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Caledonia

ろっくす特選盤


試聴はここで


中古盤出るかもう一つ

*フランキー・ミラー。70’s英国2番手ホワイト・ソウル御三家の一人です。あと二人はジェス・ローデンちゃんとロバート・パーマー氏。三人共に共通はニュー・オリンズ大好きってこと。そしてポール・ロジャース族。一番成功なさったのがご存知の通りロバパーさん。フランキー氏は2曲の英国ヒット持つもののやっぱモス・バーガーみたいなところでひたすら頑張っておりました印象強し。私は昔に2枚買って今回2枚発見、ロジャース・スタイルのヴォーカルさんもう大好きなもんですからご贔屓なんですけど今まで聴いたハイ・ライフ、ザ・ロック、そしてフルハウスはどうもプロダクションがしっくり来なくてもう歯がゆい思い満杯でした。ハイ・ライフなんてアラン・トゥーサン製作で現地ニュー・オリンズ録音ですもん悪い訳は無いんだけどもう真面目一徹熱唱型の歌と曲との噛み合わせがどうも。良い曲と良い歌手なのに何故だ。後の2枚も同様のすれ違い感じちゃってくそー悔しい状態。最高って言いたくてたまらんのに。そして最後の頼み、このダブル・トラブル。聴きましたら、来た来た来たー!これぞ望んでいた音だーと拍手喝さい。何回も何回も聴いてます。こりゃ人生盤になるぞ。今回のプロデュースはジャック・ダグラス氏。大物だー。ハードロック畑だー。今までの彼の音楽考えるとこりゃミスマッチだわと思わばこれがまたピタリとは音楽とはまっこと不思議なもの。音は硬質でこんこん、歌も硬固でどうなるんだと思わばこれまた毒を持って毒を制すとはこのことじゃ。初めてノリが合ったぞ。作曲の相棒はあのフリーのアンディ・フレーザー氏。ロバート氏にも「エヴリ・カインダ・ピープル」とゆうメロウな曲を提供してヒットとなっております、幅が広いです、才人です。ミラーちゃんとはけっこう長い付き合い。曲も沢山書いてます。そしてもう一人はポール・キャラック氏。曲を共作して演奏面でもバックアップ。エース出身、同じくホワイト・ソウルのごっつええ歌手。ニック・ロウ兄さんのバンドの鍵盤、マイク&メカニックスの歌手で有名でござる。1曲目から今回は全力疾走。アップなロックンロールでかっとばして。ここではロッド・スチュワートがパーマーさんの曲をやっているかのよう。これはええぞと2曲目進むと出ましたフレーザー氏の曲。これがまたホワイトスネークなんです。ハードロックです。ってことはフレーザー氏がフリー・スタイルの曲を書いてくれた。歌はもちろんロジャーズさん調。スタイルがそうなんで何かと比べられてあえてやらなかったんだろうけどやっぱこの歌い方にはこのロックです。開き直ってやってくれて涙が出るほど嬉しいよう。もうかっこよくて。たまりませぬ。3曲目は又もアップ。快調に飛ばすぞ。4.はキャラックさんとの曲。これもハードロック・アレンジで。ただ感じはメロウです。5.もキャラックさんとの曲。ぐっと重心を落としたバラード。ここで思い出すのがヴァン・モリソン御大。あの固い堅いアルバム「ア・ピリオド・オブ・トランジション」。ここでも八月の冷たい風が吹いた。名唱です。震えが来る。レコードでは裏返してここでB面。6.ラブ・ウエイブスはアップな曲。ノリノリです。最高。曲も来てるぞ。7.ブレーカウエイはサザン・ソウル風味。これはお得意のもの。がしがしの緊張感が心地良し。締まりに締まってる。曲もまたまた来てる。8.はマーヴィン・ゲイさんの曲なんですが、このヴァージョンどっかで聴いたことあり。シー・ブリーズとか化粧品のCMで使われてなかったでしょうか。いきなりAORだけどやっぱり締まってて緩み無しです。使われててもおかしくないキャッチーさだなあ。9.は2曲目のフレーザーさんの曲。こちらはちょっと地味かな。サビから来ます。これもフリー思い出す。最後はビング・クロスビーやディーン・マーティンも歌ってるスタンダード曲。とはちいとも思えません。ミディアム・テンポのブギ・ハード・ロックになってる。豪快にぶっとばして終演。捨て曲一つも無し。これぞザ・ロックであります。どっかで失敗作とか書いてるのを見ましたがこれのどこが失敗なんだろう。???。私にはファビラス盤。どーんと愛聴させていただきます。そして今の段階では最初の一枚に強力にご推薦。この後の盤と1stを買ってみたい気持が強力に出てきました。やっぱ只者じゃなくて最高に嬉しい。俺がアホだっただけかー。

(マスター)2004.11.20