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ろっくす超大特選盤




*マガジンの79年2作目。マイ人生盤です。当時雨後の竹の子のようにぼっこぼこ出てきたニュー・ウエイヴ・バンド、情報が追いつかず正体不明なもの多し。それでも何か新しいもの聴きたくて聴きたくて、カンと臭いで数々の盤に挑戦いたしました。このマガジンも今でこそバズコックスの創世記メンバー、ハワード・ディボートそしてロビン・サイモンと並ぶ2大NW職人ギタリスト、ジョン・マクガフ氏が在籍しているバンドとわかってますが出た時は全然何物かわかりませんでした。すわ購入のポイントはまずジャケット。荒涼とした荒野にぶっ立つ鉄柱にぶっ刺されている仮面。なんともプログレなこのジャケ。レーベルはヴァージン。これは只者じゃないぞと。で買ってみたら大当たり。あまりの内容の濃さに益々その世界にそしてNW自体への本気の希望を持つことになっちゃった。とわ言え最初は面食らいました。世にオーバー・プロデュースって感じているアルバムをパッと2枚思い浮かべるとしたらコックニー・レベルのプリマドンナはお好きとそしてこれ。何しろ出てくる音の7割方はぐにょーっと歪んでおります。ようやるなあプロデューサーは誰だ。コリン・サーストン氏?誰だ(^0^)。デビッド・ボウイ「ヒーローズ」、イギイ・ポップ「欲望」でエンジニアをやってた人だおおお。と最初はいきなり食べさされたつるむらさきみたいにぐごとか半分言ってたのが何回も聴くうちにその歪みがたまらなく好きになってあらあら、モスト・フェイバリットなものになっちまったのです。何しろ曲がかっこいい演奏はうまいリフは決まってる空気はブリティッシュと全線全勝のありさまでっからこれをNWだからって言って敬遠してたらあーたこんな勿体無いことありませんですことよ。1曲目「敵を養え」。これがNWかいなつう沈うつなキーボードで厳かに始まりミドルテンポのファンクに絡むフレットレスベース。塩辛声のヴォーカル。英国伝統アホ声女性コーラス。華氏451のような音色のシンセ。この時点でぐおーと叫んで悶えまくりなさい。そしたら2曲目「狂いそうなリズム」。勝手に邦題付けてますが。ははは。一転アップテンポのグラマラス・ギター・リフ。キャッチー&POP。そのギターがベースと共にぐおーっと競りあがって行きます。ぎゅおーんとしたシンセとヴォーカルがこれにねとっと絡む。3曲目「切り絵名人」。いっぽんどっこなリズムのミドル曲。遠くで鳴ってる絶望的な白玉シンセ。中古の日光が膝下3cmまで照らすのだ。「サムワンエールス〜」って歌詞を決然と歌って一転崩れかけた廃遊園地のメリーゴーラウンドが誰もおらんのに廻りだします。そしたら反復横飛びで不思議の国のアリス、時計うさぎ登場。最後はロンドで終わる。4曲目「ボディに気合を」。どかんとアッパー・ファンク・ビート。突き放す語尾下がりの歌。マイ・ボディ・スクリームズ・イエース。遠くで鳴ってるぽんぽんシンセ。歌自体がとてつもなくグラマラスなんだってばほんと。5曲目「お前の肝っ玉が欲しい」。必殺のカッティングギタア、高音部でびよーんと絡むベース、ぽろりんとピアノ。うめいて乱入のヴォーカル。とまあ導入部がとにかくかっこいいですマガジン。サビで見えるヒーローズのボイちゃん。最後は積み木を崩して終わり。ここまででA面。完璧だ。B面1曲目6.の「希薄空気」。真っ暗なシンセ静かに鳴り響きぶおんと絡みだすサックス。とんとんとん。溜めに溜めたリズム発進。そのまま暗闇手探りで前進して行くインストです。ワルシャワの上空300mの空気だなこれは。7.「自然に帰って」。て全然帰って無いっす。帰れないから腹の底から帰りたいーって叫ぶのみ。でもやっぱ無理。後半のシンセがまた悶絶もの。新加入のドラマー、ジョン・ドイル氏正にどファンキーベース、バリーさんと息がぴったし。名コンビ誕生の瞬間に立ち会おう。8.「俺はわかってるはず」。このイントロのシンセのメロディだけでも是非食ってくだされ。この年のシンセ・イントロ・フレーズ大賞物です。これだけでダイアモンド一周して1点。この後は説明でけん。ぐらまらす!。9.パーマフロスト。もう止めてくれって止めないでーって叫び続けたこの盤も最後の曲。腰が座りすぎて根が張っちゃったスロー・ミディアムのファンク曲で止めを刺されます。この曲だけでも最前線に立つ実力バンドだってことは証明。ただただ最後のご馳走を味わうのみ。とにかく全編色気に溢れた音楽でしてそのオイニイは30年経とうが50年経とうが失われることありません。キーボードは全部人力、ライブそのままに順番に弾いている。それがまた素敵で必要と感じた時に必要な音を出すのだ。ギターはいわずもがな。イギイ&ボイちゃんが少しでも好きな方なら絶対ノックアウト確実ですから、もう、まだでしたら是非。一緒に悶えておくれ。不滅の名盤です。

(山)2003.11.12

 



↑私製ジャケです。このような日本盤シングルは存在しません。


リズム・オブ・クルエルティー
マガジン
1979


兎に角わかっていないとゆうことをわかるのは大切なことで、
何がわかるとゆうのだ、この短い時間の中で。

生きてるうちに。

無知の知とゆう語は残酷なほど的確、
もういい加減いい歳になったんだからとか、
これだけの地位にたどり着いたんだからとか、
そんな理由で容赦されるもんで無し。

恐ろしいことです。

何が怖いって”読めない”ってことだもんな。

先が読めない今が読めない昔が読めない。
わかっていたと思ってたことでさえ、今こうしてボロボロになるとその前提も崩れる。
ならばサッサとわかりませんでしたすみません、これから一から考え直しますと素直にするしかあるまい。

そうしなきゃ馬鹿の知の蟻地獄にハマってモガけばもがくほど破滅の路に一直線は必須。
とか
お上のやることを見てるともうハラハラしちゃって、
いい加減、迷惑をかけられることはごめんだからよ。頼むよ。

うんざり

何度も何度も支持率とやらをダウンさせるのは。
あんたらもそうだろが。そうさせられるのは。

みんなも途方にくれて凍ってるから安心して正直せいよ。
なあ。

な、今年の、そして昨年の、また一昨年の言葉

うんざり


鉄槌を喰らわしていた歌を今日は讃えさせていただきます。

お前らは何者で何が言いたくて何をやっているのだ
とデビューから言われ続けまるで売れなかった英国バンド、

マガジン



リズム・オブ・クルエルティー
〜Rhythm of Cruelty




1979年の某月某日に出た。
アルバムに登場するのは同年3月30日発の2nd

夜明けのロンドン・ストリート
〜セカンドハンド・デイライト
〜Secondhand Daylight




で、多分同日に出たのだと思うがわからん。
して全然ヒットせず。
だが
こちとらはそんなこたあ全然関係無く、奇遇にも出会ってしまい狂い聴き、
ハマリにハマってしまっていた。いまだに続く。
何故なら
それが悪魔のような音楽だったからであります。
グラマラスでクールでマッドで歪んでこの世のもので無いようなサウンドと歌。
聖作は
コリン・サーストンとゆうエンジニア上がりの人。
初めてのプロデュースでアガッてしまい、メンバーに何も言えなかったとか後日申してるそうすけど、
何を何を
こんなにいぢくりまわしてオーヴァープロデュースなのは滅多にねえぞ。
普通ならばそうゆうのは見事に

うんざり

する。ほれ、今晩も現在のヒットを紹介してくれるベストヒットUSAやるでしょう。
出てくるのはみんなオーヴァープロデュースなもんばっかだよ。
何しろ無限大に出来るから。入れようと思えば音はいくらでも入れられる。
把握出来なくても。ひひひ。

ぎが
この歌は悪魔が協力してるからそんなことは無い。
一度聴いたら耳が石になるからご用心パンチ

magazine rhythm of cruelty single 1979
http://www.youtube.com/watch?v=PtZqPQJC178


るんるん

行くギタアイントロ

わんつうすり

俺はお前の顔を俺の頭に乗せてやった
そいつは俺が夢の中でさんざんリハーサルしてやったことだ

お前はあまりにも見栄えがいい
てめえで思ってるよりはるかにそうだクソッタレ
そんで
お前はそいつの意味がまるでわかってねえ

お前はそうこうしてるうちに俺を渇きで死にそうにさせた
叫んでしまいそうになるくらい痛いぞ

お前は俺を溺れさせた まだ容赦せずに
お前はそいつの意味がまるでわかってないのだ

シンセ

ぼぼぼぼぼぼ

何故なら俺の心は 泥酔状態
俺はお前の手管を讃えねばならんわ

で、まず賢くも うなずくのだ

お前の冷酷のリズムに向かって

行くギタア

行くギタア

お前はそうこうしてるうちに俺を渇きで死にそうにさせた
叫んでしまいそうになるくらい痛いぞ

お前は俺を溺れさせた まだ容赦せずに
お前はそいつの意味がまるでわかってないのだ
何故なら
お前がてめえの価値を持ちたがったから
そして
自分の信頼を保ち続けるに値する何かを

俺はこんなことをお前にどうやって話したらいいかわからん
だがお前はそいつを兎にも角にも手に入れていることは確か

お前はまだそいつの意味がまるでわかってないのだ

お前はまだそいつの意味がまるでわかってないのだよ

俺はそいつの意味がまるでわかってない

俺達はまだそいつの、そいつが何を意味することが出来たのか
まるでわかってないのだ


るんるん

わかりましたか。
私にはわかりました。わかっていない歌だとゆうことを。
わかっていないが確かにわかっているのは

とてつもなくカッコいい。

これがロックだ。
理屈の前に悪魔がいます。
天使は天使の格好をしてるとは限らない。



(山)2010.2.16

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セカンドハンド・デイライト(紙ジャケット仕様)

Secondhand Daylight

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Rhythm of Cruelty original 7" release
http://www.youtube.com/watch?v=t5_MKENVSi8


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ろっくすマガジンのページ

資料

英語資料


English Version

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みなさんオピニオン
name : きーすうぇすと
comment : そう!マガジンはこれですよね!全曲最高、見た目(ジャケ)最強、雰囲気絶品のNW個人的素敵3大名盤のひとつです。もう何と言うか好き過ぎ。他の2つはスリッツのカットとモノクローム・セットのストレンジ・ブティックですね、って聞かれてもないのについ興奮してしまいましたすみません。
how : search engine
name : smith

マスター> やっぱしー(^0^)。嬉しいっす。私もあとストレンジブチックとうーん、最後はYかな、ラブ・バイツかな。選べーん。ははは。
name : smith

comment : バリーアダムソン氏の変態的ファンクベースが最高。
NWを代表するベーシストだなこれは

how : search engine

> はい、凄腕だと思います。黒くて青く光ってて。たまりません。