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この「超技」は、Spelldancer(MoF P.37収録Prestige Class)とDweomerkeeper(F&P P.189収録Prestige Class)の能力の組み合わせによる奥義である。

Dweomerkeeperは極めるとCloak Of Mysteriesという、「全てのMetamagic Featのレベルスロット上昇を1低減させる(ただし、最低値は+1)」という力場に包まれる。

一方SpelldancerはSpelldanceという舞踏により、Metamagic Featによるレベルスロット上昇分のラウンドの時間をかけて舞った後、「10+Original Spell Level+Metamagic Featによるレベルスロット上昇数値」をDCとするPerformチェックに成功すればその呪文を発動させられる。

手順は、以下の通りとなる。
まず、安全時のSpelldanceはTake10が可能と考えられる(失敗しても、効果が出ないだけで危険がない)。
そこで、PerformのTake 10でチェックが通る範囲でEmpower(Cloak Of Mysteriesの影響で、一回付与するたびにスペルスロット+2-1=+1)のMetamagic Featで最大限にブーストしたEagle's SplendorをSpelldanceで発動する。
Empower Spellを重ねられる回数は素の状態のPerform基準値をA、現在かけられているカリスマ上昇呪文による増加カリスマボーナスをBとすると、

〔(A+B)+10(Take 10)-{10+2(Original Spell Level)}〕÷1 = A+B-2回。

Empower SpellのFeatは一回付加するごとにもとの乱数値の0.5倍の効果増大をもたらすから、通常のEagle's Splendorのカリスマ上昇量1d4+1の出目をCとして、新たなカリスマ上昇は以下のように算出できる。

C×{1+0.5×(A+B-2)}=C×0.5(A+B)。

よって、新たなPerformの基準値は、A+C(A+B)/4。
以前の基準値はA+Bだから、増加量は

A+C(A+B)/4−(A+B) = 0.25AC+(0.25C-1)B。

Cは1d4+1で2〜5の乱数だが、

C=2の時は増加量は 0.5A-0.5B
C=3の時は増加量は 0.75A-0.25B

となり、新たなカリスマに基づくPerform基準値がが以前のPerform基準値を上回るかは、AとBの比に依存することになるが、
C=4を代入するとAとBの比に関わらず、一回Spelldanceを行うたびに、もとのPerformの基準値Aの分だけカリスマボーナス上昇量が増加することがわかる。

つまり、1d4+1で4〜5を出し続けることができる(確率1/2)で、半無限発散的に
能力値上昇→Perform基準値上昇→能力値上昇→・・・
を繰り返せる。
ある程度Caster Levelがあれば一回Extend SpellのMetamagic Featを入れれば効果時間は1日を超えるため、間に休息とSpellの回復をはさめるため、この作業は延々繰り返せる。
間にCONをSpelldanceで高めておけば、Spelldanceによる疲労も楽々回避できる。

H.Maz氏はセッションに参加する前にひたすら1d4を振りまくり、全能力値を20,000程度まで引き上げたのだとか。

DEXボーナスが1万あるので、イニシアチブは相手がDeityでSupreme Initiativeを持たない限り必ず先行。
そこから、Far ShotのFeatとDistanceのAbilityを持ったJavelinを投げると、Range Incrementが基本で30×1.5×2=90、投擲武器なのでMaxでFive Range Incrementだから450ft以内の相手に攻撃可能で、DEXボーナスが1万なので1d20で1が出て自動失敗しない限り命中。
さらに、STRによるダメージボーナスが1万上乗せされるので、Damage Reductionがあろうがなかろうが、HPがいくらあろうが即死。

・・・ゲームになりません。