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試聴はここで



*掟破りの連日同バンドWANTEDだー。と言うのもなーんとARSの2nd、色気男歌手ロニー・ハモンド氏が参加しての初のアルバム「非常の壁」がCD化されておってしかもそれが日本盤!、発見したのです。ひとえにこれが再発に冷たいポリドールに移籍する前のデッカ/MCAのもってのもあるんでしょうけど、これは奇跡だ。もしや廃盤にするの忘れてるんじゃないか。がはは。ちゃんと本国盤も出てるはずなんだがのう。何故か無し。とことん謎のバンドやで。さてこの2ndアルバム。ブレークする前のリリースでございます。がー、デビュー前にさんざキャリアを積んだ連中でありますからもう既にARS。臆する事無く手を出しても大丈夫でござる。ただ新加入のロニーはんは若いよう。夜の帝王ホストナンバー1も初出勤、まだ初々しくでも同伴出勤しっかり点数稼いでおります。この不世出のヴォーカリストを獲得したことによりましてARSはARSたるに至った所存。よくぞ見つけたり。MCAから出てるのには訳がござる。当時ぶいぶい鳴らしていたサウンド・クリエーター、歩くパーならぬアル・クーパーさんはこの頃南部にぞっこんラブ、己でレーベル「サウンズ・オブ・サウス」まで作っちまったほどで、ARSを発見つうか大後押ししてたのね。仲間に入れて欲しくてアトランタにちょくちょく出向いて、この盤でもちょこっと参加。彼の力が必要だったかとゆうとそれは微妙なんすが。とゆうのもギターのJ.R.コブさんって方、ソングライターで既に超有名でクラシックWのスプウキイ、ストーミーなんかでヒット出しておった。プロデューサーのバディ・ビューイはプレイはせぬがARS第7のメンバーとしてコブ氏とコンビでMCAとの契約金を元に自分達のスタジオ「スタジオ・ワン」を故郷に設立、実に手堅し。ベースのポール、鍵盤のディーン、ドラムのロバートはロイ・オービソン・バンドの出身。その後もばりばりスタジオ・ミュージシャン。ロニーさんは謎。原宿でスカウトした。うそ。の猛者どもですからアルさんに構ってもらわぬとも立派にグレート・サザーン出来たかと思われます。後にブレークの際はミドルテンポの色気ソングだった訳だけどそこはやっぱ南部野郎。だってちゃんといます。南部バンドの証巨漢男。ベースのポール氏。メガネに長髪、リッケンバッカーそして体重百貫とこれ以上の才能がござりましょうか。ブレーク後との大きな違いは鍵盤、あの特徴のあるエレピの音はまだ出現しておりません。生ピ多用なのでロッキン・ナンバーはレーナード・スキナードに近い感触。なんで色気は抜きにして貰いたいつう方にもこの盤はグッドフィッティングだ。レーナードもそうだけどあの妙に初期エルトンに共通するとこもあり。6.の何をするんだではオールマンズがよくやるワルツ・タイムの展開も。もちろんお得意のミディアム、スロー・ナンバーの冴えも3.ウイル・アイ・リブ・オン、7.カンバセーション、9.メイク・ミー・ビリーブ・イットと。いづれもやっぱとろとろ。あれとは味わい違うもたまらん。しかしここはやっぱアップなやつの若さちゃきちゃきだな。切れが半端で無し。サザーン特有のだるーな味わいともども丸ごと味わってくださいまし。ここにはここにしか無いARSがおります。謎が一つ、最後のイット・マスト・ビー・ラブ。ワルツ・ロッキンなんだけど最後の部分で妙なテープ速度操作あり。いきなり速くなってもとに戻って。何故こうしたのかな。これで否応無しに印象倍化、覚えちゃうんだけど。それが狙いか。

(マスター)05.1.14









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