序
2002年、7月28日、都内某所。また一つの愚行が黒歴史に刻まれた。
できれば、な か っ た こ と にしたい。
だが、語り継がねばなるまい。
このような悲劇が繰り返されないために。
※この記事は2002年の7月28日時点でのルール解釈にのっとってます。
※日本語発売記念ということで、以下Player Handbook(以下PHB)しか持ってない人にもわかるようにPHB以外のルールブックには簡単な解説を載せてます(今のところ途中までですが)。でも、初心者は読まないことを強く激しくお勧めします。
はじめに
まずは、本セッションの開催された経緯、レギュレーションを説明せねばなるまい。
本セッションは、D&D3Eサプリメント、Epic Level Handbook(以下ELH)1が発売されるのを記念し、
「ELH未導入でどれだけPCは外道に強くなれるか?」
ということを実験してみようという企画である。
以下は主なレギュレーションである。
- ◆経験点496,000点(レベル32相当)2、所持金200万gp3。
◆能力値はDungeon Master's Guide(以下DMG) p.19-20 のStandard Point Buy方式で32点で決定4。
◆使用可能サプリはWoC社やD&Dデザイナーの手による、オフィシャルとみなせるもの。
◆キャラクターの成長は、20レベルでいったん終了。それ以降の成長はEpic Levelルールでの成長となる5。Forgotten Realms Campaign Setting(以下FRCS)6 P.289掲載の特典と、本キャンペーン暫定Epic Bonusとして「Feat+1」、「任意のST+1」より、以下の特典を選択。
純粋にPCの戦闘力を試すセッションということで、シナリオはひたすら戦闘のみ。
人知を越えた手に負えないモンスターを亜空間に放り込む「超獣掃除機」が吸い込みすぎていっぱいになったので、
同じ化物を呼び込んで掃除してもらおう
との思惑のもと、時空を超えて呼び寄せられた超戦士たちが、ひたすら中に詰まっている化け物を始末していくというセッションである。
もちろん、通常のMonster Manual(以下MM)7のモンスターでは話にならないので、途中からDeities and Demigods(以下DnD)8とFaiths and Pantheons(以下F&P)9のAvatarに参戦いただく10。
各PCと敵はグレイホーク、フォーゴットン・レルムというように別の宇宙の出身なのだが、違う宇宙にまで神の力は届かないし、魔法の体系が違うため、基本的に同じ舞台で戦闘することはできない。そのため、急遽「どの世界でもないが、どの世界でもある」御都合主義的な世界が創られることとなった。
いやな予感がするので帰る とりあえず、読み進めてみる
註
1)Player Hand Bookでは扱われない、20Lv 超のPCを作成するための外道上級者向けルール)▲
2)レベルアップに必要なExp=現レベル×1,000Expの計算式により算出。ELHで事後的に正しいことを確認済み。▲
3)ELHによると、560万gpだそうですが・・・ものには限度があります。▲
4)ダイスを振るのではなく、32点で能力値を「購入」して能力値を決める方式。各PL間でのフォーマット統一のため、ダイス目が低かったために思うようなキャラが作れないという悲劇がないように採用。ちなみに、32点は能力値平均が非常に高くできる、High-Powered
Campaign用。本セッションにはふさわしかろう。▲
5)ELHは未発表ながら、Epicレベルルールの一部は公開されている。20レベル以降は普通の成長はせず、1レベル上げるごとに「Epicボーナス」を獲得していくことになる。▲
6)PHBの世界グレイホーク(Greyhawk)とは別の世界、Forgotten Realms(フォーゴットン・レルム)という世界の紹介と、主な神々や追加クラスなどのデータを掲載したルールブック。▲
7)D&D3Eに登場するクリーチャを掲載した、いわば怪獣大図鑑。▲
8)D&D3Eの「神様大辞典」。普通に略すとD&Dになるのはご愛敬。Grayhawkとその他の世界の神様の詳細な記述、そしてAvatar(化身)の戦闘データが収録されている。▲
9)前述のフォーゴトン・レルム世界における「神様大辞典」。▲
10)あまりに荒唐無稽な話だが、「超獣掃除機」をコントロールして、中に詰まった怪物を敵対勢力への攻撃用に使おうと各勢力が動いている・・・ということで納得して下さい。▲
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