まほのガーデン 日刊ろっくす 前日のThAnk YoU rocks top back
*2004年最初のWANTEDです。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。お正月と言えばイエスかボストン[(^o^)]、初日の出ー、お目出度いサウンドだ。70年代も後半に差し掛かってまず最初にビックリ仰天の新人さんはブルース・スプリングスティーン、そしてこのボストン。ヴァン・ヘイレンより一足先にギターサウンドでこれどうやって弾いてるんだあとギター界に衝撃を与えました。エレキと言えばディストーション世代に入ってからは特にやかましい、ハードとゆうのが一般的な認識だったのを美しい、荘厳、ハードですからそりゃもう大変。しかも新人だってんだから2度びっくりだ。仕掛け人はトム・シュルツとゆう男。マサシューチェッツ、もといマサチューセッツ工科大学博士号保持者ちゅうインテリさん。かつ音響オタクのこの兄ちゃん、デモテープでも送ったのかいな、エピック・レーベルのお偉いさんはさぞかし目が点、全権を任せるしか手が無しで好きにやらせちゃったのね。そしたらやるわやるわギターオンリーのスペクター・サウンド、音を重ねて上にずらして重ねて右に重ねて左下に重ねてミルフィーユ。フィードバックでも無いのにどうやって音をこんなにぎゅおーんって延ばせるのか。当時は今みたいに便利エフェクターも無いのに。そしたら通常の音に重ねて、長ーいギターコードを通した音を混ぜたのだと。長いコードだと音が遅れて届くのでその分音が長く出来るのね。それを大量にやったと。アホだなあ(BOM笑)。解釈が違ったらごめんなさい。はい、1stヒットは1曲目のご存知モア・アン・ナ・フィーリンですがあれだこの曲風に吹かれてとか薔薇が咲いたとかと同じ3コードでっせ。そのストレート単純なとこにこの懲りようちゅうバランス感覚が見事。甲高い歌にしたバランスも見事。見事ずくしでこうゆう才のある人もおるのだな。普通こないな御仁はむかついて鼻に付くのですがどっか間が抜けてて一つ事に目が向くと後は頭ぼさぼさ、飯食うのも忘れちゃうみたいなかわいい?とこが感じられるから許せちゃいまんな。で、何しろ特徴あり過ぎな音なんもんですぐに各方面にパクられもし、本家は重厚長大の権化のように馬鹿にされもしで気の毒な展開になってしまうのだけどそれはいかん。気持ち良いじゃないかないかこの音。素直になりたまへ君。目出度いじゃないか。ところでこの音の出どこはやっぱトッドかな。プログレハードの夢は夜開く。 (マスター)2004.01.01 |
<完璧なシングルを讃える会>より More Than a Feeling Boston 1976/10 本日の「完璧なシングルを讃える会」は 「宇宙の彼方へ/More Than a Feeling」 ボストンです。 1976年10月3週に全米TOP40に24位でランクイン、あれよあれよと最高位5位まで登りつめたデビュー・シングル。まるっきりの新人ロック・バンドでこないセンセーショナルな登場は70’sでは滅多に無いことであります。初めて聴いた時のうわーーって衝撃度ではブルース兄貴の明日なき暴走に匹敵するものあり。邦題は「宇宙の彼方へ」って、こりゃ歌詞を見る前に印象で決めたでしょ。それとサビの「あ”−−−↑」って登りつめるとこが「飛んで行け〜〜〜」と上条恒彦氏の出発の歌思い出しちゃって。「さー今宇宙の彼方へ、飛んで行け〜〜〜」。間違いない。いよいよもってプログレ・ハードの夜明けだ。とは申してもこの前に無かった訳では無く、既にスティックスが75年の1月に「Lady」でブレーク、この年の3月にはシンセびろびろの「ローレライ」でランクインしたものの誰もそんな風に呼ばなかったような。CBSグループのたゆまぬ努力、執念の結果でもあり。早くから次はプログレだっと着眼して、この前感謝盤でやらせて貰ったパブロフス・ドッグをスカウトしたものの、期待をすっ飛ばす変ぶりでズッコケて、スターキャッスルってバンドも75年にデビューいたした。演奏極上、音楽極上も、肝心のブレーク・シングルが作れなくてこれまた壁突破せず、カンサスもデビューしてましたがこの時点では同様に力じわじわためている最中で。面白いのは全部イエスの子。ハイトーン・ボーカルさんフューチャーだった。やっぱり「ランナバウト」最高位13位てのが効いてるのかな。スカっと爽やかハイトーンってのが米大陸土壌に合っていたのかも。って適当な(^0^)。もっと深い訳が有ったのかも。な中でこのボストンが成功したのは、曲の力だ。力だ明。宇宙だ。SFだ。未来だ。月探検が一段落してNASAの技術が地上に降りて着始めたこの頃、何かとんでもなくバラ色の21世紀が待っているような気がしたもので、まあ実際の21世紀がこんなだとは露知らず、いい時代だったよなあ。こんなにしたのは他ならぬ人類の責任じゃが。その未来イメージを納得させるに充分の中身有り。まずはリーダーのトム・シュルツさん。実に頭良さそうな名前。ドイツ系だし。しゅるつ。白衣着てギター弾いてそう。で名前だけで無くて、マサチューセッツ工科大学で博士号だっ。まちゃちゅうちぇっつ。キクゾウさんなら舌が血まみれ。博士号って何の博士号だろう。まさか黒毛和牛の革新的交配では無いだろうけど、とにかく初の理系ロック・スター。これでまあボストンつう大坂・・・とか・・・名古屋っとか函館っとか、そうゆう名前も知的に溢れてみえてくるのでR。そして音がまたそれに相応しきアカデミックな。ギターがぎょわーーんと伸びてます。いつもより多めに。さらに重ねて重ねて、実際はかなり人力だったそうだけどえらいこっちゃなサウンドに。それでいてフレーズとかは別に難しくないのがミソだな。簡単なだけに音像が際立つ。コードだって革新的だ。基本は4コード。3コードの世界から一つ増えた。びっくり。イントロ部分はD,C,G(Cは正確にはCadd9だけどいいやCで)の3で、天階(天国への階段です)に匹敵するギター売り場で弾きたいフレーズ、そのまま歌に入って、サビの前で、G,C,Em、Dてか。Cをマイナーにしただけなんだけどよ。やりそうで誰もやらなかったんで無いか。この後そのままニルバーナのスメル・ライク・ティーンズ・スピリットに突入することも可能な元祖グランジな4の衝撃でサビに突入するんぞ。それでは歌詞をば。(例によって私の解釈なんで異論はもちろん大有りご容赦) ♪ 今朝外を見たらよ 太陽が無かったんだ びっくらしたけど一日を始める為に 適当な音楽をかけて そしたらいつもの歌なのに訳わかんなくなってからに 目をつぶってみたら 幽体離脱 それはもう超上知覚 超上知覚 いつものように古い歌を聴いてただけなのによう 超上知覚 夢見始めちゃって 超上知覚 マリアンヌが散歩してるのを見かけるまでは マリアンヌが散歩してるのを見たんだよう そりゃ沢山の人々が行ったり来たりしてました 彼らの顔は年とともに消えゆきて 私がふらふらしてて思い出したとしても それは真夏の太陽くらい明確なのだ。 それはもう超上知覚 超上知覚 いつものように古い歌を聴いてただけなのによう 超上知覚 夢見始めちゃって 超上知覚 マリアンヌが散歩してるのを見かけるまでは マリアンヌが散歩してるのを見たんだよう 私が疲れていた時 寒いってばさ 私は私の音楽に隠れて そして一日を忘れ 知っております女の子のことを考えまして 目をつぶって そして 幽体離脱 幽体離脱 ゆうたいりだつううう それはもう超上知覚 超上知覚 いつものように古い歌を聴いてただけなのによう 超上知覚 夢見始めちゃって 超上知覚 マリアンヌが散歩してるのを見かけるまでは マリアンヌが散歩してるのを見たんだよう ♪ 突っ込みどころ満載です。そりゃまボーっとしてても真理アンヌさんが散歩してるの見たらシャキっとするわな。歌詞を見ると未来だかご近所だかわからぬ妙な按配で。それはフィルムで演奏する姿を見てさらに驚愕せしや。シュルツ氏は口半開きながらひょろろーっと長い体で、なるほどーと納得。しかし他の人たちのアメリカーンな風情と申したら。バドワイザーにバーボンに馬の鞍。特にボーカルの方のインパクト強し。名前は・・・名前は、ええっと、今調べますから・・・ブラッドリー・デルプさん。今の今まで知らなかったよ俺。出るプ。すまぬ。ひじょうに既視感のあるルックスの方です。ロック界で燦然と輝く。 まず最初はユーライア・ヒープのデビッド・バイロン氏。 そして同時期デビューのファイアフォールの泣き男、リック・ロバーツ氏 そしてもっともキャラかぶりはTOTOのボビー・キンボール氏。金た・・。すまぬ。 いずれも高音声が得意技、高音出すにはナマズ髭生やさねばならぬのかと逡巡したりして。 ↑さー問題です。誰が誰でしょう。わかるわ。 などと 〆がわからくなって(^0^) だからつまりそれで何が言いたいかとゆうと いや、いい曲です。完璧です。完璧過ぎてこの後は、どうしてもあの感動をもう一度状態になってしまったが仕方がありませんすよ。 (山)2006.1.9 入手先参考(アマゾン、日本盤) 試聴はこちらで(US盤) ベスト盤 こんなのもありますボストン対REOスピードワゴン昔、ビートルズ対フォー・シーズンズってのあったな。伝統の無茶な対決盤。 素敵な(^0^)ジャケの70’sコンピ Peace of Mind Boston 1977/6 完璧なるシングルを讃える「完璧なシングルを讃える会」なのだ。それでいいのだ。 おでかけれすかー。 ボストンからボストンが幻想飛行におれかけれす。 そのおれかけの様をまとめて記したのが衝撃の1stアルバム「幻想飛行」、 ちょっとづつ衛星中継してくれたのが3枚のシングル群れす。 最初はもちろん「宇宙の彼方へ」ぴゅーん。時は西暦1976年10月3週発射、最高位5位。海王星まで行ったよ。 そして次は、あろうことか手違いで3つめの飛行を送ってしまいまして「ロング・タイム」、77年2月2週発射、最高位22位。木星までの旅。 あちゃあ、慌ててしもた。何かばつが悪いなあ。と思うことしばし、またも衛星中継来ました。 77年6月3週に発射、38位で初登場、次の週も38位。で最高位38位。月まで行って帰ってきたよ。 だってもうみんな、全記録の中継アルバム買っちゃったあとなんだもん。そりゃしかたがねえっす。 2番目にカットすりゃあ土星まで行けたのになあ。でも、それじゃアルバムの曲順まんまじゃん。あはは。 でも、2曲目がぴったしで、2番目がぴったしなんす。それはもう崩しようがねえ。 だから2番目のシングルとして完璧なソングとして讃えよう。 ピース・オブ・マインド 多分、日本での発売は無し。間がわるーい。 しかしてボストンだ。金太郎飴。 ボストンの魅力はマサチューツェッチュ工科大学の技術の全てをぶちこんで、3コード大馬鹿三太郎ロックをやってくれるとこ。 確かだ。 あ、いかんこれは4コードだ。Bm G D Aの4つも。 誰かに味わいが似てると思いませんか? そーです。スティーブ・ミラー・バンドです。あちらはスペース・カウボーイ。宇宙で同じ星に辿り着いたわけやで。 それでは足踏み踏みながら歌っていただきましょう 雄大なる遥か彼方のスペース空間から、ブラッド・デルプさん! ♪ さあ、もし君が落ち込んでるかなあって感じてるとしたら 今まで支払って来たもののことで 未来ってのはあまりにもゆっくりやってくるんだ で、君は走りたがってる でもどうやって? ただ佇んでいるだけでいいんだよ どっちへ行くなんて決められないおう いえーいえーいえー 僕は優柔不断なんですねん でも気にしないよーん 後から来たやつ追い越されて ても 人なんてーのは競争で生きてるもんだーな 僕が欲しいのはココロの平和 それだけでやんす いえーおう さあ、君は世間の天辺へ向かう梯子を登っているんだね なるべく早くそうなることを望んでる それが大したことじゃないって日が来るってことをわかってない その日が来たら君はもういなくなっちゃったあとだ 僕は優柔不断なんですねん でも気にしないよーん 後から来たやつ追い越されて ても 人なんてーのは競争で生きてるもんだーな 僕が欲しいのはココロの平和 それだけでやんす 前を見ましょう 前を見ましょう 前を見ましょうね いえんいえんいえんいえー さあ皆さんアドバイゥを受けてます そいつはいっつもあるもんなんですがね あたしには大した意味はありゃあしやせん 大抵の人ってえのは生きてるてえ時に信条なんてえもんを持ってる訳でして てめえがいったいどうしたらいいか決めかねてるてなもんだ 僕は優柔不断なんですねん でも気にしないよーん 後から来たやつ追い越されて ても 人なんてーのは競争で生きてるもんだーな 僕が欲しいのはココロの平和 それだけでやんす 前を見ましょう 前を見ましょう 前を ♪ 素晴らしき無責任野郎でやんす。スカッと爽やか、とーんと抜けてる歌声。 ブラッドさんの歌声が、トムたんのギターに寄り添ってたからこそボストーン。 これからも永久に宇宙の彼方からいただきます。 おかわり。 (山)2007.4.21 入手先参考、日本盤、アマゾン 入手先参考(US盤、アマゾン) マイーンド動画 Boston - Hamilton, ON- 12-7-88 - "Peace of Mind" http://www.youtube.com/watch?v=oB-gmuiFqgY |