れば輪廻の夢。そして早朝に起きてまた向かう。ここのダウナーな章があるところが大好きです。
and宇宙人もそんな場所には当然興味を持つから飛んでるわな。

あなたはUFOを見たことがありますか?

私は有る。いくらでも。UFOとは未確認飛行物体つう意味なので、未確認なものはいくらでも有るに決まってるでは無いか。
キコエルカ?

いくら話しかけてもとどかぬ想い・・・・
あれだけ人に有ってもことごとく知らない人ばかり。必要なければ全く話す事が無い街だよ。

東京。

そう言えばこの数年、ご無沙汰だぜ。 (山
/お勧め!/200点 試聴はここで

遠藤 賢司/宇宙防衛軍
cover・・・大宇宙 曲目等詳細
昨年還暦を迎えなさったとゆう赤いチャンチャンコマントをひるがえして登場、
日本の、世界の、宇宙の平和と幸福を守る正義と悪のシンボル、
エンケンさんだー軍曹こと

遠藤賢司さん登場。

1980年5月公開の音楽映画音楽、

宇宙防衛軍

しばらく前に買ってまして、今、感謝するこの時まで、ひははうほほと喜びながらこっそり喜んでました。
あ、もう28年前からそうして喜んでる方々、おるのか。
こんにちわ。新参者です、どかよろしく。
時空と次元を超え敢然とそびえ立つこの音盤、たかが28年、邂逅の時遅れたと言え、いささかもかまいませんよね。はい。
この超大作を聴くにあたり、あまりにもの面白がり興味の対象の一致に驚愕と畏敬とズッコケが一緒にやって参りました。
ライナーブックレット内に書かれてます各曲についての声明内にての

日本映画音楽界の至宝、伊福部昭先生
怪奇大作戦
ガードマン
ベンチャーズ
「転調時にはカポタストを移動させて下さい」←出来るかー!!
シンセサイザー演歌
ユーライア・ヒープの対自核を元に日本ハード・ロック界の夜明け
惑星ソラリス
エイリアン
ジョニー・ロットン大屋政子シド・ヴィシャスに同時に捧げる
カーメン・キャバレロ=サム・テーラー=石原裕次郎=平山三紀

の言葉にいちいち反応し、紛れも無くそれに違いなき出て来る音に物見しっぱなしです。
ご同様にこれら宇宙に欠くべからぬ事象に反応せして、そしてアッシ同様21世紀の今ぐぐいと惹かれた諸君、
お仲間になりましょう。

遅れて来たエンケンさん宇宙船搭乗員の会です。

なおこの音楽の数々は、宇宙東京12チャンネル内宇宙防衛軍放送局にて放送されたものであり、
我が家で入手は世界森羅万象箇所を経由して到着したセコハンCDです。
まだ見ぬアナログの怪物音もきっと素敵だろな。
しかし宇宙を経由してデジタル変換されてもいささかも怯むことなく、これだからSFの音も最高です。
それをも見越しての音楽です。

いわゆる初期デジタルシンセ機器乱舞するこの男前盤、初期テクノロジーとはいかなるものであるとも、
ブリキのロボットで有り、レトロ・フューチャーだっちゅう概念ほとばしり作られてます。
機械の音は機械の音であるから人間だの歓喜矛盾ウエルカムだから古くなりようも無いのだ。
それに対するエンケン軍曹の声はあまりにも肉肉。乗組員のいない宇宙船は認めぬ。
ラストに
二つの肉だけの演奏ボートラが入ってました。

今度の総理は漫画総理だとゆう。
このライヴ・ヴァージョン「踊ろよベイビー」を勝手に捧げます。
己の企んでることは既に見透かされているのだ。 (山
/お勧め!/200点 試聴はここで

遠藤 賢司/嘆きのウクレレ
cover・・・大宇宙 曲目等詳細
近頃実感として思います。
いつまでもあると思うな、職と食と水と命と音楽。
前四者は深刻劇。
後者も深刻激。

CDっていつまであるの?
ダウンロード聴きが当たり前になりレコード会社の存在意義が?、
さらに家電PCの果て無き進歩、つか勝手に改新。
もう20年くらいでしょうかCD歴。
呆気無くそのフォーマット捨てられたりして。
問題はデジタルモノは機器が無くなったら一切聴けなくなるってことで。本気で心配してます。
とゆうのも、
はい、経済的理由で禁煙つか節煙してるんすけど。
ま、栽培のホワイトセージを燃やしたり、ポプリ嗅ぐのでOKはOKだけど、
タバコだって好きですから、同時に吸っても問題無し。
問題は値段とフトコロ具合だけ。
それが
何だよこの禁煙圧力。異常。
百円ライターのガスが無くなって、先日スーパーに買いに行ったんです。
いまだカートンでタバコ売ってるので当然、有ると思ったら・・・

何と売ってないのだ。

スーパーで百円ライターが。
唖然としました。考えられん。

マッチも見ないし最近、コンビニではまだ売ってるけどさ、
ライターが無ければ、これ、タバコ吸うの厄介だよ。

その手から来やがったかってな感じ。
ですから
CDも心配になって来たんです。

その点、アナログでしたら、これまたプレーヤーが無ければかけられないんですけど、
しかし盤自体は溝が有る限り、とにかくプレーヤー探せば生きてます。音は確実に出る。
でも
利益が神様の現在。
とにかく売れないらしいから、これまた心配です。

一度無くなったら、もう無いんだからどうしょも無い。

嘆きのウクレレ
遠藤賢司
1972年12月発売

3rdアルバム。
先日何とオリジナル盤を850円で入手しました。そんなアホな。安くてこっちもびっくりです。
理由は”盤ソリ”と書いてある。
実際、ソッてましたけどそれは大したことが無くて、キズによる針飛びが数カ所あります。
だが
こちとらそんなこと大して気にもせん。38年前のものがそんな無事でいられるはずがありませんから。
それも歴史で、埋められる、想像力で。
無くなってしまうよりはよっぽどいいよ。

それにしてもキズ物は、例え1,2箇所でも用無しにされちゃう。中身に関わらず。

まったく世知辛く情けないことになったもので。

私も嘆きのウクレレです。

A面

1. ねえちょいとそこゆくお嬢さん

前作から”カレーライス”の大ヒットが出たため早く次のを作れとせっつかれたそうです。レコ会社から。
それでも1年2ヶ月つ、流行歌手にとって致命的な忘れられ間隔で出した今作。
とんでもねー裏声(タイニー・ティムおじさん好きだったとか)で歌われるスっとんキョーな歌で始め。
大久保清事件を題材にしたとな。とゆう話。それを踏まえるとこれまたとんでもねー不謹慎な内容と聞こえる。
だが人の話は七十五日。どうゆう気持ちで題材にしたのかはわかりません。
それはそれとして聴き、悪魔でも、いや、あくまでも今どう感じるかが唄つうもんだと思う。

2. 猫と僕と君

ドラムが林立夫さん、ベースが後藤次利さん、ピアノが松任谷正隆さん。
何と贅沢メンバーよ、とそれだけで大喜びの全くでかくない唄。
とにかく猫の好きな猫の歌で猫。猫。猫。うらやましい。

3. Hello Goodby

ドラムが林立夫さん、ベース・ハモンドオルガンが細野晴臣さん、エレキが鈴木茂さん。
キャラメルママだ。これがママとしての最初のセッションだとゆうことらしい。
あのユーミンさんの”ひこうき雲”と確かに同じ香りの演奏に乗って、次第に崩壊して行くパンクが炸裂いたす。
このポップグループでノーニューヨークなギターはエンケンさんか。
だよな。
ロックってのは何をやってもいいのだ。とゆう完全前提を敢然と遂行している美しき光景があって

信じられないよと、うらやましかった。
 
4. プンプンプン

田中角栄氏に捧げられたそうです。”まーそのー”。真似しました今。
コンガで頭脳警察のトシさん。バンシーズが万死に値すると泣き叫んでる。
名前の無いパンクはパンクで無いと言われるノならそれでもかまわないとさ。
やりたいからやったそれだけ。
ロックはそうです。イエス東京なグシャグシャエレキギターがここでも。
ここまでやってしまえば覚悟は出来てると見た。
 
5. 嘆きのウクレレ

反転。大飯店。静寂の嵐。あまりにも少ないとあまりにもでかい。
 
B面

1. 歯のないうさぎの口

続く静寂。大で。歯の無いうさぎの口はいったい可愛いのか?
うさぎの歯が無くなるのはどういった状況なのか?
うさぎを飼ったことがある経験のある者ならこれほど悪夢はございません。

2. いつの間にか雨が

続・静寂。はい、ニール・ヤング兄貴のオールドマンと同じ手口。いやダメージダンだな。
これは真似っ子てなもんじゃねえと感じる。
同じ魂がハワイ周辺で二つに別れて、太平洋の両側に降りて正を受け、同時におぎゃあおぎゃあ言ってると。

3. 歓喜(よろこび)の歌

となると、これは”ワーズ”となります。ハーヴェストの。
手口は大違い。
ネタバレ現金。

現在、廃盤中ですから。
ライブのもののみチューブに有り。しかしここでのは裏ジャケでの唖然光景で想像以上に。

ジャケはエンボスの手触りです。
中に入ってる歌詞ライナー小冊子もエンボス。

物としてここにあるのが嬉しい。
だんだん茶色くなっていつかは灰燼に化すのはそれまた運命とは言え、

せっせとスキャンして残しておきたくて仕方が無く
一部だけでも
してしまった。

音楽自体は、体験して貰うしかこれは手がありません。

しいて言えば
オーケストラを指揮してるエンケンさんの椅子が安そうな回転椅子で、
指揮されてる楽団さんの顔色で、その椅子が折りたたみ椅子。

 (山/お勧め!/200点 試聴はここで

エルフ/バーン・ザ・サン
cover・・・レインボーじゃ無し 曲目等詳細
今でこそユーチューブなんてえもんがございまして、アルバムを大枚はたいて買う前に試聴出来まするが、
ほんのちょっと前まではベストセラー盤以外は滅多にラジオでもかかりませんから、
日本盤が出てれば、その帯のタタキを読み、雑誌のレビュー文章からどんなもんか必死に音を想像し買うしか無かったのであります。
で、勇気を振り絞って買って、針を落とすその緊張感たるや。ほとんどマゾ。
針を落として、くそやられたー、俺の2500円返せー、なんて経験をロックおっさんたちは一度や二度や三度や四度は経験してる。
へー、よくそんなことするなーと若い衆は申すかもしれんけど、本来、音楽はそうゆうもんだ。
身を削ること無くして真の幸福を得られることなし。など強がりを言ってみる。
あ、もし今、それを経験したかったら競馬の新馬戦の馬券を買いましょう。まったく同じ感触を得られます。
すすめていいのかわからん。

いいのだ。

が、しかし、やはり青少年にとってアルバム1枚2500円は大きい。
月に一枚買えるか買えないかの世界だに、もし失敗しちまったらもしかするとそれで音楽から離れることになったりして。
人生に関わる問題だ。

このアルバムは、もしかするとの盤だったのです。
何しろあのハードロック・ギター神、リッチー・ブラックモアさまのレインボーの前進バンド。
21世紀の今、ヘヴィメタ七福神のお一人となったロニー・ジェイムス・ディオおっさんのいたバンド。
アルバム・タイトルは

バーン・ザ・サン
〜Trying to Burn the Sun

バンドの名前は、エルフ。
プロデュースはディープ・パープルの良心、ロジャー・グローバー氏。
ジャケットはディオちゃんの、どーだこらあの図。

そりゃ誰だってパープルみたいなハードロックやってると思うべな。
ましてや日本盤の帯のタタキがひどいよ。これなんか、

「レインボー・リード・ヴォーカル・ロニー・ディオ、炎の熱唱を聞け!」

はい、ここまでは合ってます。

「リッチー・ブラックモアが参加したと言われる伝説のセッション、
・・・・・とすると、これは第一期リッチー・ブラックモアズ・レインボーだ。」

”だ。”と断定されてはねえ。”とすると”の文字を見落としてしまううっかりさんのうっかりハチベエさんはうっかりしてしまいます。
全国8万2千4百12人のそこまで買ってしまったレインボー・ファンを落胆させてしまった憎いヤツ。
1975年6月発売。バンド3枚目のアルバム。

これはもうじぇんじぇんレインボーではありません。”とすると”の仮定成立せず。
ユー・チューブで発見される曲を聴いてもまだ信じたい貴兄に身もフタも無い形容をいたしますと、

ドゥービー・ブラザースにディオさんが参加して、俺ってここで歌っていてもいいのかと疑問すら持たずやってるロックです。

ほれ、だってもう1曲目は”ぶらっく・スワンピー・ウォーター”。タイトルで正直にバラしてるじゃん。
そりゃ出来ればブリティッシュでイカしたのハードやりたかったのはバンド全員承知していたかもしれず。
しかして全曲の作曲が鍵盤のミッキー・リー・ソウル氏。
このおっさんてば体の真までアメリカンだよ。無理ないよ、アメリカ人だもん。
ホンキートンク・ころりんころりんピアノが大得意です。
しかもブリティッシュしようとすればするほど逆目に出てしまう困った才能らしい。
さて
もっと困ったのがこのバンドを贔屓にして可愛がっていた製作のロジャー・グローヴァーさん。
1曲目は、無理やりパープル調にしてます。ギターのスティーヴ・エドワーズ氏も、リッチー氏と3秒くらい誤解されそうなプレイで頑張る。
が、結果は、チャイナ・グローブに。ドゥービーの。わはは。

この妙な感じがたまらん。

2曲目なんてもう開き直ってすっかりドゥービー。まったくもう・・・

この妙な感じがたまらん。

いかん。このままではどんどんドツボにハマって離れていく。
ロジャーさん一計、画策します。
そうだホンキートンクとハードロックの接点と言えば・・・・
ディオちゃんの歌いっぷりもそう言えば似てるし・・・・・

クイーンにすればいいのだ!!

オペラ座の夜!!

この時点でディオちゃんの顔の造作をすっかり忘れてます。
そしたら何とか成功したぞ。
3曲目”When She Smiles”なんかクイーン通り越して10ccにまで到達しちゃった。
ストリングスとか入れて苦労した甲斐が有ったよと泣く。
これで大丈夫、A面最後の”Good Time Music”など思う存分ホンキートンクさせましても、
もうオペラ座です。そう思え。実際、何も言わないで聴かせたらクイーン・ファンの百人に13人はクイーンの未発表曲だと思うぜ。
思え。
思えましたらそのままの不自然な体制のまま、B面に突入してください。

あらー、楽しいわ。

若干の疑問は、とことん打ち消しまして、どんどん行きましょう。演奏は激ウマですし何の問題もありません。
ワンダーワールドなど名曲だぞ。中世の”ちゅ”の字も無いけれど。有るか。思い込めば。
そしてここまでくればもうあと1曲。
最後はブルースですから。問題有りません。誰だってブルースはやるものです。

そうじゃないですか?

直後にリトルフィートみたいにもなってるし。俺はフィートもドゥービーも好きだし。

しかし

これはもうじぇんじぇんレインボーではありません。

求めるものは報われず。
ましてやリッチー氏がこのアメリカンなセッションに参加するわきゃ無い。
してたらヘソで茶沸かして校庭を逆立ちで三周するわ。

とゆうことで
あとはお任せいたしますのでどうかよろしく。

 (山/お勧め!/150点 試聴はここで




●解説員紹介●
(マ)(山)・・・現「山」、元マスター。当サイト管理人。狂気POPが好み。ばかロック推進委員会会長代行。
(み)(ま)・・・現まほ、元みみちん。当サイト管理人。歌唱力は問題としない。

●コメントありがとう●
U4641さん
Y.Kさん
fxhud402さん

●ばかロック推進委員会とは●
思わずばかだなあと言ってしまうけど、とっても愛すべき音楽を応援する団体。
B・T・Oが殿堂入り第1号。