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ALBUM一覧 「D」

*アルバム・チャートにエントリーのアルバムをアルファベット順に分けて掲載しています*
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<D>
DAVID BOWIE/ジギー・スターダスト
・・・
1&only。
*言わずとしれた名盤。まとまり、曲の良さはボウイのアルバム中一番。(マ/お勧め!/100点
*全部が素晴らしい。(み/お勧め!/100点

デヴィド・ボウイ/ハンキー・ドリー
(マ/お勧め!/

デヴィド・ボウイ/ピンアップス <ご投稿エントリー>

デヴィド・ボウイ/ダイアモンドの犬

cover・・・犬 曲目等詳細
*何かを為すためには動機が必要です。
ミュージシャンの場合ももちろん。新作アルバムを作る時には。

その動機の中で最も品性下劣なのが、銭そして名声の為に作るつもの。
恐ろしいことに音楽ってのは正直。
我らのように聴き込む輩には透けて見えてしまう。
そのような品性下劣な動機が。およそそのようなもので傑作は有りえません。
そして次に情け無いのが、”契約”で作るもの。
待遇悪し、態度悪しのレーベルから抜け出すため、仕方無く発表する。
大概はベスト盤、ライヴ盤、お蔵入り曲集。
これもおざなりの場合多いっすが、優れたミュージシャンの場合、
己のプライドがそれを許さず、製作過程でつい熱が入ってしまい、結局傑作となっちゃって、あーあ、俺馬鹿だなあみたいな結果となる時も。
業だよな。
最も当然且つ必然なのが、やりたいこと、対象が胸の内バンバンではちきれんばかり、意気揚々と満足出来るまでやるぜの場合です。

はい、そう。
ここにおります英国男、

デヴィッド・ボウイ氏

彼こそは音楽やるに最も動機を必要とする男。
音楽人生生涯を持って一つの何かを追い求めて連作となる音楽芸人もおる。
永遠に続きの方々。
それに対して、1作1作、新たな何かが無ければ動けぬ人も。
ボイちゃんはそんな人です。
その対象がでかければでかいほど、ラッパ吹いてみんなが仰天しそうならしそうなほど傑作となる。
ちょっとでも油断して、軽い動機で作っちゃった日にゃあ、モロそれが出てしまう正直さん。
そしてこの

ダイアモンドの犬
〜Diamond Dogs
1974年4月24日公開。

これはもう吹くラッパでっかいでっかい。
相手は何しろジョージ・オーウェル氏の近未来暗黒小説”1984”ですから。
1948年に書かれ、近未来の体を為しながら”48年”を”84年”と引っくり返し今を書いたとゆう。
思えば私、このアルバムが出た頃読んだ。ボイちゃん同様、ぐがんとショック受け。
今でも権力が集まり腐って行く果てはこれと、行くところ行くところ悪代官悪商人在りの水戸黄門ぐらいひきづってます。
しかもこの小説には黄門さま不在、とことん悲惨な結末が待ってるから。

カタルシスどころじゃありませんわ。カタルシス死す。

ボイさん、自らの遺伝的狂気の恐怖にスタアになってからも常に襲われていたと。
解決は、結局逃げることじゃ無く、思い切りそれと対峙することと腹くくって音楽と対決してました。
ここにその果て有り。
対象は先の1984の暗黒。発売日も1974年4月24日とゆうこだわりよう。
手法はより自分も意図せぬほどの心の深くをさらけ出させる為の、ウイリアム・バロウズ氏提唱のカット・アップとゆう手法。
一つのテーマに対する印象の語で歌詞を書き、敢えてそれを解体して、ランダムにつなぎ合わせて浮き出させるてば。
歌詞解釈は、これからなので、まだその様相は掴めませんけど、恐らく文脈はぐだぐだ、普通で言う意味はわからんかと。
それもあったのか、ダイアモンドの犬ってこのジャケを知ったのか、オーウェル氏の遺族から許可がおりず、小説との直接的つながりは困難になり、
舞台化さえしようとしてた意欲も消され、それでもなお為し切った。
鮮明にそがわかりますのが、これが初の自身プロデュース、一部を除いて朋友のトニ・ヴィスコンティ氏の助けを借りず、
それにもましてリズム・セクション以外は全部自分で演奏しようとしたことだ。
ミック・ロンソン兄貴は既に土曜日の誘惑に駆られて離れてしまった。

ここで掻き鳴らされるエレキ・ギタアは”1984”を除いてすべてボイちゃんのものです。

正直申して不器用。粗目。
しかしそれが返ってこの悶え苦しむ訴求を際出させる結果に。
そして何より、
動機マンパンの時のボウイ氏のアルバムの最大特徴、
全部が名曲となっています。
曲は曲が求めるまま、カットアップになり得ない。
次から次へと名曲が名曲を呼び、ラストは否応も無い大ラストになる。

ビッグ・ブラザー

ぴよぴよ、ぷうぷう、ぽにょぽにょ、つぶつぶ

懸命の果ていたるは、いつもの様にギャグになるほどの。
ここまでやってしもうて、犬、自分を喰ってしまう羽目になり、

ボイちゃん顔色悪し時代への突入です。
(山/お勧め!/200点 試聴はここで

デヴィド・ボウイ/ヤング・アメリカン

cover・・・プラスティック・ソウル 曲目等詳細
*ジギイ−犬と変身、さらに前作ライブで白男爵と人間に戻ったボイちあん、そこで出会ったアール・スリックちゅう得がたいギタリストとアメリカ大陸に入米、自分が変身してた時にライバルだったフィリーソウルの総本山、シグマ・スタジオに殴り込み録音のヤング・アメリカンズ。既に全貌を表していたフィリーソウル転覆を画策したプラスティック全開のアルバムです。相棒は前記アールさん、後にバンドの要となる3兄弟の内の二人デニス・デイビスと豪腕リズムギタリスト、カルロス・アロマー、そしてこの二人がいればグルーブ台風風速40mのベーシスト、ウイリー・ウイークス、ドラマー、アンディ・ニューマーク、現地調達3人コーラスお姉ちゃん隊。さあソウルだ、やったるどと言っても完全ものまねで終わらないのがこの方の偉いところ。フィリーそのものでなくその時のソウル全体俯瞰したありそうでない音楽を想像してます。野球で言えば直球を投げてもくんにゃり曲がってしまうのがブラックさん、彼らにはそれが当たり前なのを白い人間がやろうとすると左に曲がればかっこいいのに右に曲がったり下に落ちちゃったりとええいじゃあ、わしで行ってしまえと結局出したのがボイちゃん低音部隊拡張大作戦。いつもより多くこねて見ました。無慈悲なお姉ちゃんコーラス隊との対比で効果抜群じゃないかもいやまあ濃くなりました。AORなんて優しいもんじゃありません。ねばねばねばしてます。A面のうちはまだそれほど効いて来ませんが5.のB面まで行くとと耳中ぐちょぐちょになるぞ。フィリーだからって言って裏声部門にしなかったのが味噌だわな。してさらなる助っ人要素は当時アメリカでやさぐれ遊び人だったジョン・レノンさん、1.ヤングメリケンでア・デイ・イン・ザ・ライフ登場、B面に至るはアクロス・ザ・ユニヴァース歌います。しかもそれまでに輪をかけてねばねばねば歌いで。レノンさんがらみでこれ聴いたビートルズファンのみなさまのお顔を見てみたい[(^o^)]。怒るか笑うか。そしてこの作戦最大の成果がレノンさんも参加のラストのフェイムだ。過剰にした意味がここで完全に白日の下に。アロマー氏発明の必殺リフに乗って悪友二人が徹底的にフェイムします。名声こそが人を過剰にするのだと。だからやり尽くすのだぞ。笑われてもかまわぬ。全ては名声のためだがはは。クライマックスでは二人でフェイフェイフェイフェイフェイねずみになって終了。どびりだでいどびりでい。この意味わからんチャントでノックアウトーです。 (マ/お勧め!/200点
日本盤

デビッド・ボウイ/ステイション・トゥ・ステイション
cover・・・
地球に落ちてきました。曲目等詳細
*「こんちわー。三河屋でーす。」とロケットに入って来たボウイさん。ジャケはこのアルバム録音直前に撮影した「地球に落ちて来た男」よりのものです。前作でアメリカ征服に乗り出した彼の第2段目、とは言うものの既にアメリカ幻滅モード、長いことサポートして来たマネージャーと決別してアメリカで輪をかかっちゃったクスリ耽溺を振り払うかのごとく音楽に没頭して出来上がったのがこの盤です。ボイ・ソウル続編かのような位置付けも前作とはかなり表情が変わってすっきりくっきり。第4のキャラ、痩せ白男爵に扮してどこに属したら良いのだの浮き草人生放浪一代記だ。音楽的にはですから正に狭間カンペイ。狭間ならではの魅力爆発です。アール・スリック、リードギターそしてリズムギター:カルロス・アロマー、ドラム:デニス・デイビス、ベース:ジョージ・マレイのボウイ史上2度目の鉄壁バック陣3兄弟が初お目見え、さらにブルース・スプリングスティーン「明日無き暴走」、ミート・ローフ「地獄のロックライダー」と並ぶこの時期の乗りに乗ったピアノ、ロイ・ビタン氏の名演アルバムとしても燦然と宇宙に輝いておるぞ。1曲目からもうステーション・トゥ・ステーション。音楽界には列車ものちゅうジャンルがありますがこれはその手のお約束、スライドで汽車の音、ぽわーぽわーも無い革命的ファンク・ナンバー。リズム隊のリフでがっこんがっこん言わせてる。目くるめく展開にめくりめいてしまう。ニュー・バンドの恐ろしさを天下にマニフェストしております。2曲目、シングルカット、ゴールデン・イヤーズふぁふぁふぁ。ヒットだけ聴いてると見事にフェイムの次だーと流れがつながってる。妖しいリフに続いてのポペポちゅうハーモニカが強烈。この盤の中では短めの曲もその中での展開がこれまたえぐいのう。シングルとしても完璧、ぶっ飛び方も極上でいやもうわたしゃ大好きです。歴代シングルでも上位入賞決定。3曲目は前記ロイ・ビタンさん大活躍、ワード・オンナ・ウイング。その独特の一筆書きピアノに乗って朗々と風言葉を歌うボウイさん。4曲目B面冒頭TVC15、地球に落ちて来た男も本来は音楽やりたかったボイちゃん、いややってたら10倍はすげえ映画になったろうに、マネージメントの不首尾でそれもかなわず、これはそのために書いた曲だと言います。火星人なのにニューオリンズしてる、まああの映画不思議とそうゆう雰囲気ありましたが。ボウイ流ぶっぱなしボーカルが冴えてるぞ。TV画面15個です。あの映画で火星で出稼ぎ父ちゃんの帰りを待ってる母子がとぼとぼ歩いてる場面泣けたなあ。思い出すだけで今も。さあ5曲目ステイだ。この盤の目玉。強力ファンクリフのまあかっこいいこと。スリックさんの鳴り響くフィードバックギタア。アロマーさんのリフ、ためて刻むリズムコンビ、気持ち良さそうにたゆたう歌、文句付けようも無い傑作です。至福の6分間を。ラストは57年の「野生の息吹き」とゆう映画の主題歌。オリジナルのジョニイ・マティスの曲もカバーして有名なニーナ・シモンさんの歌も素敵でしたがこれはそれらもろジャズ・アレンジのものとは異なる浮き草ボウイ・ヴァージョン。この盤のテーマにこれ以上無いはまりようでのぼりつめて幕を閉じます。外盤ではこの後強烈ワード・オンナ・ウイングとステイのライブ・ヴァージョンがボートラ。うちにある日本盤CDには入ってるのですがいつの間にか今の盤では無くなってるようで。とゆう訳で流れでいくつかの時期に分けられてるとは言うもののけっして同じような盤を作ったこたあないボウイさん。やっぱりこれはこれで燦然と輝く独自盤となってどれが一番だなんて言えない、はいこれも一番です。
(マ
/お勧め!/100点 日本盤

デヴィド・ボウイ/ロウ
cover...欧州来訪 曲目等詳細
*アメリカでソウル道を突き進んだボイちゃん、くりくりイーノ君と遊び始めて一路欧州ベルリンへ向かいました。くりくり君とのアルバム交換ですっかりジャーマン・ロック、クラスター、クラフトワーク、ノイ!などにはまってしまい新たなサウンド作りを目指します。世に言うベルリン三部作のここに始まり。ソウル道時代は多弁だった歌はここにぐっと寡黙となり、曲のサイズもコンパクトに。ファンク・エッセンスの柔らかさを残しながらも刺激的な音が一杯つまった曲がA面には目白押し、音で奏でる俳句のような簡潔な歌詞が返って歌の印象を強くしております。そして、爆音ドラム。昔から不思議だったこのボンハム君を彷彿とさせるこの強烈な音はいったい。80’sのゲート・ドラムを予言するようなこのドラム、シンセ・ドラムを重ねて音階をポルタメントで下げているように聴こえるが。A面はNWモダンポップの先駆け、第一号認定です。そして引っくり返したB面は一転水墨画のようなインストの連続。形だけ見るといかにもくりくり君の影響大ですが、味わいは確実に異なりボイちゃんの存在感でかいこと。ここでも少しだけ入るヴォーカルが効いてます。暗い暗いのイメージが先行のようですがそんなことは無いように感じますが。静謐の中に意欲有り。私には伊服部昭先生の映画中で静かな場面に流れる音楽を思い出させたりして。とにもかくにもわたくしのボイちゃん、ベスト・アルバム。何回聴こうが飽きることなくいついかなる場面でも音楽の楽しさを感じさせてくれる盤なのです。(マ
/お勧め!/200点

デヴィド・ボウイ/ヒーローズ
cover...欧州闊歩 曲目等詳細
*いやーボイちゃんの絶頂期はやっぱ「ロウ」「ヒーローズ」「ロジャー」のベルリン三部作+スケアリー・モンスターズだーとこのヒーロースを改めて繰返し聴き直すと思う次第。何ともはや良いよう。なもんで褒めるとこ讃えるとこって言ったらもう湯水のごとく。ロウの勢いそのままに音楽的躁状態継続のこの盤、再びピカピカ・イーノちゃんとの合体音楽です。このベルリン時代、もうSFロックの最高峰、聴いてるこっちは想像力びんびん刺激されちゃって楽しいの何のって。手触りは欧州の哀愁退廃&私は誰ですが音の要はヤング・アメリカンズ以来のカルロス・アロマー、デニス・デイビスそしてジョージ・マレイのトン吉チンペイカンタのファンク3人衆、その強烈ビートの上にロバート・フリップさんのギターがのたうちまわりイーノのピューピュー鍵盤が覆うのだからもう、そりゃ悶絶です。出だしからいきなりKOされて後はもうぼこぼこ、最初のクライマックスはヒーローズで。この名曲フィルムも良かったねえ。歌詞がちょっと違ってコマ落としのようなボイの動き、いつかヒーローになれるさっちゅう叫びが虚空に舞ってひらひらしてたぞ。フリップさんのE−BOWギターであおられるし。B面の苔の庭とかの絶望インストも絶好調、しばし彷徨った後最後の強烈ファンク、シークレット・ライフ・オブ・アラベイアーで〆る構成も見事じゃ。しっかし各曲のタイトルがいかしてます。日本語に直してもそのかっこ良さは変わらず。V−2シュナイダーなんて何のこっちゃわからんけど(^0^)ちょっとやそっとじゃ思いつかんよ。この堂々とした颯爽たるボイちゃん、もし現在の姿のみ見かけられて、まだ聴かれてない方がおりましたら是非聴いていただきたいす。今もそりゃ凄いが体力気力最高潮横綱時代のこれはもう別格ベッカムなのでござい。。
(マ
/お勧め!/200点 日本盤

デヴィド・ボウイ/Stage
cover...欧州闊歩 曲目等詳細
*さー褒めるぞー。褒めるなんておこがましいな。感謝するぞー。78年最も油乗ってた時のボイさんのライブ。待望の再CD化です。今回の再発2枚のライブ盤では74年のデビッド・ライブはご本人にとってはちと思い出したくないでも出さねばって気持ちだったろうと推察するにこちらは、出したい出したいでも出すからにはって気合満点、満を持してって感じだったろうと思います。してアナログでは演目順がレコード一枚目2枚目逆さま、それを直して。収録時間もあるってことで2曲追加。こうなるとCDの存在意義ありありっすね。しかーし我が家ではいまだアナログ盤(T_T)。まずはそちらで感謝。CD入手の折には改めてとゆうことで。
時は78年、「ヒーローズ」後のアメリカ・ツアー。メンバーはその英雄バンド&って訳で悪い訳はありませぬ。ヤング・メリケンズでのファンクを手土産に入欧したボイさんが耽美の美を加えて打って返し突きつけた白刃の刃サウンド。とにかく覇気・気合尋常ならざるもの。じらじらオープニングのワルシャワでさえ弾んでる風情。各人燃えに燃えながらけっして叙情に溺れずクールでニヒルな温度1500度の演奏、かっこええとしか言いようがありません。歴代支えたリズム・セクションの中でも最強タイのデニス・デイビス&ジョージ・マレイのコンビそりゃもう。小天狗みたいなファンキー・ドラマー、デニスさん、クラッシュ・シンバル効いてるわ。ばしーんって。これで随所に覚醒効果。マレー氏とはもう一心同体、ジギー・メドレーの8ビートでもタメが効いてのぐいノリ・ファンキー・グルーブ。再演で命再びの意義正にここにあり。シンセで馬乗りはゆ〜とぴあのロジャー・パウエル博士。シュッポシュッポ機関車やるためだけに呼ばれた訳で無し。得意技のおっ立つ音色連発でこの方も覚醒目覚ましヒーローズ。今ここにある演奏を聴衆に真剣勝負。そこにギターの両雄そそり立ち、まずは御大を影になり影になり支えるバンマス老中カルロス・アロマー氏。鬼神のカッティングで音楽の中央に。そしてフランク・ザッパ大明神のところから直談判で獲得のエイドリアン・ブリューちゃん。夢のステージ・ギタリストとして八面六臂の活躍。聴いてるだけであの長〜いお姿が眼前に浮かぶようじゃ。考えてみるにこのバンド、ザッパ・バンドとユートピアそして英雄バンドつう70’sに燦然と輝いた三大バンド夢の共演な訳で。讃えるべきは何が一番自分の今を担ぎ上げるか知り尽くしたボウイ氏の音楽耳、人を知る慧眼なりかと。理想目指しそれが適ってこれで燃えないわきゃあない御大。真に本気の時に出る丹田からの気合汁ぶちゅぶちゅ出しっぱなしでのレコード2枚。こんな短い2枚などそうはあるもんで無し。居並ぶ70’s後半の名盤ライブ盤の中でもさらに頂点に立つべく存在。足りないのでCD2枚になったのも大納得。後は特に不満無し、まったりとしながらも溶け合い迫力満点の音質どうなったか。確かめてみよう。ぜひ。
これ、日本盤は出ないのかな。出ないとしたら訳わからんことで。まったく訳わからん。
そして残るはもう一つのベスト・リズム・セクション、両手両足3mの男チェスター・トンプソン氏が参戦の日本公演、NHKヤング・ミュージック・ショーの正規DVD。これが世に出ることはあるのか。22世紀に向けての全世界5億6千万のデビッド・ボウイ・ファン。の中の4億2千万の英雄ボイ・ファンの儚き永遠の夢であります。(山
/お勧め!/220点 グッヅ

デヴィド・ボウイ /ロジャー
cover・・・間借人 曲目等詳細
「どんなに狂乱状態でも客席の一番後ろで冷たく見ている自分を忘れてはならない。」byアントニオ猪木。この言葉を聴いて私はおお猪木って本物だああといたく感激。かっこええなあと。ロジャー、ボイちゃんのベルリン3部作のラストを飾る作品です。前2作がこれがまったく決まりに決まったかっこ良さ、ドラマティック、スタイリスト・ボイちゃん。最後にイーノ君とやる上で何かやり残したことは無いか、それは道化だと今度は一転このジャケの通り。おへそまで出してます(^0^)。リラックス・ムード満点、たんたんと演奏、いささか覚えにくい曲多し、がー、どこかバランスをぐにょっと崩したアレンジがこれは変だぞ変だぞとまたもや違う世界に連れて行っておくれだよ。ありがたや。してその妙な味食べたさに何回も聴いてるとはい全曲名曲化いたします。中でも最初に食いつくのがA面ではヤサシン。アサシン(暗殺者)かと思ったら長寿者だって。珍しいボイのレゲ。泣きながら長生きが一番だって。そしてレッド・セイル。見事に最後壊れて行くボイちゃんがおりました。パーパーパパパー。謎の中華風はチャイナ・ガールのダブ・ヴァージョンになっている。あっち出す前に。で、B面です。冒頭に大名曲。それはDJ。「僕は回らない回れない僕はDJなんだから」つうくだりがたまらぬ。回るのは聴いてるこちらですか。この曲は一番フックが効いて立派にシングルです。やけに堂々とした演技の怒りをこめてふり返れをはさんでまたも名曲、ボーイズ・キープ・スインギング。ドラムをギターのカルロス・アロマー、ベースをドラムのデニス・デイヴィスちゅう交換荒技敢行、わざとドタバタさせてスインギングな感じを。間奏じゃエイドリアン・ブリューがぶりゅうと暴れまわるし、言う事無しの大好き曲です。アソシエイツのカバーも秀逸、そして何よりクラウス・ノミと共演したサタデイ・ナイト・ライブでの演奏が脳裏に焼きついているぞ。で最後はレッド・マネーであっけなく終わります。あのあまりのあっけなさにまた最初から聴いてしまうのは多分またボウイ君の策略にはまっておるのでしょうが、はい、気持ちよくまただまされます。回されて回されて通常世界に帰れなくなるよ。どうしてくれる。
(マ
/お勧め!/200点 日本盤

デヴィッド・ボウイ/スケアリー・モンスターズ
cover・・・詐欺師 曲目等詳細
*1980年発表のスケアリー・モンズターズ。長年コンビを組んできたプロデューサーのトニイ・ヴィスコンティとこれで長のお別れとなってしまう盤です。私にとってボイちゃんナンバー1は何つってもロウ、そしてこれはそれに匹敵するくらい大好きなアルバムなのだ。ジョニィ・ロットン?、わしがロック界最大の山師だよとついにニューウエイブに殴り込みのボイ君、生き生きとしてて何やら謎の熱気充満だ。何が良いっつったってまず曲が良いです。全て記憶に残る名曲揃い文句無し。そしてこの雰囲気!空間を捻じ曲げての異世界ムード、シングル、アッシュズ・トゥ・アッシュズのビデオ、これがまたよく出来ていてあの映像そのもののここはどこ私は誰モードたっぷしでオハコのSF世界が終始楽しめるぞ。わたしゃ地声で歌った事がありませんと豪語する変身キャラ声の数々も低く脅かす様な声、すっとぼけてほけほけの声、きどっておすましの声と多種多様ご披露、これやってる時はもうノリノリの時です。さらにサウンドでんがな。最大の功労者は市役所のおじさんが腕に巻いてる黒いやつを巻かせたらロック界一似合う男、ロバート・フリップさん。冒頭イッツ・ノー・ゲームの捻じ曲げ感を加速させる凶悪な音のギターリフ、スケアリー・モンズターズでもファッションの叩きのめすコード&リフでもキングダム・カムの飛んで行っちゃう音でもアップヒル・バックヤードでもティーンネジイジ・ワイルドライフでも(しかしタイトルが皆決まってるなあ)、はい、はっきり言いましょう、このアルバムでのプレイがロバフリさんベストプレイです。人のアルバムだから思い切って出来たのでしょうが吹っ切れ方が尋常で無し。あーたこれでキンクリ作れば再編時すげえことになったのに。あ、ピート・タウンゼント氏もビコーズ・ユア・ヤングでやっておりますがこちらはちと地味。居心地が悪そうで(^0^)。とにもヴィスコンティも、いやかくにもこの大はったりと人騒がせと開き直りと詐欺師のアルバム。これがデビッド・ボウイです。おお何て騙される事が快感なんだ。やってくださいこれをまた。最近真面目過ぎますぞ。ボイさん。
(マ
/お勧め!/200点 日本盤

デヴィッド・ボウイ/Let's Dance
cover・・・をどる 曲目等詳細
*舞台エレファントマンの主役やったり「戦場のメリークリスマス」出たりしちゃってすっかり俳優さんしてたボイちゃん、さあ音楽もやんべと戦メリ撮影後、ずっと所属してたRCAからEMIアメリカに移籍、プロデュースにナイル・ロジャースとエンジニアにボブ・クリアマウンテン、スタジオはNYはパワー・ステーションと。いやー期待してました。なんせあのお化けアルバム、スケアリー・モンスターズの後ですから。この時点でヨーロッパとは一旦決別、またもアメリカに渡りヤング・アメリカンズ2になるのではとの噂にどきどき、すっげえギタリストが参加してるんだってよとまたどきどき。待望のLP到着してして中身は?いやびっくりしました。大胆な変身。ジャケみたいに裸になったんかいな、レッツ・ダンスちゅうあまりにあからさまなタイトルで挑発してるんかいなすっきりくっきりの音像に明解な曲の数々。ヤング・アメリカンズの時とは違います。あれはどろどろ&ダークだったからねえ。こっちは街中でかけても違和感無いぞの初めてのアルバムかもしれん。今回の策略はシックのモダン・ファンクと噂のギタリスト、スティーヴィー・レイボーンのルーツモダン・ブルースとの組合せで近未来アメリカの旅かなと想像、それに関してはもう少しで見えてくる見えてきた感あり。SFロックの王者じゃけん、今までサイレントエイジの音であっちの世界を見せてくれたのが地上に降りてきた。まさかまーどんなさんと同じ音って訳じゃないがナイルさんやボブクリ、パワステと今まで遠くのものを勝手に採用、自分が流行だしてたのが、うーん、くわちとやべえ寂しいなんてのも曲が良いからなあ。楽しんじゃいます。A面は怒涛のたたみかけで有無を言わせず、B面もキャト・ピープルをクライマックスにこれまた文句無し。先の策略、このまま行けば見えてくる、次の展開ではと思っていたがこれがヒットしちゃった。当たり前なんだけど。なもんで売るべし売るべしモードに入っちゃって本人さん逆にやる気を失ってしまった感あり。あの頃はつまんなかったと自らも告白してるんで本人がつまんないものこっちが聴いてもおもしろかないわなあ。で、最大の痛手はアロマー、デイビス、マレーの最強リズム隊を引き換えに失ってしまったこと。あの稀代の人達がボトムでやってこれをやっておったらさぞかしと夢想してしまう。結局あれ以上のバンドを組むことはこれ以後出来なくなっちゃったし。ヤンアメ以降ベルリン行ってもファンク魂忘れずそれで自分をあぶりだして来たのにそれさえも薄れて行って、この名盤、名盤なんだけど恨めしい。私にとってそんなアルバムなのです。(マ
/お勧め!/95点 日本盤

DOOBIE BROTHERS/ベスト
・・・
これぞアメリカン・ロック
*はじめから最後まで楽しいことこの上なし。いつでもどこでも。(マ/お勧め!/200点
*体育会系のノリでさわやかに行こう。(み/お勧め!/98点

ザ・ドゥービー・ブラザーズ/ザ・キャプテン・アンド・ミー
cover・・・これぞアメリカン・ロック
*初期絶頂期の豪快な一発。ドゥービーはこうでなくっちゃ。(マ/お勧め!/97点

ドゥービー・ブラザース/スタンピード
・・・これぞアメリカン・ロック
*豪放磊落そのもののサウンドは必要な時がきっとあります。(マ/お勧め!/97点

ドゥービー・ブラザース/ミニット・バイ・ミニット
・・・LA中心部に引っ越しました。 曲目等詳細
*時はパンク勃興期、大陸西側ではAORの波が嵐となって席巻しておりました。で何の因果か運命の轍によりまして豪快ドゥービー兄弟が突如大変身、私なんかズカジャカの兄弟が好きだったもんでもう面食らいましてチャートインした曲なんぞは好きだったくせにどうも馴染めずこのアルバムは斜めに聴き飛ばしてどーもすみません。25年あまりの時を得ましたんでちゃんと聴きます。素晴らしいです。最近何かとゆうと聴いてたりして。考えてみると別に流行だったから変身した訳じゃないのね。リーダーのトムさんが病気で活動難になった時にスティーリーダンで修行してたマイケルさんが加入して元々あの顔でなかなかメロウな男、パットさんの資質と合体、でこの音とゆうことで。ズカジャカはトムさんの味大だから引っ張る人が変われば当然だわな。ダンでミュージシャンとして滅多に得ることの無い経験をしてそのスープを秘伝を新しいお店で自分の味で大展開、都会的味わいをドゥービーの爽やかグルーブと合わせスープ、まったりとした歌の中にさっぱりとした味わいで行列の出来る音楽屋さんとなりました。美味しいです。付け合せにヒット曲「ワラ・フール・ビリーブス」の後にポテトいやもろカントリー調インストはいかがですか。下半身背広で頭だけテンガロンハット脱ぎ忘れてました。おぢさんそうゆうところがかわいい。(マ/お勧め!/98点

Derek & The Dominos/いとしのレイラ
cover・・・スワンプ! 曲目等詳細
*いとしのレイラだなやー。聴く前に名盤名盤めいばんとゆうことになってるのでああ、名盤ですかそうですかって(^0^)。終わってしまうパンカーの方も多かろうと。ははは。もしくは幼少の頃からレイラのリフだけは某楽器店のCMで耳タコ状態で、うんありゃあ好きだ。んじゃ友達にLP借りて聴いてみようってレイラのとこだけ繰り返し聴いて後のも聴くことは聴いたがいやーどんなんでしたっけ。って。わはは。もしくはアデランス?なんてこりゃあかなり古い人。エリックさん男前の上にギターやたらと上手、人気もあるはもてもてしかもこれはお友達のハリソンさんの奥さんに横恋慕、よりによってまー。人生虐げられた男性諸君諸氏の反感多数受ける要素たっぷし今なら某掲示板サイトでバッシングの嵐かちゅうある意味気の毒な盤になってる気がするのは俺だけか?俺だけか。ここは一つ騙されて誰の盤か知らない状態で聴く。もしくはボケーとただ聴いてみる。あらまーこんなに良かったけ。となっているのは実は私です\(^o^)/。久しぶりだもんなあ。まともに聴くの。20うん年ぶりじゃないか。4番でエースはレイラなことに変わりないけど3番でサードはリトル・ウイング。そして今だから染みてくるその他の曲。特に最初の方、1のアイ・ルックド・アウエイから7のエニイデイまでこりゃ親父心に染みる歌ばっかし。酒のツマミにここらばっかし繰り返し聴いてもいい。しかし若いのによくもまあこんな音楽を。派手なレイラ一枚看板で巨大B面郡となっていた曲がいま蘇ったぞ。となったら後は突っ込みどころ満載じゃけん。そこからは資料もネットや雑誌で沢山。そこらへんほじくり返すこと含めて楽しみ多数であります。はい。デイブ・メイスンのアローン・トゥゲザー、ジョージ・ハリスンのオール・シングス・マスト・パスと英国スワンプ憧れ3部作として併せてゆったり聴いたり。この騒ぎの元々の張本人、ザ・バンドのミュージック・フロム・ビッグ・ピンクなどご一緒にいかがですかー。音楽はどない天才じゃ神様じゃゆうても一人じゃ作れないもの。お互いに刺激しあって惚れあって高めあうもんかと。エリックさんを含めて偉いのは皆だあな。星君!君がいないと燃えないぞby花形。目がめらめら燃えてる状態でのレイらー。次はやっぱ再びオールマンズかと今思う。(マ/お勧め!/100点
*デュアン・オールマンのスライドを聴いて下さい。他の曲ももちろんグッド。(み/お勧め!/93点
日本盤 グッヅ

Dr. John/ガンボ
cover・・・
ニュー・オルリンズ 曲目等詳細
*ジャズ発祥の地ニュー・オリンズ、アメリカン・ブラックの上陸地点、えーとルイ・アームストロングおいちゃんのほっぺでしょ、ちゃかちゃかディキシーランドでしょなんてイメージしか持ってなかったおいらたちにとんでもごじゃあません、こんな音楽が沢山なんだよと教えてくれたジョン先生の楽しい名盤です。ドクターにとってもデビュー以来グリグリしてたとこだから自分のいる場所の音楽を再発見した試みではなかったかと。アメリカにとってもちょうど自分の足元を見つめ直している時期ではまって一挙にブレーックだ。しかし不思議な土地、ニューオリンズ。南部突端にあって元フランス領、もっともアメリカンでもありながらまったく独自の音楽地図持ってて世間のソウル発展とはまったく別に自分たちのR&Bを皆で聴いていたのねー。何中華本中華それは麻薬的な音楽です。これ聴いちゃってそれに捕まったらもー大変、にょおりんずの虜よ。捕まったのはわしらだけでなく全世界のミュージシャンもご同様で、音楽性まですっかり変えちゃったリトルフィートしかり、そのフィート・ファンのロリー・ギャラガー、レッド・ツェッペリンしかり名前までそうなオーリアンズしかりロバート・パーマー、フランキー・ミラーと英国歌手はみなここで録音したがりポール・マッカートニーまでおいでくださり街はもー大賑わいだ。日本でも細野さんとか久保田さんとか、ラバーズホリデイさんとか。ははは。そんな大影響盤、ジョン先生のガンボは文字通りかの地の名曲を一同に大鍋に入れてグツグツしちゃったようなアルバムです。ガンボってやつはオクラ入れて山海の珍味入れてひたすら煮込むご当地料理で、わしも作ったことあるんすが、とんでもない味になっちゃって(^0^)、本物はとてもおいしかろうかと。
さてこの際だからうちにある分だけでもオリジナルと聴き比べてみようっと。
1.アイコ・アイコ
・・・山野あいこ美容室ではなし。オリジナルはジェイムズ・シュガーボーイ・クロフォードちゅう人の「ジャコモ」って曲。それはスマイリー小原さん登場しそうなお祭りソングだ。ジョン先生はボ・ディドリー・ビートでピアノをコロコロ転がしました。何とも愛嬌のある曲でこれでもう掴みはOK。カーっちゅうヤギの頭が良いぞ。演歌だけのものじゃありません。
2.ブロウ・ウインド・ブロウ
・・・オリジナルはニュオリンズ屈指のピアニスト、ヒューイ・スミスさん。これは聴いたことないす。ききてええ。ジョンさんはドラムのこの細かい刻み、これがセカンドライン・ビートちゅうて彼の地のドラム必殺技。これとロールピアノでえも言われぬ至福天国にレッツラゴー。
3.ビッグ・チーフ
・・・ニューオリンズを代表するピアニスト、プロフェッサー・ロングヘアさん(愛称フェス)のオハコ曲。フェスさんについてはまたWANTEDしようっと。ジョンさんは原曲のピアノ部分をオルガン名人ロニー・バロンさんにやってもらいました。ロニーさんはポール・バターフィールド・ベターデイズでの悶絶オルガンでロック・ファンにもお馴染みかと。ここでもやっぱ悶絶。この音質がー。
4.Somebody Changed the Lock
・・・マック・レベナックさんのがオリジナル。ってジョン先生の本名ですが。ああニュウオリンズだあとイメージ通りのラッパが楽しいす。こうやってディキシーとつながってからまってこうなったのかーと錯覚かもしれんけど納得。
5.メス・アラウンド
・・・レイ・チャールズさんのがオリジナル。微妙にイントロが違うのがミソでござい。始まるとほぼ同じノリ。あのチャールズさんのあのビートもここにおったのね。
6.Let the Good Times Roll
・・・彼の地のギタリスト、アール・キング大王がオリジナル。日本盤の解説にはシャーリー&リーのヒットと書いてあったような気がしますが、昔聴き比べて全然違うやんと思ってましたがやっぱ違うそうです。って言ってもアールさんのはまだ聴いたことないの。ききてええ。キングさんの曲のタイトルはカモンって言うそうです。
7.Junko Partner
・・・ニューオリンズのスタンダード曲だそうです。これがセカンドラインだぜちゅうドラムここで炸裂。2.よりこっちの方が正調かも。わしもちと出来るかなとやってみましたが難しー。養成ギブスつけなきゃ叩けませんきっと。ダーティ・ダズン・ブラス・バンドもほとんど同じアレンジでやっておる。
8.Stackalee
・・・これもトラディショナル・ソング。ジョン先生のコロコロ・ピアノ大爆発。もう大好きな曲です。ビッグ・ビル・ブルーンジイも同名の曲あるんすが同じ曲かな。きいてみてえ。
9.ティピティーナ
・・・フェスの代表曲でござい。教授のやつはどれ聴いてもアップビートなんすがこれはどうやら身内にだけ聴かせる特別ヴァージョンをほぼ再現したらしい。「もしもピアノが弾けたなら」って歌ありましたが、いや弾きたいすこれ。神様が世界一のモツアルトみたいなピアニストかとりあえず一通りこの曲が弾けるピアニストがどっちかにしてあげるって言ってくれたら迷わずわたしはこの曲を弾けるようになりたいよう。フェスさん、噂によると3コードしか絶対に弾かなかったそうで弾けなかったかもしれんのですが、だとしたら音階さぐっていけば弾けるかな。一生のうちに絶対何とかしてやる。楽しいよなあ弾けたら。
10.ゾーズ・ロンリー・ロンリー・ナイツ
・・・先ほどのアール・キングさんの曲。ほぼオリジナル通り再現。でもオリジナルはぶっとびギターソロだけど。なんか妙な音が入ってるし。スイートなスイートな夜でちいとも寂しそうじゃありません。
11.Huey Smith Medley: High Blood Pressure/Don't You Just Know It/Well I'
・・・タイトル通りヒューイ・スミスさんの曲を3曲続けて。最初の2曲は持っております。しかし古い曲なのに全然古く感じないちゅうのは。モダンってのははまるとこにピシっと音がはまってることだと思うのですがこれは既に完全にはまってるからだな、きっと。
12.Li'l Liza Jane
・・・これもヒューイさんの曲。これも聴いたことないす。ききてええ。最後を締め括るにふさわしきハッピイハッピイ。
とまあ知ってる範囲だとこんな感じだと思うのですけど、これを只のカバー集に終わらせていないのはやっぱジョンさんのこのダミ声。不良な親戚のおいちゃんみたいでお世話になりたい気持ちで一杯になっちゃうす。ちゃんと自分の目を通したヴァージョンにみんななってると思うし、まあクリソツであっても好きは変わらんのでどっちでもそれは良いのですが。ははは。で、問題はやっぱこれ聴いちゃうと後に控えるのが大群だってことだな。下手すりゃ人生狂わしかねない音楽の入り口です。これだけ持ってりゃいいじゃんて?あーたそれはあまりにも勿体無い話っすよー。
(マ
/お勧め!/100点
*ドクター・ジョンの「ガンボ」!!
僕が学生時代すごしたとある地方都市で中古&輸入盤のレコード屋「ガンボ」という店がありました。もちろん店の名前の由来はこの名盤から。それまでニューウェーブ中心だった僕がブラックミュージックに目覚めるきっかけになった店です。もう今は無いけど・・もちろん「ガンボ」もレコードの溝が磨り減るくらい聴きました。
で「ガンボ」ですがもうこれはニューオリンズミュージックの名曲ぞろい。シンコペートするリズムに自然と腰がうねります。カバー曲が中心でニューオリンズミュージックの入門編としても最適な一枚。もっとニューオリンズにディープに嵌りたいのならアラン・トゥーサンのプロデュースによる次作「In the right place」もお薦めです。ドクター・ジョンのテーマとでもいうべき「Such a night」も入っておりますし。(benchang-k)さん
/お勧め!/
日本盤

ドクター・ジョン/イン・ザ・ライト・プレイス
*何たってバックはミーターズ。この合体悪いわけ無いです。(マ/お勧め!/95点

ドクター・ジョン/ザ・サン・ムーン&ハーブス

DEVO/ハードコア VOL.1 1974〜1977
・・・
工業地帯 曲目等詳細
*色物バンドの帝王として80’sを席巻、パルコのCMにまで出ちゃったちゅうディーボ、これはメジャー・デビュー前オハイオ州アクロンのタイヤ工場の瓦礫の中で暗躍してた頃の音源を集めたCDです。何と現在日本でのみ入手可能。初期衝動が鍵を握るニューウエイブ、最高の音は1stアルバムまでとゆうパターンが多いのも確かだと思うのですが中にはデビュー前が最高とゆうパターンも有ってほんとかよと眉唾物もことこのディーボに関してはさすが自ら退化を標榜してるだけあってこれはほんとです。冷凍物のメバチマグロと近海産生マグロぐらい違う。そもそも大学生時代のキャプテン・ビーフハート同好会ちゅうあたしんちのテディベア研究会と同じくらい壮絶な会の仲間で結成、誰にも見向きもされずともひたすら工業地帯の白人ブルースを異型フィルムと共に製作し続けたのだ。噂が噂を呼んでデビド・ボイ、イーノ、ニール・ヤング氏などのラブコール爆発英国スティッフより必殺シングル3発を放った後ワーナーからイーノのプロデュースでデビューとなった訳でございます。しっかしまあこの音の数々、変です。軽々しく変などとゆう言葉使いたくないけど。大多数の人間が考えてる事と確実に違うことやってたとゆう意味で確かに変。一見こっちの世界と同じでもよく見ると全然違う並行世界の映像を次から次へと見せられてるみたい。ゴダールのアルファビルやロシアのゼロシティ、タルコフスキーのストーカーなどのSF映画を音を消してこれ流しながら見てもばっちはまるかも。しかもポップでキュートですから。性質が悪い。すんなり入って来てご家庭がすっかりディーヴォ世界に。あーどうしてくれる。1stアルバムに入ってて有名なストーンズのサティスファクションのカバーも入っています。これはスティッフ・シングル・ヴァージョン。こっちの方が目玉飛び出し1.5倍。ベビベビベビベビの連呼数も1.5倍。モンゴロイドも同様ヴァージョン。シンセの音とコーラス声のヘリウム度数はやっぱりこっちが1.5倍。ラストの上り詰めるシンセ音ではすっかりハピアザンユーアンミーになれる。VOL2のビー・スティッフの切れ味はもう第一線のロックバンド、例えばエアロのドローザラインに肩を並べるスリル100%。ニュー・オリンズR&Bのクラシック、ワーキン・イン・ア・コールマインをほぼそのままやってても恐ろしく工業音楽になっちまうし。痛快極まりなし。時間を戻せるなら会の仲間になってやんちゃの数々を一緒にやりたかった。ボブ3号になりてえ。ところでVOL2に限り日本盤の邦題がぶち切れてます。「貧乏暇なし」「ぼくら」「緊縛ソング」「その男変態につき」「お嬢だん」「まっぴらごめん」「ここに泉あり」。お嬢だんっていったい何なんだ(^0^)。この言葉たちでぐっと来ちゃった貴方はもうお仲間です。無くなる前に入手しておきましょう。願わくば何故スティッフでの残りの一枚、スロッピー/ソシャル・フールズを収録してくれんかったか。探し回っちゃうじゃまいか。ここに入ってるソシャル・フールズの気持ち悪さも相当気持ち良いんだけど。ははは。(マ/お勧め!/100点

DEVO/Q: Are We Not Men? A: We Are Devo/DEV-O Live
cover・・・
工業地帯 曲目等詳細
*ディーヴォは稀有なバンドです。アヴァンギャルドでありながらポップそしてキュート、でSF、で極め付けのライブ・バンド、そして何よりロック・バンドで有るとゆう。私は昔からディーヴォの真髄は初期スティッフ・レーベルのシングル群にありなどとほざいておりましたがそれに匹敵するほどほどのものがCD時代になって現れました。それがこの1stアルバムと81年のライブをカップリングしたブツです。ディーヴォのメジャー・デビューに当たっては喧々諤々、例のシングル群でロック界は騒然、こりゃえらい連中が出てきたとデビッド・ボウイ、イギイ・ポップ、果てはニール・ヤング氏などが大注目、わしがプロデュースやるええいわしがやるのじゃとつかみ合い状態になったと聞き及んでおります。紆余曲折後、レーベルは何とモロ、アメリカンなワーナー・ブラザース、プロデュースはブライアン・イーノ、エンジニアはドイツのコニー・プランク氏と当代切っての最強布陣。それで完成したのがこの「わしら人でっか?うんにゃわしらディーボでんねん」。さあ出来はどーだ。あれれ。何かおかしいぞ。どっかペッタリしてる。音が。あの生々しさはいづこへ?まさか退化したんじゃあるマイナー。とそんなはずは無いがずうううっと頭の中で。それがパアアっと霧が晴れたように展開したのがこのCDつう訳です。最初はヴァージン、現在はEMIとよくわからん出所レーベルも81年のライブと組合せ、壮絶なごった煮となりもうした。リマスターしたでしょ1stを。ライブの音質と併せるため。その結果、おおあんたらは本当はこうゆう意図でやりたかったん。コニー・プランク氏と言えば私にとってはウルトラヴォックスの3rd、あの鋼鉄温度零下15度の冷徹高温サウンド男、それがぐわりんぐわりん発揮されております。イーノちゃん、あのノー・ニューヨーク方式でやりゃあよかったのにってずうっと思っていたのがここではああ、やってたんじゃんと。あのレコードは何でああなっちゃったのかいなと??マークが。最終のカッティング時に何かあったとしか思えん。どこかどうこのCDになって違うのか。それがうーんちょっとしたリバーブ復活とかイコライジングとかダイナミックレンジとか小さじ1杯くらいなんだけど。それで点数にしてみりゃ15点くらいは違って聴こえるんだから音楽にとって音質も怖いもんだなあと実感しております。ディーボのライブ・アクトは今まで聴いた音源、見た映像から判断いたしますとデビュー以来体型の退化はあっても不動の鉄壁さ振り。とにかくうまい。チームワーク抜群。全員一丸となってディーボ道を邁進してる。1stで漏れた必殺ロック・ナンバー、ビー・スティッフもこのライブテイクで追加されておるし、もう私もとのレコードの曲順など忘れてしまうほどこればっか聴いてます。最初に食いつくならこれです。値段も現在びっくりするほど安いし。廃盤にならんうちに。(マ/お勧め!/100点

DEVO/Freedom of Choice
cover・・・
工業地帯 曲目等詳細
**あ、むち。3作目ディーヴォは「ご自由にお選び下さいまし」。この時点でもう10年選手になろうしてました。一朝一夕勢いの連中ではねえっす。華麗なるディーヴォ大作戦、まずはスティッフでの零下50度の鋼鉄都市をクリスタルの高下駄で疾走してるが如きシングル群、嬉々として全開、あのディーヴォ・フィルムも製作でイーヴォ最高地点をそこで観測いたしました。でもってメジャー・デビュー。ヴィニール盤にまずはアウトプット。周囲の期待に答えた一発印象シングル「サテスファクション」ご開示。そしていかにも二の矢の2ndをものして忽然と消え・・・無いぞ。順調に3rdがこの「欲望心理学」。邦題見事なり。ニカっと笑って生存の為の変身敢行や。さーどう退化しちゃるか。周囲の期待に答えてPOPになってやりまっせ。軟弱になったつう先生たちの声が楽しみだわ。製作はピカチュウ・イーノちゃんに変わってアメリカン・シンセサイザーのクサノタケシ、ではない草分けでありますロバート・マゴーレフ氏。ぎゃはは作戦成功だ。アルバム最高位22位、そして、トンでもありませんディーボが全米ヒットを出してしまいました。
その曲は
WHIP IT
むちよ


鞭でピシ
ズッコケ過去を僕にちょうだい
ひび割れを踏みしめて
ママの背中を唐竹割り

そう、むち ペシっとね
完璧に 真っ直ぐに
前進前進 真正面向いて
じかにむち 遅くは無いよ
ああ、むち  なんてすてき

最高になっちゃった時、君はむちね
むちしないとそりゃとんでもないことになっちゃいます
ムチのみが問題解決の唯一の方法やねん

そう、むち ペシ
どかんと一発 むち
一歩前に むち
ああ、むち よいわ

世界アホ・ソング選手権のこの年のベストグランプリになったことは言うまでも無く、年末の紅白歌合戦の応援に出演しながら裏番組でライブ、視聴率3%を獲得しました東京12チャンネルで(うそ)。つまりですね、もうすっかり有名になったので稼いだお金10万億ドルを手に2085年の未来テキサスで「焼き鳥ディーヴォ」を開店、皆さんこのかっこのままサーヴィスをしてまして、眺めていると次第に実写からアニメー萌えに変身して行ってしまったとゆう訳なんです。アルバム・タイトル曲なんかゴー・ゴーズみたいじゃないですかい。ウィピットはトニー・ベイジルさんのミッキーに対応、ならば次の「新保守派」に向かう途中でチャップマン=チンと夢のおコラボして欲しかった。なんてね。音楽才能の絶頂期ってのは誰でも否応なしにあり、それを見て、それからは退化の改新です。その退化の仕方は本家ですからお手の物。でもさ進化は善で退化は悪?。進化って何、退化って何。「ご自由にお選び下さい」。今になってびんびん響くメッセージです。(山
/お勧め!/100点

Deep Purple/The Very Best of Deep Purple
cover・・・シャウト 曲目等詳細
*ディープ・パープル。ビートルズはビートルズですから、別にしまして60’sはベンチャーズ、70’sはパープルと日本の洋楽ど真ん中に位置しておりましたスーパーなバンドです。何しろ我々世代ではおめ洋楽好きかー?で何?と聴くと10人中7人はパープルと答えていた。いささか、いささか先生でしたか何故か憎めないつうのもパープルであります。こっちだってど真ん中のバンドでは無かったものの聴くと大喜びしてたもんね。また楽器を志す者、特にエレキを学生時代買って何とかものしようとしたものにとってリッチー先生は正に先生、スモーク・オン・ザ・ウォーターのイントロを弾いたことの無いものはおるまい。出来たとばかりバーンのリフに挑戦、玉砕しておら駄目だと諦めた者は多数おるかもしれませんが。とっかかりとして入ってあそこまで何とかと最後まで挑むにたる存在として君臨しておりました。わしだってバンドでコピーしたぞ。スモーク・オン・ザ・ウォーターは「相撲取りなんか俺は負けないぜ」とか歌ったりして。王様か俺は。ハイウエイ・スターではベースとヴォーカルをやりました。あんなん弾きながら歌えるかっちゅうの。一般道路の雲になってしもうた。ドラムはもち、みみちん。ばっちりね(^0^)。ギターはその時だけの人。キーボードはいなくてもう一本ギターで長年の付き合いのT君。そのT君、熱狂的なファンでして何とジョン・ロードのパートまでギターでコピイしてた。二人で併せてる時目が行っちゃってました。わはは。とにかくやっても聴いてもこんな気持ええものは無いわ。サービス精神の塊のような人達だったと思います。リトル・リチャードの叫びのなれの果てのような音楽。喜んでいただければいつもより多く廻してますの染之助染太郎の精神で軽々ところりんころりんフレーズ連発。マペットもくちゃくちゃになって踊るわ。ねえ牛君。君だってかえる君。そして何より曲ですわいな。この居並ぶ名曲群。とにかくキャッチー。サビをど真ん中に端から端まで。わかりやすいぞ。わかりやすいと馬鹿にするものおればでは聞こう。わかりやすくて何が悪いか。こうゆう曲を作るのがいかに難しいか。それが証拠に彼ら自身第3期で苦労の始まり、富ボリン・パープルでは演奏は最高だったもののそのキラー曲が無かった為に爆沈、ゾンビのように蘇り続ける再結成ではかつての域に達するものが作れず存在自体自らを超えることが出来ない模様。いかに理屈言おうとも音楽の肝はやっぱり曲だと痛感してしまうのもパープルです。(マ/お勧め!/150点 日本盤 別盤(EMI) グッヅ

Deep Purple/イン・ロック
cover・・・シャウト 曲目等詳細
聖典です。
霹靂です。
青天の霹靂。
満を持して感謝いたすは、

ディープ・パープル・イン・ロック
1970年6月。

帯の叩き文句・・・
”ハード・ロックの最高傑作遂に登場
ディープ・パープルのすべてが爆発!!”

中身が良けりゃあ叩きもどんぴしゃり。そのとーし。
全員納得ずくで岩中入りいたしました。
切れるために存分に斬れてます。

さて問題です。
日本盤Wジャケ、表裏違いは何でしょう?
さてこれは問題だ。開いて中の右側。

”歌/ディープ・パープル”

歌は唄と演奏込みの表し方です。
ロック!まぎれもなくハード・ロック!
で、これはリッチー先生に口が裂けても言ってはいかんすが・・・・これは
ファンクだ。
すべての、どハード・ロックは、ファンクで有り、すべての、どファンクは、ハード・ロックで有る。

ロックン・ロール→ロック
ソウル→ファンク

その大変換で為したは、ぐうううっと貯めて息を止め、跳ねる。ぐううううっと引き付けて大上段から斬る。
両者同時に起こりました。
お互いがお互いを睨み合い、しばし緊迫の立会いの末、出した技は同じ一刀両断。
そんでお互い相打ちになるどころか、益々元気になる。鮮血ほとばしりながら。
そしてその瞬間は永遠になり、ほれこうして
岩になっちまったよ。

もはやこうなりますと、どれどんな形で浴びましても史上の快感でございます。
CDで聴いた時の感触・・・・スピード・キングからノン・ストップでぶっ飛ばす。
LPで聴いた時の感触・・・・でかい。どでかい。ででででででかい。
どっちの音がいいとかもありゃしません。
LPの時も存分に良かったのだ。
一発録りを確信させる絶妙のルーム・リヴァーヴ。その果し合いの空気を一瞬でも逃さぬ。
そして
とりもなおさずこのアルバムを象徴するは、
最後の最後、誰も止めることの出来ないリッチー鬼子母神のギタアの咆哮でござい。

もはや誰にも止めさせることなることか、これは続くぞ、続くのだと叫んでいる。

あれやこれや非難なんぞとんでもなし、賞賛さえもびくともせず。
岩中に刻まれた各人の目線、ばらばらながら、一点に向けて確かに向いているのだ。
/お勧め!/200点

*これはまさにサイレンススズカのよう。(み/お勧め!/93点 試聴はここで

Deep Purple/Fireball
cover・・・シャウト 曲目等詳細
**出たディープ・パープル
ファイァボール
ファイヤーボールじゃ無くてファイァボール。
シングルになると「ア」が昇格してファイアボールになるらしい。当時購入してパッケージを開くと金のリッチー、銀のリッチーが入っていれば鋼鉄のおもちゃ箱が当たったらしい。そりゃ森永チョコボール。
衝撃の岸壁盤イン・ロックとど真ん中盤マシンヘッドの間に出た突撃ツアーの合間勢いです盤です。同様の境遇の紫の林家正蔵盤とともにあちらほどでは無いけど売却率78%を超えると思われます。

さあ、買い直しましょう。

うちも買い直した罰当たり組です。
さらにほとんど覚えていないつう輪を掛けた罰当たりだったもんで聞き返すと「あらー、こんなこともあんなさん」って楽しかったよう。地力が違うわな、この頃のロックおっさん達はよ。

何は無くとも表題曲ファイァボール。
もちパーフェクトシングル。英国以外で。これが好きなんですマペット・ダンシン・高速道路ハードロック。テープ早回し無声映画みたいで大爆笑してケラケラ踊るんですけど怒られますか?いいじゃん。特にジョン・ロード髭氏のオルガンのひょうたくれ度つうたら。商店街のお店に有った、上のタンクで噴水みたいに循環しているジュースみたいです。あれはどうやって購入すれば良かったんだろうか。
それでは黒いスナフキンのリッチーさん、演奏お願いします。

金色ライト、それはお前から どっからどんなん持ってきたの
おめえの目のマジック 魔女全部おめえを見てる
お前は丘の上で仁王立ち みんなが周りで飛び跳ねてるのさ
やつらはみんな不思議がってる お前がどっから来たのか
やつらはみんな不思議がってる 俺がお前をどこで見つけたのか
おー、俺のラブは長い道のり
お前はどっから来たのか さぞかし長い道中だったろうのう

俺は何とかお前を理解しようとした 正しく愛そうともした
お前の微笑み方そして、俺への触り方 そしつは俺様をいつも最高にする
お前の唇は炎みたいさね 俺のソウルを突き抜けて燃え上がる
でさ。人々は俺に訊くんだよお前はいったいどこからきたのか
やつらはほんとに知りたがってる
おー、俺の魂 長い道のり
お前はどっから来たのか さぞかし長い道中だったろうのう

マジック女は俺の魂を掻き毟り
お前が俺にのたまうことはけっして過去に語られたものでは無い
マジック女 おりゃ知らない
俺の前の電気 とってもお前を大好きさ 大好きさー

お前は火の玉みたいにぶっ走り 幽霊みたいに踊るのね
お前はいすずジェミニ そして俺にはわからんどこが一番好きなところか
俺の頭はぶっ壊れちゃいま 俺の精神もどわ
しかしながら俺はお前と共に来ています 金色の塵の道を一緒に歩いてます
おー、俺のラブ、長い道のり
お前はどっから来たのか さぞかし長い道中だったろうのう

旅の道中、ねぎらいの歌だったのか。そしてベタボレ。威張ってるんだかなんだかよくわかりません。ははは。
やーね、男って。
すまん。あ、わしは違うよ。

2曲目は「いや、いや、いや」。大根を木刀で瞬時に輪切りにしてやろうって、無理じゃん。でもやるの力技です。

そして3曲目は、英を含む全世界をマタに掛けたパーフェクト・・・かな・・シングル
ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン
ブラック・ナイトと並ぶ、おポンチ宴会手拍子ハードだ。今日は無礼講だからせいぜい楽しみたまへ。そんなこと言って暴れると末代まで噂するくせに。
でもこの際暴れてしまおう。

女がおりました。
妙な女
歴史上に記されるであろう類の
彼女の名前はナンシー
顔はファンシーなとこ全くありませんで
幸福と哀しみの痕跡を残したんでありまするなこれが

あっしは愛しました
皆の衆も愛しましたとさ
彼女も皆を愛しまして そいつらに素敵なことしてあげたの
あっしは彼女をいただこうといたしやしてね
言われました 「私は誰のものでも無いの よく覚えてらっしゃい」

欲しいでやす いるんでやす 近くにいたいんでやす
俺の番になりやしたら好きなだけお金払いますから
欲しいんでがす いるんでがす 近くにいたいんですわ
おー、なんてこったい けったいなオナゴでごわすな

彼女は遊び好きみたいでしてな
しかしながらあっしは喜ばすことが出来そうに無かったんでね
おー水曜の朝 ガキは遠くに行ってくれなかったよ
あっしは彼女をゲット出来なかったようです
土曜日の夜 さー今からそなたは私のスタアです

彼女は最終的には言ってくれました あっしを愛してるって
そりゃもう急いで結婚したわけで
大して参列者がいなくたって もう鼻高々
あっしは夢みてます
めっちゃくちゃな気分
俺のナオンを手に入れたんでやす 彼女が死んじゃう前に
欲しいでやす いるんでやす 近くにいたいんでやす
俺の番になりやしたら好きなだけお金払いますから
欲しいんでがす いるんでがす 近くにいたいんですわ
おー、なんてこったい けったいなオナゴでごわすな

おめでとう!ついにやったね。落語みたいなんで落語調で歌っていただきました。
曲も江戸前。

4曲目「誰かの娘」は最大のツッコミ場です。さー存分につっこんでください。誰の趣味なのでしょう。デラン&ジョニ・キャッシュ調。
イン・ロックKO組に挑戦を叩きつけるストロンガーな一品です。勇気の証つうか厚かましさ世界一、さすがパープル。

CDの方はここで心の中で引っくり返して貰って
ミュール〜らば
ラバってロバ君と馬さんの産駒ですね。だからドラムソロの曲になったらしい。第1期が生き返って来たぞ。ネタが無くなった訳では・・・無いと思う。体の中に残っているのは当たり前だのク。
そして「フールズ」と「誰も来ない」。
どファンキーです。特にギラン氏の歌声。思えば元々ファンキーなバンドだったと思うよ、パープルは。
ですからリッチー氏がファンキー嫌いだったって、解せん。
ずっと嫌がってたのでしょうかいな?
嫌がってると素敵な音を出せる人なのかもしれません。
あんまり弾いてないけど(^0^)。(山
/お勧め!/120点 試聴はここで

ディープ・パープル/ライブ・イン・ジャパン
cover・・・シャウト 曲目等詳細
*聖典登場。
1972年夏に来襲したハードロック爆弾の置き土産は1年後洋楽聴き始めたあっしのようなガキにもまだビンビンにヴィヴィッドでございました。
ヨコハマの外れに育っておりまして各所に存在してた田んぼが次々と住宅地に変わる頃、一人の農家の友人が長者となり性格が一変しいの、
どかーんと建てられた御殿に招待され、そこで聴いたはこの

ライブ・イン・ジャパン

どでっかいステレオで。
何に驚いたって、あれだ、バスドラ打つごとにウーファーがボコボコ言うんだぜ。触ってすげえって喜んだってあんたどこに喜んでるんだ。
のハードロック初体験でございます。気が付きゃ洋楽好きっていやあ=パープル好き状態。
はたして当時ビートルズとどっちが人気有ったのかいな?互角か。
それは高校に入っても同じで、面白いことにパープルもビートルズもそれっきゃ聴かないってヤツが多かったなあ。

人気のあるバンドって好きになるにも複雑な心境が伴います。ほれ、嫌なヤツも嫌いなアイツもファンだったりするでしょう。それだけで気分が悪くなるわ。
リトル・フィートみたいに、誰も名前も知らんってのも寂しいもんすが。
あのパープル好きのみんなは一体今どのようにお暮らしでしょうか?
大体何人くらいいたのかの。日本にファンは。
えーと当時共通一次試験を受けるやつが100万人くらいだったと思うので2%としても2万人。5世代で10万人。
何やかんやで総勢100万人は下らないじゃねえかと思いますがどうでしょう。もっとかな。
そのうち0.2%は社長になり、他は部長になり課長になり係長になり主任になり、自営になり、道端で寝、そのうちの10人に一人はバンドをやり
そのうちの80%はリッチーになり、イアン・ギランになろうとしたものは98%その後足を洗ったかと。
プロになったのはその中の0.05%。
卒業度が一番高いのも人気バンドゆえのサダメか。
中古LPコーナーのヘビメタ棚には300〜500円で居並ぶパープルの列が拝めます。
私も売ったよ。いつでも買えると思うとつい。すまんことで。
足を洗い切れなかった人、及び洗うどころかずっぽりそのままロッカーで人生を踏み外した人はCDで買い直します。
完全に踏み外した人は、各国盤、各種帯までコンプリートだがや。
うちに有るのはUK盤98年版「メイド・イン・ジャパン」。
ジャケがむかつく。盤面はまだいいとして。何でオリジナル日本仕様のにしないのか全くもってガイジンのセンスは謎だ。
そして正直3年に一度くらいの頻度でふと思い付き浴び直す。
燃える。
萌えるじゃないす、燃える。
それで燃えなくなったら、何かが終わったような気がして怖いぞ。

これだけは便利になった21世紀、当時の映像を拝めることがYOU TUBEで気軽に見ることが出来るようになりました。
いやー、仲が悪そうだ。
思ったんすが、音楽で最強の奇蹟の瞬間って、仲が悪くて人格破綻の連中がもしかして起こすのかも。
人格破綻ってのはどうかもしれんが。仲が悪いのにそこまで行かざるを得ない音楽の力。一緒に同じ目的を持って。
長くは当然続かんけど、それだけに無理筋のパワー、それこそがハード・ロックな瞬間であります。
演ってる方はかなりしんどいよな。
バンドやるのは、それだけでもかなりエネルギー必要で。
うーん、これからやるのは難しいか。
特にオリジナルは。
コピーなら別。そうとう楽しい。
一回だけ、完全コピーでスタジオで遊んだ時の楽しさは今でも思い出すなあ。(山
/お勧め!/200点 試聴はこちらで

ディープ・パープル/マシン・ヘッド
cover・・・シャウト 曲目等詳細
*うわ、もしかするとマシンヘッド、ろっくすでやらせて貰うの初めてかもしれない。何とバチ当たりな。
すまん
の気持ちを込めて先日30うん年ぶりに買い戻したLPのジャケを、表裏中帯スキャニングしてたら時間が無くなってしまったよ。ぎゃはは。なんせパープル王のマシーンヘッドだげん、迂闊なことを書いてしもたら島流しになりそ。そうだ。一応英語自動翻訳のリンクも貼っていることですし、英米インド中国中東東欧欧州の方もどうやら見ていられるようなので、その方に日本におけるこの恐ろしき盤の状況をば伝達いたしましょう。
うまくやれよ自動翻訳。
えー、ディープ・パープルはとにかく我が国では凄い人気です。特にこのマシン・ヘッドは。聖典。私が中学の頃にはこのジャケットを学校に持ち込んで訳もわからず頭の上にかざして廊下を走り回ってるヤツがいました。先生に捕まってジャケごと職員室前で正座させられました。高校の頃には全クラス男子の洋楽好き中、実に98%がパープル・ファン、そのうち81%がリッチー先生のファンでした。女子はとゆうと洋楽好き中73%がクイーン・ファン、35%がベイ・シティ・ローラーズファン、2%がデビッド・ボウイ・ファンだったと思われます。全部足して100になりません。ですから私は数2Bの通信簿は3でした。10点中。よく卒業できたな。えー、現在では小中高の音楽の教科書に載ってます。イエスタデイと共に。小学校では縦笛の時間に全員でスモーク・オン・ザ・ウォーターやります。それはもう微笑ましい光景。中学になりますとハイウエイ・スターやります。壮絶です。試験で間奏部分が出ます。実技です。二人一組でやりましてちゃんとリッチーさんのとこもロードさんのとこもやるんだよ。出来るまでやらされるので9割が居残りです。で、そんなことをするのでこの時点でほぼ全員がパープル嫌いになります。なんつうことをするのだ。
そんな状況下でも、現在日本の人口の割合は男親父女親父率83%ですので、パープルの地位は不滅です。日本の夏の名物には蚊取り線香と共に「盆踊り」とゆうものが有ります。えー、そちらの国で言いますと野外ディスコでして、街の広場の中央に櫓を立ててその周りを皆で着物来て、手をこう頭上にひらひらさせて踊ります。そこでも当然、スモーク・オン・ザ・ウォーターとハイウエイ・スターはやるんだよ。町内会長さんがフリークだった場合は、全曲そればっかです。レイジーもネヴァ・ビフォアもスペース・トラッキンもメイビー・アイム・ア・レオまで。で、櫓の上では会長さんがストラト弾きます。マーシャル10段積みです。和太鼓がとなりで華を添えます。もちろんトムソンのストラトも用意してまして、クライマックスにはちゃんとギター破壊もやるんだよ。みんな嬉しくて拍手喝さいです。片付けはパンクがやってます。己のフラストレーション貯める為に。
で、街のコンビニに行けば、男豆腐リッチーとか、食玩でパープル・フィギュアとか売ってましてすぐ売り切れます。
街のレコード屋さんでは各国のマシーン・ヘッドが必ず置いて有ります。1stプレスはヤフオクでは1億5千万の値が付いてます。何しろ日本人は金持ちなので飛ぶように売れます。CDでは紙ジャケはもちろん、デカジャケってのも有ってしかもレコードサイズのCDが入っていて、それじゃプレーヤーでかけられないじゃないか。いいえ、マシンヘッド再生用の特別CDプレーヤーが発売されてまして、かけられます。いい国でしょ。
ええと、それと日本のレコードには帯ってのが有りまして世界各国から垂涎の的かとは思いますが、輸出規制法がかかっているので、売ってあげない。何しろ国外に持ち出すと目玉のおまわりさんにタイホされます。
えーとえーとそれと皆さんご存知の秋葉原にはパープル喫茶てのがありまして、10代の女子が各人リッチー、ロード、ペイス、ギラン、グローバーの扮装をして静岡茶と心太と羊羹出してくれます。外人さんは正座で頂かなければなりません。もし触ったりしたら当然ストラトが振り下ろされます。
それくらい人気有るのです。
どうですいい国でしょ。是非観光に来て下さい。街で目が合ったらすかさず「じゃっじゃじゃー、じゃっじゃっじゃじゃー」ってエア・ギターやってね。
「じゃっじゃっじゃー、じゃっじゃー」って爺さんも婆さんも犬も猫も返します。
毎週水曜日の5時間目にはエア・ギターの授業もあるのです。

ちゃんと訳されたかな。

・・・多少の誇張あり。確かめる為にもカモン、ジャパーン。・・・(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

ディープ・パープル/紫の肖像
cover・・・シャウト 曲目等詳細
「えー、こんばんわ。”BビーCあの名作を今”にようこそ。
わたくし、司会のエリク・アイドーです。
どうか
よろしくよろしくとか挨拶しちゃったりなんかして。
今日の迷作、いや名作は、

紫の肖像〜Who do We think We are?
ディープ・パープル
1973年1月発

日本盤では”紫の肖像”となっておりますが、元は”誰が俺たちがこんなだと思っているんだ、えーー?!”ですよね、はい。
本日は、当時の状況を赤裸々に知る当事者、あのリチー・ブラクモーさんとその奥様・・・
え?違うの奥様じゃないの?え、よくわからない・・・
えー、そのお連れ合い様がゲストにやってきて下さいました。
忌憚の無い証言をなさっていただこうと思います。

あさて作品とゆーものは、世に問うたからには、好きとか嫌いとか駄作とかつまらんとか言われる訳ですが、
最も嫌な反応は恐らく関心が無いって言われることすね、今でいやあ

”別に〜〜”

とかギャル反応されちまうことで、これはキツいと思いますです。
話は突然変わっちゃいますけど、ほれ、最近のTVのCM。ムカつきますのが多いっす。
ありゃ”嫌い”って言われるのをとにかく避けるように作っている訳で、そのくせ、俺たちが会議で決めて
完成させたCMだ、好きになれやーってなゴリ押し感じます。てめえらでもこりゃ”別に〜〜〜”って言われる程度のものだってわかってるくせによ。
だからものが売れないんじゃ。誰が買うかそんなもん。このクソxx!
あ、失礼しました。つい興奮してしまい。え、謝罪しろって?嫌だよ、俺は謝らないよ。
あ、すんません、こっちのことで。
それでですね、
この”紫の肖像”、”別に〜〜”なんてとても言えません。
そりゃも、ご事情としては、リッチー様がですね、歌手のイアン・ギランさんと掴み合いのケンカ状態で録音なさったそうで、
打ち合わせも何も、行き当たりばったりセッションぐだぐだ、それまとめました盤だと聞いておりますし、
奇蹟の必殺最高のB面ソングをA面にした”東京から来た女人”以外は、わたくし、何回聴いても曲名すら覚えられないんすが、
それでも”別に〜〜〜”なんてとても思えません。
ロック、とりわけハード・ロックのウルトラ旬な季節のナマナマな記録ですから。
何をなさろうとあの73年のパープル、音とゆう音すべてがいとおしくってたまりません。
時代が貴方たちを後押ししてます。
駄作とでも何とでも誰でもいいやがれやー。俺には関係ねー。
ファイアボールで火の玉になって宇宙空間に颯爽飛び出したあげく、玉の中に閉じ込められてもがいてるお姿、

そのまま受け止めましょう!!

とかそんな風に思っちゃったりなんかしちゃったりしてるんすけど、
どう思われますか、リチーさん?」


「別に〜〜。」(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

ディープ・パープル/紫の炎
cover・・・シャウト 曲目等詳細
*本日は「完璧なシングル」入りディープ・パープル9枚目のアルバムに大感謝。ディープインパクト3冠達成記念!。菊花賞での道中引っ掛かりながらラスト150mでの鬼神の如きスパートを見てこれに音を付けるとすらばそりゃもう「紫の炎」だ違いないと思う。「完璧なシングル」はもちろんそのアルバムの冒頭を飾る「バーーーン」だ。第2期パープルのぶっとい鉄骨だったギラン氏、グローバー氏が脱退してピーンチ、しかし音神さまはあんたらにはまだやることがあんべとつかわしあそばしたのが歌うブティック、イケメン店員、デビッド・カバさまと歌うベーシスト愚連隊員、グレン・ヒューズさん。これ以上の人材はあろうかってんだ。後はリッチーさんナイスな曲とリフ、一発お願いします。ばああん。ぎゃあと世界中のハードロック好きがあまりの喜びに地上3002mは飛び上がった。当時のロック・ラジオの花となり、みんな持ってるのにリクエスト、かかると大騒ぎ。ロックといやーパープルでございます。あまりにもかけたんで横浜のNHK−FMなんぞは「嵐の女」と無理やり合体させて「紫の女」などつうものまでやりまして、それもみんな大喜び。普通じゃありません。ロックで我を忘れられた時代、何とまあ幸せなことよ。およそロックで楽器を志すもの、特にギター野郎にとってリッチーさまは神様です。初めてエレキを買ったその時はたとえアメリカンロックが好きであろうとまずスモーク・オン・ザ・ウォーターを弾いたもんじゃ(しかし単音)。弾けた弾けたと喜んでその気にさせてくれるありがたーい存在。その気になって練習練習そして第2の関門がこの「バーン」。このイントロに挑戦、クリア出来たものは第2ステージ賞金50万円に進める。今聴くとそないに速いとは思えませんが、速く感じたのよこれが。実際エフェクターに頼らずきちんとピッキングすると大変です。軽々はリッチーさん。で、まあ、ギタリストが出来ましたコピーしましたと同級生で組んだバンド練習に馳せ参しますと、そこで途方に暮れてるのがメンバーの連中。考えてもしょうが無いぞやってみよう。イントロまではバッチリOK。ところが歌に入るとドラムが撃沈です。なんてーフレーズ叩きやがるんだペイスさん。一発は軽いがその軽さを蝶のように舞い蜂の様に刺すうんたらたっこぽこんぺぷーの壮絶。歌も撃沈。それにあわせてどうやって歌やーいいの。ドラマーは諦めてはしょりんで叩くことに決定。歌はもう細かいことも大きいとこも気にしないことにする。でさあ、キメまで行きますが、そこでふと見ると死んでるのがベーシスト君。パープルやってる以上やらなくていいと思ってた歌やれってか。しかも”あ”−ーーー”ってギランさん並怪鳥裏声。無理です。コーラスじゃありません。ダブル・リード・ボーカル。聴く分にはこんなまー贅沢な天国ありゃしない。文句などあろうものかい。あ、いた。文句出始めた人が。俺が目立たんって(^0^)。えー、同級生バンドの方はここでも何とか進めりゃいいよって大きなとこも目をつぶり、キーボード・ソロへ。バンド内で一番お金持ちの子、幼少時からバイエルンなど習ってました鍵盤担当のヒロ君は嬉しそうにバッハしてます。わははやっとうまく出来てる。あ、その前にギターソロ。まあ好きにやってくれ。結局この曲は文化祭では無理だと結論が出てさよならー。聴くだけにしよ。でもやりてーなー。「♪空は赤いよわかんねえけど、深夜に大地を眺めておりました。人はいいます女はこんちくしょう。あんたを燃えさすゆれゆれお手手でー。街はめらめら、通りは火まみれ、女の火柱空高く、わしらはアホや、女は嘘つき、ただただ言いたいのは「燃えろ〜〜〜」←無理やり歌わば歌える。ところがこの曲ほんとにシングルなのかとふと考える。いやもちろん日本では無敵なシングルだけんど、英米ではいったいカットしたんだろうか。チャートではかすってもいなかった様子。イギリスはグラムで見えなかったのかもしれんが。むー。アルバムは英最高位3位、米最高位9位。何だ見えてるじゃん。じゃ何故だ。あちらではハードなロックはヒットしません。日本が正常です。
えー、アルバム。こんなすげーもの冒頭にかましちゃったら後の曲は総B面状態になってしまうじゃないか。B面はB面でも天下無敵なのはミストリーテッド。ロックはB面であろうが最高は最高だっってのは皆さんご存知の通り。没入さばそこにはその喜びあり。(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

ディープ・パープル/嵐の使者
cover・・・シャウト 曲目等詳細
大荒れでんがな。一点にわかにかき曇り巻き起こる竜巻、ちょっと前までは晴れていたのにどうしたことか。
慌ててユキチャン、いや白馬ペガサス逃げようとしてます。竜巻を飛び越えて。わ、それをめがけて雷光が。
白馬の運命はいかに・・・・。

嵐の使者
ディープ・パープル

1974年11月発光。何とも短き第3期の2枚目にして最後を飾る盤。生々しいです。34年経った今でも。
そしてもしかしたらかなりの数のパープル・ファンの方々が忘れたいアルバム。特にA面てば。
第3期、メンバー最強。ただでさえ強力なのに、これだけ唄えるヴォーカルが二人も揃ったもんね。
何を文句があるかろうてんだー。って時が一番ヤバいものかしら。
その屈強ヴォーカル二人が嵐の原因でした。よりによってファンキーやろうと。だって時代はファンキーじゃん。
そうです。時代はファンキーです。つか、もうファンクすけど。
そうかそうだよなファンキーだよなと納得したのが一人を除いた全員。ゼップだってどんどんファンク。
焦るぜ。
一人、リッチー先生だけが・・・悶えてます。そりゃま理屈はわかるけどよー、嫌なもんは嫌だよ。
困ったもんだ、そして心は嵐より虹にすっかり向かってるです。
これは話し合いでは解決不能。話さないうちにどんどん物事が進行して行った模様。
だもんで
生々しく混ざってます。虹と嵐が。互いにゆづらず・・・皮肉なことにそれが気迫の名盤を生んだ。

嵐の使者

幸か不幸かリッチー先生も絶好調。作に絡んだ曲は強烈に虹モードの名曲で。出来最高。
では、嵐側はどうか?
シングル化して問答無用の代表曲2曲は改めて感謝としてそれ以外を聴かば・・・

A面2曲目の
愛は何よりも強く

♪んふううんふうう♪
今聴くと気付くよ。これはリトル・フィートだんね。聞きやがったな、ディキシー・チキン。カバーデイルさん。
唄い方までローウェルさんに似てます。アメリカでは同じワーナー、レーベル友達だし。しょうがありません。
しょうがないかー!!掛け合いのヒューズ氏の歌がまた味有りの。たまらん。俺フィート・ファン。
先生は困ってます。そっと弾いてるよ。
ご迷惑おかけします。フィートのどすこい力は巨大でした。って俺が謝るこたあないけど。

3.の聖人

はい、先生曲作りにかかわっていません。ヒューズ氏の声がドゥービー・ブラザースのトム・ジョンストン氏に聴こえます。
アメリカでは同じワーナー、レーベル友達だし。しょうがありません。
先生は困ってます。そっと弾いてるよ。

4.のホールド・オン

はい、先生は曲作りに関わっていません。ますますドゥービーで。こちらはパット・シモンズさん風味。
嵐の二人はもう嬉しくってノリノリ。
先生と言えば困りきってます。ヤケクソで凄いソロ。このソロは・・・ある意味名演だな。
多分今晩のメシ何喰おうか考えながら弾いてる。

B面になりますと、いささか事情が変わって来まして、
レディダブディーラーは、パープルど真ん中360行の賛辞(いづれ)、

2曲目の
おめーはまともにできねえ

先生、曲作りに関わっています。しかもチャカチャカ・カッティングに挑戦。ファンキー・ハード・ロックの名曲だ。
望むと望まざるに関わらず。これをば・・・さらに突進させれば・・・・えらいものがさらに出来ていたかもしれない
と思わさせる、微妙な混ざり具合です。
まともにできねえことは無かったとは思う。

3.のハイ・ボール・シューター

リッチー師とカバーデイルさんの共作。火花散ったか。散ってる。これが第3期だのウルトラ・カウベル・ロック。
これをばさらに先に進ませれば・・・さらに凄いもんが仰山・・・・。
ねえ。

4.ジプシー

同じく師匠とカバさんの曲。師匠は虹モード全開。てこたあ名曲&名演です。やる気満々。しかもダブル・ヴォーカル。
安心して鳥肌お立て下さい。実際、ぶちぶち立ちまくり。

ラスト!
幸運な兵士

師匠とカバさん共作。同じくリッチーさんはすっかり虹モードのバラード。てこたあまたしても名曲&名演。
二人で作ると折り合いつけられるってことが判明しまして。

ぢゃ、悪人はヒューズ氏かよ。微妙です。

だって、A面も最高なんだもん。それ以上行くとヤバいが、ぎりぎりのとこで踏み止まってる。
誰も作れなかった、水と油の融合に成功か??

その大成功の機を待たずにリッチーさん、辞めちゃった。
そのお気持ちもわかり過ぎるほどわかる。

しかし勿体無い。勿体ないよー。

今でも生々しく悶える。


中学生の頃はややこしいのは飛ばして喜んでたけどー。

(山/お勧め!/200点 試聴はここで

ディープ・パープル/メイド・イン・ヨーロッパ
cover・・・シャウト 曲目等詳細
*1976年7月24日、パープル事務所がディープ・パープル解散を正式表明。
8年9ヶ月の嵐の歴史に終止符を打つ。
トミー・ボーリン氏加入で新生紫いよいよなるかとの期待の中、ボーリンさん、ヒューズさん自分の音楽やりてぇがどうにも納まらず、気持ちもそぞろライブぼろぼろ。その結果、世界最強の歌うハウスマヌカン、デビッド・カバーデイル氏76年5月に脱退。ボーリン氏、自分のバンドで米ツアー開始、ヒューズ氏トラピーズ再編目論む。そしてはらはらと花びら散りました。

それもこれもあんたのせいや。

「僕ですかー?」のリッチー・ブラックモアさん、パープルにて最後のステージ、1975年4月7日のパリ公演を含みます第3期トドメのライブ・アルバムがこの

メイド・イン・ユーロッパ

です。
文字通り冥土イン欧州になってしもた。
カバさん、グレンさん加入時から火花バチバチ、焦げた臭いが充満してます第3期。不機嫌大王リッチー氏ますます不機嫌となり。その不機嫌の極みがここに有り。じゃがー、不機嫌であればあるほどすげえ演奏やらかすおっさんですからー。ギリギリだけんど。
これ以上不機嫌になると弾かなくなるわ。
それ以上不機嫌になると出て来なくなる。
もっともっと不機嫌になるとキャンディスさんの膝で膝枕。
おまけに
ディープ・パープル自体いつもギリギリの演奏バンドですから。油断するとモロとちるし。歌は声出なくなる域に毎回挑戦、出とちりしたら目立つ目立つ。
迫真のドキュメントです。
息を飲みます。
バーンにてのヒューズ氏の気持ちが迫る今でも。貴方に。
あれほどの名手ペイスさんも自分完全再現出来ぬバーン。
粘る粘る粘る粘るデビカバちゃん、ミストリーテッド。
凄い嫌いなブルースなのに、自分でも最高に好きな曲でノッテしまいましたわのリッチーさん。
デディダボディダーとしかどう聞いても聞こえません「嵐の女」。二股の女ってお前のことだ、いやお前のことだってお互いに突き付け合ってる。
ロード親分、やってしもた出とちり。
嵐の使者がやって来て全員かっさらって行きました。
ギリギリ音楽のバンドのギリギリ状態でのライブの記録、
悪いわきゃあるはずも無し。

仲が悪くて最高の演奏が出来るって、何てロックって因果な商売なんでしょう。

ユー・フール・ノー・ワンの最後にカバーデイルさん「心配、心配」って言ってませんか?(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

ディープ・パープル/カム・テイスト・ザ・バンド
cover・・・シャウト 曲目等詳細
*そりゃも大事件です。
パープルから、リッチー先生が抜けちゃったてんですから。
好き嫌いはともかくどこかでロック基本バンドだったパープルの大事件。
あたふたしてるうちに届けられたニュー・アルバム。誰なんだ新しい人は??

トミー・ボーリン?

知らない。高校入試を控えてのんびりしてた中学生なんぞで知ってるわけねえ。
で、聴いて素直に聴けるはずもなく、何じゃこれで終わってしまった。
おまけに来日で当のトミーさんポカしちゃったの報。おまけにあっとゆうまに解散。
おまけにおまけにトミーさん、富墓林になってしまって何とも言いようが無く。

年月が経つ。

大方の方は、程無く売っぱらってしまわれたと思われますが、何の因果か大の大人になってもロックってる方々の中にはふとうっかり買い戻してしまった方も。
そして、これまた大方の方は・・「あ、なかなかいいじゃん。」。あ、私もそれ混ぜて。
昔、何じゃこりゃと一度耳が決めてしまった手前、まだ素直じゃないよ。あはは。
さらに深く聴き直さば・・・・・

「なかなかなんて上から目線でモノ言ってすんませんでした。これ、いや御このアルバムウルトラ傑作盤です。
私の耳が未熟で未熟者でした。まことに平に平にご容赦、手をついて謝ります。どうも申し訳有りません。」

だーーー。

いまさら遅いよーー。
当時、同じく耳強情になってしまった全世界のファンの為に解散余儀無くされたんだもんなあ。
トミーさん、それを背中に背負って天界へ召されたし。

ひたすら懺悔と改めての感謝するしかなし。

パープル史上、こんなに一致団結ビートで迫ってるのは、第一期以来じゃないでしょうか。
腹決めて、曲作りを新加入三人組、カバさん、グレンさん、そしてボーリンさんにほとんど任して、
前作から引き継いだハード・ファンキー・ロック路線まっしぐら。
一方、前からのファンの為に、カミン・ホームなんて配慮してくれ、トミーさん誠心誠意の真心速弾き。
上手いだけで無く、指の血管の血液が音に出てます。
基本は2曲目のレディ・ラック調で揃えて、B面、グレン氏歌唱のあの異彩曲・・・・
30年超経って眩し過ぎます。
万事流転すのラスト・・・それはその通りなのに。

もちろん虹の要素はこれぽっちも無い。
一致団結し過ぎて、パープルオハコ格闘ハード・ロックの醍醐味もねえ。
メンバー各人立つことも無い。

まさにバンドを味わえ。

ジョン・ロードさんは後に”パープル名義で出さないほうが良かった”と仰ったそうすが、
胸を張って、これは第4期パープルだって、どうか言って下さい。

70’sオヘソの年に出たこのどんぴしゃだったアルバム。
今更叶わぬ夢なれど、4期2枚目のアルバムを夢見ます。

はたしてどうなっていたんでしょうか。

それ思い
これからも失くしてた何十年分、伺って味合わさせていただきます。(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

ザ・ドアーズ/ハートに火をつけて
cover・・・1&only。
*(マ/お勧め!/150点

DOORS/まぼろしの世界
cover・・・1&only。 曲目等詳細
*ドアーズのアルバムでは1stと「まぼろしの世界」「L・Aウーマン」がベスト3だと思っておりますが、幻想的な美しさで際立っているのがこれ。それにトータルなコンセプトとしてまとまりが一番あると思います。とかいってもこの三つは実は優劣つけがたいんですけど(笑)
「when the music's over」が入っているんで・・
(benchang-k)さん/お勧め!/

*鬼っ子。飛び石で現れたパンク/NWバンド、ドアーズ。10年早かった。同時に10年後の親であり。そして10年後に現れたとしてもはまってたたかどうか。どの時代でも異世界人だったのでは無いか。しかも67年の出来事だと誰もが強烈に感じる。正にストレンジなバンドのストレンジな2ndアルバムがこの「ストレンジ・デイズ」です。カリスマ王はジム・モリソン氏。それこそ10年後には同じように当然のごとくヴァン・ヘイレンが出て来るLAでこんなジャケを冠するアルバムを出しちゃったんだから、これはもうカリスマになるか大変人で一切無視されるかどっちかしかあるまい。大人にとっては戸惑いと恐怖にもならざるを得ず、騒動は肥大化して、その肥大化したイメージに本人たちも翻弄される前、ダブル・パンチでその種を振りまいてしもうた。何にしろよくもまあこんな外道な4人が集まったもんです。一人一人、それぞれもどうなるか皆目わからなかったんじゃないか。合わさって一心不乱の結果がこれで何か一つ欠けてもこうならなかったんであろうことは誰もが感じるかと。うっかり油断して何が欠けそうかもわからぬそんなスリルと儚さが闇の蛍光塗料のように光ってます。物凄く先鋭でモダンだと感じる部分とどうしょうも無く古ぼけて下手するとださださでは無いかと思う部分が綯い交ぜだと昔から思い。モダンなところに入れ食いのように飛びついた地点から時を経るに従って古ぼけてるとこがどんどんいとおしく来た。古ぼけてる代表はブルース・ナンバー。ラブ・ミー・トゥ・タイムス。時が時だけにこれをやるのが当たり前かとも思え、しかし入りきらない何かがうごうごと飛び出ようとあがいてる。冒頭のタイトル・チューンは生のままそれが混ざってます。詠唱お経読み歌う詩人の会メロの先駆者、これでもいいのだがここで無かったら数千のバンドが路頭に迷ったかも。極め付けモダンがB面の4曲で、モダンって一体何だ、どうしてそう感じるのかってこと自体頭抱えるけど、結局はストレンジかどうか、迷い無く類無く時を超えてるからいつまでたっても未来を見ちゃうのかもしれません。ヘンクツ、言ってみればオタク野郎が突っ張ってLAでブレヒト=ワイルを見てピープルはストレンジ、あんたが異邦人である時は。一人ぼっちで顔は不細工、浮いてる姿でご婦人は不機嫌、ぶっ倒れる場所すら無く。雨の彼方から覗き見られて、誰もあんたの名前なんか知りはしない。音楽が終わった時。音楽が終わった時。灯りを消して。音楽こそあなたの友。命じられるままダンス。音楽はたった一人の友だから。死する最後の時まで。そうなる時までやっぱりとてつもない孤独野郎だったで、モリソン氏は。そりゃそうだこんなことやろうとしてたなら。この2作で飛び出るも、なおかつこれが何か噛み締めて共感してたピープルはどれくらいいたのだろうか。計り知れないエネルギーでカリスマさんとして見つめるもそれって依然としてストレンジな顔ばかりか。挟み撃ちの状況になり音楽は終わらず灯りも消せず続く。(山/お勧め!/120点 輸入盤 試聴はここで

ザ・ドアーズ/ソフト・パレード

ザ・ドアーズ/L.A.ウーマン

Dalis Car /ウォーキング・アワー
・・・Dalis Car
 Dalis Carの「Waking Hour」 リリース当初は、かなり評価の低かった、ピーター・マフィーとミック・カーンの共演アルバム!でも個人的には大好きなアルバムです!よかったら聴いてみてね。めでたくCD化されました!
(稀椅子)さん /お勧め!/
*ゴジラVSギャオスならぬバウハウスのピーター・マーフィーとジャパンのミック・カーンの合体バンドです。まさしくバウハウスを後期ジャパンの音像でぐにゃっと歪ませたかのよう。凹面鏡に写った自分の姿がまともに見えちゃう真っ向感もありです。ジャケの通り絵画のように音をとつとつと置いていく色がたまらなくスリリング。実はまったく期待せずに手に入れて聴いてみたんですが、これが素晴らしくて今驚いているところ。こんなに良いのならもっと続けて欲しかったぞ。時代の隙間にはまってしまうような盤ですが機会がありましたら是非聴いてみてくださいまし。(マ/お勧め!/96点

Donald Fagen : ナイトフライ
cover・・・NY
・・・
強力HPALL ABOUT STEELY DANさん
*(マ/お勧め!/92点
*大人です。余裕を持って楽しんでやってます。ジャケ写真誰だか解らなかったけど本人です。(み
/お勧め!/
92点

ドクター・フィールグッド/ダウン・バイ・ザ・ジェティー
cover・・・ビート
*(マ/お勧め!/250点

ドクター・フィールグッド/
不正療法
cover・・・ビート 曲目等詳細
あははあははビートだ。
ぐちゃ、ぐし、ごげ。
頭真っ白。
えーと何て書くんだっけ?ぐお。
はい、
快感先生、
ドクター・フィールグッド。1975年10月リリースの新作、

不正療法
〜Malpractice

実は・・・・先日初めてついに出会ったのだ。
何しろ出た当時15ちゃいだったかんね。
当時はもー全米TOP40にムチュウ、
そしてそこから飛び出してバッド・カンパニー一族やらザ・バンド一族やらリトル・フィートやらに
両足ぶち込んだとこでね。
何やねんパブ・ロックって?誰ですかドクター?
だったのだ。
名前は知ってて何かものすごーく気になったんだけど。
次の年、あの必殺ライブ”殺人病棟”買います。
日本盤で。
何故買ったのか記憶に無いが。まだパンクも知らなかったか。
で、
そりゃもう見事なほどハマりまして、はい、ウィルコ・ジョンソン兄貴です。
私もグレコのテレキャス持ってただに。
何でってそれが一番安かったんだよ、エレキの中で。トムソン以外では。
俺はこれが好きで買ったんだ、レット・イット・ビーでジョージが弾いてるヤツの色だ。
ピックガードをプラモのスプレーで塗ったけど。
ブルース・スプリングスティーンの兄貴のテレキャスだじゃん。
音は安いがよ。音、安いんだよ、ほんとに。
こうゆう何も付け足しの無いギタアほど値段で差が出るよ、クソ。
なんてことも知らないくらい弾きまして、
その最中にウィルコ兄貴がしがし。
一緒に右手血まみれ。
と、そうこうしてるうちにそれ以前の盤は見当たらなくなってさ、
英盤は高いだろ、これから後は中古もどんどん高くなっていく。
CDですか?
何しろ1stはモノラルで出したバンドでっせ。
CDで買う気がどーしても起こらなかった。35年経ったじゃん。
そしたらこないだだ。セール半額ダンボール内でVIVIDで出た88年盤みっけ。
いえい。
新譜だ。
マジだ。
たかが35年。クソみたいな年月。
このロックにとってそれが何?

何も足さない何も弾かない音楽。

づんたづんたのドラムと
ぶんぶんぶんのベースと
がしがしがしのギタアと
ウンゲロ声の歌

勝手知ったる聴いて無い。

A面

1. "I Can Tell" (Ellas McDaniel, Samuel F. Smith) 2:46

ウィルコ氏師匠、ミック・グリーン氏所属ジョニー・キッズ&パイレーツおハコ曲。
このパイレーツってのがあれだ、ビートルズ以前にイギリスで嵐を巻き起こしたウルトラビートバンドでの。
いたのだ、以前に。こんなガチな連中が。機会を得て後日証明したし。

2. "Going Back Home" (Mick Green, Wilko Johnson) 4:00

その師匠と一緒に作ったなんて、水戸黄門の職人シリーズみたいではありませんか。

「貴様は俺の元でさんざ修行してそれ程度のギターしか弾けねえのか。破門だ。」

「すんません。許してください師匠。もう少しおいてくださいここに。」

とかゆう会話が、師匠の娘と恋バナを絡めて展開されました。
とゆう話は今まで25回くらいリメイクされて放送されている。


3. "Back in the Night" (Wilko Johnson) 3:18

出た。”ブルームもの”。やたらと英国人その道のものが好きなブルース人エルモア・ジェイムス氏、
ティッシュじゃないぞの”ダスト・マイ・ブルーム”もの。
俺だってこの三連スライド習得からボトルネック・ギターの最初の一歩を始めました。
これわね、法律で全部ダウン、もしくはアップ・ピッキングで弾かなきゃいけないことになってる。
反則するととんでもなくさげすまれます。
の恐怖の中、シングルカット。まるでヒットせず。
何と日本盤も出たのだ。何枚当時売れたのでしょう。
を復讐するため、今再び

夜再び
俺はお前の炉端に寝そべる
夜再び
お前は俺を地すべりのごとく揺さぶる
危うく最初のシフトを取り損ねるとこだったぜ
朝に夢見る、俺達がしたこと

夜再び
夜再び
夜再び
夜再び
お前の愛の下、点火

俺は床の上で起きた
お前に何か朝飯をくれと頼んだ
お前は俺を外に叩き出した
俺は遅刻バスに飛び乗った
俺は笑わなきゃいかん
俺はお前のやり方が好きだ
お前は俺を今朝追い出した
だがお前にはわかってる
俺がいるってことを

夜再び
夜再び
夜再び
夜再び
お前の愛の下、点火

スライドーギタア

一日ってのはすげえゆっくり時が経つ
死んじまうような気分だぜ
仕事終りの笛を吹いてくれ
そしたら俺は生き返る
お前さんの方へ
星の下
俺はいつの日かたどり着いたのだ
ほれ、俺達はここにいるじゃないか

夜再び
夜再び
夜再び
夜再び
お前の愛の下、点火

スライドーギタア

いやえー!

4. "Another Man" (Wilko Johnson) 2:55

これよこれ。ぎが、ぐごげ、かしかしギタア。どうやってこんな切れのある音出してるのか最初さっぱしわからず。
指でうんぱうんぱとグーチョキでかっぱじいてるんだよな。そうでなければパッキンパッキン音出ない。
指血まみれ。

 5. "Rolling and Tumbling" (Morganfield) 3:12

コテンコテンの古典デルタ川ブルースを思うがままに陵辱。
はいここでのヤラレ点は、リー・ブリロー氏のクソウンゲロ声でございます。
マコトちゃんのやつみたいに見事にトグロ巻いてるです。

 6. "Don't Let Your Daddy Know" (Wilko Johnson) 2:57

これウィルコ兄さんがヴォーカルなんだよな。そんなこと知らねーのかって、知らねーよ。
ただ歌がヘロヘロじゃからの。そうなのかと。言っとくが知らなくたって一見さんだって、
快感先生は心地よく迎えてくれるかんね。治してくれるんです。具合が悪いとこ。

B面

1. "Watch Your Step" (Bobby Parker) 3:23

ここより先生ら、ニュー・オリンズの旅開催。このリフは指弾きではすげえ弾きにくいぞ。
たしかに弾きにくく弾いてる。これも修行だ。好きこそ物の上手なれ。

2. "Don't You Just Know It" (Huey "Piano" Smith, Johnny Vincent) 3:49

ニュー・オリンズといやあヒューイ・ピアノ・スミス感冒先生。

はっはっははあ

CMで使われていたような気がする。あのジョン先生ドクターもガンボでがんぼってました
この曲は勝手知ったる並木道。

3. "Riot in Cell Block No. 9" (Jerry Leiber, Mike Stoller) 3:40

うお、ヘイ・ユー・ブルースだ。左とん平ちゃんの。そしてブルース・ブラザースの。
一回はバンドやるものならやってみたいこれ。
わ、俺やってないまだ。このままでは地獄行き。何とかせねば。

4. "Because You're Mine" (Wilko Johnson, Nick Lowe, Sparks) 4:54

よう、夢の共作、ニック・ロウ兄貴との。それだけで喜ぶ方々、全世界で18億3千2人。
類はルイルイを呼ぶ。ガシガシも呼ぶ。うんぎゃも呼ぶ。いかんどんどん白痴化が。

5. "You Shouldn't Call the Doctor (If You Can't Afford the Bills)" (Wilko Johnson) 2:36

白痴化が進んでしまったのでそりゃもうドクターを呼ばねばなりません。

「先生、治るでしょうか?このバカ頭。」

「そりゃ無理だ。」

一巻の終わり。
二巻目の始まり。
(山
/お勧め!/250点 試聴はここで

ドクター・フィールグッド/殺人病棟
cover・・・
ビート 曲目等詳細
*やばいです。人生変わりました。マジで。パンクのパの字も知らない時、全米チャートに夢中でアメリカン土臭〜い音楽ばっか聴いてた時に、何の因果か聴いちゃって。どショックです。そりゃあ。ビートルズのレット・イット・ビーのハリソンさん、明日なき暴走ジャケのブルースさん、ザ・バンド仏ライブアルバムのロビーさん見て買った初めてのエレキ、グレコ・ブラウン・テレキャスターはこの日からウイルコ印に大変身。来る日も来る日もガッガッひゃきひゃきコード弾きばっか練習することとなります。でも出ないんだこの音が。くそーと益々やって血豆が出来て血を吹いて。それでも何か違う。そうですこの男、指で弾いてたのだ。根本的に間違ってたぞー。指弾きでしかこの切れは出来ん。ピックだとどうしてもコード弾く時わずかなタイムラグが。指だといっぺんにぐあっと弾けるぞ。強く弾けば指板に当てて打楽器にもなる。しかもよく聴くと小技もしてるラストの曲ロクゼットをどうかご覧下さい。リフを弾きながらコードカッティングうちゃうちゃ入れてます。どんな弾き方してるんだ。指がこんがらがるではないか。今だからこそこれわかるけど当時はわかってても認めたく無かったか、全く。でもとにかくやりたかった。出来るとこ強引に探した。バック・イン・ザ・ナイトのこれはボーカルのリブローさん担当のスライド・ギター。これは出来ました。リトルフィートやりたくてスライド始めたんだけどねえ。出来るかーあんなん。これならOKだ。来る日も来る日もヒャアヒャア。ひっくるめてショックだったのは次のアイム・ホグ・フォー・ユー・ベイビのギター・ソロ。ペンベコ、ベン、ペンベコ、ベン、ペンベコ、ベコベコX3650回。おおおパンクだ。これがアホ主義だ。で、来る日も来る日もこっちもベンベコベンベコ。次の歌の合間にはしかし絶妙な間でオブリガード入れてるのが今では聴こえる。A面最後となる「シー・ダズ・イット・ライト」。このリフもやったやった。んちゃグ・ッチャッチャ・テロレロ、んちゃグ・ッチャッチャ・テロレロ。平仮名の「んちゃ」の部分が超重要。この裏を自然に入れられるまで精進せなばいけません。しかしよく聴くとリフの合間にコード切りここでもしてるで無いか。そして次はブルース・ハープを買う。トンボの。ホーナーの欲しかったけど金は無い。雑誌プレーヤーのブルースハープ講座見てAのコードの時はDのハモニカで吸うのを基本にすればブルースになることは知っていた生意気にも。で、やったのは2曲目20ヤーズ・ビハインド。ぱーぽーぱーぽーひゃららららら。何と無く出来たけどこれまた音が違う。それでもやらずにおられるものか。同時に足腰を鍛錬してジャンプ力も身に付けねば。あと凶悪なテンパってる目付きも。うーん、これが出来なかった最後まで結局。これが出来た人間がプロ入道なんだなきっと。それでも。それでも聴けば熱狂を巻き起こします。抗えませぬ。あっけなく終わる曲のラストが同じR&Bやっても60’sとの大きな違い。俺たちの時代。徹底的にストイックで幹しかしない信念。パブロックから抜け出して爆発したパンクの御心これが。気持ちだけはしっかり入ったと思う次第。(山/お勧め!/250点 試聴はここで(BBCだけど)

ドクター・フィールグッド/Private Practice
cover・・・ビート 曲目等詳細
*行列の出来るラーメン店--ロンドン編---
ロンドン駅の南口ガード下をしばらく歩くと左手に汚ねえ路地有り。その右手にこじんまりと店を構えてるのがこの”快感先生”。75年に出店以来激辛ラーメン元祖として君臨していた。この度オーナーは変わらぬもののスープ担当がチェンジ、新しくこざっぱりとした中華スープで出発した第2弾アルバムがこの”個人的練習”であります。先代スープ担当のウイルコ・ジョンソン氏(ギター)は独特の風貌、ステージアクション、そして何より切れまくりのコード・カッティングで注目され行列もただものではありませんでしたが成功と引替えのプレッシャーに耐え切れず脱退、交代で入店はジョン”ジプシー、ジッピイ”メイヨーちゃん、さてその手腕はいかに。交代後最初のLPでは誰だよそれーウイルコのいないドクターなんてクリープの無いコフィみたいなもんだよつんでセールス惨敗、しかーしこの盤、いや麺発表してシングルカットされたメニュー番号4.のミルク・アンド・アルコールが巷に流れるやいなや「誰だよこれいかすじゃん。何ードクター!」となって大ヒット、ドクター史上最大ヒットとなりましただ。新加入ジッピーちゃんの作るスープ、その第一特徴はコクとうまみであります。先代の切れ、派手さは無いものの飲んでこれだけ気持ちよいスープはざらにもあるもんでなし。例えればダイア・ストレイツのサルタン・オブ・スイング。あのソロのコロリンコロリンゆうとこを思い出していただければ。マーク氏のギター汁の美味しさもかなりでありますがこのジッピイ汁もそれに負けないくらい華麗かつグルーヴィなのであります。そしてそれに応えたオーナーのリー・ブリロー以下スタッフの皆様、これが同じバンドかよ音色同じだから同じだよなあてなくらい柔軟でしなやかな演奏を披露、全員で必死に気合の麺切りです。しかして目玉のコーヒーとミルク入りラーメンを筆頭に冒頭のミッキー・ジャップ氏謹製の曲、ドクター・テーマ曲「ダウン・アット・ザ・ドクターズ”、最後の砂糖振り振りラーメンまでもうクセになるメニュー揃い、意識せずとも足が向いて常連になってしまうとゆう代物。ステイタス・クオー、ZZトップ等ブギー・ラーメン好きの方にはもう一にお奨めのお店でありました。ご馳走様ー。。(マ
/お勧め!/100点 日本盤 日本盤中古

ザ・ダムド/ダムド・ダムド・ダムド
・・・
ぱーんく
*おかしくも凄まじいこの1枚が紙ジャケで再発です。聴いてみそ。(マ/お勧め!/98点

デニス・ウィルスン/パシフィック・オーシャン・ブルー

デラニ‐&ボニ‐&フレンズ/オン・ツアー
・・・
スワンプ
*何かを見つけた人間たちのパワーをいただき。(マ/お勧め!/95点

デヴィッド・シルヴィアン/シークレッツ・オブ・ザ・ビーハイヴ

ダニエル・ラノワ/アカディ

ドン・ヘンリー/エンド・オブ・ザ・イノセンス

ドン・ヘンリー/アイ・キャント・スタンド・スティル
・・・素敵な声
*ドン・ヘンリーのソロならやっぱりこれでしょう!!
♪ロング・ウェイ・ホーム、♪トーキング・トゥ・ザ・ムーン
いつ聴いても彼のバラードは最高です。
いろんなタイプの曲が散りばめられていて何度聴いても飽きません。♪ライラも良いです。
(ごんべぇ)さん/お勧め!/

ドン・ヘンリー/ビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト

ダイア・ストレイツ/悲しきサルタン
cover・・・英国JJケイル 曲目等詳細
*1979年2月末日桃屋にて
ケ「ダイア・ストレイツ買っちゃった」-お「何だそりゃ」-ケ「イギリスの新人さん。昨日TOP40で聴いてあんまりかっこいいから。」-お「ふーん、かけてみなよ。」-ケ「おおそう来なくっちゃ。さてと」-♪-お「お、かっこいいじゃん。何だこれ新人なの?」-ケ「それがそうらしいんだ。」-お「このパンク、パンクのご時世にまた。」-ケ「まそこにこんなん出てきたからうけたんかも。本国じゃ全然駄目だったらしいよ。アメリカでうけたんだって。」-お「パンクについていけないじじいが飛びついたつう訳かいな。お、これあれじゃんJJケイルみたい。」-ケ「誰だその父帰るちゅうの。」-お「JJケイル。タルサの仙人ギタリスト。ほらクラプトンのコケインな人。」-ケ「そいやレイダウンサリーみたいだな。」-お「うん。これストラトだろ。指引きみたい。」-ケ「だもんでパキパキいってんだな。ほら指だと弦2本同時に弾けるじゃん。」-お「エレキだと弦に指が勝つからギター・チョッパーになっちゃう。ペコペコ。」-シ「こんちわ、先輩。何聴いてんですか?こりゃまた随分地味なのを。」-バコッ-ケ「地味でわるかったな。おめーにはこれの良さがわからぬか。」-シ「なこと言わないで混ぜてくださいよ」-ケ「駄目。」-シ「何てバンドなんすか?」-お「教えてあげない。この文の最初を読みなさい。」-シ「ぐげ」-イ「ちわ。ご機嫌いかがでっか?」-ケ「お前まで来たのか。」-イ「なんすかこれかっこいいやないすか。」-お「ははは、お前は良さがわかるか。えらいえらい」-ケ「しかしうまいなあこのギタリスト。わしづかみベロベロベロって。」-お「少なくともお前よりはうまい。」-ケ「あったりめえだろ。ブツブツ歌ってるけど曲もいいぞ。あ、これこれサルタン・オブ・スイング。ヒットしてるやつ」-シ「なんすか。次郎とか花子とか。」-ケ「ばか。そりゃ猿ちゃんだろ。サルタン。」-シ「ははあ。」-マコ、イットクを突付く-イ「なんだなんだ。え、マコがドラムもかっこいいって。」-ケ「うん、確かに」-お「あ、ギターソロだ。みんな拝聴せい。」-♪-イ「ひえ、トレレロトレレロタリラリタリラーン。」-ケ「ぐ。俺には出来ぬ」-イ「お、ドラム急に盛り上がって叩いてる」-ケ「おいショータ、このバンドの良さを3文字で表現せよ」-シ「3文字ですか。「す・て・き」」-ケ「じゃあ一文字では?」-シ「え、一文字?「ペ」」-お「ペってなんだよ。がはは。ケンお前は17文字で表現してみよ。」−ケ「17文字とはまた半端な。よし「英国で登場したこの新人バンド。そのサウンドには秘密があるそれは」」-お「何だよ17文字じゃないし。それはって。滅茶苦茶気になるじゃん。」−ケ「教えてあげない」-アッコ「あんたたち何油売ってるの。練習しないなら追い出すわよ。こら。」-ブギ兄弟一同「へーい」。(マ
/お勧め!/150点 日本盤

ダイア・ストレイツ/Communique
cover・・・
英国JJケイル 曲目等詳細
*ダイア・ストレイツ、1979年の2作目
コミュニケ
です。
パンクの嵐吹き荒れる中、突然出現、しかもその嵐の中からポツンと。1年前。何だ何だ何が起こったんだ、こんな音楽が主流になったら俺達の商売どうなっちゃうんだと悲嘆にくれるオールド・ウエイブ・ミュージシャンの救世主となり。何たってアメリカ南部で世界地味音楽音楽祭で毎年優勝の巨人、JJケイル氏の弟子筋音楽だもん。これをばエリックのクラプトン氏がやって売れるのなら納得せすば、全くの無名の新人がやって成功したとなると、こいつぁあ事件です。
人の行く裏に道有り。
こっちも、わあパンク、すげえ、行けーとか言っときながら、全部が全部翻弄されてるとなると、むー、困ったちゃんかなって思ってた時に来てくれたから、もう術中にはまるがごとく夢中になったよ。それは全世界そうだったみたいで、この2nd、700万枚とな、売上げが。時の氏神様のいたづらとしてもびっくり。何よりも本人達が一番驚いてると思うんだけど、まったくそないな感じしねえよ、こいつら、つか、マーク・ノップラー氏、音楽界のディック・マードックちゃんだな。そうゆうトンパチな表情してる。1949年生まれでこの時既に30歳だから、遅いデビューかと。だもんで、知らんわワシ、これっきゃできんし。と感想を言いながら間奏したとかしないとか。
にしても、いきなし、バハマのコンパス・ポイント・スタジオです。
プロデュースはジェリー・ウェクスラー氏とバリー・ベケット氏です。
ジェリーさんはアトランティック・レコードにこの人有りの歴史上人物大名で、バリーさんは、もう、南の聖地マッスル・ショールズにこの人有りの鍵盤大名。徳川家康と水戸の光圀さんが二人で外様大名の国作り手伝うみたいなもので、こん二人に見られながらのレコーディングで、よくびびらなかったものよ。指震えるよ、普通。
しかしてこの二人の役割は、なーんにもしないことです。4人にそのまま演奏させてそのまま出すこと。
売れた後、こいつはなかなか出来ん。どーんと偉い人だからそれが出来た。お墨付き係だ。こん方たちが言ってくれれば安心して、まんまでOKだってば。
その為の出陣。
羨ましすぎるぜ。そんなに惚れられて。
それで、そのまま出して700万枚だから、やっぱ二人は慧眼です。
で、
当然のごとく1stとなーんも変わらない音楽。変わる必要もまるで無し。
これでウケてるんでさ、こうなると全曲ことごとく完璧なシングルになるような、ならんような、そんな地味世界の中で
意図してかしないでか、サービスか、1stにてヒットしたお猿さんおばさんの2番センジにしてくれたシングルが

レディ・ライター
邦題”翔んでる!レディ”

ぐは。すげえ80’sな題にしたよ、日本のディレクターさん。”翔んでる”でしかも”!”。
多分どうして売れてるんだか理解出来なかった模様で。もしかしてAOR?とこうしたんね。
こうしたうっかりさん恥ずかしい所業は、永遠に折りにつけ突っ込まれる運命になりますので、これからも原題通りなんてこたあせずに、遠慮なくどんどんやってください。
それでは、ほんとに翔んでるかどーか、歌ってくださいどーぞ


女性作家、TV出演中
聖母マリアにつきましてコメント中です
きみのことを思い出しちゃった
どうにもこうにも忘れられないす いえ

女性作家、TV出演中
彼女には別の面もあったのね
いつもそうしてたのとちがう
でも君は本なんかちいとも読まなかったじゃないか

髪の毛が君の顔にかかるその感じ
幸せ絶頂から転落を思い出しちゃう
あの頃 あの場所で

女性作家、TV出演中
もう完璧な頭脳と美貌の持ち主
その絵面はどうにも違うような
ぼくにはもっと自分そのまんまで話していたよ

髪の毛が君の顔にかかるその感じ
幸せ絶頂から転落を思い出しちゃう
あの頃 あの場所で

あそう 君の金持ち爺い
知ってるか やつは君を呼び捨てにしてるよ、昔の馴染みみたいに
いつだってそうなのか
そして君の母ちゃんはジャズ・シンガー

髪の毛が君の顔にかかるその感じ
幸せ絶頂から転落を思い出しちゃう
あの頃 あの場所で

女性作家、TV出演中
歴史についてありとあらゆること知ってます
自分の名前さえ満足に書けないくせに
ぼくが思うにそりゃまるであれと、ほらあれとおんなじみたいな

女性作家、TV出演中
聖母マリアにつきましてコメント中です
君はわかってる 僕が君と僕のことを話しているって
女性作家、TV出演中
聖母マリアにつきましてコメント中です
君はわかってる 僕が君と僕のことを話しているって
女性作家、TV出演中


えー、何と申しましょうか、ひじょうに卑屈な歌でして・・・実に男らしい。ははは。
これでもって、いつもより多く廻しています。
何をって?ソメノスケソメタロー・ギター。
いやー、指引きパッキンパッキン速弾きギターは気持ちいいなあ。
これで真似して、日本ノップラーになったって方は見たこと無いけど。
こっそりおいらはしてみました。(山
/お勧め!/150点 試聴はここで

ダイアー・ストレイツ/ブラザーズ・イン・アームズ

ダイアー・ストレイツ/アルケミィ〜ダイアー・ストレイツ・ライブ

デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ/若き魂の反抗者を探して
・・・ケルティック・ソウル
*聴いた、聴いたこのアルバム。アイルランド人らしく、くせ持ちで、へたすりゃディーボにくりそつのボーカルだけど熱いぞ。でもCDは英盤のみで手に入りにくいのだ。なんとかせい。(マ/お勧め!/93点

デイブ・エドマンズ/リピート・フォエン・ネセサリー
・・・
ロックンロール・イングランド
*頑固一徹貫き通すロックンロールの伝道師。ニック・ロウとの蜜月最高のこのアルバムにはオーラが漂っています。
(マ
/お勧め!/95点

ダイアナ・ロス/ビリー・ホリディ物語
・・・ダイアナ
ダイアナ・ロス'72年の異色作。同名映画のサントラ作品です。

 ビリーの自叙伝を映画化した作品の役作りと歌唱の為に、ダイアナは9ヶ月以上をかけて打ち込んだと言われています。当時の彼女は、スプリームスから独立して前年にも全米bPヒットを出したばかりの、ポップ/ソウルスターとして一番油が乗った時期です。

 「神格化さえされているビリーの歌を、よりによってダイアナが歌うのか!!」という轟々たる非難の中、彼女はやってくれました! ビリーの怨念を搾り出すかの様な絶唱とは違う、物まねでない彼女自身の、そしてビリーに対する深い愛情とリスペクトがこもった、しかも当時28歳の色気さえも漂わせた堂々たる歌唱です。ジャズファンの口を塞ぐどころか、絶賛さえ沸き起こったモノです。

 アルバムは映画中のセリフのやり取りも記録され、ビリーの生涯を偲べるような構成の為、「歌曲」だけが目当ての方は戸惑うでしょう。しかし、すぐにそんな事はどうでも良くなるはずです。

なぜならそこには「うた」があるから。ちょっと、キザか(笑)。彼女のもう一つのピークであると断言できる内容です。
(ネドラ・ファン)さん

ダイアナ・ロス/愛の流れに
cover・・・モータウン・ファンク 曲目等詳細
木曜おバカジャケ選手権!
女性部門及び顔部門の大賞受賞アルバムだ。

愛の流れに〜Diana Ross
ダイアナ・ロスさん。

原題の通り、「私はダイアナロス!」って邦題の方がええんじゃねえかと思うドアップ。
ソウル好きの志村けんさんがこれを見て、あい〜んを開発したと思われます。
何しろこの大インパクトのお顔ですからダイアナさんのアルバムは顔ドアップ多し。いづれもどーだー顔。
裏も凄いよ。容赦しないまた顔。

うちにある盤なんか左上に「500円」とシールが貼ってあるもんで余計に爆笑です。
「この方500円」みてぇな状況に。CDだと今何故か廃盤で5000円近くするのによー。

えー、この自信にまみれた表情には理由が有ります。
このアルバムこそ70’sロスさんの究極突端の盤なのだ。
タムラモータウンが全社一番となって1976年2月10日に送り出した大名盤。
70’sモータウンここに在り!だてにソウル横綱張ってない。この底力を見よ!
聴くとあまりの絢爛豪華にため息漏れますおへー。
全米ナンバー1ヒット2曲を含む4枚のシングルがここから飛び出た。
まずは冒頭に収録されてます、

”マホガニーのテーマ”

”ビリー・ホリデイ物語”に次ぐ第2作主演映画の主題歌で、あっちもサントラが出てますからW収録となる。
これぞアメリカソウル歌謡曲バラード。出そうと思っても出せない76年の香り。
わたしゃバラード苦手なんすけど、この曲は別。この空気はあっとゆうまに30年超時空を引き戻すよ。
バックは豪華オーケストラです。この路線がこのアルバムの一つの核。
2曲目の邦題タイトル曲もその路線で、しかしバック陣、陣容が違うな。ドラムスの音がタイトに変化。
これもシングルに。最高位47位だけど、そんなん関係ねえ名曲。

して3曲目についにやって来ます、

”ラブ・ハングオーバー”

完全にここで音が変わる。モータウン匿名精鋭ファンク・ブラザースがお贈りするめくるめくレア・グルーヴ!
完全ナンバー1ヒットだからレアじゃないけど。
シングルでは3分40秒、アルバムでは7分47秒の完全ヴァージョンが拝める。
嗚呼ありがたや。
後半の鳩や全世界国旗や象やこまわり君が続々登場するインスト・ファンク部分がたつぷり。
これたまらん。参る。

そして全米家庭にあまねくお贈りする盤ですから、先のアッパーで息も絶え絶えの方々の為に
A面最後はチャールストン調でホッとするひと時を。1曲目と同じ世界に住む歌だな。

裏返しまして

”マイ・チャイルド”

これもシングルでOKだったんじゃないか。えらいこっちゃのグルーヴィン・ファンクです。
両手鷲掴みピアノがぐわんぐわん突っ込み。突進してますロスさんの歌。

2曲目”エデンの園”もファンク。豪華絢爛路線と合体した。
こちらもシングルに。最高位25位。またも名曲。
いやそれにしてもリズム・セクション。ベース誰だろ。たまりませぬ。

”愛のとまどい”は一息入れます、それでもミドル・ファンク。これ以上もこれ以下も無いアレンジで。

”アフター・ユー”は、映画マホガニーの中のインスト曲を歌にしたものだそうで。
ユーミンさんしております。ほんまに。ほんとだってば。聴いてみてくれ。

そして最後は・・・粋だよー、

”スマイル”

あのチャップリンさんのモダンタイムズに登場の名曲をしつとりと。
すううううううっと息を入れつつ終了。

アメリカの70’sはこれほど素晴らしかったのだを証明するアルバムです。

2009年現在も、かの国では女性シンガー大活躍。

♪うっまないざ、うっまないざ♪のブリットニイ・スピヤーズはんとか、
♪ほげらかほんさか、うんぱぱうんぱぱ♪のビヨンセーとか、

虫下しを飲んでエイリアンに脳髄を侵略されてるように聴こえてます。
PV見て、あまりのことに呆れて爆笑しております。
はたして
このジャケの果てがそこに行き着いたのかいな???
まさかー。
山)/お勧め!/250点 試聴はここで

デビッド・バーン&ブライアン・イーノ/ブッシュ・オブ・ゴースト
・・・ニューウエイブ・ファンク 曲目等詳細
*「さて問題です。この音を使って素敵な音楽を作って下さい。美味く出来た方には座布団を差し上げます。あ、はい歌丸さん。By馬」とゆう次第で邪悪なアイデアが浮かんでしまった米国全身痩躯男デビッド・バーン氏と英国頭部限定薄且光男イーノさん、辛抱たまらんとトーキングヘッズから飛び出して二人でアルバム作ってしまいました。79年には完成したもののお蔵入り、リリースには1年かかった次第。とゆうのもメインヴォーカルを取ってるこのお題の音の主たちにどうやって印税払うのかーとゆう(^0^)。サンプリングなどまだ誰もやってなかったからねえ。くしくも同時期同じ発想で作られたドイツはホルガー・シュウカイさんのムービーズ盤は何ともたおやかな感触のものでしたがこちらはより攻撃的シナプスびんびん来る音楽だ。バーンさんの得意技ざっくりくるギターとファンク・センス、イーノさんの得意技哀愁のぽんぽんシンセ、執拗繰返し快感とがまったく別の地の音と結婚して異化効果満点SF地球から来た男です。今聴いてもまるっきり古くなっていない曲群の中でまず一発でやられちゃうのがA面3曲目レジメント。ファンクチョッパー・ベースの鳴り響く中、中東レバノンの女歌手の歌がのってうにゃうにゃうにゃとずっぽんずっぽん。うわかっこいい。メモメモ。B面1曲目も同じくベンとうにょ。これは相性抜群。もっともっと(^0^)。えー、大雑把に言いましてA面はビート中心のがっこんんがっこんもの、後半B面はスペーシイなやつオンパレード、どちらが好きかはその時の気分次第かと。B面は事件勃発、さて真相はーーの場面でNHK特集またはお昼のワイドショーで使われそうだー。な中で最後の「針の山」はかなり怖い。地獄でこれ鳴ってたらたまらんけど喜びそう。まずは現世では白虎社の皆さんに踊ってもらいましょう。嫌なら私がここで踊ります。皆さんもいかが?あ、そうだ。座布団、山田君三枚あげて。おお、これで10枚ですね。ご褒美は虎のぬいぐるみでタヒチ旅行を山田君と。
(マ
/お勧め!/250点

ダン・ヒックス/イット・ハプンド・ワン・バイト
cover・・・ノスタルジック・ドリーミー・ミュージック 曲目等詳細
*”大切な歌”第11回は、”大切な盤”でございます。
知らなきゃ知らないで済んだものの、何の因果か知ってしまった為にかけがえの無いものになってしまったアルバム、

イット・ハプンド・ワン・バイト〜一齧りから始まった

演るは、アメリカの伊達男、

ダン・ヒックス兄さん。

全く持ってこの世にこんなドリーミーで天国ーな音楽があるのかーってもんな極上モノです。
ライ・クーダー氏、マリア・マルダー嬢、モノクローム・セット、ブライアン・セッツァー・オーケストラがお好きな方ならまずイチコロ。
誰なんだダン・ヒックスとゆうおっさんは・・・と言いますと、1941年12月9日アーカンソー州リトルロック生まれ。
父ちゃんは軍人。両親とも滅法カントリー・ミュージックが好きで子守唄代わりにラジオでしょっちゅう聴かされて育ったとのこと。
そのうち勝手にスイング・ジャズに夢中になっちゃって、一家がカリフォルニアに引越し学校に行くようになってからは、バンドなど始めおって、
最初はドラマーとしてどかんどかん掛け持ちでやりまくってた。
そんなでも1959年18歳には何とかカリフォルニア州立大学に潜り込みの、折からのフォーク・ブーム、弾き語りで歌を歌い始めます。
1966年25歳の時、シャーラタンズとゆうバンドでプロ・デビュー。ドラマーとして。でも歌が歌いたかった。自分のバンドを作ろう。
どんなんがいいかなー。好きな音楽やってメンバーには女の子もいて売れたいなーと思案し、
まずは思い立ったのがグレン・ミラー・オーケストラのサウンドをフォークのスタイルで演ったら最高!

アメリカ人としては至極まともな思考嗜好かと思いまするが、とはいえねえ、時はサイケの時代、
そんな古ぼけた音楽が売れるとは思えないし、第一メンバー探しが大変です。
しかし妙なヤツのとこには類は友を呼んで朱に染まるもんだ。3人凄腕が見つかった。
その中でジョン・ウェバーと申すギタリストがクラシック・ギター出身でフォーク好き。その弾き方を見てヒックス兄さん、
あの伝説のジャズ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルト氏を思い浮かべてしまった。

となると、ジャンゴ氏の音楽には、相棒のヴァイオリンが必要、あのステファン・グレッペリ爺さんみたいな。

見つかるもんです。その人はシド・ペイジさん。ヴァン・モリソン師、ヴァン・ダイク・パークス師のアルバムでもその後超絶演奏なさった方。
そして女性コーラスも見つかりので1968年1月にダン・ヒックス&ザ・ホット・リックスとして颯爽ライブ・デビューです。
それが何と人気が出まして1969年、エピック・レコードからデビュー。
レコードは売れません。しかしライブでは演芸技満載爆笑かっさらいで大人気。TVにも出たよ。
で、レコード会社をブルー・サムに移籍。ぞくぞくアルバムを出した。
しかし絶好調の中、1975年に会社との契約更新を何故か断っちゃって、野に下っちゃった。
このレコードはその75年に忘れ形見のようにブルーサムで録音してたもの。
ラルフ・バクシ氏とゆう方製作の未公開アニメの為の音楽でございます。
製作はむろんトミー・リピューマ氏。
アコギターのぐわんぐわんリズムの中、エレキギターぴゅんぴょんインスト有り、
やばだばだ姉さんコーラス入りの曲有り、
もちろんヒックス父さんの麗しの歌有り。1曲除いて全部父さんの曲。
そのカバーの1曲がまた極上!。1929年にヒットしたとゆう

ガーデン・イン・ザ・レイン



雨の中のただの庭
ちょっとばっかの緑の小道の近く
灰色の空の下 そっと色づいていました

雨粒が花壇にキッス
花々は喉がからからで頭を上げた
香りをプッと出して、ありがとう
って、言ってるみたいだったよ

ほんとに例えようも無いほどここは素敵で
例えようも無いくらい
多分それは
僕が君と一緒だったからだね

雨の中のただの庭
でもそれからお日様がまた顔を出してくれて
そして僕らに幸せをくれたんだ

ほんとに例えようも無いほどここは素敵で
例えようも無いくらい
多分それは
僕が君と一緒だったからだね

雨の中のただの庭
でもそれからお日様がまた顔を出してくれて
そして僕らに幸せをくれたんだ

しゅびどぅびどぅびどぅーわー



ゴージャスな元曲アレンジと比べて、ヒックス父さんのはどうなっているか・・
それは聴いてのお楽しみ。
とはいえ
現在、中古LP(外盤)を発掘するか、廃盤となってます日本だけのCDの中古を買うかどちらかだけとなってます。

アメリカが自分で作った最高の音楽。うっかりして無くしてしまうと、一緒に消えてしまうかも。
気付いて無くて忘れてるのなら。
(山
/お勧め!/200点 試聴はここで

Dr. Buzzard's Original Savannah Band/ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンド
cover・・・ノスタルジック・ドリーミー・ミュージック 曲目等詳細
やれ嬉しや。ついに出て来たよ。待ちに待ったこの一枚。有無を言わさず買っちまった。
皆さんも十代の頃、お金が無いすからねえ、泣く泣く買い逃したレコード無いですか。
気になって気になって。ようやく買えるかなと思った時には既に世に出回ってなかったりして。
何十年かしてCD化されて、やっと買えたけど、そうゆうのって何か気持ち悪い。
アナログで最初に出たものはアナログで聴いてみたいよ。

積年の願い叶いました。

ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドの1枚目、
ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンド。
1976年公開。

あの80’sにブレークしましたキッド・クリオール&ココナッツのクリオールさんことオーガスト・ダーネル氏の最初のバンドです。
まるで違います。ココナッツとは。
このジャケットの通り。
何をやらかそうとしたかは、スィング・ジャズ・ミーツ・ディスコ。同じ踊りモノなら一緒にやっちまおう、やってみたい、やろう。
とは言っても2ビート、4ビート、8ビート、16ビートをまたがる暴挙ですから、
そうは簡単にはまいらんはずで。
そこをバスドラ4つ踏み技一発で切り抜けました。偉大だぜ4つ踏み。心臓の鼓動が如く、人の為す事すべてに適用しちゃう。
それにしても無茶を承知のこの所業、奇跡的に万全の形でレコードになりました。
レーベルは光り輝くビクター。大人数のスウィング・オーケストラにての録音。
しかも狙いはどんぴしゃヒットまで出しちゃった。

Wispering / Cherchez La Femme / Se Si Bon

1976年12月11日、全米TOP40に40位で初登場、以後36-33-*-30-30-28-27位。
最高位27位。
この後は・・・続かなかった。故にああ、あの時ああゆう歌が有ったなあのウルトラ一発屋さんに。
実際はこのヒットを受けてまだアルバム出したんだよ。
キワモノ感ばりばりのこの出方すけど、いやー、とんでもねえ、練りに練り、腰が座った大挑戦。
なんせ全部オリジナル曲ですから。スウィングの有名曲でお茶を濁すなんてー無粋なことはしねえさ。
つうことは過去の数多有る名曲への果たし状にもなってます。
結果は・・・
これだーー!!
互角に渡り合った。そのまま消えて行ったあの時代の音楽、死んでません。行き続けていたんです。



トミー・マトーラ
ホームレス
彼女を失くした ちょうど2ヶ月前
もしかしたら彼は彼女を見つけるかも
もしかしたらそうならない
おー、どうでしょ、ノーー
彼は自分のグレー色キャデラックの後部座席で寝ている
おー、マイ・ハニー
安タバコと安ワインで気晴らしをして
おー、おかしいこじゃありません ベイビい、いえ

どう言えばいいのか 貴方も思ってみてください
ヘイヘイ
この男は勉強をしたんです、のー、へい
彼は今一人
彼には彼女はいません 家も有りません
可哀相ですから おーほー
シェシェ・ラ・ファム(彼女を探してあげて)


ミニ、ミニ・ボニーカ、とてもうろたえてます
借金抱えて生きるのには、もうこりごり、うんざり
ゴキブリにはうんざり
ネズミにもうんざり
私は彼女がそうであることを知ってます
ですから彼女のお上品な彼氏は言います
「ベイビー、わかってるよ。オー・マイ・ハニー。」
現在、彼は6番街のバーで二つの仕事を掛け持ち中
おー、別にそれはおかしくも何ともないこと
彼女は今不満を言ってる
彼氏がそばに決してしないことを
だから彼女は隣に行きました
私は知ってます 彼女が売春婦みたいにしてることを
可哀相に 友よ
シェシェ・ラ・ファーム(彼女を探してあげて)

みんなは貴方に愛想笑いをして嘘をつくでしょう
ヘイ、ベイビイ
1秒のうちに貴方を愛し、即座に貴方を憎みます
おー、別にそれはおかしくも何ともないこと、いえ
みんな私は言うことが出来る
たった一つ、私が確信すること、ふふーふふう
みんながみんな、みんな同じ
すべての女とすべての聖者
可哀相に哀れ、友よ

シェシェ・ラ・ファーム(彼女を探してあげて)
シェシェ・ラ・ファーム
シェシェ・ラ・ファーム おお
シェシェ・ラ・ファーム

あもーらあもーら 私のこと

とっても素敵素敵素敵素敵
シェシェ・ラ・ファーム
らんば



塩辛いです。夢のサウンドの中で哀れな歌が踊る。
歌詞はダーネル氏が作。
快心の一撃には違い有りません。
颯爽とシングルで勝負しましたから。
でも、それだけじゃーない。
それは、ユーのチューブにて聴ける他の歌を聴いていただければ・・
かいま見れます。

そしてアルバム1枚聴かば、づどーんと。

ライ・クーダー氏に「ジャズ」とゆう、これまた蘇らしアルバムございますけど、
それに対峙する堂々たるアメリカのプログレシブ・ロック。

我が家のお宝盤だぜ。
山)/お勧め!/200点 試聴はここで

デュラン・デュラン/リオ <ご投稿エントリー>
・・・デュラン・デュラン

デイブ・メイソン/ベスト
cover・・・メロウ父さん 曲目等詳細
*毎日もしや感謝してると言いながら失礼なことを結構書いちゃってるかもと恐縮です。今日は特に失礼してしまうかもしれず、熱烈なファンの方はお読みにならない方がいいかも。「死刑!」は困るん。デイブ・メイスンさん。英国の霧の摩周湖バンド、トラフィックのメンバーだった方。ソロ転向後は独自のメロウ道邁進して全米トップ40ヒットも2曲お持ちです。何よりアローン・トゥゲザー・アルバムで英国スワンプの口火を切ってシーンの先頭を走っておったのだ。ギタリストとしても独特のスタイル、ノリ。聴けば一発でわかるつう稀有な存在、そして何より曲作りが最高、音楽の神様がしょっちゅう降りてきてもうすっかり仲良しだからベスト盤はもうそりゃ大変な楽しさでござる。私も大好きで楽譜集など開いては弾いてみ歌ってみしますとああ、何て素晴らし曲なんだと。ところが大好きな一方、ここのところ聴いてると困った感触が襲って来てしまい。うーん例えれば今までローウェル・ジョージはんが歌ってたと思ったらいきなし顔がライオネル・リッチーまんどりるに変わってるよみたいな。大好きと嫌悪感が瞬間にチェーンジしちゃって。とにかく親父臭いかもしれない。私が歳取ってその親父臭さを気にしてるだけなんだろうけど。とてもステキな靴履いてらっしゃいますねって言ったら、そうかいじゃ近くで見せてあげるって履いたまま、ほらって見ますと靴は最高だけど黒のナイロン靴下履いてて、ムっとオイニイが。お顔を見るとニコニコしてるので何も言えなくなってしまったよ。その瞬間は1.の流れるままのラストだったり一番はウイル・ユー・ラブ・ミー・トゥモロウでして、かなり本人気持ち良さそう。親父カラオケ熱唱、自己陶酔真っ最中の恐ろしさがどどっと。それがまたおっそろしく上手いんで文句など言っちゃなんだけど周囲も誰も気付かず。ご本人もどう考えても優しいステキなお方で。うーん、どう言ったら良いか。パンクの標的に一番なりそうなんです。無垢の厚かましさつうか。天然キャラのお笑い芸人さんが歳を取って講釈のたまうようになってTVで見てしまい言いようの無い寂しさに襲われるみたいな。こりゃもう好きなだけに困りに困っております。ウィ・ジャスト・ディスアグリーなんてもう完璧な曲なんだよな。曲と歌詞が完全融合、最初から最後までこっちも陶酔しちゃうけど。気になると歌をうなるとことかコブシころころとかたまらなくなります。音楽は恋愛に似て好きになるとアバタもエクボ、欠点は長所です。そこが特俵上、どっちでもいいってのなら聴かずにすますけど、一瞬にして恐ろしいアバタから美しいエクボへ変わるからなあ。今日もまた困りながら聴いてしまう。とても親しみやすくて身内感がどんどん出て来て、他人なら腹も立たないけど家族だと腹が立つそんな感触かもしれません。考えてみればそんな風に思えるミュージシャンさんてのもかなり数少ないよな。わ、パラライズドだ。Yジョージさんに似てます。かなりやばい(^0^)。どうしよう。次はエヴリ・ウーマン。ああ、素敵だ。(マ/お勧め!/100点もしくは?点 選択肢

デフ・スクール/セカンド・ハネムーン

David Gates Songbook/David Gates <ご投稿エントリー>
・・・ミスター・メロディ

The Very Best of Dan Fogelberg <ご投稿エントリー>
・・・カリフォルニア

Donny Hathaway/Live
cover・・・ニュー・ソウル 曲目等詳細
世に名盤と呼ばれておりますソウルのライブ盤。でありますがこれほど肩の凝らないリラックスして聴けるものもあるまいのう。騒がないでひっそりと自分だけで聴いていたかったりして。ダニー・ハサウエイさん。70年代初期に2年あまり活躍、その後ぷっつりとシーンから離れて79年に早逝なさった方です。カーティス・メイフィールドに見出されてキング・カーティスの後見でアトコと契約、それまでのディープなソウル世界とは一味違った都市生活中流ブラックの自然な世界を歌ってニュー・ソウルの旗手と呼ばれました。同時に河岸にシンガーソングライター勢の台頭があった訳ですがこれに見事に対応したその天然味わいに両ソウル巨頭も黙っておけなかったんだろうなあ。この盤は4曲目までがLPのA面にあたりLAで録音、B面はNYで両者とも小さなクラブで。観客もゆったりくつろいで心底楽しんでてまっこと羨ましい。ダニーさんのニューソウルを高らかに宣言したかのようなエレピの渦巻きに煽られて蒼々たるメンバーのバックもグルーブ大大会であります。リズムはあのウイリー・ウイークス、EW&Fのフレッド・ホワイト、ギターはコーネル・デュプリー、フィル・アップ・チャーチ、プロデュースはジェリー・ウイクスラー、アリフ・マーディンですぞ、あーた名前を見ただけでどっかーんです。歌のスタイルは一言で言えないけど言えば[(^o^)]スティービー・ワンダーさんに似てるかも。あれほど癖が強くはありません。てゆうよりもこの人のこのスタイルがこの後に及ぼした影響は計り知れないものあり。ジャズとソウルのぐるぐる融合、正に探してたものはこれだったってんでスティービーさんもスティーリー・ダンさんも他のAOR準備隊も聴きまくったんだろなあなんて想像もしちゃうこの盤はあまりみんな名盤てゆうなよ俺だけで聴くんだからさあアルバム。ははは
(マ
/お勧め!/100点 試聴はここで

David Lee Roth/Crazy from the Heat
cover・・・ネオ・アメリカン・ポップ 曲目等詳細
で〜いぶっ!。ヴァーン・ヘイレンの初代ヴォーカルのデビッド・リー・ロスさんのまだバンド在籍時に出したソロEPでございます。ここからカリフォルニア・ガールズが大ヒット、MTVでぼこんぼこん流れたクリップも大うけで脱退のきっかけになっちゃったのかいな。その意味じゃ罪なEPですが個人的にはやったねでいぶはんの大喝采盤だー。初期ヴァン・ヘイレン良かったすよねえ。超人性格良ニコニコギタリスト、エディさんとディック・マードックみたいなこのトンパチ・デイブさんの組合せが最高でヘヴィメタ・ファン以外にアピールする魅力もたっぷりでした。そのトンパチさんがソロ出すとなるとってんで出て来たこれ量こそ少ないけど予想通りいや超えてますファンシイ!コンビを組んだのが喝采ものだの”ザ・ポップ”エドガー・ウインターさん。&エルトン・ジョン・バンドで映画音楽でも活躍のジェイムス・ニュートン・ハワードさん。&ロス・スタジオミューシャンの猛者さん達ご一行。まず何つっても選曲が最高です。これはエドガーさんの進言か二人で企んだのか、ああ、これをあんたに歌わせたいてなキュート&ワンダホーな4曲だよ。まず1.イージー・ストリート。これはお約束かな。エドガーさんじゃけん、彼のアルバム「恐怖のショック療法」よりよりによって2曲目のジャジイなこれを。デイブちゃんの声はルイ・アームストロングだ!てんで狙いはそこと。で2曲目は「ジャスト・ア・ジゴロ〜アイ・エント・ガット・ノーバディ」。両方ともジャズのスタンダード。もちろんルイさんも歌ってますがここで最高にした元ネタは同じルイさんでもルイ・プリマさんの方。プリマさん。誰じゃって感じですが戦前から大活躍しておりましたニュー・オリンズ出身のトランペット吹き&歌手の人。彼が作った「シング・シング・シング」ってインスト曲は聴けばああこれかーってどなたも思うはず。わたしゃこのシング〜が好きでしてバンドやってた時にパクリ曲作ってライブの最初にやっておったのですよ。もといこの人、声がデイブさんしてます(^0^)。なもんでちびっとひねってのこの人ヴァージョン採用。ほぼ同じメドレー形式です。ジャスト・アジゴロは他にアレックス・センセーショナル・ハーヴェイ氏も同様のアレンジでやってたりセロニアス・モンクさんがとつとつピアノで泣きたくなるヴァージョンでやってたり名演揃いなのだ。そしてエイット・ガット・ノーバディ。これも大好きでまずタジ・マハールさんのミュージック・ファ・ヤ内でやってるフォー・ミルス・ブラザースの歌中に出て来たのでまずやられザ・バンドも歌にしたベッシー・スミスさんでやられファッツ・ウォーラー、レオン・レッドボーン、ローズマリー・クルーニイとこれも飽きずに同じ曲聴けちゃうくらいの名演ばっか。後半の盛り上がりが人によって違って笑えます。ライ・クーダーが「ジャズ」アルバムでやりそうな曲なんだけど有名過ぎるんでやめたのかな。3.はアメリカ人の心の拠り所ビーチボーイズのカリフォルニア・ガールズ。件のクリップともども大傑作となりました。あれ笑ったよなあ。ほぼキャラがローリーとかぶってたりして。ははは。コーラスにものほんさん達も参加でキラキラしてるアレンジ共々アメリカン・マジカル・ワールド全開です。で最終曲はココナッツ・グローブ。これがうなるぞラヴィン・スプーフルの曲。しかもどっちかとゆうと地味な方。冒頭のイージー・ストリートとこれでこの盤が単なるお笑いおふざけ盤じゃ無いぞと宣言してます。真ん中の2曲だって本気なのだ。さきほどのライさんのジャズと同じコンセプト。つくづく思いますがファンとしては願わくばこれ路線をこの後も突き詰めて欲しかったなあ。ヴァン・ダイク・パークスさんとか組んだりして(^0^)。エンターテイメント精神溢れた俗っぽく懐古趣味にならない新しいアメリカンポップが出来たかもしれないんすが...。ご存知の通りデイブさん、ソロ転向後はザッパ・バンドのスティーヴ・ヴァイ氏と組んでエンタメ・メタル路線一直線しましてこれが今一成功しなかった。ヴァイさん腕はもちろんユーモアもバッチリなんだけど惜しむらくはデイブさんともどもキャッチーな曲作る才がちと足りない。ここはせめてエドガーさんだけでも続けて助っ人してくれたらとこの稀有なヴォーカリスト、デイブさん、今からでも遅くない。やさぐれる前にこれでやってくれ。頼むよう。
(マ
/お勧め!/100点 

The Dirty Dozen Brass Band/Live: Mardi Gras in Montreux
cover・・・発情ラッパ隊 曲目等詳細
げに大音量で聴くと気持良い音楽とは何か。中学生の頃金持の友達の家に行ってディープ・パープルのライブ・イン・ジャパンをどでかいステレオセットで聴いてイアン・ペイス氏のバスドラ叩くごとにウーファーがボコボコ出たり引っ込んだりしてすげえなあと感動いたしましたが出来ることならターイムマシーンに乗ってその時に持って行きたいのがこのダーティ・ダズンBBのアルバムです。ニューオリンズ出身、84年にデビューして向かえたこの2作目、世界中を目玉まん丸にしたスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルでの実況録音盤、そりゃもうど迫力。総勢6名のラッパ隊+スネア+バスドラがうなるうなる叩く叩く。容赦無き音の洪水だー。ニュー・オリンズのブラスバンドちゅうと聖者の行進かえ、フェスティバルでのトラッドジャズだわなと想起されちゃいまんがこのバンドちゃいまんねん。70’sを通じてアラン・トゥーサン、ミーターズが引っ張ってきたニューオリンズ・ファンク、その音を見事に引き継いでのドンパッパ、さらにやれるもんならモダンジャズその他ノリの良いのなら何でも食べに食べての歳末大感謝祭どわっと揃えてやってます。しかしこのノリ、すげえぞ。試しに服用してみて下さい。ユンケル・ゴールドもかくやの強壮剤となること間違い無し。体中からアドレナリン、ドーパミンその他汁がプッチュプッチュ噴出してえらいことになってしまうわ。大体ギター、ピアノと違ってそれぞれが単音楽器、ドラムもスネアとバスドラとに分かれておる訳で、息を合わす事自体てえへんなこと。己自己主張己グルーヴを出しつつそれが8つ合わさってさらに大きな一つのグルーヴを生み出して何かこう小さな光が集結して一つになったとたん膨張、大新星になって十重二十重にキンラキンラ光線を放っているがごとき大宇宙の光景を垣間見てる心境になってしもいます。大げさですかい。ともかくこれは大変な研鑽の結果、恐るべき情熱に基づいた練習の成果ではないかと。その姿にもう羨望と尊敬の塊、音楽ってパワーあるなあ。特にA面の怒涛の進撃すごし。1曲目から2曲目、プロフェッサー・ロングヘア教授のオハコお祭ソングでの口笛集団ぴゅうぴゅうが聴こえてくるとこで鳥肌ぞわ。4.のオリジナルはまるで東映仁侠映画殴り込み場面か東宝怪獣映画101匹ワンチャン南洋で踊るてな具合で5.では大統領が腰ミノ巻いてフリントストオーン、戴冠式で行進、ずっこけると音によって映像がどんどん出てきて困っちゃう。そんなアルバムです。かえすがえすもこの場に立ち会った観衆の皆さん羨ましい。まったく。(マ/お勧め!/100点 

Dave Brubeck Quartet/Time Out
cover・・・上陸モダンジャズ 曲目等詳細
アリナミンのCM他でお馴染み、テーマのメロディだけは95%の人がご存知、後の部分ははて?なテイク・ファイブが入ってる59年のデイブ・ブルーベック氏のアルバムです。ジャズのジャンルで言うとウエスト・コースト・ジャズとかクール・ジャズになるのでしょうか。ウエストコーストと言いましてもペダルスティールは入ってないよー。何でそんなんいきなりだーと言いますと中身のそなジャンルを超えた素晴らしさはもちろんのことこのテイク・ファイブ、英国チャートに初めて入ってきたモダンジャズなんす。それまでのUKジャズつうとトラッドジャズ一本、パッカパーなのをこよなく愛し自分たち流にアレンジ、ケニー・ボールさんとゆう人がが大人気で40年代からモダンジャズあるちゅのにまるで見なかったことのようになっておりました。ブルーベック氏にしても録音キャリア10年目のアルバム、しかも61年の10月にそろーっとヒット、それでも最高位6位まで行ったんだからこれは熱狂的に受け入れられたって言っていいかも。なぜいきなりなんだーてのを考えるにまず白人さんがやってるのもあるだろなあ。それと求道的なあの独特のモダンジャズの色合い薄く、一見軽くて、お洒落、粋だてのも。まあ何よりあのメロディですから。それが一番かも。そんな訳でこの盤のUKポップシーンに与えた衝撃たるや物凄いもの、その後の影響もすげーと推理することが出来ます。それは中身を聴いていただければ一目瞭然で1曲目トルコ風ブルーロンドに針を落としたとたん出てくるのが変拍子の嵐、わ俺イエスのCDかけちゃったよって確認すること2回いや間違っとらんと確信した時に4ビートジャズになってああ安心となったらまた変拍子とまーこの時点でこれをビル・ブラッドフォード幼少の時聴き狂ったんだろなあと想像してしまいます。この変拍子→4ビートの切り替わり時の快感って言ったら無いす。しかもクール。かっこえー。変拍子が当時ジャズ界で流行ったのもあるんだけど白人ジャズマンにとってステディなビートでのファンキイさではとてもブラックさんにかなわずってとこに風穴開けるしてやったりの手段だったのでは無いかと。それはロックでも同じだあな。無理せず自分で出来る最上の道を選んだとこにまず大勝利への道が。それは主人公ブルーベック氏のピアノにも。何か味薄いなーてな風だけど華麗で軽やか。2.のイントロ部分をリック・ウエイクマン氏が幼少のミギリ必死にコピイしたとみた。ほんとかよ(^0^)。あとロックへの最大の影響発見!そこかしこにビートルズ・メロディらしきものが出てきます。時代前じゃんかよ。タイムマシーンみたいだ。一聴してわかるのは5.のケイシーズ・ワルツの1分4秒あたり、いきなりオール・マイ・ラビングが登場します。これけっこうびっくり。ポールちゃんの脳みそにこびりついていたのでしょうか。この端正で律儀な世界も英国人気質にぴったしだったと推測しますがジャズ界のスーパートランプ、DBQ、いかがでしょうか。確実に一線超えてますんで買ってあちゃーと思うことはまず無いと確信いたします。(マ/お勧め!/100点 日本盤

Denny Laine/Japanese Tears
cover・・・7番キャッチャー、デニー 曲目等詳細
ポール・マッカートニーの長〜い音楽の歴史の中で一番好きな時期と言ったらそりゃもうウイングスの時代です。そのウイングスの歴史の中でずっと変わらずポールちゃんの傍らで影になり影になり(^0^)彼を支えて来たのがこのデニー・レイン氏。そしてこのアルバム「日本人の涙」はそのウイングス時代、73年から80年までの8年間に彼がこっそり録りためた音源を収録したものです。参加メンバーはウイングスの面々、もちポールさんも。ですからこれは裏ウイングス。彼がそこで果たした部分が丸わかり。好きな人間にはたまらん一物だー。オリジナル盤CDは廃盤だけど美味しい所7曲がベスト盤のCDに収録されております。

デニー・レイン。本名ブライアン・ヘインズ。1944年10月29日英国バーミンガム生まれ。幼少の頃はバディ・ホリーの大ファン、1962年にデニー・レイン&デプロマッツとゆうバンドで活動開始。そのメンバーには後にムーブ、ELOに入るベブ・ベバンがおったそう。64年春に解散後ムーディ・ブルース結成。「ゴー・ナウ」の全英ヒットをかます。ポールさんはこの曲が大のお気に入りだったそうでウイングスで一緒にやれて本当に嬉しかったらしい。でご存知のようにムーディーズはシンフォニックな方面に向かおうとしてた訳でメンバーと波長が合わなくなって67年に脱退してしまいます。その後エレクトリック・ストリング・バンドを結成。これも1年で解散。元ムーブのトレバー・バートンとボールズつうバンドを結成。これもいまいちうまく行かず。ジンジャー・ベイカーのエアフォースに参加したりリック・グレッチと何かしようとしたり。けっこう若かった頃は血気盛んで若気頑固だったのかも。苦労したあげく本当に音楽的に尊敬できる、この人とだったら一生ついていけるわってポールさんと出会って伴宙太になったかもしれません。もちろんポールさんも彼を尊敬してた訳で、まるで本当に巨人の星のようです。さて各曲はと申しますと
1.ジャパニーズ・ティアーズ
ポールさんの例の逮捕後に作った曲だそうです。ストリングス以外は彼自身の演奏。ポールさんの長話(多分。ホラも相当入り)を聞いて作ったのかも。恐ろしくハリウッドな日本解釈です。しかしながら嫌味にならないのは一重に人徳。ただのニセ東洋曲に終わらず最高のポップ・ナンバーなのも才能でござる。
2.危険地帯
ちょこっとポールが作っちゃいそうな小品。うーん聴いていただいたらもう納得していただいてくれると思います。あのかわいい感じの。ドラムにウイングスのスティーブ・ホリーさんが参加。
3.クロック・オン・ザ・ウォール
シングル・カットしたら大ヒットしちゃいそうな名曲。最初からメロディにわしづかみされちゃう。バックがド地味だけど。もう素敵でもだえちゃいます。これだけセンスがポールと合ってればウイングスがあんなになる訳だわ。作詞作曲演奏までデニー選手のもの。
4.センド・ミー・ア・ハート
もろカントリーです。ポールさんとの共作。ベースもポールちゃん。リラックスして作ったに違いないす。録音もナッシュビル。現地の名人ミュージシャンも参加の豪華曲。には聴こえないとこが魅力だなあ。録音年は73年です。
5.ゴー・ナウ
ご存知ムーディ・ブルース時代のヒット曲。再演です。65年のヒットで英国では最高位1位、アメリカだって2位まで上昇。オリジナルは熱唱激唱が感動的でした。ここでは噛み締めるように大切に大切に歌う様がたまらん。自分のやった曲を本当に愛せるって羨ましい次第。そりゃもうポールさんが惚れた曲ですから。
6.恋のあやまち
愛妻のジョジョさんに贈った曲で歌もそのジョジョさんが歌ってます。いやうまい。少なくともリンダさんより(^0^)。奥さんに贈る曲が「恋のあやまち」ってのも凄いけどそれを当人が歌うのもまた。ははは。内容は色々恋の過ちを犯す前にあまたに会いたかったわつうおのろけ&自慢ソングです。まーのほほん。ストリングス・アレンジ担当はスピード・オブ・サウンド等でお付き合いのありましたハウィ・ケーシー氏。
7.シルバー
珍しくファンキイなアップ・テンポ・ナンバー。とわ申しましても優しい歌声ですからはい。ドラムはスティーブさん、サックスはハウィさん。ギター・ソロががんがん。上手かったんだ。

B面
1.気にしないで
ウイングスの前のバンド、エレクトリック・ストリング・バンド時代の曲。この盤発売時にゴー・ナウとカップリングでシングル発売されたそう。まったくウイングス以前にこの人はウイングスでした。つうかガツゲトイントゥマイライフぽい。なぜヒットしなかったか不思議。ポールさんてことにして出したら良かったりして。72年に元ゾンビーズのコリン・ブランストーンがカバー。全英15位まで上がるヒットとなりました。そちらのヴァージョンはストリングスがんがんの格調判。メロディ際立ってたなあ。
2.サムバディ・ノウ・ザ・ウエイ
英国伝統フォーク・ポップ調。遠くでトラッドの声が聴こえるあの感じです。リンデスファーンとかギャラガー&ライルとか。だからもち大好き。ずっと浸っていたいぞ。ドラムはスティーブさん。
3.ふたりだけの灯
アコースティック・ナンバー。これも言われなきゃ声の高いポールさんだ。サビが素敵過ぎて言葉になりません。素敵なフルートはサディアス・リチャード氏。
4.オンリー・フィーリング
がんがん行っちゃうアップな曲。2ビート風味のロッキン・ナンバーだけどどうしてもイギリス。そこがもちろん魅力です。
5.ナッシング・トゥ・ゴ・バイ
マル・オブ・キンタイアを思い出します。まるで続編みたい。
6.アイ・ウッド・オンリー・スマイル
きらきら輝いてるハッピイ・ポップ曲。こんな良い曲書いてたなんて。もしかしてけっこうな部分ウイングスで作曲してたんじゃないかと思ってしまった。
7.愛の輝き
ソロ・アルバムなのに結局はみんなとやって埋まってコーラス。そおっとソロ・パートで歌を歌う。どこが突出する訳では無く曲がピカリ。これは才能です。本人には立場的には辛い位置かもしれませんが。
とゆうことでけっして4番でエースで無くて7番キャッチャーなアルバムかもしれません。でも野球が一番面白いポジションはキャッチャーだとか申します。同様に見る側も面白き深きポジション。噛み締めれば噛み締めるほど味が出てくる人徳音楽なんで。それにしてもなぜこれがヒットしなかったのか。しかも今廃盤なんてウイングス・ファンは何をしとるのだー。とか言って自分にも怒りたいす。素晴らしい音楽は必ず残るはずです。まだまだ勝負はこれからだな。デニーさん、もう一回星君といやポールちゃんと一緒にやりませんか?
(マ
/お勧め!/100点 
試聴はここで

Dr. Hook/Greatest Hits
cover・・・アメリカ歌謡曲 曲目等詳細
さー困った。ドクター・フックです。いくらロック好きだって言ったからってようアメリカ歌謡曲まで付き合ってられっかい、しかも何じゃこの連中は。アホや。と申されましても何の弁解もしようが無し。その通りです。しかもこのジャケ、勘弁してくでー。何の気も使って無いぞ。これでも最初のリリースの時はメンバーのアホ面フューチャーの素敵なやつだったんだけど。ますます持ってやばい。試聴リンクに貼ってますキャピトルのベストはその辺り気を使って素敵な月明かり。メンバーの顔がばれないようにしてますのでもしあれでしたらそれを。しかーしあえて推させていただきたいこっちを。激安、妥協無き10曲じゃい。フック先生ご存知の方はああ、あれかと思い出していただけますがご存知無い方はこれでも73年から82年までの10年間に9曲アメリカでトップ40ヒットを放ったスターさん達です。いつまでたってもお願い聴いて、ヒットしてえって感じだったりしましたが。ははは。結成は68年で最初はドクター・フック&メディスン・ショーと名乗って地元ニュージャージーのバーで酔っ払い相手にコツコツとカントリー・ロックを演奏して最初のブレークは73年2月の「カバー・オブ・ローリング・ストーン」って曲。出来うることならローリング・ストーンス誌の表紙を飾って故郷の母ちゃん喜ばせたいようつう必死かつ自虐ギャグ曲がウケて最高位6位、本当に表紙になりましたつう涙涙のエピソードが。それはかなり有名で「へぇ」とロック・トリビア連中で終わったよ。いかーん。ましてや完全に一発屋パターンだ。しかもこのベスト盤には入ってないぞ。同じネタのミリオネアつうみのさんの顔がどわっと出てきそうな曲1曲目で渋いです。曲としてはこっちがイケてるのでありかと。まこんなでした。さーそれでシーンから消えてしもうたのか。いや根性が違います。復活はそれから3年立った76年。すっかり諦めて(^0^)枯淡の境地に立って放ったサム・クックの名曲カバー「オンリー・シックスティーン」。これが全米中の人の胸を締め付けました。最高位6位。やったよ父ちゃん。やややこれでいけるのかとこれ以降はペーソス第一、嬉しくも悲しい泣き笑いソング専門のバンドに。味としてはリンゴ・スターさんでございます。みんな好きですよねえ。あの味。その年の6月、次のシングル「ア・リトル・ビット・モア」。今度はオリジナルだ。これも当たった。名曲だもん。「もうちょっと」ってゆうのがいいじゃないですか。最高位11位です。次のシングルは4.なんですけどこれはちとコケた。55位。良い曲なんだけどあまりにも柳の下でして。いや芸能界は甘くない。して仕切り直しお次は2年の月日を経ての5.シュアリング・ナイト・トゥゲザー。78年10月。この時代ならこれだとAORに挑戦して最高位6位。全精力を傾けたキラー曲です。続く77年にリリースした6.ウォーク・ライト・インは再びノベルティに戻ってデスコに挑戦、軽く55位。でもここまで来れば自信獲得してますから。大丈夫。79年の6月にリリースの7.ではTKディスコ風で軽やかにまたキラー曲、最高位6位まで。TKってのがちょっとまた古くてこの人達らしいや。11月には次の8.。今度はフィリー風AOR。最早ノベルティ抜きにして堂々たる名曲です。私はこれかなベストは。最高位12位。80’sに突入しても死にません。次は80年3月9.セクシー・ナイツ。時代にぴったしのセレビーな雰囲気。似合ってないのが似合って最大ヒット。それでも5位(^0^)。その後2曲コケてそのうちの一つが最後の「イヤーズ・フロム・ナウ」。55位だけどこれが涙腺直撃の真面目曲。必死にやりました70’s。やりきったぜって胸を張って言えると思う。アルバムでは数々のやっちゃった曲多数。悶えに悶えてのキラー・シングル。それでも5位くらいまでしか行かない。それでも聴いた人は間違いなく愛してます。この10曲に込められた思いたるやいかばかりのものか。今となっては激安で楽しんでください。わしらは全米中を廻ってます。いや世界中を。日本には・・・。来ねえだろなあ。(マ/お勧め!/100点 試聴はここで

Donovan/Greatest Hits
cover・・・花と小箱 曲目等詳細
うっきっきーな顔をしてこちらを見てますこの盤は英国のシンガーソングライタ、ドノヴァンのベストです。僕どの番?次ドノヴァンさんですって言われた時の顔なのね。現在この方がどのくらい人気があったか最も実感できない人のように思われ、このベストなんか全15曲中10曲が全英チャート・ヒットですからこれはもうリアル・グレーテスト・ヒッツ。えらい人気者だったのだ。私が洋楽聴き始めた時は既に過去の人扱いだったので長いことクロスすることはありませんでした。しゃあないな若いってことだあっしが。わはは。最初に聴いたのはハーディ・ガーディマン・アルバム。何故ってZEP勢参加にひかれた。ヨコシマだ。バチがあたってどうもピンと来ず。しかしこのベストは違います。来まくったぜ。ドノヴァンさんは46年スコットランドのグラスゴウ生まれ。貧乏で学校辞めて各地を放浪しながら歌とギターを。ロンドンに腰を据えてしばらく歌ってたところチャンスゲット、65年にレコード・デビュー。時は一大フォーク・ブームってことですぐさまアメリカにも招かれてディラン2世ってことで人気者に。とは言っても違うわなあ。ルックスも王子様だし。歌自体御伽噺方面。猛獣じゃなし野心がすこっと抜けてる。当時のフィルムを見ても人柄温厚、他のミュージシャン達にも愛され憎めないす。そのままの資質発展でで次のフラワー・ムーブメントとサイケお花畑の世界にも自然に入って時代の寵児だったのかと。てな背景を一切抜きにしてもまー実に魅力的な歌ばっかです。ドノヴァン&お気楽ヒッピーズの奏でるこの音楽、てめ、ちゃらちゃらしやがって、現実から逃げるなこのーっと星一徹には縁が無いようであって裏に廻ったら1.のメロー・イエローをうふふと言いながら鼻歌歌って手拍子してたりして。あー、父ちゃん好きなんだって言われて顔が真っ赤になってます。しかり。サンシャイン・スーパーマンのサイケ・ブギもグルーヴィだし。山があります霧のマウンテンの底抜けのお気楽さ、三木のり平も踊るよ。ラレーニアは秋田の歌だしどっかで聴いたと思った貴方ディープ・パープルです。あ、そいや霧のマンテンはオールマンズだ。それに11.の魔女の季節はスーパー・セッション。そいやどっかスティルス調。12.からは69年版のこのベストのオリジナル発表後に出たヒットでそれはバックがあいつらです。1期ジェフ・ベック・グループ。凄い引き。しかーし危険なのは私がやったようにゼップ、ベックラインでドノヴァン入りしてしまうことかと。確かにハーディガーディではボンゾさんがモロわかりのしかも初期スタイルのどんでずだだんやってくれて随喜の涙流しますよ。でもアトランティスなんて曲自体強力です。有無を言わさずしめしめしめって一緒に歌ってしまう。大物迎えても揺るがぬドノヴァン世界だ。一緒にいるとペイジさんもベックはんもドノヴァン1号ドノヴァン2号になったと思われ。聴いてる貴方はドノヴァン3号になります。クセになること必定。流行の男ながら不思議なことにいささかも古く感じず今の音楽になっているのだ。マジで。(マ/お勧め!/100点 
日本盤

Donovan/Barabajagal
cover・・・花と小箱 曲目等詳細
今日の感謝盤は
どの盤?
ドノバン。
バラバジャガ
って読むんだよ。
1969年の夏リリース。60’sロンドンの貴公子、王子様騎乗白馬。ドノバンさんと呼ぶよりもドノバンってバカボンのママが”ばかぼん”って呼ぶように呼びたいす。どのばん。
どーです、このジャケ。「美(び)」。
女子の方、中を聞かずともお部屋に飾る為に入手しましょう。まほさんはこの感謝後そうするそうです。
飾るため、聴くため2種類用意せねばならぬ。あはは。
音楽も、期待にけっして背きません。ファンキー・モンキー・ハッピー・フォーキー・ポッピー・ホッピー・ポッキー。こんなに聴いてて幸せにウキウキな音楽はまずここにあるよ。ロンドン倫敦愉快なろんどん楽しいロンドン行きたいロンドン60’sの。シーンのど真ん中にいていっちゃん美味しいとこ吸いやがったな、うらまやしい。ゆるす、こうして38年後までそのワンダーを伝え残してくれるその功績を讃え、オースティンパワーズ大賞を授与いたしましょう。
2曲の英シングル・ヒットを生んでます。
まずは1曲目、パタパタママではなく、パジャラママでもない、タイトル・チューン

バラバジャガ

バックを担当は、同じミッキー・モスト・プロに所属のジェフ・ベック・グループの皆さんです。ベック氏のあの指ぱっちんギターが聴けるぞ。
しかしてこの曲、この21世紀にどんとラジオで流れたら、おーまま、すげー新人バンドが登場とか思われちゃうのでないでしょうか?
それほど永遠のナウさ&スーパー・ヒップ。リズムはヒップホプな16ビート、これでねえ第1期JBGやってたらねえ、まったく別な歴史開いたかもぞ。でも当時にしてみりゃああまりに時代にどんぴしゃのロンドン・ビートだったんだろな。最高位12位!
歌詞だって

娘来た 娘来たよ男に会いに 娘はエンジェルを見つけたヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがヤツの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがヤツの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがヤツの名前だヨウ

ヤツは若草の賢人 若き友だちげっと
娘来た 娘来た ヤツのワイルドなフラワーでもって苦痛から解き放たれるためにヨウ

ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがヤツの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがヤツの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがヤツの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがヤツの名前だヨウ

よかよか、よかよかエイスランダインを娘のために用意してヨウ
お茶お茶 お茶お茶 娘をフリーにする 燃えてるヨウ

ラブなプールにはケンカのあと羽毛が浮かんでるさ
希望は燃えてココロの喜びを一撃
悲しみなんてさ星のかなたにぶっ飛ばせ
マルチカラーがお前のボデーを駆け巡る
その時、リキッドが一緒に全身をケアしてくれマッスル
愛は熱い真実は溶けちゃう

モノホン ほんもの ほんものほんもの 歌、やつが歌う娘のために 葉っぱをものしてる間にヨウ
てぃんてぃん チンと小ベルを鳴らして けだるくあの娘は見るんだヨウ
いっぱい、いっぱい ヤツは革のカップに満たしてさ 彼女の目を釘付け
娘ちょこっと 娘ちょこっと すくう ヤツがこの歌を歌ってるまに

ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがわしの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがおれの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがぼくの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがヤツの名前だヨウ

ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがマイの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがヤツの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがあっしの名前だヨウ
ぐーぐー、ぐーぐー、バラバジャガ それがおいらの名前だヨウ



ぐるーヴぃん、べーいべ。

そして、♪ほんでもってさ、かっこいいのさ、すてきさナイスさ楽しいさ スーーーーーーパアア・ガール♪
なんてえノリノリの曲もあり。
♪すき好きジーンズ好き好きシャツ、ほんでもって大好き僕のシャツ♪
なんてえラブルイーな歌もあり。

裏返せばしっとりと

巨作アトランティス。全英最高位23位。その謎はいつか60’s探検の時に・・・。

ラストはさあご一緒にパメラ・ジョーと歌いましょう、スイート・メロディを。
口笛もOKだヨウ。
(山
/お勧め!/150点 
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Dead or Alive/Youthquake
cover・・・
化け物 曲目等詳細
デッド・オア・アライブだー。と言えばユー・スピン・ミー・ラウンドで、これはそれを収録の2ndアルバムです。タイトルは造語で「若き震撼」。人となり、音楽共にこれぞ80’s。申し子なのだ。音楽が古くなるってのはそれが時代と寝てしまっているつうのがあるけどこれほど熟睡してしもうてると逆に時代と心中、切り取って丸ごと連れて来てくれるからいつまでも妖怪のように生きているのです。リーダーはピート・バーンズ。他のメンバーは・・わからぬ。写真はのっけて貰ってるけどジャケにも名前も無し。ピートさんはリバプール出身でミステリー・ガールズってバンドを経て同じ学校の同級生らとDOAを結成、3枚のシングルをインディーからリリース後、82年にエピックと契約、KC’sのザッツ・ザ・ウエイのカバーがヒット、1stアルバムは「美醜の館」って凄いな。結婚しておって奥さんの名前はリンさん。美容室で知り合ったおしどり夫婦だそう。はいいんだけど他に恋人もいるそうで、それはバンドのドラマー、スティーブ・コイ氏。3人で住んで仲良くやってたつうことで。おおお。現在ではどうなのかな。まさか続いてたらびっくり。小バーンズちゃんがいたりして。とまあこちとらには想像でけん有様の生活を送ってるお人がもう遠慮せず全開で音にそれを変えてご開陳です。ほとんど打ち込み。乱打。ギターも機械化された音で全て作り物の様相濃く。デジタルシンセの登場後、あっとゆうまに進歩はしたもののまだまだ楽器としての練り込みは浅く、下手に使って思惑とは逆に下品さばっか目立っちゃっておろおろしてるベテランを尻目に安っぽいなら安っぽい音楽をとことん作りゃあいいじゃないかてなもんだ。オクターブ・ベースでウペうぺうぺと80’sブギーを基本にメケメケメケとシーケンス、びゃっとオーケストラ・ヒット。全てはカメラのさくらやさんのワゴンセールのマジックインキ宣伝ポスターのように確信犯。あんたがいるなら踊っとくれいらないならとっととお帰りってバンド名通り死ぬか生きるかっていやー男らしいっすよ。男じゃ出来ないほど。ピートさん発言も爆発しっぱなしでした。わざと世間に顰蹙を買いたいかのように。ちょっと先輩のお姉仲間、ブロンスキ・ビートのようにゴールデン街か花園神社かっつう趣も無く、新宿のアルタ前を天然毛皮着て闊歩して、あんた化け物や。化け物は見てみたいものです。見られて見られてますます輝く。どうか存分に顰蹙しておくんなまし。覚悟を持って鬼になり冥府魔道の芸人人生、河原乞食でけっこうのけっしてアーティストなどとは呼ばせぬ至高の芸人さんなのだ。あ、褒めたら萎んじゃった。このクソ野郎、踊ってやるぜ。喜んでます。(山/お勧め!/100点 
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Dave Edmunds/Dave Edmunds, Rocker: Early Works 1968/1972
cover・・・
ロックンロール・マエストロ 曲目等詳細
ウエールズのロックンロール・マエストロ、デイブ・エドモンズさん。その活動初期の曲をどわっと詰め込んだのがこの1977年のLPです。最初のバンド、ラブ・スカルプチャーの曲が1枚目に「ラヴィン・サイド」でソロ・デビュー盤「ロックパイル」が2枚目に「ロッキン・サイド」で収録されてる。お得!。CDでは2000年にEMIから「プレミアム・ゴールド・コレクション」つう凄い名前で曲順違えどほぼ同内容で出てます。
44年に英国はウエールズ、カーディフで生をうけたデイブさん、ガキの頃からもうロックンロール気違い、その最初のプロ・バンドは66年に結成したラブ・スカルプチャー。その時はナウな男でした。クリームに続けとばかりのロック・トリオ。世間に注目されたのは68年の大ヒット「剣の舞」、ハチャトリアン氏のはちゃはちゃしたその曲は11月に登場して最高位5位まで上がっただよ。もうこのバンドでは気持ちいいくらい弾きまくってます。ばりばりばりばりー。ベースは指でぐんぐんぐんぐん。弦が切れるよー。その最もたるものが先の「剣の舞」で、聞かれたらもうあの曲かと思われるかと。路線としてはクリームつうよりテン・イヤーズ・アフターかな。おお凄ぇ高速速弾きだーって皆さん驚く。2匹目のどぜう曲はビゼー氏のファランドール。これはヒットせんかったけど。この曲はあの曲です。聞けばこれもあああと思われること必定。でも思い出せないよ。何でしたっけこれ。後はやっぱ三つ子の魂百まででチャック・ベリーさんの曲、ブルース・ロック・バンドだからウイリー・ディクソン、エルモア・ジェイムス、フレディ・キング王の曲も。何が最高ってブルースやってもまるで陰影とか哀愁ってもんがありません。「へい、お待ち。ほい、ブルースね」ってぽんぽん握ってくれる江戸前寿司屋しかも立ち食い。快感です。でもなあやっぱやべえだろな。普通は。同じように江戸前のロリー・ギャラガー氏のテイストはロリーさん自身が哀愁だけどデイブ君はけろけろ。とゆうことで70’s突入と同時にいよいよロクンロール博士道に入道すべくソロ・キャリア突入、自分のスタジオ、ロックフィールドで活動開始します。デビュー・アルバム「ロックパイル」。ドラムスにテリー・ウイリアムス氏。このコンビが岩杭の打ち込む基礎なのだな。助っ人に英国にこの人有りのスティール・ギター奏者BJコールさん、世界一のサイド・ギタリスト、アンディ・フェアウエザー・ロウ氏。音の感じがラブズ時代とまるで違います。いきなし今も知られるデイブ音に。ヒットも生まれた。「I Hear You Knocking」。デイブ・バーソロミュー=キング作のニューオリンズ・クラシックのこの地味な曲、聴いてもほんと地味な曲が何と70年暮にイギリスで1ヶ月間に渡る首位獲得、アメリカでも最高位4位まで上がっちゃった。ちょうどロックンロール・リバイバルの空気があって見事それに乗ったとは言えこりゃびっくり仰天です。他にはリアルタイム、南部のロン・デイビス氏作、デビッド・ボイちゃんやスリー・ドッグ・ナイトもやった「イット・エイント・イージー」、何故CDには入って無いのだ、ニール・ヤング氏の「ダンス・ダンス・ダンス」なんてのも。エドモンズ演奏ヤングって・・・最高です。大好きなチャック・ベリースケベ親父の曲も遠慮なくどばば。ザ・バンドもやった「プロミスト・ランド」、フェイセズでお馴染み「スイート・リトル・ロックンローラー」。CDではニック・ロウさん作とクレジットなってる「I'll Get Along」はレコードではハンク・ウイリアムズ氏作となっててその辺の事情も想像するとスリリングで。この盤からデイブさん、ロックンロールの本場はイギリスでんねん運動を邁進すべく頑固なソロ・キャリア開始。ますます奥に奥に入ってしかもそれに答えて英国の民も時々それをヒットさせちゃうつうえらいことに。だって楽しいもん。どんなにマニアックになったって。3コード万歳なのだ。こりゃもう出だしから古いから今更古くならないし。
(山
/お勧め!/100点 
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Donald Byrd/Black Byrd
cover・・・黒鳥ファンク 
曲目等詳細

*70年代に突入。世界は黒いマグマが沸々と煮えたぎっておりました。そのマグマの正体はファンク・ミュージック。やけに腰がむずむずして踊りたくなる叫びたくなるそして吹きたくなったのが、このベテラン・ジャズ・トランペッター、ドナルド・バード氏です。ジャズのトランペッターと申さばマイルス・デイビス氏。その10歳ほど年下。一世代ほどお若くデビューは1955年です。溢れる意欲は音楽意欲、当然見つめるはその時一番ビビッドなサウンドだ。70年JB親分のセックス・マシーン、同年カーティス・メイフィールドおじさんの「カーティス」、スライ・ストーンの「暴動」は71年、マービン・ゲイ氏「ワッツ・ゴーイン・ノン」も71年、ダニー・ハサウエイ氏デビュー70年、これらキラーの裏には山のようなファンキー有り。ロックンロールに次ぐ新しいビートが生まれようとしてました。バード氏も前作前年「エチオピアの夜」でファンク入道、さらなる無限の可能性を求めてミュージシャンを探しに探してこれだっつうメンツ集合のその時、この「ブラック・バード」が生まれました。時は72年4月。その数ヵ月後には先輩マイルス氏の必殺「オン・ザ・コーナー」。片腕に選んだのがラリー・ミゼルとゆう男。みぜるきかぜるいわぜる。作曲、アレンジと大活躍。ドラムスには翌年、ハービー・ハンコックス氏のこれまたキラー「ヘッド・ハンターズ」でさらなるぶっ飛びしたハービイ・メイソン氏。あまりにファンキイ、切れ過ぎて歌物のバックでは叩かせて貰えなかった男。ベースにはテキサス・ファンクの雄、クルーセーダーズからウイルトン・フェルダー氏が。本業はサックスでござるが、ベースを弾かせるとこれが天下一品。あまりに上手いんでバンドにベーシストが寄り付かなかった。そして同じくベースにチャック・レイニー氏。中指一本上下のみで超絶グルーヴを発進する男。ポンピン&ぐいのり求めるならチャックさん。さー、このご両人の名を聞いてピンと来た方は110番、そうです、エイジャに至るスティーリー・ダン・サウンドのボトムを支えた二人だ。ギターはディーン・パークス氏、デヴィッド・T・ウォーカー氏。気がつけばこれ以降様々なアルバムでお姿発見。鍵盤はジョー・サンプル氏。これら百戦の勇士達が集い、何かものしようとチャンレンジしたアルバムがこれ。もちろん後のクロスオーバー、フュージョンの姿有り。しかし何よりも魅力的なのは、一体全体何が生まれるのか本人達にもわからなかった雰囲気。やってる内にこれかこれかって発見を演奏側も次々と掴んでいく喜びが。アルバムの隅々まで光が充満してきらめいてます。この喜びの音楽を街が放って置く訳も無く、ジャズ・アルバムではもち最高位1位、ブラック・チャートでも最高位2位、ポップでも最高位36位とブルー・ノート史上最大の売上げとなったとゆう。数多のミュージシャンも夢中で聴いたはず。そして参加したミュージシャン達は・・・ここで得たものを音楽の伝書鳩となって実際に各地で展開、新たな個性と出会ってさらに花開くファンク。音楽ですから気に入る気に入らないは貴方次第。ただ、この分野で黎明期キー・アルバムの一つであることは間違いないかと思います。後は前述盤の他、クインシー・ジョーンズ氏の「ボディ・ヒート」、グロ−バー・ワシントンJR氏の「ミスター・マジック」。生きがいいのは目でわかる。取れたてだよ。(山/お勧め!/120点 

David Lindley/El Rayo-X
cover・・・化けもの 
曲目等詳細
*「化けもの」って呼ばれてこんなん嬉しそうにしてる人をほかに知りませんデビッド・リンドレイさんです。満を持して登場の1stソロ・アルバム「エル・ラーヨX」。プロデュースは盟友ジャクソン・ブラウン氏とお仲間エンジニアのグレッグ・ラダーニョさん。リンドレイさんって、リンドレイちゃんって呼びたくなる。笑顔が素敵なおいちゃんだ。各種弦楽器を操るテダレで特にお役所事務姿となっちゃいますラップ・スティール・ギターの名手として世界に轟いてます。ジャクソン氏のランニン・オン・エンプティのギュオーーンね。ライ・クーダーさんの一のお友達でもあるかと。ライさんがその世界では学者肌って感じなのに対してリンちゃんはより音楽屋さん肌って印象を持ってます。ライさんが見つけてきた音を、横で聴いて、ぎゃははぎゃははとオオウケ、それナイス、最高、俺もやっていい?いいよねえって言いながら即効もうやってるつう。ライさん、おいおいって思いながら嬉しそうって絵が思い浮かびます。その楽しげな感じがそのままこのアルバムでも。歌も凄いんだよ。何が凄いってその声。生まれた時ピンクの小象に踏まれちゃったかその異様に甲高い声。件のジャクソンさんのエンプティ・アルバムの「ステイ」での有り様、びっくりしたのなんのって。女の人かと思ったよ。シンディ・ローパーさんのマネしたら上手そう。そんなもんでさぞかし気色悪いかと思わばこれがまた聞いてるだけで嬉しくなる。その声とうんちゃうんちゃギター、1stですからそれこそとびっきり大好きな曲たちが次々と出て来るその様、この世の幸せとはこうゆうことだわ。1曲1曲忘れられません。ロミオの歌でしょ、エバリー兄弟のバイ・バイ・ラブ、FABな人たちで超有名なトゥイスト・アンド・シャウト。このベタな選曲。リンちゃんならでは。それをテキサス、琉球、ジャメイカ、LA横断の大世界楽園音楽にしちゃうのもリンちゃんならでは。お付き合いした人たちの恩も音も忘れない。ヒューイ・ピアノ・スミス氏のツバ黒粕と新茄子ブルース!。ブギウギ・スカ。そして何よりマーキュリー・ブルースだ。その昔何の因果かセッション・バンドでやることとなりまして、スライドをコピーしました。そりゃもう必死。この超絶プレイをやらなきゃならんとは。泣きながら何とか出来るようになったものの・・・ついて行くのがやっとだよ。このテンポでこの粘りのあるスライドは出来るもんじゃありません。とことん音楽と弦の楽器が好きで。やったんだろな練習。練習とは多分思って無いぞ。好きで好きでしょうがなくやる音楽はいつでも最高です。こんな化けものだったら夏と言わず冬と言わず出て来てくださいまし。(山/お勧め!/120点 

Doctor Mix & The Remix/Wall of Noise
cover・・・フランス産わめく 
曲目等詳細
*ドクター・ミックス&ザ・リミックス。名前だけですと今年登場21世紀のテクノークラブ・ユニットって感じや。79年に登場した電子パンク野郎です。レコード番号ROUGH6、イギリスではあのラフトレードからリリース、しかして実態はフランス・パリ産。すぐ後にメタル・アーバインつう暴れバンドをものしたエリック・デブリ氏が起こしたとんでも音楽だ。そもそもパンク誕生の所以なしごなは「ボアダム」、退屈やー!つまんない。ロックも歴史を重ねてすっかり熟練の達によるものになってしもうた。こっちはただ眺めてるだけなのか、てんで、こうなりゃ全部ぶち壊してしまへ。なんでどんなに感動的であろうが最高の出来であろうが、今までのを受け継いでる完成品ってだけで喰ってかかるとゆう迷惑な言い掛かりのような音楽だぞ。それまでやってはいけないってされてたことをやってやる。カリスマ・ロック・スターなんかクソ喰らえ。ピストルズのロットン氏やクラッシュのストラマー氏なんかはパンクを離れてもごっついスーパーな歌い手でした。であるからついついそのままスーパーな存在になってしまいの、カリスマになってしまいの、やってる方針の中に自己矛盾を抱えてそれとも戦わなくならなかったりして。ならばこれではどーだ。誰がやってるかさっぱりわからないぞ。針を落とさば何ともまー貧相なリズムボックスをバックに電気ギターぎゃんぎゃん掻き鳴らして男がわめいてる。この男、そもそも歌ってはいかん。ジャイアンだから。声だけは目立ちに目立つ。音程なんか取ってる暇があったらもっとでかい声でわめく。ダンスは至上目的だからリズムだけはバッチ合ってるぞ。で、わめく。曲は

Out of the Question(60’sガレージ・バンド、シーズ)
Grey Lagoons(ロクシー・ミュージック/フォー・ヨア・プレシャー)
No Fun(ストゥージーズ)
Six Dreams(シーズ)
I CAN'T CONTROL MYSELF(トロッグス)
Superman(デビッド・ボウイ)
Sister Ray(ヴェルヴェット・アンダグラウンド)

と先んじて暴れてた猛牛連中のもの。これを言われなきゃわからんくらいぐっちゃんぐっちゃんにして。元々充分ぐっちゃんぐっちゃんなんをさらにぶっ飛ばす所業たるや神をも恐れぬああ怖い。一番やりたかったことはこれでしょとばかりに。ベースの存在を忘れてる曲あり。入ってる時は入手出来るシンセはこれしかなかったんですってくらい安ーい音で戦慄担当、唸る、ぶー、そしてぴろぴろぴろー。誰かにお奨め、俺は出来ん。不快この上ないとこが快感なのでの。しかしこうゆう大馬鹿な連中がいるのが嬉しくて楽しくて聴く。インダストリアルって言葉が魅惑、オルタナティブってのはこうゆう音を刺してそう呼んだのだ。どうなるかわからんって意味である。バンド名、及びアルバム名は正に体を現す正直もの。同時に簡易アスファルト舗装材に同名のものあり。ゲンズブール氏がいたフランス、やるときゃやります。そのまま冷笑がオーバードライブしてダフトパンクに。
(山/お勧め!/120点 試聴はここで

Diamond Head/Am I Evil
cover・・・硬鉄 
曲目等詳細
**今週も週刊ヘビメタタイムス改め週刊リフ三昧の時間がやってまいりました。創刊号は定価1542万円のところ無料。特典でナマハゲTシャツは付いてません。編集長代理補佐の山です。
では記念すべき666号の特集は

アム・アイ・イヴィル
ダイアモンド・ヘッド

だ。誰だ。既に本誌223号特集「ヘビメタとは何だその2」と444号特集「何だヘヴィメタとはその6」でホワイト・スピリットと共にツバつけておいたバンドです。出やがった我が前に。ツイてるぜ。
とはいえ、何だこの盤は。いささか正体不明。唯一の情報源は先輩とあがめ曲をカバーしたメタリカの「ガレージ・インク」アルバム。そのライナーによりますとDHはウエスト・ミッドランドのストアブリッジ出身。

ああ、あそこか。・・・ってわかるか。

そこです。結成は1976年、バンド名はフィル・マンザネラ氏のソロ・アルバムから。NWOBHM新波英国重量鋼鉄のムーブメントで日の目を見たと思ったけど思っただけで今に至る。
メンバーは
Sean Harris - vocals, guitar
Brian Tatler - guitar
Colin Kimberly - bass
Duncan Scott - drums
の4人組。
さてこの「甘いイビリ」盤は何かつうと、世にホワイト・アルバムとして流通してるCDと同時期、デビュー・アルバムに備えてのデモ音源から8曲のものだと思われます。試聴の結果。デモだからつうて侮るなかれ。余計な手を加えてない裸の実力が呈されるのだ。
もちろん予算無さそうです。ほぼ一発録音の緊張感ばりばり。あと5分で終わっちゃうよ、そしたら追加料金だよ。そしたら今晩メシ抜きだよ。マルイでキャッシングだよ。80’s初頭のバンド野郎の嘆きが聞こえる。当時そんなヤツラに金を貸してくれたのはヤバイところ以外ではマルイさんしか無かったのだ。親に電話される。
1曲目はタイトル曲
アム・アイ・イヴィル?
「俺は悪いか?」マルイか?では無い。先のメタリカもやっておったつう代表曲である。いきなし水戸黄門リズムぼれーろで壮大なる大スペクタクルで始まる、しかし本物オケストラであるはずも無くシンセかはたまた何だこの音はの不思議なインチキ弦らっぱ音。呑気に「人生楽ありゃ楽太郎」なんて歌ってると、ライトハンド奏法及びハーモニクスとともに鬼のリフ鬼どもが襲い掛かる。そこにややか細い声のシーン氏の歌声。切々と。
メロディ無いのにメロディックとゆう。
このラインはパンク/NWだ。
ここに主張いたします。このバンドはキリング・ジョークの同僚です。前にも書いたか。あの1stアルバムでドカンとやられた方なら同様の動揺をこの音で受けるに違いなし。あちらはメタル感覚をあっちにひきづりこんだ。こっちはあっちの感覚をメタルにひきづりこんだ。
表裏一体弱肉強食得者勝利焼肉定食。
同じ時代に生きたんだから当然かもしれぬ。こちとらも同じ時代に生きたからびんびん来るわ。
と思わば
2曲目
ヒート・オブ・ザ・ナイト
ではいきなし、サヴァイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」くりそつとなって別な意味で動揺する。しかしてこっちはロッキー102のテーマとなるはずもなし。
とにかく真面目です。これやること以外何も考えて無い。売れる以前にロックバンドやる連中はそうゆうものだ。
3.のドンチュ・リーブ・ミーは先の特集「何だヘヴィメタとはその6」の「フライデイ・ロック・ショー」アルバムで馴染んでた曲。全く同じヴァージョンに聞こえ。胸掻き毟るハード・ロック・バラード。エフェクターも満足に買えない貧乏鋼鉄さんだったと見え、アンプ頼みのナチュラル・ディストーションで親父はやられる。
これに限らず、楽器の音がここに聞こえるのだ。あるか今、こんな当たり前の楽器の音が聴ける盤が。
今は貧乏なバンドほどデジタル通過になってしまってるのでは無いか。
同じく極めてギリギリの状態の中で悶えリフ交錯するミドル曲のボロウド・タイムでA面は終了。

で、これは・・・これは・・・やばい・・マジでえらいバンドだってのは
B面ではっきりとしてくる。
1.の「地獄から天国へ」。ほんとに地獄に片足掛けてるかのような声が。シーンさん、フリーが好きだと思え。ライブではバドコのグッド・ラヴィンをカバーしてるし。この細い声であの情念ヴォーカルに取りつかれてる。後半は失敗許されぬハイテンポやややこしいリフで疾走。
2.は代表曲「デッド・レコニング」。
6分22秒。ピシと切り良く止めるべきNWOBHMの中でみんな長尺の曲ばっか。展開のなだれ込みはバズコックスと同様のスリルが。
これで燃えるはやっぱパンカーの血入りの方々です。ロッカーにはその血がみんな入ってるはずだ。
全速で走りきればいいものの、そりゃどうしょもない性(さが)か、わざわざややこしいリフかましギリギリ状態に己追い込んでやがる。
3.ライトニング・トゥ・ザ・ネーションズ
シャッフルです。高速の。と思えば超スローになったり、いきなりまた高速。づどどどどどどどどどってその快感たら。快感会館で水風呂でビールてえもんだ。熱いの冷たいの同時に。辛いのと甘いの交互に。
4.サッキング・マイ・ラブ
このラストで完全にやられる。まずはドラムの音。鬼千匹がお互いに張り手かましてるような。手製ゲート・ドラムだに。低予算でどうやってこれ出せたのか。音の神様が味方してくれたか。その激音に乗って総決算のリフ台風と嘆きヴォーカル。嘆くも湿り気まるで無し。嘆くは冷たい視線で無ければ。9分29秒。すげーすげーとわめいていたらその前半はでっかい前フリだった。PILの如き混沌中間部から怒涛のラストへ。

すいません。編集長代理また興奮してしまいました。
今なお現役で嘆いているとゆうダイアモンド・ヘッド。浮かばれぬパワーがその源なのでしょうか。
(山/お勧め!/120点 試聴はここで

Diamond Head/Canterbury
cover・・・硬鉄 
曲目等詳細
*今週も”週刊ほんとにもうヘヴィメタって何なのサ”の時間がやってましりました。
担当はワーキングプアの山です。
特集は、ほぼ一月ぶり、前回は6月20日に出現したダイアモンド・ヘッド。今回は83年の3rdアルバム、
その名も

カンタベリー

カンタベリーといやあ、そりゃもうグレイとピンクの美しい場所で変拍子のプログレ天使達がキャラヴァン隊になってるとこだでや。何でまたNWOBHMの伝説バンド、デーヤモンドヘッドがー。出身地を改めて調べてみました。イングランドのStourbridge。さー何て読むんだ。ストアブリッジかな。確かに南だ。カンタベリー。
76年に結成、81年に自主制作盤でデビュー後、これだけのバンドをほっとくわきゃあねえ。声がかかりました英国MCA。大メジャーだ。早速
アルバム「Borrowed Time」製作リリース。それが82年10月。最高位24位。当時何がヒットしてたかとゆうとカルチャー・クラブ「ドユウ・リアリ・ホント・ハートミー」、バウハウス「ジギースターダスト」、テイアーズ・フォー・フィアーズ、マリ・ウイルソンと悶える人は悶え狂っちゃう強力ラインナップす。あ、それと何故かビートルズ「ラブ・ミー・ドゥ」。
こんな中、アルバムで24位まで到達したんだから相当なものだと思うのですけど、MCAさん満足しなかったらしく、もっと売れるもの作れって圧力かかったらしい。作れって言ってもねえ。突進リフ番長青春暗黒まっしぐらなDHにそれ言われても。
バンド内、多分揉めに揉めたようで、ベースさんとドラムスさんが退団してしまいました。
残るはヴォーカルのシーン・ハリス氏、そしてギターのブライアン・タトラー氏の二人に。
曲作りの中心人物達のみ残る。けっこうあるパターン。だけんどもメタル・バンドでこうなるのはあまり聞きません。
この形態でこの当時で思い出すのがアソシエイツ。実際佇まいが似てる。このカンタベリーでは。
アルバム・チャート最高位32位。83年9月。
ちなみにこの月のシングル・チャートベスト10は
1 UB40 Red Red Wine
2 Culture Club Karma Chameleon
3 Peabo Bryson & Roberta Flack Tonight I Celebrate My Love
4 Genesis Mama
5 Madness Wings Of A Dove
6 Paul Young Come Back And Stay
7 Rod Stewart What Am I Gonna Do
8 Ryan Paris Dolce Vita
9 Modern Romance Walking In The Rain
10 Big Country Chance
メタルのメの字もねえよ。一段落かえNWOBHM。なことは無いかと思うんだが、前後に確かに無いよ、メタルバンド。
な中、32位だったら相当なものだと思うのですが、これでクビになったか、それとも力尽きたか、バンドは一旦解散してしまったそうです。
復活はその後、メタリカによるおかげの時。
その憂愁の美「カンタベリー」。
あっと驚く夏の大変身盤。
びっくりしたなもう。1曲目「メイキン・ミュージック」からギターの音が歪んでいません。ディストーション抜きのメタル・バンドってあるのかえ。さらに何とも軽やか。あれほど怨念満点の人たちがどうしたんだ。しかもファンク風味。
2曲目、シングルとなった「アウト・オブ・フェイズ」はさらに軽やかで、生ギターで歌い始め、モノクローム・セットかー。ネオアコかー。
好きじゃないかワシ。
しかし多分これをもって当時のメタル・ファンは多分メジャーで売らんがために日和った、軟弱になった、はては魂を売ったとスズメがキュンキュン(伝染んです)鳴いたと想像します。
だけんどもよう、こちとらその頃はニュー・ウエイブ人だったんで、そなこと幸いにしてあまりこだわり無し。
ジャンル抜きで良ければいいじゃないか。形ではねえぞ。
実際、先に進み、さらに繰り返し聴くほどに、
来る。
何ら変わらぬ、青春悶え突進音楽。
変拍子ばんばん、哀愁のメロ健在。何も大げさにしなくてもこの音を出せる境地に到達したか。
スリリングだー。3曲目キングメーカー。
5曲目トゥ・ザ・デヴィルになるともう正体隠すことも出来ず、あのダイアモンド・ヘッド24カラットに。
B面となる6曲目からはさらに悶え増大。ギターの影にU2有り。
真似したと言っちゃえば身もフタもないよ。逆にあれだけビッグになる可能性もボタンがうまくかかってたら有ったかも。
それだけのバンド、音楽です。
ただ、変拍子かーー。どうしてもやっちゃうからなあ。あまりヒット曲で変拍子は聴いたことねえ。プログレと認知されれば別だけど。
ジャンルの壁って思ったより厚い。思い込みも伴う。
8.はそのU2色が一番濃い「アイ・ニード・ユア・ラブ」。何故ヒットしなかったのだろう。MCAの責任です。きっぱり。
なのに裏ジャケで、そのMCAの担当者にに感謝の言葉載せてる。直接担当の方は相当努力されたのだろうかと。わからんちんは上だな。いつの時代も。
さてラストはタイトル曲
カンタベリー。
ピアノの調べに載せて、ちょっとクイーン思い出す美曲バラードです。
何を歌っているのだろう。

祝福され立っている我 彼は恐怖の中
失望をどうぞ
抜かれた4本の刀、王に誓う
彼らは意思を共にし
殉教、死ぬために
おお、風となり殉教、身を現れ 血と共に
カンタベリーで おお カンタベリーにて
彼女は己を悪としながらも決着を選ぶ
古きカンタベリーを破壊する疫病のように
その証人となっておくれ
ここに鳴るコード、そは歴史を作り出す
おーミステリー
彼らは言う「ヤツを打ちのめせ」
「やつを打ちのめすのだ」
彼の闘争はすみやかにフランスまで波及し 誰の心に響いたのであろうか
カンタベリーの人々を苦難に陥れるために
霊妙な大聖堂
そなたの声 そはカンタベリーの声
つづく

後半はミドル・シャッフルでハードに転換します。古代史メタル!
あまり意味はわからんが(^0^)。
80’sに売れそうも無いことだけはわかったりして。
んでもハマったのだ。確かだ。
(山/お勧め!/120点 試聴はここで

The Dells / the Dramatics/The Dells Vs. the Dramatics
cover・・・ソウル 
曲目等詳細
*ガンガンゴンゴンぎゅわーんの音楽の威力たるや凄まじく。HでMやHでRなロックなんすが。たまに他の音楽聴こうかなあなんて、かけ始めても結局がんがんごんごん欲しくなって、かけ替えたりして。
人生ヘビメタさんになっても不思議じゃ無いな。
な中で、針を上げることがどうしても出来ず、しかも震えが走るほど・・・いいっ・・・いいっ・・・てのはこりゃ相当なもんです。はい。
それがこの
デルズ対ドラマティックス。
がんがんとは対極の音だわ。
まずはこのジャケット。ソウル棚で見つけたら、まほさんがこれは絶対買っていいって申してくれました。ジャケ絵担当山上たつひこ氏ではありません。この絵から想像するに音はオイニー炸裂、10人の黒い人がくんずほぐれつ油ぎっしゅなソウル展開と思わば・・・
よく見るとみんなニコニコしてます。
白い歯っていいな。スイートでハッピーでラブリーな歌がテンコ盛りなのだ。
いわゆるノーザン・ソウルってやつです。
アメリカ北の地方のソウル。その中でもモータウンやフィラデルフィア・ソウルとはまた別の。
おもろいことにメタル本場のイギリスで絶大な人気あります。秘密結社とかあるんじゃないかってくらい奥の曲がいきなしチャートインしちゃったりするとゆう。ただし両方のファンはけっして交わること無いだろうけど。
ここは日本なんで交わっちゃうこと可能。
洋楽の中でも最も洋楽な音楽かもしれませぬ。
そして、十代の頃だったら絶対聴かなかったろうな。
ソウル・トレインが放送されていたことがありました。ミッドナイト・スペシャルと交互にJUNとROPEの提供で。
ロック中心のMNSと比べてソウル列車は濃い濃い。黒味が。当たり前だ。エルトンやボイちゃん出て来ないかなーとかロック野郎は待ってたりして。そしたら良く出てくるのが黒いコーラス・グループの皆さん達。
5人とか6人とか大人数で、どう見てもおじさん、かっこわるう。歌ってる人を真ん中にバックでは微妙に揃って無い一緒のフリ付けでスローモーション気味にくるりんぱくるりんぱと踊りながら歌うのよ。かっこいー。
と今思い出して思えるのはこっちも親父になったからかいのう。嬉しいような悲しいような。
デルズはシカゴのグループ。結成は何と1952年。
ドラマチックスはデトロイトのグループ。結成は1962年。若手だ。
共に5人組。共にくるりんぱ。
只でさえ人数いるのによりによって共演させようとしたのは誰だ。ドン・デイビス氏とゆう北のソウルの正にドンなプロデューサーさんがおります。この盤でもほとんど仕切ってるそのご支配様が張本人か。
どうやって打ち合わせしたのか、その10人が誰が誰だかわからないほどごく自然に歌いコーラスする。
その音は皆さん既にきっと御馴染みです。
ホール&オーツやトッド・ラングレンちゃん達、ボイちゃんのヤング・アメリカンなどのホワイト・ソウル群でたっぷし聴いてるやつ。
だからご安心を。
ジャケ買いしましょう。
いかん。CDではジャケが差し替えられてる。何故だ。んならばかでかく貼りますんでそれ眺めながらどうぞ。
押しは強くありません。さわさわっと。柔らかく入って来て最後には、おおおお、となる。
「君が好きだったのは僕だったってことだったらなあ」なんてバラードなんか。これ1曲でご飯3杯いけます。
どんなに毎日が厳しく、貧乏どん底だったとしても、年一回一念発起、友達に服借りてバチっと決めて、恋人通し夫婦通しで行く憧れの街一番のクラブなレストラン。
そこでこんなん、やってたら。もう最高。
音楽って玉をみんなで入れる。好みを選ばず最初からラブなプロのソウルだ。
録音はデトロイトのユナイテッド・サウンド・システム、そして南のマッスル・シュールズ。
名も出さぬバック・ミュージシャン達のワンダホルな演奏にもおひねり出したい。
(山/お勧め!/120点 試聴はここで

Disco Tex & His Sex-O-Lettes/Disco Tex & the Sex-O-Lettes Featuring Sir Monty Rock III
cover・・・アメリカン・グラム 
曲目等詳細
*「珍盤さんいらっしゃあい」のお時間がやってまいりました。司会は桂三振の山です。
本日のお客様は
ディスコ・テックス&ザ・セックス・オーレッツ
正式名
ディスコ・テックス&ザ・セックス・オー・レターズ・レヴューの皆様。
長いよ。
1975年に2曲のTOP40ヒットを放ったLAのアホ、いや天才さん達です。
まだディスコ時代の黎明期、例の4つ踏みバスドラ・ビートもしてなかった時代に踊れりゃいいんだろとばかりに阿鼻叫喚の限りを尽くした、およよ。その雄姿は東のKC&ざ・サンシャイン・バンド、西のディスコ・テックスうにゃうにゃうにゃと呼ばれたんだよ。後継者は2年後登場する後にキッド・クリオールと変身するオーガスト・ダーネル氏のドクター・バザース・オリジナル・サヴァンナ・バンド。
長いよ。
今野雄二氏ご用達。しかしテックスは、今野氏ご用達じゃ無し。だって下品なんだもん。
75年といやあ海を渡ったロンドンではグラムの嵐が過ぎ去った頃でありまするが、果たしてアメリカにグラムは有ったのか?の答えがここにあります。キンキラキン精神をアメリカ式にいかんなく発揮。俺達だってパーテーしたいぜセニョール。
仕掛け人は、これがよくわからんことにフォー・シーズンスの親方参謀、ボブ・クルー氏。LAにチェルシー・レーベルつう謎の悪の会社を作りまして、色々と世界征服の為に画策してた。お友達はケニー・ノーラン氏。二人で作ったインチキニューオリンズ最高ファンク「♪腕ずくでアベカワ、おこわ」のラベル「レディ・マーマーレード」をテックス2曲のヒットの間、2月にナンバー1にいたしました。時の人です。ノーラン氏は76年に「アイ・ライク・ドリーミン」で自身のヒット放ち、これがまた砂糖の上に蜂蜜と餡子と生クリームをかけたような甘党にはたまらん曲で、人格を疑う。
さて参謀はそのお二人。では本盤の主人公はといえば、ジャケ中央にそそり立つ山城シンゴちゃんと間違うばかりの人
サー・モンティ・ロック3世さん。
ルパン3世では無い。本名はジョセフ・モンテネス氏と申し60年代にティーンのアイドルだったそう。ますます山城さんだ。
役割は訳のわからぬ言語、おそらくスペイン語、でぎゃあぎゃあ煽る係。「神様、皆々様、ありゃりゃほんてこってもん」とか手ぬぐい級空耳連発や。
あ、さて
2曲の完璧シングル、まずは
ゲット・ダンシン
明らかにインチキとわかる拍手喝さい音の中、スイング・ジャズかファンクかカントリーか、渡る世間は鬼ばかりかわからん混沌。とにかく腕づくで騒いでやります。パーテー盛り上げます。ただそれだけ。
リフは直後にキャンディーズ「年下の男の子」でパクられたふしあり。ここからあーするとは天才的パクリだぜ。
74年暮最終週に35位で登場、75年のお正月を賑わかし、10位まで到達。
2曲目は
アイ・ウォナ・ダンス・ウイズ・チュー。
ちゅうしながら踊りたいよーって。アルバムではB面一曲目。ほとんど同じ。2匹目のどぜう。どころかアルバム全部がどぜうで山盛り。この2曲のまんま、やかましいことと言ったら凡百のメタルアルバムも尻出して逃げる。
今で申しますサンプリングも山盛りで、レゲエ、ラテンも加わって、アメリカン総動員だから、考えてみたらすげーアルバムだな。
何より馬鹿だし。
チューは76年5月17日に初登場39位。最高位23位。
その後、サー・モンティ・ロック3世はどこに行ったのだろう。次のアルバムってのがあるらしいんだが。
とにもかくにも
史上最大の時代の徒花レコードです。
買いましょうとは・・・間違っても・・・言っちゃる。私はこのアナログ盤を30年間探したのだ。
(山/お勧め!/150点 試聴はここで

Dio/Holy Diver
cover・・・
愛の虹 
曲目等詳細
*週刊虹メタル現代は今日発売です。
特集は
ディオ1983年の1stアルバム

ホーリー・ダイバー〜情念の炎

だねん。
「えー、今日まで仲良く過ごして来ましたロニーのジェイムス・ディオ君がお城の水牢に幽閉される為に転校することとなりました。」
「えー、聴いてないよー。お支配さま、勘弁して〜。」
「それではロニー君、さようなら。新しい仲間はボネちゃんです。次の授業を始めましょう。あ、ロニ君早く行っちゃっておくんなましー。」
と虹の学校のお支配様先生リチーさんに追い出されたロニー君、泣きながら帰ったの。とにかく学校探さなくちゃって転校したのが黒サバス校。
「いいねいいね顔が鯖みたいで。」って最初はかわいがってくれたんだけど、
ある日突然
「えー、今日まで仲良くしていたかもしれないロニー君が、登校の校風と合わない為突然転校することとなりました。」
「って、聞いてないよーー。」
泣きながら帰りました。ビブラートの泣き声。
ええい、こうなったら自分が先生になってやると、設立したメタルの学校が
その名もディオ
もう転校しなくていいよ。
生徒は
元スイート・サヴェージ県立高校のヴィヴィアン・キャンベルちゃん、得意のいたづらはギター
同じく虹校を先にクビになったジミー・ベインちゃん、同じくベース
で黒鯖高をお前もついでに出て行けーって一緒に退学になったドラムスのヴィニ・アピスちゃん
何か悲しい経歴の僕ちゃんたちだけど、頑張るぞ。先生付いて行きます。
たらまー
レインボーならいざ知らず、ディオてばそんなんよーって世間の風ぶっ飛んだよ。
あんたレインボーよりレインボーじゃないかーー。

そうです普段は何気無い怖い顔のおっさん、ロニー君は一度電話ボックスに入りますと情念の戦士レインボーマンに変身するのです。
世界一の一人レインボー・ファンクラブ会長。
あまりに愛して愛して愛しちゃったのよの気持ちが、ほらどーだ。この名曲の数々。岩をも動かすのは愛しか無し。
何しろ一回見たら忘れられない容貌と声の持ち主じゃけんねえ、世界中のその手好き人がうずうずして聴きたがってた頃だ。
売れてしまった。俺は知らなかった。
全英アルバムチャート最高位13位。幸運の順位。
アメリカでも56位。本家ダウン・トゥ・アースは66位だった。ご支配様顔面蒼白。
この歌いに虫唾が走る方には何の縁もありません。
あー、たまらん浴びたいって方には至福の瞬間だぞ。
♪ほーり・だいヴぁっ、んにゃ、ほーり・だヴァあああうあうあうあうあうあうあう♪
あー、たまらん。
アメリカにてメイストリームロックチャートつう何それチャートで最高位14位を獲得したのが
エキストラ・ワンダホル・シューパー・シングル、その名も

レインボー・イン・ザ・ダーク

裏レインボー団、結成の雄たけびをどうぞ。

その光そこにあり そいつはいつも俺を落ち込ませる
だってさ そいつは野放しで 俺は見た それは俺だ
誰が失ったのだ けっして見つからなかった
俺は魔術に向かって叫んだ そいつはまるでその光の中で踊るよう
でもさそれはとっても寒くて ぶるぶるしちゃったの
夜の影に向かって

朝が来る兆候まるで無し
お前は一人で置き去りにされちゃった
暗闇の中の虹のように
暗闇の中の虹のように

お前は悪魔するのだ やつらはお前をそうさせる
お前が挑戦する時 ヤツラは隠れたのか 深くどこかに
それはお前が知ってる誰かさんだったのか
お前は絵だ 正にその時光景が焼き付く
俺達は嘘つきだ 俺とお前達
俺達は詩情無き言葉なのだ

朝が来る兆候まるで無し
お前は一人で置き去りにされちゃった
暗闇の中の虹のように
暗闇の中の虹のように

その光そこにあり そいつはいつも俺を落ち込ませる
だってさ そいつは野放しで 俺は見た それは俺だ
誰が失ったのだ けっして見つからなかった
俺は魔術に向かって叫んだ そいつはまるでその空気中で踊るよう
でもさそれはとっても恐ろしくて そしてお前だって聞くだろう
それはお前をも呼ぶのだ 注意

朝が来る兆候まるで無し
お前は一人で置き去りにされちゃった
暗闇の中の虹のように
暗闇の中の虹のように


可哀相だよー、ロニーちゃん。よちよち。あ、寄っちゃ駄目。怖いから(^0^)。
そうです、
少なくとも完全に、ホーリー・ダイバーとレインボー・イン・ザ・ダークはメタル完璧シングル也。
メタルの様式美とゆうよりもー・・・レインボウ様式美ここに有り。およよ。
(山/お勧め!/120点 試聴はここで

Dio/The Last in Line
cover・・・
愛の虹 
曲目等詳細
*2007年ヘヴン&ヘル〜天国と地獄ツアーは
絶好調ですかー?ロニー・ジェイムス・ディオさん?
レコ屋さんで雑誌でめっちゃ濃いメークで表紙飾ってるの見たぞー。
おっさん不滅!
ひたすらの修行を重ねえりゃあ形相になっておった。
人を9825人斬った顔だありゃ。
そんな中、あーメタル聴きてー。鎌倉剣豪メタルが聴きてーとなると引っ張り出してます。この盤を。

ラスト・イン・ライン
ディオ
1984年作。

冥府魔道一人旅2作目。ジャケは御馴染み、大魔神だあ、佐々木じゃ無いぞ、ディオ神ぶっ立って、苦しむものども一列に並びなさい。
なんとかしちゃる。へへぇの図。
もーう、揺るぎません。おっさんのメタル道。ほれ、これがディオの甲冑ロックじゃ、これしか出来んこれしかしねぇ。さー喰え、ほれ喰え、美味いじゃろ。
あー、まいうーです。もっとくれ。歌良し、メロ良し、バンド良し。何が言いたいかは喰えばわかる、わしの顔を見りゃわかる。
え、おめえはポン人か?エーゴだとわかんねえ?ファン・クラブは虹プロダクションです。正義の味方レインボー・マン。
では全部つなげてポン語でわめいてみちゃろ。


わしらロック

おめえは顔面を見ちゃる
おめえは物事の外面を見ちゃる ヤツラがそれを望んでるからじゃ
しかしわしらが見ることが出来る唯一のものは
殺戮のためにやって来る
やつらは不気味に旅立つ
背後に群集を置き去りにして
おー、それはお前の頭に入り込むのだ
じゃが船漕げ
おまえの歌を謡え
続けるのだ
わしらロック わしらロック わしら ロック


わしら最後の一行

平穏な航海をしちょる船あり
暖かさなど微塵も無き寒さ
暗黒の内側の光
お前に届けさせてやろう
笑ってやるわ 歓声無くとも
恐れ無き希望
ワシらは来たれり
お家
わしらは魔女から休暇をいただいた
わしらはぜってーぜってーぜってーぜってーぜってーぜってーぜってー、お家には戻れないだろな。
じゃがメッセージ、感じています
今しがた
床をほふく前進したりしません
トスされる前にアタックします
お前は解放されること可能 じゃが唯一の方法は絶たれた
わしらは来ないよ
わしら疲れてますわしらストロングです
わしら手を持ってる すばやく書けます すらっとね
わしらは初めて知るであろう
それは悪徳と共にあり お前の頭ん中にある
わしら最後の一行だ
わしら最後の一行だ


わしら悪徳の目

深夜に隠されておる
光が当たる とにもかくにもおめーらは見る
けっして中には入れないぞ
ただついていくだけじゃ お前がどこにいくことになろうとも
でさ、すんばらしいおめえの知らなかったものを頂くことになるんです
ノーノー

それは都市と呼ばれるもの
純真無垢なハートには、かわゆく見えるじゃろ
それは歓喜の場所じゃ
やつらは約束する お前さんにお宝を もしお前さんがぶっ飛ぶなら
でさ、そのとき お前の魂は飛んでいきーの、死ぬさ

おー、俺様が虹を捕まえた方法がどんなか思ったことはありますかい?
俺様はそこにいるだろう 業火がお前を躍らせる時
俺様はお前に見せてやる
空が開き輝く様を

俺は悪の目をゲットしたのだ
悪の目 悪の目 悪の目ミシン



一緒に三曲同時にお送りしました。
おーーー、全部一緒のくせに全部違う。
これぞ鋼鉄道の奥義。ディオ神の御業。

弟子のギター弾き、ヴィヴィアン・キャンベルすーぷも炸裂してます。おめーにはこれしかソロの時間を与えんって言ったら
目一杯回転の有る突っ張りしてやんの。

おっさんの指立てポーズは、ぐわっしでも無く、ミスター・スポックでもなく、
”メロイック”と呼ぶのだ。

全員やりなさい。
あ、それぐわっし。
ま、いっか。
(山/お勧め!/120点 試聴はここで

Detective/I直撃波
cover・・・
探偵 
曲目等詳細
激ですかー?
激さえあれば何でも出来る
激さえあれば道は開ける
行くぞーーーー
ガーーーン(岩)

お待たせいたしました木曜ハードロック・アワーのお時間です。
本日のゲストはあああ

ディテクティヴ
直撃波

1977年公開の1stアルバムです。
表ジャケには・・・バンド名だけ

さて誰でしょう?

秘密。スワン・ソング・レーベルがお届けする謎の激岩バンドだ
って、裏を見ると全員写ってるじゃん。
えー、向かって左側から

ベース担当、ボビー・ピケット氏
鍵盤担当、トニー・ケイ氏
歌唱担当、マイケル・デ・バレス氏
ドラムス担当、ジョン・ハイド氏
ギター担当、マイケル・モナーク氏

スーパー・バンドだ。
さて問題です。5秒以内に各メンバーの前進バンドを答えなさい。
うーんとうーんと・・・シルバーヘッドとイエス。
二人分しか出て来ません。訂正です。二人分のスーパーバンドだ。
プロデュースは半分は、バンドとアンディ・ジョーンズ氏。
アンディ氏は、あのグリン・ジョーンズ氏の弟さんです。
スワン・ソングお抱え。ZEPのエンジニアをなされている。
そして残り半分は、ジミー・ロビンソン氏。

誰やねん。

あのジミー・ペイジ氏の変名だそうです。
何故、名を隠す?そりゃもう名前と言えども簡単には貸せません。
ケチですから。
で、このバンド、結成その目的は、
全世界レッド・ツェッペリン・サウンドで征服計画。その計画の一環。
もー、大乗り気で全員望みました。
ですから、丸ごとZEP弟子筋のサウンドでも当たり前。
文句など言わず、うひょー、クリソツって楽しみましょう。
半分がペイジさんの製作ってところもミソ。
違います。確実に。いくらエンジニア氏が代理で製作したとは言え違う。
恐るべきドケチ精神!ペイジさん、身内にもそのサウンドの秘密明かさなかった模様。
本人が製作した曲では、もーZEP度98%。
ドラムの音から、空間感触から、デ・バレス氏だって完全にプラントちゃん化しちゃう。
突然未発表曲だって言われて聴かされてもわかんねーよきっと。

いやー、嬉しかったろうなー。
およそロックに携わるもの、一度でいいからZEPしてみたいよ。
しかも
同じ環境で出来るってんだから。メンバーみんな頬っぺたつねりながら楽器弾いてます。

違う方のサウンド。
これはこれで面白。ZEPサウンドを親方のいない隙にいぢってしまえばこんなになっちゃうの図。
リトル・フィート風味やら、スティーリー・ダン風味やら、それどころかユーミン風味すら漂ってたりして。
出来上がりを聴いて、ZEPメンバー、お、やりやがったなと逆喜びしたんじゃないでしょうか。
それにさ
ハートなんか、どーして私らを呼んでくれなかったのって巨漢を歯軋りして羨ましがったに違いなし。
実際、呼ばれてたらどうなってたろかとの想像も楽しんで下さい。

とゆうわけで
結果的に全米アルバム・チャート最高位135位に終わり、計画は木っ端微塵になっちまったすが、
そんなこたあまるで関係有りません。
そりゃハートみたいなマジック・マン、バラクーダなキラー・シングルが出なかっただけで。
この時期、この環境で、凄腕連中がZEPサウンドに突入していった。
その事実がこうして残されているだけで、ど満足です。

祭だ。ごっほ。
(山/お勧め!/180点 試聴はここで

Detective/It Takes One to Know One
cover・・・
探偵 
曲目等詳細
*何と申しましてもスワンソング。
ぱぱぱぱあ
「もういいでしょう。」
「静まれい、静まれい
この白鳥人間レーベルマークが目に入らぬかっ。」
どーん。
「なにっ?」
「このレコードを何と心得る。先の中納言スワンソングレーベル様から出たアルバムだぞ。」
「へへぇ。」
「関所代官白川激、そして海産問屋主人悪野悪平、おぬしらの悪行は明々白々。藩主宗政殿に言ってきっときつい裁きをして貰うから覚悟していろよ。」
「そう、申しましてもちいとも何のことだか。」
「まだしらばっくれちゃうてえのか。おぬしらはこのデテクティヴのアルバムをB級B級と世間に喧伝したであろう。スーパーグループなんだぞ。邦題”衝撃の共同体”なんだぞ。スーパーなんだからB級なんて矛盾言っちゃ嫌。」
「でもご老公様、ちいともこれは売れなかったんじゃ?」
ぱぱぱぱあ
「静まれい、静まれい
この白鳥人間レーベルマークが目に入らぬかっ。」
どーん。
「売れる売れないで音の楽を判断するとは武士の風上にもおけぬ所業。このわしの目の黒いうちは許さん。だってさ、ヴォーカルはシルバーヘッドのマイケル・出歯亀じゃないよ・デバレスうじ、鍵盤は元イエス、ジャケでもサングラスがキラリ、谷啓じゃないよトニー・ケイうじ、ギターが・・・」
「ステッペンウルフです。」
「そうだったのか助さん。わしゃ知らなかったよ。ご、ごほん。天辺売るふのマイケル・モナークうじ。ベースがベースが・・・」
しーん
「うわ。誰か何か言え。」
「美味しいですね。このお団子、もう100本食べちゃいました。」
「デイヴィは黙っておれ。ベースはボビー・ピケットうじ。そしてこのドラムはドラムは・・・」
しーん
「ええい、ドラムはジョン・ハイドうじ。あの直参旗本退屈力男ボンゾがほれ込んだ男だぞ。参ったか。」
「参ったか言われてもなあ。」
「むー。鈍いヤツラめ。これをば赤い風船、いや、赤い飛行船団の庇護の下、クリソツだと思うからそんな気の迷いが出るのだ。一曲目を虚心坦懐に聞いてご覧。」
♪♪♪
「ほーら聞こえてくるでしょ。」
「列堂さま。何が。」
「ちがーう。今は水戸黄門。ほら、わしもさっきから出て来そうで出て来ないのじゃ。格さん格さん。」
「ご老公様、もしかしてこれはフェイセズでわ。」
「そうそうフェイセズ。フェイセズだぞ。そのノリがミソ。」
「なーるほど。」
しーん。
「ほんとに静まっちゃったよ。だからー。そりゃZEPに見初められてスワン入りしたんだからあ、門外非出のあのドラム音伝授されて喜ぶハイドさん、どかすか気持ちいいでしょ。それにそれに16才で犯されたデバレスうじの下品な歌声、モナークうじのスライド、ぐお、これだけ聞かせてわからんやつは知らん。皆の衆、行きますか?かっかっかっかっか。」
「えーご隠居ー。えーっと今日のご隠居は・・あ、西村さんか。わかったからもう少し食べていきましょうよう。」
「デイビィ、またそんなに食べてるとお腹壊しますよ。」
「あ、お銀さん、またそんなこと言ってー。」
ぱぱぱぱあ。
(山/お勧め!/150点 試聴はここで

ダリル・ウェイズ・ウルフ/Iカニス・ループス
cover・・・ 
曲目等詳細
*「お客さん、すいませんが相部屋お願いします。」

「あー、いいともいいとも。旅はお互い様じゃ。」

「わ”−−−」

「おお、めんこいワラシじゃのう、こっちおいで。
爺の膝の上に来なれ。」

「大ゴロウ!

どうも失礼つかまつった。」

「おお、お主は・・・」

「ひさかたぶりでございます。水戸様。」

「どなたですか?このお方は?」

「格さん、忘れたか。この御仁じゃ。今、世間を騒がせておられる子連れ狼さんは。」

「では、あの元公儀プログレ介錯人の狼”ダリル・ウェイ”一頭様。」

「今は冥府魔道に入りし一介の浪人。どうかお構いなく下され。」

「え、え、こ、この人があの一殺五百両の子連れ狼!わ、わ、メシが喉に詰まった。」

「大丈夫じゃ、ハチベエ。この御仁は無縁の者をむやみに殺生する方では無い。
大望をお持ちだ。しかしまあその大望で今日は何人、プログレ者をお斬りなさったかな?
だいぶ血の臭いがするようじゃが。」

「・・・・・・・」

「フリップ一族かね?
まあ、よい。おお、この子が一子ダイゴローか。良いお子に育ちましたなあ。」

「お爺ちゃん、こんにちわ。」

「はい、こんにちわ。
何?このレコードをかけて欲しいのか?」

「それは何でございますか、ご隠居。」

「これか。これはのう・・・おお、これが狼風解状盤。
ハチベエ、そこにあるレコードプレーヤーでこれをかけてみてくれ。」

「え、もう晩飯ですよ。腹減ったなあ。しかも江戸時代だしそんな南蛮の機械、あるわきゃないじゃないですか・・
って、有ったよ。かけます。」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「これがあのプログレ必殺剣、水鴎流の極意ですか。」

「何かなあ、録音が素っ気無いなあ。地味で。それにヴォーカルも頼りないし・・。
これならアッシの方が上手く・・・。」

「こらハチ、こうゆうのが繰り返しで威力を発揮するんだ。滅多なことを言うと頭から斬られて真っ二つにされちゃうぞ。」

「こりゃうっかり。申し訳ありません。斬らないでーーー。
で、ちなみに誰がプロデューサーなんですか?」

「イアン・マクドナルドうじでござる。」

「えっ!マクドナルド。美味しそう。」

「こらハチ。そのマクドナルドじゃない。プログレ界ではこの世に二人といない無双剣の達人イアン殿のことだ。」

「へえ、人なんですか?それじゃ喰えないなあ。」

「ごほん。あ、そういえば、ご隠居、意外ですな。私には何かロキシー・ミュージックの匂いがいたします。」

「そうじゃな。未来の空気が有る。このギター、見事じゃ。どなたがお弾きになっておるのかね?」

「ジョン・エサリッジうじでござる。」

「おお、あの後年ソフト・マシーン入りなさった。いや納得しもうした。
それにしてもA面は穏やか。そなたの心の奥底の悲しみが詰まってるようじゃのう。」

ばすっ!!

「あ、風車だ。ご隠居、親分からです。」

「何々・・・助さん、これを。」

「ご隠居、危ない。こちらへ!!」

だだだだだだっ。

「B面インスト・サイドに入ると同時に現れたな、フリップ一族!」

「一刀、年貢の納め時だっ!!」

「ぐわ」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「お見事!さすが子連れ狼。凄い太刀さばき。」

「実はワシはヴァイオリン・フェチなんじゃ。たまらんたまらん。かっかっかっかっか。」

「それにしても打って変わってえらい迫力ですなあ。これはマザースのバーント・ウィニー・サンドウィッチに匹敵するかと。」

「サンドイッチ!こりゃツイてる。いただけるんですか?」

「食い物のこととなるとハチは時と場所を選ばんな。」

「あ、いかん。また加勢が。ほれ、助さん格さん、ボーっとしてないで助けてあげなさい。」

「あ、はい。うっかりして。

ええい、この紋所が目に入らぬか!デラムの紋所だぞ。」

「早いよ。」

「何か目に入らぬようです、ご隠居・・・って言ってるうちにみんな斬っちゃった。」

「お騒がせいたして失礼つかまつった。」

「よいよい。見事な弦さばき、見せていただいて目の保養になっちゃったよん。

お、と言ってる内に、もう最終曲か、レコードは。
何とゆうタイトルなのかね、この哀しい調べは?

これがお主のこれが本当の気持ちなのか。」

「・・・・・・・・・」

「悲しみのマクドナルド!!」

「え、マックドナルド?喰いたいっ。」

「こらハチ。お前ってヤツは。

これは悲しいから、喰えないの。」

「あら、こりゃまたうっかりしちゃった。」

「あ、はっはっはっ。」
(山/お勧め!/200点 試聴はここで

ドン・マクリーン/Iアメリカン・パイ
cover・・・焼け野原 曲目等詳細
ドンです。ドンと言っても小西ではなく、ジョンソンでもなくドンと節でもなく、

ドン・マクリーン。

ニューヨークはニューロシェルにて1945年10月2日に生を受けたシンガーソングライター。
最初のシングル、アメリカン・パイがとんでもないヒットになった男。
1972年の正月早々から3週間ナンバー1になった。
バディ・ホリー氏を想う心が空から歌を呼んで8分33秒の盤面表裏に刻み込まれる。
それがあまりにもとんでもない奇蹟の歌で、
最初にそんなん世間に刻み込ませてしまったらどうする。
1971年10月発売の同名2ndアルバムの冒頭を飾る。
それで真っ白になり、音楽が終わった。
そのあとは・・・
焼け野原。
新芽が出て来るその日を待っている歌が続きます。
静けさだけの中で。
出て来ては枯れ、出て来ては枯れ、再生のために死ぬ。
その死のイメージの中の歌が。
けっして感傷にふけることなく、溺れることなく、落ち込むことなく
たんたんと。

見つめる目、聞く耳、唄う声で。

当方、まぎれもない日本人。
ただ聴けば、その気持ちを感じ汲み取ることしか出来ぬ。
それでもその気配がわかるほど感情が溢れ。

本来、ビート少なき音楽が苦手でも愛します。

けど
何を唄っているのか知りたい。

全部。

たとえそれが今、かなわなくとも、
3曲目を解いてみました。

ヴィンセント

画家ヴィンセント・・ファン・ゴッホに捧げられた歌です。

星、星月夜

貴方のパレットを青く灰色に塗ってください

夏の日を見つめてください

僕の魂の暗闇が知っているその目で


丘の上の影

木とスイセンをスケッチしてください

そよ風と冬の寒さを捕まえてください

雪のような麻の地の上に色で

そして今、僕にはわかります
貴方が僕に何を言おうとしていたか

どんなに貴方がまともでいるために苦しんだか

どんなにみんなを自由にしようとしていたか

彼らは聞こうとしなかった
彼らはどうしたらいいかわからなかったんです

多分、今なら聞いてくれるでしょう


星、星月夜

まばゆく燃え上がる炎の花

すみれ色のもやの中渦巻いている雲が
焼き物の青色のヴィンセントの目に映っています

色が色彩を変えていきます

琥珀色の穀物の朝畑

痛んで朽ちてゆくその表情

それは画家の愛する手でしたためられます

そして今、僕にはわかります
貴方が僕に何を言おうとしていたか

どんなに貴方がまともでいるために苦しんだか

どんなにみんなを自由にしようとしていたか

彼らは聞こうとしなかった
彼らはどうしたらいいかわからなかったんです

多分、今なら聞いてくれるでしょう

彼らは貴方を愛することが出来なかった

しかしそれでも貴方の愛は真実でした

そして何の希望も目の前に残されていなかった
星の、星降る夜に

貴方は自分の人生を投げ出してしまった
恋人たちが何度もするように

でも僕は貴方に言うことが出来ます
ヴィンセント

この世界は
貴方のような美しい人にはまったく向いていなかったんです


星、星月夜

肖像画は誰もいないホールにかけられていました

名も無い壁の上の額縁も無い顔と顔

その目は、世界を見、そして忘れることが出来ない

貴方が出会った見知らぬ人のように

ぼろぼろの服を着たみすぼらしい男たち

血のように赤い薔薇の銀色のトゲが

新雪の上でばらばらになって散っていました

そして今、僕は思います僕はわかっていると
貴方が僕に何を言おうとしていたか

どんなに貴方がまともでいるために苦しんだか

どんなにみんなを自由にしようとしていたか

彼らは聞こうとしませんでした
彼らはまだ聞いてくれません

多分、けっしてそうすることはないでしょう

冒頭の”Starry Starry Night”は、同名のゴッホ氏の絵、”星月夜”のこと。
生きている間に売れた絵はたった一枚だったとゆう画家の歌を、
最初に大穴をあけることになる歌謡いが唄う。
その運命を知っていたのか?
おそらくアメリカン・パイを為してしまった時、売れる売れないはともかく、
とんでもないことをしてしまったとの思いは必ず有り、
その後の自分の生き方も見てしまった。

1971年にゴッホ氏の伝記を読んで書き上げたそうです。
まるで自分だけが彼の気持ちをわかっているかのような不遜な歌にも見える。
しかし実際そうなってしまうことになるんですから、
人の生の不可思議たるや。

米チャートで最高位12位。
英国では、これまた不可思議な国で、アメリカン・パイが最高位2位、こちらが1位。
日本ではヴィンセントはまったくヒットせず。

人には2種類有りまして、
一つはギターの弦を巻いてもそのままペグからはみ出させてほっとく人。
ひとつは綺麗に切っておく人。
はみ出したままですといつ体のどこかに刺さるかわかりません。

思えばえらく危険なんすが、私もそうです。
ドンさんもそうで、だからと言ってそうゆう人の誰もがアメリカン・パイやヴィンセントを書く場面に出会える訳では無い。

って、
何を書いているのだ俺は。

最終曲トラッドの”バビロン”聴いて、魔界に誘われてしまいました。
恐ろしい歌です。

(山/お勧め!/200点 試聴はここで

デペッシュ・モード/I
ア・ブロークン・フレーム
cover・・・青春 曲目等詳細
しみじみといいアルバムです。
浮世を離れた別天地。
聴いてますと時を超えちゃった。

ア・ブロークン・フレーム
〜A Broken Frame

デペッシュ・モード
〜Depeche Mode

1982年9月27日発、2ndアルバム。
もうこの頃はガチガチなNW野郎になってまして、
その範囲はオールアバブ、ギターPOPからエスノ、ジャズファンク、
そしてもちろんテクノ・エレクトリックポップも。
なのに何でだかまるで縁が無かったのがこのデペッシュちゃんです。
あちらですげー売れてるって報は聞いてたけど。
私だけでなく日本でも人気無かったで。
でもまー、その訳はわかります。
新境地をバシバシ開発して話題連続を旨とするNW界で、このバンドはまるでそんなこと無縁でした。
ただただもう自分らの音楽を作って出してた。
楽器はシンセのみ。超絶テクニシャンもいるわけでも無いし。
こうなると、向こうで売れてますってな話題しか音楽雑誌で書くこと無いし、
そうなると話題と記事で優先的に関心を持たざるを得ないポンニチはつい忘れちゃうよ。

38年経っちゃった。

それが変化したのは、こうしてろっくすやって、再び80’sの英国チャートを振り返る機会が有ったからです。
元々”ピープル・アー・ピープル”って歌は、とんでもなく好きだったんだけど、
それ以外は????だったところ、
来ましたで〜〜〜〜、聴いちゃったら即効で。
さらにダメ押し。

時代劇です。
必殺シリーズの一つ、必殺橋掛人。1985年。
再放送見てましたら、エンディング・テーマに仰天です。

レギュラー御用達女優で歌手の西崎みどりさんが唄います

もどり道

宇崎竜童氏作曲のこの唄ってばまんまデペッシュモードだったのだ。
まんまで見事な歌謡曲。
うんにゃそう言えばデペさん音楽は歌謡曲ぽいよなあと再認識し、
しかもそれがたまらんいい歌でしたから、
和洋両輪の後押し有り。
まさにもどり道!

けど
そのもどり道も売れたって話は聞いた事ないよな。
世界音楽界の七不思議のウチの16だよ。
こんなに日本の風土に合う音楽が駄目だってのは。

訳は濃いでーーーー
このバンドの音楽。
もうやたらと個性ございます。デペ臭さが。
説明出来ん部分の。
だから「もどり道」でも真似出来たんで、聞いて即わかったんで。
柔道部チェリーボーイの道着首筋&脇の下のかほり。

うがっつ

それは何故かと問われたらそりゃシンセPOPだからだ。
その昔、シンセがアナログだった頃、音色は自分らで作りました。
作らん時も選択はしますで、ギターの音が千も二千もあり得ますように
好み趣味がはっきり出てしまいます。演奏自体で既に。
その上で、素人上がりが多く、作曲の範囲が不自由、
それまでの音楽伝統から離れてるからさ、
全部デペッシュモードなのだ。

それなのにこんな見事なアルバム作りおって。

本国で売れたのは当たり前です。
いくらNWだニュウウエイヴだーと申しても、日常聞く音楽として、派手で奇天烈なものばかり聴くことはまず無く、
近くでそっと愛したいものだって欲する。
バズコックスがパンクで人気だったのもそれで、デペが人気なのもそれ。

3曲、この盤から英国チャート・シングルヒット出ました。

See You
82年2月13日から、最高位6位。

Leave In Silence
同年8月28日から、最高位18位。

そして今日は代表して

ザ・ミーニング・オブ・ラブ
〜The Meaning Of Love

同年5月8日に34位で初登場、
以後12-17-15-17-21-46-72位。
最高位12位。
アメリカではまるで当たらず、日本では”シー・ユー”のB面。当たらず。
でも
遠くないよ。

ぴんこぴんこ

僕は百冊以上の本を読みました
愛についての記述はそりゃもううん千回も
でも、どの箇所を見たんだけど
まだはっきりしないんだ、満足出来ない
まだ全然近づいて無いよ、愛の本質に

かっっか

愛の本質

愛の本質

僕が気付いたことを全部書き留めてみたんです
夜にはテレビを見てさ
でもちゃんと言うことが出来無い
その感じ、それが降りてくるような
それをわかって
でも本質って、愛の本質って何?

かっっか

愛の本質

教えてよ

愛の本質

僕が今まで作ったメモによりますと
愛ってのは何か傷跡が欲しいような何かみたいで
でも僕は間違ってるって事も有り得るな
まるで確かじゃないんだよ、貴方がご覧の通り
僕はこれまで全然恋をしたことが無いから
 全然恋をしたことが無いから〜〜〜
わっ


次に僕は何人かの友だちに聞いてみました
もしちょっとだけ時間を割いてくれるならありがたいなあ
みんなの顔付きと来たら僕がどっかおかしくなってるんじゃないかってもん
答えを教え給え、至高なる我が神様
教えて下さい、意味を、愛の意味たるものを

かっっか

愛の本質

教えてよ

愛の本質

教えてよ

愛の本質

教えてよ

愛の本質〜〜〜

僕が今まで作ったメモによりますと
愛ってのは何か傷跡が欲しいような何かみたいで
でも僕は間違ってるって事も有り得るな
まるで確かじゃないんだよ、貴方がご覧の通り
僕はこれまで全然恋をしたことが無いから
 全然恋をしたことが無いから〜〜〜
わっ

愛の本質

教えてよ

愛の本質

教えてよ

愛の本質

教えてよ

愛の本質

教えてよ〜〜

愛の本質

教えてよ〜〜

愛の本質

教えてよ〜〜

愛の本質

教えてよ〜〜〜〜

モテナイ君率たるや我が国を凌駕する勢いの大英帝国においてこれは青少年の心鷲掴みだ。
歌声も花の応援団だし。

しかも他全11曲、そのどれもが胸がキュンキュンする名曲ぞろい。
特筆すべきはアレンジの秀逸さ。
すっきりクッキリ余計な音は無し。
エフェクトもほとんどかけず。
そうです
80’sと言ったら派手なルームリバーヴ。
ゲートドラムの音もしないし、これはまるで時代の潮流に合わすこと無く
むしろ70’s精神の塊なのだ。
したがって
今、聴いてもいささかも古いものには聴こえません。

当時
私が一番ハマってたエレポップのバンドは

オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク長いよ

惚れ抜いてたアルバムが正に同時期の

アーキテクチャーとモラリティ

これやこれやこれ。
その何ともルフトハンザなヨーロッパ雨音音楽は彼ら唯一のもだと思ってましたが、
類は友がいました。
何ともハッピーを今再び掴み、これから実に楽しみです。

だって
デペさんたちのアルバム買ったの、これが初めてなんだもん。

(山/お勧め!/200点 試聴はここで


●解説員紹介●
(山)(マ)・・・現「山」、元マスター。当サイト管理人。狂気POPが好み。ばかロック推進委員会会長代行。
(み)(ま)・・・現まほ、元みみちん。当サイト管理人。歌唱力は問題としない。

●コメントありがとう●
bb1GHz さん
mcxcannさん
garoto0923 さん
Rimmerさん
benchang-kさん
稀椅子さん
U4641さん
おうえいしすさん
ごんべぇさん

●ばかロック推進委員会とは●
思わずばかだなあと言ってしまうけど、とっても愛すべき音楽を応援する団体。
B・T・Oが殿堂入り第1号。