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ろっくす特選盤




*ロック史に残るスーパー・エクセレントおばちゃんジャケのこの盤はステイタス・クオー、70年の3rdアルバムです。サイケサイケの世の中でサイケサイケしておったクオーさん、64年のジョン・リー・フッカー「ディンプルズ」がどーも心の片隅に残ってしょうがない。もう我慢出来んとついにブギー道入道してしまいました。まずは5月に先行閃光シングル「Down The Dustpipe」排水管降下/最高位12位をかっとばした後、その変身を決定すべく送り出したのがこれ。おばちゃんジャケも戻れない自分へのマニフェストか。冒頭、回転車輪ブルースでもう全開です。このだる〜いシャッフルビート、正にフッカー・フィーリングの心直撃。もちろんあんな弾き語り1コードでは出来ませんから自分流でございます。奇しくもアメリカのブギ兄弟長男キャンドヒートにシンクロするもそこは末っ子。茶目っ気たっぷりね。続いては強大リフの8ビートブギ「Daughter」。ブルージイつうよりマーシービートなメロが快感。ペコペコした鍵盤ともどもこりゃはまる。3.のエヴリシングがこれまた最高。訛りががっちり入ったアコ・バラードでして小編成弦楽団も応援の哀愁メロディがもう。と落とした後4.シャイ・フライ。ごんごん。マペット踊りまくる馬鹿ロックだぞ。この例えようも無いポップ感、クールにかっ飛ばすとこが秘伝ミソ使用の行列が出来ます。5.の4月、夏そして水曜日は再びヘヴィブギ。まったりした引きの美学満開。重いけどやっぱ茶目っ気たっぷしでポッピイ。焼酎割り。酔いますとっぷり。引っくり返して6.ジュニアズ・ウエイリング。正統ブギど真ん中チューン。70’sライブ幕開け定番曲に相応しい堂々たる一品。これでみんなに覚悟してもらいます。7.ラッキイ・レディ。ボンゴぽこぺん入りのマナサスみたいなラテン・ブリティッシュ・ブルース。何じゃそりゃ。しかもロンドンロンドン世界のロンドンのステージで演奏しとります。一瞬入るオルガンがグルーヴィかつセンス。ブルースをこうやれるのも末っ子ならではの所業かもな。かわいくて親も許す。8.ニード・ヨア・ラブ。空ピックのストロークがもうかっこいー重量ナンバー。どことなくグループサウンズの空気もあったりして。地下ゴーゴーバーではこれで髪振り乱して踊ります。最後のリズム・チェンジ後、ここまで聴いた人はもうこの世界に虜になってるはずだ。次のレイジイ・ポーカー・ブルースは同時期クソ真面目にブルース一直線してたフリートウッド・マックのカバー。ブルースをカバーしてたマックのカバーって(^0^)。やっぱり軽快、文句有ります?ってノリが身上ですから。文句有りません。ラストは50tの一本どっこなノリが最高なメドレー。これもグループサウンズな雰囲気メロがもう素敵です。失神してもいいですか。あ、誰も助けてくれない。立ち直ってまた頭振るわ。意地。ああ、ギター弾きてぇ。そしてスピードアップさあ行くぞ。ずんこずんこずんこずんこ。途中踊るトラッドに一瞬変身で何故ブギが英国人に愛されるかちょと見えたような。ボートラ1曲目で同年11月のヒット、イン・マイ・チェア/最高位21位の別テイク収録。よりだる〜い。ボートラ2曲目Gerdundulaがこれまたトラッド英国の&ブギイ。やー、この滅茶苦茶な混じり具合が極上。この1曲の味わい入ってて旨味3倍増しかも。そして「排水管降下」と「ジュニアズ・ウエイリング」の別テイク。排水管のギターのリフ、別なやつでどっかで聴いたんだけどなあ。思い出せん。はい、これだけ喜んでますように私この盤、クオーのアルバムの中でも1、2を争うぐらい好きであります。ジャケに騙されてはいけない。いやジャケの素晴らしさそのままだなこりゃ。全てがピッカピカ。

(マスター)05.2.8

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