前日のWANTED rocks   top   back



ろっくす特選盤

*オーリアンズ。当サイトのハコバンですから(^0^)徹底的にWANTEDさせていただかねば。とわ言え何とも良さを形容しがたい連中なんで毎回撃沈してるような気も。ええいとにかく最高のバンドです。これは74年に出ました彼らの2nd。出ましたと申しても実はこれ当時お蔵入りしちゃったもんなんです。今こうして日本盤で出てますのはまっこと奇跡的。売れようが売れまいがオーリアンズ・ファンの執念の賜物かも。お蔵入りしたからと言って中身がすっとこどっこいかとゆうとそんなこたあありません。原因は訳わかんないす。とにかく在籍してましたABCつうレーベル、バンドを理解せず揉める事多数だった模様。まあかつて無い音楽だけにどう扱って良いかわかんなかったんだろうけどそれにしてももう少し有能なA&Rマンがおれば・・・バンドの歴史も変わっていたかもしれん。ジャケ見てください。オリジナルのを復刻してくれてるのは嬉しい限り。だけどまーなんでしょこの構図。何やら水の中に入ってるむさくるしい男達。アサイラムに移籍してからもジャケはとんでもなもの多いからこれはバンド側の責任もあるんでしょうが、ねえ、何とか出来なかったもんかなあ。中身はだって爽やかなんだぞ。録音は地元ウッドストックのベアズビル・スタジオです。1stはマッスルショールズですから初地元、プロデュースは全員で思いの丈、オーリアンズ・サウンドやって貰いましょう。ならベアズビル・レーベルに入れば良かったのになあとグチぽろさせて貰って、だって今回も低予算風情漂ってるんですもん。1stも思えばスタジオ・ライブかよーみたいなとこありました。名うての名手揃いなだけにそれでも気合であの名盤。今回だって負けてはいられません。1.レッツ・ハブ・ア・グッド・タイム。タイトル通りこのアルバムはこの曲の通りです。たおやかなウッドストックの空気。木の匂いとちょっと低い気温。暖炉の火。行った事無いけど(^0^)。普段は木の椅子作りで生計を立ててますが実は凄いんです。てな感じで。くりりんくるりんジョン・ホール氏お得意のギター・オブリガード転がってジョン・セバスチャン親戚の暖かい歌声。透き通るコーラス。是非堪能して下さい。2.は代表曲、ダンス・ウイズ・ミー。次の3rdで再演して大ヒットいたしました。ほぼ同じなんだよなあ。違うのは間奏部分がエレピであの印象的なピアニカ・ソロが無い。あれでばーんと色彩が出たのも確かですけど。ここでのそっと包み込みように大切に奏でるヴァージョンもほんと素敵。私自身長く聴いて飽き無いのはこっちのヴァージョンの方です。ホール氏のインタビューでもう少しこの時会社が想像力あったらこれでヒットしてのになあとのグチ聞いたことあり。ほんとそうです。これボツにする気がしれない。3.ウエイク・アップ。お得意の一つモミ手ドゥーワップもの。これと同系の曲ミス・グレースが同時期タイムスつうソウル・グループがカバーしてイギリスでナンバー1になりました。なぜ自分たちでやらなかったのかー。ラストの全員入り混じりコーラスに鳥肌!立てているとすかさず4.に突入。この入りがまたかっこええ。レット・ゼア・ビー・ミュージック。次の盤でこれも再演されます。埋もれさせておけるわきゃあ無い名曲。天に届け透き通るラリー・ホッペン永遠の少年のヴォーカル。これもこちらのヴァージョンはぽっかぽか。切れの3rdヴァージョンかぬくもりのこっちか勝敗は永遠に付かず。5.は堪能してください。これがジョン・ホール節バラードです。大名曲。それしか言えん。キャロル・キングぽいか。うーん。ありそうで無いこの個性。西の海岸まで突き抜けそうな東の風です。この曲は時間かけて録音したぞきっと。細部まで大切に大切に。6.は思いっきりノロケソング。対訳読むとかなり恥ずかしい(^0^)。でも曲調は軽快なロックンロールだからさーっとね。ホール氏はここではスティール・ギターをソロはラリーさんがとゆうことです。両者ともうまいなあ。ちょっと出てくる女性の声は奥さんかな。7.のサンセットではドラムのウエルズ・ケリー氏がピアノ弾きながら歌ってますぜ。わたしゃこの人のワイルドな唄好きでして。このワルツタイムの曲もかけがえの無い宝物です。染みるわ。ホール氏は交代でドラム叩いてる。くわースタジオ代が残り少ない。ケリーさんピアノ上手いなあ。自作です。曲作りもそりゃもう。8.はホッペンさん作、マネー。オーリアンズですからー、ニュー・オリンズ調セカンドライン・ピアノころころ曲。でもこれがエルトン風になってるのがおもろい。彼もそうだけど己の個性が有りすぎてまんまの影響にはけっしてなりません。ですからこれこれこうゆうサウンドですって言えなくて売りにくいってことで。最後はルーファス・トーマスの71年のヒット・カバー。エディ・フロイドも曲作りに絡んでるんだ。そりゃ強力。セッション・ジャムでこの盤には無かったファンキー。1stテイクでOKです。つうかこれでスタジオ時間使い切りました。せっかく苦労してやりくりして渾身で完成させたこの盤、前記の通りボツに。当然この後、揉めに揉めてバンドは一路西に。旬のアサイラム・レーベルに移籍して快進撃を開始するのだ。でも根っこはこのウッドストックです。イーグルスみたいに派手な仕掛けは出来んけど。豊潤な宝音を持つバンド、オーリアンズ。何時まで在庫状態保てるかわからんこの盤ですんで是非今のうちに。

(マスター)2005.3.2

みなさんオピニオン
:









++ご意見をこちらより是非。後ほど掲載させていただきます++
名前:
オピニオン:

このページをどのようにして見つけましたか?
















*アメリカが誇る素敵バンド、オーリアンズの2枚目、東海岸時代最後のアルバムです。製作当時は何故か発売直前にオクラ入り、現在日本でのみオリジナルの形で復刻されているとゆうこれも誇るべきことであります。ギタリストのジョン・ホール・バンドで登場した彼らですがここで早くも各メンバーの個性が発揮されて、あのコーラスもラリーさんの歌もギターもたっぷり堪能できるように。ここで聴けるサウンドは1stのシンプルなファンキーさや3rdの爽やかさ、「夢のさまよい」の迫力とは違うウッドストックならではのどことなくほんわかとした暖かさ。アレンジ、演奏とも洗練されてはいるんだけど素朴感を感じさせてくれます。後のブレーク曲「ダンス・ウイズ・ミー」もピアニカ抜きヴァージョン、有りと無しとではどちらがさて良いか。思うのもまた楽し。

(マスター)