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ロッカーに捧げるJAZZ

こちらもジャズ・ページ 

 

T
たまにはジャズもいかが
直立猿人
チャールズ・ミンガス

1.直立猿人
2.霧深き日
3.ジャッキーの肖像
4.ラヴ・チャント

Bobby Jones - Sax (Tenor) ,Elvin Jones - Drums ,Charles McPherson - Sax (Alto) ,Charles Mingus - Bass, Liner Notes ,Dannie Richmond - Drums .Mal Waldron - Piano,Tom Dowd - Engineer,Nesuhi Ertegun - Producer,Nat Hentoff - Liner Notes,Willie Jones - Drums,al Lustig - Engineer ,Jackie McLean - Sax (Alto) ,J.R. Monterose - Sax (Tenor) ,Eddie Preston - Trumpet ,Bob Defrin - Art Direction, Design ,Will Jones - Drums ,Stephen Innocenzi - Mastering ,Curtice Taylor - Hand Coloring ,David Spitzer - Photography

1956年作品。妖怪人間ベムの主題歌聴くといつも思い出すアルバム(笑)。アレンジド・ジャズの大傑作です。ミンガスのリーダーシップにより各プレーヤーの音が引き出されて独特の音世界がかもし出されます。フリー・ジャズじゃないんで初めての方も聴きやすいかも。とにかくぐいぐいと引き込まれる音楽なんです。で、「ロッカーに捧げるジャズ」始めますのだ。

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 U
心に響きます。。
ブリリアント・コーナーズ
セロニアス・モンク

1.ブリリアント・コーナーズ
2.バルー・ボリヴァー・バルーズ・アー
3.パノニカ
4.アイ・サレンダー,ディア
5.ベムシャ・スウィング

Ernie Henry - Sax (Alto)
Oscar Pettiford - Bass
Max Roach - Drums
Sonny Rollins - Saxophone, Sax (Tenor)
Paul Chambers - Bass
Clark Terry - Trumpet
Kirk Felton - Digital Remastering
Jack Higgins - Engineer
Orrin Keepnews - Producer, Liner Notes
Thelonious Monk - Piano, Celeste
Paul Bacon - Design

1956年作品。年末はジャズを聴いてみませうか。ジャズ界のニール・ヤング、モンクさんの大傑作アルバム。朴訥とした奏法ながら一つ一つの音が実に心を打ちます。切れの良いドラムはマックス・ローチ。テナー・サックスはソニー・ロリンズ。この人もまたまわりの音楽状況がどうあろうとけっして変わらなかった1アンドONLYの人なのです。モンクだけに文句無し。寒ー。

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V

ビヨンド・カテゴリー
デューク・エリントン

スイーティーでゴージャスでワンダホーなエリントン先生。キッド・クリオールあたりを好きな方はきっと気に入るはず。もちろんそれ以外の方もロッカーには日頃縁の無いこの世界に浸れば、洋楽の奥の深さ、楽しさが再認識されると思います。時を越えた新譜として聴いてみませんか。クリスマスにももちろんぴったり。スティーリーダンがカバーしたEast St. Louis Toodle-ooが1曲目!


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W
まじで感動

リベレーション・ミュージック
・オーケストラ

1.The Introduction
2.Song Of The United Front
3.El Quinto Regimiento(Fifth Regiment) Los Cuatro Ge
4.The Ending To The First Side
5.Song For Che'
6.War Orphans
7.The Interlude (Drinking Music)
8.Circus '68 '69
9.We Shall Overcome

Gato Barbieri - Clarinet, Sax (Tenor)
Carla Bley - Piano, Tambourine
Don Cherry - Flute, Cornet
Andrew Cyrille - Percussion, Drums
Michael Mantler - Trumpet
Dewey Redman - Sax (Alto), Sax (Tenor)
Perry Robinson - Clarinet
Roswell Rudd - Trombone
Howard Johnson - Tuba
Sam T. Brown - Guitar, Piano (Thumb)
Charlie Haden - Violin
Paul Motian - Percussion
Bob Northern - Percussion, French Horn

1969年作品。ジャズ界のクリムゾン・キングの宮殿と噂される(笑)アルバム。スペイン戦争をテーマにしたそうですが、美しいテーマのメロディが心をとらえて放しません。美しいメロディ部分とインプロのバランスが絶妙でほれほれ。聴き終わると静かな感動がふつふつと。

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X
戦慄のアコーディオン。

AA印の悲しみ
アストル・ピアソラ

1986年作品。ロッカーに捧げるタンゴですが(笑)。タンゴ界のキング・クリムゾンと言われて久しいピアソラさん。タンゴと言ってもこれで踊るのはかなり難しいでしょう。映画「12マンキーズ」でおなじみの印象的なフレーズで迫ります。この時かなりのお年なのにこのアグレッシブさ。尊敬します。アコの部分をギターで弾いたら「太陽と戦慄」かあ。試聴は2曲目3曲目がおすすめ。

1.AA印の悲しみ
2.タンゲディア3
3.ビジューシャ
4.ルンファンド
5.タンガータ

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Y

オン・ザ・コーナー
マイルス・デイビス

1. On the Corner/New York Girl/Thinking of... - 19:59
2. Black Satin (Davis) - 5:20
3. One and One - 6:09
4. Kelen Butte/Mr. Freedom X - 23:18

Bob Belden - Liner Notes
Miles Davis - Trumpet
Jack DeJohnette - Drums
Carlos Garnett - Sax (Soprano), Sax (Tenor)
Herbie Hancock - Synthesizer, Keyboards, Fender Rhodes
Billy Hart - Drums
Bennie Maupin - Clarinet (Bass)
John McLaughlin - Guitar, Liner Notes
Collin Walcott - Sitar, Sitar (Electric)
Reggie Lucas - Guitar
Don Alias - Percussion, Drums
Badal Roy - Tabla
Khalil Balakrishna - Sitar (Electric)
Chick Corea - Keyboards, Fender Rhodes
James "Mtume" Forman - Percussion
Al Foster - Drums
William Hart - Percussion, Drums
Michael Henderson - Guitar (Bass)
Amy Herot - Series Coordinator
David Kreamen - Guitar
Cedric Lawson - Organ
Dave Liebman - Sax (Soprano), Liner Notes
James Mtume - Percussion
Teo Macero - Saxophone, Producer
Russ Payne - Engineer
Stan Tonkel - Engineer
Mark Wilder - Engineer, Digital Remastering, Restoration
Harold "Ivory" Williams - Keyboards
Bill Milkowski - Liner Notes
Dave Leibman - Sax (Tenor)
Gary Pacheco - Series Coordinator
Allen Weinberg - Art Direction
John Jackson - Production Assistant
Penny Armstrong - Product Manager
Nedra Olds-Neal - Reissue Producer
Don Hunstein - Photography
Seth Rothstein - Project Director
Howard Fritzson - Art Direction
Paul M. Martin - Art Coordinator
Pete Cenedella - Package Coordinator
Urve Kuusik - Photography
Michael Brooks - Series Coordinator
Art Maillet - Photography
David Creamer - Guitar

1972年作品。すかしたおぢさん(笑)マイルス・デイビス。一部のジャズ・ファンの彼を神格化した態度にはうんざりだけどそんなことには関係なく作品はかっこいいのばかりなのです。特にこのアルバムは、スライ・ストーン+カーティス・メイフィールド+ブライアン・イーノみたいで最高。音のぶっとびかたが尋常じゃあーりません。ぜひご一聴を。

Z

すごーーー

レッド・ウォリアーズ
ロナルド・シャノン・ジャクソン

NWジャズ界のビル・ブラッドフォード、ジャクソンさんの90年の作品です。ギターにスティーブ・サラス、プロデュースにビル・ラズウエルを迎えております。この人の音楽は、オーネット・コールマン直系の哀愁メロディとそれをぶち壊すヤンチャ坊主って感じで、例えばキング・クリムゾンの「21世紀〜」とか「太陽と戦慄」とか好きな人なら一発で気に入ると思うのですが。フリー・ジャズ系の音楽って敬遠されがちですけど、要は体の中にあるエネルギーをウタタタタタタって素直に出している点でパンクと相通じるものがあります。難しく考えずに体で聴くのが一番。ロックしか聴いていない人はたまに他ジャンルのこうゆう作品を聴くとテクニックとか、感性の面でけっこう驚くことがあると思いますよ。この人の81年の「ストリート・プリースト」は私のジャズ名盤ベスト5に入ります。廃盤なのが惜しいなあ。

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[
ジャズは楽しいのだ。
スリムズ・ジャム
スリム・ゲイラード

”ロックンロールの素。ジャズのもう一つの歴史だったりします。”

何と今回は45年発表の作品なのです。パップ・ジャズ登場と時期を同じくして正反対のとてつもなくふざけた音楽が。ジャイブ・ミュージックとか(もうひとつジャンプ・ジャズもあります。)とか言われるものですが、ルイ・ジョーダンと並ぶもう一人の巨頭がこの人。バップでチャーリー・パーカーと共に有名なディジー・ガレスビーやナット・キング・コールもジャイブもはじめはジャイブだったのです。ルイ・アームストロングの歌い方を見てもらえばわかるようにアメリカにおいては長い事黒人音楽はノベルティ扱いをされていまして、ようはアンクル・トムのイメージなんですがまん丸の目であいそをふりまきながらやるとゆう、そんな状況の中で、卑屈にならずに楽しみながら音楽をやっているところはさすがじゃ。歌詞はもープリンスも真っ青の造語ばんばんで下らないことを歌ウ歌ウ。よく聴くとベーグルとかコーヒーとか歌ってるので食い物ネタも多いと思われますが。あるあるネタで白人のことをからかってると思われます。ブルースと平行してこの音楽の単純な魅力と明るさがロックンロール誕生に大きく影響を与えたものと思われるんですが、そんなこと考えずとも充分楽しいのだあ。ライ・クーダーの「JAZZ」好きな方、ダン・ヒックス好きな方にもお奨めなのです。

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とにかくかっこいいのだ。
Lanquidity
Sun Ra

”これぞレア・グルーブ。かっこいいぞー。”

昨日スカパー・ミュージックエアでついにサンラ大明神のお姿を見てしまいましたあ。な訳で。
えーサン・ラでございます。謎の人物でございます。ポップ・グループの所属していましたYレーベルからアルバムを出していて私はそれに夢中になりました。究極のスペース・ファンキージャズ。えー何しろ常人には理解できぬ(笑)ぶっ飛んだ方で、とてつも無きヘンテコアルバムを数多く出しておりますので、Yから出したアルバムに近いサウンドのものは無いか、しかも現在手に入るものでとゆうことで探しておりましたがありましたぞー。しかももの凄いのが。以下魅力をつらつらと。
1.70’sファンキ−ジャズ・サウンド満載。
2.当時のブラックシネマ、マイルス好きの方に。
3.SF大好きの方に、伊福部昭先生のゴジラサウンドが好きな方に。
4.フランク・ザッパ・ファンの方に、Pファンク・初期ファンカデリック・ファンの方に。
5.初期ロクシーミュージックのイーノのシンセが好きな方に。
6.エレキギター入りツイン・ドラムのブラックミュージックの深遠グルーブ満載。
7.ハナハジメの顔が好きなあなたに。
8.そしてもちろんポップ・グループの大好きなあなたに。これはYからアルバム出したのも納得じゃあ。

おすすめー!

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ぎゃしゃぎゃしゃぎゅわっわーーん
Lounge Lizards

The Lounge Lizards

"ジャズ界のロクシー・ミュージック。"

82年発表です。ジム・ジャーミッシュの映画で俳優としても有名なジョン・ルーリーさんがリーダーのバンドです。この方は10代のころはハーモニカ・プレーヤーとしてキャンド・ヒートやジョン・リー・フッカーのバンドで演奏してた経歴を持っておりまして、78年にこのバンドを結成したとゆう。
で、このアルバムのメンバーは
Evan Lurie - Keyboards
Arto Lindsay - Guitar
Anton Fier - Drums
Frank Laico - Engineer
John Lurie - Saxophone
Teo Macero - Producer
Don Puluse - Mixing
Ted Brosman - Engineer
Steve Picollo - Bass
Peter Saville - Design
Fran Pelzman - Photography

アート・リンゼイさんはあの「
ノー・ニューヨーク」ちゅう、どしゃめしゃなアバンギャルド・ばか・パンク・アルバムの中でDNAとゆうバンドでかましてくれた、無調律ギターで一人パンク魂具現者と言われている人です。アントン・フィアは、これまたフィーリーズと言います江戸時代ギターで有名な(?)キューティーなばかロック・バンドでどんどこどんドラムを叩いていたお方。プロデューサーのテオ・マセオはマイルス・デイビスやチャーリー・ミンガスなどと仕事して来たちゃきちゃきのジャズ・プロデューサーです。

で、このアルバム。ジャズ界についに登場、ロキシー・ミュージックって感じであります。一人のノン・ミュージシャンを交えて、ジャズを外側からリ・メイク、リ・モデル。本人たちもそれを称して「フェイク・ジャズ」と。あえてビブラートを排した(それとも出来ないのか(笑))ルーリーさんのサックス、いつ暴走しても良いんだよちゅう雰囲気を漂わせるドラムス、そして強烈七味唐辛子のようなギターがクールな佇まいで右脳をぴくぴく刺激。ジョイ・ディビジョンのカバーを担当したペルツマンさんのジャケットと共にわーかっこいいぞーと素直に言ってしまうそんな作品です。フェイクと言いつつ実は最高にジャズなのはパンクがロックなのと同じだな。

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十一
しびれまくり
Walkin'

Miles Davis

シリーズ「ロッカーに捧げるジャズ」

"これぞモダン・ジャズ。"

1954年発表の作品。普段ロック聴いてる人間にとってジャズは縁遠いもの。それでもスティーリー・ダンやファンク、レア・グルーブなんか聴いてるとちょいと気になるものです。でもなにしろ沢山出てるからねー。このマイルスもアマゾンさんで520枚くらい出てる。これほどフィーリングに合う合わないで良し悪しが分かれる物も無いんで、今日はこれぞモダンジャズってやつでわしが一番好きなやつを。

まず試聴してみてください。一曲目「ウォーキン」。ニューヨークの街中を闊歩してる自分が思い浮かびます(笑)。もーメロディ最高だし。録音のエコー、空気感がたまらん。マイルスさんの良い時は何とも突き放したようなクールさがたまらん時。各人のソロを含めて奇蹟的な統一感でラストまでほれぼれすること請け合いです。充分堪能しましたら残りの曲もぜひ。この一枚聴いただけで極上の映画を一本見たあとのような充実感が。だまされたと思って。これに限って言えば全体的な空気感を味わうのが嬉しいと思いますのでベストものよりこちらの方をおすすめします。

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十二

Virgin Beauty
Ornette Coleman with Prime Time
1988

personel
Jerry Garcia - Guitar
Al Macdowell - Guitar (Bass)
Chris Walker - Guitar (Bass)
Denardo Coleman - Percussion, Drums, Keyboards, Producer
Ornette Coleman - Trumpet, Violin, Arranger, Saxophone, Performer
Bern Nix - Guitar
Calvin Weston - Drums

ポップ・グループかアリナミンAかちゅう凄いジャケですが、元祖フリージャズ男オーネット・コールマン師の88年作品。弟子たちがパワー全開でゴリゴリやってる間に師匠は脳みその襞をくすくすくすぐるようなたゆたい音楽を展開してます。本作のみそはジェリー・ガルシアさんの参加。やってる3曲のうち一曲は入り損ねましたが、残りの2曲特に冒頭の3wishesは星屑ギターが何とまあはまって美しいこと。すっかりあのお顔に影響されたか師もカントリー・フリージャズみたいなのもやったりして。まあいずれにしても師匠の哀愁フレーズが溢れて何をやってもオーネット節。それに浸って幸せな一枚です。

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